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2008
平成19年(2007年)12月期決算 2008年2月7日 目次 《経営全般》 ◆ マネジメントサマリー ◆ 2007年 決算総括 ◆ 2007年 セグメント別 実績 (酒類、飲料、医薬、その他) ◆ 2008年 キリングループ基本方針 ◆ 2008年 連結業績見込み ◆ 2008年 セグメント別 計画 (酒類、飲料、医薬、その他) ◆ 2008年 財務戦略 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 《決算概況 及び 業績見込み詳細》 ◆ 2007年7月の純粋持株会社化等にともなう開示内容の変更について ◆ 業績推移 (03年∼08年) ◆ 2007年実績 2008年見込み ・ セグメント別:売上高、営業利益増減 ・ 経常利益、当期純利益の増減要因 (2007年実績、2008年見込み) ・ 貸借対照表の主要増減内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 《参考資料》 連結経営目標ガイド、協和発酵・キリンファーマ統合スケジュール 等 2 マネジメントサマリー①:環境認識 ビジネスを取り巻く外部・内部の環境は、現行の中計策定時に想定した以上に急速に変化しており、より スピード感のある経営判断が求められている 外部環境認識 ・世界のビール業界において急速に資本統合が進み、生き残りを賭けた競争が激化 ・エマージング諸国の急激な経済発展による酒類・飲料市場の拡大 ・少子高齢化による国内酒類市場の停滞 ・健康志向の高まりによる機能性・健康飲料の増加 ・会社の再編・統合が進まない国内飲料業界 ・薬価改定による国内医薬市場の収益低下、薬価抑制政策による国内医薬市場の頭打ち ・石油、穀物の高騰によるコストの大幅な増加 ・政治の停滞、構造改革の遅れによる日本資本市場の魅力度低下 ・サブプライムローン問題に起因するグローバル資本市場の動揺 内部環境認識 ・大型M&A・戦略的提携の実現による中計定量目標の前倒し達成 ・グローバル企業との差が広がる国内酒類事業の利益率 ・健康・機能性食品市場への変化対応・計画の遅れ ・アジア・オセアニアにおける基盤(プラットフォーム)の確立 ・大型M&Aによるのれん償却費等の発生、D/Eレシオの上昇 3 マネジメントサマリー②:経営戦略課題、事業戦略 経営戦略課題 経営戦略課題 1.PMI(メルシャン社、協和発酵グループ、ナショナルフーズ社)を迅速に進める。 2.国内・国外においてグループシナジーの最大化を図る。 3.環境変化に対応した最適事業ポートフォリオを確立する。 事業戦略の方向性 事業戦略の方向性 1.酒類・飲料事業でグローバルコンペティターとの競争力を強化し、飛躍的成長を実現するため、 ①酒類と飲料を併せ持つというグループの強みを生かした綜合飲料グループ戦略を推進 ②アジア・オセアニアに経営資源を集中 ③海外拠点の統合ステージを一段進める 2.医薬事業では競争優位分野を強化し、グローバルスペシャリティファーマとして差異化を図り、 グローバルレベルでの競争力を確立する。 3.健康・機能性食品事業は、グループ各社の経営資源を総合力として活用することにより、 お客様の期待する付加価値を明確にし、スピード感を持って積極的に展開する。 国内酒類事業 ⇒ 収益基盤の強化 ・メルシャン社を加えた国内最強の総合酒類グループとして事業基盤を最大限に強化する。 ・お客様視点に基づく価値営業を行うことにより、付加価値を創造する。 ・中計策定時との乖離を踏まえ、生産、物流、営業など全てのバリューチェーンについて ゼロベースで見直しを行い、最適な企業構造を確立する。 国内飲料事業 ⇒ 飛躍的成長の実現 ・キリンビール社とキリンビバレッジ社を中核に綜合飲料グループ戦略を実践する。(コストダウン・シナジー強化) ・キリンビバレッジ社を中心として、グループ全体の最適ノンアルコールポートフォリオを策定し実現する。 ・ 飛躍的成長を実現するための戦略的提携、事業投資の検討 4 マネジメントサマリー③:事業戦略 続き 国際酒類・飲料事業 ⇒ アジア・オセアニアにおけるプレゼンスの拡大 ・海外拠点の統合ステージを一段進め、シナジー最大化に向けた体制を確立する。 ・海外においても綜合飲料グループ戦略を積極的に展開する。(中国、オーストラリア) ・海外有力企業との戦略的提携によりエマージング諸国へ積極的に展開する。(ベトナム他) 医薬事業 ⇒ グローバルレベルでの競争力の確立 ・協和発酵グループとのシナジーの早期創出により収益力を強化する。 ・腎臓、抗体など競争優位分野へ経営資源を集中する。 ・開発スピードを早期化するため国際化を推進する。 健康・機能性食品事業 ⇒ 事業領域の明確化・展開力の強化 ・ナショナルフーズ社も含めたグループの総合力により商品開発・事業展開を積極的に行う。 ・協和発酵グループとの提携・統合により、食の事業領域を強化する。 財務戦略 ⇒ 企業価値を最大化する財務戦略の推進 ・財務体質の改善に向け、保有資産(有価証券・不動産等)の整理・処分(流動化を含む)を加速し、 総資産を圧縮する。 ・配当政策については、飛躍的な成長戦略に基づく事業投資によるのれん等の影響を勘案して検討する。 ・更なる飛躍的成長を積極的に推進し、必要な資金については、有利子負債の活用を主体とする。 5 6 2007年 決算総括 【 連結 】 2007年 決算総括 連結 営業利益 原材料高騰、国内消費の伸び悩みなどの影響で、 国内の酒類・飲料事業は極めて厳しい経営環境であったが、 グループ各社のコスト削減努力や海外酒類事業、医薬事業などの貢献により、 グループ総合力で増益を達成 当期純利益 工場跡地など保有資産の整理・処分を積極的に進め増益 (億円) 売上高 07年実績 前年比 増減 06年実績 07年年初計画 07年3Q公表計画 達成率 18,011 +8.1% +1,352 16,659 18,800 18,000 100.0% 営業利益 1,206 +3.7% +43 1,163 1,210 1,140 105.8% 経常利益 1,233 +2.1% +25 1,208 1,210 1,130 109.1% 667 +24.7% +132 535 550 540 123.5% 当期純利益 ※達成率は 対3Q公表計画 8 酒類セグメント:2007年実績 (単位:億円) 酒類 07年実績 連結売上高 前年比 増減 11,894 10,993 +8.2% +901 965 865 +11.6% +100 連結営業利益 国内 06年実績 営業利益は 全社・消去前 【キリンビール社】 ◆ ビール・発泡酒・新ジャンル計: 業界全体では新商品ラッシュの中、総需要は拡大せず(▲0.3%、05年比▲0.9%) キリンビール社の販売数量は微減、定番回帰が顕著に(前年比▲0.4%、05年比 +4.5%) ・ビールは新商品「キリン・ザ・ゴールド」の発売効果等により、缶商品の実績を拡大 ・発泡酒は「淡麗グリーンラベル」や「淡麗アルファ」が前年比増を達成 ・新ジャンルは好評の「のどごし<生>」に「キリンSparkling Hop」が加わり業界を上回る大幅増に ・ビール・発泡酒・新ジャンルの限界利益は前年比+0億円、販促費・広告費は前年比▲24億円 ◆ 原材料コストが高騰 前年比72億円増 ・アルミ、カートン、麦芽、コーンなど相場高騰の影響大 (缶+カートン33億円増、麦芽17億円増、砂糖・液糖13億円増) ・輸入原料については、為替変動の影響も 【メルシャン社】 ◆7月よりキリンビール社と営業・生産・調達での協働がスタート ・ワイン事業のブランドポートフォリオ拡充に加え、営業面でも連携、成果が見られる 海外 ◆ ライオンネイサン社 引き続き好調に推移 cf. 詳細はプレゼンp.38ご参照 ・豪州プレミアムビール販売増が貢献。売上高+300億円、営業利益+53億円 (対前年比、連結調整勘定・ブランド償却後) ◆ サンミゲル社 cf. 詳細はプレゼンp.40ご参照 ・パッケージングを除く全部門で売上増。前年比8%の増収。 