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8月市長会見 [134KB pdfファイル]
定例記者会見の概要 1.日 時 平成28年8月1日(月)10時30分~11時00分 2.場 所 本庁舎3階 3.出席者 第一会議室 <報道機関> ①朝日新聞社南相馬支局 (南相馬記者クラブ会員) ②福島民友新聞社相双支社(南相馬記者クラブ会員) ③NHK 南相馬報道室 (南相馬記者クラブ会員) ④福島民報社南相馬支社 (南相馬記者クラブ会員) ⑤河北新報社相馬支局 (南相馬記者クラブ会員) ⑥毎日新聞社南相馬通信部(南相馬記者クラブ会員) ⑦みなみそうまチャンネル ⑧南相馬ひばりエフエム 計 8 社 < 市側 > ①市長 ②副市長 ③教育長 ④直轄理事 ⑤総務部長 ⑥復興企画部長 ⑦市民生活部長 ⑧健康福祉部長 ⑨経済部長 ⑩建設部長 ⑪総合病院事務部長 ⑫小高区役所長 ⑬鹿島区役所長 ⑭教育委員会事務局長 ⑮復興企画部理事 計 15人 (司会進行)秘書課長 (会議記録)秘書課広報係 -1- 【市長会見】 市政報告について 皆さんおはようございます。 8 月の定例記者会見ということで、本日お話しする内容については、先月 12 日に居住制限区域並びに避難指示解除準備区域が解除されました。 これに伴い、相馬野馬追の野馬懸が避難解除された小高区で行われたことに ついては、市としても非常に嬉しい思いでいっぱいです。 避難指示解除後に様々な行事や変化がありましたので、そのことも合わせて 報告させていただきます。 小高区の図書館と、併設している埴谷・島尾記念文学資料館が再開しました。 この資料館については、小高ゆかりの埴谷雄高、島尾敏雄の文学資料館をかね てから再開して欲しいという要望がありましたので、市としても準備を進めて きたところであります。 相馬野馬追が 7 月 23 日から 25 日までの 3 日間に渡り開催されました。本祭 りとなる 24 日の午前中に雨が降った影響もあるかと思いますが、昨年より 1 万 人程度、入れ込み客数が減り 192 千人程であったということです。それでも震 災前に比べれば、これ程多くの皆さんに、全国そして世界各国から来ていただ いたことに対し、市としても伝統文化を披露できたことを非常に喜ばしい思い でいます。 先程申し上げましたが、小高区の野馬懸についても多くの方に来場いただき ました。炎天下の中でしたが、素晴らしい野馬懸が披露できたのではないかと 思っています。野馬を捕まえる勇ましい御子人についても、震災後小高の騎馬 会の皆さんに担って頂いていますので、見応えのある行事となったのではない かと思っています。 7 月 20 日には、新潟県の泉田裕彦知事が本市を表敬訪問されました。 訪問の際には、居住制限区域並びに避難指示解除準備区域の解除の報告をさ せていただき、7 月 27 日から 29 日まで新潟県庁と新潟県内 13 市町を訪問させ ていただくことをお伝えしました。 泉田知事には、原発事故直後の 3 月 16 日に市へオファーを頂き、避難する市 民を新潟県で受け入れていただきましたので、相馬野馬追明けの 7 月 27 日から 29 日まで、新潟県庁と糸魚川市から村上市までの 13 市町へ避難指示解除の報告 と、現在も避難者を受け入れていただいている御礼を含めて、今後も引き続き 支援をお願いしてきたところです。 新潟県民の方々は、中越地震の際、被災した多くの皆さんが全国から支援を もらったということから、南相馬市民を受け入れていただいたということもあ りますが、引き続き南相馬市並びに福島県の被災者に対して、支援を継続する とお言葉をいただいてきたところであります。 JR 常磐線が 7 月 12 日に再開された事は、市にとって非常に嬉しいニュースで した。また、12 月 10 日には相馬-浜吉田間の運行再開についても発表されたと ころです。これは常磐線の全線再開に向けての一歩でもありますし、市民にと っては仙台市がより近くなり、通学・通勤又は南相馬市にお越しいただくにも -2- 利便性が確保されるという点で、評価しているところです。 