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15年度

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15年度
プログラム( 目次 )
9:30∼
受付開始
大学発ベンチャー創出推進 平成15年度採択課題 研究開発成果報告会 予稿集
10:00∼10:10ご挨拶
科学技術振興機構 審議役 小原 満穂
∼成果報告 ライフサイエンス分野∼
10:10∼10:35 ①全方位ビジョンを用いた医療技術の開発
開発代表者 八木康史(大阪大学 教授)
起業家 越後 富夫
10:35∼11:00 ②ポリリン酸を有効成分とする歯周組織再生用医療機器の開発
開発代表者 山岡 稔(松本歯科大学 教授)
起業家 柴 肇一
11:00∼11:25 ③神経変性疾患と虚血性疾患治療薬の開発
開発代表者 井本 正哉(慶応義塾大学 教授)
起業家 望月 順一朗
11:25∼11:50 ④光固定化法によるマイクロアレイ型バイオチップの研究開発
開発代表者 伊藤 嘉浩(理化学研究所 主任研究員)
起業家 大村 馨
11:50∼13:30ランチブレイク
13:30∼14:20 特別講演「日本の医療植民地化を阻止せよ!」
上田 実(名古屋大学医学系研究科 教授)
(東京大学医科学研究所 教授(併任))
∼成果報告 IT分野∼
14:20∼14:45 ⑤超高精細、軽量、低消費電力、長寿命、カラーマイクロディスプレイの開発
開発代表者 田中 義人(長崎総合科学大学 教授)
起業家 笠野 和彦
14:45∼15:10 ⑥無線LAN国際標準IEEE802.11bおよび
11gに準拠した高性能受信チップの研究開発
開発代表者 末広 直樹(筑波大学 教授)
起業家 数田 泰三
15:10∼15:35 ⑦情報機器用超薄型IC電源の開発
開発代表者 大田 一郎
(熊本電波工業高等専門学校 教授)
起業家 栗林 英行
15:35∼16:00 ⑧多次元流体計測システムの研究開発
開発代表者 西野 耕一(横浜国立大学 教授)
起業家 武田 伸一郎
16:00∼16:20コーヒーブレーク
∼成果報告 材料・ナノテクノロジー分野∼
16:20∼16:45 ⑨インテリジェント微粒子材料の創製技術の開発
開発代表者 大久保 政芳(神戸大学 教授)
起業家 村上 功
16:45∼17:10 ⑩超精密ナノ加工計測装置の開発
開発代表者 高谷 裕浩(大阪大学 教授)
起業家 木村 景一
17:10∼17:35 ⑪単分散ミクロスフェア高速製造装置の研究開発
開発代表者 荻原 隆(福井大学 助教授)
起業家 樋田 俊一
∼成果報告 環境・その他分野∼
17:35∼18:00 ⑫家庭用有機物資源化装置(オーガニックシステム)の研究開発
開発代表者 石崎 勝義(早稲田大学 教授)
起業家 正木 晴彦
18:00∼18:25 ⑬電気抵抗式地下埋設物探査計の開発
開発代表者 牛島 恵輔(九州大学 教授)
起業家 池田 直継
18:25∼20:00 交流会 東京フードシアター5+1(UDXビル4F)
ライフサイエンス分野
研究開発課題名
①全方位ビジョンを用いた医療技術の開発
1.
技術の概要
新しい消化管検査技術として注目を浴びるカプセル内視鏡は、レントゲンやCT内視鏡などに比べ、小腸検
査に適しており、今後小腸検査の主役になるものと期待されている。しかし、カプセルが消化器官を通過する
8時間で撮影された画像が膨大な量になることから、専門医による検査が長時間化する問題点が指摘されて
いる。本研究では、カプセル内視鏡のための映像診断支援技術を新たに開発し、既存診断ツールと同等の病
巣発見能力の基で、映像取得時に対し15倍速で表示可能となることを実現した。
また、大腸内視鏡検査においては、屈曲部における内側および大腸の襞裏側が死角になりやすく、病巣の見
落とし原因となっている。その観察のためには、内視鏡を腸管内で反転させる必要があり、医師、患者双方へ
の負担が大きい。そこで、通常の前方視野と側後方視野を組み合わせた、視野制限の少ない大腸内視鏡用全
方位光学系を開発した。
2.
研究開発の概要(達成事項)
①カプセル内視鏡のための映像診断支援技術
通常の映像の早送りは、すばやく映像全体を閲覧できる反面、映像飛ばしにより病巣の見落としのリスクが
含まれる。従って、医療現場における映像診断においては、映像飛ばしを一切行わない方式が望ましい。本研
究では、映像中での動きや色変化の度合いに基づき再生速度を自動で調整する技術を考案し、映像飛ばしを
一切行わずに、平均再生速度を約15倍にスピードアップすることに成功した。内視鏡医による評価により、医
師への負担が大幅に軽減され、検査の効率化がはかれることが確認された。
②内視鏡用全方位光学系技術
大腸内視鏡に装着可能な使い捨て型全方位アタッチメント(高さ約18mm幅16mm)を開発した。動物実
験による評価により、アタッチメントの破損ならびに腸管への創傷がないことが確認でき、基本機能の有効性
が検証できた。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
カプセル内視鏡の国内認可待ちという状況から、国内において臨床研究を実施している10機関から診断支
援ソフトの販売を行い、認可後はこれら病院の医師の協力およびGiven Imaging社と提携して、先駆的に導
入を進める病院に販売を拡大する。販売形態はCDおよびインターネットを利用したインストールを行うとと
もに、インストールサービスも国内限定で実施する予定である。また、国内の初期導入後、インターネット販売
で海外への展開を開始する。
次年度以降の研究開発は、診断支援ソフトの更なる機能向上と高速化および操作性の改善を実施する予定
である。さらに、大腸内視鏡用全方位アタッチメントの実用に向けた臨床評価も開始する予定である。
Prof i l e
開発代表者 起業家
八木 康史
越後 富夫
(大阪大学 教授)
4.
製品概要
状態 1: 静止状態 [A]
状態 2: 微少移動 [B]
状態 3: 大きな移動 [C]
状態 4: 急峻な変化 [D]
図1.
画像処理の結果から4状態に分類
図2.
各状態で移動速度を決定
図3.
適応的表示速度変更ソフトを組込んだ診断支援インターフェイス
5.
事業形態
研究開発
治験
大阪大学産業科学研究所
大阪電気通信大学情報工学科
共同研究
大阪市立大学付属病院
内視鏡センター
共同研究・実験・アドバイザー
提携会社
提携会社
設立予定企業
GivenImaging Ltd.
オリンパスメディカルシステム
ユーザ①
日本アイ・ビー・エム(株)
・医用画像診断支援および医用画像
ファイリングのための研究,
開発,
販
売,
およびサービスの提供
CTC伊藤忠テクノサイエンス(株)
ナルックス(株)
・画像取得における周辺機器の研究、
開発、販売
カプセル内視鏡治験
医療機関(10病院)
開発依頼
インターネット販売
ユーザ②
カプセル内視鏡新規実施医療機関
ユーザ③
カプセル内視鏡実施海外医療機関
全方位ビジョンを用いた医療技術の開発
研究開発課題名
ライフサイエンス分野
②ポリリン酸を有効成分とする
歯周組織再生用医療機器の開発
1.
