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世界のコーヒーの故郷:「タンザニア」編
世界のコーヒーの故郷:「タンザニア」編 コーヒーが好きな人も、そうでもない人も思わず、へ~ ヒー」のお話の数々・・・・ そうなんだ、思わず納得の「コー 今回はタンザニア、 「タンザニア アラビカ」、日本では「キリマンジャロ」として有名なコ ーヒーの故郷です。 タンザニアは日本の約 2.5 倍の面積を持つ東アフ リカ最大の国、7 カ国と国境を接しています。 雄大な自然と様々な野生動物が見られることで 有名ですが、毎年、移動時期には平原を横切って行 くヌーやシマウマの大群が見られます。 国の北東部にはアフリカ第一の高峰キリマンジ ャロ山(写真 左) 、北部にはアフリカ第一の広さを 誇るビクトリア湖があります。 さて、皆さんは 1952 年にアメリカで映画化された『キリマンジャロの雪』をご存知でしょ うか。主演はあの「ローマの休日」の新聞記者役で有名なグレゴリー・ペック、共演は超美 人のスーザン・ヘイワード、当然、キリマンジャロ山が舞台となっています。 このキリマンジャロ山は、タンザニア北部にあり標高はなんと 5,895メートル、アフリカ大 陸の最高峰です。赤道付近にもかかわらず、キボ峰の頭頂部では、写真のとおり年間を通し て氷雪を見ることができるのです。1987 年には、キリマンジャロ山域を含むキリマンジャロ 国立公園が世界遺産に登録されています。 その昔、この山の裾野で栽培されているコーヒー豆を 1950 年代に輸入した日本の某コーヒ ーメーカーが、映画『キリマンジャロの雪』にちなんで「キリマンジャロ」と命名したとい われています。なかなか粋なお話と思いませんか。 さて、皆さんはコーヒー豆が取引される際の「品質基準の格付け」をご存知ですか。ブル ーマウンテンNo.1、これはかの有名なジャマイカ産コーヒーの最高級グレードです。 そこで、タンザニア、こちらでは「AA(ダブルエー)」が最高級、割れた豆やら、虫に食わ れたような豆(欠点豆)が少ないこと、豆そのものが大きいことがその判断の一つです。 したがって、この国から輸出される最高級のコーヒーは取引上「タンザニアAA」と呼ば れ、わが国で販売されている「キリマンジャロ」は、多くがこのタンザニアAAなのです。 何やら、なぞなぞめいたお話ですがお解かりいただけましたでしょうか。 このキリマンジャロ、気になるお味といえば、かなり強い酸味とコク、そしてさっぱりし た味わいが特徴です。 そして、この「酸味」、日本ではあまり歓迎されないようですが、まず全てのコーヒー豆は焙 煎することによって、その風味の一つとして「苦味」が引き出されます。さらにこの苦味は 適度な酸味によってこそ、その味わいがより引き立つのです。 コーヒーを飲むときに、いきなりシュガーとクリームを入れてしまうあなた、たまには最 初の一口をシュガー、クリームなし、いわゆるブラックで飲んでみませんか。それが習慣に なれば、あなたもコーヒー通の仲間入り、かも・・・・・ さてさて、タンザニアはこのあたりでお開き、つぎのお話をお楽しみに!!