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第5章 計画の推進と進行管理

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第5章 計画の推進と進行管理
第5章 計画の推進と進行管理
- 79 -
第1節 計画推進の体制
1
考え方~適切な役割分担による計画の推進
本計画を推進するに当たっては、市民・事業者・市の連携・協働が不可欠です。
そこで、
「市民活動団体との協働に関する指針」
(平成 18 年1月)に基づき、地域におい
てそれぞれが主体的・積極的に役割を果たし、地域社会全体が共に連携・協働の視点で取
組を行っていくことが求められます。
市民(地域住民)
市
自治会
保育所(園)・幼稚園
地域の商店や企業
高齢福祉サービス事業者
民生・児童委員
小・中・特別支援・高等学校
全ての人の
地域生活支援
保健相談センター
障害福祉サービス事業者
医療機関
社会福祉協議会
地域包括支援センター
ボランティアセンター
NPO法人
ボランティア団体
障害者自立支援協議会
[イメージ図]
- 81 -
2
期待される役割~具体的な推進内容
⑴
市民(地域住民)の役割
市民(地域住民)一人ひとりが地域福祉についての理解を深めるとともに、地域を
構成する一員であることを認識することが大切です。身近な場所で自分にできること
は何かを考え、個人として、ボランティア団体やNPO法人等のメンバーとして、自
主的・積極的な地域福祉活動を実践し、助け合いながら、地域福祉を実現していくこ
とが期待されています。
例えばこんなこと…
◇小学校で行われる運動会やお餅つき大会などに参加し、児童や地域の方と交流しましょう!
◇“シルバー世代”や“団塊の世代”の方々は、能力や技術、経験を地域で発揮しましょう!
◇地域ぐるみで挨拶・声かけをしましょう!
◇一人暮らしの高齢者などの話し相手や声かけを行いましょう!
◇自分にできる範囲で積極的にボランティア活動に参加しましょう!
◇高齢者や障害のある人などの迷惑にならないように、自転車は決められた場所に置きましょう!
既にこんな取組が始まっています!
◇高齢者がボランティア活動を通じて社会参加や地域貢献を行うことにより、自身の健康増進
を図ることを目的とする「介護支援ボランティア事業」が始まっています。
◇小学生からシニアの方まで幅広い世代が気軽に参加・交流できる「夏体験ボランティア事業」
をボランティアセンターで毎年夏に実施しています。
◇5人以上のグループで申請し、
「協力員」となって、まちの美観と安全性を損ねる貼り紙や広
告を撤去する「違反広告物撤去協力員制度」が始まっています。
◇地域の高齢者が安心して暮らせるように、
「地域見守り協力員」となって地域に住んでいる高
齢者へ挨拶や声かけを行う「高齢者地域見守りネットワーク事業」が始まっています。
◇「サポート会員」となって保育所・幼稚園などへの送迎や、病気や都合で育児のできない方
の育児支援を行う「ファミリー・サポート・センター事業」が始まっています。
- 82 -
⑵
事業者(所)の役割
福祉サービスの提供者として、市民(地域住民)の多様なニーズに応えるとともに、
サービスの質の向上に努め、地域のネットワークなどを通じて他のサービスと連携し
総合的なサービス提供の実現を図っていくことが求められます。
また、地域の商店や企業などが、地域福祉についての理解を深め、地域社会の一員
として活動していくことが期待されます。
例えばこんなこと…
◇積極的にボランティアや職場体験を受け入れましょう!
◇社員等がボランティア活動に参加しやすい環境づくりをしましょう!
◇社内のボランティアサークルはボランティアセンターに登録しましょう!
◇災害時に要援護者の支援に努めるなど、行政機関との連携を図りましょう!
既にこんな取組が始まっています!
◇市内企業では、中学生のボランティアや職場体験の積極的な受入れが行われています。
◇障害者施設では、映画会やスイカ割りなどを開催し、入所者と地域の子どもたちとの交流
を図っています。
◇高齢者施設では、入居する高齢者と小学生や保育園児とのふれあい活動を実施しています。
また、社会福祉協議会は、社会福祉法によって「地域福祉の推進を図る中心的な団
体」として位置付けられており、本計画の内容の実現及び推進に大きな役割を担うこ
とが期待されます。
⑶
市の役割
市は、本計画に定める施策・事業を実行し、地域福祉の推進に努めます。
市民(地域住民)、事業者(所)の地域福祉に関する活動について自発性・自主性を
尊重するとともに、自主的・積極的に地域福祉活動に参加できるよう、参加しやすい
機会や分かりやすい情報の提供など必要な支援を実施します。また、地域で発見され
る生活課題について、情報の共有と問題解決のためのコーディネーターや拠点などの
環境整備に努めます。そのほか、公的な福祉サービスでの対応が必要な場合には、早
急に福祉サービスを提供するとともに、行政の縦割りをなくし、横断的な解決を図り
ます。
- 83 -
⑷
計画推進に向けた取組
①市民が参加できる取組
ア
Ⅰ
介護支援ボランティア事業
事業の概要
市では、高齢者がボランティア活動を通じて地域貢献や社会活動に参加することで、健康で生きがい
のある暮らしができることを目的に介護支援ボランティア事業を実施しています。
この事業は、高齢者が介護支援ボランティア受入施設(市内の介護保険施設等)で行ったボランティ
ア活動に、市がポイントを付与し、溜まったポイントに応じて、最高年 6,000 円を支給することで、高
齢者の健康維持と社会参加を促進するとともに、事実上の介護保険料負担を軽減するものです。
Ⅱ
活動できる方
市内在住の方のうち、武蔵村山市介護保険第1号被保険者(65 歳以上)の方ならどなたでも登録い
ただけます。
Ⅲ
活動内容
※ボランティア活動にはおおむね以下のものがありますが、各受入施設の条件により異なります。