技術の概要
30才をこえる国民の8割以上は歯周病に侵されているという統計結果がある。虫歯が克服されつつある近
年、歯を失う原因のほとんどは歯周病である。高齢化社会において、健全な歯周組織を維持し、自分の歯で咀
嚼できることは、高齢者の身体全体の健康を維持する上でたいへん重要である。我々は基礎研究により、一度
破壊された歯周組織を健全なものに再生させる物質としてリン酸残基が60程度重合した中鎖ポリリン酸ナト
リウムが有効であることを発見し、本事業において中鎖ポリリン酸ナトリウムを用いた歯周組織再生誘導材料
を開発した。また、開発した材料を用いて、歯周病患者における臨床研究を行い、実際の歯周病に対する有効
性を評価した。その結果、本事業においてはじめて中鎖ポリリン酸ナトリウムが高齢者の歯周病に特に有効で
あることが示された。
2.
研究開発の概要(達成事項)
中鎖ポリリン酸ナトリウムの歯周病に対する有効性を確認する目的で、ゲル状の製剤を開発し、歯周ポケッ
トに投与する臨床研究を行った。中鎖ポリリン酸投与群は16例、コントロール群が17例であり、それぞれ
51.3±13.4歳、57.1±13.9歳であった。経過は、投与後1週間で歯肉炎指数とプロービング時の出血が同
時に改善を示した例が中鎖ポリリン酸投与群で4例あり、その平均年齢は58.3±4.2歳であった。またコント
ロール群において改善例は2例に見られ、35.0±11.3歳であった。中鎖ポリリン酸ナトリウム投与群では他
の検査項目の組み合わせにおいても同様の結果が示され、高齢者に特に有効であることがわかった。また、中
鎖ポリリン酸投与群において投与13週後に歯槽骨再生が見られた例があった(図、矢印)。尚、全症例で有害事
象は認められなかった。上記の結果より、本事業で臨床研究を実施した結果、中鎖ポリリン酸ナトリウムが高齢
者の歯周病に特に有効であることが示された。また、ビーグル犬の根分岐部に人工的な歯槽骨欠損を作製し、
本事業により開発した中鎖ポリリン酸ナトリウムを含む埋め込み型製剤を注入した結果、投与群における骨再
生促進効果も確認できた。このことから、本事業により中鎖ポリリン酸製剤の骨再生に対する有効性も確認で
きた。
処置前
処置後3か月 (歯槽骨再生が認められる)
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
今後は高齢者の歯周病に対する中鎖ポリリン酸ナトリウムの改善効果の検証を行うと同時に、埋め込み型製
剤の前臨床試験を早期に終了させ、治験に入るべく事業を進める。但し、埋め込み型製剤の商品化には治験
の期間を含めさらに数年間を要するため、中鎖ポリリン酸ナトリウムを歯周ポケットに投与する形の製剤を、歯
磨き剤等のオーラルケア製品として早期に商品化する。
Prof i l e
開発代表者 起業家
山岡 稔
柴 肇一
(松本歯科大学 教授)
4.
企業概要
社名 : 株式会社ペリオジェン(仮称)
資本金 : 100万円(予定)
設立 : 平成18年9月(予定)
所在地 : 長野県塩尻市(予定)
事業内容 : 歯周組織再生誘導材料の開発、歯周病予防用製品の開発、販売
役員 : 柴 肇一、山岡 稔、上松 隆司、古澤 清文
5.
製品概要
中鎖ポリリン酸ナトリウムを含む歯周組織再生誘導材料
左図のようなルートキャナルシリンジ内にゲル状のポリリン酸製剤が充填されており、
右図のように骨欠損部に直接注入して使用する埋め込み型製剤(医療用具)。
骨欠損部
6.
事業形態
開発協力機関
新会社
・松本歯科大学
・北海道大学
・諏訪湖畔病院
・協力製薬会社
事業内容
共同研究
生産委託
・歯周組織再生誘導材料
の開発と販売
・新製品開発
・ライセンシング
医薬品、医療機器製造
会社(GMP準拠)
販売委託
海外アライアンス及び
開発コンサルティング
申請
商品開発
海外医薬品メーカー
及び販売会社
物流受託会社
(医療用医薬品)
(一般医薬品)
歯科医薬品、医療機器卸
一般歯科医院、病院
OTC、医薬部外品
販売受託会社
ドラッグストア、コンビニ、通販
ポリリン酸を有効成分とする歯周組織再生用医療機器の開発
ライフサイエンス分野
研究開発課題名
③神経変性疾患と虚血性疾患治療薬の開発
1.
技術の概要
高齢化がすすむ現代社会においてはアルツハイマー病やパーキンソン病などの老人性神経変性疾患の発
症率が上昇しており、これら神経変性疾患の治療薬は、現在、最も待ち望まれている治療薬の一つである。また、
現代社会が抱えるもう一つの脅威となる疾患は動脈硬化に伴う虚血性疾患であり、虚血性疾患の治療薬開発
への期待も大きい。我々は、これら疾患の発症に関わるアポトーシス促進タンパク質BaxのN末端配列にアポ
トーシス抑制活性配列が存在することを見出した。本研究開発においては、この配列を神経変性疾患や虚血
性疾患の治療薬として応用、開発することを目指し、本配列を膜透過型ペプチドとし、更に細胞レベルでのア
ポトーシス抑制活性とモデル動物実験による薬効評価を行った。
2.
研究開発の概要(達成事項)
我々は既にBaxのN末端の13番目から20番目の配列がBaxの誘導する細胞死を抑制することを見出して
いた。そこで、本配列のN末端に膜透過性配列TATを付与したペプチドTAT-ART1320およびその改変ペ
プチドを作製し、アポトーシス抑制活性を検討したところ、TAT-ART1320に強いアポトーシス阻害活性が
観 察され た 。更に、そ の 改 変 ペプチドであるT A T - A R T 1 4 2 0 や T A T - A R T 1 3 2 0 ( P / V )にはT A T ART1320より約10倍強い抑制活性が認められた。
これらのペプチドのラットにおける血中濃度推移試験において、TAT-ART1320は静脈内投与では急速に組
織 に 取り込 ま れ る が 、皮 下 投 与 で は 血 中 濃 度 は 極 め て 低 い こと 、ま た 、T A T - A R T 1 4 2 0 や T A T ART1320(P/V)の改変ペプチドはTAT-ART1320に比べて血中での半減期が短いこと等が判明した。こ
のことから、今後開発を検討するペプチドとしてはTAT-ART1320が有望であり、その投与方法は静脈内投
与が好ましいことが判り、投与方法を確立することができた。
脳虚血のモデルであるスナネズミ両側総頚動脈4分間閉塞―再灌流モデルを用いてTAT-ART1320の静
脈内投与による脳海馬遅発性神経細胞死に及ぼす影響を検討した。その結果、TAT-ART1320は用量依存
的かつ有意な脳虚血による神経症状スコア改善と脳海馬CA1神経細胞死の減弱を示し、治療薬として期待で
きる有用性が認められた。
TAT-ART1320のアポトーシス抑制作用機構の解析では、TAT-ART1320は、Bax依存的アポトーシスに
極めて選択的な阻害剤であること、Baxの活性化には影響を及ぼすことなくBaxのミトコンドリア移行を阻害
すること、等を明らかにした。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
TAT-ART1320 は、脳内移行も確認され、脳虚血実験モデルにおいても有効性を示したことから、有効性
の高い疾患治療薬として期待できる。本剤の開発を目的とするベンチャー・株式会社Pharmishを2005年
9月に設立した。今後、本ベンチャーにおいて、神経変性疾患や虚血性疾患を開発領域とする製薬企業とのア
ライアンスを視野に入れつつ、適応疾患絞込み、最適化、前臨床試験、臨床試験へと開発を進める計画である。
Prof i l e
開発代表者 起業家
井本 正哉
望月 順一朗
(慶応義塾大学 教授)
4.