また、同じく 7 月 12 日には、市内オフサイトセンターの開所式もありました。 丸山環境大臣にもご出席頂きました。市としては、当時オフサイトセンターを 大熊町から福島市に引き上げざるを得なかったということを考えると、本市で 常に放射線管理、そして防護の措置を取れるような体制が整えられた事に対し 非常に嬉しい思いでいます。また、二度とこのような原子力災害が起こらない ような形で監視していただきたいと思っています。 復興デザインセンターが小高区で開所となりましたし、火の祭りについても 7 千人を超える方々に訪れていただきました。 復興デザインセンターも火の祭も小高の復興における象徴の一つとして、今 後帰還する方、そして新たに転入してくる方々のためにも、重要な施設の開所 であり、重要な文化の継承であると思っています。 相馬野馬追の期間中に、ペンドルトン市から訪問団にお越し頂きました。私 も8月5日から商工会議所や国際交流協会の方と、協定の改定のためにペンド ルトン市を訪問する予定になっています。今までも長い期間に渡りペンドルト ン市と交流をしてきたわけですが、震災後、ペンドルトン市から一時派遣を見 合わせたいと申し出があり、非常に残念に思ったのですが、昨年フィリップ・ ハウク市長にも訪問頂いて交流を再開しようという言葉を頂き、その際には中 学生ではなく高校生の交流を行おうと、ラウンドアップ期間中であったものを 夏休み期間中の交流にしようというような協定の改定をしたいとの申し出があ ったため、ペンドルトン市を訪問し、協定の内容改定について調印してくると いうことです。 間もなく、脳卒中センターが一部仮オープンとなります。全面的な竣工につ いては来年ですが、準備が整った部分から供用を開始しようということであり、 8 月 25 日に仮オープンの式典を開催します。 最後に鹿島の児童クラブを新たに設置しました。かしまわんぱく広場や南相 馬みんなの遊び場を含めて子供たちに楽しんでもらっています。 鹿島小学校周辺の施設が非常に充実してきましたし、来年は消防鹿島分署の 新設も予定しているところであり、原子力災害からの復興という点では、この 7 月~8 月は大きく動いた月であると思われます。 7 月 12 日の解除から、復興に向けての本格的なスタートとして動いていると ころでありますので、より一層明るい話題と同時に、これから本市の復興を担 う人材を育てていくためにも、様々な情報発信をしていきたいと考えています。 報道機関の皆様には情報発信のご協力を引き続きよろしくお願いいたします。 次に各部の部長から報告があるものについては発表をしてもらいます。 【各部からの報告】 ●復興企画部 ・復旧・復興にかかる市民説明会の開催について説明 ●経済部 -3- ・平成28年度相馬野馬追出場騎馬数等の実績について説明 ・アメリカ合衆国ペンドルトン市訪問について説明 ●総合病院 ・脳卒中センターの仮オープンについて説明 【質疑応答】 質問1: 復旧復興に係る市民説明会の開催について、主催は市でいいのでしょうか。 市民説明会に国は出席しますか。 回答1:復興企画部長 主催は市となります。国や県の担当者も出席します。各種説明や質疑応答に も対応してもらう予定です。 質問2: 国側の出席者は現地対策本部の後藤さんになるということですか。 回答2:復興企画部長 国については現地対策本部の方にお願いしています。県については農林事務 所、建設事務所の担当の方に出席いただくことを予定しています 質問3: 形式としては避難指示解除前の市民説明会と同じで、あの時は、国と共催と いう形で開催していたと思うのですが、それが市が主体となり、形式は以前と 同じでしょうか。今後、定期的に開催となればどれぐらいの頻度で予定してい ますか。 回答3:復興企画部長 形式はこれまでと同様の形式で行う予定です。国・県、市は各部長が出席し、 頻度については、今回 8 月に実施するわけですが、年に 2 回の開催を予定して おり、8 月の次は来年2月頃に開催したいと考えています。 質問4: 火の祭の来場者数の再確認ですが、約 7 千人でよろしいでしょうか。また、 火の祭の来場者は総入れ込み数に含まれていないということでよろしいですか。 