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私にMさんからメールがあり、ブログを作ろうとしていることを知る。

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私にMさんからメールがあり、ブログを作ろうとしていることを知る。
9/4、私にMさんからメールがあり、ブログを作ろうとしていることを知る。
この一件が詳細に綴ってあるブログで、
やり場のない悔しさや真実を一人でも多くの人達に知って欲しいと願い作成された。
今朝(9/28)9:00 頃 M さんのブログを拝見し共感した。
私自身もMさんと同じ思いです。
「こんなことがあって良いのか?」と強く思います。
汚れない純粋な真実(無実)でも権力や司法の力で見えない所に押し込み、身に覚えの無
い事を誘導的に迫られる。挙句の果てに逮捕。
奴等の私利私欲と点数稼ぎの為に法律で縛り上げられた私達は犠牲者だ
そうとしか考えられない・・・悔しい
でもその悔しさを晴らす為に行動する勇気が、今は無いのです。
生活をも追い込まれた33日間の記憶そのものが「恐怖」
「恐怖」から解放されたい一身で思い出したくも無い。
しかし真実も伝えなければ!
いろんな思いが交錯してMさんに 9/4 返信メールを送る
「自分のことしか今は考えられません。
普通の生活に早く戻したいという思いが前提に
あるので、ブログに対して少し距離をおきたいのです」と返信。
釈放から一ヵ月半、御心配や御迷惑お掛けした方々に挨拶して回り、
多く人に暖かく迎え入れられ感謝の日々の連続でした。
周りの人達や生活環境は以前と変わりない。でも何か変な感覚・・・
何かに対して苛立つ、感謝している人達にすら・・・何故なのかわからない。
長い期間、取調べを受けていたせいなのか、物事や言葉に対し必要以上に多面的に考える
クセがついたのか、「本音はどうなのだろう?」と勝手に想像してしまう。
これが人間不信というものか?こんな状態ではブログに協力したくてもできない。
悔しさと怖さと申し訳ない気持ちの中、身動き取れない状態。
なぜ今(9/28)、こうして書いているのか? 自分自身不思議です。
Mさんから聞いた名言
「悪い思い出は吐き出せ、僕らは新しい事に常に挑戦するわけだから少しくらい損したか
らってクヨクヨしてられない」
この言葉で自分を暗示にかけているような感じなのかも。
33日間の事を書いてみようかな・・・
全て吐き出し書き終わった時、私は前の自分を取り戻せているでしょうか?
何も考えず普通に笑いたい!
{PAGE }
7/13(火曜)
任意取調べ 9:00∼19:00
朝まだ私が寝ている中、1階から父の声が、聞こえ目が覚める。
降りてみると、2人のスーツ姿の男性2人が玄関に立ちこちらを見ながら
「警察の者です。(警察手帳を見せながら) 聞きたいことがありまして署まで同行願えます
か?」と言われ、任意同行ということだと思い
「今日はお客様の予約でいっぱいで他の日ではだめですか?」と伺うと
「お客さんは断ってください」とキッパリ。
何の事だかわからない状態だったが警察の緊迫した空気を感じて言われる通りに行動した。
妻は夜勤明けでまだ寝ている
とりあえず起こして「警察に行ってくる心配ない」と伝え警察署まで車で移動
移動中に警察官に「何の用件でしょうか?」と聞いても返事なし。空気が重い。
署に着いてから取り調べ室に案内された。
向き合った相手はN警部補、白髪まじり 50 歳前後の凛とした感じの人
重い空気の中
調べ官「公職選挙法違反の疑いで同行していただきました。」
と・・・
ん?あの時のことかな
確かにN氏の対談会後、夕食をとる為に中華料理店(ラーメン屋)に行きました。
それがナゼ公職選挙法違反なの?
あの時は完全な割り勘にはしなかったが、皆から 1000 円集め支払ったはずだし
Mさんを呼んだのは私達だ!
けっして、もてなしを受けた事実はない。
調べ官「その時の席順を紙に書いてくれ」
と言われたので、中華料理店での大方の並びを紙に書いた。
調べ官は目を丸くし驚いた顔して
「お前、昨夜に誰かから連絡あっただろ。そこで口裏でも合わせたか!
そうでないと、こんなにピッタリ並び順が合うはずがない」
え?普通に覚えているんですけど・・・
その時のメンバー13 人はバレー・ビーチ・夜高に深く関わっていて
自分は一歩下がり混ぜてもらっている感覚でしたので、「その部分は覚えています」
と伝える。
{PAGE }
昨夜?連絡?
という事は前日(12日に)にメンバー数名が取り調べに応じているのか
私はその時に 14 名を2日に分けて捜査されていることを知りました。
何故2日に分けたのか?
「まー警察も忙しいんだな、なんせ 14 人だし一度に全員取り調べできないか」
その程度にしか思いませんでした。
後に立件するまで捜査が難航し長期化(約2週間)した原因の一つだと思います。
「口裏を合わせた」という警察の勝手な思い込みのもとで調べられているので
終始、私の供述内容は信じてもらえず、「どうしたら信じてもらえるのか」と悩みました。
調べ官「捜査の要点は 2 つある」
①「票を取りまとめる様な挨拶があったか?」
②「料金の支払いは誰がしたか?おごりか割り勘か?」
①の質問に対しての供述内容まとめ(7/13∼7/27)
「今日は T 村の若い人たちがたくさん集まって話しを聞きに来てくれて頼もしく思います。
ありがとう。N さんの人となりを、なんとなく分かってもらえたかな?
もう少し N さんを崩して、素の人間性を見てもらいたかったのだけどなー残念」
と皆の前で乾杯前に挨拶されました。
一票入れてくださいという言葉は一言もなかったし
そういう意味合いを込めて挨拶されたのではない断固否定しました。
②の質問に対しての供述内容まとめ(7/13∼7/25 まで)
「H ラーメン屋での支払いは、そこの従業員の方が 2 階の個室まで上がってこられ請求額
の書いたメモ用紙を M さんに渡しその紙を持って 1 階に降りて行かれました。
私はその後を追うように 1 階に下り、のれんの向こう側で支払いをしている M さんの姿が
見え、支払い金額を知りたい為、のれんの隙間から覗き見るように確認しました。
5 ケタ目の数字以外は M さんの親指で隠れ見えなかったのですが 3 万円以上かかっている
ことを確認できました。
私は 2 番目の年長者なので「1 万円出そう」と思いました。(1 万円札 1 枚しか持ってこな
かったというのもあり)
会計を済ませのれんを潜り、こちら側に来た M さんに私は黙って 1 万円渡そうとしました。
差し出した私の 1 万円札を手で押し返しながら M さんは「千円か 2 千円集めたほうが皆は
気が楽かな?」と言われました。
{PAGE }
1 階のトイレから出てきた U 君に
千円集める指示をしました。
U 君は「分かりました!」と返事して階段を駆け上がり、私は U 君と入れ替わるようにト
イレに入ったのです。
2階から「千円集めまーす!」という声がトイレにまで響いてきました。
お金を集めている姿は見てないのですが、私が2階の部屋に戻ったときには回収済みで
U 君が M さんの右斜め後ろに立っており、回収金額を M さんに渡そうとしているところで
した。
私は U 君を呼び止め「チョット待って!その中に俺の金はいっとらんわぁ」
と U 君に駆け寄り回収金額を譲り受け、私の持っていた1万円をその中に入れて5千円抜
き、合わせた金額は確認しませんでしたが M さんに渡しました。
M さんも渡されたお金を数えずにそのまま財布の中に入れました。
それを確認してから私は席に着き解散になりました。
と供述する(7/13∼7/25 まで)
私「千円払った事を証明できたらどうなるんですか?」
調べ官「千円払ったのが事実なら可罰性が無くなる。差額買収になって 2357 円から 1000
円引いた額を支払えば黒色の罪がグレーになる感じだ」
その言葉を聞いたとき、私達に向けられている容疑は晴れると思った。
真実を貫くぞ!より決意を強く持ち、
私「じゃー絶対に俺らは無実だ!」
調べ官「絶対という言葉は使うな!」
私「どうして?」と聞くと
調べ官「20日も前の出来事で、それも酒に酔った場での話しに絶対は無い!
これから俺との付き合いが長くなると思うが、後にその言葉は使えなくなる」
私「長くなるとはどういう事ですか?」
調べ官「お前はウソを言っている!!」と声を荒げる。
「お前以外の者達は、千円集めていないと言っている!票の取りまとめもあったと!
{PAGE }
会席の前に13人の内の誰かが『4万円頂きました』と、お金をちらつかせる様に披露し
た者もいるという供述内容も出ていると聞いている!!
お前は昨日、誰かから連絡があり口裏を合わせる裏工作をしたんだ!
これから時間をかけて、真実をお前の口から吐かせる!
絶対という言葉は使わせないぞ!」
私「なんじゃそりゃあ!完全に警察側の、でっちあげじゃないか!
票の取りまとめがあって、お金も払ってなく、その上4万円頂きましたと披露しただと?
ふざけるな!そんな品の無いことするかぁ!」
私「やはり冤罪だらけなんだ日本は!
警察はそんなところか?
権力で一般人を縛り、長時間拘束することで圧力をかけ追い詰め、警察の都合の良い真実
に強引に変えて無実の人を罪人にするのか?
あんたは俺にウソをつくなと言うが子供じゃあるまいし理解している。
俺は今の今まで警察は正義の味方!
間違っている事に対し罪を与え、
私達の上に立ち安全な生活を守ってくれる所と信じていた!
これからどう子供を育てていけばいい?
あなた達、警察が作り上げた話に合わせ、自分自身にウソをついて認めろと?
絶対に嫌だね!(あえて絶対を使う)
子供たちには俺の背中を見ながら大きくなってもらいたい。
あんたらは間違っとる!」
警察って仕事も大変やねー、疑う事が仕事やから真実を叫ぶ心の声も聞こえなくなるんだ
ねー。友達おらんやろ!?と心の中でつぶやく。
調べ官「お前がそこまで言うなら本当は駄目なことだが前日に調べた者達の調書内容を見
せてやる」
私に4人の調書を見せてきた。さっと目を通したが予想通り、作文されている。
警察は、あらかじめシナリオを準備しているのだろう。
内容は全て私達が悪い反省していますと感じさせる一面的な文面になっている
私はさらに頭に血が上り「こんなもん見ても、警察側が最終的にどの方向に持って行きた
いか企みを知ることができても皆がどういう経緯で、どういう気持ちで調書内容を認めた
{PAGE }
のか俺が一番知りたい部分がまったくわからん!4 人のメモ(調書作成経緯)を見せろ!」
と4人の調書を机のうえに雑に置く。
今までこれほど怒ったことは無い。
完全にバカにしている。
私達を人として見てくれていない最初から罪人扱い、人権侵害だ!
警察の思い込みで捜査している。
そう強く感じたのが
任意同行の初日に14人全員を集めておこなわなかった事だ。
私「なぜ調べ初めを2日に分けたのか?」
調べ官「上からの指示だ」
私「ここまで混乱した話しになるのは2日に分けて捜査したからじゃないですか?
あなた達は裏工作だのなんだの言っているが14人全員の話しは正直で純粋なものですよ。
あえて1日ずらして私達を泳がせる期間をつくり、疑う要素を増やして落とそうという
汚い警察のやり方がきにいらない。
あなた達がいう『真実が知りたい、ウソを言うなって』言葉こそウソじゃないか!」
私は言葉をかぶせるようにもう一度聞いた「なぜ2日間に分けたのでしょうか?」
調べ官「分からない知らさいれていない。
皆の都合がつかなかったんじゃないかなー
K(私)の調べは12日(月)にしたほうが仕事の関係でいいんじゃないかと思って
上に話しをしたら13日(火)で決まっていると言われた。上には逆らえないからなー」
少し人としてみてもらえたような気がした。
と同時に警察組織の厳しさも感じた。
上が右と言えば、そこは断崖絶壁の崖でも右かい!
警察の上の思い込みが警察全体に広がり、この現状があるのだと思う。
「推定無罪の原則」=「疑わしきは罰せず」(参考資料抜粋)を完全に無視。
私達 14 人は公職選挙法違反の見せしめか?
警察のやっていることこそ罪だ!!
{PAGE }
調べ官「お前たちの公職選挙法違反ってのは村に帰っても拍手で迎え入れられ
胸張っていられる罪なんだぞ。
罰金程度で済む罪だし意地をはるな!」
私「意地?そりゃー張るだろう?無実の自分達が疑われているんですから」
調べ官「スピード違反で捕まったって感じやちゃー
9km オーバーで走行中、警察に止められ
10km オーバーの切符を切られたって感じなんやぞ」
私はその表現「おかしくない?」って思った。
わたしの認識では 40km 制限の道を 50km で走行しても捕まらない。
捕まえる事ができないはず。
ましてや 9km 以上出してない車を私達にたとえるなら無罪じゃないか∼
そんな事がしょっちゅうあるんだね警察内では・・・
なんかアホくさくなってきた。「早く家に帰りたいなー。もう 16:00 か店も従業員にまか
せっきりだし 17:00 頃には帰るといって来たのに」・・・なにやら上からの指示で調べ時
間追加だそうだ、アホか
調べ官「今日で全員の初日調べが終わるが供述内容で意地張っているのは H 君・U 君・
M さん・K(私)の4人だけだぞ他の者達は皆認めている」
だからなんだ?なにを言いたい?意地張るな?アホか!
多数意見に話しを合わせろ?アホか!
まだ3人も認めてないじゃないか。アホか!
1 時間ほど経過して
調べ官「もう K だけだぞ意地張っているのは!もう皆認めたらしい M さんも H も U も!
お前以外全員な」
驚いた「M さんも?」と思い私は聞き返す
私「M さんは皆から回収したお金をもらってないと言っているんですか?」
調べ官「そうだ。全面的に認めていると聞いている」
{PAGE }
私はどうすればいいかその一言でわからなくなった。
これは M さんからのメッセージなのか?
自分一人責任を負えば済む事と考えているのか?
だとしたら私が今やっていることは迷惑なのか?
真実を貫き通そうとしていた自分自身が一瞬で吹っ飛んだ。
頭の中が真っ白になり、調べ官の声も遠くに聞こえる・・・頭に入らない
あの時の状況をもう一度思い浮かべてみる
俺は間違ってないよな・・・
思い違いじゃない・・・
回収したお金は確かに M さんに渡している。
何度も何度も思い浮かべるが
その記憶を呼び起こせば起こすほど間違いないと確信し
虚しさと悔しさに襲われる。
もうどうすることもできない。
俺一人が浮いた状況で何ができる?
さっきまでの自分と真逆の自分がいた。
「絶対という言葉を使うな」という言葉も今になれば理解できる
何が正しく何が間違いかが混乱してわからない・・・
「多数意見が正しいのだ、少数意見は間違っているのだ。
間違っていることを貫き通す事は恥ずかしい」
なぜかそう思った。
18:00 頃
私は調べ官が作っていく調書を目で追って確認し、頭の中で「理解しよう」と努力した。
18:30 頃
調書が仕上がり読み上げられる。
「その内容に間違いないか確認してください。確認が終わりましたらこちらに日付・名前
を書いて右手人差し指で拇印を押してください」
私は、その一方的な調書内容を確認しても苛立ちませんでした。
立場はそれぞれ違うけど皆も(13 人)こんな思いをして認めたのか・・・
公職選挙法違反という罪を 100 歩譲り認めたとしても、
「真実を曲げてしまった」という自分自身への傷は残るだろう。
{PAGE }
T 村の輪が崩れるのでは?
