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総務部 - 東京産婦人科医会

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総務部 - 東京産婦人科医会
ぞれの担当の先生方の有意義な討論により本会の事
《総務部》
担当常務理事 東
業成就に大なる貢献をされております。本会は会員
先生方の御協力を礎として成り立っていることを再
哲徳
認識し、今後とも御指導御鞭撻をお願いし今回の総
平成23年度は落合執行部1期目の最終年度となり
務報告と致します。
ました。
落合会長は1,
200名を有する全国で最大組織であ
る本会のあり方を再確認するために3つの提案をし
平成2
2年度
事業報告
1.定期代議員会
平成22年6/
26
ました。すなわち①会務のスリム化による経費の削
22年11/
20
の改定の3つです。
23年3/
26
検討委員会」が設置され、TAOGニュース10月号に
東医健保会館
於
東商スカイルーム
於
東商スカイルーム
於
東医健保会館
於
東商スカイルーム
2.定期総会
22年6/
26
申に対し会長は、本会の抱える諸問題が網羅されて
臨時総会
おり次年度の経費削減に大きな意味を持つとしてい
22年11/
20
ます。また、会務が見えるものとなり、末端の会員
定期総会
まで行き渡るいわゆる「風通しの良い組織」の実現
23年3/
26
に近づけるのではないかとしています。公益法人化
3.理事会
22年4/1
基礎工事を終えたものと思われます。3つの会長提
通信
理事会
案事項に関し勘案すべき点はまだ多く残されていま
22年5/
29
すが、今後の活動を通して取捨選択を重ね、良き方
於
保健会館別館
於
日本産婦人科医会会
於
保健会館別館
臨時理事会
向に収束されることでしょう。本会が今後計画して
22年10/
30
いる注目すべき事業に「妊娠等について悩まれてい
る方のための相談援助事業」があります。この事業
議室
は、望まない妊娠や虐待や養子縁組等と関連した広
理事会
23年2/
26
範囲のものであり、日本産婦人科医会の指導と共同
作業のもと相談体制が整備されることと思います。
於
定期代議員会
この3点に関する特別な審議を目的とした「改革
に伴う会則の改定も終え、23年度の検討課題はほぼ
東商スカイルーム
臨時代議員会
減②会員との意思疎通が計られる組織づくり③会則
おいて委員会の中間答申が発表されました。この答
於
4.役員・支部長・代議員・委員・納涼懇談会
平成22年7/
24
平成23年は国内外において激動の年でした。3月
於
アルカディア市ヶ谷
役員・支部長・代議員・委員・新年懇談会
11日に起きた未曾有の東日本大震災は特筆すべきも
のでした。東京産婦人科医会は直ちに救援募金活動
平成23年1/
29
を立ち上げご協力をお願いしたところ、会員先生方
7.常務理事会 11回
平成22.4.7
於
より多額の浄財を賜りました。改めて衷心より感謝
アルカディア市ヶ谷
5.
12 6.9
7.7
9.8 10.6 11.
10 12.1
申し上げます。
平成23.1.
12 2.2
本会の常務理事会は毎月1回第1水曜日に開催さ
れています。本年の常務理事会の議事録(報告事項・
3.2
8.指定医交付会(都医)5回
協議事項)は本誌に掲載しました。診療や地域活動
平成22..5.
26 7.
23 9.
22 11.
12
で多忙な毎日を過ごされている役員の先生方、常務
平成23.1.
26
理事の先生方が、種々の検討事項や問題提議に関し
9.臨床研究会
4回
於
(保険コーナー併設同時開催)
活発な議論を行い、現在そして未来の産婦人科医療
のあるべき姿を希求され且つ御尽力されていること
平成22.7.
117 11.
20
に対し心より感謝申し上げます。
平成23.1.
22
また、本会に設置されている各委員会では、それ
東医健保会館
10.東京産婦人科医会・日産婦東京地方部会合同研
-131-
修会
会
平成23年2/
19
於
東医健保会館
於
11.社保・国保審査委員協議会
平成23年2/
28
平成22年9/
12 (東京都担当)
於
南国酒家
②東京思春期保健研究会
12.がん検診対策担当者会議
平成22年9/
26
総会
於
13.選挙管理委員会
京王プラザホテル
平成22.5.22
保健会館別館
於
2回
研究会
平成22.11.27
平成22年12/7
於
平成23年1/
14
於
会計
2回
幹事会
学術・学術研修委員会
平成23.2.7
平成23.1.
27
広報
平成22.4.5 10.4
4回
平成22.5.
27 9.
16 11.
25
③
山王病院内「山王ホール」
③東京都各科医会協議会
平成22年5.
19 12.
14
②
山王病院内「山王ホール」
平成23.3.5
14.部会・委員会
①
山王病院内「山王ホール」
9回
総会
平成.
22.7.5
忘年会
平成22.
12.6
於
興和(株)
於
興和(株)
於
於
南国酒家
南国酒家
平成22.4.
27 5.
25 7.
13 8.4
平成2
2年度
9.7 11.9 12.8
会務報告
平成22.1.
11 2.8
④
母体保護
1.会員数
1回
正会員
平成22.9.
15
⑤
社会保険
1回
平成23年2.
28
⑥
医業対策
1,
266名準会員
18名
減免会費会員
70名
会費免除会員
1回
174名 2010.
12.
3
1現在
平成22年度入会正・準会員
平成23.1.
18
⑦
1,
004名
医療事故対策
(中 央 区) 進
1回
純
郎
(中 央 区) 山
中
美智子
(日 本 橋) 田
口
敦
平成22.7.
14
(日 本 橋) 筒
井
宏
子
平成23年2.
16
(港
区) 田
島
敏
秀
(港
区) 山
城
千
珠
(文 京 区) 喜
納
奈
緒
(墨 田 区) 深
田
幸
仁
(墨 田 区) 村
田
知
昭
(江 東 区) 高
橋
佳容子
(江戸川区) 櫻
庭
志
乃
(江戸川区) 戸
田
淑
子
平成23.2.
15
⑧
病院
⑨
2回
癌対策
2回
平成22.5.
24 9.6
⑩
献金
2回
平成22.7.
21 .
10.
13
⑪
学校保健
1回
平成22.
12.2
15.TAOGニュース
8回
4・5月
6月
7・8月
11・12月
1月
2・3月
9・1
0月
(新 宿 区) 水主川
臨時号
16.東京産婦人科医会・日産婦東京地方部会合同懇
談会
平成22年7/
20
於
東京地方部会事務局
17.提携諸団体との事業
①
日産婦医会関東ブロック協議会・社保協議
-132-
純
(渋 谷 区) 篠
原
継
男
(渋 谷 区) 福
岡
佳
代
(蒲
田) 吉
村
志
帆
(北
区) 熊
耳
敦
子
(豊 島 区) 奥
田
亜紀子
(板 橋 区) 小
池
ひとみ
(練 馬 区) 久保田
一
郎
(南 多 摩) 和
(西 多 摩) 今
北
哲
雄
(町 田 市) 森
(西 多 摩) 小
林
久
晃
以上24名
(府 中 市) 立
花
義
史
2.物故会員(敬称略)
(北 多 摩) 竹
田
奈保子
(神
田) 天
神
(北 多 摩) 玉
田
裕
(神
田) 本
多
(北 多 摩) 中
島
章
(足 立 区) 藤
丸
純
一
(北 多 摩) 藤
岡
朝
峰
(新 宿 区) 川
添
兼
久
(北 多 摩) 右
島
富士男
(世田谷区) 中
村
幸
雄
(西東京市) 賀
来
宏
維
(玉
川) 荏
原
章
悟
(南 多 摩) 山
田
浩
子
(玉
川) 千
野
正
子
(杏 林 大) 小
林
陽
一
(渋 谷 区) 瀬
戸
俊
子
(慶 応 大) 福
永
朝
子
(中 野 区) 原
博
子
(慈恵医大) 新
美
茂
樹
(大
森) 坂
原
農
擴
(順 天 大) 太
田
篤
之
(練 馬 区) 齋
藤
和
明
(順 天 大) 北
出
真
理
(調 布 市) 木
口
駿
三
(帝 京 大) 杉
浦
聡
(調 布 市) 武
井
二
郎
(帝 京 大) 田
口
彰
則
(東女医大) 松
井
英
雄
(日
屋
潮
大) 古
以上13名
以上39名
平成22年度減免会員
(港
区) 相
羽
早百合
(港
区) 大
森
茂
(港
区) 三
宅
清
平
(浅
草) 矢
後
謙
次
(足 立 区) 有
村
次
郎
(足 立 区) 橋
本
洋
子
(新 宿 区) 竹
下
寿
子
(目 黒 区) 喜
納
雅
子
(目 黒 区) 安
田
(玉
川) 田
中
康
弘
(中 野 区) 上
野
雅
清
(中 野 区) 須
藤
董
穂
(杉 並 区) 藤
巻
京
子
(品 川 区) 千
葉
良二郎
(豊 島 区) 中
村
博
(板 橋 区) 赤
星
陽
一
(練 馬 区) 関
根
憲
治
(府 中 市) 笠
間
雪
雄
(北 多 摩) 足
立
康
弘
(北 多 摩) 内
藤
(北 多 摩) 松
岡
泰
秀
(南 多 摩) 青
木
壽
一
貢
勇
-133-
光
寛
明
満洲雄
美
夫
洋
助 な ど に 用 い ら れ て い ま す。配 分 方 法 と 報 告 は
《会計部》
J
AOGニュース6月号と10月号をご参照下さい。
会計部からは、恒例により、財務資料を掲載いた
担当常務理事 小杉好紀
します。会費免除会員の増加などに伴う厳しい財務
昨年3月11日の東日本大震災に際し、急遽3月26
環境は変わっておりませんが、一方で会務の質を低
日の総会で震災義援金募集のご承認を得てから9月
下させることなく経費を節減する努力が各部署で続
末日の締め切りまでの半年間に51件、総額8,
36
5,
149
けられております。また、本会とともに生涯研修の
円のご入金を本会宛に頂きました。心より厚く御礼
役割を分かち合っている東京産科婦人科学会との、
を申し上げます。
より一層の協力強化や、役割分担の再構築などに関
お預かりした義援金は、日本産婦人科医会を通じ
する検討も進んでおり、その成果が期待されます。
て被災県の産婦人科医会にお渡しして、各県産婦人
今後とも何卒、倍旧のご理解とご協力を賜りますよ
科医会のご判断により被災者個人や公的病院への補
うお願い申し上げます。
財
産
目
録
平成23年3月31日
資産の部
摘
金
要
内
額
訳
一般会計
I
合
計
流動資産
0
(1)現金
0
(2)銀行預金
普通預金
No. 1840524
12,477,478
〃
普通預金
No. 0712121
50,000
〃
普通預金
No. 4120789
0
〃
普通預金
No. 1468813
106
〃
定期預金
No. 8620226
5,619,479
三菱東京UFJ銀行市ケ谷支店
18,147,063
(3)郵便貯金
保健会館内郵便局
通常貯金
郵便振替口座
合
II
No. 10080-15808861
0
No. 00170-8-764072
1,040,000
1,040,000
19,187,063 A
計
無形資産
(1)事務所借用 宗教法人日本福音ルーテル教会 中央会館
384,480
敷金
(2) 電話加入権
合
資
計
産
合
計
384,480
30,000
30,000
414,480
414,480
414,480
19,601,543
負債の部
I
流動負債
(1)日本産婦人科医会会費預かり
972,000
(2)預り金
134,004
50,000
(3)預り金(翌年度会費預り金)
負
債
合
1,156,004
計
1,156,004 B
18,445,539
差引正味財産(資産-負債)
平成22年度財産目録は監査の結果適正であることを認めます。
平成23年6月1日
監事
岩本
絹子
印
監事
大橋
克洋
印
-134-
平成22年度東京産婦人科医会収支決算書
(自
平成22年4月1日
至
平成23年3月31日)
収入の部
(単位:円)
款
項
1% 1.入会金
1.入会金
2.会費
39% 1.本年度会費
(20,218,500)
5.雑収入
140,000
0
0
6,193,000
5,500,000
7,730,000
2.日産婦医会還付金
1,980,073
1,600,000
2,225,354
3.その他の補助金
2,040,000
1,550,000
1,490,000
6% 1.預金利息
(3,087,794)
2.雑収入
3.特別会計からの繰入金
6.当期収入合計
32% 1.前期繰越金
7.繰越金
合
計(A)
470,000
100,000
22% 1.癌研究協力費
(11,445,354)
500,000
20,380,000 19,000,000 20,078,500
0
1.寄付金
4.関連委託事業
650,000
22年度決算額 増・減(△は減)
430,000
2.過年度会費
3.寄付金
21年度決算額 22年度予算額
100%
21,139
1,000
12,954
4,673,509
2,000,000
3,074,840
0
0
摘
要
△ 30,000 入会47名(1万円)
1,078,500 正会員989名(2万円)3名(1万円)、準会員17名(1万円)
40,000 正会員7名(2万円)
0
2,230,000 東京都予防医学協会よりの癌研究協力費
625,354 日産婦医会会費還付金、おぎゃー献金還付金、日産婦医会代議員選挙補助金
△ 60,000 東京都医師会(事務助成金)、関ブロ(事務所費・通信費使用料)
11,954 預金利息
