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5 中国沿岸部におけるリサイクル工場および周辺情報の

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5 中国沿岸部におけるリサイクル工場および周辺情報の
5 中国沿岸部におけるリサイクル工場および周辺情報の収集
中国では増加する国内外のリサイクル需要に対応するために、沿岸部を中心とし
てリサイクル工場を建設する計画を打ち立てており、当該計画に関する情報を収集
した。また、関連する情報として、中国における最近のリサイクル・廃棄物に関す
る情報も収集して整理した。
5.1 中国沿岸部におけるリサイクル工場建設計画
中国・国家環境保護総局は、中国沿岸部 5 カ所をリサイクルタウンに指定し、
国を挙げての体制整備を行う計画である。現在、中国の安価な人件費を目指して、
世界各国からリサイクル原料が大量に流入しており、技術の立ち後れなどもあり、
環境汚染を引き起こすケースもあることが要因の一つとなっている。
同計画は、リサイクル工場を集積した”リサイクルタウン”を沿岸部の 5 カ所に設
置し、市街地に点在している零細事業者を集め、処理施設の大規模化を図り、か
つ、技術水準の工場を目指すものとされている。そもそも中国でのリサイクルは、
手作業による解体処理が中心であるが、中国が安価を維持しつつ、技術を備えると
なれば、日本のリサイクルフローにも影響を与えるものと考えられる。(出典:日経
エコロジー2002/1)
表 5-1 2000 年に海外から中国に持ち込まれた廃棄物やスクラップ
出典:日経エコロジー2002/1
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表 5-2 中国沿岸部における専用地域に関する報道記事
「中国・国家環境保護総局は、中国沿岸部 5 ヶ所をリサイクルタウンに指定する。リサ
イクル事業者に対する政策を大きく転換し、国を挙げての態勢整備に乗り出す。中国が、
コストの安さと技術を兼ね備えるようになれば、日本のリサイクルの流れも変わりそう
だ」。
中国が、リサイクルでも「世界の工場」を目指そうと動き出した。
事業者それぞれの取り組みに任せていたリサイクル政策を転換し、重要な成長産業の一
つとして国の指導・管理の下で育成を図っていく。
その第一歩として、来年をめどにリサイクル工場を集積した“リサイクルタウン”を沿
岸部の 5 ヶ所に設置。「市街地域に点在していた零細な事業者を統合させて指定地域に集
め、処理施設の大規模化を図るとともに、リサイクルの管理・指導を徹底して技術水準の
引き上げを目指す」(国家環境保護総局汚染控制司の馬鴻昌・固体廃棄物化学品管理部
長)。
「専用地域を核に据え リサイクル技術の改善を目指す」
リサイクル工場を集積させるのは、天津市、上海市及び江蘇省、浙江省、広東省の 3 省
の都市。いずれも「大量のリサイクル原料を工場に搬入しやすいように、大きな港湾施設
の近くを予定している」(馬部長)。
日本の約 10 分の 1 以下という賃金の安さから、コストの低減を狙ってリサイクル原料
が世界各地から中国に大量に流れ込んでいる。鉄スクラップや廃家電・ケーブル、モータ
ー類、紙などが中心で、1999 年に比べ、鉄スクラップなどのリサイクル原料の輸入が、
2001 年にはほぼ倍増する見通し。
中国のリサイクルは、徹底した手解体により安価な処理ができる一方で、それぞれの業
者は零細で技術の遅れも目立つ。市街地に点在する零細工場が環境汚染を引き起こすケー
スもあった。
今回のリサイクルタウン建設には、こうした事態を改善する狙いもある。これまで、国
家環境保護総局の審査をパスした工場に許可してきた廃モーター、廃家電などの輸入・処
理許可を原則として 5 ヶ所のリサイクルタウンに移転した工場にしか与えない方針に変え
た。専用地域への移転を促していく。
5 ヶ所の地域を抱える地方政府を通じた工場移転のための資金援助や、中小工場の合併
支援などの政策もあわせて実施していくという。
安いコストでリサイクルが出来る中国が技術を兼ね備えれば、日本国内のリサイクルの
流れを大きく変える可能性もありそうだ。
出所:「中国、世界のリサイクル工場目指す 沿岸部 5 ヶ所に専用地域を指定」日経
エコロジー 2001/1
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5.2 中国における廃棄物の輸入禁止措置
(1) 広東省における最近の動き
① 広東省は廃棄パソコンなどの外国ゴミの入国を禁止する法令が明確に
「廃棄物の輸入と利用を規範し、環境汚染を防止する。」
出所:北京晩報 2001/3/11
最近、広東省政府は通知を下した。この規定では対外経済貿易部に査定された廃
棄物輸入の経営企業を除いて、どんな機関も廃棄物輸入業務をしてはいけないこと
になっている。さらに、通知では禁止される輸入廃棄物の明細を並び上げた。その
中に廃棄パソコン、廃棄空調などの品物が含まれている。
9 日に広東省政府の情報部はこの通知が輸入廃棄物の数と品質をきびしく禁止
し、基準に符合してない廃棄物の輸入を防止することを強調すると述べた。通知は
以下の廃棄物の輸入禁止を規定している。その中には、廃棄テレビ、廃棄ブラウン
管、廃棄冷蔵庫、廃棄空調器、廃棄電子レンジ、廃棄パソコン、廃棄コピー機、廃
棄ビデオカメラ、廃棄炊飯器などを含んでいる。
通知では廃棄物の中に生活ゴミと危険廃棄物を挟むことが禁止されている。
さらに、新たに輸入廃棄物の加工利用企業を設立することや、規模的な生産条件
と汚染防止能力が欠ける企業が輸入廃棄物を加工することを厳しく抑えることが規
定されている。
広東省政府は、外国ゴミの輸入が環境汚染を引き起こすので、この通知が廃棄物
の輸入と利用を規範することを表した。
② 広東省に一部の輸入廃棄物を禁止
出所:華声報 2001/3/15
「広東省政府は各地が輸入廃棄物の数と質を厳しく制限し、一部の基準にかなわな
い輸入廃棄物を禁止すると通知した。」
外国ゴミの輸入と環境汚染を防止するため、広東省では「原料とする国家制限輸
入廃棄物リスト」と「増加リスト」の中に含まれる廃棄物を除いて、リスト以外の
廃棄物の輸入を厳しく禁止した。廃棄テレビ、廃棄ブラウン管、廃棄冷蔵庫、廃棄
空調、廃棄電子レンジ、廃棄パソコン(ディスプレー装置と集積回路等)、廃棄コ
ピー機、廃棄ビデオカメラ、廃棄炊飯器、廃棄ゲーム機(加工貿易用除く)、廃棄
有線電話機などの廃棄家電品、廃棄熱硬化性プラスチックと不潔な廃棄プラスチッ
ク、生活ゴミ及び危険廃棄物が全部、禁止される廃棄物の中に入っている。
また、新華社は以下のように報道している。広東省政府は経済貿易部の廃棄物輸
入経営許可を得る企業を除いて、いずれの企業も廃棄物輸入業務をしてはいけな
い。廃棄物輸入を経営できる企業でも、国家と省が制定した経営範囲を越えてはい
けない。地方企業の廃棄物輸入業務の代理をしてはいけない。輸入廃棄物の加工を
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行う企業はある程度の規模があり、加工場所と加工設備及び相応の汚染防止能力を
もたなければならない。一部分の廃棄物は輸入廃棄物加工区に集めて加工する。
(2) 張家港で外国ゴミ輸入が拒否
① 張家港で外国ゴミ輸入が拒否された
出所:中国環境報 2000/2/19
「江蘇省張家港では数多くの不合格輸入外国ゴミを拒否していた。その中には 3 回
分で約 50 トンの不合格廃棄物もあった。」
近年、工業生産の需要と自然資源欠乏との矛盾を緩めるため、中国では再利用で
きる廃棄物の輸入が年々増加している。張家港のみで去年の輸入総量は 667 回、
19.45 万トン、商品価値が 312.3 万ドルとなった。輸入廃棄物は紙くず、廃棄鋼、
廃棄金属電気、廃棄プラスチック、廃棄合成繊維などに及ぶ。このような廃棄物は
ほとんどアメリカ、日本、ロシア、韓国、台湾などの国(地域)から輸入されてい
た。廃棄物の輸入はある程度途上国の原料欠乏を補うとはいうものの、少数の先進
国(地域)が一方的に自らの利益のため、再利用廃棄物を名目にして不法に途上国
と地域に工業廃棄物と生活ゴミを移転している。
張家港の検査検疫機関は輸入廃棄物を重視している。一時輸入廃棄プラスチック
は明らかに増え、形と色は多種多様である。ある違う種類が見た目もきわめて似て
いるため、正確に区別しにくい。検査員は赤外線スペクトル検査法で、一部の不合
格廃棄物を発見し、環境保護に不合格証明書を出した。今までにいくつか不合格廃
棄物の貨物船を退却させ、あるいは通関と環境保護機関へ移送した。
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5.3 廃家電の回収・リサイクル
① 廃棄家電製品と家具のリサイクルはネット化することができるか
出所:解放日報 2001/11/7
周さんご夫妻は喜んで新築マンションに引っ越してきた。しかしそれに伴う苦悩
ももたらした。それは使い済み家電製品と家具はいかに処理するべきか。2階に住
んでいる王さんは“経験”を紹介してあげた。それらを住宅地の外に放棄さえすれ
ば、ばたやは自然に拾いにくる。
今このようなことはますます増えてきた。最近、華陽、大寧などの住宅地では住
民のために、定期的に“フリーマーケット”が行われた。住民たちは使用済み家電
製品などを互いに交換した。ところが、範囲を限られるため、さらに需要を満足で
きないので、やめてしまった。ですから、住民たちは正規にリサイクルの流通ルー
トを作ることを呼びかけている。
都市建設の発展につれて、ライフスタイル、特に家庭ライフスタイルも変化して
くる。三世代同居から核家族へと変化してきた。大部分の上海市民は伝統的な消費
理念も変ってきた。生活の質の変化は部屋のリフォームや家電製品の頻繁な更新な
どの現象に現れている。廃棄家電製品のリサイクルは有利となるだろう。
