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PICNICを用いたホームオートメーションシステムの電子メール制御

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PICNICを用いたホームオートメーションシステムの電子メール制御
PI
CNI
Cを用いたホームオートメーションシステムの電子メール制御について
学籍番号 03TA606H 氏 名 山 本 鉄 男
目 次
1.はじめに
1.2.目 的
2.ホ−ム−オ−トメ−ションの概要
3.システム全体の構成
3.1.システム概要図
3.2.WWWサ−バ−作成
3.3.PI
CNI
Cについて
3.3.1.PI
CNI
C Ver
2の概要
3.3.2.PI
CNI
C Ver
2の回路作成
3.3.3.PI
CNI
C Ver
2の完成・動作試験
3.3.4.PI
CNI
C Ver
2の回路図
3.4.リレ−駆動基盤回路について
3.4.1.リレ−駆動基盤の作成
3.4.2.リレ−駆動基盤の回路図
3.4.3.リレ−駆動基盤の完成
3.4.4.リレ−駆動基盤回路の動作試験
3.5.クロッサム2について
3.5.1.クロッサム2の製品仕様
3.5.2.クロッサム2とPC接続の準備
3.5.3.クロッサム2とPI
CNI
Cを接続するケ−ブル
3.5.4.クロッサム2とPI
CNI
Cとの接続回路図
3.5.5.クロッサム2とPI
CNI
Cの接続
4.コントロ−ルソフトについて
4.1.インタ−ネットからの制御方法の比較
4.2.メ−ルソフトの開発環境
4.3.メ−ルソフトの概要
5.ホ−ムオ−トメ−ションシステムの利用
5.1.ソフトの立ち上げ
5.2.PI
CNI
Cの設定
5.3.リモコン(クロッサム)の設定 5.3.1.リモコン(クロッサム)の設定 1
5.3.2.リモコン(クロッサム)の設定 2
5.3.3.リモコン(クロッサム)の設定 3
5.4.情報の設定
5.5.動作の確認について
5.5.1.動作の設定 テレビ編
5.5.2.動作の設定 ビデオ・照明・ク−ラ−
5.5.3.動作の設定 コントロ−ルソフト編
5.5.4.動作の設定 コマンド入力編
5.5.5.動作の確認過程 1
5.5.6.動作の確認過程 2
5.5.7.動作の確認過程 3
6.集合住宅における系統図
7.研究のまとめと今後の課題
8.参考文献等
9.謝辞
1.はじめに
1.1.緒言
近年、PCの低価格化やマルチメディア化、学校教育での
PC利用の増加などに伴って、PCは一般家庭にも広く普及
しつつある。
また、ここ数年の通信インフラの急速な整備により、
インターネットは今や家庭で日常的に利用されている。
それに伴ない、情報家電は、家電製品や住宅機器を
通信ネットワークで結び、携帯電話などを通して外出先から
自宅内の家電製品を操作したり、デジタルテレビなどを活用
して商品の発注を可能にしたりするもので、我々のライフス
タイルを大きく変え、娯楽、医療、福祉など様々な分野で
ビジネス拡大が期待されている。
1.2.目的
本研究では電子メ−ルソフトを利用して日常生活を快適にするための
ホ−ムオ−トメ−ション(HA)を構築する事を目的とする。
システムとしてはインタ−ネットを経由してPC・携帯電話等で外出先
から電子メ−ルを使い家電製品の制御・電源のON/OFFが出来る
ものを考える。
学習リモコンを使用すれば1つでエアコン/TV/ビデオなどが制御
できる。
しかし、どうやってリモコンのボタンを押すかが問題である。
赤外線学習リモコンを作ってみてもよいが、クロッサムという学習
リモコンがRS−232Cで制御できるので、これを利用することにした。
又、インターネットに接続したパソコン以外に、ホームLANを利用し 家中の家電製品を制御できるまでのシステムの構築を考えるので、
PI
CNI
Cを利用することにした。
これにはCOMポートが付いているので、それにリモコンを接続して