1,074,840 ニュース広告料、会誌43号広告掲載料、納涼会懇談会費、同意書、宛名ラベル、小冊子代等
0
0
36,367,721 30,251,000 35,221,648
4,970,648
14,942,218 13,000,000 16,733,395
3,733,395
51,309,939 43,251,000 51,955,043
8,704,043
支出の部
1.事業費
20%
(10,336,804)
1.総務部費
245,705
350,000
640,326
2.会計部費
91,360
135,000
117,100
3.学術部費
1,839,221
1,900,000
1,665,352
△234,648 臨床研究会(会場費,講師謝礼)、東京地方部会合同研修会協賛金
4.広報部費
4,604,107
5,600,000
4,598,253
△1,001,747 会誌43号・ニュース作成費・送料、HP更新維持費、関ブロ会報送料等
5.母体保護部費
146,450
180,000
149,790
6.母子保健部費
295,824
250,000
20,360
7.社会保険部費
147,000
360,000
193,116
8.医業対策部費
170,500
250,000
68,420
△181,580
9.医療事故対策部費
44,340
270,000
31,300
△238,700
10.病院部費
39,820
180,000
94,616
11.癌対策部費
423,553
500,000
175,240
△324,760 がん検診担当者会議開催費
12.献金部費
901,502
450,000
316,305
△133,695 献金案内作成費および封入代、献金振込用紙作成
13.学校保健部費
109,100
200,000
174,775
1,428,000
1,425,000
1,420,500
580,896
900,000
528,351
△371,649 思春期保健研究会協賛金、祝金、各科医会協議会会費、地方部会との懇談会等
△257,000 弔慰金、生花代
14.日母関ブロ会費
15.渉外費
10%
(5,361,820)
3.事務費
35%
(18,075,360)
4.積立金
1%
0%
合
計(A)
△25,225
△4,500 正会員会費納入 @1,500円
400,000
143,000
3,000,000
2,452,894
2.旅費交通費
3,259,834
3,000,000
2,908,926
△91,074 常務理事会、理事会・支部長会、代議員会総会、関ブロ、日母学術集会等
1.事務所費
4,614,624
4,700,000
4,614,624
△85,376 賃貸料・共用費
2.需要費
2,445,523
2,500,000
2,713,172
213,172
3.備品費
0
300,000
178,000
△122,000
△196,921 電話・FAX・ネット通信料、切手・メール便・宅配便等送料、葉書、振込手数料等
△547,106 理事会・支部長会・納涼懇談会、代議員総会開催費、臨時理事会・臨時総会開催費
4.通信費
936,924
1,000,000
803,079
5.人件費
7,417,699
8,500,000
7,886,770
6.厚生費
1,613,221
1,700,000
1,714,777
7.雑費
118,418
200,000
164,938
1.退職給与積立金
150,000
150,000
150,000
0
0
0
0
0
2,000,000
0
△2,000,000
0
2,851,000
0
△2,851,000
34,576,544 43,251,000 33,923,984
△9,327,016
1.予備費
34%
16,733,395
18,031,059
100%
51,309,939
51,955,043
次期繰越金 (A)-(B)
△85,384
128,250
3.特別会計への繰入金
6.当期支出合計(B)
△166,884 社保国保審査員協議会開催費
2,824,673
2.事業積立金
5.予備費
△30,210 報告書送料
△229,640
1.会議費
16.慶弔・福祉費
2.会議費
290,326 役員会開催費、会則等検討委員会開催、日産婦医会代議員選挙管理委員会開催費
△17,900 会計監査会開催費、予算編成会議開催費
選挙投票用紙印刷費、会則検討印刷費、PCメンテナンス、コピーFAXリース・カウント料、総会資料作成費、コピー用紙、事務用品・封筒印刷等
△613,230 職員2名他
14,777 各種保険料(健康保険、厚生年金、労働保険・雇用保険)、職員等通勤定期代
△35,062 会費徴収手数料、残高証明手数料、名刺作成費等
0 平成22年度分積立金
平成22年度収支決算書は監査の結果適正であることを認めます。
平成23年6月1日
-135-
監事
岩本
絹子
印
監事
大橋
克洋
印
c.所属ブロック
《学術部》
80
人
75
70
担当常務理事 高木耕一郎
60
52
50
本年度の学術部の活動で特記すべきことは、今後
42
34
40
の臨床研究会のあり方を探る目的で、全会員を対象
27
30
20
にアンケート調査を行ったことだと思います。調査
27
14
11
10
の方法は、まず、平成23年6月号の TAOGニュー
0
中央
スにアンケート用紙と返信用封筒を同封し、会員
城西
城東
城北
城南
多摩
不明
大学
0
0
1
ブロック
1241名に送付し、料金後納郵便で回答を回収しまし
d.業務形態
た。7月16日までに回収された有効回答は280件、回
200
収率は22.
1%でした。以下、集計結果を示します。
人
172
180
160
今回のアンケート調査の結果を参考にさせていただ
140
120
き、今後の臨床研究会のあり方について検討させて
100
いただきます。
80
68
60
100
明
不
企
所
研
究
ー
セ
ン
常
診
検
院
病
2) 年間の参加回数
80
70
年間参加回数
60
68
50
男性
女性
40
30
29
35
3
7
14
30-39
40-49
19
11
50-59 60-64
年齢
15%
34
20
0
非
院
人
90
10
2
勤
勤
常
勤
病
常
非
所
診
a.年齢、性別
療
療
所
常
勤
1)回答者のプロフィール
8
3
0
タ
20
集計結果
診
1
業
40
16
1
65-69
1
6
1
70-79
≧80
14%
回答者の年齢別では50歳代が最多で、以下、60歳
49%
22%
代、70歳代、40歳代の順でした。また、性別では、
2
3
4
男性205名(73.
2%)、女性66名(23.
6%)、性別不詳
9名(3.
2%)であり、男性が7割を占めています
が、女性の割合は回答者数が少ないものの、60歳代;
24%、50歳代;22%、40歳代;33%、30歳代;70%
1:2回以上
度
2:1回程度
3:2〜3年に一
4:過去5年間参加なし
と、年齢が若い会員ほど女性会員が多い傾向が認め
られました。
回答者の約半数は年に2回以上参加しているとの
結果でしたが、最近の臨床研究会の参加人数が100〜
150名程度であることを考慮すると、回答者の半数と
概ね一致する数となり、未回答者はほとんど臨床研
究会に参加していない可能性が示唆されます。
-137-
a.年齢別の参加回数の割合
100%
90%
100%
80%
90 %
70%
80 %
60%
その他
50%
支部の研修会
40%
企業との共催
30%
臨床研究会
70 %
60 %
50 %
過去5年なし
40 %
2−3年に一度
20%
10%
1回
30 %
0%
2回以上
20 %
関心テーマ1位
10 %
関心テーマ2位
関心テーマ3位
興味ある知識を得るために利用する研修会を問う
設問に対しては、第一位に臨床研究会を挙げた方が
≧
80
70
−
79
65
−
69
60
−
64
50
−
59
40
−
49
30
−
39
0%
52%、支部単位の研修会29%、企業主催の講演会1
8%
年齢別の参加回数が最も多いのは60歳代後半で、
でしたが、第2位では企業共催4
6%、支部研修会
次いで70歳代、60歳代前半が続き、60歳未満では参
31%、臨床研究会24%でした。この結果、ならびに
加が少ない傾向が認められました。
企業共催の講演会への参加人数が多い会では30
0人
程度であることを考慮すると、未回答の会員も含め
b.ブロック別参加回数の割合
て、企業共催の講演会に対する期待は少なくないも
のと思われます。
100%
90 %
80 %
4)開催様式について
70 %
60 %
過去5年なし
50 %
2−3年に一度
40 %
1回
30 %
2回以上
開催様式
2%
7%
従来の講演様式
20 %
10 %
30%
0%
中央
城西
城東
城北
城南
多摩
症例検討
61%
大学
シンポ・パネル
その他
ブロック別では、年1回以上参加の頻度は大学ブ
ロックが約50%、多摩ブロックが約60%である一方、
23区内のブロックでは概ね70〜80%程度でした。
開催様式では従来の講演様式をよしとする回答が
6割を占める一方、症例検討もよしとする回答が
c.業務形態別参加回数の割合
100%
90%
80%
70%
60%
50%
40%
30%
20%
10%
0%
30%に認められました。
5)興味ある症例や診療上の工夫などの発表につい
て
過去5年なし
発表の意志
2−3年に一度
1%
1回
2回以上
診療所常勤 診療所非常勤
病院常勤
是非、発表したい
病院非常勤
25%
43%
業務形態別では診療所勤務者の参加が多い一方、
病院勤務者の参加が少ない傾向が認められました。
3)支部やブロックによる研修会との位置付け(上
位3位まで)
-138-
発表してもよい
あまり発表したくない
16%
15%
支部など会が望ましい
発表の意志はない
平成23年度
(自
東京産婦人科医会収支予算書
平成23年4月1日
至
平成24年3月31日)
(単位:円)
収入の部
2011.5.12作成
款
項
1% 1.入会金
1.入会金
2.会費
22年度予算
22年度決算
650,000
500,000
470,000
450,000
19,000,000
20,078,500
19,000,000
2.過年度会費
430,000
100,000
140,000
100,000
0
0
0
0
1.寄付金
22% 1.癌研究協力費
(10,950,000)
2.日産婦医会還付金
6,193,000
5,500,000
7,730,000
7,700,000
1,980,073
1,600,000
2,225,354
1,750,000
0
0
1,490,000
1,500,000
3.東京都からの補助金
4.その他の補助金
5% 1.預金利息
2,040,000
2,200,000 東京都予防医学協会よりの癌研究協力費
150,000 日産婦医会費還付金、おぎゃー献金(還付金)、研修会補助金、日母代議員選挙補助金
NCPR講習会補助金
△50,000 東京都医師会(母体保護法・事務補助) 関ブロ(事務所負担金)
1,000
12,954
5,000
3,074,840
2,450,000
0
0
36,367,721
30,251,000
35,221,648
32,955,000 A
14,942,218
13,000,000
16,733,395
15,847,895
2,847,895
51,309,939
43,251,000
51,955,043
48,802,895
5,551,895
22% 1.総務部費
245,705
350,000
640,326
270,000
2.会計部費
91,360
135,000
117,100
301,500
3.学術部費
1,839,221
1,900,000
1,665,352
1,980,000
4.広報部費
3.特別会計からの繰入金
33% 1.前期繰越金
100%
計
0 正会員、準会員
0
2,000,000
収入合計
合
0 正会員(2万円)、準会員(1万円)
21,139
2.雑収入
NO.7
要
△50,000 新入会(1万円)
4,673,509
(2,455,000)
6.繰越金
1,550,000
摘
増・減(△は減)
20,380,000
3.寄付金
5.雑収入
23年度予算
39% 1.本年度会費
(19,100,000)
4.関連委託事業費
21年度決算
4,000 預金利息
450,000 納涼・新年懇談会会費、ニュース広告料•会誌広告掲載料、同意書、小冊子
0
0
支出の部
1.事業費
(10,732,500)
4,598,253
4,140,000
180,000
149,790
135,000
△45,000 報告書送料
6.母子保健部費
295,824
250,000
20,360
225,000
△25,000 部会・委員会開催費等
7.社会保険部費
147,000
360,000
193,116
150,000
8.医業対策部費
170,500
250,000
68,420
81,000
△169,000 部会・委員会開催費等
9.医療事故対策部費
44,340
270,000
31,300
45,000
△225,000 部会・委員会開催費、偶発事例月間報告事業経費
10.病院部費
39,820
180,000
