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Photoshop 基礎 2

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Photoshop 基礎 2
Photoshop 基礎 2
2010/10
第2版
Windows 入門(通常編)
Windows 入門(CNC 編)
Office2007 の基礎
Adobe の基礎
Word 基礎 1
Excel 基礎 1
PowerPoint 基礎
Illustrator 基礎 1
Photoshop 基礎 1
Word 基礎 2
Excel 基礎 2
Illustrator 基礎 2
Photoshop 基礎 2
目次
STEP 1
CONTENTS
範囲選択(1)
・ ・・・P1
01
02
写真補正の基礎・・ P3-4
01
□ 自動選択ツール
□ マグネット選択ツール
STEP 1
STEP 2
範囲選択(2)
・ ・・ P2-3
□ ペンツール
□ クイックマスク
□ 露出補正
□ 色かぶり補正
STEP 2
02
写真補正の
テクニック・・・・・P5
□ 色の変更
□ 傾き補正
□ モノトーン
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
STEP 1
01
範囲選択(1)
Photoshop では、画像の加工や補正や合成、フィルタの適用やレタッチなど様々なツールが用意されていますが、そのほとんどが選択範囲内で適用することになります。つまり、範囲選択とは Photoshop において起点となる重要な操作です。正しく範囲選択
できなければ、作業効率が落ちるだけでなく、仕上がりにも大きく影響します。ここで紹介するのは重要な範囲選択操作の一部です。状況に合わせて使い分けてください。
基本情報
1
比較的輪郭のはっきりした画像を範囲選択する場合
主に使用するツール
1-1
範囲選択では 1 - 1 形がある程度定まって
いるときに使用する選択ツール各種や
1 - 2 自由に範囲を指定できるなげなわ系
ツールを使用することが多いのです。
しかし、どちらのツールも精密な範囲選択
には向いていません。
より精密な範囲選択をしたい時によく用い
いるのが 1 - 3 『クイックマスクモード』
に変更し 1 - 4 『ブラシツール』での範囲
指定です。また、 1 - 5 『ペンツール』で
描いたパスを選択範囲に変更することもで
きます。さらに、 1 - 6 近似色で自動選択
できる『自動選択ツールなど選択関係のツー
ルが多数用意されています。
1-2
1-3
2
1-5
1-4
1-6
この様な空と建物の輪郭が
比較的はっきりしている画
像を選択する場合の操作方
法を紹介します。
ここでは、
空を選択します。
1-1
1 - 1 「自動選択ツール」を握り、 1 - 2 オプションバーの「許容値」
を高めに、
「アンチエイリアス」と「隣接」にチェックを入れます。なお、
ここでは、許容量は「100」に設定しています。
1-1
マグネット選択ツールを調整する
1 - 1 「マグネット選択ツール」
を握り、 1 - 2 オプションバーの「エッ
ジのコントラスト」を 60%、
「頻度」を 90 に設定します。なお、コン
トラストは 1 〜 100 まで、頻度は 0 〜 100 まで設定可能です。コント
ラストは高いほどエッジとの吸着が高くなり、頻度は高いほど境界線ポ
イントが多くなります。
選択範囲の追加と差し引き
まず、 2 - 1 「長方形選択ツール」などで1つ目の範囲を選択します。
続けて 2 - 2 「楕円形選択ツール」など握りドラッグして範囲を選択するのですが、
その際、 2 - 3 『Shift』キーを押しながらドラッグすると、選択範囲の追加になり、
2 - 4 『Alt』キーを押しながらドラッグすると、選択範囲の差し引きになります。
3
1
自動選択ツールを調整する
Photoshop では、ひとつ目の選択範囲を指定した後に、次の選択範囲を加えたり、差し
引いたりすることができます。
2-1
マグネット選択ツールで範囲選択する
自動選択ツールで範囲選択する
1
この様な背景とお皿の輪郭が比較的
