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三菱電機住宅用太陽光発電システム向け「パワーコンディショナ」新発売
(リ本 No.0738) 2007 年 10 月 4 日 三菱電機株式会社 「階調制御インバータ方式」採用により、業界最高の電力変換効率 97.5%を達成 三菱電機住宅用太陽光発電システム向け「パワーコンディショナ」新発売のお知らせ 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、太陽電池が発電する直流電力を交流電力に変換 する太陽光発電システム向けパワーコンディショナとして、業界初の「階調制御インバータ方式」の採用に より、業界最高※1 の電力変換効率 97.5%※2 を達成した機種など、住宅用 2 機種を 2008 年 1 月 9 日か ら発売します。 本製品は、10 月 10 日から幕張メッセ(国際展示場、国際会議場)にて開催される「第 2 回新エネル ギー世界展示会」に出展します。 ま た 、 当 社 は 本 製 品 を 含 む 住 宅 向 け 太 陽 光 発 電 シ ス テ ム 一 式 を 2008 年 1 月 以 降 、 「DIAMONDSOLAR(ダイヤモンドソーラー)」とネーミングし、高効率・高品質な製品作りを通じて環境 保全に貢献していきます。 ※1 :2007 年 10 月 4 日現在。国内住宅用太陽光発電システム向けパワーコンディショナの量産機種において ※2 :JIS C8961 で規定する定格負荷効率。PV-PN40G の当社実測値(当社従来品 PV-PN33G は 95.5%) 発売の概要 製品名 形名 仕様 パワーコンディショナ PV-PN40G PV-PN55G 定格出力 4.0kW 定格出力 5.5kW 希望小売価格 (税込) 367,500 円 525,000 円 発売日 2008 年 1 月 9 日 2008 年 4 月 4 日 発売の狙い 太陽光発電システムは、地球温暖化防止・CO2 削減の有効な対策の一つとして、環境保全意識の高 まりとともに一層注目が集まっています。 太陽光発電システムの効率向上のためには、太陽電池(セル・モジュール)の効率・出力の追求だけで なく、パワーコンディショナの電力変換効率の追求も必要です。 当社は今回、業界最高となる電力変換効率 97.5%を達成するとともに、デザイン性の向上や脱衣室・ 洗面所設置の対応、製品異常時のアラーム機能などを実現したパワーコンディショナ新製品を発売しま す。 新製品の特長 1.業界初の「階調制御インバータ方式」採用により、業界最高の電力変換効率 97.5%を達成 業界で初めて、パワーコンディショナに「階調制御インバータ方式」※3 を採用し、製品の心臓部となるパ ワーモジュールに新開発の「階調制御用 MOSFET モジュール」を搭載しました。これにより、 「PV-PN40G」では電力変換時の損失を従来比 44%低減し※4、業界最高の電力変換効率 97.5%を達 成しました。 ※3 :電圧の異なる複数のインバータを直列に接続し、出力を組み合わせて擬似正弦波の電圧を生成する方式 ※4 :PV-PN40G(損失 2.5%)と当社従来品 PV-PN33G(損失 4.5%)との比較 2.室内インテリアにマッチしたデザイン 外観は、ソフトな感覚を醸し出す樹脂製フロントパネルの採用と、使用頻度の少ない操作ボタンの底面 配置などにより、室内インテリアにマッチした高級感あるデザインに仕上げました。 3.耐湿性能の向上により、設置自由度を拡大 電力変換時の損失により発生する熱が今回大幅に低減したことで、放熱用の空気流入口が不要となり、 密閉度が高まりました。これにより、耐湿性能が大幅に向上し、従来設置できなかった脱衣室・洗面所 への設置が可能※5 となりました。 ※5 :浴室ドア真上等、製品に湯気が当る場所への設置は除く 報 道 関 係 か ら の 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目 7 番 3 号 電話 03-3218-2359 FAX03-3218-2431 お問い合わせ先 三菱電機株式会社 広報部 1 特長の補足 1.業界初の「階調制御インバータ方式」採用により、業界最高の電力変換効率 97.5%を達成 太陽電池で発電した直流電力を、パワーコンディショナのインバータ部で交流電力に変換する際に電 力損失が発生します。従来品は、1 台のインバータを使って矩形波を生成し、フィルター回路を通過さ せて正弦波に整えていましたが、新製品に採用した「階調制御インバータ方式」は、電圧の異なる 3 台 のインバータを組み合わせることで、段階的な擬似正弦波を直接生成します。