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厚生労働省提出資料
資料2-2:厚生労働省提出資料 IT 総合戦略本部新戦略推進専門調査会 規制制度改革分科会ヒアリング資料 平成25年10月21日(月) 厚生労働省 1 項目1 ハローワークにおける在宅勤務の取り扱いの見直し 2 IT総合戦略本部新戦略推進専門調査会 規制制度改革分科会ヒアリング資料 ・ ハローワークにおける職業相談・職業紹介(概要) ・ 求人票サンプル ・ ハローワークインターネットサービス(概要) 平成25年10月21日(月) 厚生労働省首席職業指導官室 3 ハローワークにおける職業相談・職業紹介の概要 ○ ハローワークにおいて、求職者の適性・能力や資格、希望、求人事業主の人材ニーズを踏まえ、 きめ細かな職業相談や全国ネットワークを活用した職業紹介を実施し、就職・求人充足を実現。 求職者 求⼈事業主 ハローワーク 【全国544か所】 求人開拓 ・求人事業主を訪問し 求人提出を依頼 求職受理 求人受理 職業相談 公 的 職 業 訓 練 受 講 ・求職者の希望条件、適性・能力、資格の把握 ・労働市場に対する理解の促進 ・求人情報提供端末等を用いた求人情報提供 ・履歴書、職務経歴書の記入指導 ・就職活動方法、就職面接の指導 ・訓練受講あっせん 等 ※技能・知識の習得 ・求人条件の法令チェックと是正指導 ・求人条件緩和指導 求人充足支援 ・一定期間採用充足しない場合、求人条件 の明確化や緩和指導、有資格者などの 適格求職者への応募の働きかけ等 職業紹介 ・両者の希望条件等を確認の上、就職あっせん 面接等 採用・就職 4 ※ハローワークの全国ネットワーク を活用し、求人受理地域以外の地域 での求人情報提供等を実施 平成24年度実績 ○新規求職者数 約682万 ○新規求人数 約898万 ○就職件数 約216万 求人番号 受付年月日 平成2 4年2月1 3日 就業地住所 事業所番号 紹介期限日 平成2 4年4月3 0日 職業分類 257-01 産業分類 5 2 2 食料・飲料卸 売業 千葉県千葉市美浜区 求人票 (フルタイム) 1 3 0 1 0 - 1 事 業 所 名 求人事業所名 3 労 働 条 件 等 株式会社 ハローワーク商事 〒 999-9999 ○○県◇◇市△△区☆☆町一丁目23−4 ハロービル3階 業 [email protected] 事業所所在地に同じ 〒 188,000 円 ∼ 転勤の可能性 なし 職務 手当 10,000 円∼ 10,000 円 税 込 住宅 手当 賃金 賃金 締切日 所 2 仕 事 の 内 容 等 一般事務 職 種 総務課にて給与、社会保険関係を中心とした事務を担当して 仕 いただきます。 (主な担当業務) 事 ・給与計算・勤怠管理・社会保険関係の書類作成・事務用品 の管理・データ入力・来客対応 の パソコンはワード・エクセルの他、専用ソフトを使用します 。専用ソフトの使用方法は指導します。 円∼ 円 手当 円∼ 円 日給月給 円∼ 賃金 支払日 末日 実費(上限あり) 手当 毎月 35,000円まで 昇 給 (実績) あり 賞 与 あり 期間 5,000 円/月 又は %∼ 学 歴 不問 履修科目 必要な 経験等 パソコン操作(ワード、エクセルを使って定型フォームへの入 力ができること) 必要な 免許・ 資格 普通自動車免許(AT限定可) 59歳以下 年齢制限の理由 (省令1号) 定年年齢が60歳のため 利用可能 託児施設 % 年 2 回 計 2.00 月 分 又は 万円∼ 求 人 条 件 特 記 事 項 休日 年間休日数 週休二日制 毎 週 5 就業時間に関する特記事項 月末前後は残業になることが 多いです。 