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うるとらうっち~セミナー資料(てんこもりブログ抜粋)

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うるとらうっち~セミナー資料(てんこもりブログ抜粋)
うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
うっち~のレッスンは「チャレンジタイム」でスタートします。歌やチャンツを言う。単語テストをする。本文を読む。本
文を書く。みんなの前で発表する。学年やレベルに応じて、チャレンジする内容は様々です。家で練習して来た子はス
タンプがたくさんもらえます。何もしなかった子はみんなに教えてもらいながら練習します。チャレンジした箇所にスタ
ンプを押すので、テキストは全ページがスタンプだらけになります。その数が努力の証です。
◆ チャレンジタイム
「Challenge Time!」
私がかけ声をかけると、子ども達が教科書を持って1列に並びます。
「ここをチャレンジします」
「ここを教えてください」
1人ずつ私の横に来て、教科書の中の既習のダイアログや、単語や、歌や、チャンツを1つ選んで、チャレンジし
たり、私に教わったりします。
「できるかな」と不安になっている子に、隣の子が「教えてあげるよ」と言います。
「もう1回だって」とがっかりする子に、「一緒に練習しよう」と誰かが言います。
「合格したよ!」と言うと、みんなが「やったね」と言ってくれます。
合格してもらうスタンプの数が増えるにつれて、子ども達がどんどんたくましくなっていきます。
努力を積み重ねて1つ1つ階段を上がることで、自信が生まれます。
学習は、「楽しい!」より「できた!」が大事です。
◆ チャレンジタイムで発音矯正
セミナーで必ず出る質問があります。
先生のスクールの生徒さんは、どうしてそんなに発音が良いのですか?」
それは、Challenge Time の効果です。
チャレンジタイムでスタンプを押す基準は、下記の通りです。
レベル1: スラスラ言えたら、スタンプ1個。
レベル2: 発音も良ければ、スタンプ2個。
レベル3: 暗記ができたら、スタンプ3個。
レベル4: 発音も良ければ、スタンプ4個。
レベル5: ネイティブ並なら、スタンプ5個。
そういう基準を設けることで、上位の子から下位の子まで、時間の無駄なく同じ課題に取り組むことができます。
また、発音に気をつけながら繰り返し練習をするので、読み仮名を振ってもカタカナ発音になることはありません。
◆ チャレンジタイム成功の秘訣
本当はチャレンジをしたいのに「やりたくない」と言う子。できるのに「できない」と言う子。できないのに「できる」と
言う子。周りの子にプレッシャーを与える子。優越感に浸りたい子。劣等感で心が折れそうになる子。人前で話す
ことに恐怖を感じる子、等々、チャレンジタイムでは子供の様々な心理が見え隠れします。チャレンジタイムを成
功させるには、子供が人前で話すことに抵抗を感じないような雰囲気を作ることが何よりも大切です。できる子も
できない子もお互いを応援し合える関係を築く手助けをする。待つべき時は待つ。背中を押すべき時は押す。「え
~?そんなのもできないの~?」などと言う子の根性を叩き直す。そうした気配りや目配りをしながら、全員が意
欲的に取り組めるような環境を作り上げると、子供はどんどんチャレンジにはまっていきますよ。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
うっち~のレッスン映像を見ると、誰もがインプットとアウトプットの量の多さに驚きます。本文をスラスラ言えるよう
になるまで、聞く・読む・暗記をひたすら繰り返します。考えなくても口から付いて出て来るぐらいまで訓練しないと、EF
Lの環境下ではなかなか英語を身につけることは出来ません。それだけやっても英語が話せるようにはならないのが
現実ですが、その積み重ねが基礎となり、将来本気で英語を習得したいと思った時に、その力が必ず生きるのです。
◆ 早読み
「Speed Reading!」
私のかけ声と同時に、子ども達がテキストを開いて猛スピードで読み始めます。
最初のページから学習したページまで、文字を指で追いながら読み進みます。
2倍速、3倍速、苦手なところは0.5倍速。
得意なところはさっさと飛ばし、つっかかったら数回練習。
テンポよく! 元気よく!