皆がバラバラになることだけは避けなければいけないと思いました。
でも大丈夫か?この一件をまとめられる人はいるか?第三者の誰かが動いてくれるのを待
つか?一度輪が崩れる覚悟で本気で話し合うか?
不安や弱音ばかりが頭に浮かぶ。
調べ官は、そんな私を見てどう思ったのか
「調書内容はこれ一枚が最後じゃないから思い出した事があれば言ってくれ。
お前を悪いようにはしない」と言ってくれた。
その時は落ち込んでいた為、その言葉が嬉しかったです。
「ありがとうございます」と感謝の言葉を返しました。
今日の調書が最後じゃないのだと安心しました。
ひっくり返すこともできるのだと安易に解釈したのですが、
一度認めた調書は書き直す事はできず、
新たに二枚目・三枚目と書き足していくやり方だと知る。
結局は初日一枚目の調書が最後で、書き足してくれることはありませんでした。
19:30 帰宅
U 君に電話をかける。
私が確認したかったのは U 君があの時渡してくれたお金は、皆から集めたお金なのか?
という質問一点だけ。
あのお金がもし M さんに両替を頼まれて渡そうとしていたお金なら、皆が千円集めていな
い、払っていないという初日調書の内容に理解できるからだ。
私はお金を集めている状況を見ていないので
調べ官から「お前の思い違いじゃないのか?」と迫られると不安になり
その一点だけ今晩電話で確認させて欲しいと、お願いしたとろ許しがでたのです。
携帯の電源が切れていたので自宅に掛けなおす。
どうやらまだ帰ってきてないとのことなので
私は「U 君が帰ってこられたら K が連絡欲しいと伝えてもらえますか?」とお願いした。
{PAGE }
電話を待っている間に町内会の副会長から電話があり班長会でのビールや食べ物が食いき
れないらしい・・・飲みに来いとのこと・・・
いつもパターンで呼びつけられ、会長宅へお邪魔する。
今日調べられている T 君は班長なのでその場にいた。
T 君はアイコンタクトで「今日のことはまだ内緒」という意味で合図を送られるが、
全く気付かない私。
当然それは理解していましたし
T 君とはこの会の後にでも話そうと思っていたのでビール2杯位(控えめ)頂きました。
その間、携帯に2人から電話がかかる。H 君と U 君だ。
まず H 君からかかり当日ラーメン屋でのお金の確認で
私は「千円集めるように U 君に指示した。今 U 君にその部分を確認しようと連絡待ち」
と伝えて電話を切る。
その後 U 君から電話がかかり今調べが終わったと聞く。
その時刻は 21:00 をまわっていた・・・
え?おかしい!
私は M さん・U 君・H 君が認めたと担当取調官から聞いたのは確か 17:00 頃だ
私「今まで何を話してたんだ?U 君は認めたんだろ?」
U 君「え・・・俺認めてないっスよ調書に拇印していません」
なんだと?
私「俺は U が認めたと聞いたから自信がなくなり調書に拇印したんだぞ!
俺が千円集めるように指示したのは間違ってなかったよな!?U から譲り受けたお金は
皆から集めたお金だよね?」と再確認
U 君「やっぱり K さんでしたよね、うろ覚えでしたが、担当取調官に述べたことは間違っ
てなかった。ハッキリとした記憶が残っていたわけではないので、断言こそできません
でしたが、K さんが言うような事は述べてきました」
私「汚い手を使いやがって!U、真実は1つだぞ貫け!」と電話を切る
{PAGE }
その後 H 君からもう一度電話がある。
H 君「皆初日の調べで意にそぐわない調書に拇印を押させられている。
やはり千円払っているのは事実で一部の人間は調書の書き直しを警察に電話で願い出た
者もいる。
俺は今、仕事中で皆に電話かけられない。
K ちゃん連絡取れてない人たちに連絡してくれん?」
私「やっぱり千円は確かに払ったよね
皆に確認したい気持ちは同じだけど H が既に数名 TEL しているのなら、それは一人でや
った方がいい。
今後の調べで今晩連絡取り合ったことがバレた時、混乱を避ける為!」
H 君「わかった」と電話を切る
11:00 頃に班長会は解散して
その後 T 君の家に行き2人で話しをする。
T 君の話では千円払った記憶はしっかりあったのだが
T 君の担当取調官に「千円払っていても払っていなくても一緒。何も変わらない」といわれ
たと聞く。
私「千円払ったことが事実で証明できれば可罰性がなくなり差額買収になって
公職選挙法違反にならないらしいぞ!」と伝えると T 君は火がついたように
T 君「俺は仕事でどうしても 16:00 までにはここから出たいと調べ官に伝えると
払っていても払っていなくても変わらない、認めればその時間に帰す事ができると言わ
れたから認めた!
K 君と話して確信した、俺も千円払っている!!
今晩 K 君と話しをすることで警察にまたいらぬ疑いを掛けられないか心配したが
話しできて良かった」
皆千円払ったことは覚えていたんだ警察のストーリーに乗せられかけていただけ。
M さんは「もらっていない」と言っているらしい。一人で罪を被る気なのか?
13 人の正義を貫くことで M さんに迷惑かけてしまうのなら私達は断念すべき。
担当取調官から「もらっていないと M は供述している」という言葉もウソかもしれない。
よし!千円集めた事実を証明し「公職選挙法違反をひっくり返すぞ」と再び決意する。
{PAGE }
14日(水)
12:00∼14:00→中断(仕事)→18:00∼21:00
今日は会計事務所が来て会計処理があるので午前中は調べ休みをもらい
12:00∼14:00 までの調べが終わったら仕事に戻り
どうしても断れない2人のお客様をしてから
18:00∼21:00 までの調べに応じる為 N 警察署へ
片道 15 分かかる道のりを2往復!これ任意だよねぇ・・・仕事にならないです
12:00∼14:00
まず、はじめに私のほうから一喝!
「昨夜 U 君と連絡取らせて頂きありがとうございました。
21:00 に調べが終わったらしく 21:30 頃に連絡とれました」
調べ官は、昨日の凛とした感じが消え
私が今から言う内容を知っているかのように見つめている。
私が言葉を発すると目を閉じ、うなずきながら言葉に耳を傾けている。
拍子抜けだ、昨日と同じ姿勢で取調べが始まれば怒鳴り散らす勢いもあったが
こんな姿勢をとられると怒れない
警察側の不手際を認めているのかな?
不手際というのは T 君が昨夜、私と話し終えた後に公安委員会に対して不当な取調べをう
けたと抗議文をメールで送りつけたらしいのだ。
「1000 円払っていても払っていなくても結果は同じ」と言われて
調書に拇印してしまった事と、
「お前だけだぞ、落ちてないのは」と言われ、仕方なしに拇印してしまった私の事を書い
たらしい。
私「他の皆が、落ちた、認めたぞ!と言われましたよね。U 君は、調書内容を認めてなけ
れば拇印もしてないって言っていましたけど?」
調べ官「申し訳ない。あの時 M が落ちたと聞いて、てっきり U も落ちたと思い込み、
間違った情報を K に言ってしまった。
実は今朝早くに上に呼ばれ、T 君の担当 S 取調官と私の2人で、そのことを叱られてき
た」
{PAGE }
法律に詳しく頭脳明晰の人なら
こういう不手際を突っ突いて優位な方向に持っていく事もあるのかな?
少し警察の足を引っ張ってみることも考えてみましたが・・・時間の無駄
警察を恨んでいるわけではない。
この人達は真実を知らないだけなのだ
警察も反省している様だし、私が今日、一番言いたい論点はそこではない。
U から譲り受けたお金は、皆から千円集めて回収した物だったということを伝えると
「そうか」と一言、表情が一転し凛と張詰めた空気になった。
「それはそれ、これはこれ」と言わんばかりに厳しい表情になる。
調べ官「夜高の3次会と言ったのは誰ですか?」
私「まったく覚えていないです。
T が会長をしているのは確かです。
ちょうど集まったメンバー全員が夜高にかかわっていて、
誰かが夜高の3次会と言ったのでしょう」
「夜高と打上げは、いつですか?」→4日と5日で慰労会(打上げ)は6日の 17:00 から
天満屋でしたと答える。
「その時の会費は?」→という質問に対して5千円程集めていたと思います。
「思いますとは?」→4日5日は出席しているんですが、打上げの日は仕事が日曜日で忙
しく出席していないんです。
「2 次会もあったんですかね?」→あったと聞いています。
「2 次会の場所はどこでしたか聞いていますか?」→聞いていません
「その後3次会ってあったんですかね?」→知りません。ないと思いますけど・・・
あったとしても 2・3 人で軽く飲む位でしょう
{PAGE }
「普通は、そういう流れでしょ?おかしいと思わないか?
N 氏の対談会は夜高の2週間後だよな?
何故、対談会の後に夜高の3次会をやらなければいけないのだ?
世間一般的に見てもおかしいだろう!?」
おっ!昨日と同様の姿勢に戻ったな。圧力をかけてくるタイプです、この人!
私「私達にすれば、これは遊びの感覚なのです。
たまたま集まったメンバー13人が夜高のメンバーで、この飲み会に題名付けるとしたら
☆夜高3次会☆だろう!って感じだと思います。
遊びには名前つけるでしょ?
缶蹴りは缶を蹴るから缶蹴りでしょ?
缶が無くビンがあればビン蹴りという名前をつけて遊ぶはず。
同じような遊び感覚で題名付けただけなのです。
この日に限らず童心にかえって飲むことは村の行事などでよくあります。
警察側の見解は間違っていますよ。
この会は票を取りまとめる為の会ではない。
ましてや、取りまとめの会という趣旨を、隠す為や濁す為に夜高の3次会にしようなんて
とんでもない!そんなことあるわけがない!」
調べ官「K の言いまわしは、面白いな美容師だからか?
妙な説得力もあり聞き入ってしまう。
昨日の取調べ後、「本当にお金を集めているんじゃないか?」と思いはじめた取調官が数名
いる。
私はこのとき取調官を信用していないので「この言葉もどうせウソだ」と聞き流した。
調べ官「では H ラーメン屋に予約を入れたのは誰ですか?」
私「知りません」ん?でも H ラーメン屋の電話番号知っているのは M さんと T かな・・・
調べ官「出てきた料理は、唐揚げ・餃子・焼きそば・枝豆・生ビール・ビンビール
あなた達はラーメンをたべに行く目的で S 館を出発し H ラーメン屋に着いたのにラーメン
を食べていないのは何故ですか?」
{PAGE }
私「3年前 M さんと青年会のメンバーで納涼祭の準備を終了後、
昼食をとる為に一度だけ、H ラーメン屋に行ったことがあります。
その時ラーメン食べたかな?記憶が無いです。
そこのラーメンは、まずいのでは?(唐揚げは美味いよ)暗黙の了解で注文しないのでは?」
ん?あの時も食べたのも餃子・焼きそば・唐揚げだったような?
という事は注文したのは M さんか?
こんなことを熱心に延々と「皿はどの位の大きさ?」
「盛り方は?」
「食べた唐揚げの数は?」
「餃子の数は?」「焼きそばの量は?」
挙句の果てには
「ビールは生から、なぜビンに変えた?」→「ぬるかったんです!!」
「そうか」
「誰かに注ぎに行った?」→「行きましたよ T・U・Mt・M さん・S・N の順番で
注いでまわりました」
「そのとき M さんと、どのようなことを話しましたか?」
私「M さんとは話していません。M さんと S 君と N 君が話しているのを少し聞きました」
「どのような内容か覚えていますか?」
私「M さんは子供手当ではなく、同居手当てを出せばいいのにと、
核家族が減ることで、子供達は大家族のもと、良い環境で育つことができるし
国の財政負担も減ると思う。」と話しておられました。
「そのときに票を取りまとめるような話しは無かった?」
私「ないです」・・・次は投票依頼の話しか・・・
「M も、あからさまに一票お願いしますとは言わないだろう!
そういう意味を込めて言った言葉は何かあっただろう!?」
{PAGE }
私「無いといったら無い」しつこいな
私「その言葉にのせた意味や気持ちは言った本人しか分からない事でしょ?
私には分かりません」
「そうだろ?だから断言はできないよな?絶対って事はないのだよ。
肯定意見があり否定意見がある。
客観的に見たときに、この一件は誰もが「票の取りまとめがあった」とそう思うんだよ!
何も無かったなんて信じられないぞ!!」
どうしても「票の取りまとめがあった」と言わせたいらしい。
私「これは、誘導尋問ですよね」
「これは誘導尋問とは言わない。
記憶を呼び起こす為のきっかけを与えているだけ、
これを誘導尋問と言われたら俺ら何もできないよ」
私「警察は、M さんが13人に対し、もてなした、という裏付けが欲しいみたいですが
M さんを呼んだのは私達です。
最初から M さんが来ることになっていたのではありません」
S 館で対談会開催10分くらい前に、私は M さんに声をかけられました。
「K ありがとう、来てくれて、今日終わったらラーメン?」と聞かれたので私は
「多分ラーメンでしょう、8番かな?行き先は決まってないです」と伝えました。
M さんを夕飯に呼んだのは私達です。
夜高3次会ではなく
「M さんお疲れ様でした会」って題名でもよかったんです。
{PAGE }
私の思い
だらがかって行動できる人を尊敬します。
「だらがかる」は「だら」(富山弁でアホという意味)とは違う、
何も考えていないように見せ、ダラのように人と村の為に働き
誰よりも真剣に村や人の事を考えている人の事
「あれ見ろダラやぞ」と思われることでも、喜んでやるのです。
その人達は、自分の事しか考えていないような若者達の気を引き込んで
「どうや?楽しいだろ?お前たちが育った村は、こんなに楽しいんだぞ!」
と姿勢で示されるのです。
時には厳しく、激しい口調でも叱られることもある。
若者達は、T 村の横と縦の繋がりを意識するようになり
父母・祖父母・先祖代々ずっと、そうやってこの村を守って来られたんだと気付く。
感謝することが大事と気付く
それを未来ある子供達にも、語り教え伝えることが私達の存在理由。
T 村で生まれ育つ為のルールでもある。
T 村は私の誇りです
この一件を客観的に見た時どう思われるだろう?
一般人が見たら「対談会の後に飲みに行くなんてアホじゃない?」
警察の方が見たら「子供じゃあるまいし、大人の見方で行動しろ」
というかもしれません。
私達は、M さんが好きだから対談会へ行ったのです。
M さんには、いつもお世話になっている。感謝の気持ちで、夕飯に誘ったのです。
{PAGE }
票の取りまとめが無く、
対談会後に仲間達と夕食を食べに行ったことが駄目なことで、
完全な割り勘ではないが、皆から 1000 円集め支払った事実があっても罪になるのなら
「だらがかって行動しました」と、その罪を受けます。
しかし現状では、警察は私達の真実を知ろうという姿勢はまったく見られず、
最初から罪人扱い。
「こうだろ?」「こうじゃないか?」と記憶を混乱させて、
誘導的に「そうだったかも」と言わせ強引に調書を作る。
警察は何かにつけ「上に言われて」
「上が上が」と言う
じゃー警察の上って何?警察署長?検事?裁判官?