94,616
45,000
△135,000 部会・委員会開催費等
11.癌対策部費
423,553
500,000
175,240
180,000
12.献金部費
901,502
450,000
316,305
405,000
13.学校保健部
109,100
200,000
174,775
360,000
14.関ブロ会費
1,428,000
1,425,000
1,420,500
1,425,000
580,896
900,000
528,351
810,000
39% 1.事務所費
2.需要費
支出合計
合
計
△45,000 献金案内状作成発送、部会・委員会開催費
160,000 部会・委員会開催費等、教育資料マニュアル作成費、HPV啓発資料
0 正会員会費納入者950名 1.500円
△90,000
関東連合地方部会、東京都思春期保健研究会協賛金、各科医会協議会会費、祝金等
143,000
180,000
2,452,894
2,550,000
△450,000 代議員会総会、理事会、支部長会・新年・納涼懇談会
3,259,834
3,000,000
2,908,926
2,550,000
△450,000 代議員会総会、理事会、支部長会、常務理事会、関ブロ旅費 他
4,614,624
4,700,000
4,614,624
4,700,000
2,445,523
2,500,000
2,713,172
3,150,000
0
300,000
178,000
50,000
1,000,000
803,079
950,000
5.人件費
7,417,699
8,500,000
7,886,770
8,350,000
6.厚生費
1,613,221
1,700,000
1,714,777
1,650,000
118,418
200,000
164,938
150,000
150,000
150,000
150,000
150,000
0
0
0
0
3.特別会計への繰入金
6.次期繰越金
△320,000 がん検診担当者会議・部会・委員会開催費 乳がん検診講習会開催費
400,000
2% 1.予備費
5.予備費
△210,000 社保・国保審査委員協議会
3,000,000
936,924
2.事業積立金
部会開催費
128,250
4.通信費
4% 1.退職給与積立金
(2,050,000)
△1,460,000 ホームページ更新維持費、会誌・ニュース作成費・送料、部会・委員会開催費
2,824,673
3.備品費
7.雑費
4.積立金
部会・委員会開催費、
HPV公開講座(一般向け)•ポスター作成、虐待関連
5,600,000
2.旅費交通費
(19,000,000)
開催費、税理士顧問料
臨床研究会(会場費、備品費、講師謝礼)合同研修会協賛金
146,450
16.慶弔・福祉費
3.事務費
80,000
4,604,107
10% 1.会議費
(5,100,000)
166,500 会計監査・予算編成会議・部会
5.母体保護部費
15.渉外費
2.会議費
△80,000 部会・役員会・選挙管理委員会等開催費、年度末役員改選
34,576,544
23%
16,733,395
100%
51,309,939
2,000,000
0
1,900,000
2,851,000
0
1,000,000
43,251,000
43,251,000
△220,000 お香典
0 借室料・共用費
650,000
その他
△150,000 職員2名 等
△50,000 各種保険料、職員交通費
△50,000 一括会費徴収手数料、残高証明手数料、お茶、清掃用具
0 平成23年度分積立
0
△100,000 平成23年度日産婦医会学術集会関ブロ拠出金(静岡県)
33,923,984
37,882,500 B
10,920,395 ※
51,955,043
48,802,895
5,551,895
△ 4,927,500 (A-B)
-136-
清掃費
△50,000 通信費、電話料、ネット通信費、振込手数料他
△1,851,000
開催費
PCメンテナンス料、コピーFAXリース・カウント料、事務用品・封筒、総会資料作成費
ベース機能追加
△250,000 PC周辺機器
18,031,059
※当期収支差額
生花
データ
6)学会との共催について
5%
5位)
学会との共催希望
200
160
年に2回
140
毎回
63%
人
180
年に1回
16%
16%
b.アクセスしたことのあるホームページ(上位
共催の必要なし
120
ACOG
100
東京地方
80
関東連合
東母
60
日母
40
日産婦
20
学会との共催については従来どおり年1回とする
日本医師会
5
イ
ン
タ
ー
ネ
ッ
ト
4
ッ
タ
イ
ン
イ
ン
タ
ー
ネ
ー
ネ
ッ
ト
3
ト
2
ッ
ネ
ー
タ
ン
イ
ン
られました。
イ
タ
ー
ネ
ッ
ト
回答が63%、年に2回以上を望むものが32%に認め
ト
1
0
アクセスしたことのあるホームページについての
7)研修会の開催日、時間について
問いでは、日本産科婦人科学会がもっとも多く、次
いで日本医師会、日本産婦人科医会、東京産婦人科
開催日
4%
医会の順でした。また、閲覧順位は低いものの、関
東連合地方部会、東京産科婦人科学会へのアクセス
土曜午後半日
22%
74%
も多く認められました。
日曜日1日
その他
9)会員限定サイトを用いた臨床研究会の画像配信
について
画像配信
研修会の開催日については74%が従来と同じ、土
曜の午後半日を希望するという結果でしたが、自由
13%
記載を見ると、土曜日も診療があるので、午後2時
ある程度期待
29%
には間に合わないという記載が多く認められまし
た。
29%
7%
22%
8)インターネットによる生涯教育について
とても期待出来る
少しは期待
期待出来ない
未記入
a.利用頻度
インターネットによる生涯研修についての問いで
インターネット頻度
は、ホームページによる画像配信に期待ありとする
5%
7%
回答は74%でした。
≧2回/週
1ー2回/週
52%
24%
1回/月
10)自由記載欄
1回/2−3カ月
12%
1.開催場所に関する意見
観たことがない
1)現在の場所は不便
2)会場が遠いので参加しにくい。土日も診療がある。
設問が生涯教育に関するインターネットの利用で
3)いつも同じ会場でなくとも良いのでは?健保会館は少し
あったためか、どこまでを生涯教育とするかで回答
不便である。もう少し時間をずらしては?
に窮した方も多かったものと思われますが、約半数
の方は生涯教育にインターネットを利用されている
2.開催日時に関する意見
という結果でした。
1)夜か、土曜日の夕方か、日曜日に行っていただきたい。
2)産婦人科勤務医で夜勤も含め多忙です。土曜日は体を休
-139-
めるか、子供の習い事の送り迎えでとても研究会に出る余
現状は少し多いかなと思いますが、また、開業医、勤務医
裕はありません。インターネットで勉強したり、ネット上
で感じは違いますし、年齢によっては興味が違うと思いま
でも学会に参加したりできるようになれば、自宅の時間を
す。トピックも時には人集めになるのでは?
有効に使えます。学会参加や学会発表、しかも土日の日程
7)示唆に富む(あるいは印象に残った)症例報告のような
でというのは専業主婦の奥さんがいる男性の医師には都
臨床研究会で、不妊・内分泌、周産期、腫瘍、婦人科一般
合がよくても、子供のいる女性勤務医には夢のようなもの
の4つのテーマを挙げて順番に臨床研究会を行ったらど
になっていると思います。
うか?より大切なポイント、先輩からの伝授する工夫や技
3)開始時刻を2時半以降に。
術などを学ぶ、または発表するよい機会となる。
4)18:00からなど、診療所勤務の者が出やすい時間にして
8)いつも同じ顔ぶれ(たとえばメディアに登場)の演者で
下さい。
はなく、もっと事務的?地道な活動をして地域医療に貢献
5)臨床研究会を年3回程度。日曜日
0
0−4:00会場費を徴収しては?
午後開催 PM 1:
している方々のお話を伺いたい。
(仮に講演馴れしてい
メーカーブースを出展
させ、経費節減を図る。1回は総会を兼ねる。
らっしゃらぬため、訥々でも)
9)演者や共同演者など、かかわる人が多い学会が参加人数
を見込めますが、臨床研究会は興味ある内容でなければ足
3.ベビーシッターなどについて
が遠のいてしまうと思います。また、学会も臨床研究会も
1)子供をみてもらえるスペースがあるともう少し参加しや
年4回ずつ、(1回は合同)土曜の午後ばかりであると出
すくなると思います。ベビーシッターは自分で手配しても
席も大変です。個人的には出来るだけ合同で回数を減ら
よいですし、人数が集まるようならまとめてどこかにお願
し、学会によっては一般演題も増えるので、2会場確保出
いするのもよいかも知れません。
来るところへ場所を変更することも考えられたらよいと
2)子連れでも参加出来ればよいと思う。
思います。
1
0)日常必須の判りやすい医会向きの内容を多くして、学会
4.臨床研究会の内容について
の難しいものはあまり聞きたくない。今回のアンケートの
1)演題を少なくし、10〜2
0分程度ゆっくり話し、質問を受
内容に理解しがたい点あり。学会は学会に聴講に行く。保
けるように‼出席して有意義な会にしたいので、1題はト
険コーナーはよろしいと思う。必要な点は重複してもよ
ピックスの演題が欲しい。
い。以前に比べて大変、出席者が少ない。
2)症例検討は東京産科婦人科学会で多数の演題発表があり
ます。東京産婦人科医会の臨床研究会では上記より教育講
1
1)もう少し魅力的なテーマを希望する。
1
2)分娩やめたので産科が縁遠くなった。婦人科の勉強会を
演、特別講演を中心に開催するとよいと思います。
希望。
3)今までの臨床研究会を見ているとその時々のトピックス
13)新生児搬送、母体搬送症例。 欠席時の参考資料を配信
に合致した内容を比較的短時間の枠で概説していてとて
希望。 母体搬送、新生児搬送を交互に。搬送頻度の高い
も有用。今後もこの形式を続けてほしい。サブメディスン
症例の予知、搬送のタイミングを受け入れ機関の産科や
といえるような医療情報の多様化に対してもある程度の
NI
CUの先生方にガイドラインや各診療科プロトコルを紹
情報提供があるとよい。
介しつつ、ご解説いただく。婦人科クリニックの対象疾患
4)臨床研究会は学会ではないので、新知見、トピックスな
と薬物(OCなど)管理をガイドラインに基づき、ご解説
どに関して総合的な講演を期待している。
いただく。
5)現在の実地医家で産科領域も含めて開業している先生は
1
4)産婦人科偶発事例月間報告を3−6ヶ月ごとに事例をま
ごく稀で、オフィスギネコロジーが主体となっています。
とめ、多い事例に関し、報告、もしくは症例検討会(母体
経営的には大変だと思います。学術団体ですから、学問の
死亡例など)として、会員にフィードバックして頂きたい。
香りやスキルを含めてしかも実地医家の守備範囲を拡げ
て座布団を厚くするような糧を提供していただくことが
5.医会・学会の合同研修について
必要でしょう。余りに学問的な臨床研究会に終始しないこ
1)医会と学会が相互乗り入れし、お互いに活性化を図る。
学会員の発表の場を増やすことになるのでありがたい。
とも大切でしょう。
6)研修会もあまり頻度が高いと出席が悪くなりますが、ま
2)東京産婦人科医会単独の臨床研究会は、時間的にも内容
た、頻度が少ないと専門医制度の更新に問題があります。
的にも中途半端である。東京地方部会と共催し、特別講演
-140-
として一題入れるか、単独なら2回分まとめて時間を長く
7)若い医師の参加を望む。大学病院の医師、病院勤務医に
とってやった方がよい。
対するアピールを。
3)医会と学会の例会の参加者はメンバーが同じなので合同
平成23年度
研修会を行う必要はない。
4)卒後15年目までの若年・中堅にとっては、とにかく余計
学術部・学術研修委員会メンバー
学術部
な時間をさくことが出来ないのが現状だと思う。研究会、
担当副会長
中林
正雄
講演会は出来るだけコンパクトに、出来るだけ学会と一緒
担当常務理事
高木
耕一郎
に出席できるように日程を組むべきだし、若手の出席のみ
副担当常務理事
木村
好秀
ならず、中堅どころも、もっと興味を持って出席出来るよ
部員
田中
和子(城西ブロック)
うに日程を配慮していただきたい。
部員
早川
篤正(中央ブロック)
部員
赤松
達也(城北ブロック)
6.ネット配信等について
学術研修委員
1)インターネットの発展で医会に対して1)全員の Q&
委員長
進士
雄二(城北ブロック)
副委員長
三枝
義人(城東ブロック)
2)画像ネット配信により現地出席者が減少する心配。
委員
高根
雅夫(城南ブロック)
3)新しい会をやるよりも学会・医会で持っている公的なコ
委員
塚原
優己(城西ブロック)
委員
武知
公博(多摩ブロック)
4)TAOGHPや日本医師会生涯教育のサイトにあるような
委員
藤井
知行(東京大学)
動画配信を前提に作製した番組は臨床に役立ちます。研究
委員
松本
隆万(慈恵医大)
会の講座のビデオ(スライド)を流すのは講師の先生のプ
委員
※鴨井
青龍(日本医大)
Aを集め、のせてほしい。2)資料(子宮頸がん)
ンテンツをネット上で公開して下さい。
(※平成23年4月1日付)
レッシャーは(スライドデータの著作権?)