家電コントロールさせる。
さらにPI
CNI
CにはPI
Oポートもあるので、赤外線リモコンのない
機器も電源ON/OFF程度ならできるようになる。
以上の事を踏まえてホ−ムオ−トメ−ション機器を製作する。
2.ホ−ムオ−トメ−ションの概要
ホ−ムオ−トメ−ションシステム(HA)とは一般的には
防犯や防災をチェックしたり、電話回線・インタ−ネットを
利用して家電機器を操作するシステムのことを言う。
本研究では、電子メ−ルソフトを使い赤外線リモコン
クロッサムで家電製品を制御し、PI
CNI
CのPI
Oポ−トを
利用し電源のON/OFFが出来る製品の製作を行う。
3.システム全体の構成
ル−タ−を介して、FTTH・ADSL等でインタ−ネット常時接続し
外出先よりPC・携帯電話等で家電制御が行えるシステムを考える。
宅内のPCにWWWサーバーを儲けPI
CNI
CをLAN接続し、
PI
CNI
Cのシリアルポートに接続したクロッサムにより家電制御を行う。
又、PI
CNI
CのPI
Oポートを利用して電源のON/OFFを行う。
メールソフトは、Vi
sual
Basi
c6.0で開発し、E−MAI
Lのコマンド
制御方式とし受付メールアドレスは、最大5アドレスとする。 メールホストは、WWWサーバーのメールサーバーとする。
3.1.システム概要図
携帯電話
インターネット
DoCoMo
パケット網
ルータ
PHS電話
外部PC
クライアントPC
HUB
家庭内wwwサ−バ−
AC電源ON/OFF
I
/O出力
LANポート
PI
CNI
C基盤
IPアドレス192.168.0.200
クロッサム2
シリアル接続
家電製品制御
リモコン制御
図1. ホ−ムオ−トメ−ションのシステム構成図
3.2.WWWサ−バ−作成
1.サ−バ−のOSは、Wi
ndows2000 Pr
of
essi
onal
とした。
2.サ−バ−のI
Pアドレスを手動で設定する。(ここでは、192.168.0.100とした。)
3.ル−タのNATテ−ブル設定
プロトコル ポ−ト プライベ−トI
Pアドレス 説 明
TCP 80 192.168.0.100 WWW
TCP 21 192.168.0.100 FTP TCP 25 192.168.0.100 SMTP TCP 110
192.168.0.100 POP3 以上のポ−トを開放設定した。
4.WWWサ−バ−用フリ−ソフト「AN ht
t
pd」をインスト−ルしWWWサ−バ−設定
5.ダイナミックDNSサ−ビスを利用するため、DynsDNSにホストネイム
t
opgan.Homedns.or
gを登録し、DNS管理フリ−ソフト「Di
ce」をインスト−ル完了。
6.ホ−ムペ−ジを作成し、自分のWebペ−ジにアップし完了。
URLは、 http://topgan.homedns.org/
7.メ−ルサ−バ−をフリ−ソフト「Ar
GoSof
t
Mai
l
Server
」をインスト−ルし設定。
8.ウイルス対策は、ウイルス対策ソフトをインストール。
9.以上の設定を正常に確認しサ−バ−機は完成。
3.3.PI
CNI
Cについて
3.3.1.PI
CNI
C Ver
2の概要
◆LAN(
10Base−T)に接続してデーターの入出力をするアダプター 。
◆パソコンが要らず、このボード単体でデータ収集、制御が出来る。
◆I
EEE−802取得で、1キット毎にMACアドレスが異なるので、何台でも
(系統のMAXまで)、遠隔地WANにも使用できる。
◆出力:4点(マイコンI
/OダイレクトH/L出力)LED表示有り。(液晶使用時6)
◆入力:4点(マイコンI
/OダイレクトH/L入力、要プルアップ)(液晶使用時2接点)
◆入力:4アナログ(0∼5V)10ビットA/D。
◆入力:1CHのLM35DZによる温度入力0−100℃。
◆液晶表示機能(オプションでI
Pアドレス等表示可)、RS−232C入出力有り。
◆新方式:接続時にht
ml
をPCに転送しますから、I