どこの誰?で、どんな人?
その人は無罪の人に罪をきせる事ができるほどに偉いのか?
人が人を疑い、人が人を裁くのであれば、その人は神にでもなったつもりなのか?
間違えた裁きを起こさない為に法があるんだろ?
法で裁くからこそ日本は法治国家なんだろ?
21:00 調べ終了→21;30 帰宅
私は警察への苛立ちがまだ消えていない。
M さん宅へ電話するが不在
奥さんに「帰られたら確認したいことがあるので電話欲しいと伝えてください」
と、お願いし電話を切る。
30 分後、M さんから電話がかかる。
M さん「ごめん、本当にごめんなさい。皆に迷惑かけてしまって」
私「迷惑なんて思っていませんよ。1つ確認したい事がありまして、いいでしょうか?」
{PAGE }
私「私達の真実を貫く事は M さんにとって迷惑なのでしょうか?
それだけ確認したくって電話しました。
M さん「真実は1つ!貫いて欲しい!覚えていることは正直に!覚えていないことは覚え
ていないと言って欲しい!それも真実!・・・」
M さんは泣きながら私の質問に答えてくれて
私も、つられて泣きそうになったが、こらえて
私「私達は間違っていません。このまま真実を貫き通します。
雨降って地固まる、いつか笑って話せる日が来ます。失礼します」
と電話を切る
警察に対しての怒りと、何もできない悔しさの中、
「このまま指をくわえて流れを見守ることしかできないのか?何かしなければ!!」
よし!M さんの意志を13人に伝えよう
私はパソコンに向かい、皆に渡す手紙を打ち始める・・・23:00 手紙完成
・・・その手紙はパソコンから削除してしまいデーターが無い(その理由は後に説明)
プリントアウトした紙も全部捨ててしまって
参考資料として残っていない orz。。
。
このような内容だったと思います。
{PAGE }
公職選挙法違反の取調べ中13人へ
6/21(月)S 館にて 19:30 開催の対談会終了後
H 中華料理店にて M さんから「もてなし」を受けたとして疑われ、
7/12∼今日に至るまで皆それぞれの想いで取り調べを受けていると思います。
連絡を取り合うと裏工作と疑われる現状の中でありながら
このような勝手な行動をお許しください。
真実は1つ!
表現の仕方は悪いですが「これは戦争だ」
どちらかが弱気になったら負ける。
「覚えていることは覚えていると正直に」
「覚えていないことは覚えていないとハッキリと」それも真実!
たとえ真実を貫いた結果が「負け」だとしても
胸を張って言ってやろう「俺たちは間違っていないと!!」
みんな、それぞれ守るべき家族があり生活がある。
リタイアする人もいるかもしれない。
「でも、それでいい」その意志も私達は尊重します。
※この手紙を警察に提出してもかまいません
7/14(水)作成者
越田
洋司
こんな感じだったかな?
この手紙は翌日
H に一度相談してから皆に配ろうと思い・・・寝た
{PAGE }
15 日(木)
18:00∼21:00
仕事が忙しく、警察にお願いして 18:00∼の3時間だけの調べを希望。
昨夜、作成した 13 人に対しての手紙を、Hに見せて配っても良いか相談してみよう。
朝の 6:20 からSETのお客様を終了後、7:50 にH宅に行く。
H家の方「まだ寝ているかも」
私「そうですか。起きられたらKが店の方に来てほしいと言いに来たと伝えて下さい」
結局、Hが店に来たのは 17:00 頃、どうやら伝達がうまく伝わらなかったのが原因で、
この時間になったらしい。
18:00 にN署には間に合わないなと思い、N署のN取調官の携帯に
「遅れます 18:30 頃になるかもしれません」と電話し謝る。
それでも相談する時間としては少ないな・・・
どうしよう・・・と悩んでいたら、どういう流れかTが家にやってきた。
続いてO君の父親が来られ、3人を座敷に招き入れた。
O君の父の話しの流れは、
第三者の方と弁護士の方に間接的に動いてもらおうと思うと伝えに来られた。
私は有難い事だと感謝した。
Tの話しの流れは、
公安委員会に送りつけたメールの内容について伝えに来た。
私は時間が無い事を伝え、13 人への手紙を3人に見せた。
T→Hと読み進み、「これは配らないほうがいい」と、TとHが言った。
その言葉を聞いたO君の父は「私は読まない」と、まわってきた手紙を私に戻された。
この時、私は「やっぱり駄目か」という気持ちと「どうして駄目なの?」という気持ちが
半々で言葉が出なかった。
Hが「Kちゃん、時間大丈夫? 今から取調べに行くんだろ?」
{PAGE }
私「あ、うん、そろそろ行くよ・・・」
確かに時間が無かったが、
Hの言葉がなければ、私は「どうして駄目なの?」という質問をしたかった。
それを聞いたところで、どうしようもないが・・・
HはT村に深く関わり社会的常識においても、常に考え方が核心をついている。
「13 人に対しても私より深く関わっているHの事だから何か考えがあるのだ。
皆に見せないほうがいいという意見にも理由があるのだ」
HとTが言うのなら「この手紙は、配らないほうがいい」と
自分自身を説得して3人を見送った。
この手紙は
Mさんの気持ちを伝えようと思い書き始めたが、
伝えるだけでは事足らず警察に対して悔しい思いが対抗意識に変わり「戦争だ」と
軽はずみな内容文になってしまった事が駄目な理由だと思う。
皆、初日調書で「真実を曲げられ」拇印している。
この文面では更に傷つく人間もいるだろうし
この手紙を配った事が警察に見つかったとき話は更に混乱するだろう。
冷静になって考えれば分かることなのに、私は感情的になってしまいました。
この手紙で「それでも大丈夫!!なんとかなる!!」と皆に伝えたかったのです。
「この手紙は、今の気持ちを忘れないように私だけのものにしよう」
「一枚だけ肌身離さず持っていよう」ズボンのサイドポケットに入れる。
{PAGE }
18:00 に解散する。
18:30
N 署に到着
取調べ 3 日目に入って、私達も、警察側も平行線の現状から抜け出す方法を考え始める。
警察は私達に「大人の判断をして欲しい」と言ってくる。
どちら側の立場に立って考えてもメリットがないからだ。
かといって、私達の主張を受け入れれば
平行線からは抜け出すことができるが、警察側のデメリットになるし、
私達も否定し続ける事で「自分たちの正義」は貫けるが
生活・仕事に負担がでてきてデメリットになる。
歩み寄りという意味で着地点をお互いに探し出すのだ。
「大人の判断をして欲しい」と
大人の判断・・・
大人の判断ってなんだろう?
守るべきものを守る為に自己犠牲を伴っても真実を曲げ、判断・行動すること?
客観的に見れば、大人の姿として立派にうつるかもしれないが、それは奇麗事なのでは?
本来、幾つ歳をとっても皆子供と私は考える。
大人という服を子供が重ね着しているのだ
この服(お金・知識・仕事・地位・家庭・理想など)は着心地が良く、
この服を着続ける事が生きる(生活)という事。
お年寄りが子供のようにワガママ言うようになるのは、
重ね着していた服を脱ぐからだ。
ワガママになったのではなく、人間あるべき姿に戻るのだ。
欲をかいて「大人という服」を着続け、
本質を見抜く力が衰退しているのは私達(社会人)です。
「子供の様」=「駄目な人」という見方は間違いです。
{PAGE }
しかし、社会に吹き荒れる強風の中で生きて行く為には、
服を着続けなければいけないのです。
これも現実・・・
それが生きる為の術・・・
何もかも脱ぎ捨て、
素っ裸の心の声を「子供の戯言」という大人達が増えると、
包み隠さず心から何かを伝えようとしている人を嘲笑う世の中になってしまう。
そんな大人達が子供を育てるとどうなる?
他人がどれだけ傷ついていても、自分さえ良ければ、それでいい。
所詮、他人事。
上辺だけ。自身を正当化した上で、正論や慈悲の言葉を述べるだけの人間ばかりになる。
これは偽善者だ。
今、私達 14 名が体験している警察組織は、まさに偽善者が集まった組織なのだ。
「気持ちを押し込めて大人になれ!
客観的に見て多数派で優勢な大人の意見を尊重することによって世の中うまくまわる」
こんな組織で真実なんて見えるわけ無い!!
{PAGE }
16 日(金)13:00∼16:00
任意取調べ4日目、
今日も担当調官に仕事の都合上3時間だけの調べを希望。
いつもより緊迫した空気の中、N取調官の怒鳴り声からスタート
調官「お前の言っていることは、嘘ばかりじゃないか!!」
私「何も嘘は言っていませんが」
調官「Hラーメン店の従業員から 6/21 当日の状況を確認する為、調べてきたんだ!
従業員の話しでは、
Kの言う様な「請求額を書いたメモ用紙は渡していません」と言っていたぞ!
お前は何を見たんだ!?嘘じゃないか!
他の者達の供述内容で一万円を千円札に両替してもらったという供述もあったが
H 店の店員は、両替していませんと否定していたぞ!」
私「その両替の話しは知りませんが、
N 調官に言ってきたことは嘘じゃないです!!
確かに従業員のおばちゃんがメモ用紙を持って 2 階に上がってきて、
そのメモ用紙を持ってMさんは1階に降りていく姿を見ました。
お金を支払う時も、そのメモ用紙を札束の上に重ねて渡しているのを見ました。
その日 3 万円以上の支払いがあったと知ることができたのは
会計の時Mさんの様子を、のれんの手前側(Mさんの真横)から、覗き見し確認したか
らです。
請求額を書いた紙は間違いなく見たんです!!嘘じゃありません!!」
調官「俺が、いい加減なことを言っていると思っているのか?
ちゃんと証拠もある。K の言っているのは嘘だと確信した上で言っているんだぞ!
このままいって裁判になってもお前たちは必ず負けるぞ
俺達(警察)は組織だ、訓練された軍隊みたいなものだ。
T 村、若い衆の絆14人 VS 俺達(警察)との勝負を望んでいるのか?
本気でそう思っているのならやってやる!!」
凄い形相で威圧をかけてきた。
{PAGE }
私「じゃー私が見た紙は何だったんですかね?
M さんは財布に入っていた何かのレシートを、お札と一緒に間違えて出したのかな?
それを偶然私が見て、
その間違って出したレシート額も偶然その時の支払額と一緒の3万円台だったのかな?
そのレシートに M さんは気付かないで、お札と一緒に店員に渡したんですかね?
そんな偶然が重なったのなら私の述べてきたことは全て嘘になりますね。
もし、本当に請求額を書いたメモ用紙を渡されていないとしたら、どうやって請求額
を M さんに知らせたのでしょうか?」
調官「その H 店では請求額をメモ用紙に書いて渡すような事は、過去一度も無く
今回のような場合、請求額を伝える時は幹事さんの耳元で囁くように
伝えているらしい」
そんなばかな!
そこの店員は 50∼60 歳くらいの女性で私達の母親とそう変わらない。
こう言うと失礼だが、おばちゃんに耳元で囁かれたら気持ち悪いだろう!
そんな店あるわけないじゃないか!
H 店が何か隠したいことがあって、そんな事を言っているのか?
N 調官が私に対してカマをかけたのか?
それにしても・・・
「請求金額は耳元で囁くように伝えているらしい」
なんて突拍子も無い言葉は普通言わないでしょう。
普通に考えるとありえない話しですから!「囁くように」っていうのが。
あれだけ勢いに乗って威圧かけてきたのに失速した。
調官の顔が凛とした表情に変わる。
私は、この人のこの表情が好きだ。
きっと人としては、いい人なのだろう。
{PAGE }
調官は、気を取り直すように
調官「ポケットに入っているもの全て机の上に出してください」
私「はい分かりました」
財布・車の鍵2点を出した。
調官「これで全てですか?まだ他に無いですか?」
私「無いです」
調官「じゃー立ってください身体チェックしていきます」
私は言われるがまま指示に応じる。
ズボンのサイドポケットの中に手をいれられた時、調官が「ん?これなに?」と言われ
それを見ると・・・
あ・・・それ・・・
皆に配ろうとしていた手紙だ!
悔しい気持ちを忘れないように肌身離さず持っていようと
サイドポケットに入れたままだった。
私「ごめんなさい。
そこに入れていた事を忘れていました。
連絡取り合うと裏工作と疑われる中、じっとしていられずに書きました。
作成したのは私です。
警察に提出してもかまわないような内容文になっています。」
調官「読ませてもらうよ」
私「どうぞ」
{PAGE }
調官「う∼ん、これは・・・間違いではない。
間違ったことは書いてないのだが・・・う∼ん、
私は K の事を正直、信用しはじめているのに
こういう物を作成して配ろうとしている事実をみつけてしまうとな∼
また疑わなくてはならない・・・
・・・
これは13人に配ったの?」
私「いえ、まだ配っていません T と H には見せましたが2人に配らないほうがいいと
言われ止められました」
調官「そうか。配ってないんだな?
じゃーこの手紙は見なかったことにしよう。
K は家に帰ったらプリントアウトした手紙は全て破棄しなさい。
PC の中のデーターも消去しておきなさい。」
この時、私は手紙を隠していたわけでもなかったが
身体チェックで見つかった事で疑われる要素を自ら作り
今後13人の捜査の足枷になるのではないか?
と心配し不安でした。
調官が「見なかった事にしておく」と発言したのには驚かされた。
調官「そのかわりと言ってはなんだが・・・
初日の調べで私が軽はずみに「全員落ちたぞ」と言って
K が警察に対しての信用を無くしてしまった事は、本当に申し訳ないと思っている。
ずっと胸に引っかかっていた。
今回のこの件で俺を許してくれないか?」
この時の N 調官の言葉に重みを感じた。
このはプライドをかけて私に謝っていると感じた。
悪気がなく証言強要してしまったことを反省している。
{PAGE }
この手紙を破棄しないことで、私達にかけられている容疑が晴れることはないし
13 人に配ってもないのだから口裏合わせをしたという容疑で偽証罪になるわけでもない。
この申し入れを断っても、
断らなくても、現状は何も変わらないと思ったが、
破棄しても何の問題もないので「ハイわかりました」と N 取調官の歩み寄りを受け入れた。
しかし私は警察を 100%信用できず。
その手紙を1枚だけ残して何かあったとき、
この手紙を使って「悪あがきの1つや2つしてやれ!」と思いました。
窮鼠噛猫って感じで。
結局、私はこんな関係での約束は見事に破り、全てを消去しませんでした。
調官「何故、身体検査をしたかというと昨日、調べ中に録音機を忍ばせているやつがいる
と情報が入り調べさせてもらったんだ。」
・・・
「あんた等に対しての怒りがそうさせているんだ」と心でつぶやき
「へ∼」って驚いたふりをした。
調官「数年後には普通に可視化の時代だろう、俺達も仕事しにくくなるちゃ∼」
その時は、録音機を調べ室に忍ばせることは違法かと思っていたのですが、
違法ではないらしいのです。(弁護士が言っていたらしい)
私「明日は土曜で忙しく仕事させてください。
私が店に出ないと店が回りません。従業員に給料も払わないといけないのに売り上げが
足りない、明日は休みをもらいたいのですが」と希望を出す。
調官「わかった。上に聞いてみる。結果は店のほうに連絡入れるよ」
16:00 終了
17 日(土)取調べ無し
{PAGE }
18 日(日)9:00∼12:00
N署にて任意調べ
N取調官はマゴチを釣りに行きたく、今日も休みたかったらしい。
またもや上からの指示だそうだ。
「他の若い衆も取り調べに応じているのだから、Kだけ休ませる訳にはいかない。」
と言われたらしい。
調官「3時間付き合ってください・・・
今日は、いい天気やぞ∼ボート出してのんびりマゴチ釣りたいな∼」
どうぞ、どうぞ
話しは硬直化してきているのは私自身感じており、このまま平行線な予感。
調官「上から、Kをポリグラフ検査(嘘発見器)にかけるように指示が出たんだが、
4日間の調べを通し人としての信頼関係が、できてきている中で、それはしたくないと
上に断りを入れたよ」
私「私はかまいませんよ。
うそは言っていませんので」
調官「強がりはやめておけ、大変やぞ」
たしかに・・・
正直に言いますと、「ポリグラフ?そんなこともさせられるのか?」
と驚きました。
N調官が上に「ポリグラフを断った」という言葉に安心して
その誠意にもたれかかり、強がってみました。
しかし、その反面、
自分の供述が全て真実と証明できるチャンスでもあるので、「やるなら、やってやる!」
とも思いました。
この日の調べ内容は記憶に無く書けることは、これだけです。
12:00 に調べが終わり午後から何もすることが無い。
{PAGE }
帰宅してO工業の事務所に向かう。
(13 人の内の一人が事務所に出入りしている姿を見たから)
事務所に入るとO家族(本人・父・母)N君とUn さんが対談中。
内容は今日の午前中にT署の署長と県警のTOPとあって話しをされたらしい。
アドバイスはもらえず「14 人に対して真実を言って欲しい」との事
Unさん「覚えていないことも真実でしょう!
