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スイッチと PS シリーズグループとの併用

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スイッチと PS シリーズグループとの併用
Cisco® Catalyst 3750 および 2970 スイッチ
スイッチと PS シリーズグループとの併用
要旨
このテクニカルレポートでは、Cisco
Catalyst 3750 および 2970 スイッチ
と
PS シリーズグループを併用して、高
パフォーマンスで高可用性の iSCSI
SAN を構築する方法について説明し
ます。
Copyright © 2005 EqualLogic, Inc.
2005 年 4 月
EqualLogic は EqualLogic, Inc. の登録商標です。
本書に記載されているすべての商標および登録商標は各所有者に帰属します。
本書または本書に記載されているソフトウェアの所有、使用、または複製は、本書に記載され
ているライセンス契約に基づいてのみ許可されます。
EqualLogic, Inc. は、本書に含まれる技術的または編集上の誤りや脱漏に対して責任を負わない
ものとします。本書の情報は変更されることがあります。パフォーマンスは状況により異なる
場合があります。
ii
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
目次
テクニカルレポートの改訂情報 ........................................................................................1
Cisco の改訂情報..................................................................................................................1
はじめに ................................................................................................................................1
基本手順 ................................................................................................................................2
スイッチおよびサーバの推奨事項の理解 ........................................................................5
スパニングツリー ............................................................................................................5
フロー制御 ........................................................................................................................6
ユニキャストストーム制御 ............................................................................................7
ジャンボフレーム ............................................................................................................7
VLAN .................................................................................................................................8
Catalyst 3750 および 2970 スイッチ構成...........................................................................9
Cisco スイッチインターフェイス ..................................................................................9
STP エッジポートを構成するための PortFast オプションの有効化 .......................10
フロー制御の構成 ..........................................................................................................11
ユニキャストストーム制御の無効化 ..........................................................................11
ジャンボフレームの構成 ..............................................................................................12
テクニカルサポートおよびカスタマーサービス ..........................................................13
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
iii
テクニカルレポートの改訂情報
次の表に、このテクニカルレポートのリリース履歴を示します。
テクニカルレポートの改訂
日付
変更
1.0
2005/4/19
初回リリース
Cisco の改訂情報
次の表に、このテクニカルレポートの作成に使用した Cisco 3750 および 2970 シリー
