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32週(PDF:241KB)
平成 25 年 8 月 14 日 彩の国 埼玉県 埼玉県感染症発生動向調査事業 感染症患者発生情報(週報) 埼玉県内情報 平成 25 年 第 32 週 (平成 25 年 8 月 5 日∼平成 25 年 8 月 11 日) 今週は夏季休暇の影響による報告定点数の減少により、定点報告対象疾患の値は参考値となります。 今週の注目される疾患 全数把握対象疾患では、一類から二類感染症(結核を除く)の届出はなかった。三類感染症は、腸管出 血性大腸菌感染症 18 人の届出があり、前週と同値で多い状況である。四類感染症はレジオネラ症 1 人の届 出があった。五類感染症は、アメーバ赤痢 2 人、後天性免疫不全症候群 1 人、風しん 6 人の届出があった。 定点把握対象疾患では、全般的に報告数が減少するなか、手足口病(17.15→14.05)の定点当たり報告数 は、前週より減少したが、前年までの同時期と比べ多い状況が続いている。年齢階級別では、全年齢階級 から報告があり 1 歳が最も多い。咽頭結膜熱(0.96→0.78)の定点当たり報告数は前週を下回ったが、多い 状況が続いている。全保健所管内から報告があり、年齢階級別では 4 歳が最も多い。RS ウイルス感染症(0.34 →0.46)の定点当たり報告数は前週より増加し、過去 4 年間の同時期(31 週∼33 週平均 0.12)よりやや多い。 保健所別では、朝霞、東松山、秩父、本庄、川越市保健所を除く 10 保健所管内から報告があった。ヘルパ ンギーナ(2.98→2.59)の定点当たり報告数は前週に引き続き減少した。保健所別では、坂戸(6.20)、さい たま市(4.10)保健所管内からの報告が多い。眼科定点把握対象疾患では、流行性角結膜炎 28 人の報告があ り、報告数は前週の 24 人を上回った。 基幹定点報告対象疾患では、無菌性髄膜炎 4 人、マイコプラズマ肺炎 1 人、クラミジア肺炎 3 人の報告 があった。無菌性髄膜炎とクラミジア肺炎は前週より増加した。 <全数把握対象疾患の患者情報> 一類感染症 報告なし 二類感染症 報告なし(結核を除く) 三類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 18 人(病型 患者 10 人、無症状病原体保有者 8 人 血清型 O157 4 人、O26 13 人、O145 1 人) 四類感染症 レジオネラ症 1 人(病型 肺炎型) 五類感染症 アメーバ赤痢 2 人(病型 腸管アメーバ症 2 人) 後天性免疫不全症候群 1 人(病型 AIDS1人) 風しん 6 人(病型 検査診断例 5 人、臨床診断例 1 人) ※1 この情報に関する御質問・御意見等がございましたら、下記まで御連絡ください。 衛生研究所 感染症情報担当者会議(感染症疫学情報担当) TEL 048(853)5018 FAX 048(856)1809 e-mail : [email protected] URL: http://www.pref.saitama.lg.jp/site/surveillance/ ※2 全国の感染症発生動向に関する情報は、国立感染症研究所の感染症疫学センターホームページ (URL: http://www.nih.go.jp/niid/ja/from-idsc.html )で御覧になれます。 注目すべき疾患 −風しん− 風しんは、6 人の届出があり前週の 7 人より減少した。届出は第 25 週(6 月 17 日∼23 日)以降減少 傾向にあり、届出数の最大値(第 19 週 32 人)と比べると約 1/5 に低下したが、減少はやや緩やかとな った。第 1 週からの累積患者届出数は 580 人となった。年齢階級別では、20∼24 歳が 117 人、35∼ 39 歳が 92 人、30∼34 歳が 89 人と多く、30 歳代が全体の 31.2%、20 歳代が 30.7%を占めている。 風しん週別届出状況(診断週集計) 人 40 30 20 10 0 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 週数 臨床診断例 検査診断例 届出週集計 年齢階級別報告数(今週届出・2013 年第 1 週∼第 32 週累積) 病 型 検査 診断例 今週 届出数 累積届出数 臨床 診断例 年齢階級 1 5 ∼ ∼ 0歳 4 9 10 ∼ 14 15 ∼ 19 20 ∼ 24 25 ∼ 29 30 ∼ 34 35 ∼ 39 40 ∼ 44 45 ∼ 49 50 ∼ 54 55 ∼ 59 60 ∼ 64 65 ∼ 69 70 歳 以 上 合計 5 1 - - - - - 1 - 1 - 1 1 1 1 - - - 6 469 111 5 6 8 8 27 117 61 89 92 78 39 34 11 4 1 - 580 風しん近隣都県の発生状況 近隣都県は、報告数の多い都県では減少傾向にあるが、神奈川県、千葉県の報告数は前週より増加 した。 