痛み分けの方向性は無いのかと聞いてきたんですが、
覚えていないことでも思い出す努力をして欲しいと言われました。」
Un さんとMさんは友人関係で、なんとか助けたい気持ちが強く伝わってきました。
13:00 頃
O工業事務所から解散
ムシャクシャした気持ちを発散する為パチンコ店へ・・・
負けた・・・3 万円・・・
今日は帰りなさい!ということか・・・
17:00 頃帰宅
私の父が「さっきHちゃん呼びにきたぞ、O工業事務所に来て欲しいって」
17:30 頃
O工業事務所へ(本日2回目)
私が事務所内に入った時は既に 13 人の内、数名集まっていた
これからの話しを、事務所に皆を集めてミーティングするらしい。
その為、今日、それぞれの調べ時間が短縮されるなど、
13 人が集まれる状況を作る為、警察も協力してくれたらしい。
意見がバラバラで平行線な、現状から抜け出す為と、
歩み寄り(着地点)を見出す為
「一度全員でミーティングをする」という警察との取引だ。
第三者として市議会議員GさんとUn さんにも参加していただき
{PAGE }
21:00 頃から始めるらしい。
それまでの時間、公職選挙法違反・三浜町冤罪事件のHPを見るなどして、
素人なりに、これからの流れを想像してみたり
6/21、H店で集めたお金は最終的に、どうなったのか?
を話したりした。
しかし、皆の記憶を聞く内に不安になる。
やはり 1000 円回収の記憶は曖昧で、
私の話をしても理解できないだろう「余計に混乱する」と感じた。
この場にMさんとU君がいたなら、
1000 円集めるようにU君に指示し
↓
U君が、どういう風に2階で回収し(ここが聞きたい)
↓
回収金額を私が受け取り
↓
その回収金額に私のお金を足してMさんに渡した
という流れで、お金が動いた事実解明をすることも可能なのだが、
Mさんは供与の疑いなので警察に監視されていて受けたと疑われている私達と会うことは
できない。
U君は前から計画していたキャンプに出かけていて参加できないそうだ。
お金の流れの話し終了。
。。
H君とO君の着地点の話し
「それぞれ悔しい想いがあると思うが、もうどうしようもできない状況で
それぞれの仕事や家庭に影響がでてきている。
歩み寄りという意味で着地点をどうするか?を考える時期にきている。」
{PAGE }
大人の判断をする時がきた。
この判断が正しいか、間違いか誰にもわからない。
一度、初日調べで苦しい思いの末、調書に拇印し、更に反論して
警察に立ち向かったが、皆の記憶が具体的に、終始重なり合うことがなく
現状を変えることができなかった・・・
1000 円回収した事実証明を立証するのは難しいのだ。
私達が警察に求められているのは記憶で、その記憶が証拠になる。
たとえば
A→1000 円支払い・B→2000 円支払い・C→3000 円支払った
と、Aが供述した場合
BとCはAの供述内容と同じ供述をしなければいけない。
一人でも違う供述が出てくると、
Aの供述が正しい記憶でも間違った記憶と捉えられる。
間違った記憶が正しい記憶と捉えられるケースも出てくるのだ。
受けたとされる立場は13人で、それぞれ照らし合わせたとき何通りもの供述内容がでて
きて警察は錯乱し混乱したのだろう。
物的証拠があるのなら楽に立件まで持っていけるのだろうが、
今回の場合は「もてなした証拠」「もてなされた証拠」が何一つないのだ。
捜査に苦労したのだろう。
公職選挙法違反で任意取調べ捜査平均期間は 6 日程度らしい。
私達の捜査期間 7/12∼7/27(15日間)
警察へ
「真実を見る目と聞く耳が衰退しきっているから
これからも判断ミスを繰り返すでしょう。ご苦労さまでした」
13 人へ
「疲れたね、もういいよ、やれることはやったよ。
それでも、なんとかなるさ。」
この時、「着地しよう」と思いました。
{PAGE }
21:00
Un さんとGさんを交えて、ミーティングが始まる
全員揃わない。
私と同じ年のHtが個人的感情でミーティングに来たくないようだ。
正直な記憶を伝える努力をしても、疑われ続け真実を聞いてもらえない状況の中、
もがき苦しみながら、訴え続け、追い詰められた精神状態。
この現状は、誰もひっくり返す事ができないと肌身で感じ痛感しているのだ。
しかし、それでも一筋の希望を、心のどこかで信じる。
まだ諦めたくない!
Htは気持ちを言葉にするのが苦手で
態度でしか表現できない不器用なところがある。
Htの気持ちを代弁させてもらうと
「お前らの都合やペースで勝手に幕引くな!まだ頑張っている奴らを無視するな!」
Htは今日の集まりの意味を知っていた。
「第 3 者が私達の間に入って何ができる!」と抵抗したのだ。
HとOの気持ちもわかる
T村の繋がりを深く考えながら行動してきた2人は
何もしないで待つことはできないのだ。
これからの方向性を示す誰もが嫌がる事(反発意見もあるだろう)を先頭に立って
皆を引っ張っているのだから、2人の気持ちを理解するべきだ。
納得いかない部分があるのなら、この場に来て言えばいい。
私「なんせ来られ!一人だけ反発することは駄目やよ!皆の問題やし、
GさんもUnさんも来られている。悔しい気持ちを静めて、ここに来て欲しい」
とHtに電話した。
GさんにもUnさんにも一肌脱いでいただいているのだ。
その意味に私達全員は感謝しなければいけない。
Htは 21:30 頃に来た
{PAGE }
Un さんの話から始まる。
「県警本部TOPとT警察署長に会って、話しをした結果、
『記憶を思い出す努力をしてほしい』『真実を言って欲しい』
『痛みわけの方向性はない』と言われました。
着地点の話しが13人の中で出ているみたいですが、
明日19日に県議会議員Y氏(先生)に動いてもらうようにお願いしに行く。
先生が動かれるのは 20 日になるでしょう。
もう少し頑張ってもらえないでしょうか?
守るべき仕事・家族が一番大事で、皆さんは限界に近いと感じています。
私から、こんなことをお願いできる立場でもないのですが
先生が動かれたとき、13人が着地(認める)してしまった後となれば
愕然とされるでしょう。
皆さんには無理言って申し訳ないのですが、もう少し頑張ってもらえないでしょうか?」
H「わかりました。もう少し頑張ってみましょう。
今日来ていない人達は明日、この場所に来てもらうことにして、
今晩の話しを伝えて欲しい。俺は明日仕事で来れないから来れる人、手あげてくれる?」
O・T・N・私も手を上げた
23:00 終了して帰宅
{PAGE }
7/19
N警察署 9:00∼13:00 T警察署 14:00∼21:00
取調官「今日はKには申し訳ないのだが、午後からT警察署に行ってもらわなければなら
なくなった。そこでポリグラフ検査を受けてもらう。」
私「嘘発見器ですね?」
取調官「嘘発見器とは言い切れない。ポリグラフ検査とは質問の内容に対してどのような
反応をするか見るもので、嘘を見抜くものではない。」
え・・・でも・・・確か数日前、Mさんを嘘発見器にかけたら「Mは嘘だらけだったぞ!」
って言っていたのに・・・
あの時は、私が嘘を言っていると調官は思い込んでいたので、
「いずれ、その嘘もつけなくなるぞ」と威圧をかけてきたのだが
今の取調官の言い方では、検査する前から匙を投げているように聞こえた。
「嘘を見抜くものではない」と言ってしまうと
万が一その「嘘」のような反応が出た時、
私を責められない
「嘘を見抜くものではないんでしょ?」って言い逃れは、いくらでも見つけられる。
警察側が、そんな事言うなんて・・・
匙を投げた、というより私を「信じてくれているのか?」と感じた。
その反面、警察も「逃げ場を作ったのかも」と考える。
嘘の反応が出なかった場合「嘘を見抜くものではないからね」と
不利な立場になった時に、警察が逃れる為の保険をかけたのかもしれない。
この保険をかけた時点で駆け引きは成立しない。
ポリグラフ検査をやる意味が無い。
所詮、器械。
その限界を調官達は、よく知っているのだと思う。
現場(調室)の中で真実を感じ取ろうとしている調官達にすれば、
たとえ上の指示だろうと、
ポリグラフ検査はこの上ない「侮辱」なのだろう。
{PAGE }
調官「午前中は他の者が検査受けているので午後からになります。
午前の調べ時間は短縮して長めの昼食休憩を取りましょう。
13:00 までに戻っていただければ、けっこうです」
休憩時間が1時間以上あるので某ラーメン店へ
塩ラーメンとチャーハンを食べにレッらゴー
たらふく食った・・・
「は∼・・・」なんだか丸々太らされてから殺される豚になった気分だ・・・
嘘は言ってきたつもりはないが、もし疑われる要素が出てきたらどうしよう。
調官との信頼関係は、できてきてはいるが、
嵐の前の静けさでポリグラフ検査後に変貌したりしないか?
正直、怖くて仕方ない。
N警察署に 13:00 戻る
調官「T署に到着後は一時間ほどのポリグラフ検査と、21:00 までの調べ時間になります。
移動の車はこちらで準備してありますので話ししながら一緒にいきましょう」
私「え、T署なら家の近くなので自分の車で行きます。そのほうが帰り道近いので効率的」
調官「あ∼移動中の時間も調べ時間になりますので、
単独行動にあたる行為は許されないんですよ。Kさんの車はN署に置いて行きましょう」
・・・もう一回ここに戻ってくるのか・・・俺の大切な時間を好き勝手に使いやがって
移動中に話しすることは無いですし、今は一人になりたいんですけど・・・
私「・・・お願いします」
警察が準備した車に乗り込んだ。
{PAGE }
T署まで片道 30 分間、車の運転手(調官助手)とN取調官の3人で会話して移動。
「今日の昼飯何食った?」
→「○○でラーメンとチャーハン」
「おお!あそこの味噌ラーメン旨いやろ?」→「私が食べたのは塩ラーメンです」
「あ、ああそうか!塩!旨いのか?」→「初めて入った店なので適当に注文しました」
「・・・でも、あそこボリューム半端じゃないよな!」→「そうですか?」
「俺も若い時はよく食べたんだが今は食いきれんぞ!」→「腹減っていたので完食です」
なーんて、かみ合わない会話の意味は
リラックスさせる目的があったらしい。
緊張し過ぎていると、検査上あまり良くないらしいのだ。お心使い感謝です。
そうこうしているうちにT署に到着
14:00 頃だったかな?
緊張の中、検査スタート
部屋の中に入ると検査官 25 歳前後の若い男(オタク系)が一人
部屋全体を見渡すとPC2台とプリンターが机の上に並べられている。
机の向こう側は、すりガラスになっていて外からの光が入り明るい。
光が一番入るガラス側に沿うように椅子が置かれている。
ん?どこかで見覚えがある椅子だな・・・?
あ、映画グリーンマイルに出てきた処刑台の椅子そっくりだ!
わざとか?
精神的な動揺を誘っているのか?
そんなことしなくても既に動揺していますので。
検査官「そちらに座ってください」
私はその椅子に座り検査官の行動を見つめる。
脱脂綿で私の指先を丁寧に拭き始めた。
拭き終わるごとに、その場所とPCと繋がっている配線コードを繋げられる。
両手両足繋げられた私は、なにやら物になった気分。
{PAGE }
検査官「今からここにあるトランプでテストします。
1∼10 までのトランプの中から一枚選んでその数字を私に見せず覚えてください。」
私の選んだトランプは 4 だ。大体の流れは把握した。
この数字をポリグラフで当てるというのだ。
私は必死に違う数字を頭に思い浮かべながら「あなたが引いたのは○ですか?」という
連続した質問に全て「いいえ」で答える。
各数字を 3∼4 回、復唱され終了。
検査官「あなたが引いた数字は・・・4 ですね」
え・・・当たっちゃっていますが・・・
私「・・・」声が出ない
検査官「こんな感じで5問ほど質問していきます。今度はいいえで答える必要はありませ
ん。完結な答えであればどの様に答えていただいても、かまいません。」
5問中、はっきりと覚えているのが1問目です
検査官「あなたはH店での支払いはどうしましたか」
1. 1000 円払いました
2. 2000 円払いました
3. 3000 円払いました
4. Mさんからのおごりでしたか?
5. 皆で完全な割り勘にしましたか?
あれ?その中に私の答えが無いぞと思い
私「すみません。その質問の中に私の答えが入ってないですよ。私の答えは 5000 円です。」
検査官「あ、そうですか?質問内容変えることも出来ますよ。
それでは1番の 1000 円を 5000 円に変えましょうか?」
{PAGE }
私は、なるべく早く終わりたい為、
質問内容変更で時間がかかるのなら「1000 円払いました」という項目でも
実際に 1000 円集めているし 1000 円以上払っている。
質問の要点は「Mさんからのおごりでしたか?」なので変更しなくても大丈夫と思い、
検査官にこう伝える。
私「あっ!やっぱりいいです。1000 円払いました、いうがでも大丈夫。1000 円払いまし
た、いうがにしておこう(いうが=富山弁)」
検査官「仲間内でそういう話になることもありますしね、分かりましたメモしておきます。」
このとき私は、この人何言っているの?って思ったが、
極度の緊張の為、気に留めなかった。
5問全て終了し
取調室に移動する。16:00 近くになっていたと思う。
16:30 頃にN調官が取調室に入ってこられ
調官「今、上と検査結果を検査官も交えて話してきたが検査官が言うにはKさんは正直者
だというデーターが出たそうだ。
しかし、検査中に検査官と会話した内容のメモを上司が見て
「Kが口裏合わせをしたと自白したぞ」と騒いでいる。
メモには「1000 円払いました、というがにしておこうと仲間内での話になった。
」
と書いてあり、上司はそのメモを自分達の都合のいい解釈をしている。
私は何かの間違いだと思い「詳細をKから確認する」と上司を説得してきた。
どういう事か説明して欲しい。
私「は!?何でそうなるの? あの検査官に自白する訳ないじゃないですか?
