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ICクレジットカードに関する調査【結果報告書】

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ICクレジットカードに関する調査【結果報告書】
2015年ICクレジットカードに関する
消費者意識調査
~結果報告書~
日本クレジットカード協会
目次
■ 調査概要
暗証番号の確認意向
41
分析軸について
3
暗証番号を知ろうとしない理由
42
回答者プロフィール
4
暗証番号の設定数字
43
■ 調査結果の要約
5
暗証番号の設定数字(キャッシュカードとの比較)
44
暗証番号の変更経験
45
調査結果のまとめ①
6
暗証番号取引時に、暗証番号を忘れた経験
46
調査結果のまとめ②
7
暗証番号失念時の行動
47
1. ICクレジットカードの市場浸透度
8
暗証番号失念後の暗証番号認知
48
2. セグメント別のICクレジットカード利用率
9
暗証番号の照会申請の認知
49
50
3. ICクレジットカード利用者属性(ICクレジットカード浸透度別)
10
暗証番号認知施策の認知 ~全体~
4. ICクレジットカードの特徴認知度、魅力度
11
暗証番号認知施策の認知 ~軸別(認知計)~
51
5. 暗証番号認知施策の効果
12
暗証番号認知施策の効果 ~全体~
52
6. 暗証番号認知に有効な施策
13
暗証番号認知施策の効果 ~軸別(覚えた)~
53
7. 暗証番号認知状況と認知度別の特徴
14
暗証番号認知に有効な施策
54
8. 暗証番号失念経験と失念時の行動
15
店頭取引時に暗証番号入力を要求される頻度
55
9. 暗証番号取引の魅力的な点・煩わしい点
16
暗証番号を覚えていないため、ご自身の意思でサイン取引を求めた経験
56
10. 暗証番号とサインの利用意向
17
暗証番号を覚えているが、ご自身の意思でサイン取引を求めた経験
57
11. PINバイパス取引廃止時の影響
18
PIN取引にも関わらず、暗証番号/サイン取引の選択を求められた経験
58
参考: 時系列の変化
19
PIN取引にも関わらず、加盟店からサインを求められた経験
59
12. 今後に向けて_市場全体傾向①
20
暗証番号入力を要求されなかった場合の印象
60
13. 今後に向けて_市場全体傾向②
21
14. 今後に向けて_ターゲット別傾向と対策
22
【4】PINバイパス取引の廃止可否について
61
暗証番号取引の特徴認知 ~全体~
62
■ 調査結果の詳細
23
暗証番号取引の特徴認知 ~軸別~
63
【1】クレジットカードの保有・利用状況
24
暗証番号取引の良い点
64
保有クレジットカード枚数
25
暗証番号取引の嫌な点・煩わしい点
65
1ヵ月のクレジットカードの利用頻度
26
サイン取引の良い点
66
1ヵ月のクレジットカードの利用金額
27
サイン取引の嫌な点・煩わしい点
67
暗証番号取引とサイン取引の利用意向
68
28
PINバイパスが無くなった場合の影響
69
ICクレジットカードの認知/保有/利用状況
29
PINバイパスが無くなった場合 困る理由
70
ICクレジットカードと磁気式カードの利用状況
30
PINバイパスが無くなった場合 困らない理由
71
ICクレジットカードの特徴認知 ~全体~
31
暗証番号入力をしたくないと感じた経験
72
【2】ICクレジットカード/PIN取引の 利用状況・価値評価
ICクレジットカードの特徴認知 ~軸別~
32
暗証番号入力の必要性
73
ICクレジットカードの特徴魅力度 ~全体~
33
暗証番号取引ではなく、サイン取引をしたい場面
74
75
ICクレジットカードの特徴魅力度 ~軸別(TOP2)~
34
飲食店でのテーブル会計時に暗証番号入力を行うことへの印象
クレジットカード利用へのICクレジットカード(機能)の影響度 ~全体~
35
飲食店での会計意向(テーブルサインvsレジ暗証番号)
76
クレジットカード利用へのICクレジットカード(機能)の影響度 ~軸別(TOP2)~
36
飲食店でのテーブル会計時に暗証番号入力に抵抗を感じる理由
77
サインレスだった場所で暗証番号入力が必要になった場合のクレジットカード利用意向
78
【3】PIN取引の利用経験
申し込み時の暗証番号の用途理解
37
暗証番号入力の利用したくない理由
79
38
不適暗証番号の認知
80
暗証番号取引の認知・利用状況
39
暗証番号を覚えていない理由
81
自身の暗証番号の認知度
40
暗証番号手続きの利便性
82
© Nikkei Research Inc. All Rights Reserved
1
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
調査概要
 調査目的
:
ICクレジットカードの利用と暗証番号利用の促進を行うため、ポイントを把握するとともに、今後のPIN不知機能継続
(廃止)可否に向けて、どのようなキャンペーンが利用促進に効果的かを把握する
 調査対象
:
クレジットカードを保有する20~69歳の男女
 調査地域
:
全国
 調査方法
:
インターネットリサーチ
 調査日時
:
2015年7月9日 (木) ~ 7月13日 (月)
 有効回答
:
2,066サンプル
20-29歳
30-39歳
40-49歳
50-59歳
計
60-69歳
男性
145