企業概要
社名 : 株式会社Pharmish
資本金 : 5,200万円
設立 : 平成17年9月21日
本社所在地 : 神奈川県横浜市
事業内容 : 医薬品開発、化合物ライブラリー創製・販売
役員 : 代表取締役 望月 順一朗
5.
製品概要
TAT-ART1320はアポトーシス阻害という特異的な作用機構により神経細胞や虚血状態に陥った細胞の死を
抑制することから、以下の疾患に対する治療薬となることが期待できる。
1. 神経変性疾患
①アルツハイマー症 ②パーキンソン病 ③ 網膜神経変性疾患
2. 虚血性疾患
① 脳虚血疾患 ②心虚血性疾患
6.
事業形態
大学研究室
慶応義塾大学
東京大学
など
共同研究
製薬企業
など
ライセンシング
技術提携
共同開発
株式会社 Pharmish
出資
・BAXIP1)開発
・次期候補物質探索・開発
・化合物ライブラリー創製
株式発行
委受託研究・開発
出資
薬効評価等の
研究受託企業
CRO2)
など
ベンチャーキャピタル
出資企業
など
1)BAXIP(Bax Inhibitor Peptide)
:Baxによるアポトーシスを阻害するペプチド。TAT-ART1320等。
2)CRO(Contract Research Organization)
:前臨床試験、臨床試験等の受託機関
神経変性疾患と虚血性疾患治療薬の開発
ライフサイエンス分野
研究開発課題名
④光固定化法による
マイクロアレイ型バイオチップの研究開発
1.
技術の概要
近年のライフサイエンスの著しい進展により、様々な病因や、その疾病のマーカーとなる分子が明らかとな
ってきている。これまでに明らかになってきた、あるいは、これから明らかになってくるであろうマーカー分子
を、一挙に、簡単に、少量の血液で、診断できるようになれば診断医療への大きな貢献になると期待できる。既
に遺伝子解析ではDNAチップが臨床現場で使用されるようになってきているが、その他のマーカー分子(た
んぱく質や糖)については、固定化チップそのものの製造が困難であった。そこで本課題では、この解決策とし
て光固定化法を考案し、その方法により、様々な抗原を固定化したマイクロアレイ型チップを開発し、そのチッ
プを使用したマイクロ流路型の自動測定機を開発することにより、チップによるアレルギー診断や自己免疫疾
患診断を可能にした。
2.
研究開発の概要(達成事項)
・ 各種の生体分子を1枚のチップ上に同一方法で固定化し、非特異的な相互作用を減じて生体分子相互作用
を観測できる光固定化マイクロアレイ・チップの基盤技術を確立
・ 多種類のアレルギー抗原(アレルゲン)をマイクロアレイ光固定化したチップを開発
・ 上記チップを用いてヒト血清中のアレルギー関連抗体や自己免疫疾患関連抗体を定量できる自動化装置を
開発
・ 表面プラズモン共鳴(SPR)測定用の光固定化チップを開発
・ 水晶発振子マイクロバランス(QCM)測定用の光固定化チップを開発
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
本課題で実現した光固定化用固定化剤、固定化剤プレコート基板の販売を研究機器開発・販売企業を介し
て行うとともに、様々な疾患を対象にしたコンテンツ開発を継続し、テーラーメイド医療を可能にする病気診
断用チップをラインナップし、分析関連企業との共同開発により臨床診断チップとしての実現を目指す。また、
ヒト診断以外への用途展開についても関連企業との共同開発を通して実現してゆく。
Prof i l e
開発代表者 起業家
伊藤 嘉浩
大村 馨
(理化学研究所 主任研究員)
4.
企業概要
社名 :ヒラソルバイオ株式会社
資本金 : 1,200万円
設立 : 平成18年2月1日
本社所在地 : 埼玉県さいたま市
事業内容 : 診断・検査・研究用試薬、診断・検査・研究用器材、診断・検査・研究用装置の開発・製造・販売、
及びその受託業務、コンサルタント業務、及び付帯する一切の業務
役員 : 代表取締役 大村 馨
取締役 井川 昭彦、大村 信子
監査役 鈴木 博雅 5.
製品概要
図2 アレルゲンチップによるIgEの検出
図1 光固定化新技術が可能にする「何でも固定化」マイクロアレイ
図3 ポータブル自動検出器
6.
事業形態
コンテンツ共同開発先
ヒラソルバイオ
株式会社
臨床テスト共同実施先
直販
研究機関
固定化剤外注先
検出装置外注先
委託販売
販売委託先
食品関連企業
医療関連機関
光固定化法によるマイクロアレイ型バイオチップの研究開発
IT分野
研究開発課題名
⑤超高精細、軽量、低消費電力、長寿命、
カラーマイクロディスプレイの開発
1.
技術の概要
マイクロディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ等のNear-To-Eye用途や、カメラのビューファインダ、
プロジェクタ等への応用として、大いなる展開が期待されている。本研究では、低消費電力かつ長寿命な、電
界放出型(FED)のマイクロディスプレイの開発を行った。
このマイクロディスプレイは、ピクセル駆動用LSIチップを基盤として構築される。LSI上のピクセルはアノ
ードとして働き、その上に蛍光体が塗布される。電子源には熱フィラメントまたは将来的にはカーボンナノチュ
ーブ(CNT)が用いられ、デバイスは低温同時焼成セラミック(LTCC)技術により真空封止される。
本研究の特色は、カソード側を制御する従来のFEDとは異なり、アノード側を制御することである。これに
より高精細化が可能となり、
LSIを用いたアクティブマトリクス駆動が出来るようになった。消費電力は約50m
W、画素数はVGA(640×480)である。
2.
研究開発の概要(達成事項)
マイクロディスプレイの構造を決定するため、電場と電子軌道の詳細なシミュレーションを行った。これを経
て、カソードとアノードLSIとの間にメッシュグリッドを設け、
LSI上にはクロス対策用の立体グリッド構造を設
けることが最適であることが導かれた。そして、
LSI上に立体グリッド構造を設けるため、フォトリソグラフ法に
よるパターニング実験を行い、工程の最適化を行った。
駆動LSIは、19.64mm×16.90mmのチップサイズに640×480×3のピクセル駆動回路を納めるため、
最小の駆動回路設計が求められる。最も難しいのは、
リーク電流に対してホールドキャパシタの大きさを最適
化することであり、シミュレーションおよび実測の両面から研究が重ねられた。これらの検証を経て、カラーV
GA対応の駆動LSIのウェハ試作に成功した。現在、同LSIを用い、熱フィラメント電子源による、モノクロでの
パッケージ試作が行われている。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
これまでの開発では、カラー化の点が未解決であった。そこで、事業化においては、アプリケーションに応じ
て、次の2つの形態を取る。
A.