風しん近隣都県の週別届出状況(2013 年第 1 週∼第 32 週:診断週集計) 180 人 160 140 120 100 80 60 40 20 0 1 6 埼玉県 11 東京都 16 21 神奈川県 26 千葉県 31 36 栃木県 41 群馬県 46 茨城県 51 週 [NESID システム wish 公開データより作成(埼玉県分は今週までの届出数を追加)] <定 点 把 握 対 象 疾 患 の患 者 情 報 > 手足口病 県 内 全 保 健 所 か ら 報 告 が あ っ た 。 保 健 所 別 で は 、 熊 谷 (20.78)、 さ い た ま 市 (17.62)保 健 所管内からの報告が多い。 手足口病(埼玉県) 定点当たり報告数 25.00 20.00 15.00 10.00 5.00 0.00 1 2 3 4 5 2009年 6 2010年 7 8 2011年 9 10 2012年 11 12 月 2013年 咽頭結膜熱 県 内 全 保 健 所 か ら 報 告 が あ っ た 。 保 健 所 別 で は 、 熊 谷 (2.44)、 鴻 巣 (2.33)保 健 所 管 内 か らの報告が多い。 咽頭結膜熱(埼玉県) 定点当たり報告数 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 1 2 3 4 5 2009年 6 2010年 7 8 2011年 9 2012年 10 11 12 月 2013年 RSウイルス感染症 県 内 10 保 健 所 か ら 報 告 が あ っ た 。保 健 所 別 で は 、鴻 巣 (1.25)、加 須 (1.00)保 健 所 管 内 か らの報告が多い。 RSウイルス感染症(埼玉県) 定点当たり報告数 1.50 1.25 1.00 0.75 0.50 0.25 0.00 1 2 3 4 2009年 5 6 2010年 7 2011年 8 9 2012年 10 2013年 11 12 月 感染症発生状況(全数把握対象疾患) (第32週) 今週 届出 一類感染症 エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 痘そう 南米出血熱 二類感染症 急性灰白髄炎 結核* ジフテリア 三類感染症 コレラ 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症 四類感染症 E型肝炎 ウエストナイル熱 A型肝炎 エキノコックス症 黄熱 オウム病 オムスク出血熱 回帰熱 キャサヌル森林病 Q熱 狂犬病 コクシジオイデス症 サル痘 重症熱性血小板減少症候群 腎症候性出血熱 西部ウマ脳炎 ダニ媒介脳炎 炭疽 チクングニア熱 つつが虫病 デング熱 東部ウマ脳炎 五類感染症 アメーバ赤痢 ウイルス性肝炎(E型・A型を除く) 急性脳炎 クリプトスポリジウム症 累計 0 0 0 0 0 ペスト 0 マールブルグ病 0 ラッサ熱 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 重症急性呼吸器症候群 - 鳥インフルエンザ(H5N1) 0 0 0 0 0 0 0 18 0 腸チフス 4 パラチフス 98 0 0 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 22 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 0 1 25 0 18 2 0 6 580 27 クロイツフェルト・ヤコブ病 劇症型溶血性レンサ球菌感染症 後天性免疫不全症候群 ジアルジア症 侵襲性インフルエンザ菌感染症 指定感染症 鳥インフルエンザ(H7N9)** ウイルス性肝炎(A型・E型を除く)再掲 B型 C型 D型 その他 (2013年 8月13日 15:00集計) 今週 累計 届出 累計 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 0 0 0 0 0 1 0 0 22 3 24 0 7 5 25 1 1 0 0 鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9を除く) ニパウイルス感染症 日本紅斑熱 日本脳炎 ハンタウイルス肺症候群 Bウイルス病 鼻疽 ブルセラ症 ベネズエラウマ脳炎 ヘンドラウイルス感染症 発しんチフス ボツリヌス症 マラリア 野兎病 ライム病 リッサウイルス感染症 リフトバレー熱 類鼻疽 レジオネラ症 レプトスピラ症 ロッキー山紅斑熱 侵襲性髄膜炎菌感染症 侵襲性肺炎球菌感染症 先天性風しん症候群 梅毒 破傷風 バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症 バンコマイシン耐性腸球菌感染症 風しん 麻しん 累計は診断日で集計 *結核は月単位で集計、別に掲載します。 **鳥インフルエンザ(H7H9)は5月6日指定感染症に 指定されました。 県 健 所 R S ウ イ ル ス 感 染 症 咽 頭 結 膜 熱 咽A 頭群 炎溶 血 性 レ ン サ 球 菌 全 報 告 数 68 115 124 定点当たり 0.46 0.78 0.84 報 告 数 10 12 13 川 口 定点当たり 0.67 0.80 0.87 報 告 数 4 4 朝 霞 定点当たり 0.31 0.31 報 告 数 15 28 20 鴻 巣 定点当たり 1.25 2.33 1.67 報 告 数 1 2 東 松 山 定点当たり 0.20 0.40 報 告 数 1 秩 父 定点当たり 0.33 報 告 数 1 本 庄 定点当たり 0.33 報 告 数 1 22 10 熊 谷 定点当たり 0.11 2.44 1.11 報 告 数 6 3 加 須 定点当たり 1.00 0.50 報 告 数 7 6 11 春 日 部 定点当たり 0.64 0.55 1.00 報 告 数 5 13 6 幸 手 定点当たり 0.56 1.44 0.67 報 告 数 1 1 2 坂 戸 定点当たり 0.20 0.20 0.40 報 告 数 3 4 7 草 加 定点当たり 0.27 0.36 0.64 報 告 数 1 8 13 狭 山 定点当たり 0.06 0.47 0.76 報 告 数 5 15 川 越 市 0.71 2.14 定点当たり 報 告 数 19 6 21 さいたま市 定点当たり 0.90 0.29 1.00 ( − : 0.00 ) #1 鳥インフルエンザを除く 保 イ ン フ ル エ ン ザ # 1 感 染 症 発 生 動 向 調 査 週 情 報 499 3.39 100 6.67 40 3.08 26 2.17 23 4.60 2 0.67 1 0.33 69 7.67 6 0.55 11 1.22 9 1.80 14 1.27 71 4.18 26 3.71 101 4.81 感 染 性 胃 腸 炎 76 0.52 6 0.40 11 0.85 7 0.58 7 1.40 3 1.00 3 0.33 8 0.73 5 0.56 10 0.59 16 0.76 2,066 14.05 241 16.07 128 9.85 167 13.92 70 14.00 16 5.33 21 7.00 187 20.78 87 14.50 121 11.00 140 15.56 65 13.00 147 13.36 246 14.47 60 8.57 370 17.62 報告患者数 水 手 痘 足 口 病 7 0.05 1 0.07 1 0.20 1 0.09 1 0.20 2 0.18 1 0.05 伝 染 性 紅 斑 97 0.66 15 1.00 7 0.54 4 0.33 2 0.40 1 0.33 6 0.67 2 0.33 7 0.64 4 0.44 3 0.60 3 0.27 17 1.00 5 0.71 21 1.00 2 0.01 1 0.20 1 0.09 - 保健所別 突 百 発 日 性 咳 発 し ん 流 行 性 耳 下 腺 炎 * * - 28 4 1 0.76 0.40 0.10 3 * * * 0.60 * * * 6 1.50 * * * * * * 1 1.00 * * 1 1.00 6 3.00 * * * * * * 1 1.00 1 * * * 0.33 * * * 9 1 2.25 1.00 * * * * * * 2 2 0.40 2.00 #3 オウム病を除く 8月 14 日 9:00集計 平成25年8月5日∼平成25年8月11日) 細 無 マ 急 流 菌 イ 性 行 菌 性 コ 出 性 性 髄 プ 血 角 髄 膜 ラ 膜 性 結 炎 炎 ズ 結 膜 マ 膜 炎 炎 # 肺 2 炎 381 34 2.59 0.23 49 1 3.27 0.07 44 4 3.38 0.31 9 4 0.75 0.33 1 0.20 2 0.67 4 1.33 18 5 2.00 0.56 16 2.67 17 1 1.55 0.09 21 7 2.33 0.78 31 6.20 25 2.27 37 5 2.18 0.29 22 3.14 86 6 4.10 0.29 #2 真菌性を含む ナ (第32週 ヘ ル パ ン ギ 3 0.30 * * * * 2 2.00 * * * * * * 1 1.00 ク ラ ミ ジ ア 肺 炎 # 3 * * * * * * * * * * - イ ン フ入 ル院 エ ン ザ ) ( ー 124 499 76 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 28 流行性角結膜炎 4 1 3 - 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 #3 (入院)インフルエンザ - #1 鳥インフルエンザを除く - - 36 - 43 - 203 5 48 2 2 11 1 93 - 43 2 520 15 68 2 13 25 - - - - - 0歳 - - - - - 1 - 1-4 1 - - - 1 - - 5-9 3 - ー6ヵ月 12ヵ月 1歳 - 2 - 4 - 23 1 6 - - 12 ー6ヵ月 12ヵ月 1歳 - - - 3歳 3 61 - 1 2 275 16 39 12 9 6 3歳 - 3歳 - - 4歳 6 43 - - - - 1 - - - - - - - 1 - 1 - #2 真菌性を含む - - - - - 25-29 1 - 5歳 8 33 - - - 1 - 160 6 46 17 16 - 5歳 - 5歳 - - - - - 30-34 - - 6歳 4 8 - - 1 91 7 19 17 14 - 6歳 - 6歳 年齢別 209 6 54 18 20 4 4歳 - 4歳 10-14 15-19 20-24 1 - 2歳 3 74 - 6 - 406 14 57 10 15 9 2歳 - 2歳 報告患者数 ー6ヵ月 12ヵ月 1歳 ※ 表 中 の 数 値 は 各 定 点 か ら の 報 告 数 ( − : 0 ) - 細菌性髄膜炎 #2 合計 - 急性出血性結膜炎 合計 34 流行性耳下腺炎 2 百日咳 381 97 突発性発しん ヘルパンギーナ 7 伝染性紅斑 2,066 115 咽頭結膜熱 手足口病 68 合計 - RSウイルス感染症 インフルエンザ #1 合計 感 染 症 発 生 動 向 調 査 週 情 報 - - 8歳 2 4 - - 1 37 1 21 6 7 - 8歳 - 8歳 1 - 9歳 1 7 - - - 24 2 18 12 4 - 9歳 - 9歳 - - - 1 - - - 2 - 8 3 - - - 1 2 - - 41 - 56 3 2 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 3 - - - 1 - 10 - - - - 1 - - - - - - #3 オウム病を除く - - - - - - - - - - - 2 - - - 70∼ 4 - 1 - 1 - - - 10-14 15-19 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 70∼ 4 7 - - - 28 - 38 12 4 - 10-14 15-19 20∼ - - 10-14 15-19 20-29 30-39 40-49 50-59 60-69 70-79 80∼ 平成25年8月5日∼平成25年8月11日) 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65-69 1 - 7歳 2 11 - - - 47 3 21 10 9 1 7歳 - 7歳 ( 第32週 全国・関東情報 第 30週 7月22日~7月28日 ( ) 平成25年8月14日 インフルエンザの定点当たり報告数は第18週以降減少が続いている。都道府県別では沖縄県(1.72)、 熊本県(0.05)、香川県(0.04)が多い。 RSウイルス感染症の報告数は831例と第25週以降増加が続いている。年齢別では1歳以下の報告数 が全体の約76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では佐賀県 (2.52)、広島県(1.17)、大分県(1.17)が多い。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加 した。都道府県別では福井県(2.41)、富山県(2.10)、鳥取県(2.05)が多い。感染性胃腸炎の定点当たり 報告数は増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別では大分 県(9.44)、茨城県(5.81)、宮崎県(5.72)が多い。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では 和歌山県(1.52)、富山県(1.48)、大分県(1.22)が多い。手足口病の定点当たり報告数は第19週以降増 加が続いており、過去5年間の同時期と比較してかなり多い。都道府県別では埼玉県(18.42)、東京都 (15.75)、香川県(14.45)が多い。伝染性紅斑の定点当たり報告数は2週連続で減少した。都道府県別で は宮城県(0.33)、新潟県(0.33)、富山県(0.24)が多い。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府 県別では高知県(0.10)、福井県(0.09)、山形県(0.07)、兵庫県(0.07)が多い。ヘルパンギーナの定点当 たり報告数は第19週以降増加が続いている。都道府県別では高知県(8.93)、山形県(6.33)、新潟県 (6.20)が多い。