はっきりしている場合の操作方法を
紹介します。ここでは、お皿を選択
します。
2-2
2-3
2-4
1-2
1-2
2
2
任意の場所をクリックする
2-1
任意の場所をクリックする
2 - 1 任意の場所でクリックする
と、その場所の色と濃淡に近似した
部分が選択範囲となります。
2 - 1 始点 をク リック した あとは 輪郭 に
沿ってマウスを動かします。すると自動的に
輪郭に沿って境界線ポイントが引かれます。
なお、
「隣接」にチェックを入れて
いますので、クリックした場所と離
れた所は、近似した色であっても選
択されません。
2 - 2 始点までマウスを動かし、ダブルク
リックすると、範囲が作成されます。
2-2
2-1
選択範囲の変形
「長方形選択ツール」や「楕円形選択ツール」な
どで作成した範囲は作成後、
『選択範囲』→『選
択範囲を変形』をクリックすることで、四つ角と
四辺にハンドルが表示されるので、任意の大きさ
にドラッグして変形することができます。
なお、『Ctrl』を押しながらハンドルをドラッグ
すると、自由に形状を調整することができます(変
形には制限があります)
。
2-3
自動選択ツールとマグネット選択ツール
自動選択ツールやマグネット選択ツールは、自分の思い通りに選択範囲をとれるわけではありません。
基本的には、グラデーションの無い、イラストや画像の範囲選択に向いているツールです。オプション
バーで設定を調整することである程度は範囲を選択できるかもしれませんが、設定を調整しても思い通
りに範囲が選択できない場合は、次のページから紹介する選択方法か、それと併用してご利用ください。
なお、 2 - 2 の様に輪郭の判断が甘く、
正しく吸着しなかった場合でも途中で修正
できませんので、
「Esc」キーで操作をキャ
ンセルし、オプションの設定を変更し、は
じめからやり直しましょう。
1
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
STEP 1
02
範囲選択(2)
範囲選択を実際に行うときは、自動選択ツールやマグネット選択ツールなどでは目的の範囲をとれない場合が多く発生します。ここで紹介する方法は複雑な範囲の指定や、動物や髪の毛のようなエッジがしっかりしていない範囲を指定するときなどで利用する
と有効です。
ペンツールによる範囲選択
クイックマスクによる範囲選択
この画像から一番手前のマニュキュアを選択範囲として指定します。背景やその他のマニュキュ
アとのトーンが近いため、自動選択ツールなどでは選択が困難です。
1
1-1
この画像から猫とかごの範囲を選択します。毛のある動物は自動選択ツールやマグネットツールなど
のような機械的に範囲を選択するツールでは選択が困難です。
0
ペンツールの準備と描画の準備
1-2
クイックマスクモードとは
クイックマスクモードを使用すると、ブラシツールで色を塗る感覚でマスクを選択することができま
す。マスクとは、特定の範囲を編集できないように保護することです。
0-2
0-1
パスで範囲を作成する前に、 1 - 1 「ペンツール」を握り、 1 - 2 オプションバー
の「パス」をクリックしておきましょう。
クイックマスクモードの時は、ブラシツールなどで着色す
ると 0 - 1 の様に着色した箇所が赤くなります。その後、
クイックマスクモードを解除することで、 0 - 2 着色し
ていない箇所が範囲選択されます。
1-3
パスの描画の準備のために 1 - 3 『ナビゲーダ』
パレットを表示しておきましょう。ナビゲータパ
レットが表示されていない場合は、
『ウィンドウ』
→『ナビゲータ』をクリックしてください。
2
3
パスを描画する
ペンツールを使用したパスの描画方法は基本的には Illustrator と
変わりません。Illustrator の描画方法と異なるのは「方向線」を
削除するときにアンカーポイントを『Alt』+クリックすること
です。※ Illustrator はアンカーポイントクリックのみ
2-1
ナビゲーター上でドラッグ
画像を思いっきり拡大する
とパスを正確に描画できま
す。 2 - 1 始点となる場
所をクリックした後に、ナ
ビゲーターで次の 点 を ク
リックするポイントが見え
る様に画面をスクロールし