実は昔の“使い済み物質回収所”は現在ほとんどなくなった。需要があるからこ
そ、マーケットは存在する。存在しているビジネスチャンスは外来の人々をひき付
ける。彼たちは麻袋を背負って、住宅地に往来し、廃棄された家電製品を拾う。あ
る人は直接に家を訪ねて買い付ける。しかし、これらも汚染、治安など社会問題を
ひきおこすだろう。
したがって、上海は市場発展と都市建設の需要に応じるため、さっそく廃棄家電
製品と家具のリサイクルネットをつくって、回収、加工及びリサイクルの新しい業
界となるべきだと提案している。各区に非正式に就職会社を設立し、主に現在リス
トラされた人員を採用し、専業訓練を行って、回収事業を規範にさせることであ
る。また、各住宅地に集中的な放棄所を設け、汚染しないように、回収人員は定時
に移動して回収することである。回収されたものは直接に収集所に運送される。そ
うすれば、速やかにに住民の悩みを解決できる上に、廃棄家電製品を有効に利用さ
れる。
② 「高級ゴミ」の活路
出所:解放日報 2001/11/22
「天山路に住んでいる許さんの投書によると、家のパソコンと 5 年前に購入した電
子レンジと使い済み LD はどう処理すればよいのかがわからないのである。こうい
うゴミは廃棄電池より毒性が強いようである。」
「上海市商業委員会の主任蔡鴻生は――」
「回収ネットを住宅地に分布する予定。」
最近市商業委員会は廃棄物の回収ネットの健全化と規範に着手している。当市に
実は廃棄物(家電製品も含む)の回収ルートは存在しているが、いろいろな問題が
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ある。例えば、回収所が不足し、回収ネットが不健全だし、回収人はほとんど外来
者のため、管理が非常に混乱している。今後これらの問題に対して、本来の回収ネ
ットを整えて、新しい回収ネットを住宅地を分布し、住民に処置することで便利に
させる。本来の回収者をさらに調整し、人数を増加する予定である。
また、政府の関連部門は集中地(臨時的集中地)と分類所(再利用の一環)を合理
的に計画し、管理を強めるだろう。
「上海市廃棄物管理部部長丁霊童は――」
「合理的に利用し、廃棄物を宝に変える」
近年、大量の家電製品が買い替えられ、当市の固体廃棄物の管理に新たな負担を
増やした。それは使い済み冷蔵庫、洗濯機、ステレオ及びパソコンなどである。こ
れらの廃棄物を不正に処理されると、汚染がさらに深刻となる。逆に正当に処理さ
れると、利用価値も高まる。
上海ではゴミ分類が実施されて以来、効果が著しいと見られる。例えば、ミネラ
ルウォーター、コカ・コーラなどの空瓶と空き缶を大体回収できるようになった。
使い捨ての発泡スチロールの回収率は 60%となった。現在家電製品の処理を政府の
議事日程に乗せた。関連部門は家電製品の処理について調査と分析を行っている。
その後、相応の規則を取り決めるだろう。
今後生産と販売の過程から言うと、固体廃棄物の処理には生産企業が処理責任を
とることと汚染源が問題を処理することを原則として実施されるべきである。消費
者は廃棄家電製品を勝手に放棄してはいけない。とりあえず指定の場所に集めてお
く。政府は早急に合理的な処理方法を取り決めるだろう。
「上海市経済委員会環境保護総エンジニア趙国通は――」
市民も廃棄物に対する考え方を変える必要がある。
市民は廃棄家電製品をゴミと呼ぶ。さらにそのまま放棄していく。実際に、たく
さんの家電製品は中古物とよばれるべきである。再生利用の資源である。
今後廃棄家電製品を回収所へ送って、回収所で登録して、ある程度の奨励をする。
古いテレビ、冷蔵庫などの家電製品を修理し、中古品市場、あるいは寄付等で、貧
困な地域へ贈る。政府の行政管理に応じると同時に、市民は環境保護意識を持つべ
きである。
③ 廃棄家電製品は新しい汚染源となる
出所:光明日報 2001/10/25
あなたはご存知でしょうか?廃棄ガス、廃水のみならず、廃棄家電製品も都市の
環境に影響する。上海の関連部門の統計によると、1999 年の上海の廃棄家電製品は
ピークとなった。それ以来、不法投棄された廃棄家電製品は上海の新しい汚染源と
なっている。そして、いっそう深刻化しそうである。
上海商業情報センターの推定によると、目前の上海市に毎年約テレビ 25 万台、
冷蔵庫 20 万台、洗濯機 20 万台及び数不明の他の家電製品が廃棄されている。そし
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て、2003 年には廃棄ピークとなることが予測されている。その時、毎年全国での家
電製品の廃棄総量はテレビが 500 万台、冷蔵庫が 400 万台、洗濯機が 500 万台とな
るそうである。
専門家たちは有効的な回収ルートに欠けるため、今8、9割の廃家電品は放棄し
っぱなしである。大部分は一般の生活ゴミと混同して埋められることとなる。その
ため、空気と土壌及び水質をひどく汚染してしまう。特に、冷蔵庫の中にある発泡
剤はオゾン層を破壊させる物質である。テレビのブラウン管は爆発性の物質に属し
て、スクリーンは水銀がある。もし生活ゴミとして燃焼されると、大量の有害物質
を発生させることになるばかりでなく、廃家電品の中で非鉄金属、鉄金属、ガラス
などの回収を不利にする要因となる。
業内のある人はドイツ、アメリカと日本の経験を参考にして、もし廃家電品の汚
染を取り除くならば、まず責任を明確にすべきだと考えている。1993 年ヨーロッパ
には製造社責任制度として提出された;ドイツの「循環経済、廃棄物法」の中に製
造、販売、使用中からの廃棄物の処理について、製造社と消費者が責任をとるとい
うことが定められた。アメリカでは多くの州で廃家電品を埋めることが禁止されて
いる。
もし適正に処理されると、廃家電品には巨大なビジネスチャンスが潜んでいる。
それは無視してはいけない。1995 年アメリカには廃家電品の回収を通じて、リサイ
クルされた鋼鉄は当時の年間鋼鉄生産総量の 10%を占めた。
④ “定年”になった家電製品の行き先
出所:人民日報 2001/10/22
「現在わが国には冷蔵庫の保有量は約 1.1 億台、洗濯機は約 1.5 億台、テレビは約
3.2 億台と推測されている。」
「家電製品は廃棄ピークを迎える」
古い家電製品を回収している張さんは記者にテレビ、冷蔵庫と洗濯機を回収した
2 年以来、毎日平均1、2台を回収して、農村に売って、この商売が非常に繁盛し
ていると楽しく語った。回収コストは非常に安いので、一つの家電品あたり約 80∼
100 元を儲ける。最初張さんのような年寄りが多かったが最近わかい人参入してき
た。
わが国は家電製品の製造、販売の大国である。関連資料によると、現在家電品の
保有量は相当な規模となった。今後毎年冷蔵庫で約 400 万台、洗濯機で 500 万台、
テレビで 500 万台が更新時期に入ると予測される。パソコンはもっと頻繁に更新さ
れる。専門家の予測によると、2003 年になると、家電製品の廃棄はピークとなるそ
うである。
「適正に回収しないと隠れた危険が多くなる」
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当面廃家電品の処理ルートは 3 種類ある。それは1.中古市場を通じて農村へ転
送し、あるいは発展されていない地域に寄付されて、再利用される。2.生活ゴミ
として投棄される。3.不適正にリサイクルされるということである。
科龍電気グループ会社は 1989 年に製造された BCD165D 冷蔵庫 1 台と 1991 年
に製造された BCD203A 冷蔵庫 1 台を収集した。検査によって、この 2 台の冷蔵庫
は電気消費量、騒音、絶縁電気抵抗などの指数は相当に標準値を離れ、その中でも
電気消費量はそれぞれ標準より 117.6%、93.2%も高かった。専門家はこのような
廃家電品が続いて使用されると、消費者の命を脅かす恐れがあると指摘している。
これらの廃家電品はもしゴミとして投棄され、あるいは不適正にリサイクルされ
ると、資源を浪費する一方、その中に含まれた有害物質は生態系統の循環に長期的
に滞在されて、常にいろいろなルートによって、人間の健康を侵すこととなる。
「回収とリサイクルは規制すべき
合理的に回収とリサイクルをするは立法が前提である。」
国家経済貿易委員会資源部の謄軍力は WTO 加入後、わが国にはさらに多くの家
電企業が国際競争に参加するはずである。先進国は法律が廃家電品の回収を支えて
いるので、資源回収率が規定されている。わが国に輸出される家電品は必ず輸入国
の法律上で制限されている。もし現地政府が廃家電品を相応に回収することを行っ
たら、家電品の輸出を阻むだろう。同時に、大量の外国輸入家電品はいかに回収す
るのが得策か輸入する時に検討するべきである。したがって、わが国では早急に家
電製品の廃棄標準、回収管理方法を制定し、輸入者が守るべきこと及びとるべき責
任を規定する。現在、わが国には現在車の廃棄基準の制定のみで、洗濯機のような
家電製品の廃棄基準はまだ制定されていない。まだ有効な回収管理方法は足りない
のである。基準と管理方法が乏しいからこそ、早く廃棄されなければならない家電
品がまた再利用されている。一方、外国では廃棄されるべき家電品が堂々と国内の
市場へ入ってきている。それらの隠れた危険を無視してはいけない。
中国家電品研究所のエンジニア張友良は家電品の回収とリサイクルの規範が“汚
染する者は責任をとる”という原則に従うべきだと提案していた。製造社は廃家電
品の回収とリサイクルに義務がある。
⑤ 廃家電品の回収はあなたに関わる
出所:生活時報 2001/8/3
最近、国民の収入増加につれて、住宅が変わり、以前購入した冷蔵庫、洗濯機、
テレビなどの数多くの家電品はまもなく更新時期が近づいてくる。専門家の予測に
よると、2003 年になると、中国は家電品の廃棄ピークを迎える。その時、これらの
廃家電品をいかに処理するか?