223
210
199
223
1,000
女性
150
227
217
221
251
1,066
計
295
450
427
420
474
2,066
 調査実施機関
:
株式会社日経リサーチ
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2
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
分析軸について
■ 本報告書では、以下の集計軸にて分析を行っております。
軸名称
集計軸①
集計軸②
クレジットカード
利用金額別
クレジットカード
利用状況別
軸のカテ ゴ リ名
ヘビー利用者
クレジットカードの利用金額(1ヶ月)が「5万円以上」
ミドル利用者
クレジットカードの利用金額(1ヶ月)が「1万円以上5万円未満」
ライト利用者
クレジットカードの利用金額(1ヶ月)が「1万円未満」
MSカードメイン利用者
磁気式クレジットカードのみ、磁気式クレジットカード中心に利用している
ICカードメイン利用者
ICクレジットカードのみ、ICクレジットカード中心に利用している
非認知者
集計軸③
ICクレジットカード
浸透状況別
ICクレジットカードの
暗証番号認知度別
ICクレジットカードを知っているが、持っていない
保有・非利用者
ICクレジットカードを持っているが、利用していない
自身のICクレジットカードの暗証番号をしっかり覚えている
何となく覚えている
自身のICクレジットカードの暗証番号を何となく覚えている
暗証番号利用意向者
集計軸⑤
中庸層
サイン利用意向者
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ICクレジットカードを利用している
しっかり覚えている
覚えていない
暗証番号/サイン決済の
利用意向別
(特徴提示後)
ICクレジットカードを知らない
認知・非保有者
利用者
集計軸④
条件
自身のICクレジットカードの暗証番号を覚えていない
暗証番号を使いたい、どちらかといえば暗証番号を使いたい
どちらでも気にしない
サインを使いたい、どちらかといえばサインを使いたい
3
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
回答者プロフィール
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4
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
調査結果の要約
調査結果のまとめ①
ICクレジットカードの市場浸透
Point

(概要 P8)
クレジットカード保有者のうち、
ICクレジットカード保有率は71%、ICクレジットカード利用率は55%と半数を超える。
⇒クレジットカード保有者の中で、ICカード利用はかなり浸透していると言える。
暗証番号の認知状況
Point
(概要 P14,15)

ICクレジットカード保有者における暗証番号の認知率は88%にのぼり、
全体の3分の2は「しっかり覚えている」と回答。

ICクレジットカード利用者のうち半数は失念経験があり、失念時は「サイン決済をした」が6割を
超える。別の方法でカバーできる現状が、暗証番号を覚えなくてよいという意識を引き起こして
いる可能性がある。
暗証番号認知度別の特徴
Point
(概要 P14)

「しっかり覚えている」人は、「覚えていない人」と比べると保有枚数や利用金額が多く、利用頻
度も高い。
「申込時の暗証番号用途理解」も進んでおり、理解→番号認知→利用という好循環がみられる。

「覚えていない」人は、カード利用頻度が低い。
暗証番号の用途を理解せぬまま暗証番号を設定しており、
理解不十分→番号非認知→非利用という悪循環がみられる。
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6
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
調査結果のまとめ②
暗証番号取引の魅力的な点・嫌な点
Point
(概要 P16,17)

「カードを偽造されにくい」「カードを悪用されにくい」は、半数以上が魅力に感じている。

ICクレジットカード自体の魅力も「カードの偽造が困難である」「紛失・盗難にあっても不正使用
されにくい」「磁気式クレジットカードよりもセキュリティが充実」といったセキュリティ関連の項
目が高い。

嫌な点では、「他人に暗証番号を覗き見されないか不安」がトップ。
暗証番号入力の非利用理由でも、「後ろに並んでいる人に暗証番号を見られそうだから」が
50%を超える。

暗証番号を入力したくない経験のある者も、
安全性を重視すると8割以上が暗証番号の必要性を感じている。
⇒ICクレジットカードの安全性は、利用促進に繋がる訴求ポイントといえる。
Point
暗証番号認知のための施策
(概要 P12,13)
 すでに行っている施策のうち、最も効果的なものは「入会申込書の注意書き」。
「請求書や会員誌」「カード会社のホームページ」も暗証番号認知への訴求効果がある。
 消費者が求めている施策は、郵送物、メール、利用明細(WEBページ含む)など
「カード会社から特定個人に伝えられる媒体」での連絡。
暗証番号決済を利用するとポイントがもらえるなどの、「インセンティブの付与」も有効。
