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なでしこ 2016年08月号-No.249(PDF)

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なでしこ 2016年08月号-No.249(PDF)
'16
No。 249
信 誌
悪性腫瘍 の専 門医 と云 って も、 癌 な どの宿
病 を直す秘 法や秘術 に長 け て いる訳 で は決 し
て な い 。 引導 を渡 す 事 を専 ら とす る 点 で は、
かつ
嘗 て のペス ト医者 と何 ら変 わ る処 はな い。 イ
ンターネ ッ トの普及 で 医学 の 分野 も最新知識
や新知見 が御 手軽 に蔓延 し易 くな った。恰 も
知識 の均霧化 、 まる で 毎年 、 国際学会 に 出席
は く しご う
して いる様 な もの。 学術集会 の 目玉で あ る シ
「博 士 号 か 専門医か 」
(Medico de la Peste)
ンポ ジウム の ネタ も雅 て 出尽 くし、各種 の 医
学会 も店仕 舞 を覚悟す るか と思 い きや、 知 恵
し かくはんばい
ぶくろ
袋 は居 る もので 、専 門医や 認定 医 の 資格販 売
名誉院長 西
田
敬
を始 め 居 つた。 昔 日の神社や仏 閣が御 守札や
護符 を売捌 いて 儲 け、 潤 つた 事 と何 ら変 わ ら
もう
最盛期 には 欧州 で 全 人 口の 25%が 死亡。猛
ぬ 。 厄 介 な 事 に、 お 上 (厚 労 省 )ま で もが 、
威 を奮 つて、 中世 の ヨー ロ ッパ を震撼 させ た
天下 り先 確 保 の為 か、便乗 して 医学会 の後 盾
ペ ス ト。病 勢 の終末期 には 皮膚 の色 が黒変す
と為 りそ うな気配す ら感 じ られ る。 専 門医や
(scwarzen Tod)と 恐 れ ら
認 定 医 の 煽 りを喰 って 、 最 近 で は影 が 薄 く
る ので 、黒死病
ひょうぼう
れ た。何 時 の 世 に も専 門家 を標榜す る 医者 が
な った の が 医学博 士 号。汗 牛充棟 と云 えば 学
蔓延 る もの。 ペ ス ト専 門医 をス ペ イ ンや イ タ
位論文 を仕 上 げ る為 に読 み上 げ てお く可 き参
リア で はMedico de la Pesteと 云 った。 ハ ロ
考 文献 の 嵩 の 喩。 其 の 量 た るや、 半端 じゃ な
ウ ィ ン紛 い の 扮 装 で 人 々 の 畏 怖 心 を煽 つ た。
く、 何 とも凄 ま じい。 書庫 の軒 に 問 え、車 を
若 し、 欧州 の イ タ飯屋 でMedico de la Peste
曳 かせ た牛 で さえ、 重 さで 体 躯 が汗 ばむ程 の
かき
たとえ
はス
プヤ
ま
そ
等 と した り顔 で 喚 け ば 、 聞 き間 違 い 必 定 で 、 量。 学会 の序 に購 入 した専 門医認可証 の紙 切
れ な んか とは格 が違 う。精 読 す るだ け で も先
パ ス タ料理 を提 供 され る事 、 請合 い。 そ う云
じん
ろう く
しの
ね うち
か
お ま
えば、 日本 のマス コ ミ界 で 縁 起 で もな い御託
人 の労苦 が偲 ばれ る値 打 モ ノで、 且 つ 、御 負
宣 の 場 合 に 持 て 囃 さ れ る ノ ス トラ ダ ム ス
け に習字や 書取 りに も強 く為れ る。癌 専 門医
(M.Nostradamus)君 も一 介 のペ ス ト医、
を哺 くな らば、其 処 に至 った歴史 的背 景 を も
大 予言 な どと餘 り有難 が らぬ方 が御 身 の為 に
熟知 され た上で、 改 めて 間 う。 医学博 士 と専
は、 無難 デ ス ゾ。
門医 、 買 うな ら如何方 ?
