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人体機能学Ⅱ 第14回 1. 学習目標 1) 小腸運動の役割と調節について
人体機能学Ⅱ 第14回 1. 学習目標 1) 小腸運動の役割と調節について説明できる。 2) 小腸における栄養素の消化と吸収について説明できる。 3) 排便の機序について説明できる。 2. 重要事項 49.小腸の運動:分節運動、蠕動運動、振子運動 50.小腸における吸収の特徴:輪状ヒダ、絨毛、微絨毛(刷子縁) Naイオンの能動輸送 51.膜消化、細胞内消化 52.糖質の消化、単糖の吸収と利用 53.タンパク質の消化、アミノ酸の吸収と利用 54.脂肪の消化と吸収 55.排便反射 参考 C 小腸における消化 3.小腸の運動 輪状筋:分節運動—内容物混和 交感神経(抑制) 内在神経 蠕動運動—内容物移送 迷走神経(促進) 縦走筋:振子運動—内容物混和 胃回腸反射:次に食事刺激による反射で、回腸から大腸への内容物移送 図8 消化管の構造と神経 15 D 栄養素の消化と吸収 1.小腸での吸収 特徴 1)吸収面積が広い 輪状ヒダ、絨毛、微絨毛(刷子縁) 200平方メートル 2)Na イオンの能動輸送が駆動力になる 2.糖質およびタンパク質の消化と吸収 糖質およびタンパク質消化酵素の作用 膜消化による単糖、アミノ酸の生成 Naイオンとの共役輸送 腸管毛細血管への吸収、門脈から肝臓へ(グリコーゲン、タンパク質への合成) 図9 糖質およびタンパク質の消化と吸収 3.脂肪の消化と吸収 胆汁酸による脂肪の乳化、膵リパーゼによる脂肪分解 生成モノグリセリド、脂肪酸と胆汁酸とのミセル形成、吸収 腸管上皮細胞内における脂肪への再エステル化 脂肪とリポタンパクからのカイロミクロン形成 腸管リンパ管への吸収、全身の脂肪組織へ 16 E 大腸の機能 大腸:水分の吸収 胃大腸反射:食事刺激による内容物の S 字結腸への移送 排便反射:副交感神経 便意 : 直腸の収縮、内肛門括約筋の弛緩 運動神経 外肛門括約筋の収縮(排便抑制) 運動神経 外肛門括約筋の弛緩 横隔膜、腹筋の収縮(排便促進) 17 人体機能学Ⅱ 第14回 学生番号 氏名 1. 小腸の分節運動および蠕動運動の役割について述べよ。 1) 分節運動: 2 )蠕動運動: 2. 小腸における吸収面積が広いのは、どのような構造によるものか。その特徴を3つ 述べよ。 1) 2) 3) 3. 単糖とアミノ酸の吸収経路について述べよ。 4. 脂肪の消化と吸収における胆汁酸の役割について述べよ。 5. 脂肪の吸収経路について述べよ。 [質問、意見など]