生け花、茶道、手工芸、書道、絵画、折り紙などのレクリエーション等の指導、参加支援

お茶出しや食堂内の配膳・片付けなどの補助、散歩(車椅子)、外出、館内移動の補助

その他施設職員と共に行う軽微かつ補助的な作業など
お問い合わせ 介護支援ボランティアへの登録は
市民総合センター2階 武蔵村山市ボランティアセンターまで
TEL
042-590-1430
介護ボランティア受入施設の申請は
市民総合センター1階 高齢福祉課高齢福祉グループまで
TEL
042-590-1233
- 84 -
イ
Ⅰ
夏体験ボランティア事業
事業の概要
武蔵村山市ボランティアセンターでは、毎年夏に、さまざまな分野のボランティア活動を体験して、
新しい出会いを楽しめるように「夏体験ボランティア事業」
(通称:夏ボラ)を実施しています。
ボランティアに興味がありながら、「きっかけがない」、「時間がない」といった理由で今まで参加で
きなかった方々のために、高齢者・障害者福祉施設、保育園、NPO法人、生涯学習施設などの活動先
が、さまざまなプログラムを用意して皆さんの参加をお待ちしております。
お問い合わせ 夏体験ボランティアへの登録は
市民総合センター2階 武蔵村山市ボランティアセンターまで
TEL
ウ
Ⅰ
042-590-1430
武蔵村山市違反広告物撤去協力員制度
事業の概要
違反広告物(屋外広告物法に違反し、道路上等に取り付けられている「貼り紙」「貼り札」「広告旗」
又は「立て看板等」)は、交通を妨げ、見通しを悪くするとともに、まちの美観を損ねるなどの悪影響
を及ぼします。
市では、まちの美観と安全性の向上を図り、市民の生活環境の保全を目的として、違反広告物の撤去
を市民と協働して行う違反広告物撤去協力員制度を実施しています。
Ⅱ
活動できる方々
違反広告物の撤去活動に熱意があり、継続的に活動できる、市内に在住・在勤の 20 歳以上の方5人
以上でグループを組んで申し込みください。
お問い合わせ 違反広告物撤去協力員への登録は
市役所2階 道路公園課まで
TEL
042-565-1111 内線 264
- 85 -
エ
Ⅰ
高齢者地域見守りネットワーク事業
事業の概要
市では、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を見守り、地域から孤立することを防止し、高齢者
の異変を早期に発見して必要な援助を行う、安心・ふれあい・支え合い「高齢者地域見守りネットワー
ク事業」を平成 20 年 10 月から緑が丘エリアで、平成 23 年1月から南部エリアの一部(大南地区)で
実施しています。
Ⅱ
見守り内容
見守りは、地域の民生・児童委員、自治会員及び公募に応じた市民のうちから市に登録された「地域
見守り協力員」並びに地域にある商店や事業所等で市に登録された「地域見守り協力機関」が行います。
「地域見守り協力員」や「地域見守り協力機関」は、定期的な声かけや見守りによる安否確認や高齢
者の万一に備えた見守り(緊急時に消防署等への通報)を行います。(※見守りの方法は、個人のプラ
イバシーの保護や、御本人や御家族の意思を尊重し、利用者の希望により決定します。)