E等のブラウザでアドレス設定、信号状態
表示、制御出力が簡単に出来る為、PCには特別なソフトが必要ない
ので、TCP/I
P接続とインターネット・ブラウザがセットされていれば、
DOS/V、MAC、UNI
X、LI
NUX等から簡単に制御できる。
◆ソケット接続も出来ますから、VB等でソフトを組むこともできます。サンプルプログラム は
「PI
CNI
Cのひろば」からダウンロードして使用。
◆PI
C16F877 20MHz使用。
◆電源:DC8V∼24V。100mA MAX。
◆基板寸法:100mm x 70mm。 3.3.2.PI
CNI
C Ver
2の回路作成
PI
CNI
Cの回路作成に必要な部品を以下に示す。
部品 単価(円) 数量 調達場所 PICNIC ver
2 7300円 1 秋月電子通商
LCD(液晶表示器) 750円 1 秋月電子通商
図2. PI
CNI
C Ver
2回路キット
図3. LCDモジュ−ル部品
3.3.3.PI
CNI
C Ver
2の完成・動作試験
図4. PI
CNI
C回路動作確認試験
図5.LCDモジュ−ルのI
Pアドレス表示
PI
CNI
CのI
Pアドレスを表示するために図3のLCDモジュ−ルを使用する
ことにした。
図5に示すようにPI
CNI
CとLCDモジュ−ルをプラスチックケ−スに格納した。
3.3.4.PI
CNI
C Ver
2の回路図
図6.PI
CNI
C回路の回路図
3.4.リレ−駆動基盤回路について
PI
CNI
CのPI
Oポ−トの入力信号により、エミッタ接地の
NPNトランジスタを導通させ、リレ−を駆動し、AC100V
電源をON/OFFする役割を担うものである。
3.4.1.リレー駆動基盤の作成
リレ−駆動基盤回路作成な部品を以下に示す。
部品 単価(円) 数量 調達場所 トランジスタ(2SC1815Y)
4
リレ− 12V(
オムロンG4PE) 4
ダイオ−ド(
1S1588) 4
抵抗 4.7kΩ 4
フラットケ−ブル(付属品含む) 全部で2500円程度 1式
ニノックス
ACコンセント(メス) 5
ACコンセント(オス) 3
確認ランプ 4
基板固定具 1
電線及び接続コネクタ 1式 電球・ソケット 0円
ACアダプタ(DC12V) 520円 収納ケ−ス 100円
1 工事現場
1 シリコンハウス
1 100円ショップ
3.4.2.リレー駆動基盤の回路図
NETWORK
DC12V
PI
CNI
C
DC12V
RB4 5 6 7
ダイオ−ド
1SC1588
リレ−
AC100V
G4PE
4回路制作
抵抗 4.7KΩ
トランジスタ
2SC1815Y
リレーのコイルは約12Vで駆動し、コイル抵抗は
400Ω、2SC1815Yの hFE =120∼240なので、
トランジスターの飽和ベース電流は最大でも
12/400/120 = 0.25 mA。
よってベースに 5/0.00025 = 20kΩ以下の
抵抗を付ければ飽和する。そこで抵抗の王道、
4.7kΩを付けることにした。
また、リレーをOFFにした瞬間はコイルにサージ
電圧がかかるため、それを逃すためにダイオード
をコイルと並列に付けた。
図7.リレ−駆動基盤回路の回路図
3.4.3.リレー駆動基板の完成
図8.リレ−駆動基盤回路とPI
CNI
Cをフラットケ−ブルで接続しプラスチックケ−スに収納
3.4.4.リレー駆動基盤回路の動作試験
ON
OFF
図9.Webブラウザ上からRB4∼RB7をHI
GHに設定して
電球点灯確認。
3.5.クロッサム2について
3.5.1.クロッサム2の製品仕様
リモコン方式
プログラマブル赤外線リモートコントロール
学習信号数
最大246通り
ボタン数
41個
(6面ロータリーダイヤルによる切替で246個分として使用可能)
赤外線有効距離
最大約7メートル
赤外線照射角度
リモコン信号発光部より最大30°
外形寸法(mm)
67(幅)×32(高さ)×210(奥行)
重量
使用電池
230g(電池含む)
単4型アルカリ乾電池 4本
