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三井化学株式会社 様

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三井化学株式会社 様
導入事例カタログ FUJITSU Cloud Service エンタープライズコミュニケーションサービス
Oracle Identity Management
三井化学株式会社 様
ワークスタイル変革と新しい業務プロセスの構築を目指し、
情報共有基盤の刷新と認証基盤の整備を実現
三井化学株式会社様は、三井鉱山の石炭化学事業に端を発する100 年以上の歴史を持
つ総合化学メーカーです。同社は、長年、クライアント/ サーバ型の情報共有基盤を活用
してきましたが、システムの老朽化によりさまざまな課題が顕在化してきたため、最新
のクラウド型基盤への刷新を決断。同時に、業務システムごとに分散していたID 管理も
見直して認証基盤も整備。今後のワークスタイル変革と業務プロセス再構築に向け環
境を整えました。
課 題
効 果
業務システムごとに分散している ID 管理の煩雑さと、
アプリケーションごとに異なる ID とパスワードによる
利便性・セキュリティの低下
グローバルで統一された ID、パスワードによる統合認証基盤と
SSO(注1 )を実現
グローバル経営強化に向けて、全従業員が効率的な
コミュニケーションを行える環境が必要
新しい情報共有基盤の活用により、柔軟でスピーディなコミュニ
ケーションが可能に。またスマートフォンやタブレットが配布さ
れたことにより、ワークスタイル変革の全社的な取組みも本格化
メールボックスの容量不足や機能不足、一部の地域
からのメールの文字化けなどの情報共有基盤の老朽化
メールボックスの容量不足は解消され、スケジュール管理や会議
室予約の利便性が向上。さらに Web 会議や在席管理ツールなど
の活用にも発展
注1:SSO:シングルサインオン( Single Sign-On)の意味。サーバやアプリケーション、ネットワークに接続する際のサインオンを一度の手続きで完了すること。
製品・サービス
選んだ理由
採用のポイント
・FUJITSU Cloud Service エンタープライズコミュニケーションサービス
・Oracle Identity Management
仮想的なディレクトリ統合とプライベートクラウドで提供されるサービスの
安全性・安定性
富士通の豊富なノウハウと実績、安定したインフラが持つ安心感
既存の情報共有基盤からの脱却と、そ
の実現に不可欠だった認証基盤の整備
ケーション融合も図る基盤として、長年、活用さ
ただし、そこで問題となったのが、情報共有
れてきました。ただ、時代の変化とともに、新た
基盤のベースとなる認証基盤でした。山崎氏
な基盤が求められるようになったと、システム部
は、次のように説明します。
三井化学様は、1997年、三井東圧化学と三
長 山崎真 氏は次のように語ります。
「本社の正社員約8,000 名については、人事部
「国内外の拠点の増加、働き方の多様化、柔軟
門で厳格に管理していますが、それ以外の派遣
でスピーディな情報共有、クラウドへの対応と
や他社から出向されている方は、それぞれ個別
はグローバル展開を拡大。原材料の輸入から製
いった観点で、既存システムの老朽化は否めま
に管理していました。また、業務システムごとに
品の輸出まで、グローバルに展開できる体制を
せんでした。メールボックスの容量不足、あるい
ID、パスワードが異なり、海外の拠点や関連会
井石油化学工業の2社が合併して誕生した日本
を代表する総合化学メーカーです。2000年代に
整えました。
は一部地域からのメールの文字化けなど、現場
社との情報のやりとりも増えていたことから、
また、情報共有基盤には当時のグローバル標
レベルでもさまざまな問題が発生していました
まずは認証基盤を整備し、そのうえで情報共有
準の製品を導入。社内の情報共有とともに、そ
ので、システム更新のタイミングで、情報共有基
基盤を導入する必要があると判断したのです」
れぞれに長い歴史を持つ合併 2 社のコミュニ
盤の刷新を決断したのです」
(山崎氏)
(山崎氏)
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/integration-service/ecs/
http://www.fujitsu.com/jp/solutions/enterprise-solutions/enterprise-applications/oracle/solutions/idm-security/
導入事例カタログ FUJITSU Cloud Service エンタープライズコミュニケーションサービス
Oracle Identity Management
お客様概要 三井化学株式会社 様
(中央)三井化学株式会社
システム部 部長
山崎 真 氏
(右)同 システム部
技術標準グループリーダー
影下 敏夫 氏
(左)同 システム部
主席部員
砂田 彰彦 氏
情報共有基盤には富士通のエンタープ
ライズコミュニケーションサービス、認証
基盤にはオラクル製品を選択
「パブリッククラウドのサービスは急に仕様が変
更される可能性もあり、
リスクが高いと判断しま
した。一方、ECSは富士通のデータセンターから
所 在 地 |東京都港区東新橋一丁目5番2号
汐留シティセンター
代 表 者 |代表取締役社長 淡輪 敏
創
立 |1997 年 10 月 1 日
(設立年月日 1955 年 7 月 1 日)