お問い合わせ 「地域見守り協力員・協力機関」への登録、見守りを御希望の方は
市民総合センター1階 高齢福祉課
TEL
042-590-1233
武蔵村山市南部地域包括支援センター
TEL 042-590-1477
緑が丘高齢者サービスセンター内 武蔵村山市緑が丘地域包括支援センターまで
TEL
042-590-5151
- 86 -
オ
ファミリー・サポート・センター事業
Ⅰ
事業の概要
武蔵村山市ファミリー・サポート・センターは、
「育児の援助を受けたい人(ファミリー会員)
」と「育
児の援助を行いたい人(サポート会員)
」がお互いに協力し合う会員組織です。
ファミリー・サポート・センターでは、ファミリー会員からの援助依頼に応じて、アドバイザーがサ
ポート会員を紹介します。ファミリー会員はサポート会員と援助の内容、時間、預ける子どもの状態な
どについて事前に打合せを行い、援助を受けます。
Ⅱ
会員の条件

「ファミリー会員」⇒市内在住で仕事や家庭の都合で子育ての援助が必要な0歳~おおむね 10
歳の子どもを持つ方

「サポート会員」⇒市内又は近隣の市町に住所を有する健康な 20 歳以上の子どもが好きな方

「両会員」⇒依頼と援助の両方を行える方
Ⅲ
援助活動内容

保育所、幼稚園、小学校、学童クラブへの児童の送迎援助

保育時間外・休園時の一時預かり

学童クラブ終了後の一時預かり

冠婚葬祭、学校行事、買い物等外出の際の一時預かり
※原則として病児の預かりはできません。
※ファミリー・サポート・センターで行う援助は、一時的に援助が必要な場合の対応や手不足を
補うための援助ですので、軽易で短期的・補助的なものです。
お問い合わせ 会員登録は
市民総合センター2階 武蔵村山市ファミリー・サポート・センターまで
TEL 042-590-5723
HP http://www1.yel.m-net.ne.jp/mmshakyo/famisapo/fuamisapo.htm
【開設時間】
月曜日~金曜日(土曜日、日曜日、祝日は休み) 午前8時 30 分~午後5時 15 分
- 87 -
コラム
ボランティアセンターについて
武蔵村山市ボランティアセンター(略称「ボラセン」)では、「ボランティア活動をしてみたい」
「ボランティアをお願いしたい」といった方のコーディネートや、「市民活動の情報が欲しい」な
ど相談のための総合窓口として、また、市民活動の拠点としてさまざまな事業をしています。
ボランティアの登録・あっせんとコーディネート


ボランティア(個人・団体)の登録
ボランティア活動をしたい方とボランティアをお願いしたい方との調整など
養成研修事業




「ボランティア入門ガイダンス」の開催
「夏の体験ボランティア」事業の開催
「男性のための市民活動講座」などの開催
「ボランティア講座」の開催など
啓発推進事業




「ボラセンだより すまいる」の発行(年6回)
「こもれび[ボランティア特集号]」の発行(年2回)
ホームページ等を活用した「ボラセン」のPR活動
車椅子や擬似体験セット等の福祉教育用機材の貸出しなど
組織化推進事業