流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は横ばいであった。都道府県別では福井県 (1.32)、福岡県(0.77)、福島県(0.76)が多い。 マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別では富山県(1.40)、岡山県(1.40)、 宮城県(1.33)が多い。 <関東情報> 手足口病の定点当たり報告数は、埼玉県(18.42)、東京都(15.75)、神奈川県(11.43)、千葉県(10.87)からの報告が多い。 全国 インフルエンザ #1 RSウイルス感染症 咽頭結膜熱 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘 手足口病 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 伝染性紅斑 報告数 定点当たり 突発性発しん 報告数 定点当たり 百日咳 報告数 定点当たり ヘルパンギーナ 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 流行性耳下腺炎 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 #2 報告数 定点当たり 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺炎 #3 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 報告数 定点当たり 関東地域 茨城県 139 7 0.03 831 154 0.26 0.16 1,811 529 0.58 0.56 3,547 1,111 1.13 1.18 10,492 3,053 3.34 3.24 2,304 663 0.73 0.70 27,773 12,334 8.83 13.11 151 44 0.05 0.05 1,963 595 0.62 0.63 43 9 0.01 0.01 10,618 3,598 3.38 3.82 882 239 0.28 0.25 9 4 0.01 0.02 468 176 0.69 0.89 14 4 0.03 0.05 36 16 0.08 0.20 196 35 0.42 0.43 22 5 0.05 0.06 - #1 鳥インフルエンザを除く 2 0.02 5 0.07 43 0.57 86 1.15 436 5.81 39 0.52 647 8.63 2 0.03 35 0.47 栃木県 - 群馬県 - 1 0.02 20 0.42 30 0.63 58 1.21 30 0.63 497 10.35 39 0.81 190 2.53 12 0.16 132 2.75 13 0.27 18 1.06 3 0.23 3 0.23 8 0.67 2 0.29 3 0.43 - #2 真菌性を含む 594 3.74 40 0.25 16 1.14 1 0.13 1 0.13 2 0.25 23 0.55 2 0.20 12 1.20 1 0.10 #3 オウム病を除く 平成25年 30週 東京都 神奈川県 2 0.01 42 0.32 79 0.59 219 1.65 366 2.75 87 0.65 1,446 10.87 6 0.05 72 0.54 4 0.03 376 2.83 41 0.31 24 0.15 119 0.75 198 1.25 529 3.33 150 0.94 2,929 18.42 8 0.05 116 0.73 295 4.92 18 0.30 - 千葉県 1 0.02 15 0.25 72 1.20 211 3.52 29 0.48 357 5.95 3 0.05 35 0.58 - - 埼玉県 2 0.00 55 0.21 172 0.66 352 1.34 899 3.43 161 0.61 4,126 15.75 16 0.06 163 0.62 4 0.02 1,208 4.61 49 0.19 - 24 0.71 1 0.11 2 0.22 1 0.11 - 21 0.54 2 0.08 7 0.28 12 0.48 - 1 0.00 26 0.13 81 0.40 154 0.75 554 2.72 167 0.82 2,332 11.43 9 0.04 135 0.66 1 0.00 803 3.94 66 0.32 4 0.10 66 1.69 1 0.10 4 0.40 (-:0.00) S I ASR (Saitama InfectiousAgents Surveillance Report) 埼玉県病原微生物検出情報(月報)2013 年 7 月号 2013 年 8 月 14 日発行 ☆ この情報は感染症法に基づく、感染症発生動向調査により、埼玉県衛生研究所及びさいたま市健康科学研究セン ターの持つ病原体検査情報をまとめたものです。 