従業員数|14,363 人(連結 2015 年 3 月 31 日現在)
事業内容|ヘルスケア事業 / 機能樹脂事業 /
ウレタン事業 / 基礎化学品事業 / 石化事業
U R L |http://jp.mitsuichem.com/
新しい情報共有の取り組みがスタート、
今後は新しい業務プロセスを確立し、
ワークスタイルの変革を目指す
プライベートクラウドとして提供され、柔軟なカ
スタマイズも可能なので、安全かつ確実に稼働
新しい情報共有基盤、認証基盤は整備されま
あいのあった富士通に相談。最終的に、情報共有
できると考えました」
(影下氏)
したが、
「まだ、
とば口に立ったにすぎません。本
基盤には富士通のクラウド型コミュニケーション
また、認証基盤としてオラクル製品を選択した
格的な活用はこれからです」と山崎氏は語りま
サービスである
「エンタープライズコミュニケー
理由について、
システム部 主席部員 砂田彰彦 氏
す。まず、ECSについては、Exchangeによる会議
ションサービス」
(以下、ECS)、認証基盤にはオラ
は次のように語ります。
室予約やスケジュール管理機能の活用がすすん
「異なる認証の仕組みが混在し、業務アプリごと
でいます。また、
メールボックスの容量不足、文字
にID 、パスワードが異なる当社の状況では、新し
化けなどの問題もすべて解消しました。さらに、
した。
い認証基盤で一気にID統合することは現実的で
Lyncの活用もすすめています。
E C S は 、マイクロソフト社 の Microsoft
はないと判断しました。そこで、既存環境を活か
新しい認証基盤に関しては、砂田氏は次のよう
Exchange( 以 下 、Exchange )、Microsof t
しながら将来のグローバルでのID統合に向けた
に、そのメリットを説明します。
SharePoint( 以下、SharePoint )、Microsoft
Lync( 以 下 、Lync) の 製 品を富 士 通 のプライ
そこで同社は、長年、ICTパートナーとしてつき
クル社の「 Oracle Identity Management 」を
選択し、その構築を富士通が担うことになりま
拡張性を兼ね備えた製品としてオラクルを選択
「今回、正社員だけでなく、派遣社員や他社から
しました」
(砂田氏)
出向されている方にも、体系的に統一されたID
ベートクラウド上に構築し、富士通のデータセン
こうして、2014 年 3 月からプロジェクトが始
を配布できたのが最大のメリットです。今後は、
ア
ターから提供するサービスです。ECS を選択し
動。約 1 年間の設計・構築をへて、2015 年 3 月、
プリケーション側の対応をすすめ、新しいID、
パス
た理由について、
システム部 技術標準グループ
新しい情報共有基盤と認証基盤が稼働を開始
ワードですべてのアプリケーションを利用できる
リーダー 影下敏夫 氏は次のように説明します。
しました。
シングルサインオン環境の構築を、2018年度を
目処にすすめます」
(砂田氏)
また、今後において、山崎氏は、新しい仕組み
富士通データセンター
を活かした新しい業務プロセス構築することが
情報共有基盤(ECS)
重要だと、次のように強調します。
基本サービス
「今後は、ECSという新しい情報共有基盤を活か
Exchange サービス
SharePoint サービス
Lync サービス
メール
ポータル・掲示板
ビデオ会議
スケジュール
文書管理・SNS
インスタントメッセージ
タスク
検索
プレゼンス
して、業務プロセスそのものを見直す必要があり
Suite サービス
ます。環境が変われば仕事のスタイルも変わり、
いうまでもなく、情報共有基盤と認証基盤は、
グローバル認証(Active Directory)
SSO
SSO(Oracle Access Manager)
統合認証基盤
マッピング
企業活動の根幹を支える重要なシステムです。
ID 連携
仮想ディレクトリ(Oracle Virtual Directory)
一人一人の従業員の意識も変わっていくはずで
す」
(山崎氏)
ID管理(Oracle Identity Manager)
マッピング
だからこそ、その構築を担った富士通の責任は
非常に重いといえるでしょう。今後も、その責任
を果たすべく、富士通は三井化学様のビジネス
他システム(Active Directory)
今回のサービス提供範囲
をしっかりと支援していきます。
本事例中に記載の肩書きや数値、固有名詞等は取材当時のものです。(取材日:2016年2月)
また、改善などのため予告なしに変更する場合がありますのでご了承ください。
2016年4月
製品・サービスについてのお問い合わせは
富士通コンタクトライン(総合窓口)
0120-933-200
受付時間 9:00 ∼ 17:30(土・日・祝日・年末年始を除く)
富士通株式会社 〒105-7123
Copyright 2016 FUJITSU LIMITED
東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/integration-service/ecs/
http://www.fujitsu.com/jp/solutions/enterprise-solutions/enterprise-applications/oracle/solutions/idm-security/
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