5)あとからでも内容を観たり、確認出来るように FDに入
1.平成23年度事業計画
れて会員に配ったらどうでしょう?
1)臨床研究会の開催
7.その他
2)認定医生涯教育
1)80歳を過ぎ、内科、泌尿器科、整形外科、歯科などに通
3)本会・日産婦東京地方部会との合同研修会開催
院しながら、細々とやっている次第なので、歩行も数1
0m
4)研修様式の検討
で呼吸が苦しくなり、研究会出席はもう無理と考えてい
2.平成22・23年度事業
る。
2)年齢、身体的にも都内出張がおっくうになり、大変失礼
している。なお、当院の診療が次世代にバトンタッチした
1)臨床研究会
1第279回臨床研究会(本部担当)出席者:110名
平成23年1月22日
ので今後ともよろしくお願いする。
於:東医健保会館
①絨毛性疾患の診断・管理・治療における最近の
3)体調悪く外出不可のため、研究会に出席出来ない。
4)東京産婦人科医会では部会や研修会を HPでオープンに
してあり、県外の先生も来ていますが、神奈川、埼玉がク
話題と今後の展開
東京女子医科大学産婦人科学
主任教授
ローズになっているため、オープンにしてほしい。当方、
(座長:本会学術担当常務理事
住所は神奈川のため、神奈川の研修会に参加したい。
松井英雄
木村好秀)
②胎児の発育と進化—超音波データからヒト胎児
5)研究会があまりに多すぎる。
6)大学所属だと医会の臨床研究会の位置付けが不明。所属
しているのが大学支部なので、地域の研修会には案内をも
の発育の特徴を考える-
東京大学附属病院
教授
らっても参加しにくい。また、臨床発表などは日産婦であ
るので、地域の先生方の発表はどのような形で行われてい
るのか、ほとんどわからない。勤務医が医会に入っていな
産婦人科学講座
(座長:学術部担当常務理事
高木耕一郎)
③保険コーナー
本会社会保険担当常務理事
いことも、参加しにくい理由かも知れない。
-141-
上妻志郎
藤間芳郎
2第280回臨床研究会(中央ブロック担当)
スメディカルシステムとの共催)
出席者:107名
平成23年1月22日
平成23年7月16日
於:東医健保会館
参加者 282名
①ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)
講演1
の母子感染を予防するために
部長
院長
小島俊行
星合
自治医科大学産婦人科講師
明)
講演2
②ウイメンズヘルスにおける更年期
東京医科歯科大学
妊娠初期の超音波検査と最近の超音波新
技術について
三井記念病院産婦人科
(座長:星合勝どきクリニック
於:有楽町朝日ホール
桑田知之
妊娠中・後期の超音波検査と装置活用法
名誉教授
杏林大学医学部産婦人科講師
(座長:本会常務理事
麻生武志
講演3
木村好秀)
③保険コーナー
谷垣伸治
婦人科領域における超音波診断
埼玉医科大学総合医療センター教授
馬場一憲
2城南子宮内膜症研究会(本会と持田製薬との共催)
本会社会保険担当常務理事
藤間芳郎
平成23年6月16日
3第281回臨床研究会(城南ブロック担当)
於:セルリアンタワー東急ホテル
出席者:102名
参加者 57名
平成23年11月19日
於:東医健保会館
s
pons
or
edl
ec
t
ur
e
「当院でのディナゲストの使用
①外陰部疾患-外来診療での鑑別診断を中心とし
経験」
て-
国立病院機構
昭和大学講師・婦人科病棟医長
森岡
幹
産婦人科
(座長:高根レディースクリニック
院長
東京医療センター
博
特別講演 「子宮内膜症の病態のメカニズムを探
高根雅夫)
る-私たちの研究から見えてくるもの
②「出生前に行われる検査」-診断とスクリーニ
-」
ング-
大分大学医学部産婦人科教授
東邦大学医療センター佐倉病院産婦人科
(座長:大鳥居医院
山下
3第6回
准教授
竹下直樹
院長
高野利興)
楢原久司
婦人科ME研究会(本会と持田シーメン
スメディカルシステムとの共催)
平成23年6月15日
③保険コーナー
於:シェラトン都ホテル東京
参加者 109名
本会社会保険担当常務理事
藤間芳郎
講演1
乳癌検診における自動ボリュームスキャ
ナー(ABVS)の活用
*本年度は平成23年3月17日に予定されていた臨
医療法人成和会山口病院
床研究会が東日本大震災直後であったことから中止
講演2
となり、年度内の開催回数は3回となりました。
来栖美穂
婦人科救急の超音波診断
杏林大学医学部産婦人科講師
谷垣伸治
4第3回文京子宮内膜症カンファレンス(本会と日
2)第24回東京産婦人科医会・日産婦東京地方部会
本新薬との共催)
例会(城南ブロック担当)
平成23年7月14日
出席者:335名
参加者190名
平成23年2月19日
於:東医健保会館
講演1
一般演題33題
特別講演
於:フォーシーズンズホテル
腹腔鏡手術最近の知見
高の原中央病院産婦人科顧問
習慣流産の診断と治療
講演2
東京慈恵会医科大学
教授
産婦人科
(座長:大鳥居医院
院長
杉並
洋
機能性月経困難症
鳥取大学医学部医学科器官制御外科学講座教授
田中忠夫
高野利興)
原田
省
5マタニティーベビーフェスタ2011(本会と日本マ
タニティーフィットネス協会との共催)
3)本会の共催・後援事業
平成23年7月16、17日
1第29回婦人科MEセミナー(本会と持田シーメン
平成23年7月15日 ‘産婦人科臨床セミナー’
-142-
於:パシフィコ横浜
3) 平成24年度広報部事業計画
《広報部》
1、TAOGニュースを年4回の発行とし、1部の増
ページをはかる。
担当常務理事 是澤光彦
3月の総会での議決によりますが、郵送費削
1) 本年の事業
減と学会員で非会員に医会活動を広報するた
第43回会誌は、木口駿三名誉会員追悼の言葉を多
め、学会機関紙に同梱して発送する。このため
くの方から寄せられ遺徳を偲びました。特集として
発行回数減と増頁を考えております。
は、
「産婦人科21世紀戦略」を組み、母体保護法、学
2、東京産婦人科医会誌を年1回発行
校教育(性教育)、がん検診、女性医師対策、周産期
3、ホームページを活用し、会員への情報伝達とご
体制等、皆様の貴重なご意見・お考えを載せること
意思を受けとる
ができました。また、臨床研究会演題の詳細・会員
のページ・各部報告をのせました。昨年は臨時総会
《母体保護部》
により、会則の改定がありましたので、東京産婦人
科医会
会則・細則を掲載いたしました。
担当常務理事 小泉邦夫
TAOGニュースとしては、本年より隔月の発行と
なり、6回の発行をいたしました。本年の TAOG
1、平成8年に母体保護法が制定され、かれこれ14
ニュースの特徴としては、東京産婦人科医会ニュー
年が経過しますが、その間、日本人の人口は更に減
スに特化することを目指し、全国的な議題は日本産
少し、少子化、高齢化も進み、母体保護法はこのま
婦人科医会広報に委ねました。その結果、現在本会
までよいのかを問われていると思っています。
人工妊娠中絶は確かに減少傾向がみられますが、
の主要題目である。経費削減・改革の記事が多くな
この数多い妊娠の中絶をなんとか回避出来るような
りました。
ホームページでは、速報性と既報記事の参照なら
方策を考える時期に来ているように思います。
びに、提出書式のダウンロードに対応いたしており
⑴母体保護法のこれからの問題点を挙げれば
ま す の で、是 非 お 役 立 て く だ さ い。特 に TAOG
①人工妊娠中絶は是か非か。
ニュースの発行回数が減る中、重要なお知らせは
②減数手術の適応。
ホームページでおしらせするか、支部長先生に FAX
③リプロダクティブヘルス・ライツと人工妊娠中絶。
で通知をお願いするかしかございません。両方を用
④中絶と胎児条項
等々。
これらは、以前からの問題でもあります。
いますが、速報性と記録性からホームページのご利
用をお願いもうしあげます。なお、全会誌・TAOG
⑵東京産婦人科医会に寄せられる電話による会員か
ニュースともにホームページ会員のページに記録し
らの相談では
ておりますので、お読みください。
①人工妊娠中絶の同意書の中の配偶者の同意の件が
多く、相手が不確定、相手の同意がなかなか取れ
以上の活動のため、10回の広報部会・委員会を開
ない、強姦の際の対処の仕方、など。
催いたしました。
②プレグランディン膣座剤を使用するにあたっての
注意事項。
2) 平成23年度広報理事・委員会名簿
③生活保護の患者の中絶に関する相談、などが多く
担当副会長
荻野
雅弘
担当常務理事
是澤
光彦
副担当常務理事
小杉
好紀
理事
盛本
太郎
⑶今年度の母体保護部の事業計画は
長屋
憲
①母体保護法の適正な運用と啓発。
天神
尚子
②人工妊娠中絶報告に基づく統計及び分析。
広報委員長
角田
肇
③プレグランディン膣座剤使用状況の把握。
委員
松下
真理
寄せられています。
④母体保護法指定医師の知識、技術の向上並びに研
修会出席の奨励等。
今西由紀夫
-144-
⑤家族計画の正しい知識の指導とその普及。
ムが行われ、
⑥不妊手術の届出の励行。
①「母体保護法をめぐる法的問題」について白須和
⑦指定医による人工妊娠中絶の徹底。
裕(小田原市民病院副院長)は、平成8年に母体保
人工妊娠中絶では現在でも、麻酔事故、出血及び
護法が成立し、その際「リプロダクティブヘルス・
内容遺残、子宮穿孔、頸管裂傷、感染など医療事故
ヘルツの観点から、女性の健康等に関わる施策に総
事例が数多く発生しています。
合的な検討を加え、適切な措置を講ずること」との
研修医療機関以外では、指定医以外中絶手術を行
わないことに徹してほしいと思っています。
帯決議がなされているが、その後議論の進展はな
い。
なお、不妊手術の実施報告書の実施報告書の提出
今後、リプロダクティブヘルス・ヘルツを踏まえ
状況が一向に改善をみないため、平成24年4月より
た母性保護、女性の健康の増進を母体保護法にどう
(5月提出分より)提出先を従来の所轄の保健所よ
反映していくかが課題であると述べ、現在問題と
り、東京産婦人科医会事務局へ、翌月の10日迄に人
なっている条項は
工妊娠中絶実施報告書と一緒に送っていただくこと
①人工妊娠中絶に於ける配偶者の同意
となりましたので、ご承知おきの程、お願い致しま
②人工妊娠中絶の胎児条項
す。
③母体保護法と多胎減数手術
であり、いずれについても結論に至っていないと述
また、平成24年11月には母体保護法指定医更新の
べた。
審査があります。
また、
研修シール不足、人工妊娠中絶実施報告書の未提
②「人工妊娠中絶手術に関する医療事故事例」につ
出などなきよう、万全を期して欲しいと思っていま
いて石渡
す。
中絶および流産手術は産婦人科手術の中で最も多く
勇(茨城県医師会副会長)は、人工妊娠
施行されている手術であり、事故事例も最も多い。
2、平成23年度家族計画・母体保護法指導者講習会
に参加して
1983年〜2002年の19年間の医師賠償責任保険によ
ると、人工妊娠中絶事故が135件あり、母体死亡は37
平成23年12月3日上記講習会が、日本医師会大講
件で、事故の内容は、
堂で日本医師会の今村定臣常任理事の司会のもとに
(ⅰ)子宮穿孔
54件(41%)
行われた。原中勝征(日本医師会会長)、小宮山洋子
(ⅱ)手術不完全
17件(13%)
(厚生労働大臣)代理、および来賓として寺尾俊彦
(ⅲ)麻酔事故
14件(11%)
(日本産婦人科医会会長)の挨拶。続いて
(ⅳ)感染
10件(8%)
⑴「未来ある社会に向けて」と題する原中勝征(日
であった。
本医師会会長)の講演があり
日本産婦人科医会では、2004年6月から偶発事例
①国民皆保険制度を堅持するに必要な雇用環境、生
活環境の是正。