廃家電品が投棄され、もし不適正に処理され、例えば生活ゴミとして埋められ、
燃やされると、直接的に大気、土壌と水質をひどく汚染する。冷蔵庫の中の発泡剤
はオゾン層を破壊する物質である。テレビのブラウン管は爆発性の物質に属して、
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スクリーンには水銀がある。しかし、廃家電品には非鉄金属、鉄金属、ガラスなど
リサイクルできる物質を含んでいるので、中国の「固体廃棄物汚染環境防止管理
法」によって、減量化、資源化、無害化し、有効的にリサイクルする。そうすれ
ば、資源とエネルギーの消耗を大いに減少し、環境汚染を軽減することとなるだろ
う。
海外の現状から見ると、現在外国では廃家電品のリサイクルが進歩している。
1993 年からヨーロッパでは「製造者責任制度」が行われている。ドイツの「循環経
済、廃棄物法」によって、製造、販売、使用中に発生した廃棄物の処理はすべて製
造者と消費者にかかわることになっている。アメリカでは多くの州が廃家電品の埋
めることを禁止し、また家電品処理に対する制限があるので、回収率が非常に高い
のである。統計数字によると、1995 年にアメリカの廃家電品からリサイクルされた
鋼鉄は同年鋼鉄総生産量の 10%を占めていた。日本では 1998 年 6 月「家電品回収
利用法」が公布された。この中で、家電製造者と輸入者は冷蔵庫、テレビ、洗濯機
と空調など 4 種の家電品の回収とリサイクルが義務となっている。今日本の冷蔵
庫、洗濯機のリサイクル率が 50%、テレビが 55%、空調が 60%となっている。
わが国の家電品業界は廃家電品の回収が重要な課題となっている。専門家たちは
家電品が大量に廃棄される前に、早急に廃家電品の回収とリサイクルに着手すべき
だと呼びかけている。
「北京にリサイクル回収システムを造る予定」
北京市商業委員会と北京市市政管理、市企画局などの9ケ部門は「北京市住宅区
リサイクル回収システムの建設の実施方案」に対して通知を公布した。
回収基準の規制化というのは、マック統一、自動車統一、服装統一、価格統一、
品種統一、計量器具統一ということである。北京市の住宅区リサイクル回収システ
ムの建設の目標は、今後2、3年のうちに市場経済と業種の需要に相応し、操作し
やすい管理システムを建設する。1000 軒から 1500 軒の範囲で一つの回収所がある
という基準で、8ケ区に約 1800 ヶ所の回収所を設ける。2003 年末になると、約
1400 ヶ所の回収所となり、80%の地域に及ぶだろう。それで、全市には 10 ヶ所の
リサイクル市場を建設する。市場には 50%以上の回収された物質を分類し、積み込
む(粗末加工)。それから、10%の物質を解体し、初級生産原料となる(深く加
工)。回収種類によって、基本的にリサイクル回収システムの良性循環となるだろ
う。
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5.4 廃PCの回収・リサイクル
① 廃棄パソコンは環境問題をもたらす
出所:数字青年 2001/2/26
20 世紀半ば以降、パソコン技術は社会発展を加速させたが、地球に大量のゴミも
もたらした。パソコンの平均寿命は4、5年である。パソコンのソフト、ハードの
製造者は次々に新製品を作り出して、マーケットの需要を満足させる。消費者は最
新のソフト技術にあわせるため、迷わず新しいパソコンを買うようになる。したが
って、廃棄パソコンの数はますます増えてくる。アメリカでは、20 年近く販売した
パソコンの 4 分の 3 が消費者の倉庫においたままとなっている。
アメリカ人は他の国に比べて、さらにパソコンの購入に熱心である。1985 年以
来、アメリカではパソコンの個人消費量が毎年 23%以上増加している。現在、アメ
リカの家庭でのパソコン所有率は 50%以上となり、パソコンのゴミ問題はとりわけ
深刻である。最新研究報告によれば、2004 年には 3 億 1 千 5 百万台を超えるパソ
コンが廃棄物となる。2005 年になると、一台パソコンが売れれば、一台のパソコン
がゴミとなる。その中で、慈善機関への寄付、あるいは回収されるのは 14%だけで
ある。心配されるように、パソコン廃棄の加速とともに、パソコンの平均寿命が短
縮される。1997 年、パソコンの本体の平均寿命は4∼6年、モニターが6∼7年だ
が、2005 年になると、いずれも2年となる。1997∼1999 年に、アメリカでは
5000 万台のパソコン本体が不法投棄、焼却、あるいは米国国外へ運ばれて処理され
た。
1980 年から、アメリカでは約 3 億台のモニターが販売されたが、1997 年まで
に、回収されたのはわずか 170 万台である。
最近の2、3年に、アメリカでは毎年約 5000 万台のパソコンが販売されたが、
毎年約 2500∼3500 万台のパソコンが廃棄物となった。パソコンは有毒廃棄物であ
るため、埋められたり、焼却してはならないことになっている。大量の有毒廃棄物
を含むため、廃棄パソコンの処理と回収はきわめて複雑な、高コストの作業とな
る。
ある資料によると、1998 年アメリカで回収されたパソコンの数は同じ年の新しい
パソコン製品総量の 6%にすぎない。他のパソコンの行方は倉庫においたままか、
海外へ輸出された。
廃棄物の輸出は密かに行われている。廃棄パソコン部品の輸出も利益が非常に高
い商売である。途上国の人件費は安く、相関の法律制限もアメリカより緩かなため
である。
アメリカ・カリフォルニアで、廃棄電子部品回収業の人は、モニターが途上国へ
運搬される費用の方がアメリカ国内の回収コストより 10 倍安くなると発表してい
る。
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世界の有害廃棄物はほとんど工業国の製品である。先進国は廃棄パソコンを途上
国へ運搬して、国内の有毒廃棄物処理の費用を減らすだけでなく、国内の法規制を
免れる。1989 年国際的に有害廃棄物が国境を超える処理問題について「バーゼル協
定」が結ばれた。この協定では途上国への有毒廃棄物の輸出が禁止されることとな
っている。しかし、アメリカは当年調印を拒否した。
パソコンを含んで、電子及び電気部品は「バーゼル協定」では有害物質とされ
る。1994 年バーゼル協定の署名国(現在 60 カ国以上ある)は即座に非経済協力機
関国へ有害廃棄物の投棄を禁止することに賛成したが、工業国は廃棄物を回収とリ
サイクルのため輸出すると声明すれば、堂々と輸出できる。
77 ヶ国の非経済協力機関国は、法律によって、工業国の輸出廃棄物、それも回収
リサイクルとして使用されるものでも禁止を呼びかけている。結局、バーゼル条約
の輸出禁止命令は可決された。1998 年 1 月 1 日から正式に執行されたが、アメリ
カは依然参加を拒否した。
② 消費ピークが処理危機をもたらし、廃棄パソコンの汚染が深刻
出所:科技日報 2001/12/11
「毎年中国ではパソコンの販売量が千万台のスビートで増えている。現在中古パソ
コンの廃棄総量は 5000 万台以上となっている。将来5∼10 年間に 25%増加すると
予測されている。」
液晶パソコンは低輻射などのメリットがあると同時に、深刻な問題ももたらす。
大量の廃棄パソコンから出た電子ゴミの回収ができないため、そのままに放任され
ると、環境がひどく汚染される。
現在中国ではまだ回収する企業が一社もない。さらに回収する計画もない。外国で
はメーカーが自社製品の回収をしているが、中国ではまだ計画も立っていない。
「パソコンの廃棄速度は非常に速い」
現在、欧州連盟が発表した報告によると、5 年間ごとに、廃棄パソコンは 16∼
28%増え、廃棄物総量より 3 倍速く増加する。
パソコンの廃棄速度は恐しいほど速い。現在アメリカの廃棄パソコンが全米ゴミ
総量の2∼5%を占める。回収されるのは、わずか 10%である。事務所、家庭の物
置や車庫におきっぱなしの不要パソコンは毎年3∼5%増加している。予測によれ
ば、2004 年になると、アメリカの廃棄パソコンは 3.2 億台に増加する。
旧来の球面モニターが急激に淘汰されて以降、液晶モニターが出現した。資料によ
ると、現在世界に、まだ回収されていない、あるいは安全に処理されていないCR
T球面モニタは約 2 億台あるとされる。その中の約 4000 万台は中国が占めてい
る。
「パソコンゴミの汚染は深刻」
著しい富を創造したパソコンは同様に人類に大量の有害物質をもたらした。アメ
リカのパソコン廃棄物問題に注目する組織――Silicon Valley Toxics Coalition のレ
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ポートによると、一台のパソコンブラウン管には 8 ポンドの鉛を含んでいる。電気
回路盤にも含まれる。この鉛は人間の神経、血液系統及び腎臓に悪影響をおよぼ
す。バッテリー、スイッチはクロム化合物、水銀を含む。クロム化合物は皮膚を通
って、細胞に浸透し、少量でもひどいアレルギー、さらに喘息をもたらす可能性が
ある。水銀は脳部を破壊する。
もしパソコン廃棄物が荒地とゴミ収集場に投棄されると、重金属によって地下水
はひどく汚染されるおそれがある。このような汚染はさまざまな経路を通じて、人
体に入り込む。
「国際立法は回収を重視する」
1993 年ヨーロッパでは「製造者責任制」が提出された。いわゆる製造者は廃棄パ
ソコンの回収と分解に責任を負うべきである。1997 年 7 月欧州連盟はいずれ電気廃
棄物の新しい法令を公布した。1998 年7月「廃棄電気回収法」が公布された。
1999 年 7 月欧州議会と欧州連盟委員会は廃棄電気の法律草案についての修正を提出
した。
ドイツでは 1991 年 7 月「電子廃棄物法規」が公布された。1992 年電子製品廃棄
物の防止と再利用についての法律草案を起草した。現在立法の最終段階に入ってい
る。スウェーデンでは電子電気製品廃棄物についての法令を起草した。2001 年 1 月
1 日この法令は効力が発生した。スウェーデン政府の経済循環委員会は電子製品の
中の有害物質の含有量を決めるのが製造者である。主要な問題は消費者ではなく、
製造者、輸入者と販売者であると思われる。
外国のパソコン製造者は多少の回収作業を始めている。アメリカで、Canon、
HP、JVC、Kodak、NOKIA、Panasonic、SHARP、SONY 等 2000 社のパソコン
及び電子製造者を含む組織は、2001 年 10 月から 1 年間の回収実験計画を始めた。
各種電子製品の回収に関するコストと利益を検定するためである。長期的に回収計
画を推進する予定となっている。
このような大規模な連盟計画以外に、各メーカーもパソコン回収計画を始めた。
例えば、HPはパソコンの回収及びリサイクルのサービスを始めた。富士通とシー
メンスはヨーロッパで個人パソコン回収所を設けた。IBMは CPU プラスチック
を完全に回収すると発表した。多くのメーカーは3R (Recycle、Reduce、R
euse)概念を支持する。あるデータ計算機会社はカラーモニタの中の鉛を分離する
技術を開発した。この技術は、毎年発生するゴミ処理費用を 100 万ドル節約させる
ことができる。コピー機のトナーカートリッジの回収とリサイクルの作業を行って
いる会社もでできた。
最近、国家環境保護総局はパソコンがまだ回収リストへ入れられていないと指
摘。企業界では製造者は生産と販売にのみ気を取られるが、回収問題にはまだ触れ
ていない。従って、このような原因で、もたらす危害は予測できない。専門家は早
