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世界最高峰の“解像度、位置精度、撮影能力”を持つ地球観測衛星画像の
2014 年 4 月 1 日 世界最高峰の“解像度、位置精度、撮影能力”を持つ地球観測衛星画像の提供を開始 ~米国 DigitalGlobe 社と公共・民間分野でのマスターリセラー契約を締結~ 株式会社NTTデータ NTT空間情報株式会社 株式会社NTTデータは、米国 DigitalGlobe 社と日本国内の公共・民間分野を対象とするマスターリセラー(総代理 店)契約を締結しました。本契約にもとづきNTTデータはNTT空間情報と共同で、2014 年 4 月より公共・民間分野向 けに米国 DigitalGlobe 社が保有する最高 50cm 地上解像度(注 1)の衛星画像を活用した衛星画像提供サービスを開 始します。 本サービスは、最大 5 つの衛星を統合的に運用することによる優れた撮像能力によって迅速かつ的確に撮影を実 施する「撮影サービス」と、1999 年より撮影されている豊富な蓄積画像を提供する「アーカイブ画像サービス」、および 付加価値のある情報コンテンツへ加工して提供する「付加価値サービス」からなります。また、クラウドサービスや地理 情報システム(GIS)等の ICT サービスと組み合せることで、自然災害への対応、アセットマネジメント、都市計画、農地 管理、森林管理の分野など、さまざまな用途に活用できることが特長です。 本事業を通じて、両社は地理空間情報の一層の利用拡大、市場創出に取り組んでいきます。 【背景】 日本国内における高分解能衛星画像の活用は、1999 年に米国 SpaceImaging 社(現 DigitalGlobe 社)により打ち上 げられた IKONOS 衛星による撮影画像の利用から本格的に始まり、現在では、防災、国土管理、都市計画、インフラ 管理、農林、放送・メディア等にいたる多くの分野で活用が拡がっています。 また、国内における地理空間情報の活用マーケットは、地理空間情報活用推進基本法(注 2)に基づく、地理空間情 報の整備ならびにインターネットを通じた提供、スマートフォンの普及に伴う位置情報サービスの拡大、準天頂衛星シ ステムの実用化に向けた取り組み等が進み、年々、拡大の傾向にあります。 これまでNTTデータおよびNTT空間情報では、さまざまな分野で地球観測衛星画像を活用した地理空間情報サ ービスの提供を実施してきました。2012 年 11 月より、米国の商用高分解能衛星画像の提供機関が、DigitalGlobe1社 に統合し供給されたことを契機に、同社の衛星画像を活用したサービスの実施検討を進め、このたび日本国内におけ る公共・民間分野の日本総代理店契約の締結に至りました。 【両社の役割】 NTTデータとNTT空間情報は、DigitalGlobe 社が所有する高分解能衛星画像の提供サービスを開始するとともに、 NTTデータが提供する「全世界デジタル 3D 地図提供サービス」やNTT空間情報が保有する高精度電子地図 「GEOSPACE」と組み合わせた、総合的な地理空間情報サービスを展開していきます。 なお本サービスの実施にあたっては、NTTデータが大量の衛星画像処理と地理空間情報サービスの豊富な実績を 生かしたサービス・ソリューションの企画立案、および開発を実施し、NTT空間情報が、保有する日本国内の高精度な 電子地図「GEOSPACE」の販売事業の実績を生かして、日本国内の販売窓口を担当します。 【特長】 ・世界最高峰の撮影能力 米国 DigitalGlobe 社では、高分解能の地球観測衛星を 5 機(IKONOS、QuickBird、WorldView-1、WorldView-2、 GeoEye-1)保有しています。それら、5 機の衛星の統合的な運用による撮影能力は、1日に 3 百万 k ㎡もの面積(※日 本の国土の約 8 倍)が撮影可能であり、国家スケールの広域の地理空間情報の整備はもとより、迅速性が必要な災害 時等の緊急撮影においても威力を発揮します。 ・世界最高峰の地上解像度 WorldView-1.WorldView-2、GeoEye-1 の 3 機の衛星画像の地上解像度は、50cm であり、航空写真に匹敵する解像 度です。これは、建物から車一台一台まで判別ができるレベルであり、都市計画の分野での活用が見込まれます。 ・世界最高峰の位置精度 WorldView-1.WorldView-2、GeoEye-1 の 3 機の衛星画像の位置精度は、地上測量等による補正をすることなく 5m CE90(注 3)を実現しており、それにより、高い精度の位置情報を持つ地理空間情報の作成に活用が見込めます。なお、 地上測量等の補正を加えることで、さらに位置精度の向上を行うことができます。 ・全世界の衛星画像を提供 提供する衛星画像は、日本国内のみならず全世界の画像を供給することができます。日本企業のグローバル化に 伴う海外進出を支援する地理空間情報としての活用が見込まれます。 ・付加価値のある地図情報コンテンツの提供 衛星画像に、NTTデータの高度な衛星画像処理技術とNTT空間情報の高精度な電子地図を組み合わせ加工す ることにより、都市等の高精細 3 次元地図や精度の高い土地利用の変遷地図などの付加価値のある地図情報コンテン ツを提供します。ニーズに即した精度の高い地図情報コンテンツへの加工により、通信分野、航空分野、都市計画分 野等で、より一層の活用が見込まれます。 【提供サービスについて】 <衛星画像サービスの種類> ・撮影済み画像、新規撮影画像 ・標準画像、オルソ補正画像(注 4) ・ステレオ撮影画像 ・クラウド配信サービス ・高精細3次元地図など <衛星画像データの提供単位> ・世界中の任意の区域を囲むエリアでの情報提供が可能です。 (提供する画像種類に応じて最少購入面積の設定があります) 【価格について】 1 平方キロメートル(km2)あたり、2,800 円~ 【利用用途】 本衛星画像サービスは、以下の幅広い利用用途が想定されます。 <都市計画> 道路、市街地、土地利用、公園等の都市関連施設の現況把握、計画、管理および地図作成 <国土管理> 河川、海岸、港湾等に関する国土管理施設・設備の現況把握、計画、管理および地図作成 <インフラ管理> 通信、電力、石油、ガス等のインフラ関連施設の現況把握、計画、管理、地図作成 <防災> 洪水、土砂災害、津波、火砕流等の危険エリアの把握、気候変動に関するリスクの評価 <農林> 森林計画や環境監視等における森林モニタリング調査、農地管理や作付面積の把握 <資源調査> 資源探査における有望エリアの把握、水資源および地下水の調査 <交通> 航空機運用におけるシミュレーション、ナビゲーションにおけるルート選定 <その他> コンピューターグラフィックス等の映像制作、教育における地理、防災等の教材製作 【今後について】 NTTデータとNTT空間情報は、地理空間情報コンテンツやシステムとの連携を通じて、より付加価値性の高いサー ビスとして提供し、新市場や新サービスの創出を図っていきます。なお、両社は本衛星画像提供サービスについて 2016 年度までの累積 50 億円の売り上げを目指します。 注1:地上解像度 地上解像度はデータの精細さを表わす尺度。0.5m 解像度は、50cm の格子間隔で、画像の画素(ピクセル)値を記録していることを 意味します。 注 2:地理空間情報活用推進基本法 2007 年 5 月 23 日に成立、5 月 30 日に公布、8 月 29 日に施行された法律であり、地理空間情報の活用の推進に関する施策の基本となる事項 を定めることで、地理空間情報の活用の推進に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的としたもの 注 3:位置精度 5mCE90 半径 5m の範囲に 90%以上が収まる位置精度 注 4:オルソ補正画像 正射投影画像。衛星や航空機から撮影した画像は、地形の影響により歪みを含んでおり、そのままでは、実際の地形と重ね合わせ ることができない。このため、撮影時の状況と地形の影響を考慮した補正を画像に加えることで、地形図に重なるように画像処理をした画 像。 【本件に関するお問い合わせ先】 ■ 報道関係のお問い合わせ先 株式会社NTTデータ 広報部 戸田 Tel:03-5546-8051 NTT空間情報株式会社 営業本部 営業企画部 松田、千葉 Tel:03-6802-8200 ■ 製品・サービスに関するお問い合わせ先 株式会社NTTデータ 公共システム事業本部 e-コミュニティ事業部 ホームランドセキュリティ担当 礒、栗林 Tel:050-5546-2507 <参考イメージ> DigitalGlobe 衛星画像のサンプル(東京スカイツリー) DigitalGlobe 衛星画像のサンプル(ドバイ ブルジュハリファ) DigitalGlobe 衛星画像を活用した高精細 3 次元地図(東京) DigitalGlobe 衛星画像を活用した土地利用地図(東京)