ズスイッチのソフトウェアバージョンを示します。
ベンダー
モデル
ソフトウェアリビジョン
ソフトウェアイメージ
Cisco
WS-C3750G-24TS
12.2(20)SE4
C3750-I9-M
Cisco
WS-C2970G-24T-E
12.1(19)EA1d
C2970-I6L2-M
はじめに
このテクニカルレポートでは、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチと PS シリーズ
グループを併用して、高パフォーマンスで高可用性の iSCSI SAN を構築する方法につ
いて説明します。
Cisco Catalyst 3750 スイッチは、SAN で使用してスケーラブル自在なネットワーク接
続を実現する画期的な製品です。Cisco StackWise™ テクノロジを採用しているこのス
イッチは、使いやすさ、スケーラビリティ、およびスタッカブルスイッチで得られる
高いレベルの弾力性を組み合わせることによって、SAN の効率を向上させます。
Cisco Catalyst 2970 スイッチは、手頃な価格のギガビットイーサネットスイッチで、中
小規模企業および大規模企業のブランチオフィス向けにワイヤスピードのインテリ
ジェントサービスを提供します。サービス一式を備えた Catalyst 2970 スイッチは、既
存のカテゴリ 5 カッパーケーブル上で 100 Mbps 超の拡張をインテリジェントに実現
することによって、ネットワークパフォーマンスを改善し、現在のナレッジワーカー
の生産性を向上させることができます。
EqualLogic ストレージソリューションは、iSCSI SAN 実装に根本的な変革をもたらし
ます。PS シリーズストレージアレイを PS シリーズグループに構成することによって、
大規模企業および中小規模企業のいずれも、数百テラバイトまで簡単に拡張できるモ
ジュラー型で価格の手頃な iSCSI SAN ソリューションを段階的に導入することができ
ます。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
1
特許取得済みの画期的なアーキテクチャを基に構築された PS シリーズストレージア
レイは、すべての主要オペレーティングシステムに対してエンタープライズレベルの
パフォーマンスおよび信頼性を提供します。単一プールのグループストレージのイン
テリジェントな自動化およびシームレスな仮想化によって、ストレージ管理は大幅に
シンプル化されます。PS シリーズストレージアレイは、完全冗長なホットスワップ対
応ハードウェアに加え、高水準の包括的な機能一式も備えています。
図 1: PS シリーズストレージアレイ
このテクニカルレポートに記載されている、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ
と PS シリーズストレージアレイを適切に接続および構成するための推奨事項を使用
すると、iSCSI SAN パフォーマンスおよびデータ可用性を大幅に向上させることがで
きます。
基本手順
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチと、 PS シリーズストレージアレイを併用して、
高パフォーマンスで高可用性の iSCSI SAN を構築するには、次の推奨基本手順を実行
します。
1. PS シリーズグループをセットアップし、グループ内にボリュームを作成します。
詳細については、PS シリーズの『QuickStart (クイックスタート)』または『Group
Administration (グループ管理)』マニュアルを参照してください。また、PS シリー
ズグループの使用時にパフォーマンスを向上させる方法の詳細については、
EqualLogic Customer Support Web サ イ ト に あ る 『 Network Connection and
Performance Guidelines (ネットワーク接続およびパフォーマンスのガイドライン)』
テクニカルレポートを参照してください。
2. サーバと PS シリーズグループメンバ (ストレージアレイ) の間の iSCSI トラフィッ
クを処理する Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチをセットアップします。次
の推奨事項を実行してください (重要性の高い順に並んでいます)。
2
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
•
エンドノード (iSCSI イニシエータまたはストレージアレイネットワークイン
ターフェイス) を接続するスイッチポートでは、スパニングツリー (STP) を使
用しないことをお勧めします。STP または RSTP (STP より望ましい) を使用す
る場合は、エンドノードを接続する各スイッチポートで Cisco の PortFast オプ
ションを有効にします。PortFast では、デバイスの再起動時に発生するネット
ワークの中断が軽減されます。
スイッチ間の複数ケーブル接続にはトランキングの使用をお勧めするように、
スイッチ間の単一ケーブル接続にはスパニングツリーを使用することをお勧め
します。
•
iSCSI トラフィックを処理する各スイッチポートでは、フロー制御を構成する
ことをお勧めします。PS シリーズストレージアレイは、スイッチ上でフロー
制御が有効な場合は、適切に対応します。サーバが iSCSI トラフィックの処理
にソフトウェア iSCSI イニシエータと NIC を組み合わせて使用している場合、
パフォーマンスを向上させるには NIC のフロー制御も有効にする必要があり
ます。
•
iSCSI トラフィックを処理する各スイッチでは、ユニキャストストーム制御を
無効にすることをお勧めします。ただし、ブロードキャストおよびマルチキャ
ストストーム制御は使用することをお勧めします。
•
iSCSI トラフィックを処理する各スイッチでは、ジャンボフレームを構成しま
す。サーバが iSCSI トラフィックの処理にソフトウェア iSCSI イニシエータと
NIC を組み合わせて使用している場合は、パフォーマンスを向上させ (または
CPU のオーバーヘッドを低減し)、一貫性のある動作を実現するため、NIC の