3.5.2.クロッサム2とPC接続の準備
クロッサム2とPCを接続するための部品を以下に示す。
部品 単価(円) 数量 調達場所 クロッサム2 6000円 1 Yahooオークション
クロッサム2接続ケ−ブル 400円 1 自 作
(ADM232AAN含む)
インタ−リンクケ−ブル 0円 1 家に転がっていた物
RSー232Cメス→オス変換コネクタ 593円 2 ソフマップ
Yahooオ−クションでクロッサムを購入した為、ケ−ブルが付属しておらず、USB接続
の新しい機種でない為ケ−ブルも入手が困難であったので自作した。
TTL/CMOSレベルとRSー232Cレベルの変換を行うわけだから、コンバータ・チップ
としてADM232AANを使用。
又、PI
CNI
C、クロッサム2共にコネクタがメスで且つ、PI
CNI
Cに付いていた説明書に
よると「パソコンとはストレート、周辺機器はクロス」と書いていたので、メス―メス
のクロスのインタ−リンクケ−ブルが家に転がっていたので、それを利用し
RS−232Cメス→オス変換コネクタを2個購入しPI
CNI
Cと接続した。
PI
CNI
Cにクロッサム2をつなぐ場合は、更に重要な事がひとつ。PI
CNI
Cは
TX/RX/GNDの3線式で、電源が調達できない。
PI
CNI
Cの回路図を見ると、JP1の1−3をショートピンで繋げばRTSに信号が出せる
のでJP1−3をショ−トした。
以上でクロッサム2とPI
CNI
Cが正常に接続。
3.5.3.クロッサム2とPI
CNI
Cを接続するケ−ブル
図10.インタ−リンクケ−ブルとメス→オス変換コネクタ
図11.クロッサム2と接続する為のレベルコンバ−タ−ケ−ブル
3.5.4.クロッサム2とPI
CNI
Cとの接続回路図
TX RX RB1
JP1
ショ−ト
1
3
1
2
3
4
5
6
7
8
CN−9P
PI
CNI
C−SI
DE
1
2
3
4
5
6
7
8
CN−9P
I
/F CABLE−SI
DE
GND
図12.クロッサム2とPI
CNI
Cの接続回路図
PI
CNI
CのJP1の1−3を
ショ−トする事によって
PI
CNI
C側の8番ピンCTSに
信号が出てクロスにより
クロッサム側の7番ピンRTS
に信号が行く
3.5.5.クロッサム2とPI
CNI
Cの接続
図13.クロッサム2とPI
CNI
Cのシリアルを接続
4.コントロ−ルソフトについて
4.1.インタ−ネットからの制御方法の比較
1.ht
ml
による方法
PCにWebサ−バ−ソフト等をインスト−ルしCGI
により制御する。この方法ですとJAVAなどが利用でき、
高性能なシステムが組みあがる。家電制御以外にも、小型CCDカメラの画像を
送る事ができ、セキュリティ−システムへの発展も可能。
2.E−MAI
Lによる方法
これは安価に構築できるメリットがある。ht
ml
を利用しないのでビジュアル的に制御するのではなく、
コマンド形制御する。又、1を採用する点では次のような課題がある。
A.コスト高である。
なんといっても、JAVA等は動いてくれないと
B.I
Pアドレスの問題
これが1番の問題。フレッツ等の場合、常に接続していないとI
Pアドレスが固定しない。
1度切れれば再度割り当てされてしまうので外出中に変わっていた、という事も考えられる。
C.携帯電話からの制御も可能とする
PCだけでなく携帯電話からも使用したいので、それ用のCGI
も必要になる。
3.結論
まずAに対しては、コマンド形式の簡単なものにするのでコストは下がる。
続いてBは、MAI
Lアドレスは変わらないので便利。
Cはコマンド形式にしておけば、コントロ−ル側(
サ−バ−側)の負担は減る。
このようなわけでMAI
L方式を採用した。
4.2.メ−ルソフトの開発環境
開 発 環 境
O S
Wi
ndows2000 Pr
of
essi
onal
プログラミング言語
Vi
sual
Basi
c6.0 SP5
Act
i
veX
PI
COCX コントロ−ル