もし、私に隠し事があって、自白しなければいけないことがあるのなら
N取調官に言うさ!たとえ拷問されても、あんたに自白するなら俺自身、納得できる!
こんなの納得いかない!
こんな形で、わけの分からない供述内容をあげられて
真実を貫こうと頑張っている皆の足を引っ張るようなことになるのなら
申し訳なくって
今日T村に帰れない!!
Nさん何とかしてください!!」
{PAGE }
調官「どうして、こんな事になったのだ?」
私「多分、私と検査官との会話のやりとりのすれ違いだと思います。
私が検査官と交わした言葉を今振り返り思い出してみると、
誤解を招くような、やりとりが確かにありました。
早く終わらせたいという願いと
自分自身が物扱いされている感覚に苛立ち、
言葉が足りなかったんです。
私がその時、検査官に伝えたかった言葉は
「1000 円払いましたという項目でも大丈夫。1000 円払いましたという項目にしておこ
う」
「項目変更しなくても大丈夫です」と
伝えたかったのに・・・
そんな風に、捉えられるなんて・・・
確かに、私の発言後に検査官が「仲間内で、そういう話になることもありますしね」
という言葉を言ってきたが、何を言っているのか意味不明でしたし、
独り言の様にブツブツと小声だった為、その言葉には返事していません。
「メモしておきますね」という言葉には
「被疑者との会話や変更内容は、記録して置かなければ、いけないのかな?」と思い
「どうぞ」と返事しました。
調官「やはりそうか!おかしいと思った。
この一週間、お互いの立場や思いを理解してきている中で、
Kが俺にも言ったことがない内容の供述を、まだ若い検査官に自白したなんて
信じられなかった。
心配するな、この誤解は俺が解いておく。
検査官は、まだ若くゲーム感覚なのだ。
調官にでもなったかのように、必要以上の事をしてしまうことがある。
検査官に確認と説明をしたうえで、上司に報告するのでKは心配いらないよ。」
私「ありがとうございます。本当にお願いします」
調官「しかしKよ・・・検査官の前で喋りすぎなんだよ(苦笑)」
私「そうですね・・・ごめんなさい」
しばらく時間が過ぎて、検査官との誤解の件は一件落着。
{PAGE }
調官は頭をかかえながら目を閉じる。
「Kの検査で嘘の反応は出なかったかー・・・」
なんだか深く考え込んでいる。
調官「この紙(A4)にKの言いたい真実・内容を書いてくれ」
6/21H店での、Mさんの挨拶や、お金の流れを細かく書いた。
(7/13 被疑者ノート 3P参照)
それをN取調官に渡す。
調官「他は書きたいこと無いか?」
私「全部書きました」
調官「これを今から上司に見せてくる、俺たちも間違ったことはしたくない」
調官は退出してから 30∼40 分経過してから戻ってきた。
N取調官の顔が赤くなって目も涙目になっている。
なにかあったんだな。
この人達も戦っているんだと感じた。
その様子を見た私は、その結果に期待もせず「どうでした?」と聞く。
調官は興奮からまだ冷めていないようす
調官「頭に血が上ってしまった。
俺の周りは全員上司、その中でたてついてしまった。」
え・・・まじで・・・
私達の真実を上に通そうとして頑張ってくれたのは嬉しいが・・・
21:00 取調べ終了
{PAGE }
N署へ車を取りに戻る為
最近T署に配属になったばかりで、こちらの道にうとい警官が私を送ってくれるそうだ。
警官「N署までの道が分からないんですが・・・」
私「大丈夫です案内します」
警官に道案内してあげるという貴重な体験をしました。それも警察署∼警察署までの・・・
22:00 頃帰宅
O工業事務所に昨晩集まれなかったメンバーが集まる事になっていたので行かなければ!
と思ったんですが、なかなか腰が上がらない。
・・・なんとか事務所に到着。
O・N・T・M・S・Nsがいた。
あれ、U・Mt・Oyがいない。
昨晩来ていないのは、4人でこの3人+Sだ
今3人はキャンプから帰っている途中だそうだ
23:00 頃全員揃う
Tが昨晩のミーティングの話をした。
Tが話したのは着地点の話しだけだったので、補足説明をO君と私とでしました。
U君は、この時点でもまだ調書に拇印していないらしい。
ビックリしたのはMtも調書に拇印していないらしい
スゴイって思った。
着地点の話しは、大人の判断として理解して欲しいのだが、
自分の正義を貫くのは自由だ!
{PAGE }
私「この一件で個人個人の生活に犠牲がでないように着地点の話を今、しましたが
だからと言って、着地するタイミングは、それぞれに任せます。
今、着地しろと言っているのではない。
これは将棋崩しに例えると、
自分が駒を崩さないように崩している途中で他人の力で崩されたら腹が立つ。
今、誰かの指示で「着地しろ」と言われ着地したら後悔するだろう。
やれるところまでやって欲しい!
将棋崩しも限界が来たら自然に崩れる。
そして崩れた現実を、受け入れ納得することができる。後悔だけはして欲しくない」
今日の午前中にTがポリグラフ検査をしたそうだ。
Tの担当取調官もTを信じはじめているそうだ。
私の調官も信用してくれている。
「もしかしたら!」と少し期待を持ち始める。
U君がこの場に居るので確認したい部分を確認しよう!
お金の流れについて私が話すとNが耳を塞ぐ素振りを見せた。
冗談っぽく「ワーー」っと口で言いながら両手で両耳をパタパタさせる様な素振りだ
話の内容はここでもずっと述べている内容で問題ないと思っていたのだが、
Nはこの時点で既に着地していた為、聞きたくないのかも。
まー今更、U君と確認っていっても
テスト後の答え合わせぐらいにしかならないからその話は終了し、
ポリグラフ検査の話しになって盛り上がり久しぶりに皆の笑顔を見た。
追記
後でO君から聞いた話だが
「どうぞ調べてください。調べて真実が分かるのなら喜んで受けます」と
普通は誰もが嫌がる事なのに「ポリグラフ検査してくれ」と願い出たらしい。
今回、検査を受けたのはMさん・T・N・Kの4人で
他の者達は願い出ても受けさせてもらえなかったそうだ。
そうだろうね誰からも嘘が出てこなければ警察は大変です。
私達一般市民に頭を下げたくないから「検査やるも、やらぬも警察の自由」
権力で行使し、都合が悪くなれば権力で撤回。
都合の悪い事実は見えないところに押し込めるのです。
{PAGE }
7/20(火)T署にて 9:00∼21:00 任意取調べ
朝、7:30 自宅に一本の電話がかかる。
「Nさんって方から電話やよ」と母から呼ばれる
私は「?Nさん?」
N取調官だ!と思い、急いで電話に出た。
私「どうしたんですか?こんな朝早く!」
N取調官「うん、Kには申し訳ないのだが、Kの担当から外されたよ。」
私は昨日N取調官が上司に、たてついた事を思い出し
私「やっぱり昨日の件ですか?」
N取調官「いや、そうではない。
ただ俺の思いとしてはKと最後までやり抜きたかった。
それだけが悔やまれる。
。。
今日から担当調官が変わると思う。
Kとはもう会えないが
最後に一つだけ確認させて欲しいことがある。
」
私「なんでしょう?」
N取調官「6/21H店での支払いは、本当に、皆から 1000 円集めたんだな?」
私「はい!」
N取調官「そうか!わかった!これからも大変だと思うが頑張って真実を貫け!
俺からの電話の内容は、誰にも言わないで欲しい。」
私「分かりました。誰にも言いません」
{PAGE }
・・・と言いながら、今こうして書いている。
N取調官に 7/19 にも注意されたが、やっぱり俺、おしゃべりやわ
「色々、お世話になりました」と電話を切る。
N取調官に私の気持ちや真実が伝わっていたことが嬉しく、
心の中で「ありがとうございました」と何度も感謝した。お元気で!
「担当調官が被疑者側になびいてしまうと取調官は使い物にならないから変えろ!」
警察上層部の声を直接聞いたわけでもないが伝わってきた。
この組織は、大丈夫か?
いろんな葛藤の中で選んだ、勇気ある取調官の行動は讃えるべきだろう?
こういう部下が犠牲になり効率的に動く部下が出世する
「特捜流取調べの常識では被疑者のプライドを徹底的に傷つけて望むとおりの供述をする
自動販売機にする」(参考資料抜粋)とある
取調べする警察・検察は人間としての心を捨て「修羅」と化し
被疑者側は自動販売機のように「物」として扱われる。
これでは敵対心と不信感しか生まれません。
互いに傷つくだけだと思います。
・私の疑問
どうして私達がここまで疑われなくてはならないのですか?
たとえ話。もし警察側が言うような罪に該当する行動を私達がとっていたとして、
その真実を隠す為、罪にならないように口裏を合わせ
嘘の供述を繰り返しているとしたら。
その嘘の供述を繰り返して私達は何を守ろうとしているのだと思いますか?
罰金で済む罪で、凶悪性も無い、公職選挙法違反という罪。
この罪を潔白にする為に嘘を重ねて、守るものは私達には何も無い
意味もなく嘘を言い続ける為に、仕事・家族を犠牲にして
毎日、捜査協力しているわけではない
私が守ろうとしているのは、「私が私であり続ける為に必要な信念です」
罪を犯していないからこそ否認し続けるのです。
嘘を言っていないからこそ「本当」を貫くのです。
真実を「決して諦めない!」
可能性が少しでもあるなら、その姿勢を貫きます。
どうしてここまで疑われ続けているのでしょう?
未だ分からぬ私の疑問です。
{PAGE }
9:00 T署に到着
車から降りると一人のスーツ姿の警察官がこちらに歩いてくる。
私に向かって「Kさんですね、こちらへどうぞ」と偉そうに言ってきた。
こいつが次の担当取調官か。
N取調官より若いし、私とたいして歳は変わらないんじゃ?
何も知らないふりをして
「あれ?N取調官と今日 9:00 に約束しているんですけど!」→「そうですか。
」
と愛想のない返事。
なんかムカつきます。この人・・・
取調室に連れて行かれ挨拶がある
調官「今日からN取調官と交代することになりましたSです。よろしくお願いします。」
S取調官は45歳位で県警本部の人らしい。
Nさんより迫力に欠ける。優しそうなタイプだ。
私「え、そんなことがあるんですね。取調官を変える理由ってなんですか?」
私「この一週間ずっとNさんに言ってきた供述内容は引き継がれているんでしょうか?」
私「初日調書だけ引き継がれているなんてことは、ないですよね?」
私はS取調官が返事する暇を与えず質問した。
全て答えにくい質問内容。
S取調官が「う・・う・・」と言葉を詰まらせる。
目を閉じ、考え込んでから発言する癖がある。
。
私は朝の電話で警察に対してムカついていたので、
少し抵抗してみようと思いました。
私「Nさんじゃないと何も喋りませんから!」
調官「いいですよ。では雑談しましょうか」
この取調官、本当に 20∼24 日まで 4 日間雑談のみでした。(雑談の内容記憶無し)
{PAGE }
21:00 取調べ終了で帰宅
25 日(日)17:00∼22:00
調官助手の刑事が調室に案内してくれて
私が調室に入った時はS取調官は既に背中を向けて座っていた。
ずっと笑顔で雑談ばかりだったS調官の様子が、いつもとは違う。
威圧感を感じる。
私はこの4日間、雑談ばかりだったので「もしかしたら私達の事を既に理解してくれてい
るのか?と期待していたのですが今日のこの様子では、私の勘違いだったようだ
調官「このままだとMさんと同じ立場でKさんも逮捕状が出るでしょう。
Kさんの供述内容が変わらないのが一番の理由です。
私はKさんが否認し続けるのは何か理由があってのことだと思い、
雑談の中で何かを見出せるのではないかと思っていたのですが・・・
タイムリミットなのです。」
私「え!逮捕?」
驚いた。受けた側の逮捕の事例は、私が調べた限りでは無かったので、
心のどこかで「逮捕は無い」と、あぐらをかいていた。
私「逮捕は嫌です!」
S調官「今のままでは駄目です。あの時の事をもう一度よく思い出してみてください。
今、Kさんの置かれている状況はこれまでと違う!真剣に!」
「逮捕は嫌だ!」
自分が今まで供述してきた内容に
「間違っているところがあるのではないか?」自分自身を疑った。
違う記憶が出てきて欲しいと願う。
おかしくなるくらい。
調官「ゆっくり、よく思い出してみてください」
{PAGE }
私「思い出せません。今までと違う記憶なんて・・・どうしたらいいんですか?」
私「もういいです。リタイアです。そちらの好きなようにしてください」
調官「それは駄目!うそは駄目ですよ!」
私「じゃー私にどうしろと!?
私の真実を言い続ければ逮捕状が出ると迫られ、逮捕されたくないから
歩み寄りの意味合いでリタイア(着地)すると言えば、「うそは駄目」と言われ、
俺にはどうすればいいか分かりません。
俺、頭悪いから分かりません!教えてください!!
どうすればいいんですか!?」
もうこの時、私には余裕が無く
「なにもかも滅茶苦茶になってしまえ」とS取調官を殴りにかかりそうな勢いでした。
「逮捕」=「家庭崩壊」と考えていたので、
訳の分からない理由で逮捕されるくらいなら、
こいつ殴って公務執行妨害で逮捕されるほうが納得できる。
調官「あなたが、そこまでして守りたい人は誰ですか?
心を裸にして考えてみてください。
」
調官「あなたは、人間としてまだまだです。
人間本当に追い込まれた時、誰を守るのでしょう?
仲間ですか?従業員ですか?家族ですか?
裸の自分と向き合い、真剣に考えてください。
」
責めるような諭す言葉で私は暗示にかけられる。
私は目を閉じて頭を抱えるように、うつむきながら自分と向き合う
消去法で頭の中から消していく
1 つ 2 つ・・・全て消し終わり最後の 1 つが残った。
{PAGE }
心を裸にして向き合い最後のに残った一番大切なものを見た時、愕然とした・・・
涙が溢れ出す。
涙が止まらない。声が震える。
途切れ途切れの言葉でS調官に一生懸命に伝えた。
「私が最後に選んだのは妻でも子でもなく・・・自分自身でした」
「ごめんなさい」(大切な人達にむけて謝罪)泣き崩れる。
私がいなくなると大切な妻や子供達を守れないという意味で自分を選択したが、
この時は精神的疲労で思考力が無く妻と子を選択肢から切り捨てた自分を一方的に責めた。
S調官「休憩入れましょう。
夕飯食べながら一人で、もう一度あの時のことを考えてみてください。」
調室からS調官は退出し、私一人になる。(約1時間)
「自分が守ろうとしていたのは、こんなものか」・・・心の中で自分を責め続ける。
私自身も偽善者か・・・人間失格だ・・・
落ち込むだけ落ち込んで
地に足が着いた感覚
不思議な感覚
あの時の感情が頭に浮かぶ。
私が1階で1万円札をMさんに渡そうとした時、手で押し返された。
そのときの感情は、
「え、俺の少ない小遣いの中から1万円出しているのに!」
自分の誠意を無視された気がしたから、少し苛立ちを覚えた。
U君から譲り受けた回収金に5千円プラスしてMさんに渡した時
この裏に隠れている感情は
「皆 1000 円払ったのなら、自分も 1000 円にしようかな?
