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地域診療情報連携システム一式 仕様書 大阪府立成人病センター

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地域診療情報連携システム一式 仕様書 大阪府立成人病センター
地域診療情報連携システム一式
仕様書
平成27年12月
地方独立行政法人大阪府立病院機構
大阪府立成人病センター
-1-
目次
1
目的 ........................................................................................................................................ 3
2
システム概要 .......................................................................................................................... 3
3
納入場所 ................................................................................................................................. 3
4
納入期限 ................................................................................................................................. 3
5
業務の概要 ............................................................................................................................. 3
6
調達機器の仕様 ...................................................................................................................... 5
7
機器の設置 ............................................................................................................................. 7
8
機器の設定 ............................................................................................................................. 7
9
診療情報共有における機能 .................................................................................................... 8
10
システム運用に係る仕様 ...................................................................................................11
11
システム利用に伴う設定及び説明会................................................................................ 13
12
運用・保守サポート ......................................................................................................... 13
13
検査、納品 ........................................................................................................................ 13
14
支払................................................................................................................................... 14
15
特記事項 ........................................................................................................................... 14
-2-
1
目的
当センターは、都道府県がん診療拠点病院として、府域の医療機関との地域医療連携を強
化するため、医師の相互派遣の実施や診療連携ネットワークシステムの構築を図ると共に、
大手前病院や重粒子線がん治療施設等と相互に連携し、最先端のがん治療を府民に提供する
ことが求められている。
