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シーリング・ガラス施工

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シーリング・ガラス施工
シーリング・ガラス施工
シーリング材の3つの要件
性能の優れたシーリング材とプライマーの
発達は、アルミサッシやカーテンウォール、
そして金属パネルなどを建築材料として普
ジョイントの水密性を確保することを目的として使用されるシーリング材は次の3要件を満たさなければ
なりません。
及させた理由の一つだといえます。しかし、
シーリング材も永久に完全なものではなく、
のため性能を保持するには、定期的なメン
1
部材と部材を防水的に連続させる
接着性
▼
時間の経過に伴い初期性能が衰えます。そ
物質を形成する。
水密・気密性
テナンスが必要です。
▼
ブメント(動き)が生じても破断・剥離などする
耐ムーブメント性
▼
充てんされたシーリング材はジョイントにムー
2
耐候性、耐寒性
耐熱性、耐水性
耐薬品性
ことなく、防水機能を維持する。
3
屋外において日光、雨雪などの自然条件にさら
されても、耐ムーブメント性を維持する。
使用頻度の高いシーリング材の種類
シーリング材の種類
価格
耐候性
主たる用途
●カーテンウォールのジョイント
●浴室、トイレ他
●グレイジング
●ガラススクリーン工法のジョイント
●浴室、トイレ他
●グレイジング
低モジュラス
高
優
高モジュラス
高
優
2成分形
高
優
●グレイジング
●カーテンウォールのジョイント
ポリサルファイド系 2成分形
高
優∼良
●グレイジング
●カーテンウォールのジョイント
1成分形
中
良
●ALC版、PC板のジョイント
●プレハブ防水他
2成分形
中
良
●PCカーテンウォールのジョイント他
1成分形(エマルジョン)
安
良∼可
1成分形
安
可
1成分形
シリコーン系
ポリウレタン系
アクリル系
油性コーキング系
●ALC版のジョイント
●ムーブメントの比較的小さなジョイント
●ムーブメントの微小なジョイント
●亀裂の補修
●サッシ廻り他
目地の設計
目地の形状や寸法は、使用部位や材質の違いに
目地幅の許容範囲(mm)
よりそれぞれに異なります。したがって寸法の
シーリング材の種類
目地幅の許容範囲
決定は、温度変化に伴なうムーブメントや層間
主 成 分
記号
最大値
変位によるムーブメント、部位の熱膨張率、あ
シ リ コ ー ン 系
SR
40
10(6)
るいは使用するシーリング材の設計伸縮率な
変成シリコーン系
MS
40
10
どの相互関係によって決まりますが、それらは
ポリサルファイド系
PS
40
10(6)
ケースバイケースだといえます。したがってこ
変成ポリサルファイド系
MP
40
10
アクリルウレタン系
UA
40
10
ポ リ ウ レ タ ン
PU
40
10
ア
AC
20
10
こでは寸法決定に伴なう算定式は割愛させて
いただきますが、参考として右表に、シーリン
グ材の種類による目地寸法の最大目地寸法と
最小目地寸法を掲載いたします。
1
ク
リ
ル
系
最小値
※( )
内の数値はガラス廻りの場合の寸法を示します。
シーリング・ガラス施工
サッシのガラス溝とガラスの取合い
JIS A 4706 - 2000 解説に、サッシのガラス溝とガラスの取合いが下記のように記載されています。
取合い寸法(単板ガラス)
単位mm
固定部
可動部
a
各部の寸法
a
エッジクリアランス
2以上※1
上部
b1
4以上
たて部
b2
4以上※2
下部
b3
3以上※2
c
6.5以上
かかりしろ
ガ ラ ス
※2
3以上※2
3以上※2
a
面クリアランス
b
※1 表中の面クリアランスaはガスケット納めを対象としている。
シーリング納めの場合は、
現場の条件等を考慮して板ガラス製造者とサッシ製
造者間の協議によって適宜設定する。
※2 エッジクリアランスb1及びb2は、ガラス溝内にリブ、タッピングホールなどの
突起物があるときは、それとの間隔をいうが、b3については、排水を妨げない
突起物は存在してもよい。ただしこの場合、
突起物と板ガラスの間に3mm以上
の間隔をとる。
a:面クリアランス
b:エッジクリアランス
c:かかりしろ
取合い寸法(複層ガラス)
単位mm
固定部
各部の寸法
面クリアランス
2以上
b1
6以上※1
たて部
b2
5以上※1
下部
2以上
5以上
上部
かかりしろ
可動部
ガスケット納め シーリング納め ガスケット納め シーリング納め
a
エッジクリアランス
c
5以上
3以上※1
3以上※1
b3
5以上
c
13以上
※1
※1 エッジクリアランスb1及びb2は、ガラス溝内にリブ、タッピングホールなどの突起物があるときは、そ
れとの間隔をいうが、b3については、排水を妨げない突起物は存在してもよい。ただしこの場合、b3を
5mm以上とするとともに、突起物と板ガラス端部との間に3mm以上の間隔をとる。
単位mm
a
3以上
b
4以上
ガ ラ ス
f
寸法
e
a
箇所
a
取合い寸法(網入板ガラス)
e
[参考]
c
6.5以上
d
3以上
e
0以上
d
b
c
a:面クリアランス
取合い寸法(複層ガラス)
ガラス溝の呼び
各部の寸法
面クリアランス
a
エッジクリアランス
b
かかりしろ
f
ガスケットの場合
SG1
G
固定部
サッシのガラス溝幅
可動部
20以上
c:かかりしろ
SG2
固定部
可動部
28以上
26以上
3以上
3以上
−
5以上※1
シーリング材の場合
固定部
可動部
3以上
6以上
3以上
6以上
3以上
たて部
b2
5以上
3以上
5以上
3以上
5以上
3以上
下部
b3
7以上
7以上
7以上
ガスケットの場合
c1
12以上
15以上
15以上
c2
15以上
15以上
15以上
c1
−
15以上
15以上
c2
−
15以上
15以上
4以下
6.8以下
6.8以下
1300以下
−
−
ガラス長辺の長さ
※1 SG1の可動部でガラス長辺の長さが2000mm以下のものに限り、面クリアランスを4mm以上とする。
※2 複層ガラスの材料板ガラスの厚さを示す。
2
f :ガラス溝幅
5以上
6以上
使用できるガラス厚さ※2
e:−
3以上
b1
シーリング材の場合
d:−
35以上
上部
c
b:エッジクリアランス
単位mm
ガスケットの場合
c1
c2
シーリング材の場合
c1
c2
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