でも5千円くらいは払っておかないと2番目の年長者だしな。
でも、1000 円にすれば 9000 円も浮く・・・」
{PAGE }
この感情を思い出した瞬間に私の記憶は混乱した。
「私が支払ったのは 1000 円か?5000 円か?」
映像化された記憶も同時に甦る。
休憩1時間終了
S調官「何か思い出しましたか?」
私「忘れようとしていた感情を思い出しましたし
私が支払った金額は 5000 円か 1000 円かも分からなくなりました」
私達を疑う警察を罵倒する為に正当化してきた自分達もまた偽善者でした。
格好の悪い自分の記憶と感情をS調官に伝えた。
逮捕される?・・・逮捕されてもいいや・・・こんな汚い人間・・・
「俺たちが正義!警察こそが悪だ!」と
欲や雑念や怒りで、いっぱいだった私の頭の中は
空っぽの状態
なぜか涙が止まらない
これからS調官に供述した内容
甦った記憶の中から衝撃的なもう 1 つの真実を書きます。
もう 1 つの真実
「私の支払額は 1000 円かもしれません。
手元に 1 万円札しかなかったので、回収金額の中に 1 万円札を入れて
5000 円抜こうか 9000 円抜こうか迷ったのですが、私は 9000 円抜きました。
回収金額合計は数えなかったと今まで言っていましたが、
さっき映像化された記憶から思い出しました。
1 万円札・一枚と千円札・二枚でした。
Mさんに渡した金額は 1 万 2 千円です。
{PAGE }
徴収した人数は 13 人で一人 1000 円集めていたとしたら、1000 円足りないので
誰かが払っていないことになりますね。」
なぜいきなりこんなに記憶がよみがえったのか正直、今でも分かりません。
怖いくらいに映像化された記憶がフラッシュバックして、
それが本当の記憶のようにリアルでした。
今までの記憶と天秤にかけたとき、
信憑性のある鮮明な記憶のほうを選び供述しました。
今から思えばどっちが本当の記憶か分かりません。
後に知った情報では「記憶の変容」という心理現象で、
こうなって欲しいという強い願いや
他人から教示され強い刺激で記憶を変化させるらしい。
私にもそれが起こったと、強くは言い切れないのですが、
ハッキリと言えることは、
私には 2 つの真実がこの時できてしまったのです。
S調官「1 万円札を入れて抜いた 9000 円は全部 1000 円札でしたか?」
私「そこまでの記憶はないです」
この言葉は嘘です。
実は抜いたお金の種類も鮮明に甦っていた「5000 円札 1 枚と 1000 円札 4 枚」
怖かったのです。
あまりにも鮮明な記憶で、その記憶を自分の中で全て受け入れる事ができないのです。
33 日間の取調期間中、警察に言った最初で最後の嘘でした。
7/25 から私の供述内容はフラッシュバックした記憶が元になります。
S調官「よく心を裸にして自分と向き合ってくれました。
つらい思いをさせてしまいゴメンなさい。
お金の流れの記憶も、その時の感情まで私に伝えてくれました。ありがとう。
やはり 13 人からお金は集めているのですね。
分かりました。
{PAGE }
後は私に帯を預けていただけますか?」と涙目で話してきた
私は帯を預ける意味がよく理解できませんでしたが「逮捕されたくない」という希望に
そって警察側は対処してくれるのだと思い、少し安心した。
S調官「今日の調べは、これで終わります。
今晩これからKさんの奥様に私から一言挨拶したいのですが宜しいですか?」
私「はい、いいですよ」
21:00 調べ終了
S調官を私の車に乗せて自宅まで。
私は妻を呼び、「俺の担当調官が挨拶したいんだって」
S調官と妻は玄関で向き合い
S調官「今日、旦那さんは取調べの中で、大変つらい思いをされました。
今晩は、旦那さんを外に出さずに、一緒に居てあげてください。
自分自身を追い込んで大変お疲れになっておられます。
あとは私にお任せください。奥様が心配されているようなことにはなりません。
大丈夫ですよ。」
妻「正直、今旦那を逮捕しに来たのかと思って心配しました。ありがとうございます」
私もS調官の誠意に感謝して「ありがとうございます」と頭を下げ見送った。
家に帰った私は、妻に今日 1 日あったことを包み隠さず説明した。
「追い込まれたとき俺が守ろうとしたのは自分自身だった」
という言葉にも、妻は全てを知っていたかのように、私の話を受け入れてくれ
妻の「よかった」という言葉一つで
「人間失格」と落ち込んでいた私の心は救われた。
「ありがとう」
{PAGE }
7/26
9:00∼21:00 記憶・記録無し
7/27
16:00∼
16:00 にT署に到着
取調助手に調室に案内されて中に入ると
椅子に姿勢を正して座って私を待つS取調官。
S調官「いきなりですが、休憩しましょうか?」
私は言われるように休憩、2 本タバコ吸って 1 セット(約 10 分)
これが 1 時間に 3 セットもある。
いつもなら 10 時間で休憩 3 セット
なんかおかしい。
調官は何も喋らない。
申し訳なさそうな表情。
私「今日は、どうかしたんですか?」
S調官「ゴメンなさい、私の力不足です。Kさんに逮捕状が出た」
どうして?
25 日の晩に妻にも会って「旦那さんは、もう大丈夫です」って
言ってくれたじゃないですか。あれは嘘だったのですか?
N調官の時と同じように上層部に訴えてくれたのではないのですか?
「帯を預けて欲しい」と自信ありげに言うから
その言葉を信じて全てを任せたのです。
逮捕されない方向にS調官がしてくれるのだと思い込んでいました。
私はS調官に騙されたのですか?
{PAGE }
私はしばらく考え込む
S調官に、「逮捕されたくない」と言ったとき「今のままでは駄目」と言われ
必死にあの時の記憶を辿るが、今までと違う記憶が出てこない。
その時、私はどうしようもできなくなって。
「リタイアしたい」と願い出た。
自分の中に真実が 1 つあるのにそれを曲げて「リタイア」は嘘になる。
「嘘は駄目です」とS調官が私に言う。
「今のままでは駄目、嘘は駄目」
完全に私の退路はふさがれた状態になってしまっている。
進路もふさがっている
限界がきたら着地して欲しいと皆に言ってきた私が着地できない。
「1000 円集めていません」「Mさんにお金を渡していません」
この時S調官は、そういう供述をして欲しかったのだろう。
しかしどうしてもできなかった。
私自身を普通の精神状態じゃないところまで追い込むが
警察側が欲しい供述内容が私から出てこない。
それどころか新しい真実が出てきた。
供述内容は変わったが「1000 円集めた」部分は変わらないことで私を信じてくれた
S調官に「帯を預ける」と約束したのに・・・
逮捕されないと思い込んでいた・・・今日が警察側のタイムリミットか・・・
「警察は真実を知らないだけ。いつか理解してくれると信じていた」
これが正義を語る警察の真の姿なら失望だ。
S調官の心境(勝手な想像)
Kは逮捕されたくないと希望し、家族を守るため警察とも戦いたくない状態なのに
追い込まれた時の「新しい真実」が警察側の真実からかけ離れたものだった。
「1000 円集めていません」と言えば逮捕されることはないのに。
逮捕までされて嘘をつき続けるメリットはないのに。
どうしてここまで否認し続けるのだろう?
Kの真実を立証する事は難しいが、もしかしたら嘘も言っていないかもしれない。
警察側の捜査が間違っているのでは?
S調官は警察を疑い始めた。と私は想像する。
{PAGE }
S調官「こんな事になるのなら、嘘の供述調書を書いてあげるべきだった。
そうしてあげる事ができていれば、こんな事にならなかったのに・・・ゴメン」
私「私は幸せかも知れません。
他の者達は真実を曲げられ悔しい思いで調書に拇印しているのに。
私はN調官とS調官の2人もの人に自分の真実を信じてもらえた」
私「こんな警察のやり方は絶対に認めませんし許しません。
悔しくて、悔しくて涙が止まらない。」
でも・・・
私「私が今までS調官に述べてきた真実は、
一点の曇りもない真実だと
S調官には信じてもらいたいのです。いいですか?」
S調官「もちろん!信じる!」
目を閉じて涙を流しながら、腹の底からの声で力強く約束してくれた。
私も泣きながら声にならない声で「ありがとうございます」と言った。
逮捕時間まで少し時間があるようだ。
S調官は何度も廊下の様子をうかがったり隣の傍聴室に誰かいないか確認しに行き
調室に戻ってきた。
S調官「正義は勝たなければいけない!こんなやり方はおかしい!」
この言葉を言いたい為に廊下&傍聴室の確認作業していたのですね
でもS調官の言う正義は私達ですか?
ということは警察は悪ですか?
S調官もN調官のように戦ってくれたんですね
S調官は私に逮捕後どういう風に身柄が移されるか、
周りを気にしながら小声で説明してくれた。
{PAGE }
今日から2日間は警察の身柄で、明日以降からは検察に移されます。10日間の勾留期間
です。10日間過ぎると審査があり追加勾留10日間上乗せされる場合があります。
検察勾留期間は最長20日間なので、それ以上はありません。
そこで起訴か不起訴が決まります。起訴された場合は約2∼3ヶ月の裁判勾留になります。
裁判したくないと希望した場合は略式起訴という形もあります。
弁護士も付けてくださいね。知り合いの方とかおられます?
弁護士でもよく動いてくれる人がいいと思います。
国選は当たり外れがありますので注意してください。
誰か頼める人はおられますか?
私「父に弁護士依頼を頼もうかな?
多分、今からT村は大騒ぎになってくると思いますので、
いろんな方が動いてくださると思います。」
S 調官「そうですね。それは心強いですね」
調室の外が慌ただしくなってきた。
S調官が助手に呼ばれて退出・・・
再びS調官が入室したときには手に私の逮捕状を持ち
警官2人を引き連れてきた。
逮捕状を見せられ
17:00 頃だったと思います。
私の手首には手錠をはめられました。
ズッシリ重く感じて
全身の力が抜けていく感覚です。まさかこんな経験をするなんて・・・
T署の留置所に案内され中に入れられる薄暗く汚い牢獄のようだ。
ジタバタしても仕方ないと腹を括る。しかし諦めたという感じではない。
その逆で「やれるところまで、やってやる!」と再び闘志に火がついた!
18:00 頃に夕飯の弁当を完食!
今日は寝るぞ!!20:00 就寝!!
{PAGE }
7/28
T署留置所
7:00 起床→歯磨き→掃除→朝食(パン2個)
よく寝た。10時間も寝たのは久しぶり。
ここ最近は仕事&調べで、ろくに寝てなかったから留置所で不謹慎だが・・・
最高な目覚め
看守「よく寝られましたか?」
私「はい、とっても」
看守「そうなの?」
看守「検察庁に移動になりますので出てください」
鉄の格子で仕切られた部屋の扉を開けられる。
あけるときの鉄のキシム音が留置所全体に響き渡る。
警官3人に囲まれ手錠をかけられた状態でT署を出る。
護送車に乗り込み両サイドには警官。
まさにTVニュースやドラマの世界と一緒・・・
スッキリ目覚めた朝から時間が経つにつれ、自分の置かれている立場を再認識し
どんどん落ち込む。
検察庁に着いた時には、顔を上げられない状態。
検事室に入り
警官2人は私の椅子の後ろに 2 つ椅子が並べてあり、そこに座る。
私は検事に挨拶して、その椅子に座るが外してくれるのは手錠のみで
腰紐を椅子にグルグル巻きロック!
椅子と私は合体!
「ありがとうございます・・・そこまでしなくても逃げませんけど・・・」
正面に対面しているのは検事さん。
私の右横には書記の若い男性がパソコンに向かっている。
私は、私の真実に基づいて供述し始める。
警察調べとは違いタンタンと供述内容を私の言葉で調書を作成していく。
最終確認として検事さんが私の調書を読み上げ、間違いないか確認。
30 分∼1時間で終わった。
警察取調べの時のように厳しく責められることも無く終了・・・
{PAGE }
次は裁判所だ
検察庁と隣接しているのに、これまた2時間ほど待つ
「なぜこんなに待ち時間が長いのですか?」
50 代の警官「うん、14 人分の調書を読んでいるのだよ。裁判官は今の今まで事件のことに
関して情報がないから、この2時間ほどで頭に叩き込むのだ」
「なるほど」
裁判所に入り、ふつうの部屋に通される
裁判官は事件の内容と
2時間前に検察でとった供述内容を読み上げられ「これで間違いないですか?」と聞かれ
る。
私が「はい、間違いありません」と言うと
「Kを10日間の検察勾留にする」&「接見禁止」とアッサリ
接見禁止とは弁護士以外とは面会できない事。
裁判官「これを家族・友人、誰か一人に知らせることができます。希望はありますか?」
私「妻を希望します」
勾留書類に日付・名前を書き拇印して退室。
Tn 警察署に移動
キレイな警察署だ昨年完成したばかりらしく、まだ新しい匂いがする。
「大扉開場!!」と看守が大きな声で叫び
その扉が開くと赤い回旋灯が回る。
身体検査の為、保健室のような部屋に通され体重を量る。
「体の調子はどうか?」→「元気です。病気もありません」
「着ていた服や靴はこちらで預かります」
「履いていたパンツは洗っておこうか?」→「お願いします」
{PAGE }
「家族の方が部屋着を差し入れしてくださったよその中から選び着用しなさい」→「はい」
どーでもいいことだが、なんでこんな狭い部屋に5人も看守がいるんだ?
別の部屋に案内されて夕食を食べ。
留置場に入ると 21:00 まわっていて消灯時間
私が入る部屋は16室、
二人部屋で中に入ると162番さんが既に布団に潜り就寝中
「161も布団を引いて静かに寝なさい」と看守が言う
寝ようとしたが寝むれない・・・
162さんが話しかけてきた。
「日本人でよかった、前の161はフィリピン人だったの。
言葉が通じなくって大変でした。」
少し女っぽい喋り方をする 50∼60 歳のおじさんだ。
この人も眠れないらしい。
「なにしたの?」→「公職選挙法違反です」
「はじめて?」→「そうです」
「よく寝たほうがいいよ」→「はい」
「こうするとよく寝むれますよ」
と支給の毛布を筒状に丸めて頭に下に入れて見せてくれた。
「この枕、硬くて痛いから、皆こうして寝るの」
私も同じようにして寝ようとした。
「私、明日の朝、他県の警察署に移されるの。短い付き合いだけどヨロシク。」
私「こちらこそ、お願いします」
私達の会話の声が聞こえたのか看守が寄ってきて「161と162寝なさい」
162のせいで早速、叱られた
21:00 過ぎ就寝
{PAGE }
7/29(木)
朝 7:00 起床
部屋番号の小さい順から部屋の鍵が開き使用した布団を片付ける。
部屋を出るときは 161 出ます!