営業利益は原材料価格の高騰等により14%減 (2007年1-9月期) ・ビール事業において、戦略的提携の強化を引き続き検討 *07年7月のサンミゲル社株主総会で新規事業への参入、ビール・パッケージング部門の分社化が承認された ◆ 中国での事業進展 ・珠江デルタ:日本で培った技術を持ち込み、従来の2倍の製造能力を持つ環境配慮型の新工場を11月に竣工 ・長江デルタ:中国の消費の中心である上海エリアでは、プレミアムビール新商品「沁 麒麟」を発売 9 飲料セグメント:2007年実績 (単位:億円) 飲料 連結売上高 連結営業利益 国内 07年実績 06年実績 前年比 増減 4,112 3,927 +4.7% +185 179 197 ▲8.7% ▲18 営業利益は 全社・消去前 キリンビバレッジ社 ◆ 国内販売数量は、業界を上回る前年比+5%で着地(総市場は+4%)、過去最高を更新 ・トータルマーケティング推進により、基盤ブランド計は前年比+6%を達成、「FIRE」「午後の紅茶」、 水カテゴリーが好調 ・「世界のKitchenから」など新たな高付加価値商品が定着 ◆ 販売基盤の強化に向けた協業活動を推進 ・「チームキリン」による地域密着営業・価値営業、自販機設置提案活動、業務用市場における協働を推進 ◆ 商品開発・生産体制の整備 ・小岩井のチルド飲料事業を統合、チルド・ドライの総合的なポートフォリオを見据えた商品開発体制を整備 ・湘南工場のペットボトルプリフォーム成型機を稼動、包材・加工賃のコストダウンにつながる内製化を推進 ・富士御殿場蒸溜所に「アルカリイオンの水」製造ラインを増設 (稼働予定:08年春) 海外 キリンビバレッジ社 ・中国上海で新規稼動した無菌充填製造ラインで製造した「午後の紅茶 ミルクティー」500mlPETが大ブレイク ・ベトナムにおける清涼飲料の製造・マーケティングの合弁会社設立についてエースコック社と契約締結 CCNNE社 *CCNNE:米国ニューイングランド地方でコカ・コーラ製品などの飲料を製造・販売 ・2006年に買収したCCSNE (Coca-Cola Bottling Company of Southeastern New England, Inc,)も 寄与し、増収 10 医薬セグメント:2007年実績 (単位:億円) 医薬 国内 07年実績 06年実績 前年比 増減 連結売上高 699 672 +4.0% +27 連結営業利益 130 120 +7.9% +10 営業利益は 全社・消去前 ◆ 単体・連結ともに対前年増収増益を達成 ・主力のESA製剤*でネスプを投入。海外の好調による輸出増もありトップラインが伸長 ・期央目標売上高(710億円)は未達に終わったが、目標営業利益(130億円)は達成 ◆ ネスプ発売、レグパラ製造販売承認取得 ・持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ」発売 ・新しいタイプの二次性副甲状腺機能亢進症治療剤「レグパラ」の製造販売承認取得→薬価収載 (2008年1月25日発売) ◆ 協和発酵グループとの戦略的提携を発表 ・協和発酵社とキリンファーマ社の統合を柱とする協和発酵グループとキリングループの戦略的提携を発表。 新会社協和発酵キリン社を2008年10月1日に設立し、日本発の世界トップクラスの研究開発型 ライフサイエンス企業を目指す。 海外 ◆ アジア現地法人の販売が引き続き拡大 ・韓国・中国・台湾が業績を牽引 (アジア現地法人6社売上高計 82億円 +14億円) *ESA製剤:赤血球増殖刺激因子製剤のこと。 11 その他セグメント:2007年実績 その他 (単位:億円) 連結売上高 連結営業利益 07年実績 前年比 06年実績 増減 1,305 1,066 +22.4% +239 43 5 +677.5% +38 営業利益は 全社・消去前 ◆キリンホールディングスが豪州No.1の乳製品・果汁飲料会社ナショナルフーズ社の 全株式を取得 ◆キリンフードテックと韓国の大象社が、核酸系うま味調味料工場を竣工(インドネシア) ◆キリンアグリバイオが「花き商品開発センター」(静岡県浜松市)を開設 ◆メルシャンの「医薬・化学品事業他」の新規連結が貢献 12 2008年 キリングループ基本方針 ∼アジア・オセアニアをフィールドに「食と健康」領域で価値を提案する リーディングカンパニーへ∼ 1. 基盤事業として国内酒類・清涼飲料事業が確実な成長を実現するとともに、綜合飲料グループ戦 略を推進する。 2. 医薬事業については、協和発酵工業社との提携により成長に向けた体制を構築する。 3. 健康・機能性食品事業の領域を明確化し、グループ総合力による事業戦略を展開する。 4. アジア・オセアニアで、新たにナショナルフーズ社も加えて「食と健康」領域でのリーディングカンパ ニーを目指す国際化戦略を展開する。 5. 企業価値の最大化に向けた財務戦略を推進する。 6. キリングループCSRを明確化し、積極的な取り組みを実践する。 2008年 連結業績見込み (億円) 売上高 前年比 08年目標 増減 07年実績 21,000 16.6% +2,989 18,011 営業利益 1,330 10.3% +124 1,206 経常利益 1,240 0.5% +7 1,233 570 ▲14.6% ▲97 667 当期純利益 13 酒類セグメント:2008年計画① (単位:億円) 酒類 国内 08年見込み 07年実績 前年比 増減 連結売上高 12,230 11,894 +2.8% +336 連結営業利益 1,073 965 +11.2% +108 ◆収益基盤の強化を図り、事業・商品戦略を展開 【キリンビール社】 ◆ 価値営業の推進 ・量販・業務用において、地域に密着した営業活動を展開 ・北京オリンピック開催にあわせ、中華料理をテーマに味の素社とのコラボレーションといった販促活動を展開 ◆ 市場環境の変化を踏まえた商品戦略の展開−「定番商品の強化」「糖質オフ商品の強化」「総需要の拡大」に焦点 ビール・発泡酒・新ジャンル ・ビール: 「キリン・ザ・ゴールド」ブラッシュアップで顧客の裾野を拡大 ・発泡酒: 健康志向に応える「麒麟ZERO」の発売に加え、「麒麟淡麗<生>」 「淡麗グリーンラベル」「円熟」をリニューアル、 トップポジションをさらに強化 ・新ジャンル: 「のどごし<生>」のリニューアルで新ジャンル市場を牽引、「キリン Sparkling Hop 」等、ビール・発泡酒・新ジャ ンルとの業際にある商品も強化 RTD・洋酒・焼酎 ・RTDでは、メルシャン社から移管された「本搾りチューハイ」、「ギュギュッと搾った」をキリンブランドとして新発売、 商品ポートフォリオを強化 ・焼酎では、メルシャン社からの移管ブランド「白水」「火唐」「火の麦」をキリンブランドとして新発売 ◆ 原材料コスト高騰に企業努力のみで対応するのは限界に達し、2月よりビール・発泡酒・新ジャンル各商品の 価格改定を実施 ・費用の効率的投入を目指し、通期で前年比12億円減 ◆ 販促費・広告費 【メルシャン社】 ・ワイン・加工用酒類両事業でストロングNO.1を目指すとともに、国産・輸入のデイリーワイン/ファインワインの4分野で 戦略的な価値提案を強化 14 酒類セグメント:2008年計画② 酒類 海外 ◆飛躍的成長の実現をめざす ◆ ライオンネイサン社 ・引き続きビール事業ではプレミアムへのシフトを推進、ワインでも主力ブランドを強化 ・2007年に買収を発表した豪州プレミアムビール会社ジェイ・ボーグ・アンド・サン社との連携を進める ・ニュージーランドの工場移転、老朽化した工場設備更新を中心に設備投資を実施し、生産基盤を再構築 ◆ サンミゲル社 ・戦略的パートナーシップ強化に向け、協議を継続 ◆ 中国重点地域での事業進捗 ・2007年竣工の麒麟(珠海)社の金鼎工場などを拠点に、長江デルタ・珠江デルタ・東北三省での より効率的な事業展開を推進 ・麒麟(中国)投資有限公司(KCI)を中心に、綜合飲料グループ戦略を含む中国での事業戦略を推進 ◆ 新規パートナーも引き続き検討 15 飲料セグメント:2008年計画 (単位:億円) 飲料 連結売上高 連結営業利益 国内 08年見込み 07年実績 前年比 増減 5,180 4,112 +26.0% +1,068 240 179 +34.1% +61 営業利益は 全社・消去前 キリンビバレッジ社 国内販売数量で前年比+12%を計画 ◆ 「ブランドポートフォリオ強化」によりトータルでのマーケティング競争力を強化 ・基盤ブランドを中心としたトータルマーケティングの高度化を図り、規模拡大を実現 (生茶+5%、午後の紅茶+3%、FIRE+10%、アルカリイオンの水+16%、ボルヴィック+51%、基盤ブランド計+12%) ・同社にとってポテンシャルの大きい炭酸・機能性飲料カテゴリーや、市場成長が続くチルド飲料を強化 ・販促費、広告費は引き続き効率化を図る ◆ 「チームキリン」によるエリアマーケティングの強化と市場開拓力の強化:綜合飲料グループ戦略の推進 ・引き続きキリンビール社と連携し、エリア主導での価値営業を展開 ・小岩井乳業社とのチルド飲料でのグループ営業推進体制の強化 ・自販機を中心とした市場開拓に注力 海外 キリンビバレッジ社 ◆ 成長分野として積極的な投資を継続、さらなる事業基盤強化と規模拡大を目指す ・中国で好調な「午後の紅茶 ミルクティー」500mlPETを武器にさらに拡大 ・ベトナムに新合弁会社を設立、飛躍的成長を秘めた飲料市場での販売開始に向け、準備を進める ・アジア・オセアニアをターゲットとした、新拠点を引き続き探求 ナショナルフーズ社の果汁飲料事業を新規連結 16 医薬セグメント:2008年計画 医薬 国内 (単位:億円) 08年見込み 07年実績 前年比 増減 連結売上高 750 699 +7.3% +51 連結営業利益 160 130 +23.1% +30 営業利益は 全社・消去前 ◆ 腎領域のラインアップ充実によるお客様評価No.1の獲得 ・ネスプ/エスポー合計で50%以上のシェア獲得 ・レグパラ(KRN1493)の早期市場浸透 ◆ 協和発酵社との統合の成功によるグローバルスペシャリティファーマ化への前進 ・協和発酵キリン社発足(10月1日)に向けての体制作り ・協和発酵キリン社の販売・開発等のシナジー効果を最大限に発揮するためのアクションプランの実施 海外 ◆ 東アジア・ASEAN地域の事業拡大 ・ASEAN・・・07年新規進出国での製品の浸透 ・中国・韓国・台湾・・・売上拡大と利益確保 ◆ 北米における抗体医薬品の研究開発の前進 ・キリンファーマUSAの開発体制の強化、開発品のステージアップ ・ポリクローナル抗体実用化への研究進捗 ・協和発酵社の米国研究施設との連携 17 医薬事業: パイプライン *2007年8月以降の変更事項 2008年1月末現在 開発コード 内容 レグパラ ( KRN 1493) 二次性副甲状腺機能亢進症 治療剤 KRN 321 腎性貧血治療薬 (透析導入前) 貧血治療薬 (がん化学療法) KRN 321 開発段階 * その他 副甲状腺のカルシウム受容体に作用して副甲状腺ホ 1月 25日発売 ルモンの分泌を抑制 一般名:シナカルセト塩酸塩 Ph.Ⅲ Ph.Ⅲ KRN 125 白血球減少症治療薬 Ph.Ⅱ KRN 654 血小板増多症治療薬 Ph.Ⅰ/Ⅱ AGS-003 (細胞医薬品) 免疫賦活性がん治療 細胞医薬品 KRN 330 抗腫瘍薬 新規の貧血治療薬 一般名:ダルベポエチンアルファ がん化学療法に伴う貧血治療薬 一般名:ダルベポエチンアルファ 新世代G-CSF 一般名:ペグフィルグラスチム 一般名:塩酸アナグレリド Ph.Ⅰ/Ⅱ( 米・加) 腎細胞がんを対象に治験を実施中 Ph.Ⅰ( 米) 固形がんを対象とした完全ヒトモノクローナル抗体 (注)KRN321(透析施行中の腎性貧血)は上市により削除しました。 TRAIL-R2抗体は治験中の副作用により開発を中断しているため削除しました。 レグパラ錠(KRN1493) レグパラ錠(KRN1493) • 07年10月19日承認取得⇒12月14日薬価収載⇒08年1月25日発売 • 新たな作用機序を持つ二次性副甲状腺機能亢進症治療剤 • 透析患者さんの死因の40%を占める脳血管・心血管系障害の発症や進展の阻止に寄与できると期待されている 18 その他セグメント:2008年計画 その他 (単位:億円) 連結売上高 08年見込み 前年比 07年実績 増減 2,840 1,305 +117.6% +1,535 37 43 ▲14.0% ▲6 連結営業利益 ◆健康・機能性食品事業の領域= お客様が健康を意識して摂取する全ての食品 と明確化。 グループ総合力で取り組む。 ◆ナショナルフーズ社 円滑な事業展開とシナジーの創出に努める アジア・オセアニアでの事業拡大を目指す ◆協和発酵グループ 医薬以外の事業 医薬以外の同一事業領域において食品関連事業との統合等を検討、グループ力の強化を図る ◆キリンフードテック社 インドネシアの核酸系うま味調味料工場を本格稼動 中国に販売会社(上海麒麟食科商貿有限公司)を設立し7月から営業開始 ◆アグリバイオ事業 育種力、商品開発力および種苗生産技術をさらに高め、高付加価値の商品開発に取り組む 19 2008年財務戦略 ∼株主重視の経営と資本効率の向上∼ 企業価値の最大化に向けて、株主重視の経営および飛躍的な成長を実現するための 財務戦略を引き続き推進 キャッシュフロー 投資計画 株主還元 ・08年度約1,500億円の営業キャッシュフローの創出 ⇒設備投資、配当、社債・借入金の返済に使用 ・飛躍的な成長に向けた事業投資 ⇒特に投資枠を定めず、個々の案件において検討・判断 ・08年設備投資は1,000億円を予定 (07年は668億円) ・配当:4期連続の増配 07年度配当21円(予定) (連結配当性向見込み 30.1%) 08年度配当23円(予定) (連結配当性向見込み 38.5%) ※年間配当額の推移: 03年12円 → 04年13.5円 → 05年14.5円 → 06年17.0円 連結配当性向30%以上を指標:実質的利益水準の向上に伴う配当の増額を目指す。 2008年以降は、飛躍的な成長戦略に基づく事業投資によるのれん等の影響を勘案し、配当を行う。 ・自己株式取得:財務体質の健全性を考慮した上で、自己株式の取得を検討 資金調達 ・有価証券や不動産の売却等による資金の創出を継続⇒総資産の圧縮へ ・事業投資に必要な資金の調達は、有利子負債の活用を主体とする (D/Eレシオは中計ガイド(0.5)を超えているが、投資とのバランスを勘案して見直しを進める) 20 2007年 決算概況 2008年 業績見込み 【連結】 07年7月の純粋持株会社化等にともなう開示内容の変更について HD化関連 ◆単体 ・07年実績については、上半期は旧キリンビール社、下半期はキリンホールディングス社 ・08年予想は、キリンホールディングス社 ◆連結 ・グループ本社費の計上方法変更により、連結セグメント別営業利益において、07年下半期、 08年上半期は主に「酒類」で増加要因に、「消去・全社」で減少要因となる。 (07年6月まで:純粋持株会社移行前) 旧キリンビール単体のグループ本社費を、単体の売上高に応じ、各セグメント(主に酒類、医薬)に配賦 (07年7月以降:純粋持株会社移行後) 不動産事業を除くキリンホールディングス社の費用を「消去又は全社」欄に計上 セグメント移行 キリン物流社、キリンエンジニアリング社などは、新キリンビール社傘下の構成会社化により、 「その他」セグメントから「酒類」セグメントへ移行 M&A関連 ◆ナショナルフーズ社 B/Sは07年末に連結 P/Lは08年から連結(08年業績予想に織込み済み) ◆協和発酵社 ・現時点では当社持分(27.95%)の持分法適用関連会社として08年業績予想に織込み ・協和発酵社、キリンファーマ社の株式交換に関する両社株主総会承認を経て、4月1日から連結予定 P/L 1-3月 協和発酵社の08年1-3月期業績を持分法投資損益として取り込み予定 4-12月 協和発酵社・キリンファーマ社(10月に協和発酵キリン社)の08年4-12月期業績を連結予定 22 業績の推移 連結: 営業利益・EBITDAは着実に成長 利益 売上高 22,000 2,400 20,000 2,000 18,000 1,600 1,200 16,000 800 14,000 400 12,000 0 10,000 03年 単位:億円 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EBITDA 04年 03年 15,975 1,015 946 323 1,654 05年 06年 07年 04年 16,548 1,093 1,065 490 1,935 05年 16,322 1,117 1,148 512 1,884 06年 16,659 1,163 1,208 535 1,911 売上高 EBITDA 営業利益 経常利益 当期純利益 08年(予) 07年 08年見込み 18,011 21,000 1,206 1,330 1,233 1,240 667 570 2,131 2,440 EBITDA:利払い前・税引き前・減価償却・その他償却前利益 23 セグメント別売上高・営業利益 (06年⇒07年⇒08年見込み) ■ 売上高 08年はナショナルフーズ社の連結、キリンビバレッジの販売増により、大きな成長を見込む 酒類: +901億円 飲料: +185億円 医薬: +27億円 その他: +239億円 合計: +1,352億円 2006年 16,659億円 医薬 672億円 4% その他 1,066億円 6% 飲料 3,927億円 24% 酒類 10,993億円 66% ■ 営業利益 2007年 18,011億円 医薬 699億円 4% 