...

敗血症性ショックアルゴリズム(小児)

by user

on
Category: Documents
17

views

Report

Comments

Transcript

敗血症性ショックアルゴリズム(小児)
敗血症性ショックアルゴリズム(小児)
敗血症:感染が関与していると考えられる全身性炎症性反応(SIRS)
Severe Sepsis:重症敗血症
SIRS:全身性炎症性反応
体温異常:中心温で38.5度以上、36度以下
頻脈・除脈
多呼吸
白血球の上昇、もしくは低下 * 別紙参照
呼吸不全もしくは循環不全を合併、もしくは
2つ以上の以下の臓器障害を合併
神経障害(意識障害)
腎障害・血液/造血機能障害・肝臓障害
Septic Shock:敗血症性ショック
上記の2つもしくはそれ以上を満たす
2つのうちどちらかは体温か白血球
40ml/kg の容量負荷を1時間で行っても
循環不全が改善しない
体温異常があり、循環不全徴候あり
METコール
診療のポイント
5分以内に
A) B)気道確保/高流量酸素投与
C) 静脈路あるいは骨髄路確保
循環不全の評価
D) 意識レベルの評価
・末梢と中枢の脈拍触知
・末梢温と中枢温の差
・皮膚の色
・CRT
・尿量
・血圧/心拍数
・意識レベル
敗血症性ショックの疑い
15分以内に
• 20ml/kgの生理食塩水を3~4回反復投与・必要に応じてそれ以上投与
• 抗菌薬投与 :CTX 50mg/kg iv, VCM 15mg/kg 1時間で
生後1か月まではABPC 50㎎/kg iv も追加
好中球減少症(<500/mm3 )の場合:MEPM 40mg/kg + VCM 15mg/kg
• 血液培養:採取のために、抗菌薬投与が遅れてはならない
• 低血糖の補正:20%ブドウ糖液 4ml/kg slow iv 最大100ml/回
• 低カルシウム(Ca++<1.0)の補正:
カルチコール {体重kg÷2 (最大10ml) }mlを同量の蒸留水で希釈してslow iv
循環不全持続:輸液不応性ショック
PICUで治療継続
2012年6月作成 沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 医療安全委員会
Fly UP