ジャンボフレームも有効にする必要があります。
注意:
NIC でもジャンボフレームを構成していない限り、スイッチではジャ
ンボフレームを有効にしないでください。動作の一貫性が損なわれる
場合があります。
初期導入作業をシンプル化するには、NIC、スイッチ、および PS シ
リーズストレージアレイが完全に稼働していることを確認してから、
スイッチおよび NIC でジャンボフレームを有効にします。
•
VLAN を使用して、iSCSI SAN トラフィックと他のネットワークトラフィック
を分離します。PS シリーズストレージアレイは、VLAN タグ付けをサポート
していません。
前記の推奨事項の詳細については、この文書の後半に記載されています。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
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3. PS シリーズグループボリュームにアクセスするサーバをセットアップします。
サーバでは、インストール済みの iSCSI イニシエータが、ネットワーク上で iSCSI
ターゲットとして表示されるグループボリュームにアクセスする必要があります。
サーバは、ソフトウェア iSCSI イニシエータおよびネットワークインターフェイ
スカード (NIC) の組み合わせ、または iSCSI HBA を使用して、グループボリュー
ムにアクセスすることができます。ボリュームへの接続の詳細については、PS シ
リーズの『QuickStart (クイックスタート)』または『Group Administration (グループ
管理)』マニュアルを参照してください。
サーバ上でソフトウェア iSCSI イニシエータおよび NIC の組み合わせを構成する
場合、次の推奨事項を実行してください。
•
iSCSI トラフィックを処理する各 NIC では、フロー制御を有効にすることをお
勧めします。パフォーマンスを向上させるためには、iSCSI トラフィックを処
理するスイッチでもフロー制御を有効にする必要があります。
•
iSCSI トラフィックを処理する各 NIC では、ジャンボフレームを有効にします。
パフォーマンスを向上させ (または CPU オーバーヘッドを低減し)、一貫性の
ある動作を実現するためには、iSCSI トラフィックを処理するスイッチでも
ジャンボフレームを有効にする必要があります。
注意:
iSCSI トラフィックを処理するスイッチでもジャンボフレームを構成し
ていない限り、NIC ではジャンボフレームを有効にしないでください。
動作の一貫性が損なわれる場合があります。
初期導入作業をシンプル化するには、NIC、スイッチ、および PS シ
リーズストレージアレイが完全に稼働していることを確認してから、
スイッチおよび NIC でジャンボフレームを有効にします。
前記の推奨事項の詳細については、この文書の後半に記載されています。
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Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
スイッチおよびサーバの推奨事項の理解
次のセクションでは、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチと PS シリーズストレー
ジアレイを使用して、高パフォーマンスで高可用性の iSCSI SAN を構築するためのス
イッチおよびサーバの推奨事項の詳細について説明します。
スパニングツリー
エンドノード (iSCSI イニシエータまたはストレージアレイネットワークインターフェ
イス) を接続するスイッチポートの場合、スパニングツリー (STP) を使用しないこと
をお勧めします。ただし、エンドノードを接続するスイッチポートに STP または
RSTP (STP より望ましい) を使用する場合、各スイッチ ポートで Cisco の PortFast オプ
ションを有効にすることをお勧めします。PortFast では、デバイスの再起動時に発生
するネットワークの中断が軽減されます。
注意: スイッチ間の単一ケーブル接続にはスパニングツリーを、スイッチ間の複数
ケーブル接続にはトランキングを使用することをお勧めします。
スパニングツリープロトコル (IEEE 802.1d) は、スイッチ間に存在するアクティブパス
を 1 つのみにすることによって、イーサネットネットワークにループが発生するのを
防止するリンク管理プロトコルです。リンクアップすると、スイッチは 30 ~ 50 秒で
STP 計算を行い、ポートをフォワーディング状態またはブロッキング状態に切り替え
ます。この間、ユーザデータはポートを通過しません。その結果、リンクがオンライ
ンなるまでに時間がかかります。これにより、ネットワークスイッチまたは PS シ
リーズストレージアレイ制御モジュールのフェイルオーバから回復するときに、フェ
イルオーバ時間が長くなることがあります。
高速スパニングツリープロトコル (RSTP; IEEE 802.1w) では、スイッチポートは、ス
パニングツリーのリスニング状態およびラーニング状態を省略して、すぐに STP フォ
ワーディング状態になることができます。ポートで高速な収束を実現するために、
RSTP は、エッジポートとリンクタイプという 2 つの変数を使用します。エンドノー
ド (iSCSI イニシエータおよびストレージアレイネットワークインターフェイス) を接
続するスイッチポートは、RSTP 機能を利用するエッジポートとして構成する必要が
あります。ただし、パケットの無限ループが発生することがあるため、他のハブ、ス
イッチ、コンセントレータ、またはブリッジをエッジポートに接続しないでください。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
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一部のスイッチは、リンクアップ時にポートが直ちに STP フォワーディング状態に切
り替わるように設定されています。STP または RSTP を使用している場合、エンド
