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タイにおける食品安全性確保への取組み

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タイにおける食品安全性確保への取組み
2009-AFC
3
平成 21 年度
タイにおける食品安全性確保への取組み
2010 年 3 月
日本貿易振興機構(ジェトロ)
農林水産部
□
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
はじめに
本報告書のテーマとして、タイの食品安全策と現状を設定した理由は、以下3つのアプロー
チからニーズがあると考えたからである。
第一に、日本国内企業のニーズである。タイは日本にとって重要な貿易相手国であり、日本
国内にはタイと輸出入業務を行う企業が多数存在する。日本の輸入に関して、タイは米国や中
国等に次ぐ重要な農水産物・食品の輸出国である。また、近年、政府が国策として重視してい
る日本の農林水産物・食品等の輸出に関してもタイは重要な輸出先国となっている。2009 年
の日本の農林水産物・食品等の輸出額は 4,454 億円(前年比 12.3%減)
、そのうち、タイへの
農林水産物・食品の輸出額は 181 億円(同 35.9%減)、日本にとって第 7 位の輸出先国・地域
となっている。こうした、日本国内企業のニーズに対応することがまずあげられる。
第二に、タイに進出している日系企業のニーズである。1980 年以降、タイに進出した日系
食品関連企業に対し、タイにおける最新の食品安全管理対策の概要と規制等に関する情報を提
供することにより、タイにおける事業活動を支援することがあげられる。
そして、第三に、今年 1 月に ASEAN と中国の間でFTAが締結されたことにより、中国
に進出している日系食品関連企業が二次展開先としてタイへの進出・事業展開を目指す際に、
タイの食品安全管理対策を把握するための資料としても活用いただくことがあげられる。
こうした読者を想定し、本報告書では可能な限り資料を豊富に取り揃えることを心がけて作
成した。また、2003 年 3 月に『タイの食品安全性確保への取組み』を題名にした報告書を発
表しており、本報告書はその続編としてもご活用いただきたい。
関係各位にとって、ご参考になれば幸いである。
2010 年 3 月
日本貿易振興機構(ジェトロ)
農林水産部
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【免責事項】
ジェトロは、本報告書の記載内容に関して生じた直接的、間接的、派生的、特別の、付随的、あ
るいは懲罰的損害および利益の喪失については、それが契約、不法行為、無過失責任、あるいはそ
の他の原因に基づき生じたか否かにかかわらず、一切の責任を負いません。これは、たとえ、ジェ
トロがかかる損害の可能性を知らされていても同様とします。
本報告書は信頼できると思われる各種情報に基づいて作成しておりますが、その正確性、完全性
を保証するものではありません。ジェトロは、本報告書の論旨と一致しない他の資料を発行してい
る、または今後発行する可能性があります。
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要旨
タイにおいては、1980 年代に、日系食品メーカーが進出し技術を移転しながら、輸出を目
的とした加工・製造が展開され始めた。その後、約 30 年が経過し、輸出先は日本だけでなく
米国、EU、中近東諸国等に拡大している。また、タイ国民の所得の増加により、日系企業は
輸出だけでなく、内販も拡大しつつある。現在、日系企業製品に限らず、タイで生産されるメ
ード・イン・タイランドの農水産物・食品は全世界に拡大しているのである。
こうした背景と現状から、本報告書では、政府および業界による食品安全管理対策を焦点
に関連情報をとりあげることとした。以下、構成別の概要を紹介する。
「I.タイの農水産物・食品産業の概況」では、タイにおける食品産業の規模、品目別輸出
動向、農業・食品部門の課題を概略した。タイの食品産業の規模に関しては、①零細規模の個
人事業主が多い、②水産加工業の規模が最も大きい、③海外投資は日本からが最も多いことが
特徴である。
タイの食品製造業者(法人、国営・協同組合・その他、個人)数は 11 万 6,146 業者である。
しかし、その 9 割強が個人事業主による零細経営であり、株式会社は 2,848 社にすぎない。タ
イにおいては水産加工業、果実・野菜加工業の規模は比較的大きく、精米業者などの穀物ミ
ル・製粉加工業者の規模は小さい。株式会社のなかで外国から投資を受けている会社は 168
社あり、そのうち日本から投資を受けている会社が最も多く 69 社であり、タイの食品産業に
とって日本との関係が重要であることがわかる。2008 年のタイの食品産業に対して外国が投
資した件数は増加したものの、金融危機と国内の政情不安などにより投資金額は減少した。
タイの食品輸出は品目が年々多様化している。2000 年は水産製品の輸出額が食品全体の 4
割を占めていたが、08 年は 28%まで低下した。しかし、水産製品(冷凍エビ、エビ調製品、
ツナ缶詰、イカ類が主)の輸出額は増加している。
「Ⅱ.政府による食品安全管理対策」では、 タイにおいて食品安全管理を遂行している行
政機関、消費者への安全性を確保するための主な法律を列挙したうえで、食品の安全性に係る
タイ政府内主要実施機関である保健省および農業・協同組合省の食品安全管理の内容等につい
て紹介している。
保健省については、食品医薬品局(FDA)など食品の安全性に係る同省内実施機関の担当
事項を列挙したうえで、同省が所管しタイにおける食品衛生に係る基本法律となっている
1979 年食品法および同法に基づく告示等による、輸入食品を含めタイ国内に流通するすべて
の食品に係る食品安全管理の内容について紹介している。具体的には、食品の製造・輸入・表
示の許認可および監督、食品の表示、重金属・汚染物質および化学毒素物質の最大残留基準値、
動物医薬品残留基準、食品添加物の規制、製造、販売、輸入を禁止している食品等について紹
介している。
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農業・協同組合省については、まず、同省による食品安全管理に関する施策が、「タイ国民
の安全かつ安心した農水産物の摂取」と「良質な農水産物の輸出」を目的として、主に生産段
階での安全を確保するものであり、農産物については農業局および農業普及局、水産物につい
ては水産局、畜産物については畜産振興局が、タイ産農産品・食品の規格の策定、食品安全に
係る認証業務の統括については農産品・食品規格基準局(ACFS)によりそれぞれ担われてい
ることを紹介している。そのうえで、農作物、水産物、畜産物に関する施策の具体的内容につ
いて紹介している。また、農産品・食品規格基準局(ACFS)について、
タイ産農産品・食品の規格の策定、安全で品質の高いタイ産農産品・食品の生産・輸出を通
じた国際競争力の強化という目的や、タイ産の農産品・食品の品質保証制度「Q マーク」の認
証等の役割について紹介するととともに、「Q マーク」品質保証制度、農産品の規格・基準を
規定する法律として 2008 年 8 月に施行された農産品規格法について紹介している。
また、農業・協同組合省が所管する検疫制度として、2008 年改正植物防疫法に基づいて実
施される植物検疫、1956 年動物伝染病予防法および 1999 年改正同法に基づいて実施される
動物検疫についても、これらの法律および関係規則・告示等による検疫の内容と輸出入時の具
体的な検疫手続きについて紹介している。
このほか、保健省および農業・協同組合省以外が所管する法律および関係規則に基づくタイ
政府の食品安全管理に関する最近の動きとして、1979 年輸出入管理法による輸入制限の一環
として 2008 年 12 月から実施されたセラミック製・金属表面加工の食器の輸入禁制品目化や、
2008 年製造物責任法における農産物の対象化等についても紹介している。
「Ⅲ. 食品業界による安全管理対策」では、HACCP、ISO の認証について、政府関係部局
以外の取組も含めて紹介するとともに、タイの食品業界が行っている食品の安全管理対策とし
て、ブロイラー加工輸出業者協会を中心とした鶏肉の品質向上・安全性の確保の取組や、エビ
養殖業者協会、飼料協会、エビバイヤー協会、冷凍食品協会、加工食品協会、ブラックタイガ
ーエビ生産者・輸出業者協会等によるエビ養殖における COC(コード・オブ・コンダクト)
認証プロジェクト等によるセミナーなどの啓蒙活動について紹介している。
「Ⅳ. 企業の自主的な安全対策について(事例)」では、タイで事業展開する日系企業(タイ
味の素、ウエノ・タイ)による安全対策をケーススタディとして紹介した。HACCP、GMP
認証を取得し、さらに厳格な品質管理を独自に行っている 2 社を取りあげ、消費者の信頼を得
るためのセミナーや企業活動に積極的に取り組んでいることを紹介している。
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目次
I.タイの農水産物・食品産業の概況 ............................................................................................... 1
1.食品産業の動向 ........................................................................................................................ 1
(1)食品産業の概況 ................................................................................................................. 1
(2)食品産業の規模 ................................................................................................................. 3
2.品目別輸出の動向 ..................................................................................................................... 8
(1)水産製品 ............................................................................................................................ 8
(2)穀物および穀類調製品 .................................................................................................... 10
(3)肉類および調製品 ........................................................................................................... 11
(4)果実・野菜および調製品 ................................................................................................ 12
(5)キャッサバおよび製品 .................................................................................................... 13
(6)粗糖・精製糖 .................................................................................................................. 14
3.農業・食品各分野の現状評価................................................................................................. 14
(1)農業の現状評価 ............................................................................................................... 14
(2)食品各分野の問題と障害 ................................................................................................ 16
4.食品産業・農水産物関連統計................................................................................................. 20
Ⅱ.政府による食品安全管理対策 .................................................................................................... 28
1.食品安全管理に関係する行政機関 ......................................................................................... 28
2.食品関係法令 .......................................................................................................................... 30
3.保健省による食品の安全管理................................................................................................. 31
(1)保健省の食品の安全管理体制 ......................................................................................... 31
(2)食品法上の管理制度........................................................................................................ 33
(3)食品の製造・輸入・表示の許認可および監督 ................................................................ 36
(4)食品の表示 ...................................................................................................................... 44
(5)重金属・汚染物質および化学毒素物質の最大残留基準値 .............................................. 59
(6)動物医薬品残留基準........................................................................................................ 69
(7)食品添加物の規制 ........................................................................................................... 80
(8)製造、販売、輸入を禁止している食品........................................................................... 86
(9)保健省のその他の食品安全管理対策 .............................................................................. 88
4.農業・協同組合省の実施する食品安全性の施策.................................................................. 101
(1)農作物の食品安全性に係る施策 ................................................................................... 101
(2)水産物の食品安全性の施策 ........................................................................................... 115
(3)畜産物の食品安全性の施策 ........................................................................................... 121
(4)農産品・食品規格基準局の役割 ................................................................................... 137
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(5)Q マーク品質保証制度 .................................................................................................. 140
(6)農産品規格法の施行...................................................................................................... 143
5.植物検疫について ................................................................................................................. 149
(1)輸出検疫 ........................................................................................................................ 149
(2)輸入検疫 ........................................................................................................................ 154
6.動物検疫について ................................................................................................................. 179
(1)動物検疫の条件 ............................................................................................................. 179
(2)検疫費用と手続きの流れ .............................................................................................. 182
7.輸出入管理法(1979 年)による輸入制限について ................................................................ 184
8.製造物責任法(2008 年)について ......................................................................................... 186
Ⅲ. 業界による食品安全管理対策 .................................................................................................... 188
1.HACCP、ISO の認証 .......................................................................................................... 188
(1)政府による HACCP 認証 .............................................................................................. 188
(2)その他機関による HACCP 認証 ................................................................................... 188
(3)ISO の認証 .................................................................................................................... 188
2.鶏肉業界による安全管理対策............................................................................................... 189
3.エビ養殖における COC(コード・オブ・コンダクト)認証プロジェクトについて ......... 190
Ⅳ. 企業による自主的な食品安全管理対策 ..................................................................................... 191
1.タイ味の素社の取組み ......................................................................................................... 191
(1)企業概要 ........................................................................................................................ 191
(2)品質保証システム ......................................................................................................... 191
(3)食の安全・安心への取組み ........................................................................................... 192
(4)グルタミン酸ナトリウム:MSG の安全性、有用性およびうま味の普及 .................... 193
2.ウエノ・タイの取組み ......................................................................................................... 194
(1)企業概要 ........................................................................................................................ 194
(2)食の安全・安心への取組み ........................................................................................... 194
添付資料:食品分類別の表示規則 .................................................................................................. 196
1.特定管理食品 ........................................................................................................................ 197
2.品質規格管理食品 ................................................................................................................. 208
3.表示管理食品 ........................................................................................................................ 215
4.その他 ................................................................................................................................... 223
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図表目次
表1
製造業分野の実質GDP付加価値額の推移 ................................................................................ 2
表2
業態別の飲食料品製造業者数(2006 年) .................................................................................... 3
表3
従業員別の飲食料品製造業者数(2006 年) ................................................................................. 4
表4
飲食料品製造業者における外国からの投資状況(2006 年) ....................................................... 5
表5
飲食料品製造業の業種別の工場数(2007 年末時点) ............................................................. 6
表6
タイへの海外投資金額の推移(産業別、承認ベース) ........................................................... 7
表7
分類別の食品の輸出 ................................................................................................................ 20
表8
分類別の食品の輸入 ................................................................................................................ 21
表9
食品の上位輸出先国(上位 25 位) ........................................................................................ 22
表 10
食品の上位輸入先国(上位 25 位) ...................................................................................... 23
表 11
主要輸出先国の輸出品目(2008 年) ........................................................................................ 24
表 12
主要輸入国からの輸入品目(2008 年) .................................................................................... 24
表 13
主要品目の輸出の推移(2005 年~2009 年) ...................................................................... 25
表 14
主要品目の輸入の推移(2005 年~2009 年) ...................................................................... 26
表 15
主要品目の生産の推移 .......................................................................................................... 27
表 16
保健省の食品の安全性に係る実施機関の担当事項 ............................................................... 31
表 17
各食品分類の品目数(09 年 12 月時点) .................................................................................. 35
表 18
特定管理食品(14 品目) ..................................................................................................... 35
表 19
品質規格管理食品(32 品目) .............................................................................................. 36
表 20
表示管理食品(12 品目) ..................................................................................................... 36
表 21
食品分類別の製造・輸入手続き ............................................................................................ 37
表 22
GMP検査機関リスト ............................................................................................................ 38
表 23
GMP基準適合規制の対象品目(09 年 12 月時点) ............................................................. 39
表 24
保健省告示 221 号(2001)で指定された 34 品目 ............................................................... 40
表 25
食品の違反の内訳(2008 年~2009 年) .................................................................................. 44
表 26
食品表示例 ............................................................................................................................ 50
表 27
添付リスト 1 保健省告示第 288 号(2005)リスト .......................................................... 61
表 28
添付リスト 2 保健省告示第 288 号(2005)リスト .......................................................... 66
表 29
対象となる病原菌 ................................................................................................................. 68
表 30
病原菌の最大許容残留基準値を追加・改正した特定管理食品(12 品目) ......................... 68
表 31
病原菌の最大許容残留基準値を追加・改正した .................................................................. 68
表 32
病原菌の最大許容残留基準値を追加した表示管理食品(5 品目) ...................................... 69
表 33
保健省告示 269 号(2003)に基づく残留基準値 ...................................................................... 70
表 34
保健省告示第 303 号(2007)添付リスト ............................................................................ 71
表 35
食品中に含まれるのを禁止している化学物質(12 種類)................................................... 86
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表 36
食品成分として、また食品添加物として ............................................................................. 87
表 37
製造、輸入、販売を禁止する遺伝子組み換え作物を原材料とする ..................................... 88
表 38
ハーブ品質認証(タイハーブQマーク)事業者数 ............................................................... 93
表 39
食品医薬品局食品管理部門(Food Control Division,) の役割 ............................................... 98
表 40
農業局が策定しているGAPガイドライン........................................................................... 101
表 41
農産品・食品規格基準局で設定されているGAP規格 ........................................................ 102
表 42
GAP認証の上位 10 作物(09 年 12 月末時点) ...................................................................... 102
表 43
農薬の被害件数の推移(1999 年~2008 年) .................................................................... 105
表 44
年齢別農薬の被害件数の推移(1999 年~2008 年) .............................................................. 106
表 45
農業・協同組合省農業局の使用禁止農薬リスト(96 種類) ............................................. 108
表 46
農業局が使用を監視している化学薬剤物質(13 種類) .................................................... 110
表 47
輸入が禁止されている遺伝子組み換え植物のリスト(40 種類) ...................................... 113
表 48
輸入が禁止されている遺伝子組み換え植物のリスト(49 種類) ...................................... 114
表 49
再検査となる要件 ............................................................................................................... 118
表 50
水産局のモニタリング活動 ................................................................................................. 118
表 51
Q Premium対象品目(24 品目) ............................................................................................ 141
表 52
Qマークの取得状況............................................................................................................. 141
表 53
Qマークの登録番号数字の意味 .......................................................................................... 142
表 54
規格基準の件数(09 年 12 月時点)................................................................................... 144
表 55
農産品の規格基準リスト(09 年 12 月時点) .................................................................... 144
表 56
システムの規格基準リスト(09 年 12 月時点)................................................................. 145
表 57
その他の規格基準リスト(09 年 12 月時点) .................................................................... 147
表 58
植物検疫証明書の発行手順について .................................................................................. 149
表 59
特定の国向けの輸出の際に農業局局長が定める規則に ..................................................... 151
表 60
2009 年 2 月 2 日付農業局告示 ........................................................................................... 155
表 61
上述の(a)以外の告示 ........................................................................................................... 157
表 62
商業用に禁止植物を輸入する場合の農業局の輸入許可申請 .............................................. 157
表 63
条件付き品目 ....................................................................................................................... 158
表 64
研究用目的で禁止植物を輸入する場合の輸入許可の手続き .............................................. 158
表 65
移送(トランジット)目的の禁止植物の輸入許可の申請の手続き ................................... 159
表 66
その他の目的で禁止作物を輸入する輸入許可の手続き ..................................................... 160
表 67
木材こん包の輸入要件 ........................................................................................................ 161
表 68
植物検疫費用 ....................................................................................................................... 173
表 69
動物検疫関連費用 ............................................................................................................... 182
表 70
動物のと畜物の輸入手続きおよび所要時間を示すフローチャート ................................... 183
表 71
食品関連業界のISO取得企業数 .......................................................................................... 189
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図1
図2
図3
図4
指定外食品添加物の承認審査のステップ ............................................................................... 85
保健省の「Food Safety 」認証マーク ....................................................................................... 89
「残留毒素検査システム」の認証マーク ................................................................................... 92
「Clean Food Good Taste」の認証マーク ................................................................................ 92
図5
「Healthy Market」の認証マーク ............................................................................................ 93
図7
農薬の被害率の推移(1999 年~2008 年) ............................................................................... 105
図6
図8
「ハーブ品質認証制度」の認証マーク ...................................................................................... 94
月別の農薬の被害件数(2008 年) ........................................................................................... 105
図9
年齢別の農薬の被害率(2008 年) ........................................................................................... 106
図 11
県別の農薬の被害件数率(2008 年) ...................................................................................... 107
図 13
「エビ養殖 COC」の認証マーク ........................................................................................ 116
図 10
図 12
図 14
地方別の農薬被害件数(2008 年) ......................................................................................... 107
「Thai Organic」のロゴマーク .......................................................................................... 111
水産検査事務所での輸入時の主な検疫検査の項目 ............................................................. 120
図 15
輸出鶏肉加工業者(と畜場含む)認証(Official Export Establishment Certificate) ....... 122
図 17
畜産振興局の食品の安全性の取組み .................................................................................. 122
図 16
図 18
図 19
図 20
養鶏農場基準の認証
(Chickin Farm Standard) .............................................................. 122
鳥インフルエンザ管理のロードマップ ............................................................................... 131
鳥インフルエンザの予防と管理に関する指針 .................................................................... 134
区画閉鎖型管理システム認証書(上:英語、下:タイ語) ................................................... 136
図 21
Q Shopマーク ..................................................................................................................... 140
図 23
PremiumQマーク ............................................................................................................... 140
図 22
図 24
図 25
図 26
図 27
図 28
図 29
図 30
図 31
Q マーク .............................................................................................................................. 140
任意規格のマーク(案) ......................................................................................................... 148
強制規格のマーク(案) ......................................................................................................... 148
植物検疫証明書の発行手順のチャート ............................................................................... 150
GAP農家をネットワーク化して一貫した生産、 ................................................................ 152
植物検疫の手続きフローチャート ...................................................................................... 172
植物検疫証明申請書(P.Q.7)(1/2) ......................................................................................... 174
商業用に禁止植物を輸入する場合の許可申請書(P.Q.2) ..................................................... 176
植物検疫申告書(P.Q.5)(1/2) ................................................................................................ 177
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I.タイの農水産物・食品産業の概況
1.食品産業の動向
(1)食品産業の概況
タイでは、豊富な原材料と比較的安価で良質な労働力という好条件を活かして、食品加工産
業が大きな発展を遂げてきた。特に1980年代以降、日本市場での鶏肉製品、エビ製品などに
対する需要拡大を背景に、いわゆるアグロインダストリーを形成する食品輸出企業が育った。
また加工技術向上の背景として、日本企業の進出や生産委託による技術指導が大きく貢献した
といえる。
現在、タイは日本市場のほか、米国、EU、アジア諸国、中近東諸国等に幅広く加工食品を
輸出しており、タイはアジアの食品加工センターの役割を担うようになっている。一方、タイ
国内市場について見ると、乳製品やパンなど食卓の洋風化が進むとともに、日本食レストラン
やファストフードのような外食産業の成長も遂げ、成熟しつつある。今後、さらなる所得向上、
食生活の多様化により、加工食品の国内市場も着実に拡大していくものと考えられる。
タイ食品産業の規模としては、国家経済社会開発庁(NESDB)が発表した実質GDP付加価
値額(2007年)を見ると、食品および飲料産業は暫定値で2,555億バーツとなっており、製造
業全体の15.1%を占め、製造業のなかで最大の分野となっている。(表1)
現在タイには多数の日系食品企業が進出しており、冷凍食品、農産加工品、インスタントラ
ーメン、菓子類、飲料、調味料、加工でん粉など多岐にわたる品目を製造している。さらに、
サポートインダストリーも充実しており、日本醤油、みりん、小麦粉、パン粉、日本野菜等が
現地で入手できるほか、冷凍倉庫、輸送システム等のインフラが整っている。
日系食品企業の事業活動として、以前は日本市場またはタイ国内市場への供給が中心であっ
たが、最近では、日本市場向けから欧米やタイ国内市場向けへと生産がシフトする傾向にある。
またタイを生産拠点として位置づけ、ASEAN諸国、欧米諸国など第三国に販路を拡大してい
る企業もある。また、07年11月には日タイ経済連携協定(JTEPA)が施行され、両国間の貿
易投資拡大によるさらなる経済緊密化に寄与することとなった。
一方、近年、経済発展に伴うコストアップから、中国やベトナムといったアジア諸国、南米
諸国などに対する価格面での競争力の維持がタイ食品産業の大きな課題となっている。1997
年のアジア通貨危機以後のバーツ安が輸出の追い風になった時期があったが、北米市場では南
米諸国と、日本市場では中国との競争が激化している。このため、タイの食品産業は一層の高
品質化、高付加価値化を推進することでさらに競争力を強化することが求められている。また、
1
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原材料を安定的に確保する観点から、ラオス、カンボジアといった周辺国から契約栽培で原材
料を調達する動きや、ASEAN域内において水産加工やパーム油製造などに直接投資し、現地
で操業するなどの動きも見られる。
さらに、世界的に消費者の安全に対する関心が高まるなかで、04年を「食品安全年」とし、
輸出先市場の要求に応じて食品の品質管理、衛生管理の向上を官民一体となって積極的に進め
ている。輸出向け企業の多くは、工場においてHACCP、ISO等の規格を取得しているが、タ
イ政府は食品の適正製造基準(GMP)を定め、一定規模以上のすべての食品工場が、その基
準に適合することを求めるなど、タイ食品産業全体のボトムアップを進めている。なお、近年
の中国産食品の安全性をめぐる問題の発生は、タイ産食品にとっては商機となっているとの見
方がある。
表 1
製造業分野の実質 GDP 付加価値額の推移
2003 年
2004 年
食品・飲料
224,623
220,925
自動車
121,590
148,391
コンピュータ・事務機器・計算機器
72,134
78,766
通信・ラジオ・TV 機器
118,486
135,879
石油精製
108,500
112,264
家具、その他の製造業
85,233
88,520
機械
56,104
69,066
衣類
70,847
75,523
化学・化学品
62,900
68,693
テキスタイル
77,462
82,218
その他非金属製品
62,507
70,653
ゴム製品・プラスチック製品
50,972
53,571
皮革製品・履物
43,802
41,576
金属製品(Fabricated Metal Products)
33,413
38,464
電機・電器
28,711
29,789
紙・紙製品
25,696
25,391
その他運輸装備
18,768
23,824
医療機器・精密機器・光学機器・時計
12,956
15,109
基礎金属(Basic Metals)
16,761
18,837
タバコ
13,580
14,720
印刷・出版
9,857
10,605
木材・木材製品
3,377
3,554
合計
1,318,279 1,426,338
注 1:実質 GDP 付加価値額は 1988 年固定価格で算出されている。
注 2:2007 年は暫定値
出所:NESDB の資料から作成。
2
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2005 年
224,572
156,867
103,490
139,225
110,864
92,296
79,798
78,844
72,543
80,770
75,935
54,601
44,630
39,823
30,198
27,249
26,625
15,693
17,087
13,919
11,427
3,426
1,499,882
(単位:100 万バーツ)
07 年
2006 年
2007 年 シェア
(%)
248,758
255,539
15.1
168,965
181,374
10.7
130,183
171,972
10.2
147,312
151,389
9.0
110,593
110,607
6.6
97,546
108,043
6.4
85,615
101,899
6.0
80,951
79,553
4.7
73,709
79,414
4.7
80,099
77,295
4.6
76,606
74,222
4.4
53,453
56,166
3.3
46,474
50,518
3.0
41,908
43,831
2.6
31,701
33,415
2.0
29,151
30,219
1.8
25,203
20,602
1.2
17,090
16,812
1.0
17,518
16,419
1.0
12,185
13,048
0.8
11,131
11,183
0.7
3,050
3,841
0.2
1,589,201 1,687,361 100.0
(2)食品産業の規模
タイ国家統計局の統計によれば、タイ国内で企業として法人登録されている飲食料品製造業
者数は4,440業者(2006年)であり、製造業全体の13.7%を占める。業種別でみると、農産物
加工(肉類、魚介類、果実、野菜、油脂類の加工)が1,097業者、乳製品が100業者、穀類加
工(製粉、でん粉、調製飼料)が961業者、その他食品(砂糖、麺類など)が1,297業者、飲
料(アルコール飲料を含む)が985業者となっている。食品の業種別では、その他に分類され
るものを除けば、穀類ミル・製粉が最も多く、次いで水産加工、果実・野菜加工の順となって
いる。(表2)
表 2
業態別の飲食料品製造業者数(2006 年)
法人(企業)
合資・
株式会社
計
有限会社
製造業全体
459,984 416,253
12,062
7,586
24,905 32,491
飲食料品製造業 計
116,146 108,208
3,498
1,592
2,848
4,440
農産物加工
12,262
10,529
636
148
949
1,097
肉類加工
4,761
4,392
184
25
160
185
水産加工
4,364
3,740
154
61
409
470
果実・野菜加工
2,806
2,203
285
51
267
318
油脂製品
331
194
13
11
113
124
乳製品
986
864
22
13
87
100
乳製品
986
864
22
13
87
100
穀類加工
77,078
74,989
1,128
421
540
961
穀類ミル・製粉
76,641
74,860
1,116
390
275
665
スターチ製造
119
45
2
15
57
72
調製飼料
318
84
10
16
208
224
その他食品
21,236
18,642
1,297
344
953
1,297
5,251
4,777
253
24
197
221
ベーカリー製品
砂糖
600
519
3
10
68
78
ココア、チョコレート、砂糖菓子
1,157
933
161
16
47
63
マカロニ、麺類および同等品
5,358
5,155
101
32
70
102
その他食品
8,870
7,258
779
262
571
833
飲料(アルコール飲料含む)
4,584
3,184
415
666
319
985
醸造、アルコール蒸留(以下を除く)
1,565
777
294
456
38
494
ワイン
112
56
28
17
11
28
モルト加工およびビール
17
8
1
0
8
8
ソフトドリンク、ミネラルウォーター類
2,890
2,343
92
193
262
455
注 1:工業センサス 2007 年は 2006 年 4 月~5 月、2006 年 11 月~2007 年 3 月にかけて集計されている。
注 2:国営企業・協同組合・その他には農民グループや村落のコミュニティ企業も含まれる。
出所:国立統計局(工業センサス 2007 年)の資料から作成。
区分
全数
個人事業
3
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国営・協同
組合・その
他
飲食料品製造業者数は全体では11万6,146業者となっている。内訳は、個人事業(93.2%)、
法人(3.8%)、国営・協同組合・その他(3.0%)であり、登録義務のない零細な個人事業数
が相当存在していることがわかる。業種別で穀類ミル・製粉で個人事業主が最も多く、零細な
精米業者がその大半を占める。また、国営企業・協同組合・その他の業者数も多く、このなか
には、OTOP製品(一村一品)などの農産物加工品を製造する地元農家の女性グループや村落
コミュニティ企業も含まれる。
飲食料品製造業者を従業員数別でみた場合、個人事業主が多いこともあり、従業員が5人以
下の零細業者が多いことがわかる。零細業者は、特に精米業者などの穀物ミル・製粉の業種に
多く、次いでベーカリー製品、肉類加工の順となっている。一方、従業員が500人以上の業者
は241業者で、業種別では水産加工が95業者と最も多く、そのうち44業者が1,000人以上の業
者である。このほか、従業員が500人以上の業者は、肉類加工で27業者、果実・野菜加工で25
業者となっている。(表3)
表 3
従業員別の飲食料品製造業者数(2006 年)
従業員数別
1-5
6-20 21-100 101-200 201-500 501-1000 >1000
飲食料品製造業 計
116,146 104,641 7,854 2,683
394
333
134
107
農産物加工
12,262
8,953 2,052
821
140
144
76
76
肉類加工
4,761
3,969
589
143
17
16
9
18
水産加工
4,364
3,008
743
370
75
73
51
44
果実・野菜加工
2,806
1,826
639
236
35
45
12
13
油脂製品
331
150
81
72
13
10
4
1
乳製品
986
796
101
56
11
11
6
5
乳製品
986
796
101
56
11
11
6
5
穀類加工
77,078 74,940 1,321
655
101
55
3
3
穀類ミル・製粉
76,641 74,844 1,202
522
55
18
0
0
スターチ製造
119
35
21
33
19
11
0
0
調製飼料
318
61
98
100
27
26
3
3
その他食品
21,236 16,893 3,139
952
111
88
39
14
ベーカリー製品
5,251
4,251
796
153
31
10
7
3
砂糖
600
480
50
22
11
21
12
4
ココア、チョコレート、砂糖菓子
1,157
807
261
73
4
10
2
0
マカロニ、麺類および同等品
5,358
4,831
418
78
12
9
6
4
その他食品
8,870
6,524 1,614
626
53
38
12
3
飲料(アルコール飲料含む)
4,584
3,059 1,241
199
31
35
10
9
醸造、アルコール蒸留(以下を除く)
1,565
1,205
295
36
7
18
1
3
ワイン
112
67
27
16
1
1
0
0
モルト加工およびビール
17
6
3
1
3
3
1
0
ソフトドリンク、ミネラルウォーター類
2,890
1,781
916
146
20
13
8
6
注:工業センサス 2007 年は 2006 年 4 月~5 月、2006 年 11 月~2007 年 3 月にかけて集計されている。
出所:国立統計局(工業センサス 2007 年)の資料から作成。
全数
4
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飲食料品製造業者における外国からの投資状況をみると、飲食料品製造業者(株式会社)の
2,848業者のうち、外国からの投資を受けている企業は168業者あり、全体の1割未満となって
いる。相手先としては日本が最も多く(69業者)、次いで台湾、EU、米国などとなっている。
日本からの投資を受けている業者は、水産加工、肉類加工、穀類ミル・製粉に多く、幅広い業
種で日本からの投資を受けていることがわかる。(表4)
表 4
飲食料品製造業者における外国からの投資状況(2006 年)
区分
製造業全体
飲食料品製造業 計
農産物加工
肉類加工
水産加工
果実・野菜加工
油脂製品
乳製品
外資を持つ企業の相手
外資を
持つ
シンガ
その 回答
韓国 日本 台湾
中国 米国 EU
企業
ポール
他 なし
5,938
213 2,133 465
286 202 607 1,106 835 91
168
3
69 23
1
9 17
23
23
0
59
2
25 13
0
5
3
5
6
0
14
0
6
1
0
3
2
2
0
0
25
2
13
3
0
1
1
1
4
0
17
0
6
7
0
1
0
1
2
0
104,395
2,848
949
160
409
267
外資を
持たな
い企業
98,457
2,680
890
146
384
250
113
110
3
0
0
2
0
0
0
1
0
0
87
81
6
0
2
0
0
0
1
3
0
0
全体
乳製品
87
35
48
0
2
0
0
0
1
3
0
0
穀類加工
540
517
23
0
11
2
0
1
4
4
1
0
穀類ミル・製粉
275
266
9
0
6
1
0
0
2
0
0
0
スターチ製造
57
52
5
0
3
0
0
0
1
0
1
0
208
199
9
0
2
1
0
1
1
4
0
0
953
197
68
883
183
67
70
14
1
1
0
0
29
5
1
7
1
0
1
1
0
3
1
0
6
1
0
9
3
0
14
2
0
0
0
0
47
39
8
0
2
2
0
0
0
0
4
0
70
65
5
0
2
1
0
0
0
1
1
0
571
319
529
309
42
10
1
0
19
1
3
1
0
0
2
2
5
1
5
4
7
0
0
0
38
38
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
11
11
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
調製飼料
その他食品
ベーカリー製品
砂糖
ココア、チョコレート、砂糖
菓子
マカロニ、麺類および同
等品
その他食品
飲料(アルコール飲料含む)
醸造、アルコール蒸留
(以下を除く)
ワイン
モルト加工およびビール
8
8
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
ソフトドリンク、ミネラルウォ
262
252
10
0
2
1
0
0
3
2
2
0
ーター類
注 1:工業センサス 2007 年は 2006 年 4 月~5 月、2006 年 11 月~2007 年 3 月にかけて集計されている。
注 2:株式会社のみを対象としている。外資を持つ企業はその外資割合を問わず、外国からの投資を受けている企業
のこと。
出所:国立統計局(工業センサス 2007 年)の資料から作成。
5
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飲食料品製造業の工場数および労働者数は、工業省の統計によると07年末時点でそれぞれ5
万1,331工場(全体の40.5%)、56万7,087人(同15.2%)となっている。飲食料品製造業の工
場数が全体比でかなりのウエートを占めているのは、規模の小さい工場(20馬力以下の機械、
20人以下の従業員)が多いためである。比較的規模の大きい工場(50馬力を超える機械、50
人以上の従業員)でみた場合、工場数は9,562工場(全体の14.6%)、労働者数は46万8,187人
(同13.7%)を占めている。業種別の資本総額の比較では、畜産製品工場が最も大きく、次い
で製糖工場となっている。また、業種別の労働者数の比較では水産製品工場が最も多くなって
いる。(表5)
食品分野への海外からの直接投資額は、04年以降、単年ベースで減少傾向にあったが、07
年に入り大幅な増加に転じている。00年~07年の累計で見た場合、食品産業の分野は金属・
機械(自動車も含む)、電機・電気製品に比べると直接投資金額は少なく、全体の投資額の
6%程度、承認件数も426件と全体の1割にも満たない。
08年については、食品分野は承認件数が54件(前年年43件)と件数は増加しているが、投
資額が前年比142%減の96億7,380万バーツ(前年234億1,480万バーツ)と大きく減少している。
世界的な石油価格および農産物価格の高騰とその後の下落といった国際価格の不安定さ、さら
にはタイ国内の長引く政治不安と08年下半期以降の世界同時不況が、投資に大きな影響を与
えたかたちとなっている。(表6)
表 5
飲食料品製造業の業種別の工場数(2007 年末時点)
単位:(1)工場数(数)、(2)資本総額(100 万バーツ)、(3)労働者数(人)
規模 2
規模1
(1)
簡易農産加工(1)
茶・タバコの葉の乾燥・発酵
農産物の簡易加工(照射農産物
も含む)
穀物・塊根の簡易加工
(2)
(3)
(1)
(2)
38,134 23,304 72,188 1,348 3,567
3
0
20
20
514
442
15
規模 3
(3)
6
(1)
6,691 4,516
70
(2)
117,459
合計
(3)
(1)
(2)
72,915 43,998
(3)
144,330
151,734
65
1,623
2,897
83
1,630
2,987
199 2,345
2,922 1,182
35,925
21,171
1,401
38,783
24,535
38,111 22,790 71,726 1,134 1,216
3,699 3,269
79,911
48,847 42,514
103,917
124,212
3,884 1,394 4,494 14,077 4,807
336,039
369,522
6,889
340,845
387,483
35,440
662
311
5
5
33
311
719
2,617
277
82,399
32,790
619
83,122
酪農製品
29
8
104
24
92
85
121
19,889
7,720
174
19,989
7,909
水産製品
25
16
190
149
395
2,691
494
33,516
124,710
668
33,927
127,591
動植物の油脂
11
3
89
2
6
41
286
17,134
10,555
299
17,142
10,685
野菜・果実製品
44
35
415
107
905
1,774
464
27,827
73,911
615
28,766
76,100
376
178
2,089
299 1,075
3,716
583
18,588
36,313
1,258
19,842
42,118
16
4
149
14
57
132
100
63,655
24,366
130
63,717
24,647
茶製品、コーヒー製品、ココア製
品、チョコレート、菓子類
124
53
672
168
455
1,366
200
8,177
9,449
492
8,684
11,487
調味料、香辛料、食品添加物な
どの調理用素材
29
9
131
26
34
205
397
21,081
12,602
452
21,125
12,938
3
1
12
135
248
473
1335
16,865
15,245
1,473
17,115
15,730
食品(2)
畜産製品(酪農、油脂を除く)
製粉からできた加工品
砂糖、その他甘味料
氷
6
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規模 2
規模1
(1)
動物飼料
飲料(3)
醸造、蒸留、混合によるアルコー
ル飲料
エタノール(紙繊維を製造する過
程でできる亜硫酸塩からなるエタ
ノールは除く)
(2)
(3)
(1)
(2)
規模 3
(3)
(1)
(2)
合計
(3)
(1)
(2)
(3)
0
102
0
166
0
816
159
103
508
740
977
1,304
550
239
26,908
100,887
21,861
25,750
709
444
27,416
101,793
22,838
27,870
-
-
-
-
-
-
29
13,797
5,091
29
13,797
5,091
-
-
-
-
-
-
28
39,248
2,616
28
39,248
2,616
ワイン
-
-
-
-
-
-
24
1,271
532
24
1,271
532
麦芽加工、ビール
0
0
0
1
0
25
22
28,630
5,358
23
28,630
5,382
102
166
816
102
740
1,279
136
17,942
12,153
340
18,848
14,248
食品工場合計
(1)+(2)+(3)
38,898 23,782 76,888 2,845 8,802 22,072 9,562
554,385
468,187 51,331
586,968
567,087
製造工場総計
43,368 27,311 108,516 17,913 59,640 204,648 65,523 4,332,955 3,416,713 126,804 4,419,906 3,729,877
飲料水、炭酸水、ミネラル水、ソ
フトドリンク
注:「規模 1」、「規模 2」、「規模 3」は 1992 年工場法の定義に基づく分類で以下のことを示す。
「規模 1」工場の製造が 20 馬力以下の製造能力を持ち、労働者数が 20 人以下の規模。
「規模 2」工場の製造能力が 20 馬力を超え、50 馬力以下で、労働者数は 20 人を超え、50 人以下の規模。
「規模 3」工場の製造能力が 50 馬力を超えており、労働者数が 50 人を超える規模。
出所:工業省工業局の資料から作成。
表 6
タイへの海外投資金額の推移(産業別、承認ベース)
(単位:100 万バーツ)
農産品・農産製品
鉱物、陶器
軽工業・繊維
金属製品・機械
電機・電気製品
化学品・製紙
サービス
合計
農産品・農産製品
鉱物、陶器
軽工業・繊維
金属製品・機械
電機・電気製品
化学品・製紙
サービス
合計
2000 年
2001 年
2002 年
2003 年
2004 年
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
件数
金額
72
23,127.6
46
15,273.4
45
14,679.3
54
9,540.1
82
23,082.6
22
9,991.8
13
5,411.6
9
2,021.9
17
16,836.9
17
59,464.1
112
23,937.3
57
12,150.2
38
6,706.4
41
10,456.2
63
12,923.5
195
26,122.8
135
25,374.8
155
26,691.7
171
66,044.7
231
66,061.3
185
71,613.2
173
51,855.0
135
28,551.6
123
43,190.3
146
89,466.3
108
54,449.0
84
69,908.2
47
6,509.9
79
38,125.5
103
50,764.2
67
3,407.3
67
29,649.7
54
14,456.3
78
28,394.9
92
15,529.4
761
212,649.0
575
209,622.9
483
99,617.1
563
212,588.6
734
317,291.4
件数
45
18
76
227
162
129
125
782
2005 年
金額
11,429.6
8,701.4
9,644.2
141,029.3
85,820.4
35,705.9
33,497.2
325,828.0
2008 年
金額
54
9,673.8
33
25,071.3
67
10,371.2
220
87,141.2
141
60,133.1
117
41,736.7
206
117,015.2
838
351,142.5
件数
農産品・農産製品
鉱物、陶器
軽工業・繊維
金属製品・機械
電機・電気製品
化学品・製紙
サービス
合計
件数
39
21
75
232
166
81
137
751
2006 年
金額
11,151.8
2,544.3
9,300.7
54,239.3
57,938.2
100,696.4
30,772.9
266,643.6
前年比
(%)
-142.0
-29.1
9.0
-40.0
-66.8
-131.1
-3.9
-44.0
7
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件数
43
28
58
212
175
114
206
836
2007 年
金額
23,414.8
32,378.8
9,442.2
122,019.6
100,299.6
96,451.3
121,606.1
505,612.4
2000-2007 年累計
件数
金額
426
131,699.2
145
137,350.8
520
94,560.7
1,558
527,583.5
1,265
528,734.6
745
452,610.4
826
277,313.8
5,485
2,149,853.0
注:2008 年の数値は「2008 年海外投資統計サマリー」
(2009 年 1 月 6 日発行)の資料から作成。
出所:投資委員会(BOI)統計の資料から作成。
2.品目別輸出の動向
(1)水産製品
タイの水産業は、国内消費のみならず、外貨獲得のための一大輸出産業として同国の経済に
は欠かせない産業である。水産製品の食品輸出総額に占める割合は、2000 年の 40%から 08
年には 28%に全体のシェアを下げているものの、水産製品の輸出は順調に推移しており、依
然として食品輸出で最も大きいシェアを持っている。08 年の輸出額は約 2,141 億 7,700 万バ
ーツにのぼり、前年比で 12%の増加率であった。
(表 7)
主な輸出構成品目はエビ、水産缶詰、イカ類であり、これら 3 品目が同国の水産輸出額の
90%を占めている。しかし水産原料はイカ類を除いて、天然資源よりも養殖や他国からの輸
入に依存しており、現地で再加工して米国、EU、日本、オーストラリア、その他アジア諸国
などに輸出されている。
1)冷凍エビ
冷凍エビは金額ベース(以下同じ)でコメ、ツナ調製品、鶏肉調製品に次ぐ主力輸出食品で
ある。水産製品全体でも約 2 割を占め、08 年の輸出量は 19 万 7,138 トン、輸出額は 428 億
7,500 万バーツであった。過去 5 年間で冷凍エビの輸出状況は大きく変化してきている。特に、
これまで主流であったブラックタイガーエビから白エビのバナメイへの養殖に大きく替わった
こと、輸出先がこれまでの日本から、米国や香港向けの輸出へと割合を増やしていることなど
が挙げられる。さらに、最近の生産量の増加と輸出先国での競合により、輸出量が大きく伸び
ず供給過剰の傾向にあり、輸出価格が低迷している。
タイはアジアの競合国に比べてバナメイの生産には依然として優位性があるものの、生産費
の上昇で、輸出競争力が相対的に低下しつつあるなか、今後は有機エビやトレーサビリティー
の確保など、輸出市場の需要に応じた生産体制を構築することがさらに求められている。
2)エビ調製品
エビ調製品の輸出は近年、順調に推移しており、08 年は 16 万 1,291 トン、412 億 8,400 万
バーツと、それぞれ前年比 2%増、7%増となった。
冷凍エビと同様にエビ調製品についてもバナメイの調製品が主流となっており、過去 5 年
間で米国向けの市場を拡大。日本向け市場は数量、金額的には増加しているものの、市場シェ
アとしては相対的に低下している。エビ調製品の輸出市場としては米国向けが金額ベースで約
6 割を占め、日本向けは 2 割以下となっている。製品別ではバナメイの調製品の輸出割合が、
8
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全体の輸出額の 7 割を占め、日本向けは米国に次いで多いものとなっている。一方でこれま
で日本向けの多かったブラックタイガー調製品、手長エビ(Giant Freshwater Prawn)調製
品は全体の 1 割に満たないものとなっている。日本向け市場においてもバナメイ調製品が主
流を占めている。日本ではサイズの大きいエビの需要は引き続きあるものの、景気や消費行動
の変化を反映して、中サイズのエビも日本の消費者に好まれる傾向にある。
3)ツナ缶詰
タイは世界で最大のツナ缶の製造および輸出国である。06 年の FAO の統計よると、タイは
世界のツナ缶輸出量のうち約 5 割、輸出額で約 4 割のシェアを占める。タイのツナ缶のほと
んどが、かつお(Skipjack または Bonito)
、きはだまぐろ(Yellow Fin Tuna)、びんながまぐ
ろ(Alabacore)から製造されており、これらの 8 割以上が海外から輸入されている。国産の
原材料は国内の漁獲量のおよそ 1 割にすぎない。このため、タイは世界最大のツナ缶輸出国
ではあるが、その原材料である冷蔵・冷凍まぐろ・かつおの輸入大国でもある。
ツナ缶の輸出は増加傾向にある。輸出されるツナ缶はオイル漬け(Tuna in Vegetable Oil)
と食塩漬け(Tuna in Brine)に大別される。08 年のツナ缶の輸出量は 59.7 万トン、輸出額
は 717.6 億バーツであった。前年と比較すると数量ベースで 8%、金額ベースで 33%増加し
たことになる。主な輸出先は米国(全体の約 2 割、金額ベース)
、オーストラリア、日本、リ
ビア、カナダなどとなっている。
4)イカ類
タイにおいてイカおよびイカ調製品(未加熱の加工品も含む)は、ツナ調製品、冷凍エビ・
エビ調製品に次いで輸出額が大きい。国内で漁獲されたイカ類は主に国内で消費されており、
その余剰が輸出用に加工される。しかし、国内の漁獲量は過去 10 年間、頭打ちの状況であり、
また国内消費も増えていることから、輸出用の規格に適合したイカを国内で調達することが
年々難しくなっている。このため代替としてインドネシア、モロッコ、ミャンマー、ニュージ
ーランドなど多方面から輸入もしている。過去 5 年間でイカの輸出量は 7~9 万トン、輸出額
は 125~144 億バーツとなっている。一方イカ調製品の輸出量は 0.4~1.1 万トン、輸出額は
0.7~20 億バーツで推移している。数量、金額ともにイカの輸出が調製品の輸出を大きく上回
っている。イカの主な輸出先としては、冷凍ヤリイカはイタリア向けが多く、冷凍モンゴウイ
カは日本向けが多い。イカ調製品については日本向けが主流であったが、最近は減少傾向にあ
り、他方、イタリア、ベルギー、ギリシャ向けが増加している。イカ調製品は、一般に日本向
けはダブルスキンレス(刺身用で薄皮をのぞいたもの)、イカそうめん(刺身用イカの短冊切
9
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り)といった形で顧客の規定に合わせ一次加工したものを急速凍結して輸出している。イタリ
ア向けには付加価値が比較的低いものを輸出しているが、今後は日本と同様に付加価値の高い
製品の輸出が期待されている。
(2)穀物および穀類調製品
1)コメ
タイは世界第 1 位のコメの輸出国であり、同国の食品輸出においても、輸出額で単品目別
で最も大きいものとなっている。2008 年のコメの輸出量は 1,022 万トン、輸出額は 2,032 億
バーツと数量、金額ともに過去 10 年間で最高を記録している。これは世界的な穀物の価格高
騰とコメの供給不足によりコメの国際価格が高騰し、さらにタイのコメ輸出需要が一時的に高
まったためである。このため 09 年の輸出は平年並みの 800 万トン程度に落ち着くことが予測
されている。しかし、世界第 2 位の生産国であるインドが 08 年に引き続き輸入国に転じる可
能性があること、主要輸入国であるフィリピンの台風被害などで各国の輸入需要が増大してい
ることから、タイからのコメ輸出は前年以上に増加することも予測されている。
主な輸出先はベニン、南アフリカ共和国、ナイジェリアなどのアフリカ諸国や、イラン、イ
ラク、イエメンなどの中東諸国、インドネシア、マレーシア、フィリピンなどの東南アジア諸
国、米国、中国などである。
タイにおいてコメの農家庭先価格の安定と稲作農家の収益の向上は、①稲作農家が全農家数
の 6 割を占めること、②労働人口の約半数が農業従事者であること、③地方の主要産業は農
水産業で稲作はその根幹をなすものであることから、最も重要な事項となっている。そのため、
農家庭先価格の安定化政策は、首相を委員長とする国家米穀政策委員会によって決定される。
09 年度からは農家庭先価格の安定化政策として、キャッサバ、メイズとともにこれまでの担
保融資制度に代えて価格保証制度の導入を開始している。
2)米調製品
08 年の米調製品は約 102 億バーツで対前年比 33%の増加であった。08 年上半期のコメの
国際価格の急騰が影響した格好となっている。特にうるち米粉は数量で前年比の 28%増の 4
万 8,000 トンに対して金額では前年比 67%増の 13 億バーツとなった。そのほかうるち米やバ
ーミセリも増加している。主な輸出先はうるち米粉は日本、香港、シンガポール、もち米粉は
日本、香港、マレーシア、バーミセリは米国、マレーシア、日本向けが多い。いずれもこれま
で日本向けが主流であったものが、最近では輸出先が多様化する傾向にある。
10
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3)小麦粉
小麦はタイの気候では栽培が適さないため、北部の一部の地域を除き、ほとんど栽培されて
いない。そのため必要な原材料小麦はほぼ全量をオーストアリア、米国、カナダの 3 国から
輸入している。年間の輸入量はおよそ 90 万トン前後である。また、国内の小麦粉の需要の増
大にともなって、近年は小麦粉の輸入も増加している。特に 05 年のタイ・オーストラリア
FTA の発効で小麦および小麦粉の関税が撤廃されたことで小麦粉の輸入が一気に増加してい
る。年間の輸入量は 07 年で 18 万トンである。これまでの日本からの輸入に加え、中国、オ
ーストリア、シンガポールからの輸入が増えている。08 年の小麦メスリンの輸入量は 69 万
4,806 トン、輸入額は 110 億 2,500 万バーツ、前年比 19%減、23%増であった。小麦粉は 14
万 3,786 トン、24 億 7,700 万バーツでそれぞれ前年比 20%減、21%増であった。いずれも小
麦の国際価格の急騰で輸入量は減少したものの、輸入額は増加するという結果になっている。
(3)肉類および調製品
タイの畜産業は、主に輸出型として発展してきたブロイラー産業に加え、養豚産業も輸出関
連産業として伸びてきている。肉牛産業はもともとタイでは消費量が少ないことからマイナー
な産業であるが、経済発展に伴う食の多様化、洋風化が進み、都会層や若者を中心に牛肉の消
費も増えつつあり、輸入に替わる高品質な牛肉を生産する生産組合も現れている。
1)冷凍鶏肉および加熱加工鶏肉
1970 年代、ブロイラー産業は主に日本向けの冷凍鶏肉を中心に発展。その後、焼き鳥など
の鶏肉加工品、から揚げや照り焼きチキンといった加熱加工品などの調製品の輸出に比重を高
め、日本のみならず米国や EU 向けに輸出商品を拡大してきている。そんななか 2004 年には
鳥インフルエンザが発生し、冷凍鶏肉の輸出がストップ。タイのブロイラー産業に打撃を与え
た。加熱加工鶏肉についても一時期同様の打撃を受けたものの、輸出国からの工場監査を経て
輸出再開が可能となり、その後の輸出量は増加傾向に推移した。また 08 年には、日本で中国
産餃子の残留農薬混入事件が発生。これをきっかけに日本では中国食品離れが起こり、タイか
らの加熱加工鶏肉の需要が増加している。現在のところブロイラー産業にとって主要輸出先国
での冷凍鶏肉の輸入再開が大きな課題である。官民一体となった対処策の運用が国際的に評価
されつつあり、マレーシアやベトナムなどの周辺国での輸入解禁の動きが見られるなかで、今
後の日本、米国、EU の主要市場での解禁の動向が注目されている。08 年の冷凍鶏肉の輸出
は 2 万 3,351 トン、13 億 4,600 万バーツ、前年比でそれぞれ 18%増、27%増であった。加熱
加工鶏肉の輸出は 35 万 9,998 トン、502 億 7,700 万バーツで前年比はそれぞれ 30%増、57%
11
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増であった。
2)豚肉および豚肉調製品
豚肉および豚肉調製品は、鶏肉と異なり国内流通比率が圧倒的に高く、輸出は国内生産のわ
ずか 1%程度に過ぎない。また、一般に養豚市場は養鶏市場と違い、①中小規模の農家が多い
こと、②鶏肉よりも消費が多く、国内流通量が多いこと、③処理場に十分な貯蔵施設がないこ
とが、恒常的に不安定な国内市況を招くとされている。そのため国内の生産過剰の解消策の一
つとして、政府は豚肉および豚肉調製品を将来的に有望な輸出品目として位置づけ、官民が協
力して輸出拡大を目指している。主な輸出先は豚肉は香港、調製品は日本である。豚肉の輸出
は過去 5 年間で数量は 3,000~6,000 トン、金額は 2 億 4,000 万~4 億 4,000 万バーツで推移
しており、08 年の輸出は 4,107 トン、3 億 3,800 万バーツと前年比 5%増、49%増であった。
タイは国内で発生する口蹄疫(FMD)の問題により、タイ産豚肉を輸出できる国が依然とし
て限られており、香港や一部の東南アジア諸国のみへの輸出にとどまっている。一方、豚肉の
調製品の輸出は急速に伸びている。過去 5 年間の調製品の輸出は数量、金額とも増加傾向に
あり、輸出量は 03 年の 1,218 トン(輸出額 2 億 2,000 万バーツ)から年々増加し、08 年には
5,304 トン(輸出額 14 億 4,000 万バーツ)となっている。主な輸出先である日本への輸出量が
顕著に増加している。日本への輸出は日本政府から指定を受けた加熱処理施設からのみ認めら
れているが、過去 5 年間にその認可工場は増加し 26 工場(09 月 12 月 11 日時点)となって
いる。輸出企業は、ベタグロ・グループや CP グループといった、日系企業と合資している企
業が多い。
(4)果実・野菜および調製品
タイの果実・野菜および調製品の 2008 年の輸出額は果実および果実調製品が 550 億バーツ、
野菜および調製品は 221 億 7,000 万バーツである。
果実および果実調製品については、その輸出総額のうち、約 4 割がパイン缶詰を中心とし
たパイナップル関連製品で占められている。タイのパイナップル関連製品の輸出は世界シェア
の約 5 割を占め、世界第1位である。
タイでは多くの熱帯果実が栽培されており、ほとんどが国内で消費されているが、一部輸出
されている。輸出が多いものとしては、パイナップル以外では生鮮果実としてマンゴー、ドリ
アン、マンゴスチン、リュウガン、バナナ、乾燥果実として乾燥リュウガン、加工製品として
はランブータン缶詰、リュウガン缶詰などが挙げられる。近年、政府は果実を重要な輸出奨励
作物として位置づけ、生産ガイドラインである GAP や品質認定の Q マークなどの策定により、
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生産性や品質の向上を進めている。一方、近年、温帯果実の輸入が増加している。中国やオー
ストラリア・ニュージーランド、日本などとの自由貿易協定や経済連携協定の発効によって、
輸入関税が削減あるいは撤廃したこと、都市部を中心に中高所得者層が増え、この層を中心に
健康志向が高まっており、輸入果実の低級市場と高級市場が形成されていることが理由として
あげられる。輸入の多い温帯果実は、リンゴ、ブドウ、ナシである。特にリンゴは中国、米国、
オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ産が大量に出回り、低価格帯の市場を形成し
ている。一方で、チェリー、かんきつ類、一部のリンゴやナシで米国、日本、韓国などの先進
国から輸入される高級市場も定着している。
野菜は気候条件としてはおよそあらゆる種類の野菜の栽培が可能で、地域特性があるものの
ほぼ全国で栽培されている。野菜栽培が盛んなタイ北部のチェンマイ県、チェンライ県ではタ
イ企業や日系企業が枝豆、ショウガ、ナスを冷凍、缶詰、漬物に加工して輸出している。タイ
中部ではアスパラガスやオクラなどの冷蔵野菜が日本向け、また大手タイ企業によるスイート
コーン缶詰、ベビーコーン缶詰が米国、日本向けに輸出されている。近年、輸入国の安全性の
要求度の高まりを受けて、各社は農薬使用管理体制の強化、契約農家への使用方法の厳格な指
導、トレーサビリティーの構築により、商品の信頼度の向上に努めている。
(5)キャッサバおよび製品
キャッサバは、コメ、天然ゴムに並ぶタイの重要な輸出商品作物であり、国内生産の約 8
割を飼料用のタピオカチップ、汎用性の高いスターチ、化工澱粉などの形で輸出している。農
業経済局によるとタイのキャッサバの輸出は世界市場では 7~8 割のシェア(澱粉などの加工
品は除く)を占め、世界第 1 位の輸出国となっている。
近年のキャッサバの生産量は 1,700 万トン~2,500 万トンで推移しているが、中国との FTA
で関税が引き下げられたため対中輸出が増加したこと等の理由により、07 年は生産量が約
2,700 万トンと過去最高の水準となった
キャッサバの輸出はペレットでは EU 向け、飼料用であるチップは中国向け、付加価値の
高いフラワー、澱粉、化工澱粉では日本を含むアジア向け輸出が伸びている。
08 年のキャッサバの輸出はペレットが 156 万 4,314 トン、チップが 120 万 2,463 トン、フ
ラワーが 198 万 7,417 トンである。タイ政府は、機械化、大規模化による生産コストの低減、
商品の高付加価値化を進めている。キャッサバはバイオエネルギー原料としても注目を集めて
おり、既に国内ではキャッサバ利用のエタノール生産が増加しつつある。なお、キャッサバは
コメと同様に重要な作物であることから、これまで必要に応じて価格安定のための担保融資制
度が実施されてきたが、09 年度に価格保証制度の導入が開始されている。
13
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(6)粗糖・精製糖
粗糖はサトウキビから一次精糖を行ったものであり、タイからのサトウキビの加工品輸出の
半分以上がこの形態で行われている。タイにおいてサトウキビ生産および精糖業は「砂糖およ
びサトウキビ法」によって管理されており、農家、加工工場、政府の三者から構成される委員
会によって毎年農家からの買取価格が決められている。2006 年の FAO 統計では、タイは粗
糖の輸出でブラジル、グアテマラに次ぐ世界で第 3 位の規模であり、08 年の輸出は、数量で
約 300 万トン、金額で 259 億バーツと前年比でそれぞれ 42%増、41%増となっている。これ
までの供給過剰傾向から一転して品薄状況となり価格が高騰したことが要因である。中国やイ
ンドなどの新興経済国で消費需要が増大していることなども受け、09 年も品薄状況が続いて
いる。また、近年は代替燃料としてのエタノール需要が増加しており、タイでも糖蜜を原材料
としたエタノールの生産が活発になりつつある。
原料のサトウキビは、タイにとって様々な意味において重要な作物である。砂糖は主要な輸
出産品であり、サトウキビ栽培は農家はもとより、農村部において季節労働の収穫作業従事者
として毎年 60 万人の雇用機会を与えている。また、砂糖は消費者にとって不可欠な食品であ
るのみならず、食品加工業においても重要な原材料である。そのため、政府による砂糖に対す
る特別の価格管理制度が存在しており、消費者を保護する目的で小売価格が監視され、値上げ
には政府の承認を必要とする。また、サトウキビ生産農家と製糖業者に対しては、「砂糖およ
びサトウキビ法」に基づき、サトウキビの買い入れ価格および砂糖の供給割当量がサトウキ
ビ・砂糖委員会によって毎年決定され、政府が生産者価格と流通を管理する制度が存在してい
る。しかし近年では、逆ザヤの現象も生じており、サトウキビ・砂糖基金の赤字による政府の
補填が、制度存続の賛否両論を引き起こしている。
3.農業・食品各分野の現状評価
(1)農業の現状評価
タイの農業の開発は政府が 5 年毎に策定される農業開発計画に基づいて実施されている。
現在、
「第 10 次国家経済社会開発計画の下での農業開発計画(2007~11 年)」が始動してい
る。第 10 次農業開発計画では、タイの農業の現状を次のように評価している。
14
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1)強み
・国の地理的位置および生態系が農業面の生産および投資に適している
・国王が提唱する経済哲学に従い、知識および地方特有の知識を利用した農業を実施し、農民
が自立している。
・国の農業が国内の消費分を自給でき、世界上位の輸出国である。
・政府が農産物および食品の検査において品質管理措置を設定していて、国内および海外消費
用に品質規格を向上することができ、かつ、各国が迅速に輸入することが可能である。
・政府および民間の農業に関する研究機関が多数ある。
・農民が生産資金を得る機会がある
2)弱み
・生産能力が低く、農産物に付加価値(Value added)や価値創造(Value Created)を付け
るための知識や資金がない。
・各農業機関をリンクさせる IT システムがない。
・商業向け研究開発および応用が少ない。
・海外からの資材、技術、技術革新に依存していて、生産コストが高い。
・農業開発における担当機関が複雑である。
・生産および各農業活動において労働力不足である。
・資源および環境管理計画が明確ではなく、持続性がない。
・農民の収入が減少、農業機関が不安定である。
・法律および規則が古く、急速に変化する世界に対応できない。
・灌漑システムが不足していて、現在設置中のものについても効率性がない。
3)機会
・各国間との合意事項を締結することで、タイに競争力をつける
・環境保護および天然志向の傾向が農産物および食品の市場拡大のチャンスを形成している。
・農産物および食品の需要が多様化している。
・農産物を契約栽培(Contract Farming)することで生産および市場の問題を解決すること
ができる。また、農民が確実に収入を得ることができる。
・エネルギー代替作物の農業における重要性が高まっている。
・天然資源および地方特有の知識が農業面に技術革新をもたらすことができる。
15
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4)障害(脅威)
・世界経済が不安定になり、紛争が起これば、農産物の価格も不安定になる。
・作物品種の特許において、知的財産権法が競争を削減するものの、地方特有の知恵の保護が
できていない。
・各国との合意事項に関する規則および措置が農産物貿易の障害となっている。
・自然災害および世界気候の変化、疫病の流行が農業に損害をもたらしている。
(2)食品各分野の問題と障害
国家食品研究所(NFI:National Food Institute)は毎年、タイの食品産業の各分野の状況
を分析しているが、09 年に直面する課題を次のようにまとめている。
1)米穀および調製品
(a) 生産面
1.
肥料などの生産費が高い。
2.
収量が毎年不安定で、安定しない。
3.
農家の労働人口が減少している。
4.
供給経路の運営管理がよくない。
5.
コメ栽培のための農業区域の規定がない。
(b) 加工面
1.
労働力が少なく済む生産技術を開発し、生産費を下げる。
2.
コメの加工製品に関する研究開発のほとんどが海外の親会社からものである。
3.
機械やほとんどの技術を輸入しなければならない状態である。
(c )マーケティング面
1.
取引相手との価格競争が激しい。
2.
NTB や NB、輸入制限量といった障害がある。
3.
タイ産の商品が競争国に密輸入されている。
2)食肉および調製品
1.
輸出向け食肉のと畜場や加工工場は輸出先の政府機関から認証を得なければならない
ため、数量が制限されたり、検査を待つ必要があるなど輸出の際の障害となっている。
2.
鳥インフルエンザの発生で、生鮮および冷凍の鶏肉の輸入国がタイからの輸入を停止
している。
16
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3.
豚の口蹄疫の発生で、生鮮および冷凍の豚肉の輸出が困難となっている。
4.
近代的なと畜場(豚、牛、水牛)が少ない。
5.
生産費が高い。特に飼料の価格や繁殖種の豚の価格が高く、海外との価格競争が厳し
い。
6.
国境付近で牛や水牛の密輸入/輸出が行われており、正常な貿易に影響を及ぼすとと
もに、病気の流行についても効率的な予防を難しくしている。
3)水産品
1.
08 年初めに米国向けの冷凍エビで、米国が反ダンピング税を課したため、他国と比
較して高額の輸入税を支払わなければならない。
2.
バーツ高によるエビの価格低下問題や石油価格の高騰で、米国向けのエビの輸出量が
減少。国内の白エビ(バナメイ品種)の価格が低下傾向にある。
3.
ツナ缶の生産で原材料のかつお・まぐろが不足している。地球温暖化の影響によって
かつお・まぐろの数が減っている一方で世界のツナ缶の需要が高い。
4.
生産費が高い。政府による最低労働賃金の値上げの通達や石油価格の上昇によって、
缶の価格がおよそ 30%値上がりしており、原材料価格も上昇している。
5.
EU 向けのツナ缶の輸出について、競合国のスペインやエクアドル、ソマリア、EU
の加盟国などは無税で輸入することができる一方で、タイからは 24%という高い輸入
税を支払わなければならず、タイにとって不利となっている。
6.
食品産業以外の産業への就労が多く、労働力不足となっている。
4)野菜・果実およびその製品
1.
肥料、農薬の農業資材の価格が上昇している。これは中国が肥料・農薬の生産を減
らしたためであり、中国から大量に輸入していたタイでは生産費に影響を与え、野
菜・果実の価格が値上がりする。
2.
果実の収穫量と品質の良否は天候に影響されやすく、安定しないため、加工工場に
出荷される量も不安定となり、生産計画が立てにくい。
3.
農産品の価格によって農家が栽培する作物を決定するため、例えば、ある年に野
菜・果実の価格が上がれば、多くの農家がそれを栽培し、供給過剰となる。
4.
輸入国でタイ産野菜・果実への農薬の使用管理に関する衛生基準が強化されている。
5.
野菜・果実の栽培農家のほとんどが高齢者で、若者は利益がいい他の産業に就業し
ている。
17
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6.
生産費の一部である缶、特に鉄の薄板の価格が高い。
7.
ベトナム、中国などの競合国は生産、労働力、栽培適地において潜在力が高く、タ
イより有利となっているため、より低価格で生産することができる。
5)砂糖
1.
マレーシア、ラオス、カンボジア、ミャンマーの近隣国などからの砂糖の密輸入が増
加している。世界的な経済不況で砂糖の国際価格が低下しているが、タイでは農家を
支援するために砂糖の国内価格を高く設定しており、国際価格よりも高くなっている。
2.
砂糖の国内需要は、一般消費および加工工場ともに経済の低迷により、減少している。
3.
砂糖の国際価格は低下しているが、これは世界的な経済不況のほかに、生産国で起こ
った災害の影響も大きい。また、世界的にサトウキビの栽培面積も減少傾向にあり、
タイを含む米国、中国、インド、フィリピン、オーストラリアではサトウキビよりも
利益の良い作物への転作が進んでいる。
4.
農家は政府が決定したサトウキビ価格に不満である。08 年/09 年のサトウキビの価
格は 830 バーツ/t、糖度は 10ccs である。これはサトウキビおよび砂糖法が 1984 年
に施行されてから 20 年来の最高値であるが、農家は 850 バーツ/t に満足できず、
生産費などから 950 バーツ/t を要求している。
6)香辛料および調味料
1.
中国から香辛料製品が大量に輸入されたことや、タイ国内で香辛料の栽培面積が増え
ていることなどから香辛料の価格が値下がり傾向にある。
2.
農薬や微生物などの残留問題で、ある国が輸入規制を強化したため、タイの香辛料お
よび調味料の検査費用が増加している。
3.
競合国は中国とベトナムである。これらの国ではタイ産と同様の香辛料を生産するこ
とができ、価格面では競合国の方が有利である。
4.
香辛料の生産において生産量や品質は安定せず、栽培農家は香辛料よりも利益が良い
他の作物に転作している。
7)油脂
1.
油脂産業は食品加工などの油脂を使用する産業の動向に影響を受けやすい。また世界
市場や国内の大規模油脂業者の影響を受けやすい。
2.
タイの油脂製品は価格統制品目に指定されており、値上げをする場合は商務省の許可
18
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を得なければならない。
3.
ほとんどの事業者は油脂産業のすべての工程を実施していないので、原材料の調達が
効率的でない。
4.
近隣国からの植物油の密輸入が国内の製造業者に影響を与えている。
5.
近年、気候が変化していることで、収量が減少傾向にあり、収穫物の品質も劣化して
いる。
8)飲料
1.
世界経済の不況と国内の政情不安定から観光業が低迷しており、飲料産業にも影響を
与えている。
2.
アルコール飲料および炭酸飲料に課せられる物品税の改正により、09 年より新たな
税率が適用される。
3.
アルコール飲料の大手企業がノンアルコール飲料市場に参入したことから、ソフトド
リンクの競争が激しくなっている。
4.
海外の大手ソフトドリンク製造業者も続々とタイ市場に参入し、ASEAN 自由貿易協
定に基づき原材料を無税で輸入している。
5.
アルコール飲料の広告規制や、政府による行事や仏教の日などのアルコール飲料の販
売禁止が存在する。
9)乳製品
1.
牛乳の原材料である生乳の価格が高い。
2.
タイの気候が乳牛を飼育するのに適していない。暑い気候のタイでは、乳牛が本来出
せるべき生乳の量が生産できない。
3.
乳牛の飼育牧場、加工工場、販売場所が離れているため、集荷および輸送のコストが
高い。
4.
牛乳や乳製品を消費する習慣が、タイ人にはほとんどない。牛乳を贅沢品と考える消
費者も依然として多く、都市部を除き消費者に根付いていない。
5.
国内の商業用市場における牛乳市場の競争が激しい。生産工程における技術やパッケ
ージの品質の良さで外資企業が有利となっている。
6.
乳製品は価格統制品目であるため、値上げをする場合は商務省の許可を得なければな
らない。
19
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10)飼料
1.
国内の飼料の供給量が需要を満たせず、一部を輸入に頼っているため、生産費が高く
なっている。
2.
飼料は価格統制品目に指定されているため、値上げをする場合は商務省の許可を得な
ければならない。
3.
大規模事業者が国内のマーケットを独占している状態で、小規模事業者の成長が見込
めない。
4.
タイから食品を輸入している国々はその衛生基準を強化していて、トレーサビリティ
ーシステムを導入し、飼料についても化学成分の最大許容量を規定するなど、衛生基
準を強化し始めている。
4.食品産業・農水産物関連統計
表 7
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
水産製品
米・穀物製品
食肉・食肉製品
果実
砂糖・蜂蜜
油脂
ペットフード
粉・スターチ
野菜
キャッサバのペレット・スターチ・
その他類型
粉製品
調味料
ノンアルコール飲料
アルコール飲料
乳製品
茶・コーヒー・ココア製品
キャンディ・砂糖菓子
油糧粕
糖蜜
乾燥豆
香辛料
油糧種子
分類別の食品の輸出
2007 年
数量
金額
(トン)
(100 万バーツ)
1,674,359
192,061
9,495,669
121,251
618,479
44,227
1,910,020
53,326
4,488,425
45,085
508,236
12,923
233,522
15,646
1,635,170
17,398
485,044
16,852
2008 年
数量
金額
(トン)
(100 万バーツ)
1,672,737
214,177
10,376,414
204,887
858,584
63,582
2,016,352
60,430
5,081,833
49,063
629,789
21,311
268,687
19,537
1,424,577
19,141
491,487
16,496
シェア
(%)
27.5%
26.3%
8.2%
7.8%
6.3%
2.7%
2.5%
2.5%
2.1%
4,558,811
19,314
2,882,847
15,890
2.0%
190,699
188,827
249,187
159,722
126,627
61,229
32,781
607,916
549,378
37,429
37,783
41,528
11,767
9,629
5,948
4,581
5,338
4,630
2,807
4,846
1,258
1,061
1,255
578
207,711
202,841
425,723
217,593
117,213
54,353
41,237
470,473
786,953
55,504
45,327
15,507
15,620
11,687
7,214
6,877
5,457
5,398
4,116
2,830
1,701
1,469
1,290
449
2.0%
1.5%
0.9%
0.9%
0.7%
0.7%
0.5%
0.4%
0.2%
0.2%
0.2%
0.1%
20
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23
24
25
26
27
甘藷または類似の根・塊茎
稲藁・籾殻・牧草
油糧種子の脱脂前の粉・ミル
その他の食品
その他の既製の動物飼料
合計
2007 年
数量
金額
(トン)
(100 万バーツ)
3,619
54
503
28
83
4
473,414
21,006
199,261
4,669
28,567,720
617,542
2008 年
数量
金額
(トン)
(100 万バーツ)
6,368
90
497
28
135
8
460,681
23,506
224,058
5,803
29,035,481
778,056
シェア
(%)
0.0%
0.0%
0.0%
3.0%
0.7%
100.0%
出所:タイ国家食品研究所の資料から作成。
表 8
品目分類
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
水産製品
油脂粕
油糧種子
乳製品
果実
米・穀物製品
アルコール飲料
油脂
茶・コーヒー・ココア製品
野菜
製粉・スターチ
粉製品
調味料
砂糖・蜂蜜
キャンディ・砂糖菓子
食肉・食肉製品
香辛料
ペットフード
乾燥豆
ノンアルコール飲料
キャッサバのペレット・チップ・
その他類型
糖蜜
甘藷または類似の根・塊茎
油糧種子の脱脂前の粉・ミル
稲藁・籾殻・牧草
その他の食品
その他の既製の動物飼料
合計
分類別の食品の輸入
2007 年
数量
金額
(トン)
(100 万バーツ)
1,377,564
58,368
2,788,854
27,117
930,334
11,574
165,567
16,425
352,124
11,449
894,239
9,337
86,156
6,909
103,176
4,176
48,593
4,770
197,675
4,462
238,463
3,553
35,088
2,601
15,593
1,238
38,243
1,684
8,023
935
27,618
1,016
54,479
1,371
12,004
584
21,392
358
13,676
212
数量
(トン)
1,505,760
2,984,160
1,607,816
163,747
392,593
739,268
93,665
135,935
63,639
274,390
206,348
38,311
14,990
44,025
10,078
21,025
44,430
13,106
18,809
7,935
2008 年
金額
(100 万バーツ)
79,109
43,610
30,114
18,082
13,857
11,763
8,407
7,158
6,793
5,397
4,296
3,369
1,482
1,371
1,249
1,234
1,068
682
391
254
シェア
(%)
29.2%
16.1%
11.1%
6.7%
5.1%
4.3%
3.1%
2.6%
2.5%
2.0%
1.6%
1.2%
0.5%
0.5%
0.5%
0.5%
0.4%
0.3%
0.1%
0.1%
29,043
28
85,288
118
0.0%
5,677
2,440
2,096
3,081
342,400
235,948
8,029,544
61
42
42
13
18,082
5,448
191,856
9,601
6,594
1,732
1,120
368,129
203,717
9,056,209
108
61
48
9
24,021
6,686
270,740
0.0%
0.0%
0.0%
0.0%
8.9%
2.5%
100.0%
出所:タイ国家食品研究所の資料から作成。
21
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表 9
食品の上位輸出先国(上位 25 位)
2007 年
数量
(トン)
2008 年
金額
(100 万バーツ)
数量
(トン)
金額
(100 万バーツ)
シェア(%)
1
日本
1,963,487
86,913
2,446,614
111,326
14.3%
2
米国
1,375,152
95,977
1,389,329
105,354
13.5%
3
マレーシア
1,442,944
25,556
1,382,731
31,129
4.0%
4
英国
315,922
24,704
392,278
31,044
4.0%
5
中国
4,376,827
35,889
2,411,744
28,890
3.7%
6
インドネシア
2,332,541
24,778
2,111,927
23,452
3.0%
7
フィリピン
834,783
12,424
1,032,837
22,432
2.9%
8
ナイジェリア
338,053
3,927
853,332
21,083
2.7%
1,171,838
17,545
931,826
20,575
2.6%
294,647
15,619
313,309
19,523
2.5%
9
オランダ
10
オーストラリア
11
香港
889,981
17,371
972,711
18,169
2.3%
12
シンガポール
657,541
13,558
607,972
16,754
2.2%
13
カナダ
223,665
14,742
218,430
16,177
2.1%
14
南アフリカ
556,432
8,300
648,687
15,409
2.0%
15
韓国
738,110
9,755
1,624,644
15,407
2.0%
16
台湾
755,370
12,083
938,624
14,906
1.9%
17
ベニン
761,846
8,629
765,277
13,145
1.7%
18
イタリア
184,155
8,828
270,571
13,040
1.7%
19
ドイツ
211,649
11,784
226,201
12,920
1.7%
20
カンボジア
513,188
9,926
733,108
12,670
1.6%
21
イラク
540,346
5,953
792,556
11,267
1.4%
22
ベトナム
514,727
9,533
478,876
11,037
1.4%
23
ミャンマー
189,102
6,508
259,627
10,810
1.4%
24
フランス
172,241
7,142
179,419
9,399
1.2%
25
スペイン
小計
554,839
5,637
523,825
8,673
1.1%
21,909,387
493,081
22,506,454
614,590
79.0%
その他の国
6,658,333
124,462
6,529,020
163,466
21.0%
合計
28,567,720
617,542
29,035,474
778,056
100.0%
出所:タイ国家食品研究所の資料から作成。
22
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表 10
食品の上位輸入先国(上位 25 位)
2007 年
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
ブラジル
米国
中国
アルゼンチン
オーストラリア
インド
インドネシア
台湾
ニュージーランド
マレーシア
日本
英国
バヌアツ共和国
韓国
シンガポール
フランス
ベトナム
オランダ
フィリピン
ドイツ
カナダ
ミャンマー
ノルウェー
チリ
モルディブ
小計
その他
合計
数量
(トン)
1,052,578
1,220,774
758,761
1,206,839
311,410
506,567
469,436
178,019
106,374
157,714
143,204
64,299
134,225
115,743
58,868
79,878
70,237
65,331
40,461
97,368
378,966
118,721
10,489
23,209
41,337
7,410,807
618,737
8,029,544
2008 年
金額
(100 万バーツ)
11,374
23,995
16,805
13,165
8,162
6,175
11,679
8,522
9,207
6,968
6,768
5,013
6,043
5,048
3,618
3,769
2,667
3,555
2,289
2,748
4,887
1,942
1,821
2,342
1,741
170,304
21,552
191,856
出所:タイ国家食品研究所の資料から作成。
23
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数量
(トン)
2,051,552
1,077,801
743,372
928,245
513,074
798,279
372,848
201,354
106,456
157,637
164,808
58,292
89,053
108,276
111,905
78,868
78,518
59,945
51,007
114,328
118,801
218,232
15,570
22,658
41,715
8,282,593
773,537
9,056,130
金額
(100 万バーツ)
36,231
31,790
20,795
15,763
13,945
13,519
12,144
11,834
10,916
9,759
9,580
6,020
5,729
5,667
5,373
4,588
4,451
3,603
3,578
3,383
3,290
3,239
2,983
2,563
2,199
242,944
27,794
270,738
シェア(%)
13.4%
11.7%
7.7%
5.8%
5.2%
5.0%
4.5%
4.4%
4.0%
3.6%
3.5%
2.2%
2.1%
2.1%
2.0%
1.7%
1.6%
1.3%
1.3%
1.2%
1.2%
1.2%
1.1%
0.9%
0.8%
89.7%
10.3%
100.0%
表 11
主要輸出先国の輸出品目(2008 年)
国
主要輸出品(上位順)()内は金額シェア
1
日本
鶏肉の調製品(20.0%)、砂糖(6.9%)、白エビ調製品(6.5%)、冷凍白エビ(4.9%)、魚の缶詰
(4.4%)、冷凍魚のフィレ(4.3%)、まぐろ・かつおの缶詰(3.7%)、その他(鶏肉以外)の家禽肉調製品
(3.2%)、冷凍もんごういか(2.7%)、
2
米国
冷凍白エビ(18.9%)、白エビの調製品(17.4%)、まぐろ・かつおの缶詰(11.9%)、ジャスミン米 2 等
級(9.1%)、パイナップル缶詰(3.8%)、白エビの缶詰(2.4%)、ペットフード(2.1%)、混合果実の調製
品(1.3%)、桃の調製品(1.3%)、野菜・果実のジュース(1.2%)
3
マレーシア
白米 5%(17.2%)、白米 15%(10.2%)、パーム粗油(化学的な変性加工をしていない)(5.3%)、キャ
ッサバスターチ(4.6%)、パーム核油(粗油を除く、化学的な変性加工をしていない)ジャスミン米 2
等級(4.3%)、製パン用の粉(4.2%)、ジャスミン米 1 等級(2.7%)、トウモロコシ(2.7%)、もち米
10%(2.3%)
4
英国
鶏肉の調製品(49.6%)、まぐろ・かつおの缶詰(6.7%)、その他(鶏肉以外)の家禽肉調製品(4.9%)、
白エビの調製品(3.9%)、冷凍白エビ(2.7%)、パン製品(2.1%)、スイートコーンの調製品(2.0%)、ジ
ャスミン米 2 等級(2.0%)、その他冷蔵野菜(1.8%)、パイナップル缶詰(1.7%)
5
中国
キャッサバチップ・ペレット(21.3%)、ジャスミン米 2 等級(12.1%)、キャッサバスターチ(9.1%)、その
他冷凍海水魚(フィレを除く)(8.5%)、乾燥リュウガン(5.6%)、ドリアン(5.4%)、パーム粗油(化学的な
変性加工をしていない)(3.6%)、リュウガン(3.0%)、米(パトゥムタニ品種)100%特級(2.9%)、パーム
精製油(2.6%)
出所:国家食品研究所の資料から作成。
表 12
主要輸入国からの輸入品目(2008 年)
国
輸入品目(上位順)()内は金額シェア
1
ブラジル
消費用大豆(60.9%)、大豆油粕(36.5%)、飼料用大豆(1.1%)、ココアの調製品(0.4%)、くず肉
(0.4%)、冷凍オレンジ果汁(0.2%)、飼料用補助食品(0.2%)、チョコレート菓子(0.1%)、飼料
(0.1%)、インスタントコーヒー(0.02%)
2
米国
その他消費用小麦(メスリン以外)(16.3%)、冷凍かつお(11.0%)、消費用大豆(8.9%)、その他分
類が不特定の食品調製品(7.0%)、ミルク・クリーム(脂肪分が全重量の 15%以下、重量が 20kg
以上)(6.6%)、醸造粕(5.7%)、飼料用補助食品(5.7%)、飼料(2.5%)、その他冷凍果実(2.4%)、
その他飼料用小麦(メスリン以外)(12.3%)
3
中国
生鮮リンゴ(10.5%)、冷凍かつお(7.3%)、ナシ・マルメロ(4.5%)、冷蔵ニンジン(3.6%)、まぐろ・か
つおの調製品(3.4%)、柑橘類の調製品(3.3%)、ブドウ(3.3%)、冷凍さば(2.3%)、小麦粉
(2.1%)、マンダリン(2.0%)
4
アルゼンチン
大豆油粕(83.6%)、飼料用大豆(13.5%)、冷凍魚のフィレ(0.7%)、冷凍エビ(0.6%)、冷凍もんごう
いか(0.1%)、その他冷凍海水魚(0.1%)、チョコレート菓子(0.1%)、ブドウ果汁(0.1%)、冷凍牛肉
(0.1%)、バター(0.1%)
5
オーストラリア
麦芽(炒っていないもの)(17.9%)、消費用小麦(メスリン以外)(16.3%)、飼料用小麦(メスリン以
外)(12.5%)、ミルク・クリーム(脂肪分が全重量の 15%以下、重量が 20kg 以上のもの)(5.8%)、製
パン用粉(4.6%)、ミルク・クリーム(脂肪分が全重量の 15%以下、重量が 20kg 未満のも
の)(3.1%)、バター油(2.8%)、ブドウ(2.0%)、ミルク・クリームの固形物(粉末以外、脂肪分が全重
量の 15%以下、重量が 20kg 以上、甘味料を含まない)(2.0%)、幼児用の乳脂調製品(2.0%)
出所:国家食品研究所の資料から作成。
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表 13
主要品目の輸出の推移(2005 年~2009 年)
2005 年
数量
金額
2006 年
数量
金額
2007 年
数量
金額
(数量:トン、金額:100 万バーツ)
2008 年
2009 年
数量
金額
数量
金額
米
-パトゥムタニ米
-ジャスミン米
メイズ
大豆
落花生
緑豆
7,495,904
225,414
2,311,071
56,946
1,224
949
11,340
92,994 7,494,140
3,101 346,414
34,904 2,599,290
339 257,520
38
1,235
30
676
292
23,170
98,179 9,192,518 119,215 10,216,128 203,219 8,619,871 172,208
5,055 422,168
6,169
257,113
5,611 215,021
5,311
40,342 3,067,569 47,922 2,515,929 60,282 2,631,133 68,578
1,572
90,820
643
339,504
3,166 841,719
5,327
37
2,658
55
1,199
33
1,296
43
33
602
15
1,362
19
884
27
657
25,486
730
38,368
960
48,983
1,357
粗糖
精製糖
キャッサバチップ
キャッサバフラワー
キャッサバ粕
キャッサバペレット
タピオカパール
タマネギ
シャロット
生鮮ニンニク
乾燥および生鮮ショウガ
ベビーコーン缶詰
アスパラガス缶詰
コーヒー
パーム油
コショウ
生鮮または冷凍パイナップル
パイナップル缶詰
パイナップル果汁
生鮮または冷凍ドリアン
生鮮または冷凍マンゴスチン
生鮮ランブータン
ランブータン缶詰
生鮮または冷凍リュウガン
乾燥リュウガン
リュウガン缶詰
魚粉
ツナ調製品
冷凍白エビ
冷凍ブラックタイガー
冷凍エビ
白エビ調製品
ブラックタイガー調製品
エビ調製品
冷凍および冷蔵魚
冷凍イカ
冷凍鶏肉
鶏肉調製品
豚肉
牛乳およびクリーム
1,592,700
1,419,417
2,772,944
1,601,138
319,521
258,294
24,500
18,507
46,285
660
17,217
75,913
19,445
16,127
195,508
1,343
9,810
483,071
119,492
149,800
40,898
1,992
7,179
133,046
94,088
12,632
27,973
453,502
n.a.