ましょう。
2-2
Photoshop の 場 合 ペ ン ツ ー ル
で描画した情報は 3 - 1 『パ
スパレット』に記憶されます。
3-2
パスパレットの 3 - 2 『オプ
ションボタン』→『選択範囲を
作成』を選択します。
3-3
始点をクリックする
2-3
Al +クリックする
方向線を消したい場合は、
2 - 2 『Alt』キーを押し
ながらアンカーポイントを
クリックしてください。
最後に始点を再度
クリックしてクローズパス
にして完成です。
2-3
クローズパス
なお、途中でパスの描画がおかしいと感じた場合は『Ctrl』+『Z』
で1つ前の操作に戻す事ができます。
3-4
1
選択範囲を作成する
3-1
マスク状態
( 選択していない )
1-1
3 - 4 範囲が指定されました。
な お、 ア ン チ エ イ リ ア ス に
チェックを入れることで範囲の
境界線が指定したピクセル分ぼ
けます。 3 - 5 合成などで使
用する画像の場合は、輪郭が多
少ぼけていることでより美しい
仕上がりになります。
1-2
1-3
3
ふわふわした所の着色
3-1
3-2
150px に変更
3 - 1 ブラシの種類を「ソフト
円ぶらし※」に設定します。ブラ
シの直径は 30px のままでかまい
ません。 3 - 2 不透明度は『50%』
に設定します。
1-4
1-5
3-3
1 - 1 『クイックマスクモード』
をクリックし、
1 - 2 『ブラシツール』を握り、 1 - 3 オプ
ションバーにてブラシの種類を「ハード円ぶら
し※」を選択しマスター直径を「150px」に変
更します。なお、 1 - 4 不透明度は「100%」
に設定してください。
設定後、 1 - 5 ブラシで大まかに着色します。
3 - 3 『アンチエイリアス』
にチェックを入れ、ぼかし半径
を 1pixel に設定後『OK』をク
リックします。
3-5
マスクモードで大まかに着色する
この状態でフィルタなどの編集をかけると、選択範囲のみ
が操作対象となり、選択していない箇所は「保護されてい
る(マスク状態である)
」ことになるわけです。
つまり、クイックマスクモードで着色したエリアがマスク
状態になることになります。
※ ハード円ぶらしはエッジがはっきりしたブ
ラシです。
2
輪郭を着色する
2-1
2-2
3 - 3 猫の耳のつけねのような
ふわふわもこもこしている箇所
は不透明度は下げて着色します。
※ ソフト円ぶらしはエッジのぼ
けたブラシです。
3-4
3-5
3 - 4 猫のフェイスラインのよ
うにすこしもこもこしているが
重要な箇所(猫でも人でもフェイ
スラインがぼけると仕上がり自
体がぼけてしまう)では不透明度
を上げて着色します。
2 - 1 ブラシの直径を「30px」に変更
し 2 - 2 輪郭を着色します。その際、
画面を拡大すると正確に操作することが
できます。
つづく・・・
2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
STEP 2
4
4-1
6
消しゴムで修正する
4-2
6-1
クイックマスクモードを終了する
6-2
6 - 1 『画像描画モード』
をクリックしクイックマス
ク モ ー ド を 終 了 し ま す。
6 - 2 終了後は、着色した
箇所がマスクされ、猫とか
ご以外の箇所が範囲選択さ
れます。
4-3
4-4
かごの編み目を消しゴムで修正
します。 4 - 1 『消しゴムツー
ル』を握り、 4 - 2 オプション
バーでモードを「ブラシ」に直径
を「3pt」に設定します。さらに、
4 - 3 不透明度を「100%」に設
定 し、 4 - 4 か ご の 編 み 目 で
誤って着色したエリアを修正し
ましょう。
露出オーバー写真・露出アンダー写真の補正
写真画像における露出とは、光の量を意味しています。望ましいのは適正な露出であることですが、なかなかそういう訳にはいきませ
ん。光が多すぎることを『露出オーバー』と呼び、白っぽい画像になってしまいます。逆に、光が足らないことを『露出アンダー』と
呼び、黒くぼけたような画像になります。
補正前
7
8
補正前
『選択範囲』→『選
択範囲を反転』をクリック
し ま す。 範 囲 が 反 転 さ れ、