部屋に入るときは 161 入ります!
※出入りするときは必ず手で 161 用サンダルを揃えること
7:30 朝食
鉄格子に小窓がついていて、そこから弁当を出し入れする。
コップは紙コップで同じものを20日間使い続ける。
歯磨き用コップと兼用・・・
そのコップを窓口に置いておくと白湯を注いでくれる。(お茶が欲しいところだ)
野菜中心だがちゃんとした物は出る。
動物性たんぱく質は、とにかく鯖がよく出た。
食べ終わると新聞が回ってくる&貸し本の希望を看守が聞きに来る。
162「国家の品格が面白かったですよ、おすすめです!」
161「じゃーそれでお願いします」
162「次は掃除の時間ですトイレ掃除・洗面所・床拭き・床掃き
の中から選ぶとその道具を貸してくれるから掃除するの。
全部したいときは全部しますと言えば看守に褒めてもらえる(笑)」
新聞が回ってきた。毎日新聞で私達のことが書いてあるだろう記事の部分が真っ黒に塗り
つぶされていて見えない。
9:00 大交代点呼(看守の勤務交代時間&申し送りと各部屋点呼確認)
10分ほどで点呼終了
「161 番風呂!」と看守に言われ、風呂に行く
自分の洗面用具はまだ買い求めていないので無い。
シャンプー・石鹸は貸してくれるらしい。
{PAGE }
T署の留置所は汚かったので風呂がすごく気持ちよかった記憶があります。
風呂時間は10分間?で4人同時に入れる広さだ。
石鹸とタオルだけ風呂内に持ち込んでもよく、
シャンプーは扉を開けて「161 シャンプーください」と看守から、もらう。
適量でストップと看守に声をかけなければいけない。
脱衣場には2名の看守がいて、着替えの一部始終を見られる。
自殺などしないように見張るらしい。
よくあるのが頭痛薬を飲んだフリをして大量にためこんで、それを一気に飲むらしい
風呂での自殺方法は?石鹸を大量に食う?それともシャンプーか?
風呂後
運動の時間で2本までタバコが吸える時間だ。
平日のこの時間20分間が私達喫煙者の幸せの時、、、
なのだがこの時はまだタバコを買い求めていないので運動を終了した。
10:00
看守室に電話がかかる
指令を出す看守が「161 番調べ!了解!」と電話している
「161 しらべー!」「りょーかーい!」「居室キー持ってきてー」「161 トイレ大丈夫―?」
「ハイ出てー」
鉄格子が開き
「161 出ます」サンダルを履く「はい身体チェックするよー」
2 人の看守が寄ってきて金属探知機検査する人と手で触って調べる人と
前後に別れチェックスタート。
「口内チェックよーし」
「前よーし」
「後ろよーし」「はい足の裏」
1 と 2 でサンダルの裏、3 と 4 で素足の裏を調べる。
慣れてくるとこれを指示される前にやれるようになり小さな優越感に浸れる。
「
1!2!3!4!
はいOK∼」となると、流れでハイタッチしたくなる。
腰にベルトを巻かれて、手錠をかけられる。その手錠とベルトを南京錠でロックされ
準備OK
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看守「161 でまーす!」
大扉前看守「大扉開場∼!!10時○○分!!」
指令看守「10時○○分りょーかい!!」
すごく大きな声で声を掛け合っている。
ここまで大声出さなければいけないのか?逆に聞き取りづらい
大扉の向こうにはS調官が立っていた。
S調官の後を追うように調室まで行き調室に入る。
S調官「どうですか?体調は?食欲ありますか?」
と私を心配してくれている。
S調官は逮捕前に私の供述を信用してくれていたので逮捕後はまた調官変わるかな?
と思っていたのですが、続行ということで少しビックリしました。
S調官には心を開いているので嬉しかったです。
それとS調官は「私達の真実を貫いて欲しい」と思っているようです。
「弁護士さん、よく動いてくれる方ならいいですね」とか
「弁護士さんを通して他の11名に伝えたいことは言ったほうがいいですよ」
「不起訴にする為にはこれからの検事調べで11人の調書が鍵になります」
戦う姿勢が伝わってきた。
私は 7/25 の時点で供述内容が変わっている。
「その内容を弁護士を通して伝えなければ」と思った。
しかし今日、弁護士は来なかった。
午前調べ終了
12:00 昼食時間
部屋に帰ると 162 さんが早めの昼食を済ませ、Tn 署から他県の警察署に
移動準備しているところだった。
162「じゃーね」と退室
161「お世話になりましたお元気で」
昼から夜の調べはほとんど雑談だったような気がします。
21:00 就寝
{PAGE }
7/30(金)
7:00 起床
9:30 頃から調べだが雑談から始まり雑談で終わる。
午前中に弁護士と初対面、H弁護士だ。
ベテラン弁護士だ。
弁護士「おはようございます。どうぞ」
私は挨拶をして言われるように椅子に座る。
H弁護士は声がものすごく小さく聞こえにくいので
仕切られているガラスに顔を近づけて言葉を聞き取る。
H弁護士「大変な思いしたね。
今日からKさんの担当のHです。
交代でHt とOという私の事務所の弁護士3人で担当しますのでヨロシク」
H弁護士「この資料を見て、わたしの感想を言わせてもらうと。
なにこれ、公職選挙法違反の予行演習かな?
こんなケースはね、どちらかが頭おかしくなったほうが勝つんだよ」
H弁護士「どうしてKさんは、ここにいるか分かる?」
私「今まで私が警察に供述してきた内容を嘘と捉えられているからですかね?」
H弁護士「うん。そうだね」
H弁護士「体調は大丈夫?」私は「大丈夫です」と言うと。
H弁護士「体調壊せば勝てるよ。でも体調壊したらその後の生活に支障あるからね。
やっぱり健康が一番だね」
H弁護士「何か伝えたいことある?家族の方に元気だったことは私から伝えておきますが」
{PAGE }
私はS調官から、
「不起訴にする為にはこれからの検事調べで11人の調書が鍵になります」
と聞いていたのでH弁護士に
「私が支払った金額は 1000 円でした。記憶違いでした。
ゴメンなさいと皆に伝えてもらえますか?」→「分かりました。伝えておきますね」
お互いに退室してから
被疑者ノートを渡される。
被疑者ノートとは、接見禁止中の私が警察、検察から不当な取調べを受けていないか情報
を記す為のもので
記録内容には秘密交通権の保障をうけ担当弁護士に毎回渡していく。
これからは、それを元に書き記していきます。
16 室に戻ると新しい 162 番がいた。
23 歳の青年で1年前にも窃盗と銃刀法違反と障害で執行猶予判決をうけた経歴があり、
またこの留置施設に戻ってきたから看守さんに「また来たのか」と笑われながら叱られて
いた。
私と 162 の2人は
お互いに拘留理由を言いあったのだが、162 は全く反省していない様子
162「○○だから○○じゃないですか」「○○だから○○ですよねー」
「だから僕は○○だと思うんですよ!」「そうでしょ?」まったく悪びれた様子はない。
私「お前の適当なものさしで社会を測って自分の都合で好き勝手に解釈するのはやめろ」
162「僕ここに戻って来れたことが嬉しいんです」
私「え?」
162「だってここに居れば毎日だらだらしていても3食の飯は出してくれるし、叱られない。
僕にしたら天国ですよー。そうでしょ?」
私「あー、俺はお前みたいなガキとは違うから、その感覚は理解できない」
162「俺ガキじゃねーし」
私「ガキやろーが!」
162「ゴメンなさい」とへらへら笑っている・・・
しばらくコイツと一緒に生活しなければいけないと思うと不安。
21:00 就寝
{PAGE }
7/31(土)
S調官「6/21H店でのお金のやり取りを再度確認させてください。」
被疑者ノート写し
1万円をMさんに1階で渡そうとしたが手で押し返され
その後Mさんが「1000 円か 2000 円集めたほうが皆気が楽かのー」
と言われたので、1階のトイレから出てきたU君に
「皆から 1000 円集めてくれ」と指示しました。
私は1階のトイレに入って約1分後トイレから出ました。
2 階に上がると全員皆、定位置に座っていました。
U君がMさんの斜め後ろに立っていて、回収金額をMさんに渡そうとしていました。
私はU君に「チョット待て、その中に俺の金入っとらんわー」と言って近づき
U君に全額私に渡してもらい、
手に持っていた1万円札をそのお金に足して、9千円ぬいて
1万円札1枚と千円札2枚(12000円)Mさんに手渡しました。
S調官「S館での一連の流れを思い出してください」
誰が何所にどんな順番で座っていたか聞いてきた。
S調官「終了後どのようにしてH店に行ったか?」
2台の車の車種と誰がどの車に乗り込んだか?を聞いてきた。
この問答は逮捕前に嫌というほどやってきた
8/1(日)
S調官「H店でのMさん挨拶内容の
「今日は T 村の若い人たちがたくさん集まって話しを聞きに来てくれて
頼もしく思います。
ありがとう。N さんの人となりを、なんとなく分かってもらえたかな?
もう少し N さんを崩して、素の人間性を見てもらいたかったのだけどなー残念
またよろしくお願いします。乾杯!
について客観的に見るとどう思いますか?」
「票の取りまとめの意味はあったか無かったかどうか?」
{PAGE }
被疑者ノート写し
挨拶の意味は対談会に来てくれて「嬉しい」「ありがとう」という御礼です。
Mさんの言葉に裏はなく「これからのN氏の成り行きを見守ってやって欲しい」
と私は受け取りました。
客観的に見た場合、どう見えるでしょうか?
見る人の立場で意見が違うのは、当たり前で「票の取りまとめがあった・無かった」は
確率で決められるものではない。
「権力ある法律を知る者」と「法律の知らない一般市民」では白黒分かれる。
答えは出ない。
答えを知るより理解することが大事なのでは?
この会は私達が遊び感覚で開いた会です(童心に返って飲む会・裸の付き合い)
Mさんを招いたのは私達です。
権力ある警察が私利私欲で弱い立場の人間を法で縛り裁いているようにしか
私には見えません卑怯だと思います。
S調官はお金の流れに関してKは嘘を言っていないと信用してくれているが、
Mさんの挨拶の部分は逮捕前の時点でも話しをしていなかった。
当然警察の仕事は「疑う事」なので、お互い真剣に話し合う。
この人は「警察としての理想」と「人間としての理想」を 1:1 で持っているため、
疑うにしても、信じるにしても常に中途半端だ。
その日によってS調官の正義が変化しているように感じる。
私のことを悪として見ながら調べられる日もあるという事だ。
「まだ私を疑っている」と感じるたび、つらくなる。
8/2(月)
S調官「地域(T村)的ルールでこの一件をみた時と社会(大人)的ルールでこの一件を
みた時、どう思われますか?罪になると思いますか?」
被疑者ノート写し
どの視点から見ても答えは無い。
初日の取調べから警察のやり方が間違っていた。
警察も真実を知りたいのなら、人間的な心を入れた取調べと、
1日目で全員の取調べをすれば、ここまで混乱しなかっただろう。
{PAGE }
供述内容を言い直せば裏工作と疑われ、電話連絡取り合って確認すらゆるされない。
私達は初日から感情的になり警察に対して怒りました。
嘘なんてついていない!」
もう、どっちに転んでもどっちでもいい。
この一件は裁かれる事件では無いと自分の中で確信しているからです。
「裁きたいのなら裁いてください」
犯罪の種類に応じた取調べをこれからの警察に希望します。
私はS調官に不信感を抱き始めました。
票の取りまとめ(挨拶)の部分が引っかかっているのだろうが
いくら説明しても納得いかない表情をする。
要点 2 つのうち 1 つだけでも
警察の立場とプライドをかけ認めさせたいのだろう
S調官「今回の公職選挙法違反は14人。
供与Mさん→受けた側13名で疑われているのですが、
今のようにずっと否認し続けるとMさんと同じ立場になり起訴されるかもしれません。
お金の流れが真実でも不起訴になることは難しいと思います。
MさんKさんTさんが起訴された場合は裁判勾留 2∼3 ヶ月です。
その事も頭に入れておいてください」
この時私は、
起訴か不起訴という部分はもうどうでもいい。
罪か無罪かもどっちでもいい。
このままでは終われない。
冷静になって考えればとても私は戦える状態ではない。
裁判になり追加で3ヶ月も店を休業することになったら廃業確実で自己破産の道しかない
のだから。
この時、私は自分が自分であり続ける為に必要な信念を守るため、全てを懸けたのです。
11 人が検事調べで警察調書と違う供述をしてくれると信じて。
一緒に戦ってくれることを信じて。
この日、勾留期間 10 日追加が決定した。
8/3(火)
{PAGE }
朝から腹が痛い。
看守に薬くださいというと胃薬をくれたが痛みが治まらない。
その状態で調べに入るが限界で取調べ中止
Hクリニックに護送車で送迎してもらう。
白色の布で私の手を覆い手錠を隠し、両サイドと前に警官が立ち3方向囲むように
Hクリニックに入っていく・・・
一般患者とすれ違い、こちらを変な目で見ている
私「視線が痛いのですが・・・」
警官「白色の布巻いているから腕怪我した人みたいに見えるんやな」
私「ここ胃腸科ですが!」
警官「そうだったっけ」→私「・・・そうですよ看板に書いてありました」
私の家系は胃潰瘍になりやすいのですが診察結果は急性胃痙攣でした。
「筋肉注射で痛み止めますね」
おばちゃん看護婦がでてきて「腕まくって!」
手錠しているのでまくれない。警官が私の手錠を外そうとしたとき
「あーもう!手錠つけたままでいいちゃ」この看護婦も私を変な目で見る。
注射なんて優しさのかけらも無く「直角に刺しているのか?」と思うくらい雑。
「注射が痛くて、腹の痛みとれたわー!」と苦情発言。
警官「しー!(笑)」
Hクリニックから出て留置所に移動中
警官「公職選挙法違反って罪なの?わけの分からん罪やね。あんまり気にしられんな」
私「ありがとうございます」
痛みが引いたので午後からの調べに応じる。
{PAGE }
S調官「大丈夫ですか?」→私「大丈夫です」
今日も挨拶の話だ
S調官「公職選挙法違反の括りは挨拶を言った本人が票を取りまとめる気持ちが無くても、
受け取り側がどう捉えるかが重視されるのです。
今回の場合はMさん以外の 13 人の供述が重要視され、
その中から1人でも「そういう意味だったのかも知れない」という供述をしたら、
「惑わされた立場」が成立し成立した時点で「惑わした立場」も自動的に成立して
公職選挙法違反が確立したのです。
もうどうしようもないのですよ。
その逆のパターンもありますがMさんは今取調べに応じていなく、
とても大人とは思えないような対応をされています。
こちらとしても、どうしたらいいか困っていて
これからの検事調べで 13 人はつらい思いをしなくてはいけないでしょう」
この時私は、挨拶の部分では「もう私の供述内容で云々という問題じゃないのか」と思い。
S調官のペースに引き込まれてしまった。
8/4
被疑者ノート写し
6/21H店で飲食前、Mさんの挨拶
私はMさんの挨拶は「これからのN氏の成り行きを見守ってやって欲しい」という意味で
受け取っていましたが
この挨拶内容で13人それぞれまどわされ、1人1人意味の取り違いが発生し供述内容が
バラバラになったのも事実かもしれません。
有権者に「まどわす」発言・行動をとることが公職選挙法違反になると理解しました。
この後に検察調べがあり
「票の取りまとめの挨拶をグレーなものにする為
この会を夜高の3次会にしようという話になったのです」
という調書を取られました。
{PAGE }
私の希望は、
「供与するつもりが無くても、受けた側の中から惑わされた人間が一人でもいた場合、
公職選挙法違反が成立するとは知りませんでした」
という内容も入れて欲しかったのですが、
調書は、罪に対して反省している意志を表現しなくてはいけなく、
それは書くことはできないと言われました。
そもそも受け取り方がそれぞれ違い何通りもの解釈ができる挨拶内容の調書を
具体的で一貫性のある内容にすることは不可能だと思うのです。
検察の立場からすれば具体的な内容で反省文を作らなければいけないのだから
かいざん的な発想で物語を作り上げる必要性があるのだと思いました。
私はこの時
「私達13人は票の取りまとめの会だと知りつつも、もてなされました。
もてなされた事実を隠すため『夜高の3次会』とすりかえたのです」
という物語の上に乗せられたのです。
いまさら検察の作り上げた物語を批判しても挨拶に関しては「どうすることもできない」
と理解していたので「間違いありません」と認め、調書に拇印しました。
8/5・6・7 記録が無し。
疑問
1000円集めたことが事実でも挨拶の時点で公職選挙法違反が確定しているのなら
なぜ私は逮捕されたのでしょう?