33,036
157,967
n.a.
36,105
120,664
352,625
89,865
4,528
233,509
5,848
104,490
13,677 1,291,670
14,438 981,463
11,939 3,930,294
20,029 2,307,207
755 315,594
838 393,315
309
25,781
227
20,363
234
38,188
18
706
418
16,771
2,036
96,243
480
24,947
552
26,044
4,084 304,932
46
688
223
9,168
12,042 591,713
4,517 187,231
2,646 153,728
728
15,125
31
640
232
5,306
2,168 119,138
2,278
78,363
442
11,279
667
75,494
45,381 501,391
n.a.
21,524
8,568
28,987
37,728 178,210
n.a.
13,435
10,098
35,520
33,470 156,793
18,262 364,473
14,280
84,012
536
8,012
27,339 250,444
444
3,299
3,912
74,704
14,958
13,152
16,208
24,658
730
1,387
333
284
258
12
339
2,142
588
1,069
5,129
35
222
13,339
5,242
3,051
277
17
171
2,121
1,605
403
2,344
49,054
5,107
6,966
42,838
3,943
9,207
42,994
17,611
14,009
595
28,707
240
2,943
2,104,593
2,321,484
2,680,451
2,206,991
407,327
1,650,732
23,348
31,864
45,927
346
29,921
46,563
17,295
11,239
427,987
1,089
5,996
522,146
135,719
170,316
47,174
2,241
33
160,391
112,752
13,484
49,090
451,094
154,704
19,314
195,265
133,989
4,613
158,189
430,447
88,471
19,776
276,389
3,895
67,556
18,424
25,383
11,136
26,912
1,379
7,196
321
369
391
13
515
1,281
465
616
10,444
59
187
13,263
4,250
2,988
755
42
2
2,452
2,017
477
1,465
46,073
32,735
4,450
42,530
32,768
1,471
38,704
19,041
14,404
1,056
31,989
227
3,192
2,996,811
2,015,012
1,202,463
1,987,417
331,776
1,564,314
20,911
39,347
21,944
199
39,137
41,231
13,575
1,662
506,905
1,633
4,513
563,057
152,793
219,438
44,269
5,521
n.a.
168,632
91,567
26,130
8,018
494,486
169,043
14,283
197,138
144,647
3,496
161,291
408,141
77,982
23,351
359,998
4,107
63,230
25,904
21,734
6,540
29,795
1,563
8,681
370
390
158
8
866
1,194
407
151
16,794
83
83
17,053
5,497
3,548
744
67
n.a.
2,630
1,833
588
196
62,517
36,518
2,681
42,875
37,096
1,125
41,284
23,421
12,532
1,346
50,277
338
3,216
2,358,103
2,694,467
4,024,228
2,496,677
434,953
331,345
22,387
10,312
32,878
248
49,808
39,012
12,303
381
199,141
2,489
3,386
473,279
151,414
275,939
117,987
5,347
256
220,046
144,154
45,776
9,467
494,532
183,556
19,737
219,258
158,440
3,422
178,946
343,760
75,260
25,237
354,137
2,648
55,956
出所:農業経済局ウェブサイト貿易統計データベースの資料から作成。 (データベース内のすべての食品を抜粋)
25
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26,082
35,503
18,964
29,495
1,060
1,459
359
90
251
11
849
1,195
397
64
4,872
102
66
13,905
6,524
4,625
1,879
70
11
3,507
2,590
728
260
52,883
39,758
2,360
46,198
41,937
1,034
47,188
20,106
11,187
1,583
47,459
142
2,759
表 14
主要品目の輸入の推移(2005 年~2009 年)
(数量:トン、金額:100 万バーツ)
2005 年
数量
小麦(メスリン)
1,148,355
2006 年
金額
数量
9,526 1,006,018
1,111
2007 年
金額
120,545
数量
2008 年
金額
8,221
856,765
1,263
179,026
2009 年
数量
金額
数量
8,961
694,806
11,025 1,104,863
2,042
143,786
2,477
金額
10,816
小麦粉
101,138
116,913
1,657
大豆粕
1,881,417
19,312 2,177,675
19,441 2,104,512
21,464 2,193,670
34,207 2,076,634
30,265
大豆
1,607,784
18,636 1,395,376
14,227 1,540,835
19,456 1,723,293
32,226 1,534,551
23,813
58,897
149
173,660
502
150,356
495
425,398
1,491
291,863
1,027
2,481
37
1,691
37
3,419
69
13,746
350
76,970
652
落花生
35,048
521
31,134
431
33,057
458
49,201
692
45,389
587
パーム油
46,953
1,233
35,737
1,018
40,007
1,323
71,926
2,977
57,064
1,498
ヒマワリ油
18,720
608
11,871
373
10,435
341
9,943
691
9,655
414
4,005
101
4,535
137
5,500
137
6,867
101
4,221
139
メイズ
米
ヒマワリの種
アーモンドおよび
その他のナッツ
生鮮ニンニク
5,168
563
5,040
546
7,493
567
9,446
621
11,281
767
47,803
251
28,991
186
21,461
238
30,796
285
40,556
308
乾燥トウガラシ
29,084
690
32,493
738
40,752
912
24,594
465
35,319
652
タマネギ
31,738
189
27,093
185
17,535
116
31,093
277
37,691
335
シャロット
1,389
10
65
1
82
1
390
4
n.a.
n.a.
生鮮ブドウ
11,481
710
16,867
994
24,247
1,243
26,962
1,466
42,607
1,944
生鮮リンゴ
93,230
2,037
87,426
2,260
93,629
2,439
105,875
3,033
121,058
3,415
125
14
210
25
2,158
90
476
57
584
74
1,020
164
2,181
458
2,006
467
2,893
642
2,222
517
22,702
1,939
23,862
1,823
26,326
2,272
26,899
2,999
25,080
2,983
コショウ
インスタントコーヒー
その他カカオを含む食品
魚粉
冷蔵および冷凍エビ
エビ調製品
冷蔵および冷凍魚
5,591
129
5,789
120
3,060
94
884
31
1,839
63
14,776
3,058
12,546
2,881
7,975
1,441
11,056
3,057
8,729
1,660
69
4,336
70
3,929
56
3,413
155
3,780
198
68,648 1,425,526
57,203
5,464
1,293,596
46,930 1,335,267
48,798 1,283,432
51,665 1,395,860
冷凍イカ
35,670
2,490
34,546
2,482
30,232
1,910
39,351
2,352
53,716
3,025
その他砂糖およびシロップ
35,795
1,604
53,257
2,033
51,386
2,646
63,662
2,706
136,295
2,791
103,281
9,267
100,534
8,430
88,018
10,488
87,722
11,434
75,856
5,851
11,314
1,205
12,865
1,089
11,290
1,073
11,544
1,686
7,647
712
2,876
437
3,988
569
2,192
311
2,013
399
2,352
446
62,254
2,745
67,255
3,103
58,468
3,935
58,803
3,952
60,943
2,253
牛乳およびクリーム
バター油
チーズおよびカード(凝乳)
その他の食品
出所:農業経済局ウェブサイト貿易統計データベースの資料から作成。 (データベース内のすべての食品を抜粋)
小麦、小麦粉の2005~2008年は農業経済局「農林水産物貿易統計」、2009年は関税局ウェブサイト貿易統計データベース
から追加。
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表 15
米
-雨期米
-乾期米
メイズ
緑豆
キャッサバ
サトウキビ
ゴマ
落花生
大豆
ヒマワリ
パーム椰子
ココナツ
ニンニク
ベビーコーン
唐辛子(乾燥)*
トマト
バレイショ
タマネギ
シャロット
バナナ(スイートバナナ)
ドリアン
タイ・ライム
マンゴスチン
リュウガン
レイシ
加工用パイナップル
ランブータン
グアバ
タンジェリン
コーヒー豆
コショウ
2004 年
62,455
53,727
9,306
7,032
1,111
6,608
7,012
398
250
912
179
1,932
1,690
97
239
148
49
44
14
111
82
749
112
274
680
152
556
490
50
341
443
20
注1:1ライ=0.16ヘクタール
豚(1,000 頭数)
肉牛(1,000 頭数)
乳牛(期首数:1000 頭数、
生産数:生乳 1000t)
ブロイラー鶏(1,000 羽数)
鶏卵養鶏(期首数:1,000 羽数、
生産数:卵 100 万個)
地鶏(1,000 羽数)
鴨(1,000 羽数)
鴨卵養鴨(期首数:1,000 羽数、
生産数:卵 100 万個)
ブラックタイガーエビ
白エビ
2001 年
274,330
n.a.
主要品目の生産の推移
収穫面積(1,000 ライ)
生産量(1,000 トン)
2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年
63,906 63,532 66,681
66772 28,538 30,292 29,642
32,099
31651
54,034 53,500 53,892
54385 22,650 23,539 22,840
23,308 23,235
8,729
9,872 10,032 12,789
6,332
5,888
6,753
6,802
8,791
6,704
6,223
6,187
6518
4,341
4,094
3,918
3,890
4249
955
907
893
843
135
112
113
144
100
6,162
6,693
7,339
7,397 21,440 16,938 22,584
26,916 25,156
6,670
6,033
6,314
6,588 64,996 49,586 47,658
64,365 73,502
405
406
409
410
41
42
41
43
44
249
239
203
200
65
67
65
54
51
901
860
790
731
218
226
215
201
187
263
208
191
163
22
38
24
23
19
2,026
2,374
2,663
2873
5,182
5,003
6,715
6,390
9265
1,659
1,614
1,598
1536
2,126
1,940
1,815
1,722
1484
105
83
76
86
96
107
81
75
86
215
166
214
221
305
248
222
260
269
149
149
149
150
41
42
43
44
46
48
38
39
37
207
196
123
122
140
47
48
50
48
100
114
119
126
114
12
9
11
10
89
57
38
53
46
108
109
108
106
233
213
225
209
199
84
85
85
86
218
225
230
233
237
717
700
683
667
831
651
623
751
638
110
110
113
106
167
174
173
174
163
307
345
387
396
240
212
148
348
175
821
870
939
967
597
712
472
495
477
155
164
171
160
87
79
74
74
53
614
632
590
582
2,101
2,183
2,705
2,185
2278
475
458
424
397
568
514
436
489
404
51
49
40
40
132
132
134
118
123
368
362
312
274
622
765
872
757
647
435
430
425
389
62
60
47
56
50
20
19
17
13
13
14
12
10
6
注2:*栽培面積
2005 年
7,534
5,610
期首数(1 月 1 日時点)
2006 年 2007 年 2008 年
7,688
8,381
7,845
6,042
6,481
6,700
2005 年
12,257
1,103
生産数
2006 年 2007 年
13,315
13,545
1,166
1,197
2008 年
12,088
1,187
497
522
495
494
888
803
729
786
102,996
115,964
119,366
123,570
817,239
849,881
879,981
920,754
29,981
33,957
35,131
36,742
7,812
8,555
8,990
9,424
54,395
8,935
53,281
9,406
54,609
9,503
58,838
9,898
65,883
19,498
67,390
20,437
66,845
2,160
68,620
21,631
n.a.
7,175
6,385
6,517
n.a.
1,350
1,389
1,363
2002 年
260,573
n.a.
2003 年
194,909
132,365
生産量(トン)
2004 年
2005 年
85,112
36,315
253,415
353,536
出所:農業経済局「2008年農業統計」の資料から作成。
27
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2006 年
13,776
453,167
2007 年
15,189
486,317
2008 年
4,497
495,476
Ⅱ.政府による食品安全管理対策
1.食品安全管理に関係する行政機関
タイにおいて食品安全管理を遂行している行政機関は保健省を中心に、農業・協同組合省、
工業省、科学技術省などがある。このほか、タイ国家食品研究所やマヒドン大学栄養研究所な
どの大学機関がそれぞれの管轄により、食品安全管理に対する支援的な役割を果たしている。
また、首相、内閣の承認の下、関係省庁間で共同し食品政策をサポートするため、国家食品
委員会が設置されている。
○食品安全管理に関係する行政機関一覧
国家食品委員会(National Food Committee)
・関係機関の横断的な食品政策を決定する国家委員会。2008 年に国家食品委員会法を制定し法制
化した。国家食品委員会法は食品の品質、安全、信頼、教育の普及のための政策と戦略を策定す
る国の意思決定機関の役割を規定し、同委員会は各行政機関が管轄する食品関連法律の施行に統
一性や効率性を持たせ、さらに食品に係る緊急事態が発生した場合の対応を検討する役割を担
う。首相または首相が任命した副首相を委員長とし、関係省庁の大臣および 7 人の専門家を委
員とする。保健省と農業・協同組合省を事務局とし、保健省の食品医薬品局局長、農業・協同組
合省の農産品・食品規格基準局局長をそれぞれ委員兼事務局長とする。
保健省(MOPH: Ministry of Public Health)
食品委員会(Food Committee)
・食品法を運用管理する委員会。保健省大臣を委員長とする。
食品医薬品局(FDA : Food and Drug Administration)
・国内食品の安全性確保に関する中心的な役割を担う。食品に係る製造、販売、輸入の基準策
定、許認可などを監督する。
医科学局(DMSc : Department of Medical Science)
・食品分析、残留農薬検査の技術開発、分析証明書の発行、ラボラトリの認証など。
食品安全性実施センター(Food Safety Operation Center)
・国際的な食品安全性に関する情報の集積、食品安全性のリスク分析能力の開発、食品安全性の
省レベルの政策指針の策定など。
衛生局(DOH:Department of Health)
・市場、食堂、屋台などの検査および規格基準の認証、食品衛生の研究と普及
農業・協同組合省(MOAC: Ministry of Agriculture and Agricultural Cooperatives)
農業局(DOA: Department of Agriculture)
・ 植物検疫、GMO 規制、農薬・化学物質の安全な使用、植物品種保護
・ 輸出農作物の検査・証明書発行、有機農産物の認証検査(ACFS の規格に基づく)
農業普及局(DOAE:Department of Agricultural Extension)
・ GAP 指導、農薬の安全使用の指導
畜産振興局(DLD:Department of Livestock Development)
・安全な畜産物生産・加工基準、畜産物検査、証明書の発行、HACCP 認証
水産局(DOF:Department of Fishery)
28
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・ 水産物捕獲・養殖に関する安全な適正技術の確保、工場・製品検査
・ 証明書発行、HACCP 認証、コードオブコンダクトの普及・認証
農産・食品規格基準局(ACFS:Office of Agricultural Commodities and Food Standard)
・Q マークの認証、農産品の規格基準の設定、WTO/Codex の担当事務局
工業省(Ministry of Industry)
工場局(DIW:Department of Industrial Works)
・工場法に基づく製造工場の許認可。1992 年危険化学薬剤法に基づく危険化学物質の規制な
ど。
工業規格研究所(TISI:Thai Industrial Standards Institute)
・工業製品(パイナップル缶詰等も含む)の規格基準の設定、ISO の認証、GMP お
よび HACCP の指導など。
科学技術省(Ministry of Science and Technology)
平和原子力庁 Office of Atoms for Peace (OAP)
・食品の放射能検査および証明書の発行
遺伝子工学・生物技術センター(BIOTEC)
・GMO 農作物研究、分析サービス
タイ国家食品研究所(National Food Institute)
・食品政策の提言、食品技術の開発・普及、HACCP 指導
生鮮品輸出センター(POSSEC)
・バンコク郊外のタイ最大の農産物卸売市場であるタラート・タイ市場内に設置された生産野菜・
果実向けの輸出ワンストップサービスセンター。商務省、財務省、農業・協同組合省が共同で
04 年に設立し、輸出手続き、残留農薬検査が同場所で同時に実施できる。09 年 12 月現在、近
郊のドンムアン空港が国内空港化したこと、関税局でペーパレス通関が普及したことで、近年の
利用率は低迷している。
LCFA:Laboratory Center for Food and Agriculture Product Co.,Ltd
・政府が出資して 04 年に設立された輸出向け農産品・食品の検査会社。バンコクのほか、地方
(チェンマイ、ソンクラー、コンケン、サムットプラカーン、サムットサーコン)にも設立され
ている。
国立マヒドン大学栄養研究所Institute of Nutrition, Mahidol University (INMU)
・食品ラベル用の栄養分析、その他食品分析サービス、栄養研究
国立カセサート大学食品研究開発研究所Institute of Food Research and Product Development
(IFRPD) Kasetsart University
・食品ラベル用の栄養分析、その他食品分析サービス、食品技術研究
国立チュラロンコーン大学健康研究所Institute of Health Research, Chulalongkorn University
・食品リスク分析や農薬リスク評価の研究および研修開発
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2.食品関係法令
食品関係法令は、①税および価格統制に関する法律、②消費者への安全性を確保するための
法律、に大きく分類される。このうち②に該当する主な法律は以下のとおりである。
○主な食品関連法律
食品法(Food Act)1979 年 保健省食品医薬品局
食品工場設置、食品輸入の許可、製造、表示、販売、広告の許認可など食品衛生に係る運用
規則を定めている。00 年に食品法改正の準備が進められたが、依然公布されていない。
公衆衛生法(Public Health Act) 1990 年 保健省衛生局
広く国民の健康状況の維持、向上するために母子保健、伝染病予防、水道衛生管理、飲食
店、フードマーケットの設置基準等について規定している。
輸出入管理法(Import and Export of Commodity Act)1979 年 商務省外国貿易局
同法に基づき、商務省外国貿易局が輸出入禁止品目、制限品目を指定している。
消費者保護法(Consumer Protection Act )1998 年改正 消費者保護委員会事務局
消費者保護特別委員会の下、国民が消費する製品、サービスに対して消費者を保護するた
め、流通、広告等を規制している。消費者団体による代理訴訟が可能である。
消費者問題訴訟法(Consumer Case Procedure Act)2008 年 司法裁判所
裁判の二審制、訴訟手続きの迅速化、簡素化の便宜を規定している。製造・販売業者の責任
を明確化し、損害賠償訴訟で消費者側に求められてきた立証責任を業者側が担うことや、消
費者負担の軽減のために業者側敗訴の場合の業者側の裁判費用の負担も義務付ける。
製造物責任法(Product Liability Act)2008 年
対象範囲は農産物を含む製品、動産で責任対象範囲は連帯責任で製造業者に限らず、製造委
託業者、輸入業者、販売業者にまで及ぶ。
薬事法(Drug Act)1998 年改正 保健省食品医薬品局
医薬品および動物医薬品の製造、販売、輸入、使用基準等を規制している。
飼料管理法(Animal Food Control Act)1982 年 農業協同組合省畜産振興局
飼料の製造許可、製造方法、飼料の輸出入について規定している。
動物伝染病予防法(Animal Epidemic Act.)農業協同組合省農業局 1999 年改正
動物の移動、輸出、輸入の検疫、伝染病措置等について規定している。
植物検疫法(Plant Quarantine Act)2008 年改正
植物、農産物の輸出入にかかる検疫および検疫証明書の発行規則等について定められてい
る。
植物品種法(Plant Act)1976 年、植物品種保護法(Plant Variety Act)1999 年 農業協同組合省
農業局
植物、農作物の品種の輸出入、遺伝子組み換え植物、植物の品種保護の権利についての規定
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している。
危険化学薬剤法(Hazardous Substance Act)2001 年改正 工業省工場局
農薬など危険物質を分類し、輸入、輸送、保管を規定している。農業・協同組合
省農業局と連携して同法に基づく農薬の使用禁止物質を定めている。
アルコール飲料管理法(Alcohol Beverage Control Act)2007 年 保健省疾病局
国家アルコール飲料政策委員を設置し、アルコールの広告、販売の規則を定めて
いる。
工業規格法 1995 年改正 工業省
工業製品の規格、マークの制定、、告示で指定された品目(強制規格)の輸入には
工業省管轄の品質管理委員会の許可を必要とする。
(09 年 12 月時点、食品関連
はパイナップル缶詰が強制規格となっている。
)
農産品規格法(The Agricultural Standards Act)2008 年 農業・協同組合省農産品・食品規格基
準局
農産品の規格、マークの制定、任意規格と強制規格があり、告示で指定された品
目(強制規格)の輸入には農業・協同組合省管轄の農産品規格委員会の許可を
必要とする。(09 年 12 月時点、強制規格の指定品目はない。
)
3.保健省による食品の安全管理
(1)保健省の食品の安全管理体制
食品の安全性については、保健省および農業協同組合省の 2 省が主要な実施機関となって
いる。保健省では、政府の目標を達成するためにその役割を①国内に流通する食品の安全性の
確保と認証、②国内の食品製造工場の許可、製造工程の規格基準検査、③輸入される加工食品
や食品の原材料の輸入管理(ただし、食肉、水産物の輸入管理は農業・協同組合省が実施)、
④農業・協同組合省と協力し、輸出業者の需要に応えるべく農産物や食品の規格の国際基準化、
を挙げている。保健省の食品の安全性の施策に係る実施機関は次のとおりである。
表 16
保健省の食品の安全性に係る実施機関の担当事項
機関
食 品 医 薬 品 局 (FDA : Food and Drug
Administration)
- 食品管理部門
- 食品医薬品局税関事務所
- 地方の健康製品消費者保護促進部門
- 消費者の潜在能力開発部門
担当事項
- 1979 年食品法に基づき、原材料など食品の製造や加工、国
内に輸入された食品に使用されているものについて規格基準や
食品の安全性の監視および管理。
31
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機関
医科学局(Department of Medical
Science)
- 食品の品質および安全部門
衛生局 (Department of Health)
- 食品と水の衛生部門
- 栄養部門
- 環境衛生部門
健康サービス 支援局(Department of Health
Service Support)
- 健康管理システム開発事務局
- 教育部門
疫病管理局(Department of Disease Control)
- 疫病事務局
- 一般伝染病事務局
保健省事務次官局(Office of the Permanent
Secretary)
食 品 安 全 性 運 営 セ ン タ ー (Food Safety
Operation Center)
担当事項
- 食品の分析および検査、食品の安全性認証、研究、食品の安
全性の初歩的な検査方法の技術研究等
- 市場やデパート、食堂、屋台などの検査および規格基準の認
証。また、食品衛生についての研究、知識の普及など。地方の機
関への普及も含まれる。
- 国民が健康的な食生活を営むことができる健康管理システムの
開発促進。国民が、良質かつ基準を満たしているサービスを受け
る権利を保護する。(病院内での食品の安全性)
- 空港、港、バスターミナルや駅など、公衆が多く利用する場所
での食品、飲料水、氷の衛生検査を実施する。また食品や水を介
して発生する伝染病の予防法の研究、伝染病に関する広報資料
を作成する。
- コミュニティレベルから地方レベルの食品の安全性を管理する
ために、全国の県の保健事務所の消費者保護を担当している。
- 食品の安全性の取組みにおける政策、評価を提案している。
保健省の食品の安全性の取組みは、海外の食品の安全性に関
する情報の集積地でもある。これは WTO のネットワークである
INFOSAN(International
Food
Safety
Authorities
Network)の National Focal Point と呼ばれ、保健省の食品安
全性実施センターでは、分析情報や状況について情報を集めて
いる。また、他の関係機関と協力機関となっている。
出所:保健省の資料から作成。
保健省と農業・協同組合省との食品安全管理行政の役割の分担
2003年3月3日に副首相を議長として、「農産物、食品の品質管理実施指針について」の会合にお
いて農業・協同組合省の関係機関の局長、保健省副大臣、食品医薬品局局長や商務省、外務省の代
表者が保健省と農業・協同組合省の食品安全管理行政の役割の分担を以下のように公表している。
1. 農産物、食品、医薬品の輸入管理
- 医薬品、加工食品、食品製造の原材料(畜産物、ツナ、エビを除く)は保健省を担当
機関とする。
- 植物検疫、生きた動物の検疫、食肉、ツナ、エビ、飼料、農業に使用される化学
物質や薬品については農業協同組合省を担当機関とし、植物検疫や水産物、畜産
物の検疫を改善する。
2. 国内の化学品や薬品、農業資材の販売管理
- 化学品や薬品の販売登録および販売管理については、保健省を担当機関とする。
- 飼料、農業用化学品、農業用資材、種苗、繁殖用の畜産物については農業協同組
合省を担当機関とする。
3. 農場の生産規格管理システム
- 農場を登録、農場内での動物薬品や農薬など生産資材の管理、農場の規格認証制
度などについては、農業協同組合省を担当機関とする。
- 農業協同組合省は民間の協力を得て、生産農場の認証システムを早急に設定する
こと。
4. 食品の製造および加工管理
32
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国内で販売する食品を製造する食品製造工場の製造工程、品質規格管理の検査等
については保健省を担当機関とする。
- 輸出用食品を製造している工場や国内外向けの食品を製造している工場について
は、農業協同組合省を担当機関とする。
5. 農産物および食品の規格基準の設定、認証システム
- 農産物および食品の規格基準の設定については、国内向けおよび海外向けの農産
物および食品の品質規格が同等なものになるように、農業協同組合省および保健
省が協同で担当すること。(食品ではない農産物の規格については、農業協同組合
省が担当機関となる。)
- 輸出用農産物および食品の衛生証明書、動植物の検疫証明書などの規格証明書の
発行については、農業協同組合省が担当する。
- 国内で販売される食品の検査および認証については保健省を担当機関とする。
- 輸出業者の需要に応えるために、農業協同組合省のもとで公共機関グループを設
立し、農産物および食品の規格基準の認証サービスを提供する。また、民間の研
究室でこのようなサービスを実施することができるようにする。これは農業協同
組合省および保健省が担当機関となる。
-
出所:食品医薬品局の資料から作成。
(2)食品法上の管理制度
タイにおける食品衛生に関する基本法律は1979年の食品法である。同法の所管は保健省で、
同省の食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)が食品行政の主務官庁である。
同法に基づき、輸入食品を含め、国内に流通するすべての食品に係る衛生規則を省則、告示、
食品医薬品局の命令、説明の形で通達している。省則は主に食品製造や輸入の許認可に係る手
続きやその費用についての規則を定め、告示は衛生基準、危険化学物質の規制、委員会の任命
などを定めている。保健省告示は衛生規則の追加、訂正、取り消しを含め、これまで312件以
上が通達されている。最近では中国のメラミン混入問題に関する衛生規則が通達されている。
食品法では食品を輸入するすべての業者は輸入業務許可を必要とし、また、食品のリスクに
応じてすべての食品を①特定管理食品、②品質規格管理食品、③表示管理食品、④その他一般
食品、に分類し、分類に応じて食品の衛生規則や輸入手続きを管理している。その他 54 種類
の食品に製造基準(GMP)を設け、輸入食品の製造基準の適合性を管理しているほか、危険
化学物質の規制や、表示や食品添加物の規則、遺伝子組み換え食品に対する規制など、流通前
(Pre Marketing)と流通後(Post Marketing)の食品衛生を管理している。
食品委員会の役割
食品委員会は食品法に基づき、保健省次官を委員長とし、保健省の幹部、商務省国内商業局
長、関税局長、内務省代表、農業・協同組合省代表、法制委員会事務局代表のほか専門家 9
名により構成される。
33
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食品委員会の権限は同法第 8 条より、①保健大臣の権限事項を告示すること、②許可の苦
情申立審査、③許可の取消し、④不良食品の処分、⑤食品法違反に関する事項、となっている。
また食品法による保健大臣の権限は同法第 5 条、第 6 条で次のとおりとなっている。
1)担当官の選任
2)食品管理に関する省令の発布および以下の内容について官報で告示する権限
(a)特定管理食品の指定。
(b)特定管理食品の品質、標準を定める。
(c)特定管理食品以外の食品の品質、標準、生産、輸入、販売の基準を定める。
(d)食品材料の生産、輸入、販売の成分比率を定める。
(e)食品添加物、防腐剤の基準を定める。
(f)包装の品質、標準を定める。
(g)製造方法、設備の基準を定める。
(h)製造、輸入、販売を禁止する食品の指定。
(i)検査の基準を定める。
(j)ラベルの基準を定める。
食品法の食品分類
食品法に基づく食品分類の基準は次のとおりとなっている。
1)食品の安全性
消費者にとって有害または安全でないという検査結果の出る可能性が高い食品は、特定管理
食品に分類される。また許容範囲を超えた保存料が使用されている危険性があるもの、また禁
止されている保存料が使用される可能性が高い食品も管理対象食品に分類される。
2)栄養面の観点
栄養価の偏りから、食べ続けた場合に健康を損なうおそれのある食品があるが、このような
食品は栄養面で誤解を生じさせたり、消費者が栄養価を無視して特定の食品だけを食べ続けた
りすることがないよう管理対象とされる。
3)消費量
人気のある食品は、需要に応えるため、通常多くの製造者や輸入者が存在する。特に、調味
料、缶詰食品、清涼飲料、牛乳などは、製造過程が適正でなければ多数の消費者に危害をもた
らす可能性がある。従ってこれらの食品は特定管理食品として分類される。
34
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4)輸出問題
輸出用に製造される食品は、円滑な輸出を推進する観点から製造過程が厳しく管理されてい
る。このような食品は、容器、ラベルなどを含めた各製造段階で厳しく管理する必要があり、
また国際基準や消費者の需要に見合う品質を持つ必要があることから管理対象とされる。
5)事業者規模
食品産業にはあらゆる規模の事業が存在する。例えばエビのすり身や乾燥大根などは家族経
営で製造されているものが多く、簡単な製造過程である。これに対して油脂、牛乳、缶詰食品
等は、近代的設備、大規模な敷地、そして品質と安全性を維持するためにより複雑な製造過程
を必要とすることから、これらの食品は特定管理食品に分類される。
表 17
各食品分類の品目数(09 年 12 月時点)
食品分類
特定管理食品(Specific Control Food)
<危険性の高い食品、政府が製造場所および製品を厳しく管理する必要のある食品>
品質規格管理食品(Quality or Standard Control Food)
<中程度の危険性のある食品、政府が品質、規格、表示を管理する。国内の製造については製
造許可を発行する前に製造場所が検査される。>
表示管理食品 (Label Control Food)
<危険性が相対的に低い食品、政府が製造場所および表示に関しての措置を講じる。>
その他一般食品(General Food)
品目数
14
32
12
上記以外
表 18 特定管理食品(14 品目)
1
密閉容器に詰められた飲料
(No.214/2000、No.230/2001、No.290/2005)
シクラミン酸ナトリウムおよびシクラミン酸ナトリウムを
含む食品(No.113/1988)
8
食品添加物(No.281/2003)
9
10
4
5
乳幼児用調製乳、幼児および小児用連用処方調製
乳(No.156/1994、No.286/2004、No.307/2007)
乳飲料(フレーバーミルク)(No.266/2002)
発酵乳(No.289/2005)
6
7
牛乳(No.265/2002 、No.282/2004)
乳製品(No.267/2003)
13
14
乳幼児食品、幼児用および小児用連用処方食品
(No.157/1994、 No.171/1996、No.287/2003、
No.308/2007)
体重管理を必要とする人のための食品
(No.121/1989)
乳幼児および小児用補助食品(No.158/1994)
密閉容器に詰められた食品(No.144/1992、
No.179/1997、No.253/2002、No.301/2006)
アイスクリーム(No.222/2001、No.257/2002)
ステビオサイドおよびステビオサイドを含む食品
(No.262/2002) (注:「体重管理を必要とする人の
ための食品」に含まれる)
2
3
11
12
注:()内は保健省告示番号/発行年を示す。
35
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表 19
1
2
3
4
5
6
品質規格管理食品(32 品目)
17
18
19
20
21
22
バター油(No.206/2000)
パーム油(No.56/1981、No.234/2001)
ココナツ油(No.57/1981、No.235/2001)
油脂(No.205/2000)
ミネラルウォーター(No.199/2000)
酢(No.204/2000)
23
24
25
26
27
バター(No.227/2001)
チーズ(No.209/2000)
マーガリン(No.207/2000)
ギー(No.226/2001)
大豆プロテインの発酵または加水分解から得られる
調味製品(No.202/2000、No.248/2001)
補助食品(No.293/2005、No.309/2007)
密閉容器に詰められたジャムおよびゼリー
(No.213/2000)
14
コーヒー(No.197/2000、No.276/2003)
食塩(No.153/1994)
ビタミン添加米(No.150/1993)
ピータン(No.236/2001)
クリーム(No.208/2000)
ミネラル塩を使った飲料(電解質飲料)
(No.195/2000)
チョコレート(No.83/1984)
お茶(No.196/2000、No.277/2003)
ハーブティー(No.280/2004)
ある一部のソース(No.201/2000)
氷 ( No.78/1984 、 No.137/1991 、 No.254/2002 、
No.285/2004)
密閉容器に詰められた豆乳(No.198/2000)
密閉容器に詰められた飲料水(No.61/1999、
No.135 1991、No.220/2001 、No.256/2002、
No.284/2003)
魚醤(No.203/2000)
15
16
ハチミツ(No.211/2000)
ピーナッツ油(No.23/1979、No.233/2001)
31
32
7
8
9
10
11
12
13
28
29
30
ロイヤルゼリーおよびロイヤルゼリー製品
(No.294/2005)
半インスタント食品(No.210/2000)
リキュール(No.-/2009)
注:()内は保健省告示番号/発行年を示す。 リキュールについては、告示番号なし。
表 20 表示管理食品(12 品目)
1
パン(No.224/2001)
7
2
3
密閉容器に詰められたソース(No.200/2000)
調理用食塩水(No.225/2001)
8
9
4
5
6
玄米粉(No.44 号/1980)
肉製品(No.243/2001)
香味料(No.223/2001)
10
11
12
イ ン ス タ ン ト 寒 天 お よ び ゼ リ ー ( No.100/1986 、
No.263/2002)
チューインガムおよび飴(No.228/2001)
簡単な調理で食べられる食品およびすぐにそのまま
で食べられるインスタント食品(No.237/2001)
特別な目的を持つ食品(No.238/2001)
照射を受けた食品(No.297/2006)
遺伝子組み換え食品(No.251/2002)
注:()内は保健省告示番号/発行年を示す。
(3)食品の製造・輸入・表示の許認可および監督
食品を取り扱う事業者は、食品法に基づき、食品を製造または輸入する前に認可を受けなけ
ればならない。
食品法では、不適切な食品の流通を未然に防止する観点から、食品が製造または輸入される
前段階において、食品の製造許可、輸入業者許可、特定管理食品の食品調理法登録、食品登録
番号の取得、食品添加物、表示、広告の認可などの取得を義務付けている。
36
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製造・輸入の際の必要手続きは次のとおり。
表 21
食品分類
特定管理食品
品質規格管理
食品
表示管理食品
一般食品
食品分類別の製造・輸入手続き
一定規模以上の工場
(エンジン出力が 5 馬力以上
または従業員数 7 名以上)
製造許可申請
(書類名:Orr.1)
食品調理法登録申請
(書類名:Orr.17―ラベルも同
時に提出)
一定規模未満の工場
(エンジン出力が 5 馬力未満か
つ従業員数 7 名未満)
製造場所の登録申請
(書類名:Sor Bor 1)
製造許可申請
(書類名:Orr1)
食品登録/食品詳細申告書
(書類名:Sor Bor 5)
食品表示許可申請書
(書類名:Sor Bor 3―ラベルも
同時に提出)
製造場所の登録申請
(書類名:Sor Bor 1)
食品登録/食品詳細申告書
(書類名:Sor Bor 5)
製造許可申請
(書類名:Orr.1)
食品登録/食品詳細申告書
(書類名:Sor Bor 5)
製造場所の登録申請
(書類名:Sor Bor 1)
食品登録/食品詳細申告書
(書類名:Sor Bor 5)
―
製造許可書申請
(書類名:Orr.1)
輸入業者
輸入業務許可書申請
(書類名:Orr 6)
食品調理法登録申請
(書類名:Orr 17―ラベルも同時
に提出)
輸入業務許可書申請
(書類名:Orr 6)
食品登録/食品詳細申告申請
(書類名:Sor Bor 5)
(注)「ロイヤルゼリーおよびロイ
ヤルゼリー製品」、「補助食品」
はその成分内容により、食品登
録/食品詳細申告申請(書類名:
Sor Bor 5)または表示許可申請
(書類名:Sor.Bor.3)のどちらか
を提出する。
輸入業務許可書申請
(書類名:Orr 6)
食品登録/食品詳細
申告申請
(書類名:Sor Bor 5)
(注)「特別な目的を持つ食品」
は表示許可申請(書類名:Sor
Bor 3)を提出する。
輸入業務許可書申請
(書類名:Orr 6)
(注)「容器に詰められた食品の
品質また基準を維持するために
使用する物質を含む食品」、「ア
ロエベラを含む食品」は食品登
録/食品詳細申告申請(書類名:
Sor Bor 5)を提出する。
1)製造許可
一定規模以上(エンジン出力が 5 馬力以上または従業員が 7 人以上)の食品工場を設立す
るためには、工業省工場局所管の工場法に基づく製造許可のほか、保健省からの許可が必要で
ある。食品の安全性の観点からは使用する化学物質に関する資料、工場の見取り図、食品製造
37
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の工程、廃棄物処理方法等の製造に関する資料等が求められている。保健省食品医薬品局の工
場検査を受けた後、製造許可証が発行される。許可証は 3 年毎に更新される。工場が一定規
模未満(エンジン出力が 5 馬力未満でかつ従業員が 7 人未満)の場合、製造許可申請は必要
ない。
また、54 種類の食品を製造する業者は、保健省告示 193 号(2000)等に基づいて、すべて
の工場で政府により策定された GMP 基準に適合することを義務づけている。
なお、食品医薬品局の通達により、食品医薬品局の承認を受けた GMP 検査機関は次の 5 機
関となっている。
表 22 GMP 検査機関リスト
1.
2.
3.
4.
5.
BVQI(Thailand) Limited.
Thailand Productivity Institute (FTPI)
Thailand Institute of Scientific and Technology Research (TISTR)
Thai Food Processor’s Association
National Food Institute (NFI)
出所:食品医薬品局告示(2004 年 10 月 21 日付)「「GMP の認証機関リスト」(List of certification bodies for GMP
evaluation)」
2)輸入業務許可
タイ国に食料品を輸入する業者は許可書が必要である。申請者は輸入食品の保管場所、輸入
食品の仕様、製造方法に関する資料等を添付した申請書を食品医薬品局に提出する。食品医薬
品局の検査を受けた後、許可書が発行される。輸入業務許可書も製造許可書と同様、3 年毎の
更新である。また食品分類の特定管理食品、品質規格管理食品、表示管理食品は、国内の製造
販売と同様に食品を輸入する前に、食品調理法登録や食品登録番号等の取得を必要とするほか、
54 種類の食品の輸入に関しても、輸入国の製造場所が GMP と同等の品質保証の認定を受け
ていることを証明しなければならない(GMP 適合規制)と規定されている。(食品医薬品局
告示 193 号、2000)
a.FAO/WHO 国際食品規格計画(Codex)により定められた食品衛生一般原則(General
Principles of Food Hygiene)
b.HACCP システム(Hazard Analysis and Critical Control Point System)
c.ISO の品質管理制度(Quality Management System)
d.上記 a~c に準ずるその他の基準、制度(日本の場合は各都道府県の保健所からの製造
許可(営業許可)書で代行が可能。
)
38
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3)食品調理法の登録
国内で製造、または輸入されたもので「特定管理食品」に分類される食品は、製造方法を登
録しなければならない。登録には製造工程の詳細、原材料名、製品分析結果、表示方法、食品
添加物認可証明書等の多数の証明書を提出する必要がある。食品の認可基準は保健省の告示で
定められている。工場が一定規模未満(エンジン出力が 5 馬力未満でかつ従業員が 7 人未満)
の場合、食品調理法の登録は必要ない。
表 23 GMP 基準適合規制の対象品目(09 年 12 月時点)
1
乳幼児用食品、乳幼児および子
供用連用処方食品
幼児用および小児用補助食品
19
コーヒー
37
チョコレート
20
魚醤
38
21
天然ミネラル水
39
4
5
乳幼児用調製乳、幼児および小
児用連用処方調製乳
氷
密閉容器に詰められた飲用水
密閉容器に詰められたジャム、ゼリ
ーおよびマーマレード
特別な目的を持つ食品
22
23
酢
油および油脂
40
41
6
密閉容器に詰められた飲料
24
ピーナッツ油
42
7
密閉容器に詰められた食品
25
クリーム
43
8
9
10
11
12
13
14
15
16
牛乳
ヨーグルト
アイスクリーム
乳飲料
乳製品
告示 No.281
食品添加物
(2004 年)で
食品用着色料
「食品添加物」
に統一
食品用調味料
シクラミン酸ナトリウムおよびシクラ
ミン酸ナトリウムを含む食品
体重管理を必要とする人のための
食品
茶
26
27
28
29
30
31
32
33
34
バターオイル
バター
チーズ
ギー
マーガリン
半インスタント食品
一部のソース
パーム油
ココナツ油
44
45
46
47
48
49
50
51
52
ピータン
ローヤルゼリーおよびローヤルゼリ
ー製品
大豆プロテイン粉末から得られる調
味製品
蜂蜜(工場に関連する法律に基づ
いた工場の形態に該当しない製造
場所によるものを除く)
ビタミン添加米
玄米粉
調理用食塩水
密閉容器に詰められたソース
パン
ガムおよび飴
インスタント寒天およびゼリー菓子
ニンニク製品
肉製品
35
ミネラル塩を使った飲料
53
香味料
2
3
17
18
36
密閉容器に詰められた豆乳(工 54
調理済みもしくは加工済みの冷凍
場に関連する法律に基づいた
食品
工場の分類に該当しない製造
場所によるものを除く)
注 1:以上 54 品目は告示 193 号(2000)および 239 号(2001)の「食品製造方法、製造用器具および食品保存方法
を規定する食品」より。
注 2:以下の品目は 09 年 12 月時点で通達案が完成し、将来的に追加される予定である。
(1)簡単な調理で食べることができる食品またはそのままで消費することができる食品
(1.1) 容器の中に材料を詰めているもの
(1.2) そのままで消費することができる食品
(1.3) パンを除くベーカリー製品
(1.4) 保健省告示で規定された肉製品を除く肉製品
(2) クイティオ(米粉から製造された麺)
39
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4)表示の規定
国内で流通する食品は、品名、重量、賞味期限、原料等を基準に従って表示する必要があり、
また、輸入食品については、タイ語による表示を付さなければならない。食品の基本的な表示
方法は保健省告示 194 号(2000)および 252 号(2002)に従い、そのほか表示管理食品な
ど食品によって特別な注意書きが必要な場合もある。なお、輸出に関しても食品名、容量、食
品登録番号、タイ産である旨等を表示する必要がある。
5)食品登録(オーヨー)制度
食品分類の「特定管理食品」
、
「品質規格管理食品」
、「表示管理食品」および保健省告示で通
達される食品(保健省告示 221 号)などは、国内に流通する前に食品登録番号の取得を義務
付けている。取得後、通称オーヨーマークと呼ばれるマークと番号を食品に表示する必要があ
る。
食品登録番号は、保健省が定める製造業許可や輸入業務許可、各食品分類の一定の手続きを
終了していることの証明であり、また、国内で販売される食品を事前に把握することで流通後
の食品を管理することが可能となり、消費者に安心感を与えるものとなっている。特に市場に
流通している食品のリスクマネジメントを効率的に行えるものとして、同省の食品の安全管理
の基礎となる制度である。最近では 08 年 10 月、中国産粉ミルクにメラミンが混入していた
問題が起きた際に、対象となった食品登録番号を公表し、該当する商品の商品名のみならず食
品登録番号からも商品内容を確認することができた。
食品登録番号による食品情報は、食品医薬品局の以下のウェブサイトで検索が可能である。
http://wwwapp1.fda.moph.go.th/consumer/conframe.asp
食品登録番号(オーヨーマーク)例
10-2-10043-1-5100
表 24 保健省告示 221 号(2001)で指定された 34 品目
1
2
3
4
5
乳幼児用調製乳、幼児および小児用連用処方
調製乳
乳幼児用食品、乳幼児および子供用連用処方
食品
乳幼児および小児用補助食品
牛乳
乳飲料(フレーバーミルク)
40
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18
ギー
19
パーム油
20
21
22
ココナツ油
カイヨーマー
ビタミン添加米
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
発酵乳
アイスクリーム
密閉容器に詰められた食品
乳製品
密閉容器に詰められた飲用水
氷
体重管理を必要とする人のための食品
着色料
告示 281 号で食品添加物
食用調味
に統一
食品添加物
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
チョコレート
玄米粉
調理用食塩水
パン
ガムおよび飴
インスタント寒天およびゼリー菓子
特別な目的を持つ食品
ニンニク製品
香味料
容器に詰められた食品の品質または基準を維
持するために使用する物質を含む食品
16
ピーナッツ油
33
アロエベラを含む食品
17
バター
34
放射線照射の工程を受けた食品
注:上表の 32、33 以外はすべて特定管理食品・品質規格管理食品・表示管理食品に分類されている。
オーヨーマークの記載は下記のように白地と黒字で標記され、そのラベルは 2cm 以上の大
きさでなければならない。
食品登録番号の各数字の意味は次のようになっている。
xx-#-@@@@@-$-****
XX- 製造場所または輸入場所がある県の番号を示す。
工場規模の製造の場合は製造承認を得た場所の県の番号、工場規模未満の製造場所の場
合は、その製造場所がある県の番号が示される。
県別番号一覧
番号
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
県名
バンコク
サムットプラカーン
ノンタブリー
プラトゥームタニ
アユタヤ
アントン
ロッブリー
シンブリ
チャイナ―ト
サラブリ
チョンブリ―
ラヨーン
チャンタブリ
トラート
番号
37
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
県名
アムナチャローン
ノンブアランプーン
コンケン
ウドンターニー
ロイエイ
ノンカイ
マハサラカーム
ロイエット
カラシン
サコーンナコーン
ナコンパノム
ムクダハン
チェンマイ
ランプ―ン
41
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番号
64
65
66
67
70
71
72
73
74
75
76
77
80
81
県名
スコータイ
ピサヌローク
ピチット
ペチャブーン
ラチャブリ
カンチャナブリ
スパンブリ
ナコンパノム
サムトサコーン
サムトソンクラーン
ペブリ
プラチュワキリカーン
ナコンシータマラート
クラビー
24
25
26
27
30
31
32
33
34
35
36
チャチュンサオ
プラチンブリ
ナコーンナヨーク
サケオ
ナコーンラチャシマー
ブリラム
スリン
シーサケート
ウボンラチャタニー
ヤソートン
チャイヤブーン
52
53
54
55
56
57
58
60
61
62
63
ランパーン
ウトラディット
プレー
ナン
パヤオ
チェンライ
メーホーソン
ナコンサワン
ウタイタニ
カンペンペット
ターク
82
83
84
85
86
90
91
92
93
94
95
96
パンガー
プーケット
スラターニー
ラノーン
チュンポーン
ソンクラー
サトゥン
トラン
パッタルン
パッタニー
ヤラー
ナラティワート
注:28、29、38、59、68、69、78、79、87、88、89 は該当なし。
#- 製造場所または輸入場所および、許可発行行政組織を示す。
分類番号
1
2
3
4
食品医薬品局が製造許可した製造場所の場合
県保健事務所が製造許可した製造場所の場合
食品医薬品局が輸入許可した輸入場所の場合
県保健事務所が輸入許可した輸入場所の場合
@@@@@- 製造許可番号または輸入許可番号、工場規模未満の場合は製造場所番号を示す。
最初の 3 桁は許可番号、工場規模未満の場合は製造番号を示す。
残りの 2 桁は許可修得年、工場規模未満の場合は製造場所番号を示す。
$-
食品登録番号を発行した行政組織番号を示す。(食品医薬品局、地方の保健所に区分さ
れる)
行政組織
食品医薬品局
県保健事務所
分類番号
1
2
****- 行政組織によって決められた製品番号を示す。
食品登録番号の例) 10-2-10043-1-5100 の場合
許可承認場所
場所区分
許可番号
許可取得年
許可発行場所
製品番号
10-2-10043-1-5100
バンコク
国内(製造)
100
2000 年(仏歴 2543 年)
食品医薬品局
5100
42
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6)広告許可
食品法に基づき食品の広告はその形態、媒体を問わず、事前に食品医薬品局の許可を必要と
する。食品の品質や効用に関する虚偽の広告は禁じられており、TV の CM やチラシなどで食
品の効能や特徴を広告する場合、例えば、
「おいしい」、「さわやか」
、「食べると~になる」と
いった表現を使用する際は許可が必要である。ただし、スーパーなどで配布している折込みチ
ラシなどで食品名と値段のみを記載する場合は、許可を必要としない。
これについては、食品医薬品局告示 04 年 2 月 9 日付および 08 年 9 月 12 日付け「食品の広
告について」が出されており、以下のようなことが定められている。
1)事前に許可を得なければならない。
2)許可の期限は 2 年間。
3)消費者を誤認させる広告であってはならない。
4)許可の内容と異なる広告の禁止。
5)インターネットでの広告の基準。
6)
「新鮮」
、
「新しい」などの言葉の使用方法、「有機」の内容(CODEX の推薦によるも
の)
、
「自然」の使用基準などのほか、注意書きの基準、半加工食品の広告の規定。
食品法に基づき、同法第 40 条の「食品の効能や品質、特徴について嘘や偽り、消費者を誤
解させてはいけない。」に違反し、食品の広告を行った場合、3 年以内の禁固または 3 万バー
ツ以内の罰金あるいは両方が科せられる。また第 41 条の「事前の許認可」を受けずに広告した
場合は、5,000 バーツ以内の罰金が科せられる。
なお、アルコール飲料の広告については 07 年アルコール飲料管理法が 08 年から施行され、
特別な広告規制を実施している。そのため、アルコール飲料の広告の違反は同法に基づいて処
罰の対象となっている。
7)工場の監督
食品基準を満たす安全な食品が市場に流通することを目的とし、許認可後も工場への監督が
行われる。基準に満たない食品を製造している場合は、法的措置にいたることもある。国内す
べての食品工場とその敷地を定期的に検査するとともに、製品をサンプリングし、基準を満た
しているかどうかを検査する。基準に満たない場合は没収、不良品回収、起訴などの法的措置
が執られる。工場の監督は大きく分けて通常検査と特別検査がある。
a.通常検査
基本的に食品医薬品局の年次計画にしたがって行われる。
‐許可前検査:新規の工場、もしくは許可後に改装された工場の全体的な検査
‐定期検査:すでに許可を得ている工場の定期的検査
‐フォローアップ検査:定期検査で要求された改善が施されているかを確認する検査
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b.特別検査
綿密な調査や、起訴のために必要な情報を得るための特別な目的を持った検査
8)市場検査
市場に流通している食品の安全性、品質を確認するため、市場から食品をサンプリングし、
基準を満たしているかどうかを検査する。市場検査は食品医薬品局のほか、複数の関係機関が
連携して実施する。
9)食品法違反者の公表
食品医薬品局では、月に 1 回程度のペースで食品、医薬品、医療器具、化粧品、向精神剤
の取り扱いで各法律に違反し、処罰の対象となった業者を同局ウェブサイト内の「処罰の結果」
にて公表している。(注:http://www.fda.moph.go.th/「報道関係者向けニュース」の題で掲載さ
れている。)
食品については、食品法に基づく衛生規則や保健省告示の規定に違反したものが、09 年 1
月~12 月までで 75 件となっている。内訳は国内の製造に関するものが 1 件、広告に関するも
のが 35 件、輸入食品に関するものが 39 件となっている。輸入食品の違反が、前年と同様に
最も多い件数となっている。なお、輸入食品の違反事例としては、指定外食品添加物の申請を
していなかった事例が最も多いものとなっている。
表 25
食品の違反の内訳(2008 年~2009 年)
2008 年
55 件
4 件
44 件
103 件
事例
食品の輸入に関する違反
食品の製造に関する違反
食品の広告に関する違反
合計
2009 年
39 件
1 件
35 件
75 件
出所:食品医薬品局ウェブサイトの資料から作成。
(4)食品の表示
1)食品の表示に関する告示
食品の表示については、消費者保護法(1979 年、改正法 1998 年)および食品法で義務付
けている。しかし、その規制は食品法による表示規則の方がより厳しいものとなっている。
消費者保護法は、表示事項に関して同法の第 31 条で以下の内容を示さなければならないと
44
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規定している。
(a) 製造者もしくは販売目的の輸入者の名称または商標
(b) 製造場所もしくは輸入事業の営業場所
(c) その商品が何の商品であるかを示す内容の提示。輸入商品である場合は製造国名
の提示。
(d) その他、必要な内容として、価格、量、使用方法、説明、警告、使用期限の年月
日(ある場合)
消費者保護委員会がこれらに従っていないと判断した場合、同委員会は表示ラベルの使用中
止または是正を命じる権限を有している。
2)食品法に基づく表示事項
保健省告示 194 号「表示について」および 252 号「表示について(第 2 版
)」により、市場に
流通する食品は次の義務表示項目が適用される。
なお、これらの告示の内容に違反した場合、罰則規定として食品法の第 51 条の 3 万バーツ
以下の罰金が科せられる。
○義務表示項目
(1)
食品名
(2)
食品登録番号
(3)
輸入者の名前および住所並びに製造国名
(4)
メトリック法による食品量
(4.1) 個体の食品は、正味の重量を表示すること。
(4.2) 液体の食品は、正味の体積を表示すること。
(4.3) 半固体、半液体の食品は、正味の重量または体積を表示すること。
(4.4) その他の食品は賞味の重量を表示すること。
(4.5) 液体または水に具などの小片が混ぜられ、明確に分離できる食品は、具の重量(drained weight) を表
示すること。
(5)
主要成分
全体の重量に対する主要成分のおよそのパーセンテージを多いものから順に記すこと。
ただし、次の場合は除く
(a) ラベルの総面積が 35 平方センチメートルより小さい食品。しかしこの食品については、包装の上に
主要成分を表示しなければならない。
(b) 食品添加物や香料、調味料、着色料を除いて主要成分が 1 種類のみの食品
(6)
もし使用している場合、
「保存料使用」と表示すること。
(7)
もし使用している場合、
「天然着色料使用」または「合成着色料使用」と表示すること。
(8)
もし使用している場合、
「.....を調味料として使用」と表示すること。
(空白の部分には、使用した調
45
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味料の名前を記載)
(9)
もし使用している場合、
「.....を砂糖の代わりに甘味料として使用」と表示すること。
(空白の部分に
は、砂糖の代わりに使用した甘味料の名前を記載)を 2mm 以上の文字で背景と対比色で表示すること。
(10)
もし使用している場合、場合に応じて「天然香料」
「天然に似せた香料」
「合成香料」
「天然調味料」
「天然に似せた調味料」と表示すること。
(11)
製造年月日または製造年月、賞味期限の年月日または食品の品質を維持できる期限の年月日
これらを「製造」
、
「賞味期限」または「~までに賞味すること」などと書いて次のように表示すること。
(11.1)保存期間が 90 日以内の食品の場合、賞味期限年月日
(11.2)保存期間が 90 日を超える食品の場合、製造年月または賞味期限年月日。
(11.3)食品医薬品局が告示で規定した食品の場合、製造年月日および賞味期限年月日。
(11.1)、(11.2)、(11.3)の記載に基づく表示は、日月年の順に従って表示しなければならない。また、月の表示
には文字を用いてもよい。なお、賞味期限年月日は「年月日までに賞味すること」で代用できる。
(12)
適切な保存方法(もしあれば)
(13)
調理法(もしあれば)
(14)
乳児または幼児あるいは特定の者を対象としている食品の場合、必要な注意書きまたは使用方法。
(15)
その他保健省または食品医薬品局が告示で規定した食品の場合、保健省または食品医薬品局が規定し
た表示。
=================
○保健省告示第 194 号(2000)「表示について」
保健省告示第 194 号(2000)
「表示について」
保健省告示「表示について」を改定することが適切とし、タイ王国憲法の第 29 条、第 35 条、第 48 条およ
び第 50 条が保証する個人の自由と権利に関する条項を含む法である 1979 年食品法の第 5 条および第 6 条
(10)の記載に従い、保健省大臣は次のように告示を出すものとする。
第1項
(1)
(2)
第2項
(1)
(2)
(3)
(4)
第3項
(1)
(2)
(3)
(4)
取り消し
1982 年 4 月 29 日付の保健省告示 1982 年第 68 号「表示について」
1985 年 9 月 30 日付の保健省告示 1985 年第 95 号「表示について(第 2 版
)」
次の食品を表示義務がある食品とする。
特定管理食品
品質規格管理食品
大臣が表示管理食品として告示した食品
上記(1)、(2)、(3)以外の食品
消費者に販売される食品にはタイ語による表示がなければならない。外国語が併記されてもよ
い。また、食品医薬品委員会が表示をしなくても良いと例外を認めた場合を除き、以下にある
詳細を表示しなければならない。
食品名
食品登録番号
国内で製造された食品の場合は製造者又は包装者の名前および住所、輸入された食品の場合は
輸入者の名前および住所並びに輸入国名を場合に応じて記載すること。なお、国内で製造され
た食品については、製造者又は包装者の本社の名前および住所の記載でもよい。
メトリック法による食品量
(4.1)
個体の食品は、正味の重量を表示すること。
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(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
第4項
第5項
(1)
(2)
(3)
(4)
第6項
(4.2)
液体の食品は、正味の体積を表示すること。
(4.3)
半固体、半液体の食品は、正味の重量または体積を表示すること。
(4.4)
その他の食品は正味の重量を表示すること。
液体または水に具などの小片が混ぜられ、明確に分離できる食品については、具の
重量(drained weight)を表示すること。
重量に対する主要成分のおよそのパーセンテージを表示すること。ただし、食品医薬品局が重
量に対する主要成分のパーセンテージを表示するよう告示で規定したものは除く。また、パー
センテージは多いものから表示すること。なお、消費する前に薄めたり、溶かさなければなら
ない食品で食品医薬品局が告示で規定したものはラベル上の記載に従って消費者が食べること
ができるよう、薄めたり、溶かされた液体の状態でパーセンテージを表示すること。
使用している場合、
「保存料使用」と表示すること。
使用している場合、
「天然着色料」又は「合成着色料」と表示すること。
「.....を調味料として使用」と表示すること。
(空白の部分には、使用した調味料の名前を記
載)
「.....を砂糖の代わりに甘味料として使用」と表示すること。
(空白の部分には、砂糖の代わり
に使用した甘味料の名前を記載)を 2mm 以上の文字で背景と対比色で表示すること。
使用している場合、場合に応じて「天然香料」
「天然に似せた香料」
「合成香料」
「天然調味料」
「天然に似せた調味料」と表示すること。
製造年月日、製造年月、賞味期限の年月日、またはその食品が品質を維持できる期限の年月日
を「製造」
「賞味期限」
「~までに賞味すること」などと書いて次のように表示すること。
(11.1)
保存期間が 90 日以内の食品の場合、賞味期限年月日。
(11.2)
保存期間が 90 日を超える食品の場合、製造年月又は賞味期限年月日。
(11.3)
食品医薬品委員会が告示で規定した食品の場合、製造年月日および賞味期限年月
日。
(11.1)、(11.2)、(11.3)の記載に基づく表示は日月年の順に従って表示しなければな
らない。また、月の表示には文字を用いてもよい。尚、賞味期限年月日は、「年月
日までに賞味すること」で代用できる。
適切な保存方法(あれば)
調理法(あれば)
乳児又は幼児あるいは特定の者を対象としている食品については、必要な注意書きや使用方法
を表示すること。
食品医薬品局が告示で規定した食品については、食品医薬品局が規定した表示をすること。
第 2 項(4)の記載に基づく食品のラベルは、少なくとも(1)、(3)、(4)および(10)の項目を表示し
なければならない。
消費者に販売される食品ではなく、調理者もしくは食品販売者向けの食品は、第 3 項の記載に
基づいた表示をすること。ただし、第 3 項(5)から第 3 項(10)と第 3 項(12)から第 3 項(15)の記
載に基づいた、マニュアルまたは詳細を示した書類を添付した食品は、第 3 項(1)から(4)およ
び(11)を表示するのみでよい。
消費者に販売される食品ではなく、第 3 項および第 4 項の記載に従って表示をしなくてもよい
食品は、タイ語で表示しなければならない。ただし、輸入された食品については英語で表示し
てもよいが、少なくとも次の項目がなければならない。
食品名および食品の種類
食品登録番号
メトリック法による食品の正味の重量
国内で製造された食品の場合は製造者の名前および住所、輸入された食品の場合は輸入者の名
前および住所並びに輸入国名を記載すること。ただし、国内で製造された食品の場合、製造者
の本社の名前および住所の記載でもよい。
輸出する食品の表示は、何語で記載しても良いが、少なくとも以下の項目がなければならな
い。
6.1 製造国名
6.2 食品登録番号(あれば)
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第7項
(1)
(2)
第8項
第9項
第10項
第11項
(1)
(2)
(3)
第12項
第13項
(1)
(2)
第14項
第15項
(1)
(2)
(3)
第16項
以下の食品の表示は、使用前に食品医薬品局の検査を受け、使用許可を得なければならない。
特定管理食品
大臣が告示で規定したその他の食品
使用許可を得た食品のラベルには、食品医薬品局が規定した様式に従い、食品登録
番号を表示しなければならない。
第 2 項(1)、第 2 項(2)、第 2 項(3)の記載に基づいた食品の食品登録番号の表示は、食品医薬品
局が規定した原則、方法、条件に従わなければならない。
食品ラベルは食品の容器および、または食品の容器を詰めた箱にはっきりと見えるように貼り
付ける又は表示しなければならない。また、容器もしくは箱の面積にラベルの大きさが適合す
るように貼り付けもしくは表示しなければならない。
食品のラベルは、直接的、間接的であれ、他の種類の製品との間に食品、項目、絵、写真、マ
ーク、記号もしくは商標に誤解を生じさせるものであってはならない。
項目、絵、写真、マーク、記号もしくは商標を表示するラベルは、ラベル内の表記が何語であ
っても、
不適切な信用を生じさせるような虚偽、欺くものであってはならず、また、重大な誤解を生じ
させるものであってはならない。
食品名、原材料、成分のパーセンテージ、重量を表示しないもの、食品の効能について虚偽の
表示をするもの、もしくは信用を得るための欺くものであってはならない。
全く含まれていない物質、もしくは効能を得るためには不十分な量しか含まれていない物質を
表す項目、名前、絵、写真、マーク、記号もしくは商標を表示することによって、それらが含
まれているように誤解を生じさせるものであってはならない。
ラベルの項目ははっきりと見え、読めなければならない。
第 3 項(1)、第 3 項(4)および第 3 項(11)の記載に基づいた項目の表示は、はっきりと見える場所
に表示しなければならない。
第 3 項(11)の記載に基づいた項目が容器の下方に表示されている場合、製造年月日、製造月
日、賞味期限年月日、品質保証年月日が表示されている場所を示す記述がラベル内になければ
ならない。
ラベルの背景色はおよびラベルの項目の色は表示事項がはっきりと読めるように、対比色でな
ければならない。また、文字の大きさはラベルの面積に適した大きさでなければならない。た
だし、以下の項目は食品医薬品局が規定する文字の大きさ、場所、様式に従わなければならな
い。
食品登録番号
第 3 項(15)の記載に基づく項目
商標を表示しているラベルについては、食品医薬品局が「記号(訳注:タイ語でタラー)」もし
くは「商標(訳注:タイ語でクルアンマーイ・カーンカー)」という語を商標と併用して使用す
ることを指示することがある。これは、その食品に対して消費者の誤解を防ぐためである。
第 3 項(1)の記載に従う食品名は、重大な誤解を生じさせるもの、虚偽、信用を得るための欺
き、美しいタイ文化を損なわせるもの、タイ語の価値を貶めるものであってはならない。ま
た、食品名は、横書きで項目が繋がり、文字の大きさが同じくらいであり、はっきり読めるこ
とができるもので、かつ、以下の項目のうち 1 つを使用するものでなければならない。
食品の固有名、普通名、もしくは通称。
食品の種類を表す名前。
商業上の名前。この名前を使用する場合は、食品名を規定するために、食品の種類を表示する
項目がなければならない。その項目は商業上の名前と同じ並びに表示してもよく、また、文字
の大きさは商業上の名前と異なっていてもよい。いずれにしても、はっきりした表記でなけれ
ばならない。
食品に対する消費者の誤解を防ぐため、食品医薬品局は、食品名に何かしらの事項を含むよう
に規定することがある。それは例えば、包装含有物質(訳注:または包装媒体)(packing
media)、製造プロセス、食品の外見、植物の部分の種類(訳注:直訳)、食品の起源である部分
(訳注:直訳)である。
当告示が施行される以前に、1985 年 9 月 30 日付け保健省告示第 95 号(1985 年)「表示につい
48
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第17項
第18項
て(第 2 版)」で改定された 1982 年 4 月 29 日付け保健省告示第 68 号(1982 年)「表示につい
て」に基づいて発行された食品ラベル使用証明書は、当告示が施行された日から 2 年以内であ
れば引き続き使用できる。
当告示が施行される前に許可を得ている食品の製造業者および輸入業者は、当告示が施行され
た日から 1 年以内に食品登録番号を申請するものとする。申請後は、当告示が施行された日か
ら 2 年以内は第 11 項に従った実施が猶予され、残っている既存のラベルも当告示が施行され
た日から 2 年以内に限り使用が認められる。
当告示は官報に告示された日の翌日から数えて 180 日後から施行される。
2000 年 9 月 19 日告示
Korn Thupparungsri
保健省大臣
○保健省告示 第 252 号(2002)
「表示について(第 2 版)
」
保健省告示 第 252 号(2002)
「表示について(第 2 版
)」
保健省告示「表示について」を補足改定することが適切とし、タイ王国憲法の第 29 条、第 35 条、第 48
条および第 50 条が法律上の条項に基づいて保証する個人の自由と権利に関する条項を含む法である 1979
年食品法の第 5 条および第 6 条(10)の記載に従い、保健省大臣は次の通り告示を出すものとする。
第1項
第2項
(1)
(2)
(3)
(4)
第3項
2000 年 9 月 19 日付の保健省告示第 194 号(2000 年)
「表示について」の第 3 項を取り消し、以下
の内容に代える。
「(5)全体の重量に対する主要成分のおよそのパーセンテージを、多いものから順に記す。ただし、
次の場合を除く。
(a) ラベルの総面積が 35 平方センチメートルより小さい食品。しかし、この食品については、
包装の上に主要成分を表示しなければならない。
(b) 食品添加物や香料、調味料、着色料を除いて主要成分が 1 種類のみの食品。
」
2000 年 9 月 19 日付の保健省告示第 194 号「表示について」の第 5 項を取り消し、以下の内容に
代える。
「第 5 項 消費者に販売される食品ではなく、第 3 項および第 4 項の記載に従って表示をしなくて
もよい食品は、タイ語で表示しなければならない。ただし、輸入された食品については英語で表示
してもよいが、少なくとも次の以下の項目がなければならない。
食品の名および食品の種類
食品登録番号(あれば)
メトリック法による食品の正味の重量
国内で製造された食品の場合は製造者又は包装者の名前および住所、輸入された食品の場合は輸
入者の名前および住所並びに製造国名を記載すること。ただし、国内で製造された食品について
は製造者又は包装者の本社の名前および住所の記載でもよい。
」
当告示は官報に告示された日の翌日から施行される。
49
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2002 年 5 月 30 日告示
Sudarat Keyurapan
保健省大臣
○保健省告示第 252 号(2002)
「表示について(第 2 版
)」の全文
表 26
食品表示例
1)茶葉
商品名
商品の種類
賞味の重量
製造業者
主要成分
消費方法
輸入業者
賞味期限
一番茶 京番茶 OSK ブランド
(OSK) Ichibancha Kyobancha
(粉末の日本産緑茶)
正味の重量:40 グラム
製造業者:*******************
*********************
食品登録番号
主要成分:緑茶 100%
消費方法:熱湯 1 カップの中にティーバック 1 袋を入
れ、そのままでしばらく置き、ティーバックをカップ
から取り出す。(ティーバック 1 袋につき 2~3 回使用
可能)
輸入業者:*********************************
*********************************************
賞味期限:(パッケージに表示)
(茶色)(061-125)
2)米菓
商品名および食品の固有名、普通名
称、通常に食品を呼ぶのに使う名称
(カッコ内)
主要成分
製造業者
輸入業者
正味の重量
賞味期限
商品名:米菓キネモチ(米から作った菓子)
主要成分:もち米 91.00%、植物油 6.60%、
塩 1.19%、のり 0.66%、えび 0.33%、調味用
ソース 0.22%
製造業者:******************
電話番号:**************
輸入業者:******************
****************************************
****************************************
重量:67g
賞味期限:パッケージに表示
3)冷凍サンマ(一夜干し)
商品名
数量
製造業者
および販売業者
消費方法
保存方法
賞味期限
製造年月日
商品名:サンマ一夜干し(サンマ)
SANMA ICHIYABOSHI(NEW PACK)
数量:2 匹/パック
製造業者および販売業者名:***********
消費方法:弱火で焼いたり、日本の醤油をつけて食
べる。栄養価を高めるために好みに合わせて、生鮮
野菜を添えてもよい。
保存方法:冷蔵庫の中で保存
賞味期限:製造年月日から 1 年
製造年月日:2007 年 9 月 21 日
50
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3)特別な注意書き
通常の表示規定のほかに、特別な注意書きの表示が義務付けられている食品もあり、これら
の食品の表示については保健省告示により品目別に詳細を規定している。品目別の表示規則
(日本語仮訳)については本章の別添のとおりである。なお、品目別の保健省告示の原文ある
いは英訳は食品医薬品局ウェブサイト(http://www.qmaker.com/fda/new/web_cms/)で確認
することができる。
4)認証の表示
タイ国でのイスラム教徒用の食品であるハラール食品(Halal)
、HACCP 等の製造標準およ
び政府機関からの査証を得た製品などの表示は許可されている。ただし、政府機関からの査証
を得た印を使用する際は、検討用に査証証拠を提出すること。また、政府機関の査証を受けて
いない印の表示は禁止されている。
5)一般小売以外の食品の表示
①調理業者、飲食店またはホテルに直売される食品の表示
消費者に直接販売される食品の表示と、同様に表示しなければならない。表示ラベルに
は次の事項を表示し、ほかの表示に関しては添付書類等で表示しなければならない。
・ 品名
・ 総重量または容量
・ 製造年月日、賞味期限
・ 食品登録番号
・ 製造者または共同製造者(いる場合)の氏名および住所
② 食品工場の原料(消費者に直売されない)として販売される食品の表示
これらの食品表示はタイ語で表記しなければならない。輸入品の場合は英語表示でよい
が、少なくとも下記の事柄が表示されていること。
・ 食品名および食品の分類または種類
・ 食品の総重量または容量
・ 製造者名および製造国名
・ 食品登録番号
51
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③輸出用食品の表示
表示ラベルは、どの言語で表示しても良いが、次のような事柄が少なくとも表示されて
いなければならない。
・
食品名
・ 総重量または容量
・ 食品登録番号
・ 「タイ製」であることを示す文字表示
④特定管理食品の輸出用ラベルの追加
特定管理食品で既に食品調理法の許可を得ているが、輸出先の買い手の要望に応じるた
め、登録済みの表示ラベルと違う表示を輸出品に使用したい場合は、輸出用表示ラベルの
追加申請書および以下の書類を提出する必要がある。
・ 「輸出用追加ラベル」の申請書 1 部
・ 輸出用に使用したいラベル 2 部
・ 外国語ラベルの翻訳(英語以外の外国語)1 部
*ラベルの表示はどの言語でも良いが、次の事柄が少なくとも表示してあること。
・ 食品名
・ 総重量
・ 食品調理法番号
・ 「タイ製」の文字
6)その他の 表示規制
① 一部の菓子類への栄養成分表示の義務付け
ポテトチップス、米菓などの 5 種類の菓子には簡易な栄養成分の表示およびタイ語で
「消費は控えめに、また健康のためにエクササイズをしましょう。」との特別な注意書きの
表示が義務付けられている。栄養成分表示をする場合は、98 年 3 月 20 日付保健省告示第
182 号「栄養成分表示」
、01 年 6 月 21 日付同省告示第 219 号「栄養成分表示(第 2 版)」
に従って表示する必要がある。
52
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○保健省告示第 305 号(2007)「ある一部のすぐにそのままで食べられる加工食品(Ready to
eat food)の表示について」
保健省告示第 305 号(2007)
「ある一部のすぐにそのままで食べられる加工食品(Ready to eat food)の表示について」
消費者に栄養成分に関する情報を提供するためまた、栄養成分に関する問題の予防措置を支援するために
1979 年食品法の第 5 条、第 6(10)条の記載に従い、食品委員会の提案により保健省大臣は以下の通り告示
を出すものとする。
第1項
第2項
第3項
第4項
第5項
第6項
以下のような消費者への販売を目的として容器に詰められたある一部のすぐにそのままで食
べられる加工食品(Ready to eat food)に栄養成分の表示を義務付ける。
(1)ポテトチップスもしくはフライドポテト
(2)ポップコーンもしくはコーンスナック
(3)米菓もしくは膨化状のスナック(Extruded snack)
(4)クリスピーブレッドもしくはクラッカーまたはビスケット
(5)サンドウエハー(詰め物入りのウエハー)
第 1 項に従った食品の表示は、保健省告示「表示について」
、その食品に従った表示および本
告示に従わなければならない。
第 1 項に従った食品の栄養成分の表示には、以下のいずれかに従わなければならない。
(1)
保健省告示「栄養成分の表示について」の別添リスト 1 番の 1.1 の栄養成分の表示枠の
型および条件に従い表示する。
(2)
栄養成分を省略して表示する場合、保健省告示「栄養成分の表示について」の別添リス
ト 1 番の 1.2 の栄養成分表示枠の型および条件に従って、表示しなければならない。そ
の場合、栄養成分の表示は、総エネルギー、総脂肪分、蛋白質、炭水化物、糖分、ナト
リウムのみを表示する。また、消費量 1 単位内に 2 ミリグラム以上のコレステロール
が含まれている場合は、コレステロールも表示する。但し、第 3 項(2)に従った食品の
表示において、販売促進のために栄養価値があることの文言が記載されている食品の場
合や、販売促進のためにある特定の消費者向けであることを明記した食品の場合は、保
健省告示「栄養成分の表示について」の別添リスト 1 番の 1.1 に従わなければならな
い。
第 1 項に従った食品の表示には、
「消費は控えめに、また健康のためにエクササイズをしまし
ょう」という旨の注意書きを背景と対比色の明確な文字で記載しなければならない。
当告示が施行される前からすでに存在している第 1 項に従った食品の製造者および輸入者
は、当告示が施行されてから 1 年内に実施しなければならない。また、既存の余剰分のラベ
ルは使用してもよいが、当告示が施行されてから 1 年を超えて使用することはできない。
当告示は官報に告示された日の翌日から数えて 90 日を過ぎてから施行される。
2007 年 8 月 30 日告示
Morakot Konkasaem
保健省副大臣
保健省大臣代理
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○食品医薬品局告示「ある一部のすぐにそのままで食べられる食品(Ready to eat food)の表示
についてに関する説明」
食品医薬品局告示
保健省告示第 305 号(2007)「ある一部のすぐにそのままで食べられる食品
(Ready to eat food) の表示について」に関する説明
現在、栄養成分の摂取が適切ではないことから発生する国民の健康問題が深刻化している。1997 年の調査
では、タイの 6 歳以下の子供の 40%が栄養の過剰摂取傾向にあるということが明らかになった。これは、伝
染する病気ではないが、例えば肥満、糖尿病、高血圧症、心臓病、血管疾患といった国にとって深刻な病気に
繋がり、タイの経済に影響を及ぼすとされている。そのため、政府は政策として、各関係部署に栄養問題の予
防措置を設定させた。栄養成分の表示はその問題予防措置のひとつである。そのため、保健省食品医薬品局
は、消費者が適切な商品を購入できるよう、2007 年 8 月 30 日付け保健省告示第 305 号(2007)「ある一部の
すぐにそのままで食べられる加工食品(Ready to eat food)の表示について」を発効し、ある一部のすぐにその
ままで食べられる食品のラベルに栄養成分の情報の表示について規定した。 以下はその重要な点である。
第1項
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
第2項
2.1
以下のような 5 種類の消費者への販売を目的として容器に詰められたある一部のすぐにそのま
まで食べられる加工食品に栄養成分の表示を義務付ける。
ポテトチップスもしくはフライドポテト:例えば
平らにしたジャガイモを揚げたもの、平らにしたジャガイモを焼いたもの、平らにしたジャ
ガイモを揚げたものまたは焼いたものでハーブ味やオニオンチーズ味といった味付けがされ
ているものなど。
ポップコーンもしくはコーンスナック:例えば
ポップコーン、キャラメルバターをコーティングしたポップコーン、チョコレート味のポッ
プコーン、チーズ味のコーンスナック、砂糖およびバターをコーティングしたポップコー
ン、チョコレートをコーティングしたポップコーン、キャラメルバターをコーティングした
ポップコーンなど。
米菓もしくは膨化状のスナック(Extruded snack):例えば
ハーバルスナック、イモのスナック、エビのスナック、イモのスナックでチョコレートをコ
ーティングしたもの、大豆の粉のスナック、チョコレートをコーティングした焼き菓子、の
りを巻いたもち米の焼き菓子、ストロベリー味の焼き菓子、トムヤム味の米菓
クリスピーブレッドもしくはクラッカーまたはビスケット:例えば
- チョコレートでコーティングしたクリスピーブレッド、クリームチョコレートが詰められた
クリスピーブレッド、チーズ味のクリスピーブレッド、ミント味のビスケット、オレンジ味の
ビスケット、クリームクラッカー、ブルーベリークリームのサンドビスケット、レモンシャー
ベットクリームのサンドビスケット、チョコレート味のビスケット等である。
サンドウエハー(詰め物入りのウエハー):例えば
- グリーンティー味のクリームが詰められたウエハー、ブルーベリー味のクリームが詰められた
ウエハー、クリームチョコおよびバタークリームが詰められたウエハー、バニラ味のクリーム
が詰められたウエハー、ココアクリームでコーティングしたウエハー等である。
第 1 項に従った食品ラベルの表示は以下のように実施すること。
保健省告示「ラベルについて」および各食品の表示が保健省告示で特定されているものについ
ては各告示に従い、栄養成分の表示については以下のいずれかに従わなければならない。
2.1.1
1998 年 3 月 20 日付け保健省告示 第 182 号(1998)「栄養成分の表示について」に
従いすべての栄養成分を表示する。
2.1.2
または、1998 年 3 月 20 日付け保健省告示 第 182 号(1998)「栄養成分の表示につ
いて」に従い、省略して栄養成分を表示する。この場合、栄養成分は、総エネルギ
ー、総脂質、たんぱく質、総炭水化物、糖分、ナトリウムを表示し、消費量 1 単位
につき 2 ミリグラム以上のコレステロールが含まれている場合は、コレステロールも表
示する。
54
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2.2
第3項
第4項
第5項
栄養成分を省略して表示する場合の分析については、総エネルギー、総脂質、たん
ぱく質、総炭水化物、糖分、ナトリウム、コレステロールのみでもよい。
カルシウムが含まれている、たんぱく質が豊富である等の文言の使用や、省略した
栄養成分の表示に記載されている以外の栄養成分を表示する場合、2.1.1 に従い、
すべての栄養成分を表示しなければならない。
「消費は控えめに、また健康のためにエクササイズをしましょう。
」という旨の注意書きを背
景と対比色の明確な文字で記載しなければならない。
2007 年 8 月 30 日付け保健省告示第 305 号(2007)「ある一部のすぐにそのままで食べられる加
工食品(Ready to eat food)の表示について」は 2007 年 12 月 19 日より施行される。
第 1 項に従った製造業者および輸入業者で、本告示が施行される前から存在している業者は
2008 年 12 月 18 日までに本告示に従わなければならない。また、既存のラベルは 2008 年 12
月 18 日まで使用することが可能である。
第 1 項の製造業者および輸入業者で、1998 年 3 月 20 日付け保健省告示第 182 号(1998)「栄養
成分の表示について」に従い正しい表示を行っている業者および本告示枠外の業者については
本告示に従っているものとする。
食品医薬品局ではここに告示し、関係する各業者に対し、以上に説明した保健省告示に従い実
施するようお願いする。もし、不明な点等がある場合は、保健省食品医薬品局食品管理委員
会、電話 0-2590-7173、0-2590-7178 または 0-2590-7185 まで取扱時間内に問い合わせいただ
きたい。
2007 年 10 月 8 日告示
Nipon Photipatchai
食品医薬品局局長代理
食品医薬品局副局長
②品質保持材を混入している食品の表示について
食品の容器・包装内に乾燥剤、脱酸素剤などの品質または規格保持のための物質を混入し
ている場合は、タイ語で 3 ミリ以上の大きさで赤い文字で、混入していることを表示する
ことを義務付けている。
○保健省告示第 244 号(2001)「容器に入った品質または規格保持のための物質を含む食品の
表示について」
保健省告示 第 244 号(2001)
「容器に入った品質または規格保持のための物質を含む食品の表示について」
保健省告示「容器に入った品質または規格保持のための物質を含む食品について」を改定することを適
切とし、タイ王国憲法の第 29 条、第 35 条、第 48 条および第 50 条が法律上の条項に基づいて保証する個
人の自由と権利に関する条項を含む法である 1979 年食品法の第 5 条および第 6 条(5)および(10) の記載に
従い、保健省大臣は次の通り告示を出すものとする。
第4項
1994 年 10 月 20 日付け保健省告示第 159 号(1994)
「容器に入った品質または規格保持のための
物質を含む食品について」を取り消す。
第5項
食品の品質または規格を保持する目的で使用される物質が、別の容器に入ってその食品の容器に同
封されており、かつ消費者に直接販売されるような食品は、表示については表示に関する保健省告
示およびその食品に関する保健省告示に従う他に、次のことをタイ語で加えて表示しなければなら
55
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ない。
「~を含む」(~の部分には食品の品質または規格を保持するために使用している物質の種類およ
び包装形態を明記する。例えば、乾燥剤の袋、脱酸素剤の袋など。)表示は 3 ミリ以上の大きさの
赤い文字で、白地に記すこと。
第6項
当告示が施行される以前に、1994 年 10 月 20 日付の保健省告示第 159 号(1994)
「容器に入った
品質または規格保持のための物質を含む食品について」に基づいて発行された食品ラベル使用証明
証は、当告示が施行された日から 2 年以内に限り、引き続き使用が可能である。
第7項
当告示が施行される以前に許可を得ている、容器に入った品質または規格保持のための物質を含む
食品の製造業者・輸入業者は、その食品に関する保健省告示に従い、当告示が施行された日から 1
年以内に食品登録番号を申請するものとする。既存のラベルも当告示が施行された日から 2 年以内
に限り使用が認められる。
第8項
当告示は官報に告示された日の翌日から施行される。
2001 年 9 月 26 日 告示
Sudarat Keyurapan
保健省大臣
③包装・容器に表示される絵または写真の規定について
05 年 2 月 7 日付け食品医薬品局告示では、包装・容器に表示される絵(または写真)や、
食品の原材料の絵(写真)は表示しても構わない、となっている。しかし、香味料が原材料
として含まれていないものの絵(写真)については、注意書きが必要である、などの表示規
制がある。
○食品医薬品局告示「食品の原材料の絵(写真)を容器に表示することについて」
保健省食品医薬品局告示
「食品の原材料の絵(写真)を容器に表示することについて」
食品の原材料の絵(写真)を食品ラベルに表示する際、保健省告示第 194 号「ラベルについて」に従い、
うそや適切ではないものを表示し消費者への誤解を招くようなことを避けるために食品医薬品局は消費者に直
接販売される食品、消費者に直接販売される調理済み食品および食品販売者に販売される食品に対して食品の
原材料の絵(写真)を食品ラベルに表示することについて次の通り告示を出すものとする。
1.