報告制度を開始し、2010年迄に人工妊娠中絶に伴う
事故は95件あり、死亡事例2件、心停止救命1件で
②超高齢化社会を見据えた社会保障をどう構築する
か。
あったと述べ、人工妊娠中絶手術はくれぐれも慎重
に行われるよう注意を喚起した。
③北欧社会に比べて見劣りする日本の子育て環境の
改善。
続いて、
③「改正母体保護法と今後の課題」について、今村
④これからの医療費の財源の問題。
定臣(日本医師会常任理事)は、一般社団法人に移
⑤医師不足、医師偏在の原因となったと云われる臨
行した都道府県医師会が指定権を失うことが危惧さ
床研修医制度の見直し。
れて、平成22年8月に、日本医師会内に会内プロジェ
⑥T・P・Pとこれからの日本の医療。
クトが設置され、
「一般社団法人となった都道府県医
以上の項目について日本医師会の対応を述べた。
師会が従来どおり指定権を持てるように法改正を早
引き続いて
急に実現させること」に方向性が一致し、平成2
2年
⑵「母体保護法の適正な運用」と題するシンポジウ
11月には、与党議員との協議により、附則改正で合
-145-
た先生もアップデート講習が必要になります。この
意したと、
その内容は、
場合は、全ての講習に参加する必要はなく、実技を
ⅰ指定医師を指定する医師会は、公益社団法人以
除き、講習会で行われるレクチャーをお聴き頂き、
日本周産期・新生児医学に申請することで資格が更
外の特定法人も含むこととする。
ⅱ厚生労働大臣は、特定法人たる医師会に対し必
新されます。
本部会では今後も新生児蘇生法の普及に努めてい
要があると認めた時は、報告を求め、又は助言、
若しくは勧告をすることができることとした。
きます。
今後、指定、更新のあり方として、
母体保護法指定医師の指定基準(モデル)を今ま
2.東京都母体救命搬送システムの支援と推進
本部会では東京都の母体救命搬送システム構築に
で以上に厳格にし、また従来の指定医師の研修が、
都道府県によって共通のカリキュラム、時間数の統
協力してきました。
本年度の大きな変化は、神奈川県との広域搬送シ
一、がなされていないことから、精神保健指定医に
対する、指定、更新の研修内容、時間などを参考に、
ステムが試行されることです。これは母体救命搬送
あるべき研修カリキュラムを検討することが必要と
(スーパー母体救命)システム、周産期搬送コーディ
思われる。と述べた。
ネーター設置から約2年が経過し、東京都内の母体、
陽子
新生児搬送の状況が著明に改善されてきたことを受
(厚生労働省雇用均等児童家庭局母子保健課長)の
け、今まで個別対応であった他県からの受入をシス
発言があり、16:00に閉会した。
テム化しようとするものです。県外との交渉におい
④「指定発言:行政の立場より」として、泉
て周産期搬送コーディネーターが中心的な役割を担
い、各周産期センター医師の負担を軽減し、業務の
母体保護部では
効率化を図る狙いがあります。
担当副会長
荻野
雅弘
担当常務理事
小泉
邦夫
これまで他県からの母体搬送で頻度が高いのは埼
副担当常務理事
藤間
芳郎
玉県、神奈川県、千葉県などでしたが、まず、県と
担当理事
早田
孝敬
しての搬送コーディネーターが設置されている神奈
飯田
政美
川を対象に試行されることになりました。現在、埼
田中
信松
玉県、千葉県でも搬送コーディネーターの設置が勧
以上のメンバーの協力のもとに運営されておりま
められており、今後、各都県間の相互システムに発
展していくことが予想されます。本部会では他県か
す。
らの搬送増加により、都内の先生がたの施設からの
搬送が制限されないよう、その運用を注視していき
《母子保健部》
ます。
常務理事 中井章人
3.母体救命搬送の現状
1.NCPR(新生児蘇生法)の普及
東京都母体救命搬送(スーパー母体救命)システ
日本周産期・新生児医学会公認 NCPR(新生児蘇
ムが発足した平成21年3月25日から平成23年8月3
1
生法)インストラクターの育成を行ない、各支部で
日までの間、
142件の事例が発生しました。東京都で
開催される講習会を支援しました。また、本年度も
は各事例を詳細に分析しています。
昨年に引き続き、東京都新生児蘇生法研修事業と共
142例中、一般通報が39件、転院搬送が103件でし
催し、新生児蘇生法の研修を実施しました。23区内
た。受入先の施設はスーパー総合77件、総合3
8件、
は愛育病院(11月6日)、多摩地域は日本医科大学多
地域10件、連携12件、その他5件でした。重篤・重
摩永山病院(11月5日)において、開催され、それ
症例が102件(71.
8%)で、そのうち母体死亡は9件
ぞれ45名、47名が研修を受けました。新生児蘇生法
に発生しましたが、平成22年12月以降、死亡例は報
は2010年世界的に見直され、2011年度からは新カリ
告されておりません。一方、軽症例は一般通報が6
0%
キュラムになりました。すでに講習を受け認定され
を占め、システムを利用した先生方の判断は妥当な
-146-
社会保険委員会
ものであったと推察されました。
委員長
秋山
敏夫
の週数です。妊娠中の搬送に比較し、産褥搬送が最
副委員長
田原
隆三
も多く、全体の45%を占めており、その多くは産後
委員
宮崎
亮一郎
斎藤
眞一
また、この分析で特徴的な点は搬送される妊産婦
の出血性疾患でした。こうした分娩時出血に関して
は産婦人科診療ガイドライン産科編2011において
も、
「産科危機的出血への対応ガイドライン」が推奨
本年度は診療報酬点数改定が行われなかったの
レベルAで示されており、各位に一層のご理解ご協
で、社会保険講習会を開催しなかった。次年度は開
力をお願いするものです。
催予定である。
システム運用以前に大問題になった病院選定まで
の時間は、救急隊到着時にすでに搬送先が決定して
平成23年度関東ブロック社保協議会
いた事例を除き、平均10分にまで短縮し、救急隊が
平成23年9月11日(日)パンパシフィック横浜ベイ
覚知(連絡を受けた時点)から搬送先医療機関へ到
ホテル東急にて開催
着するまでの平均時間は42分となっています。
群馬県支部担当
協議会に先立ち、社保委員会が開催された。胃管
4.周産期搬送コーディネートシステム
カテーテルの取り扱いや流産手術の点数および超音
平成23年4月から8月までの実績は172件で、う
波検査とドプラー、NSTの併施について検討され
ち、83件48%は一般通報に対応しているものです。
た。
搬送理由をみると切迫早産42%、前期破水22%が3
午後1時より関東ブロック協議会と同時開催
分の2を占め、以下、前置胎盤8%、胎児機能不全
司会—中野
7%、PI
H6%、切迫流産2%、常位胎盤早期剥離
開会の辞—高橋
1%となっていました。
中央情勢報告
木下
現在、前述の広域搬送システムの試行など、コー
眞佐男神奈川県支部理事
恒男神奈川県支部支部長
勝之日産婦医会副会長より日本産婦人科医
ディネーターの業務拡大が検討されているところで
会における懸案事項に関する報告として、東日本大
す。
震災に対する救援対策本部報告、公益法人化の達成
と母体保護法改正、日本産婦人科医師連盟について、
今後、本部会ではこれら事業の運用状況を慎重に
さらに産科医療補償制度の定着と原因分析からみた
検証し、会員各位の施設で安全な周産期管理が行え
予防対策などについて詳細な報告を頂いた。
るよう活動して行く所存です。
特別講演
横浜市立大学医学部放射線科
井上登美夫教授よ
り「医療被曝と放射線被爆」と題して御講演を頂い
《社会保険部》
た。
社保協議会
担当常務理事 藤間芳郎
東京をはじめ9県の支部より協議事項としての提
平成23年度社会保険部・委員会メンバーは次の通
りです。
出議題があり、本部からの回答に対して質疑応答が
なされた。
社保部事業
社会保険部
平成23年9月11日
日産婦医会関東ブロック社保協
担当副会長
荻野
雅弘
議会(神奈川)
担当常務理事
藤間
芳郎
その他
副担当常務理事
是澤
光彦
社保・国保審査委員懇談会
担当理事
渡邉
一征
日産婦医会関東ブロック社保委員会
佐藤
勲
-147-
臨床研究会社保コーナー
《医業対策部》
《医療事故対策部》
担当常務理事 飯野孝一
常務理事 鈴木正明
平成24年度の医業対策部、委員会のメンバーは次
平成22年度事業報告
東京都における産婦人科偶発事例は以下のようで
の通りです。
あった。
大学病院、国公立病院、公的病院、私的病院、診
医業対策部会担当者
担当副会長
山田
正興
療所における支部内対象施設は、それぞれ、23,
担当常務理事
飯野
孝一
18,28,58、471(合計598)であり、そのうち提出
副担当常務理事
小泉
邦夫
施設数は、それぞれ16
(70%)、9(50%)、
16
(5
7%)、
担当理事
鈴木
国興
37(64%)、2
76(59%)(合計354)であった。
担当理事
林
茂興
担当理事
中林
また、それぞれの分娩総数は9
906、7181,6024,
18563,16274(合計57948件)であり、偶発事例件数
豊
は、それぞれ9,3,4,9,28(合計53件)であっ
医業対策委員会
た。
委
員
加藤
寛彦
委
員
小川
隆吉
人工妊娠中絶事故関連が7例、分娩に伴う母体異
委
員
坪井
透
常が22例、分娩に伴う新生児異常が12例産婦人科手
委
員
田平
勝郎
術事故関連が4例、外来診療事故関連が3例妊娠中
委
員
小島
良博
の管理事故3例、その他2例の合計53例であった。
これらのうち、東京都医師会医事紛争処理委員会
会員相互の意志疎通をはかり、情報を共有すると
に提出されたのは16例であり人工妊娠中絶事故関連
いう方針のもと、医会本部からの連絡、公的機関か
が2例、分娩に伴う母体異常が3例、分娩に伴う新
らの通知を重複はあっても抜けの無いよう、迅速に
生児異常が5例、産婦人科手術事故関連が2例、外
支部長を通して伝達して参りました。主要項目は以
来診療事故関連が3例、その他1例合計16例であっ
下の通りです。
た。
これらの事例に関して、例年と比較して大きな変
児童虐待への対応、HTLV-1対策、院内感染対
策講習会連絡、出産育児一時金等の支給申請および
化は見られませんでした。
妊産婦死亡報告も加わりましたのでよろしくお願
支払方法について、受取代理制度について、妊婦健
康診査における HTLV-1抗体検査の実施、妊婦健
いします。
康診査の取扱いの変更点について、有床診療所への
立ち入り調査、助産所における嘱託医の包括指示に
《病院部》
よる医療行為について(抗議)、平成24年度予算概算
要求に関する要望について(本部)、
担当常務理事 北井啓勝
現在検討されている要件に、性犯罪被害者への
対応があがっております。また医会本部に届いてい
平成23年度
病院部会・勤務医部会報告
る東京支部会員のアンケート結果から、産婦人科自
病院部では、若手医師の働きやすい環境整備への
費診療の傾向を場をとらえてご報告し参考として頂
提言および女性医師に対する支援体制を本年度事業
きたいと思います。
の目標としました。また、東京都の勤務環境に見ら
れる特長、病院間の相違にも焦点を当て、勤務医が
対応する際に負担の多い虐待問題にも病院部として
検討課題としました。産婦人科勤務医には、当直お
よび残業が多く、新生児の脳性麻痺などの医事紛争
のリスクが高いことが指摘されています。さらに、
-148-
最近では女性医師の割合が高くなり、職場環境の改
病院の特性
東京
2009
東京
2010
東京
2011
全国
2009
全国
2010
全国
2011
常勤医1名あたりの分娩数
施設あたりの常勤医師数
母胎搬送受入数
常勤医うち女性医師%
72.
