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1. コンテンツ支援策 ∼これまでの流れ
1. コンテンツ支援策 ∼これまでの流れ∼ (1)開始 • 平成 9 年 5 月に、 「マルチメディアコンテンツ制作支援事業」 (平成 8 年度補正予算)としてスタート。 • 時代ニーズや経済状況に合わせ、見直しを実施。今年度で 6 年目。 (2)事業の概要 事業名( 正式名称) 年度 H10当初 マルチメディアコンテンツ制作支援事業 マルチメディアコンテンツ市場環境整備事業 コンテンツ関連産業の発展に貢献できる高度なコンテンツの制作 コンテンツ制作等を支援する技術開発 コンテンツ制作に貢献できる素材開発 コンテンツ制作 応募 件数 契約件数 1198 20 8 6 11 604 技術開発 H10補正 H11当初 H12当初 H14当初 技術開発 マルチメディアコンテンツ市場環境整備事業 コンテンツ制作 人材育成型コンテンツ制作事業 ( 人材育成) コンテンツ制作基盤技術等開発事業 技術開発型コンテンツ制作事業 コンテンツ制作基盤ツール等開発事業 クリエーター支援型コンテンツ制作事業 ( 人材育成) コンテンツ制作基盤技術等開発事業 技術開発型コンテンツ制作事業 コンテンツ制作基盤ツール開発事業 プロジェクトインキュベーション型コンテンツ制作支援事業 ( 人材育成型) コンテンツ制作基盤技術等開発事業 次世代デジタルコンテンツ制作支援事業 797 (?10 年補正で充当) 25 4 (プロトタイプ) 65 (プロトタイプ) 341 311 19 13 5 7 2( 基盤・ 隋契) 260 19 60 15 110 211 8 13 (3)事業の変遷 • 29 平成 9 年∼11 年までは、景気対策としての側面からも、中小企業やベンチャー企業を対象。 予算 25.0 億円 6.6 億円 45.0 億円 8.0 億円 7.2 億円 プロトタイプ H13当初 先導的コンテンツ市場環境整備事業 コンテンツ制作 納品時の 形態 完成品︵ 一〇年一部はプロトタイプ︶ H8補正 ( 個別名称) 6.2 億円 • 世界中で IT 化が進む平成 12 年からは、国際競争力の強化、新たな市場創出という観点から、一般企業・個人にも対象を拡大。 • 平成 12 年からは、 「人材」の育成に重視した支援事業をスタート。 • 平成 9∼12 年度までは「完成品」まで支援するが、 「事業化」例が少なかった。よって、予算・制作期間の限界論や、完成までを国 費で支援することの疑問もあがった。 • 上記課題を踏まえ、平成 13 年度からは、支援を「完成品」でなく「プロトタイプ」制作までとし、金額もその範囲内で低廉化。 「ク リエーター支援型」では、完成までを企業の自助努力に任せ、その代わりに、事業化の助言等を行うノミネート制を導入。事業化を 視野に入れながら、 「人材」育成を前面に。 • 平成 14 年の「プロジェクトインキュベーション型コンテンツ制作支援事業」では、さらに「人材」育成に特化したプロデュース制 を導入。また、テーマを明確にし、的を絞った事業化(=マーケットデビュー)支援を行う。 2. プロジェクトインキュベーション型コンテンツ支援事業 (1)事業スキーム プロコン プロジェクトインキュベーション型 コンテンツ制作支援事業 事業名 対象者 デジタルコンテンツ制作に関わる法人、個人 下記プロデュース委員テーマから選択 原正人(映画プロデューサー) 『全国規模の劇場公開を始点として、多メディア展開が可能 な実写映画、アニメーション映画、デジタル映画の企画及 びビジネスプラン』 テーマ 森田貴英(エンタテインメント・ロイヤー) 『ブロードバンド時代、デジタル時代のプロデュース・モデ ルの実現』∼リアルとバーチャルの連動、そしてクリエイテ ィブとビジネスの融合∼ 納品時の 形態 プロトタイプ制作 支援内容 プロデュース委員によるアドバイス ・制作資金 1000 万円程度 (2)スケジュールと進捗 プロデュース委員 略歴 原 正人 (はらまさと 映画プロデューサー) 1931 年生れ。ヘラルド・エース、アスミック・エース エンタテインメ ントの社長を経て、現在同社会長。 『戦場のメリークリスマス』 『乱』等、 海外合作の第一人者として有名。また『ニュー・シネマ・パラダイス』 等、個性的な洋画の輸入配給を通し、ミニシアターブームの火付け役と なる。