Comments
Description
Transcript
アメリカンファミリー生命保険会社
お客様事例 アメリカンファミリー生命保険会社様 開発自動化技術で200社以上が関わる保守開発を効率化、 システム品質が劇的に向上 現在、 がん保険および医療保険において最も多くのお客様から選ばれているアメリ カンファミリー生命保険会社 (以下、 アフラック) 。 その情報システム部門の使命のひ とつが、 お客様の契約管理をする基幹系システムをしっかりと保守開発すること。 し かし、 これまで長期にわたって200社の中小ITベンダーがそれぞれ独自の方法で保 守開発を行っていたため、システムが複雑化し、品質を維持するのが困難になって いた。 そのような状況のもと、 NTTデータは、 プロジェクトマネジメントの強化や、 開 発自動化を推進する、システム解析の自動化ソリューション「TERASOLUNA Reengineering」 の導入等により、 システム品質を大きく向上させた。 生命保険会社の情報システムの要、 保全領域 1974 年に設立されたアフラックは、その先見性 とお客様第一の経営姿勢により、現在、がん保険 および医療保険において最も多くのお客様に選ば れる保険会社の一つへと成長した。 しかしその成 長の背景には、彼らの業務を支える基幹系システ ムと、情報システム部門による高度な保守開発の 取り組みがあったことを忘れてはならない。 「 当社の情報システムは、業務プロセスによってい くつかの領域に分かれていますが、なかでも、 『保 全』と呼ばれる、お客様の契約管理を行う領域が 中心的な役割を果たしています」 。 そう解説するの は、 アフラックのシステム開発部長、 出井 敏明氏。 生命保険会社は 30 年、40 年の長期スパンで契 約や顧客の管理を行うため、基幹系システムの使 用期間も長期にわたる。 だが基幹系システムの保 守開発を長期間繰り返し行うことは、 システム自体 を複雑化させ、 システムの開発やメンテナンスの負 荷が増大してしまう状況を作り出す。 さらにアフラックの問題はそれだけではなかった。 「 かなり、混沌とした状態でした…」保全領域を 担当する開発 2 課長の秋庭 満治氏は、数年前の 状況をこう表現する。 当領域の保守開発には、部 分ごとに多くの中小ITベンダーが関わっており、 そ れぞれが独自の方法で開発を行っていたため、複 雑になり始めた基幹系システムの全貌を把握する ことがさらに困難になってしまっていた。 自主的にPDCAサイクルを回す、 NTTデータの品質へのこだわり システム全体が見えにくくなっている状況を改善 するために、アフラックは保守開発をある大手 IT ベ ンダーに集約しようと試みた。 しかし、その試みは 成功とは程遠い結果に終わった。 依頼を受けた大 株式会社NTTデータ 手ベンダーはプロジェクトを制御できず、結局、アフ ラックの社員が従来の多数のベンダーと直接調整 する形になり、 状況が全く変わらなかったからだ。 大手ベンダーに代わり、NTTデータに白羽の矢 が立ったのは、漠然とした期待感からではない。 実 績。 それもアフラックでの実績だ。 NTTデータは約 5 年前、オープン系システムの領域を担当する形で アフラックの情報システムに参入していた。 出井氏は現在にいたる経緯 を次のように語る。 「NTT デー タさんと仕事をはじめた当時、 私たちにはすでに、高い品質改 善の目標があり、その目標達成 のための手段・方法を模索し アフラック ていましたが、 NTT データさん システム開発部長 出井 敏明氏 は自主的にPDCA サイクルを回 し、さまざまな業務改善に取り 組んでくれました。 その結果、お任せした領域で成 果が現れはじめたので、今回、保全領域もお任せ しようということになったのです」 プロジェクト成功のための切り札、 システム解析の自動化ソリューション NTT データがプロジェクトに着手するにあたり 心がけたのは「見える化」である。 多くのベンダー によって築かれた垣根を取り払うため、PMO (プロ ジェクト・マネジメント・オフィス)の機能を強化 した。PMOに適切な人材を配置することで、各ベ ンダーをコントロールしようとしたのだ。 また、ここで言う「見える化」は管理手法に限らな い。 システムの現状を把握する上で、NTTデータ 技術 開発本部の保有するコア技術を応用して誕生させた、 「TERASOLUNA Reengineering」が大きな役割 を果たした。 その機能は多岐にわたるが、特に、現行シ ステムを解析し設計書を自動生成できる点が大きい。 現在、海外からも大きな反響のある、この強力な 第一金融事業本部 保険・共済事業部 営業担当(生保第二グループ) TEL.050-5546-8448 http://www.nttdata.com/jp/ja/case/(お客様事例) American Family Life Assurance Company of Columbus (略称:アフラック) 所 在 設 代 表 事 業 概 地 立 者 要 東京都新宿区 1974年 外池 徹(日本における代表者社長) 生命保険業 ツールの誕生は偶然ではない。 アフラックの秋庭氏は語る。 「シ ステム産業というのは労働集約 的な色合いが濃く、状況は20年 前とあまり変わっていなかった りするのです。 人によるミスをい アフラック 成長戦略システム かにシステム的に抑え込んでい 開発第二部 けるか、 そこがポイントです」 開発2課長 NTT データの推進するソフト 秋庭 満治氏 ウェア生産技術革新の思想に重 なる。 システム産業を労働集約型から知識集約型へ。 両社の目線は同じ方角を向いていたのだ。 ベストパートナーとして アフラックと同じ視点に 結果は出た。修正を要する問題件数の減少な ど、 数値の上からもそれは明らかだ。 たとえば、システムに変更を加えた際、本番リリー ス前にユーザー部門で問題がないかテストを行うの だが、 以前であれば、 テスト段階で多少の問題が見つ かるのはやむを得ないといった空気があった。 それ が、 今では 「問題がなくて当たり前」 という状況にまで システムの品質が向上してきている。 劇的な変化に、 ユーザー部門からは驚きの声が上がったという。 「NTTデータさんには現在、パートナーとして十 分にやってもらっています」と語る出井氏は、さら にベストパートナーの関係を築くためにと次のよう に続ける。 「我々と同じ視点で、システムの全体最 適化をどう進めていくか、どう開発スピードを上げ ていけるかを考えてもらえればと思います」 話は開発自動化にも及び、 「技術者の仕事を、 人 がどうしてもやらなければならないところだけに 集中させる。NTTデータさんにはぜひ、その提案 をしてもらいたいです」 出井氏はそう語って話を締めくくった。 【TERASOLUNAに関する問い合わせ先】 技術開発本部 TERASOLUNA窓口 TEL.050-5546-2482 E - mail:[email protected] http://www.terasoluna.jp/(TERASOLUNA) 2013.8