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COVER ARTIST REVIEW No33 木村 宗平
表紙作家レビュー No.33 COVER ARTIST REVIEW アイエスイーアートでは、毎回、オークションカタログのカバーを新進気鋭の日本人アーティストの発表の 場として公開していきたいと考えております。日本美術の礎を築きあげた先人の芸術と「いま」の時代との 表現のコラボレーションを感じて頂きたく思います。 『コンビニ』 水彩用紙、メディウム h55 ×w75cm 木村 宗平(Sohei Kimura)略歴 1980 大阪府生まれ 1997-1999 文化学院芸術専門学校高等課程 1999-2002 倉敷芸術科学大学 2002-2005 文化学院芸術専門学校附帯教育課程 2008-2012 女子美術大学メディアアート学科 専任助手 2012-2014 ハンマーヘッドスタジオ新・港区 2001「第4回高橋秀選抜展- For」破゛流知庵、岡山 2001「尾道帆布展」百島、広島 2005「木村宗平」展 K ANEKO ART TOKYO、東京 2006「木村宗平」展 K ANEKO ART TOKYO、東京 2009「木村宗平」展 K ANEKO ART TOKYO、東京 2009「アートコートフロンティア 2009 #7」アートコートギャラリー、大阪 2013「UNDER35 GALLERY」Bank ART Studio NYK、神奈川 2013「退色の彩り」展 ハツネウィング B-1、神奈川 『警察官』 水彩用紙、メディウム h16.5 ×w30.0 表紙作家レビュー No.33 COVER ARTIST REVIEW 『交代員』 水彩用紙、メディウム h55 ×w75cm 『作業員』 『警備員』 水彩用紙、メディウム 水彩用紙、メディウム h37 ×w26cm h31.5 ×w21cm 『スタンド』 水彩用紙、メディウム h55 ×w75cm 作家のコメント かつて、僕は素材に着目し、画材の新しい使い方から、表現方法の可能性を探っていた。 2011年の原発事故は、町から夜の明かりを消し、福島には半径 20kmの空白を生んだ。 僕は、その半径 20kmの境界を巡り、電力の熱で残された景色を焼き描いた。 以来、色も質量も無い“ 電力の熱”を画材とし、焼け焦げた輪郭で、遊園地や終電の灯など町を彩る夜景の光を紙に 写し描いている。 エネルギーの痕跡である焼け焦げた輪郭線によって人の生み出した風景を描く事で、人の営みの儚さを表象する。