4.3メ−ルソフトの概要
1.コマンドの仕様
メ−ルで制御コマンドを送るというコンセプトにしたので、そのコマンドを決める。携帯電話をも視野に入れる為、英数字の方が良い
と思い、そこで、次のような形態にした。
{制御する機器}+{制御したいこと}<+{オプション}>
・制御したい機器 :早い話が家電製品など。ビデオ、テレビ、エアコンとか・・・
・制御したいこと :電源の入切、録画開始等。
・オプション :後述する。
これで制御を行うが、今、これから制御する分には良いが、予約ということができない。そこで、別途時間指定のコマンドを
用意する。それをオプションに・・・と思ったが、それでは毎回時間を指定する必要がある。
つまり、18:00にビデオを入れ、BSを録画したいと思った時、ビデオ、チュ−ナの電源、録画
開始の3つに対して時間をそれぞれ指定しなければならない。これは面倒なので、時間設定を1度
行ったら以降のコマンドはその時間に作動を開始するようにする。具体的には、
「予約時間」
「家電機器の指定」「実行する機能」
「家電機器の指定」「実行する機能」
・
・
という具合。
2.コマンドとは?
・予約時間は数字4桁とし、午後六時は「1800」にする。
・家電機器の指定は英字ではじまる4文字以内の文字列とし、例えば「REC」とか「ON]という具合。
3.オプションとは?
これは、次のコマンドを実行するまでの待ち時間とした。 機器によっては電源が投入されても、直ぐに動作に入れる訳ではないので、
設けた。指定しない場合は、5秒経過してから次の動作をさせる。数字2桁で指定し、単位は秒。0∼99にした。
4.パスワ−ドについて
1行目に記述した文字列をパスワ−ドにする事にした。但しコントロ−ル・ソフトにパスワ−ドを設定しなかった時は、この行ごと省く。
5.ホ−ムオ−トメ−ションシステムの利用
5.1.ソフトの立ち上げ
PI
CNI
CのCOMポートにクロッサムとの接続ケーブルを取りつけ、
クロッサムと接続する。続いて、コントローラソフトを立ち上げる。
すると次のような画面が現れるので、設定を行う。
5.2.PI
CNI
Cの設定
[PI
CNI
C設定]ボタンを押すと下図のような画面が現れ、PI
CNI
CのI
Pアドレス等
が設定できる。
PI
CNI
C−1∼5を使用のチェックを付ける事によりネットワーク制御が出来るように
なる。設定が終ったら[設定]ボタンを押すが、この設定は次回より有効になるので
一旦終了させる。
またPI
CNI
CのI
Pアドレスは、この画面で設定するより前に決めておく必要がある。
つまり、2枚以上使用する時は全てのPI
CNI
CのI
Pアドレスを設定してからこのプログラ
ムを立ち上げる。
5.3.リモコン(
クロッサム)の設定
5.3.1.リモコン(クロッサム)の設定 1
まず、リモコン・コマンドを設定する。[リモコン設定]のボタンを押す。
上図のような画面が現れる。
図では既にリモコンのコマンドが登録されている状態になっているが、実際は
空白状態。
5.3.2.リモコン(クロッサム)の設定 2
リストを見れば、おおよその推測が付くと思うが、左から機器の名称とその動作。 (機器選択のコマンドは英字で始まる英数字4文字以内。)
例えば1行目はCDの演奏トラックを次へ進める為のコマンド。
CD,NEXTがコマンドで、次の「PC」はPCのCOMポート、「NI
C0」はPI
CNI
Cを現す。
NI
Cxを指定した場合は、次のクロッサムのロータリ・スイッチの位置を意味する。
0∼5に加えてP0からP7が現れる。これはPI
CNI
CのPI
O。
「次へ」となっているのはクロッサムのキーの事。
但し、NI
CxでP0からP7を指定した場合は、クロッサムのキーは現れず、ON/OFFの選択に
なる。
それぞれ、ドロップダウン・リストより選択 。
例えば、エアコンの電源を作ろうとした場合は次のようにする。
1.コマンドを決める
まず、4文字以内で機器名を決める。
今回は「ACON」
にする。
2.操作内容は?