今月のコメント ・気温の上昇に伴い、腸管出血性大腸菌の検出数が急増しています。高温多湿の時期が今後も続くことが予想されるた め、注意をする必要があります。 ・ヘルパンギーナ、手足口病、脳炎・脳症検体から、コクサッキーウイルスA6 型(CA6)が検出されました。また、 手足口病検体からはエンテロウイルス 71 型(EV71)も検出されています。全国的にも CA6、EV71 の検出が多い ウイルス分離状況(Ⅰ) 状況です。 ・E型肝炎ウイルスが検出された 3 検体は、同一人物からの検体で、採取日違いの血清です。 ウイルス分離状況(Ⅰ) ウイルス検出状況 2013(合計) 臨床診断名 検出月 検体数合計 ウイルス 検体数 平成25年8月9日現在 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計 150 99 61 81 82 100 115 688 1 1 2 1 3 8 アデノ 1 〃 2 咽頭結膜熱 〃 3 1 〃 4 インフルエンザ 1 1 1 コクサッキーB1 1 1 検査中 2 2 検体数 108 57 16 10 7 5 203 インフルエンザAH3 91 51 10 3 2 1 158 〃 B 6 3 5 6 2 2 24 〃 3 2 1 7 AH1pdm09 〃 A ライノ 2 1 1 1 4 1 1 アデノnt 1 1 2 21 1 2 検査中 検体数 2 5 5 4 3 ノロ サポ 感染性胃腸炎 1 アストロ 1 ロタ(A) 2 1 2 2 2 1 7 コクサッキー A4 1 1 アデノ41 1 1 検査中 検体数 2 ヘルパンギーナ コクサッキー A6 検査中 検体数 コクサッキー A6 手足口病 〃 2 3 5 9 18 32 1 6 9 16 1 1 2 2 8 10 10 10 45 1 検査中 検体数 ライノ 5 9 4 7 ロタ(A) 1 2 2 ノロ 1 2 1 1 ヒトヘルペス 7 3 1 ヒトヘルペス 7 1 サイトメガロウイルス 1 ヒトボカウイルス 1 1 1 1 ヒトメタニューモ 1 1 コクサッキー A6 nt:not typed 1 1 エンテロウイルス71 検査中 5 A16 単純ヘルペス1 脳炎・脳症 3 1 2 4 1 3 3 7 13 ウイルス分離状況(Ⅱ) ウイルス検出状況 2013(合計) 臨床診断名 検出月 検体数合計 ウイルス 検体数 2月 3月 4月 5月 6月 7月 150 99 61 81 82 100 115 688 16 9 12 18 8 6 3 72 麻しん 麻しん 平成25年8月9日現在 1月 風しん 8 ヒトヘルペス 6 1 9 5 10月 11月 12月 合計 3 2 24 1 ヒトパルボウイルスB19 3 3 1 1 パラインフルエンザ3 1 1 検査中 3 3 検体数 6 7 5 9 10 3 4 44 風しん 5 3 3 8 6 1 1 27 3 3 31 44 アデノ 5 1 1 検査中 検体数 無菌性髄膜炎 9月 3 ライノ 風しん 8月 3 4 6 ヒトヘルペス 6 〃 7 1 1 検査中 検体数 9 20 12 31 42 3 31 34 57 43 214 コクサッキー A4 〃 A6 1 エンテロ 71 1 1 1 パレコ 1 1 アデノ 1 1 1 〃 2 1 1 〃 3 1 2 2 2 2 2 8 11 〃 4 〃 5 単純ヘルペス1 1 ヒトヘルペス 6 その他 1 1 1 〃 7 1 2 3 ヒトメタニューモ 2 1 2 3 5 3 15 ライノ 2 1 5 9 5 22 2 2 6 9 パラインフルエンザ1 パラインフルエンザ2 パラインフルエンザ3 3 RS 1 麻しん 1 1 1 ヒトコロナウイルス 1 1 ヒトボカウイルス 2 3 サイトメガロウイルス 1 1 EBウイルス E型肝炎ウイルス 2 5 1 3 1 1 2 検査中 3 5 38 38 nt:not typed 細菌分離状況 病原体名 分離月 赤痢菌 チフス菌 パラチフスA菌 コレラ菌 三類 1月 2月 3月 4月 1 1 1 5月 2 腸管出血性大腸菌その他 五類 平成25年8月9日現在 8月 9月 10月 11月 12月 備考(6月分) 1 腸管出血性大腸菌O157 レジオネラ菌 肺炎球菌 百日咳菌 VRE MRSA 溶血性レンサ球菌 その他 7月 1 5 腸管出血性大腸菌O26 四類 6月 1 1 1 1 4 1 8 39 2 2 5 4 1 1 2 O157:H7(VT1&2):22 O157:H7(VT2):16 O157:H7(VT1):1 O26:H11(VT1):2 O111:H-(VT1):1 121:H9(VT2):2 0145:H-(VT2):1 1 1 1 1 3 この情報に関してのお問い合わせは、感染症情報センター(感染症疫学情報担当) 048-853-5018へ SIASR (Saitama Infectious Agents Surveillance Report) H25年8月14日 埼玉県におけるカンピロバクター食中毒発生状況 (過去 10 年間) 過去10年間に埼玉県内で発生した食中毒事例は年間あたり平均26件で、そのうちカンピ ロバクターを原因とする食中毒の発生件数が最も多く、年間あたり平均8件発生しています (図1)。