食品の原材料の絵(写真)を容器に表示することは可能である。例えば、豆乳の容器に原材料である大
豆の絵(写真)を表示したり、イチゴジャムの容器に原材料であるイチゴの絵(写真)を表示するこ
と。ただしこの場合、表示された原材料およびその重量を主要成分の欄に記載すること。
2.
香味料を使用している食品に香味料の原材料の絵(写真)を表示することは可能である。例えば、コ
コナツ風味のクッキーの容器にココナツの絵(写真)を表示すること。ただしこの場合、容器に「~
の絵(写真)は本商品に香味を与えているのみである。」と同様の注意書きを明確な文字で読み取れ
るように表示しなければならない。小さな容器で絵(写真)および注意書きが表示できない場合は消
費者に直接販売される容器の上に表示すること。
3.
原材料に含まれていない食品を消費の例として消費者に紹介するために容器にその絵(写真)を表示
してもよい。ただし注意書きをしなければならない。例えば、アイスクリームに果実を盛り付けてい
56
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る絵(写真)を表示する場合「果実を盛り付けるとよりおいしくいただけます。」と表示したり、半
インスタント食品の場合「栄養価を増し、おいしくいただくために野菜、肉類、好みの食品を入れて
お召し上がりくだい」といった注意書きをすること。
2005 年 2 月 7 日
Marnit Arunakul
食品医薬品局局長代理
④コーヒー飲料、茶飲料のカフェイン含有量の表示に関する規定
○保健省食品医薬品局告示「保健省告示第 276 号「コーヒー(第 2 版)」および保健省告示第
277 号「茶(第 2 版)
」についての説明」
食品医薬品局告示
保健省告示第 276 号(2003)「コーヒー(第 2 版)」および保健省告示第 277 号(2003)「茶(第 2 版)
」につい
ての説明
コーヒーおよび茶等、ある一部の飲料にはカフェインが含有されており、依存性があり、中毒化する恐れがあ
る。また、長期的にみると、健康に障害をもたらすとされている。この問題を解決するため、保健省に適切な
措置を設定することについて権限を与えるという案件が閣議で決定された。そのため、保健省食品医薬品局
は、保健省告示第 276 号(2003)
「コーヒーについて(第 2 版)」および保健省告示第 277 号(2003)
「茶につ
いて(第 2 版)
」を発行した。本告示における主要事項は次の通りである。
すぐにそのままで消費できる液体コーヒーおよび液体の茶のラベルを規定する。これは、すぐにそのままで消
費できる液体コーヒーおよび液体の茶には「100ml 当たりに含有するカフェイン.....mg」
(余白には 100mg 当
たりに含有するカフェインの量を示す。)と示さなければならない。使用される文字は鮮明で、太枠の線を引
き、大きさは 2 ミリメートル以上で、白い背景に明確に示さなければならない。記載される場所は食品名また
は商標の付近である。
ミスターコーヒーブランド
すぐにそのままで飲めるコーヒー
カフェイン含有量 80mg/100ml
カフェイン含有量 80mg/100ml
施行日/猶予期間
- 保健省告示「コーヒーについて(第 2 版)
」および「茶について(第 2 版
)」は 2003 年 12 月 17 日付けの
官報第 122 号 Gor に掲載された。これにより、本告示はその翌日である 2003 年 12 月 18 日より施行される
こととなり、この後に申請した事業者には即、適用される。
- 本告示施行前に申請をしている事業者については、本告示施行日より 90 日以内(2004 年 3 月 16 日まで)
であれば、既存のラベルを使用することが可能である。紙パックのものや、超加熱瞬間殺菌(UHT)された
ものについては、他のパッケージと比較すると製造に時間を費やすため、本告示施行日より 180 日以内をパ
ッケージの移行期間とし、既存のパッケージを使用することが可能である。
(2004 年 6 月 14 日
)。
食品医薬品局では告示を一般に発表し、関係する事業者については、上記の保健省告示に従い、業務を遂行し
てもらいたいとしている。また、質問および意見がある場合は、保健省、食品医薬品局、食品管理委員会、電
話 0-2590-7322 または 0-2590-7023 まで連絡いただきたい。
2004 年 3 月 21 日告示
Sataporn Wongjarun
食品医薬品局局長代理
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⑤遺伝子組み換え体(GMO)の表示の規定
食品の GMO 表示規定は 02 年 4 月に保健省告示第 251 号(2002)
「遺伝子工学または遺
伝子組換えの技術により得られた食品の表示について」が告示され、03 年 4 月 11 日から施
行されている。規定の内容は、日本の遺伝子組換え食品の表示基準を参考としている。対象
となるのも日本での対象品目とほぼ同じ構成で、大豆および大豆製品、トウモロコシおよび
トウモロコシ製品からなる 22 品目のみである。表示規定は遺伝子組換えにより得られたた
んぱく質または DNA が残存し、重量に占める割合の高い原材料の上位 3 位までのもので、
かつ重量に占める割合が 5%以上のものが対象となる。また、消費者に無用な誤解を与えな
いために「非遺伝子組換え食品」
「遺伝子組換え原料無使用」などの記述は禁止されている。
○保健省告示第 251 号(2002)
「遺伝子工学または遺伝子組換え技術により得られた食品の表
示について」
保健省告示第 251 号(2002)
「遺伝子工学または遺伝子組換え技術により得られた食品の表示について」
遺伝子工学または遺伝子組換え技術により得られた食品の表示について消費者に情報を提供するため、
タイ王国憲法の第 29 条、第 35 条、第 48 条および第 50 条が法律上の条項に基づいて保証する個人の自由
と権利の制限に関する条項を一部含む法である 1979 年食品法の第 5 条および第 6 条 (10) の記載に従い、
保健省大臣は次の通り告示を出すものとする。
第9項
遺伝子工学(Genetic Engineering)または遺伝子組換え(Genetic modification)の技術により得ら
れた大豆および大豆製品、トウモロコシおよびトウモロコシ製品を表示義務付け食品とする。
第10項
第 1 項に基づく食品とは、当告示に添付されたリストに記載された大豆および大豆製品、トウモロ
コシおよびトウモロコシ製品のうち、遺伝子組換えにより得たプロテインまたはDNAをその食品
の三大主要成分についてそれぞれ5%以上含むもので、この三大主要成分がそれぞれ製品全体の重
量の 5%以上を占めているものを指す。
第11項
第1項に基づく食品の表示は次のように行うこと。
3.1 該当する食品に関する保健省告示に従うこと。
3.2 2000 年 9 月 19 日付の保健省告示第 194 号「ラベルについて」に従うこと。ただし、同告示
の第 3 項(1)および(5)については以下の規定に従うこと。
(a)第 1 項に基づく食品で、主要成分が 1 種類しかないものは、食品の名前に加えて「遺伝子
組み換え」の注意書きを表示すること。例えば「遺伝子組換えトウモロコシ」「遺伝子組
換え大豆から製造した冷凍豆腐」など。
(b)第 1 項に基づく食品に使用した三大主要成分については、「遺伝子組換え」の注意書き
を、その成分の名前の後ろや下に表示すること。例えば「トウモロコシ粉 遺伝子組換
え」など。
上記の注意書きの表示は、ラベルの地の大きさに対して相対的な大きさで、明確に読みとることが
できる文字で記すこと。
第12項
当告示の第 3 項は、消費者に直接販売を行う零細な製造者に対しては義務付けをしない。
「零細な
製造者」とは、限られた範囲の消費者に直接販売している小規模な製造者のことを指し、製造者が
58
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消費者に直接情報を伝えることができる場合をいう。
第13項
当告示に関する食品の表示について消費者の誤解を招かないために、
「遺伝子組換え食品無使用」
「非遺伝子組換え食品」
「遺伝子組換え食品を成分に含まない」
「遺伝子組換え成分を分別または選
別」またはその他の同様の表記を行うことを禁止する。
第14項
当告示は官報に告示された日の翌日から数えて 1 年経過した時点で施行されるものとする。
------------------
2002 年 4 月 8 日 告示
Sudarat Keyurapan
保健省大臣
保健省告示第 251 号(2002)
「遺伝子工学または遺伝子組換えの技術により得られた食品の表示について」添付リスト
食品に表示が義務付けられる遺伝子組換えまたは遺伝子工学技術により得られた食品は次の通り。
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
(15)
(16)
(17)
(18)
(19)
(20)
(21)
(22)
大豆
調理済み大豆(cooked soybean)
炒り大豆
瓶詰または缶詰(canned soybean)またはレトルトパウチ入り(retort pouch)の大豆
納豆(natto)
味噌(miso)
豆腐、揚げ豆腐
冷凍豆腐、豆腐かす(おからおよびその製品)
豆乳
大豆粉(soybean flour)
主要成分に上記の(1)から(10)の食品を含む食品
主要成分として大豆から得たたんぱく質 (soybean protein)を含む食品
主要成分として若い大豆や未熟な大豆 (green soybean)を含む食品
主要成分として大豆から得たモヤシを含む食品
トウモロコシ
ポップコーン(pop corn)
冷凍(freeze)または冷蔵(chill)トウモロコシ
瓶詰または缶詰(canned corn)またはレトルトパウチ入り(retort pouch)のトウモロコシ
トウモロコシ粉(corn flour/corn starch)
主要成分にトウモロコシを使ったスナック菓子
主要成分に上記の(15)から(20)の食品を含む食品
主要成分に粗引きのトウモロコシ(corn grits)を含む食品
(5)重金属・汚染物質および化学毒素物質の最大残留基準値
1)重金属・汚染物質
保健省告示 No.98(1986)および No.273(2003)にて、食品中に含まれる重金属・汚染物質の
最大残留基準値を次のように規定している。
59
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○保健省告示 No.98(1986)および No.273(2003)に基づく残留基準
重金属
最大残留基準値
(食品1kg 当たり mg)
250
100
20
1
0.5
20
(水産物は無機砒素 2mg)
(水産物以外は総砒素 2mg)
出所:保健省告示 No.98(1986)「汚染物質を含む食品の基準について」、砒素については
保健省告示 No.273(2003)「ある特定の化学物質を含む食品の基準について(弟 2 版)」
スズ
亜鉛
銅
鉛
水銀
アフラトキシン
砒素
2)化学毒素(農薬等)の最大残留基準値
国内に流通する農産物は、保健省告示第 288 号(2005)「残留毒素を含む食品について」に
より、11 種類の化学毒素物質(農薬等)の最大許容の基準値(MRL)
、5 種類の化学毒素物質
(農薬等)の不可避的な原因により生ずる残留毒素の上限(ERL)が定められている。食品
中には、これらの基準値を超えた量で残留してはならない。なお、同告示リストの改正案を現
在策定中であり、2010 年中に通達される予定である。
○保健省告示第 288 号(2005)
「残留毒素を含む食品について」
農業で使用される危険な物質が含まれる食品を消費することにより毒素が残留するのを防ぐために、タイ王国
憲法の第 29 条、第 35 条、第 39 条、第 48 条および第 50 条が保証する個人の自由と権利の規定に関する条項
を含む法である 1979 年食品法の第 5 条および第 6 条(3)の記載に従い、保健省大臣は次の通り告示を出すもの
とする。
1995 年 4 月 28 日付け保健省告示第 163 号(1995)
「残留毒素を含む食品について」を取り消す。
本告示において
残留毒素とは、農業に用いられる危険物質のことであり、これにはその派生物質(conversion products)、代
謝物質(metabolites)、反応生成物(reaction products)も含まれる。また食品内に残留する農業に用いられた
毒性のある危険物質も含まれる。
農業に用いる危険物質とは、植物や動物を害虫、寄生虫から守る、または害虫を駆除、殺傷、破壊、抑制する
目的で使用される物質である。これらの物質には栽培、運送、販売、食品加工で使用されるものも含まれる。
また、外部寄生虫駆除(ectoparasites)、植物の成長調整剤、落葉促進剤、収穫前に使用される化学物質もこれ
に含まれるが、肥料、動物および植物の栄養剤、食品添加物、動物医薬品は除く。
残留毒素が含まれる食品には以下のような基準がなければならない。
使用登録され、農業で適切に用いられた危険物質から発生した残留毒素が本告示添付リスト 1 に規定されてい
る最大残留基準値 (MRL:Maximum Residue Limit)を超えてはならない。
農業協同組合省が告示で禁止している農業に用いられた危険物質から発生した毒素が残留してはならないが、
本告示添付リスト 2 に規定されている不可避的な原因(外部的要因)により生じた残留毒素の上限(Extraneous
60
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Maximum Residue Limit, EMRL)は除く。
(1)および(2)以外で危険物質の使用から発生した残留毒素は FAO/WHO 食品基準委員会(Codex Alimentarius
Commission, Joint FAO/WHO Food Standard Program)で規定された最大値を超えてはならない。
本告示は官報に告示された日の次の日から施行される。
2005 年 1 月 17 日告示
Sudarat Kaeyurapan
保健省大臣
表 27
添付リスト 1
保健省告示第 288 号(2005)リスト
添付リスト 1
保健省告示第 288 号(2005)リスト
最大残留基準上限値(Maximum Residue Limit, MRL)
農業用危険物質
残留毒素の種類
アセフェート
(acephate)
アセフェート
カルバリル
(carbaryl)
カルバリル
食品の種類
緑豆
落花生
コーヒー種子
カカオ種子
綿実
哺乳類の肉
哺乳類の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
キンゴウカン
コメ
トウモロコシ乾燥種子
トウモロコシ
ベビーコーン
ソルガム
ランブータン
キュウリおよびその他のウリ科の
野菜
スイカ
落花生
ドリアン
パームオイルの果実
唐辛子
ピーマン
アブラナ科の野菜
ココナツ
マンゴー
カシューナッツ
61
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最大残留基準上限値
(Maximum Residue Limit,
MRL)
食品 1 ㎏あたりの㎎
0.02
0.02
0.02
0.02
2
0.05
0.05
0.01
0.01
0.01
0.02
0.02
1
0.02
0.1
0.1
0.5
1
3
1
2
1
0.02
5
5
5
0.02
1
1
クロルピリホス
(chlorpyrifos)
クロルピリホス
シペルメトリン
(cypermethrin)
シペルメトリン
マンゴスチン
ジャガイモ
カカオの種子
リュウガン
レイシ
タンジェリン
サトウキビ
哺乳類の肉
哺乳類の臓物
鶏肉
卵
ミルク
オクラ
バナナ
コメ
ランブータン
落花生
大豆
枝豆
パームオイルの果実
唐辛子
ココナツ
サツマイモ
リュウガン
レイシ
タマネギ
シャロット
牛、水牛および羊の肉
牛、水牛および羊の臓物
豚肉
豚肉の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
オクラ
トウモロコシ
ベビーコーン
トウモロコシの乾燥種子
ナガササゲ
エンドウ
大豆
枝豆
ドリアン
唐辛子
アブラナ科の野菜
長ナス、丸ナス、その他のナス
トマト
綿実
タンジェリン
62
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1
0.2
0.02
1
1
15
0.02
0.05
1
0.05
0.5
0.05
0.1
2
0.1
0.5
0.05
0.05
0.1
0.05
0.5
0.05
0.05
0.5
0.5
0.2
0.2
1(脂肪)
0.01
0.02(脂肪)
0.01
0.01(脂肪)
0.01
0.01
0.02
0.2
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
5
0.5
0.5
1
0.2
0.5
0.2
2
ジコホール
(dicofol)
ジメトエート
(dimethoate)
マラチオン
(malathion)
作物:
o,p'&p,p'-isomers
の総和(脂溶性)
畜産物:
ジコホールおよび
2,2-ジクロロ 1、1-ビ
ス(4 クロ ロフェニル)
エタノール
(p,p'-FW152)
{2,2-dichloro-1,1Bis
(4-chlorophenyl)
ethanol (p,p'FW152)}
の総和(脂溶性)
ジメトエート
マラチオン
アスパラガス
サトウキビ
タマネギ
シャロット
哺乳類の肉
哺乳類の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
キュウリ
緑豆
大豆
トマト
牛および水牛の肉
牛および水牛の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
ソルガム
キュウリおよびその他のウリ科の
野菜
ナガササゲ
乾燥豆
トマト
綿実
タンジェリン
タマネギ
シャロット
哺乳類の肉
哺乳類の油脂
牛、水牛および羊の臓物
鶏肉
鶏の脂肪
鶏の臓物
卵
ミルク
キャベツ
トウモロコシ乾燥種子
トウモロコシ
ベビーコーン
ソルガム
中国ケール
カリフラワー
ネギ
ブロッコリー
63
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0.1
0.05
0.1
0.1
0.2(脂肪)
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05F
0.5
0.1
0.05
1
3(脂肪)
1
0.1(脂肪)
0.05
0.05
0.1F
0.01
1
1
0.1
2
0.05
2
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
8
0.05
0.02
0.02
3
3
0.5
5
5
メソミル
(methomyl)
メソミルおよびチオジ
カ ル ブ (thiodicarb)
の総和はメソミルに
なる。
オメトエート
(omethoate)
オメトエート
プロフェノホス
(profenofos)
プロフェノホス
ハクサイ
唐辛子
トマト
キャッサバ
タンジェリン
タマネギ
シャロット
サトウキビ
オクラ
トウモロコシ乾燥種子
トウモロコシ
ベビーコーン
ソルガム
キュウリおよびその他ウリ科の野
菜
スイカ
緑豆
ナガササゲ
落花生
大豆
枝豆
大豆油
ゴマ種子
綿実
綿実油
唐辛子
トマト
長ナス、丸ナス、その他のナス
ライム
ジャガイモ
タンジェリン
アスパラガス
タマネギ
シャロット
哺乳類の肉
哺乳類の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
キンゴウカン
緑豆
大豆
キャッサバ
コーヒー種子
綿実
キャベツ
ローズアップル
ネギ
大豆
64
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8
0.5
0.5
0.5
4
1
1
0.01
2
0.02
0.1
0.1
0.2
0.2
0.2
0.05
1
0.1
0.2
0.1
0.2
0.2
0.2
0.04
1
0.5
0.2
1
0.02
1
2
0.2
0.2
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.01
0.05
0.05
0.05
0.01
0.05
1
0.05
0.05
0.05
トリアゾホス
(triazophos)
トリアゾホス
ドリアン
綿実油
キャベツを除くアブラナ科の野
菜
唐辛子
ピーマン
綿実
トマト
ライム
マンゴー
マンゴスチン
タンジェリン
タマネギ
シャロット
ブドウ
哺乳類の肉
哺乳類の臓物
鶏肉
鶏の臓物
卵
ミルク
ニンニク
ソルガム
緑豆
落花生
大豆
枝豆
ナツメ
コーヒー種子
カカオ種子
ゴマ種子
ヒマワリ種子
タマネギ
シャロット
ブドウ
牛および水牛の肉
鶏肉
ミルク
65
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0.05
0.05
0.5
5
0.5
2
2
0.05
0.05
0.05
0.1
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.02
0.01
0.05
0.05
0.2
0.05
0.05
0.2
0.2
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.02
0.01
0.01
0.01
表 28
添付リスト 2
保健省告示第 288 号(2005)リスト
添付リスト 2
保健省告示第 288 号(2005)リスト
不可避的な原因(外部的要因)により生じた残留農薬の上限(Extraneous Maximum Residue Limit EMRL)
不可避的な原因(外部的要因)により生じた残留毒素の上限
(食品 1 ㎏あたりの㎎)
食品の種類
-
穀物
果実
野菜および香辛料
うり科、根菜類を除く野菜
および香辛料
- うり科を除く野菜および
香辛料
- ニンジンを除く野菜およ
び香辛料
- うり科の野菜
- 根菜類
- ニンジン
- 砂糖の原材料となる作物
- 飲料に使用される作物
- ナッツ類および種子
- 乾燥豆および油糧種子
- 植物性油脂
- 動物性油脂
- 哺乳類の肉および贓物
(脂肪)
- 鶏肉および贓物(脂肪)
- 水棲動物、貝、無脊椎動
物
- 両生類の肉(脂肪)
- 卵
- ミルク 6
アルドリン及
クロルデン 2
びディルドリン 1
(aldrin and
dieldrin)
0.02
0.05
0.05
(chlordane)
0.02
0.02
0.02
-
-
DDT3
エンドリン 4
ヘプタクロル 5
(endrin)
(heptachlor)
0.1
0.01
-
0.01
0.01
-
0.02
0.01
0.05
-
-
-
0.01
-
-
-
0.01
-
-
0.1
0.1
0.05
0.2
0.05
0.05
0.2
0.2
0.02
0.025
0.02
0.02
0.02
0.05
0.2
0.01
0.01
0.01
0.01
0.05
1
0.05
0.01
0.01
0.01
0.01
0.05
0.05
0.01
0.05
0.02
0.02
0.02
0.2
0.2(脂肪)
0.2(脂肪)
0.05(脂肪)
0.05(脂肪)
5(脂肪)
0.3(脂肪)
0.05(脂肪)
0.1(脂肪)
0.2(脂肪)
0.2(脂肪)
0.2(脂肪)
0.2(脂肪)
0.1
0.006F
0.05(脂肪)
0.05(脂肪)
0.02
0.002F
1(脂肪)
1(脂肪)
0.1
0.02
0.05(脂肪)
0.05(脂肪)
0.005
0.0008F
0.2(脂肪)
0.2(脂肪)
0.05
0.006F
説明
a. 1-5 残留基準値を示す分析規定は次の通りである。
1 アルドリンおよびディルドリン(aldrin and dieldrin)の残留量は HHDN および HEOD の総
和である。(脂溶性)
2 野菜のクロルデン(chlordane)の残留量は cis- and trans- chlordane の総和である。(脂溶
性)
動物食品におけるクロルデン(chlordane)の残留量は cis- and trans- chlordane および
oxychlordane の総和である。
(脂溶性)
3 DDT の残留量は p,p’-DDT、p,p’-DDE、p,p’-TDE(DDD)の総和である。(脂溶性)
4 エンドリン(endrin)の残留量はエンドリン(endrin)および delta-keto-endrin の総和である。
(脂溶性)
5 ヘプタクロル(hepatachlor)の残留量はヘプタクロル(hectachlor)およびヘプタクロルプロ
66
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キサイド(heptachlor proxide)の総和である。(脂溶性)
b. 6 以下の基準値はミルクおよび乳製品に用いられる。
残留量に「F」の文字が示された場合、油脂とともに再検討しなければならない。
*分析されたミルクおよび乳製品の脂肪分が 2%以下の場合、全製品を分析し、残留量は規定された
残留量の 0.5 倍を採用する。
*分析されたミルクおよび乳製品の脂肪分が 2%またはそれ以上の場合、油脂の一部を分析し、残留
量は規定された残留量の 25 倍の値を採用する。
- 分析結果の残留値に「F」の文字が示されていない場合、全製品を分析し、規定された残留値を
採用する。
c. 残留量が「脂肪」と示されているのは、その残留毒素が脂肪で溶けるということを意味する。そのため、
残留量は脂肪の基準値を採用する。
保健省食品医薬品局、生鮮輸入野菜・果実の残留農薬検査義務化の一連の動き
保健省食品医薬品局(FDA)は 2009 年 7 月 1 日から輸入される生鮮野菜・果実に対して残留農
薬検査の強化措置を実施する予定であったが、6 月 30 日付けで実施を延期する措置を講じてい
る。
当初、7 月 1 日より残留農薬分析の証明書のない生鮮野菜・果実の輸入については、残留農薬の
簡易検査キットを使用して、全貨物で抜き取り検査を実施すると通達を行っていた。しかし関係部
局との再協議の結果、WTO の事前通報規則に従って対応すべきとの見解から、実施を延期した。
ただし、過去に農薬の基準値を超える違反事例があった国から輸入される品目は、残留農薬分析の
証明書がない場合、原則として全ロットに対し水際での抜き取り検査が行われる。過去に違反事例
がない国から輸入される品目の場合は、従来通りの検査頻度で抜き取り検査を行うなう。同局によ
ると、検査頻度は過去の違反件数に応じて国ごとに設定される。日本からの生鮮野菜・果実につい
ては、輸入数量が他国に比べて多くないこと、過去の違反事例がないものと考慮されていることか
ら、従来通りの検査頻度で済むされている。しかし、今回の強化措置は延期であり、今後、WTO
規則に準じた手続きが行われ、再通達があった場合は、すべての国を対象に実施に移される可能性
もある。
詳細については同局輸出入検査部のウェブサイト(タイ語のみ)でも関連情報を公開している。
(http://logistics.fda.moph.go.th)
3)病原菌となる微生物の最大残留許容の基準値の設定
保健省告示「病原菌となりうる微生物を含む食品の規格基準について」
(09 年 2 月 10 日付)に
おいて、一部の特定管理食品および品質規格管理食品、表示管理食品では、これまで食中毒や感染
症の病原菌となる微生物の残留基準値を設定しておらず、改めて同告示で病原菌を指定して、科学
的根拠として最大残留許容値を設定している。さらに、微生物の分析検査基準を設定している。同
告示には対象品目ごとの基準値のリストが添付されており、指定の病原菌の対象となる微生物、お
よび対象品目は次のとおりである。(同告示添付リストについては、以下のウェブサイトから入手
することができる。(タイ語)
67
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http://newsser.fda.moph.go.th/food/file/Laws/Notification%20of%20Ministry%20of%20Publ
icHealth/Law03P313.pdf)
表 29
対象となる病原菌
Salmonella spp. (サルモネラ菌)
Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌)
Bacillus Cereus (セレウス菌)
Clostridium perfringens (ウェルシュ菌)
Listeria monocytogenes (リステリア菌)
○ Enterobacter sakazaki (エンテロバクター・サカザキ菌)
○
○
○
○
○
表 30
1
2
3
4
5
6
病原菌の最大許容残留基準値を追加・改正した特定管理食品(12 品目)
体重管理を必要とする人のための食品
(No.121/1989)第 3 項(5)
密閉容器に詰められた食品(No.144/1992)第 4 項
(2)
乳幼児用調製乳、幼児および小児用連用処方調製
乳(No.156/1994)第 4 項(4.10)
乳幼児食品、幼児用および小児用連用処方食品
(No.157/1994)第 4 項(4.9)
乳幼児および小児用補助食品(No.158/1994)第 3
項(3.10)
密閉容器に詰められた飲料
(No.214/2000)第 4 項(6)
表 31
7
11
アイスクリーム(No.222/2001)第 5 項(4)(4.6)、第 6
項(8)
ステビオサイドおよびステビオサイドを含む食品
(No.262/2002)第 2 項(5)
牛乳(No.265/2002 )第 12 項(10)、第 15 項(9)、第
16 項(9)
乳飲料(フレーバーミルク)(No.266/2002)第 8 項
(10)、第 9 項(8)
乳製品(No.267/2003)第 7 項(3)
12
発酵乳(No.289/2005)第 7 項(7)
8
9
10
病原菌の最大許容残留基準値を追加・改正した
品質規格管理食品(22 品目)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
密閉容器に詰められた飲料水(No.61/1999)第 3
項(3c)
氷(No.78/1984)第 3 項(3c)
チョコレート(No.83/1984)第 3 項(2)
12
バター油(No.206/2000)第 4 項(5)
13
14
ビタミン添加米(No.150/1993)
ミネラル塩を使った飲料(電解質飲料)
(No.195/2000)第 4 項(5c)
お茶(No.196/2000)第 6 項(6)
コーヒー(No.197/2000)第 10 項(5)
15
16
密閉容器に詰められた豆乳(No.198/2000)第 5
項(6)
ミネラルウォーター(No.199/2000)第 5 項(4)(4.3)
ある一部のソース(No.201/2000)第 4 項(7)
大豆プロテインの発酵または加水分解から得られる
調味製品(No.202/2000)第 4 項(5)
19
マーガリン(No.207/2000)第 4 項(6)
クリーム(No.208/2000)第 5 項(7)、第 6 項(8)、第 7
項(6)、第 8 項(7)、第 9 項(6)、第 10 項(7)
チーズ(No.209/2000)第 5 項(3)
半インスタント食品(No.210/2000)第 5 項(4)、第 6
項(4)、第 7 項(4)、第 8 項(3)、第 9 項(2)
ハチミツ(No.211/2000)第 4 項(12)
密閉容器に詰められたジャムおよびゼリー
(No.213/2000)第 4 項(4)
ギー(No.226/2001)第 4 項(3)、第 5 項(4)、第 6 項
(4)
バター(No.227/2001)第 4 項(7)
ピータン(No.236/2001)第 4 項(1)
ハーブティー(No.280/2004)第 4 項(2)
17
18
20
21
22
68
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表 32
1
2
3
病原菌の最大許容残留基準値を追加した表示管理食品(5 品目)
インスタント寒天およびゼリー(No.100/1986)
密閉容器に詰められたソース(No.200/2000)
パン(No.224/2001)
4
5
玄米粉(No.44/1980)
クッキー、ビスケット、クラッカー(No.237/2001)
(6)動物医薬品残留基準
動物医薬品の製造、輸入および販売は、食品医薬品局が所管する薬事法(1967)により管
理されている。また動物医薬品の飼料添加は、農業・協同組合省が所管する飼料品質管理法
(1982)により管理されている。食品中の動物医薬品の最大許容の残留基準については、保
健省が食品法に基づき管理している。
1)使用禁止のクロラムフェニコール等の動物医薬品の残留基準値の特定
保健省告示第 250 号(2002)により、エビおよびエビ加工品から抗生物質であるクロラム
フェニコールが検出されてはならないと規定されている。クロラムフェニコール、ニトロフラ
ンは、薬事法に基づき動物医薬品としての使用禁止、また飼料品質管理法に基づき飼料への添
加が禁止されている。しかし 2002 年に EU 向け鶏肉、エビの残留問題が発生したため、保健
省では改めて告示 268 号(2003)を告示。豚肉の赤味促進剤で問題となった β-agonist と共
に食品への残留を禁止し、その後告示 269 号(2003)にて分析の科学的根拠を確保するため
残留基準値を設定している。
69
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表 33 保健省告示 269 号(2003)に基づく残留基準値
動物医薬品名
1.クロラムフェニコールおよびその塩並びにその代謝系物質
2. 次のニトロフランの代謝系物質
(1) フラゾリドンの代謝系物質である
3-Amino-2-oxazolidinone(AOZ)
(3-Amino-2-oxazolidinone;AOZ Substances
in the metabolites system of Furazolidone)
残留基準値
(1kg 当たりの μg)
0.3 未満
0.3 未満
(2) フラルタドンの代謝系物質である
5-Methylmorpholino-3-amino-2-oxazolidinone (AMOZ)
(5-Methylmorpholino-3-amino-2-oxazolidinone;AMOZ Substances in the
metabolites system of Furaltadone)
0.3 未満
(3) ニトロフラントンの代謝系物質である Aminohydantoin(AHD)
(Aminohydantoin; AHD Substances in the metabolites system of
Nitrofurantoin)
1.0 未満
(4) ニトロフラゾンの代謝系物質である Semicarbazide(SEM)
(Semicarbazide;SEM Substances in the metabolites system of
Nitrofurazone)
3. β-agonist およびその塩並びにその代謝系物質
1.0 未満
1.0 未満
2)動物医薬品の特定部位の最大許容の残留基準値
保健省では 01 年に同省告示第 231 号(2001)により、動物医薬品 29 種類の畜肉・水産物
の対象部位毎に最大許容の残留基準値を定めたが、07 年に改正し、44 種類に拡大している。
○保健省告示第 303 号(2007)
「動物用医薬品が残留する食品について」
保健省告示「動物用薬品が残留する食品について」を見直すことが適切だとみなし、1979 年食品法の第 5
条、第 6(3)、(9)条の記載に従い、食品委員会の提案により保健省大臣は以下の通り告示を出すものとする。
第1項
第2項
第3項
第4項
2001 年 7 月 30 日付け保健省告示第 231 号「動物用医薬品が残留する食品について」を取り
消す。
動物用医薬品が残留する食品を基準を定めた食品とする。
本告示において
動物用医薬品とは、人間が食用として用いる肉用の動物、乳用の動物、鳥類、水棲動物、蜂
等の食用動物に病気の治療、予防、診察、動物の体または行動に変化を与える際に使用する
物質をさす。
動物用医薬品の残留とは、食用動物の組織、器官または産物内に残留した親薬物(Parent
drugs)、代謝物(Metabolites)、関連する混入物質(Associated impurities)を意味する。
動物用医薬品の残留した食品は、検出される残留医薬品が当告示に添付されたリスト内で定
70
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第5項
第6項
めた量(Maximum Residue Limit, MRL)を超えないという基準を満たしていなければなら
ない。
検査方法については、食品医薬品局の告示に定めされた規定により実施する。
当告示は官報に告示された日の翌日から施行されるものとする。
2007 年 8 月 10 日告示
Morakot Konkasaem
保健省副大臣
保健省大臣代理
表 34
保健省告示第 303 号(2007)添付リスト
「動物医薬品が残留する食品について」
動物医薬品の種類
1
Chlortetracycline/ Oxytetracycline/
Tetracycline
( Chlortetracycline/ Oxytetracycline/
Tetracycline, singly or in
combination )
2
Carazolol
3
Closantel
4
Gentamicin
動物の種類
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
家禽 1
家禽 1
家禽 1
家禽 1
魚2
ブラックタイガー
エビ 3
豚
豚
豚
豚
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
牛
牛
牛
71
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最大残留基準上限値
臓器組織又は動物製 Maximum Residue Limit (MRL 臓
品の種類
器組織又は動物製品 1 ㎏、ミルク 1ℓ あ
たりの㎎)
200
筋肉
肝臓
600
腎臓
1,200
ミルク
100
筋肉
200
肝臓
600
腎臓
1,200
筋肉
200
肝臓
600
腎臓
1,200
ミルク
100
筋肉
200
肝臓
600
腎臓
1,200
卵
400
筋肉
200
筋肉
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪/皮
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
200
5
25
25
5
1,000
1,000
3,000
3,000
1,500
1,500
5,000
2,000
100
2,000
5,000
5
Sulfadimidine
6
Sarafloxacin
7
Zeranol
8
Ceftiofur
(in form of Desfuroylceftiofur)
9
Cypermethrin and
alpha-Cypermethrin
牛
牛
豚
豚
豚
豚
牛
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
豚
豚
豚
豚
家禽 1
家禽 1
家禽 1
家禽 1
鶏
鶏
鶏
鶏
七面鳥
七面鳥
七面鳥
七面鳥
牛
牛
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
牛
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
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100
200
100
2,000
5,000
100
100
100
100
100
25
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
10
80
80
20
10
80
80
20
2
10
1,000
2,000
6,000
2,000
100
1,000
2,000
6,000
2,000
50
50
50
1,000
100
50
50
50
1,000
10
Cyfluthrin
11
Cyhalothrin
12
Deltamethrin
13
Danofloxacin
14
Doramectin
牛
牛
牛
牛
牛
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
牛
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
鶏
鶏
鶏
鶏
鶏
鮭
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
鶏
鶏
鶏
鶏
牛
牛
牛
牛
牛
豚
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
egg
筋肉
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
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20
20
20
200
40
20
20
20
400
30
20
20
20
400
20
50
20
400
30
50
50
500
30
30
50
50
500
30
50
50
500
30
30
200
400
400
100
100
50
200
100
200
400
400
100
10
100
30
150
15
5
15
16
17
18
19
豚
豚
豚
羊
Diclazuril
羊
羊
羊
ウサギ
ウサギ
ウサギ
ウサギ
家禽 1
家禽 1
家禽 1
家禽 1
Dicyclanil
羊
羊
羊
羊
Diminazene
牛
牛
牛
牛
Dihydrostreptomycin/ Streptomycin 牛
( Sum of Dihydrostreptomycin
牛
and Streptomycin )
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
羊
鶏
鶏
鶏
鶏
Tilmicosin
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪/皮
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
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100
30
150
500
3,000
2,000
1,000
500
3,000
2,000
1,000
500
3,000
2,000
1,000
150
125
125
200
500
12,000
6,000
150
600
600
1,000
600
200
600
600
1,000
600
600
600
1,000
600
200
600
600
1,000
600
100
1,000
300
100
100
1,500
1,000
100
100
1,000
20
21
22
Trenbolone Acetate
(in form of Beta-trenbolone
for Cow Muscle; in form of
Alpha-trenbolone for Cow Liver)
Trichlorfon
Triclabendazole
(in form of 5-Chloro-6-( 2’,3’Dichlorophenoxy)Benzimidazole-2-One)
23
Thiabendazole
(Sum of Thiabendazole and
5-Hydroxythiabendazole)
24
Neomycin
羊
羊
羊
牛
牛
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
300
100
50
2
10
牛
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
ヤギ
ヤギ
ヤギ
ヤギ
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
山羊
山羊
山羊
山羊
鶏
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
50
200
300
300
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
100
500
500
10,000
500
1,500
500
500
10,000
500
500
500
10,000
500
500
500
10,000
500
500
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25
Nicarbazin
(in form of N,N’-bis( 4Nitrophenyl) urea)
26
Benzylpenicillin/Procain
(in form of Benzylpenicillin)
27
Pirlimycin
28
Flubendazole
29
Flumequine
鶏
鶏
鶏
鶏
七面鳥
七面鳥
七面鳥
七面鳥
カモ
カモ
カモ
カモ
鶏
鶏
鶏
鶏
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
鶏4
鶏4
鶏4
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
家禽 1
家禽 1
家禽 1
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
鶏
鶏
鶏
肝臓
腎臓
脂肪
卵
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪/皮
筋肉
肝臓
腎臓
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
筋肉
肝臓
腎臓
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
筋肉
肝臓
卵
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
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500
10,000
500
500
500
500
10,000
500
500
500
10,000
500
200
200
200
200
50
50
50
4
50
50
50
50
50
50
100
1,000
400
100
200
10
10
200
500
400
500
500
3,000
1,000
500
500
3,000
1,000
500
500
3,000
1,000
500
500
3,000
30
31
32
33
鶏
サケ科(Trout)
Fluazuron
牛
牛
牛
牛
Phoxim
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
ヤギ
ヤギ
ヤギ
ヤギ
Febantel/Fenbendazole/Oxfendazole 牛
(Sum of Fenbendazole Oxfendazole 牛
andOxfendazole Sulphone,
牛
expressed as Oxfendazazole
牛
Sulphone eqivalents)
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
羊
ヤギ
ヤギ
ヤギ
ヤギ
馬
馬
馬
馬
Moxidectin
牛
牛
牛
牛
羊
羊
羊
羊
鹿
鹿
鹿
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脂肪
筋肉
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
1,000
500
200
500
500
7,000
50
50
50
400
50
50
50
400
50
50
50
400
100
500
100
100
100
100
500
100
100
100
500
100
100
100
100
500
100
100
100
500
100
100
20
100
50
500
50
100
50
500
20
100
50
34
Lincomycin
35
Levamisole
36
Spectinomycin
37
Spiramycin
( Sum of Spiramycin and
Neospiramycin Cow and for
Chicken ; Spiramycin equivalents
for Swine)
鹿
牛
豚
豚
豚
豚
鶏
鶏
鶏
鶏
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
家禽 1
家禽 1
家禽 1
家禽 1
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
豚
豚
羊
羊
羊
羊
鶏
鶏
鶏
鶏
鶏
牛
牛
牛
牛
牛
豚
豚
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
卵
筋肉
肝臓
腎臓
脂肪
ミルク
筋肉
肝臓
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500
150
200
500
1,500
100
200
500
500
100
10
100
10
10
10
100
10
10
10
100
10
10
10
100
10
10
500
2,000
5,000
2,000
200
500
2,000
5,000
2,000
500
2,000
5,000
2,000
500
2,000
5,000
2,000
2,000
200
600
300
300
200
200
600
豚
腎臓
300
豚
脂肪
300
鶏
筋肉
200
鶏
肝臓
600
鶏
腎臓
800
鶏
脂肪
300
38
豚
筋肉
Azaperone
60
豚
肝臓
(Sum of Azaperone and Azaperol )
100
豚
腎臓
100
豚
脂肪
60
39
Imidocarb
牛
筋肉
300
牛
肝臓
1,500
牛
腎臓
2,000
牛
脂肪
50
牛
ミルク
50
40
Eprinomectin
牛
筋肉
100
(in form of Eprinomectin B1a)
牛
肝臓
2,000
牛
腎臓
300
牛
脂肪
250
牛
ミルク
20
41
牛
肝臓
Abamectin
100
牛
腎臓
50
(in form of Abamectin B1a)
牛
脂肪
100
42
Albendazole
牛
筋肉
100
( in form of
牛
肝臓
5,000
牛
腎臓
2-amino-Benzimidazole)
5,000
牛
脂肪
100
牛
ミルク
100
羊
筋肉
100
羊
肝臓
5,000
羊
腎臓
5,000
羊
脂肪
100
羊
ミルク
100
43
牛
筋肉
Isometamidium
100
牛
肝臓
500
牛
腎臓
1,000
牛
脂肪
100
牛
ミルク
100
44
Ivermectin
牛
肝臓
100
(in form of Ivermectin B1a)
牛
脂肪
40
牛
ミルク
10
豚
肝臓
15
豚
脂肪
20
羊
肝臓
15
羊
脂肪
20
説明:「家禽 1 」は小鳥やハトなどペットで飼育されている鳥や、鶏、七面鳥、カモ、ガチョウ、ホロホロ鳥(guinea
fowls)等が含まれる。
「魚2」は Oxytetracycline のみの使用が認められる。
「ブラックタイガーエビ3」は Oxytetracycline のみの使用が認められる。
「鶏4」は Procain Benzylpenicillin のみの使用が認められる。
79
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(7)食品添加物の規制
1)食品添加物の基準
食品添加物に関しては食品法に基づき、保健省告示第 113 号(1988)、151 号(1993)、
154 号(1994)等で、その食品の使用に禁止されている食品添加物を指定しているが、保健
省告示第 281 号(2004)
「食品添加物」で統一されている。また同告示において、コーデック
ス基準あるいは食品医薬品局が指定する使用基準(例:「食品添加物の使用について、食品添
加物の使用基準リスト」
(2004 年 11 月 3 日付
))のどれかに従う必要があると規定している。
リストにない食品添加物を使用する場合は、食品医薬品局の認可を受けなければならない。こ
れまで食品医薬品局より食品添加物として規定している告示は次のとおりである。
○食品医薬品局告示(04 年 11 月 3 日付)「食品添加物の使用基準について」
食品医薬品局が指定する食品添加物の最大許容基準値リスト。296 種類あり。以下の
食品医薬品局のウェブサイトでリストが入手可能である。(タイ語、物質名は英語表記)
http://www.fda.moph.go.th/fda-net/html/product/food/ntf/DirtyFood3Attach.html
○食品医薬品局告示(04 年 11 月 3 日付)「混合食品添加物(compound food
additives)の品質基準について」
食品添加化合物または混合食品添加物の定義、衛生基準について規定している。以下
の食品医薬品局のウェブサイトで告示(英語)が入手可能である。
http://www.qmaker.com/fda/new/images/cms/top_upload/1169707646_food%20add%
20cpd.pdf
○食品医薬品局告示(05 年 6 月 17 日付)「食品の品質保持剤としての食品添加物の品質
基準について」
食品の品質および基準を維持するために使用される食品添加物の定義および使用可能
物質並びにその衛生基準について説明している。以下の食品医薬品局のウェブサイトで
告示(英語)が入手可能である。
http://www.qmaker.com/fda/new/images/cms/top_upload/1169707849_food%20add%
20preserv%20type.pdf
○食品医薬品局告示(05 年 6 月 24 日付)「単一物質からなる食品添加物の品質基準につ
80
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いて」
食品医薬品局から事前の承認を得て使用することができるコハク酸など 11 種類の単
一物質からなる食品添加物の衛生基準の詳細を説明している。以下の食品医薬品局のウ
ェブサイトで告示(英語)が入手可能である。
http://www.qmaker.com/fda/new/images/cms/top_upload/1169710676_single%20food
%20additive.pdf
○食品医薬品局告示(05 年 10 月 12 日付)「単一物質からなる食品添加物の品質基準につ
いて(第 2 版)
」
食品医薬品局から事前の承認を得て使用することができる単一物質からなる食品添加
物の衛生基準を 2 種類追加している。以下の食品医薬品局のウェブサイトで告示が入
手可能である。
(タイ語、物質名は英語)
http://newsser.fda.moph.go.th/food/file/Laws/Announcement%20of%20the%20Food%
20and%20Drug%20Administration/SingleMixFood2.pdf
○食品医薬品局告示(05 年 11 月 15 日付)「製造、輸入、販売を禁止する食品について」
ズルチン、臭素酸カリウムなど 7 種類の化学物質の食品に含まれていることの禁止
または製造・販売・輸入の禁止。あるいは食品添加物としての使用を禁止している。
(後項(8)「製造、販売、輸入を禁止している食品」の項参照)
○食品医薬品局告示(06 年 9 月 14 日付)「食品添加物の使用基準について(第 2 版
)」
食品医薬品局告示(04 年 11 月 3 日付)のリストの追加。1 種類あり。以下の食品医
薬品局のウェブサイトで告示が入手可能である。
(タイ語、物質名は英語)
http://newsser.fda.moph.go.th/food2/file/Laws/Announcement%20of%20the%20Food
%20and%20Drug%20Administration/35ntffda_Usage_of_FoodAdditive_No.2.pdf
なお、食品医薬品告示および各告示の食品添加物リストは食品医薬品局食品管理部の以下の
ウェブサイトで一部英語で掲載されている。
(http://www.qmaker.com/fda/new/web_cms/)
○保健省告示第 281 号(2004)
「食品添加物について」
保健省告示「食品着色料」、「食品調味料」、「食品添加物」を、現在の状況に適するよう、また、より効率的
に消費者を保護することができるように改定することを適切とみなし、タイ王国憲法の第 29 条、第 35 条、
第 39 条、第 48 条および第 50 条が保証する個人の自由と権利に関する条項を含む法である 1979 年食品法の
81
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第 5 条および第 6 条(1)、(2)、(4)、(5)、(6)、(7)、(9)および(10)の記載に従い、保健省大臣は次のように告示
を出すものとする。
第1項
第2項
第3項
第4項
以下の告示を取り消す。
(1) 1979 年 9 月 13 日付け 保健省告示第 21 号(1979 年)「特定管理食品である食用着色料の規
定、品質または標準、使用、混合、栄養成分表示の既定について」
(2) 1979 年 9 月 13 日付け保健省告示第 38 号(1979 年)「特定管理食品である食品の味つけ用物
質の規定、品質または標準の規定について」
(3) 1981 年 1 月 2 日付け保健省告示第 55 号(1981 年)「保健省告示第 21 号(1979 年)の修正お
よび補足について」
(4) 1982 年 1 月 11 日付け保健省告示第 66 号(1982 年)「保健省告示第 55 号(1981 年の修正お
よび補足について)」
(5) 1984 年 12 月 25 日付け保健省告示第 84 号(1984 年)「食品添加物について」
(6) 1989 年 2 月 8 日付け保健省告示第 119 号(1989 年)「食品添加物について(第 2 版)」
食品添加物(Food Additive)を特定管理食品とする。
食品添加物とは、その物質が栄養価があるか否かを問わないにせよ、通常は食品または食品の
主原料として用いることのない物質のことであり、製造技術、着色、香味付け、パッキング、
保管、輸送に役立てるために食品に添加するもので、食品の品質または標準あるいは形状に影
響を及ぼすものをいう。これは、食品には用いないが、専用の容器があり、前述の目的に役立
てるために食品と一緒に入れるもの、例えば、防湿剤、脱酸素剤なども含むが、食品の栄養価
を増加または得るために使用する食品物質、例えば、たんぱく質、脂肪、炭水化物、ビタミ
ン、ミネラルは含まない。
食品添加物は、以下に挙げるいずれかの条件に基づく品質または標準を有していなければなら
ない。
(1) Codex Advisory Specification for the Identity and Purity of Food
Additives 内の規定に基づく。
(2) 食品医薬品局の見解による、食品医薬品局の告示に基づく。
(3) 食品に関する学術的な問題研究分析、判断のための小委員会の見解を得た内容に基づく。
製造および輸入業者は、その種類の食品添加物の安全性の評価結果を、以下の申請用詳細情
報と共に提出しなければならない。
(3.1) 以下の詳細を有し、安全性の評価に用いる、食品添加物の主成分と化学的な特徴を記
載する。
(3.1.1) 安 全 性 評 価 目 的 の 毒 性 の 試 験 に 用 い る 食 品 添 加 物 の 同 一 性 、 純 度
(Identity and Purity)
(3.1.2) 食品内でその食品添加物が起こす化学反応と方法(Reactions and Fate of
Food Additives in Food)
(3.1.3) 食品添加物の限定的な特徴規定事項(Specifications)
(3.2) 安全検査および評価行程の詳細。
(3.2.1)検査指針と毒性発生に関する情報研究を以下の通り記載する。
(ア) 身体の機能への影響(Functional Manifestations)
(イ) 形状、特徴の変化(Morphological Manifestations)
(ウ) 発がん性がある(Neoplasms)
(エ) 生殖と身体の成長への毒性(Reproduction and
Developmental Toxicity)
(オ) 実験用動物以外の研究成果 (In Vitro Studies)
(3.2.2)
安全性評価において、様々な食品添加物の薬学的および身体内での変化
に 関 す る 関 連 情 報 を 導 く も の で 主 に 以 下 で 述 べ ら れ た 事 項 。( The Use of
Metabolic and Pharmacokinetic Studies in Safety Assessment)
(ア) 実験研究に用いた動物の種類は、人間と比較し近いものか否かま
た、それはどの程度か(Identifying Relevant Animal Species)
82
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(イ) 評価した食品添加物の毒性発生メカニズム
(Determining the Mechanisms of Toxicity)
(ウ) 身体内での食品添加物の変化(Metabolism into Normal
Body Constituents)
(エ) 食品添加物の食道内の微生物に対する影響、食道内の微
生物の食品添加物に対する影響(Effects of the Gut Microflora on the
Chemical and Effects of the
Chemical on the Gut Microflora)
(3.2.3) 年齢の影響、栄養状態、研究結果解釈に対し、実験研究に
用いたサンプルグループの健康状態、実験研究設計状態(Influence of Age、
Nutritional Status, and Health Status in the Design and Interpretation of
Studies)
。
(3.2.4) 安全性の評価において用いられた人間の研究情報で以下のようなもの。
(Acceptable Daily Intake:ADI)
(ア)科学的疫学研究(Epidemiological Studies)
(イ)その食品添加物が成分として含まれた食品を摂取したこと によって
発生する、意図しない症状(Food Intolerance)
(3.2.5) 人間に対する一日許容摂取量の規定(Acceptable Daily Intake: ADI)で、
その規定決定で用いられた以下のようなもの。
( ア ) 実 験 用 動 物 に 与 え た 、 最 大 無 影 響 量 ( No-observed-effect level:
NOEL)
(イ)計算に用いた安全係数(Safety Factor)
。
(ウ)身体の毒性と化学反応への反応の審理(Toxicological
versus physiological responses)
。
(エ)規定した一日許容摂取量(ADI)と、人間がその食品添加物を実際に
摂取する機会の傾向の比較値。
第5項
第6項
食品添加物は、Codex Advisory Specification for the Identity and Purity of Food Additives
の規定に基づく分析検査方法がなければならない。もし、前述の規定事項と異なる分析検査方
法を用いる場合、食品医薬品局の見解による、食品医薬品局の告示に基づく分析検査方法でな
ければならない。
食品添加物の使用は、以下のいずれかの条件に基づく食品添加物の種類、食品の種類、最大許
容使用量に基づき使用しなければならない。
6.1 最新のコーデックス食品添加物一般基準(Codex General Standard for Food Additives)
の最新版に基づく。
6.2 食品医薬品局の承認による食品医薬品局の告示に基づく。
6.3 上記 6.1、6.2 以外の食品添加物の使用は、食品医薬品局の認可を得なければならない。
第7項
第 6 項の規定と異なる食品添加物で、本告示が施行される前に食品医薬品局からの見解を得て
いるものについては、被認可者は本告示の施行日から 1 年以内に本告示に従い食品添加物の使
用を改善しなければならない。
第8項
販売目的で食品添加物を製造および輸入業者は、保健省告示「製造過程、製造器具、食品の貯
蔵について」に従わなければならない。
第9項
食品添加物の容器の使用については、保健省告示「食品の容器について」に従わなければなら
ない。
第10項
食品添加物の栄養成分表示は、保健省告示「表示について」従わなければならない。
第11項
本告示は、保健省告示「香味料(Flavouring agents)
)
」に基づく香味料には適用しない。
83
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第12項
既に取得済みの食品調理法登録証明書、食品の表示または食品登録番号で、本告示に該当しな
いものは引き続き使用することができるが、本告示に該当するものは本告示施行日から 1 年を
超えて使用することはできない。
第13項
本告示は官報に告示された日の翌日から施行されるものとする。
2004 年 8 月 18 日告示
Sudarat Kaeyutapan
保健省大臣
2)指定外食品添加物の認可手続き
指定外食品添加物が使用されている食品を輸入する場合には、食品医薬品局の承認が必要で
ある。申請場所は、保健省食品医薬品局ワンストップサービスセンターであり、必要書類およ
び審査のステップは次のとおりである。
申請場所:保健省食品医薬品局ワンストップサービスセンター
所要日数:約 30 日
必要書類:申請書 2 部(申請書は特に指定はないが、同センターに書式サンプルあり)
輸入業務許可書のコピー
食品ラベル
1部
1部
食品添加物の詳細を示したもの(その食品添加物の効能や使い方など)
食品添加物の研究データや分析データなど
備考:
※ 申請書の記載事項:
1) 食品の輸入業者の氏名、住所、食品の輸入場所、輸入業務許可番号
2) 輸入食品の詳細について
食品名、輸入目的、食品の正味の重量、食品成分(重量をパーセンテージで示したも
の)、食品の特徴、製造工程・方法、食品の容器、販売形態(消費者に直接販売、業
務用や食品工場に原材料として販売など)、使用方法または調理方法(すぐに消費で
きるもの、消費する前の調理法など。)
※「食品添加物の詳細を示したもの」は、事業者が入手できる範囲のものでよい。
例えば、自由売買証明書(free sales certificate)や食品添加物が安全であることを
輸出国が許可している書類等があれば、許可が得やすい。
※「食品添加物の研究データや分析データ」については事業者が依頼したものでなくて
もよい。
)
84
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費用:無料
審査結果は食品医薬品局から「承認書」として発行され、食品登録番号取得の際や輸入時で
必要となった場合に提出する。同じ食品を再輸入する際には、同コピーを使用することが可能
である。
審査のステップ
審査のステップはおおむね次のようになっており、その添加物の性質や海外での流通状況な
どにより所要日数は異なっている。
図 1
指定外食品添加物の承認審査のステップ
申請に必要な時間 1 時間
事業者が指定外食
品添加物の使用許
可の審査の申 請 を
書面で提出する。
待ち時間 29 日 6 時間
(1)検査官が申請書
と商品の詳細を受け
取り、記入漏れ等が
ないか検査する。
(2)担当官が書類一
式を受け取り、事業
者に受取日を記し
た書面を渡す。
30 分
30 分
(3)審査グループの
リーダーが検討し、
分析する研究員に
提出する。
1日
(4)担当官が事業者
をリストに記載し、審
査 グ ル ー プに 提 出
する。
3 時間
(9) 担 当 官 が 使 用
の可否を記録。
3 時間
(8)FDA 局 長 が
結果を承認する。
(7)部門長が結果
を承認する。
1日
1日
(6)研究員が審査グ
ループのリーダーに
結果を報告し、リー
ダーが確認する。
2日
(10) 指 定 外 食 品 添 加
物 の 使用 の 承認 結 果
が事業者に渡される。
全 9 工程、所要日数 30 日間
出所:保健省食品医薬品局ワンストップサービスセンターの資料から作成。
85
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(5)研究員が食品の
成分や食品添加物
の 種 類 や 量 を分 析
する。
24 日
(8)製造、販売、輸入を禁止している食品
食品法上で製造・販売・輸入が禁止されている食品は次のものである。
ア.保健省告示第 151 号「食品で使用が禁止される物質について」(1993 年 12 月 28 日付)
サリチル酸、ホウ酸、ニトロフラゾンなど 12 種類の化学物質が食品の中に含まれていること
を禁止している。
表 35 食品中に含まれるのを禁止している化学物質(12 種類)
1
2
3
4
5
臭素植物油
サリチル酸
ホウ酸
ホウ砂
カルシウムヨウ素、カリウムヨウ素
ヨウ素不足に対する栄養分の調整用に使用の場合は対象外である。使用の際、食品医薬品局から認
可を受けなければならない。
6
7
8
9
ニトロフラゾン
カリウム塩素酸塩
ホルムアルデヒド, ホルムアルデヒド溶液(ホルマリン), パラホルムアルデヒド
クマリン、1,2-ベンゾピレン、5,6-ベンゾ-α-ピロン、cis‐o‐クマリン酸無水物(Cis-O-Coumaric acid
anhydride)、o-ヒドロキシケイ皮酸, ラクトン
ジヒドロクマリン、Benzodihydropyrone、 3,4-ジヒドロクマリン、ヒドロクマリン
メチルアルコールまたはメタノール(ただし、輸出向けに食品加工補助剤(Food processing aids)とし
て限定的に使用する場合は除く。)
ジエチレングリコール、ジヒドロキシジエチルエーテル、Diglycole、2,2'-オキシジエタノール 、2,2’oxybisethanol
10
11
12
出所:保健省告示第 151 号の資料から作成。
1)保健省告示第 263 号「製造、輸入、販売を禁止する食品について」(02 年 9 月 12 日付)
グルコマンナンまたはコンニャクイモの粉を成分に含むインスタント寒天およびゼリー菓子
の製造、輸入、販売を禁止している。
2)保健省告示第 264 号「製造、輸入、販売を禁止する食品について」(02 年 12 月 19 日付)
フグおよびその製品の製造、輸入、販売を禁止している。03 年 1 月 13 日付け食品医薬品局
告示で輸出用についても製品の製造を禁止している。
3)保健省告示第 268 号および第 299 号「ある特定の化学物質が残留する食品の基準につい
て」(03 年 4 月 21 日付)
ニトロフラン、クロラムフェニコールなど、食品から検出されてはならない 6 種類の化学
物質を規定している。
(前項(6)「動物医薬品残留基準」の項参照)
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4)保健省告示第 292 号「製造、輸入、販売を禁止する食品について」(05 年 11 月 15 日付)
ズルチン、臭素酸カリウムなど 7 種類の化学物質が含まれている食品あるいは食品添加物
の製造・販売・輸入を禁止している。(同告示で保健省告示第 154 号(1994)、第 261 号
(2002)を取り消している。
)
表 36
食品成分として、また食品添加物として
製造・販売・輸入が禁止している物質
1
2
3
甘味料としてのズルチンまたは化学名 para-phenetolcarbamide
サイクラミン酸およびその塩(ただし、サイクラミン酸ナトリウムは除く)
食 品 添 加 物 と し て の AF2 ま た は 一 般 名 Furylframide あ る い は 化 学 名 2-(2-furyl)-3-(5-nitro-2fury)acrylamide
4 食品添加物としての臭素酸カリウム
5 食品材料としてズルチン、AF2、臭素酸カリウム、サイクラミン酸およびその塩(ただし、サイクラミン酸ナトリウムは除
く)を含む食品
6 ダミノジット(Succinic acid 2,2-dimethylhydrazide)を含む食品
7 ステビオサイド以外のステビア(Stevia rebaudiana Bertoni)から無水抽出された粗抽出物およびその派生物(た
だし、輸出用または輸出目的で製造する業者への販売、ステビアからステビオサイドを抽出する製造業者への販
売は除く)
注:なお、ステビアサイドについては「特定管理食品」となり、それを含む食品は「体重管理を目的とする食品」で規定さ
れている条件に従う必要がある。
出所:保健省告示第 292 号(2005)「製造、輸入、販売が禁止されている食品について」の資料から作成。
5)保健省告示第 296 号「BSE の危険がある食品について」(06 年 1 月 13 日付)
牛海綿状脳症(BSE)関連、日本を含め対象国からの牛肉の輸入について条件を定め、輸
入を規制している。
(実質上、輸入を禁止している。
)なお、日本からの牛肉の輸入は 2009 年
10 月に条件付きで解禁されている。
(後項 6.「動物検疫について」の項参照)
6)保健省告示第 310 号「食品のパッケージまたは容器の中に食品でないものが混合している
食品の製造、輸入および販売の禁止について」(08 年 8 月 15 日付)、食品医薬品局告示(08 年
10 月 10 日付)
販売を目的とした製造や輸入された食品のパッケージまたは容器内には、品質保持剤や調味
料、スプーンやフォークなどの消費や調理に使用する道具のみを入れることができる。これら
以外のものをパッケージまたは容器の中へ混入することを禁止している。混入を禁止している
ものを付ける場合は、食品に直接触れない箇所(容器の外側など)に入れなければならない。
7)メラミンおよび関連物質を含む食品
87
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メラミンおよび関連物質を含む食品の製造、輸入、販売を禁止している。また、中国産の乳
製品を輸入する場合は安全証明書を義務付けている。(保健省告示第 311 号「製造、輸入、販
売を禁止する食品について」、08 年 10 月 13 日付食品医薬品局告示)
8)遺伝子組み換え(GMO)のトウモロコシからなる 9 種類の加工製品
遺伝子組み換え植物からなる加工製品については、以下の 9 種類のトウモロコシからなる
加工製品については製造、輸出、輸入が禁止されている。輸入する場合は貨物到着時に原産国
からの証明書(GMO でないことを示す証明書)を毎回、船積みごとに到着港事務所へ提出し
なければならない。
表 37
製造、輸入、販売を禁止する遺伝子組み換え作物を原材料とする
加工製品リスト
(これらの品目を輸入する際は、遺伝子組み換え作物から製造されていないことを証明する衛
生証明書を必要とする。なお輸入時に添付されていない場合は、タイ国内の政府機関、または
食品委員会が規定する国内の検査機関での衛生証明書で代替が可能である。
)
1.ポップコーン用の粒状トウモロコシ
2.冷凍または密閉容器に詰められたヤングコーン全種、
3.皮状のトウモロコシ(Taco shell)、
4.煎餅状のトウモロコシ(Corn chips/Corn snack)、
5.コーンフレーク(Corn flake)、
6.トウモロコシ製品(Corn meal/Corn flour)
(保健省告示第 217 号でトウモロコシ製品をコーンミール(Corn meal)、コーンフラワープロテインを含む
種類のトウモロコシ粉(Corn flour)、コーンスープ(Cream style Corn)に指定。)
7.冷凍または密閉容器に詰められた丸ごとまたは粒のトウモロコシである。
出所:2001 年 1 月 18 日付保健省告示第 215 号「製造、輸入、販売を禁止する食品について」
2001 年 2 月 20 日付食品医薬品局告示「保健省告示 No.215「製造、輸入、販売を禁止する食品について」に
関する説明について」
2001 年 6 月 8 日付保健省告示第 217 号「保健省告示 No.215(製造、輸入、販売を禁止する食品について)の
修正について」
2001 年 11 月 28 日付保健省告示第.246 号「保健省告示 No.217(保健省告示 No.215(製造、輸入、販売を禁
止する食品について)の修正について)の修正について」の資料から作成。
(9)保健省のその他の食品安全管理対策
1)食品安全性認証制度(Food Safety Project)
保健省では食品安全政策の下、生鮮食品、加工食品、調理食品などを販売する小売業者を対
象に「食品安全性認証」制度を導入している。これは農業・協同組合省の農場や商品に対する
Q マーク制度(後項 4.
