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輸出額・輸入額ともに6年連続で増加
ふくおかの統計 平成 28 年 5 月号 特集 輸出額・輸入額ともに6年連続で増加 ~ 平成 27 年 福岡市の外国貿易 ~ ~平成 17 年~ 門司税関から平成27年外国貿易年表が 3,069億円増(同41.9%)となりました。 公表されましたので,今月号の特集は, また,両 港にお ける輸 入額は 合 計で1 博多港(博多税関支署)と福岡空港(福 兆5,512億円(同6.2%)で,輸出と同じ 岡空港税関支署)における貿易の概要に く6年連続の増加となりました。 ついて紹介します。【注】 港別に見ると,博多港は1兆1,127億円 で 124億 円 減 ( 同 △ 1.1% ), 福 岡 空 港 は 1.概況 4,385億円で1,031億円増(同30.7%)と 輸出額・輸入額ともに6年連続で増加 なりました。 平成27年の両港における輸出額は合計 なお,貿易収支は1兆1,087億円の輸出 で 2兆 6,599億 円 と 前 年 と 比 べ て 713億 円 超過となりました。(表1,図1) 増(対前年増加率2.8%)となり,6年続 2.輸出 けて増加しました。 港別に見ると,博多港は1兆6,206億円 機械類及び輸送用機器が約7割 で前年より2,355億円減(同△12.7%)と 輸出品別に輸出額を見ると,機械類及 なりましたが,福岡空港は1兆393億円で び 輸 送 用 機 器 が 前 年 よ り 4.4 % 増 の 1 兆 図1 貿易額の推移 (十億円) 2 800 2 400 (十億円) 2 800 輸出 2 000 2 000 1 600 福岡空港 1 600 福岡空港 1 200 1 200 800 800 400 輸入 2 400 博多港 400 博多港 0 0 平成23年 24年 25年 26年 平成23年 27年 24年 25年 26年 27年 表1 貿易額の推移 年 両税関支署計 輸出額 対前年 増加率 輸入額 (単位:百万円,%) 福岡空港(福岡空港税関支署) 博多港(博多税関支署) 対前年 増加率 輸出額 対前年 増加率 輸入額 対前年 増加率 輸出額 対前年 増加率 輸入額 対前年 増加率 平成23年 2 052 666 0.5 1 134 298 6.2 1 483 571 3.4 830 794 15.5 569 095 △ 6.2 303 504 △ 12.9 24年 2 168 525 5.6 1 222 085 7.7 1 637 352 10.4 854 921 2.9 531 173 △ 6.7 367 164 21.0 25年 2 284 345 5.3 1 336 344 9.3 1 858 171 13.5 1 035 787 21.2 426 173 △ 19.8 300 557 △ 18.1 26年 2 588 583 13.3 1 460 487 9.3 1 856 165 △ 0.1 1 125 039 8.6 732 419 71.9 335 448 11.6 27年 2 659 930 2.8 1 551 185 6.2 1 620 625 △ 12.7 1 112 657 △ 1.1 1 039 305 41.9 438 528 30.7 【注】 文中,表中及び図中の「博多港」とは博多税関支署において,「福岡空港」とは福岡空港税関支署において,それぞれ通関手続きが行わ れた輸出申告書及び輸入申告書に基づいた数値を表しています。なお,通関手続きが行われた税関と積出港とは必ずしも一致しません。 7,365億円(構成比65.3%)で最も多く, の半導体等電子部品が6,334億円(構成比 約7割を占めています。次いで化学製品が 60.9%)と最も多く,次いで雑製品の科 3,194 億 円 ( 同 12.0 % ), 原 料 別 製 品 が 学光学機器が183億円(同1.8%),機械類 2,448億円(同9.2%)となっています。 及 び 輸 送 用 機 器 の 電 気 計 測 機 器 が 166億 港別に見ると,博多港では,機械類及 円(同1.6%)と続いています。 び輸送用機器の自動車が3,720億円(構成 (表2・表3,図2) 比23.0%)と最も多く,次いで原料別製 3.