復習をかねた耳と口のウォーミングアップです。
文字を指で追うことで定着率もぐ~んとアップします。
「口が勝手に動いちゃう~」「なんか読めるようになってきた~」
達成感がさらなる学習意欲へと繋がります。
◆ 早読みで丸暗記
セミナーで必ず出る質問がもうひとつあります。
「先生のスクールの生徒さんは、どうしてそんなに流ちょうなのですか?」
それは、早読みの効果です。
チャレンジタイムで発音を矯正されながら覚えたテキストの語句や本文をひたすら読み続けることで、口から勝
手に流ちょうな英語が出てくるようになります。そうして丸暗記された英語の塊は子どもたちの基礎体力となり、数
年後には長いスピーチもスラスラと言えるようになります。ただし、発音が良く、流ちょうだからといって、それで英
語が話せるようになるわけではありません。トレーニングはあくまでもトレーニング。正確な意味と正しい使い方を
知ることなしに、本物の力は身に付きません。
うっち~のレッスンで、最初からテキストを開くということはほとんどありません。それは公立中学校で授業をやる時
も同じです。聞くことに集中させる。キーワードを頼りに意味を考えさせる。聞き取れた文をその都度暗記する。文法も
その都度理解させる。内容が十分理解できたら、テキストを開いてひたすら読んで暗記する。その繰り返しです。
◆ CDを使って対話文を理解させる技
実際に外国人と英語で話す時、私たちは辞書もテキストも使いませんよね。相手の話に耳を傾け、話の内容を理
解しようと努め、そして答えようとします。私が対話文を導入する時にCDしか流さないのは、それと全く同じ状況
を作るためです。聞こえて来た英語から知っている単語を拾い、話の内容を推測し、そして、それにどう答えるか
を考える。そうしたことを繰り返すことで、リスニング能力や内容理解力が磨かれて行きます。机の上に何も置か
ないのは、聞くことに集中させるためです。テキストや筆箱を置くと、子どもは必ず注意散漫になります。注意散漫
の状態で英語を聞かせ続けると、それが癖になり、人の話をちゃんと聞かない子供が育ちます。人の話を集中し
て聞く。相手の言いたいことを一生懸命理解する。コミュニケーションの基礎を育てる種は、日々の授業の随所に
あるということを忘れないでくださいね。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
◆ テキストを最後に開く技
騒々しいクラスで授業をやった時のことです。最初にテキストを開いたら、落ち着きのない子供の目はテキストの
中の絵に注がれました。上位の子はテキストの中の文字を読み始めました。文字が読めない下位の子は、それ
を見て早々にやる気を失いました。テキストを開いただけで注意散漫になるということがわかった私は、翌週から
授業スタイルを変えました。
1.
2.
3.
4.
机の上に何も置かず、教材やCDを使って本時の学習内容を提示する。
内容が理解できせたら、パターンプラクティスや歌やチャンツを使って、目標言語を繰り返し練習する。
スラスラ言えるようになったら、タスクやロールプレイを使って、コミュニケーションをする。
最後にテキストを開いて、チャレンジをする。
そういうスタイルにした途端、下位の子も積極的にチャレンジに参加するようになりました。早々に合格した上位
の子は、なかなか合格できない子の面倒を見てくれるようになりました。常識は覆すためにある。何でもやってみ
るものです。
うっち~の文字指導はとてもユニークです。アルファベットを覚えさせる前に単語を読ませてしまうのです。それも、
文字をひとつひとつ読ませるのではなく、単語の全体の形を認識させながら名前を覚えさせるのです。幼児クラスで
は色当てクイズをします。green と gray を何度も見ているうちに、子供は「g」は「グ」と読むらしいと気付きます。pink と
black を何度も見ているうちに、「k」は「ク」と読むらしいと気付きます。そうした地道な作業を少しずつ続けて行くうちに、
子供は自然に読む力を身に付けていきます。
単語が読めるようになる前にフォニックスのルールを教えると、上位の子はルールに当てはまらない単語に戸惑い、
その都度やる気を失います。下位の子はルールを当てはめて読むということが出来ないので、劣等感を感じます。単
語を漢字のように認識させると、なぜ go は「ゴー」なのに、do は「ドゥ」なんだろうなどということは考えませんし、漢字