モノクロ電界放出型マイクロディスプレイ3個の前面に、それぞれ赤・緑・青のフィルターを塗布し、
レンズを
用いて1枚の小型スクリーン(A4∼B4サイズ程度)に投影する超小型プロジェクタの開発を行う。必要な透
明CNTカソード板の開発も今後行っていく。
B.
駆動LSI上に有機EL材料を塗布することにより、カラーのOrganic LED on Silicon (OLEDoS) を実現
する。こちらは主にNear-To-Eye用途への展開を計画している。
本事業は、有限責任事業組合(LLP)とするのが最も現実的である。LLPはメンバーの知的財産を持ち寄っ
て資産とするが、運営に必要な資金は調達をしなければならない。当面はこれらを融資で調達するものとする
が、事業開始1年後にはLLPを解散、株式会社に転換し、
VCからの投資を受け入れて、業容の拡大と安定を図る。
Prof i l e
開発代表者 起業家
田中 義人
笠野 和彦
(長崎総合科学大学 教授)
4.
企業概要
社名 : マイクロディスプレイ・ジャパン有限責任事業組合
出資金 : 16万円
設立 : 平成18年8月
本社所在地 : 長崎県長崎市
事業内容 : マイクロプロジェクタおよびカラーマイクロディスプレイの開発・製造・販売
役員 : 理事長:房安貴弘、理事:笠野和彦、田中義人、勝満徳、鄭炯南
5.
製品概要
マイクロディスプレイ
(構造図)
6.
事業形態
超高精細、軽量、低消費電力、長寿命、
カラーマイクロディスプレイの開発
IT分野
研究開発課題名
⑥無線LAN国際標準IEEE802.11bおよび
11gに準拠した高性能受信チップの研究開発
1.
技術の概要
無線通信技術の構成要素として
①アンテナ関連技術
②アナログ変復調技術
③ディジタル信号設計・検出技術
があり、近未来の技術として、①については複数アンテナを用いるMIMO技術が有望とされ、②については、ほ
ぼ現行どおり、③についてはOFDM技術が有望とされているが、本プロジェクトでは、③について、開発代表者
(末広)が提案し、特許出願しているSuehiro’
s DFT方式が、OFDM技術と比較して同一条件で2.5倍の情
報伝送速度を実現できることを計算機シミュレーションで確認した。
2.
研究開発の概要(達成事項)
開発代表者(末広)が提案し、特許出願しているSuehiro’
s DFT方式が、OFDM技術と比較して同一条件
で2.5倍の情報伝送速度を実現できることを計算機シミュレーションで確認した。計算機シミュレーションは
ハードウェア化を考慮したうえで行っている。
Suehiro’
s DFT方式は、データ信号とDFT行列の行ベクトルとのクロネッカ積を信号とするもので、静止
状態では、上記のようにOFDM方式の2.5倍の情報伝送速度となるが、反射波特性が時間とともに連続的に
変化する移動中にはOFDM方式の性能が大きく劣化するため、2.5倍よりさらに大きな差となる。従って、将
来の携帯TVのための技術としても非常に有望である。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
まず、Suehiro’
s DFT方式を用いた高速無線LANと現行のOFDMを用いた無線LAN IEEE802.11a,g方
式を切り替えスイッチで併用する商品技術を開発し、ライセンスする。商品開発に際しては、ライセンス先と適
当な条件で提携しながら開発することも有り得る。次に次世代無線LANおよび携帯無線端末技術を開発する。
このとき、MIMO技術との併用および、さらなる新技術を投入する。
同一条件でOFDM技術の2.5倍の情報伝送速度が得られるということは、無線周波数資源の利用効率が
2.5倍高いという事である。世界の産業界は無線周波数資源の高効率利用技術を求めており、本事業は、一旦
軌道に乗れば、世界の無線通信産業に重要な役割を果たすことになる。日本発の基本技術として国際標準化
を目指している。
Prof i l e
開発代表者 起業家
末広 直樹
数田 泰三
(筑波大学 教授)
4.
企業概要
社名
資本金
:シグナルデザイン株式会社
:20万円
設立
: 平成18年8月
本社所在地 : 茨城県つくば市
事業内容 : 無線通信関連の新技術を開発し、技術および特許をライセンスする。
役員
: 代表取締役 末広 直樹
常務取締役 陳 傑
5.
製品概要
64次DFTを用い、使用帯域幅20MHz における性能の比較
(横に並んでいるもの同士が、同一環境でほぼ同じ誤り率となる)
シグナルデザイン社の新方式
Suehiro’s DFT方式
(16QAM)
Suehiro’s DFT方式
(64QAM)
Suehiro’s DFT方式
(16QAM)
+MIMO
現行技術(OFDM方式)
OFDM方式
(QPSK)
OFDM方式
(16QAM)
OFDM方式
(QPSK)
+MIMO
79Mbit/sec
119Mbit/sec
約160Mbit/sec
32Mbit/sec
64Mbit/sec
約64 Mbit/sec
6.
事業形態
IPライセンス
シ
グ
ナ
ル
デ
ザ
イ
ン
開発サポート
技術コンサルティング
ライセンス料
特許使用料
通
信
メ
ー
カ
ー
・
半
導
体
メ
ー
カ
ー
無線LAN国際標準IEEE802.11bおよび11gに準拠した高性能受信チップの研究開発
IT分野
研究開発課題名
⑦情報機器用超薄型IC電源の開発
1.
技術の概要
情報通信分野では、モバイル機器の小型化・高性能化競争が世界的規模で熾烈さを極めている。その中で、
LSI技術にあっては、超微細加工、超高集積化技術が進化する一方、その電源回路については依然としてコイ
ルやトランスなどの電磁部品が主体となっている。これは、全体としての小型化を制限するばかりでなく、磁束
を切断する際に生じる電磁ノイズの処理がLSI構成上の負担になるなどの問題を有している。
それを解決するため本研究開発では、キャパシタとICスイッチで電源回路を構成するスイッチトキャパシタ
(SC) 方式により、小型で良好なエネルギー変換効率を有する電源装置の製品化を目指した研究開発を行っ
た。開発対象としては、現在普及率も高く小型化のニーズが顕著な携帯電話に組み込み可能な電源とし、その
IC化の設計、試作、および評価試験を行った。
2.