急に適切な回収措置を制定するべきと呼びかけている。
「科学的に回収は一刻の猶予も許されない」
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パソコンの回収再利用は良い方法だが、すべて解決できると言えない。回収過程の
中でいかに汚染問題を処理するかが、重要である。もしも回収処理ができなくなる
と、発生した問題はさらにひどくなる可能性がある。再利用は製造よりパソコン廃
棄物の危機を緩和させる。
専門家たちは製造者が回収作業を行うべきだとし、このような製造者が ISO9000
と TC095 で認証されるべきだと提案した。中国消費者協会も「緑色環境保護」とい
う規定を制定した。1、消費者は健康にいい“緑色”(グリーン)製品を選択する
ことを提唱する;2、消費者はゴミ処理に注意すべき。3、消費者の理念を切り替
えるべきである。
現在、中国各地のパソコン市場で、中古パソコンの販売をしているが、実は古い
パソコンを改修して、中古品として再販売する。利用できないものは、CPU を回収
後、ケースとモニタはゴミとして投棄する。このような中古品は大都市から農村へ
流れて、最終的に貧困地域が汚染されるところとなる。
③ パソコンゴミは浙江省に困らせる
出所:銭江晩報 2001/12/28
来年から杭州市ではパソコン更新がピークとなるだろう。しかし、現在市場の廃
棄パソコンの放棄の仕方は非常に心配される。従って、先進国の深刻な環境問題は
まもなく私達の新しい環境問題となる。
不完全な統計によると、杭州市では毎月パソコンの販売量は約 1 万台である。そ
の中で家庭用は 8000∼9000 台である。ほとんど 1999 年と今年で購入したもので
ある。パソコンの淘汰と更新速度は 2 年ぐらいである。国内の消費水準から見る
と、2 年より多少長いかもしれない。ところが、パソコンの性能を高く求める消費
者は、パソコンの主要な部品を 1 年くらいで更新することになる。
現在、杭州市の廃棄パソコンはまだ多くない。あっても、業内で調整されてい
る。たとえば、杭州高新パソコン市場、パソコン商業情報日報、小熊在線ホームペ
ージなどのパソコン媒体を通じて、無料でパソコン情報が発布されている。ユーザ
ーは情報を利用して、中古パソコンと部品を交換しあうようになる。銀行のような
使用量が多い機関は節約のため、性能遅れの機械を重要な職場からパソコン性能を
高く求めないところへ移転することになる。
同時に、一部のメーカーは中古品で新品を交換する措置を出した。メーカーは中
古パソコンと部品を回収し、改造して貧困地区へ送っていく。しかし、教育機関は
一般的に新品を購入する。中小学生の家庭も新しいパソコンを選択する。
一般的に、社会では廃棄パソコンの需要が少ないため、廃棄パソコンのビジネス
がなくなるでしょうか?ノー。現在杭州市パソコン市場では 20 軒の中古パソコン
業者が営業している。商売は非常に繁盛しているそうだ。利益は新品の販売をはる
かに超える。実際に、彼達が販売している商品のほとんどが外国の輸入廃棄もので
ある。
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浙江省台州大麦嶼は著名な廃棄パソコンの集散地と呼ばれている。江蘇省と浙江
省の周囲に知られている。廃棄電子部品の名目にかこつけて、コンテナーで取次販
売者に外国の廃棄パソコンが輸入された。その中から再利用できる部品を選んで、
改めて組み立てられて完成品となって、郊外と農村でのネットバーに、あるいはパ
ソコン性能を高く求めない株主に売り出す。
台州大麦嶼にいったことがある人の話によると、大麦嶼ではパソコン知識のない
漁民は売れないパソコン部品をあちこち不法投棄するため、周りに環境汚染を引き
起こした。商売人たちは何人かを雇って、輸入された中古部品を組み立てて、完成
品を製造する。価格は新品の 3 分の2である。さらに残った部品は不法投棄され
る。
従って、来年から杭州は廃棄パソコンのピークを迎えるだろう。社会はパソコン
に対する需要がますます多くなる。相対的に安い中古パソコンマーケットはさらに
大麦嶼のような外国廃棄パソコンの集散地の繁栄を刺激するだろう。その時、残り
の 95%の無害化処理できない廃棄パソコンは現代人の生活にどんな影響に与えるで
しょう。
④ 廃棄パソコンは粗大ゴミとなる。淘汰したパソコンをどこで回収する
出所:北京晩報 2001/10/23
新しく購入した時、古いのはどう処理するかが多くの人々の直面している問題で
ある。現在パソコンは家庭で使わずにおくものとなる場合が多い。毎年中国はパソ
コンの販売量が千万台増加し、淘汰量が約 500 万台と予測された。この膨大な“電
子ゴミ”は環境を汚染し始めている。今日記者は環境衛生部門からパソコンゴミが
年末に回収項目の中に入れるようになることがわかった。
専門家の説明によると、一台の個人用パソコンは約 700 種の化学原料を含んでい
て。たくさんの有害物質もふくまれている。もし処理しないで埋められたら、パソ
コンの鉛が漏れ出して、土壌をひどく汚染するに違いない。もし焼却したら、原料
から大量の有害気体が放出され、大気を汚染する。さらに酸性雨を引き起こす。
記者の調べによると、現在多くの機関と家庭はまだ 80、90 年代の早期パソコン
を持っていて、処理できない。特に環境にやさしい液体モニターの出現はたくさん
の旧来のモニターパソコンを淘汰した。小中学校で一番にパソコン導入した北京景
山学校パソコン教室の郭善渡先生は学校がこのようなパソコンを記念として展示す
る以外、倉庫に保存するしかない、と語った。多くの大学、中学校、研究機関、金
融機関、政府機関の倉庫で使わずにおく廃棄パソコンが百台以上に上ってきた。廃
棄パソコンに対して、現在世間には2つの相違な意見がある。一つは、淘汰したば
かりのパソコンを貧困地域に寄付するべきだ、という意見。ところが、教育界の
人々はこの意見をほとんど否定する。郭先生は古い機械の方が使用者の素質を高く
求めるため、貧困地域へ送ってはいけなくて、適切に回収するべきだと思ってい
た。
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現在古いパソコンの回収は主に 2 つ方法がある。1、関連部門が定期的に、ある
いは不定期的に社会からの寄付を受け入れて、貧困地域へ救済する。受け入れるの
は中古品と新品限る。2、電子市場で安い値段で購入して、新しくして改造して、
販売する。今国内のパソコン企業は真の意味では回収作業を行っていない。いくつ
かの外国メーカーはパソコンのプラスチックと鉛を回収し始めるが、国内はまだこ
のような計画がない。業内の人はメーカーが無償に回収することと使用者が廃棄に
金を出すことが今後の見通しだと思っている。
北京市環境衛生局の関連者はアメリカからのレポートによると、去年アメリカは
約 2000 万台のパソコンが廃棄された。その中でわずか 10%しか回収されていな
い。今後 10 年間に 15 億台のパソコンが淘汰されるだろう。全世界のパソコン廃棄
総量はもっと膨大となる。パソコン回収はグロバール的な問題となる。今までは国
内使用者はほとんど倉庫に保存して、埋め立て場へ送らないため、回収問題がまだ
著しくない。ところが、個人パソコンの使用量の増加につれて、廃棄パソコンがも
たらす問題が注目されている。今国内は廃棄パソコンを正式に回収項目の中に入れ
ていない。北京でも専門的な部門と機関が廃棄パソコンの回収と廃棄の作業を行っ
ていない。ところが、パソコンの回収と処理も議事日程に乗せている。情報による
と、北京市は年末に廃棄パソコンを粗大ゴミに入れて、きちんと回収処理するため
である。
⑤ 廃棄パソコンは大量の電子ゴミをもたらす。パソコンの淘汰は環境の警報を発令
した
出所:北京晨報 2001/9/4
液晶モニターは新しい PC 消費を引き出した。同時に一つ鋭い問題が浮かびあが
った。続々に現れる廃棄パソコンは膨大な電子ゴミを作り出したが、なんにも回収
ルートがなく、放任され環境を侵食する。環境専門家は廃棄パソコンが環境の警報
を発令したと警告した。
球面パソコンのモニターは一台に平均に4∼8ポンドの鉛、またカドミウム、水
銀、クロムとポリ塩化ビニールなどの有害物質が含まれている。きちんと処理して
から廃棄しなければならない。
現在、毎年中国ではパソコンの販売量が千万台増加している。将来5∼10 年の間
の増量は専門家によると 25%ぐらいと予測された。現在古いパソコンの淘汰量は約
500 万台と見られる。環境にやさしい液晶モニターの出現は旧来の球面モニターの
淘汰を促進する。
国家環境保護総局はパソコンがまだ回収項目に入れられていないと表明した。北
京市環境保護局は古いパソコンの回収作業がどこの部門に管理されるかが決められ
ていないと述べた。企業界では製造業が生産と販売だけして、回収問題がまだ目に
入っていないと語った。
パソコン流通量がもっとも多い中関村では、記者は確かにあるところが古いパソ
コンをまた使っていることを発見した。ところが、彼達はほとんど古いパソコンを
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改造して、完成品を販売している。確かに使用できない場合、CPU だけを回収し
て、ケースとモニターをゴミとして投棄した。完成品も中小都市と農村へ流れて行
く。従って、あちらは常に最終的な汚染される地域となる。
アメリカでは廃棄パソコンがもうすぐ 3.15∼6.8 億台となるだろう。巨大な富を
創造したパソコンは同時に山のように積み上げる有害物質をもたらす。
いくつかの外国メーカーは回収作業をし始めた。IBM 社は CPU プラスチック
を 100%回収することになっている。中国では回収作業をする企業まだ一社もな
い。
専門家は古いパソコンを回収することが早急にすることである。将来のルートは
2つがある。1、製造者は無償に回収;2、回収と再利用の費用を使用者が負担す
る。回収仲介は販売店となる。
⑥ 香港で家まで訪ねて無料で廃棄パソコンを回収
出所:華南新聞 2001
「香港環境保護団体“緑色力量”の推測によると、今年約 100 万台以上のパソコ
ンが廃棄される。この団体は回収行動を行って、有害物質の拡散を減少する。」
香港環境保護署の統計によると、毎日約 700 台パソコンが投棄される。この団体
の科学と自然保護の総監督は次のように指摘した。パソコンは多くの有害物質を含
んでいて、例えば、鉛と水銀が、パソコン一台に 3.8 ポンド含まれている。これら
の鉛と水銀は生殖力に影響し、胎児知力を損害し、発ガン性物質となる。もしパソ
コンを収集所に廃棄したら、有毒物質は廃水に流されて海へ注いで、すでに食物連
鎖で人体健康に影響することになる。彼は市民がなるべくパソコンの使用寿命を延
ばして、適切に回収することを呼びかけた。
“緑色力量”は本月から 3 ヶ月間家まで訪ねて無料で廃棄パソコンと部品を回収す
る。そして、回収した廃棄物を回収業者へ送ることになる。
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5.5 廃電池の回収・リサイクル
(1) 有毒有害固体廃棄物処理設備の国産化の策略
(抜粋再掲)
出所:中国環境報 2001/6/2
統計によると、中国では毎年電池の生産量は 150 億個である。第十五年計画期間
では全国電池総生産量が 200 億個/年、フルオレセント・ランプが 6 億本/年を計
画している。現在全国の年間電池の消費量は 70 億個、フルオレセント・ランプは
4.2 億本となっている。都市では5#、7#乾電池が利用されている。今後規格と