8
7.
0
57.
1
35.
7
82.
8
8.
3
53.
6
40.
5
76.
4
9.
5
51.
9
42.
8
88.
9
5.
6
25.
0
32.
1
90.
9
5.
5
24.
8
35.
2
85.
9
5.
9
27.
2
37.
3
勤務医の待遇
東京
2009
東京
2010
東京
2011
全国
2009
全国
2010
全国
2011
当直回数/月
当直手当の増額あり%
当直翌日勤務緩和%
分娩手当%
特別手当%
ハイリスク加算の勤務医還元%
クラークの配備%
5.
0
31.
1
11.
7
27.
2
9.
7
2.
9
24.
3
6.
4
5.
2
24.
0 調査なし
6
22.
7 20.
2
49.
3 49.
3
21.
3 14.
4.
8
2.
7
7
50.
7 58.
6.
0
17.
5
19.
0
41.
2
17.
4
8.
2
42.
0
6.
3
5.
8
16.
5 調査なし
6
20.
3 21.
6
54.
1 56.
4
20.
0 18.
3
9.
5 10.
1
48.
4 58.
年75施設で、集約化の流れによる分娩施設の減少が
女性医師支援
東京
2009
東京
2010
東京
2011
全国
2009
全国
2010
全国
2011
推定されます
院内保育施設%
代替医師派遣制度%
妊娠中の勤務緩和制度%
育児中の勤務緩和制度%
病児保育%
27.
2
3.
9
37.
9
36.
9
11.
0
42.
7
10.
7
61.
3
50.
7
13.
3
44.
4
14.
3
55.
6
50.
8
4.
8
53.
0
9.
6
45.
9
44.
1
10.
3
55.
4
9.
4
46.
7
44.
0
12.
0
60.
6
11.
4
34.
4
41.
6
16.
2
善が必要になっています。勤務医委員会でこれらの
問題を討議し、下記の勤務医就労状況実態調査の分
析を加えた上で、2月には東京都医療対策部事業推
進課と話合いを持ち、勤務医の抱える問題に関して
要望を提出する予定です。
平成23年7月に日本産婦人科医会で行われた勤務
医の待遇改善と女性医師の就労環境に関する調査報
告を参考に勤務環境を分析しました。東京都のアン
ケートの回収は、平成23年には63施設でした。回答
をいただいた施設は、平成21年103施設および平成22
集計結果は表のようになります。東京都の病院の
平均常勤医師数9.
5名で全国平均よりも多く、昨年の
8.
3名よりも増加しています。医師の集約化の傾向の
結果、受入施設の平均母体搬送受入数は51.
9件で全
《癌対策部》
国平均より多くなっています。また、女性の常勤医
師の割合は、全国的に増加していますが、東京都の
担当常務理事 室谷哲弥
割合はさらに高く42.
8%になっています。
担当常務理事
室谷
哲弥
が、当直翌日の勤務緩和割合については、全国の値
担当副会長
荻野
雅弘
と同等になっています。分娩手当は49.
2%の施設で
副担当常務理事
鈴木
正明
支給されており、昨年度と同様ですが、全国の54.
1%
担当理事
一宮
和夫
には及びません。特別手当は、14.
3%の施設で支給
担当理事
高橋
峰夫
されており、昨年度の21.
3%より減少し、全国の
担当理事
長崎
淳一
20.
0%より低い値です。ハイリスク加算の勤務医還
委
員
井上
裕子
元割合は4.
8%と低いままですが、クラークの配備割
委
員
北村
邦夫
合は増加傾向にあります。
委
員
佐久間達朗
女性医師の支援体制は、昨年とほぼ同様であり、
委
員
関根
憲
院内保育施設が44.
4%と全国より低いだけで、代替
委
員
竹下
茂樹
当直の待遇では当直手当の増額割合は低いです
医師派遣制度14.
3%、妊娠中の勤務緩和制度55.
6%、
育児中の勤務緩和制度50.
8%、病児保育4.
8%とな
1.平成23年度第1回癌対策部・委員会合同会議を
り、病児哺育以外は全国レベルです。
開催した。
特別手当あるいはハイリスク加算の勤務医還元な
日時:平成23年5月16日(月)午後7時から
どの課題は残されていますが、アンケート調査では
場所:東京産婦人科医会会議室(保健会館別館3階)
勤務医の負担の軽減と待遇の改善に向けてわずかな
出席者:落合和彦(会長)、荻野雅弘(副会長)、
進展が見られました。平成22年の東京都の帝王切開
室谷哲弥、鈴木正明、高橋峰夫、
率はこの日本産婦人科医会集計では22.
7%、厚生労
関根
働省統計の周産期死亡率3.
9、妊産婦死亡率7.
2です。
井上裕子、竹下茂樹、
周産期死亡率は全国の4.
2より良好ですが、妊産婦死
田口直樹(東京都予防医学協会)
亡率は全国の4.
1より高く、これに対応可能な勤務環
以上9名
境の整備が必要と考えます。
憲(以上癌対策部)
議題
1.平成23年度事業計画
-149-
2.平成22年度子宮がん検診報告
フィ講習会に関しては、開催回数、参加者いず
3.その他
れも減少傾向である(竹下委員)。
協議内容
④乳がん検診における超音波検査の検討
会長挨拶:落合和彦会長
東京産婦人科医会主催の超音波講習会は、乳
担当常務理事挨拶:室谷哲弥常務理事
癌検診に関する各種学会や読影講習会に臨める
1.平成23年度事業計画
だけの基礎的な力を身につけるという初期の目
①がん検診担当者会議について(室谷担当常務理
的は達成されたと考え、昨年同様に研修会の開
事)
催は行わない予定(落合会長)。
日時:平成23年9月15日(木)14時から16時30
日本産婦人科乳癌学会、日本乳癌検診学会、
分の予定
J
ABTS共催の乳腺超音波講習会がプレ講習会
その1:各支部へのがん検診に関する取り組み
も含めて、9/
11、9/
17-9/
19と開催される予
状況に関するアンケート調査の報告
定。キャンセル待ちが20名以上はあり、今後多
アンケートに関しては下記の項目を組み入れる
くの産婦人科医が講習を受講し超音波診断に携
予定
わる可能性がある。
1.細胞診の不適正標本関する調査
乳がん検診における超音波検査の有効性に関
2.乳がん検診に関する費用などの調査
しては、J
START(東北大、大内憲明教授)の
3.行政とのかかわりについての調査
結果を待ちたい(竹下委員)
3.に関しては、実際の検診担当である婦人
⑤ HPV、HPVワクチンに関して(井上委員より
科医師が医師会の役員として行政と直接関与し
現状と今後に関して質問あり)
ているか否かを含めて調査する。
現在サーバリックス(GSK)が供給不足に
その2:がん検診に関する講演に関して、今回
なっていることと、4価ワクチンが発売される
は乳がん検診に関する講演を予定(マ
予定があるため、今後の動向によって対応する
ンモグラフィ/超音波に関する初診者
のが望ましい(落合会長、高橋委員)。
向け講演)1時間程度。講演者は竹下
⑥適正標本作製のための動画配信(室谷担当常務
委員より関係各方面と相談決定する。
理事)
②ベセスダシステム(子宮頸部細胞診報告様式)
新規検討事業であるがホームページで閲覧可
に関する討議
能になっている(東京都予防医学協会、長谷川
新規子宮がん検診受診票について東京都予防
寿彦先生作成)。
医学協会、田口氏から説明があり討議した。細
⑦標本評価通知書(東京都予防医学協会)に関し
胞診に基づく今後の指導方針に関して適切では
て(東京都予防医学協会、田口氏)
ないとの意見があり。
平成23年度も昨年同様の書式を使用する予定
『・・・を要します』という文言の適切性、要
であるという報告がなされた。子宮体がん検診
細胞診検査項目の『適時』の意味するところが
の標本の評価が追加された。実際の運用に関し
不明瞭。指導方針の具体的な期間の必要性に関
て討議され、判定困難/判定不可能のいずれの場
して主として討議した。
合にも通知書を使用して対応する予定であるこ
ベセスダシステムに関する書式は資料として
とが田口氏から説明された。
提出がなかったが、東京都予防医学協会独自の
2.平成22年度子宮がん検診報告(室谷担当常務理
報告書に設定されている。
事より概説)
上記の内容に関しては常務理事会で再度討議
次回部会:平成23年9月5日(月)19:00より
することになった。
東京産婦人科医会会議室で開催予定
③マンモグラフィ検診の推進検討
受診率に関して意見交換がなされた。精度管
2.平成23年度第2回癌対策部・委員会合同会議を
理中央委員会理事長、森本忠興先生の講演によ
開催した。
れば20.
6%と低率であった。またマンモグラ
日時:平成23年9月5日(月)午後7時から
-150-
場所:東京産婦人科医会会議室 (保健会館別館3
階)
ンの効果と考えられる受診者の増加がみられること
などの報告あった。
出席者:落合和彦(会長)荻野雅弘(副会長)
室谷哲弥、一宮和夫、高橋峰夫、
実際の検診受診者数が明らかに異なるデータを報
告している地区がある。
長崎淳一(以上癌対策部)
北村邦夫、関根
東京都予防医学協会で把握しているデータがある
憲、
場合は訂正する。
井上裕子、(以上癌対策委員会)
田口直樹(東京都予防医学協会)
3.平成23年度東京産婦人科医会
欠席者:鈴木正明、竹下茂樹、
当者会議
佐久間達朗
順不同敬称略
がん検診対策担
を開催した。
日時:平成23年9月15日(木)午後2時から
議題
場所:保健会館別館5階セミナールーム
1.平成23年度がん検診対策担当者会議の件
参加者:30名
平成23年9月15日(木)開催予定
講演:1.講師:ちば県民保健予防財団総合健診セ
2.平成22年度子宮がん検診報告
ンター
3.その他
演題名:『乳がん検診に役立つ乳房超音波検
協議内容
橋本
秀行先生
査の基礎』
会長挨拶:落合和彦会長
議題
癌対策委員会の委員長の竹下茂樹先生が欠席のた
め、担当常務理事、室谷哲弥の司会で議事を進行し
1.各地区の子宮がん・乳がん検診の実施状況調査
報告についての報告
た。
東京都予防医学協会で把握しているデータと明ら
1).平成23年度がん検診対策担当者会議の件
かに異なる検診受診者数を報告している地区がある
日時:平成23年9月15日(木)14時から1
6時30分の
事が判明し、正確なデータがある場合は訂正した。
予定
不適正標本の取り扱いは、各地区でまちまちであ
内容:本年は前半の1時間は、ちば県民保健予防財
団総合健診センター
橋本
り、明らかに細胞採取が不十分であるような検体は
秀行先生を講師
少なくなっている、今まで不適正標本を出した施設
としてお招きし、
『乳がん検診に役立つ乳房超
からも改善傾向が見られているとの報告があった。
音波検査の基礎』について、御講演戴く事と
問題は、患者側に膣洗浄などしてから時間が経過し
した。
ていないようなケースで、採取する側に落ち度が無
後半は例年同様各支部へのがん検診に関する取り
い場合の、不適正標本の取り扱いである。このよう
組み状況(検診率、検診料、クーポンのデーターな
なケースは、基本的には本人負担とすべきである。
ど)に関してアンケート調査を行いその報告会とす
2.今後のがん検診事業の取り組みについて
る。
このような会議に各地区から2人〜3人出席して
今年は、不適正標本の取り扱いの対応が各支部で
まちまちであることが分かり、不適正標本の取り扱
戴いてる地区もあれば、1人も出席して戴けてない
地区もある。
いについてどのように行っているか、また、行政へ
の対応を誰が、どのような形で行っているかという
出来る限り、各地区から1人は参加していただき
たい。
項目を追加し、アンケートをお願いする事となった。
各支部の行政に差があることに配慮して慎重にア
ンケート作成すること。
開催日が、木曜日の午後2時からの開催であるこ
とも関係があるかどうか、平日の夜、土曜日の午後
や日曜日などの開催も考慮するべきなのか?