カンピロバクター食中毒の月別発生件数は5月と9月にピークがみられ、冬期は減少 しますが、年間を通して発生が認められます(図2)。 カンピロバクターはニワトリ、ウシ等の家きんや家畜をはじめとする様々な動物が保菌しており、 これらが感染源となります。 本食中毒は、潜伏期間が2∼7日とやや長いことが特徴であり、下痢、腹痛、発熱などの症 状がみられます。また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻 痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があります。 原因食品は、加熱不十分の鶏肉、牛レバ刺しや二次汚染を受けた生野菜・加熱調理済み 食品などがあげられます。このうち、牛レバーについては食品衛生法に基づき、H24年7月か ら生食用としての販売・提供が禁止されたため、牛レバ刺しによる本食中毒の発生は今後減 少することが期待されます。 一方、市販鶏肉は本菌によって汚染されている可能性が高いため、引き続き注意が 必要です。本食中毒は、100個程度の比較的少ない菌量で感染が成立することから、 食肉は中心部まで十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)すること が重要です。また、二次汚染防止のために、食肉を取り扱った後は手を洗ってから他 の食品を取り扱う、食肉に触れた調理器具等は使用後に洗浄・殺菌を行うなどの衛生 管理が必要です。 さらに、本菌は微好気環境かつ31∼46℃の温度範囲でのみ増殖することから、 通常食品中で増殖することはありませんが、低温条件では比較的長期間生存すること から、冷蔵庫内で生の食肉とほかの食品との接触を避けることも重要です。 40 20 その他 30 H15∼H24 15 ウェルシュ菌 サルモネラ属菌 腸炎ビブリオ 10 ノロウイルス カンピロバクター H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 0 図1 食中毒発生件数(さいたま市、川越市含む) 10 5 0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 20 図2 カンピロバクター食中毒月別発生件数 感染症の流行状況 2013年 第32週 - 埼玉県ホームページ 1/2 ページ トップページ > 組織でさがす > 衛生研究所 > 感染症情報センター > 感染症の流行状況 2013年 第32週 感染症情報センター 感染症の流行状況 2013年 第32週 通常ページへ戻る 掲載日:2013年8月14日更新 2013年 第32週(8月5日∼8月11日)の要点 平成25年8月14日 手足口病の定点当たり報告数は、前週に引き続き多い状況が続いています。外出後の手洗い・うがいとともに、十分な休養をとるよう心がけてくださ い。また、お子さんの体調がすぐれない時は、医療機関に電話で相談の上、早目に受診してください。 インフルエンザに関する情報はこちらをご覧ください。 麻しんに関する情報はこちらをご覧ください。 風しんに関する情報はこちらをご覧ください。 感染症流行状況 疾患 推移 流行状況 疾患 推移 流行状況 インフルエンザ → ★ 伝染性紅斑 → ★ RSウイルス感染症 ↑ ★★ 突発性発しん ↓ ★ 咽頭結膜熱 → ★★★ 百日咳 → ★ ↓ ★★ ヘルパンギーナ → ★★ 感染性胃腸炎 → ★ → ★ 水痘(みずぼうそう) ↓ ★★ 急性出血性結膜炎 → ★ 手足口病 ↓ ★★★ 流行性角結膜炎 ↑ ★★ A群溶血性レンサ球菌 咽頭炎 流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) *1.推移、流行状況は、県内全域の傾向です。 *2.推移は2週間前からの傾向を示します。(→:増減無し、↑:増加、↓:減少) *3.流行状況は今週の流行を 示します。(小さい ←★、★★、★★★→ 大きい) 疾患名をクリックすると、各疾患の流行状況のグラフがご覧いただけます。 全国の感染症発生動向状況については、国立感染症研究所のホームページ「感染症疫学センター」(アドレス http://www.nih.go.jp/niid/ja/fromidsc.html)でご覧になれます。 この情報は毎週水曜日に更新する予定です。但し、祝日等により変更の場合もあります。 http://webcmscms.inside.pref.saitama.lg.jp/soshiki/detail.php?lif_id=1184484&simulate_flg=0 2013/08/14