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林田 秀一 - Department of Physics, Osaka University
大阪大学大学院理学研究科数学専攻 研究生兼非常勤研究員(科学研究費) 林田 秀一 会議名: アーヘン・ケルン・リール・ジーゲン大学の4大学による 保型形式の合同セミナー 場所 : ジーゲン大学・ドイツ 期間 : 2004年1月21日 講演 : 重さ半整数のジーゲル保型形式と歪正則ヤコビ形式について Department of Mathematics, Graduate School of Science, Osaka University Research Student and Part-time Researcher Shuichi HAYASHIDA Seminar Aachen-Koeln-Lille-Siegen on Automorphic Forms Location : University of Siegen Date : January 21, 2004 Title : Siegel modular forms of half integral weight and skew holomorphic Jacobi forms この会議はドイツのジーゲン大学において開催され、参加者は約50名ほどではありまし たが、N-P.Skoruppa, W.Kohnen, V.A.Gritsenko, A.Krieg など、ドイツ及びフランス国内 の保型形式を研究している第一人者達が集まる会議となりました。 その中で日本人としてた だ一人参加させて頂き、今後の研究の励みとなりました。 「講演内容」 1. 歪正則ヤコビ形式と重さ半整数ジーゲル保型形式との対応 高次元における、指数1のヤコビ形式と重さ半整数ジーゲル保型形式の空間との同型対応 を、歪正則ヤコビ形式の場合においても重さ半整数ジーゲル保型形式との対応を示し、また、 その同型対応が、ヘッケ作用素の作用と可換であることを証明しました。 2. 歪正則ヤコビ形式におけるクリンゲン型アイゼンシュタイン級数 歪正則ヤコビ形式からクリンゲンリフトを用いて、高次元の歪正則ヤコビ形式を構成し、 また、指数がある条件を満たすときに、歪正則ヤコビ形式の空間が、クリンゲン型アイゼ ンシュタイン級数と歪正則ヤコビ・カスプ形式で張られることを示しました。 3. 重さ半整数ジーゲル保型形式におけるザルコフスカヤの定理 ジーゲル作用素で消えないジーゲル保型形式のゼータ関数の関係式がザルコフスカヤによ り示されていましたが、この関係式が重さ半整数のジーゲル保型形式の場合においても成立 することを示しました。 講演後の様子 会議のアブストラクトの表紙