猫とかごが選択範囲に変更
されます。
7-1
1
8-2
8-3
『イメージ』→『色調補正』
→『レベル補正』をクリッ
クします。 1 - 1 の様なヒ
ストグラムが表示されます。
1-1
暗
8-4
1
レベル補正でシャドーを調整する
選択範囲をぼかし範囲を縮小する
5-2
明
ヒストグラムの左端が「シャ
ドー(暗)
」右端が「ハイラ
イト(明)
」の分布です。
この画像の場合は「ハイライト部分に高すぎる山があるので明ら
かに露出オーバー」です。さらに、
「シャドー部分まで山が来て
いないことから黒に締まりがない」ことが分かります。
この様な時は 1 - 2 シャドースライダーを山の付根までドラッ
グし、中間スライダーも少し右側にドラッグしてください。画面
で確認しながら操作できるので、髪の毛が黒くつぶれないことを
基準にドラッグしてみてください。
5-3
1-2
8 - 1 『選択範囲』→『境界をぼかす』→半径『2 pixel』に設定後、
8 - 2 『選択範囲』
→『選択範囲を変更』→『縮小』→縮小量『1pixel』
に設定してください。範囲選択の境界をぼかした半分の縮小範囲
にするときれいにぼかすことができます。
9 【おまけ】 選択範囲の保存と解除
5 - 3 しっぽ側から外側に向けて
指先ツールで「ぴんっぴん」とはじ
くようにドラッグしていきます。そ
の際、写真と全く同じ様に行う必要
はありません。
2
シャドー
スライダー
中間色
スライダー
ハイライト
スライダー
はしっぽの着色完了のイ
メージです。
レベル補正でシャドーを調整する
『イメージ』→『色調補正』
→『レベル補正』をクリッ
クします。 1 - 1 の様なヒ
ストグラムが表示されます。
1-1
暗
明
既に極端なヒストグラムに
なっていますが、ハイライ
ト(明)まで山が来ていな
いことから露出アンダーで
あることがわかります。
この様な時は 1 - 2 ハイライトスライダーを山の付根までド
ラッグし、中間スライダーも少し左側にドラッグしてください。
1-2
2
シャドー
スライダー
中間色
スライダー
ハイライト
スライダー
シャドー・ハイライトの調整をする
次に『イメージ』→『色調補正』→『シャドー・ハイライト』を
選択します。この画面では、シャドーやハイライト部分の明るさ
を調整することができます。
彩度を調整する
露出オーバーの画像は多く
の場合、彩度が下がってい
ます。
『イメージ』→『色調
補正』→『色相・彩度』を
選択し 2 - 1 彩度を調整し
てください。なお、今回は、
彩度を「+7」しています。
2-1
選択した範囲は『選択範囲』→『選択範囲の保存』で保存するこ
とができます。クリック後、 9 - 1 にて名前を付けて保存します。
保存した範囲は『選択範囲』→『選択範囲を読み込む』でいつで
も呼び出すことができます。なお、選択範囲は『Ctrl』+『D』で
解除することができます。
9-1
ヒストグラムの大まかな見方
5-4
補正後
選択範囲を反転する
8-1
しっぽの先などの細かい毛など
の着色は、 5 - 1 『指先ツール』
を使用します。オプションバーで
5 - 2 の様に設定しましょう。
露出アンダー画像の補正
補正後
しっぽを着色する
5-1
5-4
デジタルカメラや携帯のカメラで撮影した写真が「思ったように写っていない」という事は良くあることです。そんな
時は Photoshop の補正機能を使って写真の仕上がりを良くしましょう。
露出オーバー画像の補正
7-1
5
01
写真補正の基礎(1)
両端の情報が多く中央が少ない:コントラストが強い画像
中央の情報が多く両端が少ない:コントラストが弱い画像
左端まで山がきていない:黒の締まりのない画像
右端まで山がきていない:白ぬけの悪い画像
シャドーの量は、数値が大きいほどシャ
ドー部分の明るさが明るくなる。
ハイライトの量は、数値が大きいほどハ
イライト部分の明るさが暗くなる。
2 - 1 シャドーの量を 10%に変更してください。画面を確認し
ながら、
ハイライトの量を 5%程度に変更してみてください。シャ
ドーとハイライトの明るさが調整されます。
なお、今回は、シャドーの調整の時「髪の毛」をハイライトの
調整は「背景」に注目してスライダーを調整してみてください。