土日祝 6ヶ月経過後 の年次有給 休 暇 日 数 あり 勤務延長 な し 再 雇 用 あり 65歳まで ======== 単身用 あり ======== 世帯用 あり 考 介護休業 あり 取得実績 124 日 就 業 規 則 その他の場合 試用 期間 10 日 あり あり 面接= = 書類選考 ====== 筆記試験 ===== パソコン入力テスト 履歴書 (写真貼付) ハローワーク紹介状 = ジョブ・カード ========= 職歴なしは自己PR書 書類 職務経歴書 選考後は返却 選 考 7 日後 結 果 通知方法 郵送 60 分 看護休暇 あり 取得実績 等 採 用 通勤 選考 1人 方 法 人数 年末年始休暇(12/30∼1/4) 5 選 応募 ・官庁等への書類提出などの手続きのため、社用車(軽自動 車AT)を使います。 ・パソコン操作は入力効率を重視します。面接時に入力テス トを行います。(パソコン検定3級程度) ・夏季休暇は有給休暇を充てています。(3日間の計画的付 与) なし 育児休業 あり 取得実績 万円 加 入 雇用 労災 = 公 == 災 = 健康 厚生 = 財 == 形 = 厚生年金基金 保険等 =退職金共済 ========= 退職金制度 あり (勤続 5年以上) 休 日 等 3,000万円 可 ∼ ∼ の間の 時間 間 又は 時間外 あり 月平均 5 時間 休憩時間 形態 5 8 年 当社の商品は幅広い年齢層の方に支持され、今年も3店舗を新規出 店しました。入社時には当社独自の教育研修プログラムを全員が受 講、安全安心の食品衛生と接客で高い評価をいただいております。 入居可能住宅 (前年度実績) 時 (3) 昭 和 和食中心のお惣菜を販売するデリカショップ「△△△」を関東地区 の百貨店、ショッピングセンターに出店しています。(30店舗) また、○○県☆☆市に食品加工工場があります。 毎月 2 5 日 (当月払い) マイカー通勤 0円∼ 容 年齢 円 ( ベ ー ス ア ッ プ 込 み の 前 年 度 実 績 月あたり) 内 雇 用 雇用期間の定めなし 事 業 内 容 会 社 の 特 長 450 人 創 業 50 人 資 本 金 25 人 ) 3 人 ) 労働組合 定 年 制 あ り 一 律 60歳 通勤 (実績) 扶養手当 その他 の場合 就 (1) 09:00 ∼ 18:00 業 (2) ∼ 雇 用 正社員 従 企 業 全 体 業 就 業 場 所 員 (うち女性 数 (うちパート 8,000 円∼ 20,000 円 手当 形態 場 240,000 円 20.1 賃 a 基本給 (月額換算・月平均労働日数 日) 170,000 円 ∼ 210,000 円 金 b 定額的に支払われる手当 c その他の手当等付記事項 ) 就 ホームページ http://www.hello-ws.xxx Eメール 4 会 社 の 情 報 a+b カブシキガイシャ ハローワークショウジ 在 地 1 3 0 1 - 9 1 1 1 2 7 - 0 ( 所 1 6 4 1 0 2 1 日 時 随時 労 働 条 件 3ヶ月 職務手当なし 変更あり 総務課は課長を含めて5人で様々な仕事を担当しています 。 備 課内だけでなく、本社及び各店舗とコミュニケーションを とりながらの仕事となります。 考 ハローワークインターネットサービス ○ 全国のハローワークの求人情報(※)をインターネットで提供。 アドレス: http://www.hellowork.go.jp/ ※ 掲載求人数 890,938件(平成25年8月31日時点) ※ 1日平均アクセス数 413,711件(平成25年8月分)(「求人情報検索」へのアクセス数) 主な情報提供の内容 1 全国のハローワークで受理した求人情報 事業主の意向を踏まえ、求人企業名、所在地及び電話番号を含む情報を提供 2 求職者向けお役立ち情報 ・ 求職申込みや雇用保険手続きの案内 ・ 職務経歴書の書き方 3 事業主向けお役立ち情報 ・ 求人申込み手続きの案内、雇用保険・助成金の案内等 (参考1)掲載求人の状況(平成25年8月31日時点) 内 訳 求人件数 公開可能求人件数 求人企業名を含む求人情報を利用者全体に提供している求人件数 求人企業名を含む求人情報を求職者に限定し提供している求人件数 求人情報を掲載するが事業所名は提供しない求人件数 インターネットでは求人情報を提供していない求人件数 求人件数 890,938件 865,439件 686,012件 96,012件 83,415件 25,499件 構成比 100.0% 97.2% 77.0% 10.8% 9.4% 2.9% (参考2)平成11年3月からサービス開始し、平成14年1月から全国化。