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7
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
1. ICクレジットカードの市場浸透度
Topline
この2年で2ptの利用拡大
市場全体でのICクレジットカード浸透状況は、今期は55%と2013年と比べると2pt増加。時系列でみると上昇傾向にある。また、利用者の内、ICカードメイン利用率は8割を超え、
利用者の中ではICカード利用はかなり浸透しているといえる。
市場全体でICカードメイン利用率をみると、45%と5割を少し切るレベル。徐々にメイン率をあげているが、まだMSカードメイン率が上回る。
第36期全体
(2013.07)
第38期全体
(2015.07)
非認知
15.2%
非認知
17.5%
ー
カ I
C
ド ク
浸レ
透ジ
状ッ
況 ト
利用
53.2%
認知・非保有
13.8%
利用
55.0%
保有・非利用
16.2%
保有・非利用
17.8%
N=2066
I
C
カ
ー
メ
イ
ン
利
用
率
ド
MSカード
メイン計
55.2%
ICカード
メイン計
44.8%
利用者の内、
ICカードメイン利用率
(n=1137) 81.4%
N=2066
MSカード
メイン計
59.0%
N=2066
© Nikkei Research Inc. All Rights Reserved
認知・非保有
11.3%
8
ICカード
メイン計
41.0%
N=2066
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
2. セグメント別のICクレジットカード利用率
Topline
男性では20代、女性では全ての年代でICクレジットカードの利用が拡大
セグメント別にICクレジットカード利用率をみると、女性よりも男性の利用率が高く、年代別では、男女ともに高年齢層ほど利用率が高くなる傾向がみられる。男性50~60代では7
割前後に達し、特に高い利用率となっている。
2013年調査と比べると、男性では20代と60代で、女性は各年代でICクレジットカードの利用が拡大しており、特に男性20代と女性の40代以上で顕著となっている。一方で男性30
代の利用率は8pt近く低下しており、男性20~40代の利用率がほぼ同水準となっている。30代以下の女性は、まだ半数に満たない利用率。
セグメント別のICクレジットカード利用率
※全ベース
2013年全体(2013.07)
2015年全体(2015.07)
100%
80%
55.0 60.9
60%
66.3
60.7
53.2
46.0
49.7
53.1
46.9
62.3
55.2
54.7
54.8
66.3
72.2
69.1
52.5
51.6
53.0
45.4
49.3
46.5
47.0
44.0 43.6
42.0
40%
20%
0%
全
体
性別
男
性
全体+10ポイント
全体 +5ポイント
全体 -5ポイント
全体-10ポイント
性年代別
女
性
男性
女性
20代
30代
40代
50代
60代
20代
30代
40代
50代
60代
(n=30以上の場合)
2013年全体
(2013.07)
利用率
53.2
60.9
46.0
46.9
62.3
55.2
66.3
69.1
42.0
43.6
46.5
49.3
47.0
n=
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
2015年全体
(2015.07)
利用率
55.0
60.7
49.7
53.1
54.7
54.8
66.3
72.2
44.0
45.4
51.6
52.5
53.0
n=
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
+1.8
-0.2
+3.7
+6.2
-7.6
-0.4
-0.0
+3.1
+2.0
+1.8
+5.1
+3.2
+6.0
利用率差分(2015年-2013年)
© Nikkei Research Inc. All Rights Reserved
9
(%)
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
3. ICクレジットカード利用者属性(ICクレジットカード浸透度別)
性別
女
性
51.6
%
全
体
性×年代別
男
性
48.4
%
20-30代
男性 40-50代
60代
20-30代
女性 40-50代
60代
N=2066
男
性
36.3
%
20-30代
男性 40-50代
60代
20-30代
女性 40-50代
n=361
60代
20-30代
認
知
・
非
保
有
女
性
51.5
%
男
性
48.5
%
男性 40-50代
60代
20-30代
女性 40-50代
n=233
保
有
・
非
利
用
60代
20-30代
女
性
55.5
%
男
性
44.5
%
男性 40-50代
60代
20-30代
女性 40-50代
n=335
60代
女
性
46.6
%
利
用
17.8
19.8
10.8
18.3
21.2
12.1
17.3%
30.5%
20-30代
男性 40-50代
男
性
53.4
%
60代
20-30代
女性 40-50代
60代
n=1137
© Nikkei Research Inc. All Rights Reserved
