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光格子中における非対称二成分フェルミ気体の超流動
早稲田大学 先進理工学部 物理学科 栗原研究室 B4 中村直人 ・粒子間相互作用が可変(Feshbach共鳴) ・粒子数を制御可能 の imbalance系超流動を実現 量子渦 (超流動 の証拠) ”up“ 粒子 ”down” 粒子 P 粒子数の偏り “up” 粒子のみ M. W. Zwierlein et al., Science 311 411(2006). Fermi面 BCS超伝導 重心運動量ゼロのCooper対を形成 Fermi面 BCS超伝導 重心運動量ゼロのCooper対を形成 強磁場中 (Zeeman効果) 重心運動量ゼロではエネルギーが高い Fermi面 BCS超伝導 重心運動量ゼロのCooper対を形成 強磁場中 (Zeeman効果) FFLO超伝導 Cooper対が有限の重心運動量をもつ FFLO発現の条件 ・軌道対破壊効果を抑えられる ・試料がクリーン 冷却原子系 中性なので対破壊効果がない 希薄で非常にクリーン 重い電子系の1つ CeCoIn5 は FFLOの最有力候補 Y. Matsuda and H. Shimahara, J. Phys. Soc. Jpn. 76,051005(2007). Sarma状態 秩序変数 ・粒子数の偏り ・秩序変数が一様 FFLO状態 Fulde-Ferrell (FF) 状態 Cooper対が一方向の 秩序変数 重心運動量をもつ q Larkin-Ovchinnikov (LO) 状態 秩序変数 q -q 双方向の 重心運動量が縮退 Sarma状態 秩序変数 ・粒子数の偏り ・秩序変数が一様 FFLO状態 Fulde-Ferrell (FF) 状態 先行研究の少ないLO状態を解析 Cooper対が一方向の 秩序変数 重心運動量をもつ q Larkin-Ovchinnikov (LO) 状態 秩序変数 q -q 双方向の 重心運動量が縮退 Attractive Hubbard Hamiltonian 最近接サイト間のホッピング 1 2 3 ・・・ 𝑀𝑀 − 1 𝑀𝑀 周期境界条件を課す オンサイト引力相互作用 Attractive Hubbard Hamiltonian 最近接サイト間のホッピング 1 2 3 ・・・ 𝑀𝑀 − 1 𝑀𝑀 周期境界条件を課す オンサイト引力相互作用 Hartree-Fock-Gor‘kov近似 超流動の秩序変数を として有限サイト・実空間で解析 南部表示したHamiltonianを対角化: , , の定義から自己無撞着方程式を導出 Hermite行列 Fermi分布 Hamiltonianの固有値 ギャップ方程式 粒子数方程式 有限サイトのBCS解 サイト数無限のBCS解 50サイトで 無限系の解に十分漸近 サイト数 M 有限サイトのSarma解 サイト数無限のSarma解 50サイトで 無限系の解に十分漸近 サイト数 M 以下 で解析 T/tの増加の伴い振幅が減少 赤: 青: 緑: 2次転移 先ほどの見たライン 1次転移 まとめ 1次元光格子系でLO状態の存在を確認 ( ) LO相とSarma相を含む相図を作成 LO相とSarma相の間は一次相転移 今後の課題 • FF相を含めた相図の作成 • や filling ,サイト数を変化させたときの相図の作成 Pの増加の伴い振幅が減少 黒: 赤: 青: 緑: LO Sarma Free Energy が一致するライン レーザー冷却 レーザー光の周波数は共鳴周波数より も小さく設定。 ドップラー効果により、右向きの速度をも つ原子は右から来る光を選択的に吸収 蒸発冷却 高いエネルギーをもった原子をトラップから 蒸発させ、エネルギーの低いものだけを残す 2原子散乱の際に共鳴束縛状態として分子を形成 closed channel open channel (原子状態) open channel closed channel (束縛状態) 原子状態と束縛状態にスピン状態 の異なるものが含まれる 2つの状態の間で Zeemanエネルギーに差が出る 散乱長 0 束縛状態を介さないときの散乱長 共鳴磁場 共鳴幅 共鳴磁場𝐵𝐵0 付近で 外部磁場を調節 原子間相互作用を制御 BCS超伝導 FS↑ FFLO超伝導 FS↓ 強磁場を印加 (Zeeman効果) 重心運動量q=0 のペアを組む q=0のペアだと(-k, ↓)が Fermi面から離れる分、損 適切なq(≠0)をとれば Fermi面上でペアを組める Cooper対が有限の 運動量をもつ BCS超伝導 FS↑ FFLO超伝導 FS↓ 強磁場を印加 (Zeeman効果) 重心運動量q=0 のペアを組む q=0のペアだと(-k, ↓)が Fermi面から離れる分、損 重心運動量をもつことは一部のkにとっては得でない 適切なq(≠0)をとれば Fermi面上でペアを組める Cooper対が有限の 運動量をもつ cooper対はスピン分極できないため 一部のkではペアを組まない方が得 相方がFermi面から 離れるk , がある FFLO状態は強磁場中の超伝導体内で 凝縮エネルギーとZeemanエネルギー が拮抗する中で発現 W : Hermite行列 : 2Mx2M行列