を読むような感覚で単語を読んでいきます。ただし、高学年から新しく入って来た子供の場合は、フォニックス教材を
使って集中的に文字を教える方が効果的です。
◆ 文字指導は幼児からでも可能です。
日本人の子供はたくさんの日本語を聞き、たくさんの文字を目にし、少しずつ読み、少しずつ書いていくことで、少
しずつ日本語を学習して行きます。英語も同じです。幼児の頃から少しずつ文字に触れさせる。文字に慣れたら
文字と音の関係に気付かせる。そうしたことを根気よく続けて行くと、子供は自然に英語が読めるようになって行
きます。読めるようになったら少しずつ書かせてみましょう。書くことで読む力が伸び、読めるようになると書くこと
を嫌がらなくなります。文字を教えると英語が嫌いになるのは、教師が嫌いになる教え方をしているからです。発
達段階や習熟度を考慮しながら無理なく楽しく教えれば、子供の能力はどんどん伸びて行きます。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
うっち~は Ready for Learning World に入ったら、単語テストを開始します。単語を覚える時には裏技を使い、単語を
覚える過程で、文字と音の関係に対する気付きを繰り返し与えて行きます。上位の子はあっという間に書けるようにな
ります。下位の子はかなり時間がかかります。でも、それぞれのペースと能力に合わせて、テストする単語やテストす
る単語の数を決めるので、無理なく進めることができます。
◆ 単語を覚える裏技
「単語は書いて覚えるものだ」・・・そんな言葉を聞く度に、「英語なんて面倒臭くて嫌い!」と思っていた私が英語
教師になったのは、「私ならもっと楽しく教えられる」と思ったから(笑)。「単語をどうしたらもっと簡単に覚えられる
だろう」と考え続け、「鉛筆を持たずに見て覚えればいい」という結論に達しました。実際にやってみてビックリ。単
語を書かないと覚えられない子もいますが、書かなくても覚えられる子の方が多いんです。そして、書かないで覚
えられる子は、書かないと覚えられない子よりも覚えられる単語の数が桁違いに多いので、その分、読む力や書
く力が身に付くのもずっと早いんです。
「単語を覚える裏技!声出して!空書き!指書き!なぞり書き!覚え書きの後テスト!復習しないと忘れるよ!」
1. 【単語を覚える裏技】・・・最初に上のフレーズを暗記させます。「裏技」という言葉でゲーム感覚を持たせます。
2.
【声出して】・・・鉛筆を持っても持たなくても、単語を書く時は必ず声を出す癖をつけます。
3.
【空書き】・・・単語全体を見て画像のように記憶したら、目の前に黒板があるつもりで、そこに鉛筆を持たずに
人差し指でその単語を書かせます。1文字ずつ見ながら書くのではなく、単語全体を覚えてから書かせるよう
にします。
4.
【指書き】・・・もう一度単語を見てスペルを確認したら、机の上にノートがあるつもりで、そこに鉛筆を持たずに
人差し指でその単語を書きます。空書き同様、1文字ずつ見ながら書くのではなく、全部覚えてから書かせるよ
うにします。
5.
【なぞり書き】・・・覚えた単語を指でなぞり、スペルが間違ってないかどうかを確認します。間違っていたら、さら
に3~5回なぞります。
6.
【覚え書き】・・・鉛筆を持ってノートに覚えた単語を1回書いたら、間違っていないかどうかを確認します。間違
っていなければそのまま次の単語テストに移ります。間違っていたら3~5回ノートに書かせます。それでも間
違う時は、空書きからやり直します。
7.
【テスト】・・・小さな紙に覚えた単語を書かせます。テストする単語は学習した順ではなく、簡単なものからチャ
レンジして行きます。1回にテストする単語の数も、下位の子は1個ずつ、上位の子は5個ずつなど、個々の能
力に応じて増減します。
単語テストで合格したら、教師がその紙にハンコを押し、子供はその用紙をテキストかノートに貼ります。1度に
単語5個ぐらい覚えられるようになったら文のテストへ、文が覚えられるようになったら文章のテストへというよ
うに、徐々にレベルアップさせて行くと、記憶力がどんどんアップして、単語を覚えることが全く苦にならなくなっ
て行きます。一斉に同じ問題をさせれば、格差や競争心しか生まれませんが、個々に対応したやり方をすれ
ば、教え合ったり、応援し合ったり、お互いに切磋琢磨する関係が生まれます。
8.
