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大 学 院 博 士 学 位 授 与 式 行 う 2 0 0 9 年 度 の 授 与 者
大学院博士学位授与式行う 2009年度の授与者は 名 長の乾杯ではじまった懇親 と考え、本学文学研究科心 方々のサポートをしたい﹂ 中央大学大学院博士学位授与式が3月 日、多摩キャンパスで行われた。 2009年度に博士学位を授与された学生・研究者は、本学で学ぶ学生︵課 程博士︶が 名、 学外研究者など︵論文博士︶が8名の計 名︵一覧表参照︶ だった。 会で、記者は授与者に喜び 理学専攻修士課程に入学し 博士課程へ進みました﹂と ﹁修士課程はものすごく 楽しかった﹂というが、博 笑う。 たキャリア形成について研 士課程の特に後期課程に進 同じく心理学を専攻した 坂井敬子さん︵文学研究科︶ 究。自分の就職、そして幾 ん で か ら は、﹁ 要 求 さ れ る は、主に就職、転職を通し 度の転職経験をもとに、学 ものが高くなり、経済学の う。 基礎から固め直した﹂とい 位論文は﹁成人前期︵ ︱ 歳︶有職者の仕事価値か らみた転職のキャリア心理 学的検討﹂と題してまとめ 研 究 で は、﹁ 机 に 向 か っ て い る と き で は な く、︵ 研 したときにアイディアが浮 た。 中 央 大 学 で は、﹁ 修 士 の 2年間は少人数のゼミ形式 かんだりするんです﹂と話 究とは関係のない︶ふっと で学び、先生のやりとりを す。今後は研究者の道へ進 労がすべて詰まっています。 た中村麻衣子さん︵文学研 お子さんとご主人を連れ 立って授与式に参加してい 語 っ た。 今 後 は、﹁ ス ク ー とができました﹂と笑顔で たからこそ、成し遂げるこ 程を終えた後、一旦就職を 修士課程に進んだ。修士課 た先生の勧めで、大学院の 謝燕さん︵経済学研究科︶ は、学部時代に世話になっ 進路選択に悩んだ末、最終 ︵文学研究科︶ 田澤実さん は、本学文学部3年の夏に、 もうと考えている。 これからは研究者として社 究科︶は、大学卒業後、一 ルカウンセラーとして、精 考えたが、結婚していたこ 楽しさ感じる研究 苦労あっても 会、そして、本学にいろい 旦 商 社 に 入 社 し た が、﹁ 仕 神的な悩みを抱える子供を ん は、﹁ 家 族 の 支 え が あ っ ろな形で、貢献していただ 事の激務で精神的に疲れて 的に大学院に進むことを決 ければと思います﹂と授与 ともあり、謝さんは﹁主婦 いる人が多いことを目の当 斎藤叫・商学研究科委員 者を激励した。 いう。 サポートしていきたい﹂と 密に感じられたのがよかっ 結婚や子供の出産を経て、 た﹂と振り返った。 博士学位を取得した中村さ た。 25 めた。大学院に入ってから ﹁家族の支えが あったからこそ﹂ 39 59 の声を聞いた。 59 たりにして、悩みを抱える 与えられた証書にはその苦 19 の暇つぶし﹂という感覚で あったと思いますが、本日 れまで、いろいろな苦労が 祝 意 を 述 べ た う え で、﹁ こ 慶びと敬意を表します﹂と 授与式で挨拶に立った永 井 和 之 学 長 は、﹁ 心 か ら の 51 24 労して突き止めた事実を示 つくらないといけない。苦 るのではなく事実を自分が る体験をして欲しい。休み に対し﹁何かに関心を持て る田澤さんは、現役の学生 現在は法政大学で教員と して学生に教える立場にあ のは、日本史を専攻した刑 ﹁小学校に入る前から歴 史に興味があった﹂という とメッセージを送った。 ません、はやめましょう﹂ にして欲しい。何もしてい せた時は、楽しさを感じた﹂ ︵の日︶を人に語れるよう は、﹁ 大 学 と は 違 い、 教 わ そうだ。 部芳則さん︵文学研 究 科 ︶ で、﹁ 明 治 国 家の服制と華族﹂に ついて研究した。 大学院での勉強に つ い て は、﹁ 研 究 は 苦楽だと思うんです。 やらされている研究 では苦しくなるけれ ど、つきつめたいも のがあれば苦も楽し める﹂と述懐。前期 た﹂と振り返る。今 かったようで早かっ の 博 士 課 程 を﹁ 長 挨 拶。 最 後 に、 谷 口 洋 志・ 展に貢献していきたい﹂と 学 研 究 科 ︶ が、﹁ 中 大 の 発 懇親会では、授与者を代 表して鈴木俊光さん︵経済 学部3年︶ ︵学生記者 梶原麗奈=法 学部4年/野崎みゆき=法 し、懇親会を締めくくった。 て欲しい﹂と授与者を激励 れを出発点として、頑張っ 後は研究者の道に進 経済学研究科委員長が、﹁こ 課程も含めて計8年 理工学研究科博士学位授与式(後楽園キャンパス) む。 「Hakumon ちゅうおう」'10 年夏季号 25 永井学長から博士号学位を授与 文系課程博士 授与者氏名 小栁 和花奈 所属 法学研究科 国際企業関係法専攻 博士課程後期課程4年 西井 ジュリー 法学研究科 刑事法専攻 博士課程後期課程6年 雨野 統 法学研究科 国際企業関係法専攻 博士課程後期課程6年 李 勇 法学研究科 刑事法専攻 博士課程後期課程3年 江 利紅 法学研究科 公法専攻 博士課程後期課程3年 丸山 佳久 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程満期退学 上田 清之 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程満期退学 秋保 親成 田中 秀実 謝 燕 油谷 博司 鈴木 俊光 陳 波 金井 佐和子 山田 裕 平井 秀明 金 度渕 授与学位 博士(法学) 学位論文題名 女性差別撤廃条約における留保の 理論的実践的検討 博士(法学) 企業犯罪防衛のための内部統制と コンプライアンス・プログラム 博士(法学) 国際機構の『業務法』の可能性 −国連暫定統治機構の『規則』を 題材に− 不真正不作為犯の研究 −比較法的研究と中国法への視座 − 行政過程論の展開と行政過程の法 的統制 博士(法学) 博士(法学) 博士(会計学) 持続可能な森林管理のための環境 会計の構築 博士 ( 経済学) 中国の経済発展と比較優位構造の 