棗卜 済生会 日田病 院
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な
で
し
こ
8月 号
FttH□
目
腎臓 の お話
腎臓 内科 医員
皆 さん は腎臓 が どん な 働 き を して い るか ご存知
で す か ?一 般 的 に尿 を作 って い るだ け と思 われ が
ち で す が 、 大 き な 働 き と して 、 体 内 の 毒 素 (ゴ
ミ)や 余 分 な水 分 を尿 と して 体 の外 に 出す とい う
事 を して い ます。 そ の 他 に も体 内 の塩 分 ・ カル シ
ウム 量 の 調 節や 血圧 の 調 整、 ホル モ ンの 分 泌、 ビ
タ ミ ンDの 活 性 化 な ど、 人 が 生 きて い く上 で 欠 か
せ な い多 くの働 きを して い ます。
また 腎臓 は血 管 の 塊 で もあ り、 心臓 を始 め、 他
の 臓 器 とも密接 な 関係 を持 ってお り、 腎臓 が悪 い
人 は、 自然 と心 臓 や 脳 の病 気 、 糖 尿 病 や 膠原 病、
また 貧 血や 高 血圧 な どの 他 の病 気 を合 併 して い る
事 も多 く、 腎臓 病 の 早期 発見 は生 命 の 予後 に大 き
く影 響 して きます。
腎臓 は 肝臓 と共 に 「沈 黙 の 臓 器」 と言 われ 、 腎
゛
臓 の一 部 が壊 れ て も、 す く に他 の 部分 が代 わ りを
す るた め、 な か なか症 状 が現 れ ませ ん。 逆 に言 う
と、 症 状 (食 欲 低 下、 疲 れ、 む くみ、 吐 き気 、 息
苦 しさな ど)が 現 れ た 時 には、 か な り腎臓 が悪 く
な って いる と言 って 良 いで しょう。
「で も症 状 が 出な い と腎臓 が悪 い か ど うか な ん
でわ か らな い」 と言 わ れ る人 も い るか も しれ ませ
ん。 そ こで 今 回 は、 腎臓病 か ど うか を調 べ る簡 単
田 中
尿蛋 自 の検 査紙 は 薬 局 で も販 売 され て い ます の
で、 自宅 で検査す る事 も可 能 で す。
尿 に検 査 紙 をひた して 色 を調 べ る事 で、 尿 の 中
に蛋 白が あ るか ど うか (尿 蛋 白陽性 か 陰性 か )が
わ か ります。 また 家族 や 親戚 に 腎臓 病 の 人が いれ
ば、それ も大事 なポイ ン トの一つ とな ります。
また 尿検 査 の次 によ く行 われ るのが血 圧 測 定 で
す。 日本 高血圧 学会 の 高血圧 治療 ガイ ドライ ンで
は成 人 の 至摘 血圧 (脳 ・ 心 臓 ・ 腎臓 な どの 障害 を
起 こさ な い た め の 理 想 的 な血圧 値 )が 定 め られ て
い ます ので 、 参考 にす る とよいで しょう。
高血圧 かそ れ に近 い 数字 にな って い る場 合 は、
腎臓病 以 外 に も脳 出血、脳 梗 塞、 心 不 全 な どの 病
気 にな る 可能性 が あ ります ので 、 自分 の血圧 には
注 意 して お き ま しょ う。 また血圧 は 1日 の 中 で も
絶 えず 変 わ ります。 血圧 を測 る 時 は しば らく安 静
に して、 朝 ・ 昼 。夜 と 1日 に数 回測 って み ま しょ
う。 市販 の電 子 血圧 計 を使 う と 自宅 で も簡 単 に測
れ ます。
なポイ ン トを ご紹介 します。
腎臓 病 の 早期 発 見 には 尿検 査 が大 事 です。 気 に
腎臓 病 は生活 習慣 病 のひ とつで す。 腎臓 病 を予
防す るた め には、 ① 血圧 の 管 理 ② 肥 満 予 防 (食
塩 や 油 ものの 取 り過 ぎ に注 意 ) ③ 適度 な運 動
④ 水分 の 補給 (但 し、 む くみ が あ る 場合 は医 師 に
相 談 を) ⑤ うが い 。手洗 い (感 染 が 腎臓 病 の 原
因 とな る ことが あ ります ) ⑥ 適 度 の飲 酒 (飲 み
な る人 は 年 に 1∼ 2回 の 定期 検 診 を受 け る よ うに し
ま しょ う。 検 査 で 異 常 が見 つ か った 場 合 は さ らに
詳 しい検査 が必 要 とな ります ので 、 特 に尿蛋 白が 3
過 ぎ は 腎 臓 や 肝 臓 に よ くあ りませ ん )
⑦禁煙
(タ バ コ は血 管 をボ ロボ ロに します )な どが 大事
にな って き ます。 身 に覚 えの あ る 方 は、 日々の 生
か 月以 上 経 って も陽性 の 場 合 は、 近 くの 内科 (で
きれ ば 腎臓 内科 )の 受診 をお 勧 め します。
活 か ら見 直 して い きま しょう。
8月 号
な
で
し
こ
こんにちは
栄養部 です。
栄養 部
技 士長
中 野
(3)
お
誠
ヘ
子
現在栄養部 は、管理 栄養 ± 6名 、 栄養 ± 3名 、調理師 12名 で構成 されて い ます。
給 食部 門 で は 「給 食用特殊料 理専 門調理 師」 の 資格 を持 った 調理 師が 3名 お り、 各病態 に合 せ
た食事、摂 食嘩下機 能 が 低下 した患 者 さん の食事 、 両方 を併せ持 った患 者 さん の 食事 な ど多 岐 に