ノード (iSCSI イニシエータおよびストレージアレイネットワークインターフェイス)
を接続するポートでこれらの設定を有効にする必要があります。たとえば、Cisco で
は元の 802.1d STP 仕様を、独自の PortFast という機能で拡張しており、これにより、
リンクアップ時にポートは直ちに STP フォワーディング状態に切り替わります。STP
または RSTP を使用している場合、エンドノードに接続されているスイッチポートは、
PortFast コマンドを使用してエッジポートとして構成する必要があります。ただし、
パケットの無限ループが発生することがあるため、他のハブ、スイッチ、コンセント
レータ、またはブリッジをこれらのポートに接続しないでください。
スパニングツリーの詳細については、この文書の「STP エッジポートを構成するため
の PortFast オプションの有効化」の他に、スイッチのマニュアルを参照してください。
フロー制御
EqualLogic は、iSCSI トラフィックを処理するスイッチポートのフロー制御を有効に
することをお勧めします。また、サーバが iSCSI トラフィックの処理にソフトウェア
iSCSI イニシエータと NIC を組み合わせて使用している場合、パフォーマンスを向上
させるには NIC のフロー制御も有効にする必要があります。
多くのネットワークでは、ネットワークトラフィックを送信するデバイスとそのトラ
フィックを受信するデバイス間で、ネットワークトラフィックが不均衡になることが
あります。これは、多数のサーバ (イニシエータ) がストレージデバイスと通信してい
る SAN 構成で発生することがよくあります。送信側がデータを同時に送信すると、
受信側のスループット容量を超過する場合があります。この状況になると受信側がパ
ケットを破棄することがあり、送信側は遅れてデータを送信するよう強制されます。
これによってデータが失われることはありませんが、再送信によって遅延が増加し、
I/O パフォーマンスが低下します。
フロー制御では、受信側は、パケットが過剰になっていることを検出すると、送信側
に「スロットルバック」するように指示することができます。受信側はこれを行う場
合に、送信側に「ポーズフレーム」を送信し、これを受けた送信側はパケット送信の
速度を短時間遅くします。この間に受信側はバックログを処理し、その後、入力の受
け取りを再開することができます。ただし、この動作によってもたらされる遅延時間
は、TCP/IP パケット再送信によるオーバーヘッドよりはるかに小さいものです。
フロー制御の有効化の詳細については、この文書の「STP エッジポートを構成するた
めの PortFast オプションの有効化」の他に、スイッチおよび NIC のマニュアルを参照
してください。
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Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
ユニキャストストーム制御
トラフィック「ストーム」は、大量のパケット送出によって、ネットワークのパ
フォーマンスが低下するほど過度のネットワークトラフィックが生成された場合に発
生します。多くのスイッチには、物理的なインターフェイス上のブロードキャスト、
マルチキャスト、またはユニキャストトラフィックストームによってポートが使用不
能にならないようにする、トラフィックストーム制御機能があります。これらの機能
は通常、インターフェイス上のトラフィックが全体の負荷の一定割合 (デフォルトで
は通常、80%) に達したときにネットワークパケットを破棄することで実現されます。
iSCSI トラフィックはユニキャストトラフィックで、通常はリンク全体を活用できる
ため、iSCSI トラフィックを処理するスイッチのユニキャストストーム制御は無効に
することをお勧めします。ただし、ブロードキャストおよびマルチキャストストーム
制御は使用することをお勧めします。
ユニキャストストーム制御の無効化の詳細については、この文書の「ユニキャストス
トーム制御の無効化」の他に、スイッチのマニュアルを参照してください。
ジャンボフレーム
EqualLogic は、iSCSI トラフィックを処理するスイッチポートでジャンボフレームを
有効にすることをお勧めします。また、サーバが iSCSI トラフィックの処理にソフト
ウェア iSCSI イニシエータと NIC を組み合わせて使用している場合は、パフォーマン
スを向上させ (または CPU のオーバーヘッドを低減し)、一貫性のある動作を実現する
ため、NIC のジャンボフレームも有効にする必要があります。
イーサネットトラフィックは、フレームという単位で転送されます。標準イーサネッ
トフレームでは、最大 1500 バイトのデータを単一のイーサネットトランザクション
で転送することができます。ジャンボフレームは、イーサネットフレームを 9000 バ
イトに拡張したもので、各イーサネットトランザクションでより大量のデータを転送
することができます。
PS シリーズストレージアレイは、標準イーサネットフレームおよび最大 9000 バイト
のジャンボフレーム (TCP ヘッダ自体を含めて 9018 バイト) をサポートしています (こ
れは「Alteon 標準」と呼ばれることがあります)。PS シリーズストレージアレイは、
パス MTU もサポートしています。これは、TCP/IP エンドポイント間の最大フレーム
サイズを自動的に検出する機能です。
注意: ジャンボフレームを利用するにはボリュームへのアクセスに使用するスイッチ
および NIC を含めサーバと PS シリーズグループ間のネットワークパスにある
すべてのデバイスでジャンボフレームを有効にする必要があります。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
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ジャンボフレーム用に構成されているスイッチは、標準イーサネットフレーム
とジャンボフレームの両方をサポートしています。ただし、NIC がジャンボフ
レーム用に構成されていても、スイッチがジャンボフレーム用に構成されてい