1枚
24.7%
2枚
35.9%
22.7%
平均(枚):2.8
17.7
12.5
6.1
20.5
27.1
16.1
(%)
22.4
18.0
8.2
24.0
20.6
6.9
(%)
15.9
22.4
6.3
23.3
19.1
13.1
(%)
17.5
21.7
14.2
14.9
20.1
11.7
(%)
21.4
%
ライト
利用者
66.6
%
平均(円):34945.5
8.9%
21.9%
ミドル
利用者
41.5%
5-8枚
しっかり
覚えている
12.0
%
ヘビー
利用者
3-4枚
27.5%
暗証番号認知
カード利用金額
(%)
2015年全体 +5ポイント
2015年全体 -5ポイント
女
性
63.7
%
非
認
知
クレジットカード保有枚数
46.3%
38.5%
30.7%
平均(枚):2.2
平均(円):26265.9
6.4%
25.8%
認知・非保有者は、
若年層(20~30代、
特に女性)が多い。
保有枚数や利用金
額も少な目。
13.7%
38.2%
40.3%
45.9%
29.6%
14.0%
32.5%
平均(枚):2.2
24.5%
平均(円):25557.9
17.9%
33.7%
27.8%
40.6%
29.0%
平均(枚):2.7
23.1%
17.9%
41.5%
17.6%
10.3%
30.0%
28.2%
19.5%
70.2%
41.8%
10
54.3%
女性若年層が多め。
カード保有枚数は平
均だが、利用金額
は、ライト~ミドル。
暗証番号認知も利
用者ほど高くない。
平均(円):30795.5
25.6%
平均(枚):3.1
覚えて
いない
ICクレジットカード非
認知者は、女性40~
50代がメイン(主婦
層が3割)。カード保
有枚数や利用金額
も少ない。
15.2%
38.5%
何となく
覚えている
「利用者」は、男性、
特に40代以上が多
い。保有枚数や利
用金額も多く、暗証
番号認知も進んで
いる。
平均(円):40847.8
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
4. ICクレジットカードの特徴認知度、魅力度
Topline
ICクレジットカードの特徴の認知は進んでいない
2013年調査と比べると、認知度はいずれも低下しており、特徴認知が進んでいないのがみてとれる。認知の停滞から、魅力度についても2013年調査よりも大きく低下したものが
目立つ。利用促進は横ばいもしくは微減のものが多い。
認知度×利用促進のマトリクスでみると、2013年調査よりも認知度、利用促進ともに低下しているのが目立つ。「カードの偽造が困難である」「紛失・盗難にあっても不正使用しにく
い」「磁気式クレジットカードよりもセキュリティが充実している」などセキュリティ関連項目の認知の低下が特に大きい。「紛失・盗難にあっても不正使用しにくい」は、認知度は低め
ではあるが、利用促進に最も影響を与えることから、更なる認知向上が求められる。
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11
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
5. 暗証番号認知施策の効果
Topline
最も効果的な施策は「申込書の注意書き」。次いで、「請求書や会員誌」「カード会社のホームページ」。
暗証番号認知に向けた各種施策で、最も認知度が高いのは「入会申込書の注意書き」で5割に達する。このほか「請求書や会員誌等カード会社からの送付物」が4割台、「カード会
社のホームページ」が3割台で続く。すべての施策で「知っている/見たことがある」は1割強程度で、認知は低水準にある。時系列でみると施策の認知度は、横ばいまたは低下し
ている。
各種施策の効果についてみると、最も高い「入会申込書の注意書き」では「この活動・施策で暗証番号を覚えた」+「この活動・施策で暗証番号を覚えようと思った」は6割に達し、
その他の各施策も5割台となっている。「入会申込書の注意書き」では、「暗証番号を覚えた」も2割以上と最も高く、効果は高いとみられる。
認知×効果のマトリクスから、今後の活動・訴求方法を検討すると、①認知度、効果がともに高い「入会申込書の注意書き」に加え、②効果、認知ともに「入会申込書の注意書き」
に次ぐ水準である「請求書や会員誌等カード会社からの送付物」「カード会社のホームページ」の活用が有効と考えられる。また、③「クレジットカード業界団体のホームページ」は
現状認知度は低いが高い効果を得ていることから、認知度を上げていくことでさらなる効果が期待できると推測される。
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12
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
6. 暗証番号認知に有効な施策
Topline
FAより
「カード会社のウェブページ」「メール・郵送物によるお知らせ」
「暗証番号利用に対するインセンティブの付与」が有効

カード会社からの連絡は、メールやホームページ内の利用者のマイページなど、郵送物以外の意見が目立つ。


指紋・ワンタイムパスワードなど、暗証番号以外の方法を望む声もある。