(5)「Q マーク品質保証制度」の項参照)とは異なり、スーパーや市場、
88
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飲食店、固定の小売販売ルートを持つ生産業者などの流通業者が取り扱う販売所に認定される。
大手小売業では、この制度を利用して仕入食品の安全性を確保している。対象品目は、保健省
の「食品登録番号(オーヨーマーク)」の取得を義務付けていない「一般食品」を対象とし、加
工食品も含まれるが主に生鮮食品である。検査の実施基準も詳細に決められており、現場検査
と食品サンプル採取検査を実施している。3 回(1 カ月ごと)実施される検査において、1 回
目の検査に合格すると白いマークの認定書が与えられ、3 回すべてに合格すると金色のマーク
が授与される。検査対象となる化学物質・微生物は、ボラックス、殺虫剤、漂白剤、殺菌防腐
剤(サリチル酸)
、ホルマリン(死骸保存液)、赤身促進剤(サルブタモール)
、クロラムフェ
ニコール、ニトロフラン、微生物などで、細目基準については保健省医科学局の次のウェブサ
イトに掲載されている。
http://www.dmsc.moph.go.th/webroot/food/files/news/news45food/news45_t3.htm
検査は医科学局食品品質・安全性部局(Bureau of Quality and Safety of Food)が担当し
ている。認証期間は 1 年間であり、抜き打ち検査を年 1 回実施し、食品サンプルを採取・検
査される。認定された業者には認定マークが授与され、小売店の入り口や店内に掲示すること
ができる。また、申請すれば商品のパッケージにも認定マークを貼り付けることが可能。
2009 年 9 月時点で、認証件数は 15 万 4,769 件となっている。
図 2
保健省の「Food Safety 」認証マーク
○保健省の Food Safety 認証プロジェクト概要
保健省の Food Safety 認証プロジェクト
(認証申請手続き概要)
事業所(スーパーマーケット/レストラン/食堂/生鮮市場)の所有者または上述の範囲内の食品
販売事業の経営を委託された者は、申請書式(様式 10 00 003)に従いプロジェクト参加申請用紙
に記入し、業者の所在地図を 1 枚添える。
申請用紙提出場所
中央
ノンタブリーにある保健省の医科学局、食品医薬品局、保健局、健康サ―ビス推進局、もしくは
バンコク都の保健事務所に申請用紙を提出。
89
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地方
医科学センター、医科学局、県の保健事務所、地方自治体、地元のコミュニティセンターに申請
用紙を提出。
現場検査および食品サンプル採取
係官は申請書類が揃っているかを調べ、現場検査の日にちを知らせる。その後食品サンプルを採
取し、認定申請の目的に沿って以下のように検査を行う。
全般的な衛生状況の検査
保健省または保健省から委託を受けた上述の機関は、係官チームを送り、事業所にて全般的な衛
生状況の検査を行う。調理場および販売場所の衛生管理、包装、販売前の食品の保管を規定に基づ
いて検査する。
食品サンプル採取
認定申請の目的に沿った食品サンプル採取を行い、採取するサンプルの量は表 5 にある規定に基
づく。食品の分析検査は以下のように行われる。
検査キットで分析検査が可能な食品(ボラックスなど)は、保健省の移動実験室で検査が行われ
ることもある。もしくは、食品検査キットを使って実験室で検査される。
実験室での分析検査を必要とする食品(赤身促進剤など)は、医科学局の実験室、または検査能
力のある機関の実験室に送るためにサンプルが採取される。
判定基準
保健省または保健省から委託された機関は、事業所に赴き、調理・販売・保管場所の全般的な衛
生状況の検査を表 3 にある規定に基づいて実施し、食品サンプルを採取する。この検査は続けて 3
回行われる。(1 カ月に一度)全般的な衛生状況または認定を申請した食品の検査が、3 回続けて基
準を通過しなかった場合は、またはじめから手続きを行わなければならない。3 回続けて基準を通
過しなければ、判定基準を通過したことにはならない。
認定証の授与
食品分析結果および食品の調理・販売・保管場所の衛生状況についての情報が、3 回とも基準を
通過し、販売される食品が安全で品質の良いものであると判明した場合、保健省は認定証書と「安
全食品(Food Safety)」認定マークを、認定申請をした食品リストに基づいて業者に与える。フー
ドセンターの中のすべての食堂が基準を通過した場合は、保健省はそのフードセンターまたはデパ
ート全体に対しての認定証書を発行する。
他の政府機関からの認定情報を認定申請の際に利用する場合
一部の種類の食品が、他の政府機関からの認定を既に受けている場合、保健省はその認定結果を
規定されたその他の項目と共に用いる。例えば豚肉の場合、畜産振興局から赤身促進剤および抗生
物質が混入していないことが認定されていれば、保健省はボラックスのみを検査し、「安全食品
(Food Safety)」の認定する。
(認定後の実施事項)
「安全食品(Food Safety)
」認定マークを受けた者は、自分の事業所に健康に危険を及ぼす食品が
入らないように、方針を定め、管理を行う。申請時に報告した原材料の購入先が変わった場合は、
至急、申請を行った機関に報告しなければならない。報告がない場合は、保健省は即時に認定証書
を取り消す。
90
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認定結果を利用して、消費者に認定マークの取得について混乱や誤解を招くような宣伝をしては
ならない。
認定マークを受けた者は、毎年、認定証の更新を行わなければならない。
認定マークを受けてから 6 カ月後に、保健省または保健省の委託を受けた機関は、追跡調査のた
めの採取を行う。その際に認定マークを既に受けた食品が、健康に危険を及ぼす可能性があると判
明した場合は、認定マークを受けた者に通知し、違反事項を改めさせる。二度目に違反が見つかっ
た場合は、認定が停止される。
認定が停止された場合は、保健省がマスメディアを通じて公にし、広く知らせる。認定を停止さ
れた者は、保健省からまだ認定を受けているかのような誤解を消費者にさせないよう、認定を引用
したり表示したりしてはならない。
(認定後の追跡検査)
保健省または保健省の委託を受けた機関は、認定証を授与してから 6 カ月後に、事前に採取の日
にちを知らせずに、食品サンプル採取を実施する。採取検査は 1 年に 1 回、または、その食品の危
険性が高い場合は年に 1 回以上行われる。業者は初回の認定申請時と同様の検査費用を支払わねば
ならない。
(認定証/シンボルマーク)
保健省が規定した「安全食品(Food Safety)」認定基準を通過した時、業者が受け取るものは次
の通り。
「安全食品(Food Safety)
」認定証
「安全食品(Food Safety)
」シンボルマーク。サイズは 30 センチ×40 センチで 4 色刷りのプラ
スチック製。壁掛け用の紐付き。
(販売者の得る権利)
「安全食品(Food Safety)
」のマークと認定証を保健省から受けた業者は、公に宣伝に使用するこ
とができる。
保健省は認定を受けた者のリストを公表し、マスメディアを通じて広め、保健省のホームページ
にも載せる。
(認定申請および毎年の認定更新にかかる費用)
「食品安全」プロジェクトに参加する者は費用の規定どおり、申請費用および毎年の認定証更新費
用を負担しなければならない。認定証の更新の際の検査は 1 回行われ、更新された認定証を受けた
後も(6 カ月後)、もう一度追跡調査がある。
認定証の更新にあたっては、業者は認定証の期限が切れる 1 カ月前までに保健省または保健省の
委託を受けた機関に、その意思を知らせなければならない。
2)野菜・果実の残留毒素検査システム認定制度
保健省医科学局が 99 年より導入している制度であり、野菜・果実の残留農薬の分析の検査
システムを有している取り扱い業者や生産者を認定し、安全な野菜の流通を促進することを目
的としている。認定は商品に対してではなく、検査システムに対して行う。対象業者は生産者、
加工・流通・卸・小売業者のうち、独自で検査を行う設備、実験用具、検査スタッフを擁して
いる必要がある。また、CODEX や医科学局が定めている測定方法で検査しているか、検査結
91
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果で果実・野菜の安全性が認められなかった場合に、回収方法などで何らかの対応を即時にと
れる体制を持っているかも審査の対象となる。
認定証には、業者名の下に「上記の者が野菜・果物の残留毒素検査システムを有する生産者、
もしくは加工・流通・卸・小売業者であることを証明する」と記載され、認定印には「毒素検
査システムを認定:保健省医科学局」と記されている。
09 年 11 月時点で、22 業者が認定を受けている。
図 3
「残留毒素検査システム」の認証マーク
3)Clean Food Good Taste
98 年からタイでは Amazing Thailand と題した観光促進キャンペーンがスタート。これを
受けて、観光客が集まる飲食店、飲食品販売屋台で衛生面の安全性が確保されていることを示
すために 99 年に保健省が導入したのが始まりである。現在では観光地のみならず全国各地の
飲食店が取得しており、消費者が安全性を観点に飲食店を選択できるようになっている。09
年 10 月時点で約 12 万 1,963 軒(屋台も含む。一部地域は概数集計)となっており、保健省に
よると全飲食業の約 7 割近くが取得しているようだ。
検査基準および内容は、①飲食店経営許可および申請証明書が得られているか、②各飲食店
業態に設けられた衛生基準を満たしているか、③食品、食器、調理人の手の雑菌(バクテリア)
検査、がある。認証の有効期限は 1 年で、発効から 1 年経つと検査員が再び来店し、再検査
を行う。また、抜き打ち検査を実施しており、バンコクの場合、約 2 割程度の店舗を対象に
抜き打ち検査を実施している。
図 4
「Clean Food Good Taste」の認証マーク
92
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4)Healthy Market
保健省による全国生鮮市場の衛生状態を認証する制度で、02 年から導入されている。生鮮
市場は衛生状態が悪く、かつてはコミュニティや経済の中心となっていたが、現在では多くの
消費者がモダントレードを利用するようになったため、生鮮市場の衛生状態を改善し、消費者
が安全な生鮮市場で買いものをすることができるようにしている。09 年 9 月時点では全国で
1,189 カ所の生鮮市場が認証を受けている。
検査基準は①環境衛生面について、②食品の安全性面について、③消費者保護の面について
の 3 分類で、全部で 49 項目の検査がある。このうち 17 項目以上合格した市場は認証書に 3
つ星が与えられ、35 項目以上合格した市場については、5 つ星が与えられる。
図 5
「Healthy Market」の認証マーク
5)ハーブ品質認証制度(タイハーブ Q マーク)
保健省医科学局ではタイ産ハーブおよびハーブ製品の品質を保証する制度を 01 年から実施
している。09 年度から制度が変更され、対象ハーブの種類を拡大し、2 種類の検査を行って
いる。対象の形態は原材料ハーブ、茶(ハーブティー)、ハーブ薬品(カプセル状のもの)であ
る。分析検査については、Type 1 は 18 種類のハーブが対象で、化学物質、微生物、砒素、重
金属、害虫駆除剤の残留検査を実施し、Type2 は 24 種類のハーブを対象とし、微生物、砒素、
重金属、害虫駆除剤のみの残留検査を行う。
表 38
ハーブ品質認証(タイハーブ Q マーク)事業者数
2007 年度
2008 年度
25 事業者
28 事業者
2009 年度
(Type1)
(Type2)
8 事業者
13 事業者
2010 年度(10 月~1 月)
(Type1)
(Type2)
1 事業者
14 事業者
Type1 の検査に合格すると背景色が金色の認証、Type2 は銀色の認証が発行される。認定
証は 1 年毎に更新することとなっており、認証までの所要日数は通常 45 日以内である。
93
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申請場所は保健省医科学局ハーブ研究所検査認証センター(7 階)のほか、地方 14 カ所
(北部 3 カ所、東北部 4 カ所、東部 1 カ所、中部 2 カ所、南部 4 カ所)の医科学局事務所で
受け付けている。検査費用は Type1 が一般 6,300 バーツ(1 サンプル)、政府関係機関(病院
等)は 4,300 バーツ(1 サンプル)
、Type2 は一般 4,300 バーツ(1 サンプル)、政府関係機関
は 1,000 バーツ(1 サンプル)である。近年の認証件数(認証事業者数)は次のとおりである。
Type 1 対象ハーブ(18 種類)
黒 生 姜 (Cassumunar ginger) 、 ウ コ ン (Turmeric) 、 シ ョ ウ ガ (Ginger) 、 ハ ナ セ ン ナ (Seven
Golden Candle Stick)、インドナガコショウ(Long Pepper)、シダレトバ(Derris scandens
Benth)、イボツヅラフジ(Tinospora cordifolia)、アジアツボクサ(Asiatic Pennywort)、アマ
チ ャ ヅ ル (Gynostemma pentaphyllum (Thunb.) Makino) 、 コ シ ョ ウ (Pepper) 、 バ ン グ ル
(Bangle)、ファータライジョン(Andrograhis paniculata (Burm.f.)、コブミカン(Leech lime)、
センナ(Senna)、インドスグリ(Malacca Tree)、ミロバラン(Terminalia chebula)、セイタカミ
ロ バ ラ ン (Terminalia bellirica (Gaertn.) Roxb) 、 ク ミ ス ク チ ン ( ネ コ ノ ヒ ゲ )(Orthosiphon
aristatus)
Type2 対象ハーブ(24 種類)
Type1 の 18 種類と次の 6 種類:
ロゼル(Roselle)、ドクダミ(chinese lizard tail)、クリナカンタスナタス(Clinacanthus nutans
(Burm.f.) Lindau)、シッサスクアドラングラリス(Cissus quadrangularis Linn)、ローレルカズ
ラ(Thunbergia Laurifolia Linn)、クワ (Mulberry)
タイ・ハーブ品質保証
保健省医科学局
図 6
「ハーブ品質認証制度」の認証マーク
問い合わせ先:The Quality Herb Inspection and Certification Center
Building 9, 7th floor Herb Research Institute, Department of Medical Science
Tel. 02-58999850-8 ext 99396, 99402, 99963
http://www.dmsc.moph.go.th/webroot/plant/webq/index.asp(タイ語)
6)HACCP 認証について
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タイの政府機関では、食品の安全性、輸出振興、各業界への行政監督の立場から HACCP
の認証を実施している。保健省は過去に同省食品医薬品局および工業省工業規格研究所
(TISI)の共同による認証、同省医科学局による HACCP 認証制度を設けていたが、02 年 10
月の省庁再編に伴い、HACCP 認証業務は農業協同組合省の農産品・食品規格基準局(ACFS)
に移管され、同局が認定機関(AB:Accreditation Body)、水産局(DOF)、畜産振興局
(DLD)が認証機関(CB:Certification Body)として HACCP 認証を行っている。
95
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○保健省各局の役割
保健省(MOPH: Ministry of Public Health)(www.moph.go.th)
❖大臣官房(次官室) (OPS:Office of Permanent Secretary)(http://ops.moph.go.th/)
・ 政策や意思決定、目標指標に関わる情報を分析する。
・ 省の行政戦略を開発する。
・ 政策を実践ガイドラインや計画にする。
・ 財源の配分および管理を行う。
・ 省内の部署の実践のモニタリングおよび評価をする。
・ IT 技術を開発する。
・ 広報活動を行う。
・ 国際協力プログラムを実施する。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖医療サービス局(Department of Medical Services)(www.dms.moph.go.th)
・ 治療法やリハビリテーションに関する技術面を開発する。
・ 調査研究を行う。
・ 適切な医療技術の開発、導入を行う。
・ 医療専門家に知識および技術を提供する。
・ 規格基準に適した特別な第 3 の医療ケアを提供する。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖ タ イ 伝 統 薬 開 発 局 (Department of Thai Traditional and Alternative Medicine
Development)(www.dtam.moph.go.th)
・ 保護、保存、普及を目的としたタイ伝統薬の技術を開発する。
・ 伝統薬の規格基準を確立し、現代薬との競争力をつける。
・ 法律に基づいた伝統薬の保護。
・ タイ伝統薬の知識の普及。
・ 伝統薬に関する知識と技術の開発。
・ 伝統薬の規格基準の開発、確立する。
・ タイ伝統薬、民間薬、代用薬に関する消費者保護のためのアドバイスを作成する。
・ タイ伝統薬、民間薬、代用薬、民間医療の提供、普及と支援。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖精神保健局(精神衛生局)(Department of Mental Health)(www.dmh.go.th)
・ 精神保健技術の研究開発を行い、精神障害に関する予防や治療、リハビリテーションにおける技
術や知識を導入する。
・ 調査研究を行う。
・ 精神保健の普及や精神障害の予防、治療、リハビリテーションに関する知識および技術を開発、
導入する。
・ 重度の精神障害のケースに対するサービスを実施する。
・ 精神保健や医療および保健従事者ならびに政府、民間すべての人材の精神医学に関する知識
と技術を向上させる。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖疾病対策局(Department of Disease Control)(www.ddc.moph.go.th/)
・ 疾病予防や健康へのリスクを回避する技術を開発する。
・ 調査研究を行う。
・ 疾病予防、管理、診察、治療のための知識および技術を開発、導入する。
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・
・
関係機関や国際機関、国内の行政機関などと調査、国際的な健康問題を含む疾病、健康へのリ
スクの予防管理で協力する。
局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖衛生局(Department of Health)(www.anamai.moph.go.th)
・ 健康を普及する。
・ 調査研究を実施する。
・ 健康の普及、衛生な状態を促進する環境管理に関する知識および技術を開発、導入する。
・ ヘルスインパクトアセスメントに関する品質と規格基準を開発し、確立する。
・ 地方行政機関やコミュニティ、政府および民間に健康普及や衛生上の環境管理への参加を支援
する。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖健康管理促進局(Department of Health Service Support)(www.hss.moph.go.th)
・ すべての人々に健康関連施設の提供をサポートする。
・ 健康に関するサービス、健康関連の消費者保護の普及、支援、開発、運営管理を行う。
・ 健康に関するサービスの提供において国民や民間企業の参加を促進する。
・ 健康に関するサービスシステムの開発活動を普及する。
・ 医療登録、ヘルスケア施設、その他法律を考慮して実践する。
・ 国民への健康に関する教育、システム等のプログラムの実施において支援する。
・ 調査研究を実施する。
・ 健康に関するサービスシステムに関して適切な知識や医療技術を普及する。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖医科学局(Department of Medical Sciences)(www.dmsc.moph.go.th)
・ 国民の健康問題解決や消費者保護を目的とした知識や技術の開発、医科学分析を行う。
・ 分析実験室や分析方法の規格基準の開発、確立をする。
・ 健康商品やハーブ薬、診察に関する知識および技術を開発する。
・ 分析サービスを提供する。
・ 参考となる分析実験室となる。
・ 分析実験室の品質保証を開発する。
・ 局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖医科学局食品の安全性事務局(Bureau of Quality and Safety of Food)
(http://www.dmsc.moph.go.th/webroot/BQSF/)
・ 食品の分析研究に関する技術の研究や分析、知識の開発。
・ 食品の品質および安全性の検査認証において国のリファレンス機関である。
・ 国際規格に適合した食品の製造工程の品質規格を開発する。
・ 分析研究室の品質開発を行い、政府および民間の分析研究機関の分析検査における技術
革新を支援する。
・ 他の機関から任命された職務を遂行する。
❖食品医薬品局(Food and Drug Administration)(www.fda.moph.go.th)
・ 健康関連商品の消費による国民の健康を保護し、適正な消費行動を普及する。
・ 食品、医薬品、化粧品、危険物質、向精神薬、麻薬、医療器具、揮発性物質の乱用防止の法律
に基づいて行動を起こす。
・ 商品、事業場所、商品の広告、さらに健康関連商品がもたらす悪影響についてモニタリングおよ
び検査する。
・ 健康関連商品について調査研究、知識や技術、消費者保護システムを開発する。
・ 商品選択における消費者の能力を開発し、消費者の権利を守る。
・ 健康関連商品における消費者保護プログラムを普及する。
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・
局の役割として法で定められ、大臣や内閣によって指示されたその他の職務を遂行する。
❖ 輸出入検査部門(Import Export Inspection Division) (http://logistics.fda.moph.go.th)
・ 食品医薬品の税関において、健康商品の輸出入の規制、管理を行い、法律に従
った規格基準を満たすことができるようにする。
・ 法律に従い健康商品の密輸入が行われた場合の監視、警戒、調査を行う。また麻薬の輸出入問
題の解決や処罰といった任務を実施する。
・ 法律で権限を委譲された範囲で、健康商品の輸入許可を検討する。
・ 輸入規制に関する規格基準を研究し制定する。また輸出される健康商品の規格基準を国際レベ
ルに合ったものにする。
・ 健康商品の輸入について適切な知識、学術的助言をし、有効な情報を開発する。
・ その他の部署や機関などから引き受けた業務を行う。
❖食品の安全性運営センター(Food Safety Operation Center )
(http://www.fda.moph.go.th/project/foodsafety/v2/frontend/theme_1/index.php?Submit=Cle
ar)
・ 食品の安全性に関して政策指針を策定し、戦略に基づいた目標指標を設定する。
・ 省レベルでの運営政策を提案するにあたり、リスクを分析する。
・
国 際 的 な 食 品 の 安 全 性 に 関 す る 情 報 の 集 積 セ ン タ ー と し て 、 WHO の INFOSAN
(International Food Safety Authorities Network)の National Focal Point となる。
・ 食品の安全性に関してデータを収集、分析し、食品の安全性の状況について報告書を作成する。
・
食品の安全性に関する政策、戦略計画の実施における予算を作成する。
・
消費者保護および省庁間、バンコクのための食品安全政策を支援する。
・
食品の安全性に関してリスクを分析する能力を開発し、知識を普及する機能を果たし、県や地方
にも普及する。
表 39
食品医薬品局食品管理部門(Food Control Division,) の役割
食品管理部門の組織体制
食品管理部門
食品管理部門部長
食品管理部門役員
市場流通前の食品管理
グループ
食品の管理および支援開
発グループ
システム開発
グループ 2
システム開発
グループ 3
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食品の広告管理
および監視グループ
総務課
システム開発
グループ 1
食品管理部門(Food Control Division)
食品管理部門の義務および責任は次のとおりである。
(1) 法律に基づいた規格基準を満たす食品となるよう管理する。
(2) 食品の品質規格および安全性の管理について研究し、規格基準や規則などを規定する。
(3) 食品の製造や輸入、販売において規格基準に基づいた品質になるように、事業者の能力を開
発する。
(4) 食品や食品に係る事業所、食品の広告などが法律に基づき、全国同一の規格基準になるよう検
査、管理、監視システムを開発する。
(5) 食品に関する情報を提供するために、食品の知識や学術的な助言を提供する。
(6) 他の部局との協力や支援活動だけでなく、その他割り当てられた業務を遂行する。
食品管理部門は次のグループに分けられ、以下ような業務を実施する責任がある。
1. 食品管理部門役員
1.1 国際基準に従った戦略実施計画を作成するために問題の性質や状況、解決方法な
どを分析する。
1.2 最も効率的に戦略計画を実施することができるように、予算計画を作成する。
1.3 専門分野に優れた人材の育成や熱意のある人材を育成する。
1.4 目標を達成するために、職務が効率的に実施できるよう支援する。
1.5 問題を解決し、効率的にできるよう、実施後の評価を行う。
1.6 その他の依頼された業務を遂行する。
2. 市場流通前の食品管理グループ
2.1 食品調理法登録、食品の表示許可、食品登録、食品の詳細申告についての許可を
審査する。
2.2 輸入場所の許可申請、輸入許可証の訂正、一時的な輸入許可、許可証の更新につ
いて審査する。
2.3 商品の分類や保健省告示で指定されていない食品添加物を使用した食品の使用許
可について審査する。
2.4 地方で市場に出荷される前の食品の管理を支援する。
2.5 許可と不許可に関する審査基準、食品の実施指針を作成する。
2.6 市場流通前の食品管理グループに寄せられる苦情の処理、問題の解決を向上する。
2.7 緊急時の情報提供をサポートする。
2.8 その他の割り当てられた業務を遂行する。
3. 食品の製造場所の管理および支援開発グループ
3.1 食品製造場所許可の申請、訂正、更新について審査する。
3.2 法律に従い食品製造場所の許可番号を発行し、国際基準に従った認証書を発行す
る。
3.3 食品の適切な製造方法および規則を作成し、法律にする。
3.4 食品製造業者や職務遂行者に、食品製造に関する知識を普及する。
3.5 その他の割り当てられた業務を遂行する。
4.
4.1
4.2
4.3
4.4
食品の広告管理および監視グループ
食品の広告許可を審査する。
許可の申請を統一性のある最新の規則に改善する。
食品の広告が法律に従ったものであるよう監視、検査、管理する。
消費者が正しい情報を得ることができるように、食品の広告に関して苦情があれ
ば、事業者の情報や事実を調査する。
99
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4.5 法律に従い、証拠や、監視結果、苦情を分析する。
4.6 法律に従い、罰則を与える。
4.7 その他の割り当てられた業務を遂行する。
5. システム開発グループ 1
5.1 ASEAN、ASEM、WTO、APEC、BIMST-EC などの国々の間で、食品に関する規則、規格
基準などを交渉する際に国の代表となる。
5.2 海外の機関と調査研究の協力をする。
5.3 海外へ研修に行く際のコーディネートおよび海外からの研修生の受け入れを行う。
5.4 食品に関する IT システムの研究および導入する。
5.5 消費者、他の機関、地方などへの食品に関する情報を管理する。
5.6 効率的に消費者保護が行えるよう、人材の教育、育成をする。
5.7 輸出許可の審査および発行をする。
5.8 その他の割り当てられた業務を遂行する。
6. システム開発グループ 2
6.1 食品の規格基準、安全性を管理するための規格基準、規則、規定、の制定においてその情報を
研究、分析する。
6.2 海外の食品の品質規格基準、規則に意見を申し立てる。
6.3 RASFF システムを審査し、導入する。
6.4 国内および海外で発生した APR を記録し、まとめる。
6.5 その他の割り当てられた業務を遂行する。
7. システム開発グループ 3
7.1 国の食品の安全性に関する政策および計画を実施する。
7.2 他の関係機関と協力し、実施計画および予算要求に関する資料を作成する。
7.3 食品の消費者保護に関する計画の実施状況および結果をフォローする。
7.4 食品の管理において業務実施のシステムを開発する。
7.5 分析検査チームや分析研究室のモバイルユニット業務を管理する。
7.6 その他の割り当てられた業務を遂行する。
8.
8.1
8.2
8.3
8.4
8.5
8.6
総務課
総務関係書類の作成管理を行う。
財務管理、購買、人事、その他会議の予算編成などを行う。
郵便、車両を手配する。
他の部署のサポートをする。
人材育成における研修を開催する。
その他の割り当てられた業務を遂行する。
出所:食品・医薬品局ウェブサイトの資料から作成。
100
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4.農業・協同組合省の実施する食品安全性の施策
農業・協同組合省では、国民が安全且つ安心して農水産物を摂取できるように、また良質な
農水産物を輸出するために、主に生産段階での安全を確保する政策を実施している。農業・協
同組合省の食品安全に係る施策は、農作物は農業局・農業普及局、水産物は水産局、畜産物は
畜産振興局が安全管理の施策を担当し、農産物・食品規格基準局が各規格を作り、食品安全に
係る認証業務を統括するといった体制をとっている。
(1)農作物の食品安全性に係る施策
1)GAP 認証
農作物の生産段階の安全性については農業局(DOA: Department of Agriculture)および、
農業普及局(DOAE: Department of Agricultural Extension)所管とする。農業局ではこれ
まで 40 品目以上の農作物の農業適正規範(GAP)ガイドラインを策定し、使用禁止農薬や残
留農薬最大基準をもとに生産段階の適正な化学肥料・農薬管理を指導している。2004 年に農
産品・食品規格基準局(ACFS)が省内に設立されてからは、GAP 規格設定を同局に移管し、
農 産 品 ・ 規 格 基 準 局 (ACFS) を 認 定 機 関 ( AB:Accreditation Body )、 農 業 局 が 認 証 機 関
(CB:Certification Body) として(コメの場合は米穀局が認証機関)
、GAP 認証を実施してい
る。09 年 12 月末時点で 22 万 2,485 の農場が GAP 認証を取得している。農業・協同組合省
では GAP 認証を生産段階の安全性確保の基礎となるものとして、農家への認証の取得を推進
している。なお、GAP については農作物のほか、養殖(水産局担当)
、畜産物(畜産振興局担
当)も GAP 認証を実施している。
表 40
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
農業局が策定している GAP ガイドライン
ドリアン
リュウガン
ラン
ラン(切花)
パイナップル
ポメロ
コーヒー(ロブスタ種)
パクチョイ
トマト
アスパラガス
ケール
タマネギ
キャベツ
トウガラシ
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
ナガササゲ
エンドウ
ハクサイ
ベビーコーン
シャロット
キャッサバ
ゴム
マンゴー
タンジェリン
クルクマ
パーム椰子
モンキーバナナ
メイズ
さとうきび(飲料用)
101
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
スイートコーン
エダマメ
リリー
マンゴスチン
オクラ
ハーブ植物
アブラナ科の植物
ランブータン
ロンコン
ウリ科の植物
マメ科の植物
ナス科の植物
表 41
1
2
3
4
5
農産品・食品規格基準局で設定されている GAP 規格
6
7
8
9
10
リュウガン
アスパラガス
オクラ
トウガラシ
ベビーコーン
ココナツ(Aromatic Coconut)
コメ
ホームマリ米
食用作物
ラン
注:2009 年 12 月末時点
表 42 GAP 認証の上位 10 作物(09 年 12 月末時点)
品目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
リュウガン
ロンコン
パイナップル
マンゴスチン
トウガラシ
マンゴー
レイシ
ドリアン
アスパラガス
落花生
小計
その他品目
合計
GAP
認証件数
109,649
10,415
10,195
9,803
9,244
8,756
7,442
5,822
4,555
3,804
179,685
42,664
222,349
比率(%)
49.3
4.7
4.6
4.4
4.2
3.9
3.3
2.6
2.0
1.7
80.8
19.2
100.0
出所:農業局資料の資料から作成。
Thai GAPについて
07 年 11 月からタイ商工会議所(Thai Chamber of Commerce)が、工業省中小企業振興局
(OSME)、農産品・食品規格基準局(ACFS)、農業局、農業普及局、カセサート大学(西部 GAP
クラスター開発事務局)
、そしてドイツ技術協力公社(GTZ)などの協力を得て、欧州の EUREP
GAP と同等性の認証をもつ規格として Thai Gap プロジェクトを開始している。10 年中の確立を
目指し、現在の GAP からさらに厳格な国際的な基準を国内で認証することで、欧州への輸出拡大
が期待されている。
(ThaiGAP プロジェクトのウェブサイト:http://www.thaigap.org/en/main/index.php)
2)使用農薬の管理
タイでの農薬に関する法律は 1967 年に制定した有毒化学薬剤法(Toxic Substance
Act,1967)が最初であり、その後 73 年に有毒化学薬剤法(第 2 版)(Toxic Substance Act
1973)を制定し、農薬の登録制度を設けた。そして 92 年には 73 年に制定された有毒化学薬
剤法(第 2 版)を廃止し、1992 年危険化学薬剤法(Hazardous Substances Act, 1992 )を新たに
制定。農業、工業、公衆衛生分野で使用される危険化学薬剤とその関係事業の取り締まりに関
102
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する規制を強化し、その後 01 年に一部改正して現在に至っている。
1992 年危険化学薬剤法に基づき、危険化学薬剤の監督委員会として危険化学薬剤委員会が
設置されており、工業省、農業・協同組合省、保健省、内務省、科学技術省を監督省庁として
いる。保健省は公衆衛生分野、国内に流通する食品の危険化学物質からの安全管理を監督し、
農業・協同組合省は農薬に係る危険化学物質の管理、農薬の登録、製造、販売、輸出入、輸送
に係る許認可、監督権限を持つ。農業・協同組合省では農業局農業規則部(Office of
Agriculture Regulation, DOA)が所管となっている。
1992 年危険化学薬剤法において、危険化学物質は次の 4 種類に分類されており、各分類の
登録義務と管理の原則を定めている。
○危険化学物質の分類
(1) 第 1 種危険化学物質
厳しく管理されず、政令で定めた規則と方法に従うように監督されるもの。
(2) 第 2 種危険化学物質
第 1 種より管理が厳しく、次の原則に従わなければならない化学物質。
1) 登録の義務
2) 取扱業者が営業を始める前に担当官に通知する。取扱業者とは製造、輸入、輸出、所 有
(販売、貯蔵、運送など)に従事する事業者
3) 政令で定めた規則と方法に従う。
(3) 第 3 種危険化学物質
厳しく管理されるもので、次の原則に従わなければならない化学物質。
1) 登録の義務
2) 取扱業者が営業を始める前に許可を申請する。
3) 政令で定めた規則と方法に従う。
(4) 第 4 種危険化学物質
製造、輸入、輸出、所有および使用が禁止されている化学物質。
農業局が監督責任をもつ危険化学物質(農薬)数(09 年 12 月末時点)
分類
第 1 種危険化学物質
第 2 種危険化学物質
第 3 種危険化学物質
第 4 種危険化学物質
合計
物質数
(1 類)
16 種類(+5 類)
570 種類
96 種類
682 種類(+6 類)
注:「種類」は化学物質数、「類」は植物の一部や抽出物など複数からなる総称。
現在(09 年 12 月時点)
、農業局は第 4 種危険化学物質に該当する禁止農薬を 96 種類定め
ており、そのほか同局が使用を監視している危険農薬としてジクロトホスやメソミルなど 13
103
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種類が指定されている。国内での農薬による被害状況は、保健省疫病管理局が年次報告で毎年
まとめている。
残留農薬については、国内に流通する農産物は保健省が最大残留農薬基準値を定め、随時モ
ニタリングを実施している。輸出向けの農産物については、農業・協同組合省が定めた最大残
留農薬基準値および輸出先国の基準値に基づき農業局が監視しており、一部の果実・野菜にお
いて日本を含む対象国に輸出される場合は、輸出前の MRL 検査を義務付けるなどの措置を講
じている。
(後項5.「植物検疫について」の項参照)
○「Q ショップ」プロジェクト
カセサート大学と西部 GAP クラスター開発事務局が 04 年に協力して立ち上げた「緑の農薬販
売店プロジェクト」から始まった。これは、農家や農薬取り扱い事業者に対して適切な使用方法に
ついて助言を行うほか、農家取り扱い事業者が品質のある、登録済みの農薬を販売しているかを検
査するものである。同プロジェクトに参加を希望する農薬販売業者の店舗を検査し、検査に通過す
ると緑の認証が与えられる。
この取組みは 06 年からは農業局を中心に実行され、農家が安心して品質が守られた農薬を使用
することができるように農薬販売業者を認定し、認定業者に対して Q マークと同様のロゴからな
る Q ショップ・マークを与えている。これまで 32 業者に認定を与えており、40 業者以上が申請
中である。
応募資格は次のとおりである。
1. 法律に基づき農薬を製造している業者
2. 危険物取り扱い業者として許可を受けている業者
3. 過去 2 年間に 1992 年危険物取り扱い法に基づき、訴訟を起こされたことがない業者
プロジェクトへの参加条件
1. 販売するすべての種類の商品に危険物取り扱い許可書および農薬製造許可書のコピーを入
れること。
2. 商品を仕入れる際には商品リストを作成すること。
3. 店内には大学で農学を専攻し、植物保護のための危険物取り扱い試験に合格している専門
家を常駐させておくこと。
4. 店内の商品の陳列は次のように行うこと。
o 危険物質とその他の商品は分けて陳列すること。
o 危険物質は種類に分け、子供の手が届かないところに陳列しておくこと。
o 販売する危険物質は製造業者が詰めた容器で販売すること。
(注:上記のプロジェクトは農産品・食品規格基準局が実施するQマーク農産品を扱う販売店舗を
認定するプロジェクトと同名で混同されているが、内容は異なる。)
104
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○農薬による被害のモニタリング状況
表 43
年
農薬の被害件数の推移(1999 年~2008 年)
件数
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
4,169
3,109
2,653
2,571
2,342
1,864
1,321
1,251
1,452
1,705
図 7
うち死亡
件数率
死亡率
(対人口 10 万人) (対人口 10 万人)
件数
31
6.77
0.05
21
5.03
0.03
15
4.27
0.02
11
4.11
0.02
9
3.72
0.01
9
2.98
0.01
0
2.12
0.00
0
2.00
0.00
0
2.31
0.00
2
2.70
0.00
年央人口
61,577,828
61,770,259
62,093,855
62,554,401
62,939,819
62,526,710
62,195,878
62,623,416
62,933,515
63,214,022
農薬の被害率の推移(1999 年~2008 年)
対人口10万人当たり
8
7
6
5
4
3
2
1
0
1999
2000
図 8
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
月別の農薬の被害件数(2008 年)
300
件数
250
200
150
100
50
0
Jan
2004
Feb Mar Apr May Jun
2005
Jul
2006
105
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Aug Sep
Oct Nov Dec
2007
2008
表 44
年
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
年
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
年
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
年齢別農薬の被害件数の推移(1999 年~2008 年)
0-4 歳
件数
率
107
2.03
87
1.68
92
1.79
80
1.86
67
1.62
86
2.08
55
1.36
86
2.15
83
2.08
83
2.08
年央
人口
5,264,825
5,173,354
5,125,593
4,291,010
4,133,411
4,133,411
4,033,986
3,991,348
3,991,894
3,997,249
15-24 歳
件数
率
673
5.87
457
4.03
392
3.49
338
3.20
303
2.92
239
2.30
186
1.84
159
1.61
209
2.15
313
3.23
年央
人口
11,461,772
11,340,156
11,247,513
10,578,583
10,371,683
10,371,683
10,094,340
9,855,993
9,711,468
9,676,828
45-54 歳
件数
率
676 10.65
538
8.20
469
6.89
479
6.75
438
5.91
364
4.76
267
3.40
249
3.05
280
3.32
295
3.40
年央
人口
6,345,819
6,562,362
6,806,804
7,099,944
7,415,280
7,640,375
7,861,649
8,154,852
8,427,774
8683063
4
図 9
年央
人口
5,395,882
5,340,120
5,293,426
5,012,944
4,982,438
4,982,438
4,833,182
4,649,267
4,309,597
4,176,511
10-14 歳
件数
率
63
1.15
45
0.83
51
0.95
61
1.26
57
1.16
39
0.79
30
0.61
27
0.55
30
0.61
31
0.63
年央
人口
5,487,608
5,411,127
5,371,420
4,846,628
4,922,276
4,922,276
4,905,179
4,871,031
4,928,686
4,909,870
25-34 歳
件数
率
1122 10.45
718
6.68
616
5.70
601
5.18
483
4.20
384
3.34
255
2.27
213
1.93
260
2.39
296
2.74
年央
人口
10,735,218
10,746,046
10,810,122
11,603,961
11,501,542
11,501,542
11,250,738
11,051,410
10,864,536
10,785,330
35-44 歳
件数
率
1062 11.73
817
8.94
689
7.45
648
6.19
634
5.92
412
3.83
318
2.96
305
2.80
311
2.83
375
3.41
年央
人口
9,051,627
9,141,069
9,251,874
10,462,603
10,700,519
10,762,684
10,753,119
10,878,282
10,976,511
11,011,976
55-64 歳
件数
率
276
6.37
278
6.32
221
4.99
208
4.86
204
4.65
183
4.13
126
2.77
112
2.36
165
3.35
172
3.35
年央
人口
4,334,632
4,397,633
4,429,535
4,278,967
4,384,319
4,433,108
4,553,211
4,755,480
4,923,180
5,127,064
65 歳以上
件数
率
152
4.35
130
3.55
101
2.69
126
2.88
124
2.74
140
3.06
74
1.61
79
1.67
88
1.83
104
2.15
年央
人口
3,490,444
3,658,392
3,757,568
4,379,761
4,528,351
4,573,101
4,608,850
4,737,730
4,799,869
4,846,131
件
38
39
22
30
32
17
10
21
26
35
5-9 歳
率
0.70
0.73
0.42
0.60
0.64
0.34
0.21
0.45
0.60
0.84
年齢別の農薬の被害率(2008 年)
人口10万人当たり件数率
3.5
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
0-4
5-9
10-14 15-24 25-34 35-44 45-54 55-64
106
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65+
年齢
図 10 地方別の農薬被害件数(2008 年)
人口10万人当たり件数率
8
7
6
5
4
3
2
1
0
2004
2005
Central
図 11
2006
North
2007
North-East
2008
South
県別の農薬の被害件数率(2008 年)
被害率の大きい県
率範囲(/人口10万人) (県数)
出所:「ANNUAL EPIDEMIOLOGICAL SURVEILLANCE REPORT 2008」保健省疾病管理局疫学部局)の資
料から作成。
107
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表 45
農業・協同組合省農業局の使用禁止農薬リスト(96 種類)
(09 年 12 月時点)
2002 年 4 月 25 日農業・協同組合省告示「農業局に管轄下にある第 4 種危険化学物質(使用禁止化学物質)の
取り扱いについて」
1995 年 5 月 1 日付け産業省の告示「1967 年毒性物質法が取り消され、1992 年危険化学薬剤法の制定に基づ
き、使用が禁止されている農薬のリストの再通達について」
化学薬剤名
種類
施行年月
1
chlordimeform
殺虫剤
1977 年 4 月
2
leptophos
殺虫剤
1977 年 4 月
3
BHC
殺虫剤
1980 年 3 月
4
sodium arsenite
除草剤
1981 年 1 月
5
endrin
殺虫剤
1981 年 7 月
6
DDT
殺虫剤
1983 年 3 月
7
toxaphene
殺虫剤
1983 年 3 月
8
2,4,5-T
除草剤
1983 年 9 月
9
TEPP
殺虫剤
1984 年 6 月
10
EDB
燻蒸剤
1986 年 7 月
11
sodium chlorate
除草剤
1986 年 10 月
12
dinosob
除草剤
1986 年 11 月
13
captafol
殺菌剤
1987 年 4 月
14
fluoroacetamide
殺鼠剤
1987 年 7 月
15
sodium fiuoroacetate
殺鼠剤
1987 年 7 月
16
cyhexatin
ダニ駆除剤
1988 年 5 月
17
parathion ethyl
殺虫剤
1988 年 5 月
18
dieldrin
殺虫剤
1988 年 5 月
19
aldrin
殺虫剤
1988 年 9 月
20
heptachlor
殺虫剤
1988 年 9 月
21
daminozide
植物成長調整剤
1989 年 4 月
22
binapacryl
ダニ駆除剤
1991 年 2 月
23
pentachlorophenol
殺菌剤
1993 年 8 月
24
pentachlorophenate sodium
殺菌剤
1993 年 8 月
25
mercury compounds
殺虫剤
1993 年 8 月
26
ethylene dichloride
燻蒸剤
1994 年 9 月
27
aminocarb
殺虫剤
1994 年 9 月
28
bromophos
殺虫剤
1994 年 9 月
29
bromophos ethyl
殺虫剤
1994 年 9 月
30
demeton
殺虫剤
1994 年 9 月
31
fentin
殺菌剤
1994 年 9 月
32
nitrofen
除草剤
1994 年 9 月
2000 年 5 月 8 日付け工業省の告示「危険化学薬剤法のリスト(第 2 版)」により使用が禁止されている農薬リスト
化学薬剤名
種類
施行年月
33
aramite
ダニ駆除剤
2000 年 5 月
34
chlordane
殺虫剤
2000 年 5 月
35
chlordecone
殺虫剤
2000 年 5 月
108
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36
chlorophenols
除草剤
2000 年 5 月
37
2,4,5-TP
除草剤
2000 年 5 月
38
phenothiol
除草剤
2000 年 5 月
39
MCPB
除草剤
2000 年 5 月
40
mecoprop
除草剤
2000 年 5 月
41
DBCP
燻蒸剤
2000 年 5 月
42
monocrotophos
殺虫剤
2000 年 5 月
43
azimphos ethyl
殺虫剤
2000 年 5 月
44
mevinphos
殺虫剤
2000 年 5 月
45
phosphamidon
殺虫剤
2000 年 5 月
2000 年6月 23 日付け産業省の告示「危険化学薬剤法のリスト(第3版)」により使用が禁止されている農薬リスト
化学薬剤名
種類
施行年月
46
azinphos methyl
殺虫剤
2000 年 6 月
47
calcium arsenate
殺虫剤、 除草剤
2000 年 6 月
48
chlorthiophos
殺虫剤、ダニ駆除剤
2000 年 6 月
49
cycloheximide
殺菌剤
2000 年 6 月
50
demephion
殺虫剤
2000 年 6 月
51
dimefox
殺虫剤、ダニ駆除剤
2000 年 6 月
52
dinoterb
除草剤
2000 年 6 月
53
disulfoton
殺虫剤、ダニ駆除剤
2000 年 6 月
54
DNOC
殺虫剤
2000 年 6 月
55
fensulfothion
2000 年 6 月
56
fonofos
殺線虫剤
(Nematicide)
殺虫剤
2000 年 6 月
57
mephosfolan
殺虫剤
2000 年 6 月
58
paris green
殺虫剤
2000 年 6 月
59
Phorate
殺虫剤
2000 年 6 月
60
Prothoate
殺虫剤
2000 年 6 月
61
Schardan
殺虫剤、 ダニ駆除剤
2000 年 6 月
62
Sulfotep
殺虫剤、ダニ駆除剤
2000 年 6 月
2001年 11 月 30 日付け産業省の告示「危険化学薬剤法のリスト(第 4 版)」により使用が禁止されている農薬リスト
化学薬剤名
種類
-
施行年月
63
4-aminodiphenyl
64
amitrole
65
asbestos-amosite
66
benzidine
67
beta-HCH (1,3,5/ 2, 4, 6-hexachlorocyclohexane)
68
bis (chlotmethyl) ether
69
cadmium and cadmium compounds
殺菌剤
2001 年 12 月
70
carbon tetrachloride
殺菌剤
2001 年 12 月
71
chlorobenzilate
ダニ駆除剤
2001 年 12 月
72
copper arsenate hydroxide
殺虫剤、殺菌剤
2001 年 12 月
73
ethyl hexyleneglycol (ethyl hexane diol)
殺虫剤
2001 年 12 月
74
ethylene oxide (1,2-epoxyethane)
防虫剤
2001 年 12 月
75
hexachlorobenzene
防虫剤
2001 年 12 月
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
2001 年 12 月
除草剤
-
2001 年 12 月
-
2001 年 12 月
2001 年 12 月
殺虫剤
-
109
2001 年 12 月
2001 年 12 月
76
lead arsenate
殺虫剤
2001 年 12 月
77
lindane (>99% gamma-HCH or gamma-BHC)
殺虫剤
2001 年 12 月
78
MGK repellent-11
防虫剤
2001 年 12 月
79
mirex
殺虫剤
2001 年 12 月
80
naphthyamine
-
2001 年 12 月
81
4-nitrodiphenyl
-
2001 年 12 月
82
o-diclorobenzene
-
2001 年 12 月
83
phosphorus
-
2001 年 12 月
84
polybrominated biphenyls (PBBs)
-
2001 年 12 月
85
polybrominated triphenyls (PCTs)
-
2001 年 12 月
86
pyrinuron (piriminil)
殺鼠剤
2001 年 12 月
87
safrole
家畜用の害虫駆除剤
2001 年 12 月
88
strobane (polychloroterpenes)
殺虫剤
2001 年 12 月
89
2,4,5-TCP (2,4,5-trichorophenol)
90
TDE or DDD
[1,1-dichloro-2, 2-bis (4-chlorophenyl) ethane]
殺虫剤
91
thallium sulfate
殺鼠剤
92
tri (2, 3-dibromopropyl) phosphate
-
2001 年 12 月
93
vinyl chloride monomer (monochloroethene)
-
2001 年 12 月
-
2001 年 12 月
2001 年 12 月
2001 年 12 月
2003 年 4 月 11 日付け農業・協同組合省告示「農業局に管轄下にある第 4 種危険化学物質の取り扱いについて」
(第 5 版)
2003 年 4 月 10 日付け産業省の告示「危険化学薬剤法のリスト(第 5 版)」により使用が禁止されている農薬リスト
化学薬剤名
94
種類
methamidophos
施行年月
2003 年 4 月
殺虫剤
2004 年 10 月 19 日付け農業・協同組合省告示「農業局に管轄下にある第 4 種危険化学物質の取り扱いについ
て」(第 2 版)
2004 年 10 月 18 日付け産業省の告示「危険化学薬剤法のリスト(第 6 版)」により使用が禁止されている農薬リスト
化学薬剤名
種類
施行年月
95
endosulfan (CS formulation を除く)
殺虫剤
2004 年 10 月
96
parathion methyl
殺虫剤
2004 年 10 月
表 46
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
農業局が使用を監視している化学薬剤物質(13 種類)
化学薬剤名
aldicarb
blasticidin-S
carbofuran
dicrotophos
ethoprophos
formetanate
methidathion
methomyl
oxamyl
EPN
2,3-dibromopropan-3-ol または 2-3-dibromo-1-propanol
N-methlyformamide
Propylene oxide、1-2-Epoxypropane または Methyloxirane
出所:農業局の資料から作成。
110
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3)有機農産物の認証
農業・協同組合省は 01 年からタイ有機農産物生産規格(01 年 4 月 18 日官報公示)に従い、
有機農産物認定制度を導入している。実施機関は農業局の有機農業研究所(Organic Crop
Institute)で、申請は同局内有機農業プロジェクト室または地方の農業局事務所または第 1~8
地区農業開発事務所で可能である。申請後、検査官が生産地に赴き、検査を実施、農業局およ
び有機農産物検査副委員会の審査後、認定書が発行される。認定後は「Thai Organic」のロ
ゴの使用が許可される。認定書の言語はタイ語または英語(申請した場合)で発行が可能で、
個人、グループまたは法人の名前で発行される。認定書の有効期間は 1 年で、毎年更新をしな
ければならない。申請手続きに係る費用や手数料は無料である。そのため、この認証を取得し
ている有機栽培農家も多い。ただし、認証手続きに時間がかかるという問題も指摘されている。
図 12
「Thai Organic」のロゴマーク
作物別ではコメが最も多く、次いで野菜、果実となっている。農業・協同組合省では有機農
業の推進政策を実施しており、今後、ホームマリ米(香米)や茶などにも認定を受けるように
農家への指導を実施していく構えである。
02 年から 09 年までに認証した件数は 5,360 件、8 万,269 ライ(12,843 ヘクタール)、09 年
12 月時点で 1304 件、1 万 7,838 ライ(2,854 ヘクタール)となっている。
また、農産品・食品規格基準局(ACFS)において、03 年に国際基準に合致するための任意
規格の「有機農産物の生産・加工・販売・表示の基準(TACF 9000-2003)」を策定し、そ
の後 09 年に改定(TACF 9000-2009)している。現在のところ ACFS は認定機関(AB)と
して、非営利団体の大手有機認証団体の ACT(母体は IFOAM)、農業局有機作物研究所が
認証機関(CB)の認定を受けている。ACT によって認証を受けた有機農産物は ACT のマー
クのほか、Q マーク認証制度に基づく Q 有機認証マークが配される。
ACT (Organic Agriculture Certification Thailand)は 95 年に設立され、政府が有機農産物
の認証制度の整備に取り組む以前の 97 年から有機認証を行っており、政府の認証制度を開始
するまでは国内で唯一の有機認証機関であった。01 年には IFOAM の認定を受けたことで、
有機認証の国際基準に合致しているとみなされ、厳格な認証検査を実施している。国内ではス
リン県の有機米など規模の大きな生産者グループ単位での認証を多く手がけている。認証期間
は 1 年で、認証を受けた生産者または取り扱い業者は一年ごとに必要経費を負担して新しく検
査を受け、認証を更新していかねばならない。有機認証後、農産物または農産物を加工した製
品に「ACT 認証」のマークを付けて販売したい場合は、ACT の表示規定に従う同意契約を結
111
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ぶ必要がある、などの規則もある。
現在のところ、政府の有機認証制度は、農業局が策定したタイ有機農産物生産規格で認証す
る制度と、農産品・食品規格基準局で策定された有機農産物規格基準とが並存している。前者
は農業局自らが実施するもので、かつ認定のための手続きがすべて無料のため、利用する農家
が多いことから、政府の有機認証制度として国内では広く認識されているものの、一方で国際
基準を満たしていないという指摘もある。後者については国際基準に合致した形で策定され、
農産品規格法に準拠している国家の規格であるが、任意規格であるため実効性がなく、これま
でのところ準拠する認証機関が少ないこと、認証機関への手続き料を支払わなければならない
ことなどから、普及が遅れていると指摘されている。
4)遺伝子組み換え作物(GMO)の規制
タイ国は 1964 年植物検疫法およびその 1999 年改正法(第 2 版)に基づき、00 年 3 月およ
び 03 年 10 月の農業・協同組合省告示でそれぞれ 40 種類、49 種類の植物の GMO を、研究
用目的でかつ農業局の許可がない限り、輸入を禁止する措置を講じている。ただし、トウモロ
コシおよび大豆の調理食品および消費用、動物用飼料用は例外となっている。
(注:2008 年植物検疫改正法(第 3 版)の施行に伴い、09 年 12 月現在、農業・協同組合省
では輸入禁止リストの改正の準備を進めている。
)
国内については、01 年に農業・協同組合省の告示で GMO の圃場試験ならびに商業用の栽
培を全面的に禁止し、国内の 159 種類の農作物を非 GMO とする安全宣言を出している。輸
出業者が非 GMO 証明書(英文)を必要とする場合は、農業局に申請することが可能となって
いる。
GMO の公的検査機関は農業局のほか、同省の米穀局(Rice Department)や科学技術省の
国立遺伝子工学バイオテクノロジー研究所(BIOTEC)が担当しており、食品(一部)につい
ては保健省医科学局が担当している。
なお、上述のように 教育または研究目的で GMO を輸入する場合、農業・協同組合省の農
業局長が適当と認めた場合のみ輸入が許可される。その手続きについても、農業局が 1994 年
に発行した「遺伝子組み換え植物の輸入に関する申請ガイドライン」に従う必要がある。
具体的には以下のとおりである。
(注:2008 年植物検疫改正法(第 3 版)の施行に伴い、09 年 12 月現在、農業・協同組合省
では輸入禁止リストの改正の準備を進めており、これにより手続きも変更される可能性もあ
る。
)
a) 輸入禁止植物の輸入許可申請書(P.Q.1)および植物の詳細情報の提出。
b) 輸出国サイドで発行された植物検疫証の添付。
c) 2008 年植物検疫改正法に基づき輸入が管理されること。
d) 輸入する 60 日前迄に農業局に申請すること。
e) 輸入検疫を行う場所を事前に指定すること。(バンコク港植物検疫所、バンコク国際
112
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空港植物検疫所、バンコク中央郵便局植物検疫所のいずれか)
f) ガイドラインに基づいて植物体が管理されること。
申請書類は農業局農業規制課に提出し、植物防疫課が書類審査を実施する。その後農業局の
生物安全性委員会において技術的情報を評価、検討し、最終的に農業局局長が委員会の助言に
基づいて輸入の是非を決定する。
表 47
輸入が禁止されている遺伝子組み換え植物のリスト(40 種類)
(2000 年 3 月 17 日付農業・協同組合省告示「1964 年植物検疫法に基づきある国からの作物を禁止作物とし、例外、
条件を規定することについて」)
1.
イネ Oryza sativa L.
21. Pisum sativum L.
2.
トウモロコシ Zea mays L.
22. ラズベリー類 Rubus spp.
3.
ワタ類 Gossypium spp.
23. イチゴ類 Fragaria spp.
4.
アマ類 Linum spp.
24. カボチャ類 Cucurbita spp.
5.
ダイズ Glysine max L.
25. テンサイ Beta vulgaris L. sub sp. Vulgaris
6.
ヒマワリ類 Helianthus spp.
26. タバコ Nicotiana tabacum L.
7.
ナタネ Brassica napus L.
27. トマト Lycopersicon esculentum Miller
8.
ジャガイモ Solanum tuberosum L.
28. カーネーション Dianthus caryophyllus L.
9.
アスパラガス Asparagus officinatis Lnn.
29. キク類 Chrysanthemun spp.
10. スグリ Ribes nigrum L.
30. サツマイモ類 Ipomoea spp.
11. アブラナ類 Brassica spp.
31. ペチュニア類 Petunia spp.
12. ニンジン Daucus carota L.
32. ワサビダイコン Armoracia rusticana P.
13. カリフラワーBrassica oleracea var. botrytis L.
Gaerthner, Meyer & Scherb.
14. Apium graveolens var. dulce (Mill.)D.C.
33. アルファルファ Medicago sativa L.
15. キュウリ Cucumis sativus L.
34. Amelanchier spp.
16. ナス Solanum melongena L.
35. スタイロ類 Stylosanthes spp.
17. ブドウ類 Vitis spp.
36. ナシ Pyrus malus Linn
18. キウイ Actinidis chinensis Plandon
37. パパイヤ Carica papaya L.
19. レタス Lactuca sativa L.
38. Populus spp.
20. メロン Cucumis melo L.
39. セイヨウナシ Pyrus communis L.
40. クルミ類 Juglans spp.
注 1:上記 40 種類の加工等の調理食品については例外となっている。
注 2:トウモロコシおよび大豆は調理食品および消費用、動物用飼料用は例外となっている。
出所:上記告示添付リストより作成。
113
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表 48
輸入が禁止されている遺伝子組み換え植物のリスト(49 種類)
(2003 年 10 月 14 日付農業・協同組合省告示「1964 年植物検疫法に基づきある国からの作物を禁止作物とし、例外、
条件を規定することについて(第 4 版)」)
1. アグロスチス属 Agrostis spp.
25. ルピナス属 Lupinus spp.
2. タマネギ Alliumcepa L.
26. リンゴ属 Malus spp.
3. パイナップル Ananas comosus (L.) Merr.
27. キャッサバ Manihot esculenta Crantz.
4. シロイヌナズナ Arabidopsis thaliana L.
28. バショウ属 Musa spp.
5. ラッカセイ属 Arachis spp.
29. ラン科 Orchidaceae
6. ベラドンナ Atropa belladonnna L.
30. イネ属 Oryza spp.
7. アボガド Avena sativa L.
31. ケシ属 Papaver spp.
8. ツバキ属 Camellia spp.
32. テンジクアオイ属 Pilargonium spp.
9. トウガラシ属 Capsicum spp.
33. インゲンマメ属 Phaseolus spp.
10. チコリー Cichorium intybus L.
34. トウヒ属 Picea spp.
11. スイカ Citrullus lanatus (thumb) Matsun
35. カラタチ属 Poncirus spp.
& Nakai.
36. サクラ属 Prunus spp.
12. カンキツ属 Citrus spp.
37. ナシ属 Pyrus spp.
13. ココナツ Cocos nucifera L.
38. トウゴマ属 Ricinus spp.
14. コーヒーノキ属 Coffea spp.
39. バラ属 Rosa spp.
15. キュウリ属 Cucumis spp.
40. サトウキビ属 Saccharum spp.
16. キク属 Dendranthema spp.
41. ナス属 Solanum spp.
17. パーム椰子 Elaeis guineensis Jacq
42. ソルガム属 Sorghum spp.
18. ユーカリ属 Eucalyptus spp.
43. カカオ Thepbroma cacao L.
19. キンカン属 Fortunella spp.
44. トレニア Torenia fournieri Lind.
20. グラジオラス属 Gladiolus spp.
45. シャジクソウ属 Trifolium spp.
21. パラゴムノキ属 Hevea spp.
46. コムギ属 Triticum spp.
22. オオムギ属 Hordeum spp.
47. スノキ属 Vaccinium spp.
23. レンズマメ Lens culinaris Medik.
48. ササゲ属 Vigna spp.
24. モミジバフウ Liquidambar styaciflua L.
49. シバ属 Zoysia spp.
注 1:上記 49 種類の加工等の調理食品については例外となっている。
注 2:トウモロコシおよび大豆は、調理食品および消費用、動物用飼料用については例外となっている。
注 3:2000 年 3 月 17 日付農業・協同組合省告示のリストの 40 種と重複している植物がある。
注 4:2008 年の植物防疫法の改正に伴い、農業・協同組合省では遺伝子組み換え植物の輸入禁止リストの改正を
準備中である。
出所:上記告示添付リストより作成。
114
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(2)水産物の食品安全性の施策
農業・協同組合省で水産物の安全性については、水産局(DOF : Department of Fisheries)
が所管としている。同局では実績のある HACCP 認証のほか、先進的な取組みとされた養殖
エビの行動指針認証プロジェクトを進め、2003 年 10 月からの Q マーク品質保証制度の導入
とともに水産に係る製品、GAP(Good Aquaculture Practice)の認証機関の役割を担ってい
る。また随時、同局水産物品質検査部を中心にモニタリング活動を実施しており、安全な輸出
入の管理に取り組んでいる。
1)HACCP 認証
水産局では、水産物に係る工場に対して HACCP 検査を実施している。水産局の HACCP
認証制度は政府機関では最も古く、同局水産物品質検査部がカナダ政府の協力により 1991 年
より HACCP 認証制度を開始しており、96 年からは水産局で承認される水産加工業者は
HACCP の取得が条件となっている。認証の際には①製造条件と HACCP との適合性、②衛生
条件、③重要管理点の品質マネジメント、の観点から企業側の記録を精査し、その正確性を図
るために独立した検査を実施している。これらの 3 点が検証され、水産局の定めた衛生基準に
合致していれば認定書が発行される。認定書の有効期間は 6 カ月であり、終了時毎に再検査が
実施される。03 年 10 月から導入されている Q マーク品質保証制度の導入により、同局の
HACCP 認証を取得した業者には Q マークを授与している。なお、同局では必要に応じて認
定取得企業の従業員を対象とした食品衛生教育も実施している。10 年 1 月までに取得した工
場数は 333 工場となっている。
2)エビ養殖場への安全管理
水産局では、エビ養殖業者に対して以下のような安全管理を実施している。
①養殖業者の登録
すべての養殖業者は操業をする前に必ず登録し、承認を受けなければならない。これにより
養殖場所の選定、操業基準、医薬品および化学物質の使用記録が管理され、水産物および環境
に対する問題が発生した場合にその追跡調査が可能となる。
②養殖業者への検査およびモニタリング調査
養殖業者の検査は、決められた養殖基準に適合して生産されているかを検査するために実施
されており、Codex 規格委員会のガイドラインに基づいて作成された養殖業者衛生チェックリ
ストが使用されている。その内容は養殖場の衛生検査、病害管理、動物医薬品および化学物質
の使用検査または記録、使用飼料の記録の検査、水質検査、汚泥管理の有無、給排水の水質、
周辺地域の水質、エビの残留化学物質の検査などである。このモニタリング調査はしばしば溜
115
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池単位でも実施される。
③飼料および動物医薬品の管理
国内で使用される養殖用飼料は、水産局への登録が義務付けられている。水産局では飼料工
場が医薬品を調合した飼料を製造することは許可しておらず、また人体に影響がないと判断さ
れていない化学物質に対しても使用を禁止している。さらに養殖飼料を販売する業者も水産局
に登録しなければならないとされている。
水産養殖の動物医薬品に関しては、水産局が 1992 年危険化学薬剤法および 95 年の工業省
告示「危険物質リスト」および追加告示に基づき、責任機関となっており、次のような管理を
実施している。
(農薬は農業局、畜産用動物医薬品は畜産振興局も同様の管理を実施している。)
・ 化学物質の管理:
販売、使用、廃棄に関する要件を設定し、必要な場合は水産局が特別に化学物質の
管理を設定できる。
・ ラベル、使用指示の管理:
動物医薬品のラベルに記載されている使用指示は水産局が管理、承認する。
・ 製造業者と販売業者の管理:
動物医薬品の製造業者および販売業者は水産局に登録しなければならない。
・ 輸入の管理:
養殖用の動物医薬品用の化学物質を輸入する場合は水産局の許可が必要である。
④エビの養殖の行動指針(COC)認証プロジェクト
水産局では、世界銀行からの援助により開発された「エビ養殖における COC(コード・オ
ブ・コンダクト:行動指針)」の認証プロジェクトを、エビ養殖業者協会、飼料協会、エビバ
イヤー協会、冷凍食品協会、加工食品協会、ブラックタイガーエビ生産者・輸出業者協会等の
関係団体の協力を得て、00 年から実施している。この行動指針は、持続的なエビ養殖を実施
するために環境面および衛生面に配慮した適切な養殖方法を規定しており、当初は養殖業者の
みを対象としていたが、02 年からは卸売業者、加工業者の各流通段階においても適用を拡大
している。ただし、加工業者については HACCP を遵守していれば、COC の認証を得ること
は困難でないとしている。10 年 1 月時点で 160 業者が認定を受けている。
図 13
「エビ養殖 COC」の認証マーク
116
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3)水産加工工場の管理
水産局では国内の水産食品製造工場を Codex および輸出先国の要件に基づき、その製造能
力、業務形態に従い、4 つのグレード(A~D)に分類している。通常検査には工場建物の状
況・管理、器具、加工処理、衛生管理そして労務管理に関する検査が含まれている。
加工工場は検査に合格するため、あるいは輸出時の衛生証明書を得るためには最低「B」グ
レードに達していなければならない。また、通常検査において不適格な箇所が見つかれば、1
~3 カ月以内に改善しなければならない。「D」グレードに分類された工場は、輸出用の製造基
準を満たしていないと判断され、輸出時の衛生証明書を発給されず、実質上輸出することはで
きない。一方、「B」グレード以上の衛生基準に適合している工場は水産局に登録され、関連
機関や基準を承認した輸出先国に加工工場リストとして広報されている。
工場衛生検査は水産局が作成した「工場検査マニュアル」に基づき、次の項目が実施される。
1.書類検査
・工場検査依頼申請書(水産局の様式)
・工業省発行の工場設立許可書、または保健省発行の食品製造許可書
・輸出業登録証明書、
・商業省発行の登記証明書、法人登録証明書、事業代表者の身分証明書
・冷凍水産食品工場の場合はタイ冷凍食品協会(TFFA)の会員証明書、缶詰食品の
工場の場合はタイ加工食品協会の会員証明書
2.工場検査および定期的なモニタリング調査(年に 2~4 回)
・工場の構造
・製造のための器具、機材、設備の状況
・衛生条件に必要なもの
・工場従業員
・製造工程
4)輸出品のサンプリング検査
輸出用水産食品は、水産局の水産物検査品質管理部(Fish Inspection and Quality Control
Div.)の検査担当官によってサンプリング分析が実施されている。そのサンプリング分析は
Codex が推奨する無作為抽出法(AQL6.5)を採用している。水産食品をサンプリングする際
には、製造業者名、製品タイプ、製品コード、輸出量、仕向地、製造日の基本情報が入手され
る。冷凍水産食品の場合、特別の注意が払われ、工場から水産局の検査室まで冷凍トラックで
輸送され、到着後、マイナス 18℃の冷凍庫で保管される。収集されたすべてのサンプルは、
検査室に到着してから 3 日以内に分析される。品質分析では化学分析、微生物分析、物理分析
が実施される。サンプルが検査に不合格となった場合、衛生証明書は発行されないが、次のよ
うに原因次第では再検査も認められる。
117
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表 49
再検査となる要件
サンプリングで再検査が認められる要件
・
・
・
・
・
証明書発行が不可の要件
官能検査が不合格の場合
物理検査が不合格の場合
細菌数が許容限度を超えている場合
病原性細菌が検出された場合
化学品質検査が許容限度を超えた場合
5)養殖物・加工品のモニタリング活動
水産局では安全な養殖物およびその加工品を確保するために、消費者の健康に害を与える微
生物や化学物質等の残留や生産現場の汚染の防止、自然環境の保護のために養殖場から加工工
場までの各生産段階でのモニタリング活動を実施している。
表 50
水産局のモニタリング活動
モニタリング項目
○二枚貝生産・衛生モニタリング:
水質:BOD, pH, NH3 、海洋プラン
クトンなど。
微生物:大腸菌、例えば糞便性大腸
菌、大腸菌群数、 サルモネラなど。
生物毒素:PSP 、DSP など。
重金属:水銀、カドミウム、鉛など。
対象
実施機関(水産局内)
頻度
地域ゾーン区(A~C)
沿岸養殖部門
海洋漁業部門
水産環境部門
水産物検査品質管理部
水産業保全部門
通常
水質:2 カ月毎
微生物:1 カ月
毎
生物毒素:1 カ
月毎
重金属:四半期
毎
問題発生時
水質:毎日
微生物:週 1 回
生物毒素:週 1
回
重金属:月 1 回
沿岸養殖部門
淡水漁業部門
沿岸養殖部門
淡水漁業部門
沿岸養殖部門
淡水漁業部門
水産環境部門
沿岸養殖部門
淡水漁業部門
水産環境部門
水産環境部門
水産物検査品質管理部
沿岸養殖部門
年中
○養殖物のモニタリング
養殖場登録
養殖場衛生検査
大規模
小規模
水質検査(BOD, pH, NH3, PO4 な
ど)
微生物汚染(大腸菌、例えば糞便性
大腸菌および大腸菌群数など)
化学物質汚染(PCB、有機塩素、重
金属)
動物医薬品残留(オキシテトラサイク
池
河川
海
河川、海
水産製品
海水エビ
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2~4 回/年
四半期毎
週1回
週1回
四半期毎
四半期毎
船積前
四半期毎
リン、オキソリン酸、スルファジメトキシ
ン、 トリメトプリム など)
毒素(アフラトキシンなど)
病気
工場衛生
品質アセスメント
研修(養殖農家:GAP、動物医薬品
の安全使用など。加工工場:水質・微
生物・化学物質の分析技術、
HACCP など)
河エビ
飼料
最終製品
水産飼料
エビ
加工工場
水産製品
養殖農家、加工工場
淡水漁業部門
飼料品質管理開発部
水産物検査品質管理部
飼料品質管理開発部
沿岸養殖部門
水産物検査品質管理部
水産物検査品質管理部
沿岸養殖部門
淡水漁業部門
水産物検査品質管理部
四半期毎
四半期毎
船積み前
月に 1 回
月に 1 回
年に 4 回
船積み前
年に 4 回
出所:水産局の資料から作成。
6)水産物の輸出入の許認可
①水産物取扱業者許可の手続き
水産物や水産製品を輸出入、製造するすべての業者は、事前に水産局へ業務者の登録をし、
許可を得なければならない。許認可は同局水産物事業管理部で実施されている。有効期間は申
請年の年末までである。登録の所要日数は 4 日で書類審査のみである。費用は 150 バーツで
ある。
②水産法上の水産物輸入許可の手続き
1947 年水産法の第 54 条に基づき、輸入される水産物および加工品については、水産局で定
めれらた手続きに従って、事前に輸入許可を得なければならない。この許可は船積み毎に得な
ければならない。輸入許可の対象となる水産物については、04 年 6 月 30 日付政令「タイへ輸
入が禁止されているある種の水棲動物リスト」に基づく。実際、ほとんどの水棲動物およびそ
の加工品が該当する。輸入許可の有効期間は 60 日間。貨物到着の 7 日前までに申請し、所要
日数は 3 日以内である。申請費用は必要とされていない。輸入前に基本的な必要書類を提出す
ることで、通常は問題なくタイへの輸入許可が発給されている。
③動物検疫法上の水産物輸入承認書の手続き
1956年および1999年改正動物検疫法に基づき、水産物を輸入する際は、貨物到着の7日前ま
でに検疫申請(Ror.1/1)を各港、空港にある水産局の水産検査事務所に提出し、輸入承認書
(Ror. 6)を取得しておかなければならない。(注:上述②とは別のものである。)貨物は承認
書発効後60日以内に輸入しなければならない。輸入時における検疫に合格した場合は、輸入
検疫合格書(Ror.7)が発給される。
なお、動物検疫法上の水産物の検疫は、農業協同組合省畜産振興局から水産局に権限を委譲
された形を取っているため、事前の輸入承認書(Ror.6)および輸入検疫合格書(Ror.7)は畜
産振興局作成の書類を使用している。
119
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輸入時の検疫(衛生検査)では、水産局から事前に得た水産物輸入許可書(上述②)および
輸入承認証(Ror.6)を提出する。その他、輸入通関書類、インボイスおよびパッキングリスト、
船荷証券またはエアウェイビル、きはだまぐろの場合は水産局からの事前輸入承認書などを提
出する。
その後以下の様式に従い検査を受け、合格すると輸入検査合格書(Ror.7)が手渡される。
移送の際はこの検査合格書を貨物にはる。
なお、一般的な冷蔵・冷凍の魚・貝類については、輸出国側からの衛生証明書(Health
Certification)があれば望ましいが、特に義務付けられていない。また、保健省食品医薬品局
の各港、空港の検査事務所でも、対象が冷凍水産物、水産加工品の場合は別に書類検査、衛生
検査が実施される。
図 14 水産検査事務所での輸入時の主な検疫検査の項目
(以下の様式に従って検査が実施される。)
Checking aquatic animal station of Bangkok Port
No. of Customs Clearance Document
Importer
Country of Departure
Name of ship/flight ……………………………… B/L or Airway Bill No ………………………..
Record of other vehicles (car, truck, train, etc.) …………………………………………………..
Goods ……………………………………………... Import quantity ………………………….. kg.
Objective [ ] Consume [ ] Breeding [ ] Ornamental [ ] Animal Feed [ ] Other ……………
Type of Goods [ ] Frozen [ ] Chilled [ ] Alive [ ] Other (specify) ……………………………...
Health Certificate [ ] No [ ] Yes Health Certificate No. ……………………………(if any)
Other Certificate (specify) ……………………………………………………………………………
Checking document License, Custom Clearance Document, Airway Bill/Bill of Lading,
Invoice,others…………………………………………………………….
[ ] Pass
[ ] Not Pass because
…………………………………………………………………..
Primary checking of Goods
Random checking amount ………………… samples
Correctness of Goods [ ] Goods is exact with documents
[ ] Goods is not exact with documents (specify details)
…………….
Type of package [ ] Bag [ ] Box [ ] Basket [ ] Can [ ] Others
……………………………
Condition of package [ ] Normal no. ……… samples
[ ] Abnormal(torn, ragged, leak,split) no. ……… samples
General condition
[ ] Normal no. ……… samples
[ ] Abnormal (spoiled, dissolve, moldy) no. ……… samples
Color
[ ] Normal no. ……… samples
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[ ] Abnormal (unnatural) no. ……… samples
Fragrance
[ ] Normal no. ……… samples
[ ] Abnormal (spoiled, rancid) no. ……… samples
In case of alive Goods [ ] No character indicating disease
[ ] Have character indicating disease as follow
(Alive fish) Fin eroded, bleed
swim Eyes white muddy, bleed
Body have extremely mucilage, morsel, black or red spot,unusual
(Shrimp) Tail and Body dirty Tail and Appendage not complete, eroded Gill black
(Other aquatic animals)
……………………………………………………………………………..
Parasite outside [ ] Found parasite no. …...... samples
[ ] Not found parasite no. ………
Samples
No. of dead aquatic animal [ ] dead aquatic animal no. …… No. of checked aquatic
animal no. ………
[ ] No dead aquatic animal
Conclusion of primary checking aquatic animal [ ] Pass [ ] Not pass
Officer’s opinion ………………………………………………………………………………………..
Sending samples to check thoroughly [ ] Send to check [ ] Not send to check
Send to check at Fish Inspection and Quality Control Division/ Provincial Public Health Office/
Community Public Health Office/ Others (specify) ……………………………………… No. ……… samples as
follow
1 ……………………………Send ………… no. …… samples/ send ………… no. …… samples
2 ……………………………Send ………… no. …… samples/ send ………… no. …… samples
Checking Date …………………………
Signature ……………………………. Inspector
Position (
)
(3)畜産物の食品安全性の施策
畜産振興局では 1999 年より、鶏肉用養鶏場および畜産物加工工場(と畜場を持つ加工工場)
に対し新たな管理基準を設け、これらの規則を遵守すべく行政指導を行っている。これは従来
までの品質管理基準を GMP、HACCP などの国際管理基準に合致させる必要性が生じたため
と、輸出先国、特に EU から動物福祉を含む、新たな基準の導入の要請が背景にあったと言わ
れている。
養鶏場レベルの衛生管理は「養鶏場基準(Chicken meat farm Standard)」とよばれ、
ISO9000 の概念および動物福祉関連規則に適合させることを目的として作られた。
一方、畜産物加工工場(と畜場を含む)の管理基準は、動物福祉関連および国際衛生管理基
準に適合させることを目的とし、輸出鶏肉を生産する養鶏業者はすべて取得が義務付けられて
おり、基準に合致した業者は畜産振興局の認証マークが取得できる。ブロイラー加工輸出業者
121
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協会も業界代表として、会員が契約している養鶏業者に対するセミナーなどの啓蒙活動を広く
実施しており、畜産物加工工場については輸出鶏肉を生産しているすべての業者が認証を得て
いる。
図 16 養鶏農場基準の認証
(Chickin Farm Standard)
図 17
図 15 輸出鶏肉加工業者(と畜場含む)認証
(Official Export Establishment Certificate)
畜産振興局の食品の安全性の取組み
食品の安全性
成果
生産資材
農場
生産場所/事業所
生産物
市場/支援
1.国内の販売場所
や生産場所で輸入
された生産資材の
検査を行う。
-動物飼料/動物
医薬品/動物用
の化学薬品
1.農場を登録し、規
格基準を満たす農
場や動物飼料を規
格基準をみたすも
のとするために農
家に対してセミナー
を開催する。
1. 事 業 者 に 対 し て
セミナーを開催す
る。
1.輸出向けの生産
物を検査し、規格
基準を認証する。
2. と 畜 場 所 の 検 査
をし、規格基準を認
証する。
2. 輸 出 向 け の と 畜
場所、加工工場、
畜産製品を検査
し、規格基準を認
証する。
国内市場
-販売場所を検
査、警戒する。
-規格基準を満た
した商品を販売
する。
2. 輸 入 さ れ た 原 材
料を検査する。
-生きた動物の
疫病検査
-食肉に含まれ
る残留物質の
検査
2.農場を検査し、規
格基準を認証す
る。
3.畜産商品の加工
工場を検査し、規
格基準を認証す
る。
3.農場の規格基準
についてフォローア
ップする。
出所:畜産振興局の資料から作成。
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輸出市場
-技術面での問題
を解決するため
に交渉する。
-取引国の食品の
安全性に関する
法律や規則を研
究する。
1)動物福祉・環境関連規則
タイは、立地面、地理面、そして家畜飼料の原料供給面など、特に輸出向け肉用鶏(ブロイ
ラー)生産に適した条件に恵まれており、今後もブロイラー産業は主要な外貨獲得源とされて
いる。しかし、同時に厳しい市場競争にさらされ、特に欧州諸国からの動物医薬品残留検査の
ほか、家畜場の環境基準など動物福祉に対する条件も要求されている。畜産振興局では、こう
した海外の要求基準の強化に対応して 99 年より肉用鶏の福祉、安全性に関するガイドライン
を策定している。同局では肉用鶏の畜産業者に対して、これらを遵守すべく行政指導を実施し、
同時にタイ国ブロイラー加工輸出協会が会員企業に対して広く啓蒙活動を行っている。同局が
定めているガイドラインは以下のとおりである。
1.
鶏の移送時における鶏の保護および厚生に関する規則 BE2542(1999)
次の内容が主に規則として定められている。
・ 鶏舎での居住空間を十分確保し、輸送時には鶏の安全が確保されるように十分な換気
を行い餌を与えること。
・ 輸送業者は適当な車両を使用し、畜産振興局に登録しなければならない。輸送管理に
は取り扱い知識、経験、技術を有する者を任命しなければならない。
・ と畜前に十分な休息が得られるような運送の管理に配慮しなければならない。
・ 輸送に使用するコンテナは衛生的なものを使用し、車両への積載、荷おろしには適切
な方法および装備が適用されていること。
2.
と畜時における鶏の保護および厚生に係わる規則 B.E.2542(1999)
輸送そしてと畜の過程で、鶏にストレスや苦痛、虐待などを与えない方法でと畜す
ることを規定しており、と畜場、コンテナでの移動時、麻酔時、と畜前の管理、と畜
時、と畜後の処理について具体的に述べられている。
3.
養鶏場における鶏の保護および厚生に係わる規則 BE2542(1999)
養鶏場の管理者要件や管理に最適な人数を配することや、鶏への投薬、鶏の死亡率
は記録され、2 年間記録を保有しなけれならないといった、一般規則が示されている。
また、衛生的なと畜場、養鶏場の維持、オートメーション化された養鶏場での給餌な
どの故障に備えた警報システムの設置、快適な照明器具についても規定している。
4.
鶏飼養におけるサルモネラ菌検査のためのサンプル採取に係わる規則
B.E.2542(1999)
鶏のサルモネラ菌検査時のサンプル収集を迅速かつ効率よく、正しく行うために規
定されたもので、サンプル時期、サンプル方法、分析、検出後の処理について詳細に
記載されている。
5.養鶏場での鶏の厚生と保護に関する規則を実行するための手引き B.E.2542(1999)
上記 1、2 の規則を具体的に実行するためのガイドラインで、主に以下の内容が記
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載されている。
・ 鶏飼育管理者の要件
(畜産分野の学士以上を習得しなければならず、飼育経験は少なくとも 3 年必要であ
るなど)
・ 飼育管理者の人数
(オープンシステム養鶏場では、1 万羽以下に 1 人、クローズドシステム養鶏場では
4 万羽に1人の割合で配置する。)
・ 厚生と保護の管理の回数
(オープンシステムで少なくとも 1 日 2 回、クローズドシステムで 1 日 1 回、厚生
に関するチェックをし、記録する。
)
・ データの記録(様式に従う)
・ 養鶏場の鶏群密度、室内環境(空調、塵、湿度、相対湿度、気体濃度)、設備・器具、
給餌方法、水供給設備についての基準
6.繁殖用家禽におけるサルモネラ菌検出のためのサンプル採取の手引き B.E.2542(1999)
上記 5.を実施するための具体的なマニュアルとして発行されており、ここで記載
されている方法は、他の微生物検査にも応用することが可能とされている。
2)飼料品質管理法による動物医薬品の使用規制
①飼料に添加する動物医薬品の使用条件
畜産振興局の飼料品質管理部が所管する飼料品質管理法(1982 年、1992 年改正第 2 版)に
基づき、飼料に配合する動物医薬品の製造、販売、輸入が管理、監督されている。この法律に
基づき、次の根拠告示で動物医薬品の名前、種類、飼料に調合された物質の特徴、許容率、許
容量を規定している。
○飼料品質管理法に基づく根拠告示
根拠告示
1996 年 4 月 26 日付け農業協同組合省告示「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の
名前、種類および形状の規定に関して」
1996 年 10 月 2 日付け農業協同組合省告示「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の
名前、種類および形状の規定に関して(第 2 版)」
2003 年 1 月 8 日付け農業協同組合省告示「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の
名前、種類および形状の規定に関して(第 7 版)」
2003 年 6 月 4 日付け農業協同組合省告示「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の
名前、種類および形状の規定に関して(第 8 版)」
2008 年 11 月 4 日付け農業協同組合省告示「販売を目的とする家畜飼料製造の際に混合される飼料添加物質の
名前、種類および形状の規定に関して(第 9 版)」
(告示第 7 版で第 3 版、告示第 8 版で第 4~6 版を取り消している。)
第 1 項および第 2 項
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各告示の一部または全部の取り消しについて記載している。
第3項
塩や各種鉱石の形状をした以下の鉱物は、飼料添加物質であり、全種類の飼料製造の際に成分として使用する
ことができる。既製の混合飼料の成分として使用する際は、いくつかの鉱物については、以下の量を超えない
範囲で混合されなければならない。
既製混合飼料 1kg 中の最大許容使用量
鉱物の種類
使用の条件
Cobolt
Chlorine
Copper
Iodine
Manganese
Calcium
Selenium
Fluorine
Molybdenum
Sodium
Zinc
Iron
Magnesium
Phosphorus
Sulphur
Potassium
鶏、鴨の飼料
10 mg.
1500 mg
300 mg
300 mg
2,000 mg
12,000 mg
2 mg
200 mg
100 mg
2,000 mg
1,000 mg
1,000 mg
3,000 mg
8,000 mg
20,000 mg
豚の飼料
10 mg
250 mg
400 mg
400 mg
10,000 mg
2 mg
150 mg
20 mg
8,000 mg
1,000 mg
3,000 mg
3,000 mg
15,000 mg
20,000 mg
牛の飼料
10 mg
100 mg
500 mg
1,000 mg
10,000 mg
2 mg
40 mg
10 mg
40,000 mg
500 mg
1,000 mg
5,000 mg
10,000 mg
40,000 mg
30,000 mg
採卵鶏および鴨
については
カルシウムの量は
50,000mg まで許容
する。
第 4 項および第 6 項
以下に挙げる成長促進物質は、飼料に添加可能な物質であり、全種類の飼料製造において、成分として使用す
ることができる。既製の混合飼料の成分として使用する際は、いくつかの成長促進物質に関しては、以下の量
を超えない範囲で混合されなければならない。
(1) 鶏、鴨用の既製の混合飼料について成長促進物質は、次のような条件の下で使用されるものとする。
ブロイラー: 孵化から 6 週間まで使用可能
採卵鶏または交配用鶏: 孵化から 16 週間まで使用可能
食用鴨 : 孵化から 8 週間まで使用可能
採卵鴨または交配用鴨: 孵化から 20 週間まで使用可能
(2) 豚用の既製混合飼料については、成長促進物質の飼料への混合は、生後から 60 ㎏になるまでの期間で
あれば可能である。
(3) 牛または水牛の既製混合飼料については、成長促進物質の飼料への混合は、生後から 1 歳 6 ヵ月になる
までの期間であれば可能である。
食用に屠殺する前
鶏または鴨の
豚の既製混合飼料 牛または水牛の既
に成長促進物質
既製混合飼料 1kg
1kg 中の最大許容使 製混合飼料の最大
成長促進物質の種類
使用を止める期間
中の最大許容使用
許容使用量
用量
量
Enramycin
10mg
20mg
7日
Flavophospholipol
2mg
10mg
8mg
7日
Tylosin
22mg
40mg
7日
Virginiamycin
15mg
25mg
7日
Zinc-Bacitracin
50 mg
50mg
20mg
7日
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Avilamycin
Efrotomycin
Thiopeptin
Lasalocid sodium
Monensin sodium
2.5mg
30mg
16mg
20mg
-
20mg
7日
7日
7日
7日
7日
成長促進剤に関して:つなぎを飼料製造の際に成分として使用する際、または既製混合飼料の成分として使
用する際のつなぎの量は、次の規定の量に従って使用しなければならない。
・Enramycin
80% 以上
・Lasalocid Sodium
53% 以上
・Flavophospholipol
80% 以上
・Avilarnycin
80% 以上
・Nitrovin
75% 以上
・Monensin Sodium
80% 以上
・Tylosin
80% 以上
・Thiopeptin
80% 以上
・Virginiamucin
52% 以上
・Efrotomycin
80% 以上
・Zinc-Bacitracin
85% 以上
第5項
Cyromazine と呼ばれる寄生虫や害虫を抑制する物質については、採卵鶏用の既製混合飼料で 1kg につき
5mg の量で使用することができる。
第6項
食用に消費される鶏、鴨、豚、牛、水牛は、と畜の 7 日前に第 4 項および第 5 項の表で規定した動物の成長
促進剤および寄生虫や害虫を抑制する物質を飼料に混合してはならない。
第7項
販売用および製造用の既製混合飼料の品質を守る効能がある物質を配合することができ、その物質の種類およ
び量は次の規定に従わなければならない。
物質名
許容使用量
物質名
許容使用量
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
1 Propionic acid
21 Propionate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
2 Benzonic acid
22 Benzoate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
3 Ascorbic acid
23 Ascorbate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
4 Erythorbic acid
24 Erythorbate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
5 Sorbic acid
25 Sorbate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
6 Tniodipropionic acid
26 Sulphur dioxide
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
7 Formic acid
27 Sulphites salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
8 Acetic acid
28 Bisulphites salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
9 Lactic acid
29 Metabisulphites salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
10 Citric acid
30 Formate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
11 Tartaric acid
31 Acetate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
12 Malic acid
32 Diacetate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
13 Fumaric acid
33 Lactate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
14 Orthophosphoric acid
34 Citrate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
15 Hydrochloric acid
35 Tartate salts
0.1%まで使用可能
0.3%まで使用可能
16 Sulphuric acid
36 Sodium nitrite
BHT=
Dilauryl
0.05%まで使用可能
0.3%まで使用可能
17
37
Butylated Hydroxytoluene
Thiodipropionate
BHA=
0.05%まで使用可能
0.1%まで使用可能
18
38 Prophyl gallate
Butylated Hydroxyanisol
0.025%まで使用可能 39 Octyl gallate
0.1%まで使用可能
19 Ethoxyquin
EDTA=Ethylene Diamine
0.025%まで使用可能 40 Dodecyl gallate
0.1%まで使用可能
20
Tetra acetate
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第8項
製造用および販売用の「プロバイオティック」と呼ばれる既製混合飼料について、使用することが可能な物質
は次のとおりとし、使用量は飼料 1kg につき 1×15CFU 以上とする。
(1) バクテリア類
1 Lactobacillus plantarum
22 Bacillus coagulan
2 Lactobacillus casei
23 Bacillus lentus
3 Lactobacillus fermentum
24 Bacillus lichenifermis
4 Lactobacillus fermentum
25 Bacillus pumilus
5 Lactobacillus bulgaricus
26 Bacillus subtilis
6 Lactobacillus acidophilus
27 Bacillus toyoi
7 Lactobacillus cellobiosus
28 Bacteroides amylophilus
8 Lactobacillus curvatus
29 Bacteroides capillosus
9 Lactobacillus delbruekii
30 Bacteroides ruminocola
10 Lactobacillus lactis
31 Bacteroides suis
11 Lactobacillus reuterii
32 Bacteroides adolescentis
12 Lactobacillus helveticus
33 Bacteroides animalis
13 Lactobacillus mesenteroides
34 Bacteroides bifidum
14 Streptococcus faecium cernelle 98
35 Bacteroides infantis
15 Streptococcus thermophilus
36 Bacteroides longum
16 Streptococcus faecium
37 Bacteroides thermophilum
17 Streptococcus cremoris
38 Pefidobacterium acidilacticii
18 Streptococcus diacetylactics
39 Pediococcus cerevisiae domosus
19 Streptococcus lactis
40 Pediococcus pentosaceus
20 Streptococcus intermedius
41 Propionbacterium freudenreichii
21 Baciluss subtilis strain BN
42 Propionibacterium sherimanii
(1)
1
2
3
カビ類
Pediocuceus sp.