平成15年1月14日から求人企業名の提供 6 7 8 項目2 「くるみん」制度の認定基準における 在宅勤務の位置づけの見直し 9 次世代育成支援対策推進法に基づく企業の行動計画策定・実施 (平成17年4月から10年間の時限立法) 行動計画の策定 ・101人以上企業 →義務 ・100人以下企業 →努力義務 ※ 平成23年4月から義務の 対象を拡大(従前は301人 以上企業) 計画終了・ 目標達成 厚生労働大臣 による認定 ・一定の基準を満た す企業を認定 (※ 平成21年4月から義務付け) ・次期行動計画の 策定・実施 ・目標達成に向けて計画実施 ・認定の申請 ・企業は商品等に認 定マークを使用可 届出・実施 ・各都道府県労働局に届出 ・計画の公表・従業員へ周知 行 動 計 画(一般事業主行動計画) ○ 届出状況(平成25年9月末時点) 【行動計画とは】 101人以上企業の97.4% 企業が、次世代法に基づき、従業員の仕事と子育ての両立を図るため 301人以上企業の97.6% に策定する計画 101~300人以下企業の97.2% 【計画に定める事項】 ① 計画期間(各企業の実情を踏まえおおむね2年間から5年間の範囲) 規模計届出企業数 67,925社 ② 達成しようとする目標 ③ 目標達成のための対策およびその実施時期 ○ 認定状況(平成25年9月末時点) 【計画の内容に関する事項】 1 雇用環境の整備に関する事項 認定企業 1,673社 (1)主に育児をしている従業員を対象とする取組 (2)育児をしていない従業員も含めて対象とする取組 2 その他の次世代育成支援対策 対象を自社の従業員に限定しない、雇用環境整備以外の取組 =計画例= (例1) 計画期間内に育児休業の取得状況を次の水準にする。 男性:年に○人以上取得、女性:取得率○%以上 <対策> 平成○年○月 管理職を対象とした研修の実施 平成○年○月 育児休業中の社員で希望する者を対象とする職 場復帰のための講習会を年に○回実施 (例2) ノー残業デーを月に1日設定する。 <対策> 平成○年○月 部署ごとに検討グループを設置 次世代認定マーク「くるみん」 平成○年○月 社内報などでキャンペーンを行う ※波線部は、児童福祉法等の一部を改正する法律(平成20年法律第85号)による改正。 10 認定基準 ・行動計画の期間が、2年以上5年以下であること。 ・策定した行動計画を実施し、それに定めた目標を 達成したこと。 ・3歳から小学校に入学するまでの子を持つ労働 者を対象とする「育児休業の制度または勤務時間 短縮等の措置に準ずる措置」を講じていること。 ・計画期間内に、男性の育児休業等取得者がおり、かつ、 女性の育児休業等取得率が70%以上だったこと。 など 認定企業に対する税制優遇制度 ・一定の期間(※)に取得・新築・増改築した建物等 について、認定を受けた日を含む事業年度において、 普通償却限度額の32%の割増償却ができる。 ※ 認定を受ける対象となった行動計画の開始日 から認定を受けた日を含む事業年度終了の日までの期間 ・平成23年4月1日から平成26年3月31日までの期 間内に始まるいずれかの事業年度において、次世 代法の認定を受けた事業主が対象。 11 12 13 14 項目3 在宅勤務における深夜労働割増の柔軟化 15 在宅勤務者への深夜割増の適用について Ⅰ 制度の概要(労働基準法) ○ 深夜勤務(22時~翌朝5時)の割増賃金は、深夜労働の強度が健康に及ぼす影響を考慮して25%以上と されている。 ※ 「時間外」かつ「深夜」の場合、50%以上 ※ 管理監督者や裁量労働制適用労働者には、時間外の割増は適用されないが、深夜割増は適用 Ⅱ Ⅰの適用除外について ① 深夜は睡眠に伴いメラトニンが分泌する時間帯 ⇒ そうした時間帯の労働を抑制することが必要 ※ 「夜勤は乳がん発症リスクを30%高める」という研究成果がフランス国立保健医学研究所から公表(2012年) ※ デンマークでは「乳がんが進行しているが、過去20年間で最低週1回夜勤で働く以外のリスク要因がない」女性労働者は、 労災補償の対象とされている。 ② そもそも在宅勤務は過重労働になり易く、その割増賃金について他の労働者以上に慎重に考えることが必要 <参考:「テレワーク実施に関するデメリット」(国土交通省:平成23年度テレワーク実態調査)> ・ 仕事と仕事以外の時間の切り分けが難しい 47.3% ・ 過剰労働・長時間勤務となっても認められない 44.0% ・ 過剰労働・長時間勤務となってしまう 40.8% ③ 対象労働者にとっては単なる減収となり、その分消費意欲等の減退を招くことに留意が必要 16 体内時計の「針の動き」 (時) メラトニン 体温 睡眠途中の 覚醒時間 (時) 1 Dijk & Lockley, J Appl Physiol 2002 17 夜勤が女性の乳がんの発生に与える影響に関する資料<参考> 「夜勤は乳がん発症リスク高める、仏研究」 夜間勤務は女性の乳がん発症リスクを30%高めるとの研究が、19日の学会誌「International Journal of Cancer(国際がんジャーナル)」に発表された。 仏国立保健医学研究所(INSERM)率いる研究チームによると、夜勤と乳がん発症の関連性は「深夜シフ トで勤務する女性、夜勤を4年半以上続けている女性、週平均3日未満の夜勤をする女性」で主に確認され たという。また、初めての妊娠の前に夜勤を始めた女性の方が、より高齢になってから夜勤を始めた人よ りも乳がん発症との関連性が高かった。 INSERMのパスカル・ゲネル(Pascal Guenel)所長は、遺伝子の突然変異や高齢での初めての妊娠、ホル モン治療などと同程度のリスク要因が夜勤にもあると説明している。 夜勤の女性が乳がんにかかる確率は、喫煙者が肺がんにかかる確率の8分の1程度だという。 研究は2005~07年の間に乳がんと診断されたフランス国内の女性1232人を対象に行われた。夜勤が乳が んリスクを高める理由についてはさらなる研究が必要だが仮説として、体内時計をつかさどる時計遺伝子 の混乱や「内的脱同調」、睡眠不足による免疫系の変調などが挙げられている。 世界では毎年約130万人が乳がんと診断されている。 ※2012年6月26日 AFP配信記事 「夜勤による乳がん」 デンマークは、乳がんを職業病とみなす最初の国となった。乳がんが進行しているが、過去20年間で 最低週1回夜勤で働くこと以外のリスク要因がないと認定された女性が(労災の)補償を受け始めている。 (略)夜勤は、体内の24時間周期(注:体内時計)を乱し、睡眠パターンを変え、慢性の睡眠不足を引 き起こし、抗酸化物質で腫瘍を抑制するメラトニンの生成を抑制する。しかし、乳がんは、人工的な光 (注:室内光)で過剰に生成され、メラトニン生成が抑制されるエストロゲン濃度の上昇に関連があると されている。 ※ランセット(医学雑誌)2009年3月28日号記事を厚生労働省で仮訳したもの 18 ワークライフバランスや育児等との両立を実現するために、総務省・国土交通省・経済産業省と連携し、 多様な働き方が可能となるテレワークの導入促進に積極的に取り組む。 26年度要求額 791,848千円(26,731千円) 1.普及促進に向けた気運の醸成 テレワーク・セミナー実施(継続) 導入好事例の周知・啓発(新規) ○労務管理上の留意点・VDT作業における留意点等について、 関心のある企業等へ広く周知するためのセミナーを開催。 ○子育て・介護のためのテレワーク活用好事例の事例集を作成。 ○関心のある企業等へ広く周知。 2.