2).平成22年度子宮がん検診報告
昨年もこの件で討議されたが、結局、何時の開催
各地区の子宮がん・乳がん検診の実施状況調査報
告について
でもあまり変わらないのではないかとの意見で、例
年通り、木曜日の2時からの開催となっている。
東京都予防医学協会、田口氏から検診数、年齢別
受診状況につき報告がなされた。本年も無料クーポ
4.日本産婦人科医会第26回(平成23年度)全国支
-151-
部がん担当者連絡会に出席した。
1)HPVワクチン最近のトピックス
第26回(平成23年度)全国がん対策担当者連絡会
委
次第
員
今野
良
2)超音波による乳癌検診について
日時:平成23年11月20日(日)12:30〜17:00
委
場所:日本産婦人科医会会議室(司会:関根幹事)
員
鎌田
正晴
3)細胞診・HPVDNA検査併用子宮頸がん検
1.開会の辞
副会長
木下
勝之
診の効用と必要性-島根県での実践を通し
2.挨
会
寺尾
俊彦
て-
担当常務理事
鈴木
光明
がん対策委員会委員長
岩成
治
拶
3.連絡・報告
長
常務理事
鈴木
委員長
岩成
治
5.特別講演「行政の動き」
座長(副会長) 木下
光明
勝之
婦人科癌に対する予防と検診の現状と展望
1)子宮頸部細胞診報告様式の統一について
厚生労働省健康局総務課がん対策推進室長
日本産婦人科医会では、細胞診の精度向上
のため平成21年度から子宮頚がんの細胞診分
鷲見
6.支部提出議題・質疑、その他
類を“ベセスダシステム2001準拠子宮頸部細
座長(常務理事) 鈴木
胞診報告様式”に改め、会員ならびに関係学
会および機関に周知し、新しい報告様式が普
学
光明
1)提出議題
7.閉会の辞
理事
池谷
東彦
及してきた。精度の高い子宮頚がん検診を国
民に提供するため、平成25年度(平成25年4
《献金部》
月)以降は旧分類(通称:日母分類)を廃止
し、
“ベセスダシステム2001準拠子宮頸部細胞
担当常務理事 星合
診報告様式”に統一する方針である。
2)Of
f
i
c
eGynec
ol
ogyのための婦人科腫瘍関
明
【平成22・23年度東京産婦人科医会献金部会&献金
連マニュアルについて
委員会】
日本産婦人科医会のがん部会が中心とな
担当副会長
荻野
雅弘
り、「Of
f
i
c
eGynec
ol
ogyのための婦人科腫瘍
主担当常務理事
星合
明(小石川)
関連マニュアル」が刊行されることとなった。
副担当常務理事
飯野
孝一(調布)
内容は、日常診療にすぐに役立つ、かかり
部会担当理事
高野
利興(蒲田)
つけ医として必要な知識としての細胞診、ベ
部会担当理事
中村
文武(新宿)
セスダシステム、HPVDNA検査、コルポス
部会担当理事
間壁
さよ子(港区)
コピー検査、CI
N1/CI
N2の管理と治療、HPV
委員会委員長
青木
基彰(世田谷)
ワクチン、乳がん検診などQ&A方式の婦人
委員会委員
大村
浩(南多摩)
科腫瘍関連マニュアルを作成したので活用い
委員会委員
佐藤
美枝子(板橋)
ただきたい。
委員会委員
篠崎
百合子(豊島)
委員会委員
間崎
和夫(東邦大)
て
委員会委員
矢後
尚文(江東)
日本産婦人科医会がん対策委員会では、国
委員会委員
安江
育代(日本橋)
3)子宮頸がん検診リコメンデーションについ
内外で得られているエビデンスをもとに、子
【平成23年度献金部事業計画】
宮頚がん検診において、細胞診に HPVDNA
1.おぎゃー献金・献金率の推進、増加をはかる
検査を併用する場合の最も適切と考えられる
①
会員へ献金の案内
運用法に関するリコメンデーションを作成し
②
一般社会&企業への献金活動への理解協力を
た。
推進する
4)質疑応答
③
4.講演「がん対策委員会より」
社会貢献型カード(HappyMamaCar
d)の
普及推進
座長(常務理事) 東條龍太郎
-152-
④
チャリチィー自販機(おぎゃー献金基金用)
の普及推進
出席者:飯野献金副担当常務理事
2.東京都における献金配分施設と研究費配分機関
星合献金主担当常務理事は献金基金評議員として
を審査し日母おぎゃー献金基金へ推薦
出席
【事業報告】
5.平成23年度本会おぎゃー献金推進チャリティー
1.第1回献金部会委員会開催
イベント開催
平成23年6月22日(水):本会会議室にて
平成23年11月28日月曜日市ヶ谷のルーテル市ヶ谷
2.第2回献金部会委員会開催
センターにて開催
平成23年10月31日(水):本会会議室にて
献金推進活動の一環として全国にて開催されてい
平成22年度東京都からの献金配分施設・研究費配
るイベントを献金基金からの助成金をもとに東京産
分機関の選定推薦など
婦人科医会として開催した。午後6時より軽食を囲
3.2010年・会員への「おぎゃー献金」のご案内
んでの献金意見交換会を開催その後地下の音楽ホー
①第1回献金案内:平成23年5月 TAOGニュース
に同封
ルに会場を移し、ボランティアとして参加ご協力頂
いた、三井記念病院産婦人科部長の小島俊行先生の
②第2回献金案内:平成23年8月 TAOGニュース
同封
手品そして本会常務理事の飯野先生の奥様でピアニ
ストの飯野糸穂子さんと世界的に有名なフルートニ
③第3回献金案内:平成23年10月 TAOGニュース
同封
ストの紫園香さんとの音楽会が開催され、80名以上
のご参加を頂き、おぎゃー献金の推進に大きく前進
(平成23年度本会献金推進イベント参加ご案内と共
することができました。
に同封)
平成23年度もおぎゃー献金活動にご支援・ご協力
4.第38回全国支部献金担当者連絡会
いただいた、多くの会員先生方に深く感謝申し上げ
平成23年7月3日(日)新宿京王プラザホテルに
ます。
て
-153-
贈呈施設からの便り
フリースペースつくしんぼ
山下久仁明
この度は、ありがとうございます。
車両購入のための助成金配分の件、感謝感激です。
1
3年使用してきたステップワゴンが既に動かない状態になっており、送迎
のできない状況でしたので、とても助かります。
今回の震災の影響で、車両の製造が遅れており、納車は5月になるそうで
す。
被災地でたくさんの車が津波に流されている映像を見るにつけ、私たちが
車をいただいていいのだろうか…と思ったりもしています。
大切に使わせていただきます。本当にありがとうございました。
平成2
2年度おぎゃー献金金額
平成2
2年度おぎゃー献金配分額
総
総
額
額
6,
4
0
4,
2
1
9円
7,
5
5
5,
3
2
0円
平成2
2年度おぎゃー献金補助金配分先
施
設
フリースペースつくしんぼ
所在地
使用目的
研
究
1
順天堂大学
交付額
2,
5
5
5,
3
2
0円
交付額
2,
0
0
0,
0
0
0円
町田市小川1511番地
車輌
費
3年目
所在地
文京区本郷3―1―3
所
医学部附属順天堂医院産婦人科
属
竹田省教授
研究課題 ヒト脱落膜細胞における prostaglandin F2receptor(EP)の発現と機序に
ついて
2
東京大学
2年目
所在地
文京区本郷7―3―1
所
医学部産科婦人科学教室
属
研究課題
3
武谷雄二教授
2年目
所在地
新宿区西新宿6―7―1
所
産科婦人科
研究課題
2,
0
0
0,
0
0
0円
新生児低酸素性虚血性脳症の発症予防・治療にむけた基礎的研究
東京医科大学
属
交付額
交付額
1,
0
0
0,
0
0
0円
井坂惠一教授
正常妊娠・妊娠高血圧症候群における抗酸化ストレス機構の検討
-154-
22年度
おぎゃー献金額
月
東産婦医会受
1
407,601
22
46,525
3
454,126
25
2
248,876
15
116,949
3
365,825
18
224,778
13
814,058
50
1,038,836
63
4
228,047
8
65,129
15
293,176
23
5
217,610
18
645,021
15
862,631
33
478,860
19
27,162
12
506,022
31
7
197,807
12
125,686
15
323,493
27
8
454,921
17
162,759
12
617,680
29
234,807
15
232,119
14
466,926
29
10
384,768
26
111,902
17
496,670
43
11
24,977
3
18,665
11
43,642
14
502,957
16
432,235
48
935,192
64
ว⸘
合計
6,404,219 円
(平成17年)
(平成18年)
(平成19年)
(平成20年)
(平成21年)
日産医会受
303
305
276
337
336
-155-
ว⸘
件
件
件
件
件
6,717,968
7,953,924
7,227,690
10,375,967
8,616,626
て恐怖心や不安を軽減するように努めた。同行して
《学校保健部》
いた看護学部の4年生は大人でもあり、生徒を励ま
しながら同様に不安や恐怖の軽減に協力してくれ
担当常務理事 木村好秀
た。教室の窓から外を眺めてみると、人の通りは全
ここ1年間の学校保健部の活動を振り返りながら
その活動について報告する。
く止まり、個々の建物の揺れはあまり明確ではな
かったが、電柱と電線が大きく波打つように揺れて
おり変圧器の落下や電線の切断が心配であった。各
1.平成23年度学校保健部・学校保健委員会メン
バー
教室には大きな地震であるが、慌てず机などの下に
身体を隠しているようにアナウンスがあった。地震
1)学校保健部
が止み先生の指示で生徒たちは次々と校庭の中央に
担当副会長
山田
正興
集まり学年クラス毎に点呼を受けて安全を確かめて
担当常務理事
木村
好秀
いた。性教育で訪れた大学の教官4人、学生4人含
副担当常務理事
東
哲徳
めて怪我人は一人もいなかった。同校3年生は全員
部員理事
倉沢
滋明
スキー旅行で長野に行っているとのことであった。
部員理事
湯川
澄江
子ども達は学校からの連絡で保護者の迎えを待っ
2)学校保健委員
て三々五々家路に向かっていた。我が国の陸地面積
委員長
柴田
穣一
は世界の0.