飲料 4,112億円 23% 飲料 197億円 17% 2008年(予) 21,000億円 医薬 750億円 4% 酒類 11,894億円 66% その他 2,840億円 14% 酒類 12,230億円 57% 飲料 5,180億円 25% 08年はナショナルフーズ社の連結、国内酒類事業の収益性改善により、さらなる成長を見込む 酒類: +108億円 飲料: +61億円 医薬: +30億円 1,206億円 その他: ▲6億円 消去又は全社: ▲67億円 (消去又は全社:1,319) 合計: +124億円 酒類: +100億円 2006年 飲料: ▲18億円 医薬: +10億円 1,163億円 その他: +38億円 (消去又は全社:1,188) 消去又は全社: ▲89億円 合計: +43億円 医薬 120億円 10% その他 1,305億円 7% 酒類: +336億円 飲料: +1,068億円 医薬: +51億円 その他: +1,535億円 合計: +2,989億円 2007年 医薬 130億円 10% その他 5億円 0% 酒類 865億円 73% 飲料 179億円 14% その他 43億円 3% 医薬 160億円 11% 酒類 965億円 73% 飲料 240億円 16% 2008年(予) 1,330億円 (消去又は全社:1,510) その他 37億円 2% 酒類 1,073億円 71% 24 酒類セグメント 業績・見込みポイント 単位:億円 連結セグメント売上高 連結セグメント営業利益 キリンビール 国内酒類売上高 2006年実績 増減 2007年実績 増減 2008年見込み 10,993 901 11,894 336 12,230 865 100 965 108 1,073 8,851 ▲41 8,810 240 9,050 1,602 300 1,902 ▲34 1,868 288 53 341 ▲5 336 (参考) ライオンネイサン 売上高 ライオンネイサン 営業利益 ライオンネイサンは業績予想非公表のため、2008年見込みにはLN の2007年実績値に新為替予想(1AU$=95円)のみを反映。 07年業績ポイント(対06年) 08年通期見込みポイント(対07年) ● ● 主な増益要因 主な増益要因 キリンビール キリンビール ● ● 主な増益要因 主な増益要因 酒類限界利益増 酒類限界利益増 15億 15億 (新ジャンル販売数量増51千KL (新ジャンル販売数量増51千KL 他) 他) 販売促進費・広告費減 販売促進費・広告費減 24億 24億 ライオンネイサン ライオンネイサン 営業利益増 営業利益増 53億 53億 組織改編による本社管理費用の減少 組織改編による本社管理費用の減少 83億 83億 酒類セグメントその他 酒類セグメントその他 10億 10億 ● ● 主な減益要因 主な減益要因 キリンビール キリンビール 酒類原材料コストアップ 酒類原材料コストアップ ▲72億 ▲72億 (缶・カートン価格高▲33億 (缶・カートン価格高▲33億 他) 他) その他費用増 その他費用増 ▲12億円 ▲12億円 メルシャン メルシャン 営業利益減 営業利益減 ▲3億円 ▲3億円 キリンビール キリンビール 酒類限界利益増 酒類限界利益増 231億 231億 販売促進費・広告費減 販売促進費・広告費減 12億 12億 メルシャン メルシャン 営業利益増 営業利益増 16億 16億 組織改編による本社管理費用の減少 組織改編による本社管理費用の減少 72億 72億 ● ● 主な減益要因 主な減益要因 キリンビール キリンビール 酒類原材料コストアップ 酒類原材料コストアップ ▲102億 ▲102億 (缶・カートン価格高 (缶・カートン価格高 他) 他) その他費用増 その他費用増 ▲99億 ▲99億 (減価償却費▲42億 (減価償却費▲42億 他) 他) 酒類セグメントその他 酒類セグメントその他 ▲16億 ▲16億 (ライオンネイサン営業利益▲5億 (ライオンネイサン営業利益▲5億 他) 他) 25 飲料セグメント 業績・見込みポイント 単位:億円 2006年実績 連結セグメント売上高 連結セグメント営業利益 増減 2007年実績 増減 2008年見込み 3,927 185 4,112 1,068 5,180 197 ▲18 179 61 240 3,867 138 4,005 495 4,500 171 ▲15 156 3 159 (参考) キリンビバレッジ 連結売上高 キリンビバレッジ 連結営業利益 キリンビバレッジの連結売上高・営業利益には、飲料セグメント以外の事業(小岩井他)も含まれる。 07年業績ポイント(対06年) ● ● 主な増益要因 主な増益要因 キリンビバレッジ キリンビバレッジ 数量差異 数量差異 95億 95億 (販売数量10,556千ケース増) (販売数量10,556千ケース増) コストダウン コストダウン 15億 15億 (自工場製造効率アップ (自工場製造効率アップ 他) 他) ● ● 主な減益要因 主な減益要因 キリンビバレッジ キリンビバレッジ 原材料コストアップ 原材料コストアップ ▲21億 ▲21億 容器構成差異等 容器構成差異等 ▲37億 ▲37億 販売促進費・広告費増 販売促進費・広告費増 ▲31億 ▲31億 販売数量増加に伴う運搬費増 販売数量増加に伴う運搬費増 ▲13億 ▲13億 その他販管費増 その他販管費増 ▲14億 ▲14億 キリンビバレッジ株式取得によるのれん償却額 キリンビバレッジ株式取得によるのれん償却額 ▲10億 ▲10億 飲料セグメントその他 飲料セグメントその他 ▲2億 ▲2億 08年通期見込みポイント(対07年) ● ● 主な増益要因 主な増益要因 キリンビバレッジ キリンビバレッジ 数量差異 数量差異 281億 281億 (販売数量26,540千ケース増) (販売数量26,540千ケース増) コストダウン コストダウン 10億 10億 (自工場製造効率アップ (自工場製造効率アップ 他) 他) キリンホールディングス(オーストラリア) キリンホールディングス(オーストラリア) ベリー飲料部門 ベリー飲料部門 51億 51億 ● ● 主な減益要因 主な減益要因 キリンビバレッジ キリンビバレッジ 原材料コストアップ 原材料コストアップ ▲29億 ▲29億 容器構成差異等 容器構成差異等 ▲43億 ▲43億 販売促進費・広告費増 販売促進費・広告費増 ▲117億 ▲117億 販売数量増加に伴う運搬費増 販売数量増加に伴う運搬費増 ▲30億 ▲30億 その他販管費増 その他販管費増 ▲52億 ▲52億 キリンホールディングス(オーストラリア) キリンホールディングス(オーストラリア) ベリー飲料部門 ベリー飲料部門 ブランド・のれん償却額 ブランド・のれん償却額 ▲13億 ▲13億 26 医薬セグメント 業績・見込みポイント 単位:億円 2006年実績 増減 2007年実績 増減 2008年見込み 連結セグメント売上高 672 27 699 51 750 単体売上高 618 17 635 45 680 連結セグメント営業利益 120 10 130 30 160 研究開発費 182 - 182 8 190 エスポー / ネスプ売上高(単体) 402 15 417 ▲3 414 グラン 売上高(単体) 157 ▲5 152 ▲10 142 59 7 66 59 125 その他製品売上高等(単体) 07年業績ポイント(対06年) 08年通期見込みポイント(対07年) ● ● 主な増益要因 主な増益要因 ● ● 主な増益要因 主な増益要因 商品売上増に伴う限界利益増 商品売上増に伴う限界利益増 16億 16億 商品売上増に伴う限界利益増 商品売上増に伴う限界利益増 40億 40億 海外現地法人の営業利益増等 海外現地法人の営業利益増等 10億 10億 組織改編による本社管理費用の減少 組織改編による本社管理費用の減少 5億 5億 組織改編による本社管理費用の減少 組織改編による本社管理費用の減少 5億 5億 ● ● 主な減益要因 主な減益要因 ● ● 主な減益要因 主な減益要因 研究開発費増 研究開発費増 ▲8億 ▲8億 営業費、その他増 営業費、その他増 ▲21億 ▲21億 営業費、その他増 営業費、その他増 ▲7億 ▲7億 27 経常利益・当期利益増減内容 (2007年実績) 経常利益 経常利益 △ 18 営業外損益 △ 22 金融収支 (△31億→△53億) 21 持分法による投資損益 (サンミゲル 29億※ 他) △ 10 製品廃棄売却損 △ 7 営業外損益その他 経 当期純利益 当期純利益 常 利 益 増 減 25 H 18年度実績 1,208 → H 19年度実績 1,233 144 特別損益 177 固定資産売却益 ( 20億→197億) △ 73 投資有価証券売却益 ( 79億→6億) 10 土地信託財産譲渡益 34 減損損失 (△57億→△23億) 15 のれん償却額 21 退職給付制度変更に伴う損失 △ 17 関係会社株式売却損 △ 19 持分法投資損失 △ 10 在外会社過年度法人税延滞金 (ライオンネイサン) 6 特別損益その他 △ 37 少数株主利益及び法人税等 △ 42 少数株主利益 (△71億→△113億) △ 15 法人税等 20 過年度法人税等 (ライオンネイサン) 当 期 利 益 増 減 132 H 18年度実績 535 → H 19年度実績 667 ※前連結会計年度よりサンミゲル社(決算期12月期)の決算取込み期間を変更しております。 