サイズはいっそう小さくなる。小さければ小さいほど、長い使用期間を求める。こ
のような電池は有毒有害物質が比較的安定し、処理が難しい。廃棄乾電池の中には
水銀、亜鉛、マンガンなど有毒有害重金属を含んでいて、廃棄フルオレセント・ラ
ンプは水銀を含んでいて、医療ゴミでは大量の細菌、ウイルス、放射物質及び化学
薬剤などを含んでいる。もしこのような固体廃棄物を特別に処理しないで、生活ゴ
ミに混入されると、この汚染度は普通の生活ゴミをはるか超える。
調査によると、90 年代欧米諸国は廃棄乾電池、フルオレセント・ランプ、医療ゴ
ミなど有毒有害物の処理技術についての研究に着手していた。現在大規模でかつ商
業化されている。そこで、相応的な回収システムと法律も定めた。今中国では処理
技術、回収システム、法律法規などが検討中である。市場運営の条件も不充分であ
る。一部分の民営企業は生産実験を行ったが、技術と処理規模が外国の現状と比べ
られない。以前の欧米の経験から見ると、もし未成熟な処理技術をとったら、いっ
そう深刻な汚染を招いたと思われる。
企業は国家が相関の政策を定めるべきだと提案をした。販売から有効的な回収シ
ステムをつくって、あらゆる“廃棄電池で新しい電池を交換する”と言われる。国
営企業は市場変化に反応が遅い、私営、あるいは外資系企業は運営が速いので、こ
のようなビジネスチャンスは私営、あるいは外資企業にまかせるべきだ。
(2) 廃棄電池を取り巻く状況
① 3 名の学生の調査でわかった中国の驚く廃棄電池の事実
出所:新華網 2001/11/16
新華社杭州の報道によると、中国の廃棄電池の回収率は一体どのくらいでしょう
か?杭州市で 3 名の中学生が何ヶ月にもわたって、調査を行った。杭州の廃棄電池
の回収率はわずか 10%ということがわかった。
この 3 人の学生の調査によると、市内のいくつかのマーケット、住宅と学校など
で回収活動が行われたが、様々な原因で効果があまり著しくなかった。回収率はわ
ずか 1―2%ぐらいである。
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“廃棄電池の危害がこんな大きいのに、回収現状は非常に低い、という明らかな対
比がある。”と 3 学生が書いた「廃棄電池の回収現状について調査と研究」の中に
報告された。
調査によると、廃棄電池の危害を認める市民が 88%ですが、8 割の市民は回収活
動が自分と関係ない、あるいは参加時間がないということがわかった。現在、杭州
市での毎年の電池消費量は 2000 万個と統計された。
また、住民たちの 87%が廃棄電池と生活ゴミと混ぜて、投棄することが発見され
た。原因というのは回収所が少ない、全市で 300 ヶ所しかないので、なかなか需要
が満足されないと指摘された。
彼たちは回収の仕方を改善するべきだと提案した。また、政府の法律の執行と宣
伝が不足と批判している。多くの市民は廃棄電池の回収についての宣伝をあまり聞
いたことがないと述べた。
ただ昨年、中国の電池生産量と消費量は 140 億個となった。世界総量の 3 分の1
を占めた。廃棄電池には水銀、鉛、ニッケル、マンガンなど多種の重金属を含み、
もし勝手に投棄したら、このような毒物が土壌と水へ入り込んで、さらに食物連鎖
を通じて人体へ侵入してしまう。
② 投棄率 99%に至る 廃棄電池の回収は望んだとおりではない
出所:解放日報 2001/10/31
1998 年 5 月から今まで、上海市では 4675 ヶ所の廃棄電池回収所を設けた。その
結果、約 352 万個、約 90 トンの廃棄電池は回収された。しかし、当市での毎年の
廃棄電池発生量が 3000 トンということから計算してみると、100 個の廃棄電池の
中でわずか一つしか回収されていないと言える。その他、99 個が勝手に投棄され
た。
廃棄電池が勝手に投棄され、埋められると、その中に含まれる水銀、鉛などの重
金属が土壌と地下水を汚染する。生態環境と人体にも危害が潜在している。1998 年
から回収作業が始って、1500 ヶ所の回収箱を設け、北塘橋に分類処理場を建設し
た。1998 年には、回収総量は 20 万個、合計重量が 5 トンとなった。1999 年か
ら、回収ネットがますます拡大して、当年回収総量は約 70 万個、合計重量が 20 ト
ンとなった。去年、全市 12 区で 32 ヶ所有害ゴミ収集所を設立した。年間約 140 万
個、37 トンの廃棄電池が回収された。今年 APEC 会議のため主要な道路で 2500 ヶ
所の分類収集所を設けた。7 月までに、約 120 万個、28 トンの廃棄電池が回収され
た。4 年間にわたって、毎年回収量が増えても、大部分の廃棄電池が不法投棄され
ている。
上海では初めての危険廃棄物埋め立て場が年内に利用される。北塘橋で回収され
た廃棄電池も埋め立て場へ移送され埋められる。専門家たちは早急に乾電池の販売
から回収率を高めるべきだと呼びかけている。1、外国の経験を参考にする。販売
の時に交換制度を制定する。2、乾電池の販売の許可制度を制定する。法律の執行
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を通じて、一部分の水銀含有量が高い廃棄電池を取り締まる。3、乾電池消費量が
高い機関、企業などで管理して、内部で回収ネットを設立し、乾電池の回収数を確
保する。
③ 廃棄電池の汚染問題を全面的に解決することが難題
出所:央視国際 2001/10/22
「短期間で、国内マーケットの普通の電池が水銀なし電池に替わるのは電池の水銀
汚染の難題である。」
国民の環境保護の意識が高まるとともに、各地の環境保護ボランティア、学校、
企業などから回収される廃棄電池がますます増えてくる。
中国電池工業協会事務長王敬中は電池回収に熱心なことはいいことですが、どこ
におくのか、どう処理するのかが新しい問題となると語った。
記者の調査によると、上海、北京では回収された電池は数百トンとなったが、今ま
で倉庫に置きっぱなしである。廃棄電池処理場の建設が当面の急務である。今年年
末、河北省易県で中国第一個廃棄電池回収処理場が完成する。同時に、ハルビンで
も廃棄電池処理場の建設を計画している。
専門家たちは一部分の地域で大量の廃棄電池が収集されても、回収率が低い現
在、処理場が操業したら、現在収集された量が正常な工場の運転の需要に対応でき
るか問題だと指摘している。
中国電池工業協会事務長王敬中はもし処理効果が不合格なら、もしくは原料が足
りなければ、処理場は倒産するほかないだろう。
統計数字によると、北京、河北、天津の年間電池消費総量は約 20000 トンとな
る。回収率 20%によって計算すれば、毎年回収できるのは 4000 トンである。しか
し、これはただの理想的な計算にすぎない。中国では完全な回収ネットをまだ形成
していないので、このような多量な電池の回収は非常にむずかしいとみられる。
専門家たちは今早急に分類回収所を増やさなければならない。住宅地で専用の回
収箱を設け、同時に、国家関連機関が相応の補助金を提供するようにと提案した。
④ 小さい電池、大きい危害−来年広州は分類処理に着手
出所:南方都市報 2001/10/28
最近、広州市環境衛生局担当者は来年上々に生活ゴミから危害が大きいな廃棄電
池を分類しはじめると発表した。
電池は小さいのに、汚染性が極めて大きい。ひとつの電池は一平方メートルの土壌
を汚染できる。それに、電池の中の水銀は人体に非常に有害な重金属である。古い
電池が投棄され、腐食されると、水銀が漏れて、地下水を汚染し、さらに植物が吸
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収したら、人、動物、植物などの食物連鎖を通じて、人体を慢性中毒にさせる恐れ
がある。ところが、現在、回収の利益があまり高くないので、電池汚染を有効的に
コントロールするのは難しい。最近、広州市環境衛生局担当者は広州市が廃棄電池
の分類回収を正式な議事日程に来年から乗せる予定があると語った。
⑤ 民営廃電池処理企業は危険を冒して取りかかる
出所:中国青年報 2001/7/18
一ヶ月前、国内で初めての廃電池処理場を計画している王自新は得意になってい
たが、今彼は自分が危険を冒していることを感じている。それに、“これは危険係
数がますます大きくなる冒険である。うまくやれないと、私は破産する恐れがある
よ。”と王さんはそう語った。
王自新は北京の一家民営企業の総経理である。長い間彼は環境保護事業に熱心
で、資本を蓄積すると、環境保護の項目へ投資するつもりである。数年前、砂漠化
問題は社会の注目を招き、王自新は内モンゴルの砂漠を改造する項目に投資した
が、さまざまな原因で、投資が失敗した。
しかし、王自新は落ち込まなく、マスコミを通じて廃電池の危険性を認識して、
また積極的に廃電池処理の項目を探った。北京科学技術大学が研究した“全湿法”
で酸性電池回収技術を発明した。この処理技術は国家関連機関に鑑定されて、スイ
スや日本などの同類技術より優れていることがわかった。この技術は回収処理中に
発生する汚染問題をうまく解決できる。
王自新は河北省易県陶器工場などの提携者を集り、約 700 万元(約 1.2 億円に相
当する)を共同に投資し、国内の第一社廃電池リサイクル処理場を建設する。うま
く行けば、今年 8 月には正式に生産に取りかかるだろう。
王自新は確かに危険を冒している。海外から見ると、廃電池の回収処理はほとん
ど儲けにならないと見られる。各国は私営企業が廃電池を回収することを支えるた
め、補助政策を取り入れている。調査によると、1 トン廃電池を処理すれば、日本
では 100 万円の補助金を出し、スイスでは約 5000 元に相当するスイスフランの補
助金をだすことになっている。ところが、現在国内ではこのような補助政策がいな
いので、ある意味、王自新の処理場は損するビジネスを行っている。
20 世紀 80 年代中期から、北京市関連部門は廃電池処理場を建設するため、3 回
募金したが、結局政府の補助金が欠けるため果たしてなかった。王自新は補助政策
が政府の議事日程に載っているので、きっと公表されると考えている。現在主要な
ことはいかに廃電池を処理するかが問題である。
記者の調査によると、国家環境保護総局の関連部門はいかに電池廃棄税を徴収す
るかを検討している。しかし、この作業は非常に困難である。まず電池生産者は廃
電池処理に余計な費用を負担したくない。それに、廃電池環境税は一体どう徴収す
るかをまだ論議している。
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廃棄電池の回収ルートはさらに開くべきだ。今、北京市では多くの場所に専用の
廃電池回収箱を設けているが、回収した電池の数が非常に少ないため、廃電池処理
場の需要をまったく満足できない。王自新の処理場は一年間で 3000 トンの廃電池
を処理できると予測される。毎年北京市は電池消費総量が 6000∼10000 トンであ
る。周辺地域の消費量を含んで、回収される電池量が処理場の需要に充分に満足で
きるが、現在回収率がかなり低いので、3 年近く北京市で回収された廃電池は約
300 トンしかなかった。この量では、処理場の運転は非常に難しいと見られる。
現在、王自新は自らの回収システムを急いでつくっている。彼は“北京東華? 馨
廃電池回収センター”を成立した。6 月 1 日廃電池回収ホットラインを正式に開通
した(010―67911400)、北京市で 500 ヶ所の回収所を設けるのを計画している。
現在、北京市行政管理委員会は今まで収集された 300 トンの廃電池を王自新の処