変化に関する研究 −労働集約財の比較優位を中心に − 労働価値説の展開と実証研究 −欧米マルクス経済学の諸見解の 批判的検討を中心として− 対称的な都市システムにおける最 適性と経済空間の厚生 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程6年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程6年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程5年 博士(経済学) 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程5年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程4年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程3年 博士(経済学) 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程4年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程4年 経済学研究科 経済学専攻 博士課程後期課程5年 商学研究科 商学専攻 博士課程後期課程6年 博士(経済学) 博士(経済学) 博士(経済学) 博士(経済学) 博士(経済学) 産業立地と都市および地域経済の 展開 −立地論に基づく中国の地域経済 分析− タイの金融システムと資金循環構 造 −金融連関からの分析− 企業再編にみる雇用調整行動の研 究 温州の商会に関する考察 −社会主義市場経済体制下におけ る社会中間組織のあり方を一例と して− トルコの家政サービス業にみる女 性間差異とジェンダー 博士(経済学) 高度化する国際分業に関する理論 および実証分析 博士(経済学) プロ・スポーツ産業における収入 配分制度の決定と効果 博士(商学) 1980年代から90年代半ばに かけてのイギリス食料消費の変容 要因に関する研究 −消費者の世帯構造の変化および 大規模小売業者の市場行動の展開 を中心に− 26 伊藤 正哉 瀬口 毅士 徐 誠敏 山田 雅俊 刑部 芳則 山本 英貴 岡田 有司 中村 麻衣子 青柳 宏幸 坂井 敬子 中西 直哉 大崎 慎一 栁橋 達也 羅 小娟 矢島 格 潘 若衛 宮﨑 貴朗 27 商学研究科 商学専攻 博士課程後期課程5年 商学研究科 商学専攻 博士課程後期課程6年 商学研究科 商学専攻 博士課程後期課程6年 博士(経済学) ハロッド経済思想研究 −経済学の経験主義的基礎− 博士 ( 経営学) 多国籍企業の市場戦略と文化の関 係 博士(商学) 商学研究科 商学専攻 博士課程後期課程6年 文学研究科 日本史学専攻 博士課程後期課程6年 文学研究科 日本史学専攻 博士課程後期課程5年 文学研究科 心理学専攻 博士課程後期課程5年 博士 ( 経営学) 戦略的企業ブランド・マネジメン トに関する研究の理論と実践 −ブランド価値創造をめぐる深層 的メカニズムの解明− 環境経営における経営戦略の機能 博士(史学) 明治国家の服制と華族 博士(史学) 江戸幕府制度の政治史的研究 −大目付の分析を中心に− 博士(心理学) 文学研究科 心理学専攻 博士課程後期課程5年 文学研究科 教育学専攻 博士課程後期課程6年 文学研究科 心理学専攻 博士課程後期課程6年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程6年 博士(心理学) 中学校への心理・社会的適応に関 する学校心理学的研究 −適応の空間的側面・時間的側面 の観点から− 日本の高校におけるピアカウンセ ラー養成プログラムの開発とその 運用方法の検討 マルクスの教育思想史的研究 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程6年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程5年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程5年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程3年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程4年 総合政策研究科 総合政策専攻 博士課程後期課程3年 博士 ( 教育学) 博士(心理学) 成人前期(25−39歳)有職者 の仕事価値からみた転職のキャリ ア心理学的検討 博士 ( 総合政策) 技術発明のプロダクト・イノベー ション戦略の研究 −垂直分業型産業における汎用技 術の普及要因分析− 博士(総合政策) 株式会社におけるコーポレート・ ガバナンスに関する第3のアプ ローチ 博士(学術) エネルギー市場の拡大と規制改革 の意義 −天然ガス市場の規制改革を中心 として− 博士(総合政策) 中国における医療保障制度の改革 と再構築 博士(総合政策) わが国の銀行業における市場規律 と規制規律 −望ましいコーポレートガバナン スに向けて− 博士(総合政策) 日中共同ソフトウエア開発の観察 −異文化における組織協力と境界 連結者の機能− 博士(学術) 高齢者リハビリテーション医療の 政策研究 文系論文博士 授与者氏名 孔 炳龍 所属 駿河台大学経済学部教授 授与学位 博士(会計学) 学位論文題名 経営者利益予測情報論 −包括利益の有用性について− 医王 秀行 東京女学館大学教授 博士(史学) 田澤 実 法政大学 キャリアデザイン学部 助教 博士(心理学) イスラムの勃興とアラブ社会の変 遷 −信仰・暦・巡礼・交易・税− 大学生のキャリア発達の心理学的 研究 所属 理工学研究科 応用化学専攻 博士課程後期課程4年 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 6 年 