Yeast
Aspergillus niger
4
5
6
Aspergillus oryzae
Candida pintolepessi
Sacchalomyces cerevisiae
第9項
製造用および販売用の既製混合飼料の成分として使用することができる酵素(Enzyme)について、配合する
ことができる物質は、以下のものとし、使用量は飼料 1kg につき 100 ユニット(Units)以上とする。
1 Amylase
13 Cellulase
2 Alpha-amylase
14 Cellobiase
3 Beta-amylase
15 Xylanase
4 Gluco-amylase
16 Hemicellulase
5 S-amylase
17 Lipase
6 Glucosidase
18 Lactase
7 Amyloglucosidase
19 Protease
8 Glucanase
20 Endo-Protease
9 Beta-grucanase
21 Exo-Protease
10 Galactosidase
22 Proctase
11 Alpha-galactosidase
23 Pectinase
12 Beta-galactosidase
24 Phytase
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第 10 項
製造用および販売用の既製混合飼料の成分として、整腸を促す物質について、配合することができる物質は、
以下のものとし、使用量は飼料 1kg につき 2%まで使用することができる。
1 Citric acid
4 Formic acid
2 Lactic acid
5 Tartaric acid
3 Malic acid
6 Monosodium orthophosphate
第 11 項
製造用および販売用の既製混合飼料の成分として、アミノ酸物質について、配合することができる物質は、以
下のものとし、使用量は飼料 1kg につき 4%を超えなものとする。
1
Lysine
5
Cystine
9 Threonine
2
Methionine
6
Tryptophan
10 Valine
3
Arginine
7
Phenylalanine
11 Isoleucine
4
Histidine
8
Leucine
12 Tyrosine
第 12 項
製造用および販売用の既製混合飼料の成分として、脂質について、配合することができる物質は、以下のもの
とし、使用量は飼料 1kg につき 10%まで使用することができる。
1 Cholesterol
3 Phospholiqid
2 Lecithin
4 Propylene glycol
第 13 項
Chromium picolinate を豚肉製品の品質調整剤として使用可能な物質とし、15kg から市場に出荷されるまで
の豚の飼料に混合することができ、使用量は飼料 1kg につき 200 マイクログラムまで使用することができ
る。
第 14 項および第 15 項
家禽類のコレラを予防するために以下の物質を薬品として、家禽類の飼料に混合し、医薬薬品混合飼料として
使用することができる。
飼料に混合する物質の種類 飼料 1kg 中の最大許容 食用に屠殺する前にコレ
使用条件
ラ予防薬の使用を止める
使用量
期間
Decoquinate
30mg まで使用可能
5日
生後 16 週を超えた採卵鶏に
は使用しないこと。
Robenidine hydrochloride 33mg まで使用可能
5日
上と同じ
上と同じ
Zoalene
125mg まで使用可能
5日
上と同じ
Monensin
120mg まで使用可能
5日
上と同じ
Salinomycin
60mg まで使用可能
5日
上と同じ
Lasalocid
113mg まで使用可能
5日
上と同じ
Maduramincin
5mg まで使用可能
5日
上と同じ
Narasin
80mg まで使用可能
5日
上と同じ
Halofuginone
3mg まで使用可能
5日
hydrobromide
上と同じ
Diaveridine
15mg まで使用可能
5日
上と同じ
Diclazuril
1mg まで使用可能
5日
上と同じ
Semduramicin sodium
25mg まで使用可能
5日
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Narasin & Nicarbazin
上と同じ
100mg まで使用可能
5日
(Nicarbazin については
50mg まで使用可能)
これらの薬品以外のその他の家禽類のコレラ予防薬については、使用禁止となっている。
第 16 項
ビタミン類は飼料に使用することができる物質であり、既製混合飼料に使用することができるが、その種類お
よび使用量は以下に従うこと。
混合飼料 1kg の中の最大許容使用量
ブロイラー
採卵鶏
豚
肉牛
乳牛
Vitmine A
2,500IU
2,450IU 2,300IU 2,200IU 2,200IU
Vitamine B1 (Thiamine)
1.80mg
0.80mg
1mg
Vitamine B2 (Riboflavin)
3mg
1.70mg
2mg
Vitamine B6 (Pyridoxin)
3mg
2.80mg
1mg
Vitamine B12 (Cyanocobalamin)
0.007mg
0.03mg
0.005mg
Vitamine D2 (Calciferol) ま た は
150IU
275IU
300IU
Vitamine D3 (Cholecalciferol)
200IU
150IU
Vitamine E
10IU
4.70IU
11IU
15IU
15IU
Vitamine K
0.50mg
0.47mg
0.50mg
Biotin
0.12mg
0.09mg
0.05mg
Choline
750mg
470mg
300mg
Folic acid
0.50mg
0.23mg
0.30mg
Niacin
25mg
10.30mg
7mg
Pantothenic acid
10mg
9.40mg
7mg
Betaine
100mg
100mg
100mg
第 17 項
Dextrose または Lactose は飼料のつなぎとして使用することができる物質であり、適切な量を使用するこ
と。
第 18 項
L-Carnitine を既製の混合飼料の製造に使用することができるビタミン類の物質とし、動物の種類および使用
最大許容量は次のとおりとする。
混合飼料 1kg の中の最大許容使用量
鶏
鴨
豚
牛
水牛
犬
猫
魚
エビ
20mg 20mg 20mg 20mg 20mg 20mg 20mg 100mg 100mg
②飼料添加に使用が禁止されている動物医薬品
動物医薬品を添加した飼料の輸入、使用の禁止については、過去の告示がいくつか取り消さ
れるなどして、現在は農業協同組合省告示第 4 号「販売用に輸入することを許可できない飼料
および製造することを禁止する飼料の原材料の名前、グループ、種類、特徴について」
(98 年
7 月 10 日付)と、同省告示「販売用に輸入することを許可できない飼料の名前、グループ、
種類、特徴と飼料を製造する際に使用を禁止する原材料の名前、グループ、種類、特徴につい
て」 (02 年 8 月 9 日付)が規定されている。これらにより、アボバルシン(Avoparcin)、βア ゴ ニ ス ト 類 (β-Agonist) 、 ニ ト ロ フ ラ ン 類 ( Nitrofran )、 ニ ト ロ イ ミ ダ ゾ ー ル 類
129
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(Nitroimidazoles) 、 ク ロ ラ ム フ ェ ニ コ ー ル ( Chloramphenicol )、 カ ル バ ド ッ ク ス
(Carbadox) 、 オ ラ キ ン ド ッ ク ス (Olaquindox) 、 ジ エ チ ル ス チ ル ベ ス ト ロ ー ル
(Diethylstilbestrol(DES))を飼料に添加することを禁じている。
3)鳥インフルエンザ対策
タイでは、04 年から 05 年にかけて鳥インフルエンザ(高病原性鳥インフルエンザ)が発生し、
鶏肉産業に大きな影響を及ぼした。その後、06 年にも散発的に発生が確認されたものの、畜
産振興局が防疫措置を強化したことで、影響を最小限に抑えている。
鳥インフルエンザの影響を抑制できた理由としては、①発生時の対処ガイドラインを確立し、
中央政府と地方とのネットワーク体制を早急に築いたこと、②養鶏農家登録の基準を厳格にし
てバイオセキュリティを高めたこと、③区画完全隔離システム(コンパートメントシステム)
の導入を奨励したことなどが挙げられる。また、輸出の主力商品を冷蔵・冷凍鶏肉から加熱加
工鶏肉に切り替え、内外にタイの鶏肉産業の安全性を積極的に PR したことも有効だったと考
えられる。
そのため、冷蔵・冷凍鶏肉は依然として輸出が低迷しているものの、加熱加工鶏肉の輸出に
ついては、鳥インフルエンザの影響は当時と比較すると極めて限定的になっている。
①鳥インフルエンザ対策のロードマップの策定
農業協同組合省は、06 年に鳥インフルエンザ対策を総括する「鳥インフルエンザ清浄化の
ためのロードマップ」を策定している。
ロードマップの期間は 06 年度~08 年度までの 3 年間で、目標は 06 年の発生を 25 カ所以
下に、07 年には 10 カ所以下とし、08 年にはゼロにするというものである。
なお 09 年 10 月には、畜産振興局局長が 08 年 11 月からタイに鳥インフルエンザが発生し
ていないとして、安全宣言を発表している。
ロードマップの政策措置は次のようなものである。
(a) 家禽類の飼養形態の改善
区画閉鎖型管理システム(コンパートメントシステム)の整備を進め、家禽類と豚との混飼を
禁止する。庭先養鶏や闘鶏、放し飼いの鶏などが野鳥との接触を回避するなど、飼養システム
を改善する。
(b)監視と防疫管理
全国を 5 地域(ゾーン)に分け、家禽類の移動を監視し、家禽類の移動前には検査を実施す
る。また、村落単位の疾病発生に関する監視情報ネットワークを整備する。月に 2 回の飼育
舎の消毒と、年 2 回の全国一斉検査を実施する。その他、GIS システムを利用して疫病の予
測を行う。
130
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(c) 研究と人材育成
ウイルスの形態と特徴の研究を進め、各種動物への感染の有無やワクチンの開発、検査およ
び消毒方法の研究と教育の拡充などを図る。
(d)鳥インフルエンザの知識の普及など
農家を組織化して協同でコミュニティレベルの防疫意識を向上させるとともに、国民に衛生
意識の広報と普及を図り、国際機関(FAO、OIE 等)との連携を強化する。
図 18
家禽類の飼育シス
テム構造を改善す
る
病気の監視と防疫
管理
機関、人材の能力
向上と知識の開発
知識の普及と農
民、国民、事業者
の協力
鳥インフルエンザ管理のロードマップ
・放し飼いの鶏および鴨、闘鶏、鴨の飼育シ
ステムを改善する。
・各家に小さな養鶏小屋を設置する。
・区画閉鎖型管理システム(Compartment
Alization)を構築する。
・家禽類飼育エリアを 5 つのゾーンに区分
する。
・村レベルの病気報告ネットワークを構築す
る。
・移動前に鳥インフルエンザの検査を行う。
・飼育舎の殺菌消毒を月に 2 回行う。
・家禽類のレントゲン(X-Ray)検査を年に
2 回行う。
・と畜場および家禽類を取り扱う市場のウイ
ルス予防管理を行う。
・GIS システムを利用し病気を予測する。
・近隣国と協力し鳥インフルエンザ警戒ネッ
トワークを構築する。
・鳥インフルエンザのすべてに関する研究
を行う。
・ウイルスの形態と特徴について研究を行
う。
・他の動物への感染について研究を行う。
・ウイルスの変化の研究を行う。
・ワクチンの生産および使用についての研
究を行う。
・病気の抑制と調査について開発する。
材 知識
・農民グループを設立し、協同組合へと開
発する。
・コミュニティレベルの警戒、予防ネットワー
クを構築する。
・各レベルの機関に広報する。
・国際機関と調整、協力する。
出所:畜産振興局の資料から作成。
131
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・60%の家禽類の農場
が 2006 年 5 月までに
安全システムを導入
し 、2006 年の年末 に
は 全 ての 農 場 が 導 入
する。
・病気を早期に発見す
る。
・ウイルスを消毒する。
・ウイルスの感染を拡大
させない。
・家禽類の移動は法律
に基づき適切に行う。
・家禽類の畜肉を消費
者にとって安全なもの
とする。
2006 年:
病気発生地点を
25 カ所以下にす
る。
2007 年:
病気発生地点を
10 カ所以下にす
る。
2008 年:
病気発生地点を
なくす。
②中央と地方の情報ネットワークの確立
畜産振興局は鳥インフルエンザの発生を監視するための県レベル、郡レベルで鳥インフルエ
ンザ防疫管理実施委員会、そして中央政府に県・郡・村落の公務員の監査官を置き、畜産振興
局の県・郡事務所、および県・郡の農業事務所の双方が発生した村落(タンボン)の農業事務
所からの連絡に迅速に対応でき、進捗状況を共有できる情報ネットワークを確立している。
③鳥インフルエンザの防疫管理の指針
鳥インフルエンザの発生を受けて、05 年 2 月に EU 視察団が状況を視察。その際の助言を
もとに、畜産振興局では防疫措置を強化し、「鳥インフルエンザ抑制に関する措置および指針」
の追加措置を設定し、以下のように防疫管理を実施している。
1. 家禽類の移動について
・
鳥インフルエンザが発生していないゾーン間での移動とゾーン内での移動では、県
からの許可書が必要である。さらにゾーン間の移動は 60 日以内に、ゾーン内での
移動は 30 日以内に移動する家禽類が鳥インフルエンザを発症していないことを証
明しなければならない。
・
鳥インフルエンザが発生した場所から半径 10km に家禽類を移動させない。
・
一般の家禽類を移動させる際には、移動日の 8~10 日前までに Clocal Swab とい
う方法で 20 羽の家禽類のサンプル検査を実施しなければならない。輸出する家禽
類を移動させる場合には、移動日の 8~10 日前までに、同様の方法でサンプル検
査を実施しなければならない。輸出用の場合のサンプルは 60 羽。なお、サンプル
検査の結果が出る前に畜産振興局の獣医が農場のほかの家禽類の検査を行い、発病
したり、変死した家禽類を検査する。
2. 鳥インフルエンザが発生した場所について
・
鳥インフルエンザが発生した場合、発症した場所から 10km 以内に家禽類を隔離
して、30 日間症状を管理する。Clocal Swab という方法で 1 農場あたり 20 羽のサ
ンプルを採集し、発症地から 5km 以内の村落からも検査を行う。
・
県の獣医が発生した場所を検査し、発生原因を畜産振興局に報告する。
・
鳥インフルエンザを発症した家禽類は、確認から 12 時間以内に処分する。処分を
したら、畜産振興局に報告する。
・
現地の獣医は、畜産振興局畜産商品品質開発事務局の獣医に鳥インフルエンザ発
生を 12 時間以内に報告する。畜産商品品質開発事務局は家禽類のと畜場をコント
ロールする。
132
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3. 鳥インフルエンザのコントロールについて
・
動物の病気の監視ネットワークを利用して、家禽類の症状を報告する。家禽類が
病気を発症していなくても報告する。発病したり、変死した家禽類がいる場合に
は、Clocal Swab という方法の検査を行う。
・
3 カ月ごとに Clocal Swab 検査を行う。
・
家禽類が変死した場所があれば、その土地の検査官が協力し、年に 2 回、その周
辺の養鶏場の家禽類のレントゲン検査を行う。
・
農場登録の情報システムを確立する。
・
鳥インフルエンザのワクチンについては使用を禁止する。
133
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図 19 鳥インフルエンザの予防と管理に関する指針
畜産に関する部署:郡畜産事務所、県畜産事務所、各地方の獣医の開発研究センター、
動物検疫所、動物保健衛生事務所、国家動物衛生センター、動物の疫病予防事務所
通常
動物の疫病が発生
1.人材の準備
以下の活動を実施する疫病管
理に関する部署を設置
-疫病の警戒
-疫病の調査
-動物の移動、保留の管理
-動物を処分
-ウイルスを殺菌
-関係する部署の広報および調
整
2.行動実施に関する情報と結果
報告について準備
3.資材、器具、車両を準備
4.疫病を警戒
5.動物の移動、保留の管理
6.人材開発と知識の普及
7.予算の準備
8.疫病が実際に発生した場合を
想定した予行演習
ウイルスを検出/ニュースを発表
初歩的な病気の調査
疑い
感染していない
サンプルを
分析研究
原因を解明する
発表
感染
初歩的な報告
疫病を調査
疫病発生地域と
することを発表
各部署が行動を
実施する
その他の機関:防衛省、内務省、保健省、
天然資源環境省
移動と保留を管理
動物を処分
-疫病の発生から
90 日間は動物また
は残滓を 10km を
超えて移動させな
-病気にかかった家
禽類および病気が
疑わしい家禽類は
ウイルスを持ってい
るとみなす。
ウイルスを消毒
-ウイルスの殺菌を
行う。
-農家や事業者にウ
イルスの殺菌につ
いてアドバイスを行
い、フォローアップ
する。
出所:畜産振興局の資料から作成。
134
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発表、各関係
機関との協力
-家禽類が鳥インフ
ルエンザに感染し
ていることが疑われ
る場合、直ちに県
事務所または県保
健事務所に報告
し、人に感染しない
ように警戒する。
-天然資源環境省と
鳥の病気について
意見を交換する。
-農家に知らせる。
疫病の警戒
発 生 地 点 か ら
10km 以内では次
のように警戒する。
-クリニックでの症状
を警戒する。
-鳥の糞のランダム
検 査 を 行 い 、 99%
の確実性を確保 し
ておく。
-サンプル数は 1 農
場の 1 鶏舎につき
60 羽。
-村で放し飼いの場
合は 1 村につき 20
羽。
②養鶏場から製品までの一貫した管理
a) 養鶏場管理
規格基準を満たした養鶏場は、バイオセキュリティの管理と疾病予防管理システムを備えた
屋内養鶏システムを採用しなければならない。また畜産振興局は GAP の規格基準に基づき検
査および認証しているため、各農場はその条件に従い、車両の出入りを含んだ農場の管理を徹
底しなければならない。
・適切な環境および廃棄物の処理
・養鶏・家畜舎と農業従事者の住居の区分け
・効果的なバイオセキュリティ管理システム
・家畜を適切に取り扱い、健康状態を良好に保ち、衛生的な農業管理を行う。
・畜産振興局認定の獣医による監督
・疫病のコントロールおよび予防システム
・と畜前の鶏の健康状態の検査は畜産振興局の検査官によって行われる。
b) 区画閉鎖型管理(コンパートメントシステム)
疫病の拡大防止と疫病のない環境維持を実施するため、タイでは国際獣疫事務局(OEI)の定
める区画型管理に基づいた商業的養鶏システムを実施している。これにより、健康状況の判明
している鶏としていない鶏を明確に分離している。
06 年 7 月 13 日付け畜産振興局告示「タイの家禽産業における区画閉鎖型管理システムにつ
いて」によると、同システムを導入する目的を、養鶏場の規格基準をより安全なものとし、微
生物の規格基準を統一することで、商業用家禽類の養鶏場が鳥インフルエンザから安全を保つ
ためとしている。また、これによって商業に利便性をもたらし、消費者を保護することができ
るため、取引相手国からのタイの家禽類の畜産商品の安全性に対する信頼性を得ることができ、
世界市場での競争力を強化することができるとしている。
区画閉鎖型管理システムは、微生物の安全管理(バイオセキュリティシステム)を持つ養鶏場
や、養鶏場から 1km 以内にある他の養鶏場とグループ化し、これらの規格基準を厳格化して
いる。また、養鶏場および 1km 以内にある他の農場の鳥インフルエンザを監視する。
畜産振興局では 06 年 7 月から養鶏場での同システムの導入を奨励しており、規格基準に合
致した養鶏場に認証を与えている。10 年 1 月時点での商業養鶏・加工業者の認証数は 47 件で、
それらの請負メンバーの養鶏場の認証件数は 281 農場となっている。
区画閉鎖型管理システムの認証手続きは次のとおりである。
1.
畜産振興局からの農場の認証を受けた家禽類の養鶏場経営者(鶏肉および鴨肉)は、区画閉
鎖型管理システムの申込書とその養鶏場のコンパートメント実施計画を畜産振興局に提出する。
2.
畜産振興局が実施計画を検討すると、同局の検査官が養鶏場を視察し、計画通りに実施し
135
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ているかを検査する。
3. 検査官が計画通りに実施していると判断すると、生産ごとに 12 カ月の間、鳥インフルエ
ンザを監視するために、サンプル検査が実施される。1km 以内にある他の養鶏場でも 3 カ月
ごとにサンプル検査が実施される。
4.
サンプル検査で養鶏場および 1km 以内にある他の養鶏場が鳥インフルエンザから安全で
あった場合、畜産振興局は区画閉鎖型管理システムの認証を与える。有効期間は 2 年となって
いる。
5.
認証後は、養鶏場および 1km 以内にある他の養鶏場にて生産期ごとに鳥インフルエンザ
監視のためのサンプル検査を年に 4 回実施する。また、養鶏場の微生物の安全管理(バイオセ
キュリティシステム)についても年に 1 回検査が実施される。
図 20 区画閉鎖型管理システム認証書(上:英語、下:タイ語)
c) 動物飼料および飼料工場
動物飼料管理法(1992 年)に基づき、動物飼料は GMP または HACCP の認証を取得した飼
料工場で生産され、化学物質が残留しない安全で良品質なものである。畜産振興局の検査官は
飼料工場の生産工程について定期的に検査を行っており、動物飼料の規格基準が国際法や国際
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規格を満たすことができるよう、飼料工場や鶏農場からランダムにサンプルを採取し DLD の
分析検査室で検査を行っている。
d)と畜場および加工工場
輸出向け商品を取り扱うと畜場所または加工工場は GMP および HACCP の認証を取得しな
ければならない。輸出商品はすべて、現場の獣医が輸入国の法律に基づき、商品の品質および
安全性が確認される。
・と畜前に鶏は換気の良いシェルターに入れ、取り扱いには注意しなければならない。
。
・と畜前後の鶏は DLD の現場監査官により、その衛生検査を含めてと畜場所で検査される。
・サンプルは動物医薬品、農薬、そして衛生に関する分析検査が行われる。
・鶏肉は輸出先国の要求基準に従って、中心温度が 70℃以上に達するように加熱処理される。
・鶏肉加工品サンプルは衛生検査にかけられる。
・保管や輸送には、衛生状態に適切な温度管理が行われる。
e) トレーサビリティーシステム
タイから輸出された畜産商品の安全性および品質を保証するために、畜産振興局は家禽類業
界と協力し、トレーサビリティーシステムを構築した。同システムにより、原産地の農場から
加工工程、輸送工程などすべての工程をトレースすることができる。なお、以下のウェブサイ
トで登録すれば、OpsSmart™技術のプラットフォームを利用した生産履歴を検索することも
可能。http://trace.dl.go.th/dldtrace
http://www.thaicertlist.net/thaicertlist/
(4)農産品・食品規格基準局の役割
農 産 品 ・ 食 品 規 格 基 準 局 ( ACFS : Office of Agricultural Commodity and Food
Standards )はタイ産農産品および食品の規格を策定し、安全で品質の高いタイ産の農産品・
食品の生産や輸出、国際競争力を高めることを目的として、02 年に農業協同組合省(MOAC)
に設立された。主な役割は以下のとおりである。
1) 生鮮・加工農産物および食品の国家規格、基準の確立
2) 農産品・食品の安全性に関する戦略計画の立案、二国間や多国間レベルの農産品・食
品規格基準や農産品の技術面、衛生面、WTO に基づく植物の衛生条件に関する交渉と問
題解決
3) 認定機関(Accreditation Body: AB)として民間等の認証機関(Certification Body:
CB)への許認可・監督業務
4) 農産品・食品の規格基準の技術情報センターとしての業務
5) 農産品規格法(2008 年)に基づき農産品・食品の監視、管理、検査の実施、同法に基づ
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く農産品規格基準委員会の事務局としての業務
6) 農産品・食品の供給過程の各段階での規格基準の普及促進
7) 農業・協同組合省または政府からその他の業務
タイ政府は 04 年を食品安全元年として、タイを「世界の台所(Kitchen to the World)」とな
ることを標榜し、国内の「農地から食卓まで(From Farm to Table)」の安全性を国際基準に
沿ったものとするために、「食品安全性の政策ロードマップ」を策定している。この実施に当た
っては ACFS が中心となり、担当機関である農業局や畜産振興局、水産局などを調整し、農
業普及局など支援局とも調整する役割を担っている。特にその中心的業務である、農産品・食
品の規格基準の策定は 2008 年農産品規格法が制定され、同法の所管局となっている。
また、農業・協同組合省ではタイ産の農産品・食品の品質保証制度「Q マーク」を 03 年から
導入し、ACFS は各規格基準に準じた Q マーク認証の認定機関としての役割を果している。
ACFS の組織体制は、農産品・食品規格政策部(Division of Agricultural Commodity and
Food Standards Policy)、秘書 部( Office of the Secretary)、農 産品・システ ム規格部
(Office of Commodity and System Standards)、情報技術センター(Information and
Technology Center)、農産品・システム規格認定部(Office of Commodity and System
Standards Accreditation)の 5 つの部局から構成されている。08 年農産品規格法が施行後、
ACFS ではさらに暫定的な部局として農産品規格管理部(Office of Agricultural Standards
Control) と、農産品規格促進部(Office of Agricultural Standards Promotion)が設置されて
いる。
その役割は次のとおりである。
1)農産品規格管理(Office of Agricultural Standards Control)
農産品規格法の施行規則を遵守するために生産者、輸出入業者、取り扱い業者が任意規
格あるいは強制規格の使用を監督する業務として、審査、許認可、認証、規格マークの認
証、モニタリング、査察などを実施するほか、国際規格と同等なシステム規格を研究開発
する。
2)農産品規格促進部(Office of Agricultural Standards Promotion)
すべての関係者への農産品・食品の規格の使用や認証システムの促進、国内外への規格に
基づいたタイ産の農産品・食品の販促の支援、国民および関心のある人々との規格に関す
る情報共有・相互理解を進める。
ACFSでは08年~11年の4カ年行動実施計画で6戦略を掲げ、組織の運営効率を高め、農産品
規格法の適正な運用と農産品・食品の規格基準を国内に広く普及させて、グローバルスタンダ
ードに合致した安全で品質の高い農産品・食品の生産、輸出を押し進めている。
138
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○ACFS の 4 カ年行動実施計画(2008 年-2011 年)
ビジョン 農産品・食品規格基準局は法律の権威を持ち、統一性のある運営管理を行い、研究開発に基づき農産品お
よび食品の規格基準を認証、普及、検査する機関である。また、役職幹部は理念を持ち、知識と能力がある人材を備え
た国内外で認められる機関である。
戦略
戦略 1
タイの農産品・食
品を国際基準と合
致させ、統一したも
のにする。
戦略 2
タイの農産品・食
品が規格基準を満
たし、国際的に容
認される。
戦略 3
タイの農産品・食
品の利益を保護す
る。
戦略 4
タイの農産品・食
品の規格基準を奨
励する。
戦略 5
農産品が法律に
基づいた規格基準
を得るように管理
する。
戦略 6
ACFS の組織開発
を行い、効率の良
い、新体系の機関
にする。
- タイの農産品・食 - タイの規格基準 - タイの農産品が
品が国際基準を満 検 査 機 関 が 国 際 安 全 で 体 系 的 に
たすようになる。
的に容認される。 効率よく管理がで
きるようになる。
- タイの農産品・食
品が品質および規
格基準を満たして
いる。
- 輸出入される農
産品の生産が規
格基準を満たして
いる。
- ACFS の各部局
が効率的に業務を
実 施 す るこ と がで
きるようになる。
-ACFS で 認 証 を
受けた政府または
民間機関数(件)
-ACFS の 認 証 を
受けた部局のフォ
ローアップ検査(%)
-登録の継続申請
の分析機関(件)
- 登 録さ れた 分析
機関(件)
- 問 題が 解 決 した - 奨 励され た規 格
農 産 品 ・ 食 品 数 基準の数(件)
(件)
-輸出向け農産品
と食品で問題が解
決したもの(%)
-保健衛生に関す
る規則の通達数
(件)
- 法 律に 従 ってマ
ークを使用してい
る生産者/輸入者/
輸出者(%)
- 農産 品 と食 品の
規格基準に関する
情報の提供数(件)
- 能 力が 向 上 した
人材(%)
-国の規格基準を
生産者、事業者の
ニーズに合わせた
ものに開発する。
-国内外でのネット
ワークを開発、普
及する。
-科学研究を進め
る。
-農産品・食品の
輸出で国内外の各
機関が協力する。
-科学研究の推進
-食品の安全性に
関する政策を持続
的に推進し、統一
性のある計画 、プ
ロジェクト、予算、
システムを作成す
る。また、農産品・
食品の品質、安全
性を評価し、フォロ
ーアップする。
-農産品規格法
(2008 年)に従った
行動を実施する。
-国内外で関係者
のネットワークを作
る。
-国内外の変化に
適応できるように
行政の原則にもと
づき、実用的な構
造の役割、任務に
調整する。
-現代技術を導入
し、運営管理を効
率的にして、国内
外の規格基準の
中心機関となる。
-業務遂行する知
識や能力に優れた
人材を育成する。
-国内外の変化に
適応できるように
行政の原則にもと
づき、実用的な構
造の役割、任務に
調整する。
-農産品・食品の
輸出を支援する行
動を実施する。
-農産品・食品の
問題を解決するた
めの情報を分析す
る。
-食品の安全性を
実施する。
-農産品・食品の規
格を普及する。
-安全で規格基準
を 満たす 農産品・
食品の生産知識を
南部国境 3 県に普
及する。
-農産品規格法に
基づく省規則を発
効する。
-国家有機農業戦
略計画の下で有機
農業を開発する。
-国家食品委員会
法の秘書業務を実
施する。
-貿易相手国の生
産地で農産品の
検査を実施する。
-主要な税関で輸
出入される農産品
を検査する。
-農産品・食品の
規格基準と安全性
に関わる情報を提
供する IT システム
を開発する。
- 人材育 成 、能 力
を開発する。
-農産品規格基準
法(2008 年)に基づ
く任務実施を向上
させる。
470.50
315.98
38.08
153.47
目標
指標
- 取 得 し た ACFS
の認証数(件)
-国際規格の認証
(%)
行動
-国の規格基準を
統一性のあるもの
にする。
-農産品・食品の
規格基準の機関
であることを広報
し、役割を構築す
る。
-科学研究を進め
る。
プロジェクト/活動
-農産品・食品の
規格基準の規定を
する。
-農産品・食品の
規格基準の開発
においてその補足
資料などを分析す
る。
-国際規格基準に
従った検査と認証
を行う。
-検査システムを開
発するために補足
資料を分析する。
投入予算(単位:100 万バーツ)
231.19
268.47
出所:ACFS の資料から作成。
139
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(5)Q マーク品質保証制度
農業・協同組合省は 2003 年 10 月より、食品の安全性を確保するために、農水産物および食
品の安全基準である統一的な認証ラベルを導入している。同制度は農産品・食品規格基準局
(ACFS:Office of Agricultural Commodity and Food Standards)が認証を統括し、各局が
GAP、養殖 GAP、エビ養殖 HACCP、GMP などの検査を実施し、これらに合格したものに
対して統一した品質保証の Q マークを与えるものである。同制度は、農産物、畜産製品、水
産製品の「農場から食卓まで」のすべての段階で品質の安全性に保証を与え、国内市場のほか、
海外市場での安全性を PR している。また競争力を高めることを目的としており、現在のとこ
ろ、国内市場では最も消費者に認知されている認証マークとなっている。
マークの「Q」の文字は「Quality」を示し、全体に深緑色が施され、線の一部をタイ国旗
のデザインで装飾されている。Q の文字の外枠上部には、輸出向けの場合は英語表記で
「Ministry of Agriculture and Cooperatives」の文字を黒字で配置し、外枠下部には認証年、
品質基準、認証機関、業者、製品名などを表す 15 桁のコード番号が配置されることになる。
また加工食品には Q の文字の内枠に「Food Safety」の文字が金色で配置される。さらに 05
年からは対象 24 品目に対して Q Premium 認証制度も開始し、ACFS が規定する各段階の
GAP または GMP 認証、ACFS 規定の規格に合致したものに対しては Q Premium の金色の
マークが配される。この Q マークは例えば以下のような認証検査に合格したことを示すもの
となる。
Q マークの有効期間は各局の認証基準に準じており、1~2 年の範囲である。Q マークの認
証サービスについては、水産物は水産局、畜産物は畜産振興局、野菜および果実またはその製
品については農業局、またその地方の農業研究開発センターで受け付けている。
ACFS では Q マークの認定を受けた製品の販売取り扱い業者(スーパー、市場、デパート
等)に対して、ACFS が独自に調査を行う。そして販売場所の衛生管理(Code of Practice:
General Principle of Food Hygiene,TACFS.9023-2007)等の規格基準を満たしてる業者を Q
Shop と認定し、Q ショップ・プレートを販売店に掲げることが可能となっている。販売業者
は以下のウェブサイトで検索ができる。http://www.acfs.go.th/qmark/qshop/index.php
図 22
Q マーク
図 23
PremiumQ マーク
140
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図 21 Q Shop マーク
表 51 Q Premium 対象品目(24 品目)
1 リュウガン
9
17
オクラ
牛肉および水牛の肉
2 パイナップル
10
18
トウガラシ
豚肉
3 マンゴー
11
19
ジャスミン米
鶏肉
4 マンゴスチン
12
20
ナイルティラピア
鴨肉
5 ランブータン
13
21
冷凍魚
鶏卵
6 ドリアン
14
22
川エビ
鴨卵
7 レイシ
15
23
ワタリガニ
うずら卵
8 アスパラガス
16
24
冷凍エビ
羊肉および山羊肉
準拠規格:“Criteria for The Use of Certification Marks Q and Q Premium on
Agricultural and Food Commodities” TACFS.9005-2005
表 52
Q マークの取得状況
取得件数
農業局
Q GAP(栽培 GAP)
Q システム
Q GMP(加工工場)
Q HACCP(加工工場)
その他の Q システム
Q Food Safety(製品)
水産局
Q 製品(生産・加工段階)
Q GAP(Good Aquaculture Practice)
Q 沿岸漁業
GAP
COC(エビ養殖)
Q 内水面漁業
Q システム
Q HACCP
畜産振興局
Q 製品(Hygiene Meat=ヌア・アナマイ)
出所:各局からの聞き取りにより作成。
141
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集計時点
222,485 農場
901 件
631 件
100 件
170 件
20 件
2009 年 12 月時点
2009 年 12 月時点
2009 年 12 月時点
2009 年 12 月時点
2009 年 12 月時点
2009 年 12 月時点
38 件
22,499 件
19,129 件
18,969 件
160 件
3,370 件
2010 年 1 月時点
2010 年 1 月時点
2010 年 1 月時点
2010 年 1 月時点
2010 年 1 月時点
2010 年 1 月時点
333 工場
2010 年 1 月時点
43 件
2010 年 1 月時点
表 53
Q マークの登録番号数字の意味
製品の品質(Quality)
ACFS の略(AC)
กษ
XX-XX-XXXXX-XXXXXXXX-XXX
1. 認証機関
2. 認証の種類
3. 認証した規格基準
4. 企業/事業者/農場
5. 商品の名前/種類
1
2
3
4
5
6
7
8
9
11
1. 認証機関
水産局
畜産振興局
農業局
農業普及局
協同組合振興局
土地開発局
農産品・食品規格基準局
農民市場機構
米穀局
Organic Agriculture Certification Thailand(ACT)
2. 認証の種類
10-19 食品の認証
10 一般の食品
11 作物およびその食品
12 畜産品およびその食品
13 水産品およびその食品
14 作物、畜産、水産の 2 つ以上からなる食品
15 有機食品
16 その他の食品
20-39 システム/食品の安全性や品質の認証
20 一般の生産システム
12
13
14
15
16
17
18
SGS (Thailand) Co., Ltd.
Global Certification (Thailand) Co., Ltd.
AJA Registrars Ltd.
国家科学技術研究所品質保証事務局
Bureau Veritas (Thailand) Ltd.
ISO 認証事務局
TUV NORD (Thailand) Limited
21 CoC システム
22 GAP システム
23 GMP システム
24 HACCP システム
25 残留農薬から安全な作物の管理システム
26 化学薬品から安全な畜産品の管理システム
27 化学薬品から安全な水産品の管理システム
29 分析研究室の認証システム
39 その他の食品の製造システム
40-49 食品ではないものの認証
41 作物およびその製品で食品ではないもの
42 畜産品で食品ではないもの
43 水産品で食品ではないもの
44 農業用生産資材
49 その他の食品ではないもの
50-59 その他のシステム/食品の安全性や品質に
50 一般のシステム
51 研究所の認証
52 環境管理のシステム
53 食品以外の農水商品の管理システム例観
59 その他のシステム
出所:ACFS の資料から作成。
142
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(6)農産品規格法の施行
1)概要
これまでタイでは農産品の規格および基準を規定した法律は存在していなかったことから、
2003 年より農産品・食品規格基準局(ACFS)が中心となって草案作りを開始した。その後、
審議が繰り返されて 07 年 12 月に閣議で承認され、08 年 8 月より施行されている。
同法における「農産品」とは農業、水産、畜産、林業のすべての生産物およびその副産物を対
象としており、「規格」とは以下のものの性質に関する規定事項を意味する。
(a) 農産品または農産品の生産過程や生産方法、農産品に関連する品質、化学的・生物学
的・物理学的安全性または衛生面に関する性質、もしくは植物衛生面に関する性質
(b) 農産品に関する包装、梱包、商標や表示
(c) 上記(a)
(b)の性質に関する検査、評価、実験、試験、分析、研究
(d) その他農業・協同組合省大臣が官報で告示したもの
これらの農産品の基準や制度の基準を定める際には、農産品規格委員会による審査を受けな
ければならず、承認された場合は農業・協同組合省大臣がその規格・基準を告示する。
委員会で審査された農産品規格は、当該する農産品の生産者、輸出業者、輸入業者に実施が
義務付けられる「義務付け規格」と、義務付けはせずに任意で実施する「任意規格」に分類される。
告示で制定された規格が「義務付け規格」となった場合は、対象となるすべての生産者や輸出
入業者は、業者としての許可を得るとともに、規格基準を満たしているかどうか検査を受け、
責任機関からの認証を得なければならない。規格に従わない者や基準を下回った者には罰則が
設けられている。また義務付け規格だけでなく、任意規格についても、その認定マークを不正
に扱った者は刑罰の対象となる。さらに認定検査業務を行う者についても、不正に認定証を発
行したなどは刑罰の対象となる。
また、輸入される産品については輸出国との間の相互認証に係る合意があれば、輸出国で得
た認証を義務付け規格と同等の規格とみなし、国内での認証を受けなくてもよいことを農業・
協同組合省大臣が告示することができる。
09 年 12 月時点では義務付け規格は設定されておらず、また、同法に基づき定められること
になっている許可と認証に係る原則や方法に関する省令についても公示されていない。施行前
に定められた規格については、経過措置として、すべて「任意規格」扱いとされている。
なお、農産品規格法の英訳は農産品・食品規格基準局(ACFS)の以下のウェブサイトで入
手が可能である。
http://www.acfs.go.th/news/docs/acfs_agri_std_2551.pdf
143
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2)農産品規格策定のプロセス
農産品規格の策定から告示までは次のように定めている。
(a) 農産品・食品規格基準局(ACFS)Codex 基準に基づいて各種産品の基準草案を作成す
る。Codex にない産品については、同局が作成した基準草案の英文を Codex に提出し、
関係国の意見を受けて改定されたうえで Codex 基準として発表される。
(b) 農産品規格基準策定作業委員会によりタイ語の農産品規格基準草案が検討される。
(c) 政府および民間からの意見を募るため、該当する農産品の生産地でセミナーを開催する。
(d) 農産品規格基準委員会に基準草案を提出し、承認を得る。
(e) 承認を得た基準が「義務付け規格」の場合は WTO に通知する。
(f) 規格基準を告示する。
(g) 5 年ごとに基準の見直しまたは見直しの提案を行う。
(h) 例えばパイナップル缶詰規格基準やジャスミン米規格基準など、輸出規格として使用す
る農産品規格基準については、商務省に送られ、商務省省令として公示される。
3)現在の規格基準
同法が施行される前の規格基準を含め、現在までに規格基準は合計 146 件(取り消された
ものを除く)あり、農産品に関する規格が 62 件、システムに関する規格が 55 件、その他の
規格が 29 件と分類されている。これまでのところ、すべてが「任意規格」となっている。なお、
同局では農産品規格法の施行後、手続きに関係する関連告示を順次通達している。今後、現在
の Q マークについても同法に準じたものにするために新たなデザインに変更する予定である。
表 54 規格基準の件数(09 年 12 月時点)
農産物規格
表 55
システム規格
38
12
12
62
作物および製品
畜産物および製品
水産物(淡水・海水)および製品
全分野
合計
出所:ACFS の資料から作成。
その他の規格
14
24
14
3
55
4
7
5
13
29
農産品の規格基準リスト(09 年 12 月時点)
1 リュウガン
TACFS.1-2003
32 ランブータン
TACFS.12-2006
2 マンゴスチン
TACFS.2-2003
33 羊肉
TACFS.6004-2006
3 ドリアン
TACFS.3-2003
34 山羊肉
TACFS.6005-2006
4 パイナップル
TACFS.4-2003
35 うずら卵
TACFS.6704-2006
5 マンゴー
TACFS.5-2003
36 ツナ缶およびカツオ缶
TACFS.7015-2006
144
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6 ジャスミン米
TACFS.4000-2003
37 シーバス
(Sea Bass プラ・カポン)
TACFS.7016-2006
7 アスパラガス
TACFS.1500-2004
38 冷凍エビ
TACFS.7017-2006
8 オクラ
TACFS.1501-2004
39 ポメロ
TACFS.0013-2007
9 唐辛子
TACFS.1502-2004
40 タンジェリン
TACFS.14-2007
10 ラン
TACFS.5000-2004
41 ココナツオイル
TACFS.15-2007
11 豚肉
TACFS.6000-2004
42 トマト
TACFS.1503-2007
12 牛肉
TACFS.6001-2004
43 ベビーコーン
TACFS.1504-2007
13 水牛の肉
TACFS.6002-2004
44 ムール貝
TACFS.7018-2007
14 ナイルティラピア
TACFS.7001-2004
45 ブラックタイガーエビ
TACFS.7019-2007
15 バナナ
TACFS.0006-2005
46 バナメイエビ
TACFS.7020-2007
16 生乳
TACFS.6003-2005
47 生鮮シイタケ
TACFS.1506-2008
17 鶏肉
TACFS.6700-2005
48 キクラゲ
TACFS.1507-2008
18 鴨肉
TACFS.6701-2005
49 ニンニク
TACFS.1508-2008
19 鶏卵
TACFS.6702-2005
50 シャロット
TACFS.1509-2008
20 アヒル卵
TACFS.6703-2005
51 タマネギ
TACFS.1510-2008
21 川エビ
TACFS.7002-2005
(Giant Fresh Water Prawn)
52 コメ
TACFS.4001-2008
22 ワタリガ二
(Blue Swimming Crab)
TACFS.7004-2005
53 山羊乳
TACFS.6006-2008
23 イカ
TACFS.7005-2005
54 干しエビ
TACFS.7012-2008
24 冷凍魚
TACFS.7014-2005
55 干しキクラゲ
TACFS.1511-2009
25 タイ・シルク
TACFS.8000-2005
56 桑の茶葉
TACFS.3000-2009
26 有機肥料
TACFS.9503-2005
57 乾燥トウモロコシの種子
TACFS.4002-2009
27 レイシ
TACFS.7-2006
58 ランの切花
TACFS.5001-2009
28 乾燥リュウガン
TACFS.8-2006
59 コーヒー豆(ロブスタ種)
TACFS.5700-2009
29 加工用乾燥リュウガン(果肉の TACFS.9-2006
み)
60 コーヒー豆(アラビカ種)
TACFS.5701-2009
30 乾燥リュウガン (皮付き)
TACFS.10-2006
61 パーム油滓
TACFS.5702-2009
31 ロンコン
TACFS.11-2006
62 チリソース
TACFS.8401-2009
出所:ACFS の資料から作成。
表 56
システムの規格基準リスト(09 年 12 月時点)
1 GAP for Longans
TACFS.1000-2003
29 GMP for Cattle and Buffalo TACFS.9019-2007
Abattoir
2 Breeder-Meat Type Duck
Farm
TACFS.6900-2003
30 Code of Practice: General
Principle of Food Hygiene
TACFS.9023-2007
3 GAP for Bee Farm
TACFS.8200-2003
31 HACCP System and
Guidelines for Its
Application
TACFS.9024-2007
4 GAP for Tilapia
TACFS.7405-2004
32 GAP for Aromatic Coconut TACFS.1001-2008
5 GMP for Abattoir
TACFS.9004-2004
33 GAP for Rice
145
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TACFS.4401-2008
6 Requirement for Exported TACFS.9535-2004
Wood Packaging Materials
34 Code of Hygienic Practice
for Milk and Milk
Products(Volume 1.
Guidelines for Primary
Production of Milk)
TACFS.6407-2008
7 GAP for Asparagus
TACFS.2500-2005
35 GAP for Zebra Dove Farm
TACFS.6907-2008
8 GAP for Okura
TACFS.2501-2005
36 Code of Practices for Fish
and Fishery Products
(Volume 3. Processing of
Canned Fish and Selfish)
TACFS.7414-2008
9 GAP for Peppers
TACFS.2502-2005
37 GAP for Disease Free
Marine Shrimp Hatchery
TACFS.7415-2008
10 GAP for Beef Cattle Farm
TACFS.6400-2005
38 GAP for Abalone(Awabi)
TACFS.7416-2008
11 GAP for Milk Collecting
Center
TACFS.6401-2005
39 Code of Hygienic Practices TACFS.9020-2008
for Meat(Volume 1. General
Principles)
12 GAP for Layer Duck Farm TACFS.6905-2005
40 GAP for Thai Hom Mali
Rice
TACFS.4400-2009
13 Code of Practices for Fish
and Fishery Products
(Volume 1. General
Principles)
TACFS.7410-2005
41 GAP for Cut Flower of
Orchids
TACFS.5501-2009
14 Code of Practices for Fish
and Fishery Products
(Volume 2. Producing of
Fresh Fish, Frozen Fillet
and Minced Fish, Frozen
Surimi )
TACFS.7411-2005
42 GAP for Orchid Collecting
Center
TACFS.5502-2009
15 Organic Agriculture Part 2: TACFS.9000-2005
Organic Livestock
43 GAP for Cow Milk Farm
TACFS.6402-2009
16 GAP for Goat Farm
TACFS.6404-2006
44 GAP for Pig Farm
TACFS.6403-2009
17 GAP for Sheep Farm
TACFS.6405-2006
45 GAP for Goat Milk Farm
TACFS.6408-2009
18 GAP for Quail Farm
TACFS.6906-2006
46 GAP for Chicken Meat
Farm
TACFS.6901-2009
19 GMP for Poultry Abattoir
TACFS.9008-2006
47 GAP for Breeder Chicken
Farm
TACFS.6903-2009
20 GMP for Pig Abattoir
TACFS.9009-2006
48 GAP for Marine Shrimp
Farm
TACFS.7401-2009
21 GAP for Baby Corn
TACFS.2503-2007
49 GAP for Fresh Water Fish
TACFS.7417-2009
22 GAP for Thai Silky Yarn
Production
TACFS.5900-2007
50 Snakeskin Gourami Farm
TACFS.7418-2009
51 GAP for Marine Shrimp
Farm
TACFS.7419-2009
23 Code of Hygienic Practice TACFS.6406-2007
for Milk and Milk Products
(Volume 1. General
Principles)
146
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24 GAP for Sea bass
TACFS.7412-2007
52 Code of Hygienic Practice
for Processing Fish
Products
TACFS.7420-2009
25 Organic Marine Shrimp
Farming
TACFS.7413-2007
53 Organic Agriculture Part 3: TACFS.9000-2009
Fishery Products
26 Halal Food
TACFS.8400-2007
54 GAP for Food Crops
27 Code of Practice on Good
Animal Feeding
TACFS.9017-2007
55 Organic Agriculture Part 1 : TACFS.9000-2009
The Production, Processing,
Labeling
and Marketing of Organic
Agriculture
28 GMP for Ostrich Abattoir
TACFS.9018-2007
TACFS.9001-2009
出所:ACFS の資料から作成。
表 57
その他の規格基準リスト(09 年 12 月時点)
1 Pesticide Residues:
Extraneous Maximum
Residues Limit
2 Diagnostic Test of Bovine
Tuberculosis
3 Diagnostic Test of Foot
and Mouth Disease
4 Criteria for The Use of
Certification Marks Q and
Q Premium on
Agricultural and Food
Commodities
5 Working Principle for Risk
Analysis
TACFS.9003-2004
16 Diagnosis of American
Foulbrood in Bee
TACFS.10351-2007
TACFS.10001-2004
17 Diagnosis of Taura
Syndrome in Shrimp
18 Diagnosis of White Spot
Disease in Shrimp
19 Pesticide Residues:
Maximum Residues Limit
TACFS.10450-2007
20 Method of Sampling for The
Determination of Pesticide
Residues
21 Guidelines for The Sensory
Evaluation of Fish and
Shellfish in Laboratories
22 Guidelines for The Sensory
Evaluation Training of Fish
and Shellfish in
Laboratories
23 Principle for
Traceability/Product
Tracing As a Tool Within an
Agricultural Commodity
and Food Inspection and
Certification System
24 Guidelines for The Use of
Irradiation as a
Phytosanitary Measure
TACFS.9025-2008
TACFS.10400-2004
TACFS.9005-2005
TACFS.9006-2005
6 Safety Requirements for
TACFS.9007-2005
Agricultural Commodities
and Food
7 Principle for The Risk
TACFS.9010-2006
Analysis of Food Delivered
from Modern
Biotechnology
8 Assessment of Possible
TACFS.9011-2006
Allergenicity
9 Guidelines for The
TACFS.9012-2006
Conduct of Food Safety
Assessment of Food
Derived from
Recombinant-DNA Plants
147
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
TACFS.10451-2007
TACFS.9002-2008
TACFS.9026-2008
TACFS.9027-2008
TACFS.9028-2008
TACFS.9029-2008
10 Guidelines for The
Conduct of Food Safety
Assessment of Food
Produced Using
Recombinant-DNA
Microorganism
11 Phytosanitary Measures:
Guidelines for
Surveillance
TACFS.9013-2006
25 Phytosanitary Measure:
Diagnostic Protocols for
Regulated Pests
TACFS.9030-2008
TACFS.9014-2006
26 Diagnostic Protocols for
TACFS.9031-2008
12 Diagnosis of Bovine
Spongiform
Encephalopathy in Cattle
13 Principle and Guidelines
for The Conduct of
Microbiological Risk
Assessment
14 Principles for The
Establishment and
Application of
Microbiological Criteria
for Foods
15 Diagnosis of European
Foulbrood in Bee
TACFS.10000-2006
Maize
27 Diagnosis of Avian
Influenza
TACFS.10300-2008
Pantoea stewartii subsp.
Stewartii Baterial Wilt of
TACFS.9015-2007
28 Principle for Using Animal TACFS.9032-2009
Drugs
TACFS.9016-2007
29 Analysis for Yellow-head TACFS.10452-2009
baculovirus Disease
TACFS.10350-2007
出所:ACFS の資料から作成。
(参考)予定されている新 Q マークのデザイン(案)
図 24
任意規格のマーク(案)
図 25
148
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強制規格のマーク(案)
5.植物検疫について
タイの現在の植物検疫は 2008 年改正植物防疫法(Plant Quarantine Act (No.3) 2008)に
基づいて実施されており、農業・協同組合省農業局が管轄し、全国に 35 カ所の植物検疫所を
持つ。また同局輸出サービスグループでは輸出の迅速性を図るためにサービスセンターを設置
し、植物検疫を行っている。
(1)輸出検疫
1)輸出検疫の手続き
植物検疫証明書発行の手続きは、検疫指定場所である植物検疫所または同局農業規則部輸出
サービスグループの詰所で実施するか、それ以外の場所で実施する場合がある。植物検疫証明
書の発行までの手続きは次のとおりである。
表 58
植物検疫証明書の発行手順について
1.
2.
輸出業者は各輸出国の輸出入に関する規則等を事前に調べておくこと。
輸出業者は輸出する作物を次のとおりに準備しておくこと。
輸出する作物は衛生的であり、輸出国の規格基準に基づいていること。
申請書に記載した輸出する作物名と量を記したリストを提出すること。
作物を包装するパッケージは丈夫で、申請書に記載した作物以外を含んでいないこと。
3. 輸出業者は P.Q.7(Por.Kor.7)を提出する前に、委任番号を取得しなければならない。委任番号の取得
に必要な書類は次のとおりである。
株式会社/パートナーシップ/法人
委任する者の ID カードのコピー
委任された者の ID カードのコピー
法人登録証明書(6 カ月以内に発行されたもの)
30 バーツの収入印紙を貼った委任状
個人
ID カードのコピー/パスポート
4. 輸出業者は申請書 P.Q.7 と関係する、輸出する作物の種類、学名、輸出する重量、箱数に関する詳
細などを示した書類を準備すること。(指定場所内で検査する場合はオリジナル 1 部、指定場所以外
で検査する場合はオリジナル 1 部、コピー3 部を準備する。)
5. 指定場所内での検査については、輸出業者は 4 で示した申請書および必要書類を少なくとも輸出の
3 日前までに提出すること。
6. 指定場所以外での検査については、輸出業者は 4 で示した申請書とともに、必要書類および検査官
の費用も一緒に提出する。さらに検査または害虫駆除、バンコク以外や地方での害虫駆除の日およ
び時間を少なくとも 1 日前までに指定する。
7. 輸出業者は輸出するすべての作物を指定場所内に持ち込み、検査官に申請書 P.Q.7 および必要書類
を提出する。その後、輸出国の指定に基づきサンプル検査を行う。
8. 輸出業者は作物の害虫検査に合格したら、植物検疫証明書を受け取るために、申請書 P.Q.7 および
必要書類を係官に提出する。(船便での輸出の場合は Bill of Lading を添付すること)
9. 輸出業者は植物検疫証明書の記載事項が正しいかチェックする。
10. 署名権のある係官が植物検疫証明書の記載事項をチェックし、署名する。
11. 輸出業者は手数料を支払い、植物検疫証明書を受け取る。
注:植物検疫証明書にある特定の害虫の検査や分析研究室での検査工程、原産地での害虫検査等の特別な事項
149
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を記載しなければならない場合は次のように実施する。
1. 輸出業者は申請書 P.Q.7 および必要書類を農産物の輸出サービスグループに提出し、申請書 P.Q.7
のコピーを植物検疫研究グループに提出する。そして分析研究工程の検査や原産地での検査を依頼
し、検査日および時間を指定する。
2. 申請書 P.Q.7 のコピーおよび植物検疫研究グループより発行された検査結果を提出し、上記の 8-11
を行う。
図 26
植物検疫証明書の発行手順のチャート
輸出業者
申請書(P.Q.7)の提出
申請書(P.Q.7)の提出
申請書(P.Q.7)の提出
特別な事項を明記している場合
・農産物の輸出サービスグループ
・植物検疫所
・農産物の輸出サービスグループ
・植物検疫所
植物検疫研究グループ
指定場所内
指定場所以外
植物検疫検査官
指定場所以外での商品検査
(輸出業者の申告に基づく)
害虫を未検出
害虫を検出
植物検疫証明書
発行
輸出業者は
害虫を駆除
・農産物の輸出サービスグループ
・植物検疫所
植物検疫検査官
指定場所以外での害虫駆除管理
(輸出業者の申告に基づく)
植物検疫証明書
発行不可
植物検疫証明書
発行不可
指定場所内で商品検査
害虫を検出
害虫を未検出
輸出業者は
害虫を駆除
植物検疫証明書
発行
植物検疫証明書発行
植物検疫証明書の発行サービス受付連絡先
・スワナプーム空港倉庫 農産物の輸出サービスグループ
(毎日、公休日も受付)
電話 0-2134-05014 FAX 0-2134-0502
・全国の植物検疫所
150
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植物検疫証明書の発行サービス受付連絡先
・農産物の輸出サービスグループ バンケン事務所
(受付時間月曜~金曜 8:30~16:30)
電話 0-2579-1568 0-2579-1581 0-2940-6466-7
FAX 0-2579-0158
2)特定国向けの輸出前の登録と検査の義務付け
農業協同組合省では輸出野菜・果実の安全性を確保するために、特定の輸出国向けのある種
の野菜・果実に対して輸出業者の登録や事前の衛生検査等の条件を義務付けている。現在、次
のような措置を実施している。
①ある種の野菜・果実の残留農薬検査の義務付け
2003 年から実施されている措置で、その後 07 年に改正され、09 年に農業・協同組合省告
示で新たに改正されている。
2008 年植物検疫法の第 15 条に基づいて特別管理の作物を特定し、これらの作物を輸出する
場合は農業局長が規則にしなければならず、かつ特定する化学物質および微生物が残留しては
ならない。輸出の際には農業局が発行する衛生証明書の添付が必要となる。
根拠告示は、09 年 2 月 23 日付農業・協同組合省告示「特別に管理する作物を規定すること
について」および 09 年 8 月 4 日付同省同告示「第 2 版」である。
なお、残留農薬の検査方法について、農業局が認定する GAP 農家をネットワーク化して一
貫した生産、仕入れ過程を形成していることが証明されれば、一定の優遇措置を得ることが可
能となっている。
表 59
特定の国向けの輸出の際に農業局局長が定める規則に
従う必要のある植物リスト
作物
対象国
微生物および人間の健康に危険性のある物質
トウガラシ、アスパラガス、オクラ、ショウガ、ドリアン、
リュウガン、レイシ、マンゴスチン、ポメロ、マンゴー、
ナガササゲ、ケール、カラシナ、コリアンダー
EU
シンガポール
日本
セロリ、ケール、オオバコエドロ、ディル、スイートバ
ジル、コリアンダー、ホーリーバジル、シソクサ、イ
ラ 、 レ モ ン バ ジ ル 、 ミ ン ト 、 Vietnamese
Coriander(パックペオ) 、ツボクサ(バイブアボッ
ク)、サヤインゲン、キャベツ、ソムポイ(タイ語)
、チャオム(タイ語)、こぶみかんの葉、ミズオジギソ
ウ、レモングラス、パックペット(タイ語)
日本
Organophosphates :
DDVP, methamidophos, diazinon,
chlorpyrifos, pirimiphos ethyl,
pirimiphos methyl, parathion,
parathion methyl, mevinphos, malathion,
profenofos, prothiophos, monocrotophos,
dimethoate, omethoate, dicrotophos,
phosalone, triazophos, fenitrothion,
methidathion, ethion, EPN
azinphos ethyl
ナス(2009 年 8 月 4 日付農業・協同組合省告示
(第 2 版)で追加)
EU
ノルウェー
コリアンダー、オオバコエドロ、ホーリーバジル、スイ
ー ト バ ジ ル 、 シ ソ ク サ 、 ミ ン ト 、 Vietnamese
Coriander(パックペオ) 、ネギ(シャロット)、セロリ、
ニラ、チャオム(タイ語)、レモングラス、クウシンサイ、
アイスランド
151
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Pyrethroids :
permethrin, cypermethrin, cyhalothrin,
fenvalerate, cyfluthrin,deltamethrin
Others :
Endosulfan
Carbamate
Escherichia coli
Salmonella spp.
ナンゴクデンジソウ(パックウェン)、ミズオジギソウ、ツ
ボクサ(バイブアボック)、ハイゴショウ(バイチャプル
ー)、アマランサス(パックコム)、ナガササゲ、アスパ
ラガス、生鮮タカノツメ、ツルムラサキ
生鮮リュウガン
中国
Sulphur dioxide (SO2)
バジルの種子、ジュズダマ、乾燥トウガラシ
日本
Aflatoxin B1
出所:2009 年 2 月 23 日付農業・協同組合省告示「特別に管理する作物を規定することについて」、2009 年 8 月 4 日
付農業・協同組合省告示「特別に管理する作物を規定することについて(第 2 版)」の資料から作成。
図 27
GAP 農家をネットワーク化して一貫した生産、
仕入れをする輸出業者への優遇措置
果実・野菜の輸出業者の農家ネットワーク確立による検査ステップ
農業局によって登録
された GAP 農家
(検査後 3 日)
農業局
輸出業者
すべての栽培
地の検査
パッキングハウスで
10%検査対象
輸出
輸出業者ネ ットワ
ークのメン バー農
家
一般農家
優遇措置
検査有効期間
パッキングハウス
で 100%検査対象
生産
(a)生鮮・冷蔵果実・野菜:
残留農薬検査に合格すれば 10 日間有効 (検査後 10 日以内に輸出)
(b)冷凍および乾燥の野菜・果実、古ショウガ、ポメロ、二酸化硫黄で燻蒸したリ
ュウガン、レイシ:
残留農薬検査に合格すれば 1 カ月間有効 (検査後 1 カ月以内に輸出)
ただし、(a),(b)ともに検査申請時に申請書に輸出日、輸出総量および 1 回の船
積み当たりの輸出量、顧客名の事項が明確に記載されていなければならない。
(通常の有効期間は、生鮮野菜は 3 日、冷蔵野菜は 5 日、常温保存の果実および
若ショウガは 5 日、冷蔵保存の果実および若ショウガは 7 日、冷凍および乾燥の
野菜、果実、古ショウガ、ポメロ、二酸化硫黄で燻蒸したリュウガン、レイシは
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15 日である。
)
モニタリング検査とし輸出総量の 10%を下らない量とする。
(認定を得ていない場合は、全輸出量がモニタリング検査の対象となる。
)
検査頻度
農業局から認定を得ている場合で、3 カ月間、MRL を超える残留値が検出され
ない場合、それ以降はパッキングハウスで「時折」の検査となる。
罰則について
パッキングハウスで MRL を超える残留値が検出された場合、1度目は警告のみ
だが、2 度目に検出された場合、または仕向け国での検査で 1 度でも検出された
場合、農業局は認定(パッキングハウスおよび GAP 基準の栽培地の両方)を抹
消する。輸出する場合は輸出量全量が検査対象となる。また新たに認定を申請す
る場合は GAP 認定およびパッキングハウスの認定にかかるすべての経費を負担
しなければならない。
出所:農業局の資料から作成。
検査対象数量
②EU、ノルウェー向けのすべての生鮮野菜・果実の生産地 GAP、パッキングハウスの GMP
の登録義務(EU 向けは 08 年 1 月 1 日より実施、ノルウェー向けは 08 年 5 月 27 日より実施)
(根拠告示:07 年 9 月 26 日付農業局告示「EU 向けの生鮮野菜・果実の輸出に関する植物検疫証明書の申請
および発行に関する規則、方法、条件について」
、07 年 12 月 20 日付農業局告示「EU 向けの生鮮野菜・果実
の輸出業者登録に関する規則、方法、条件について」
、08 年 5 月 26 日付農業局告示「ノルウェー向けの生鮮
野菜・果実の輸出に関する植物検疫証明書の申請および発行に関する規則、方法、条件について」
)
EU、ノルウェー向けの生鮮野菜・果実を輸出する業者は次の規則に従う。
1)輸出業者は農業局に登録しなければならない。
2)農業局 GAP を取得した野菜・果実で、かつ集荷場は GMP を取得したものでなければなら
ない。
3)もし上記 1)、2)を満たせなければ植物検疫証明書は発行されない。
輸出業者登録の手続きが完了すれば登録証明書(Sor Bo Sor 006)は発行される。有効期間
は 2 年間である。輸出業者は商品の包装表示に英語で輸出業者の登録番号、事業者の氏名、植
物の一般名および学名、生産番号、原産国を表示する。ただし、個人用としてハンドキャリー
で持ち込む場合は例外とする。
③シンガポールおよび台湾向けの香菜(コリアンダー)の輸出業者登録義務付け(08 年 7 月
9 日より実施)
(根拠告示: 08 年 7 月 8 日付「シンガポールおよび台湾向けの香菜(コリアンダー)の輸出業者登録に関
する規則、方法、条件について」
)
シンガポールおよび台湾向けコリアンダーから残留農薬が度々検出されていることから、同
国向けの輸出業者に対して輸出業者登録を義務付けている。条件は前述①と同様で、手続きが
完了すれば登録証明書(Sor Bo Sor 010)が発行され、有効期間は 2 年間である。輸出業者は
商品の包装表示に英語で輸出業者の登録番号、事業者の氏名、植物の一般名および学名、生産
番号、原産国を表示する。ただし、個人用としてハンドキャリーで持ち込む場合は例外とする。
153
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(2)輸入検疫
2008 年改正植物防疫法(Plant Quarantine Act (No.3) 2008)に基づき、植物検疫対象と
なる生鮮野菜、果実、原料植物を輸入する場合、輸入者は植物検疫申告書を提出し、植物検疫
官に提出する。植物検査が不合格となった場合、重要な有害虫でない場合は消毒後通関が可能
となるが、重要な有害虫の場合は農業局で回収される。また、遺伝子組み換え植物体および一
部の輸入についても同法で管理している。
1)2008 年改正植物検疫法の輸入検疫対象植物
農業・協同組合省は、07 年 7 月に 1967 年植物防疫法(1999 年改正)に基づくこれまで
の告示を改正し、さらに 08 年 3 月に植物防疫法を改正した。この制度の変化により、これま
で一部の植物を対象に輸入禁止または制限していたものから、大部分の植物の種類・属を原則
的に「輸入禁止植物」
、
「輸入制限植物」と定めている。この結果、輸入禁止植物は二国間合意
または一部例外措置、危険病害虫分析評価が終了した植物を除き輸入禁止としている。輸入制
限植物についても輸出国の植物検疫証明書の提出を義務付けている。検疫対象は他国と同様に、
病害虫の付着する可能性がある栽培用植物(苗、苗木、穂木、球根、種子など)、食用の野
菜・果実、観賞用の切り花、木材、その他乾燥した植物のほか、生きた昆虫・微生物など、極
めて広範囲である。ただし、生果実の冷凍(-17.8℃以下)および保存食品は検疫対象外であ
る。
2) 検疫対象植物の分類
2008 年植物防疫改正法に基づき、検疫対象植物を「輸入禁止植物」、「輸入制限植物」、「そ
の他の植物」
、
「輸入禁止の病害虫・雑草・病原菌・その他病因」を分類し、必要な規制措置を
講じている。
①輸入禁止植物
原則としてタイへの輸入が禁止されている植物である。現在、農業・協同組合省告示により
54種類・属の「植物の生果実」、20種類・属の「植物の地上部、地下部および果実等すべての部
分」、5品目類の「土、有機肥料、雑草等、その他」が含まれている。
(別添リスト参照)
ただし、輸入禁止植物であっても、病害虫危険度評価(PEST RISK ANALYSIS)が終了し
て条件付きで認められる場合や、二国間で協議、検査条件等の合意があった場合、さらに研究
用目的などは、農業局局長が特別に輸入を許可した場合のみ認められている。輸入禁止植物の
例外措置については次の3種類となっている。
(a)病害虫危険度評価が終了した植物
(a-1)輸入許可の取得で輸入が可能な植物
次の(i)および(ii)の告示で通達された対象国の植物を商用目的で輸入する業者は、農業局
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告示「禁止作物、制限作物、その他の作物の輸入または通過に関する規定、方法、条件につ
いて」
(08 年 9 月 12 日付)に従い、事前に輸入許可を取得すれば、輸入することが可能で
ある。ただし、輸入時には輸出国からの植物検疫証明書の添付が必要である。
表 60 2009 年 2 月 2 日付農業局告示
「危険な害虫の分析を終えた禁止作物について」
国名
アルゼンチン
オーストラリア
ベニン
ブラジル
カンボジア
カナダ
チリ
中国
コスタリカ
フランス
ドイツ
ハンガリー
インド
病害虫危険度評価が終了した植物
チェリーの生果実、ソルガムの種子または栽培用の種子、ブドウの生果
実、トウモロコシの種子または栽培用の種子
キウイの生果実、トウガラシの生果実または栽培用の種子、カンキツ属
(Citrus spp.)の栽培用の種子、メロンの生果実、キュウリの生果実、カ
ボチャまたはニホンカボチャあるいはズッキーニの生果実、マルメロの
生果実、カキの生果実、イチゴの生果実、レイシの生果実、トマトの生
果実または栽培用の種子、リンゴの生果実、マンゴーの生果実、パッシ
ョンフルーツの生果実、アボガドの生果実、アプリコットの生果実、チ
ェリーの生果実、プラムの生果実、モモの生果実、ネクタリンの生果
実、ナシの生果実、ブラックベリーの生果実、ラズベリーの生果実、ヤ
ングベリーの生果実、ナスの生果実、加工用のバレイショの塊茎または
バレイショの塊茎、ソルガムの栽培用の種子、ブドウの生果実、トウモ
ロコシの栽培用の種子
パーム椰子の栽培用の種子
乾燥タバコ、トウモロコシの栽培用の種子
乾燥トウガラシまたは生果実、カンキツ属(Citrus spp.)の生果実、トマ
トの栽培用の種子、バショウ属(Musa spp.)の生果実、加工用のバレイシ
ョの塊茎、トウモロコシの種子
リンゴの生果実、チェリーの生果実、ナシの生果実、加工用のバレイシ
ョの塊茎またはバレイショの塊茎
キウイの生果実、トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、
リンゴの生果実、チェリーの生果実、ナスの栽培用の種子、ブドウの生
果実
キウイの生果実、茶の苗、乾燥トウガラシまたは栽培用の種子、パパイ
ヤの生果実、ウリ科(Cucurbitaceae)の生果実、カキの生果実、イチゴの
生果実、ヒロケレウス属(Hylocereus spp.)の生果実、レイシの生果実、
トマトの栽培用の種子、マンゴーの生果実、消費用のキャッサバの塊
根、レッドピタヤの生果実、乾燥タバコ、アボガドの生果実、ザクロの
生果実、アプリコットの生果実、チェリーの生果実、プラムの生果実、
モモの生果実、ネクタリンの生果実、ガヴァの生果実、ラズベリーの生
果実、イエローピタヤの生果実、ナスの栽培用の種子、消費用または加
工用のバレイショの塊茎、ソルガムの栽培用の種子、トウモロコシの栽
培用の種子
パーム椰子の栽培用の種子
キウイの生果実、リンゴの生果実、トマトの栽培用の種子、トウガラシ
の栽培用の種子、コーヒーノキ属(Coffea spp.)の苗
トマトの栽培用の種子
トマトの栽培用の種子
乾燥トウガラシまたは栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、リンゴの
生果実、マンゴーの生果実、ザクロの生果実、ナスの栽培用の種子、ソ
ルガムの栽培用の種子または皮を剥いた栽培用の種子、ブドウの生果
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インドネシア
イスラエル
イタリア
日本
韓国
ラオス
マレーシア
メキシコ
ミャンマー
オランダ
ニュージーランド
パキスタン
パプアニューギニア
ペルー
フィリピン
スコットランド
南アフリカ共和国
スペイン
台湾
実、トウモロコシの栽培用の種子
乾燥トウガラシまたは栽培用の種子、ココナツの実の殻または皮を剥い
だものあるいは乾燥した果肉、リュウガンの生果実、オイルを抽出した
パーム椰子の実の殻、 イチゴの生果実、マンゴスチンの生果実、ゴム
の木、ヤトロファの種子、トマトの栽培用の種子、マンゴーの生果実、
ランブータンの生果実、乾燥タバコ、ラズベリーの生果実、ナスの栽培
用の種子、ソルガムの栽培用の種子、トウモロコシの栽培用の種子
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、ナスの栽培用の種
子、バレイショの塊茎
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子
キウイの生果実、トウガラシの生果実または栽培用の種子、スイカの生
果実、メロンの生果実、キュウリの生果実、カボチャの生果実、カキの
生果実、イチジクの生果実、イチゴの生果実、トマトの生果実または栽
培用の種子、リンゴの生果実、ペチュニアの栽培用の種子、チェリーの
生果実、モモの生果実、ナシの生果実、ナスの生果実または栽培用の種
子、消費用のバレイショの塊茎、ブドウの生果実、トウモロコシの
実)(生果)または栽培用の種子
トウガラシの栽培用の種子、ウンシュウミカンの生果実、キュウリの生
果実、カキの生果実、イチゴの生果実、トマトの栽培用の種子、リンゴ
の生果実、モモの生果実、ナシの生果実、ナスの栽培用の種子、ブドウ
の生果実
乾燥トウガラシまたは生果実、カンキツ属(Citrus spp.)の生果実、トマ
トの栽培用の種子、バショウ属(Musa spp.)の生果実、加工用のバレイシ
ョの塊茎、トウモロコシの種子
オイルを抽出したパーム椰子の実の殻
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、ナスの栽培用の種
子、トウモロコシの種子または栽培用の種子
乾燥トウガラシまたは生果実、カンキツ属(Citrus spp.)の生果実、トマ
トの栽培用の種子、キャッサバチップ、バショウ属(Musa spp.)の生果
実、加工用のバレイショの塊茎、トウモロコシの種子
トウモロコシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、ナスの栽培用の
種子、バレイショの塊根
キウイの生果実、トウガラシの生果実、カキの生果実、イチゴの生果
実、トマトの生果実、リンゴの生果実、アボガドの生果実、アプリコッ
トの生果実、チェリーの生果実、加工用のバレイショの塊茎またはバレ
イショの塊茎、トウモロコシの栽培用の種子
トウモロコシの種子または栽培用の種子
パーム椰子の栽培用の種子
トマトの栽培用の種子、ブドウの生果実
パイナップルの生果実または苗、トウガラシの栽培用の種子、パパイヤ
の生果実または栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、バショウ属
(Musa spp.)の生果実または苗(組織培養用)、ナスの栽培用の種子、ココ
アの生果実または種子、トウモロコシの栽培用の種子
バレイショの塊茎
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、トウモロコシの栽
培用の種子
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、アボガドの生果
実、チェリーの生果実、ザクロの生果実、ナシの生果実、ブドウの生果
実
トウガラシの栽培用の種子、トマトの栽培用の種子、ナスの栽培用の種
子、トウモロコシの栽培用の種子
156
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米国
トウガラシの栽培用の種子、イチジクの生果実、イチゴの生果実、トマ
トの栽培用の種子、リンゴの生果実、乾燥タバコ、アプリコットの生果
実、チェリーの生果実、プラムの生果実、モモの生果実、ネクタリンの
生果実、ナシの生果実、ナスの栽培用の種子、消費用または加工用のバ
レイショの塊茎、ソルガムの栽培用の種子、ブドウの生果実、トウモロ
コシの栽培用の種子
ベトナム
ドラゴンフルーツの生果実、トウモロコシの種子または栽培用の種子
注 1:原文中のタイ語「マレット」は「種子」
、
「マレットパン」は「栽培用の種子」と訳している。
注 2:「レッドピタヤ」の原文中の学名は「Myrtillocactus gemetrizans (Martius) Console」としている。
注 3:日本の「消費用バレイショの塊茎」については、上記のように危険害虫分析評価は終了したが、
輸入条件等の草案に関して、日本側から回答が得られていないことから一時的に輸入禁止としている。
(2009 年 7 月 9 日付の農業局通達)
表 61
上述の(a)以外の告示
品目
キャッサバのチップ、フ
ラワー
冷凍の蚕
生鮮キャッサバ芋
対象国
カンボジア(チップのみ)
、ラオス
蚕の卵
ココナツ実の殻
ヤトロファの苗と種子
中国
スリランカ
カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャン
マー、インドネシア(苗のみ)
ラオス
パパイヤ生果実
表 62
中国
カンボジア、ラオス、ミャンマー
根拠告示
2009年2月27日付農業局告示、
2009年7月9日付農業局告示
2009年4月28日付農業局告示
2009年5月1日付農業局告示、
2009年5月19日付農業局告示
2009年5月19日付農業局告示
2009年6月12日付農業局告示
2009年7月9日付農業局告示
2009年7月9日付農業局告示
商業用に禁止植物を輸入する場合の農業局の輸入許可申請
【手続き】
必要書類
1. 商業用の禁止作物の輸入許可申請書(P.Q.2)
2. ID カードまたはパスポートのコピー
3. 法人登録証明書のコピー(法人の場合)
4. 署名権のある役員の ID カードまたはパスポートのコピー
5. 他者に申請を依頼する場合は委任状
(輸入することが可能な禁止作物は、病害虫危険度評価を終了した作物に限る)
許可の申請について
1. 申請者が出向いて申請
農業局農業規則部作物・農業資材管理グループ
(Office of Agriculture Regulation)
2. 郵便で申請
Office of Agriculture Regulation, Department of Agriculture, Jatujak, Bangkok 10900
申請書の有効期限:許可日から 1 年
許可書:1 部/作物/原産地
有効期限内であれば、何度でも有効
輸入許可書の発行にかかる所要日数は申請日から 3~5 日
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(a-2)条件付きで輸入が可能な植物等
次の告示で通達された植物等を商用目的で輸入する場合は、各告示で特定する条件に従え
ば、条件付きで輸入することが可能である。
表 63
条件付き品目
品目
消費用じゃがいも
対象国
カンボジア、米国、ニュージーランド
加工用じゃがいも
オーストラリア、米国、スコットランド(英国)、ベトナム、ラオス、
ミャンマー、ニュージーランド、カナダ
種苗用じゃがいも
イスラエル、オーストラリア、スコットランド(英国)、ニュージー
ランド、カナダ
かんきつ属生果実
日本(条件は農林水産省の次のURLを参照)
http://www.maff.go.jp/j/press/2007/20070627press_2.ht
ml
オーストラリア
オレンジ
有 機 肥 料 と して の
こうもりの糞
ラオス、カンボジア、ミャンマー
根拠告示
2009年7月9日付農業局告示、
2009年7月15日付農業局告示
2009年7月9日付農業局告示、
2008 年 7 月 15 日 付 農 業 局 告
示、2009年7月16日付農業局
告示
2009年7月9日付農業局告示、
2009 年 7 月 15 日 付 農 業 局 告
示、2009年7月16日付農業局
告示
2007年6月13日付農業局告示
2005年11月14日付農業局告
示
2008年6月9日付農業局告示
(輸入許可は必要なく、輸入時
は輸入量を申告(様式Por Kor
9)する必要あり。)
(b)研究、移送(トランジット)
、その他の目的で輸入する植物
商用以外の研究目的や移送、その他の目的で禁止植物の輸入を希望する場合は、農業局局長
の許可を得れば輸入が可能となる。輸入時には輸出国からの植物検疫証明書の添付が必要であ
る。また、研究用および移送(トランジット)用の場合、輸入時に指定されたステッカー(タ
グ)を貼り付ける必要がある。なお、検疫場所はバンコク港植物検疫所、スワナプーム国際空港
植物検疫所、バンコク中央郵便局の 33カ所の植物検疫所のみとなる。根拠告示は農業局告示「禁
止作物、制限作物、その他の作物の輸入または通過に関する規定、方法、条件について」
(08
年 9 月 12 日付)である。
表 64
必要書類
1.