理場へ送った。王自新も関連部門から免税などの特恵政策を引き入れた。
⑥ 廃電池処理技術の研究は成功になった
出所:科技日報 2001/7/2
廃棄電池の中には大量の亜鉛、銅、水銀、酸、アルカリなどの物質が含まれてい
る。このような物質は環境を汚染する。現存のゴミ処理方法ではなかなか解決でき
ない。通常のやり方は他の生活ゴミと混ぜて焼却させる。この方法は重金属、酸物
質及びアルカリ物質などが燃焼中に大量の有害気体を発生する。それに、有用な物
質が回収できないので、大きな浪費をもたらした。
廃棄電池処理中の一連の問題を根本的に解決するため、現有の時代遅れの技術に
取ってかわって、プロセスを短縮し、省エネ化し、利用度を高めるべきである。
CECO 北京中宜環能環境保護技術有限公司では“廃電池処理技術”という研究が開
発された。この技術は横式のロースターを利用し、廃棄電池を回収処理するという
ものである。まず、廃電池を砕き、各物質を分類して回収する。この一連の技術は
全部、国産化となった。コストを大幅に減少した。この技術はパソコンでコントロ
ールし、砕けた廃電池の分解分類を行う。亜鉛、マンガン、銀、ニッケルと鉄など
の重金属を抽出して回収する。残るスラグも建築材料として利用される。再利用で
きない物質は無害化に処理される。
⑦ 環境保護難問の解決ため易県で廃電池処理場が建設された
出所:経済日報 2001/5/29
廃電池がやっと処理できるようになるだろう。北京科学技術大学と河北易県が共
同で投資する東華? 馨廃電池処理場が完成した。6 月に生産を始める。投資 780 万
元(約 1 億2千万円に相当する)の処理場で年間に 3000 トンの廃電池を処理でき
る。いわゆる河北、天津と北京などの地域の廃電池の環境に対する汚染を有効的に
解決できる。
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廃電池リサイクル処理場で利用される技術は北京科学技術大学曾華栄教授が提供
したものである。曾教授は 20 世紀 80 年代から廃電池の処理技術に取り組んでき
た。
北京市環境衛生局の支えの下で、北京市廃電池の収集と処理産業化について深く
研究していた。曾教授の処理技術は日本の湿法やスイスの火法と異なって、破砕、
研磨、洗浄、選択、抽出、廃水処理などのプロセスを通じて、最後にブリキ、亜鉛
などの製品を取り出し、電解加工で高品質の亜鉛、マンガンなどの製品を収める。
また少なくない副産物も回収できる。もうひとつ肝心な点は廃水が国家環境保護基
準に達していて、循環利用もできるようになった。
調査によると、現在中国は電池の年生産総量が約 140 億個で、北京だけの電池消
費量が2億個、約 6000 トンとなる。2 年間で、保定市関連部門及び大学の学生たち
は 20 万個を回収した。
⑧ 上海の廃電池は活路がある
出所:新聞晨報 2001/2/12
昨日、記者会見で上海市政治協商委員会、上海市環境保護局危険廃棄物処理セン
ター主任の鄧華龍は上海市が具体的な廃電池処理方法を公に実施し、あらかじめ国
務院関連部門の「電池製品の水銀含有量を規制される規定」を執行すると語った。
鄧華龍委員の説明によると、上海市で年間発生する廃電池は約 1.5 億個、3000 ト
ンとなっている。乾電池の生産者は年間で約 1000 万個、200 トンの乾電池を廃棄
する。乾電池は環境を害さないように、上海では廃電池を回収しながら、収集され
た廃電池を集中して埋める一方で、廃電池の処理を加速している。今、廃電池の処
理は水銀なしの電池が充分は再利用し、水銀電池は埋め立ての方法を行っている。
上海市環境保護局は一部分の水銀なしの電池の模範処理場を確定して、廃電池の中
のニッケル、鉄、マンガンを回収する。電池の再利用率が 100%近くなる。
水銀電池の埋め立ては場所選択、環境影響の評価、地質監査、工程実行報告、土
地の徴発などの前期作業が完成した。この安全な埋め立て場は 131 ムー(約 8.7377
ヘクタールに相当する)の広さがあり、処理規模が 2.5 万トン/年、第一期工程が
今年年末に完成する予定である。
⑨ 廃棄電池の動き
出所:中国青年報 2001/4/25
「『廃電池は環境を汚染する』、『電池の中の有害物質が健康に影響する』、この
宣伝の下で、今、全国で廃電池の収集活動が盛んになっている。」
4 月 20 日北京で行われた「廃棄電池の動き」総括会議は有力な例である。この活
動は国家環境保護総局宣教中心、北京市教育委員会、北京行政(政治)管理委員会
とアメリカ(石油会社)中国環境教育基金会の共同で主催された。活動に参加した
学校は55トン約 300 万個電池を回収した。
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しかし、各市から収集された廃電池をいかに処理するかが新しい問題となった。
北京市の「有用なゴミセンター」で積み上げられた電池は置き場所がまもなくなく
なりそうである。「大量の電池の積み上げは上空で巨大な水銀ボールとなった」と
いう言い方について、北京市行政管理委員会環境部の呉其偉さんはこのような言い
方は無責任である。科学的な検証がない。あらゆる廃電池が適切に密封して保存さ
れている。現在私達は無害化にできないので、資源化することが言えないと考えて
いる。
中国電池工業協会の関連担当者の説明によると、電池は充電型と乾電池という二
種類に分けている。充電電池はニッケル、リチウム、鉛などの貴重な金属を含んで
いて、回収価値が非常に高い。ところが、収集されたのは主に乾電池である。その
中の有害物質である水銀は再利用価値があまりないだけでなく、回収処理の経済利
益もほとんどない。中国の乾電池の生産量は世界の第一位を占め、年間 150 億個が
生産される。国内消費量は 70 億個に至る。現在多くの先進国では水銀を含む電池
は淘汰された。乾電池も無水銀化と低水銀化になった。
1997 年に、中国は電池製品の水銀含有量の制限、最終無水銀となるという規定を
実施した。現在、中国では十何社の企業が無水銀電池を生産できる。例えば、南
孚、双鹿などの会社が含まれている。しかし、まだ傍観的態度を取っている企業も
少なくない。
外国では廃棄充電電池はが一般的にリサイクルされているが、廃棄乾電池は、主
にまとめて埋められる。一部分の国は乾電池の処理場を持っているが、コストが高
くて、利益がよくないため、政府の補助を依頼しなくてはいけない状態である。国
家環境保護総局汚染控制司の関連者の説明によると、廃棄乾電池のリサイクル自身
は引き合わない。中国の状況から考えてみると、今は埋める方が良い方法である。
ところが、水銀を含む廃電池は危険廃棄物として埋められるべき。埋め立て場は安
全的、有効的な汚染防止措置を用いなければならない。現在中国では廃電池の専用
の埋め立て場がまだない。
呉其偉部長はあらゆるゴミの処理は三つ環節段階がある。――収集、運搬、処理
である。現在中国はゴミ分類がまだ行き渡っていない。この三つの段階はまだ整備
されていない。廃棄電池の処理はまず減量化、無害化することである。その後に、
資源化処理するようになる。適切に密封して保存されることもひとつの処理しかた
である。現物の積み上げと環境汚染とは同一な概念ではない。有害ゴミの解決は製
品の設計から着手するべきである。水銀を含む電池が生産されなければ、利用者も
いなくなる。処理も自然にしやすくなるだろうと述べた。
- 71 -
5.6 廃プラスチック及び廃タイヤの回収・リサイクル
(1) 廃プラスチック
① 廃棄プラスチックはガソリンに変わってはじめての分解ガソリンは深センで誕生
出所:人民網(ネット)2001/11/5
“ホワイト汚染”と呼ばれる廃棄プラスチックを原料としてガソリンとディーゼ
ル・オイルが生産できるようになった。現地の報道によると、深? 緑色環境保護科
学技術有限公司は廃棄プラスチックを分解して生産する 90#無鉛ガソリンを下坪模
範基地で誕生させた。この技術は初めて国家基準に達して、産業化を実現した。
統計によると、中国は年間に発生するプラスチックゴミが 3000 万トンとなる。
深? も5∼10 万トンが発生する。いかにこのような大量の廃棄プスチックを処理す
るかが一つの早急に解決する難題となっている。現在国際的にも廃棄プラスチック
をオイルに変えることが理想的な回収方法と考えられている。この技術はホワイト
汚染を取り除く上に、資源化できる。しかし、廃棄プラスチックのオイル化は高い
技術水準と産業化の基準が求められている。国内企業はこれ等全面的に難関をなか
なか突破できなかった。
深? 緑色環境保護科学技術有限公司は廃棄プラスチックを分解する技術とプラン
トを発明したため、業界内の産業化を実現した第一号となった。第三回中国国際新
技術成果交易大会後、当社は 20 ヶ省市の約百か社の諮問と見学者を接待した。そ
れに、いくつかの技術の譲り渡しと設備の販売などの契約を結んだ。現在、当社は
深? 、藍州等の 17 ヶ所に生産基地を建設した。年間 2.5 万トンの廃棄プラスチック
を分解し、2 万トンのガソリンとディーゼル・オイルを生産している。生産された
90#鉛なしガソリンと 0#ディーゼル・オイルは深? 製品品質監督検査所の検査に
よって、全部国家 GB17930―GB252―94 基準に達した。
② プラスチックの発明は環境保護作業の悩みとなる
出所:人民網 2001/11/19
1909 年に、アメリカで初めてフェノール樹脂が合成された。20 世紀 30 年代に、
ナイロンが誕生して、“石炭、空気及び水で合成され、くもの巣より細い、鋼鉄よ
り硬い、シルクの繊維より優れ”と呼ばれた。ナイロンの出現は後の各種プラスチ
ックの発明と生産の基礎を定めた。第二次世界大戦中に石油化学工業の発展のた
め、プラスチックの原料となる石油は石炭に変った。
プラスチックは非常に軽い物質である。低温度で加熱して柔らかくなる。それ
に、成形性、色彩は鮮やか、軽量、つよい、経済的なプラスチックは人々の生活に
便利さをもたらし、工業の発展を推進した。
しかし、プラスチックの誕生から 100 年も経っていないのに、人間の生存環境を
脅かすようになった。プラスチックは石油、あるいは石炭から抽出された化学製品
である。一旦生産されると自然に分解しにくくなる。特にプラスチックは地下に埋
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められて、200 年たっても腐らず、分解しない。多量のプラスチックが埋められた
ら、土壌に固まって、植物の成長に影響する。
中国では年間にプラスチックの生産量が 300 万トン、消費量が 600 万トン以上で
ある。全世界のプラスチックの年間生産量は 1 億トンである。もし毎年 15%のプラ
スチックが不法投棄されると計算すると、全世界の廃棄プラスチックは 1500 万ト
ンとなる。その中に、中国の廃棄総量は 100 万トン以上と見られる。廃棄プラスチ
ックは生活ゴミの 40%を占めている。このような大量の廃棄プラスチックが埋めら
れると、耕地に負担をかけるにちがいない。
現在、多くの国は焼却と再利用という二つ方法で廃棄プラスチックを処理する。
二つの処理方法はいずれにしてもリサイクルできるが、焼却中と加工中で発生した
有害気体は人体を害し、環境も汚染する。したがって、廃棄プラスチックの合理的
な処理方法は非常にむずかしい問題である。
③ 発泡プラスチック弁当箱の使用禁止には今まで論争している。執行も困難となっ
ている。一体どう廃棄すればいいのか?上海市の対策:全力に回収、廃棄物
を宝に変る
出所:経済日報 2001/11/11
上海郊外で何軒平屋に住んでいる河南省から着た梅氏二人兄弟は毎日、あちこち