【復習しないと忘れるよ!】・・・テストで合格しても、復習をしなければすぐ忘れるということを認識させること
で、自発的な復習を促します。ノートに書いて復習させる時も、鉛筆だとすぐ飽きてしまう子には、色鉛筆やカラ
フルなボールペンなど、好きな筆記用具を使わるなど工夫をします。
英語嫌いは教師の固定観念から生まれているということを肝に銘じてくださいね。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
◆ 書き順は最初にしっかり覚える
漢字もアルファベットも書き順を間違って覚えると、なかなか直りません。何度教えても、間違う子はやっぱり間違
います。間違いを直すより、間違わずに覚えさせるのが一番です。鉛筆で書かせる前に、アルファベットを指でな
ぞって書き順チェック。子供をペアにして、教師役と生徒役をさせると、「友達に間違いを指摘されたくない」という
気持ちが働いて、自分から気をつけるようになります。
① アルファベットの小文字を練習するページ(例:Ready for Learning World ワークブックp.2)を開きます。
② 全員一斉にaから順に人差し指で文字をなぞります。この時、aなら「One, two.」、bなら「One, two.」、cなら
「One.」と、書き順を声に出しながら進みます。
③ 次に、隣の人とペアになり、1人は文字をなぞり、もう1人はそれを見て書き順が間違っていないかチェックし
ます。 終わったら役割を交代します。
④ 次に、反対側の人とペアになり、同じように交代で書き順のチェックをします。
それを毎週1回ずつ、数回続けます。それでもやっぱり間違う子はいます。そういう時に私の場合は、「ま、読める
からいっか」で済ませます(笑)。
◆ 「左バナナに右ドッグ」
小文字の[b]と[d]の形の区別がつかない子供がたくさんいます。それを1回で覚えさせる方法です。
「OK!」と言う時にやるジェスチャーのように、親指と人差し指をくっつけて丸をつくったら、残りの3本の指を立て
ます。そうすると、左手は[b]、右手は[d]の形になりますね。その形を保ったまま次のチャンツを10回ぐらい言わ
せます。下の●4つで1拍です。「ひだり」と「ブッ」のところで左手を上げて、「みぎ」と「ドゥ」のところで右手を上げ
ます。
スラスラ言えるようになったら、ゲームをします。
[ブッ]上げて! [ドゥ]上げて! [ブッ]下げないで! [ドゥ]下げる!
[ビー]下げて! [ディー]上げて! [ビー]上げないで! [ディー]下げる!
[b]と[d]の向きが違うことがわかれば良いだけなので、上手にできなくても数回やれば十分です。中学生になっ
ても「ひだりバナナにみぎドッグ」は不滅です。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
うっち~は Ready for Learning World に入ったら、全員に同じ辞書を買ってもらいます。辞書引き競争、付箋貼り、自
主学習からゲームまで、辞書があることで学習の幅が広がり、勉強スタイルもより能動的になって行きます。
◆ 辞書を引く
「Dictionary!」
私のかけ声と同時に、子ども達が一斉に辞書を取り出します。「What does it mean?」と聞かれてわからなければ
辞書を引く。遅くても駄目。意味を羅列しても駄目。場面や文脈に合った意味を誰よりも早く見つけ出す。教えてく
れるのを待つのではなく、自ら行動する。頭をフル回転させて、必要な情報を得る。一生役立つスキルを小さい頃
から身に付けさせる。そんな工夫が子どもをどんどん変えていくのです。