平成19年度は、サンミゲル社の平成18年10月から平成19年9月の決算値を基礎として算出しております。 主要な在外会社損益の為替換算レート ライオンネイサン サンミゲル (オーストラリアドル) (フィリピンペソ) 平成18年度実績 86.83円 2.27円 平成19年度実績 96.72円 2.51円 28 経常利益・当期純利益の増減 (2008年見込み) 経常利益 経常利益 △ 117 営業外損益 △ 117 金融収支(△53億→△170億) 12 持分法投資損益 (協和発酵 72億※1、投資差額償却額 △41億※2、 キリンアムジェン △20億(研究開発費の増加) 他 △ 12 営業外収支その他 経 当期純利益 当期純利益 常 利 益 増 減 7 H 19年度実績 1,233 → H 20年度予想 1,240 △ 50 特別損益 19 過年度持分法投資損失 △ 69 その他(過年度固定資産売却益 他) △ 53 少数株主利益及び法人税等 10 少数株主利益(△113億→△103億) △ 63 法人税等 当 期 利 益 増 減 △ 97 H 19年度実績 667 → H 20年度予想 570 ※1 協和発酵については平成19年度末時点を基準とした持分法適用の関連会社として、 平成20年度予想値を算出しております。また、平成20年3月期の連結業績予想(平成19年4月から 平成20年3月:平成20年3月期第3四半期決算発表時における公表値)を平成20年度予想値としております。 ※2 算出の際に用いた時価等につきましては、暫定値に基づいております。 平成19年度実績 主要な在外会社損益の為替換算レート ライオンネイサン (オーストラリアドル) キリンホールディングス(オーストラリア) (オーストラリアドル) サンミゲル (フィリピンペソ) 96.72円 ー 2.51円 平成20年度予想 95.00円 95.00円 2.50円 29 貸借対照表の主要増減内容 ■ 豪州ナショナルフーズ社の新規連結による流動資産、有形・無形固定資産、流動負債の増加 ■ 協和発酵社との資本提携による投資有価証券の増加 ■ M&Aによる短期借入金の増加 単位:億円 平成18年度 平成19年度 増減 内容 受取手形及び売掛金 3,216 3,611 395 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 たな卸資産 1,198 1,486 288 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 その他 (流動資産) 280 521 機械装置及び運搬具 1,700 1,970 270 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 968 2,587 1,619 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 728 1,281 553 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 投資有価証券 5,241 7,122 保険積立資産 379 − 繰延税金資産 159 345 186 組織改編による増加 他 その他 (投資その他の資産) 465 578 表示方法の変更による増加(保険積立資産を「その他」に 113 計上) 他 1,076 1,392 256 4,047 859 1,052 その他 (流動負債) 629 772 143 キリンビールの未払消費税等の増加 他 繰延税金負債 710 883 173 組織改編による増加 他 資 のれん 産 その他 (無形固定資産) 支払手形及び買掛金 短期借入金 負 債 未払費用 241 キリンホールディングスの未収入金の増加 他 1,881 新規持分法適用会社増による増加(協和発酵工業) 他 △379 キリンホールディングスの解約による減少 他 316 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 3,791 キリンホールディングスの増加 他 193 新規連結子会社増による増加(KHAU) 他 KHAU:キリンホールディングス(オーストラリア) 30 参考資料 キリン・グループ・ビジョン2015(KV2015) 〈 2006年5月発表 〉 KV2015 グループビジョン いつもお客様の近くで様々な「絆」を育み、「食と健康」のよろこびを提供する 「発酵・バイオ」「モノづくり」「リサーチ・マーケティング」の技術を綜合し、独自の価値と最上の品質を追求する 酒類・飲料・医薬を主力事業として、アジア・オセアニアのリーディングカンパニーを目指す ① 綜合飲料グループ戦略の推進 国内酒類事業の再成長により 基盤を強化 ② 国際化の推進 ③ 酒類、飲料、医薬に次ぐ健康・機能性食品事業の構築 (単位:億円) 2006年 2015年 30,000 酒税込み 1.68兆円 3兆円 25,000 酒税抜き 1.27兆円 2.5兆円 20,000 9% 10%以上 18 % 約30% KV2015 到達目標 売上高 営業利益率 対酒税抜き 売上高(酒税抜き) 海外比率 売上高(左軸) 営業利益(右軸) 3,000 飛躍的な成長線 2,500 2,000 15,000 現状の成長線 1,000 10,000 500 5,000 営業利益 27% 約30% 1,500 0 0 97年 98年 99年 00年 01年 02年 03年 04年 05年06年(予) 15年 KV2015に掲げた 飛躍的な成長 を目指し、KV2015第1期アクションプランとして 「キリングループ2007-2009年中期経営計画」をスタート 戦略的事業投資を積極的に推進 32 キリングループ 2007‐2009年中計進捗 2009年中計目標は達成予定 ナショナルフーズ社、協和発酵社の連結もあり、08年も大きく成長 (参考) 2008年計画※2 2009年シミュ レーション※3 2015年 目標水準 21,500億円 26,500億円 30,000億円 19,836億円 17,000億円 22,000億円 25,000億円 1,330億円 1,608億円 1,500億円以上 1,900億円 2,500億円 6.7% 6.3% 6.7% 7%以上 7.2% 8%以上 9.2% 8.6% 7.9% 8.1% 9% 8.6% 10%以上 5.4% 6.5% 5.0% 7%以上 7%以上 2006年 実績 2007年 実績 2008年計画 酒税込み 16,659億円 18,011億円 21,000億円 23,976億円 酒税抜き 12,636億円 14,006億円 16,860億円 営業利益(のれん代等償却後) 1,163億円 1,206億円 対酒税込み 7.0% 対酒税抜き 定量目標 連結売上高 営業利益率 ROE(のれん代等償却後) ※1 協和発酵4月から連結 2009年 中計目標 10% ■ 2007―2009年中期経営計画目標値修正は中間決算発表時(8月)に実施予定 ※1 協和発酵社 1月∼12月まで持分法投資損益として取り込み ※2 協和発酵社 1月∼3月まで持分法投資損益として取り込み、4月∼12月を子会社として取り込み(08.3期 協和社公表業績予想値を使用) ※3 07年11月(ナショナルフーズ買収発表)時点のシミュレーション値 ■ 07年11月時点の2009年見込みに、協和発酵社(2007年見込み)、国内酒類 ビール他の値上げ見込み分、 ナショナルフーズ (2009年見込み)を加えた試算 ■ 将来の施策・投資による追加分は含んでいない ・協和発酵社との提携による新会社(協和発酵キリン社)のシナジー130億円を含む(2011年見込みと同額) ・ライオンネイサン、サンミゲルは業績見込み非開示のため、2006年度のキリン連結に含まれる外貨建実績を2009年に織込んでいる ・のれん償却額などについては、協和発酵キリン60、ナショナルフーズ130、Jボーグ10とした 33 キリングループ 連結財務指標ガイド のれん代等の影響を排除した場合 2009年シミュ レーション※3 1,608億円 1,500億円以上 1,900億円 144億円 144億円 ― 144億円 ― 116億円 162億円 ― 200億円 144億円 144億円 260億円 306億円 ― 344億円 1,911億円 2,131億円 2,440億円 ― 3,000億円 のれん代等償却前 6.9% 7.8% 7.3% ― 9%以上 のれん代等償却後 5.4% 6.5% 5.0% 7%以上 7%以上 のれん代等償却前 71 85 84 ― 100 のれん代等償却後 56 70 57 ― 68 ①従来分 のれん代等 償却 ②協和、NFL、JB加算 新・のれん代等償却 (①+②) 2008年∼ EBITDA ROE EPS (円/株) 2007年 実績 1,163億円 1,206億円 1,330億円 144億円 144億円 ― (参考) 2008年計画※2 2009年 中計目標 営業利益(のれん代等償却後) 2006年 実績 2008年計画 ※1 協和発酵4月から連結 (参考) ① のれん代など償却 従来分144: のれん償却費74(投資差額LN26、KBC19 他)、LNブランド償却費70 ② のれん代など償却 加算分:ナショナルフーズ107(のれん4、無形固定資産償却103)、J.ボーグ 9 、協和発酵(キリン)46(9ヶ月) ■ 2007―2009年中期経営計画目標値修正は中間決算発表時(8月)に実施予定 ※1 協和発酵社 1月∼12月まで持分法投資損益として取り込み ※2 協和発酵社 1月∼3月まで持分法投資損益として取り込み、4月∼12月を子会社として取り込み ※3 07年11月(ナショナルフーズ買収発表)時点のシミュレーション値 ■ 07年11月時点の2009年見込みに、協和発酵社(2007年見込み)、国内酒類 ビール他の値上げ見込み分、 ナショナルフーズ(2009年見込み)を加えた試算 協和発酵社との提携による新会社(協和発酵キリン社)のシナジー130億円を含む(2011年見込みと同額) ライオンネイサン、サンミゲルは業績見込み非開示のため、2006年度のキリン連結に含まれる外貨建実績を2009年に織込んでいる 34 キリングループ 連結経営目標ガイド ガイドライン セグメント別 売上高 2006年 実績 2007年 実績 セグメント別 2008年計画 ※1 (参考) 2008年計画※2 2009年 中計目標 2009年シミュ レーション※3 協和発酵4月から連結 酒類事業 10,993億円 11,894億円 12,230億円 12,230億円 13,400億円 13,400億円 飲料事業 3,927億円 4,112億円 5,180億円 5,180億円 5,300億円 5,800億円 医薬事業 672億円 699億円 750億円 1,807億円 900億円 2,300億円 1,066億円 1,305億円 2,840億円 4,759億円 1,900億円 5,000億円 その他事業 売上高 計 酒税込み 16,659億円 18,011億円 21,000億円 23,976億円 21,500億円 26,500億円 売上高 計 酒税抜き 12,636億円 14,006億円 16,860億円 19,836億円 17,000億円 22,000億円 海外比率 酒税抜き売上高 18% 19% 29% 22%程度 29% ■ 2007―2009年中期経営計画目標値修正は中間決算発表時(8月)に実施予定 ※1 協和発酵社 1月∼12月まで持分法投資損益として取り込み ※2 協和発酵社 1月∼3月まで持分法投資損益として取り込み、4月∼12月を子会社として取り込み ※3 07年11月(ナショナルフーズ買収発表)時点のシミュレーション値 ■ 07年11月時点の2009年見込みに、協和発酵社(2007年見込み)、国内酒類 ビール他の値上げ見込み分、 ナショナルフーズ(2009年見込み)を加えた試算 ■ 将来の施策・投資による追加分は含んでいない ライオンネイサン、サンミゲルは業績見込み非開示のため、2006年度のキリン連結に含まれる外貨建実績を 2009年に織込んでいる 35 キリングループ体制構造図 (2008年1月時点) 2008年1月時点 キリンホールディングス キリンホールディングス ※ 持分法適用会社 機能分担会社 キリ リン ンリ リア アル ルエ エス ステ テー ート ト キ キリ リン ンビ ビジ ジネ ネス スシ シス ステ テム ム キ キリ リン ンビ ビジ ジネ ネス スエ エキ キス スパ パー ート ト キ 医薬事業 医薬事業 キリ リン ンホ ホテ テル ル開 開発 発・ ・ 鎌倉 倉海 海浜 浜ホ ホテ テル ル・ ・ 鶴見 見倉 倉庫 庫 キ 鎌 鶴 キリ リン ンエ エコ コ ー・ ・ 横浜 浜赤 赤レ レン ンガ ガ・ ・ 横浜 浜ア アリ リー ーナ ナ・ ・ KIT キ ー 横 横 KIT ・ ・ 飲料・食品事業(健康・機能性食品事業を含む) 飲料・食品事業(健康・機能性食品事業を含む) キリ リン ンア アグ グリ リバ バイ イオ オ キ キリン・ファーマUSA キリン・ファーマUSA 第一キリン薬品 第一キリン薬品 など など ※キ キリ リン ンア アム ムジ ジェ ェ ン ※ ン ※協 協和 和発 発酵 酵工 工業 業 ※ キリ リン ンフ ファ ァー ーマ マ キ ベリー ベリー など など コ カコ コ ーラ ラボ ボト トリ リン ング グノ ノー ーザ ザン ンニ ニ ュ ーイ イン ング グラ ラン ンド ド コ カ ー ュ ー ※キリン・ミオンフーズ ※キリン・ミオンフーズ ナシ ショ ョナ ナル ルフ フー ーズ ズ ナ 酒類事業 酒類事業 小岩井乳業 小岩井乳業 上海錦江麒麟 上海錦江麒麟 など など ナガ ガノ ノト トマ マト ト ナ 構成会社 麒麟(珠海) 麒麟(珠海) ※大連大雪 ※大連大雪 ※千島湖 ※千島湖 キリ リン ンヤ ヤク クル ルト トネ ネク クス スト トス ステ テー ージ ジ キ 東山農山 東山農山 台湾キリン 台湾キリン キリ リン ンフ フー ード ドテ テッ ック ク キ レイモンド レイモンド キリ リン ンビ ビバ バレ レッ ッジ ジ キ ※サ サン ンミ ミゲ ゲル ル ※ 麒麟 麟︵ ︵ 中国 国︶ ︶ 投資 資有 有限 限公 公司 司 麒 中 投 ライ イオ オン ンネ ネイ イサ サン ン ラ メル ルシ シャ ャン ン メ キリ リン ンビ ビー ール ル キ 事業会社 キリンディスティラリー キリンディスティラリー キリンマーチャンダイジング キリンマーチャンダイジング キリン物流 キリン物流 キリンエンジニアリング キリンエンジニアリング など など KBA KBA KEG KEG FRD FRD KAE KAE ジャパンポテト ジャパンポテト など など その他事業 その他事業 KBA:キリン ブルワリー オブ アメリカ、KEG:キリン ヨーロッパ gmbH、FRD:フォアローゼズ ディスティラリー、KIT:キリン インターナショナル トレーディング、KAE:キリン アグリバイオ EC 36 持株会社の収支構造と資金還流体系 持株会社収益項目は事業会社からの「配当金」「マネジメントフィ」「ブランドロイヤルティ」を基本とする グループ全体最適の観点から持株会社が事業への資金再配分を行うため、事業会社は持株会社に100%配当を実施し、各事 業会社の決裁された投資に対する資金は持株会社が調達し供給する 持株会社運営は、 「マネジメントフィ」と「ブランドロイヤルティ」で賄い、資金使途を透明化する 持株会社 持株会社 持株会社運営費 マネジメントフィ ブランドロイヤルティ 調達 支払配当金 決裁された投資の 決裁された投資の 資金供給 資金供給 受取配当金 留保利益 (再投資原資の一部) 配当性向 配当性向 100% 100% 事業会社・国内連結子会社 事業会社・国内連結子会社 37 ライオンネイサン 業績概況 2007年(2006年10月−2007年9月)業績 (単位:百万豪ドル) ■ Net Revenue (売上高): 1,967.0 (前年比 +6.6%) オーストラリア・ニュージーランドとも販売数量は微増(0.3∼0.6%増)にとどまったが、引き続きプレミアム品へのシフトが順調にすすん だ。ワインはブドウの供給過剰など厳しい業界環境の中、主にプレミアム品の海外での販路拡大が貢献。