ICクレジットカード利用者は、クレジットカード会社等による施策以前に、そもそも覚えやすい番号を設定したり、自力で覚える努力をしている傾向がある。
※回答属性(性年代/ICクレジットカード浸透状況別)
ウェブページ・メールでの施策
暗証番号以外の施策
 加入時に「忘れそうな人向け」にオプション的サービスとして定期的(半年に一度など)
に暗証番号を書面で送付するサービスを行う。利用明細が確認できるウェブサイトで、
暗証番号自体を教えることはせずに入力した番号があっているか、 間違っているかを
実際に店舗で利用する前に暗証番号テストができるウェブページを作る。
(男性_20代/利用者)
 色々な暗証番号があり覚えにくいし、指紋等の認証があればと思う。
(女性_60代/非認知者)
 ワンタイムパスワードのように、そのときそのときで別の暗証番号を入れるシステムにする。
それは、スマホのアプリや、携帯のブラウザでも見られるようにする。携帯等が使えない場
合は、ワンタイムパスワードが見られる端末(小さい、カードタイプのものなど)を使う。 (女
性_30代/利用者)
 定期的にWebページに入力させるような仕掛けをつければよいのでは。
(男性_40代/利用者)
 1年に1回の確認書類もしくはWEBで入力して再確認する。(女性_30代/非認知者)
入会申し込み時の説明
 よくカード会社から利用メールや明細メールなどが届くのでその時にお知らせされると目
に入ると思う。(女性_20代/保有・非利用者)
 入会時に、わかりやすく注意を促していただきたい。いざ使う段になって、あれこれ迷うの
は困る(女性_60代/非認知者)
 普段明細等の確認の為ログインしますがホームページ自体は余り目を通す事が無いた
めカード会社のマイページの方がホームページより気づき易いと思う。(女性_40代/利
用者)
 やはり 入会するときに しっかり認知してもらうことかしら?クレジット会社からの 通知
は、使用金額は、見るけど広告は、あまり見ないから。(女性_50代/認知・非保有
者)
 最初の申し込みの時に係りの人から特に何度も覚えるように注意を受けること。また暗
証番号を記した紙を特別に保管するように指示されること。(女性_50代/利用者)
カード会社からの送付物
 たまに、覚えていますかあなたの番号 ご確認になりたい場合はフリーダイヤルにてご案
内しますよ的なDMがあったらいいなと思います。(女性_30代/非認知者)
その他
 クレジットカードを作ったのもずいぶん前なので、その時は暗証番号で決済することもわ
からなかった。ながく、カードを持ってる人に番号を変更できますよのお知らせがあると、
変更できることも気づくと思います。(女性_50代/利用者)
 カードそのものに問い合わせ先など必要な情報を書き込んでほしい。
(男性_60代/利用者)
 カードそのものに「このカードは暗証番号で決済できます」などと書いて、詳しいことは
ホームページのURLなどを見てもらうよう促す文言を添えておく。(女性_40代/利用者)
暗証番号利用に対するインセンティブの付与
 定期的に使わないと覚えないので、ICクレジットカードで、暗証番号を使った決済をす
ることで、何かしらのインセンティブがあるような施策。
(男性_30代/認知・非保有者)
 ソーシャルネットワークサービスを用いた情報の発信。(男性_20代/認知・非保有者)
 ICクレジットカードで暗証番号による決済回数に応じて、抽選でポイントをプレゼント
(男性_20代/利用者)
 学生への啓蒙活動(男性_50代/利用者)
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 学生の頃からの正しい使い方の指導、教育(女性_20代/非認知者)
13
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
7. 暗証番号認知状況と認知度別の特徴
Topline
暗証番号認知レベルは、カード利用のレベル(金額や頻度)と比例。
暗証番号認知者は、67%に達する。「何となく覚えている」人も合わせると、認知率は9割近い。
非認知者の暗証番号非確認意向は44%と半数に近い。確認しない理由を見ると、「暗証番号を知らなくてもカードが使えるから」が7割と圧倒的に多く、確認の必要性の低さが「確
認をしなくて良い」という意識を引き起こしている。
暗証番号認知度別にカードの使い方の特徴を見ると、「しっかり覚えている」人は、保有枚数や利用金額が多く、利用頻度も高く、よく使うので「覚えている」という状況。また、「申
込時の暗証番号用途理解」も進んでおり、理解しているから覚えているという状況がある。一方で、「覚えていない」人のカード利用頻度は低く、意図もよくわからず暗証番号を設
定しているため、暗証番号認知も進まない。
確認しない理由
暗証番号確認意向
暗証番号認知
(n=1472)
※ICクレジットカード保有者ベース
80%
12.0
%
21.4
%
しっかり覚
えている
66.6
%
69.2
60%
32.1
28.2
40%
44.1
%
何となく覚
えている
(n=78)
100%
(n=177)
20%
思う
55.9
%
2.6
0%
暗証番号を知 店頭以外(ネッ 暗証番号を確
らなくてもカー ト決済・公共料 認する方法が
ドが使えるから 金等)でしか利 わからないか
用しないので、
ら
暗証番号は不
要だから
思わない
覚えていな
い
その他
暗証番号認知度別の特徴
クレジットカード保有枚数
「
し
っ
か
り