◆ 辞書に付箋を貼る
子ども達の辞書は付箋がびっしり。何百枚も貼ると、頭に乗せるカツラのようにふさふさになります。辞書を引い
たら、赤鉛筆で英語と読み方とその時調べた意味に下線を引きます。そして、それを鉛筆で付箋に書き写し、そ
れを開いた辞書のページに貼ります。付箋を見ることはほとんどないので、辞書を引く邪魔にならないように、ペ
ージの上の方に貼ります。付箋の数が増えるにつれて、子どもはどんどん辞書引きにはまっていきます。子ども
にとっては、付箋の数が増えることがただ楽しいのです。辞書を引くことに慣れる頃には、辞書を読むことを楽し
むようになります。辞書にはいろいろな意味が書いてあるし、例文も書いてあるので、次第にワークブックも自力
でできるようになります。辞書引きにはまると、徐々に自主学習ができるようになっていくのです。使う付箋は、辞
書引き用の付箋が便利です。
◆ あると便利な英語学習ツール・・・英和和英辞典
私が生徒達に持たせている英語の辞書は、「講談社ハウディ英和和英辞典」です。
「look、see、watch」のように意味が似ている単語の使い分けなどが、楽しいイラストで説明されています。たくさん
載っているコラムもとてもわかりやすく、教師が読んでもかなり勉強になります。「上の子のお下がりでいいです
か?」「卒業記念にもらった辞書でもいいですか?」などと、保護者の方からよく聞かれるのですが、楽しい辞書と
楽しくない辞書では学習意欲に差が出ますし、辞書に貼った付箋の数を競ったり、“辞書引き競争”でタイムを競
ったりするので、できれば同じ辞書を買ってあげてくださいとお願いします。
小学生や中学生がスムーズに自主学習を進められるのも、痒いところに手が届く辞書があればこそ。実際に子供
達が辞書引きにはまっている姿を見ると、たかが辞書、されど辞書。教材同様、英語学習のためにはとても大切
なツールだということに気付かされます。
子供に英語を簡単に覚えさせようと思ったら、一番手っ取り早い方法は、子供にウケない(!)ギャグを考えること。うっ
ち~の「ダサイ・クサイ・ミジカイ」シリーズは、全て「ダサ~イ」と酷評されるギャグから生まれました。ダサイから面白
い。面白いから覚えてくれる。それが子供という生き物です。
◆ till と by
till と by の意味の違いを1回で覚えさせる方法です。
「父ちゃんは5時まで働い till。6時までには帰ってくる by。」
「till」は「~まで」、「by」は「~までに」。「バイ」というのは方言です。子供達が面白がって覚えてくれますよ。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
◆ 指折りドリル
本文のディクテーションをしていた時に、私が何度も指を折って単語の数を数えていたら、子供がそれを真似して
練習をするようになりました。そして、「先生、指を動かした方が覚えやすいよ」と言うので、以来、文を暗記する時
は指を折るのが定番になりました。指を折ることで冠詞や前置詞など、聞き取りにくい単語にも意識が向くように
なり、文法やリスニングのスコアがアップ。口と体を一緒に動かすことで記憶力もアップしました。
<指折りドリルの例>
1. 黒板にディクテーションをする文の単語の数だけ下線を書く。
2.
ディクテーションをする文をナチュラルスピードより速いスピードで繰り返し言う。
3.
子供が聞き取れた単語から黒板の下線に書いていく。聞き取れない時は読み上げるスピードを少しずつ
遅くする。どうしても聞き取れないところは単語を1文字ずつ書くなどして、ヒントを与える。
4.