金額面では数量増を大きく上 回る、+6.6%の増収を達成。 ■ EBIT: 472.4 (前年比 +4.1%)* オーストラリアは、プレミアムへのシフトによる利益増分の一部を、マーケティング投資、設備投資、成長分野のRTDへの参入に投下。 一連のコスト削減プログラムが本格寄与し、原材料コスト増を吸収。ニュージーランドでは価格競争より脱すべく、魅力的な新商品の投 入を実施、損益は前年を維持。ワインは主に英米での販売増、コスト削減により厳しい業界下で増益を確保。 ■ NPAT (当期純利益): 267.2* (前年比 +3.8%) *オークランド工場用地売却等の一時的要因・特別損益を除く ■ 事業別概況 ・オーストラリアビール: 販売数量 + 0.6%、売上高 +7.1%、EBIT +4.7% ・ニュージーランド(ビール、ワイン、RTD他): 販売数量 + 0.3%、売上高** +4.7%、EBIT** 0% **NZ$ベース ・ワイン: 販売数量 + 3.7% 、売上高 + 11.6%、EBIT +37.1% ・その他: NZオークランド工場用地売却等によりNPATは55.3百万豪ドル増加、一時的要因・特別損益計上後のNPATは前年比 +24.4%の282.1百万豪ドルに。 2008年通期(2007年10月−2008年9月)業績ガイド ■ NPAT (当期純利益): 270∼280 (LN公表ペース、単位:百万豪ドル) (Boag社の新規連結分を除く) 原材料価格高騰の影響などを吸収し、増益を目指す。ニュージーランドの工場移転、老朽化した工場設備更新を中心に過去最大規模 の設備投資を実施。 Boag社については、期中(2008.1)よりの連結。2009年以降の増益要因となるものの、2008年は最盛期損益(10-12月)が連結され ないことや、一時損失の計上等で減益要因となる見込み。 ※ キリン社連結業績見込みには、2007年実績値に新為替予想のみを反映 (次頁参照) 38 ライオンネイサン キリングループ連結決算への取り込み (単位:億円) 2007 LN損益計算書 売上高 1,902 連結調整勘定償却 ブランド償却 営業権償却 差引調整後 2006 LN損益計算書 1,902 売上高 1,602 連結調整勘定償却 ブランド償却 営業権償却 差引調整後 2008通期見込み LN損益計算書 1,602 売上高 1,868 連結調整勘定償却 ブランド償却 営業権償却 差引調整後 1,868 営業利益 451 ▲ 25 ▲ 69 ▲ 14 341 営業利益 389 ▲ 25 ▲ 62 ▲ 13 288 経常利益 362 ▲ 25 ▲ 69 ▲ 14 252 経常利益 325 ▲ 25 ▲ 62 ▲ 13 223 営業利益 443 ▲ 25 ▲ 68 ▲ 12 336 経常利益 356 ▲ 25 ▲ 68 ▲ 12 248 当期純利益 連結当期純利益 275 127 ▲ 25 ▲ 25 ▲ 69 ▲ 32 ▲ 14 ▲6 165 62 当期純利益 連結当期純利益 196 90 ▲ 25 ▲ 25 ▲ 62 ▲ 28 ▲ 13 ▲6 95 29 当期純利益 連結当期純利益 270 124 ▲ 25 ▲ 25 ▲ 68 ▲ 31 ▲ 12 ▲5 163 61 期中平均レート(LN社P/Lに使用) 2007 1A$ = 96.72円 2006 1A$ = 86.83円 9月期末レート(LN社B/Sに使用) 2007 1A$ = 101.65円 2006 1A$ = 88.05円 12月期末レート(当社B/Sに使用) 2007 1A$ = 100.18円 2006 1A$ = 94.16円 予想平均レート(LN社P/Lに使用) 2008予 1A$ = 95円 ※ 2008年通期見込みには、LNの2007年 実績値に新為替予想のみを反映 連結調整勘定償却:購入時のプレミアム510億円の20年償却分(約25億円/年) ブランド償却 :LN社がM&A等で購入した無形固定資産の償却額。評価替え、為替変動の影響を受ける 営業権償却 :国際会計基準適用のLN社では2006年度より営業権償却を停止しているが、キリン社連結上は継続償却 ※LN損益計算書は2006年及び2007年、2008年通期見込みはそれぞれ営業損益の一部を連結上、特別損益に組替えており、上記数値は組替後である。 39 サンミゲル 事業概要、業績概況 事業概要 【総合飲料事業】 ビール、洋酒、清涼飲料の製造・販売 フィリピン国内のほか、ベトナム、タイ、香港、中国、インドネシアでもビールを販売 【食品事業 (San Miguel Pure Foods Company, Inc) 】 食肉の加工販売、乳製品、飼料の製造・販売 【パッケージング事業 (San Miguel Packaging Specialist, Inc) 】 製缶事業、プラスチック事業、ガラス事業 2007年末に豪州No.1乳製品・果汁飲料会社のNational Foods社をキリンホールディングスに、2008年初にタスマニアのプレミアムビール 会社のJ.Boag社をライオンネイサンに売却。 発電、送電、水、公共事業、鉱業、インフラ整備などの新規事業への参入とビール部門の分社化を発表、2007年7月24日の株主総会で承 認された。ビール部門ではキリンとの戦略的提携を強化していく。 業績概況 2006年度よりサンミゲル社(決算期:12月)の決算取り込み 時期を変更。2006年度はサンミゲル社2006年1月‐9月、 2007年度はサンミゲル社の2006年10月-2007年9月を基礎 として算出。サンミゲル社の2007年度(1-12月)決算は2008 年4月発表予定。 (参考) サンミゲル社セグメント別売上高・営業利益 FY2007 1-9月 Percentage of sales Percentage of operating income 13% 19% 26% 36% FOOD&AGRI 3% ALCOHOLIC BEVERAGE PACKAGING 2006年10月‐2007年9月 *1ペソ=2.51円 (2006年10月-2007年9月平均レート) 売上高: 2,363億ペソ(約5,932億円、+43%) 営業利益: 181億ペソ(約454億円、+36%) 当期純利益: 114億ペソ(約287億円、+105%) 2006年1月‐2006年9月 *1ペソ=2.27円 (2006年1月-2006年9月平均レート) 売上高: 1,829億ペソ(約4,153億円、▲11%) 営業利益: 147億ペソ(約334億円、▲4%) 当期純利益: 61億ペソ(約140億円、▲13%) NATIONAL FOODS&BERRI 8% 30% 65% 2007年1-9月期:パッケージングを除く全部門で売上高が増加。 前年比8%の増収、営業利益は原材料価格の高騰等により14%減となった。 2006年1月‐12月(参考) *1ペソ=2.30円 (2006年1月−12月平均レート) 売上高: 2,496億ペソ(約5,741億円、+10%) 営業利益: 205億ペソ(約472億円、+18%) 当期純利益: 105億ペソ(約242億円、+17%) 40 サンミゲル キリングループ連結決算への取り込み (単位:億円) 2007 SMC損益計算書 持分法投資損益 投資差額償却額 差引調整後 2006 SMC損益計算書 持分法投資損益 投資差額償却額 売上高 5,932 営業利益 454 売上高 4,153 営業利益 334 売上高 5,909 営業利益 453 差引調整後 2008通期見込み SMC損益計算書 持分法投資損益 投資差額償却額 差引調整後 経常利益 389 57 ▲ 21 36 経常利益 216 28 ▲ 21 7 当期純利益 連結当期純利益 287 57 57 57 ▲ 21 ▲ 21 36 36 当期純利益 連結当期純利益 140 28 28 28 ▲ 21 ▲ 21 7 7 経常利益 387 57 ▲ 21 36 当期純利益 連結当期純利益 286 57 57 57 ▲ 21 ▲ 21 36 36 期中平均レート(SMC社P/Lに使用) 2007 1PHP= 2.51円 2006 1PHP =2.27円 9月期末レート(SMC社B/Sに使用) 2007 1PHP = 2.57円 2006 1PHP = 2.38円 予想平均レート(SMC社P/Lに使用) 2008予 1PHP = 2.50円 ※ 2008年通期見込みには、SMCの2007 年実績値に新為替予想のみを反映 2006年度よりサンミゲル社の決算取り込み時期を変更。2006年はサンミゲル社2006年1月‐9月、 2007年はサンミゲル 社の2006年10月-2007年9月を基礎として算出。