駆け回って、廃棄プラスチック弁当箱を回収している。それを簡単に洗浄して、
600 個ずつひと包みとする。
自ら回収した弁当箱以外、彼たちは近所の回収所から運送された弁当箱も収集し
ている。毎日彼等が取引する弁当箱が約 6 万個となっている。箱一つを 1 分(約
0.18 円に相当する)で購入して、3 分(約 0.54 円に相当する)で売り出す。
今年 3 月から、上海郊外の 4 ヶ所にこのような廃棄プラスチック弁当箱回収所を
設けた。
「廃棄弁当箱へ新生命を与える」
4 ヶ所の回収所から収集した廃棄プラスチック弁当箱は上海の隣の江蘇省昆山市
石浦鎮にあるプラスチック弁当箱処理場――保緑プラスチック資源再生処理有限公
司まで運搬される。
工場で、作業人は廃棄弁当箱を粉砕機に入れて、砕片を3回のアルカリ水で洗浄
して、強力にもみ洗いして、絞って、粒々の玉に丸める。高温で引っ張って、平た
いひも状にローラーをかけて、また粒々に切って再利用できる粒子となる。このよ
うな再生粒子は 1 トンを 2000 元(約 3.5 万円に相当する)で販売する。この価格
は新生ポリスチロールの 3 分の1の値段である。
当公司総経理の黄隆濱はここで毎日上海市の 30 万個廃棄プラスチック弁当箱と
原料として、1 トン近い再生ポリスチロールを生産されると紹介した。
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このような再生粒子は灰色で、単体で使うと、性能的には明らかに新生ポリスチロ
ールに劣るが、新生ポリスチロールの中に少量の再生粒子(総量の 10∼15%)を混
和すると、使用性能は完全に変らない。そして、再生ポリスロールで製造される各
種建材、CD カバー、空調濾過網、レーンコートボタン、文具用品などのマーケッ
トは非常に広いとみられる。
「“ホワイト汚染”は上海で消えていくだろう」
芦湾区環境衛生管理局の周嵐の紹介によると、去年 10 月から区内の飲食店とビ
ジネスなどの使い捨て発泡プラスチック弁当箱について調査を行った。4 ヶ所で有
償の回収所を設け、6 月だけで区内で 45 万個の弁当箱を収集した。しかし、回収費
用を言うと、皆は心配になった。
この問題について上海市廃棄物管理部部長の丁霊童は去年、10 月 1 日から「上海
市使い捨てプラスチック弁当箱管理暫定規定」を実施した。主旨は「根本からコン
トロール、回収リサイクル、徐々に禁止となる、代替製品を提唱する」ということ
になっている。11 月から、生産者に処理管理費を徴収しはじめる。現在上海市場で
は販売されている発泡プラスチック弁当箱は使用ラベルを貼らなければならない。
ひとつのラベルは 3 分で購入する。ラベルの全部の収入は回収作業の購入費、加工
費、ラベルの製造費、宣伝費などに使う。
統計によると、上海市で毎日 80 万個プラスチック弁当箱を消費される。「暫定
規定」が実施されてから、回収作業は著しい効果が現れた。今年前半、回収率は
25%になった。年末に、回収率 50%を目指している。
(2) 廃タイヤ
① 冷凍微細ゴム粉の生産システムの開発成功−廃棄タイヤリサイクル潜在力巨大
出所:人民日報 2001/4/28
自動車産業の飛躍な発展につれて、廃棄タイヤは急激に増加してくるだろう。不
完全な統計によると、中国で現在毎年発生した廃棄タイヤの数は 3000 万個となっ
た。廃棄タイヤは固体形態が崩しにくいため、不法投棄すると、自然環境を破壊す
ることになる。いわゆる「ブラック汚染」と呼ばれる。どう回収、リサイクルする
かは切実な問題となった。
専門家の紹介によると、現在廃棄タイヤの再利用方式は 2 種類ある。1、再生ゴ
ムの製造;2、ゴム粉の製造である。実践で再生ゴムの製造はエネルギーの消耗が
大きくて、環境の汚染がひどいと証明された。現在工業先進国はほとんど再生ゴム
の生産を停止した。かわりに微細ゴム粉生産システムの開発を研究している。微細
ゴム粉は天然ゴムの弾性と再接着性があるため、ゴム製品の生産、ゴム改良、建材
改良などの領域へ広く適用できる。
最近、山東省青島市緑葉ゴム公司はLY型液体窒素冷凍方法微細ゴム粉生産シス
テムを開発した。このシステムを利用して、廃棄タイヤが加工されて、係数 80 目
以上の微細ゴム粉を生産した。外国の同類のシステムに比べて、このシステムは省
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エネなどの長所がある。予定販売価格は先進国の同類製品の 3 分の 2 に相当する。
極めて競争力をもつ。
中国はゴム資源が相対的に不足国である。毎年大量の天然ゴムが輸入されてい
る。液体窒素冷凍方法の微細ゴム粉生産システムの普及は「ブラック汚染」を予防
できるだけでなく、大量の外貨を節約し、経済面と社会面の利益が非常に巨大であ
る。
② 台湾は古い車の回収に高価も惜しまない
出所:南方日報 2001/7/21
古い車の廃棄回収の促進のため、台湾環境保護署は今年 1 月から、1 台で 1.3 万
元(約7万円に相当する)の褒賞金で、10 年以上の古い車を回収することになって
いる。
環境保護署は 1 年間で約 2 万台の中古車を回収する予定である。この対策が世間
に好評だった。施行されてから半年、約 5 千近くの中古車が回収された。この状態
が続くと、環境保護署は 2 億元(約 11.7 億円に相当する)の予算が不足すると見ら
れる。
この政策は前環境保護署署長の林俊義が推進したことである。表彰期間は 1 年間
である。一年間に、環境保護署の規定を通じて、回収された 10 年以上の中古車な
ら、すべて 1.3 万元の褒賞金をもらえる。環境保護署の推測によると、この期間
に、約 2 万台の高齢車が廃棄されるそうである。
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5.7 固体廃棄物処理センター
(1) 有毒有害固体廃棄物処理設備の国産化の策略
出所:中国環境報 2001/6/25
近い将来に、中国は有毒有害固体廃棄物の処理設備が国産化となるだろう。つい
最近、中国環境保護公司は担当した「有毒有害固体廃棄物処理設備について外国技
術を導入し国産化となる模範工程」という国債プロジェクトは国家発展計画委員会
の許可を得ていた。このプロジェクトが北京市順義開発区で実施される。最初の投
資は1億元(約 17 億円に相当する)に達する。記者会見で中国環境保護公司の担
当責任者は国家の代表として環境保護設備を国産化する当社が今後国内外で提携パ
ートナーを求めると語っていた。
この模範プロジェクトは廃棄乾電池と医療ゴミなど有毒有害固体廃棄物を無毒
化、減量化することを目的とする。主旨は処理ラインを作り、少しずつ設備と技術
を国産化する。その後、北京から地方へ展開していく。なるべく第十五年計画期間
の内に処理総量を全国有毒有害固体廃棄物総量の 20∼30%にする。
中国環境保護公司はこのプロジェクトが単なる設備の導入だけではなく、設備の
導入を通じて、先端的な技術を求めていることを表明した。現在当社は 110 件のプ
ロジェクトを国より委託されている。
統計によると、中国では毎年電池の生産量は 150 億個である。第十五年計画期間
では全国電池総生産量を 200 億個/年、フルオレセント・ランプを 6 億本/年が計
画されている。現在全国の年間電池の消費量は 70 億個、フルオレセント・ランプ
は 4.2 億本となっている。都市では5#7、7#乾電池が利用されている。今後規格
とサイズはいっそう小さくなる。小さければ小さいほど、長い使用期間を求められ
る。このような電池は有毒有害物質が比較的安定していて処理が難しい。廃棄乾電
池の中には水銀、亜鉛、マンガンなど有毒有害重金属を含み、廃棄フルオレセン
ト・ランプは水銀を含んで、医療ゴミでは大量の細菌、ウイルス、放射物質及び化
学薬剤などを含んでいる。もしこのような固体廃棄物が特別に処理されずに、生活
ゴミに混入されると、この汚染度は普通の生活ゴミをはるかに超える。
調査によると、90 年代欧米諸国は廃棄乾電池、フルオレセント・ランプ、医療ゴ
ミなど有毒有害物の処理技術についての研究に着手していた。現在では大規模でか
つ商業化された。そこで、相応的な回収システムと法律も定めた。今中国では処理
技術、回収システム、法律法規などが検討中である。市場運営の条件も不充分であ
る。一部分の民営企業は生産実験を行ったが、技術と処理規模が外国の現状と比べ
ものにならない。以前の欧米の経験から見ると、もし未成熟な処理技術をとった
ら、いっそう深刻な汚染を招いたと思われる。
企業は国家が相関の政策を定めるべきであると提案をした。販売から有効的な回
収システムをつくって、あらゆる“廃棄電池で新しい電池を交換するべき”と言わ
れている。国営企業は市場変化に対して反応が遅い、私営、あるいは外資系企業の
7
中国における電池の形式
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運営は反応が速いので、このようなビジネスチャンスは私営、あるいは外資企業に
まかせるべきだ。
(2) 固体廃棄物処理センターと危険廃棄物処理センターの建設
① 上海には固体廃棄物処理センターを建設中
出所:人民日報 2001/12/24
上海の嘉定区朱家橋鎮雨化村には固体廃棄物処理センターを建築している。投資
金額 3.63 億元(約 65 億円に相当する)の処理センターは第一期工程が年内(2001
年)に完成すると予想される。この固体廃棄物センターは上海市で初めて集中的に
危険廃棄物を処理する施設である。
専門家の話によると、この処理センターの埋め立て場は 47 年間使用できる。設
備は全国でもっとも先進的と言われている。海外でも一流の設備である。第一期工
程は 3 個埋め倉庫で毎年 2.5 トンの危険廃棄物を処理できるそうである。主に生活
ゴミ燃焼で発生した滓、工業危険廃棄物、日常生活上に発生した危険廃棄物を処理
する。
② 中国では初めて危険廃物処理センターを建設した
出所:新華社 2001/9/18
中国は初めての各種有毒有害危険廃棄物を集中的に処理するセンターをもつだろ
う。世界最大環境保護グループ――フランス Vivendi Universal グループといく
つか国内会社とは共同出資して、“天津市危険廃棄物処理センター”を建設するだ
ろう。
紹介によると、この処理センターは 8.7 万平方メートルを占め、投資金額は 1 億
元(17 億円に相当する)である。天津市環境保護局、Vivendi Universal グルー
プの子会社、天津津能投資公司及び中国環境保護公司は合弁経営する。フランス側
は 44%の株を持つ。このプロジェクトはすでに国家計画委員会の高科学技術産業化
模範工程の中に入れた。さらに国債資金の支持を取得した。
この模範プロジェクトは危険廃棄物の回収利用、焼却、安全な埋め立てを集中し
て行う。主に焼却総量が 13500 トン/年の有毒有害危険廃棄物焼却場、埋め立て総
量が 6200 トン/年の危険廃棄物安全埋め立て地及び年間 1 万トン重金属廃棄液、
廃棄溶剤を無害化に処理し、回収利用する危険廃棄物処理場を含んでいる。このセ
ンターは処理技術は世界先端レベルとなる。2002 年年末に完成する予定である。
2003 年 6 月から使用となる。
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5.8 中国沿岸部周辺におけるリサイクルおよび廃棄物処理に関する動向
(1) 中国の環境産業
① 環境保護設備業界の発展方向
出所:中国環境報 2001/6/18