28%に過ぎない小国であるが、世界で発
副委員長
萩野陽一郎
生しているマグニチュード6以上の地震の2割が起
委員
対馬ルリ子
きていると言われており、生徒の安全を守るために、
委員
赤枝
恒雄
学校には区や都からの緊急電話連絡網が整備されて
委員
坂口
耀子
おり、職員室から頻繁に相互に通話していた。我わ
委員
九島
璋二
れの携帯電話は不通で教官、学生たちは大学や家族
との通話は長時間できなかった。また、都内近郊の
2.平成23年度事業計画
交通網は不通との情報が入り帰宅も困難と思われ
1)産婦人科学校専門医活動の充実
た。教官で徒歩帰宅が可能なものが2人いたが、学
2)都立高校における産婦人科学校専門医派遣の推
生は全員とも遠距離で不可能であった。夕方には幸
進
い一部の交通機関が運転を再開し、自家用車で通勤
3)東京産婦人科医会23年度版性教育教材の作成
していた教官がまず学生を最寄りの駅まで送って帰
4)HPVワクチン接種の啓発・推進教材の作成
宅させ、全員の帰宅ルートを確認して自分は交通機
関の再開のめどが立たないことを知り、早めに予約
3.性教育中に東日本大震災を経験して
しておいた徒歩範囲のホテルに泊まることになっ
平成23年3月11日午後2時46分、東北地方の太平
た。改めてテレビの画面でみた巨大地震と大津波の
洋沿岸を震源地にマグニチュード9という超巨大地
惨状は、これ迄に経験したことのない自然の猛威で
震が襲った。当日はかねてから予定していた荒川区
あり、まるで地獄をみた思いであった。何よりこの
立の某中学校2年生を対象に性教育のグループワー
惨事に遭遇された方々をなんと慰労し支援すればよ
クが行われていた最中であった。その学校は比較的
いのか、ただ呆然とするばかりであった。
最近建て替えられ耐震性に優れている事は承知して
いたが、3階での強烈な上下の揺れと横揺れは、こ
4.なぜ性教育講話を希望する都立学校が増えない
のか
れ迄に経験したことのない大きな地震で強い恐怖心
に見舞われた。しかし直ぐに子ども達の安全確保を
既に平成16年度より都立高校において性教育講話
第一に考え、幸い大きくて頑丈なテーブルがあった
が実施されてきたが、ここ8年間で最も多く実施し
のでその下に身を隠させ、彼らの手を強く握りしめ
たのは平成22年度の7校で、平均すれば年に4校に
て学校は安全な建物で倒壊するようなことは絶対な
すぎない。一方、我われ産婦人科医とほぼ同時にス
く、もう少しで揺れも治まる事を繰り返し話しかけ
タートした精神科医への要望は、平成22年度の52校
-156-
表1.年度別都立高校数の推移
年
度
15
16
17
18
19
20
21
22
2
3
産婦人科医
0
2
2
4
4
5(1)
4(1)
7(4)
5(2)
精神科医
3
11(1)
20(1)
3
2(1)
2
8(1)
3
5(2)
3
3(4)
5
2(4)
5
0(6)
(
)内定時制
を最高に、平均すると年間29校となり著しく多い。
校に赴いて、生徒に思春期教育の一環として性教育
都立高校は現在約200校あり、昨年度は実に1/4が
を行う方式で今日に至っている。
精神科医を求めていたことになる。精神科医は講話
10代の性感染症(ST1)罹患率や人工妊娠中絶率
などで直接生徒に集団教育を行うことはないよう
は減少傾向にあるが、まだまだ予断は許されないの
で、養護教諭や学年担当からの事例の相談に係わっ
が現状である。また現在使用可能な全ての抗生剤に
て様々なアドバイスを行っているようである。
耐性の淋菌の発生が日本から報告されており、ピル
服用によりコンドームの使用が低下していることな
わが国では、13年間連続して自殺者が3万人を越
どが日本性感染症学会で報告されて、今後さらに我
えるという世界でもあまり類をみない国であり、最
われ産婦人科学校専門医が都立高校で活動できるよ
近はうつ病が各年齢層に増加して高校生も例外では
うに努力していかなければならない大きな課題であ
なくなってきているようだ。そして不登校、自殺願
る。
望、摂食障害、リストカットなど心の問題が増えて
平成23年度の学校保健部会・委員会の合同会議は
おり、学校の対応が困難となり精神科学校専門医へ
10月20日(木)午後6時半より、落合
のニーズが高まっているものと思われる。また現在
山田
の都立高校は数年前から学区制が撤廃されて学校間
て開催された。委員長柴田穣一先生により議事がす
での競争が行われ、いかにして優秀な生徒を集める
すめられ、担当常務理事の木村
かが学校管理者の手腕に委ねられている。現在の産
の事業計画とそれらの進捗状況について説明があ
婦人科ならびに精神科専門学校医は、各学校の校長
り、討論が行われた。平成22・23年度の産婦人科学
による手挙げ方式により派遣が決定される仕組みと
校医の性教育実施についての集計結果が報告され
なっており、校長の裁量権は大きい。もし生徒の不
た。そして23年度版の性教育教材についても最終意
登校、リストカットなどが明らかになれば、その高
見を求めるなど、有意義な会で終了した。
校の評価は低下して受験者数も減少することが考え
【平成23年度産婦人科学校協力医】
正興副会長はじめ各部員・各委員の出席をえ
1.都立広尾高等学校
いる事が考えられる。一方、産婦人科が係わる性の
2.都立葛西南高等学校(定)
好秀より、本年度
られ、多くの都立高校が精神科医の派遣を希望して
東
問題は極めてプライバシーの問題で、今日の性感染
鈴木
症はウイルス性のものが原因であることが多く、無
哲徳(渋谷区)
国興(江戸川区)
3.都立東大和高等学校
症状に経過して本人も自覚しないことも屢々であ
西島
重信(南多摩)
湯川
澄江(西東京市)
る。また望まない妊娠も産まないことを決め、人工
4.都立片倉高等学校
妊娠中絶が行われてしまえば、個人の問題として取
5.都立浅草高等学校(定)
り扱われ、時には誰にも詮索されないで済んでしま
矢後
うことも考えられる。
謙次(台東区)
※(定)定時制
産婦人科学校専門医の制度が発足する際には、東
5.東京産婦人科医会平成23年度版性教育教材の作
成
京都医師会長はじめ学校保健担当理事を中心に思春
期の子どもたちが、健全な学校生活を送れるように
当時の本医会会長小林
和彦会長、
本医会ではこれ迄に2種類の高校生を対象とした
重高先生がこれに賛同し、
性教育用教材を作成してきた。初回の作成は平成15
さらに東京都教育庁も加わり、本医会内にも学校保
年3月で、56枚のスライドとその解説書として性教
健部を新設して初代担当常務理事に東
哲徳先生が
育講座マニュアルも合わせて「思春期の性」として
就任した。性教育の対象を都立高校生として校長の
各支部長に配布された。支部内の学校専門医が性教
手挙方式とし、要請があれば地域の産婦人科医が高
育講話を依頼された場合、支部長より借り出す仕組
-157-
みになっていた。本教材の完成には本医会内に学校
持続感染により子宮頸がんが発症することが明らか
医検討委員会を立ち上げ、数回にわたり検討会が開
となった。その後 I
anFr
azerらにより HPVワクチ
かれて熱心に議論されたことを思い出す。
ンの生成が行われ、わが国では平成2
1年12月 GSK社
第2回目の作成は平成22年12月で、東京都教育庁
より HPV16、18型の感染に有効な2価ワクチンが、
から教材作成の資金援助を受けて、当時の学校保健
そして平成23年8月には MSD社より HPV6、
11型
担当常務理事の東
哲徳先生が中心となって作成、
の感染による尖圭コンジローマにも有効な4価ワク
CDROM 内に登場する男女の高校生像などは専門家
チンが使用可能となった。日本産科婦人科学会をは
が描いたものである。そして学校保健部会・委員会
じめ関係諸団体の公費によるワクチン接種の強い要
合同会議において意見が求められ、それらを踏まえ
望が国や自治体に行われ、都内では杉並区が「入学
て完成されたものである。
お祝いワクチン」として平成22年春には公費負担で
今回の平成23年10月に作成されたものは、学校保
健担当となった木村
好秀が、これまでに都内の中・
高校において使用してきた教材と、東
ワクチンの接種が開始された。たまたま同年6月に
東邦大学医学部看護学科が主催した第10回日本母子
哲徳先生作
看護学会の公開イブニングセミナーにおいて、筆者
成のものをはじめ他の画像なども取り入れ66枚から
に HPVワクチン接種の啓発についての講演依頼あ
成るもので、タイトルは「素晴らしい思春期-君た
り、それ迄に発表された論文や資料から作成した「未
ちの心と身体そして性を考える」とした。今回は落
来の母を守るために-子宮頸がんは予防できる」の
合
正興副会長をはじめ、学校保
タイトルで講演し比較的好評であった。今回作成し
健部会ならびに委員会の9名の先生方に3月と9月
た HPVワクチンの啓発教材は、それをベースにして
の2回に亘りすべての教材草稿に意見を求め、東京
落合
和彦会長、中林
正雄・荻野
雅弘・山田
産婦人科医会平成23年度版性教育教材として完成を
正興副会長並びに室谷
哲弥・北井
啓勝常務理事
みた。今回の教材は USBフラッシュメモリーと
らの意見も頂いて53枚より成る教材を作成した。
和彦会長、山田
CDROM 方式の2本立てで作成し、医会事務局に保
HPVワクチンの接種の推奨年齢は11〜14歳で小
管しておき、会員の先生方から貸し出しの要請があ
学5年生から中学校2年生という子ども達である。
れば直ちに送付するようにし、多くの先生方が利用
しかし小学校や中学校において未だ女性性器の解剖
されることを希望している。そして本教材について
は学んでおらず、女性特有のがんである子宮頸がん
は、今後も学習指導要領の改訂や、様々な社会情勢
については無知と言ってもよい。そこで、HPVが性
などの変化に応じて改良していく方針である。そこ
交渉によって感染するという疾患の発症機序など推
で、本教材を使用した感想など、先生方から具体的
奨年齢の子ども達に理解させることは容易ではな
なご意見をいただければ幸いである。
い。実際の接種にはどうしても保護者の理解が必要
である。しかし保護者もこれらの高度な医学的問題
6.東京産婦人科医会平成23年度版 HPVワクチン
啓発教材の作成
をどこで学んだらよいのか分からないのが現状であ
る。自治体でも HPVに造詣の深い学者を呼んで地域
これ迄長い間、子宮頸がんの発生原因は不明で
において講演会を開催しているが、その地域は狭く
あったが、性交経験のない修道女には子宮頸がんが
回数は限られたものである。現在、小・中学校の養
みられないことから、以前より本症が性行為との関
護教諭に HPVワクチンについてアンケート調査を
わりついて指摘されていた。1983年、ドイツの zur
実施しているが、その知識や意識は低いと云わざる
Ha
us
enらにより子宮頸がんの発症は、ヒトパピロー
をえない。
マウイルス(HPV)の感染が原因であることが明ら
そして、保護者や生徒から養護教諭への相談も少
かにされ、彼はその業績により2008年ノーベル医学
ない様であり、ネット上には接種に対して賛成と反
生理学賞を受賞した。HPVはかねてから疣贅の原因
対の意見もみられ、保護者の考えで接種を行わない
であることが知られ、尖圭コンジローマは STDとし
生徒も相当数いるようである。
て有名であった。HPVは塩基配列より100種類余り
HPVワクチン接種は我われ産婦人科医に限らず、
が知られ、その低リスク型の6、11型などが尖圭コ
小児科・内科・外科・整形外科などの先生方も行っ
ンジローマを発症し、高リスク型の16、18型などの
ている。本ワクチン接種により一次予防として約
-158-
70%は子宮頸がんの発生を予防できるが、子ども達
たいと願っている。
が性行為を始めれば2次予防としての子宮頸がん検
その際に、今回作成した HPVワクチン接種の啓発
診を受けることが必要であることを説明しておく必
教材が広く活用されることを期待したい。そして、
要がある。そこで様々な機会をとらえて地域の産婦
現在9価ワクチンの治験も行われているとの情報も
人科医が積極的に保護者や養護教諭を対象に HPV
あり、接種後の抗体価の推移や副作用の発生など今
ワクチンについて科学的に啓発活動を行って、子ど
後の新しい知見にも留意して版を改訂していかねば
も達が安心してワクチン接種を受けられるようにし
ならないと考えている。
-159-
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