回答4 経済部長 24 日の小高区火の祭については、来場者数は 7 千人ということで、この数は 説明の中で申し上げた 192,600 人に含む人数です。相馬市での出陣式を含む 3 日間の相馬野馬追関連行事の総入れ込み数が 192,600 人となります。 質問5: 関連してですが、火の祭りは震災前で来場者数が一番あった時でどれぐらい の人数でしたか。 -4- 回答5:経済部長 震災前のピークですと、平成 22 年度の来場者で 3 万 2 千人となっております。 質問6: 前回、定例記者会見で発表のありました開業医招致の関係で、前回は 1 件分 採択されたという話でしたが、その後の応募状況や予算の補正の予定などを教 えてください。 回答6:健康福祉部長 9 月の補正で 5 千万を上程したいと考えています。議決を経た後に、再度募集 を行う予定です。 質問7: 7 月 12 日の解除以降、小高・原町に帰還された市民の直近の数字は把握され ていますか。 回答7:復興企画部長 避難指示解除後は、自由に自宅へ戻ることができるので、なかなか正確な把 握は難しいのですが、現在掴んでいる数字として、7 月 28 日現在で市の安否情 報システム上で確認を行ったところ、小高区の自宅に戻ったと届け出をした方 が 239 人、原町区の該当地域については、82 人ということで、安否情報システ ム上は 321 人となります。また、帰還したものの、届け出をされていない方も おられると思いますので、そこを加味すればもっと多い数字になると思われま す。 また、7 月中旬の段階で、郵便局へ小高区の郵便配達の状況を確認したところ、 登録世帯が 295 世帯でした。これらを総合的に勘案して 400 人以上の方が小高 区の自宅に戻っていると考えています。世帯数でも小高区だけで 295 世帯とな っておりますので、人数としてみれば 300 を超える方が帰還されていると考え ています。今後、市として、帰還したと思われる可能性が高い準備宿泊の申込 者に対し、避難住民届を出していただくようにお願いをして、帰還率を把握し 精度を高めて参ります。 また、行政区長さんを通じて、自分の地域の方が帰還した場合には届け出を していただくよう文書でお願いしています。今後も継続して周知をお願いする と共に、様々な手法を取り入れて帰還者の把握に努めて参ります。 質問8: 市が把握している限りで、小高区が 239 人で、原町区内が 82 人で合計 321 人 ですよね。小高区だけで 300 世帯とおっしゃいましたが、人数は 321 人に届け 出ない人がいるだろうから 400 人以上ではないかという見通しは推定で良いの ですが、小高区だけで 300 世帯という根拠はどこにあるのですか。 回答8:復興企画部長 郵便局の配達の登録世帯を伺ったところ 295 世帯ということで、原町区も含 めてそれ以上の方がおられるのではないかと言う事です。 -5- 質問9: 295 世帯というのは小高区だけじゃなくて原町区の一部も含めてですね。 回答9:復興企画部長 小高区だけの数になります。 質問10: 市長はこの数字をご覧になって、解除後まだ 1 月ですがどんな感触をお持ち になりましたか。 回答10:市長 他の自治体と比べるものではないと思いますが、南相馬市より以前に解除さ れた葛尾村や楢葉町に比べれば人口規模が違うわけですから、桁数も違ってく るのかと思います。これは住民の想いもこの数字に反映されていると思います し、同時に若干ではあるものの、アパート等に作業員等も含む人たちが新たに 入ってきているということを含めてこういう数字になっていると思っています。 質問11: 市長の感触として、帰還は想定したペースで進んでいるでしょうか、又は想 定が楽観的だったとか、どんな感じでしょうか。 回答11:市長 以前にも 1 年間でどれぐらい戻るかと質問いただき、準備宿泊も含めて 3 千 人程度まで戻るのではないかと申し上げました。直近の数字を見た上で、現在 新築中の住居も相当数見受けられますから、1 年後に 3 千人という数字は、決し て大げさな数字ではないと思っています。 -6-