研究開発の概要(達成事項)
本事業では3年間で3回のICチップの試作を行った。第1回目の試作IC電源Teg1(Test
Element
Group1)では電磁部品を全く使用しない電源を試作し、シミュレーション通りに動作することを確認した。た
だキャパシタやスイッチの数が多く配線抵抗やボンディングの抵抗による損失が大きくなり、使用したICプロ
セスでは目標の90%を超える効率が得られなかった。Teg2からは素子数を大幅に減らし、微小なインダク
タンスを用い、損失が少なくなる新しい回路構成にした。使用するインダクタンスの値は0.5μHと通常のス
イッチング電源に比べ非常に小さくでき、小型軽量でノイズの発生も少なくなる。
Teg2のシミュレーションでは電源部のみの効率が最大86.6%で、電源全体の効率では83.3%と目標に
近い高効率が得られた。実測値の効率を改善するため、Teg2では、モニタする信号を最小限にし、配線長も
極力短くした。更に、ICソケットを用いずにベアチップを直接基板とボンディングすることにより、ボンディング
抵抗やソケットの接触抵抗などによる損失を最小限に抑えた結果、80%近い効率が得られた。第3回目の試
作チップTeg3では、シミュレーション結果を実測で確認する。以上のシミュレーションと実測により、パワー用
のICプロセスを用いれば、十分目標値を達成できる見通しが得られた。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
使用したIC製造プロセスでは損失が大きく目標値の90%を超えることは困難な状態である。今後パワー用に
特化したICプロセスを用い、更なる研究開発を行えば、コイルレスのSC電源の市場も開拓できる。本研究で得
られた電源技術を基に、部品の小形化、低雑音化、安定化を図るIC化デザインを行う。その設計をインテレクチ
ュアルプロパティ(IP)として新規ビジネスを創設する。また、発振しないフェイルセイフな特長を生かし大容量電
源ビジネスを追加検討する。
平成18年度からの商品化はまだ困難なため、超小型チップビジネスは、平成20年度を目処に着手するもの
とする。現在、具体的に話が進んでいる音響電源技術としての直流変圧器ビジネスとモータ制御技術を使った
電動スクータのビジネスを先に展開する予定である。
Prof i l e
開発代表者 起業家
大田 一郎
栗林 英行
(熊本電波工業高等専門学校 教授)
4.
企業概要
社名 : エスシパワ株式会社
資本金 : 8万円
設立 : 平成18年8月
所在地 : 福岡県福岡市
事業内容 : 電気制御用IC並びに基板に関する業務全般および電動バイクを中心とした車両ビジネス
役員 : 代表取締役社長 栗林 英行
5.
製品概要
6.
事業形態
設立する会社
エスシパワ(株)
事
業
管
理
I
P
の
対
価
ア
ウ
ト
ソ
ー
シ
ン
グ
熊本電波高専(回路設計と評価)
共同研究
技術
崇城大学 (回路設計と評価)
(株)キューキ(設計書作成)
凸版印刷(株)
(レイアウト設計)
販売
IP工場
(株)ソルベックス(国内販売、契約書・保険等)
三井物産(株)
(国内販売、契約書・保険等)
経理(銀行)
(経理・財務管理等)
IC電源メーカー
音響メーカー
自動車メーカー
携帯電話電源技術
取引関係
音響電源技術
発注と納品
車両制御技術
I
P
販
売
情報機器用超薄型IC電源の開発
IT分野
研究開発課題名
⑧多次元流体計測システムの研究開発
1.
技術の概要
流体速度を効率的かつ高精度で計測することは、工学、理学、医学など多分野にまたがる共通のニーズであ
る。計測の具体的対象は、自動車、空調機器、流体機械、電子機器、家電、反応槽、水処理、食品製造、材料製造、
血流診断、医用機器、DNA解析装置など多岐にわたる。これらの計測対象に共通することは、流れ場が複雑か
つ非定常であって、流れ場全体を3次元的に把握することが求められることである。本研究開発では、3次元
CADデジタルデータから可視化計測モデルを製作し、それに屈折率マッチング技術とPIV(粒子像流速計測
手法)を組み込んだ多次元流体計測手法を適用することにより、流体挙動を3次元的かつ高時間分解で(即ち、
多次元で)計測する技術を実用化した。そのために、①ダイナミック・ステレオPIVを組み込んだ多次元計測シ
ステムの開発、②屈折率マッチング流体中での効率的なカメラ校正方法の開発、③システムの妥当性と計測
精度の評価を行った。
2.
研究開発の概要(達成事項)
上述の流体計測ニーズに応えるため、高速度カメラ2台と高繰り返しパルスレーザを用いたダイナミック・
ステレオPIVシステムを開発し、10,000ポイント×100断面=100万ポイントにおける流体速度を3%以下
の誤差で5時間以内で測定することを可能とした。ステレオ計測と屈折率マッチング技術を融合させることに
より、光学系の調整からカメラパラメータ算出までの工程を2時間以内で終了し、一つの可視化計測モデルの
多次元流体計測を1日で完了できるよう効率化した。さらに、幾つかの複雑流路モデル(具体的には、脳内血
管モデルやシリンダヘッド水冷却流路モデル)を製作し、多次元流体計測手法を適用することにより、この手法
の有効性や計測精度などを定量的に評価した。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
上 述した 研 究 開 発 成 果を 基に、平 成 1 7 年 1 1 月2 8日に株 式 会 社フローテック・リサ ーチを 設 立した
(http://www.ft-r.jp)。事業内容は多次元流体計測ソリューションの提供であり、具体的には(a)多次元流体計測
システムの開発・製造・販売・保守と(b)受託流体計測とコンサルテーションである。起業後2年間は、新しいビジ
ネスモデルである受託流体計測のマーケティングを行い、固定顧客の獲得による事業の安定化を図る。また、付
加価値の高い流体計測システムおよびソフトウェアの販売を行うとともに、カスタマイズや専用システムの開発
を手掛けることで事業拡大の機会を創出する。
Prof i l e
開発代表者 起業家
西野 耕一
武田 伸一郎
(横浜国立大学 教授)
4.
企業概要
社名 : 株式会社フローテック・リサーチ
資本金 : 1,000万円
設立 : 平成17年11月28日
所在地 : 神奈川県横浜市
役員 : 代表取締役社長 武田 伸一郎、代表取締役会長 西野 耕一
5.
製品概要
図2 脳動脈瘤モデル内流動の
多断面ステレオPIV計測結果
図3 エンジンモデル内流動の
ステレオPIV計測結果
図4 クリーンルームモデル内流動の
2次元PIV計測結果
図1 ダイナミック・ステレオPIVシステム
6.
事業形態
流体計測ユーザー
民間企業、国立研究所、大学・病院等
機密保持契約
システム販売・保守
電子部品製作会社
設計
光学部品製作会社
ソフトウェア製作会社
納品
受託計測・コンサルテーション
仕様
株式会社フローテック・リサーチ
多次元流体計測システムの開発・製造・販売・保守
受託流体計測とコンサルテーション
モデル製作会社A
モデル製作会社B
納品
モデル製作会社C
基礎研究・基盤技術開発
インキュベーション機能
横浜国立大学大学院工学研究院
多次元流体計測システムの研究開発
材料・ナノテクノロジー分野
研究開発課題名
⑨インテリジェント微粒子材料の創製技術の開発
1.