一方、大阪府においては、課題となっている地域の医療機関と急性期型の病院の連携体制
の整備のため、大阪府地域医療介護総合確保計画にて「地域医療機関ICT連携整備事業」
として、医療機関の間の情報共有、機能分化及び病診連携の推進を図ることとしている。
本システムは、この一環として、患者の事前の同意を前提とし、地域の医療機関から紹介
された患者の当センターにおける診療情報を、紹介元の医療機関から安全に閲覧することを
可能にし、もって地域医療の継続性を高め、住民の健康に益することを目的として構築する
ものである。
2
システム概要
地域の医療機関から紹介された患者が検査や急性期の治療等を終えて再び地域の医療機関
に戻る際に、当センターにおける検査結果や診療の経過を地域の医療機関が正確迅速に把握
し、効果的な診療が継続できるように、検査結果など当センターが保有する当該患者の診療
に関する情報を、プライバシーを保護しつつ閲覧することを可能にするシステムである。
3
納入場所
大阪市中央区大手前三丁目1番 69 号
地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪府立成人病センター
4
納入期限
平成29年3月31日
5
業務の概要
本業務は、地域診療情報連携システム(別紙1「地域診療情報連携システム概要図」参照)に
おいて地域の病院等と診療情報を共有するシステム一式(情報開示用サーバー等機器及び連携シ
ステム)の調達とそれに伴う設定等、運用に際し必要となる閲覧端末への Web 画面配信及び医
療機関と当センターの患者 ID の紐づけ等管理サーバーによるサービス提供、情報開示用サーバ
ーと管理サーバー間の VPN 接続設定等を行うものである。
当センターの病院情報システムは、電子カルテシステムやオーダエントリーシステム(日本電
気株式会社製 MegaOakHR)をはじめ、医事会計システム、その他各種検査システムなどの部
門システムから構成されており(別紙2「病院情報システム構成図」参照)
、本業務の実施に当
たっては、病院情報システムから良好かつ安全に情報を取得する必要がある。
-3-
(1) 調達機器等
システムに必要な機器等一式を納品すること。なお、当センターにおいては、以下の構成
を想定している。
ア 情報開示用サーバー
一式
イ SS-MIX2 ストレージ及びサーバー
一式
ウ VPN 装置
1台
エ ファイアウォール装置
1台
オ サンドボックス装置
1台
なお、納入する連携システムが上記以外の機器等を必要とする場合は、調達に含めるこ
と。また、その他ケーブル類は必要数を用意すること。
(2) 機器の設置、設定
ア 情報開示用サーバーの当センターサーバー室の指定のラックへの設置・セットアップ、
情報連携に係る設定等。
イ 管理サーバーとの VPN 接続にかかる VPN 登録作業及び接続設定、ネットワーク調整
等。
(3) 管理サーバーの利用に係る設定等
当センターが当該システムのサービスを受けるために管理サーバー側で必要な設定及び
サービスの提供等。
(病院コード等の初期登録を含む。)
(4) 地域医療機関(病院、診療所等)の端末機に係る設定業務等
地域医療機関(病院、診療所、歯科診療所)の端末機へのデジタル証明書の設定等
(5) 留意事項
機器の選定及び設定、管理サーバーのサービス提供に当たっては、国家公務員共済組合
連合会 大手前病院および隣接地に開設予定の重粒子線がん治療施設との情報連携を実現す
ることが前提であり、3者それぞれにおいて3者の診療情報を一元的に閲覧できる環境を
構築すること。但し、重粒子線がん治療施設は、他2施設の開示情報を閲覧する施設とい
う前提とする。当センターが500の病床数を有しており、平成27年度の実績で、一日
平均外来患者数が約1,086名、一日平均入院患者数442名、年間紹介患者数7,0
43名、年間紹介患者率98.7%となっていることを考慮の上、調達機器の選定及び管
理サーバーの設定等を実施すること。
-4-
6
調達機器の仕様
以下に示す機器等を納品すること。機器の選定に当たっては、「9 診療情報共有におけ
る表示機能」を満たすものであること。
(1) 情報開示用サーバー
ア 基本仕様
(ア) 既設の19インチラックに設置可能であること。
(イ) 24時間365日連続運転が可能なこと。
(ウ) インテル Xeon プロセッサーE3-1230V5 相当以上の性能・機能を有する
CPU3.4GHz 以上を搭載していること。
(エ) メモリ16GB 以上搭載していること。
(オ) ハードディスクを 12TB 以上搭載していること。
(カ) 既存のラックマウント液晶モニター及び光学式マウスを利用できること。
(キ) 既存のシステムに影響を及ぼさずに、共有する情報の取り込みと開示が可能な性
能を有すること。
(ク) ウィルス対策を実施すること。
イ 機能仕様
地域医療機関に開示する情報は、
(ア)に記述したものを予定している。
これらの情報は、電子カルテ本体に保有するものは電子カルテシステム、PACS が保
有するものについては PACS、その他の部門システム(退院サマリ・生理レポート・内
視鏡レポート・放射線レポート)からの情報については各部門システムから、それぞれ
連携することを基本とするが、より合理的で効果的な方法の提示ができる場合はその限
りではない。なお、当該システム導入時において連携する項目は、別途、各部門システ
ム担当者も含めて合同協議するものとする。
(ア) 開示情報項目