最初からそのように担当調官に聞いていれば逮捕は無かったのでは?
私の逮捕理由は「1000円集めました」と嘘の供述をしていると思われているからなの
では?
この供述をひっくり返さないと公職選挙法違反で括れない為、私は逮捕されているのだと
思っていました。
ひっくり返さなくても公職選挙法違反が確定しているのなら
私は逮捕され勾留されて、この留置所に何をしに来たのでしょう?
これは逮捕者以外の11人への「見せしめ」と
自民党(有権者)への「いましめ」ですか?
私は「見せ物」として逮捕されたのですね?
{PAGE }
8/8(日)
被疑者ノート写し
弁護士に対して質問
度々、面会に足を運んで頂き誠に有難うございます。
私の伝言にも対応して頂き感謝しております。
何分無知な者ですので質問に失礼がありましたらお許しください。
提出している被疑者ノートは確認して頂けていないのでしょうか?
先日の弁護士面会で
「最近どのような取調べを受けているか教えてください」と聞かれ
私は「被疑者ノートに書いてある限りです」と答えると
ファイルされている被疑者ノートの内容を確認し始めました。
その中にはFAXする為に供述内容の部分に紙を貼り付けたままの物もありました。
一生懸命にはがしながら内容を見ておられました。
面会時間も短くって「これで伝わっているのか?」と不安になります。
本当に私の事を理解してもらえているのでしょうか?
正直私がどのような供述をしようが関係ない論点はもっとレベルの高い位置にあると
見下されている感じがします。
弁護士さんが面会で発言できない内容もたくさんあるでしょうし
私が弁護士側のルールを知らないので
一方的な見方でそう感じるのかもしれません。
質問内容の失礼の数々お許しください。
弁護士3人の内 1 人のO弁護士に対して述べた内容なのですが、
初対面のときから、ろくに挨拶も交わしてくれないし私と話しをする時は、いつも半身状
態で聞こうという姿勢ではありませんでした。
クチを開いたかと思えば、「この公職選挙法違反っていうのは、だいたいの場合は20日間
の拘留期間を経て略式起訴 10∼30 万程度の罰金で終わります」と言われました。
「最終的にそんな形で終わるでしょう」とも言われました。
私はそんなこと聞きたいのではない!
担当弁護士には理解して欲しい。
{PAGE }
後に弁護士接見があり
久しぶりにH弁護士と会う
「ゴメンね。なかなか来る事ができなくて。
実は 1000 円回収の事実を証明しても裁判になったとき勝てない状況でした。
挨拶時、投票依頼の挨拶の部分でしか戦えなかったのです。
つらい思いをさせてしまいました。ゴメンなさい。」
「1000円集めたという事実を証明する為に私はここにいるのだ」と
留置所内に拘束されている自分自信を説得するように耐えてきた。
どうすることもできないのは分かったが
あと1週間ここで何もしないで時間が過ぎるのを待つことは耐えられない。
結果が分かっていても真実を貫く。
自分が後悔しないために。
8/9 参考資料なし
8/10 に検事が警察署にきて出張調べがあり
1000円の流れの調書を取りに来た。
いつものように供述したがその後、検事はKさんの供述は信用できませんと言ってきた
「なぜですか?」
と聞くと「逮捕されていない11人全員が1000円集めていないし1000円払ってい
ないと供述しました。
私 1 人で全員調べたわけではないので詳しいことは知りませんが検察側の事実です。
明日も私はここに来ます。もう一度一晩考えてみてください」
私「すみませんもう一度確認させてください。11人全員がそう言っているのですか?」
検事「はい真実です」
私は愕然とした。
いつの弁護士接見だったか忘れたがU君への伝言で
「真実に沿って『回収金額はKさんに渡した』と何も心配せず検察調べで言って欲しい。
無理ならそれでいい無理する必要はない」と弁護士にお願いしてあった。
それなのに今この現状・・・
無理だったのか?これは皆のメッセージか?
「悔しい」一晩悔しさで眠れなかった。
{PAGE }
8/11
検事調べ
私「1000円集めてもいませんし1000円払ってもいません。全て記憶違いでした。」
検事は驚いた顔で、「どうしたのですか?」
私「11人がそう言うのならそうなのでしょう。私の記憶違いでした」
検事は調書を作成していく。そしてその内容を認め拇印。
検事は私をねぎらうように雑談する
H店での料理の話しやT村の話しをする。
人対人として会話している中で
検事は「T村は大丈夫ですかね?繋がりが切れてしまうような気がして心配です」
私「大丈夫でしょう」
私「1つお願いがあります」
検事「何でしょう?」
私「T君をヨロシクお願いします。あいつ頑固ですから」
検事「あ、はいもちろんそのつもりです。でもできる事までしかできませんが」
私「お願いします」
このまま意地を通しても後悔。断念しても後悔なら
皆と「同じ気持ちになる」という選択をしたほうがT村の戻ったとき繋がれる気がした。
その後
弁護士接見があり
私「全て認めました」
Ht 弁護士「でもお金は払っているし集めているんですよね?」
私「はい」
私「裁判はしたくありません。他の 11 人と同じ立場になります。家族を守ります」
私「Tに伝えておいてくれますか? 私がリタイアした理由を」
Tは自分の信念のもとに貫いている「もうやめよう」と言うのはTに失礼だ
「私は、もうやめた」を弁護士を通してTが聞いて
「Tがどう感じどう決断し行動するかはTに任せようと思う」と弁護士に伝えた。
{PAGE }
しかし本音は「もうやめよう!理解して欲しい!」という私の願いでした。
「信念を貫こう」と全てをかける覚悟をしたのに私の向かう道が見えなくなったとき急に
怖くなり家族を守らなければ!と思いました。
「早く家に帰りたい」
8/12(月)
勾留開示裁判
追加勾留理由の開示を裁判所に請求し裁判官からその理由を聞く為の裁判だ。
私は裁判が始まる前に弁護士と接見し
O弁護士「何か裁判でいいたい事がありますか?」と聞かれ
私は、もうどうする事もできないと理解していたので
「ありません」と返答
その 10 分後に裁判が始まった。
被告人前へ
裁判官「何か言いたいことは?」
私「ありません」
検察官「ありません」
弁護士「逃亡の恐れがあると理由にありましたがKさんは美容室経営者で従業員も2人雇
っており今、店の経営状態が苦しくなっております。逃亡の恐れなどある訳もありませ
ん。そんな中で10日間の追加勾留は賢明な処置と言えるでしょうか?」
裁判官はそれに返答していたが、内容は覚えていない。
そもそもこれは戦う為の裁判ではないので、「それぞれの立場の意見だけ聞きます」
という姿勢。
30 分程度で勾留開示裁判終了
8/13(金)
検察庁に行き最終調書作成のために行く。
最終調書作成終了。
検察官「昨日の裁判所でのKさん堂々しておられましたね」
私「ありません」というだけですからね
検察官「私なんていつも緊張して噛んでしまうのです。恥ずかしながら・・・」
{PAGE }
私「そうなんですか?ホームグラウンドじゃないですか」
検察官「O検事と話をしていたのですがKさんの供述が 180 度変わった事にビックリして
いました。あんなに堂々とどの場所でも発言してこられていたので、
正直最後までKさんは変わらないだろうと思っていたのです。
ですから裁判所で供述内容がまた変わるのではと心配してしまいドキドキしていました
変わった本当の理由を聞かせてもらえますか?」
私「逮捕される前、O君とH君が着地点の話しを切り出しました。
先輩から『大人の判断をしなさい』という教えも受けました。
嘘ではない歩み寄りという意味での着地点。
それを見つけ出し着地しないと、またいろんな人が傷ついてしまう。
そうならないように着地するという大人の判断が必要。理解しているつもりでした。
タイミングが悪かったんですかね。
結果、逮捕されたのですから・・・
『11 人はお金を集めてもいないし払ってもいないと言っているよ』と検事さんに言われた
とき正直悔しい気持ちでいっぱいでした。怒りすら覚えました。
しかし、これも全て受け止めなければと思いました。
今は早くここから出て家族や皆の顔が見たいです。正直ホッとしています」
検察官「なんか、うらやましい話ですね。
私の生まれ故郷は都会で、隣に住んでいる人の顔すら知りません。
当然、地域の繋がりも無ければ家族以外の人がどんな生活をしていようが
興味すら持ちません。
それがあたりまえになってしまっているのです。
T村っていいですね。
うらやましいです。
あっTさんからKさんに伝言です「ありがとう」と伝えてくださいと。
私必要以上の事を喋ってしまいました。
「Tさんは頑固者・・・」ここは必要なかったですね。ゴメンなさい。
最後に私から一言、
Kさんはこんな場所に来るような人ではありません。
もう 2 度とここには帰ってこないでくださいね」
私「はい、もう来ません」
{PAGE }
8/14・15 は調べ無し。
8/16(月)釈放
留置所を出るとき 162 がなにやら紙に書いている。
お母さんへの手紙らしい。
前に家族に感謝の手紙かいた事ある?と聞いたとき
162 は無いですと言っていた。
「どうして?」と聞き返すと「漢字知らないから恥ずかしい」と返答。
私は 162 が漢字知らないことは親が一番知っているだろう?
「親にカッコつける必要ないよ。気持ちが大事だから」と返答
それから 162 は毎日、同じ漫画ばかり繰り返し読んで変化の無い毎日。
それなのに今日は手紙を書いている。
漢字辞書見ながらだけど、私はその姿を見てエライって思った。
誰かの為に行動する姿は、やはり美しい。
162「短い間でしたが、楽しかったです。有難うございました。」
私「頑張ってね!ここを出て社会復帰してからって事だよ。」
162「はい、頑張ります」
看守「161、こいつ雇ってやって」
161「嫌です♪」
すれ違う看守の人たち数人に「お疲れ様」と小声で言われ
Tn 警察署を後にし
裁判所へ 2 時間ほど待って略式手続きをして手錠が外される。
これで自由の身なのだが、これから検察庁へいって罰金を支払わなくてはいけない。
裁判所の外を出て護送車に乗り込むのだが、
いつもと様子が違う。
警官 3 人とも笑顔だ。
警官「Kさん、助手席どうぞ!」
私「あ、はい」荷物を持ったまま乗り込もうとすると
警官「Kさん!荷物僕が預かります。座るところ狭くなりますので」
警官「検察庁にご家族の方が迎えに来られています。お送りします!」
なんだ、この態度の変わりようは?
{PAGE }
悪い気はしないが検察庁に着いても「待合ロビーまで荷物運びますよ」と言われ
「いや、大丈夫です」と断る。
ロビーで罰金手続きを待っているとTが来た。
その後に親父が来た。
その後にTの家族が来られ、Tの娘も迎えに来ていて再会を喜び合う。
その光景は感動的だった「よかったね」
主文
公職選挙法違反、被告人を罰金 10 万円に処する。
被告人から金 2357 円を追徴する。
被告人に対し公職選挙法 252 条 1 項の選挙権及び被選挙権を有しない期間を短縮し、
これを 3 年とする。
私は罰金 10 万 2357 円を支払い自由をお金で買いました。
帰宅途中のコンビニの駐車場でタバコを一服
親父「今晩何食いたい?」・・・・・・私「ん?・・・焼肉」
7/13(火)任意取調べ
→
8/16(月)釈放日までの、私の記憶と記録の全てです。
Mさんからブログを立ち上げると聞いた時、自分のことしか考えられない状態だったので
協力を断ったのですが、自分の気持ちと記憶の整理の為、一人こっそり書き始めました。
記憶なんてどこまで残っているものだろう?
半信半疑で書き始めるが、一語一句鮮明に思い出される。
記憶を押し込もうとしていた分、反動となりドッと記憶がよみがえる。
留置所から出てきて、暖かい言葉を多くの人にかけられた
「ありがとうございます。大丈夫です。
出てきた喜びで、あの時のことは完全に忘れました」
と言ってきたが、実は「忘れようと努力しても忘れられない」が本音でした。
書いていく内に、モヤモヤしていた気持ちが無くなっていくことに気付き、
書くことが楽しくなっていきました。
ある時、Mさんに私の気持ちを伝えたのです。
「私も今書いていますので完成したら、見てくださいね」と
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結局はなかなか完成せず、
「できている所まででいいから見せて欲しい
ブログにもUPしていいか」と聞かれ、それを了解しました。
しかし、その後、私からMさんに断りのメールをします。
Mさんへ
[私の被疑者ノートです。
よく考えてみたのですが、
やっぱり私の被疑者ノート UP を断りたいのです・・・ゴメンナサイ
受けたと疑われていた立場の人間は13人いて皆の了解もなく多くの第三者に知られるこ
とに抵抗を感じるのです。
私一人の問題なら何の問題もないのですが、
私一人の被疑者ノートをアップする事で他の 13 人の事実解明も必要となるのでは?
あくまで私の被疑者ノートが私だけのものであれば記憶違いの部分があっても、
それはわたしの真実ですウソではない。しかし、
これを見て「ウソだ」と思う人間もいるはずですし傷つく人間も出てくるでしょう。
Mさんとコンタクト取れない時期にMさんが把握できていない部分を私の被疑者ノートで
埋めることができるのなら幸いと思います。
今回添付した内容は、まだほんの一部
日記と記憶を辿りブログ風に書いてあるので読みにくい部分が多々あるでしょう。
少しずつ、なるべく毎日、Mさんに送ります]
それから何日か経って
今、最後まで書き終わったのですが
あのときの感情がよみがえり、つらくなり書くのを止めようかと何度か思いました。
でも書いてよかったと思います。
被疑者ノートをMさんに送る度、Mさんは返信メールをくれます。
そのコメントが私の勇気になりました。
私一人では、ここまで書けませんでした。
「僕らは、新しい事に常に挑戦するわけだから、
少しくらい損したからってクヨクヨしてられない!!」
いい言葉ですね。
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