技術の概要
ナノ-ミクロンサイズの機能性高分子微粒子は電子画像形成材料や酵素・抗体の固定化担体として先端工業
分野において注目され、現在、さらに高機能なインテリジェント化が求められている。開発代表者はそのような
高分子微粒子合成に関して、異形粒子やカプセル粒子など微粒子設計という観点から膨大な基礎技術を蓄積
してきている。しかしながら、企業が微粒子材料に関心を持ちニーズへの適用を探索する場合、不均一系であ
るために要求ニーズに応じた開発課題が多く,
工業的スケールでの製造技術に発展させるに際しても深い技
術レベルが求められることからその可能性の判断のために大きな研究投資、長期間の開発期間が必要である。
しかしながら大学ではその様なサンプル提供のための開発型研究に取り組むことは困難であり、そのため大
学から生まれたインパクトのあるシーズが生かされない状況にあった。本研究開発は,
独自に合成した各種の
機能性微粒子創製技術を中心にベンチスケールでの製造技術に発展させるニッチ技術(適用技術)の開発を
行った。
2.
研究開発の概要(達成事項)
機能性微粒子材料においては、不均一系での合成であるため、当初より予想されていたことであるが単純
なスケールアップでは目的粒子を得ることができなかったが、様々な合成条件の最適化を行うことにより、ス
ケールアップに成功した。さらに、スケールアップ技術だけでなく新たなシーズ発掘のための研究開発も行い、
シード乳化リビングラジカル重合法による多層構造高分子の作製、香料オイルを含有させたカプセル粒子の
合成や、エポキシ樹脂硬化剤を含有したカプセル粒子の合成などに成功し、特許出願を行った。上記機能性微
粒子の中には、すでにニーズ企業との間で,
ライセンス契約に至っており、実用化に向けて進展中のものもある。
設立ベンチャー企業はこれらのシーズを事業化する際にはニーズ企業からの要望に合わせて受託研究開発を
行い、さらなる製品の改良を行う必要がある。またニーズ企業からの要望による製品の改良については、起業
するベンチャー企業と神戸大学との共同研究体制を維持する体制を整えることが、重要であると考えている。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
本事業において開発した機能性高分子微粒子製造技術は、非常に多くの工業的利用が見込まれる。具体的
には、表面異形微粒子の光学特性を利用した有機顔料、接着剤業界において高機能性が求められる2液混合
型接着剤の1液化、芳香剤、農薬、殺菌剤、抗菌剤、殺虫剤などのカプセル化、磁性材料を併用することによる
微粒子の泳動を利用したディスプレイ材料など多岐にわたる応用が考えられる。本事業の技術は化学品メー
カーのみならず電子機器、建材メーカーなどにもPRすることが重要で、
「潜在顧客」にこの技術を認知させる
ことが今後の事業拡大の鍵となる。また,
高分子微粒子の多機能化技術は独自のもの(特許申請中)であり、現
在実用化されている高分子微粒子技術に比べ、多機能化ができる幅が大きく、広い用途開発が可能であるこ
とから、ニーズ企業からの受託研究を行い、種々の実用化評価サンプルを有償で提供しながらライセンス先を
探索していく予定である。さらに、大学との共同研究を通して大学発ベンチャーとして特徴のある研究開発型
企業を目指していく予定である。
Prof i l e
開発代表者 起業家
大久保 政芳
村上 功
(神戸大学 教授)
4.
企業概要
社名 : 株式会社スマート粒子創造工房
資本金 : 200万円
設立 : 平成18年7月7日
所在地 : 兵庫県神戸市
役員 : 代表取締役 大久保勝芳 取締役 大久保政芳 南 秀人 鈴木登代子
5.
製品概要「インテリジェント微粒子」
図1.円盤状粒子の走査型電子顕微鏡写真
図2.ゴルフボール状粒子の走査型電子顕微鏡写真
図3.開口部を有するカプセル粒子の走査型電子顕微鏡写真とその断面写真
6.
事業形態
事業内容
1 機能性微粒子の設計、試作および製造販売
2 機能性微粒子合成技術のライセンス事業
3 機能性微粒子の受託研究、分析、共同研究、
コンサルティングなどの事業
4 機能性微粒子に関する各種研修会などの事業
5 機能性微粒子に関する出版事業
6 他機関との産学連携・交流促進事業
インテリジェント微粒子材料の創製技術の開発
材料・ナノテクノロジー分野
研究開発課題名
⑩超精密ナノ加工計測装置の開発
1.
技術の概要
マイクロセンシングデバイスおよび情報機器や光情報通信用光マイクロデバイスなどに用いられるマイク
ロ光学素子および光学系への需要が急速に高まり、超精密マイクロ金型を用いたガラスや樹脂の成形による
製造技術の確立が大きな課題となっている。しかし、既存の加工機と計測装置を駆使しても、型精度や成型精
度の検証が難しいため、未だ総合精度100nm以上を安定に保証できる汎用技術が実現されておらず、ワー
ク形状が変わる毎に試行錯誤的な精度検証が必要である。そこで本研究は、加工―計測機能が一体化された
超精密ナノ加工計測装置の実現をめざし、そのキーテクノロジであるナノ計測技術の開発を遂行した。まず、
直径数ミクロンの微粒子の大気中光放射圧制御を実現し、それを原子間力顕微鏡より高感度なプローブ球と
して利用する新たな位置検出マイクロプローブ技術を開発した。さらに、超精密加工機に搭載できる程度にコ
ンパクト化したナノ3次元位置検出プローブユニットおよびナノ3次元座標測定機(ナノCMM)を構築した。
2.
研究開発の概要(達成事項)
従来の位置検出プローブを利用したマイクロ部品の3次元形状計測では、プローブ球の接触力による測定
対象の変形や損傷、プローブ球をミクロンオーダに微小化できないための分解能不足、といった問題点があっ
た。本研究開発では、大気中で光放射圧制御された直径数ミクロンのマイクロプローブ球を用いることによっ
て、これらの問題点の解決を図った。特に、変調光放射圧によってマイクロプローブ球を振幅100nm程度で
高速に振動させ、その振動特性変化を利用した位置検出原理の確立によって、ナノメートルオーダの高分解能
化を達成した。また、大型の高出力パルスレーザが必要だったマイクロプローブ球の初期トラップを、低出力
CWレーザで実現することに成功し、さらに小型光学デバイスの利用によって、コンパクトな機上計測用ナノ3
次元位置検出プローブユニットを実現した。さらに、当該プローブユニットは、基準長さにトレーサブルなヘテ
ロダイン干渉計によって校正されたナノCMMのプローブユニットと共通化しているため、超精密加工機上計
測機能の精度保証システムへも展開できると考えられる。 3.
事業計画・将来展望・今後の予定
本事業で確立した高精度ナノ3次元計測技術を用いた、ナノ計測ユニットを販売する。この計測ユニットは、
従来機よりも「高精度・小型・3次元形状測定能力に優れる」等の特長を有している。起業初期は、精密計測機
メーカー等とのアライアンス体制を確立し、開発したナノ計測ユニットの既存装置への搭載から着手する。同
時に、研究機関等に対して、受託計測サービスを展開する事で計測データを収集し、ナノ計測ユニットの完成
度を高めていく。ナノ計測ユニットの完成度を高めると同時に加工機メーカーとの共同開発を進め、加工・計
測・補正を一体化した加工計測機を開発していく。将来的には、
「ナノ計測ユニット販売」
「受託精密加工」を
中心とした事業を展開する予定である。
Prof i l e
開発代表者 起業家
高谷 裕浩
木村 景一
(大阪大学 教授)
4.