電源なのでPWにする。
3.クロッサムの、どのロータリに設定しているの?
クロッサムのロータリ・スイッチの一番上(シールを貼る所の上部)にポッチがある位置が0である。
ロータリ・スイッチを左へ動かすごとに1、2、3・・・となる。
4番目に設定されている事として進める。
4.制御するポート、PI
CNI
Cは?
PI
CNI
C−1のCOMポートならNI
C0を指定する。(NI
C0で進める。)
5.クロッサムのどの ボタン?
電源ボタン。
5.3.3.リモコン(クロッサム)の設定 3
設定を行う。
まず、左二つのテキストボックスにACONとPWを入力する。
続いて、その右のドロップダウン・リストの▼をクリックしてNI
C0を選ぶ。
更に、その右のドロップダウン・リストの▼をクリックして4を選ぶ。
そして、更に右のドロップダウン・リストの▼をクリックして「電源」を選ぶ。
後は[決定]を押して終了。
・リスト上にあるコマンドの修正
修正したいコマンドをマウスで選択し、登録と同じ要領で修正。
・リスト上にあるコマンドを削除する 削除したいコマンドをマウスで選択して[削除]を押す。
●クロッサムを接続しているCOMポート
クロッサムをCOM1に繋いでいるのか?COM2なのか?
それを「クロッサムを接続するポート」のドロップダウン・リストで選ぶ。
●全てを入力したら
[設定]ボタンを押す。これで有効になる。
5.4.情報の設定 [メール設定]のボタンを押す。
どのMai
l
サーバに到着した情報で動作するのかを決める。
POPサーバ、ユーザI
D、パスワードを通常のメール・ソフトと同様に設定する。
機器の制御Mai
l
は、ここに送る。続いて、そのMai
l
サーバをチェックする時間間隔を設定する。1分から99分まで。
●受け付けるMai
l
アドレスを決める
5つまでOK。会社でのアドレスとか、携帯とか制御コマンドを発信する端末のアドレスを設定する。
●リモコン・パスワード
上記のMai
l
アドレスで、他人が制御するかもしれないと不安な方は設定をする。
事実、他人のMai
l
アドレスでMai
l
は送れるから設定した方が無難。設定が終ったら[
設定]ボタンを押す。
5.5.動作の確認について
5.5.1.動作の設定 テレビ編 自宅のテレビがメ−カ−がシャ−プなので上記の説明の通りワンタッチ登録モ−ドから10−1を
登録しリモコン制御の確認をした。
5.5.2.動作の設定 ビデオ・照明・ク−ラ− 自宅のビデオ・照明・ク−ラ−を上記の説明通りにセットしリモコン制御の確認をした。
ク−ラ−は、動作しなかったので仮定としてPI
CNI
CのI
/Oポ−トのRB5での電球
点灯で代替えとした。
5.5.3.動作の設定 コントロ−ルソフト編
コントロ−ルソフトでPI
CNI
CのI
Pアドレスを192.168.0.200に設定し、以下のコマ
ンドを入力した。
家電機器名
制御コマンド PI
CNI
C番号
又はPC
クロッサム2の
ロ−タ−リ−
スイッチ
操 作
PI
CNI
Cの
I
/O番号
T V
P W
NI
C0
1
電 源
VTR
P W
NI
C0
0
電 源
AC
P W
NI
C0
P5
O N
S M
P W
NI
C0
2
電 源
表の上から順番にテレビ・エアコン・ビデオ・照明の順に設定した。ク−ラ−はPI
CNI
Cの
I
Oポ−トRB5でのリレ−駆動回路での電球点灯で確認
5.5.4.動作の設定 コマンド入力編