患者の個人識別情報および属性情報(患者 ID、氏名、性別、生年月日など)

カルテ二号紙

診療経過の記録(プログレスノート)および要約(退院サマリ)

病名情報

検体検査情報(検体検査結果、細菌検査結果)

生理検査情報(生理オーダー情報、生理レポート)

画像診断の情報(放射線・内視鏡レポート、PACS 画像)

薬物治療の情報(処方・注射オーダ情報)

入院歴(入退院の情報)

アレルギー情報(食物、薬剤、その他のアレルギー歴)

感染性疾患の検査に関する情報(電子カルテの患者基本情報)

身体計測データ(血圧、脈拍、体温などの計測値、バイタルサイン)
-5-

その他電子カルテシステム上で作成した文書画像診断情報

DICOM 通信により、医用画像を取り込むこととする。

複数の PACS ベンダーとの接続実績があること。

取り込む際に、DICOM タグから個人情報を匿名化すること。
(2) SS-MIX2 ストレージ及びサーバー
ア ハードウェア仕様
(ア) 既設の19インチラックに設置可能であること。
(イ) 24時間365日連続運転が可能なこと。
(ウ) サーバーの CPU はインテル® Xeon® プロセッサー E5-2430v4 6C 1.70GHz
相当であること。
(エ) SS-MIX2 の仕様を満たすものであり、メモリ 16G、ハードディスク 10TB 以上
の容量を有すること。
(オ) サーバーは、ストレージを制御でき、情報開示用サーバーと連携できるものであ
ること。
(カ) ウィルス対策を実施すること。
(キ) UPS 電源は 1200VA(皮相電力)であること。
(3) ファイアウォール装置
ア ポート数は 100Mbps×8 ポート以上であること。
イ Firewall 性能は、160Mbps 以上であること。
ウ VPN 性能は、40Mbps 以上であること。
エ プロトコル異常検知機能を有していること。
オ 同時セッション数は 30000 セッション以上可能なこと
エ ウィルス、スパイウェア、アドウェア、キーロガーに対応していること。
(4) VPN 装置
ア 通信インターフェース 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T に対応すること。
イ IP ルーティング方式は RIP、RIP2、OSPF、BGP4(EBGP)に対応すること。
ウ
動的フィルタ・セッション数は 10,000 を実現すること。
エ ESP はトンネルモードであること。
オ 暗号化アルゴリズムは AES128/256、3DES、DES であること。
(5) サンドボックス装置
ア ハードウェアとソフトウェアが一体となったアプライアンス機器であること。
イ
各種機能(アプリケーション識別、IPS、アンチウィルス、アンチスパイウェア)を
-6-
同時に使用した場合でも 1Gbps 以上の処理能力を有すること。
ウ 新規セッション数が秒間あたり、50,000 セッション以上を処理可能であること。
エ 最大同時セッション数が、250,000 セッション以上を処理可能であること。
オ 機器内部にログや設定を保存するためのストレージが搭載されていること。
カ 19 インチ幅のラック搭載型とし,1RU 以内に収納可能であること。
7
機器の設置
(1) 指定する19インチラックに設置し、電源及び稼働するために必要となる LAN ケーブル
等を接続すること。
(2) 機器には、当センターの指示する管理ラベルを用意し、貼り付けること。
(3) 配線する LAN ケーブルや電源ケーブルの両端に豆札を取り付けるなど、接続先が明確に
なるようにすること。
(4) LAN ケーブルはカテゴリ5e 以上を使用すること。
(5) 既設ネットワーク運用保守業者と連携して、本システムが利用できるようネットワーク設
定を施すこと。
(6) 機器の設置作業は、平日(土曜日、日曜日及び国民の祝日に関する法律に規定する休日以
外の日。
)に行うこと。ただし、当センターと調整により、休日に行う場合はこの限りでは
ない。
(7) 機器を梱包している箱等は、事業者の責任において処分すること。
8
機器の設定
情報開示サーバー、SS-MIX2 ストレージ(サーバー含む)及び VPN 装置について、
以下の項目設定を実施すること。なお、設定に当たっては、既存機器及び病院情報システ
ムに影響を及ぼさないよう細心の注意を行うとともに、既存機器等への設定変更が必要な
場合は、当センターと密に調整すること。
(1) 情報開示用サーバーに係る接続設定
ア
情報開示用サーバーは、当センターが指定するネットワークスイッチの指定ポー
トに接続すること。
イ
管理サーバーから要求があった場合のみ、院内病院情報システムより情報を取得
でき、それ以外の通信ができないように設定すること。
ウ
管理サーバーから、直接、院内ネットワークにアクセスできないようにするこ
と。
エ
管理サーバーとは、当センターが別途契約する、閉域網を用いた常時接続 VPN
で接続すること。
(2) SS-MIX2 ストレージ及びサーバーに係る設定
-7-
ア
SS-MIX2 ストレージ及びサーバーは、当センターが指定するネットワークスイ
ッチの指定ポートに接続すること。