3
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
STEP 2
02
写真補正の基礎(2)
写真は撮影している環境によって
「色かぶり」が発生する場合があります。例えば「青かぶり」は曇りの日に蛍光灯を光源とした屋内で撮影した写真などに発生し、
全体的に青っぽくなってしまいます。色かぶり画像は、
個々カラーを調整では補正が困難です。ここでは、
代表的な色かぶりの補正方法を紹介します。
色かぶりの判断基準
赤かぶり?画像の補正
色かぶりが発生している画像を判断するには、写真の本来『グレー』であった箇所です。
RGB カラーの場合、本来グレーは R(赤)G(緑)B(青)の数値がほぼ同じになります。
ほぼ同じであれば、色かぶりになっていない状態です。逆にどれか1つのカラー情報が
極端に高いときは、その色の色かぶりが発生しているということです。また、グレーと
同様に色情報がほぼ同じ値を示す『白』や『黒』などを判断基準とすることができます。
補正前
補正後
Photoshop では、簡単にその場所の色情報を確認できるだけでなく、色情報の補正前と
補正後を確認しながら操作を行うこともできます。
1
この画像は、女性がコンクリート製の階段に腰掛け
ているものです。本来コンクリートの色は『グレー』
です。 1 - 1 よって、階段をポイントにします。
さらに確認のために、女性の着ている『黒い服(シャ
ドー)
』や『白い部分(ハイライト)』の箇所も基準
ポイントとすることもできます。一目見て色かぶり
が判断しにくい場合は、基準となるポイントを複数
用意することも重要です。
2
1
#2
2
#3
2- 1
#2
#1
2 - 1 『カラーサンプラーツール』
を握り、 2 - 2 ポイントをクリック
します。一度にサンプルできるポイン
トは最大で 4 つです。クリックして
サンプリングした色は、 2 - 3 『情
報パレット』に表示されます。この例
では、B(青)が明らかに他の数値よ
り高いため、青かぶりしていることが
分かります。
カラーを補正中 2 - 4 の様に補正前
と補正後のカラー情報が表示されま
す。見た目の感覚だけでなく、正確に
補正することができるので便利です。
2-4
2-2
補正前 補正後
補正前 補正後
カラーをサンプリング
1-2
#2
#1
#1
2-3
2-2
1
1-2
カラーのサンプリング
2-1
この写真は一見すると、青かぶりを起こしているように見えますが、B(青)の情報のみ
を調整しても、補正後のような仕上がりにはなりません。見た目の感覚のみにたよるので
はなく、カラーをサンプリングして色情報を確認してから補正しましょう。
1-1
カラーをサンプリング
1-1
補正後
補正前
この猫の写真は一見すると、
赤かぶりを起こしているよう
に見えますが、R(赤)の情
報のみを調整しても、補正後
のような仕上がりにはなりま
せん。見た目の感覚のみにた
よるのではなく、カラーをサ
ンプリングして色情報を確認
してから補正しましょう。
基準となるポイントを決める
1-1
青かぶり?画像の補正
補正前 補正後
2-3
1 - 1 カラーサンプラーツールで、
『白い毛(ハイライト)
』
と『黒い毛(シャドー)
』をサンプリングします。 1 - 2 情報
パレットで確認すると、白い毛部分では「赤かぶりと緑かぶり」
が発生し黒い毛では「赤かぶり」が発生していることが分かり
ます。なお、次のカラーバランス調整では、ハイライト(白い
部分)やシャドー(黒い部分)の色情報を個別に補正すること
ができますので、そのことを意識してサンプリングすると、よ
り効果的に色の補正をすることができます。
1 - 1 カラーサンプラーツールで、
『キーボードの白い部分(ハイライト)』と『キーボー
ドの影の部分(シャドー)
』をサンプリングします。 1 - 2 情報パレットで確認すると、
白い部分では「青かぶりと緑かぶり」が発生し黒い部分では「青かぶり」が発生している
ことが分かります。
2
2-1
カラーバランスによる色補正
『イメージ』→『色調補正』→『カラーバ
ランス』を選択し 2 - 1 「ハイライト」
をクリックします。ここでの設定は情報パ
レットの「#1」のカラーに注目してスラ
