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ワークショッップデザイナー講座「ワークショップのひみつ」開講報告
ワークショッップデザイナー講座「ワークショップのひみつ」開講報告 ■12 月 14 日(土)1 時半〜3時「ワークショップ×コミュニケーション」 講師:蓮行(大阪大学特任講師・劇団衛星代表)紙本明子(大阪大学特任研究員) 受講者全体の交流を図ると同時に、演劇的手法を交えたコミュニケーション・ワークショップをコンパクトに 実施。その後、非日常的な条件設定を用いたプレゼンテーションをグループ単位で行い、対立する意見の合意形 成プロセスを擬似的に体験した。講師のたくみなトークで、あっという間に講義室内の緊張がほぐれた。 ■12 月 14 日(土)3時半〜5 時半 「ワークショップ×美術」 講師:茂木一司(群馬大学教授) 講師が学校教育現場等で試みているワークショップ事例紹介とその背景にある考え方についての講義。その 後、海外でも実験的に実施している「見立てワークショップ」というコマドリ・ムービー制作を、各グループで 体験した。美術館が作成しているアートカードの活用、そこから派生する物語の創作、さらに限られた道具立て での撮影で、受講生のアイディアと想像力が試される映像作品づくりとなった。タブレットさえあれば準備は簡 単なので、受講生がそれぞれの現場に持ち帰ることのできるワークショップである。 ■12 月 15 日(日)10 時〜12 時 講師:鈴木潤(鍵盤奏者) 「ワークショップ×音楽」 吉野さつき(愛知大学准教授) 鈴木氏がこれまで幼稚園や小学校等で実践して来たワークショップ「音の砂場」を、受講生も体験した。その 後ワークショップコーディネーターでもある吉野氏を交えて、オープンスコアのワークショップに参加した子 どもたちの反応や意味について、受講生も交え意見交換を行った。 ■12 月 15 日(日)13 時半〜15 時半 「ワークショップ→これから」 講師:吉野さつき(愛知大学准教授) 2日間の体験的な講座を振り返り、これから受講生がそれぞれの現場でどのようなワークショップに取り組 んでいきたいか、相互に意見交換を行った。最後に鈴木氏、五島も交えて受講生の疑問や今後の展開について議 論した。 ○受講生の申し込みは締め切り時点で定員 25 名を超え、今回のような講座に対する潜在的な需要が伺えた。年 末の多忙な時期でもあり、最終的に 20〜18 名が受講した。職業は小・中・高校教員、文化施設職員、アート NPO スタッフ文化活動者など想定した対象が幅広く集まり、また 2010 年に開講したワークショップデザイナー育成 プログラム修了生も数名受講した。島根・兵庫など近隣の他東京から参加もあり、全体として非常に熱心な受講 者が集い、グループ内での作業や議論も白熱したものとなった。 地域学部付属芸術文化センター 五島朋子