輸入 品のゴムタイヤ及びチューブが1,777億 円(同11.0%),機械類及び輸送用機器の 機械類及び輸送用機器が約4割 映像機器が1,118億円(同6.9%)と続い 輸入品別に輸入額を見ると,機械類及 ています。 び 輸 送 用 機 器 が 前 年 よ り 11.2 % 増 の 福岡空港では,機械類及び輸送用機器 表2 輸出品別輸出額 6,647億円(構成比42.8%)で最も多く, (単位:百万円,%) 両税関支署計 平成27年 平成26年 品 名 輸出額 構成比 対前年 増加率 輸出額 総 額 2 659 930 100.0 2.8 2 588 583 食料品及び動物 飲料及びたばこ 食料に適さない原材料 鉱物性燃料 動植物性油脂 化学製品 原料別製品 う ち ゴムタイヤ及びチューブ 機械類及び輸送用機器 う ち 映像機器 う ち 半導体等電子部品 40 232 10 880 19 981 84 130 319 403 244 845 177 910 1 736 471 116 601 693 514 23 801 371 968 127 263 91 920 160 641 1.5 0.4 0.8 0.0 0.0 12.0 9.2 6.7 65.3 4.4 26.1 0.9 14.0 4.8 3.5 6.0 48.6 68.5 △ 11.3 △ 29.5 6.9 3.5 △ 6.0 △ 9.1 4.4 △ 30.7 16.7 8.7 △ 3.6 △ 3.4 △ 12.3 △ 4.1 27 075 6 459 22 536 119 121 308 686 260 409 195 687 1 663 932 168 205 594 236 21 896 385 927 131 702 104 855 167 545 う ち 電気計測機器 う ち 自動車 雑製品 う ち 科学光学機器 特殊取扱品 表3 輸出品別輸出額(税関支署別) 博多港(博多税関支署) 平成27年 平成26年 品 名 輸出額 構成比 対前年 増加率 図2 輸出品目別構成比 (両税関支署計) 輸出額 雑製品 4.8% 特殊 取扱品 6.0% 原料別 製品 9.2% その他 2.7% 機械類 化学製品 12.0% 輸出総額 及び 2兆 輸送用 6,599億円 機器 65.3% (単位:百万円,%) 福岡空港(福岡空港税関支署) 平成27年 平成26年 輸出額 構成比 対前年 増加率 輸出額 総 額 1 620 625 100.0 △ 12.7 1 856 165 1 039 305 100.0 41.9 732 419 食料品及び動物 飲料及びたばこ 食料に適さない原材料 鉱物性燃料 動植物性油脂 化学製品 原料別製品 う ち ゴムタイヤ及びチューブ 機械類及び輸送用機器 う ち 映像機器 う ち 半導体等電子部品 う ち 電気計測機器 う ち 自動車 雑製品 う ち 科学光学機器 特殊取扱品 29 549 10 753 19 501 45 107 194 720 225 354 177 703 1 004 447 111 822 60 134 7 221 371 964 101 766 73 638 34 383 1.8 0.7 1.2 0.0 0.0 12.0 13.9 11.0 62.0 6.9 3.7 0.4 23.0 6.3 4.5 2.1 51.0 68.2 △ 12.7 △ 47.7 7.8 △ 2.6 △ 7.5 △ 9.1 △ 17.0 △ 32.6 △ 71.1 △ 35.4 △ 3.6 2.8 △ 5.4 △ 37.5 19 565 6 394 22 348 86 100 199 966 243 723 195 511 1 209 921 165 911 207 906 11 183 385 749 99 020 77 840 55 043 10 683 127 480 39 22 124 683 19 491 207 732 023 4 778 633 380 16 580 5 25 497 18 282 126 259 1.0 0.0 0.0 0.0 0.0 12.0 1.9 0.0 70.4 0.5 60.9 1.6 0.0 2.5 1.8 12.1 42.3 96.1 156.0 17.4 3.0 14.7 16.8 18.1 61.2 108.3 63.9 54.8 △ 97.3 △ 22.0 △ 32.3 12.2 7 510 65 188 33 22 108 720 16 687 176 454 011 2 294 386 330 10 713 178 32 682 27 015 112 502 約4割を占めています。