近作として、 『失楽園』 『リング』 『雨あがる』 『金融腐蝕列島 呪 縛』 『突入せよ! あさま山荘事件』 。また、受賞暦として仏政府フラン ス芸術文化勲章オフィシェ(93)、淀川長治賞(01)、他多数。 森田 貴英(もりたたかひで エンタテインメント・ロイヤー) 1970 年生れ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業後、96 年弁護士登録。 メディア、エンタテインメント分野、ファイナンス分野が専門。テレビ、 映画、アニメ、格闘技、ゲーム、音楽などコンテンツビジネス全般に携 わる。また、複数のコンテンツ・ファイナンス・ストラクチャーの企画・ 構築に関わった経験をもつ。現在は、米国のエンタテインメント・ロイ ヤーなどとのネットワークを活用して日本のコンテンツの世界展開を サポートする業務に注力している。 2/20 成果発表 ∼2/19 事業化計画策定 9/1 納 品 7/23∼8/30 制 作 最終審査↓契約 7/22 選考↓ヒアリング 公募締切 公 募 6/1∼7/21 2/21∼3 月中旬 • 公募に対し、原委員(46 件) 、森田委員(64 件)の応募。 • 審査・ヒアリングの結果、別紙の 8 件を採択候補と決定。支援総額は、185,000,000 円(税別) • 現在、制作を進めながら、契約手続き中。 • 10/26∼28 には、東京国際映画祭、 「Movie Gallery Projects」へ出展。海外含め投資家を募る。 • 納品時には、全ての案件が、ビジネスプランを提出。事業化までの総予算・回収プランを明示する予定。 (3)採択候補 企画代表者 事業計画テーマ名 管理企業 企画概要 映画「ファイナル・ファンタジー」のCG責任者である秋山氏が、満を辞して、実 映画<『 I GL』Inter Galactic Love>」の事写とCG融合による映画を企画。原作の漫画化・ 小説化・ゲーム化など、多メデ 秋山 貴彦 業展開の為のパイロットフィルム制作 ィア展開も模索。 ㈱イマージュ 同名マンガの幻想的な世界を舞台に、主人公の猫「秀吉」と少年との冒険を描 フル 3D・CGミュージカル「 不思議世界アくフルCGアニメ。制作は、 TYO の関連会社で、「ぼのぼの」を手がけるCG専 松村 傑 株式会社 デジタル・フロンティア タゴオル」 門会社。キャラの動き・ 質感に自負。 バンド仲間の若者たちが、江戸時代にタイムスリップ。江戸の街での珍道中、 演奏を繰り広げながら、バンド間、今昔の人間模様を描く現代風時代劇。「音 熱田俊治 楽音(RAKUONN) ㈱東北新社 楽」をキーに、レコード会社とのタイアップや素人発掘を企画。 貴志 祐介原作「クリムゾンの迷宮」をフルCG映画化。しかけとして、予告編風 のミュージックビデオを作成、メディアへの露出を行った後、映画化。制作企業 ジャパニメーションとモーションキャプチは、MTVジャパンのCG演出やCMなどを数多く手がけるなどシャープで、ユ ャー3DCGとの融合 小浜 元 ニークな表現が売り。 ㈱ピクス 家族向け、シネコン向けの娯楽作。少年・少女の探偵らが、携帯やゲームなど のデジタルツールを用い、難問・ 事件を解決。オーディションでフレッシュな子 小畑 真登 D-Kids Project 役を募る。 株式会社フラックス・トーン 千葉真一の原案によるサムライアクション物語を、デジタルマンガ化。その評 オリジナルデジタル漫画の制作とそれを判を元に、脚本のセールスまたは、映画制作を目論む。千葉氏のハリウッドパ 楠部 孝 ㈱アーティストハウス 原作とした映画プロデュース イプが強み。脚本協力に、サミュエル・ L・ ジャクソン。 元劇団四季のメンバーらが SCN に舞台を移し、ライブのネット配信に向けたコ ライブイベントとインターネットを融合したンテンツを開発。浜崎あゆみのライブでも活躍した 360度カメラを使い、新たな 滝内 泉 新しいビジネスの創造 ソニーコミュニケーションネットワーク(株) アングル・ 表現手法に挑む。出演・脚本は元四季の看板俳優「 坂本健二」 。 古代日本神話をモチーフにしたSFアドベンチャーゲームの開発。ネットを使っ た広告展開、ゲームのアップバージョンのダウンロードなど、BBを視野に展 クロスメディア型コンテンツ企画“ネットワ 開。制作には、美少女ゲームを得意とするアルケミストが参加。販売には、同 永田 一大 ークメディア×パッケージメディア” 人誌・グッズ販売大手の「 虎の穴」が協力予定。 ㈱ジャパン・ エンタテインメント・ファイナンス