23.2
%
」
覚
え
て
い
る
人
(n=980)
34.4
%
17.0
%
25.4
%
クレジットカード利用金額
1枚
2枚
27.4%
30.5%
3-4枚
5-8枚
42.0%
平均(枚):3.1
「
18.1% 21.0%
何
と
な
く
33.7%
」
覚
え
て
い
る
人
平均(枚):2.9
「
14.7
%
」
い
な覚
いえ
て
人
27.7
%
(n=177)
27.7
%
29.9
%
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42.9
%
平均(枚):2.6
19.1%
月に1回以下
25.5%
57.7%
71.0%
どのような時に必要になるか
を、理解しないまま設定した
設定したこと自体、覚えていな
い
14.9%
42.5%
34.0%
51.1%
24.8%
平均(回):1.2
15.3%
16.9
%
40.1
%
どのような時に必要かを、理
解した上で設定した
平均(回):1.6
32.7%
平均(円):28338.1
3.5%
2~3週間に1回
23.2%
16.5
%
40.6
%
申込時の暗証番号用途理解
毎週利用
平均(円):43481.1
42.9
%
27.3%
(n=315)
クレジットカード利用頻度
ヘビー
利用者
ミドル利
用者
ライト利
用者
41.8%
平均(円):29505.6
14
40.7%
17.5%
43.5%
41.2%
平均(回):1.2
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
8. 暗証番号失念経験と失念時の行動
Topline
半数が暗証番号の失念経験「あり」だが、失念時のカード会社への連絡は少数にすぎず、別の方法でカバー
できている。暗証番号照会申請も「知らない」が4割。
暗証番号の失念経験は51%。2013年調査から3pt低下しているものの、依然として半数以上が失念経験がある。
暗証番号失念時の行動をみると、「暗証番号ではなく、サインで決済した」が60%と突出して多く、次いで「クレジットカードは使わず、現金で支払った」(16%)。また、「カード会社に
連絡を取った」は8%で、2013年よりもやや増えたが、依然として失念時にカード発行会社に暗証番号を照会するケースは少なく、別の方法でも間に合わせられる現状がみてとれ
る。
暗証番号照会申請の認知率は6割で、2013年調査から大きな変化はみられない。引き続き「いずれも知らない」が4割を占め、暗証番号の照会方法の認知は進んでいない。また、
認知者であっても失念時にカード会社に連絡をとる人は少数であり、照会の必要性の低さがうかがえる。
暗証番号の失念経験
※ICクレジットカード利用者 かつ 暗証番号決済認知者ベース
(%)
n=
2013年
全体
(2013.07)
(836)
2015年
全体
(2015.07)
(881)
毎回、
暗証番号
を忘れる
4.5
6.3
3.6
よく
忘れる
ことが
ある
たまに
忘れる
ことが
ある
忘れた
ことは
あまり
ない
忘れた
経験は
ない
※「暗証番号決済認知者」
=「ICクレジットカード決済において『暗証番号入力』で決済できることを認知している方」
暗証番号
失念
経験計
(%)
20.0
22.6
21.1
53.5
46.5
20.5
49.5
50.5
5.2
※「暗証番号失念時の行動」
「暗証番号紹介申請の認知」は
2015年全体スコアで降順ソート
※暗証番号失念経験計
・・・「忘れた経験はない」以外のスコア
暗証番号失念時の行動
暗証番号照会申請の認知
80%
2013年全体(2013.07)
60.2
60%
40%
40%
15.4
20%
16.4
12.5
10.8
11.2 8.5
4.9 8.1
5.4 6.1
n=
(447)
2015年全体(2015.07)
(445)
63.5
60.2
15.4
16.4
カード
発行会社
に連絡を
取った
12.5
8.5
4.9
11.2
10.8
8.1
購入を
見送った
5.4
6.1
4.5
39.7 39.3
39.5 38.0
n=
クレジットカード
会社の
会員専用
WEBサイト
からの
照会申請
クレジット
カード
会社への
電話での
照会申請
(1051)
37.6
39.5
(1089)
39.9
38.0
その他
4.7
60.3 60.7
1.1 0.2
0%
別の
磁気式
クレジット
カードで
決済した
37.6 39.9
2015年全体
(2015.07)
20%
4.7 4.5
0%
暗証番号 クレジット
別のIC
入力では カードは
クレジット
なく、
使わず、
カードを
現金で
サインで
試した
決済した 支払った
2013年全体
(2013.07)
2015年全体(2015.07)
60%
2013年全体(2013.07)
※ICクレジットカード保有者
かつ暗証番号決済認知者ベース
80%
63.5
※暗証番号失念経験者ベース
※「暗証番号決済認知者」
=「ICクレジットカード決済において
『暗証番号入力』で決済できることを認知している方」
(%)
いずれも
知らない
照会方法
認知者
1.1
39.7
60.3
0.2
39.3
60.7
その他
(%)
【暗証番号失念時の行動】 照会方法認知者(n=305)
・サインで決済した 57.7% ・カード発行会社に連絡を取った10.8%