次いで食料品及 機器(含部品)が288億円(同6.6%),通 び動物が2,630億円(同17.0%),雑製品 信器が138億円(同3.1%)と続いていま が1,987億円(同12.8%)となっています。 す。(表4・表5,図3) 港別に見ると,博多港では,機械類及 4.貿易の相手国 び 輸 送 用 機 器 の 半 導 体 電 子 部 品 が 751億 円(構成比6.8%)と最も多く,次いで食 中国との輸出入額が減少 料品及び動物の魚介類(生鮮・冷凍)が 相手国別に輸出入額を見ると,輸出で 590億円(同5.3%),機械類及び輸送用機 は中国が 6,846 億円(構成比 25.7%)で 器の事務用機器が450億円(同4.0%)と 最も多く,約 3 割を占めています。次い 続いています。 で韓国が 4,370 億円(同 16.4%),アメリ 福岡空港では,機械類及び輸送用機器 カが 2,951 億円(同 11.1%),台湾が 2,407 の半導体等電子部品が1,899億円(構成比 億円(同 9.0%),香港が 1,988 億円(同 43.3%)と最も多く,次いで音響・映像 7.5%)と続いています。 表4 輸入品別輸入額 (単位:百万円,%) 両税関支署計 平成27年 平成26年 品 名 輸入額 総 額 構成比 1 551 185 食料品及び動物 う ち 魚介類(生鮮・冷凍) 飲料及びたばこ 食料に適さない原材料 鉱物性燃料 動植物性油脂 化学製品 原料別製品 機械類及び輸送用機器 う ち 事務用機器 う ち 音響・映像機器(含部品) う ち 通信機 う ち 半導体等電子部品 雑製品 特殊取扱品 262 69 4 80 3 2 88 176 664 55 47 18 265 198 68 991 127 408 547 922 442 572 237 657 516 522 380 023 686 724 対前年 増加率 100.0 6.2 17.0 4.5 0.3 5.2 0.3 0.2 5.7 11.4 42.8 3.6 3.1 1.2 17.1 12.8 4.4 4.4 △ 5.4 △ 11.8 △ 2.1 △ 80.3 45.6 △ 5.3 0.3 11.2 10.9 10.2 49.3 8.4 2.7 74.0 輸入額 1 460 487 251 73 4 82 19 1 93 175 597 50 43 12 244 193 39 830 041 999 235 890 677 549 741 550 067 125 310 388 525 491 表5 輸入品別輸入額(税関支署別) 博多港(博多税関支署) 平成27年 平成26年 品 名 輸入額 総 額 食料品及び動物 う ち 魚介類(生鮮・冷凍) 飲料及びたばこ 食料に適さない原材料 鉱物性燃料 動植物性油脂 化学製品 原料別製品 機械類及び輸送用機器 う ち 事務用機器 う ち 音響・映像機器(含部品) う ち 通信機 う ち 半導体等電子部品 雑製品 特殊取扱品 1 112 657 251 58 4 73 3 2 72 153 354 44 18 4 75 168 27 908 968 319 983 912 301 321 783 294 950 736 574 109 506 330 構成比 対前年 増加率 100.0 △ 1.1 22.6 5.3 0.4 6.6 0.4 0.2 6.5 13.8 31.8 4.0 1.7 0.4 6.8 15.1 2.5 4.3 △ 7.4 △ 11.3 △ 2.5 △ 80.3 45.1 △ 6.0 1.5 △ 7.3 △ 0.8 △ 10.2 158.8 △ 39.5 8.3 82.0 輸入額 1 125 039 241 63 4 75 19 1 76 151 382 45 20 1 124 155 15 527 714 868 858 882 585 972 561 246 310 859 767 182 526 014 図3 輸入品目別構成比 (両税関支署計) 特殊 取扱品 4.4% 食料に 適さない 原材料 化学 5.2% その他 0.7% 製品 5.7% 原料別 製品 11.4% 輸入総額 1兆 5,512億円 雑製品 12.8% 機械類 及び 輸送用 機器 42.8% 食料品 及び 動物 17.0% (単位:百万円,%) 福岡空港(福岡空港税関支署) 平成27年 平成26年 輸入額 構成比 対前年 