第十五年計画期間に国家は以下の環境保護設備と技術の発展に力を入れるだろう:
大気汚染防止設備。(略)
廃水汚染防止設備。(略)
固体廃棄物処理設備。主にゴミ分類設備;大型生活ゴミ処理と回収プラント;有毒
有害固体廃棄物処理プラントである。
環境監査測量計器。(略)
② 浙江省は十件の環境産業の重要な領域を確立
出所:浙江日報 2001/12/26
第十五計画期間に、この 10 件の環境産業は浙江省の生産総額を 15%増やし、
2005 年になると、生産総額は 500 億元に達する。最近、経済委員会は公布された
「浙江省環境産業第十五計画期間企画綱要」の中でこの目標を明確にした。
この 10 個の環境産業領域というのは、廃水汚染防止技術と設備、大気汚染防止
技術と設備、固体廃棄物処理技術と設備、・・・・・・(略)
浙江省経済貿易委員会の関連者の説明によると、この 10 個環境産業の具体的な
内容は、(前略)、固体廃棄物処理中のゴミ収集、分類などの事前処理、焼却、埋
め立てなどの無害化処理技術と設備について述べられている。
(中略)
専門家は環境産業が速やかに発展している産業であり、将来性もあり、この領域
に投資すれば、きっとよい利益を得ると述べている。現在、浙江省内に 2000 社あ
る環境産業企業は浙江省の 4.5%の生産総額、全国環境産業の 10%の生産総額を占
めている。
(2) リサイクル体系構築の動き
① 「廃家電品はどこへ」が落着。政府は中古家電製品の回収リサイクル体系を設立
出所:光明日報 2002/2/9
光明日報の「廃家電品はどこへ」というシリーズが報道された以後、読者と関連
部門の注目を招いた。今、「廃家電品はどこへ」という問題はついに決着した。最
近記者取材で国家経済貿易委員会資源節約と総合利用司の関連者は大量の家電品が
期間を超過し、廃家電品が勝手に放棄される現状、及びそのため、発生される危
険、エネルギー浪費及び環境汚染問題は国務院と関連部門の重視をもたらした。国
家経済貿易委員会資源節約と総合利用司をはじめ、成立した廃家電品の回収リサイ
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クル体系協調グループが活動し始めた。廃家電品の回収リサイクル体系の活動も日
程を乗せていると述べた。
この担当者は国務院の指示によると、国家経済貿易委員会は関連部門と一緒に以
下のいくつかの仕事を展開するだろうと説明した。
グループは国内外の廃家電品の回収リサイクルの現状について調査と研究を行っ
た。選ばれた代表的な都市、町及び農村で、冷蔵庫、テレビ、パソコンの保有量、
使用年限、廃棄状況及び将来の購入の見通し、廃家電品の廃棄状況、現在の回収ル
ート、回収方式、数量及び最終行方などをサンプリングする。国外での調査と研究
をするのは先進国の廃家電品の回収リサイクルの立法状況、回収リサイクル体系の
建設と管理状況、回収リサイクル有料体制及び政府の支援政策、回収リサイクル方
式、技術設備の研究開発とリサイクル企業の経営状況などの内容を含む。今回の調
査を通じて、現在、国内外の廃家電品の回収リサイクルの基本状況を把握するだろ
う。この基礎の上に、中国なりの廃家電品の回収リサイクル体系を設立するため、
全般的な構想と実施の段取りを提案するようになる。
「廃家電品回収リサイクル管理方法」及び廃家電品の回収リサイクルの奨励に関す
る政策を研究し規定する。中国なりの廃家電品回収リサイクル体系の設立と「廃家
電品回収リサイクル管理方法」の規定は非常に必要がある。それも海外の成功した
経験である。最初の考えの管理方法では廃家電品を回収し、リサイクルしなければ
ならないと規定し、直接に埋め立てし、焼却することを禁止し、製造者、輸入者、
販売者と消費者が回収リサイクル中に対する責任を規定することなどの主要な内容
を含む。廃家電品の回収、処理と資源リサイクルの良性循環を実現するため、先進
国の経験を参考にするべきである。財政と税収の面から廃家電品の回収リサイクル
を支援する施策を研究するべきである。
「家電品廃棄基準」、「家電品リサイクル品質基準」を研究し、設ける。これは廃
家電品回収リサイクル体系の設立に必要な措置と基礎の作業である。基準ではそれ
ぞれの家電品の使用期限を設定し、基準超過の家電品を強制的に廃棄させ、回収
し、譲り渡してはいけないし、故障があっても修理してはいけないし、使用期限を
超える家電品を農村へ移転してはいけないし、都市の中古市場での廃家電品経営者
の管理、訓練と教育を強化し、廃家電品が新たに流通されるのを防止するなどの内
容を含むだろう。
「家電品リサイクル品質基準」では廃家電品の回収から発生した鉄、銅、アルミニ
ウム、ガラス、プラスチック及び貴金属などの再生品に相応する品質基準を制定す
る。これに基づいて、再生品市場を規範し、再生品の循環を促進するようになる。
廃家電品の処理技術を研究開発し、回収リサイクル体系のモデル試験を展開するこ
とである。今、一部分の進んでいる都市は回収作業で遭った鮮明な問題が環境保護
と合致する処理技術をかける。従って、廃家電品を安全に、有効に処理し、環境保
護と資源リサイクルの目標を実現するため、先端な、適切な技術は必要がある。
そのため、先進国の回収リサイクル技術の状況を探る上に、関連研究機関を組み
立て、中国なりの廃家電品回収リサイクル技術を開発する。まず廃家電品の処理と
回収リサイクル技術、設備問題を解決する。同時に、経済的に発展して、基礎条件
がよい、家電品の保有量が相対的な多い都市を選んで、例えば北京、上海、杭州、
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広州などで、廃家電品の回収リサイクルのモデル試験を設立し、経験を得てから
徐々に行き渡らせる。
最後に、この担当者は回収リサイクル体系の設立は社会各界及び消費者の理解と
支持が必要である。とりわけ宣伝が重要である。テレビ、インタネットなどの現代
媒介を利用し、廃家電品の回収リサイクルが省エネ、環境保護に重要な意義を持つ
ことを力をこめて宣伝する。消費者の使用期間を超える家電品を使わない、廃棄家
電品を収集所へ送って回収し、及び廃家電品の処理に部分的な責任をとる意識を
徐々に高める。
② 五年間中国ではリサイクルされる資源の総価値は百億元高まると予測
出所:中新社 2002/1/18
「再生資源回収利用“第十五年間”発展計画」の中で中国政府は、五年期間でリサ
イクルされる資源の総価値を 2000 年の 450 億人民元から 2005 年の 550 億人民元
へ増加させようと掲げた。
最近、中国国家経済貿易委員会はこの発展計画を発表した。この計画では 2005
年となると、主なリサイクル対象の年間総回収量それぞれは鋼鉄が 3600 万トン∼
3700 万トン、非鉄金属が 200 万トン、廃棄プラスチックが 500 万∼600 万トン、
紙くずが 1700 万トン、解体される廃棄車が 80 万台、修復されるタイヤが 790 万
個、廃家電品と廃棄パソコンの回収総量が廃棄される総量の 80%以上とすることな
どが掲げられた。
今後数年間に、政府はいくつかの規模とレベルのあるリサイクル加工基地を建設
するだろう。かつ廃棄物の無害化処理技術と再生資源の加工技術を開発するだろ
う。例えば、廃棄ニッケルカドミウム電池、廃棄潤滑油、廃棄ペンキ及び電子廃棄物
の無害化処理技術;廃家電品、パソコン及び廃棄車などのリサイクル工程と資源の
総合利用技術などが含まれている。
さまざまなレベル、異なる種類、異なる規模のいくつのリサイクル回収の集散地
と規範となる再生資源の取引市場を建設する。重点としていくつかの規模が適切
で、管理が進んで、環境保護にかなう廃家電品、廃棄パソコン、廃棄車の回収解体
センターを建設する。
いくつかのモデル工程を集中的に支援する。主に鋼鉄企業をはじめ、廃棄車の回
収と解体が一体化となるモデル工程、廃家電品と廃棄パソコン再製造及び加工モデ
ル工程を含む。
廃棄物回収企業を戦略的に調整するだろう。企業グループの組み合わせ、出資構
造の改革を行って、外資企業との合弁経営などのカタチを通じて、いくつもの競争
力のある大型な廃棄物回収企業を育てるだろう。
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③ 中国は廃物から 550 億元の宝を取り出すのを望む
出所:人民日報 2002/1/21
最近、国家経済貿易委員会より発表された「再生資源回収利用“第十五年計
画”」では、2005 年となると、中国は再生資源のリサイクル総価値が 550 億元以
上に達するのを望んでいる。
その時、中国の主な再生資源種類の年間回収量は廃棄鋼鉄が 3600 万∼3700 万ト
ン、廃棄非鉄金属が 200 万トン、廃棄プラスチックが 500 万∼600 万トン、紙くず
が 1700 万トン、回収解体される車が 80 万台、解体される船が 100 万トン、修復さ
れるタイヤが 790 万個、廃家電品と廃棄パソコンの回収量が廃棄総量の 80%以上と
することである。
“十五年計画”の間に政府は重点としていくつのリサイクル加工基地を建設するだ
ろう。いくつかの差し迫る廃棄物無害化処理技術と再生資源の加工技術を研究開発
するだろう。いくつかの再生資源の回収集散地と取引市場を設けるだろう。
④ 中国のリサイクル発展を困らせる三つ問題
出所:中新社 2002/1/18
資源の回収率が低い、企業の経営規模が小さい、技術の開発の投資が不足である
ことが中国のリサイクル発展を困らせる三つ問題である。
今日、記者が国家経済貿易委員会資源節約と総合利用司から調べたのによると、
20 年ぐらい、政府の一連の奨励と特恵政策の支持の下で、中国の廃棄物回収事業が
早く発展して、全国に普遍しているリサイクル加工体系が一応に形成された。さら
に著しい経済的と社会的な利益を収めた。しかし、以上の三つ問題はまだ非常に目
立つ。
推測によると、回収率が低いため、現在中国では回収できるが、回収していない
再生資源の価値が 300∼350 億人民元に達している。毎年約 500 万トンの廃棄鋼
鉄、20 万トンの廃棄非鉄金属、1400 万トンの紙くず及び大量の廃棄プラスチッ
ク、廃棄ガラスなどを回収リサイクルしていない。ところが、毎年約 2 億個の廃棄
カドミウムニッケル電池、廃家電品、廃棄パソコン及び他の電気廃棄物の回収は根
本的に議事日程に乗せていない。
廃棄物をリサイクルする企業はほとんど経営規模が小さい、技術も時代遅れであ
る。国は一連の特恵政策を作り出して、このような企業の発展を支えるものの、現
在大部分の企業はごくわずかな利益、あるいはまったく利益なしのため、新しい技
術、最新設備を導入する条件と力がほとんどない。製品の技術含有量と付加価値が
比較的に低い。一方、国営リサイクル会社は人数、債務などの負担が重いため、市
場競争力とリスク抵抗力が非常に弱くて、利益でも当然に低くて、企業の赤字が相
当ひどく、一部分の企業が倒産に直面している。廃棄物回収作業の発展は低レベル
の状態で伸び悩んでいる。
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投資金額が少なく、技術開発の力がよわいため、廃棄物の加工処理技術と設備が
時代に遅れ、リサイクル加工にかかわる環境汚染物が適切に処理されていない原因
となる。最先端な技術があっても、資金の欠乏のせいで、応用が行き渡るのが非常
に難しい。大部分のリサイクルの処理加工技術はかなり時代遅れで、資源の総合利
用と環境保護の要求を満たすことできない。
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