ボランティアミーティングの開催など
活動基盤づくり




会議室、作業室、点字・録音室の貸出し
ボランティア保険加入費の一部負担
印刷機・カラーコピー機の貸出し
福祉関係団体へのロッカー貸出しなど
武蔵村山市ボランティアセンター
武蔵村山市学園四丁目5番地の1 武蔵村山市民総合センター2階
TEL 042-590-1430 FAX 042-590-1436
Email [email protected]
HP http://www1.yel.m-net.ne.jp/mmshakyo/borasen/borasen.html
【開館時間】
火曜日~日曜日(月曜日、祝日は休み) 午前8時 30 分~午後5時 15 分
(会議室等の施設の利用時間は、午前9時~午後 10 時までです。
)
- 88 -
②
事業者(所)が行っている取組
社会福祉協議会の取組
武蔵村山市社会福祉協議会は、市民がお互いに支え合い、安心して地域で暮らせるよう、自治会や民
生・児童委員、福祉施設・団体、ボランティア団体、事業所や市等と協力して、地域福祉の充実を目指
してさまざまな活動をしています。
Ⅰ
生活支援事業


Ⅱ
生活福祉資金及び緊急援護資金の貸付けなどの貸付事業
一人暮らしの高齢者へ電話訪問をする、シルバーテレホン事業など
啓発推進事業



Ⅲ
福祉まつり、福祉バザーの開催
機関紙「こもれび」の発行(年5回)
ホームページ等を活用したPR活動
権利擁護事業



Ⅳ
地域福祉権利擁護事業の実施
福祉サービス総合支援事業の実施、ふくし法律相談の開催など
成年後見活用あんしん生活創造事業「権利擁護センター(仮称)
」を実施予定
組織化推進事業

Ⅴ
小地域福祉組織化事業の推進など
活動基盤づくり


老人クラブや障害者団体への運営費助成など
小規模な福祉学習会への経費助成など
武蔵村山市社会福祉協議会
武蔵村山市学園四丁目5番地の1 武蔵村山市民総合センター2階
TEL 042-566-0061 FAX 042-566-0253
Email [email protected]
HP http://www1.yel.m-net.ne.jp/mmshakyo/
【開所時間】
月曜日~土曜日(日曜日、祝日は休み)
午前8時 30 分~午後5時 15 分
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第2節 計画の進行管理
1
計画の進行管理・フォロー
本計画を実効性あるものとして推進するため、行政評価制度を活用するとともに、計画
の進捗状況を確認・評価し、市民に定期的に公表し、必要に応じて改善を図っていきます。
【具体的な内容】
(計画)
【市民(地域住民)
参加による計画策定】
計画の公表
施策や計画の見直し
(改善)
(実行)
【施策実施における
【所管課による
問題・課題への対応】
施策の実施】
統計データ収集・市民意識
市民への進捗状況や
成果の公表
調査・団体聴き取り調査等
(評価)
【所管課による自己評価】
【行政評価制度を活用し
た点検、評価】
- 90 -
による問題・課題と成果等
の把握
⑴
所管課による自己評価
本計画の各施策・事業について、所管課が自己評価・フォローを行いながら、計画に
基づく事業の実施に努めます。
⑵
行政評価制度を活用した点検及び評価
本市では、市民の視点に立った成果志向の行政運営、透明性の高い行政運営を実現す
るために、行政評価委員会を設置して事務事業の効果を事後に分析・検証する「行政評
価制度」を導入しており、福祉部門を含む市の事業について行政評価を実施しています。
本計画の各施策・事業について行政評価制度を活用した点検及び評価を行うとともに、
課題について検討し、その結果を次の事業展開に反映させていきます。
⑶
市民(地域住民)への公表
進行管理の機会にあわせて、本計画についての進捗状況を取りまとめ、市報やホーム
ページを通じて市民(地域住民)へ公表していきます。
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