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 5 年 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 4 年 授与学位 博士(工学) 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 3 年 博士(理学) 理工学研究科 数学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 物理学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 土木工学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 土木工学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 精密工学専攻 博士課程後期課程 4 年 理工学研究科 精密工学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 応用化学専攻 博士課程後期課程 6 年 博士(理学) 理系課程博士 授与者氏名 寺田 恵一 前田 康智 櫻井 哲朗 福田 昌史 小椋 透 渡邊 大丞 渡邉 紘 水上 史絵 キンポ マリテ ス セスカー 坂本 将吾 入江 耕太 石川 薫 早川 准平 博士(理学) 博士(理学) 博士(理学) 博士(理学) 学位論文題名 多脚型アンカー配位子をもつ金属 錯体を利用した表面ナノ物質の構 築とその光・電子機能 Statistical inference for functional relationship among several multivariate populations High-dimensional approximations of some statistics in canonical correlation analysis On the Model Construction for Estimating Response Propensity Scores for Survey Data Adjustment Distribution and Variable Selection in Principal Canonical Correlation Analysis Distributions for Tests of the Smallest Eigenvalues and Some Redundancy in Multivariate Growth Curve Model Strongly degenerate parabolic equations in the spaces BV 博士(理学) Higher-Dimensional Gauge Theory and Inflation 博士(工学) Fundamental Study on Open Channel Flow with Hump and Narrow Path 複数の統計調査を活用した世帯の エネルギー消費量の推計方法に関 する研究 ロバストなジェスチャ認識手法の 構築とそのインテリジェントルー ムへの応用 等価伝達関数を用いたリライアブ ル制御手法に関する研究 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) 博士(工学) Studies on Glycosylation of Flagellin s and Self-Splicing of Group Ⅰ Introns in Flagellin Genes from Thermophilic Gram-Positive Bacteria 28 授与者氏名 西島 啓二 天野 通大 菅野 泰子 田沼 均 所属 理工学研究科 経営システム工学専攻 博士課程後期課程 6 年 理工学研究科 情報セキュリティ科学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 情報セキュリティ科学専攻 博士課程後期課程 3 年 理工学研究科 情報セキュリティ科学専攻 博士課程後期課程 3 年 授与学位 博士(工学) 博士(理学) 博士(工学) 博士(工学) 学位論文題名 再発事象の強度関数モデルにおけ る変化点の統計的推測に関する研 究 On the Cartier Duality of Certain Finite Group Schemes of order pn 企業の情報セキュリティ対策にお けるモチベーションの構造に関す る研究 ミクロ経済学手法を用いた情報セ キュリティ政策に対する評価の研 究 理系論文博士 授与者氏名 安部 友則 岡安 祐司 加藤 拓磨 所属 授与学位 独立行政法人土木研究所 博士(工学) 水工研究グループ長 独立行政法人土木研究所 博士(工学) 水環境研究グループ主任研 究員 本学理工学部 教育技術員 博士(工学) 佐藤 宏明 財団法人河川情報センター 博士(工学) 情報基盤整備部長 白井 勝二 財団法人渡良瀬遊水地アク 博士(工学) リメーション振興財団専務 理事 学位論文題名 石礫河川の洪水流の水理と河岸侵 食対策 下水処理水への担体処理の適用に よるエストロンの除去および藻類 増殖能の低減に関する研究 水の蒸発散能力が持つ都市熱環境 緩和・抑制効果の定量的評価に関 する研究 樹木群のある河道における洪水流 の非定常準二次元解析法と利根川 への適用性に関する研究 利根川河道(八斗島∼取手)の変 遷と護岸、水制に関する研究 大学院進学相談会の開催について 大学院に進学を希望する方を対象に、進学相談会を実施しています。 大学院を知る貴重な機会ですので、お気軽にご参加ください。 入場無料・予約不要 <日時:場所> 理工学研究科対象:2010年10月23日(土) 後楽園キャンパス 文 系 研 究 科 対 象:2010年12月4日(土) 多摩キャンパス <内容> 総合ガイダンス、学生体験談報告、教員・在学生による個別相談(予定) 29