イダーを調整しましょう。なお、赤かぶり
の軽減には「シアン方向にドラッグし赤の
情報を減らし、ブルー方向にドラッグし青
の情報を増加」させるのが基本です。情報
パレットと実際の画面を両方確認しながら
微調整してください。さらに、 2 - 2 「シャ
ドー」に切り替え、
「シアン方向に少しド
ラッグ」しシャドー(黒い箇所)における
赤情報も調整します。こちらは情報パレッ
トの「#2」のカラーに注目してください。
仕上がりを確認し、きれいに調整できてい
ない場合は、
「中間調」でもスライダーを
微調整してみてください。
『OK』で色情報
が補正されます。なお、今回は最終的に
2 - 3 の色情報に補正しました。
2-2
カラーバランスによる色補正
『イメージ』→『色調補正』→『カラー
バランス』を選択し 2 - 1 「ハイラ
イト」をクリックします。ここでの設
定は情報パレットの「#1」のカラーに
注目してスライダーを調整しましょ
う。なお、青かぶりの軽減には「レッ
ド方向にドラッグしシアンの情報を増
やし、イエロー方向にドラッグし青の
情報を減少」させるのが基本です。情
報パレットと実際の画面を両方確認し
ながら微調整してください。さらに、
2 - 2 「中間調」に切り替え、
「イエ
ロー方向にドラッグ」し全体的に青の
情報を軽減させます。仕上がりを確認
し『OK』をクリックします。
色の補正後、「色相・彩度」や「レベ
ル補正」などで整え、再度情報パレッ
トで確認します。
2-3
バランスが合っていない場合は、もう
一度「カラーバランス」の「中間調」
で調整します。
今回は最終的に 2 - 3
正しました。
の色情報に補
4
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
STEP 2
03
写真補正のテクニック
ここでは写真補正のテクニックをいくつか紹介します。どれも操作は簡単ですが、利用頻度が高く使い回すことのできる機能です。実際に自分が用意した画像を補正する際に活用してみてください。
色の変更
画像の傾きを補正
補正前
補正前
補正後
補正後
3
ものさしで直線を引きカンバスを回転する
3-1
3-2
のように傾いているラインに沿ってドラッグします。そ
の後、
『イメージ』→『カンバスの回転』→『角度入力』を選択
します。 3 - 2 既ににものさしツールでドラッグした角度が設
定されていますので『OK』ボタンをクリックするだけです。
3-1
せっかく撮影した思い
出の写真が傾いている
ということは良くある
ことです。Photoshop
の「ものさしツール」
を利用して傾きを補正
しましょう。
Photoshop 色情報を簡単に補正(変更)することができます。ここでは、女性のバック
の色をピンクからブルーに補正してみましょう。
1
1-1
1-2
2-1
ドラッグ
下準備(レイヤー 0 の作成)
1-1
1-2
4
4-1
補正するエリアを範囲選択する
補正するエリアを範囲選択します。選択方法
は任意ですが、ここでは 1 - 1 クイックマ
スクで範囲選択しました。より仕上がりを美
しくするために、バックの後ろ側の柄には、
ピンク色が映り込んでいるので 1 - 2 バッ
クの柄の部分の後方も選択範囲としました。
クイックマスク解除後、「選択範囲を反転」
してバックを選択完了です。
2
1
クリック後、建物が垂直になるように画像が回転します。
ダブルクリック
2
余分なエリアをトリミングする
4-2
回転した画像には余計な部分もあります
ので、 4 - 1 『切り抜きツール』を握
り 4 - 2 必要なエリアをドラッグしま
す。その後「ENTER」キーを押すと、選
択範囲で画像がトリミングされます。
デジカメで撮影した画像などは、Photohop で読
み込むと 1 - 1 のようにレイヤーがロックされて
います。レイヤーをダブルクリックし 1 - 2 「OK」
をクリックしましょう。
なお、
「ENTER」で確定する前は、各ハ
ンドルをドラッグすることでトリミング
範囲を調整することもできます。
ものさしツールでを握る
2-1
ドラッグ
スポイトツールを押込み、
『ものさしツー
ル』を握りましょう。
2-1
色相・彩度でカラーを変更する
2-2
モノトーン調の画像に補正する