企業概要
社名 : 未定
資本金 : 3,000万円(予定)
設立 : 平成19年4月(予定)
所在地 : 大阪府吹田市
事業内容 : ナノ計測ユニットの販売・受託精密加工
役員 : 代表取締役 木村 景一
5.
製品概要
図2 ナノ計測ユニットの構成
(機上計測用ナノ3次元位置検出プローブとナノCMM)
図1 マイクロ金型からマイクロ成形部品までの
ナノ加工計測をシステム化
図3 開発したレーザートラッピング技術により
空中に保持したプローブを用いた位置検出
6.
事業形態
超精密ナノ加工計測装置の開発
材料・ナノテクノロジー分野
研究開発課題名
⑪単分散ミクロスフェア高速製造装置の
研究開発
1.
技術の概要
本技術は、球状、且つ、単分散の粒径分布を有する高品質な金属やセラミックミクロスフェアを短時間で効
率良く大量製造するものである。本技術のベースとなるエアロゾルプロセスにおけるミスト発生方法、反応炉
の燃焼方法および粉体捕集方法を改良して、経済性、生産効率、耐久性および信頼性を高めた工業用粉体生
産設備を完成させた。
従来の粉体製造装置と異なる点は、
①都市ガスまたはLPガスによるガス燃焼式反応炉の採用により、生産工程での省エネ化、低コスト化および
数十トンの生産設備へのスケールアップにも対応できること。
②ミスト発生方法として、ダウンフロー方式を採用し、反応炉の温度分布を徐々に増加させることで製造効率
を送り込まれたミストを全て均一に熱分解させることが可能となり、収率を100%にまで高めることができ
ること。
2.
研究開発の概要(達成事項)
原料水溶液のミストを連続、且つ、安定に発生させる高性能2流体ノズルの選定とその供給条件の最適化に
より、ミストの大量供給技術を確立した。全ての原料水溶液ミストを均一に熱分解させるためのガス燃焼式大
型反応炉およびそれに対応した粉体捕集装置を開発し、装置の耐久性と信頼性を向上させながら、実質稼働
で1kg/hrまでの製造能力を達成した。長期間の連続製造実験により、装置の耐久性を検証した。
さらに、
リチウム2次電池正極材料への供給を目指して、装置の高性能化と製造能力の向上を図り、2ton/月
の粉体供給能力を達成した。本製造装置により、
リチウム2次電池等のエネルギー材料、チタン酸バリウム等
の電子材料を従来よりも20∼30%低コストで、且つ、性能で20%向上させることができた。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
既に、粉体製造装置の製造能力は目標値を達成し、サンプル供給あるいは販売可能な状況にある。特に、
リ
チウム2次電池用正極材料については、材料の粒子特性評価および電池評価も終わり、共同研究グループと市
場参入に向けて準備を進めている段階である。原料供給、製造、販売ルートまでの連携関係も決まり、事業展
開することができる。粉体製造コストは、市場価格2,000∼3,000円に対して2,000円程度で提供できる
見込みである。他の酸化物および金属については価格あるいは性能面で優位性が見出され、十分実用化でき
ると考えられる。製造装置は完成しているので、サンプル、受託生産等に十分対応できるので、装置を増産す
ることにより事業化へ展開することができる。
Prof i l e
開発代表者 起業家
荻原 隆
樋田 俊一
(福井大学 助教授)
4.
企業概要
社名 : 株式会社ナノワン
資本金 : 1,000万円
設立 : 平成18年10月1日(予定)
所在地 : 福井県福井市
事業内容 : ①機能性粉体(汎用粉体を含む)の製造・販売 ②粉体製造装置の販売 ③機能性材料の受託生産およびコンサルティング
役員 : 荻原 隆 樋田 俊一
5.
製品概要
2次電池材料
単分散ミクロスフェア高速製造装置
6.
事業形態
企業
機能性材料
受託生産
技術コンサルティング
汎用粉体
製造・販売
顧客
・電池
・自動車
・化成品
代
理
店
OEM
粉体製造装置・
プラント開発・販売
顧
客
Li 2次電池
新会社
業務
・粉体製造装置開発
・機能性材料開発
・受託生産
・技術コンサルティング
OEM
協力企業
機械メーカー
OEM
代
理
店
金属材料(電極、触媒)
誘電体材料
SOFC燃料電池
顧客
・電子材料
・化成品
・窯業
機能性材料
製造・販売
OEM
機能性材料の製造
協力企業
粉体メーカー
単分散ミクロスフェア高速製造装置の研究開発
環境・その他分野
研究開発課題名
⑫家庭用有機物資源化装置
(オーガニックシステム)の研究開発
1.
技術の概要
原始、有機物(動物の排泄物、動植物の遺体)は地球を舞台とした食物連鎖の中にあって、世代を超える循
環性の資源として存在していたものである。
近代文明は、エネルギーの使用によって豊かさと快適性を実現しつつあるが、他面で、有機物循環の輪を断
ち切ってきたため、地域・地球の持続性について疑問が投げかけられているのも事実である。 就中、人間の
排出するし尿は、水洗トイレによって水系に投入され、下水道システムによって広く河川、湖沼、内湾の汚染を
招き、その生態系を損傷させるに至っている。
オーループは、
トイレの工夫によってし尿を本来の正しい循環のループに復帰させることを目指している。
すなわち、バイオトイレ、尿分離トイレ、尿硝化装置などからなるトイレシステムの研究・開発・事業化提案を通
じて、現代文明の持続可能性向上に、いささかの貢献をしたいと考えている。
2.
研究開発の概要(達成事項)
オーループは2つの研究助成の成果を母体として生まれた研究開発型のベンチャーである。
基幹技術である「①尿分離バイオトイレ」は、長崎県産業振興財団の大学発ベンチャー支援事業による。その
応用技術である「②資源循環型排水処理装置(オーガニックシステム)」は、科学技術振興機構の大学発ベン
チャー創出推進事業によって開発されたものである。
①では、
1人使用のポータブルバイオトイレ(養護施設、キットハウス用)が開発された。
②では、農家向けの資源利用型排水処理装置が開発された。
①ポータブルバイオトイレ(製造・販売)
移動可能な養護施設、キットハウス用の小型バイオトイレである。
攪拌容器、モーター等の部品は松下電器から供給を受けており、量産型に近い価格、信頼性の実現を目指して
いる。
②オーガニックシステム(開発・事業化提案)
農家向けの資源循環利用型排水処理装置である。
3年間の実証実験によって、窒素・リン・BODの除去が確認された。現在、交付金制度を利用した自治体発の
小型公共事業の提案を行うべく、地方自治体と連携して事業化モデルを検討中である。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
現在急速に進行している地下水、ダム湖等の硝酸汚染地域は、飲み水を供給している水源が、地下水・ダム
湖からの水道水に依存している場合が多い。尿硝化装置は、尿を曝気によって直接硝化する装置であり、浄化
槽前段の嫌気槽でBODと反応させることによって、脱窒とBOD酸化を同時に行わしめ、発生源における窒素・
BOD双方の削減を実現しようとするものである。
Prof i l e
開発代表者 起業家
石崎 勝義
正木 晴彦
(早稲田大学 教授)
4.