これにより、フィルター回 路の小形化などを実現し、電力損失も大幅に削減しました。また、広範囲な出力電力域で、定格効率 よりもさらに高変換効率(97.5%以上)を実現し、太陽電池で発電した直流電力を有効に利用できま す。 振 幅 が大 きいため 電力損失が多い ■当社従来品(PV-PN33G)の場合 [従来品のインバータの出力波形] 段階的な 擬似正弦波 [フィルター回路通過後の出力波形] 振 幅 が小 さ いため 電力損失が少ない ■新製品の場合 [階調制御インバータ方式の出力波形] 出力フィルター回路により高周波を除去し正弦波に整 える。 新製品は高周波が少ないため、出力フィルター回路が 小形化でき、損失も減少。 家庭用の交流電力として使用できる 正弦波の波形 ■パワーコンディショナの出力電力と変換効率の関係(当社測定値、PV-PN40G) 電 力 変 換 効 率 [% ] 98.5 98.0 97.5 97.0 96.5 定格出力時の変換効率 0.9~4.0kWの広範囲な出力電力域で 定格変換効率以上の運転を実現 96.0 95.5 95.0 94.5 94.0 93.5 0 500 1000 入 力 電 圧 =245[V] 1500 2000 2500 3000 3500 4000 ハ ゚ワーコンディショナ出 力 [W] 測定値 2.室内インテリアにマッチしたデザイン 使用頻度の少ない自立運転切り替えスイッチや自立運転用コンセントなどを底面に配置しました。 正面 底面部 スイッチ類 2 その他の特長 1.アラーム機能を搭載 製品に異常が発生した場合には、アラームにより異常を知らせます。 2.入力電圧範囲の拡大により、太陽電池モジュールの配置設計が容易に 従来品※6 の入力電圧範囲は DC115~380V でしたが、新製品は DC60~380V に拡大しました。これ により、従来マルチアレイコンバータ(昇圧機能内蔵接続箱※7)が必要だった 3 枚~6 枚のモジュール 直列配置も、昇圧機能のない標準接続箱で対応可能※8 となり、配置設計が容易になるとともにシステ ム価格も低減できます。 ※6:PV-PN33G および PV-PN50G ※7:接続箱は、太陽電池で発電した直流電力をパワーコンディショナに供給し、誘導雷による突発的な過電圧を吸収 ※8:各回路間での直列枚数差が 1 枚を超える場合を除く ■モジュールの直列回路 3~6 枚の直列回路は電圧が 115V 未満の ため、マルチアレイコンバータが必要 従来品 使用の 場合 6.5~10.5 枚の直列回路は標 準接続箱で対応 標準接続箱で 3~10.5 枚の直列回路に対応可能 新製品 使用の 場合 3.「階調制御インバータ方式」により、業界トップクラスの低騒音を実現 「階調制御インバータ方式」による電圧振幅の低減で、フィルター回路のリアクトル(コイル)から発生する 音も抑制しています。これにより、実運転状態で業界トップクラス※1 となる低騒音 30dB※9 を達成しました。 ※9:JIS C8980 で規定する運転騒音測定値 特許件数 国内 11 件出願中、1 件登録済 製品仕様 形名 設置場所 使用環境条件 入力回路数 定格入力電圧 入力電圧範囲 定格出力電圧、周波数(連系運転時) 定格出力電圧、周波数(自立運転時) 定格出力電力(連系運転時) 定格出力電力(自立運転時) 電力変換効率 出力基本波力率 高調波歪み率 運転時騒音値 インバータ方式 スイッチング方式 主回路 絶縁方式 方式 電気方式(連系運転時) 電気方式(自立運転時) 連系保護 保護機能 単独運転検出 質量 外形寸法(W×D×H) PV-PN40G PV-PN55G 屋内 0~40℃※10 1 回路 DC245V DC245V DC60~380V AC202V,50/60Hz AC101V,50/60Hz 4.0kVA 5.5kVA 1.5kVA 97.5% 96.5% 0.95 以上 総合 5%以下、各次 3%以下 30dB 階調制御インバータ方式 正弦波 PWM 方式 トランスレス方式 単相 2 線式(単相 3 線式配電線に接続) 単相 2 線式 OV,UV,OF,UF 受動的方式、能動的方式 14.7kg 22.0kg 460×140×240mm 635×165×240mm ※10:周囲温度が 25℃以上の場合、パワーコンディショナの保護機能により出力を抑制することがあります。 製作所担当部門・カタログ請求先 三菱電機株式会社 中津川製作所 ミツビシ サンハツデン 〒508-8666 岐阜県中津川市駒場町 1 番 3 号 電話 0120-314-382 3