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新たな高電圧 LED - Seoul Semiconductor
新たな高電圧 LED 今日の照明アプリケーションは、市場の要求を反映して、高効率と低コストを実現し、蛍光灯などの既存照 明技術にも競合し得るよう、さらなる高性能化が求められています。設計者は少しでも高い効率を得ようと 知恵を絞り、コストを削るために器具のサイズを小さくすることに苦心しています。この努力を後押しするの が、これから紹介する LED の新技術で、動作電圧を上げ、光出力密度を高めている点が特長です。チップ ・オン・ボード(COB)ソリューションが 1 つの解となりますが、別の選択肢も徐々に受け入れられるようになっ てきており、全体のシステムコストを下げることに成功しています。 マルチジャンクション LED 一般的な LED は、1 つのジャンクションを持つ 1 つのダイ(チップ)で構成されており、通常、順方向電圧降 下は 3.0V となっていますが、マルチジャンクションテクノロジー(MJT)の LED は、多くのジャンクションを 1 つのダイに集積化しており、それに応じて順方向電圧も高くなっています。チップ内のジャンクション数を変 えることによって、LED パッケージには 1 チップのみが封止されている点は変わりがないものの、様々な順 方向電圧やルーメン出力の提供が可能になります。 独自技術の MJT ダイ構造 この技術の鍵は、個別の LED セルをオンチップで内部接続するのにメタル層が使われるチップレベルにあ ります。この工程は MJT と呼ばれる Acrich ファミリのデバイスの製造に使われます。 チップ・オン・ボード(COB)デバイスなど、競合する高電圧 LED は、パッケージ内に複数のダイを配列して、 各ダイをワイヤボンディングで相互接続しています。このソリューションは今後も重要な位置づけを占めるこ とが予想されますが、サイズ的に大きくなる傾向があり、ワイヤボンディングやチップの数が増えるため、そ れだけ信頼性の問題が出てくる可能性が高まります。 高電圧 DC 動作による Acrich MJT の効率 Acrich MJT ファミリは、様々なパッケージサイズ、ルーメン出力、順方向電圧、および消費電力の LED が 提供されています。これらの LED は、Acrich IC を使ったオフラインの AC 設計に最適ですが、高電圧/低電 流動作という特長を生かして DC 設計にも適用可能です。Acrich MJT の LED は低電流/高電圧モードで動 1 作します。それによっていくつかの利点が生まれます。まず、低電流で動作するため、電流密度が低くなる ことによって、LED の発光効率が高まります。次に、LED が高電圧であるために、一次側の入力電圧に近 い動作をすることによって、AC-DC 変換効率ロスを大幅に小さくすることができます。さらに、一次側電圧と LED ストリング電圧の電圧差が小さいため、駆動回路には定数の小さい受動部品を使用可能で、結果とし て、照明器具全体のサイズとコストを抑えることができます。 MJT の特長 利点 低電流動作 LED の内部量子効率を高め、敗戦パ ターンとワイヤのサイズを縮小可能 高電圧チップ 高電圧動作がドライバ効率を高め、 LED パッケージ数を削減可能 複数のルーメンおよび電圧オプション 照明モジュール設計のオプションが 多様で、同じパッケージを異なるア プリケーションに利用可能 ソウル半導体は、Acrich マルチジャンクションテクノロジー(MJT)ファミリの LED で高電圧 LED 技術を主導 してきました。 品番 SAW8KG0B SAW8P42A 色温度 光束 [lm] 3700-7000K 53 2600-3700 49 3700-7000K 30 3700-7000K VF [V] If [mA] サイズ 22 20 5.6x3.0x0.75 (5630) 13 20 6.5 x 4.0 x 0.80 (6540) 132 SAW8WA2A 40 32.5 2600~-3700 124 40 3700-7000K 165 20 SAW09HOA 64 2600~-3700 128 20 イメージ画像 3.5 x 2.8 x 1.9 (3528) 4.0 x 4.0 x 2.2 (4040) Check out Seoul Acrich MJT solutions on our website here. → Acrich MJT solutions 2 著者紹介:Dave Neal | Seoul Semiconductor Dave Neal は、Seoul Semiconductor のアプリケーション技術の Director で、北米 の一般照明のアプリケーションサポートを行っている。 Neal 氏は半導体業界で 20 年を超える設計およびアプリケーションサポートの経験 があり、LED およびソリッドステート照明の業界には 2001 年から携わっている。 Seoul Semiconductor North America に入社する以前、Neal 氏は Avent Electronics Marketing、Lockheed Martin、および GE で設計、アプリケーション、 およびマネージメントのポジションを歴任。 Neil 氏は、University of Massachusetts の電気工学科卒業。現在、IEEE および Illuminating Engineering Society の会員。 3