メ−ルソフトに順番に、以下のコマンドを入力。
TV PW VTR PW AC PW SM PW ※メ−ルソフトは、TEXTモ−ドで入力する事
メ−ルを送信する。(携帯でも同じコマンドを入力する。)
それぞれの動作が確実に実行された。
実行過程は、次のペ−ジに示す。
5.5.5.動作の確認過程 1
図14.リモコン・コマンドを設定した画面
図15.メ−ルソフトにコマンドを入力した画面
5.5.6.動作の確認過程 2
図16.メ−ルをチェックし実行している写真
5.5.7.動作の確認過程 3
図17.コマンド゙が実行されそれぞれの家電の制御が行われれた写真、エアコンに 関してはI
/Oポ−トRB5でのリレ−駆動回路での電球点灯で確認。
:UTPケーブル
6.集合住宅における系統図
:シリアルケーブル
:I
/O出力
宅内ルータ
(HUB付)
クロッサム2
フロア−HUB
宅内ルータ
(HUB付)
PC
クロッサム2
PC
PI
CNI
C
PI
CNI
C
リレ-駆動回路
5台まで設置可能
注)
PI
CNI
Cの仕様が1系統に つき5台までとなっていため
同 上
フロア−HUB
同 上
同 上
フロア−HUB
同 上
同 上
フロア−HUB
同 上
同 上
フロア−HUB
同 上
リレ-駆動回路
5台まで設置可能
インターネット
ルータ
WWWサーバー
図18.集合住宅における系統図 7.研究のまとめと今後の課題
家電製品が、情報家電に対応しているのが少ないのが現状であり、
最初PI
CNI
CのPI
Oを利用して電源のON/OFFを試みようとした。
しかし一度電源を切るとリモコン対応の機器が多い為、復電しても制御が
出来ない事を考えリモコンで制御出来るクロッサム2を採用したのは、
正解だと思う。
但し、リレ−回路を使ってPI
CNI
CのI
/O制御も出来るように作成を行い、
AC電源のON/OFFは可能とした。
今後の家電メ−カ−の対応によってはPI
CNI
CのI
/O制御は、有望
であるかもしれないと思う。
又、MAI
Lで家電制御を考えたのも、現在の携帯電話の普及率や
年々メールを利用する高齢者の増加傾向を見ればこのシステムは
手軽で便利と思われる。
又、集合住宅等に、このシステムを導入した系統図も図18にて表現した。
今後の課題としては、ht
ml
を利用した簡易入力システムソフトの開発等
を考えれば操作等が容易になると思われる。
8.参考文献等
(1)落合 正弘 PICNIC Ver.2の概要と付属ライブラリの使い方 トランジスタ技術 2001年9月号
(2)特別講座<PICNIC編> http://akademeia.info/main/lecture3/tokubetu_picnic.htm
(3)トライステート(PI
CNI
Cの広場) http://www.tristate.ne.jp/picnic/menu.html/
(4)大六天の超私的なプロジェクト× http://www5e.biglobe.ne.jp/~dai6ten/
(5)クロッサム2+のファンページ http://www.ceres.dti.ne.jp/~ msx 05612/crossam/index.html
9.謝辞
本研究を進めるにあたり,多岐にわたり御指導して
くださったカワモト・ポーリン・ナオミ助教授に深く
感謝いたします.
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