個別企業へのきめ細かな支援 テレワーク相談センターによる相談、訪問コンサル タント及び職場意識改善助成金(テレワークコー ス)の事務処理、広報の実施(拡充) 職場意識改善助成金テレワークコースの新設による 導入支援の強化(拡充) ○テレワークの導入・実施時における労務管理上の課題等につい て、相談に応える相談センターを東京都内に設置。 ○相談センターにおいて、テレワークの導入を検討する企業に対 して総務省が実施するICT技術のためのコンサルタントと連携して 労務管理等に関する訪問によるコンサルティングを実施。 また、 職場意識改善助成金テレワークコースの審査業務等の専門性が高 い事務処理及び周知広報を実施 ○職場意識改善助成金にテレワークコースを新設し、週1日以上 終日在宅で就業する雇用型在宅テレワークに取り組む企業に対し て助成。 3.在宅勤務モデル実証事業の実施 モデルの類型化及び好事例選定のための検討会の実 施(新規) 総務省と連携して、育児等との両立を図るため、週1日以上在 宅で就業する雇用型在宅型テレワーク等を可能とする労務管理、 人事評価、情報通信技術等に係る実証を行い、その成果を普及す るとともに、課題を抽出。(3年間で実施) 在宅勤務テレワークの実証事業で実証するモデルを構築するため 及び好事例の選定を行うため、有識者による検討会を開催する。 19 項目4 在宅勤務と育児休業を両立させるための 給付金支給規定の見直し 20 育児休業給付の概要 1 趣旨 労働者が育児休業を取得しやすくし、職業⽣活の円滑な継続を援助、促進するために、育児休業給 付を⽀給する。 2 ⽀給対象事由 労働者が1歳(※)(子が1歳を超えても休業が必要と認められる一定の場合については1歳6か月)未満の ⼦を養育するための育児休業を⾏う場合に⽀給する。 ※ 当該労働者の配偶者が、子の1歳に達する日以前のいずれかの日において当該子を養育するための休業をしている場合は、 1歳2ヶ月 3 ⽀給要件 雇⽤保険の被保険者が、育児休業をした場合に、当該休業を開始した⽇前2年間に、賃⾦の⽀払の 基礎となった⽇数が11⽇以上ある⽉が通算して12か⽉以上あること 4 給付額 休業開始前賃⾦の50%に相当する額 ※ 原則40%のところ、当分の間の暫定措置として給付率を引上げ ※ 賃金と給付の合計額が休業開始時賃金日額の80%を超える場合は、超える額を減額 ※ 支給単位期間(1月)中、就業している日が10日以下であることが条件 5 国庫負担率 給付額の1/8 ※ ただし、当分の間、国庫負担の額は本来の額の55%とされている。 0 21 項目5 遠隔雇用をする場合の最低賃金基準の見直し 22 最低賃金制度について 1.制度趣旨・地域別最低賃金の概要 ○ 最低賃金制度とは、国が法的強制力をもって賃金の最低額を定め、使用者に対してその金額未満の賃金で労働者を雇用する ことを禁止する制度。パートタイム労働者を含むすべての労働者とその使用者に適用される。 ○ 各都道府県ごとに、産業や職種を問わず決定。 ○ 毎年、中央最低賃金審議会から示される引上げ額の目安を参考にしながら、地域の実情も踏まえ地方最低賃金審議会の調査 審議を経て改定。 2.経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約 (抜粋) 第七条 この規約の締約国は、すべての者が公正かつ良好な労働条件を享受する権利を有することを認める。 この労働条件は、特に次のものを確保する労働条件とする。 (a) すべての労働者に最小限度次のものを与える報酬 (i) 公正な賃金及びいかなる差別もない同一価値の労働についての同一報酬。特に、女子については、同一の労働につい ての同一報酬とともに男子が享受する労働条件に劣らない労働条件が保障されること。 3.日本再興戦略 (平成25年6月14日閣議決定) ○ 持続的な経済成長に向けた最低賃金の引上げのための環境整備 ・ 全ての所得層での賃金上昇と企業収益向上の好循環を実現できるよう、今後の経済運営を見据え、最低賃金の引上げ に努める。その際、中小企業・小規模事業者の生産性向上等のための支援を拡充する。 23