イ
情報開示用サーバー及び院内病院情報システム適切に通信ができるよう設定する
こと。
(3) 運用に関する設定
地域医療機関(病院、診療所、歯科診療所)に対し、個別に簡単な接続等の説明を実施す
るとともに、求めがあれば端末機にデジタル証明書を設定すること。なお、医療機関の数
は、初年度最大42施設を想定している。
(4) セキュリティー対策
ア
閲覧者ごと、患者ごとに診療情報の閲覧履歴を取得し、保存すること。保存期間は、
5年間とすること。
イ データ抽出などのアクセスログは CSV にて出力可能であること。
(5) サンドボックスに係る設定
ア
本装置は TAP モード(ミラーポート接続)、L1 モード(MAC アドレスを保持しない)、
L2(ブリッジ)モード、L3(ルータ)モードに対応し、一筐体内で複数のモードの混
在設定が可能なこと。
イ
DoS 攻撃防御機能を有すること。
ウ
脆弱性防御、アンチウィルス、アンチスパイウェア、URL フィルタリング機能を有
すること。
エ
脆弱性防御、アンチウィルス、アンチスパイウェア、URL フィルタリング機能を有
すること。
オ
Windows OS の実行形式のファイルに加え、PDF ファイル、Microsoft Office ドキ
ュメントや Java アプレット(JAR, Class)、Android OS の実行形式のファイルであ
る APK など、未知のマルウェア感染が疑われるファイルを自動的に仮想 OS 環境上
で 100 以上の検査項目によって検査し、未知のマルウェアの早期発見と対策が可能
なクラウドシステムと連携する機能を有すること。
カ
インターネット経由でファームウェアならびにシグネチャファイルを製品に直接ダウ
ンロードおよびインストール可能であること。また Proxy 経由でもこれが可能であ
ること。
9
診療情報共有における機能
(1)基本機能
ア 診療情報の表示の際、最新情報取得ボタンの押下により、院内ネットワークシステムか
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ら最新の情報を取得することができること。
イ 情報開示用サーバーにおける情報格納量が上限値に達した場合は、自動的にアクセス履
歴の古いものが削除されること。
(2)表示等の機能
利用者の閲覧要求に応じて、アクセス権限に基づき、情報開示用サーバー内の診療情報を
集約・編集し、表示できること。
ア 基本表示機能
(ア) 病院情報システムから SS-MIX 標準化ストレージへデータを出力し表示機能を実現
すること
(イ) 閲覧に際し、患者毎に最新情報を表示できること。
(ウ) 診療情報の表示は、年、月、週、日のスケールで表示でき、カレンダー画面等におい
てワンクリックで切り替えができること。
(エ) 診療情報種別ごとにアイコン表示でき、情報種別と日付のマトリクス上にプロットす
ること。
(オ) カレンダー上にプロットされたアイコンをクリックした際に、詳細な診療情報を表示
すること。
(カ) 表示する情報がどの情報提供病院から公開されたものか判断できるよう病院名を表示
すること。
(キ) 各情報提供病院が何を公開設定しているか判別可能であること。
(ク) 情報の公開範囲を選択、設定する機能を有すること。
(ケ) 対象となる診療情報の診療科、期間を設定する機能を有すること。
(コ) 職種別に表示制限する機能を持ち合わせて各種ソート機能を有すること。
(サ) 情報公開してる病院名を表示すること。
(シ) 複数の医療機関の異なる患者 ID を地域で統合し ID 管理メンテナンスが可能でかつ
1 患者1ID を実現できること。
(ス) 各地域にある地域連携ネットワークシステムと連携できること。
(セ) 当センターの電子カルテから1クリックで起動できる仕組みを提供し、ログインユー
ザー情報、選択中患者情報を引き継ぎ起動できること。
(ソ) 病院情報システムから抽出された CSV 形式の利用者情報を取り込み、自動利用者登
録ができる機能を有すること。
(タ) 閲覧側医療施設に対して情報参照医療機関に対してインターネットに接続できる環境
があれば無償で接続できる仕組みを有すること。
イ 処方・注射・検査・画像
(ア) 閲覧要求に際し、処方内容、注射内容、検体・細菌検査、画像オーダー情報が表示で
きること。
(イ) 検査結果に関しては、時系列で表示すること。
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(ウ) 検査結果が基準値を超えた値については、色を変えて表示すること。
(エ) 施設毎にデータを表示する際、画像検査についてはどの施設で記録されたものか判断
できる機能を有すること。
(オ) DICOM 規格を用いた転送機能を有し、個人情報保護のため匿名化が出来ること。
ウ DICOM ビューア
(ア) 当センターで撮影された DICOM 画像情報が表示できること。
(イ) 各種画像情報を施設名と合わせて表示する機能を有すること
(ウ) 画像表示に際して、モニターの解像度に応じて表示ウィンドーサイズを自動で変更で
きること。
(エ) 画像表示に際して、シネ表示、階調調整、拡大・縮小、直線距離計測、回転・反転、
