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苫小牧中央インター線
(様式3) 平成26年度 公共事業(大規模等)事前評価調書 調書番号 08-03 所管部 基準年月日 平成27年3月1日 建設部土木局道路課高速道・市町村道担当課長 佐藤 彰紀 担当グループ 高速道G(内)29-232 建設部 作成責任者 Ⅰ 基本事項 事業種別 道路改築事業費(社会資本整備総合交付金) 地区名 とまこまい ちゅうおう かしょう 百万円 事業費 事業目的 ・目標 せん 苫小牧 中央 インター線 (仮称 ) 2,950 市町村名 苫小牧市 負担割合 国 ●国際拠点港湾「苫小牧港」と高規格幹線道路 のネットワーク化による北海道経済の活性化。 ●交通の利便性向上による苫小牧市内工業団地 への企業誘致や立地する企業活動の効率化。 ●東胆振・日高地域から苫小牧市立病院(2次 医療機関)などへの迅速な搬送路の確保。 ●大規模災害時における代替性の確保。 ●道内主要都市からの円滑で確実な苫小牧市中 心部へのアクセス実現。 事業期間 60% 1,770 道 着手 40% 1,180 28 市町村 完了 32 その他 ●苫小牧中央インター線(仮称)は、道央自動車道「苫小牧東 IC」と「苫小牧西IC」のほぼ中間に位置する追加インターチェ ンジを新設するものである。事業計画区間は苫小牧市字高丘 (国道276号交点)を起点とし高速道路本線に接続するランプ までの整備を行う。 事業概要 【計画】新インターチェンジの整備 延長:L=1.2km 幅員:W=2.5+3.5+2.5+3.5+2.5m 規格:ランプ種別A規格 道路工 L=1.2km 橋梁工 1基(約40m) 用地補償費 測量設計費 工事費内訳 (百万円) 2,204 456 112 178 Ⅱ 評 価 1.必要性 ●年間およそ104百万t(国内で4番目、道内シェア約5割 うち西港区が80百万tで8割を占める)の貨物が集積する本道 の物流拠点である国際拠点港湾「苫小牧港」と道内主要都市を結ぶ高規格幹線道路ネットワークのアクセス強化は物流など北海道 経済の活性化を図る上で必要。 ●苫小牧市内に立地する港湾、工業団地から高規格幹線道路へのアクセスの向上を図り、交通の利便性を活かした流通産業などの 新たな企業誘致及び既存の企業活動の活性化に向け、立地環境を改善することが必要。 ●東胆振・日高管内では苫小牧市内に高次医療機関が集中しており、白老町や日高方面からの主たる救急搬送路である高速道路IC は現在、市内の縁辺にあるため、病院が立地する市内中心部へ迅速に直接アクセス可能なインターチェンジの整備が必要。 ●地震・津波等による大規模災害時には高規格幹線道路ネットワークは広域交通の確保とともに復旧作業や命をつなぐ物資輸送に 大きな役割を果たすことから、市内中心部と高規格幹線道路を最短距離でつなぐルートの確保が必要。 ●現在の苫小牧市中心部へのアクセスルートは市内混雑地域を通過することから、円滑で確実なアクセスを確保し、定時性・速達 性向上を図るためには、混在する都市内交通などの交通負荷を緩和することが必要。 2.適切性 道道として道路認定(平成26年北海道告示第10586号)しており、北海道が事業を実施する。 3.代替案 の検討 ●IC形式及び接続位置について比較検討し、アクセス道路として苫小牧市有地を有効活用でき、既存道路(国道276号)との 接続距離が最短となる接続位置で、交通処理能力が高く、料金所が1箇所で維持管理上優位な本案(トランペット型)を採用。 4.緊急性 ・優先性 ●苫小牧港へのアクセス強化は、ほっかいどう未来創造プラン(新・北海道総合計画)を推進するものであり、優先性が高い。 ●道内各地と苫小牧港西港本港地区との港湾アクセス機能の強化を図るものであり、優先性が高い。 ●苫小牧市内工業団地へのアクセス向上により、既存の物流ルートの利便性向上を図り、流通産業など複合的な企業集積の促進を 図るものであり、優先性が高い。 ●苫小牧市は周辺地域の広域医療の中心であり、苫小牧市への救急搬送ルートを確立することが重要であることから、市内中心部 へ迅速に直接アクセスが可能となるICの整備は急務。 ●津波浸水予測(H24.6月:北海道)では苫小牧市内の主要幹線道路である国道36号が苫小牧西港から西側の区間で広域的に浸水 する可能性があることから、大規模災害時の代替性の確保とともに、その後の復旧・物資輸送など、まさに「命の道」となるIC の整備は急務。 ●増加する来道者の自動車による道内周遊観光においても、高速道路から苫小牧市内中心部やフェリーターミナルへのアクセス向 上を図るものであり、優先性が高い。 ●通勤・買い物などの都市内交通や他都市から中心市街地等へ向かう都市間交通、広域的な通過交通などを分散させ交通負荷を緩 和するものであり、優先性が高い。 5.環境への ●環境調査を実施し計画を立案。事業実施により大きな影響を及ぼす動植物は確認されなかったが、一部に植物重要種の生育地が 影響・配慮 あることから、工事に際しては、移植等による環境保全対策を講じるとともに、自然環境に配慮しながら実施していく。 根拠法令等 ほっかいどう社会資 本整備の重点化方針 道路法、北海道道路の構造の技術的基準等を定める条例 施 策 優先度 A 施策名 物流ネットワーク形成の為の道路網の整備 全道優先度 A 地域優先度 なし 事 業 ランク 1 事 業 優先度 Ⅰ その他 地域の動向・意向、事業環境、事業コストの縮減の取組み 6.妥当性 7.事業効果 【地域の動向】 ●H20.2 苫小牧市より北海道が事業主体となるICの設置要望 ●H21.2 苫小牧地方総合開発期成会・東胆振経済団体懇親会 ●H25.11 苫小牧中央インターチェンジ建設を促進する会 ●H26.1 苫小牧市・苫小牧商工会議所・苫小牧市町内会連合 (一社)苫小牧医師会・(一社)苫小牧観光協会 北海道港運協会苫小牧支部・苫小牧地区企業誘致連絡協議会 苫小牧港管理組合 連名で要望 ●H26.2 日高総合開発期成会 から要望 【事業関係手続き(予定)】 H27 交差点に関する公安協議(北海道警察) H27 連結許可申請(国土交通省) H27 実測線調査及び実施設計 【コスト縮減】 ・線形検討による切土量等の削減(約157百万円削減) 経済効果の内訳(百万円) 費用の内訳(百万円) B/C 2,526 走行時間短縮便益 9,273 事業費 937 維持管理費 2,070 走行経費減少便益 382 2.3 事故減少便益 合 計(B) 8.事業特性に よる特記事項 10,591 合 計(C) 4,596 備 考 ・「費用便益分析マニュアル」(平成20年11月:国土交通 省道路局 都市局)に基づき算出 ・効果及び費用は「整備期間+事業完了後50年間」の累計で 算出しており、各年度の金額は算出する基準年(H26)現 在の価値に置き換えている。 ・費用は、現在価値への置換えと50年間の維持管理費を含 んでいることにより総事業費と異なる。 なし Ⅲ 今後の対処方針 必要な検討が進められ、事業の必要性が高いことから、新規の事業要望を行うことは妥当である。 対処方針 a a:要望を行うことは妥当 b:要望にあたって検討を要する c:要望を行うことは妥当でない 事 業 概 要 図 道路改築事業費 (社会資本整備総合交付金) 事業名 地区名 (主)苫小牧中央インター線(仮称) 事業地区位置図 標準断面図 0.75 保護 路肩 14.50 2.50 3.50 路肩 車道 1.00 2.50 中央帯 0.75 1.00 3.50 2.50 車道 路肩 保護 路肩 0.75 苫小牧市 至 札幌 凡例 現在のルート R36×R276 交差点から 約12km 苫小牧東IC 高速道路 国道 至 岩 見 沢 道道 36 ウトナイ 湖 明野北 工業団地 (主)苫小牧中央インター線(仮称) 事業区間 L=1.2km 234 36 至 (仮称) 苫小牧中央IC 276 高丘森 林公園 36 大型商業施設 新ルート R36×R276 交差点か ら約4km 緑ヶ丘 公園 JR苫小牧 貨物駅 フェリー ターミナル JR苫小牧駅 至 室 蘭 王子製紙 苫小牧市 中心部 36 地理データ(国土地理院)(http://maps.gsi.go.jp/?z=5&ll=35.99989,138.75#11/42.657192/141.783028)を基に北海道作成 苫 小 牧 東 港