補正前
『イメージ』→『色調補正』→『色相・彩度』を選択します。ここでは 2 - 1 「マスター」
にて「色相を+ 180」
「彩度をー 15」に変更し、その後、 2 - 2 編集を「レッド系」
に切り替え「色相を+ 34」
「彩度を− 15」に変更しました。変更後は『OK』をクリッ
クします。なお、変更中に画面で結果を確認できますので、操作になれるまでは、色々
と試してみてください。
補正後
1-1
1-2
目安のチャンネル設定
※
● 緑が多い画像のモノトーン
R:-10 G:120 B:-10 ● 人の肌が多い画像のモノトーン
R:75 G:25 B:0
● 暗さの強いモノトーン
R:30 G:0 B:70 平行:-10
モノトーン画像に補正する方法は多数ありますが、ここでは「チャ
ンネルミキサー」を利用します。チャンネルミキサーは、仕上がり
にノイズが少なく優秀な機能です。
『イメージ』→『色調補正』→『チャンネル
ミキサー』を選択し 1 - 1 の設定をします。
その後、
『イメージ』→『色調補正』→『カラー
バランス』にて 1 - 2 の設定をすると『セ
ピア調』のモノトーンになります。
※ このチャンネル設定は目安です。実際に
操作する時は、まず上表の設定を行い、
画像に合わせて画面を確認しながら、微
調整を行ってください。
5
Photoshop 基礎 2(別冊)
Windows 入門(通常編)
Windows 入門(CNC 編)
Office2007 の基礎
Adobe の基礎
Word 基礎 1
Excel 基礎 1
PowerPoint 基礎
Illustrator 基礎 1
Photoshop 基礎 1
Word 基礎 2
Excel 基礎 2
Illustrator 基礎 2
Photoshop 基礎 2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
別冊
01
デコテキスト
別冊
Photoshop のレイヤー効果機能を使用し、普通のテキストをデコレーションしてみましょう。Photoshop の
レイヤー効果は、適用後も簡単に修正できますので便利です。
02
1
完成イメージ
ブラシの定義
最初にデコレーション用の「スワロフスキーラインストーン」を作成しましょう。
「ブラシツール」を使用し
ますが、六角形のブラシは初期値ではりませんので、新規に定義します。
4
ファイルを新規作成する
1-1
4-1
『ファイル』→『新規』を選択後、 1 - 1
をクリックします。
2
シェイプを適用する
の様に設定し『OK』
4 - 1 『レイヤー』→『ラスタライズ』→『シェイプ』をクリッ
クします。
5
六角形のパスを設定する
2-1
ブラシを定義する
5-1
2-2
2-3
2-4
2 - 1 『多角形ツール』を握り、
2-3
2 - 4 の設定をしましょう。
オプションバーで 2 - 2
完成後の使用例
使用する機能
ブラシツール
テキストツール
レイヤースタイル(ドロップシャドー)
レイヤースタイル(光彩)
レイヤースタイル(ベベルとエンボス)
レイヤースタイル(グラデーション)
レイヤースタイル(カラー)
Photoshop で作成したものは、制作の方法によっては、実際の写真に合成しても違
和感のない仕上がりにすることもできます。
今回は、合成することを目的に制作するわけではありませんが、合成する写真の解像
度や配置する場所や大きさを初めから意識して制作すると左図のように違和感のない
デザインに仕上げることもできます。
3
3-1
六角形のパスを描画する
5-2
の様に六角形を
描画しましょう。
3-1
5 - 1 『編集』→『ブラシを定義』を選択後、 5 - 2 ブラシに
任意の名前をつけて『OK』をクリックしてください。
1
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
別冊
02
1
テキストを作成する
別冊
デコる前に、対象のテキストを作成しましょう。テキストは基本的にどのようなフォントを選択してもかまい
ませんが、少し太めのフォントを選択するとよいでしょう。
3
ファイルを新規作成する
1-1
03
1
テキストを入力する
3-1
テキストを装飾する