全ての下線が埋まったら、指を折りながら暗記できるまで繰り返し練習する。
1~5は親指から順に指を折っていく。6~8は小指から順に指を伸ばしていく。指を折るスピードに英語を合わせ
るのではなく、英語のリズムに合わせて指を折る。「What are」や「to do」や「with them」など、ひとつの単語のよう
に聞こえる部分を曖昧にせず、一つ一つの単語を意識しながら高速で指を折らせるようにすることが大切です。
◆ オールイングリッシュ より バイリンガル
“May I help you?” は、困っている人に対して使えば「助けはいりますか」という意味ですが、出前の電話では「注
文を承りましょうか」、お店では「何かお探しものですか」という意味になります。“May I help you?” は助けを申し
出る時の表現なので、どのような場面であれ、“Yes, please.” や “No, thank you.” と返事をしないのは失礼にな
ります。しかし、買い物ゲームで“May I help you?” を「いらっしゃいませ」 として教えられた子どもは、当然返事を
しません。
日常生活の中で英語に触れる機会がほとんどない日本の子どもたちに、本気で英語力を付けさせたいと思った
ら、オールイングリッシュで授業をやるより、同時に知識も身につけさせながら、バイリンガルで授業をやる方がは
るかに効率的です。知識の裏付けのある正しい英語表現を身につけた子どもは、自信を持って英語を使えるよう
になりますし、その知識は中学英語にもしっかりと繋がって行きます。
といっても、決して中学英語の前倒しのような授業をイメージしないでくださいね。あくまでも楽しく!あくまでも子
どもの発見が先!子どもに知識を与えるのではなく、子どもに考えさせ、子どもに気付かせ、子どもから知識を引
き出すんです!そのノウハウを知りたい方は、セミナーに足を運んでくださいね。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
幼児クラスの保護者はほぼ全員、「英語が話せるようになってほしい。」と言います。しかし、本当に英会話だけを
教えていると、数年後には、「何年も習っているのに英語が書けない。」と愚痴をこぼします。そして、文法を教えてい
る訳ではないのに、中学生になると、「成績が上がらない。」と文句を言い出します。それを理不尽と捉える英語教師
は多いですが、逆の立場に立って考えればそれは仕方のないことなのです。保護者は英語を習得させることの難しさ
を理解しているわけではなく、英語を習っていればオールマイティーな英語力が身に付いて当然だと思い込んでいる
だけなのです。だからこそ教師自身が幼・小・中・高・大のそれぞれの段階でどんな英語力が必要とされているのかを
しっかりと分析し、その時その時生徒がアドバンテージを得られるようにしてあげることが大切なのです。
◆ 幼児だから文法は必要ない…ではありません。
何度教えても間違う単数形と複数形。幼児の頃は放置して、時期が来たら間違いを修正するという先生は多いで
すよね。でも、間違って覚えた漢字の書き順がなかなか直らないのと同じように、間違って覚えた英語もなかなか
直らないのです。だから、私は最初からちゃんと教えるようにしています。例えば、幼児クラスでチャンツのチャレ
ンジしている時に・・・
幼児1:
教師:
幼児2:
教師:
幼児2:
教師:
幼児2:
教師:
幼児2:
教師:
幼児1:
教師:
幼児2:
教師:
「♪One apple, two apple, three apple in the tree…」
「あれえ、なんか違うなあ。なにが違うんだろう?」
「あのね、two と three のときは、アポーじゃなくて、アポーズだよ」
「アポーズってなに?」
「あのね、2つより多いときは、アポーじゃなくて、アポーズっていうんだよ」
「え~、そうなの~?すご~い、どうしてそんなこと知ってるの~?」
「だって、先生がこの前そう言ってたじゃん!」
「そうだっけ~?ごめ~ん、わすれてた~」
「まったく、先生はわすれんぼうなんだから!」
「じゃあ、××ちゃん、もう一回チャレンジしてみて~」
「♪One apple, two apples, three apples in the tree …」
「今度はどう?」
「ご~かく~」
「合格だって~。××ちゃん、よかったね~」
気付きを大切にしながら、楽しい活動の中で少しずつ文法を教える。そういうことを意図的に繰り返していくと、子
供は次第に自分で誤りを修正して行くようになります。ただし、幼児クラスでは間違うたびに訂正すると嫌がるの
で、時々思い出させる程度にやるのがポイントです。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
◆ やっぱり文法は大切です。
何度教えても間違うのが単数形と複数形。小学生は間違っても間違いにはなりませんが、中学生になったら間違
いは間違いです。中学英語に戸惑わせないためにも、正しい英語を話せるようにするためにも、私は小学生にな
ったら文法的な間違いは間違いとして認識させるようにしています。
教師: 「ニワトリは英語で?」
生徒: 「チッキ~ン」
教師: 「それは鶏肉のことだべ~」