わた る食事 を、栄養士、管理栄養 士 と連携 し、 用意 して い ます。
栄養管 理部 門 で は、 管理栄養 士 の うち 「NST専 門療法 士 」 資格取得者 3名 、 「糖尿病専 門療法
士 」 資格取得 者 3名 お りそれ ぞれ担 当病棟 を持 ち、 入 院患 者 さんの 食事 の 説 明、 摂取量 の把握 を
行 い栄養状態 の 向 上 を図 り、治 療 に貢献す べ く業務 を行 つてお ります。 また、他 職種 による栄養
介入が必要 と思われ る患者 さん につ いては週 一 回行 われ るNST(nutrition support team)回 診
で、 医師 、看護 師 、 薬剤 師 、言語聴覚 士 と共 に患 者 さん の栄養状態 改善 に 向 けた 回診 を行 つてお
ります。
食事 の 摂取 量 が少 な い、 栄養状態 が思 わ しくな い、傷 が なかなか 治 りに くい、 下痢 が止 ま らな
い、 便秘 して い るな ど ございま した ら、 各病棟看護 師 も し くは 栄養 士 が病棟 を回 つてお ります の
でそ ち らまで遠慮無 く声 をか けて くだ さ い。
栄養相談 につ いて は月曜 日か ら金 曜 日の午 前 中 は 9時 30分 ∼ 11時 30分 、午後 は 2時 ∼ 4時 まで
とな ってお ります (土 曜 日、祭 日は相談 に応 じます )。 各病態 に対す る食事 、摂 食哄下機能 が低下
した とき の食事 な どにつ いて行 つてお ります。
立秋 の行事食
(4)
平成 27年 度
こ
し
で
な
平 成 28年 8月
患者満足度調査 について
(第 1回 :外 来部門)
当院では患 者サ ー ビスの向上を図るための継続的な取 り組み として、年 に 1度 、患者さんに施設・診療・接遇面等に対 し
ての調査を行っています。満足度や ご意見 。
ご要望 を知ることで問題点を洗い出し、改善につなげることを目的に実施 して
います。昨年 の平成 27年 度 の調査結果は次のとおりでした。(詳 しい調査結 果はホームページに掲載 しています)
調査期間・方法】
【
外来部 門 :平 成 27年 11月 16日 ∼ 20日
入院部 門 :平 成 27年 11月 1日 ∼ 30日
トイ レ
売店・食堂など
駐車場
接遇面
プライバシー 配慮
診察の待ち時間
医lTへ の質問や相談のしやすさ
治療 内容・経過
非常に満足
満足
116%
100%
104%
204%
206%
81%
227%
196%
362%
294%
外来患者さんに対 しアンケー ト用紙に記入を依頼
期間内に退院する患者さんに対 し、アンケー ト用紙を配布 し記入提出を依頼
外来総合評価
普通
445%
560%
22.2% 399%
489% 304%
412% 343%
237% 458%
500% 251%
438% 34.7%
不 満
68%
36%
204%
03%
3.3%
175%
19%
18%
10%
11%
70%
00%
07%
49%
非常に満足
満足
普通
やや不満
不満
355%
496%
138%
08%
03%
是非薦める
薦める
薦めない
0.3%
284%
664%
52%
ご家族や知人に当院を薦めたいと思いますか?
全 く薦めない
00%
00%
【9月 ・10月 の巡回診療日程のお矢
口らせ 】
地 区 名
東羽 田高花
古
後
診
療
日
9月
10月
。
13日 ω 27日 ω、11日 ω 。
25日 ω
9月 20日 ω、 10月 18日 の
場
日
寺
所
間
/AN民 館
1:45∼ 3:15
古後生活改善センター
1:45∼ 3:15
高 花
※身体の ことでお悩みの方は、お気軽にお出でください。
―
高
齢
し
者
く
だ
さ
。
い
給
参
軍
調
)を 持
て
二
層
を
震
鷹
署
話
署
雪
霧
璽
ビくのと同様に有料です。
蔓
11ま た
1事
済生 会 日田病院の「理念」と「基本方針」
国 」
告
キ
P婁 急
詈
這
署
ヒ
百
馨
駈儀
に
1]曇 8羹 素
履
警
します。
が あ ります。
鱚
- 1:讚
糀
。
3.関 係機 関 との連携 を図 り、高度 医療 を提
4
1.最 善 で安 全 な 医療 を平 等 に受 ける権 利 が あ ります 。
2.個 人 として、そ の人格や価値観 が尊重 され る権利
供 します。
職員の協調 と信頼 によ つて、チ ーム 医療
の充実を図 り、患者本位 の医療 を実践 し
ます。
中核病 院 と して、地 域の医療水準の 向上
に努め ます。
総合 的な 医療 の質の管理 を行 い、 健全経
営を 目指 します。
発行 /爵 麗大分 県済生会 日田病 院
3.自 己の病気や治 療 につ いて、 説明 を受 ける権利が
あ ります。
ら治療方法 を選択す る権利、 また 自ら治療 を拒
否す る権 利が あ ります。
5.治 療 に当た り症状 を正確 に告知す る義務が あ りま
す。
6.医 師 の指示 に従 い、 病 院の規則 を遵守す る義務が
あ ります。
7.診 療 費を支払 う義務が あ ります。
4.自
〒877-1292日 田市大字三和 643番 地の 7
80973(24)1100
印刷 /0朝 日堂印刷
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