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[演習 5-3 B]インターネット上でのコンテンツ(主として映像・音楽)の提供

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[演習 5-3 B]インターネット上でのコンテンツ(主として映像・音楽)の提供
[演習 5-3 B]インターネット上でのコンテンツ(主として映像・音楽)の提供
◎10D7102023H
本間岳
10D7102021L 長田拓也
10D7102022J
田川遼介
10D7102024F
堀越貴也
初めに、ネット上で映像や音楽のコンテンツを提供することについてどう思うかをグル
ープで話し合ったところ、積極的に行うべきという考えが3人(本間・田川・堀越)で、
あまり積極的には行っていくべきではないという考えが1人(長田)だった。
意見が分かれたので、ネット上でのコンテンツの提供について関係のある4つの立場にそ
れぞれが立って、この問題を考えてみることにした。
・消費者(閲覧者)の立場 (担当:堀越)
インターネットでコンテンツが手に入ることは、今までよりも様々な映像や音楽を手軽
に手に入れるチャンスが増えると考えた。
地方に住んでいて CD 屋やレンタル屋が近くにない人は、なかなか自分のほしい映像や
音楽を手に入れることができないという状況があったが、ネットでコンテンツを入手でき
るようになるとこの問題は解決される。また、高齢者や小さい子供のいる親も外出をせず
にそれらを楽しむことができる。
さらに、一つの音楽や映像を提供するために CD 工場・CD 屋などの従来の過程を経る必
要がなくなり、そのぶん原価が低くなるので消費者は安くコンテンツを入手できるように
なる。加えて、インターネット上で音楽をダウンロードできるようになることは、CD を制
作する際に使われる資源やエネルギーが削減され環境に優しいとも考えられる。
これらのことから消費者の立場に立つとネットでのコンテンツの配信はより普及するこ
とが望ましいと感じた。
・著作権者の立場 (担当:本間)
著作権者にとってネットを通して作品を発表することは、幅広い人々に自分の作品を知
ってもらうために良いことである。いろいろなサイトで音楽や映像を一部分だけ無料で視
聴できるというものが行われており、いままで自分の作品に触れてもらえなかった人たち
にも作品をアピールする機会が増えたといえる。
また、映像や音楽に関してプロではない人たちが自分の作品を YouTube などの無料動画
サイトに投稿し、その作品が話題となりプロの作り手としてメジャーデビューとなった例
も少なくない。
しかし現状では、著作権者の意思に反して第三者によって動画サイトに違法に作品がア
ップロードされていることが多く、その動きを規制する新しい法律も施行されてはいるが、
動画を削除しても次々にアップされてしまうというイタチごっこになってしまっている。
著作権者の立場から見ると、自分の作品を広めるためにインターネットは有効だが、利
益の出ない形で作品が違法に広まってしまう可能性もあるので、この部分を改善すること
が必要だと思った。
・ビジネスの立場 (担当:田川)
旧来のテレビ局や映画配給会社にとってインターネット上でのコンテンツの配信は脅威
である。実際、インターネットの普及により若者のテレビ離れが進み、テレビ局は視聴率
を取ることが大変なうえに番組の制作費も縮小され、更に視聴率が取れなくなるという悪
循環に陥っていると言われている。また映画についても、ネットで配信されるようになる
と、劇場で公開されている時には観に行かず「しばらくしたらネットで配信されるからそ
れで観ればいいか」と考える人が必ず増えるはずだ。パソコンを使いネットでコンテンツ
を見られることの利点は、好きなタイミングに好きな場所で様々なものを観られるところ
にあるので、テレビや映画はこの部分ではネットにかなわない。
しかし、多くの人に映画を見てもらうための手段としてネット配信をすることは制作会
社や配給会社にとっての利益になる。従来の形態でテレビや映画を楽しんでもらい、その
上さらにネットでもまた違った楽しみを視聴者に与えることのできるコンテンツ作りが今
後は求められてくるのではないだろうか。
・産業育成の立場 (担当:長田)
インターネット上で音楽をダウンロードできるようになると“ダウンロード”という場
所をクリックするだけで済んでしまうため、CD を作る必要も売る必要もなくなる。以前で
あれば、聞きたいと思った音楽は CD ショップやレンタルショップへ行き、お金を払い聞
く必要があった。しかし現在では YouTube などの無料動画サイトによって映像つきで音楽
を鑑賞することができるようになった。そのため、CD を作っている工場や CD を売ってい
るショップ、レコード会社などこれまで音楽産業を支えてきた部分に悪影響を及ぼしてい
る。しかし、インターネット上で試聴した曲が気に入り、CD を買いに行くということも考
えられるので、必ずしも悪い面ばかりではない。
さらに、資源の乏しい日本にとってゲームソフトや宮崎アニメなどは世界に誇れるもの
であり、コンテンツ産業は将来有望な産業となりうるため、世界中にそれらを発信する手
段としてインターネットを利用することは必要不可欠になってくるはずだ。
また、インターネットで映像や音楽を楽しむ利用者が増加することは、コンピューター
産業の発展にもつながる。
これらのことを踏まえると、様々な問題もあるため今すぐにはできないが、将来的には
世界中に存在する音楽や映像などの全てのコンテンツをどこにいてもインターネットを通
じて視聴できる環境になることが望ましいと思った。
以上4つの視点からこの問題を考えてみたところ、インターネットで映像や音楽といっ
たコンテンツの提供は積極的に行っていくべきであるという意見が多数出た。
しかし、社会問題になりつつある無料動画サイトへのコンテンツの違法なアップロード
については、その動きを規制するための新たな法律などがつくられてはいるが、まだまだ
規制ができていない状態である。
今後、提供者と利用者との間での取り決めをさらにしっかりと作り、それが守られるよ
うな状態にならなければ、インターネット上でのコンテンツの提供は大きく発展してはい
かないという考えになった。
またインターネット上でのコンテンツの配信が、従来の音楽産業やテレビ業界、映画会
社にとってのデメリットを生じることもあると思うが、良い影響を与える部分もあるので、
その部分を伸ばしてうまく時代の流れに乗っていければいいと思った。
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