ネガポジ反転ができること。
エ レポート
(ア) 電子カルテ、医事会計システムからの各種レポートの一覧表示ができること。
(イ) レポートについて、登録されたファイル形式で表示できること。
(ウ) ファイル形式はテキスト、PDF、HTML、HL7CDA Release2.0 に対応すること。
オ バイタルサイン
(ア) バイタルサイン(体温、血圧、脈拍、呼吸等)のデータをグラフ表示できること。
カ 病名
(ア) 当院で開示している病名情報を参照する機能を有すること。
(イ) 削除病名について表示の対象外とする機能を有すること。
(ウ) 表示内容(項目、並び順)は、マスター設定できること。
キ プログレスノート(経過記録)
(ア) プログレスノートの内容が表示できること。
(イ) 退院サマリ等の要約も表示できること。
ク 診断メモ・ノート
(ア) 患者毎に診断結果について、医療従事者が自由に記入できる機能を有すること。
(イ) 医療従事者が記入した自由記入欄(診断メモ/ノート)について、予め登録されてい
る医療従事者と共有するための通知機能を有すること。
(3)インターフェース機能
各情報提供病院の病院情報システムとの連携については、各病院の病院情報システ
ムの更新、将来的に新たな地域医療連携システムへの切り替え等が速やかに行われる
よう標準化技術(SS-MIX,DICOM)を用いて連携するものとする。また、
現行電子カルテシステムとの連携を実施するにあたり、現行電子カルテベンダー側に
発生する費用は導入業者が全て負担すること。
患者情報・処方オーダー・注射オーダー・検体検査歴・病名・診療情報提供書は
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SS-MIX2標準化ストレージへ格納し、診療記録情報・カルテ 2 号用紙・サマリ・看護
記録・退院サマリ・内視鏡レポート・生理レポート・放射線レポート・その他のオー
ダー情報については SS-MIX2拡張ストレージへ格納すること。
(4)セキュリティー機能
ネットワークセキュリティは医療情報システムの安全管理ガイドライン第4.3版に規
定されている内容を満たしていることとし、昨今のメール添付ファイル等による個人情報
流出の事例にかんがみ、当センターのネットワークに対して、異常な外部との通信を検知
し防止するシステムを組み込むこと。
ア
地域医療機関のパソコンと当サーバーとの通信は、IPsecVPN もしくは IPsecVPN +
IKE を用いて、SSL/TLS 1.2+クライアント証明書で認証する暗号化通信、またはそ
れらと同等以上のセキュリティーを確保した方式で行えること。
イ 地域医療機関の閲覧者が直接情報開示用サーバーのデータにアクセスできないこと。
ウ
情報提供病院の電子カルテ端末からは、ゲートウェイサーバを経由することで院外の
ネットワークに接続せずに利用できること。
エ 情報提供医療機関に設置される連携ゲートウェイ機能を提供するサーバーと院内 LAN
の間にファイアウォールもしくは同等機能を設置し、連携ゲートウェイサーバからは
必要最低限のサーバー及びポート以外は遮断すること。
オ
診療情報共有機能に関して、外部の利用者は自施設から紹介した患者以外の診療情報
にはアクセスできないこと
10 システム運用に係る仕様
システム利用において必要となる管理サーバー等は、以下の仕様を満たすこと。
(1)サーバー運営組織
ア
運営組織はISMS、ISO9001(品質マネジメントシステム)
、プライバシーマークを取得して
いること。
イ サーバーは日本国内に設置していること。
(2)建物
新耐震基準を満たしており、建築基準法に規定する耐火建築物に適合していること。
(3)運用時間
ア
地域医療機関は、24時間365日、開示情報の閲覧参照ができること。ただし、当
センターに設置する情報開示用サーバー、SS-MIX2 ストレージ等及び病院情報システ
ムが保守等のため停止する場合を除く。
(4)安全性
ア 非常用発電機が設置された専用のコンピュータ室に設置されており、停電等に際しても
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継続してサービスを提供できること。
イ 人的な管理、監視カメラによる24時間監視等、入退室管理が徹底されており、入退室
ログを取得していること。
(5)個人情報の保護に係る要件
ア 地域医療機関からは同意を得られた患者(登録済の患者)以外の情報は閲覧できないこ
と。
イ 管理サーバー内に患者の診療に係る診療情報を蓄積しないこと。
ウ 閲覧情報(画像データを含む)が閲覧するパソコンに保存できないこと。
(6)機能仕様
ア 利用者管理機能
(ア) 利用できる地域医療機関及びその閲覧者を登録管理できること。
(イ) (ア)の登録は、当センターからオンラインでできること。ただし、地域医療機関に
ついては、事業者データセンターでの登録も可とする。
(ウ) 閲覧者の登録時に、利用者 ID と認証用のパスワードが発行されること。
(エ) 利用者 ID の有効期限が設定できること。
(オ) パスワードは、セキュリティー上十分なポリシーを設定でき、変更は利用者が自身で
できること。