増加率 輸入額 438 528 100.0 30.7 335 448 11 083 10 158 89 6 564 10 141 16 250 22 454 310 363 10 565 28 786 13 806 189 914 30 179 41 393 2.5 2.3 0.0 1.5 0.0 0.0 3.7 5.1 70.8 2.4 6.6 3.1 43.3 6.9 9.4 7.6 8.9 △ 32.1 2.9 13.1 53.8 △ 2.0 △ 7.1 44.2 122.1 29.3 31.0 58.0 △ 20.6 69.1 10 303 9 327 131 6 377 8 92 16 576 24 181 215 304 4 757 22 266 10 542 120 206 37 999 24 477 前年と比較すると,中国は減少し,韓 前年と比較すると,中国は6年ぶりに 国,アメリカ,台湾,香港は増加してい 減少し,台湾,韓国,アメリカ,タイは ます。台湾は 21.4%,香港は 31.3%の増加 増加しています。台湾は 56.3%の増加とな となりました。 りました。(表6・表7,図4) 輸入額では,輸出同様に中国が 5,315 億円(構成比 34.3%)で最も多く,台湾 【資料提供】 が 2,147 億円(同 13.8%),韓国が 1,342 門司税関 億円(同 8.7%),アメリカが 1,153 億円 http://www.customs.go.jp/moji/ (同 7.4%),タイが 808 億円(同 5.2%) 財務省 貿易統計 と続いています。 http://www.customs.go.jp/toukei/ 図4 主要相手国の貿易額の推移(両税関支署計) 900 000 800 000 600 000 〈輸出〉 500 000 中国 700 000 400 000 韓国 500 000 400 000 アメリカ 300 000 (百万円) (百万円) 600 000 中国 <輸入> 300 000 台湾 アメリカ 200 000 韓国 台湾 200 000 100 000 香港 100 000 タイ 0 0 平成23年 24年 25年 26年 27年 平成23年 24年 25年 26年 27年 表6 輸出国別輸出額の推移(両税関支署計) (単位:百万円,%) 平成27年 国・地域 総 額 中 華 人 民共 和国 大 韓 民 国 ア メ リ カ合 衆国 台 湾 香 港 そ の 他 2 659 930 684 436 295 240 198 803 614 950 056 720 761 829 構成比 対前年 増加率 100.0 2.8 25.7 16.4 11.1 9.0 7.5 30.2 △ 4.2 7.0 11.2 21.4 31.3 △ 5.5 26年 25年 2 588 583 714 408 265 198 151 850 343 425 221 258 378 958 24年 2 284 345 652 404 216 170 112 726 805 555 784 986 495 720 23年 2 168 525 655 356 208 153 91 703 177 646 472 248 856 127 2 052 666 573 359 191 148 83 695 696 632 981 312 058 987 表7 輸入国別輸入額の推移(両税関支署計) (単位:百万円,%) 平成27年 国・地域 総 額 中 華 人 民共 和国 台 湾 大 韓 民 国 ア メ リ カ タ イ そ の 他 1 551 185 531 214 134 115 80 474 525 676 250 250 813 672 構成比 対前年 増加率 100.0 6.2 34.3 13.8 8.7 7.4 5.2 30.6 △ 5.7 56.3 8.5 5.4 6.5 5.4 26年 25年 1 460 487 563 137 123 109 75 450 922 343 736 336 862 289 24年 1 336 344 495 98 114 98 71 456 685 520 953 578 640 968 23年 1 222 085 410 113 131 99 63 403 185 721 370 586 680 543 1 134 298 365 88 125 106 77 370 709 612 090 512 817 557