2.
3.
4.
5.
6.
研究用目的で禁止植物を輸入する場合の輸入許可の手続き
研究用の禁止作物の輸入許可申請書(P.Q.1)
ID カードまたはパスポートのコピー
法人登録証明書のコピー(法人の場合)
署名権のある役員の ID カードまたはパスポートのコピー
他者に申請を依頼する場合は委任状
研究の詳細を記したもの
158
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許可の申請について
1. 申請者が出向いて申請
農業局農業規則部作物・農業資材管理グループ
(Office of Agriculture Regulation)
2. 郵便で申請
Office of Agriculture Regulation, Department of Agriculture,
Jatujak,Bangkok 10900
申請書の有効期限
許可日から 6 カ月
許可書
1 部/作物/原産地
輸入許可書の発行にかかる所要日数は申請日から 2~6 カ月
表 65
移送(トランジット)目的の禁止植物の輸入許可の申請の手続き
必要書類
1. 禁止作物のトランジット許可申請書(P.Q.4)
2. ID カードまたはパスポートのコピー
3. 法人登録証明書のコピー(法人の場合)
4. 署名権のある役員の ID カードまたはパスポートのコピー
5. 他者に申請を依頼する場合は委任状
(ただし、輸入することが可能な禁止作物は危険害虫分析を終了した作物に限る)
許可の申請について
1. 申請者が出向いて申請
農業局農業規則部作物・農業資材管理グループ
(Office of Agriculture Regulation)
2. 郵便で申請
Office of Agriculture Regulation, Department of Agriculture, Jatujak,
Bangkok 10900
申請書の有効期限:許可日から 6 カ月
許可書:1 部/作物/原産地
1 回限り有効
許可書の発行にかかる所要日数は申請日から 15 日~1 カ月
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表 66
その他の目的で禁止作物を輸入する輸入許可の手続き
必要書類
1. 研究用または商業用ではなくその他の活動に使用する禁止作物の輸入
許可申請書(P.Q.3)
2. ID カードまたはパスポートのコピー
3. 法人登録証明書のコピー(法人の場合)
4. 署名権のある役員の ID カードまたはパスポートのコピー
5. 他者に申請を依頼する場合は委任状
6. 輸入の目的の詳細を記したもの
許可の申請について
1. 申請者が出向いて申請
農業局農業規則部作物・農業資材管理グループ
(Office of Agriculture Regulation)
2. 郵便で申請
Office of Agriculture Regulation, Department of Agriculture, Jatujak,
Bangkok 10900
申請書の有効期限:許可日から 6 カ月
許可書:1 部/作物/原産地
1 回限り有効
(c)冷凍および保存食品
生果実の冷凍については、-17.8℃以下で凍結されたことを確認し、その旨を追記した植物
検疫証明書を添付したものであれば輸入することが可能である。
②輸入制限植物
「輸入制限植物」については、同告示で 27 種類・グループが対象となっている。これらは輸
出国側において輸出検査を実施し、植物検疫証明書を添付したものであれば輸入することが可
能なる。
(別添リスト参照)
③その他の植物
前述の(i) 輸入禁止植物、(ii)輸入制限植物に規定されていない植物であり、これらについて
も 2008 年植物検疫改正法に基づき、植物検疫証明書の添付を必要としている。
なお、輸入検査において検疫対象病害虫の付着等が確認されれば、燻蒸、廃棄、返送等の措
置がタイ側においてとられる。
④輸入禁止病害虫菌(検査対象病害虫菌)
農業・協同組合省告示「1964 年植物防疫法に基づく禁止される植物病害虫菌の特定(第 6 版)
(2007 年)」において、規定されるすべての病害虫菌の輸入は禁止されており、輸入時の検査対
象となる。
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3)木材こん包材の輸入について
タイ農業局(DOA)は、タイに輸入される木材こん包材について、改正された国際基準 No.15 に沿っ
た新たな規制を開始する旨を、09 年 8 月および 9 月に SPS 通報している。09 年 12 月時点では、規
制が開始される官報告示は準備段階にある。現在、農業・協同組合省および同省の農業局の告示案
に基づく輸入条件は次のとおりとなっている。
貨物を木材こん包で輸入する場合、通関地点の植物検疫事務所に申告し、害虫などの付着が
ないか検査を受ける必要がある。輸入する木材こん包は、燻蒸または熱処理で害虫駆除、消毒
処理されていなければならない。また、処理済みであることが記載された、植物検疫証明書を
添付し、国家植物防疫機関(NPPO)より証明されたマークを表示しなければならない。
表 67
木材こん包の輸入要件
(1)
輸入手続き
1. 輸入する木材こん包の貨物は、通関地点の植物検疫所の担当官に申告しなければならな
い。
2. 通関時には木材こん包に害虫などの付着がないか担当官による検査を受けなければなら
ない。
3. 木材こん包には、駆除または消毒のいずれかの方法で害虫処理されたことが明記された
植物検疫証明書が添付されていなければならない。
(2) 木材こん包材の輸入条件
木材こん包材の輸入条件は次のとおりである。
1. 告示で規定されている害虫が付着していないこと。
2. はく皮された木材が使用されていること。
3. 国際基準(ISPM)で推奨されている次の処理がなされていること。
①燻蒸処理
臭化メチルで規定される方法での燻蒸処理。
②熱処理
木材こん包材を中心温度 56℃で 30 分以上加熱する。
また、処理済みの木材こん包材には、当該輸出国政府の植物防疫機関(NPPO)より証明
されたマークを表示しなければならない。
(マーク例)
XX - 000
XX 000
YY
YY
XX - 000 YY
XX – 000 - YY
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XX 000
YY
XX - 000 - YY
XX=2 文字の ISO 国名省略文字(例:タイ国の場合 TH)
000=こん包材の生産者またはこん包材の処理業者に対して NPPO が発効した認証番号
YY=使用した処理方法を示すコード
(3)対象外となるもの
次のものについては上記の輸入条件の対象とならない。
①6mm 未満の厚さの木材こん包材、
②例えば合板、パーティクルボード、配向性ストランドボード(OSB)、ベニア板のような接
着、熱圧成形、合板したボード、
③ワインや蒸留酒用の熱処理された樽、
④ワイン、タバコのギフト箱あるいはその他病害虫が付着していない方法で処理された木製商
品、
⑤運搬車やコンテナに永続的に取り付けられた木材。
出所:農業局告示案「木材こん包の輸入について」の資料から作成。
○問い合わせ先
植物検疫手続き:
農業・協同組合省農業局農業規則部
Department of Agriculture, Office of Agricultural Regulation,
Ministry of Agriculture and Cooperatives
Office of Agricultural Regulation, Department of Agriculture
Phaholyothin Rd., Lad Yao, Chatuchak, Bangkok 10110
Tel. 0-2940-6670, Fax.0-2579-8535 http://www.doa.go.th
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○植物検疫関連リスト
(A) 禁止植物リスト
(農業・協同組合省告示「1964 年植物防疫法に係る輸入禁止植物(第 6 版)2007 年」(2007 年 4 月 26 日告示、2007
年 6 月 1 日官報公告の添付リストより)
○ 以下の植物の生果実
(学名)
1 Aegle marmelos
2 Anacardium occidentale
3 Areca catechu
4 Averrhoa carambola
5 Casimiroa edulis
6 Chrysobalanus icaco
7 Clausena lansium
8 Cydonia oblonga
9 Dimocarpus longan
10 Dovyalis caffra
11 Eriobotrya japonica
12 Feijoa sellowiana
13 Inga edulis
14 Litchi chinensis
15 Malpighia glabra
16 Mammea americana
17 Mangifera indica
18 Myrtillocactus geometrizans
19 Nephelium lappaceum
20 Olea europaea
21 Persea americana
22 Phoenix dactylifera
23 Phyllanthus acidus
24 Physalis peruviana
25 Punica granatum
26 Sargentia greggii
27 Selenicereus megalanthus
28 Actinidia spp.
29 Annona spp.
30 Artocarpus spp.
31 Chrysophyllum spp.
32 Diospyros spp.
33 Eugenia spp.
34 Ficus spp.
35 Flacourtia spp.
36 Fragaria spp.
37 Garcinia spp.
38 Juglans spp.
39 Malus spp.
40 Manilkara spp.
41 Morus spp.
42 Passiflora spp.
43 Pouteria spp.
44 Prunus spp.
45 Psidium spp.
46 Pyrus spp.
47 Rollinia spp.
48 Rubus spp.
49 Spondias spp.
50 Syzygium spp
51 Vitis spp.
52 Ziziphus spp.
53 Cactaceae
54 Cucurbitaceae
○ 以下の植物の地上部、地下部および果実等すべての部分
(学名)
1 Ananas comosus
2 Camellia sinensis (excluding dried tea leave)
3 Carica papaya
4 Cocos nucifera
5 Elaeis guineensis
(和名)
ベルノキ
カシューナッツ
ビンロウジュ
ゴレンシ
シロサポテ
イカコ
ワンピ
マルメロ
リュウガン
ケイアップル
ビワ
フェイジョア
アイスクリームビーン
レイシ
アセロラ
マメーリンゴ
マンゴー
リュウジンボク
ランブータン
オリーブ
アボカド
ナツメヤシ
アメダマノキ
シマホオズキ
ザクロ
イエローピタヤ
マタタビ属植物
バンレイシ属植物
パンノキ属植物
オーガストノキ属植物
カキ属植物
フトモモ属植物
イチジク属植物
フラクールティア属植物
オランダイチゴ属植物
フクギ属植物
クルミ属植物
リンゴ属植物
マンルカラ属植物
クワ属植物
トケイソウ属植物
ポウテリア属植物
サクラ属植物
バンジロウ属植物
ナシ属植物
ロリニア属植物
キイチゴ属植物
ニレメンシ属植物
シジギウム属植物
ブドウ属植物
ナツメ属植物
サボテン科植物
ウリ科植物
(和名)
パイナップル
茶(乾燥茶葉を除く)
パパイヤ
ココヤシ
ギネヤアブラヤシ
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〔 主な品目 〕
キウイフルーツ
チェリモヤ、バンレイシ
パンノキ
スターアップル
カキ
レンブ、フトモモ
イチジク
ナンヨウイヌカンコ
オランダイチゴ
マンゴスチン
クルミ
リンゴ
ママゾンカ
クワ
パッションフルーツ
サクランボ、モモ
グアバ
ナシ
デリシローサ
キイチゴ
タマゴノキ
ムラサキフトモモ
ブドウ
ナツメ
ドラゴンフルーツ
メロン、キュウリ
〔 主な品目 〕
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
Manihot esculenta
Theobroma cacao
Zea mays(excluding pop corn imported for consumption )
Citrus spp.
Coffea spp. (excluding fresh coffee bean)
Fortunella spp.
Gossypium spp. (excluding cotton lint)
Hevea spp. and carriers,i.e. fresh latex,cup lump,slab
Jatropha spp.
Musa spp.
Oryza spp. and carriers i.e. rice bran(excluding white
rice, broken rice and parboil rice )
Poncirus spp.
Saccharum spp.
Sorghum spp.
Solanaceae (excluding cigarette, tobacco and cigar)
キャッサバ
カカオ
トウモロコシ(食用ポップコーンを除く)
カンキツ属植物
コーヒーノキ属植物(コーヒー豆を除く)
キンカン属植物
ワタ属植物(繰綿を除く)
パラゴムノキ属植物
ヤトロファ属植物
バショウ属植物
イネ属植物(精米、破砕米、パーボイルライ
スを除く)
カラタチ属植物
サトウキビ属植物
モロコシ属植物
ナス科植物(紙巻きタバコ、刻みタバコ、葉タ
バコを除く)
温州ミカン、オレンジ
キンカン
綿実
ナンヨウサクラ
バナナ
稲ワラおよび米ヌカ
カラタチ
サトウキビ
モロコシ、コウリャン
ナス、トマト、ピーマン
○ 以下の品目(1)
1 土
2 有機肥料
3 雑草
4 微生物、植物有害生物、ミミズ、昆虫、ダニ、線虫、カタツムリ、ナメクジ
5 寄生生物および捕食動物
○ 以下の品目(2)追加
1 蚕、蚕の卵、蚕の繭
2007 年 7 月 27 日付農業・協同組合省告
参考:(日本)農林水産省ウェブサイトの「タイ王国植物防疫法に係る告示改正の概要」の資料リストを転載
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070618press_5b.pdf
(B)制限植物リスト
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
( 学名 等)
Tea, Camellia sinensis i.e. dried tea leave
Plants in genus Coffea spp. i.e. fresh coffee beans
Plants in genus Gossypium spp. i.e. cotton lint
Plants in genus Oryza spp. i.e. white rice,broken rice and
par-boil rice
Any part of the following plants in family
Agaricaceae i.e. mushroom
Any part of the following plants in family
Apiaceae i.e.
Coriandrum sativum
Daucus carota
Pastinaca sativa
Petroselinum crispum
Plants in genus Apium spp.
Any part of the following plants in family
Araceae i.e.
Colocasia esculenta
Plants in genus Aglaonema spp.
Plants in genus Anthurium spp.
Plants in genus Caladium spp.
Plants in genus Dieffenbachia spp.
Plants in genus Philodendron spp.
Plants in genus Zantedeschia spp.
Any part of the following plants in family
Asteraceae i.e.
Helianthus annus
Lactuca sativa
Plants in genus Aster spp.
Plants in genus Chrysanthemum spp.
Any part of the following plants in family
Boraginaceae i.e.
Plants in genus Myosotis spp.
Any part of the following plants in family
Brassicaceae i.e.
Wasabia japonica
Plants in genus Brassica spp.
Plants in genus Raphanus spp.
Any part of the following plants in family
Caryophillaceae i.e.
( 和名 等 )
乾燥茶葉
コーヒー豆
繰綿
精米、破砕米およびパーボイルドライス
マッシュルーム(ハラタケ科植物)のすべての部分
コリアンダー、ニンジン、パースニップ、パセリおよびマツバゼリ属植
物(以上、セリ科植物)のすべての部分
サトイモ、アグラオネマ属植物、アンスリューム属植物、ハイモ属植
物、ディーフェンバッキア属植物、フィロデンドロン属植物およびオラ
ンダカイウ属植物(以上、サトイモ科植物)のすべての部分
ヒマワリ、チシャ、シオン属植物およびキク属植物(以上、キク科植物)
のすべての部分
ワスレナグサ属植物(ムラサキ科植物)のすべての部分
ワサビ、アブラナ属植物およびダイコン属植物(以上、アブラナ科植
物)のすべての部分
カーネーションおよびカスミソウ属植物(以上、ナデシコ科植物)のす
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25
26
27
Dianthus caryophyllus
Plants in genus Gypsophilia spp.
Any part of the following plants in family
Chenopodiaceae i.e.
Spinacia oleracea
Any part of the following plants in family
Convolvulaceae i.e.
Plants in genus Ipomoea spp.
Any part of the following plants in family
Cucurbitaceae (excluding fruit) i.e.
Citrullus lanatus
Momordica charantia
Plants in genus Cucumis spp.
Plants in genus Cucurbita spp.
Plants in genus Luffa spp.
Any part of the following plant in family
Cyperaceae i.e.
Eleocharis dulcis
Any part of the following plants in family
Dioscoreaceae i.e.
Dioscorea batatas
Any part of the following plant in family
Euphorbiaceae i.e.
Ricinus communis
Any part of the following plant in family
Fabaceae i.e.
Arachis hypogaea
Cajanus cajan
Cicer arietinum
Glycine max
Phaseolus vulgaris
Pisum sativum
Plants in genus Vigna spp.
Any part of the following plant in family
Geraniaceae i.e.
Plants in genus Geranium spp.
Any part of the following plant in family
Iridaceae i.e.
Plants in genus Gladiolus spp.
Any part of the following plants in family
Liliaceae i.e.
Asparagus officinali
Plants in genus Allium spp.
Plants in genus Lilium spp.
Plants in genus Narcissus spp.
Plants in genus Tulipa spp.
Any part of the following plants in family
Malvaceae i.e.
Abelmoschus esculentus
Any part of the following plants in family
Orchidaceae
Any part of the following plants in family
Pedaliaceae i.e.
Sesamum indicum
Any part of the following plants in family
Poaceae i.e.
Avena sativa
Hordeum vulgare
Panicum miliaceum
Plants in genus Bambusa spp.
Plants in genus Triticum spp.
Plants in genus Zoysia spp.
Any part of the following plants family
Rosaceae i.e. Plants in genus Rosa spp.
Any part of the following plants family
Zingiberaceae i.e. Zingiber officinale
べての部分
ホウレンソウ(アカザ科植物)のすべての部分
サツマイモ属植物(ヒルガオ科植物)のすべての部分
スイカ、ニガウリ、キュウリ属植物、カボチャ属植物およびヘチマ属植
物(以上、ウリ科植物)の果実以外のすべての部分
イヌクログワイ(カヤツリグサ科植物)のすべての部分
ナガイモ(ヤマノイモ科植物)のすべての部分
ヒマ(トウダイグサ科植物)のすべての部分
ラッカセイ、キマメ、ヒヨコマメ、ダイズ、インゲンマメ、エンドウおよびサ
サゲ属植物(以上、マメ科植物)のすべての部分
フウロソウ属植物(フウロソウ科植物)のすべての部分
グラジオラス属植物(アヤメ科植物)のすべての部分
アスパラガス、ネギ属植物、ユリ属植物、スイセン属植物およびチュ
ーリップ属(以上、ユリ科植物)のすべての部分
オクラ(アオイ科植物)のすべての部分
ラン科植物のすべての部分
ゴマ(ゴマ科植物)のすべての部分
エンバク、オオムギ、キビ、ホウライチク属植物、コムギ属植物および
シバ属植物(以上、イネ科植物)のすべての部分
バラ属植物(バラ科植物)のすべての部分
ショウガ(ショウガ科植物)のすべての部分
参考:(日本)農林水産省ウェブサイトの「タイ王国植物防疫法に係る告示改正の概要」の資料リストを転載
http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070618press_5b.pdf
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(C)禁止病害虫菌リスト
〇農業・協同組合省告示「1964 年植物防疫法に基づく禁止される植物病害虫菌の特定(第 6 版)(2007 年)」
(2007 年 4 月 26 日告示)
Phytophthora boehmeriae
Phytophthora capsici
Phytophthora citricola
Phytophthora cryptogea
Phytophthora hibernalis
Phytophthora katsurae
Phytophthora megakarya
Phytophthora megasperma
Phytophthora porri
Plasmodiophora brassicae
Pseudocercospora jatrophae
Puccinia asparagi
Pyricularia setariae
Rosellinia bunodes
Rosellinia pepo
Sclerospora graminicola
Sclerophthora macrospora
Sclerotium cepivorum
Septoria cucurbitacearum
Septoria helianthi
Septoria limonum
Sphaceloma manihoticola
Sphacelotheca cruenta
Sphacelotheca reiliana
Stenocarpella macrospora
Synchytrium endobioticum
Spongospora subterranea f.sp. subterranea
Thecaphora solani
Tilletia controversa
Urocystis gladiolicola
Uromyces gladioli
Uromyces musae
Verticillium albo-atrum
Verticillium dahliae
○ 細菌
(学名)
Burkholderia caryophylli
Candidatus Liberibacter africanus
Candidatus Liberibacter americanus
Clavibacter michiganensis subsp. michiganensis
Clavibacter michiganensis subsp. nebraskensis
Clavibacter michiganensis subsp. sepedonicum
Curtobacterium flaccumfaciens pv. flaccumfaciens
Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii
Erwinia amylovora
Pantoea agglomerans
Pantoea ananatis
Pantoea citrea
Pseudomonas cichorii
Pseudomonas corrugata
Pseudomonas fuscovaginae
○ 糸状菌
(学名)
Ascochyta gossypii
Asperisporium caricae
Balansia oryzae-sativae
Botryotinia allii
Botryotinia fuckeliana
Botryotinia porri
Botrytis aclada
Cephalosporium maydis
Cercospora elaeidis
Ceratobasidium cereale
Cercospora zeae-maydis
Chalara elegans
Claviceps gigantea
Claviceps purpurea
Claviceps sorghi
Colletotrichum circinans
Colletotrichum kahawae
Crinipellis perniciosa
Diaporthe phaseolorum var. meridionalis
Diaporthe vexans
Elsinoe australis
Elsinoe theae
Fusarium culmorum
Fusarium graminearum
Fusarium oxysporum f.sp. elaeidis
Fusarium oxysporum f.sp. lilii Imle
Fusarium oxysporum f.sp. melonis
Fusarium oxysporum f.sp. narcissi
Gibberella xylarioides
Guignardia camelliae
Haplobasidion musae
Helminthosporium allii
Kabatiella zeae
Microcyclus ulei
Moniliophthora roreri
Monographella nivalis
Mycena citricolor
Mycosphaerella citri
Nectria rigidiuscula
Peronospora dianthicola
Phaeoramularia angolensis
Phakopsora jatrophicola
Phellinus noxius
Phoma andigena
Phoma foveata
Phoma theiocola
Phoma tracheiphila
Phomopsis longicolla
Phymatotrichopsis omnivora
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Pseudomonas glumae
Pseudomonas marginalis pv. marginalis
Pseudomonas putida
Pseudomonas rubrisubalbicans
Pseudomonas syringae pv. atrofaciens
Pseudomonas syringae pv. coronafaciens
Pseudomonas syringae pv. lachrymans
Pseudomonas syringae pv. maculicola
Pseudomonas syringae pv. tomato
Pseudomonas syringae pv. theae
Pseudomonas viridiflava
Rhizobium vitis
Xanthomonas axonopodis pv. vitians
Xanthomonas arboricola pv. celebensis
Xanthomonas axonopodis pv. citrumelo
Xanthomonas axonopodis pv. vasculorum
Xanthomonas campestris pv. armoraciae
Xanthomonas campestris pv. cassavae
Xanthomonas campestris pv. theicola
Xanthomonas campestris pv. zantedeschiae
Xanthomonas cucurbitae
Xanthomonas hortorum pv. carotae
Xylella fastidiosa
Xylophilus ampelinus
○ 原生生物
(学名)
Nosema bombycis
Phytomonas staheli
○ ウイルス
(学名)
African cassava mosaic virus
African cotton mosaic virus
Alfalfa mosaic virus
Andean potato latent virus
Andean potato mottle virus
Arabis mosaic nepovirus
Asparagus virus-1
Asparagus virus-2
Banana bract mosaic virus
Barley stripe mosaic virus
Cassava American latent virus
Cassava brown streak virus
Cassava common mosaic virus
Cassava green mottle virus
Cassava Ivorian bacilliform virus
Cassava vein mosaic virus
Cassava virus X
Celery mosaic virus
Citrus leaf rugose virus
Citrus leprosis virus
Citrus ringspot virus ( = Citrus psorosis virus
complex A, B )
Citrus rubbery wood virus
Citrus tatter leaf virus
Citrus variegation virus
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Citrus vein enation virus
Cacao red mottle virus
Cacao swollen shoot virus
Cacao vein-clearing virus
Cacao yellow mosaic virus
Cacao yellow vein banding virus
Cocoa necrosis virus
Coconut foliar decay virus
Coconut wilt disease
Coffee ringspot virus
Cotton anthocyanosis virus
Cotton leaf crumple virus
Cotton leaf mosaic virus
Cotton leaf mottle virus
Cotton stenosis virus
Cotton terminal stunt virus
Cowpea mild mottle virus
Cucumber green mottle mosaic virus
East African cassava mosaic virus
Grapevine virus A
Grapevine virus B
Hibiscus chlorotic ring spot virus
High plains virus
Impatiens necrotic spot virus
Impatiens necrotic virus
Indian cassava mosaic virus
Lettuce necrotic yellow virus
Maize chlorotic mottle virus
Maize rayado fino virus
Maize chlorotic dwarf virus
Maize dwarf mosaic virus A
Maize mosaic virus
Papaya leaf curl virus
Papaya mosaic virus
Papaya waialua virus
Pelargonium chlorotic ring pattern virus
Pelargonium line pattern carmovirus
Pelargonium ring spot virus
Pelargonium vein clearing virus
Pelargonium zonate spot virus
Pepino mosaic virus
Potato black ringspot virus
Potato deforming mosaic virus
Potato mop-top virus
Potato yellow dwarf virus
Potato yellow virus
Potato yellow vein virus
Potato virus S
Rice dwarf virus
Rice hoja blanca virus
Rice stripe virus
Rice yellow mottle virus
Satsuma dwarf virus
Sorghum mosaic virus
Squash mosaic virus
167
Sugarcane bacilliform virus
Sugarcane streak virus
Tobacco rattle virus
Tobacco streak virus
Tomato aspermy virus
Tomato black ring virus
Tomato bushy stunt virus
Tomato ringspot virus
Tomato spotted wilt virus
Tulip breaking virus
Zantedeschia mosaic virus
Zucchini yellow mosaic virus
○ リケッチア
(学名)
Papaya bunchy top (Rickettsia sp.)
○ ウイロイド
(学名)
Avocado sunblotch viroid
Chrysanthemum chlorotic mottle viroid
Chrysanthemum stunt viroid
Citrus cachexia viroid
Citrus exocortis viroid
Coconut cadang-cadang viroid
Coconut tinangaja viroid
Columnea latent viroid
Hop stunt viroid
Mexican papita viroid
Peach latent mosaic viroid
Potato spindle tuber viroid
Tomato apical stunt viroid
Tomato chlorotic dwarf viroid
Tomato planta macho viroid
○ マイコプラズマ
(学名)
Spiroplasma citri
Spiroplasma kunkelii
○ ファイトプラズマ
( 学名 等 )
Banana marbling disease
Cassava frog skin phytoplasma
Cassava Witches’Broom
Coconut lethal yellows phytoplasma
Grapevine flavescence doree phytoplasma
Grapevine yellows phytoplasmas
Lime Witches’Broom
Sugarcane Ramu stunt disease phytoplasma
○ 昆虫
(学名)
Abgrallaspis cyanophylli
Acrobasis pyrivorella
Adoxophyes honmai
Adoxophyes orana
Adoxophyes privatana
Anarsia lineatella
Anastrepha fraterculus
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Anastrepha grandis
Anastrepha ludens
Anastrepha obliqua
Anastrepha serpentine
Anastrepha striata
Anastrepha suspensa
Anthonomus grandis
Anthonomus vestitus
Archips machlopis
Archips podana
Archips xylosteanus
Aspidiotus nerii
Bactrocera aquilonis
Bactrocera caryeae
Bactrocera cucumis
Bactrocera frauenfeldi
Bactrocera jarvisi
Bactrocera kandiensis
Bactrocera kirki
Bactrocera melanotus
Bactrocera minax
Bactrocera musae
Bactrocera neohumeralis
Bactrocera occipitalis
Bactrocera passiflorae
Bactrocera philippinensis
Bactrocera psidi
Bactrocera trilineola
Bactrocera trivialis
Bactrocera tryoni
Bactrocera tsuneonis
Bactrocera xanthodes
Cacoecimorpha pronubana
Carpomya pardalina
Carposina sasaki
Ceratitis capitata
Ceratitis cosyra
Ceratitis rosa
Carulaspis minima
Conotrachelus nenuphar
Cryptophlebia illepida
Cryptophlebia leucotreta
Cydia fabivora
Cydia leucostoma
Cydia pomonella
Dacus ciliatus
Dacus demerezi
Dacus frontalis
Dacus solomonensis
Diaspis boisduvalii
Diatraea saccharalis
Epichoristodes acerbella
Epiphyas postvittana
Erinnyis ello
Fiorinia fioriniae
168
Fiorinia theae
Frankliniella tritici
Grapholita delineana
Grapholita funebrana
Grapholita inopinata
Grapholita molesta
Grapholita packardi
Grapholita prunivora
Leptinotarsa decemlineata
Leptopharsa heveae
Liriomyza bryoniae
Lissorhoptrus oryzophilus
Lopholeucaspis cockerelli
Nemorimyza maculosa
Opogona sacchari
Oryctes boas
Oryctes monoceros
Pantomorus cervinus
Parlatoria theae
Phenacoccus manihoti
Popillia japonica
Proeulia auraria
Proeulia chrysopteris
Pseudodendrothrips mori
Retithrips syriacus
Rhagoletis cerasi
Rhagoletis cingulata
Rhagoletis completa
Rhagoletis fausta
Rhagoletis indifferens
Rhagoletis mendax
Rhagoletis pomonella
Rhynchophorus palmarum
Sacadodes pyralis
Scirtothrips aurantii
Scirtothrips citri
Selenaspidus articulatus
Sesamia calamistis
Tetramoera schistaceana
Toxotrypana curvicauda
Trioza erytreae
Thrips fuscipennis
Thrips simplex
Trirhithrum coffeae
○ ダニ
(学名)
Aceria guerreronis
Aculops lycopersici
Amphitetranychus viennensis
Bryobia graminum
Bryobia lagodechiana
Bryobia praetiosa
Bryobia rubrioculus
Calepitrimerus vitis
Caloglyphus mycophagus
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Eutetranychus banksi
Eotetranychus carpini
Eotetranychus lewisi
Eotetranychus uncatus
Mononychellus planki
Mononychellus tanajoa
Oligonychus gossypii
Oligonychus grypus
Oligonychus ilicis
Oligonychus indicus
Oligonychus peruvianus
Oligonychus yothersi
Panonychus ulmi
Petrobia latens
Rhizoglyphus setosus
Tetranychus desertorum
Tetranychus evansi
Tetranychus lambi
Tetranychus lombardinii
Tetranychus mexicanus
Tetranychus pacificus
Tyrophagus dimidiatus
Tyrophagus similis
○ 線虫
(学名)
Aphelenchoides ritzemabosi
Anguina agrostis
Anguina graminis
Anguina tritici
Aphelenchoides arachidis
Aphelenchoides besseyi
Belonolaimus longicaudatus
Bursaphelenchus xylophilus
Cactodera cacti
Ditylenchus destructor
Ditylenchus dipsaci
Dolichodorus heterocephalus
Globodera pallida
Globodera rostochiensis
Heterodera avenae
Heterodera glycines
Heterodera graminis
Heterodera oryzae
Heterodera oryzicola
Heterodera punctata
Heterodera schachtii
Heterodera sorghi
Heterodera trifolii
Hirschmanniella miticausa
Hoplolaimus columbus
Hoplolaimus galeatus
Hoplolaimus indicus
Longidorus sylphus
Meloidogyne brevicauda
Meloidogyne camelliae
169
Meloidogyne chitwoodi
Meloidogyne coffeicola
Meloidogyne graminis
Nacobbus aberrans
Paratrichodorus porosus
Praylenchus goodeyi
Praylenchus loosi
Rhadinaphelenchus cocophilus
Rotylenchulus macrodoratus
Scutellonema bradys
Trichodorus viruliferus
Xiphinema americanum
Xiphinema diversicaudatum
○ 雑草
(学名)
Ambrosia artemisiifolia
Amaranthus albus
Amaranthus blitoides
Alopecurus myosuroides
Asphodelus tenuifolius
Avena fatua
Capsella bursa-pastris
Chenopodium album
Conyza canadensis
Cirsium arvense
Cirsium vulgare
Cuscuta campestris
Galium aparine
Heliotropium europaeum
Hibiscus trionum
Lolium temulentrum
Orobanche aegyptiaca
Orobanche cernua
Orobanche crenata
Orobanche ramosa
Parthenium hysterophorus
Phalaris minor
Polygonum aviculare
Polygonum convolvulus
Raphanus raphanistrum
Rumex acetosella
Rumex obtusifolius
Salvinia molesta
Senecio vulgaris
Setaria faberi
Solanum carolinense
Solanum elaeagnifolium
Spergula arvensis
Stellaria media
Striga angustifolia
Striga densiflora
Striga hermonthica
Thlaspi arvense
Vicia sativa
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○ その他の病因
Bristle top ( in coconut )
Citrus blight disease
Citrus impletratura disease
Cotton blue disease
Dryout rot
Head drop
Little mottle
Socorro wilt
Tatipaka wilt
170
〇農業・協同組合省告示「1964 年植物防疫法に基づく禁止される植物病害虫菌の特定(第 7 版)(2007 年)」
(2007 年 7 月 27 日告示)
○ 糸状菌
( 学名 等 )
Ceratobasidium cereale Murray & Burpee
Fusarium culmorum (W.G. Sm.) Sacc.
Fusarium oxysporum f.sp. melonis (Leach & Currence)
Snyder & Hansen
Fusarium oxysporum f.sp. lilii Imle
Fusarium oxysporum f.sp. narcissi Snyder & Hansen
Kabatiella zeae Narita & Y. Hirats.
Monographella nivalis (Schaffnit) E.Mull.
Peronospora dianthicola Barthelet
Phoma andigena Turkenst.
Puccinia asparagi DC.
Septoria cucurbitacearum Sacc.
Septoria helianthi Ell. & Kellerman
Tilletia controversa J. G. Kuhn
Urocystis gladiolicola Ainsworth
Uromyces gladioli Henn.
○ 細菌
( 学名 等 )
Burkholderia caryophylli (Burkholder) Yabuuchi et al.
Curtobacterium flaccumfaciens pv. flaccumfaciens
(Hedges) Collins & Jones
Curtobacterium flaccumfaciens pv. oortii (Saaltink &
Maas Geest.) Collins & Jones
Pseudomonas marginalis pv. marginalis (Brown)
Stevens
Pseudomonas putida (Trevisan) Migula
Pseudomonas syringae pv. atrofaciens (McCulloch)
Young et al.
Pseudomonas syringae pv. coronafaciens (Elliott) Young
et al.
Rhizobium vitis (Ophel & Kerr) Young et al.
Xanthomonas axonopodis pv. vitians (Brown) Vauterin
et al.
Xanthomonas campestris pv. zantedeschiae (Joubert &
Truter) Dye
Xanthomonas hortorum pv. carotae (Kendrick)
Vauterin et al.
Xylophilus ampelinus (Panagopoulos) Willems et al.
○ ウイルス
( 学名 等 )
Arabis mosaic nepovirus
Asparagus virus-1
Asparagus virus-2
Celery mosaic virus
Grapevine virus A
Grapevine virus B
Hibiscus chlorotic ring spot virus
Impatiens necrotic spot virus
Impatiens necrotic virus
Maize chlorotic mottle virus
Pelargonium chlorotic ring pattern virus
Pelargonium line pattern carmovirus
Pelargonium ring spot virus
Pelargonium vein clearing virus
Pelargonium zonate spot virus
Pepino mosaic virus
Potato virus S
Tulip breaking virus
Zantedeschia mosaic virus
Zucchini yellow mosaic virus
○ ファイトプラズマ
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171
( 学名 等 )
Grapevine yellows phytoplasmas Seemuller et al.
Abgrallaspis cyanophylli (Signoret)
Adoxophyes honmai (Yasuda)
Adoxophyes privatana (Walker)
Archips machlopis Meyrick
Archips podana (Scopoli)
Archips xylosteanus (Linnaeus)
Aspidiotus nerii (Bouche)
Carulaspis minima Borchsenius
Cryptophlebia illepida (Butler)
Cydia fabivora (Meyrick)
Cydia leucostoma (Meyrick)
Diaspis boisduvalii Signoret
Fiorinia fioriniae (Targioni)
Fiorinia theae Green
Frankliniella tritici (Fitch)
Grapholita delineana Walker
Grapholita funebrana Treitschke
Grapholita inopinata Heinrich
Lopholeucaspis cockerelli (Grandprè & Charmoy)
Parlatoria theae Cocekrell
Proeulia auraria (Clarke)
Proeulia chrysopteris (Butler)
Pseudodendrothrips mori (Niwa)
Retithrips syriacus (Mayet)
Selenaspidus articulatus (Morgan)
Tetramoera schistaceana (Snellen)
Thrips fuscipennis Haliday
Thrips simplex (Morison)
○ ダニ
( 学名 等 )
Amphitetetranychus viennensis (Zacher)
Bryobia graminum (Schrank)
Bryobia lagodechiana Reck
Bryobia praetiosa Koch
Bryobia rubrioculus (Scheuten)
Caloglyphus mycophagus (Megnin)
Eutetranychus banksi (McGregor)
Eotetranychus carpini (Oudemans)
Eotetranychus lewisi (McGregor)
Eotetranychus uncatus Garman
Mononychellus planki (McGregor)
Oligonychus gossypii (Zacher)
Oligonychus grypus Baker & Pritchard
Oligonychus ilicis (McGregor)
Oligonychus indicus (Hirst)
Oligonychus yothersi (McGregor)
93. Rhizoglyphus setosus Manson
Tetranychus desertorum Banks
Tetranychus evansi Baker & Pritchard
Tetranychus lambi Pritchard & Baker
Tetranychus lombardinii Baker & Pritchard
Tetranychus mexicanus (McGregor)
Tyrophagus dimidiatus (Hermann)
Tyrophagus similis Volgin
○ 線虫
( 学名 等 )
Aphelenchoides ritzemabosi (Schwartz) Steiner and
Buhrer
Ditylenchus destructor (Thorne)
Hoplolaimus galeatus (Cobb) Thorne
4)植物検疫の手続き
植物検疫の手続きは通常、次のようなフローチャートに基づいて実施されている。輸入時に
は検疫申請書(P.Q.5)を各港、空港の植物検疫事務所の植物防疫官に提出する。そのほか、輸
入禁止植物リストの例外措置で事前に輸入許可が必要な場合(農業局で危険な害虫の分析を終
了した作物)は輸入業者が農業局に輸入許可申請書(P.Q.2)を提出し、輸入許可を得ておく必
要がある。輸入許可の取得に係る日数は申請日から 3~5 日であり、有効期間は許可日から 1
年で、有効期間内であれば 1 度取得すれば何度でも使用が可能である。
(前項5.
(2)イ.②
「輸入禁止植物」の項参照)
図 28
植物検疫の手続きフローチャート
検疫申請書(P.Q.5)提出
制限されている
育種用植物体
制限されている消費用植物体
輸入禁止植物の例外措置で必要な場
合は事前に輸入許可(P.Q.2 申請)
担当官による書類検査
(10~15 分)
輸出国側の
植物検疫証明書
輸出国側の植物検疫証明
書。GMO 植物で研究用
の場合は農業局局長から
事前に輸入許可
担当官による検疫検
査(30 分 ~1 時間)
未検出
検出
担当官による学術的
条件に基づき審査
重要でない有害虫
(15~30 分)
1日
重要な有害虫
(即座に回収)
消毒
(1-2 日)
検疫合格書の発行
(5 分)
農業局農業規則部
5)植物検疫の費用
植物検疫に係る費用は、植物防疫法改正(第 2 版 1999 年および第 3 版 2008 年)に基づいて
定められているが、輸出入業者の支援のためにこれらを適用せず、64 年の植物防疫法で定められ
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172
ている費用が現在も適用されている。
植物検疫費用は以下のとおりである。
表 68
費用項目
1
植物検疫証明書発行費
2
輸入植物検疫費
輸入禁止植物の輸入許可申請
移送禁止植物の移送許可申請
3
植物検疫費用
費 用
50 バーツ/部 (200 バーツ/
部)
無料
25 バーツ (200 バーツ)
25 バーツ (200 バーツ)
時間外の植物検疫官派遣費用(休日または勤務時間外)
(1) AM6:00~PM6:00
最初の 1 時間
()内は上級検査官による検査の場合
2 時間目以降
()内は上級検査官による検査の場合
(2) PM6:00~AM6:00
最初の1時間
()内は上級検査官による検査の場合
2 時間目以降
()内は上級検査官による検査の場合
*()内は植物検疫法改正 1999 年および 2008 年で規定して
いる費用。
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173
30 バーツ/時間
(60 バーツ/時間)
10 バーツ/時間
(20 バーツ/時間)
40 バーツ/時間
(80 バーツ/時間)
20 バーツ/時間
(40 バーツ/時間)
○申請書様式
図 29 植物検疫証明申請書(P.Q.7)(1/2)
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174
(続き)植物検疫証明申請書(P.Q.7)(2/2)
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175
図 30
商業用に禁止植物を輸入する場合の許可申請書(P.Q.2)
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176
図 31 植物検疫申告書(P.Q.5)(1/2)
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177
(続き)植物検疫申告書(P.Q.5)(2/2)
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178
6.動物検疫について
タイの動物検疫は、1956 年の動物伝染病予防法(Animal Epidemics Act)および 99 年の改正
法 に 基づ い て実施 され てい る 。管 轄部 署 は、農 業・ 協 同 組 合省 畜 産振 興 局( Department of
Livestock Development)の家畜疾病管理部(Division of Disease Control)で、その下部に動物
検疫所が設置されている。国内動物検疫所 16 カ所、国際動物検疫所 26 カ所がタイ全土に設置され
ている。他国と同様に BSE や FMD などの疫病が発生した地域や国からの動物は、動物検疫法上の
理由で随時告示を通達し、条件的に輸入を禁止する措置を取っている。
生きた動物およびその一部を商業目的でタイ国内に輸入する場合は、畜産振興局より発行さ
れる取引業者許可書が必要であるとともに、農業・協同組合省で定められた条件に従わなけれ
ばならない。
(1)動物検疫の条件
1)手続き規則
動物の輸出入の際の検疫の規則は、農業協同組合省規則(2001 年)「動物および動物の残滓の輸
出、輸入、移送について」、同規則(2003 年)に基づく。
①輸出
輸出に関する規則は以下のとおりである。
輸出前
1. 動物の残滓を海外に輸出しようとする業者は、輸出先国に問い合わせ、輸出条件を把
握しておくこと。
2. 輸出業者は輸出先国の条件について動物検疫所の獣医に問い合わせる。獣医は輸出先
国の条件に基づき、動物の疫病、原産地などの検査を行う。
3. 輸出業者は、輸出する日の 15 日前までに畜産振興局の書式に従った申請書類(Ror1/1)
を国際動物検疫所に提出し、輸出業者自らが輸出の許可を申請する。申請には、ID カ
ードのコピーが必要である。輸出業者自らが申請に行くことができない場合、委任状
を作成し、委任した者と委任された者の ID カードのコピーを添付し、申請すること。
4. 獣医により輸出する動物の残滓の分析検査が終了すると、輸出業者は、輸出許可を取
得するために動物の疫病検査の結果を示す証拠書類を国際動物検疫所に提出する。
5. 商業用に動物の残滓を輸出する場合、畜産振興局の書式に基づいた動物の残滓の商業
許可証(Ror.10)を添付すること。また、動物の残滓の価格を示した書類を添付するこ
と。
6. 動物の残滓を海外に輸出する業者は、輸出業者名および輸出先国での受取業者名を英
語で、申請書に基づき正確に表示すること。特に動物の残滓の衛生証明書は輸出を許
可か否かを検討する際に使用されるパスポートに基づき正確に記入すること。
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179
輸出時
1. 国際動物検疫所の獣医は、動物の残滓を輸出しようとする業者に毎回英語の輸出許可
証(Ror.9)および動物の残滓の衛生証明書を発行する。輸出業者は輸出国の動物検疫所
でこれらを提示すること。
2. 輸出業者は、畜産振興局から発行された輸出許可証(Ror.9)を航空会社または船会社、
関税局に自ら提出する。
3. 動物の残滓を輸出する業者は、輸出許可証の発行にかかる手数料を動物疫病法に基づ
く省規則(2003 年)に従い納入すること。
②輸入
輸入に関する規則は以下のとおりである。
輸入前
1.
輸入前に必ず畜産振興局の輸入許可を必要とする。
2.
輸入者は輸入される少なくとも 15 日前までに動物検疫申請書(No.1/1)を提出する。輸入
日の少なくとも 7 日前までには、すべて輸入前手続きを終了させなければならない。
3.
畜産振興局は輸出される国およびその動物についての疫病についての情報を審査し、事前
輸入許可書が発行される。
4.
輸入者は貨物の到着 3 日前までに、到着日、輸入場所、船名または便名を管轄する国際動
物検疫所に通知する必要がある。
輸入時
1.
貨物は到着後、通関前に検疫検査が実施され、輸入者は輸出国発行の健康証明書または
衛生証明書を検査官に提出する。貨物は動物検疫所または認定された検査場所に移送され
た後に検査される。
2.
検査官がさらなる検査が必要と判断した場合、輸出国の衛生証明書が発行されていない場
合、または輸出国の衛生証明書が不備な場合は、生きた動物に関しては 60 日、動物の一部
(残滓)に関しては 10 日を越えない範囲で検疫検査が実施される。その場合、すべてに要す
る費用、管理は輸入者の責任となる。
3.
検疫検査に合格した場合、輸入者に輸入許可が正式に発行される。不合格の場合は畜産振
興局の権限において対応措置が講じられる。
4.
事前輸入許可が発行されていた場合でも、突発の病気が発生した場合、または正当な理由
で発生する可能性があると判断した場合は、検査官は畜産振興局長に通知し、許可の取り消
しを実施することができる。
2)日本産牛肉の輸入条件
タイ政府はこれまで保健省告示第 296 号「BSE の危険がある食品について」(2006 年 1 月
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
180
13 日付)に基づき、日本を含む牛海綿状脳症(BSE)の発生国からの牛肉の輸入を禁止してい
たが、09 年 10 月 30 日に日本とタイの間で条件の合意が得られたことで、日本産牛肉の輸入
を解禁した。日本の厚生労働省および農林水産省の発表によると、日本側の輸出条件は次のと
おりとなっている。(以下、農林水産省・厚生労働省の報道発表資料に基づく。同資料は農林
水産省の次のウェブサイトで入手が可能である。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/091030.html)
(1)と畜場等(と畜場および食肉処理場)の主な条件
•
と畜場等がと畜場法および食品衛生法に基づく許可を受けており、と畜場法および食
品衛生法等の関係法規を遵守していること 。
•
食肉処理場がと畜場に併設されており、とさつ・解体から分割まで一貫して行われて
いること。
•
当該施設を所管する都道府県等による選定手続きを経て、厚生労働省による確認後、
同政府に通知されていること。
(牛肉の主な条件)
•
30 カ月齢未満の牛由来であること。
•
骨なし肉であること
•
特定部位(SRM)を含んでいないこと。
(2)今後、タイ向けに牛肉の輸出を希望する施設は、施設を所管する都道府県等への申請後、
都道府県等による輸出施設の選定や、厚生労働省からタイ政府への通知などの手続きを経て、
当該施設で生産された牛肉を輸出することが可能となる。
なお、タイ政府への通知後、牛肉を輸出する際には、上記の牛肉の条件を満たすとともに、
動物検疫所で輸出検疫を受ける必要がある。
輸出しようとする施設の具体的な選定手続きについては、当該施設を管轄する都道府県等の
食品衛生部局に、また、輸出にあたっての詳細な条件や手続きについては、最寄りの動物検疫
所に問い合わせることが望ましい。
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181
(2)検疫費用と手続きの流れ
1)動物検疫の費用
現在、動物検疫に係る費用は以下のとおりとなっている。
表 69
1
2
3
4
5
6
項目
動物の輸入許可
①象
②馬、牛、水牛、ロバ、ラバ、
犬、猫、サル、テナガザル
③羊、ヤギ、豚
④ダチョウ、エミュー
④鶏、ひよこ、鴨、ガチョウ
⑤その他動物
⑥飼養目的の精子
⑦胚
⑧飼養目的のダチョウの卵、エミ
ューの卵
⑨飼養目的のその他鶏の卵
動物の一部および残滓の輸入許
可
象、馬、牛、水牛、羊、ヤギ、豚、
その他省令で規定されたその他
動物の取引業者許可
タイ国内の輸入・販売
(県内の販売)
動物の繁殖用の精子または卵子
の取引業者許可
タイ国内の輸入・販売
動物の一部および残滓の取引業
者許可
タイ国内の輸入・販売
(県内の販売)
検疫時に病気感染が検出された
場合
動物検疫関連費用
単位
1 頭あたり
〃
250 バーツ
100 バーツ
〃
〃
〃
〃
量あたり
1 個あたり
〃
〃
Kg あたり
50 バーツ
200 バーツ
5 バーツ
100 バーツ
10 バーツ
100 バーツ
50 バーツ
50 バーツ
20 バーツ
1 申請あたり
400 バーツ
(200 バーツ)
1 申請あたり
200 バーツ
1 申請あたり
100 バーツ
(20 バーツ)
1 頭あたり
5 バーツ
出所:タイ国動物伝染病予防法 1999 年の資料から作成。
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費用
182
注記
500g 以上のものは 1kg
とみなす。500g 未満の
ものはカウントされない。
2)動物検疫の流れ
畜産振興局では、輸入者に検疫手続きに対する迅速性と透明性を保つために、以下のよう
な検疫手続きと各ステップでの所要時間の目安を定めている。
表 70 動物のと畜物の輸入手続きおよび所要時間を示すフローチャート
ステップ 1
(輸入前)
輸入者が
申請する。
担当官により
申請書および
書類の審査が
おこなわれ
る。
(15 分)
担当官が関係
する必要書類
を作成する。
(45 分)
ステップ 2
(輸入時)
輸入者が衛生
証明書
(Health
Certificate)
および必要書
類を提出
する。
担当官により
書類審査およ
び動物検査が
おこなわれ
る。
輸入者が輸入許可
(Import Permit)また
は輸入条件
(Requirement)を受
け取る。
・チェックポイント (15 分)
・動物疾病管理および獣医サービス事務所(3 日)
・畜産振興局 (7 日)
担当官が輸入許
可書を発行し、
手数料を徴収す
る。
(45 分)
全 2 ステップで各所につき
許可発行の権限のある
者による審査および許
可 Import Permit 発行
輸入者に輸入許可書が授
与される。
(15 分)
チェックポイント (2 時間 15 分)
動物疾病管理および獣医サービス事務局
畜産振興局 (7 日 2 時間)
(3 日 2 時間)
注:手続きには技術的な手続きまたは省規則「動物のと畜物の輸入について」に基づく手続きは含まれていな
い。
例えば以下のようなものである。
・と畜物の保管場所の検査
・輸入時の検査に実施中におけると畜物の保管
・実験室の検査
・殺菌
出所:畜産振興局ウェブサイト(http://www.dld.go.th/person/cleaning/sorkorbor/skb6.pdf)の資料から作成。
Copyright (C) 2010 JETRO. All rights reserved.
183
7.輸出入管理法(1979 年)による輸入制限について
タイは輸出入管理法(1979 年)および関係規則に基づき、一部の品目について①公益上の
理由、②国内産業・産品の保護、③外貨流出防止、の 3 つの理由により輸入を制限しており、
制限される輸入品目やその内容は商務省の外国貿易局(Department of Foreign Trade)が毎
年公表している。ただし、毎年ほぼ同様の品目となっている。2009 年については輸入を禁止
している禁制品目が 9 品目、輸入課徴金を支払う必要がある品目が 3 品目、輸入許可を必要と
する品目が 36 品目、WTO 合意に基づく輸入規制(関税割当)品目が 22 品目で設定されており、
そのうち農林水産品に関連するものは以下のものである。輸入制限品目はタイ語のみであるが
同局のウェブサイト(http://www.dft.moc.go.th/)から入手することが可能である。
食品の安全性に関連する資材として 08 年 12 月から、セラミック製・金属表面加工の食器
を輸入禁制品目に追加している。これによって当該品を輸入する際は鉛、カドミウムの溶出量
が基準を超えてないことを示す生産国からの衛生証明書を添付することを義務付けている。
セラミック製・金属表面加工の食器の輸入禁制品目化について
08 年 12 月から商務省外国貿易局はセラミック製または金属表面加工の食器で輸入禁制品目
として、輸入の際には輸出国からの衛生証明書を輸入時ごとに税関に提出するか、またはタイ
国内の指定検査機関の分析証明書を提出することを義務付けている。
根拠告示は 08 年 8 月 8 日付け商務省告示「食事用のセラミック容器または表面加工金属容
器の輸入禁制品化、または王国内への輸入の際の保証書添付の義務化について」であり、同告
示では、容器の種類によって異なるが、告示で定める溶出量基準値を超える鉛またはカドミウ
ムの食器を輸入禁制品としている。官報告示後 90 日後の 08 年 12 月から適用されている。そ
のため、同告示で商用目的で輸入されるすべての製品銘柄や製品セットについては、生産国の
公的機関または生産国が指定する機関から発行される衛生証明書(Health Certificate)の原
本(コピーは不可)を関税局に提出することを義務付けている。ただし、必要量の個人消費用
やサンプルは例外としている。また、衛生証明書を提出しない場合は、関税局で差し止められ
るが、タイ国内の指定機関である保健省医科学局や科学技術省科学サービス局、あるいはその
他の政府系の分析機関で発行された証明書で代用が可能となっている。なお、タイ国内の指定
分析機関に依頼した場合、保健省医科学局は 30 日程度、科学技術省科学サービス局は 7 日程
度の日数を必要とする。
○商務省告示で規定する食事用セラミック製容器・表面加工金属容器の鉛・カドミウム溶出量基準値
この基準値を超える 溶出量の食器は、輸入禁制品となる。輸入する際は、基準値以下であることを示す公
的機関の証明書の添付が必要である。
<定義>
「セラミック容器」とは非金属製で、高温で燃焼または融解後の安定した無機の食事用の製品
「表面加工金属容器」とは、成形された金属表面の摩擦を防ぐため化学物質で覆った、食事用の製品
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184
<容器の種類の定義>
(1)扁平型容器
容器の最も深い所から平らな縁の高さまで、縦方向に計測した際の深さが 25mm 以下の容器
(2)小型深底型容器
上述(1)と同様に計測した際の深さが 25mm を超える容器を指し、容量が 1.1ℓ 未満の容器
(3)大型深底型容器
上述(1)と同様に計測した際の深さが 25mm を超える容器を指し、容量が 1.1ℓ 以上の容器
(4)乳幼児容器
生後まもなくから 12 カ月までの乳幼児の食事用の容器
(5)煮炊き用容器
耐熱性で調理に使用する容器
<鉛・カドミウム溶出基準値>
鉛・カドミウム溶出量基準値
容器の種類
鉛
カドミウム
(1)扁平型容器
7.0mg/ℓ
0.7mg/ℓ
(2)小型深底型容器 5.0mg/ℓ
0.5mg/ℓ
(3)大型深底型容器 2.5mg/ℓ
0.25mg/ℓ
(4)乳幼児容器
2.5mg/ℓ
0.25mg/ℓ
(5)煮炊き用容器
5.0mg/ℓ
0.5mg/ℓ
(参考 2)セラミック製食器または表面加工金属製の食器のタイ国内の鉛およびカドミウム検査機関
1. 保健省医科学局(Department of Medical Science, Ministry of Public Health)
提出サンプル数: 1 個
検査料:各物質につき 700 バーツ (亜鉛およびカドミウムの検査で計 1,400 バーツ)
所要日数:約 30 日(混んでいる場合はさらに日数を要する場合もある。)
2. 科学技術省科学サービス局
提出サンプル数: 2~4 個
検査料: 各物質につき 600 バーツ (亜鉛およびカドミウムの検査で計 1,200 バーツ)
所要日数:約 7 日
証明書は、英語およびタイ語で発行することができる。ただし、タイ語および英語の両方を必要とする場合
は、100 バーツの追加料金が必要。
備考:科学技術省科学サービス局で検査を依頼すると、保健省医科学局と異なり、商務省告示「食事用のセ
ラミック容器または表面加工金属容器の輸入禁制品化、または王国内への輸入の際の保証書添付の義務化
について」に基づき、輸入することが可能という文言の記載がある証明書を発行してくれる。
(参考 3)同告示の原本(タイ語)は、商務省外国貿易局の以下のウェブサイトで入手が可能である。
http://www.dft.moc.go.th/level4Frame.asp?sPage=the_files/$$15/level4/Ceramic.pdf&level4=2103
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185
8.製造物責任法(2008 年)について
タイの製造物責任(PL)は、これまで民商法典などを根拠とした契約上の責任や過失責任と
して取り扱われていたが、2008 年 2 月 20 日にタイにおいても 2008 年製造物責任法(安全で
ない商品に生じる損害責任法)(The Act on Liability for Injuries from Unsafe Products,
B.E.2551(2008))が公布され、1 年後の 09 年 2 月 20 日から施行されている。
内容は全文 16 条からなり、対象範囲については加工、製造された動産であるが、日本と異
なり、未加工の農産物も対象範囲に含まれている。同法では対象範囲を次のように定義してい
る。
・「商品」は、販売目的で製造または輸入したあらゆる種類の動産を意味し、農産物のほか、
電気も含むものとしている。
・「農産物」とは農業、畜産、水産養殖、養蚕業、ラックカイガラムシ飼育、きのこ栽培など、
農業活動に基づいて生産されるあらゆる種類の生産物である。ただし、天然からなる生産物
は含まない。
また、「製造」とは製作、混合、調整、仕立て、組み立て、創造、変質、変形、改良、選別、
パッキング、冷凍、または放射線照射に加え、同様の性質を有するあらゆる行為を意味すると
定義され、同法では選別、パッキング、冷凍などの解釈が広範にとれる定義も含まれているこ
とに注意する。そのため、タイの PL 法は加工食品のほか、冷凍魚やパッキングした野菜・果
実も含まれることとなる。
そのほか損害の内容として、物的、身体的損害のほか精神上の損害も含まれる。精神上の損
害とは、痛み、苦しみ、恐怖、心配、悲しみ、羞恥、または同様の性質を有するその他の精神
上の損害と定義している。
(第 4 条)さらに同法の第 4 条から第 7 条においては、責任者の範
囲として、「製造者または製造発注者」、「輸入者」、「製造者・製造発注者または輸入者を明示
できない販売者」が連帯して責任を負うとし、販売者も製造者または輸入者を明示できない場
合、責任が追及されることになる。これらの事業者が欠陥商品でないことを証明しない限り責
任を負う。
なお、世界の PL 法で未加工農産物を対象範囲としている国・地域は、タイ以外にも EU 諸
国のほか、香港、台湾、オーストラリアなどが挙げられる。
同法の施行により、国内の飲食業者、食品販売業者も施行後の運用状況を注意深く見守る必
要があるとし、今後、食品の安全管理の徹底と対応策の確立を早急に努めていかなければなら
ないとしている。
タイの製造物責任法については、JETRO ウェブサイトが参考となる。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/th/qa_01/04A-A21269
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186
○タイの製造物責任法(PL 法)の概要(上記 JETRO ウェブサイトより引用)
(1)対象製品
加工された製品で動産であるが、農産物も含まれる。(日本は製造、加工された動産)
(2)損害の内容
物的、身体的損害のほかに精神上の損害も含まれる。つまり民法上の不法行為と同様慰謝料も請求
できる。
(3)責任者の範囲
製造者、製造発注者、輸入者、販売者が連帯して責任を負う。
(日本は製造、加工、輸入者で、連帯責任の条項は無い)
(4)販売者の責任
製造者が不明の場合、販売者が責任を負う。
(5)製造者、製造発注者、輸入者、販売者の免責
欠陥商品でないことを証明できない限り責任を負う。
(日本では「開発危険の抗弁権」に関する条項は無いので、製造時点の最新の技術レベルでも欠陥
が予測できなかったという抗弁は出来ないと解される)
(6)部品等の受注者の責任
受注者の仕様、図面に正確に従ったことが証明されれば責任は無い。(日本も同様)
(7)損害賠償の範囲
製造者などが悪質であった場合、実際の損害額の 2 倍までの損害賠償を裁判所は命ずることができ
る。
(日本は 1 倍)
(8)通常の損害賠償請求権の時効
損害を受けた者が損害を知り且つ責任を負わなければならない製造者、輸入者、販売者を知った日
から 3 年、また、被害を知った日から 10 年(日本もほぼ同様)
(9)消費社団体による代理訴訟
消費者保護委員会および特定の消費者団体は、訴訟に踏み切れない個々の消費者に代わって損害賠
償請求を行うことができる。
(日本では、一定の要件を備えた消費者団体が事業者に対して被害拡大を防ぐための差し止め請求
を行う民事手続きが規定されているが、タイは損害賠償請求であること)
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187
Ⅲ. 業界による食品安全管理対策
1.HACCP、ISO の認証
タイの鶏肉製品、エビ製品の輸出企業は、主な輸出先である日本や欧米諸国からのニーズに
応え、安全性や品質管理の高度化を進めるため、HACCP や ISO の取得を積極的に進めてい
る。これに対しタイの政府機関では、食品の輸出振興や食品産業育成の観点から輸出企業に対
し、HACCP の認証や技術指導を実施している。また欧米系の SGS(スイスに本部を持つ大
手の民間企業)や RWTUV(ドイツの民間企業)などの認定機関においても、HACCP 取得の
ための技術指導などを行っている。
(1)政府による HACCP 認証
タイの政府機関では、食品の安全性、輸出振興、各業界への行政監督の立場から HACCP
の認証を実施している。かつては保健省食品医薬品局および工業省工業規格研究所(TISI)
の共同による認証や、保健省医科学局による認証の制度が設けられていたが、2002 年 10 月
の省庁再編に伴い、HACCP 認証業務は農業協同組合省の農産品・食品規格基準局(ACFS)
に移管された。現在では、同局が認定機関(AB:Accreditation Body)
、水産局(DOF)、
畜産振興局(DLD)が認証機関(CB:Certification Body)とする HACCP 認証が実施され
ている。
(2)その他機関による HACCP 認証
政府関係部局以外においても、SGS や RWTUV などの民間認定機関が第三者認証機関と
して HACCP 認証を実施するほか、HACCP 導入のための技術指導、セミナーの開催、コン
サルテーションを含めたオーダーメード研修などを実施している。
また 1996 年に国からの助成を受けて設立した研究機関、タイ国立食品研究所(NFI)は、
政策の提言、食品技術の開発・普及にかかる業務のほか、HACCP の取得に関し、食品産業
関係者に対するセミナー、テキストの発行、技術指導などを実施している。NFI では、企
業から認定取得の依頼があった場合、第 3 者の民間検査機関に委託している。なお、食品産
業関係者に対するセミナーは、2007 年 11 月発効の日タイ経済連携協定(JTEPA)実施取
極に基づく協力事業(「世界の台所」プロジェクトへの協力)のなかでも NFI とジェトロバ
ンコクセンター間のパートナーシップを通じて行われており、07 年度には、日本からの
HACCP 専門家(2 名)を講師とする「HACCP 啓発セミナー」がタイのバンコクおよびチ
ェンマイにて実施されている。
(3)ISO の認証
ISO は、政府機関ではタイ工業省工業規格研究所(TISI)が唯一の認定機関である。ま
た、政府機関としての ISO の広報、窓口役となり、TISI が検査機関として認証を受けた民
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188
間検査機関も広く紹介している。主な民間認証機関は、SGS や RWTUV などである。
これまで ISO を取得した農産物関連企業数は次のとおりである。
表 71
食品関連業界の ISO 取得企業数
ISO 9000 取得
分類
農業・林業・狩猟
Agriculture, Hunting and Forestry
加工食品
Production, processing and preservation of meat, fish,
fruit, vegetables, oils and fats
酪農
Dairy products
製粉・でん粉・動物飼料
Grain mill products, starches and prepared animal
feeds
飲料
Beverages
その他食品
Other food products
食品関連合計
全産業合計
181
ISO 14000 取
得
86
219
54
13
4
117
25
33
7
139
30
702
7,689
206
1,553
出所:工業規格研究所(TISI)の資料から作成。
注:2010 年 1 月 8 日更新分
2.鶏肉業界による安全管理対策
輸出用鶏肉を生産する鶏肉業界は、ブロイラー加工輸出業者協会(Broiler’s Processing &
Exporters Association)を中心に、鶏肉の品質向上、安全性の確保のため、業界団体としての
広報および活動を政府関連機関と協同で行っている。
例えば、動物福祉関連および国際衛生管理基準に適合させることを目的として、輸出鶏肉を
生産するすべての養鶏業者に取得が義務付けられている畜産物加工工場(と畜場を含む)の管
理基準については、ブロイラー加工輸出業者協会が、会員が契約している養鶏業者に対するセ
ミナーなどの啓蒙活動を広く実施している。
タイの鶏肉産業は、生産から販売、輸出まで一貫したインテグレーション・システムの下で
運営している企業が多く、原料の確保、流通、加工、販売の各段階において、統一した独自の
トレーサビリティー管理を実施している。例えば、鶏肉業界大手のベタグロ・グループでは、
最終製品がすべての品質要件についてチェックを受け、合格したものであるという保証を顧客
に提供できるよう、最終製品から原材料までのサプライ・チェーン全体のデータをリンクさせ、
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189
製品情報オンラインでさかのぼって入手することが可能な「E-Tracebility」システムによるト
レーサビリティー管理を実施している。
3.エビ養殖における COC(コード・オブ・コンダクト)認証プロジェクトにつ
いて
エビ養殖業者協会、飼料協会、エビバイヤー協会、冷凍食品協会、加工食品協会、ブラック
タイガーエビ生産者・輸出業者協会等の関係団体は、世界銀行の援助により開発されたエビ養
殖における COC(コード・オブ・コンダクト:行動指針)に基づいて農業協同組合省水産局
が 2000 年 2 月に発足させた COC 認証プロジェクトに協力している。
この行動指針は持続的なエビ養殖を実施するために、環境面および衛生面に配慮した適切な
養殖方法を規定しており、当初は養殖業者のみを対象としていた。しかし 02 年 4 月より卸売
業者、加工業者の各流通段階においても適用を拡大している。ただし、加工業者については
HACCP を遵守していれば、COC の認証を得ることは困難でないとしている。
COC 認証プロジェクトは 00 年6月より本格的に普及活動を開始し、セミナーなどの啓蒙活
動を通じて、10 年 1 月時点で 160 業者が認証を得ている。
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190
Ⅳ. 企業による自主的な食品安全管理対策
1.タイ味の素社の取組み
(1)企業概要
タイ味の素社は 1960 年に設立され 2010 年で創立 50 周年となる。61 年に海外で初のうま
味調味料「味の素」の一貫生産を行う Phra Pradaeng 工場 を建設し、
「味の素」の生産と販
売をスタートした。その後、71 年にタイ初の即席麺を製造するワンタイフーズを設立し、73
年には「YumYum」即席麺を発売。79 年に風味調味料「Rosdee」
、91 年に冷凍食品、93 年に
缶コーヒー「Birdy」
、98 年に「CALPICO Soda」
、03 年に「Birdy 3 in1」(スティックタイプ
粉末コーヒー)、04 年に「VONO」スープを発売するなど、順調に事業を拡大してきた。現在
これら商品のほかに、核酸系うま味調味料、液体調味料、飼料用アミノ酸、肥料、包装材料の
生産、販売を行っている。タイ味の素社の工場は「味の素」や「Birdy 3 in1」、低カロリーシ
ュガー「Lite Sugar」の生産を行い、タイテクノロジー&エンジニアリングセンターを併設す
る Phra Pradaeng 工場や、飼料用アミノ酸の生産を行う Pathum Thani 工場、
「味の素」と
核酸系うま味調味料の生産を行う Kamphaeng Phet 工場、
「Rosdee」
、
「Birdy」
、
「Cook Do」
などの生産を行い食品研究開発棟を併設する Nong Khae 工場がある。その他にグループ企業
の即席麺、飲料、冷凍食品、液体調味料、包装材料の7つの工場がある。現在、従業員数はタ
イ味の素グループ全体で 5,000 名以上と、タイでも有数の食品企業となっている。
(2)品質保証システム
タイ味の素本社には、コーポレート機能としての品質保証部があり、各工場にも品質保証・
管理部門がある。本社では、副社長が品質保証責任者としてタイ味の素社とタイ味の素販売社
の商品の品質保証に関し責任を負う。本社品質保証部は、工場などの各組織への品質マネジメ
ントシステム(QMS)の導入と、内部監査、マネージメントレビューのサポート、品質教育
等を通じ、導入したQMSの維持向上をサポートする。また原材料サプライヤー管理も本社品
質保証部の重要な業務であり、新規サプライヤーの採用においては、決められた手順でアセス
メント、監査を行い、現行サプライヤーについてはクレームや品質に対する重要度などをもと
にランク付けをして定期的に監査を行っている。また、認証団体による監査、顧客からの監査、
問い合わせ、クレーム等にも対応する。一方、工場の品質保証・管理部門には品質保証管理者
がおり、工場の品質保証活動を統括し、本社品質保証責任者への報告を行う。さらに、本社品
質保証部門と協力して工場のQMSの維持向上を図り、製造部門から独立して製品のリリース
の判断を行う。
現在タイ味の素社の工場では、工程管理にHACCP、GMPを導入、認証を取得し、また、
ISO9001:2008については工場だけでなく本社、研究・開発、セールス部門においてもこれを
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191
取得、運用している。品目によってはHALAL、KOSHER認証を取得しており、米国向けの核
酸系うま味調味料を生産する工場ではGMA-SAFE (Grocery Manufacturers Association Supplier Assessments for Food Excellence) を取得している。
以 上に 加え 、タイ 味の素 社で は、 味の素 社独自 の品 質保 証シス テムで あるAjinomoto
System of Quality Assurance (ASQUA) を導入、運用している。 ASQUAとは、ISO9001を
ベースに味の素社独自の要求事項を加えたものである。もともとISO9001は全業種に適用でき
るようになっているため、その要求事項は運用に幅がもてるよう具体的になっていない部分が
ある。しかしASQUAでは、原材料品質要求事項、原材料品質管理、Halal管理、Kosher管理、
HACCP、GMP、フードディフェンス等18の基準と2つの品質アセスメントチェックリストを
設け、食品・食品添加物、医薬・香粧品の製造・販売における品質保証上の要求事項、実施す
べき事項を細かく具体的に示すことで、運用が適正に行われるようにしている。例として
ASQUAでは、トップマネージメントの品質保証活動への関与の重要性から、その関与・責任
をISO9001より明確に求めている。また、新製品や改訂品の発売前には、安全性、適法性、受
容性、品質管理などの点から事前にアセスメントを行い、発売後に発生し得る問題を未然に防
止するシステムがある。これについては、日本の味の素本社で二重に確認を行うシステムを取
っている。また、製品回収などの緊急事態に備え、トレーサービリティーを検証するための模
擬訓練も行っている。
現在では、中国産など海外サプライヤーの原料を使用することも多くなっており、このよう
な海外サプライヤーについては、現地の味の素グループ企業が要請に応じて代行監査を行う体
制をとっている。
(3)食の安全・安心への取組み
製品が安全であるだけでは、顧客の安心は必ずしも得られない。安全は科学で裏打ちされる
が、安心は科学だけでは裏打ちされず、製品の品質とコミュニケーションによって築かれた信
頼関係により得られるものであるとの考えから、タイ味の素社では、顧客とのコミュニケーシ
ョンを促進するため1999年にカスタマーインフォメーションセンター(C.I.C)を開設、運用し
ている。
また、2005年に完工したタイ味の素社の最新鋭工場であるSarabri県のNong Khae工場は、
設計段階から通常の食品安全・衛生管理に加えてASQUAのコンセプトを適用。顧客とのコミ
ュニケーションに配慮し、生産ラインが外から見学できる、見せる工場として現在年間2万
5,000人以上の来場者がある。Nong Khae工場は、風味調味料「Rosdee」の需要増に対応し、
以前はサプライヤーから購入していた主原料のミートエキスを自製化することにより品質向上
と安定供給を果たし、エキスの生産から各種原料の混合、乾燥、包装の一貫生産を行っている。
原料の豚肉は、隣接する生産地からの鮮度の高い豚肉を使用している。 08年には、同じ敷地
内に缶コーヒー「Birdy」の需要増への対応と品質向上をめざし、コーヒー豆から抽出を行っ
て缶コーヒーを製造するタイ味の素販売社の工場を新設した。またタイでは、高品質でありな
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192
がら日本よりも価格の安い豚肉が原料として使用できることから、日本向け輸出用の、豚肉を
より多く使用するというコンセプトの「Cook Do」製造工場も新設。現在、ひき肉入り麻婆豆
腐3種とひき肉入り麻婆茄子の生産を行っている。
(4)グルタミン酸ナトリウム:MSG の安全性、有用性およびうま味の普及
1908 年に東京帝国大学の池田菊苗博士が、こんぶ出汁からグルタミン酸イオンの味「うま
味」を発見、翌年には MSG(グルタミン酸ナトリウム)が「味の素」のブランドで商品化さ
れた。発売から 100 年以上たった今でも、「味の素」はタイ味の素社の主力商品であり、タイ
の MSG 消費は中国、日本に次ぐ。
グルタミン酸はタンパク質の構成成分で自然界にもともと存在するものであり、トマト、チ
ーズ、醤油、味噌そして母乳などにも多く含まれているため、長い間安全と考えられ使用され
てきた。しかし60年代の終わりに、幼若マウスに大量のMSGを注射または強制経口投与する
と脳障害が起きるという論文や、「中華料理店症候群:CRS」と呼ばれる中華料理を食べた後
に起きる不快感の原因物質をMSGとする論文が発表され、安全性に対する疑念が持たれた時
期があった。その後多くの研究により、MSGを食事とともにマウスに与えれば脳障害は起き
ないこと、マウスなどの種は脳血液関門が未熟のまま生まれるために特に敏感であるが、猿な
どの高等動物では障害が起きないことなどが証明された。またCRSに関しては、投与する方も
される方も投与物質が分からないため、心理的な影響を排除できる「二重盲検法」と呼ばれる
方法で、MSGと症状の間に因果関係は見出せないことが証明された。その結果、国連の食品
添加物の安全性を評価する専門機関JECFAや、USFDA、欧州食品科学委員会等でその安全性
が認められた。ところが、80年代には東西冷戦によるイデオロギー対立にも影響され反多国
籍企業の消費者運動が盛んになり、東南アジアにおいてはタイやマレーシアの消費者団体を中
心にMSGの排斥運動が起きた。86年にタイの消費者団体が国連に対して正式にMSGの安全性
の再評価を要請。これを受けて87年にJECFAが評価を行いMSGの安全性を認めたため、この
ような活動は根拠を失い下火になっていった。
しかし現在でも、口コミやメディアの影響もあり、一般の人々だけでなく栄養士や医者のよ
うな専門家でさえ、科学的な根拠に基づくことなく、MSGは体に良くないと主張する人も多
い。このためタイ味の素社では、栄養士や医者などに対するグルタミン酸の安全性と有用性の
普及も重要であるとの考えから、07年にはバンコクでうま味シンポジウムを開催。さらに09
年にバンコクで行われた第19回国際栄養会議においては、グルタミン酸の生理学的な有用性
に関するシンポジウムを開催するとともに、展示などを通じてグルタミン酸の有用性、安全性
とうま味の普及活動を行っている。メディア、C.I.Cや工場見学などを通じた一般顧客とのコ
ミュニケーション活動だけでなく、このような地道な科学面でのサポート活動は、うま味調味
料「味の素」が100年以上たった現在でも、世界の多くの顧客を獲得し安定的に需要を伸ばし
ていることに少なからず貢献している。
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2.ウエノ・タイの取組み
(1)企業概要
ウエノ・タイは、上野製薬株式会社(大阪府中央区)を親会社とする現地法人であり、
1988 年に設立され創立 20 周年を迎えたところである。89 年に完工した Bangoo 工場 では、
砂糖に代わる甘味料「ソルビトール」や「マルチトール」などの糖アルコール製品の製造・
販売を行っている。さらに 2008 年からは、親会社(上野製薬)が培ってきた技術を生かし、
タイの食品製造現場の微生物問題の解決に貢献すべく、サニテーション(微生物管理)製品
の製造・販売も開始している。また海外での事業展開にあたり、国際的な規格・基準の取得
を重視し、ISO(ISO9001、ISO14001)、HACCP、GMP をはじめとして、HALAL、
KOSHER 認証も取得。これらは同社の販売量の着実な増加に寄与している。
(2)食の安全・安心への取組み
①原料関連
糖アルコール製品の主原料の一つであるタピオカスターチについては、Non-GMO=安全、
GMO=安全ではない、という科学的な根拠はないものの、Non-GMO 製品を求める多くの
ユーザーのニーズに対応し、原料となるキャッサバ芋は 100%Non-GMO のものを使用して
いている。
また、タイの大手砂糖メーカーから購入している砂糖調製品の原料については、砂糖メー
カーでの品質検査に加え、ウエノ・タイでのロットごとの異物検査、溶解テストに合格した
もののみを使用。製造工程においても再度篩別工程を行うなど、異物混入には細心の注意を
払っている。さらに、砂糖メーカーと共同で、砂糖工場のプロセス中の材質変更を提案する
といった、異物混入対策も実施している。
②品質管理
HACCP、GMP に準拠した管理を実施している。具体的には、工程分析部門と品質管理
部門を設置し、製造段階および製品段階の 2 段階で製品の安全性・品質をチェックしている。
また、製品の分析は全ロットについて実施し、検査結果が出るまでは出荷しない対応をとっ
ている。
③啓蒙活動
日タイ両国が食の安全について意見交換を行い相互理解を深めるため、08 年 2 月に第 1
回「食の安全国際フォーラム ~タイ国と日本の相互理解を目指して~」を開催。タイ保健
省食品医薬品局(FDA)担当官をはじめとして日タイ両国から食の安全、特に食品添加物、
食品衛生についての専門家を招き、基調講演及びパネルディスカッションを実施している。
また 09 年 4 月には、加工食品の除菌方法や安全に食品を加工するための食品工場の微生
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194
物コントロールおよびサニテーションシステムに関する理解を深めるため、第 2 回「食の安
全国際フォーラム ~ウエノサニテーションセミナー~」を開催。日タイから食品工場の衛
生管理の専門家を招き、講演とサニテーションの実演を実施している。
④今後の取組み
ウエノ・タイとしては、今後、研究開発および分析サービスに特化した関連会社を設立し、
食の安全に関連する新製品の開発を行っていく予定とのこと。また同時に、食品企業向けの
サニテーションに関する社内トレーニングへの参加や、食の安全に関するセミナーの定期的
な開催など、啓蒙活動を活発に行っていくとのことである。
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195
添付資料:食品分類別の表示規則
(保健省および保健省食品医薬品局の各告示より編集)
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196
○食品分類別の表示規則
(注:関連告示番号の下線は表示規則を定めている告示を指し、タイ語原文および日本語仮訳の下線は特別な
注意書きを示す。表中の「表示に関する一般告示とは」保健省告示第 194 号「表示について」(2000 年)およ
び第 252 号「表示について(第 2 版)」(2002 年)を意味する。)
1.特定管理食品
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
「 シ ク ラ ミ 第 113 号
ン酸ナトリ
ウムおよ
びシクラミ
ン酸ナトリ
ウムを含
む食品」
表示に関する記載なし
「 体 重 管 第 121 号
理を必要
とする人
の た めの
食品」
ข้อ 9 การแสดงฉลากของอาหารสําหรับผูท้ ่ีตอ้ งการควบคุมนํ้าหนัก
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525) เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 29
เมษายน พ.ศ.2525
ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 95 (พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก
)ฉบับที่ 2ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 และให้ปฏิบตั ิตามประกาศฉบับนี้ดว้ ย
ข้อ 10 ฉลากของอาหารตามข้อ 2(1) ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้
(1) ข้อความว่า "อาหารควบคุมหรื อลดนํ้าหนัก" ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า3
มิลลิเมตร กํากับชื่ออาหาร เว้นแต่อาหารที่มีการใช้ขอ้ ความดังกล่าวเป็ นชื่อของอาหารแล้ว
(2) ข้อความว่า "กินอาหารนี้โดยมิได้อยูภ่ ายใต้การดูแลของแพทย์ผเู้ ชี่ยวชาญ
ด้านโภชนบําบัดอาจเกิดอันตราย" ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า
5มิลลิเมตร
(3) ข้อความว่า "ใช้สาํ หรับผูใ้ หญ่เท่านั้น"
(4) ชนิดและปริ มาณของส่วนประกอบที่ไม่มีคณ
ุ ค่าทางโภชนากา(non nutritiveingredient)
(5) คุณค่าทางโภชนาการและพลังงานที่ได้รับต่อการกิน 1 ครั้ง
(6) ข้อความว่า "ควรกินวันละไม่ต่าํ กว่า 800 กิโลแคลอรี่ ) 3,344 กิโลจูล("
(7) วิธีใช้และข้อแนะนํา
หรื อข้อควรปฏิบตั ิในการใช้อย่างถูกต้องตามหลักโภชนบําบัดอย่างละเอียด
ในกรณี ที่ไม่สามารถแสดงข้อแนะนําหรื อข้อควรปฏิบตั ิดงั กล่าวที่ฉลากได้
ให้จดั ทําเป็ นคู่มือหรื อเอกสารกํากับไว้
ข้อ 11 ฉลากของอาหารตามข้อ 2(2)(ก) ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้
(1) ข้อความว่า "อาหารลดพลังงาน" ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 3มิลลิเมตร
กํากับชื่ออาหาร เว้นแต่อาหารที่มีการใช้ขอ้ ความดังกล่าวเป็ นชื่อของอาหารแล้ว