生徒: 「そうだった。ア・チッキ~ン」
教師: 「2羽以上の時は?」
生徒: 「チッキ~ンズ」
教師: 「イヌは?」
生徒: 「ド~ッグ」
教師: 「それじゃイヌの肉だべ」
生徒: 「すんませ~ん。ア・ド~ッグ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教師: 「Do you eat a chicken?」
生徒: 「Yes, I do!」
教師: 「お前はニワトリ1羽丸ごと食べるのかい?」
生徒: 「うわっ、また引っかかった。No, I don’t.」
そんな風に重箱の角をつつくように文法を楽しく教え続けると、文法的な間違いがどんどん減って行きます。小中
連携などということに頭を悩ますこともありません。文法が嫌いな子供が多いのは、文法を楽しく教えられていな
い。ただそれだけのことです。間違った英語を覚えたまま放置されることほど悲しいことはありません。下位の子
にもわかりやすく、小さい頃から正しい英語をしっかりと身につけさせてくださいね。
◆ 最大の広告塔はあなたです
生徒を集める時に、「広告をどうしよう」「看板をどうしよう」と外側のこと考えてばかりいる人は、例え生徒が集まっ
ても、長続きしません。生徒は集めるものではなく、集まって来るものです。合理的な考えで、成績さえ上げれば
良いという考えであれば、そういう人が集まって来ます。子供と共に成長して行きたいと願っているのであれば、
そういう人が集まって来ます。今、自分がどんな人間であるかは、目の前にいる生徒一人一人が教えてくれます。
あなたが人間教育の視点を持って生徒と関わり、目に見える結果を出し、誰からも信頼される教師になれば、広
告を大々的に出さなくても、生徒は自然に集まって来ます。そして、一人一人の生徒の中に残したものが、教師と
してのあなたの生きた証であり、人間としてのあなたの財産です。
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うるとらうっち~セミナー資料 アプリコット出版HP「うるとらうっち~のてんこもりブログ」より抜粋
◆ Learning World Book 3 セミナー後記
3月2日はBook3のセミナーでした。今回も全国からたくさんの先生方が参加してくださいました。今回のセ
ミナーの内容を決めるに当たり、実はとても悩みました。ワークショップ形式にすれば、明日からの授業に役
立つアクティビティがたくさん紹介できます。映像も様々な場面のダイジェスト版にすれば、いろいろな大技・
小技が紹介できます。
でも、私がセミナーをお引き受けしたのは、先生方に私の真似をしてほしかったからでも、私の考え方に染ま
ってほしかったからでもありません。同じテキストでも、クラスや生徒の実態に応じて、私はこれだけ工夫をし
ていますよ。工夫すれば、これだけのことができますよということをお伝えすることで、先生方一人一人に、
個々の生徒としっかりと向き合い、手間暇かけることを厭わずに技術を磨き、一人の教師として自立してほし
いと思ったからです。
日本の英語教育を支えているのは、少人数の生徒を相手にきめ細かな指導をしている私塾の先生達です。
その先生達が与えられたもので満足し、枠の中に収まっている限り、教師としての進化はありませんし、英
語教育の発展もありません。
中本幹子先生がご自身の生徒さん達のためにテキストを作り、曲を作って来られたように、私も自分の生徒
のために教材を作ったり、曲を作ったりします。それは、作りたいと思ってできるものではなく、できない生徒
を前に、「どうやったらこの子でも覚えられるだろう」と一生懸命考えているうちに浮かんで来るものなので
す。
先生方が受け身型の学習をしているうちは、アイディアも浮かびませんし、工夫も生まれません。指導書の
枠を超えて、様々な工夫を凝らして、自分スタイルを作り上げた時が、素材としての Learning World シリーズ
の本当の価値が理解できる時なのです。
私が育てたいのは、めっきで光る教師ではなく、目の前の生徒に光を与えられる魂が輝く教師です。ですか
ら、あえて今回は、下位のクラスで同じスタイルの授業を3週連続でやって、どれだけ変化するかを見て頂
き、下位のクラスのためにはこんなこともやっていますということをお伝えするために、私が作った曲の一部
もご紹介させて頂きました。
中本幹子先生が作られたものを私が自分流にアレンジする。私がアレンジしたものを先生方がまた自分流
にアレンジする。私はそれが継承のあり方だと思っていますし、発展ということなのだと思っています。
セミナーの帰り際に、「うちの生徒と同じで安心しました」「先生が苦労をされているのがよくわかりました」
「自分も頑張ろうと思いました」「また来月来ます」と、何人もの先生に声をかけて頂いて、私は自分らしさを
貫いて本当に良かったと思いました。
来月はいよいよ Learning World セミナー最終回です。締めくくりとして相応しい、希望に満ちたセミナーになる
ようにしたいと思っております。また、先生方にお会いできるのを楽しみにしております。
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