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宮島ネットワーク
Case.50 廿日市市 まちづくりの推進 宮島ネットワーク 宮島のエキスパートが力を合わせて 廿日市市観光課 宮島町商工会 事業 協力 宮島 ネットワーク 宮島観光体験 プログラムの企画開発 委託 事業 協力 宮島町観光協会 事業名 宮島観光ネットワーク事業 時 期 平成 20 年 5 月 1 日 ~ 平成 22 年 3 月 31 日 費 用 7,000 千円 / 委託 観光資源を多彩に掘り起こす 協働の内容 廿日市市からの委託を受け、観光客の滞在時 間の増加を図るため、1 年目に宮島、2 年目以降 はその他の地域における体験プログラムの企画開 発に取り組んでいる。緊急雇用対策事業による委 託費を原資に、担当スタッフとして 4 名を雇用して いる。 プログラムには宮島の地域資源を最大限に 活用。自然観察などのウォーキングや杓子に 絵をかいて絵葉書として郵送するなど、あら ゆる世代をターゲットにした体験メニューを つくり出すとともに、もみじ饅頭作り、座禅、 ▲企画した体験プログラム、しゃもじ絵手紙作成の様子 106 干潟の観察、シーカヤックなど、バラエティ豊かな体験観光を紹介している。 宮島を愛する人たちに廿日市市が要請 協働の背景・経緯 宮島ネットワークは、宮島に思い入れのある多種多様なおよそ 50 名・団体の会員が集まって平成 19 年 1 月に 発足した。地域の歴史や文化、自然を維持し、伝統を守りながら発展させるのが目的。また、宮島にまつわる多く の市民グループの活動を、横軸で連携するための役割を果たしている。代表の梅林保雄さんは宮島町商工会の 会長でもある。 平成の大合併によって宮島をはじめ周辺の 4 町村と合併したことで、地域資源が拡充した廿日市市。世界遺産 を擁し全国的に知名度の高い宮島を含む市内の観光地において、滞在時間を延ばしたり、多様化するニーズに 対応したりするため、体験型プログラムの企画開発の委託を同法人が受けたわけだ。 トライアルを経て商品化へ発展 協働の成果・展望 ツーリストを感動させるための体験プログラムの策定を通じて、宮島にあるさまざまな観光資源を再確認・再発 見できた。開発した数々のメニューは、モニターツアーを行いながら、商品化へと進展させていく。2 年目からは、 宮島だけでなく、市全域の体験観光メニューを開発・商品化していく。 がんじがらめの規制にジレンマ 課題 同法人ではこの事業以外にも複数の活動を推進。そのひとつとして「さくらもみじの会」という部会を設立し、宮島 の森林再生に取り組んでいる。しかし、いにしえより“人と神々が共に生きる島”とされ世界遺産にも選ばれているこ とから、植林活動ひとつを取っても、ありとあらゆる規制をクリアしなくてはならない。自由な発想による企画が実現 しにくいのが実情だ。 事務局長の落合矼一さんは、「例えば、中世のまちなみを現代に伝えて観光資源としても活用しているヨーロッパ の都市では、財政面も含めて国を挙げて守っている。しかし、わが国の場合、法律などでがんじがらめにくくるばかり で、費用は市民が負担するケースがほとんどだ」と苦言を呈している。 委託費用を受けて取り組んだ体験プログラムの企画開発事業。受託期間のおよそ1年間で一定の成果を得たよ うだが、観光客誘致に向けた活動は 2 年目以降が本番だ。打ち出したプログラムをいかに展開していくかが課題と いえよう。 名 称 T E L 代 表 特定非営利活動法人 宮島ネットワーク 0829-56-5686 F A X 者 梅林 所 在 地 発 足 平成 19 年 1 月 23 日 主 な 活 動 分 野 保雄 まちづくりの推進 設立登記年月日 そ の 他 の 活 動 分 野 107 0829-56-5686 〒739ー0516 廿日市市宮島町 527-1 平成 19 年 1 月 31 日 学術・文化、芸術またはスポーツ振興 環境の保全 経済活動の活性化を図る活動