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養殖魚と環境に良い やさしい産卵誘発剤
東海5大学 新技術説明会 2007年7月13日 養殖魚と環境に良い やさしい産卵誘発剤 研究者:静岡大学 説明者:徳元 俊伸 理学部 生物科学科 准教授 徳元 俊伸 魚類の卵成熟誘起のメカニズム ノンゲノミック反応 (ゲノミック反応) 魚類卵成熟誘起の分子メカニズム 卵成熟誘起ホルモン 17,20β-DHP 受容体 Gi cAMP↓ HO CH CH3 OH O *アマゴ、キンギョ など淡水魚 サイクリンBの合成 MPFの活性化 卵核胞の崩壊 Germinal Vesicle BreakDown : GVBD 系統樹立 背景 plasmid DNA 設計図 Zebrafishβ-actin promoter plasmid DNA F0 モザイク同士を交配 EGFP pA pBluescript-SK 1 細胞期受精卵に マイクロインジェクション ♀ TG(β-actin:EGFP):TG 卵巣のみでGFP発現 roy 虹色素欠損突然変異体 ♂ TG(β-actin:EGFP):TG GFP発現なし alb 黒色色素欠損突然変異体 系統樹立 TG(β-actin:EGFP);alb;roy ♀ ♂ 未成熟卵 成熟卵 従来技術とその問題点 既に実用化されているものには、ホルモン注射 による産卵誘発法があり、広く利用されている が、 注射に起因する病気が発生 作業者、養殖魚への負担が大きい 等の問題がある。 新技術の特徴・従来技術との比較 従来技術の問題点であった、病気感染の危 険性を低減できる。 養殖魚、作業者への負担が軽減される。 従来法は医薬品の注射投与であったため導 入業者は限られていた可能性があるが、一 般試薬を使用する方法への移行で、導入が 容易になると思われる。 ステロイドホルモンによる産卵誘発法 新技術により排卵された卵 想定される用途 本技術は、水産養殖業に適用することで養殖 魚、作業者への負担軽減のメリットが大きいと 考えられる。 病気感染の危険性の軽減が期待されるため、 特に希少な観賞魚等からの産卵誘発に有用で ある。 想定される業界、想定されるユーザーは、水産 養殖業等 実用化されるための条件 個々の水産養殖魚種について使用するホルモ ンの種類、濃度、産卵槽の大きさ、作用温度、 時間等の最適化が必要となる。 企業との連携 個々の水産養殖魚種に適用していく場合の 実用化に向けて、共同研究により適用技術を 確立することが可能であると考えている。 希少品種の繁殖または妊性の低い品種の繁 殖を考えている企業には、本技術の導入が 有効と思われる。 本技術に関する知的財産権 ・発明の名称:内分泌攪乱性物質のスクリーニング方法 ・静大整理番号:5003N-TK01 ・発明者 :徳元俊伸 ・出願人 :国立大学法人 静岡大学 ◎本発表の関連特許、技術移転については静岡大学知的財産本部 にお問い合せください. 知財コーディネータ;出崎一石、粟田正志 電話:053-478-1710 FAX:053-478-1711 Email:[email protected]