ない場合は、動作が一貫しなくなることがあります。フレームが小さい場合ス
イッチは適切に動作しますが、NIC で 1500 バイトより大きいフレームを送信し
ようとすると、スイッチは、フレームを処理することができず、廃棄します。
また、一部のスイッチがジャンボフレーム用に構成されていて、他のスイッチ
がジャンボフレーム用に構成されていない場合、接続が確立された後にルー
ティングが変更されると、動作が一貫しなくなることがあります。
多くのローレンジおよびミッドレンジのネットワークスイッチは、ジャンボフレーム
をサポートしていません。ジャンボフレームをサポートしているスイッチでは、デ
フォルトでこの機能が無効になっているため、手動で有効にする必要があります。
スイッチでジャンボフレームを有効にするには、通常、VLAN を有効にする必要があ
ります。詳細については、この文書の「ジャンボフレームの構成」の他に、スイッチ
のマニュアルを参照してください。
VLAN
EqualLogic では、ネットワークスイッチが iSCSI SAN トラフィックと他のネットワー
クトラフィックを分離できるように、仮想 LAN (VLAN) を使用することをお勧めしま
す。VLAN は、個々のネットワークスイッチと同様の利点を備えていますが、物理的
なスイッチが少なく、管理上のオーバーヘッドも減ります。VLAN は物理的接続では
なく論理的接続を使用するため、柔軟に扱えます。
注意: PS シリーズストレージアレイは、VLAN タグ付けをサポートしていません。
一般に、VLAN は TCP/IP ネットワーク内の別個のサブネットであるため、VLAN 間
の接続は通常、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチの機能である L3 ルーティング
を必要とします。VLAN は、ジャンボフレームを含め、さまざまなネットワーク設定
もサポートしています。詳細については、「ジャンボフレーム」を参照してください。
iSCSI SAN トラフィックと LAN トラフィックを分離すると、ポートブロッキング、
アドレスフィルタリングなど、スイッチベースのセキュリティ拡張機能も有効にでき
ます。
8
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
Catalyst 3750 および 2970 スイッチ構成
次のセクションでは、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチの構成について説明し
ます。詳細については、次を参照してください。
•
Cisco Catalyst 3750 スイッチ
Web サイト: http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps5023/index.html
ドキュメント: http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat3750/index.htm
•
Cisco Catalyst 2970 スイッチ
Web サイト: http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps5206/index.html
ドキュメント: http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat2970/index.htm
Cisco スイッチインターフェイス
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチの場合、インターフェイス名は、次のような
書式で 3 つの部分から構成されています。
slot_number/interface_module_number/port_number
変数は次のとおりです。
•
slot_number - インターフェイスモジュールが取り付けられているスイッチス
ロットです。モジュールスロットは、上から下に 0 ~ 12 の番号が付けられていま
す。Cisco 3750 スイッチの場合、スタックの 1 番目のスイッチはスロット番号 1 で、
スタックにスイッチを追加するたびにスロット番号は 1 ずつ増えます。Cisco 2970
スイッチの場合、スロット番号は常に 1 になります。コマンドで指定しない場合、
デフォルト値は、現在接続されているスロットまたはスイッチになります。
•
interface_module_number - このポートのインターフェイスモジュールの番号で
す。モジュールが 1 つのカードから構成されている場合、つまり Cisco 3750 およ
び 2970 のときは、この番号は常に 0 になります。
•
port_number - インターフェイスモジュールのポート番号、つまり Cisco 3750 およ
び 2970 の場合は、スイッチのポート番号です。また、一部のコマンドでは、スイッ
チ 1 のモジュール 0 の最初の 12 のポートの場合、1/0/1-12 のようにワイルドカー
ドを使用すると、複数のポートを一度に割り当てることができることも覚えておい
てください。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
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STP エッジポートを構成するための PortFast オプションの有効化
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチで STP エッジ ポートを構成するには、
PortFast オプションを有効にする必要があります。PortFast は、スパニングツリーが収
束するまでポートが待機しなければならない時間を最小化するため、iSCSI イニシ
エータやストレージアレイネットワークインターフェイスなどのエンドノード (エン
ドステーション) に接続されているポートでのみ使用します。
警告: PortFast が有効になっているポートにハブ、コンセントレータ、スイッチ、ま
たはブリッジを接続すると、一時的にスパニングツリーループが発生すること