Photoshop では、レイヤーごとに簡単に装飾を施すことができます。先ほど入力したテキストを装飾してみ
ましょう。
レイヤーをダブルクリックする
1-1
4
カラーオーバーレイを設定する
4-1
テキストカラーの設定
カラーを白にする
3-2
ダブルクリック
『ファイル』→『新規』を選択後、 1 - 1
をクリックします。
2
の様に設定し『OK』
1-1
新規レイヤーを作成し背景を作る
2
2-1
テキストを入力したレイヤーをダブルクリックします。
光彩(外側)を設定する
4 - 1 『カラーオーバーレイ』をクリックし、色を白に設定し
ます。設定後、
『OK』ボタンをクリックしましょう。
装飾前
2-1
3-3
カラーを白にする
2-2
2-1
『光彩(外側)
』をクリックし、図の様に設定します。
装飾後
3
光彩(内側)を設定する
3-1
レイヤーパレットの 2 - 1 『新規レイヤーを作成』をクリック
します。その後、
『編集』→『塗りつぶし』を選択し 2 - 2 の様
に『使用』からブラックを選択し「OK」をクリックしてください。
『横書き文字ツール』を握り 3 - 1 の様オプションバーに設定し
ます。なお、文字のカラーは『テキストカラーの設定』をクリッ
クすると変更できます。その後、 3 - 2 の様にテキストを入力
します。入力後、 3 - 3 レイヤーが自動的に追加されます。
3 - 1 『光彩(内側』をクリックします。なお、設定は初期設
定のままにしています。
2
情報リテラシー講習会 - ステップバイステッププログラム - Photoshop 基礎 2
別冊
04
1
1-1
テキストをデコる
最初に登録したブラシを使い、テキストをデコレーションしましょう。カラーバリエーションは簡単に調整で
きるので、自分の好きなデコレーションを楽しみましょう。
ブラシを設定する
1 -2
3
レイヤー効果で影を付ける
3-1
5
7
着色する
キラキラ装飾を付ける
7-1
5-1
グラデーションスライダー
塗りを黒に設定した『ブラシツール』を
選択し、 1 - 2 オプションバーで図の様な設定
を行います。
1-1
2
ブラシでスタンプする
2-1
スタンプしたレイヤーを『ダ
ブルクリック』します。レイ
ヤースタイルのダイアログ
ボックスが表示されるので、
3 - 1 『ドロップシャドー』
をクリックします。設定は上
図を確認してください。設定
後、 3 - 2 の様に影が付き
ます。
4
3-2
スワロフスキー風効果を付ける
4-1
続けて 5 - 1 『グラデーショ
ンオーバーレイ』をクリック
します。設定は上図を確認し
てください。なお、グラデー
ションのスライダーをクリッ
クすると、任意の色のグラ
デーションを設定できます。
設定後、 5 - 2 の様に着色
されます。最後に『OK』ボ
タンで確定しましょう。
6
5-2
7-2
新しいブラシ呼び出す
6-1
2-2
下向き三角クリック
7 - 1 『レイヤーを新規作成』をクリックしてレイヤーを増や
しましょう。 7 - 2 増やしたレイヤーで任意の箇所をクリック
することでキラキラ装飾の完了です。
2 - 1 ブラシで文字に沿ってスタンプ(クリック)していきま
しょう。 2 - 2 は完成予想ですが、必ずしも同じ結果であるこ
とはありませんので、自由にスタンプしてください。この時、六
角形どうしがくっつかない様に注意しましょう。
続けて 4 - 1 『ベベルとエ
ンボス』をクリックします。
設定は上図を確認してくださ
い。なお、光沢輪郭は「下向
き三角」をクリックするとリ
ストから選択ができます。全
ての項目の設定後、 4 - 2
の様にスワロフスキー風に変
化します。
4-2
6-2
ブラシツールを握り、
6 - 1 オプションバーの
ブラシの種類をクリック
し、 オ プ シ ョ ン か ら『 カ
スタムブラシ』を選択し
ます(確認メッセージは
OK をクリック)
。 6-2
カスタムブラシから『ク
ロスハッチ 4』を選択して
ください。
レイヤーをダブ
ルクリックす
るといつでも設
定を変更できま
す。カラーオー
バーレイで好き
な色に変更して
みましょう。
3
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