(2) ข้อความว่า "ห้ามกินแทนอาหารมื้อใดมื้อหนึ่ง "
ด้วยตัวอักษรเส้นทึบสี แดงขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร
(3) ข้อความว่า
"กินอาหารนี้โดยมิได้อยูภ่ ายใต้การดูแลของแพทย์ผเู้ ชี่ยวชาญด้านโภชนบําบัดอาจเกิดอันต
ราย" ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5มิลลิเมตร
(4) ข้อความว่า "ใช้สาํ หรับผูใ้ หญ่เท่านั้น"
(5) ชนิดและปริ มาณของส่วนประกอบที่ไม่มีคณ
ุ ค่าทางโภชนาการ
(6) คุณค่าทางโภชนาการของอาหาร
(7) วิธีใช้และข้อแนะนําหรื อข้อควรปฏิบตั ิ
ในการใช้อย่างถูกต้องตามหลักโภชนบําบัดอย่างละเอียด
ในกรณี ที่ไม่สามารถแสดงข้อแนะนําหรื อข้อควรปฏิบตั ิดงั กล่าวที่ฉลากได้
ให้จดั ทําเป็ นคู่มือหรื อเอกสารกํากับไว้
ข้อ 12 ฉลากของอาหารตามข้อ 2(2)(ข) ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้
(1) ข้อความว่า "อาหารพลังงานตํ่า" ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 3มิลลิเมตร
กํากับชื่ออาหาร เว้นแต่อาหารที่ใช้ขอ้ ความดังกล่าวเป็ นชื่ออาหารแล้ว
(2) ข้อความว่า "ห้ามกินแทนอาหารมื้อใดมื้อหนึ่ง "
ด้วยตัวอักษรเส้นทึบสี แดงขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร
(3) ข้อความว่า
"กินอาหารนี้โดยมิได้อยูภ่ ายใต้การดูแลของแพทย์ผเู ◌้ช่ียวชาญด้านโภชนบําบัดอาจเกิดอัน
ตราย" ด้วยตัวอักษรเส้นทึบสี แดงขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5มิลลิเมตร
(4) ข้อความว่า "ใช้สาํ หรับผูใ้ หญ่เท่านั้น"
(5) ชนิดและปริ มาณของส่วนประกอบที่ไม่มีคณ
ุ ค่าทางโภชนาการ
(6) คุณค่าทางโภชนาการของอาหาร
第 9 項体重管理を必要とする人のため
の食品のラベルの表示は 1982 年 4 月
29 日付け保健省告示第 68 号(1982
年)「表示について」、および 1985 年 9
月 30 日付け保健省告示第 95 号(1985
年)「表示について」(第 2 版)に従うこと。
(注:現在は第 194 号、第 252 号に従
う。)
第 10 項消費者に直接販売される第 2
項(1)に基づく食品のラベルについては
タイ語で表示しなければならないが、外
国語が併記されていてもよい。また、次
の詳細が表示されていなければならな
い。
(1)「体重管理を必要とする人のための
食品」という項目を少なくとも 3mm以上
の高さの文字で食品名と併記すること。
ただし、この項目がすでに食品名の一
部となっている場合を除く。
(2)「医師や専門家、栄養士などの指示
なくこの食品を消費することは危険で
す。」という項目を 5mm以上の高さの赤
い文字に下線を引いて表示すること。
(3)「大人のみに使用することができる」と
いう項目を表示すること。
(4)栄養価のない原材料の種類および量
(5)1 回の消費における栄養価およびエ
ネルギー量
(6)「1 日に 800kcal(3,344kj)以上は食
べること」 という項目を表示すること。
(7)使用方法およびアドバイスまたは栄
養学に基づく適切な使用方法の詳細を
表示すること。使用方法およびアドバイ
ス、適切な使用方法をラベルに表示する
ことができない場合は、商品にそれらの
詳細を記載した書類を同封しなければ
ならない。
第 11 項消費者に直接販売される第 2
項(2)(a)に基づく体重管理を必要とする
人のための食品はタイ語で表示しなけ
ればならないが、外国語が併記されてい
てもよい。また次のような詳細を表示しな
ければならない。
(1)「エネルギー削減食品」という項目を
3mm以上の高さの文字で食品名と併記
すること。ただし、この項目がすでに食品
名の一部となっている場合を除く。
(2)「食事の代わりとして食べてはいけな
い。」という項目を 5mm以上の高さの赤
い文字で表示すること。
(3)「医師や専門家、栄養士などの指示
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食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
(7) วิธีใช้และข้อแนะนํา
หรื อข้อควรปฏิบตั ิในการใช้อย่างถูกต้องตามหลักโภชนบําบัดอย่างละเอียด
ในกรณี ที่ไม่สามารถแสดงข้อแนะนําหรื อข้อควรปฏิบตั ิดงั กล่าวที่ฉลากได้
ให้จดั ทําเป็ นคู่มือหรื อเอกสารกํากับไว้
ข้อ 13 ฉลากของอาหารตามข้อ 2 วรรคสอง ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้
(1) ข้อความว่า "วัตถุให้ความหวานแทนนํ้าตาล" ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 3
มิลลิเมตร กํากับชื่ออาหาร เว้นแต่กรณี ที่ใช้ขอ้ ความดังกล่าวเป็ นชื่อของอาหารแล้ว
(2) ข้อความว่า "ใช้สาํ หรับผูใ้ หญ่เท่านั้น"
(3) ชนิดและปริ มาณของส่วนประกอบที่ไม่มีคุณค่าทางโภชนาการ
(4) วิธีใช้และข้อแนะนํา
หรื อข้อควรปฏิบตั ิในการใช้อย่างถูกต้องตามหลักโภชนบําบัดอย่างละเอียด
ในกรณี ที่ไม่สามารถแสดงข้อแนะนําหรื อข้อควรปฏิบตั ิดงั กล่าวที่ฉลากได้ ให้
จัดทําเป็ นคู่มือหรื อเอกสารกํากับไว้
なくこの食品を消費するこは危険です。」
という項目を 5mm以上の高さの赤い文
字に下線を引いて表示すること。
(4)「大人のみに使用することができる。」
という項目を表示すること。
(5)栄養価のない原材料の種類および量
(6)食品の栄養価
(7)使用方法およびアドバイスまたは栄
養学に基づく適切な使用方法の詳細を
表示すること。使用方法およびアドバイ
ス、適切な使用方法をラベルに表示する
ことができない場合は、商品にそれらの
詳細を記載した書類を同封しなければ
ならない。
第 12 項消費者に直接販売される第 2
項(2)に基づく体重管理を必要とする人
のための食品はタイ語で表示しなけれ
ばならないが、外国語が併記されていて
もよい。また、次のような詳細を表示しな
ければならない。
(1)「エネルギー削減食品」という項目を
3mm以上の高さの文字で食品名と併記
すること。ただし、この項目がすでに食品
名の一部となっている場合を除く。
(2)「食事の代わりとして食べてはいけな
い。」という項目を 5mm以上の高さの赤
い文字で表示すること。
(3) 「医師や専門家、栄養士などの指示
なくこの食品を消費するこは危険です。」
という項目を 5mm以上の高さの赤い文
字に下線を引いて表示すること。
(4)「大人のみに使用することができる。」
という項目を表示すること。
(5)栄養価のない原材料の種類および量
(6)食品の栄養価
(7) 使用方法およびアドバイスまたは栄
養学に基づく適切な使用方法の詳細を
表示すること。使用方法およびアドバイ
ス、適切な使用方法をラベルに表示する
ことができない場合は、商品にそれらの
詳細を記載した書類を同封しなければ
ならない。
第 13 項消費者に直接販売される第 2
項(2)に基づく体重管理を必要とする人
のための食品はタイ語で表示しなけれ
ばならないが、外国語が併記されていて
もよい。また、次のような詳細を表示しな
ければならない。
(1)「砂糖の代わりとなる甘味料」という項
目を 3mm以上の高さの文字で食品名と
併記すること。ただし、この項目がすでに
食品名の一部となっている場合を除く。
(2)「大人のみに使用することができる。」
という項目を表示すること。
(3)栄養価のない原材料の種類および量
(4)使用方法およびアドバイスまたは栄
養学に基づく適切な使用方法の詳細を
表示すること。使用方法およびアドバイ
ス、適切な使用方法をラベルに表示する
ことができない場合は、商品にそれらの
詳細を記載した書類を同封しなければ
ならない。
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食品名
タイ語原文
日本語仮訳
第 144 号、
第 179 号、
第 253 号、
第 301 号
ข้อ
10
การแสดงฉลากของอาหารในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิท
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง
ฉลากฉลากของอาหารในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิทในกรณี ของฟรุ ตคอกเทลและฟรุ ตสลัด
ให้ได้
รับยกเว้นการปฏิบตั ิตามข้อ 3(5) ของประกาศกระทรวงสาธารณสุข(ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543
เรื่ อง
ฉลากลงวันที่
19
กันยายน
พ.ศ.2543
ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข (ฉบับที่ 252) พ.ศ.2545 เรื่ อง
ฉลาก(ฉบับที่
2)
ลงวันที่
30
พฤษภาคม
พ.ศ.2545
แต่ท้งั นี้ให้แสดงเฉพาะส่วนประกอบที่สาํ คัญโดยไม่ตอ้ งแจ้งปริ มาณเป็ นร้อยละของนํ้าหนั
ก
第 10 項 密閉容器に入った食品の表
示については、表示に関する保健省告
示に従うものとする。
密閉容器に入った食品のラベルは、フ
ルーツカクテルおよびフルーツサラダの
場合、2002 年 5 月 30 日付の保健省告
示第 252 号(2002 年)「表示について
(第 2 版)」により補足改定された 2000
年 9 月 19 日付の保健省告示第 194 号
(2000 年)「表示について」の第 3 項
(5)の実施は免除され、代わりに主要成
分のみを表示し、全体の重量に対する
およそのパーセンテージを表示せずとも
よい。」(第 253 号で補足)
「 乳 幼 児 第 156 号、
用 調 製 第 286 号、
乳 、 乳 幼 第 307 号
児 および
小児用連
用処方調
製乳」
ข้อ 11
การแสดงฉลากของนมดัดแปลงสําหรับทารกและนมดัดแปลงสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกแล
ะเด็กเล็ก ให้ปฏิบตั ิ ดังนี้
11.1 ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525) เรื่ องฉลาก ลงวันที่ 29
เมษายน พ.ศ.2525 ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่95
(พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก(ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 ยกเว้นข้อ 3
11.2 ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
11.2.1 ชื่ออาหาร
11.2.2 เลขทะเบียนตํารับอาหารหรื อเครื่ องหมายการได้รับอนุญาตให้ใช้ฉลาก แล้วแต่กรณี
11.2.3 ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย แล้วแต่กรณี
อาหารที่ผลิตในประเทศอาจแสดงสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
ในกรณี ท่ีเป็ นอาหาร นําเข้าให้แสดงประเทศผูผ้ ลิตด้วย
11.2.4 ปริ มาณของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(ก)อาหารที่เป็ นผงหรื อแห้ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) อาหารที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(ค)อาหารที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
11.2.5
ส่วนประกอบที่สาํ คัญของอาหารเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยเรี ยงลําดับปริ มาณจากมากไป
หาน้อย และต้องแสดงค่าพลังงานและปริ มาณสารอาหารดังต่อไปนี้ต่ออาหาร 100
กรัม(หรื อ 100 มิลลิลิตร)
และต่อนมดัดแปลงสําหรับทารกและนมดัดแปลงสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกและเด็กเล็ก
ที่พร้อมบริ โภค 100 มิลลิลิตร
(ก)ค่าพลังงาน เป็ นกิโลแคลอรี หรื อกิโลจูล
(ข)โปรตีน เป็ นกรัม
(ค)คาร์ โบไฮเดรต เป็ นกรัม
(ง)ไขมัน เป็ นกรัม
(จ)กรดไลโนลีอิก เป็ นมิลลิกรัม
(ฉ)วิตามินตามชนิดและหน่วยที่กาํ หนดไว้ในข้อ 5.2.4 หรื อ 6.2.3แล้วแต่กรณี
(ช)เกลือแร่ ตามชนิดและหน่วยที่กาํ หนดไว้ในข้อ 5.2.5 หรื อ 6.2.4แล้วแต่กรณี
11.2.6 วันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" กํากับไว้ดว้ ย
หรื อวันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" และ วันเดือนและปี ที่แบ่งบรรจุ
โดยมีขอ้ ความว่า"แบ่งบรรจุ" กํากับไว้ดว้ ยกรณี ที่เป็ นการผลิตโดยการแบ่งบรรจุ
แล้วแต่กรณี
11.2.7 วันเดือนและปี ที่หมดอายุ โดยมีขอ้ ความว่า "หมดอายุ" กํากับไว้ดว้ ย
11.2.8 คําแนะนําในการเก็บรักษา โดยเฉพาะภายหลังการเปิ ดใช้
11.2.9 วิธีเตรี ยม (ถ้ามี)
11.2.10 นมดัดแปลงสําหรับทารก ต้องมีขอ้ ความ ดังต่อไปนี้
(ก) ข้อความว่า "สิ่ งสําคัญที่ควรทราบ
- นมแม่เป็ นอาหารที่ดีท่ีสุดสําหรับทารกเพราะมีคณ
ุ ค่าทางโภชนาการครบถ้วน
- ควรใช้ตามคําแนะนําของแพทย์ พยาบาล หรื อนักโภชนาการ
- เตรี ยมหรื อใช้ส่วนผสมไม่ถูกต้องจะเป็ นอันตรายต่อทารก"
(ข) ข้อความแสดงวิธีใช้หรื อตารางแนะนําการเลี้ยงประจําวัน
11.2.11 นมดัดแปลงสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกและเด็กเล็ก ต้องมีขอ้ ความดังต่อไปนี้
(ก)ข้อความว่า "อย่าใช้เลี้ยงทารกอายุต่าํ กว่า 6 เดือน" ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง
ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นสี ขาว
สี ของกรอบตัดกับพื้นของฉลาก
(ข) ข้อความว่า "แต่งกลิ่นธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ"
"แต่งกลิ่นสังเคราะห์""แต่งรสธรรมชาติ" หรื อ "แต่งรสเลียนธรรมชาติ"
ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
11.2.12 ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยากําหนด
第 11 項 乳幼児用調製乳、幼児および
小児用連用処方調製乳のラベルの表示
については次に従うものとする。
11.1 第 3 項を除き、1982 年 4 月 29 日
付け保健省告示第 68 号(1982 年)「表
示について」、および 1985 年 9 月 30
日付け保健省告示第 95 号(1985 年)
「表示について」(第 2 版)に従うこと。
(注:現在は第 194 号、第 252 号に従
う。)
11.2 タイ語でラベルを表示しなければな
らないが、外国語が併記されていてもよ
い。ただし、少なくとも次の詳細が表示さ
れていなければならない。
11.2.1 食品名
11.2.2 食品登録番号または表示使用許
可を取得したことを示すロゴを場合に応
じて表示すること。
11.2.3 製造場所または梱包場所の名前
および住所を表示すること。ただし、国
内で製造されたものについては製造業
者または梱包業者の本社の名前および
住所の表示でもよい。なお、輸入された
ものについては製造国名も表示するこ
と。
11.2.4 メトリック法による食品の正味の
重量
(a) 粉末または乾燥した食品の正味の
重量
(b)液体の食品の正味の体積
(c)半固体、半液体の食品の正味の体
積または重量
11.2.5 重量に対する主要成分のおよ
そのパーセンテージを多いものから順に
表示すること。また、食品 100g(または
100ml)当たりのエネルギー量および栄
養価を表示し、乳幼児用調製乳および
幼児および小児用連用処方調製乳
100ml 当たりのエネルギー量および栄
養価も表示しなければならない。
(a)エネルギー量を kcal または kj で表
示すること。
(b)たんぱく質を g で表示すること。
(c)炭水化物を g で表示すること。
(d)脂肪を g で表示すること。
(e)リノール酸を MG で表示すること。
(f)ビタミンを保健省告示第 156 号の
5.2.4 または 6.2.3 の規定に従った種類
および単位で表示すること。 (g)ミネラ
ルを保健省告示第 156 号の 5.2.5 また
は 6.2.4 の規定に従った種類および単
位で表示すること。
11.2.6 製造年月日を「製造」と書いて表
「密閉容
器に詰め
られた食
品」
関連告示
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食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
示する。また、製造年月日を「製造」およ
び梱包年月日を「梱包」と書いて表示す
ること。
11.2.7 消費期限の年月日を「消費期
限」と書いて表示すること。
11.2.8 開封後の適切な保存方法
11.2.9 消費方法(あれば)
11.2.10 乳児用調整乳には次の項目を
表示しなければならない。
(a)知っておくべき重要なこと
- 栄養成分が豊富な母乳は乳児にと
って最も良い食事である。
- 乳児用調整乳は医師または看護士
あるいは栄養士の指導のもとで使用する
こと。
- 誤った分量で作るとは、乳児にとって
危険です。
この際、上記の 3 項目を並列し、文字の
色を背景と異なる色で枠内に表記するこ
と。ただし、1 番目の項目は太文字で下
線を引いて表示すること。(青文字は第
307 号で補足)
(b)作り方や育児に関する提案の項目を
表示する
(c)「虫歯や肥満を引き起こす恐れがある
ため、砂糖や蜂蜜、砂糖の代わりとなる
甘味料などを入れるべきではない。」とい
う表示を 2mm以上の明確な文字でその
他の注意書きが書かれている場所の周
辺に表示すること。(赤文字は第 286 号
で補足)
11.2.11 幼児および小児用連用処方調
整乳は次のような項目を表示すること
(a)「6 カ月以下の乳児に与えてはいけ
ない」という項目を 5mm以上の大きさで
白地の枠内に背景と異なる色の文字で
表示すること。
(b)場合に応じて「天然香料」「天然に似
せた香料」「人工の香料」「天然調味料」
「天然に似せた調味料」の表示。
(c)「虫歯や肥満を引き起こす恐れがある
ため、砂糖や蜂蜜、砂糖の代わりとなる
甘味料などを入れるべきではない。」とい
う表示を 2mm以上の明確な文字でその
他の注意書きが書かれている場所の周
辺に表示すること。(赤文字は第 286 号
で補足)
11.2.12 食品医薬品局が指示した項目
「 乳 幼 児 第 157 号、
用 食 品 、 第 171 号、
乳幼児お 第 287 号
よび小 児
用連用処
方食品」
ข้อ 11
การแสดงฉลากของอาหารทารกและอาหารสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกและเด็กเล็กให้ปฏิบตั ิ
ดังนี้
11.1 ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525)เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 29
เมษายน พ.ศ.2525 ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุขฉบับที่ 95
(พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก (ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 ยกเว้นข้อ 3
11.2 ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย
แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
11.2.1 ชื่ออาหาร
11.2.2 เลขทะเบียนตํารับอาหารหรื อเครื่ องหมายการได้รับอนุญาตให้ใช้ฉลากแล้วแต่กรณี
11.2.3 ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่ายแล้วแต่กรณี
อาหารที่ผลิตในประเทศอาจแสดงสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้ในกร
ณี ท่ีเป็ นอาหาร นําเข้าให้แสดงประเทศผูผ้ ลิตด้วย
11.2.4 ปริ มาณของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(ก) อาหารที่เป็ นผงหรื อแห้ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) อาหารที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(ค) อาหารที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
11.2.5
ส่วนประกอบที่สาํ คัญของอาหารเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยเรี ยงลําดับปริ มาณจากมากไป
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第 11 項乳幼児食品、幼児用および小
児用連用処方食品のラベルの表示につ
いては次に従うものとする。
11.1 第 3 項を除き、1982 年 4 月 29 日
付け保健省告示第 68 号(1982 年)「表
示について」、および 1985 年 9 月 30
日付け保健省告示第 95 号(1985 年)
「表示について」(第 2 版)に従うこと。
(注:現在は第 194 号、第 252 号に従
う。)
11.2 タイ語でラベルを表示しなければな
らないが、外国語が併記されていてもよ
い。ただし、少なくとも次の詳細が表示さ
れていなければならない。
11.2.1 食品名
11.2.2 食品登録番号または表示使用許
可を取得したことを示すロゴを場合に応
じて表示すること。
11.2.3 製造場所または梱包場所の名前
食品名
関連告示
タイ語原文
หาน้อย และต้องแสดงค่าพลังงานและปริ มาณสารอาหารดังต่อไปนี้ ต่ออาหาร 100
กรัม(หรื อ 100 มิลลิลิตร)
และต่ออาหารทารกและอาหารสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกและเด็กเล็กที่พร้อมบริ โภค 100
มิลลิลิตร
(ก) ค่าพลังงาน เป็ นกิโลแคลอรี หรื อกิโลจูล
(ข) โปรตีน เป็ นกรัม
(ค) คาร์ โบไฮเดรต เป็ นกรัม
(ง) ไขมัน เป็ นกรัม
(จ) กรดไลโนลีอิก เป็ นมิลลิกรัม
(ฉ) วิตามินตามชนิดและหน่วยที่กาํ หนดไว้ในข้อ 5.2.3หรื อ 6.2.3 แล้วแต่กรณี
(ช) เกลือแร่ ตามชนิดและหน่วยที่กาํ หนดไว้ในข้อ 5.2.4หรื อ 6.2.4 แล้วแต่กรณี
11.2.6 วันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" กํากับไว้ดว้ ย หรื อ
วันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" และ วันเดือนและปี ที่แบ่งบรรจุ
โดยมีขอ้ ความว่า "แบ่งบรรจุ" กํากับไว้ดว้ ย กรณี ที่เป็ นการผลิตโดยการแบ่งบรรจุ
แล้วแต่กรณี
11.2.7 วันเดือนและปี ที่หมดอายุ โดยมีขอ้ ความว่า "หมดอายุ"กํากับไว้ดว้ ย
11.2.8 คําแนะนําในการเก็บรักษา โดยเฉพาะภายหลังการเปิ ดใช้
11.2.9 วิธีเตรี ยม (ถ้ามี)
11.2.10 อาหารทารก ต้องมีขอ้ ความ ดังต่อไปนี้
(ก) ข้อความว่า "สิ่ งสําคัญที่ควรทราบ
- นมแม่เป็ นอาหารที่ดีที่สุดสําหรับทารก เพราะมีคณ
ุ ค่าทางโภชนาการครบถ้วน
- ควรใช้ตามคําแนะนําของแพทย์ พยาบาล หรื อนักโภชนาการ
- เตรี ยมหรื อใช้ส่วนผสมไม่ถูกต้องจะเป็ นอันตรายต่อทารก"
(ข) ข้อความแสดงวิธีใช้หรื อตารางแนะนําการเลี้ยงประจําวัน
11.2.11 อาหารสูตรต่อเนื่องสําหรับทารกและเด็กเล็ก ต้องมีขอ้ ความ ดังต่อไปนี้
(ก) ข้อความว่า "อย่าใช้เลี้ยงทารกอายุต่าํ กว่า 6 เดือน"ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง
ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นสี ขาว
สี ของกรอบตัดกับพื้นของฉลาก
(ข) ข้อความว่า "แต่งกลิ่นธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นสังเคราะห์"
"แต่งรสธรรมชาติ" หรื อ "แต่งรสเลียนธรรมชาติ" ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
11.2.12 ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยากําหนด
日本語仮訳
および住所を表示すること。ただし、国
内で製造されたものについては製造業
者または梱包業者の本社の名前および
住所の表示でもよい。なお、輸入された
ものについては製造国名も表示するこ
と。
11.2.4 メトリック法による食品の正味の重
量
(a) 粉末または乾燥した食品の正味の
重量
(b)液体の食品の正味の体積
(c)半固体、半液体の食品の正味の体
積または重量
11.2.5 重量に対する主要成分のおよそ
のパーセンテージを多いものから順に表
示すること。また、食品 100g(または
100ml)当たりのエネルギー量および栄
養価を表示し、乳幼児用食品および幼
児用および小児用連用処方食品
100ml 当たりのエネルギー量および栄
養価も表示しなければならない。
(a)エネルギー量を kcal または kj で表
示すること。
(b)たんぱく質を g で表示すること。
(c)炭水化物を g で表示すること。
(d)脂肪を g で表示すること。
(e)リノール酸を MG で表示すること。
(f)ビタミンを保健省告示第 156 号の
5.2.3 または 6.2.3 の規定に従った種類
および単位で表示すること。
(g)ミネラルを保健省告示第 156 号の
5.2.4 または 6.2.4 の規定に従った種類
および単位で表示すること。
11.2.6 製造年月日を「製造」と書いて表
示する。また、製造年月日を「製造」およ
び梱包年月日を「梱包」と書いて表示す
ること。
11.2.7 消費期限の年月日を「消費期限」
と書いて表示すること。
11.2.8 開封後の適切な保存方法
11.2.9 消費方法(あれば)
11.2.10 乳児用調製乳には次の項目を
表示しなければならない。
(a)知っておくべき重要なこと
- 栄養成分が豊富な母乳は乳児にとっ
て最も良い食事である。
- 乳児用調製乳は医師または看護士あ
るいは栄養士の指導のもとで使用するこ
と。
- 誤った分量で作るとは、乳児にとって
危険です。
この際、上記の 3 項目を並列し、文字の
色を背景と異なる色で枠内に表記するこ
と。ただし、1 番目の項目は太文字で下
線を引いて表示すること。(青文字は第
308 号で補足)
(b)作り方や育児に関する提案の項目を
表示する
(c)「虫歯や肥満を引き起こす恐れがある
ため、砂糖や蜂蜜、砂糖の代わりとなる
甘味料などを入れるべきではない。」とい
う表示を 2mm以上の明確な文字でその
他の注意書きが書かれている場所の周
辺に表示すること。(赤文字は第 287 号
で補足)
11.2.11 幼児用および小児用連用処方
食品には次の項目を表示しなければな
らない。
U
U
U
U
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201
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
(a)「6 カ月以下の乳児に与えてはいけな
い」という項目を 5mm以上の大きさで白
地の枠内に背景と異なる色の文字で表
示すること。
(b)場合に応じて「天然香料」「天然に似
せた香料」「人工の香料」「天然調味料」
「天然に似せた調味料」の表示。
(c)「虫歯や肥満を引き起こす恐れがある
ため、砂糖や蜂蜜、砂糖の代わりとなる
甘味料などを入れるべきではない。」とい
う表示を 2mm以上の明確な文字でその
他の注意書きが書かれている場所の周
辺に表示すること。(赤文字は第 287 号
で補足)
11.2.12 食品医薬品局が指示した項目
「 乳 幼 児 第 158 号
および 小
児用補助
食品」
ข้อ 8 การแสดงฉลากอาหารเสริ มสําหรับทารกและเด็กเล็ก ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
8.1 ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525) เรื่ อง ฉลากลงวันที่ 29
เมษายน พ.ศ.2525 ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่
95(พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก(ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 ยกเว้นข้อ 3
8.2 ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
8.2.1 ชื่ออาหาร
8.2.2 เลขทะเบียนตํารับอาหาร หรื อเครื่ องหมายการได้รับอนุญาตให้ใช้ฉลาก แล้วแต่กรณี
8.2.3 ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
แล้วแต่กรณี อาหารที่ผลิตในประเทศอาจแสดงสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรร
จุก็ได้ในกรณี ที่เป็ นอาหารนําเข้า ให้แสดงประเทศผูผ้ ลิตด้วย
8.2.4 ปริ มาณอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(ก) อาหารที่เป็ นผงหรื อแห้ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) อาหารที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(ค) อาหารที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
8.2.5 ส่วนประกอบที่สาํ คัญของอาหารเป็ นร้อยละของนํ้าหนัก
โดยเรี ยงลําดับปริ มาณจากมากไปหาน้อย และต้องแสดงค่าพลังงาน
และปริ มาณสารอาหารดังต่อไปนี้ต่อ อาหาร 100 กรัม (หรื อ 100 มิลลิลิตร)
และต่อปริ มาณอาหารเสริ มสําหรับทารกและเด็กเล็กที่แนะนําให้บริ โภค 1 ครั้ง
(ก) ค่าพลังงาน เป็ นกิโลแคลอรี หรื อกิโลจูล
(ข) โปรตีน เป็ นกรัม
(ค) คาร์ โบไฮเดรต เป็ นกรัม
(ง) ไขมัน เป็ นกรัม
(จ) วิตามิน ถ้ามีการเติม
(ฉ) เกลือแร่ ถ้ามีการเติม
8.2.6 วันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" กํากับไว้ดว้ ย หรื อ วันเดือนและปที
◌ี◌่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" และ วันเดือนและปี ที่แบ่งบรรจุ โดยมีคาํ ว่า
"แบ่งบรรจุ"กํากับไว้ดว้ ย กรณี ที่เป็ นการผลิตโดยการแบ่งบรรจุ แล้วแต่กรณี
8.2.7 วันเดือนและปี ที่หมดอายุ โดยมีขอ้ ความว่า "หมดอายุ" กํากับไว้ดว้ ย
8.2.8 คําแนะนําในการเก็บรักษา โดยเฉพาะภายหลังการเปิ ดใช้
8.2.9 วิธีเตรี ยม) ถ้ามี
8.2.10 ข้อความว่า "แต่งกลิ่นธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นสังเคราะห์"
"แต่งรสธรรมชาติ" หรื อ "แต่งรสเลียนธรรมชาติ" ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
8.2.11 ข้อความว่า "อย่าใช้เลี้ยงทารกอายุต่าํ กว่า 6 เดือน" ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง
ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นสี ขาว
สี ของกรอบตัดกับพื้นของฉลาก
8.2.12 ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยากําหนด
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202
第 8 項乳幼児および小児用補助食品の
ラベルの表示については次に従うものと
する。
8.1 第 3 項を除き、1982 年 4 月 29 日
付け保健省告示第 68 号(1982 年)「表
示について」、および 1985 年 9 月 30
日付け保健省告示第 95 号(1985 年)
「表示について」(第 2 版)に従うこと。
(注:現在は第 194 号、第 252 号に従
う。)
8.2 タイ語でラベルを表示しなければな
らないが、外国語が併記されていてもよ
い。ただし、少なくとも次の詳細が表示さ
れていなければならない。
8.2.1 食品名
8.2.2 食品登録番号または表示使用許
可を取得したことを示すロゴを場合に応
じて表示すること。
8.2.3 製造場所または梱包場所の名前
および住所を表示すること。ただし、国
内で製造されたものについては製造業
者または梱包業者の本社の名前および
住所の表示でもよい。なお、輸入された
ものについては製造国名も表示するこ
と。
8.2.4 メトリック法による食品の正味の重
量
(a) 粉末または乾燥した食品の正味の
重量
(b)液体の食品の正味の体積
(c)半固体、半液体の食品の正味の体積
または重量
8.2.5 重量に対する主要成分のおよそ
のパーセンテージを多いものから順に表
示すること。また、食品 100g(または
100ml)当たりのエネルギー量および栄
養価を表示し、乳幼児および小児用補
助食品 100ml当たりのエネルギー量お
よび栄養価も表示しなければならない。
(a)エネルギー量をkcal またはkjで表示
すること。
(b)たんぱく質をgで表示すること。
(c)炭水化物をgで表示すること。
(d)脂肪をgで表示すること。
(e)リノール酸をMGで表示すること。
(f)ビタミンを保健省告示第 156 号の
5.2.3 または 6.2.3 の規定に従った種類
および単位で表示すること。
(g)ミネラルを保健省告示第 156 号の
5.2.4 または 6.2.4 の規定に従った種類
および単位で表示すること。
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
8.2.6 製造年月日を「製造」と書いて表示
する。また、製造年月日を「製造」および
梱包年月日を「梱包」と書いて表示する
こと。
8.2.7 消費期限の年月日を「消費期限」
と書いて表示すること。
8.2.8 開封後の適切な保存方法
8.2.9 消費方法(あれば)
8.2.10 場合に応じて「天然香料」「天然
に似せた香料」「人工の香料」「天然調
味料」「天然に似せた調味料」の表示。
8.2.11「6 カ月以下の乳児に与えてはい
けない」という項目を 5mm以上の大きさ
で白地の枠内に背景と異なる色の文字
で表示すること。
8.2.12 食品医薬品局が指示した項目
「 密 閉 容 第 214 号、
器に詰め 第 230 号、
ら れ た 飲 第 290 号
料」
ข้อ 8 การแสดงฉลากของเครื่ องดื่ม
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลาก
เว้นแต่การใช้ชื่อเครื่ องดื่มตามข้อ 3(2) ที่มีหรื อทําจากนํ้าผลไม้ท้งั ชนิดเหลวหรื อชนิดแห้ง
และ เครื่ องดื่มตามข้อ 3(3)
ซึ่ งมีกลิ่นหรื อรสผลไม้ที่ได้จากการสังเคราะห์ท้งั ชนิดเหลวและชนิดแห้งให้ปฏิบตั ิ
ดังต่อไปนี้
(1) เครื่ องดื่มตามข้อ 3(2) ให้ใช้ชื่อ ดังนี้
(1.1) “นํ้า ....... 100% (ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อผลไม้)
สําหรับเครื่ องดื่มที่มีหรื อทําจากผลไม้ลว้ น
(1.2) ”นํ้า ....... 100% จากนํ้า ....... เข้มข้น”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อผลไม้)สําหรับเครื่ องดื่มที่ทาํ จากการนําผลไม้ชนิดเข้มข้นมาเจือจา
งด้วยนํ้า เพื่อให้มีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานเหมือนกับเครื่ องดื่มตาม) 1.1)
(1.3) ”นํ้า%....... ” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อและปริ มาณเป็ นร้อยละของผลไม้)
สําหรับเครื่ องดื่มที่มีหรื อทําจากผลไม้ต้งั แต่ร้อยละ 20 ของนํ้าหนักขึ้นไป
แต่ไม่ใช่เครื่ องดื่มตาม (1.1)
(1.4) ”นํ้ารส%....... ” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อและปริ มาณเป็ นร้อยละของผลไม้)
สําหรับเครื่ องดื่มที่มีหรื อทําจากผลไม้ไม่ถึงร้อยละ 20 ของนํ้าหนัก
(2) เครื่ องดื่มตามข้อ 3(3)
ซึ่ งมีกลิ่นหรื อรสของผลไม้ที่ได้จากการสังเคราะห์เป็ นส่วนผสมให้ใช้ชื่อ ดังนี้
“นํ้าหวานกลิ่น.....“ (ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อกลิ่นของผลไม้ที่ได้จากการสังเคราะห์)
(3) เครื่ องดื่มตามข้อ 3(4) นอกจากจะต้องใช้ชื่อเครื่ องดื่มตาม(1) หรื อ(2)
โดยไม่ตอ้ งแสดงปริ มาณของผลไม้แล้วจะต้องมีขอ้ ความ “เข้มข้น” ต่อท้ายชื่อดังกล่าว
และให้แสดง
ข้อความ “เมื่อเจือจางแล้วมีน้ าํ %....... ”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดและปริ มาณของผลไม้)ไว้ใต้ช่ือเครื่ องดื่มด้วย
(4) เครื่ องดื่มตามข้อ 3(5) นอกจากจะต้องใช้ชื่อเครื่ องดื่มตาม(1) หรื อ(2)
โดยไม่ตอ้ งแสดงปริ มาณของผลไม้แล้วจะต้องแสดงข้อความ “เมื่อละลายแล้วมีน้ าํ %....... ”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดและปริ มาณของผลไม้)
ไว้ใต้ชื่อเครื่ องดื่มแล้วเครื่ องดื่มที่ใช้วตั ถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาล ต้องแสดงข้อความว่า
“ใช้ ....... เป็ นวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาล”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลที่ใช้)
ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 2 มิลลิเมตร
สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนของฉลากข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาประก
าศกําหนด)(ถ้ามี)
ข้อ 8/1 การแสดงฉลากของเครื่ องดื่มตามข้อ 3(3)
ที่ใช้วตั ถุแ ต่งกลิ่นรสที่มีกาเฟอีนตามธรรมชาติ
นอกจากต้องปฏิบตั ิตามข้อ 8 แล้ว ให้แสดงข้อความว่า “มีกาเฟอีน”
ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า
2 มิลลิเมตร ที่อ่านได้ชดั เจน อยูใ่ นบริ เวณเดียวกับชื่ออาหารหรื อเครื่ องหมายการค้า
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203
第 8 項飲料の表示については、保健省
告示「表示について」の記載に基づき行
うこと。ただし、第 3 項(2)の記載に基づ
く果実が含まれている又は果実から製造
された液体および乾燥タイプの飲料並
びに第 3 項(3)の記載に基づく人工の果
実香味を付けた液体および乾燥タイプ
の飲料の名前については、次に従うこ
と。
(1) 第 3 項(2)の記載に基づく飲料は次
のような名前にすること。
(1.1)果実のみが含まれている又は果実
から製造される飲料については、
「水.....100%」(訳注:直訳)(空白の部分
には果実名を記載すること。)
(1.2)濃縮した果実を水で薄めたものに
ついては、(1.1)の飲料に従った品質お
よび規格を有することができるよう、
「水.....100%水.....から濃縮」(訳注:直
訳) (空白の部分には果実名を記載する
こと。)
(1.3)重量の 20%以上の果実が含まれ
ている又は果実から製造された飲料で
(1.1)に従わないものについては、
「水.....%」(空白の部分には果実名およ
び重量をパーセンテージで記載するこ
と。)
(1.4)重量の 20%以下の果実が含まれ
ている又は果実から製造された飲料は、
「水.....%」(空白の部分には、果実名お
よび重量をパーセンテージで記載するこ
と。)
(2)第 3 項(3)の記載に基づく飲料で主
成分に人工の果実香味を付けた飲料
は、「風味の甘味水.....%」(空白の部分
には、人工の果実香味名を記載するこ
と。)
(3)第 3 項(4)の記載に基づく飲料は(1)
および(2)に従った名前を使用しなけれ
ばならない。それは、果実の量は表示し
なくてもよいが、「濃縮」という項目を名前
の下に記載すること。また、「薄めた状態
で水.....%を含む」(空白の部分には、果
実の種類および量を)という項目をその
飲料名の下に表示すること。
(4)第 3 項(5)の記載に基づく飲料は(1)
および(2)に従った名前を、使用しなけ
ればならない。それは、果実の量を表示
しなくてもよいが、「溶けた状態で
水.....%)を含む。」(空白の部分には、果
実の種類および量をパーセンテージで
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
記載すること。)という項目をその飲料名
の下に表示すること。なお、砂糖の代わ
りとなる甘味料を使用している飲料の場
合、「砂糖の代わりとなる甘味料に.....を
使用。」 (空白の部分には砂糖の代わり
に使用している甘味料の名前を記載す
ること。)という項目を 2mm以上の大きさ
の文字で、ラベルの背景と対比色で記
載すること。
その他の項目に関しては、食品医薬品
局が告示で規定したものに従うこと。
第 8/1 項 第 3 項(3)の記載に基づく飲
料で天然カフェインを含有する香味料を
使用しているものは、第 8 項の記載に基
づいて行うほか、「カフェイン含有」という
項目を高さ 2mm以上のはっきりと読め
る文字で食品名又は商標の付近に表示
すること。(第 290 号で第 8/1 項が補足
された)
「ア イス ク 第 222 号、
リーム」
第 257 号
第 265 号、
第 282 号
「牛乳」
U
U
U
ข้อ 10 การแสดงฉลากของไอศกรี ม
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลากกรณี ฉลากที่ปิด ติด
หรื อแสดงไว้ที่ภาชนะบรรจุไอศกรี มในขนาดหนึ่งหน่วยบริ โภค ให้แสดง ข้อความตามข้อ
3(11) ของประกาศกระทรวสาธารณสุข (ฉบับที่ 194) พ.ศ2543 เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 19
กันยายน พ.ศ.2543
โดยจะแสดงไว้ที่ฉลากดังกล่าวหรื อไว้ที่หีบห่อของภาชนะที่บรรจุไอศกรี มนั้นก็ได้
第 10 項 アイスクリームの表示は、表示
に関する保健省告示に従うものとする。
貼ったり付けたりするラベルまたは一人
分のサイズのアイスクリーム容器に表示
するラベルの場合は、2000 年 9 月 19
日付の保健省告示第 194 号(2000 年)
「表示について」の第 3 項(11)に基づく
表示を、前述のラベルの上またはアイス
クリーム容器の包装の上に記してもかま
わない。
ข้อ 24 การแสดงฉลากของนมโค
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลาก
เว้นแต่การใช้ชื่อนมโคและการแสดงข้อความสําหรับนมโคบางชนิด ให้ปฏิบตั ิดงั ต่อไปนี้
(1) การใช้ชื่ออาหารของนมโค ได้แก่
(1.1) นํ้านมดิบที่ผา่ นกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 5 ให้ใช้ชื่อดังนี้
(1.1.1) "นม……..” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ11)
สําหรับชนิดเต็มมันเนย
(1.1.2) "นม……พร่ องมันเนย” หรื อ “นมพร่ องมันเนย……”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 11) สําหรับชนิดพร่ องมันเนย
(1.1.3) “นม……ขาดมันเนย” หรื อ “นมขาดมันเนย……”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 11) สําหรับชนิดขาดมันเนย
(1.2) นมผงตามข้อ 6 ให้ใช้ชื่อดังนี้
(1.2.1) “นมผง” สําหรับนมผงชนิดเต็มมันเนย
(1.2.2) “นมผงพร่ องมันเนย” สําหรับนมผงชนิดพร่ องมันเนย
(1.2.3) “นมผงขาดมันเนย” สําหรับนมผงชนิดขาดมันเนย
(1.3) นมข้น ตามข้อ 7 ให้ใช้ชื่อดังนี้
(1.3.1) “นมข้นไม่หวาน ” สําหรับนมข้นไม่หวานชนิดเต็มมันเนย
(1.3.2) “นมข้นหวาน” สําหรับนมข้นหวานชนิดเต็มมันเนย
(1.3.3) “นมข้นไม่หวานพร่ องมันเนย”สําหรับนมข้นไม่หวานชนิดพร่ องมันเนย
(1.3.4) “นมข้นหวานพร่ องมันเนย” สําหรับนมข้นหวานชนิดพร่ องมันเนย
(1.3.5) “นมข้นไม่หวานขาดมันเนย” สําหรับนมข้นไม่หวานชนิดขาดมันเนย
(1.3.6) “นมข้นหวานขาดมันเนย” สําหรับนมข้นหวานชนิดขาดมันเนย
(1.4) นมคืนรู ปตามข้อ 8 ให้ใช้ชื่อดังนี้
(1.4.1) “นมคืนรู ป……..” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ
11)สําหรับนมคืนรู ปชนิดเต็มมันเนย
(1.4.2) “นมคืนรู ปพร่ องมันเนย……..” หรื อ “นมคืนรู ป
…….พร่ องมันเนย”(ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ11)
สําหรับนมคืนรู ปชนิดพร่ องมันเนย
(1.4.3) “นมคืนรู ปขาดมันเนย……..” หรื อ “นมคืนรู ป
…….ขาดมันเนย”(ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 11)
สําหรับนมคืนรู ปชนิดขาดมันเนย
(1.4.4) “นมข้นคืนรู ปไม่หวาน” สําหรับนมข้นคืนรู ปไม่หวานชนิดเต็มมันเนย
1.4.5) “นมข้นคืนรู ปหวาน” สําหรับนมข้นคืนรู ปหวานชนิดเต็มมันเนย
(1.4.6) “นมข้นคืนรู ปไม่หวานพร่ องมันเนย”
สําหรับนมข้นคืนรู ปไม่หวานชนิดพร่ องมันเนย
(1.4.7) “นมข้นคืนรู ปหวานพร่ องมันเนย” สําหรับนมข้นคืนรู ปหวานชนิดพร่ องมันเนย
(1.4.8) “นมข้นคืนรู ปไม่หวานขาดมันเนย” สําหรับนมข้นคืนรู ปไม่หวานชนิดขาดมันเนย
第 24 項 牛乳の表示は、表示に関する
保健省の告示に従って実行する。ただ
し、一部の牛乳については、牛乳の食
品名称の使用、内容の表示について以
下に示すように実行する。
(1)牛乳の食品名称の使用については、
例えば、
(1.1)第 5 項に従って殺菌処理を経た生
乳は以下に示す名称を使用する。
(1.1.1)飽和乳脂肪タイプの牛乳につい
ては、“…….牛乳”とする(間隔の中に第
11 項に基づく殺菌方法を記載する)。
(1.1.2)不飽和乳脂肪タイプの牛乳につ
いては、“不飽和乳脂肪…….牛乳”又は
“…….不飽和乳脂肪牛乳”とする(間隔
の中に第 11 項に基づく殺菌方法を記
載する)。
(1.1.3)無乳脂肪タイプの牛乳について
は、“無乳脂肪…….牛乳”又は“…….無
乳脂肪牛乳”とす
る(間隔の中に第 11 項に基づく殺菌方
法を記載する)。
(1.2)第 6 項に基づく粉乳の食品名称の
使用については、例えば、
(1.2.1)飽和乳脂肪タイプの粉乳につい
ては、“粉乳”とする。
(1.2.2)不飽和乳脂肪タイプの粉乳につ
いては、“不飽和乳脂肪粉乳”とする。
(1.2.3)無乳脂肪タイプの粉乳について
は、“無乳脂肪粉乳”とする。
(1.3) 第 7 項に基づく練乳の食品名称
の使用については、例えば、
(1.3.1) 飽和乳脂肪タイプの無糖練乳に
ついては、“無糖練乳”とする。
(1.3.2) 飽和乳脂肪タイプの加糖練乳に
ついては、“加糖練乳”とする。
(1.3.3)不飽和乳脂肪タイプの無糖練乳
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204
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
(1.4.9) “นมข้นคืนรู ปหวานขาดมันเนย” สําหรับนมข้นคืนรู ปหวานชนิดขาดมันเนย
(1.5) นมแปลงไขมันตามข้อ 9 ให้ใช้ชื่อดังนี้
(1.5.1) “นมแปลงไขมัน……..” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ
11)สําหรับนมแปลงไขมันชนิดเต็มไขมัน
(1.5.2) “นมแปลงไขมันชนิดพร่ องไขมัน …...…..” หรื อ
“นมแปลงไขมัน…..….ชนิดพร่ องไขมัน” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 11)
สําหรับนมแปลงไขมันชนิดพร่ องไขมัน
(1.5.3) “นมผงแปลงไขมัน” สําหรับนมผงแปลงไขมันชนิดเต็มไขมัน
(1.5.4) “นมผงแปลงไขมันชนิดพร่ องไขมัน” สําหรับนมผงแปลงไขมันชนิดพร่ องไขมัน
(1.5.5) “นมข้นแปลงไขมันไม่หวาน” สําหรับนมข้นแปลงไขมันไม่หวานชนิดเต็มไขมัน
(1.5.6) “นมข้นแปลงไขมันไม่หวานชนิดพร่ องไขมัน”
สําหรับนมข้นแปลงไขมันไม่หวานชนิดพร่ องไขมัน
(1.5.7) “นมข้นแปลงไขมันหวาน” สําหรับนมข้นแปลงไขมันหวานชนิดเต็มไขมัน
(1.5.8) “นมข้นแปลงไขมันหวานชนิดพร่ องไขมัน”
สําหรับนมข้นแปลงไขมันหวานชนิดพร่ องไขมันการใช้ช่ืออาหารของนมโคอาจใช้ช่ือทาง
การค้าได้ แต่ตอ้ งมีขอ้ ความตาม(1) แล้วแต่ชนิดของนมโคกํากับชื่ออาหารด้วย
โดยจะแสดงอยูใ่ นบรรทัดเดียวกับชื่อทางการค้าก็ได้
และจะมีขนาดตัวอักษรต่างกับชื่อทางการค้าก็ได้ แต่ตอ้ งสามารถอ่านได้ชดั เจน
(2) การแสดงข้อความสําหรับนมโคบางชนิด ดังนี้
(2.1) ข้อความว่า “อย่าใช้เลี้ยงทารก” ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง
ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า5 มิลลิเมตร ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นขาว
สี ของกรอบตัดกับสี พ้ืนของฉลาก สําหรับนมโคตามข้อ 6(2) และ(3)ข้อ 7(3) และ(5) ข้อ
8(6) และ(8) และข้อ 9(1)(2)(3)(4)(5) และ(6)
(2.2) ข้อความว่า “อย่าใช้เลี้ยงทารกอายุต่าํ กว่า 1 ปี ” ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง
ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นขาว
สี ของกรอบตัดกับสี ของพื้นฉลาก สําหรับนมโคตามข้อ 7(2)(4) และ(6) ข้อ 8(5)(7) และ(9)
และข้อ 9(7) และ(8)
については、“不飽和脂肪無糖牛乳”と
する。
(1.3.4) 不飽和乳脂肪タイプの加糖練乳
については、“不飽和脂肪加糖牛乳”と
する。
(1.3.5) 無乳脂肪タイプの無糖練乳につ
いては、“無脂肪無糖牛乳”とする。
(1.3.6)無乳脂肪タイプの加糖練乳につ
いては、“無脂肪加糖牛乳”とする。
(1.4)第 8 項に基づく調製牛乳の食品名
称の使用については、例えば、
(1.4.1)飽和乳脂肪タイプの調製牛乳に
ついては、“…….調製牛乳”とする(間隔
の中に第 11 項に基づく殺菌方法を記
載する)。
(1.4.2)不飽和乳脂肪タイプの調製牛乳
については、“不飽和乳脂肪…….調製
牛乳”又は“…….不飽和乳脂肪調製牛
乳”とする(間隔の中に第 11 項に基づく
殺菌方法を記載する)。
(1.4.3)無乳脂肪タイプの調製牛乳につ
いては、“無乳脂肪……調製牛乳”又は
“…….無乳脂肪調
製牛乳”とする(間隔の中に第 11 項に基
づく殺菌方法を記載する)。
(1.4.4)飽和乳脂肪タイプの無糖の調製
練乳については“無糖調製練乳”とする。
(1.4.5)飽和乳脂肪タイプの加糖の調製
練乳については“加糖調製練乳”とする。
(1.4.6)不飽和乳脂肪タイプの無糖の調
製練乳については“不飽和乳脂肪の無
糖調製練乳”とする。
(1.4.7)不飽和乳脂肪タイプの加糖の調
製練乳については、“不飽和乳脂肪の
加糖調製練乳”とする。
(1.4.8)無乳脂肪タイプの無糖の調製練
乳については、“無乳脂肪の無糖調製
練乳”とする。
(1.4.9)無乳脂肪タイプの加糖の調製練
乳については、“無乳脂肪の加糖調製
練乳”とする。
(1.5)第 9 項に基づく脂肪転換牛乳の食
品名称の使用については、例えば、
(1.5.1)飽和脂肪タイプの脂肪転換牛乳
については、“…….脂肪転換牛乳”とす
る(間隔の中に第 11 項に基づく殺菌方
法を記載する)。
(1.5.2)不飽和脂肪タイプの脂肪転換牛
乳については、“…….不飽和脂肪タイプ
の脂肪転換牛乳”又は“不飽和脂肪タイ
プの…….脂肪転換牛乳”とする(間隔の
中に第 11 項に基づく殺菌方法を記載
する)。
(1.5.3)飽和脂肪タイプの脂肪転換粉乳
については、“脂肪転換粉乳”とする。
(1.5.4)不飽和脂肪タイプの脂肪転換粉
乳については、“不飽和脂肪転換粉乳”
とする。
(1.5.5)飽和脂肪タイプの無糖の脂肪転
換練乳については、“無糖
脂肪転換練乳”とする。
(1.5.6)不飽和脂肪タイプの無糖の脂肪
転換練乳については、“不飽和脂肪タイ
プ無糖脂肪転換練乳”とする。
(1.5.7)飽和脂肪タイプの加糖の脂肪転
換練乳については、“無糖脂肪転換牛
乳”とする。
(1.5.8)不飽和脂肪タイプの加糖の脂肪
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205
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
転換練乳については、“不飽和脂肪タイ
プ加糖脂肪転換練乳”とする。
牛乳の食品名称使用については販売名
称を使用することができるが、(1)に従っ
た内容を有さなければならず、さらには
食品名称を定める牛乳の種類にも左右
される。そして、それらの名称は販売名
称と同一の行にて示しても良く、さらには
販売名称と異なる字体であっても良い
が、明確に読むことができなければなら
ない。
(2)一部牛乳の内容表示については以
下のようにする。
(2.1)第 6 項(2)および(3)、第7項(3)およ
び(5)、第 8 項(6)および(8)、第 9 項
(1)(2)(3)(4)(5)および(6)に従った牛乳
においては、“乳児を育てることに使用し
てはならない”との内容は、ラベルの下地
とは区画された枠の色で、かつ白色の下
地で四角の枠組みの中に、5mm以下の
赤色太文
字として記載する。
(2.2)第 7 項(2)(4)および(6)、第 8 項
(5)(7)および(9)、第 9 項(7)および(8)に
従った牛乳においては、“1 歳以下の乳
児を育てることに使用してはならない”と
の内容は、ラベルの下地とは区画された
枠の色で、かつ白色の下地で四角の枠
組みの中に、5mm以下の赤色太文字と
して記載する。
「 乳 飲 料 第 266 号
(フレー
バーミル
ク)」
ข้อ 14 การแสดงฉลากของนมปรุ งแต่ง
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
เว้นแต่การใช้ชื่ออาหารของนมปรุ งแต่งตามข้อ 3 ให้ใช้ชื่ออย่างใดอย่างหนึ่งดังต่อไปนี้
(1) “นมปรุ งแต่ง…….” หรื อ “นมปรุ งแต่งพร่ องมันเนย……หรื อ
“นมปรุ งแต่งพร่ องไขมัน…….” หรื อ “นมปรุ งแต่ง…….พร่ องมันเนย” หรื อ
“นมปรุ งแต่ง…….พร่ องไขมัน” หรื อ “นมปรุ งแต่งขาดมันเนย ……” หรื อ
“นมปรุ งแต่งขาดไขมัน…….” หรื อ “นมปรุ งแต่ง ……ขาดมันเนย”
หรื อ“นมปรุ งแต่ง…….ขาดไขมัน” (ความที่เว้นไว้ให้ระบุกลิ่นหรื อรสที่ปรุ งแต่ง
และสําหรับนมปรุ งแต่งชนิดเหลวให้ระบุกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 5 แล้วแต่กรณี )
สําหรับนมปรุ งแต่งชนิดเหลวที่ทาํ จากนํ้านมโคและนมปรุ งแต่งชนิดแห้ง
ทั้งนี้นมปรุ งแต่งชนิดแห้ง อาจระบุลกั ษณะของผลิตภัณฑ์เป็ นส่วนของชื่ออาหารด้วยก็ได้
เช่น นมผงปรุ งแต่ง นมปรุ งแต่งอัดเม็ด เป็ นต้น
(2) “นมคืนรู ปปรุ งแต่ง…….” หรื อ “นมคืนรู ปปรุ งแต่งพร่ องมันเนย……” หรื อ
“นมคืนรู ปปรุ งแต่งพร่ องไขมัน…….” หรื อ “นมคืนรู ปปรุ งแต่ง…….พร่ องมันเนย” หรื อ
“นมคืนรู ปปรุ งแต่ง…….พร่ องไขมัน” หรื อ “นมคืนรู ปปรุ งแต่งขาดมันเนย ……” หรื อ
“นมคืนรู ปปรุ งแต่งขาดไขมัน…….” หรื อ “นมคืนรู ปปรุ งแต่ง ……ขาดมันเนย” หรื อ
“นมคืนรู ปปรุ งแต่ง…….ขาดไขมัน”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุกลิ่นหรื อรสที่ปรุ งแต่งและกรรมวิธีฆ่าเชื้อตามข้อ 5 แล้วแต่กรณี )
สําหรับนมปรุ งแต่งชนิดเหลวที่ทาํ จากนมผงหรื อมีนมผงเป็ นส่วนผสม
(3) ชื่อทางการค้า การใช้ชื่อนี้ตอ้ งมีขอ้ ความตาม(1) หรื อ(2) กํากับชื่ออาหารด้วย
โดยจะอยูใ่ นบรรทัดเดียวกับชื่อทางการค้าก็ได้
และจะมีขนาดตัวอักษรต่างกับชื่อทางการค้าก็ได้ แต่ตอ้ งสามารถอ่านได้ชดั เจน
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206
第 14 項 乳飲料の表示は、表示に関
する保健省の告示に従って実行する。
ただし、第 3 項に示す乳飲料の食品名
に使用する場合を除き、この場合は以下
に示すいずれかの名称を使用する。
(1)牛乳および乾燥タイプの乳飲料から
得た液状タイプの乳飲料、さらに、乾燥
タイプの乳飲料については、“………乳
飲料”、又は“………不飽和乳脂肪乳飲
料”、又は“………不飽和脂肪乳飲料”、
又は“不飽和乳脂肪………乳飲料”、又
は“不飽和脂肪………乳飲料”、又は
“………無乳脂肪乳飲料”、又は
“………無脂肪乳飲料”、又は“無乳脂
肪………乳飲料”、又は“無脂肪………
乳飲料”(間隔が空いているところには、
調製するための香料又は味を示す。液
状タイプの乳飲料については、場合に
応じて、第 5 項に基づく殺菌方法を示
す)とし、食品名称の一部として製品の
状態を示しても良い。例えば、調製粉
乳、タブレット状の乳飲料などである。
(2)粉乳から得た、又は粉乳が一部混合
される液状タイプの乳飲料については、
“………調製乳飲料”、又は“………不
飽和乳脂肪調製乳飲料”、又は“………
不飽和脂肪調製乳飲料”、又は“不飽和
乳脂肪………調製乳飲料”、又は“不飽
和脂肪………調製乳飲料”、又は
“………無乳脂肪調製乳飲料”、又は
“………無脂肪調製乳飲料”、又は“無
乳脂肪………調製乳飲料”、又は“無脂
肪………調製乳飲料”(間隔が空いてい
るところには、調製するための香料又は
味を示し、場合に応じて、第 5 項に基づ
く殺菌方法を示す)とする。
(3)販売に係る名称について、その名称
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
は、食品名称の管理に関する(1)又は(2)
に従った内容としなければならない。そ
の際、販売に係る名称は、同一行に入る
ようにする。また、販売に係る名称と異な
る文字形状を有していても良いが、明確
に読むことができなければならない。
「乳製品」 第 267 号
表示に関する一般の告示に従う
「 食 品 添 第 281 号
加物」
表示に関する一般の告示に従う
「発酵乳」 第 289 号
ข้อ 16 การแสดงฉลากของนมเปรี้ ยว
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง
ฉลากเว้นแต่การใช้ชื่ออาหารของนมเปรี้ ยวและการแสดงข้อความสํา
หรับนมเปรี้ ยวบางชนิดให้ปฏิบตั ิ ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหารของนมเปรี้ ยว
(1.1) นมเปรี้ ยวตามข้อ 4(1) ให้ใช้ชื่ออาหารว่า “โยเกิร์ต” หรื อ “นมเปรี้ ยวโยเกิร์ต” สํา
หรับกรณี ที่ประสงค์จะใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยว” ต้องกํา กับชื่ออาหารด้วยข้อความว่า
“ชนิดโยเกิร์ต”
(1.2) นมเปรี้ ยวตามข้อ 4(2) ให้ใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยวแอซิ โดฟิ ลัส” สํา
หรับกรณี ที่ประสงค์จะใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยว” ต้องกํา กับชื่ออาหารด้วยข้อความว่า
“ชนิดแอซิ โดฟิ ลัส”
(1.3) นมเปรี้ ยวตามข้อ 4(3) ให้ใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยวเคเฟอร์” สํา
หรับกรณี ที่ประสงค์จะใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยว” ต้องกํา กับชื่ออาหารด้วยข้อความว่า
“ชนิดเคเฟอร์”
(1.4) นมเปรี้ ยวตามข้อ 4(4) ให้ใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยวคูมิส” สํา
หรับกรณี ที่ประสงค์จะใช้ชื่ออาหารว่า “นมเปรี้ ยว” ต้องกํา กับชื่ออาหารด้วยข้อความว่า
“ชนิดคูมิส”
(1.5) “นมเปรี้ ยว” สํา หรับนมเปรี้ ยวตามข้อ
4(5)การใช้ช่ืออาหารของนมเปรี้ ยวอาจใช้ช่ือทางการค้าได้ แต่ตอ้ งมีขอ้ ความตาม (1.1) (1.2)
(1.3)(1.4) หรื อ(1.5) แล้วแต่กรณี กํา กับชื่ออาหารด้วย
โดยจะแสดงอยูใ่ นบรรทัดเดียวกับชื่อทางการค้าก็ได้
และจะมีขนาดตัวอักษรต่างกับชื่อทางการค้าก็ได้ แต่ตอ้ งสามารถอ่านได้ชดั เจน
(2) นมเปรี้ ยวเคเฟอร์ และนมเปรี้ ยวคูมิส ต้องแสดงข้อความดังต่อไปนี้ดว้ ย
(2.1) “มีเอทธิลแอลกอฮอล์ไม่เกิน
…%“ (ความที่เว้นไว้ให้ระบุปริ มาณแอลกอฮอล์เป็ นร้อยละของนํ้าหนัก)
ด้วยตัวอักษรที่อ่านได้ชดั เจน บริ เวณเดียวกับชื่ออาหารหรื อเครื่ องหมายการค้า
(2.2) “เด็กและสตรี มีครรภ์ ไม่ควรรับประทาน” ด้วยตัวอักษรที่อ่านได้ชดั เจน
(3) นมเปรี้ ยวที่ผา่ นการฆ่าเชื้อหลังการหมักตามข้อ 6 ต้องแสดงข้อความ
“พาสเจอร์ ไรส์”หรอ“ยูเอชที” เป็ นส่วนหนึ่งของชื่ออาหารหรื อกํา กับชื่ออาหาร
แล้วแต่กรณี
第 16 項発酵乳のラベルの表示につい
ては保健省告示「表示について」に従う
が、発酵乳の食品名および一部の項目
は次に従うこと。
(1)発酵乳の食品名
(1.1)第 4 項(1)に従った発酵乳の名前
は「ヨーグルト」または「ヨーグルト発酵乳」
を使用すること。「発酵乳」 という語を使
用する場合、「ヨーグルトタイプ」と併記す
ること。
(1.2)第 4 項(2)に従った発酵乳の名前
は「アシドフィルス発酵乳」を使用するこ
と。なお、「発酵乳」という語を使用する場
合、「アシドフィルスタイプ」と併記するこ
と。
(1.3)第 4 項(3)に従った発酵乳の名前
は「ケフィア発酵乳」を使用すること。な
お、「発酵乳」という語を使用する場合、
「ケフィアタイプ」と併記すること。
(1.4) 第 4 項(4)に従った発酵乳の場
合、「クミス発酵乳」を使用すること。な
お、「発酵乳」という語を使用する場合、
「クミスタイプ」と併記すること。
(1.5)第 4 項(5)に従った「発酵乳」には
商業用の名称を使用してもよいが、
(1.1)(1.2)(1.3)(1.4)または(1.5)に従った
項目を商業用の名称と並列して表示し
なければならない。この際、文字の大き
さは商業用の名称と異なってもよいが、
明確に表示しなければならない。
(2)ケフィア発酵乳およびクミス発酵乳に
は次の項目を表示しなければならない。
(2.1)「エチルアルコール…%含有」(空
白にはエチルアルコールの重量のパー
センテージを表示すること。)という項目
を明確な文字で食品名または商業用の
名称のあたりに表示すること。
(2.2)「子供や妊婦は消費すべきではな
い。」といった項目を明確な文字で表示
すること。
(3)第 6 項に基づく発酵後に殺菌された
発酵乳については「パスチャライズ殺菌」
または「UHT」という文字を食品名の中
に入れか、食品名と併記すること。
U
U
「ステビオ 第 262 号
サイドお
よびステ
ビオサイ
ドを含む
食品」
U
ข้อ 5 การแสดงฉลากของสตีวิโอไซด์ที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร “สตีวิโอไซด์” โดยมีขอ้ ความว่า “สารสกัดจากหญ้าหวาน“ กํากับไว้
กรณี ที่เป็ นชื่อทางการค้าจะต้องแสดงข้อความว่า “สตีวิโอไซด์สารสกัดจากหญ้าหวาน”
กํากับด้วย
(2) เลขสารบบอาหาร
(3) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับสตีวิโอไซด์ที่ผลิตในประเทศ ชื่อ
และที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับสตีวิโอไซด์ที่นาํ เข้า แล้วแต่กรณี
สําหรับสตีวิโอไซด์ที่ผลิตในประเทศ
อาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(4) นํ้าหนักสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
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207
第 5 項消費者に販売されるステビオサイ
ドの表示は、タイ語で表示しなければな
らないが、外国語を併記してもかまわな
い。以下の事項を表示すること。
(1)食品名「ステビオサイド」。「ステビア
草からの抽出物質」という項目を併記す
ること。商品名を表示する場合は、「ステ
ビア草から抽出されたステビオサイド」と
いう注意書きを併記しなければならな
い。
(2)食品登録番号。
国内で製造されたステビオサイドについ
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
(5) เดือนและปี ที่ผลิต หรื อ วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ วันเดือนและ
ปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” หรื อ “หมดอายุ” หรื อ
“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ยแล้วแต่กรณี และแสดงวันเดือนปี เรี ยงตามลําดับ
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(6) วิธีการใช้
(7) ข้อความว่า “ใช้ให้ความหวานแทนนํ้าตาล” ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ย
กว่า 3 มิลลิเมตร กํากับชื่ออาหาร
(8) ข้อความว่า “ใช้สาํ หรับผูใ้ หญ่เท่านั้น”
ข้อ 6 การแสดงฉลากของสตีวิโอไซด์ที่มิได้จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย
เว้นแต่สตีวิโอไซด์ที่นาํ เข้าอาจแสดงข้อความเป็ นภาษาอังกฤษก็ได้และต้องมีขอ้ ความแสดง
รายละเอียดตามข้อ 5(1)(2)(3)(4)(5) และ (7) รวมทั้งข้อความว่า
“ใช้ผสมอาหารสําหรับผูท้ ี่ตอ้ งการควบคุมนํ้าหนักเท่านั้น”
ด้วยขนาดตัวอักษรเห็นได้ชดั เจนด้วย
ข้อ 7 การแสดงฉลากของอาหารที่มีส่วนผสมของสตีวิโอไซด์
นอกจากจะต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 121(พ.ศ.2532) เรื่ อง
อาหารสําหรับผูท้ ่ีตอ้ งการควบคุมนํ้าหนัก ลงวันที่ 23 พฤษภาคม พ.ศ.2532
แล้วจะต้องแสดงข้อความว่า “ใช้สตีวิโอไซด์ สารสกัดจากหญ้าหวาน”
ด้วยขนาดตัวอักษรเห็นได้ชดั เจนด้วย
ては、製造業者または小分け(3)包装し
た業者の名前および住所。輸入されたス
テビオサイドについては輸入業者の名
前および住所、製造国名。国内で製造
されたステビオサイドには、製造業者ま
たは小分け包装した業者の本社の名前
および住所を表示してもかまわない。
(4)メトリック法による正味の重量。
(5)製造した年月または消費期限の年月
日または食品が品質または規格を保持
できる年月日。それぞれ、「製造」、「消
費期限」、「~までに消費すること」という
言葉を併記すること。日、月、年の順に
記し、月の表記は文字で表してもかまわ
ない。
(6)使用方法。
(7)「砂糖代替甘味料として使用」という
言葉を、3 ミリ以上の高さの文字で食品
名に併記すること。
(8)「使用は大人に限る」と表記すること。
第 2 項消費者に販売されないステビオ
サイドの表示は、タイ語で表記しなけれ
ばならないが、輸入されたステビオサイド
については英語で表示してもかまわな
い。第 5 項の(1)(2)(3)(4)(5)(7)を
表示し、「使用は、体重管理を必要とす
る人のための食品に混ぜる場合に限る」
という注意書きもはっきりと読み取れる大
きさの文字で記すこと。
第 3 項ステビオサイドを成分に含む食
品の表示については、表示に関する保
健省告示および 1989 年 5 月 23 日付
の保健省告示第 121 号(1989 年)「体
重管理を必要とする人のための食品に
ついて」に従うほかに、「ステビア草から
抽出したステビオサイドを使用」という表
示をはっきりと読み取れる大きさの文字
で記すこと
2.品質規格管理食品
食品名
関連告示
U
「 ビ タ ミ ン 第 150 号
添加米」
U
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 6 การแสดงฉลากของข้าวเติมวิตามิน ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
6.1 ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525) เรื่ อง ฉลากลงวันที่ 29
เมษายน พ.ศ.2525 ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่
95(พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก (ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 ยกเว้นข้อ 3
6.2 ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
6.2.1 ชื่ออาหาร
6.2.2 เครื่ องหมายการได้รับอนุญาตให้ใช้ฉลาก
6.2.3 ชื่อและที่ต้งั ของสถานที่ผลิต หรื อของสถานที่แบ่งบรรจุ แล้วแต่กรณี
6.2.4 ปริ มาณสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
6.2.5 ค่าพลังงานและปริ มาณสารอาหารต่อข้าวสาร 100 กรัม
(ก) ค่าพลังงาน
(ข) คาร์ โบไฮเดรต
(ค) โปรตีน
(ง) ไขมัน
(จ) วิตามิน อย่างน้อยต้องแสดงตามชนิดที่กาํ หนดไว้ใน 3.1 และวิตามินอื่นถ้ามีการเติม
(ฉ) เกลือแร่ ถ้ามีการเติม
6.2.6 คําแนะนําในการใช้ดว้ ยข้อความว่า "ไม่ควรล้างนํ้าเพื่อไม่ให้วิตามินสูญหาย" และ
"เก็บในที่แห้งและไม่ถูกแสงแดด"
6.2.7 เดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความ "ผลิต" กํากับไว้ดว้ ย หรื อเดือนและปี ที่ผลิต
โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" และ เดือนและปี ที่แบ่งบรรจุ โดยมีขอ้ ความว่า "แบ่งบรรจุ"
กํากับไว้
ด้วย กรณี ที่เป็ นการผลิตโดยการแบ่งบรรจุ แล้วแต่กรณี
第 6 項 ビタミン添加米の表示について
は次のように従うこと。
6.1 第 3 項を除き、1982 年 4 月 29 日
付け保健省告示第 68 号(1982 年)「表
示について」、および 1985 年 9 月 30
日付け保健省告示第 95 号(1985 年)
「表示について」(第 2 版)に従うこと。
(注:現在は第 194 号、第 252 号に従
う。)
6.2 タイ語でラベルを表示しなければな
らないが、外国語が併記されていてもよ
い。ただし、少なくとも次の詳細が表示さ
れていなければならない。
6.2.1 食品名
6.2.2 表示使用許可を取得したことを示
すロゴ
6.2.3 製造場所または梱包場所の名前
および住所を場合に応じて表示するこ
と。
6.2.4 メトリック法による食品の正味の重
量
6.2.5 コメ 100g 当たりのエネルギー量
および栄養価
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食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
6.2.8 เดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า"ควรบริ โภคก่อน" (a)エネルギー量
กํากับไว้ดว้ ย
(b)炭水化物
(c)たんぱく質
(d)脂質
(e)ビタミン、少なくとも 3.1 で規定した種
類のビタミンまた、その他のビタミンを添
加している場合はそのビタミンを表示す
ること。
(f) 添加していれば、ミネラル塩
6.2.6「ビタミンを流出させないために、洗
わないほうがよい。」や「乾燥した場所で
直射日光を避けて保管してください。」と
いった注意書きを表示すること。
6.2.7 製造年月または製造年月日を「製
造」、梱包年月を「梱包」と書いて表示す
ること。
6.2.8 品質保持期限の年月を「までに消
費すべきである。」と書いて表示するこ
と。
「食卓塩」 第 153 号
ข้อ 4 การแสดงฉลากของเกลือบริ โภค
ให้ได้รับการยกเว้นไม่ตอ้ งปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 68 (พ.ศ.2525)
เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 29 เมษายน พ.ศ.2525
ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข ฉบับที่ 95 (พ.ศ.2528) เรื่ อง ฉลาก
(ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 กันยายน พ.ศ.2528 แต่ตอ้ งมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย
โดยจะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้ และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด
ดังต่อไปนี้
4.1 ชื่ออาหาร
4.2 ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย แล้วแต่กรณี
4.3 เดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า "ผลิต" กํากับไว้ดว้ ย
4.4 เดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า "ควรบริ โภคก่อน"
กํากับไว้ดว้ ย
4.5 นํ้าหนักสุทธิเป็ นระบบเมตริ ก
4.6 ข้อความว่า "ควรเก็บในที่ร่มและแห้ง"
第 4 項 食卓塩のラベルの表示につい
ては、1982 年 4 月 29 日付け保健省告
示第 68 号(1982 年)「表示について」、
および 1985 年 9 月 30 日付け保健省
告示第 95 号(1985 年)「表示について」
(第 2 版)(注:現在は第 194 号、第 252
号)に従い表示しなくてもよいが、少なく
とも次の詳細をタイ語で表示しなければ
ならない。なお、外国語が併記されてい
てもよい。
4.1 食品名
4.2 製造場所または梱包場所の名前お
よび住所
4.3 製造年月を「製造」と書いて表示す
ること。
4.4 品質保持期限年月を「までに消費す
べきである。」と書いて表示すること。
4.5 メトリック法による正味の重量
4.6「風通しのよい乾燥した場所で保管
すること」の項目を表示すること。
ミ ネ ラ ル 第 195 号
塩を使っ
た飲料
ข้อ 7 การแสดงฉลากของเครื่ องดื่มเกลือแร่
(1) ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
(2) ต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้ดว้ ยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 2
มิลลิเมตร เห็นได้ชดั เจนในกรอบสี่ เหลี่ยม สี แดง พื้นขาว
(2.1) เด็กและทารกไม่ควรรับประทาน
(2.2) เฉพาะผูสู้ญเสี ยเหงื่อจากการออกกําลังกาย
(2.3) ไม่ควรรับประทานเกินวันละ …… หน่วย
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุจาํ นวนหน่วยที่ควรบริ โภค
ทั้งนี้จาํ นวนดังกล่าวเมื่อรวมกันแล้วจะต้องไม่เกินวันละ 1ลิตร)
第 7 項ミネラル塩を使った飲料の表示
について
(1)保健省告示「ラベルについて」の記載
に基づいて行うこと。
(2)次の詳細を高さ 2mm以上の文字
で、赤い線の四角の枠内に白の背景で
表示しなければならない。
(2.1)幼児および乳児は消費すべきでは
ない。
(2.2)運動で汗を流した大人の消費に限
る。
(2.3)1 日に.....単位以上消費するべきで
はない。(空白の部分には、消費に適し
た量を記載すること。その際、1 日の消
費量が 1ℓを超えてはならない。)
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第 196 号、
第 277 号
「茶」
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ข้อ 10 การแสดงฉลากของชา ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง
ฉลากและฉลากของชาปรุ งสําเร็ จพร้อมบริ โภคชนิดเหลวตามข้อ 3(3) ต้องแสดงข้อความ
"มีกาเฟอีน..….. มิลลิกรัมต่อ 100 มิลลิลิตร" (ความที่เว้นไว้ให้แสดงปริ มาณกาเฟอีน)
ด้วยตัวอักษรสี เข้มเส้น ทึบ ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 2 มิลลิเมตร
ที่อ่านได้ชดั เจนอยูใ่ นกรอบพื้นสี ขาว บริ เวณ
เดียวกับชื่ออาหารหรื อเครื่ องหมายการค้า
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209
第 10 項茶のラベルの表示は保健省告
示「表示について」に従うこと。また、第 3
項(3)に基づくすぐにそのままで飲むこと
ができる液体の茶については、「100ml
当たりに含有するカフェイン.....mg」(空
白にはカフェインの量を記載すること。)
という項目を白色の背景の枠内に 2mm
以上の高さの明確な文字で食品名また
は商標のあたりに表示しなければならな
い。(第 277 号で修正)
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食品名
関連告示
「 コ ー ヒ 第 197 号、
ー」
第 276 号
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 14 การแสดงฉลากของกาแฟ ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง
ฉลาก และฉลากของกาแฟพร้อมบริ โภคชนิดเหลวตามข้อ 3 วรรคสอง ต้องแสดงข้อความ
"มีกาเฟอีน …… มิลลิกรัมต่อ 100 มิลลิลิตร" (ความที่เว้นไว้ให้แสดงปริ มาณกาเฟอีน)
ด้วยตัวอักษรสี เข้มเส้น ทึบ ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 2 มิลลิเมตร
ที่อ่านได้ชดั เจนอยูใ่ นกรอบพื้นสี ขาวบริ เวณเดียวกับชื่ออาหารหรื อเครื่ องหมายการค้า
第 14 項コーヒーのラベルの表示は保健
省告示「表示について」に従うこと。ま
た、第 3 項に基づくすぐにそのままで飲
むことができる液体のコーヒーについて
は、「100ml当たりに含有するカフェイ
ン.....mg」(空白にはカフェインの量を記
載すること。)という項目を白色の背景の
枠内に 2mm以上の高さの明確な文字
で食品名または商標のあたりに表示しな
ければならない。(第 276 号で修正)
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「 密 閉 容 第 198 号
器に詰め
られた豆
乳」
表示に関する一般の告示に従う
「天然ミネ 第 199 号
ラル水」
ข้อ 8 การแสดงฉลากของนํ้าแร่ ธรรมชาติ
(1) ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
เว้นแต่การใช้ช่ือนํ้าแร่ ธรรมชาติให้ปฏิบตั ิ ดังนี้
(1.1) ชื่อของนํ้าแร่ ธรรมชาติ
ให้แสดงแหล่งที่มาของนํ้าแร่ ตามธรรมชาติน้ นั โดยอาจจะมีชื่อทางการค้าประกอบชื่อด้วยห
รื อไม่ก็ได้ และกํากับด้วยชื่อที่แสดงการปรับปริ มาณก๊าซของนํ้าแร่ ธรรมชาติ
ตามมาตรฐานอาหาร เอฟ เอ โอ/ดับบลิว เอช โอ, โคเด็กซ์ (Joint FAO/WHO, Codex)
ว่าด้วยเรื่ อง นํ้าแร่ ธรรมชาติ และฉบับที่ได้แก้ไขเพิ่มเติม
(2) แสดงชนิดของแร่ ธาตุที่สาํ คัญ
(3) แสดงวัตถุประสงค์ในการผ่านกรรมวิธีตามข้อ 4(2) (ถ้ามี)
(4) แสดงคําเตือนซึ่ งมีขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 2 มิลลิเมตร
เห็นได้ชดั เจนในกรอบสี่ เหลี่ยมสี แดงพื้นขาว ดังต่อไปนี้ ”มีฟลูออไรด์”
สําหรับนํ้าแร่ ธรรมชาติท่ีมีปริ มาณฟลูออไรด์มากกว่า 1 มิลลิกรัม ต่อนํ้าแร่ ธรรมชาติ 1 ลิตร
และต้องเพิ่มคําเตือน “ผลิตภัณฑ์น้ ีไม่เหมาะสําหรับทารกและเด็กที่อายุต่าํ กว่า 7 ปี ”
สําหรับนํ้าแร่ ธรรมชาติท่ีมีปริ มาณฟลูออไรด์มากกว่า 2มิลลิกรัม ต่อนํ้าแร่ ธรรมชาติ 1 ลิตร
(5) ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย มีลกั ษณะถาวรปรากฏให้เห็นชัดเจนที่ภาชนะบรรจุ
ซึ่ งมิใช่ฝาของภาชนะบรรจุ แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
U
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第 8 項天然ミネラル水のラベルの表示
について
(1)保健省告示「表示について」に従う
が、天然ミネラル水の名前は次のように
従う。
(1.1)天然ミネラル水の名前は商業用の
名称の中に入れても入れなくてもいい
が、水源名を表示すること。また、
FAO/WHOの‘Codexの基準に基づき天
然ミネラル水のガスの量も表示すること。
(2)主要なミネラルの種類を表示するこ
と。
(3)第 4 項(2)に基づく処理方法の目的
を表示すること(あれば)
(4)フッ素が 1ℓにつき 1 ㎎以上含まれて
いる天然ミネラル水には「フッ素含有」、
フッ素が 1ℓにつき 2mg以上含まれてい
る天然ミネラル水には「この商品は乳児
や 7 歳以下の子供には適していない。」
といった注意書きを白地の赤い線で囲っ
た枠内に 2mm以上の高さの文字で表
示すること。
(5)タイ語で容器の蓋ではない部分に明
確に表示しなければならないが、外国語
が併記されていてもよい。
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「 一 部 の 第 201 号
ソース」
表示に関する一般の告示に従う
「 大 豆 プ 第 202 号、
ロ テ イ ン 第 248 号
の 発酵 ま
たは加水
分解から
得られる
調 味 製
品」
表示に関する一般の告示に従う
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210
食品名
関連告示
第 203 号
「魚醤」
タイ語原文
ข้อ 10 การแสดงฉลากของนํ้าปล
(1) ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
เว้นแต่การใช้ช่ือนํ้าปลาให้ปฏิบตั ิ ดังนี้
(1.1) นํ้าปลาตามข้อ 3(1) ต้องใช้ช่ือว่า “นํ้าปลาแท้”
(1.2) นํ้าปลาตามข้อ 3(2) ต้องใช้ช่ือว่า “นํ้าปลาจาก ……”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดของสัตว์อื่นที่ทาํ นํ้าปลา) หรื อ “นํ้าปลาจาก ……%
ผสมกับนํ้าปลาแท้…….%”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดของสัตว์อื่นที่ทาํ นํ้าปลาและปริ มาณที่ผสม) หรื อ
“นํ้าปลาจาก……….% ผสมกับนํ้าปลาจาก ………..%”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดของสัตว์ที่ทาํ นํ้าปลาและปริ มาณที่ผสม) แล้วแต่กรณี
(1.3) นํ้าปลาตามข้อ 3(3) นอกจากจะต้องใช้ชื่อว่า “นํ้าปลาผสม” แล้วกรณี
ที่เป็ นนํ้าปลาผสมที่ทาํ จากสัตว์อ่ืนต้องมีขอ้ ความว่า “ทําจากนํ้าปลาจาก…….”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชนิดของสัตว์อื่นที่ทาํ นํ้าปลา) กํากับชื่อไว้ดว้ ย
(2) ให้แสดงข้อความ “ใช้เกลือโพแทสเซี ยมคลอไรด์ไม่เหมาะสําหรับผูป้ ่ วยโรค