2008年通期は2007年10月-2008年9月。 投資差額償却額:株式購入時(2002年、2005年)のプレミアム428億円の20年償却分(約21億円/年) 41 ナショナルフーズ 2008年業績見込み① 原材料高騰による影響を吸収し、増収増益をめざす 2008予 前年比 販売数量 (単 位 : 百 万 リ ッ ト ル ) 1,522 4% 総売上高 GROSS SALES 2,728 11% 純売上高 NET SALES 2,224 11% 143 15% 単位:百万豪ド ル EBIT % t o Net Sales EBITDA % t o Net Sales 6% 187 15% 8% 42 ナショナルフーズ 2008年業績見込み② 2008年は引き続き利益の確保に注力 • 約100億円見込まれる原材料コストアップを価格改定により吸収 • TBTプログラムの推進により2008年はコスト増となるが、コスト削減効果は2009年以降に実現 予定 ※TBTプログラム: 2006年にスタートした、SAPの導入により各事業のシステムを統合する事業構造改革プログラム • 戦略的なキーブランドに注力、機能性を持った商品へのブランドエクステンションにより、売上・ シェアを拡大 • 飲料製品の拡充や新たな流通モデルによるNon Grocery チャネル(CVS、ガソリンスタンド、 ミルクスタンド(牛乳販売店)等)における販売拡大 • チーズ事業統合によるシナジー実現 43 ナショナルフーズ 2010年EBITDA成長 2年間で約A$100百万のEBITDA成長をめざす EBITDA $m $350 $300 $250 $200 $187m 約A$100mのEBITDA成長 約A$100mのEBITDA成長 約半分は、 約半分は、 ①価格改定 ①価格改定 ②コスト削減(全社統一のITシステム導入) ②コスト削減(全社統一のITシステム導入) 残りの半分は、 残りの半分は、 ③売上高および総利益の年率5%増 ③売上高および総利益の年率5%増 により達成を狙う により達成を狙う $150 $100 $50 $0 2008 Budget 2010 Target 44 協和発酵・キリンファーマ 統合スケジュール 2007年10月22日 統合契約書・株式交換契約締結 2007年10月31日∼ 12月6日 キリンホールディングスによる協和発酵株式を対象とした公開買付け 2008年2月29日(予定) 協和発酵臨時株主総会(株式交換契約承認) 2008年3月26日(予定) キリンファーマ株主総会(株式交換契約承認) 2008年4月1日(予定) 株式交換の効力発生日 2008年4月下旬(予定) 合併契約締結 2008年4月28日(予定) 協和発酵 年間決算発表、協和発酵キリングループ 新中計発表 2008年10月1日(予定) 合併の効力発生日、 新会社発足 統合進捗状況 現状 昨年11月に分科会を立ち上げ、協 和発酵社・キリンファーマ社の両社 社長が統合準備委員会の共同委員 長を務め、新会社設立に向けて内 容を検討している。 2008年10月(新会社発足時) 2010年4月までに 営業拠点(医薬支社・支店・営業所)の統合 人事制度の一本化 本社・間接機能の統合 研究拠点の一部統合 物流拠点(3PL)の統合 海外各拠点の効率的な運営・活用 基幹系システムの統合 バイオケミカル事業の分社化 45 協和発酵・キリンファーマ ストラクチャー ① ステップ1: キリンホールディングスによる協和発酵株式を対象とした公開買付け (2007年10月31日∼2007年12月6日) 協和発酵の株式公開買付 協和発酵 一般株主 キリン ホールディングス 協和発酵株式 100% 72.05% 協和発酵 買付価格: 27.95% 1株当たり1,500円(2007年10月18日までの3ヶ月 間の終値単純平均:1,135円(小数点第1位以下 四捨五入)に対して32.2%のプレミアム) 買付結果: 111,578,000株(協和発酵発行済株式の27.95%) 応募株式総数は273,505,696株であり買付予定 の上限(111,578,000株)を超えたため、あん分比 例の方式により、株券等の買付け等に係る受渡 しその他の決済を行った。 買付代金 167,367,000,000円 キリンファーマ 46 協和発酵・キリンファーマ ストラクチャー ② ステップ2: 協和発酵を完全親会社、キリンファーマを完全子会社とする株式交換(2008年4月1日) 協和発酵 一般株主 キリン ホールディングス 49.90% 50.10% 協和発酵株式の 割当交付 株式交換比率: 割当株式総数: 協和発酵 完全子会社化 177,240,000株 (キリンファーマ発行済株式数:20,000株 x 株式交換比率:8,862) ※キリンファーマの自己株式10,000株は 株式交換までに消却する。 100% キリンファーマ 1:8,862(キリンファーマ普通株式1株に対し て、協和発酵普通株式8,862株を割当交付) (株式価値比率 協和発酵:キリンファーマ =69.2:30.8) 本株式交換の実施により、キリンホールディング スの協和発酵に対する持株比率は50.10%となる キリンホールディングスによる協和発酵の連 結子会社化の完了 47 協和発酵・キリンファーマ ストラクチャー ③ ステップ3: 協和発酵を存続会社、キリンファーマを消滅会社とする合併(2008年10月1日) 協和発酵 一般株主 キリン ホールディングス 49.90% 50.10% 協和発酵を存続会社、キリンファーマを消滅会社と する吸収合併を実施 本合併の効力発生日時点で、合併新会社の商号を 協和発酵キリン株式会社(英文表記:Kyowa Hakko Kirin Co., Ltd.)に変更 協和発酵 合併 新会社の基本概要 キリンファーマ 新社名 協和発酵キリン株式会社 Kyowa Hakko Kirin Co., Ltd. 合併の効力発生日(予定)2008年10月1日 (株式交換効力発生日 2008年4月1日(予定)) 存続会社 協和発酵 本店所在地 協和発酵本店所在地(東京都千代田区大手町一丁目6番1号) 上場取引所 東京証券取引所 48 キリングループCSRの推進 キリングループはCSRを「社会から信頼をいただくための取り組み」 と捉え、 大きく3つの取り組みをすすめています。 ①コンプライアンス・品質保証・アルコール関連問題など企業として基盤となる取り組み ②地球環境保全・食文化振興・スポーツ支援など社会とのコミュニケーションを深める取り組み ③社会貢献、ボランティア支援など社会との共生を目指す取り組み 49 キリングループCSRの推進 社会とのコミュニケーションを深める取り組み ●次世代育成 ●食文化振興 ・発酵教室 ・サッカープログラム ・キリン食生活文化研究所 発酵 をテーマにうるおいのある食生活提案 ・ビール文化、ワイン文化、紅茶文化 ●スポーツ支援 ●環境コミュニケーション ・発酵・バイオ技術活用のエネルギー利用 ・容器開発 ・CO2排出削減 ・水の恵みを守る活動 ・サッカー日本代表支援 ・オリンピック日本代表支援 社会との共生を目指す取り組み ●環境保全 ●国連大学キリンフェローシップ ●ボランティア支援 ・水の恵みを守る活動 ・アジア途上国の食糧問題自主解決への支援 ●芸術支援 ●スリランカ紅茶園支援 ・ニューイヤーコンサート ・茶園従業員の子供たちへの書籍等寄贈 ・社員ボランティア支援 ●災害義捐金 企業として基盤となる取り組み ∼リスクマネジメントで推進∼ ●環境の取り組み ・CO2排出削減 ・廃棄物管理 ・環境マネジメント徹底 ●コンプライアンスの推進 ・グループガイドライン制定、研修の実施 ●品質保証 ・品質保証体制の強化 ●いきいきと働ける職場づくり ・キリン版ポジティブアクション ●情報セキュリティの徹底 ・個人情報管理、営業秘密管理 ●適正飲酒啓発活動 ・未成年飲酒・飲酒運転防止活動 50 この資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。 銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 This material is intended for informational purposes only and is not a solicitation or offer to buy or sell securities or related financial instruments. http://www.kirinholdings.co.jp/ 51