イ 閲覧管理機能
(ア) 同意が得られた患者について患者 ID の登録が当センターからできること。
(イ) 地域医療機関の患者 ID と当センターの患者 ID が紐づけできること。
(ウ) 地域医療機関とその同意が得られた紹介患者の情報のみが閲覧可能とする閲覧権限管
理ができること。
ウ 監査機能
(ア) 地域医療機関及びその利用者 ID ごとのログイン回数を、日、月、時間帯別に把握可
能なログが取得されること。
(イ) 診療情報の参照回数を、日、月、地域医療機関ごと、利用者 ID、患者別に把握可能
なログが取得されること。
(ウ) (ア)
、
(イ)のログは、CSV で当センターが必要としたとき、閲覧又は提供が随時
可能なこと。
(7)以下の OS、ブラウザを用いて地域医療機関のパソコンから利用できること。なお、Adobe
Reader 以外の Plug-in を必要としないこと。
ア OS
・Windows7、Windows8、Windows10、
・MacOS
・iOS(iPad)
イ ブラウザ
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・Internet Explore7~11
・Safari(MacOS10.4~7)
・Firefox、FirefoxPortable
11 システム利用に伴う設定及び説明会
(1) 初期設定等
運用に当たって、地域医療機関の登録を実施すること。利用者 ID の登録については、当
センターで行えるようにすること。
(2) 地域医療機関利用者への説明会の実施
3 月中に地域医療機関の利用者に対する説明会を実施すること。説明会は、2日(1 日当
たり 2 回)実施すること。
12 運用・保守サポート
(1) 情報開示用サーバー、SS-MIX2 ストレージ(サーバー等を含む)、VPN装置及びUPSに
ついて、5年間の保守サポートが可能であること。
(2) 情報開示用サーバー、SS-MIX2 ストレージ(サーバー等を含む)及びVPN装置の障害検知
ができること。
(3) 回線状態の監視を行うこと。
(4) 障害検知後、当センターシステム管理者(当センターが委託する運用事業者を含む)にメ
ール等で通知すること。
(5) 電子カルテシステムやPACS等データ取得時にエラーが発生した場合は、エラーについて
対策を作成し、当センターシステム管理者に通知すること。
(6) システム利用中に情報取り込み等のエラーが発生した場合、センター側にて通知が受け取
れ原因調査を行えること。
(7) 問い合わせ窓口(ヘルプデスク)を有していること。
(8) 連携情報の項目に変更があった場合、当該システムについては、対応すること。ただし、
病院情報システムの部門システムや院内ネットワークに係る対応はこの限りではない。
(9)ウイルス定義ファイルの更新を必要に応じ実施できること。
13 検査、納品
当センターの検査に際し、以下に示す資料を提出すること。なお、当センターの指摘等を受け
た場合、適宜資料を修正し納品すること。
なお、当センターが様式を指定した資料については、当該様式で提出すること。
(1)システム図
病院情報システム、ラック、調達機器、事業者回線、事業者内管理サーバー、地域医療機
関端末機等を図示したネットワークシステム図とすること。
-13-
(2)機器の設定書
調達機器に係る設定書
(3)管理サーバー説明書
ア 機器の説明書及び設置場所(住所、建物、建物管理関係資料)
イ 管理サーバーに係る設定書等
14 支払
調達機器の購入費用、VPN 登録費用、サーバー設置・設定費用、地域医療機関パソコンの設
定費用、当該年度におけるシステムサービスにかかる経費については、検査後、一括して支払
う。
15 特記事項
(1)導入する地域診療情報連携システムは100以上の導入実績があるものであること。
(2)導入に際しては、本プロジェクト担当者が現地にて打ち合わせに参画し運用設計等が行え
る体制でのぞむこと。
(3)診療情報の保存・管理には「SS-MIX2 標準化ストレージ」の仕組みを用いること。情報交
換する際には厚生労働省標準規格および厚生労働省委託事業における標準マスターを使用
すること。
(4)地域医療ネットワークシステムは定期的なレベルアップがあり、保守の範囲内で適用され
ること。
(5)SS-MIX2 標準化ストレージから検査データなどを取得して紹介用画像を出力する場合につ
いては柔軟に対応すること。
(6)各地域の地域医療ネットワーク担当者が集まり、運用等の情報共有、機能改善の意見交換
等が行える場を提供すること。
(7)上記情報共有の場で議論された内容の資料やビデオについて、会員サイトからダウンロー
ド可能なこと。
(8)受注者は、管理サーバーの運営についても全責任を負うこと。
(9)本調達物品の納品にあたり知りえた情報等の使用及び第三者への提供並びに情報等の複写
及び複製については厳に禁止する。このことは、業務終了後においても同様とする。
(10)その他、本調達にあたり疑義が生じた場合は、発注者と受注者が協議のうえ、決定する
ものとする。
-14-
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