があります。これらのポートでは、PortFast を有効にしないでください。
次の例は、スイッチ 1 のギガビットイーサネットインターフェイス 0/1 で PortFast を
有効にする方法を示しています 。
Switch> enable
Switch# config t
Switch(config)# int gigabit 1/0/1
Switch(config-if)# spanning-tree portfast
Switch(config-if)# exit
Switch(config)# exit
Switch# copy running-config startup-config
ポートの Port Fast 状態を表示または確認するには、次のコマンドを使用します。
Switch# show spanning-tree interface gigabitethernet0/1
注意: You can use the spanning-tree portfast default グローバルコンフィギュ
レーションコマンドを使用すると、すべての非トランキングポートで PortFast
機能をグローバルに有効にすることができます。
次の例に、すべてのアクセスポートに対して、デフォルトで PortFast をグローバルに
有効にする方法を示します。
Switch# config t
Switch(config)# spanning-tree portfast default
Switch(config)# end
Switch# copy running-config startup-config
スパニングツリープロトコルの構成の詳細については、『Cisco Catalyst 3750 Switch
Software Configuration Guide (Cisco Catalyst 3750 スイッチソフトウェア構成ガイド)』ま
たは『Cisco Catalyst 2970 Switch Software Configuration Guide (Cisco Catalyst 2970 スイッ
チソフトウェア構成ガイド)』を参照してください。
Catalyst スイッチでのスパニングツリープロトコルの概要および構成の詳細について
は、次のドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk389/tk621/technologies_configuration_example09186a008
009467c.shtml
10
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
フロー制御の構成
このセクションでは、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチでフロー制御を構成す
る方法について説明します。iSCSI トラフィックを処理する各スイッチポートで、フ
ロー制御を有効にする必要があります。
注意: Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチポートは、ポーズフレームを受信するこ
とはできますが、送信することはできません。
次のコマンドは、接続しているデバイスとの間で、スイッチ 1 のギガビットイーサ
ネットインターフェイス 0/1 が正しいフロー制御設定を自動ネゴシエートするように
構成する方法を示しています。
Switch> enable
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/1
Switch(config-if)# flowcontrol receive desired
Switch(config-if)# exit
Switch(config)# exit
Switch# copy running-config startup-config
ポートのフロー制御ステータスを表示または確認するには、次のコマンドを使用しま
す。
Switch# show flowcontrol interface gigabitethernet1/0/1
フ ロ ー 制 御 の 構 成 の 詳 細 に つ い て は 、 『 Cisco Catalyst 3750 Switch Software
Configuration Guide (Cisco Catalyst 3750 スイッチソフトウェア構成ガイド)』または
『Cisco Catalyst 2970 Switch Software Configuration Guide (Cisco Catalyst 2970 スイッチソ
フトウェア構成ガイド)』を参照してください。
ユニキャストストーム制御の無効化
このセクションでは、Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチでユニキャストストー
ム制御を無効にする方法について説明します。
次の例は、スイッチ 1 のギガビットイーサネットインターフェイス 0/15 でユニキャス
トストーム制御を無効にし、構成を確認する方法を示しています。
Switch> enable
Switch# configure terminal
Switch(config)# interface gigabitethernet1/0/15
Switch(config-if)# no storm-control unicast level
Switch(config-if)# exit
Switch(config)# exit
Switch# copy running-config startup-config
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
11
ポートのストーム制御ステータスを表示または確認するには、次のコマンドを使用し
ます。
Switch# show storm-control gigabitethernet1/0/15 unicast
Interface Filter State
Level
Current
--------- ------------- ------ ------Gi2/0/15
inactive
100.00% N/A
Catalyst スイッチでのポートベーストラフィック制御の構成の詳細については、次の
ドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps5023/products_configuration_guide_cha
pter09186a008021272b.html
ジャンボフレームの構成
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチでは、個々のインターフェイスに対して MTU
サイズを設定することはできません。代わりに、スイッチのすべてのギガビットイー
サネットインターフェイス、または VLAN 内のすべてのインターフェイスに対して
MTU サイズを設定する必要があります。MTU サイズを変更する場合、スイッチをリ
セットしてから新しい構成を有効にする必要があります。特定タイプのインターフェ
イスに対して、許容範囲を超える値を入力した場合、この値は受け入れられません。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチでジャンボフレームを構成して、最大パケッ
トサイズを 9000 バイトに設定するには、次のコマンドを使用します。
Switch> enable
Switch# config t
Switch(config)# system mtu jumbo 9000
Switch(config)# exit
Switch# copy running-config startup-config
Switch# reload
次の例に、ギガビットイーサネットインターフェイスを範囲外の数値に設定しようと
したときの出力を示します。
Switch(config)# system mtu jumbo 25000
^
% Invalid input detected at '^' marker.
スイッチが再ロードしたら、show system mtu 特権 EXEC コマンドを入力して、設
定を確認できます。以下に例を挙げます。
Switch> enable
Switch# configure t
Switch(config)# show system mtu
Switch(config)# exit
次のコマンドは、ジャンボフレームを使用するために個々の VLAN を有効にする場合
に使用します。3750 または 2970 スイッチの VLAN 1 ではジャンボフレームを有効に
できないため、VLAN 2 で開始する必要があります。
12
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
Switch# vlan database
Switch(vlan)# vlan 2 mtu 9000
Switch(vlan)# exit
次のコマンドは、スイッチ 1 のギガビットイーサネットインターフェイス 0/7 を
VLAN 2 に構成します。
Switch# config t
Switch(config)# int gigabitethernet 1/0/7
Switch(config-if)# switchport access vlan 2
Switch(config-if)# exit
Switch(config)# exit
Switch# copy running-config startup-config
ポートの MTU サイズを表示または確認するには、次のコマンドを使用します。
Switch# show interface gi 1/0/7
Catalyst スイッチでジャンボフレームまたはジャイアントフレームを構成する詳細に
ついては、次のドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps700/products_configuration_example091
86a008010edab.shtml
テクニカルサポートおよびカスタマーサービス
デルのサポートサービスは、PS シリーズアレイに関するお客様の質問にお答えします。
エクスプレスサービスコードをお持ちの場合は、お電話の際にあらかじめご用意くだ
さい。コードをご使用いただくと、デルの自動サポート電話システムでお客様からの
電話をより効率的におつなぎできます。
デルへのお問い合わせ
デルでは、オンラインと電話による複数のサポートおよびサービスオプションを提供
しています。サービスをご利用いただけるかどうかは国および製品によって異なり、
地域によっては一部のサービスをご利用いただけない場合があります。
米国のお客様の場合は、800-945-3355 にお電話ください。
注意: インターネットに接続できない場合は、お客様の購入請求書、発送伝票、明細
書、またはデルの製品カタログに記載されている連絡先情報をご利用ください。
Cisco Catalyst 3750 および 2970 スイッチ: スイッチと PS シリーズグループとの併用
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販売、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスに関してお問い合わせ
いただくには、次の手順に従ってください。
1. support.dell.com にアクセスします。
2. ウィンドウの下部の[Choose a Country/Region (国・地域の選択)]ドロップダウ
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3. ウィンドウの左側にある[お問い合わせ]をクリックします。
4. お客様のニーズに合わせて、該当するサービスまたはサポートへのリンクを
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オンラインサービス
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• www.dell.com/la (ラテンアメリカ)
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次の Web サイトを通してデルカスタマーサポートにアクセスできます。
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