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15
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
9. 暗証番号取引の魅力的な点・煩わしい点
Topline
サイン不要というメリット以外に、偽造や悪用されにくいという安全性のメリットは好評価。
暗証番号取引の魅力的な点は、「サインが不要である」がトップ。暗証番号利用意向者では、特にそのメリットを感じている。
「カードを偽造されにくい」や「悪用されにくい」点も、半数以上が魅力に感じており、クレジットカード利用状況別や暗証番号認知度別、暗証番号/サイン取引の意向別でみても、ど
の層でもある程度の評価を得ていることから、ICクレジットカードの安全性は誰に対しても訴求できるポイントといえる。
一方で、煩わしい点をみると、「他人に暗証番号を覗き見されないか不安」は4割が感じており、暗証番号認知度別や暗証番号認知度別など、どの層でも一定の不安感を持つ。実
際によく使う人でさえ覗き見の不安は常にあることから、利用促進のためにはこの点の解消は引き続き必要。
魅力的な点
※全ベース
2015年全体(2015.07)
80%
60%
55.5
53.5
51.7
28.7
40%
2015年全体+10ポイント
2015年全体 +5ポイント
2015年全体 -5ポイント
2015年全体-10ポイント
(n=30以上の場合)
11.6
0.2
0%
n=
(2,066)
2015年全体(2015.07)
クレジットカード MSカードメイン利用者 (1,141)
(925)
利用状況別
ICカードメイン利用者
(980)
しっかり覚えている
ICクレジットカードの
(315)
何となく覚えている
暗証番号認知度別
(177)
覚えていない
暗証番号利用意向者 (1,053)
暗証番号/サイン
(580)
中庸層
取引の利用意向別
(433)
サイン利用意向者
煩わしい点
25.1
20%
サインが不要である
カードを偽造
されにくい
カードを悪用
されにくい
サインよりも決済の
スピードが速そう
サインよりも決済の
手間がかからなそう
55.5
51.6
60.2
65.6
49.5
46.9
69.1
44.5
37.0
53.5
53.7
53.2
55.2
51.7
53.7
56.5
51.6
48.7
51.7
50.7
53.1
54.9
48.3
51.4
56.8
49.0
43.2
28.7
24.8
33.5
35.5
29.2
19.8
38.7
19.8
16.4
25.1
22.1
28.8
30.6
26.7
20.3
34.5
16.7
13.4
39.1
35.4
10.6
6.6
1.3
その他
その他
特になし
0.2
11.6
0.2
13.8
0.3
8.8
0.1
7.3
0.6
11.1
15.8
4.2
0.3
18.3
0.7
20.6
※2015年全体のスコアで降順ソート
※全ベース
80%
2015年全体(2015.07)
60%
40%
2015年全体+10ポイント
2015年全体 +5ポイント
2015年全体 -5ポイント
2015年全体-10ポイント
(n=30以上の場合)
19.8
20%
27.4
0%
n=
(2,066)
2015年全体(2015.07)
クレジットカード MSカードメイン利用者 (1,141)
(925)
利用状況別
ICカードメイン利用者
(980)
しっかり覚えている
ICクレジットカードの
(315)
何となく覚えている
暗証番号認知度別
(177)
覚えていない
暗証番号利用意向者 (1,053)
暗証番号/サイン
(580)
中庸層
取引の利用意向別
(433)
サイン利用意向者
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他人に暗証番号を覗
き見されないか不安
暗証番号を覚える
のが面倒
暗証番号の入力
が面倒
暗証番号での取引の
流れがわからない
サインよりも決済に
時間がかかりそう
39.1
37.3
41.3
40.3
40.0
41.8
41.7
33.4
40.4
35.4
39.8
30.1
22.8
49.2
53.1
29.7
33.8
51.5
19.8
21.6
17.6
15.4
23.5
23.7
15.9
19.5
29.8
10.6
12.3
8.6
9.3
11.7
15.3
10.4
10.5
11.5
6.6
7.1
6.1
6.1
8.3
7.9
5.7
5.9
9.9
16
特になし
1.3
27.4
1.1
24.5
1.4
31.1
1.1
34.5
1.9
18.1
0.6
21.5
0.9
29.2
1.0
32.2
2.5
16.9
※2015年全体のスコアで降順ソート
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
10. 暗証番号とサインの利用意向
Topline
暗証番号の利用意向は約5割で、サイン意向者が2割。暗証番号を入力したくない経験「あり」も2割以上を
占めるが、安全性重視の観点では8割以上が必要性を感じている。
暗証番号とサインの利用意向についてみると、暗証番号の利用意向は51%で、2013年調査から微減している。クレジットカード利用状況別でみると、ICカードメイン利用者の方が