ไต” ด้วยตัวอักษรเส้น ทึบสี แดง ขนาดไม่เล็กกว่า 2 มิลลิเมตร
กรณี ที่มีการใช้เกลือโพแทสเซี ยมคลอไรด์
(3) นํ้าปลาที่ใช้วตั ถุท่ีให้ความหวานแทนนํ้าตาล ต้องแสดงข้อความ “ใช้
……เป็ นวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาล”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทน
นํ้าตาลที่ใช้) ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 2 มิลลิเมตร
สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนของฉลาก
(4) ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาประกาศกําหนด(ถ้ามี)
日本語仮訳
第 10 項魚醤のラベルの表示について
(1)保健省告示「表示について」に従うこ
と。ただし、魚醤の名前の使用は次のよ
うにすること。
(1.1)第 3 項(1)に基づく魚醤は「本物の
魚醤(ナンプラー・テー)という名前を使用
すること。」
(1.2)魚以外の水棲動物から作られた魚
醤については「.....から作られた魚醤(ナ
ンプラー・チャーク.....)」(.....の部分には
水棲動物の名前を表示する)または
「.....%と本物の魚醤..... %を混ぜた魚
醤(ナンプラー・チャーク.....パソムカッ
プ・ナンプラーテー.....%)」あるいは
「.....%を混ぜた..... %から作られた魚醤
(ナンプラー)(パソム・カップ・ナンプラ
ー.....%)」(.....の部分には魚醤の製造
に使用した水棲動物の種類と混ぜた量
をパーセンテージで表示する)といった
名前を使用すること。
(1.3)第 3 項 3 に基づく魚醤については
「調製魚醤」という名前を使用し、さらに
魚以外の水棲動物から作られたものに
ついては「……からできた魚醤(タム・チ
ャークナンプラー…..)(空白の部分には
魚醤の製造に使用した水棲動物の種類
を表示すること。)」と表示すること。
(2)塩化カリウムを使用している場合は、
「塩化カリウムを使用しているため、腎臓
病患者には適切ではない。」という項目
の表示を 2mm以上の高さの赤い文字
に下線を引き、明確に表示すること。
(3)砂糖の代わりとなる甘味料を使用して
いる魚醤は「…….を砂糖の代わりとして
使用」(空白の部分には砂糖の代わりと
なる甘味料の名前を表示すること)という
項目を 2mm以上の高さで、背景の色と
異なる色で明確に表示しなければならな
い。
(4)食品医薬品局が告示で表示するよう
規定した項目
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第 204 号
表示に関する一般の告示に従う
第 205 号
表示に関する一般の告示に従う
「 バ タ ー 第 206 号
油」
表示に関する一般の告示に従う
「マーガリ 第 207 号
ン」
表示に関する一般の告示に従う
「 ク リ ー 第 208 号
ム」
表示に関する一般の告示に従う
「酢」
「油脂」
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第 209 号
表示に関する一般の告示に従う
「半インス 第 210 号
タント食
品」
表示に関する一般の告示に従う
「 ハ チ ミ 第 211 号
ツ」
表示に関する一般の告示に従う
「 密 閉 容 第 213 号
器に詰め
られたジ
ャム、ゼリ
ー および
マーマレ
ード」
表示に関する一般の告示に従う
「チーズ」
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211
食品名
関連告示
タイ語原文
「ギー」
第 226 号
表示に関する一般の告示に従う
「バター」
第 227 号
表示に関する一般の告示に従う
「 ピ ー タ 第 236 号
ン」
表示に関する一般の告示に従う
「 ハ ー ブ 第 280 号
ティー」
表示に関する一般の告示に従う
「 補 助 食 第 293 号、
品」
第 309 号
ข้อ 10 การแสดงฉลากของผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร โดยมีคาํ ว่า “ผลิตภัณฑ์เสริ มอาหาร”
เป็ นส่วนหนึ่งของชื่ออาหารหรื อกํากับชื่ออาหาร
(2) เลขสารบบอาหาร
(3) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูน้ าํ เข้า แล้วแต่กรณี ดงั นี้
(3.1) สําหรับอาหารที่ผลิตในประเทศ
ให้แสดงชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
ทั้งนี้อาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุแทนก็ได้
(3.2) สําหรับอาหารที่นาํ เข้า ให้แสดงชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิต
(4) ปริ มาณของผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่บรรจุ แล้วแต่กรณี ดังนี้
(4.1) ผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่อยูใ่ นรู ปเม็ดหรื อแคปซูล ให้แสดงจํานวนบรรจุ
(4.2) ผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(4.3) ผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่เป็ นของแข็งหรื ออื่นๆ ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(5) ชื่อและปริ มาณของส่วนประกอบสําคัญของผลิตภัณฑ์เสริ มอาหาร
และส่วนประกอบที่มีการกล่าวอ้างสรรพคุณ คุณประโยชน์
ในฉลากของผลิตภัณฑ์เสริ มอาหาร
(6) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(7) ข้อความว่า “เจือสี ธรรมชาติ” หรื อ “เจือสี สงั เคราะห์” ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(8) ข้อความว่า “แต่งกลิ่นธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ”
“แต่งกลิ่นสังเคราะห์”“แต่งรสธรรมชาติ” หรื อ “แต่งรสเลียนธรรมชาติ” ถ้ามีการใช้
แล้วแต่กรณี
(9) ข้อความชัดเจนว่า “ควรกินอาหารหลากหลาย ครบ 5 หมู่ ในสัดส่วน
ที่เหมาะสมเป็ นประจํา” และ ข้อความด้วยตัวอักษรหนาทึบ
สี ของตัวอักษรตัดกับสี ของพื้นกรอบ ว่า “ไม่มีผลในการป้ องกัน หรื อรักษาโรค
(10) คําแนะนําในการใช้
(11) คําแนะนําในการเก็บรักษา (ถ้ามี)
(12) วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี
สําหรับผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่เก็บไว้ได้ไม่เกิน 90 วัน
เดือนและปี ที่ผลิตและเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
เดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี
สําหรับผลิตภัณฑ์เสริ มอาหารที่เก็บไว้ได้เกิน 90 วัน โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” “หมดอายุ”
หรื อ“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย แล้วแต่กรณี
และแสดงวันเดือนปี เรี ยงตามลําดับการแสดงข้อความตาม(12)
ไว้ท่ีดา้ นล่างของภาชนะบรรจุ
ต้องมีขอ้ ความที่ฉลากระบุตาํ แหน่งที่แสดงข้อความดังกล่าวด้วย
(13) คําเตือนการบริ โภคผลิตภัณฑ์เสริ มอาหาร
ตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง การกล่าวอ้างทางสุขภาพ (Health claim)
และคําเตือนการบริ โภคอาหาร
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212
日本語仮訳
第 10 項消費者に直接販売される補助
食品のラベルの表示はタイ語で表示し
なければならないが、外国語が併記され
ていてもよい。また、次の詳細を表示し
なければならない。
(1)「補助食品」という言葉を食品名の一
部に用いた食品名
(2)食品登録番号
(3)製造業者または輸入業者の名前およ
び住所を場合に応じ次のように表示する
こと。
(3.1)国内で製造されたものについては
製造業者または梱包業者の名前および
住所を表示すること。なお、この場合製
造業者または梱包業者の本社の名前お
よび住所の表示でもよい。
(3.2)輸入されたものの場合、輸入業者
の名前および住所ならびに製造国名を
表示すること。
(4)包装された補助食品の量を次のよう
に表示すること。
(4.1)粒状またはカプセルタイプの補助
食品の場合、個数を表示すること。
(4.2)液体の補助食品の場合、正味の体
積を表示すること。
(4.3)固体またはその他の形状の補助食
品の場合、正味の重量を表示すること。
(5)補助食品の主原料の名前および量、
補助食品に記載された効能
(6)使用している場合は「防腐剤を使用」
の項目を表示すること。
(7)使用している場合は「天然の着色料
を使用」または「合成着色料を使用」の
項目を場合に応じで表示すること。
(8)使用している場合は、「天然香料使
用」、「天然模倣香料使用」、「合成香料
使用」、「天然調味料使用」、「天然模倣
調味料使用」などを場合に応じて表示。
(9)「食品から得ることができる栄養素は
毎日の 5 食の食事から摂取するべきで
ある。」という項目を明確に表示し、「病気
の予防や治療に効果はない。」という項
目を背景と異なる色の太字で表示するこ
と。(第 309 号)
(10)使用方法
(11)保存方法(あれば)
(12) 90 日以上保存することができない
補助食品については消費期限または品
質保持期限の年月日を、90 日以上保
存することができる補助食品について
は、製造年月日および消費期限または
品質保持期限の年月を「製造」、「消費
期限」、「までに消費すること」と書いて表
示すること。
(13)補助食品の消費に関する注意書き
を保健省告示食品の Health Claim と
注意書きについてに基づき表示するこ
と。
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
「ロイヤル 第 294 号
ゼリーお
よびロイ
ヤルゼリ
ー製品」
表示に関する記載なし
「ピーナッ 第 23 号、
ツ油」
第 233 号
ข้อ 8 การแสดงฉลากของนํ้ามันถัว่ ลิสง
(1) ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
(2) ให้แสดงคําว่า “นํ้ามันถัว่ ลิสงธรรมชาติ ” หรื อ “นํ้ามันถัว่ ลิสงผ่านกรรมวิธี” หรื อ
“นํ้ามันถัว่ ลิสงธรรมชาติผสมนํ้ามัน ….” หรื อ “หรื อนํ้ามันถัว่ ลิสงผ่านกรรมวิธีผสมนํ้ามัน
….” ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 5 มิลลิเมตร ใต้ช่ือทางการค้าของนํ้ามันนั้น
(3) ให้แสดงชนิด วิธีที่ผลิต และอัตราส่วนของนํ้ามันอื่น
หรื อไขมันที่ผสมในนํ้ามันถัว่ ลิสงด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 3 มิลลิเมตร
ถัดจากข้อความที่ตอ้ งระบุตาม (2)
(4) ให้แสดง วันเดือนปี ที่ผลิตจากโรงงานที่ผลิต และ วันเดือนปี ที่แบ่งบรรจุ ด้วย
สําหรับอาหารที่นาํ เข้ามาแบ่งบรรจุในประเทศ
第 8 項 ピーナッツ油のラベルの表示に
ついて
(1)保健省告示「表示について」に従い
表示すること。
(2)「天然ピーナッツ油」または「加工処
理をしたピーナッツ油」あるいは「~油脂
を配合したピーナッツ油」並びに「~油
で処理したピーナッツ油」の項目を
5mm 以上の文字で余白の部分に油の
名前を入れて表示すること。
(3)油の種類、製造方法、ピーナッツ油
に含まれるその他の油のパーセンテー
ジを 3mm 以上の文字で(1)の項目の下
に表示すること。
(4)国内の工場で製造されたものは製造
年月日、輸入され、国内で梱包されたも
のについては梱包年月日を表示するこ
と。
「 パ ー ム 第 56 号、
油」
第 234 号
表示に関する一般告示に従う
「ココナツ 第 57 号、
油」
第 235 号
表示に関する一般告示に従う
U
U
U
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第 61 号、
第 135 号、
第 220 号、
第 256 号、
第 284 号
表示に関する一般告示に従う
第 78 号、
第 137 号、
第 254 号
ข้อ 13 การแสดงฉลากของนํ้าแข็ง ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(1) ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก ยกเว้นข้อ3 และข้อ 5
ของประกาศกระทรวงสาธารณสุข(ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543 เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 19กันยายน
พ.ศ.2543 ซึ่ งแก้ไขเพิ่มเติมโดยประกาศกระทรวงสาธารณสุข (ฉบับที่ 252) พ.ศ.2545 เรื่ อง
ฉลาก (ฉบับที่ 2) ลงวันที่ 30 พฤษภาคม พ.ศ.2545 ให้ปฏิบตั ิตามประกาศนี้
(2) ฉลากของนํ้าแข็งที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(2.1) ชื่ออาหาร(ถ้ามี)
(2.2) เลขสารบบอาหาร
(2.3) ข้อความว่า “นํ้าแข็งใช้รับประทานได้” ด้วยตัวอักษรสี น้ าํ เงิน
(2.4)
ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับนํ้าแข็งที่ผลิตในประเทศชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ
เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับนํ้าแข็งนําเข้า แล้วแต่กรณี
ทั้งนี้สาํ หรับนํ้าแข็งที่ผลิตในประเทศอาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อข
องผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(2.5) นํ้าหนักสุทธิเป็ นระบบเมตริ ก
(3) ฉลากของนํ้าแข็งที่มิได้จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยเว้นแต่น้ าํ แข็งที่นาํ เข้าอาจแสดงข้อความเป็ นภาษาอังกฤษก็ได้
และอย่างน้อยต้องมีขอ้ ความดังต่อไปนี้
(3.1) ชื่ออาหาร(ถ้ามี)
(3.2) ข้อความว่า “นํ้าแข็งใช้รับประทานได้” ด้วยตัวอักษรสี น้ าํ เงิน
หรื อ“นํ้าแข็งใช้รับประทานไม่ได้” ด้วยตัวอักษรสี แดง แล้วแต่กรณี
(3.3)
ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับนํ้าแข็งที่ผลิตในประเทศชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ
เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับนํ้าแข็งนําเข้า แล้วแต่กรณี
ทั้งนี้สาํ หรับนํ้าแข็งที่ผลิตในประเทศอาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อข
องผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
「密閉容
器に詰め
られた飲
用水」
U
U
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「氷」
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213
第 13 項氷の表示は次の通り実施するも
のとする。
(1)表示に関する保健省告示に従う。
2002 年 5 月 30 日付の保健省告示第
252 号(2002 年)「表示について(第 2
版)」により補足改定された 2000 年 9 月
19 日付の保健省告示第 194 号(2000
年)「表示について」の第 3 項および第
5 項については例外とし、当告示に従う
ものとする。
(2)消費者に販売される氷のラベルはタ
イ語で表示しなければならないが、外国
語で併記してもかまわない。以下の事項
を表示すること。
(2.1)食品名(あれば)
(2.2)食品登録番号。
(2.3)青い文字で「食用可能な氷」と表記
すること。
(2.4)国内で製造された氷については、
製造業者または小分け包装した業者の
名前および住所。輸入された氷につい
ては輸入業者の名前および住所、製造
国名。国内で製造された氷には、製造
業者または小分け包装した業者の本社
の名前および住所を表示してもかまわな
い。
(2.5)メトリック法による正味の重量。
(3)消費者に販売されない氷のラベルは
タイ語で表示しなければならないが、輸
入された氷については英語で表示して
もかまわない。少なくとも以下の事項を
表示すること。
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
(3.1)食品名(あれば)
(3.2)場合に応じて、青い文字で「食用可
能な氷」または赤い文字で「食用可能で
ない氷」と表記すること。
(3.3)国内で製造された氷については、
製造業者または小分け包装した業者の
名前および住所。輸入された氷につい
ては輸入業者の名前および住所、製造
国名。国内で製造された氷には、製造
業者または小分け包装した業者の本社
の名前および住所を表示してもかまわな
い。
「 チ ョ コ レ 第 83 号
ート」
ข้อ 13 ฉลากของช็อกโกแลตตามข้อ 2 ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้ เว้น
แต่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาจะยกเว้นให้ไม่ตอ้ งระบุขอ้ ความใดข้อความหนึ่ง
(1) ชื่อของช็อกโกแลต
(2) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
แล้วแต่กรณี ชอ็ กโกแลตที่ผลิตในประเทศอาจแสดงสํานักงานแห่งใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของ
ผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้ ในกรณี ท่ ี
นําเข้าให้แสดงประเทศผูผ้ ลิตด้วย
(3) ปริ มาณสุทธิของช็อกโกแลต เป็ นระบบเมตริ ก
(ก) ช็อกโกแลตที่เป็ นผงหรื อแห้งหรื อก้อน ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) ช็อกโกแลตที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(ค) ช็อกโกแลตที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว
อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
(4) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
และให้เรี ยงตามลําดับปริ มาณจากมากไปน้อย
(5) เดือนและปี ที่ผลิต หรื อ วันเดือนและปี ที่หมดอายุการใช้ โดยมีขอ้ ความว่า“ผลิต” หรื อ
“หมดอายุ” แล้วแต่กรณี กาํ กับไว้ดว้ ย
(6) คําแนะนําการเก็บรักษา ถ้ามี
(7) วิธีปรุ งเพื่อรับประทาน ถ้ามี
ช็อกโกแลตที่มีเนื้อที่ของฉลากทั้งแผ่นน้อยกว่า 35 ตารางเซนติเมตร อาจไม่แสดง
ข้อความตามที่กาํ หนดใน(3)(4)(6) และ(7) ก็ได้
แต่ตอ้ งแสดงไว้ที่หีบห่อของภาชนะที่บรรจุชอ็ กโกแลต
第 13 項 第 2 項に従ったチョコレートで
消費者に直接販売されるものはタイ語で
ラベルを表示しなければならないが、外
国語が併記されていてもよい。また、食
品医薬品局の表示をしなくてもよいと指
示をしない限りは次の項目を表示をしな
ければならない。
(1)チョコレート名
(2)製造場所または梱包場所の名前およ
び住所。なお、国内で製造されたチョコ
レートについては製造場所または梱包
場所の本社の名前および住所でもよ
い。輸入されたチョコレートの場合、製造
国も表示しなければならない。
(3)メトリック法によるチョコレートの正味
の重量
(a)メトリック法によるチョコレートの正味
の重量
(b)メトリック法による固体のチョコレート
の正味の重量
(c)メトリック法による液体状のチョコレート
の正味の体積
(d)トリック法による半固体、半液体のチョ
コレートの正味の重量または体積
(4)重量に対する主要成分のおよそのパ
ーセンテージを多いものから順に表示す
ること。
(5)製造年月日または消費期限の年月
日を「製造」または「消費期限」などと書い
て表示すること。
(6)あれば適切な保存方法
(7)あれば調理方法
チョコレートのラベルの全体の面積が
35cm2 以下のものについては、(3)、
(4)、 (6)、 (7)を表示しなくてもよいが、チ
ョコレートの外装箱には表示しなければ
ならない。
「リキュー 2009 年 11
ル」
月 4 日付け
保健省告示
(第 272 号、
第 275 号の
取り消し)
ข้อ 5 การแสดงฉลากของสุรา ให้ได้รับยกเว้นไม่ตอ้ งปฏิบตั ิตามประกาศ
กระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก และให้ปฏิบตั ิตามประกาศฉบับนี้
ข้อ 6 ฉลากของสุรา ต้องแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ข้อความบนฉลากตามประกาศกระทรวงการคลังว่าด้วยเรื่ อง วิธีการ
บริ หารงานสุรา หรื อประกาศกรมสรรพสามิตว่าด้วยเรื่ อง
หลักเกณฑ์วิธีการและเงื่อนไขว่าด้วยการขออนุญาตและการออกใบอนุญาตให้นาํ สุราเข้ามา
ในราชอาณาจักร ที่ออกตามกฎหมายว่าด้วยสุรา
(2) ข้อความ “คําเตือน : ห้ามจําหน่ายสุราแก่บคุ คลซึ่ งมีอายุต่าํ กว่า20 ปี บริ บูรณ์ :
การดื่มสุราทําให้ความสามารถในการขับขี่ยานพาหนะลดลง : บุค คลซึ่ งมีอายุต่าํ กว่า 20
ปี บริ บูรณ์ ไม่ควรดื่ม”
เป็ นภาษาไทย โดยใช้ตวั อักษรเส้นทึบขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 5 มิลลิเมตร
อยูใ่ นกรอบที่แยกส่วนจากข้อความอื่น สี ของกรอบและข้อความตัดกับสี พ้ืนของฉลาก
จนอ่านได้ชดั เจนความใน (2)
ไม่ใช้บงั คับกับสุราที่นาํ เข้ามาในราชอาณาจักรเพื่อเป็ นตัวอย่างสิ นค้าหรื อมิใช่เพื่อการค้า
หรื อเป็ นสุราของผูไ้ ด้รับเอกสิ ทธิ์ตามข้อผูกพันที่ประเทศไทยมีอยูต่ ่อองค์การสหประชาชา
ติ หรื อตามกฎหมายระหว่างประเทศ หรื อตามสัญญา หรื อตามความตกลงกับต่างประเทศ
หรื อทางการทูต หรื อสุราที่ผลิตหรื อนําเข้าเพื่อส่งออก
第 5 項 リキュールの表示については、
保健省告示「表示について」に従わなく
てもよいが、同告示に従うものとする。
第 6 項 リキュールの表示は次の詳細を
表示しなければならない。
(1) 財務省告示「リキュールの管理方法
について」または物品税局告示「酒税法
に基づくリキュールの輸入許可の申請お
よび発効方法および条件について」に
従い表示を行なうこと。
(2) 「注意事項: 20 歳未満の者にリキ
ュールを販売してはならない。:飲酒後は
車の運転能力が劣る。:20 歳未満の者
は飲酒すべきではない。」という項目を
5mm以上の下線を入れた文字で、他の
表示項目とは異なる場所に明確に表示
すること。ただし、(2)の表示項目につい
U
U
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214
U
U
食品名
関連告示
タイ語原文
日本語仮訳
ては、商品サンプルとしてまたは商業用
に輸入されたリキュール、タイが国連や
国際法、国際条約に基づいて特権を与
えている者のリキュール、輸出用に輸入
したリキュールには強制しない。
3.表示管理食品
食品名
関連告示
「 香 味 第 223 号
料」
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 5 การแสดงฉลากของวัตถุแต่งกลิ่นรส ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(1) ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก ยกเว้นข้อ 3 ข้อ 4และข้อ 5
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศนี้
(2) ฉลากของวัตถุแต่งกลิ่นรสที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(2.1) ชื่ออาหาร โดยมีขอ้ ความว่า “วัตถุแต่งกลิ่นรสธรรมชาติ”,
“วัตถุแต่งกลิ่นรสเลียนธรรมชาติ” หรื อ “วัตถุแต่งกลิ่นรสสังเคราะห์” กํากับไว้ดว้ ย
แล้วแต่กรณี
(2.2) เลขสารบบอาหาร
(2.3) วัตถุประสงค์หรื อประโยชน์ในการใช้ พร้อมวิธีใช้
(2.4) ปริ มาณสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(2.4.1) วัตถุแต่งกลิ่นรสที่เป็ นของแข็ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(2.4.2) วัตถุแต่งกลิ่นรสที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(2.4.3) วัตถุแต่งกลิ่นรสที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว
อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
(2.5) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บง่ บรรจุสาํ หรับวัตถุแต่งกลิ่นรสที่ผลิตในประเทศ
ชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้า
และประเทศผูผ้ ลิตสําหรับวัตถุแต่งกลิ่นรสที่นาํ เข้าแล้วแต่กรณี สาํ หรับวัตถุแต่งกลิ่นรสที่ผลิ
ตในประเทศ อาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(2.6) ชนิดและปริ มาณของสี ที่ผสมในวัตถุแต่งกลิ่นรส (ถ้ามี)
(2.7) คําแนะนําในการเก็บรักษา (ถ้ามี)
(2.8) เดือนและปี ที่ผลิต หรื อวันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค
หรื อวันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” หรื อ
“หมดอายุ” หรื อ“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย
แล้วแต่กรณี การแสดงข้อความตามวรรคแรก
จะต้องแสดงให้เรี ยงตามลําดับของวันเดือนปี ตามที่กาํ หนด
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(2.9) ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาประกาศกําหนด (ถ้ามี)
第 5 項 香味料の表示は次のことを実施
すること。
(1)保健省告示「表示について」に従っ
て実施する。第 3 項、第 4 項、第 5 項
については当告示に従うこと。
(2)消費者に販売される香味料のラベ
ルは、タイ語で記さなければならない
が、外国語を併記してもかまわない。次
の事項を記載すること。
(2.1) 「天然香味料」、「天然模倣香味
料」、「合成香味料」を明記した食品名
(2.2) 食品登録番号
(2.3) 使用の目的または効用、および使
用方法
(2.4) メトリック法による食品の内容量
(2.4.1) 固形の香味料は正味の重量を
表示
(2.4.2) 液体の香味料は正味の容量を
表示
(2.4.3) 半固体半液体の香味料は正味
の重量もしくは容量を表示
(2.5)国内で製造された香味料について
は、製造業者または小分け包装した業
者の名前と住所。輸入された香味料に
ついては、輸入業者の名前と住所およ
び製造国の名前。国内で製造された香
味料については、製造業者または小分
け包装した業者の本社の名前と住所を
表示することも可能である。
(2.6) 香味料に加えられた色素の種類と
量(あれば)。
(2.7) 保存についての指導(あれば)。
(2.8)製造年月または消費期限の年月
日または食品が品質と規格を保てる年
月日。「~製造」「消費期限」「~までに
賞味すること」などを書いて表示するこ
と。
第 1 段落に基づく表記は日・月・年の順
に記すこと。月の表記は文字で表しても
よい。
(2.9) 食品医薬品局が告示で規定した
注意書き(あれば)。
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食品名
「パン」
関連告示
第 224 号
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 5 การแสดงฉลากของขนมปังในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิท ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(1) ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลาก ยกเว้นข้อ 3
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศนี้
(2) ฉลากของขนมปังในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิทที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(2.1) ชื่ออาหาร
(2.2) เลขสารบบอาหาร
(2.3)
ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับขนมปังในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิทที่ผลิตในปร
ะเทศ ชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับขนมปังในภาชนะบรรจุที่ปิด
สนิทที่นาํ เข้า แล้วแต่กรณี สาํ หรับขนมปังในภาชนะบรรจุที่ปิดสนิทที่ผลิตในประเทศ
อาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(2.4) นํ้าหนักสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(2.5) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
และให้แสดงเรี ยงตามลําดับปริ มาณจากมากไปน้อย
(2.6) วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “หมดอายุ” หรื อ
“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย แล้วแต่กรณี การแสดงข้อความตามวรรคแรก
จะต้องแสดงให้เรี ยงตามลําดับของ วันเดือนปี ตามที่กาํ หนด
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(2.7) คําแนะนําในการเก็บรักษา (ถ้ามี)
(2.8) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
第 5 項密閉容器に詰められたパンの表
示は以下に従うこと。
(1)保健省告示「表示について」に従い、
第 3 項だけは例外として当告示に従うも
のとする。
(2)消費者に販売される密閉容器に詰め
られたパンのラベルは、タイ語で記さな
ければならないが、外国語を併記しても
かまわない。次の事項を記載すること。
(2.1) 食品名(もしあれば)。
(2.2) 食品登録番号。
(2.3)国内で製造された密閉容器に詰め
られたパンについては、製造業者または
小分け包装した業者の名前と住所。輸
入された密閉容器に詰められたパンに
ついては、輸入業者の名前と住所およ
び製造国の名前。国内で製造された密
閉容器に詰められたパンについては、
製造業者または小分け包装した業者の
本社の名前と住所を表示することも可能
である。
(2.4) メトリック法による食品の正味の重
量。
(2.5)重量に対する主要成分のおよその
パーセンテージを、量が多いものから順
に表示すること。
(2.6)消費期限の年月日または食品が品
質と規格を保てる年月日。「消費期限」
「~までに賞味すること」などを書いて表
示すすること。
第 1 段落に基づく表記は日・月・年の順
に記すこと。月の表記は文字で表しても
よい。
(2.7) 保存についての指導(もしあれ
ば)。
(2.8) 防腐剤を使用している場合は「防
腐剤使用」の表示。
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216
食品名
関連告示
「 調 理 用 第 225 号
食塩水 」
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 5 การแสดงฉลากของนํ้าเกลือปรุ งอาหาร ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(1) ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก ยกเว้นข้อ 3 ข้อ 10
ข้อ 11 ข้อ 12 และข้อ 13 ให้ปฏิบตั ิตามประกาศนี้
(2) ฉลากของนํ้าเกลือปรุ งอาหารที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(2.1) ชื่ออาหาร (ถ้ามี)
(2.2) เลขสารบบอาหาร
(2.3) ข้อความว่า “นํ้าเกลือปรุ งอาหาร” ด้วยตัวอักษรขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 1เซนติเมตร
(2.4) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับนํ้าเกลือปรุ งอาหารที่ผลิตในประเทศ
ชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับนํ้าเกลือปรุ งอาหารนําเข้า แล้วแต่กรณี
สําหรับนํ้าเกลือปรุ งอาหารที่ผลิตในประเทศ
อาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(2.5) ปริ มาตรสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(2.6) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
และให้แสดงเรี ยงตามลําดับปริ มาณจากมากไปน้อย
(2.7) เดือนและปี ที่ผลิต หรื อ วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” หรื อ
“หมดอายุ” หรื อ “ควร
บริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย แล้วแต่กรณี การแสดงข้อความตามวรรคแรก
จะต้องแสดงให้เรี ยงตามลําดับของ วันเดือนปี ตามที่กาํ หนด
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(2.8) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(2.9) ข้อความว่า “เจือสี ธรรมชาติ” หรื อ “เจือสี สงั เคราะห์” ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(2.10) ข้อความว่า “ใช้ ...... เป็ นวัตถุปรุ งแต่งรสอาหาร”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุปรุ งแต่งรสอาหารที่ใช้)
(2.11) ข้อความว่า “ใช้ .......... เป็ นวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาล” ถ้ามีการใช้
)ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลที่ใช้(ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็
กกว่า 2 มิลลิเมตร สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนของฉลาก”
(3) ฉลากของอาหารต้องไม่มีขอ้ ความว่า ปู ปลา ปลาหมึก กุง้ กั้ง หรื อหอย และต้องไม่มีรูป
รู ปภาพ รอยประดิษฐ์ เครื่ องหมายหรื อเครื่ องหมายการค้าเป็ นรู ป ปู ปลา ปลาหมึก กุง้
กั้งหรื อหอย แล้วแต่กรณี
(4) การแสดงสี ของพื้นฉลากและสี ของข้อความในฉลาก
ต้องใช้สีท่ ีตดั กันซึ่ งทําให้ข อ้ ความที่ระบุอ ่านได้ชดั เจน
ขนาดของตัวอักษรต้องสัมพันธ์ก บั ขนาดของพื้นที่ฉลาก เว้นแต่
ข้อความ ดังต่อไปนี้ ต้องมีขนาดตัวอักษร ตําแหน่ง
และแบบตามที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยากําหนด
(4.1) เลขสารบบอาหาร
(4.2) ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาประกาศกําหนด(ถ้ามี)
第 5 項 調理用食塩水の表示は次のこと
を実施すること。
(1)保健省告示「表示について」に従っ
て実施する。第 3 項、第 10 項、第 11
項、第 12 項、第 13 項については当告
示に従うこと。
(2)消費者に販売される香味料のラベ
ルは、タイ語で記さなければならない
が、外国語を併記してもかまわない。次
の事項を記載すること。
(2.1) 食品名(もしあれば)。
(2.2) 食品登録番号。
(2.3)「調理用食塩水」という言葉を 1 セ
ンチ以上の高さのある文字で記すこと。
(2.4)国内で製造された調理用食塩水に
ついては、製造業者または小分け包装
した業者の名前と住所。輸入された調理
用食塩水については、輸入業者の名前
と住所および製造国の名前。国内で製
造された調理用食塩水については、製
造業者または小分け包装した業者の本
社の名前と住所を表示することも可能で
ある。
(2.5) メトリック法による食品の正味の容
量。
(2.6)重量に対する主要成分のおよその
パーセンテージを、量が多いものから順
に表示すること。
(2.7)消費期限の年月日または食品が品
質と規格を保てる年月日。「消費期限」
「~までに賞味すること」などを書いて表
示すること。第 1 段落に基づく表記は
日・月・年の順に記すこと。月の表記は
文字で表してもよい。
(2.8) 防腐剤を使用している場合は「防
腐剤使用」の表示。
(2.9)使用がある場合は、「天然着色料
添加」または「合成着色料添加」の表
示。
(2.10)「~を食品調味料として使用」(~
の部分に使用した食品調味料の名前を
書く)の表示。
(2.11)「~を砂糖の代替甘味料として使
用」(~の部分に使用した砂糖の代替甘
味料の名前を書く)の表示を 2 ミリ以上
の大きさの文字で、ラベルの地の色とは
っきり区別できる色で記すこと。
(3)食品ラベルには、「カニ」、「魚」、「イ
カ」、「エビ」、「シャコ」、「貝」という言葉
は書いてはならず、これらの絵や写真、
デザイン、マーク、商標も表示してはな
らない。
(4)ラベルの地の色と表示事項の文字
の色は、表示事項がはっきりと読み取れ
るように区別できる色を使わなければな
らない。文字の大きさはラベルの地の大
きさに対して相対的であること。次の表
示事項については、例外として食品医
薬品局の定めた文字の大きさ、位置、方
式で表示すること。
(4.1)食品登録番号
(4.2)食品医薬品局が定めた表示事項
(もしあれば)
U
U
「 密 閉 容 第 200 号
器 に 詰
められた
ソース」
U
表示に関する一般の告示に従う
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217
食品名
関連告示
「 チ ュ ー 第 228 号
インガム
およびキ
ャンディ」
「 簡 単 な 第 237 号
調 理 で
食べられ
る加工食
品
( Ready
to Cook
Food)お
よびすぐ
にそのま
まで食べ
られる加
U
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 4 การแสดงฉลากของหมากฝรั่งและลูกอม ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(1) ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลาก ยกเว้นข้อ 3
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศนี้
(2) ฉลากของหมากฝรั่งและลูกอมที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(2.1) ชื่ออาหาร
(2.2) เลขสารบบอาหาร
(2.3) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับหมากฝรั่งและลูกอมที่ผลิตในประเทศ
ชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิตสําหรับหมากฝรั่งและลูกอมที่นาํ เข้าแล้วแต่กรณี
สําหรับหมากฝรั่งและลูกอมที่ผลิตในประเทศ อาจแสดงชื่อและที่ต้งั
สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
(2.4) นํ้าหนักสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(2.5)
ปริ มาณนํ้าตาลและ/หรื อวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมา
ณ และให้แสดงเรี ยงตามลําดับปริ มาณจากมากไปน้อย
(2.6) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(2.7) ข้อความว่า “เจือสี ธรรมชาติ” หรื อ “เจือสี สงั เคราะห์” ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
(2.8) ข้อความว่า “ใช้ ……. เป็ นวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาล”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลที่ใช้)
ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 2มิลลิเมตร สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนของฉลาก
(2.9) ข้อความว่า “แต่งกลิ่นธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นสังเคราะห์”
“แต่งรสธรรมชาติ” หรื อ “แต่งรสเลียนธรรมชาติ” ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
(2.10) เดือนและปี ที่ผลิต หรื อ วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” หรื อ
“หมดอายุ” หรื อ“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย
แล้วแต่กรณี การแสดงข้อความตามวรรคแรก
จะต้องแสดงให้เรี ยงตามลําดับของวันเดือนปี ตามที่กาํ หนด
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(2.11) ข้อความที่สาํ นักงานคณะกรรมการอาหารและยาประกาศกําหนด
(ถ้ามี)สําหรับฉลากที่ปิด หรื อติด หรื อแสดงไว้ที่ภาชนะบรรจุที่ใส่ หรื อห่อ
หรื อสัมผัสโดยตรงกับอาหาร
สํานักงานคณะกรรมการอาหารและยาอาจอนุญาตให้แสดงเฉพาะ
ข้อความตาม (2.1)(2.2)(2.3)(2.5) และ(2.11) ก็ได้
第 4 項ガムおよびキャンディの表示は
以下に従うこと。
(1)保健省告示「表示について」に従っ
て実施する。第 3 項については当告示
に従うこと。
(2)消費者に販売されるガムおよびキャ
ンディのラベルは、タイ語で記さなけれ
ばならないが、外国語を併記してもかま
わない。次の事項を記載すること。
(2.1)食品名。
(2.2)食品登録番号。
(2.3)国内で製造されたガムおよびキャ
ンディについては、製造業者または小
分け包装した業者の名前と住所。輸入
されたガムおよびキャンディについて
は、輸入業者の名前と住所および製造
国の名前。国内で製造されたガムおよ
びキャンディについては、製造業者また
は小分け包装した業者の本社の名前と
住所を表示することも可能である。
(2.4)メトリック法による食品の正味の容
量。
(2.5)砂糖および/または砂糖代替甘
味料の量を、重量に対するおよそのパ
ーセンテージで示す。量が多いものから
順に表示すること。
(2.6)防腐剤を使用している場合は「防
腐剤使用」の表示。
(2.7)使用がある場合は、「天然着色料
添加」または「合成着色料添加」の表
示。
(2.8)「~を砂糖の代替甘味料として使
用」(~の部分に使用した砂糖の代替甘
味料の名前を書く)の表示を 2 ミリ以上
の大きさの文字で、ラベルの地の色とは
っきり区別できる色で記すこと。
(2.9)使用がある場合は、「天然香料使
用」、「天然模倣香料使用」、「合成香料
使用」、「天然調味料使用」、「天然模倣
調味料使用」などを場合に応じて表示。
(2.10)製造年月または消費期限の年
月日または食品が品質と規格を保てる
年月日。「~製造」「消費期限」「~まで
に賞味すること」などを書いて表示する
こと。第 1 段落に基づく表記は日・月・
年の順に記すこと。月の表記は文字で
表してもよい。
(2.11)食品医薬品局が告示で規定し
た注意書き(もしあれば)。
食品を入れるもしくは包む容器、または
食品に直接触れる容器に貼ったり付け
たり記したりするラベルについては、
(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.5)、(2.11)に基づ
く項目だけを表示することを食品医薬品
局が許可することもある。
ข้อ 4 การแสดงฉลากของอาหารพร้อมปรุ งและอาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันที
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก ยกเว้นการปฏิบตั ิตามข้อ 3
ของประกาศกระทรวง สาธารณสุข (ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543 เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 19 กันยายน
พ.ศ.2543 ให้ปฏิบตั ิตามข้อ 5 ของประกาศนี้
ข้อ 5
การแสดงฉลากของอาหารพร้อมปรุ งและอาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันทีที่จาํ หน่ายต่อ
ผูบ้ ริ โภค ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้ และจะต้องมี
ข้อความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร ให้ใช้ชื่ออย่างใดอย่างหนึ่ง ดังต่อไปนี้
(1.1) ชื่อเฉพาะของอาหาร ชื่อสามัญ หรื อชื่อที่ใช้เรี ยกอาหารตามปกติ
หรื อชื่ออาหารเมื่อปรุ งสําเร็ จแล้ว สําหรับอาหารพร้อมปรุ ง
(1.2) ชื่อทางการค้า การใช้ชื่อนี้จะต้องมีขอ้ ความแสดงชื่อตาม (1.1)
第 4 項 簡単な調理で食べられる食品
およびすぐにそのままで食べられるイン
スタント食品の表示については、表示に
関する保健省告示に従うものとするが、
2000 年 9 月 19 日付の保健省告示第
194 号(2000 年)「表示について」の第
3 項については例外として当告示の第
5 項に従うものとする。
第 5 項 消費者に販売される簡単な調
理で食べられる食品およびすぐにその
ままで食べられるインスタント食品の表
示は、タイ語で記さなければならない
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218
U
U
食品名
関連告示
タイ語原文
กํากับชื่ออาหารทางการค้าด้วย โดยจะอยูใ่ น
(2) เลขสารบบอาหาร
(3) ชื่อและที่ต้งั ของสถานที่ผลิต หรื อแบ่งบรรจุ หรื อจัดจําหน่าย
หรื อชื่อและที่ต้งั ของสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิต หรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
หรื อผูจ้ ดั จําหน่าย
แล้วแต่กรณี สาํ หรับอาหารพร้อมปรุ งหรื ออาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันทีที่นาํ เข้า
ให้แสดงชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้ ลิต
(4) นํ้าหนักสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก สําหรับอาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันที
(5) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
โดยแสดงเรี ยงตามลําดับจากปริ มาณมากไปหาน้อย
สําหรับอาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันที
(6) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(7) ข้อความว่า “เจือสี ธรรมชาติ” หรื อ “เจือสี สงั เคราะห์” ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
(8) ข้อความว่า “ใช้ ….. เป็ นวัตถุปรุ งแต่งรสอาหาร”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุปรุ งแต่งรสอาหารที่ใช้)
(9) ข้อความว่า “ใช้ ….. เป็ นวัตถุให้ความหวานแทนนํ้าตาล”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลที่ใช้)
ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 2 มิลลิเมตร สี ของตัวอักษรตัดกับสี ของพื้นฉลาก
(10) ข้อความว่า “แต่งกลิ่นธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นสังเคราะห์”
“แต่งรสธรรมชาติ” หรื อ “แต่งรสเลียนธรรมชาติ” ถ้ามีการใช้แล้วแต่กรณี
(11) วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “หมดอายุ” หรื อ
“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ยแล้วแต่
กรณี และแสดง วันเดือนปี เรี ยงตามลําดับ
กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้สาํ หรับอาหารพร้อมปรุ ง
(12) วันเดือนและปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” กํากับไว้ และ
วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า
“หมดอายุ” หรื อ “ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ยแล้วแต่กรณี
และแสดงวันเดือนปี เรี ยงตามลําดับกรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
สําหรับอาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันที
(13) คําแนะนําในการเก็บรักษา(ถ้ามี)
工 食品
(Ready
to Eat
Food) の
表 示 に
ついて」
日本語仮訳
が、外国語を併記してもかまわない。次
の事項を記載すること。
(1)食品名。以下のいずれかの名前を使
うこと。
(1.1)食品の固有名称、普通名称、通常
に食品を呼ぶのに使う名称。簡単な調
理で食べられる食品については、調理
が済んだ状態の食品名。
(1.2)商品名。商品名を使用する場合
は、上記(1.1)に基づく表記を、商品名
に添えて記さなければならない。記す場
所は、商品名と同じ行か、違う行でも構
わない。文字の大きさは商品名と異なっ
ても良いが、明確に読みとれるように記
さなければならない。
(2)食品登録番号。
(3)製造場所または小分け包装場所また
は販売場所の名前と住所。もしくは場合
によって、製造者または販売用の小分
け包装者または販売者の本社の名前と
住所。輸入された、簡単な調理で食べら
れる食品およびすぐにそのままで食べら
れるインスタント食品については、輸入
者の名前と住所および製造国の名前。
(4)すぐにそのままで食べられるインスタ
ント食品については、メトリック法による
食品の正味の重量。
(5)すぐにそのままで食べられるインスタ
ント食品については、重量に対する主要
成分のおよそのパーセンテージを、量が
多いものから順に表示。
(6)防腐剤を使用している場合は「防腐
剤使用」の表示。
(7)使用がある場合は「天然着色料使
用」または「合成着色料使用」の表示。
(8)「~を食品調味料として使用」の表
示。(~の部分に使用した食品調味料
の名前を記す。)
(9)「~を砂糖代替調味料として使用」の
表示。(~の部分に使用した砂糖代替
甘味料の名前を記す。)文字の大きさは
2 ミリ以上で、ラベルの地の色とはっきり
区別できるような色で記すこと。
(10)使用がある場合は、「天然香料使
用」、「天然模倣香料使用」、「合成香料
使用」、「天然調味料使用」、「天然模倣
調味料使用」などを場合に応じて表示。
(11)簡単な調理で食べられる食品につ
いては、消費期限の年月日または食品
が品質と規格を保てる年月日。「消費期
限」「~までに消費すること」などの表示
を場合に応じて併記すること。年月日は
日・月・年の順に記すこと。月の表記は
文字で表してもよい。
(12)すぐにそのままで食べられるインス
タント食品については、製造した年月日
を「製造」という言葉と併記して表示し、
さらに消費期限の年月日または食品が
品質と規格を保てる年月日も、「消費期
限」、「~までに消費すること」という言葉
と併記して記すこと。年月日は日・月・年
の順に記すこと。月の表記は文字で表し
てもよい。
(13)保存についての指導事項。(もしあ
れば)
U
「 特 別 な 第 238 号
目 的 を
U
ข้อ 6 การแสดงฉลากของอาหารมีวตั ถุประสงค์พิเศษ
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก ยกเว้นการปฏิบตั ิตามข้อ 3
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U
第 6 項 特別な目的を持つ食品のラベ
ルの表示は 2000 年 9 月 19 日付け保
食品名
関連告示
持 つ食
品」
タイ語原文
日本語仮訳
ของประกาศกระทรวงสาธารณสุข(ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543 เรื่ อง ฉลาก ลงวันที่ 19 กันยายน
พ.ศ.2543 ให้ปฏิบตั ิตามข้อ 7 ของประกาศฉบับนี้
ข้อ 7 การแสดงฉลากของอาหารมีวตั ถุประสงค์พิเศษที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทยแต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร ในกรณี อาหารตามข้อ 4(1) ต้องมีคาํ ว่า
“อาหารทางการแพทย์”ด้วยขนาดตัวอักษรและสี ท่ ีทาํ ให้ข อ้ ความดังกล่าวอ่านได้ชดั เจนกํากั
บชื่อไว้ดว้ ย
(2) เลขสารบบอาหาร
(3) ชื่อและที่ต้งั ของสถานที่ผลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
แล้วแต่กรณี อาหารมีวตั ถุประสงค์พิเศษที่ผลิตในประเทศไทยอาจแสดงสํานักงานใหญ่ของผู้
ผลิตหรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
สําหรับอาหารมีวตั ถุประสงค์พิเศษที่นาํ เข้าให้แสดงชื่อและที่ต้งั ของผูน้ าํ เข้าและประเทศผูผ้
ลิต
(4) ปริ มาณสุทธิของอาหารเป็ นระบบเมตริ ก
(ก)อาหารที่เป็ นของแข็ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) อาหารที่เป็ นของเหลว ให้แสดงปริ มาตรสุทธิ
(ค) อาหารที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
(ง) อื่น ๆ ให้แสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิ
(5) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
และให้แสดงเรี ยงตามลําดับปริ มาณจากมากไปน้อย
พร้อมปริ มาณสารอาหารและอัตราส่วนของสารอาหารนั้น
ๆเมื่อเปรี ยบเทียบเป็ นร้อยละกับสารอาหารที่ควรได้รับประจําวันตามข้อกําหนดขององค์การ
อนามัยโลก
(6) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(7) ข้อความว่า “เจือสี ธรรมชาติ” หรื อ “เจือสี สงั เคราะห์” ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(8) ข้อความว่า “ใช้ ….. เป็ นวัตถุปรุ งแต่งรสอาหาร”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุปรุ งแต่งรสอาหารที่ใช้)
(9) ข้อความว่า “ใช้ ….. เป็ นวัตถุให้ความหวานแทนนํ้าตาล”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุชื่อของวัตถุที่ให้ความหวานแทนนํ้าตาลที่ใช้)
ด้วยตัวอักษรขนาดไม่เล็กกว่า 2 มิลลิเมตร สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนฉลาก
(10) ข้อความว่า “แต่งกลิ่นรสธรรมชาติ” “แต่งกลิ่นรสเลียนธรรมชาติ” หรื อ
“แต่งกลิ่นรสสังเคราะห์” ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(11) วันเดือนปี ที่ผลิต โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” กํากับไว้ และ
วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อาหารยังมีคณ
ุ ภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีคาํ ว่า“หมดอายุ” หรื อ
“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ย แล้วแต่กรณี
และแสดงวันเดือนปี เรี ยงตามลําดับกรณี ที่แสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
(12) คําแนะนําในการเก็บรักษา โดยเฉพาะภายหลังการเปิ ดใช้
健省告示(第 194 号)「表示について」
2000 年に従うものとするが、第 3 項に
ついては本告示第 7 項に従うものとす
る。
第 7 項 消費者に直接販売される特別
な目的を持つ食品のラベルはタイ語で
表示しなければならないが、外国語が
併記されていてもよい。また、次の詳細
が記載されていなければならない。
(1)食品名、ただし、第 4 項(1)に基づく
食品には「医療用食品」という文字を明
確に読むことができるような大きさおよび
色で食品名と併記すること。
(2)食品登録番号
(3)製造場所または梱包場所の名前およ
び住所を場合に応じて表示すること。た
だし、国内で生産された特別な目的を
持つ食品については製造業者または梱
包業者の本社の名前および住所でもよ
い。なお、輸入された特別な目的を持つ
食品については輸入業者の名前および
住所、製造国を表示すること。
(4)メトリック法による食品の正味の重量
(a)固体の食品の場合、正味の重量を表
示すること。
(b)液体の食品の場合、正味の体積を表
示すること。
(c)半固体、半液体の食品の場合、正味
の重量または体積を表示すること。
(d)その他の食品の場合、正味の重量を
表示すること。
(5)重量に対する主要成分のおよそのパ
ーセンテージを多いものから順に表示
すること。また、
(6)使用している場合は、「防腐剤を使
用」 の項目
(7)使用している場合は、「天然香料使
用」、「天然模倣香料使用」、「合成香料
使用」、「天然調味料使用」、「天然模倣
調味料使用」などを場合に応じて表示
すること。
(8)使用している場合は「.....を調味料と
して使用。」(空白には使用した調味料
の名前を記載すること。)の項目。
(9)使用している場合は「.....を砂糖の代
わりの甘味料として使用」(空白には砂糖
の代わりに使用した甘味料の名前を記
載すること。)という項目を 2mm以上の
大きさの背景と異なる色の文字で表示
すること。
(10)使用している場合は、「天然の香料
使用」、「天然模倣香料使用」、「合成香
料使用」の項目を場合に応じて表示す
ること。
(11)製造年月日を「製造」と書いて表示
すること。また、消費期限および品質保
持期限の年月日を「消費期限」、「までに
消費すること」と書いて表示すること。
(12)開封後の保存方法
U
U
「 肉 製 第 243 号
品」
U
ข้อ 4 การแสดงฉลากของผลิตภัณฑ์จากเนื้อสัตว์
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าฉลาก ยกเว้นการปฏิบตั ิตามข้อ 3
ของประกาศกระทรวงสาธารณสุข (ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543 เรื่ อง ฉลาก ลกันยายน พ.ศ.2543
ให้ปฏิบตั ิตามข้อ 5 ของประกาศฉบับนี้ขอ้ 5
การแสดงฉลากของผลิตภัณฑ์จากเนื้อสัตว์ที่จาํ หน่ายต่อผูบ้ ริ โภค ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษ
ภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้ และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร
(2) เลขสารบบอาหาร
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第 4 項 肉製品の表示は、表示に関す
る保健省告示に従って行わなければな
らないが、2000 年 9 月 19 日付の保健
省告示第 194 号(2000 年)「表示につ
いて」の第 3 項に基づく実施は例外とし
て、代わりに当告示の第 5 項に従うもの
とする。
第 5 項消費者に販売される肉製品の表
食品名
関連告示
「 遺 伝 子 第 251 号
組 み換
え 食 品
の 表 示
に つ い
て」
U
タイ語原文
日本語仮訳
(3) ชื่อและที่ต้งั ของผูผ้ ลิตหรื อผูแ้ บ่งบรรจุสาํ หรับอาหารที่ผลิตในประเทศ
ชื่อและที่ต้งั ของและประเทศผูผ้ ลิต สําหรับอาหารนําเข้า
แล้วแต่กรณี สาํ หรับอาหารที่ผลิตในประเทศอาจแสดงชื่อและที่ต้งั สํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิต
หรื อขอ
(4) ปริ มาณสุทธิเป็ นระบบเมตริ ก
(5) ข้อความว่า “ใช้วตั ถุก นั เสี ย” ถ้ามีการใช้
(6) วันเดือนและปี ที่ผลิต หรื อ วันเดือนและปี ที่หมดอายุการบริ โภค หรื อ
วันเดือนและปี ที่อคุณภาพหรื อมาตรฐานดี โดยมีขอ้ ความว่า “ผลิต” หรื อ “หมดอายุ” หรื อ
“ควรบริ โภคก่อน” กํากับไว้ดว้ ยแล้ว
แสดงวันเดือนปี เรี ยงตามลําดับ กรณี การแสดงเดือนอาจแสดงโดยใช้ตวั อักษรแทนได้
示は、タイ語で記さなければならない
が、外国語を併記してもかまわない。次
の事項を記載すること。
(1)食品名。
(2)食品登録番号。
(3)国内で製造された食品については、
製造または小分け包装した業者の名前
と住所。輸入された食品については、輸
入者の名前と住所および製造国の名
前。国内で製造された食品には、製造
者または小分け包装業者の本社の名前
と住所を記載してもかまわない。
(4)メトリック法による食品の正味の内容
量。
(5)防腐剤を使用している場合は「防腐
剤使用」の表示。
(6)製造した年月日または消費期限の年
月日または食品が品質と規格を保てる
年月日を、それぞれ「製造」、「消費期
限」、「~までに消費すること」という言葉
と併記して記すこと。年月日は日・月・年
の順に記すこと。月の表記は文字で表し
てもよい。
ข้อ 3 การแสดงฉลากของอาหารตามข้อ 1 ให้ปฏิบตั ิ ดังนี้
3.1 ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องอาหารนั้น ๆ
3.2 ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุข (ฉบับที่ 194) พ.ศ.2543 เรื่ อง
ฉลาก ลงวันที่ 19 กันยายน พ.ศ.2543 ยกเว้นการปฏิบตั ิตามข้อ 3(1) และ (5) ของประกาศ
กระทรวงสาธารณสุข ดังกล่าว ให้ป ฏิบตั ิดงั นี้
(ก) ให้แสดงข้อความว่า “ดัดแปรพันธุกรรม” ประกอบชื่ออาหารตามข้อ 1 ที่
มีส่วนประกอบสําคัญเพียงชนิดเดียว เช่น ข้อความว่า”ข้าวโพดดัดแปรพันธุกรรม”
“เต้าหูแ้ ช่แข็ง
ผลิตจาก ถัว่ เหลืองดัดแปรพันธุกรรม” เป็ นต้น
(ข) ให้แสดงข้อความว่า “ดัดแปรพันธุกรรม” ในส่วนประกอบหลัก 3 อันดับ
แรกที่ใช้อาหารตามข้อ 1 ไว้ทา้ ยหรื อใต้ชื่อส่วนประกอบนั้น ๆ ตามแต่กรณี เช่น ข้อความว่า
“แป้ ง
ข้าวโพดดัดแปรพันธุกรรม”
เป็ นต้นการแสดงข้อความดังกล่าวข้างต้นให้แสดงด้วยตัวอักษรที่อ่าน
ได้ชดั เจน มีขนาดสัมพันธ์กบั ขนาดของพื้นที่ฉลาก
第 3 項第1項に基づく食品の表示は次
のように行うこと。
3.1 該当する食品に関する保健省告示
に従うこと。
3.22000 年 9 月 19 日付の保健省告示
第 194 号「表示について」に従うこと。た
だし、同告示の第 3 項(1)および(5)に
ついては以下の規定に従うこと。
(a)第 1 項に基づく食品で、主要成分が
1 種類しかないものは、食品の名前に加
えて「遺伝子組み換え」の注意書きを表
示すること。例えば「遺伝子組換えトウモ
ロコシ」「遺伝子組換え大豆から製造し
た冷凍豆腐」など。
(b)第 1 項に基づく食品に使用した三大
主要成分については、「遺伝子組換え」
の注意書きを、その成分の名前の後ろ
や下に表示すること。例えば「トウモロコ
シ粉遺伝子組換え」など。
上記の注意書きの表示は、ラベルの地
の大きさに対して相対的な大きさで、明
確に読みとることができる文字で記すこ
と。
U
U
U
「 照 射 を 第 297 号
受 け た
食品」
U
ข้อ 10 การแสดงฉลากของอาหารฉายรังสี
นอกจากต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องของอาหารนั้นๆแล้ว
ต้องแสดงรายละเอียดดังต่อไปนี้เพิ่มเติม
(1) ชื่อและที่ต้งั ของสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิตและผูฉ้ ายรังสี
(2) แสดงข้อความว่า “ผ่านการฉายรังสี แล้ว”
หรื อข้อความที่สื่อความหมายในทํานองเดียวกัน
(3) ระบุวตั ถุประสงค์ของการฉายรังสี ด้วยข้อความดังนี้ “เพื่อ…...”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุวตั ถุประสงค์ของการฉายรังสี)
(4) การแสดงเครื่ องหมายการฉายรังสี อาจจะแสดงหรื อไม่ก็ได้
แต่หากจะแสดงต้องใช้ตามรู ปแบบที่กาํ หนดไว้ในเอกสารหมายเลข 2 ท้ายประกาศนี้
ใกล้กบั ชื่อของอาหาร
(5) วันเดือนและปี ที่ทาํ การฉายรังสี
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U
第 10 項照射を受けた食品のラベルの
表示は保健省告示「表示について」に
従うほか、各食品の保健省告示に従
い、さらに次の詳細を表示しなければな
らない。
(1)製造業者および照射施設の本社の
名前および住所
(2)「照射処理済み」またはこれと同様の
項目を表示すること。
(3)照射の目的を「.....のために」(空白に
は照射処理をする目的を表示すること)
と書いて表示すること。
(4)照射のロゴは表示してもしなくてもよ
いが、表示する場合は同告示の別添 2
の規定に従い表示すること。
(5)照射処理を実施した年月日
食品名
関連告示
「 玄 米 第 44 号
粉」
「インスタ 第 100 号
ント寒天
およびゼ
リー」
U
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 2 การแสดงฉลากของแป้ งข้าวกล้อง
ให้ปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และต้องมีคาํ ว่า“อย่าใช้เลี้ยงทารกแทนนม” ด้วยตัวอักษรสี แดง ขนาดไม่เล็กกว่า 5 มิลลิเมตร
และต้องมีสีตดั กับสี ของพื้นฉลากไว้ใต้คาํ ว่า“แป้ งข้าวกล้อง”
ข้อ 3 ในฉลากต้องไม่มีรูป รอยประดิษฐ์ เครื่ องหมาย หรื อข้อความใด ๆ
อันอาจทําให้เข้าใจว่านําไปใช้เลี้ยงทารกแทนนมได้
第 2 項 玄米粉の表示については、表
示に関する告示に従い、「ミルクの代わ
りとして乳児に与えないこと。」という項目
を 5mm以上の赤い文字で、また、「玄
米粉」という項目を背景の色と異なる色
で表示しなければならない。
第 3 項 ラベルの表示には乳児に与え
てもいいと理解させる写真やデザイン、
ロゴ、表示項目があってはいけない。
ข้อ 4 ฉลากของวุน้ สําเร็ จรู ปและขนมเยลลี่ที่จาํ หน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ต้องมีขอ้ ความเป็ นภาษาไทย แต่จะมีภาษาต่างประเทศด้วยก็ได้
และจะต้องมีขอ้ ความแสดงรายละเอียด ดังต่อไปนี้
(1) ชื่ออาหาร
(2) เลขทะเบียนตํารับอาหาร(ถ้ามี)
(3) ชื่อของวัตถุที่เป็ นตัวทําให้นุ่มและยืดหยุน่ เป็ นวุน้ ไว้ในวงเล็บกํากับชื่ออาหาร
(4)
ปริ มาณเป็ นร้อยละของนํ้าหนักของนํ้าผลไม้ที่เป็ นส่วนประกอบกํากับชื่อไว้ดว้ ยกรณี ที่เป็ นข
นมเยลลี่
(5) ชื่อและที่ต้งั ของสถานที่ผลิต หรื อของผูแ้ บ่งบรรจุเพื่อจําหน่าย
แล้วแต่กรณี วนุ้ สําเร็ จรู ปและขนมเยลลี่ที่ผลิตในประเทศอาจแสดงสํานักงานใหญ่ของผูผ้ ลิต
หรื อของผูแ้ บ่งบรรจุก็ได้
สําหรับวุน้ สําเร็ จรู ปและขนมเยลลี่ที่นาํ เข้าให้แสดงประเทศผูผ้ ลิตด้วย
(6) ปริ มาณสุทธิเป็ นระบบเมตริ ก
(ก) อาหารที่เป็ นผง หรื อแห้ง ให้แสดงนํ้าหนักสุทธิ
(ข) อาหารที่มีลกั ษณะครึ่ งแข็งครึ่ งเหลว อาจแสดงเป็ นนํ้าหนักสุทธิหรื อปริ มาตรสุทธิก็ได้
(7) ส่วนประกอบที่สาํ คัญเป็ นร้อยละของนํ้าหนักโดยประมาณ
(8) วัน เดือน และปี ที่หมดอายุโดยมีคาํ ว่า "หมดอายุ" กํากับไว้ดว้ ย
เว้นแต่ขนมเยลลี่และวุน้ สําเร็ จรู ปชนิดแห้ง อาจแสดงวัน เดือน และปี ที่ผลิต หรื อ เดือน
และปี ที่หมดอายุ โดยมีคาํ ว่า "ผลิต" หรื อ "หมดอายุ" กํากับไว้ดว้ ย แล้วแต่กรณี
(9) วิธีปรุ งเพื่อรับประทาน(ถ้ามี)
(10) คําเตือนในการบริ โภค (ถ้ามี)
(11) คําแนะนําในการเก็บรักษา (ถ้ามี)
(12) ข้อความว่า "เจือสี ธรรมชาติ" หรื อ "เจือสี สงั เคราะห์" ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(13) ข้อความว่า "แต่งกลิ่นธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นเลียนธรรมชาติ" "แต่งกลิ่นสังเคราะห์"
"แต่งรสธรรมชาติ" หรื อ "แต่งรสเลียนธรรมชาติ" ถ้ามีการใช้ แล้วแต่กรณี
(14) ข้อความว่า "ใช้วตั ถุก นั เสี ย" ถ้ามีการใช้
(15) ข้อความว่า "เด็กควรบริ โภคแต่นอ้ ย" ด้วยตัวอักษรสี แดงขนาด 5มิลลิเมตร
ในกรอบพื้นสี ขาว ในกรณี ที่เป็ นวุน้ สําเร็ จรู ป
第 4 項 消費者に直接販売されるインス
タントゼリーおよび寒天にはタイ語でラ
ベルを表示をしなければならないが、外
国語が併記されていてもよい。また、以
下の詳細を表示しなければならない。
(1)食品名
(2)食品登録番号(あれば)
(3)インスタント寒天およびゼリーを柔ら
かく、ゼリー状にする物質名を食品名の
下に()で表示すること。
(4)ゼリーの場合食品名に使用している
果汁のパーセンテージを表示すること。
(5)製造場所または梱包場所の名前と住
所を場合に応じて表示すること。ただ
し、国内で製造されたインスタント寒天
およびゼリーについては、製造業者また
は梱包業者の本社の名前および住所の
表示でもよい。なお、輸入されたインスタ
ント寒天およびゼリーについては製造国
名も表示すること。
(6)メトリック法による正味の重量
(a)粉末または乾燥した食品の場合、
その重量を表示すること。
(b)半固体、半液体の場合重量または
体積を表示すること。
(7)重量に対する主要成分のおよそのパ
ーセンテージ
(8)消費期限の年月日を「消費期限」と
書いて表示するが、ゼリー菓子および粉
末状のインスタントゼリーについては製
造年月日および消費期限を「製造」また
は「消費期限」と書いて表示すること。
(9)調理方法(あれば)
(10)消費の際に注意すること(あれば)
(11)保存方法(あれば)
(12)使用している場合「天然着色料を使
用」、または「人工着色料を使用」を場合
に応じて表示をすること。
(13)使用している場合、「天然香味料を
使用」、「天然に似せた香味料を使用」、
「人口香味料を使用」または「天然調味
料を使用」あるいは「天然に似せた調味
料を使用」を場合に応じて表示するこ
と。
(14)使用している場合、「防腐剤を使
用」という項目表示すること。
(15)インスタント寒天の場合「子供は消
費を控えること」という項目を 5mm以上
の大きさの赤い文字で白の背景の枠内
に表示すること。
U
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4.その他
食品名
関連告示
「容器に詰 第 244 号
められた
食品の品
質または
基準を維
持するた
めに使用
する物質
を含む食
品の表示
について」
タイ語原文
日本語仮訳
ข้อ 2
ให้อาหารที่มีวตั ถุท่ีใช้เพื่อรักษาคุณภาพหรื อมาตรฐานของอาหารบรรจุในภาชนะแยกต่างห
ากแต่รวมอยูใ่ นภาชนะบรรจุอาหารและจําหน่ายโดยตรงต่อผูบ้ ริ โภค
ในส่วนที่เกี่ยวกับการแสดงฉลาก
นอกจากจะต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และประกาศกระทรวง สาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องของอาหารนั้น ๆ แล้ว
ต้องแสดงข้อความด้วย
ภาษาไทยดังต่อไปนี้เพิ่มเติม“มี …………….”
(ความที่เว้นไว้ให้ระบุลกั ษณะของการบรรจุและชนิดของวัตถุที่ใช้เพื่อรักษาคุณภาพหรื อมา
ตรฐานของอาหาร เช่น ซองวัตถุก นั ชื้น ซองวัตถุดูดออกซิ เจน เป็ นต้น)ด้วยตัวอักษร
สี แดงขนาดตัวอักษรไม่ต่าํ กว่า 3 มิลลิเมตร บนพื้นสี ขาว
第 2 項食品の品質または規格を保持す
る目的で使用される物質が、別の容器
に入ってその食品の容器に同封されて
おり、かつ消費者に直接販売されるよう
な食品は、表示については表示に関す
る保健省告示およびその食品に関する
保健省告示に従う他に、次のことをタイ
語で加えて表示しなければならない。
「~を含む」(~の部分には食品の品質
または規格を保持するために使用して
いる物質の種類および包装形態を明記
する。例えば、乾燥剤の袋、脱酸素剤の
袋など。)表示は 3 ミリ以上の大きさの赤
い文字で、白地に記すこと。
U
U
「 ア ロ エ を 第 245 号
含む食品
の表示に
ついて」
ข้อ 2 ให้อาหารที่มีส่วนผสมของว่านหางจระเข้ในส่วนที่เกี่ยวกับการแสดงฉลาก
ต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่า
ด้วยเรื่ องของอาหารนั้น ๆ แล้ว
ต้องแสดงข้อความดังต่อไปนี้เพิ่มเติม“เด็กไม่ควรรับประทาน”
“ไม่ใช่อาหารทางการแพทย์” และ “หยุดบริ โภคเมื่อมีอาการผิดปกติ”
ด้วยตัวอักษรสี แดงขนาดตัวอักษรไม่ต่าํ กว่า 2 มิลลิเมตร เห็นได้ชดั เจนในกรอบสี่ เหลี่ยม
สี ของกรอบตัดกับสี ของพื้นฉลาก
第 2 項アロエを成分に含む食品は、表
示については表示に関する保健省告示
およびその食品に関する保健省告示に
従う他に、次のことを加えて表示しなけ
ればならない。「子供は摂取すべきでな
い。」「医療用食品ではない。」「異常な
症状が出た場合は摂取をやめること。」
表示は2ミリ以上の大きさの赤い文字
で、四角の枠の中にはっきりと記すこと。
枠の色はラベルの地の色とはっきり区別
できるものにすること。
「 イ チ ョ ウ 第 255 号
( Ginkgo
Biloba )
の葉また
はその蒸
留抽出物
を含む食
品のラベ
ルの表示
について」
ข้อ 1 การแสดงฉลากของอาหารที่มีใบแป๊ ะก๊วยและสารสกัดจากใบแป๊ ะก๊วย
ต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องของอาหารนั้น ๆ แล้ว
ต้องแสดงข้อความดังต่อไปนี้ดว้ ย
“อาจมีผลให้เลือดแข็งตัวช้า” และ “เด็กและสตรี มีครรภ์ไม่ควรรับประทาน”
第 1 項イチョウの葉およびイチョウの葉
から抽出した物質を含む食品の表示
は、表示に関する保健省告示およびそ
の食品に関する保健省告示に従って実
施し、以下の事項を表示しなければなら
ない。
「血液凝固を遅くする影響が出る可能性
がある。」および「子供および妊婦は摂
取すべきでない。」
「 リ キ ュ ー 第 272 号、
ル」
第 275 号
(1) ข้อความบนฉลากตามประกาศกระทรวงการคลังว่าด้วยเรื่ อง วิธีการบริ หารงานสุรา
หรื อประกาศกรมสรรพสามิตว่าด้วยเรื่ อง
หลักเกณฑ์วิธีการและเงื่อนไขว่าด้วยการขออนุญาตและการออกใบอนุญาตให้นาํ สุราเข้ามา
ในราชอาณาจักร ที่ออกกฎหมายว่าด้วยสุรา
(2) ข้อความ "คําเตือน : ห้ามจําหน่ายสุราแก่เด็กอายุต่าํ กว่า 18 ปี
: การดื่มสุราทําให้ความสามารถในการขับขี่ยานพาหนะลดลง
: เด็กอายุต่าํ กว่า 18 ปี ไม่ควรดื่ม
(1)リキュールのラベルについては財務
省告示「リキュールの管理」または物品
税局の告示に従い行うこと。
(2)「警告:18 歳未満の子供にリキュール
を販売してはならない。:飲酒後の車や
バイクの運転は危険である。:18 歳未満
の子供は飲酒すべきではない。」
ข้อ 1
ให้อาหารสําเร็ จรู ปที่พร้อมบริ โภคทันทีบางชนิดในภาชนะบรรจุพร้อมจําหน่ายต่อผูบ้ ริ โภค
ดังต่อไปนี้ เป็ นอาหารที่ตอ้ งแสดงฉลากโภชนาการ
(1) มันฝรั่งทอดหรื ออบกรอบ
(2) ข้าวโพดคัว่ ทอดหรื ออบกรอบ
(3) ข้าวเกรี ยบหรื ออาหารขบเคี้ยวชนิดอบพอง (Extruded snack)
(4) ขนมปังกรอบหรื อแครกเกอร์ หรื อบิสกิต
(5) เวเฟอร์ สอดไส้
ข้อ 2 การแสดงฉลากของอาหารตามข้อ 1
ต้องปฏิบตั ิตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ อง ฉลาก
และฉลากเฉพาะสําหรับอาหารนั้น และต้องปฏิบตั ิตามประกาศฉบับนี้ดว้ ย
ข้อ 3 การแสดงฉลากโภชนาการของอาหารตามข้อ 1 ต้องปฏิบตั ิอย่างหนึ่งอย่างใด ดังนี้
(1) แสดงกรอบข้อมูลโภชนาการแบบเต็มตามข้อ 1.1 ของบัญชีหมายเลข
1รู ปแบบและเงื่อนไขการแสดงกรอบข้อมูลโภชนาการ
ตามประกาศกระทรวงสาธารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลากโภชนาการ หรื อ
(2) แสดงกรอบข้อมูลโภชนาการแบบย่อ ตามรู ปแบบของข้อ 1.2 ของบัญชีหมายเลข 1
รู ปแบบและเงื่อนไขของการแสดงฉลากกรอบข้อมูลโภชนาการของประกาศกระทรวงสาธ
ารณสุขว่าด้วยเรื่ องฉลากโภชนาการ สําหรับข้อมูลโภชนาการให้แสดงเฉพาะ
พลังงานทั้งหมด ไขมันทั้งหมด โปรตีน คาร์ โบไฮเดรตทั้งหมด นํ้าตาล โซเดียม
และแสดงปริ มาณโคเลสเตอรอลเพิ่มเติม
หากอาหารดังกล่าวมีปริ มาณโคเลสเตอรอลต่อปริ มาณหนึ่งหน่วยบริ โภคตั้งแต่ 2
第 1 項 以下のような消費者への販売を
目的として容器に詰められたある一部の
すぐにそのままで食べられる加工食品
(Ready to eat food)に栄養成分の表
示を義務付ける。
(1)ポテトチップスもしくはフライドポテト
(2)ポップコーンもしくはコーンスナック
(3)米菓もしくは膨化状のスナック
(Extruded snack)
(4)クリスピーブレッドもしくはクラッカー
またはビスケット
(5)サンドウエハー(詰め物入りのウエハ
ー)
第 2 項 第 1 項に従った食品の表示は、
保健省告示「表示について」、その食品
に従った表示および本告示に従わなけ
ればならない。
第 3 項 第 1 項に従った食品の栄養成
分の表示には、以下のいずれかに従わ
なければならない。
(1) 保健省告示「栄養成分の表示につ
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U
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「ある一部 第 305 号
のすぐに
そのまま
で食べら
れる加工
食 品 」
表示管理
食品であ
る「簡単な
調理で食
べられる
加工食品
(Ready to
Cook
Food)およ
びすぐに
そのまま
で食べら
れる加工
食
品
(Ready to
U
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U
U
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223
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食品名
関連告示
Eat
Food) 」 の
後者の一
部の食品
で次の品
目 を 指
す
。
(1)ポテト
チップスも
し くはフ ラ
イドポテト
(2)ポップ
コーンもし
くはコーン
スナック
(3)米菓も
しくは膨化
状のスナ
ッ
ク
( Extrude
d snack)
(4)クリス
ピーブレッ
ドもしくは
クラッカー
またはビス
ケ ッ ト
(5)サンド
ウエハー
(詰め物
入りのウエ
ハー)
タイ語原文
日本語仮訳
มิลลิกรัมขึ้นไปกรณี ที่ฉลาก…กรณี ท่ีฉลากของอาหาร ตามข้อ 3(2)
แสดงข้อความการกล่าวอ้างทางโภชนาการ มีการใช้คณ
ุ ค่าในการส่งเสริ มการขาย
หรื อระบุกลุ่มผูบ้ ริ โภคในการส่งเสริ มการขาย
ต้องแสดงกรอบข้อมูลโภชนาการแบบเต็มตามข้อ 1.1 ของบัญชีหมายเลข
1รู ปแบบและเงื่อนไขของการแสดงฉลากกรอบข้อมูลโภชนาการของประกาศกระทรวงสา
ธารณสุข ว่าด้วยเรื่ อง ฉลากโภชนาการ
ข้อ 4 การแสดงฉลากของอาหารตามข้อ 1 ต้องแสดงข้อความว่า
“บริ โภคแต่นอ้ ยและออกกําลังกายเพื่อสุขภาพ” ด้วยตัวอักษรหนาทึบเห็นได้ชดั เจน
สี ของตัวอักษรตัดกับสี พ้ืนของกรอบและสี ของกรอบตัดกับสี พ้ืนฉลาก
いて」の別添リスト 1 番の 1.1 の栄養成
分の表示枠の型および条件に従い表示
する。
(2) 栄養成分を省略して表示する場
合、保健省告示「栄養成分の表示につ
いて」の別添リスト 1 番の 1.2 の栄養成
分表示枠の型および条件に従って、表
示しなければならない。その場合、栄養
成分の表示は、総エネルギー、総脂肪
分、蛋白質、炭水化物、糖分、ナトリウム
のみを表示する。また、消費量 1 単位内
に 2 ミリグラム以上のコレステロールが含
まれている場合は、コレステロールも表
示する。但し、第 3 項(2)に従った食品
の表示において、販売促進のために栄
養価値があることの文言が記載されてい
る食品の場合や、販売促進のためにあ
る特定の消費者向けであることを明記し
た食品の場合は、保健省告示「栄養成
分の表示について」の別添リスト 1 番の
1.1 に従わなければならない。
第 4 項 第 1 項に従った食品の表示に
は、「消費は控えめに、また健康のため
にエクササイズをしましょう」という旨の注
意書きを背景と対比色の明確な文字で
記載しなければならない。
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カフェイン FDA
を 含 む 飲 2008 年 3
料
月 28 日
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ข้อ 1 การแสดงฉลากของเครื่ องดื่มที่ผสมกาเฟอีนต้องแสดงข้อความว่า “ห้ามดื่มเกินวันละ
2 ขวดเพราะหัวใจจะสัน่ นอนไม่หลับ เด็กและสตรี มีครรภ์ไม่ควรดื่ม
ผูป้ ่ วยปรึ กษาแพทย์ก่อน” ด้วยตัวอักษร เส้นทึบ
สี แดง ขนาดความสูงไม่นอ้ ยกว่า 2 มิลลิเมตร
ในกรอบสี่ เหลี่ยมพื้นขาวสี ของกรอบตัดกับสี ของพื้นฉลาก
栄 養 成 分 第 182 号、
の 表 示 に 第 219 号
ついて
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栄養素を表示している食品、販売促進
目的でその食品の原材料や栄養素が体
に良いとクレームしている食品、販売促
進目的で消費ターゲットグループを設定
している食品、その他食品医薬品局が
告示で指定した食品については、保健
省告示第 182 号および第 219 号に基
づいて栄養成分を表示しなければなら
ない。
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第 1 項カフェインを含む飲料には「脈拍
が速くなり、眠れなくなるので、1 日 2 本
以上飲まないこと。また、子供や妊婦は
飲むべきではない。医師に相談してから
飲むこと。」という項目を白い背景に赤い
2mm以上の太字で表示すること。
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平成 21 年度
タイにおける食品安全性確保への取組み
発行
2010 年 3 月
発行所 日本貿易振興機構(ジェトロ)
農林水産部・農林水産調査課
東京都港区赤坂 1-12-32
電話 03(3582)5186
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