企業概要
社名 : オーループ有限会社
資本金 : 450万円
設立 : 平成17年9月
所在地 : 長崎県長崎市
事業内容 : 家庭雑排水浄化装置(バイオトイレ含む)の開発
役員 : 代表取締役社長 石崎 勝義 取締役会長 正木 晴彦
5.
製品概要
図1 開発製品の概要
尿分離トイレ
(スウェーデン)
バイオトイレ
人工湿地技術
(ドイツ)
オーガニックシステム
尿分離バイオトイレ
(ポータブルバイオトイレ)
図2 尿硝化装置概念図
(資源循環型排水処理システム)
単独浄化槽
高度化システム
尿分離
バイオトイレ
尿硝化装置
畜産し尿高度処理システム
下水道発生源対策
6.
事業形態
オーループ有限会社
地域メーカー
(SE 協会他)
製造メーカー
(松下電器)
早稲田大学
長崎大学
中央大学
国立環境研究所
委託
加工・組立
委託
②自然原理を多用した水質浄化に関する
研究開発
部品提供
③福祉介護用具の研究開発・設計・製造・
販売
研究協力
直販
①トイレ及び付属機器の研究開発・設計・
製造・販売
④水処理、土壌処理、浄化装置の開発、製
造、販売、運転、管理
⑤水資源、
土壌及び大気に関する環境管理、
品質管理に関する調査及び解析、評価
⑥生ゴミ・汚泥処理システムの研究開発・
設計・製造・販売
一般家庭
助成
事業化
国・地方自治体
提案
販売委託
販売代理店
家庭用有機物資源化装置(オーガニックシステム)の研究開発
販売
環境・その他分野
研究開発課題名
⑬電気抵抗式地下埋設物探査計の開発
1.
技術の概要
近年、ガス管・水道管等の地下埋設管や地下空洞の探査、遺跡等の埋蔵文化財の探査、紛争地域での対人
地雷や不発弾の探査など、地下浅所での地下埋設物の高精度探査のニーズがますます高まっている。特に、対
人地雷や不発弾(UXO)は紛争終結後の地域復興と経済発展にとって大きな障害となっており、安全かつ確実
に、
しかも高速に地雷をセンシングできる技術の開発が切望されている。地下浅所の探査法としては、地中レ
ーダ探査が最も多く利用されている。しかし、地中レーダ探査は野外測定の前に地表を整地する、電磁波の透
入深度を変えられない、埋没異常体の物性値を推定できない、探査データには種々のノイズが含まれるため
データ処理に工夫を要する、などの種々の制約がある。本研究では、地下のガス管や水道管などの埋設管、
ト
ンネル壁面内の亀裂や空洞、埋蔵文化財等の埋没遺構、紛争終結後の地域における安全確保のための地雷な
どを漏れなく探査するための、ポータブルで汎用性の高い電気抵抗式地下埋設物探査計を開発した。
2.
研究開発の概要(達成事項)
種々の地下埋設物に対応できるようにアレイ型およびグリッド型の多チャンネル電極を製作し、パソコンを
用いて高速に計測するためのスキャナなどの設計、制御プログラムの開発、試作機器を製作した。この試作機
器を用いて、最適な測定方法や最適電極配置についてフィールド実験を反復しながら、地下探査機器の改良
を実施した。次に砂漠用(乾燥地用)の加水型電極(特許申請)を試作し、エジプトでフィールド実験を実施した。
さらに、飛行船に搭載した小型軽量の磁気センサーからのデータを無線で遠隔地のパソコンへ伝送して自動
的にデータ収集・制御するための機器を試作した。また、UXOは河川等に水没している場合があるため、海洋
探査用の水中電気比抵抗センサーも開発した。このようなハードウェアの開発に加えて、マルチチャンネルの
比抵抗センサーを用いて、流電電位法、ポールダイポール法、ウェンナー法などの測定方式に対応して取得さ
れるデータを高速に解析するソフトウェアを開発した。さらに解析結果の等値面図の作成や3次元の形状抽出
が可能な3次元可視化プログラムを開発した。
3.
事業計画・将来展望・今後の予定
本事業で確立した電気抵抗式地下埋設物探査技術を基にした物理探査装置の開発・製造・販売を行なうた
めの事業会社を、平成18年10月を目途に設立する。起業当初の販売対象市場として地雷探査を主と想定し
ているが、他に遺跡探査や空洞探査も行なう。地雷探査については、対人地雷除去ロボットへの搭載用と携帯
型対人地雷探査装置とについて、外務省やJICA、
NPO法人、外国人卒業生のネットワーク等を通じた販売活
動を行なう。遺跡や空洞、その他の埋設物用探査装置については、関係学会や建設・地質調査コンサルタント
を通した販売を行なっていく。なお経営上の観点からと、将来の事業展開を考慮して、自社開発探査装置に加
えて海外有力企業が提供する探査装置の販売も行なう。さらにこれらの探査装置や他の高度な物理探査手法
(4次元探査法)を応用した地下埋設物の探査に関わる測定・解析コンサルティングや、物理探査技術の研修・
教育も事業対象とする。浅層埋設物の探査市場は、直接掘り出して確認できることや、雑多な人工物や自然物
が存在する複雑な探査環境が多く、これまで立ち遅れていた感がある。しかし技術の進歩による精度の向上に
伴い、ユーザーの物理探査技術への信頼度が増しており、浅層物理探査市場は拡大する可能性を秘めている。
Prof i l e
開発代表者 起業家
牛島 恵輔
池田 直継
(九州大学 教授)
例えば、近年、港湾等における海底浅層の埋設物探査への関心も出てきており、ハイテクベンチャーとして十
分魅力を有する。なお全ての対象を単一の探査技術で対処できるものでは無い。電気探査技術以外の優秀な
探査装置の販売やこの測定・解析業務を行う理由の一つはここにある。
4.
企業概要
社名 : 株式会社GETS(仮称)
資本金 : 1,000万円(予定)
設立 : 平成18年10月(予定)
所在地 : 福岡県福岡市
役員 : 代表取締役 池田 直継 常務取締役 牛島 恵輔 監査役 松野尾 淳
5.
製品概要
図2 地下埋設物の
3次元形状表示ソフト
図3 乾燥地用比抵抗センサーと
測定システム
図1 地下埋設物探査システムの概念図
6.
事業形態
ユーザー①
建設コンサルタント
地質調査コンサルタント
国交省・自治体
電力会社・ガス会社
精密電気メーカー
(探査装置)
ユーザー②
ユーザー③
ユーザー④
外務省・JICA
NPO
海外ユーザー
大学・研究機関
資源開発事業者
さく井業者
解析技術
開発支援
生産委託
株式会社GETS(仮称)
九州大学
比抵抗法等の物理探査装置の研究開発・設計・製作・販売
提携ソフトメーカー
(システム制御・
ユーザーインターフェイス・
パッケージング)
生産委託
各種の物理探査技術に関わる解析手法の研究開発・販売
業務支援
国内外の物理探査装置の販売
物理探査測定・解析コンサルティング
販売・業務提携
建設コンサルタント
地質調査コンサルタント
(株)TRES
資金調達
役員派遣
提携・買収
探査装置販売業者
電気抵抗式地下埋設物探査計の開発
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