約6割と高いが、MSカードメイン利用者でも4割強が暗証番号の利用意向があることから、ICカードの利用を促進することでさらに暗証番号の利用が増えるものと思われる。
また、ICクレジットカード利用者のうち暗証番号入力をしたくないと感じた経験があるかどうかをみると、4人に1人の25%が「ある」と回答し、暗証番号をしっかり覚えている人でも2
割を占める。しかし、暗証番号入力をしたくないと感じた経験がある人の8割強は「安全性を重視すると、(暗証番号の入力は)必要だと思う」と回答しており、安全性を無視してまで
サインを使いたいとは考えていない。
暗証番号入力をしたくないと感じた経験、暗証番号入力の必要性ともに2013年調査と大きな変化はみられない。
※ICクレジットカード利用者
暗証番号とサインの利用意向
※全ベース
(%)
n=
暗証番号
を使いたい
2013年全体
(2013.07)
(2066)
23.8
2015年全体
(2015.07)
(2066)
24.9
どちらでも
気にしない
どちらかといえば
サインを
使いたい
30.6
25.9
26.1
25.1
19.1
サインを
使いたい
19.5
ッ
しっかり
覚えている
(980)
何となく
覚えている
(315)
10.8
覚えて
いない
(177)
11.3
27.4
37.7
(836)
26.8
73.2
5.0
51.0
2015年全体
(2015.07)
(881)
25.3
74.7
6.3
44.2
11.6
25.6
27.8
25.4
2013年全体
(2013.07)
3.5
24.9
35.6
22.2
59.4
8.2
1.5
65.4
6.0
36.2
番
号
認
知
度
別
I
C
ク
ド
レ
の
ジ
暗
証
ト
カ
しっかり
覚えている
(689)
何となく
覚えている
(140)
覚えて
いない
(52)
19.0
81.0
44.3
55.7
ッ
I
C
ク
ド
レ
の
ジ
暗
証
ト
カ
ー
57.7
42.3
経験がある
ッ
番
号
認
知
度
別
32.0
ない
54.4
15.9
30.1
ある
(%)
n=
3.0
16.7
28.1
暗証番号
利用意向
計
ー
ー
ク
利
MSカード
用 カ レ メイン利用者 (1141)
状
ジ
ICカード
況 ド
(925)
別
ト メイン利用者
どちらかといえば
暗証番号を
使いたい
暗証番号入力を
したくないと
感じた経験
かつ 暗証番号決済認知者ベース
※「暗証番号決済認知者」
=「ICクレジットカード決済において
『暗証番号入力』で決済できることを認知している方」
18.1
27.7
26.6
29.4
16.4
暗証番号入力の必要性
2015年全体+10ポイント
2015年全体 +5ポイント
2015年全体 -5ポイント
2015年全体-10ポイント
(n=30以上の場合)
n=
17
安全性が低下したとしても、
サインのほうがよい
(224)
82.6
17.4
2015年全体
(2015.07)
(223)
83.0
17.0
I
C
ク
ド
レ
の
ジ
暗
証
ト
カ
しっかり
覚えている
(131)
何となく
覚えている
(62)
覚えて
いない
(30)
88.5
77.4
11.5
22.6
ッ
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安全性を重視すると、
必要だと思う
2013年全体
(2013.07)
ー
番
号
認
知
度
別
※暗証番号入力をしたくないと感じた経験の
ある者ベース
(%)
70.0
30.0
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
11. PINバイパス取引廃止時の影響
Topline
PINバイパス取引廃止への抵抗は微減。暗証番号非認知者では「困る」が6割以上を占めるも、前回よりも大
幅減少。
PINバイパス廃止に「困る」と回答したのは44%で、2013年調査から約3pt減少している。特に、ICクレジットカード非利用者で減少幅が大きい。認知・非保有者では「困る」が5割に
達し、最多となっている。ICクレジットカード保有者の暗証番号認知度別でみると、非認知者や何となく覚えている層で「困る」の回答が6割以上と多いが、2013年調査と比べると非
認知者では10pt以上低下している。サイン利用意向者も「困る」が10pt以上減の6割強となっており、抵抗感が薄くなっているのがみてとれる。
抵抗感は薄くなっているものの、暗証番号認知度別で覚えていない層ほど「困る」割合が高いため、PINバイパス廃止には暗証番号の認知向上が不可欠であり、申込時の用途理
解促進による暗証番号認知の向上、暗証番号失念時に照会申請しやすい(想起しやすい)環境整備を進める必要がある。
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18
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
参考: 時系列の変化
「利用計」のスコア
ICクレジット
カード利用率
80%
60%
※全ベース
2013年全体(2013.07)
2015年全体(2015.07)
100.0 100.0
100%
62.3
66.3 66.3 69.1
55.2
53.1
55.0 60.9 60.7
49.7
54.7
54.8
53.2
46.9
46.0
72.2
81.6 81.4
69.0 68.6
44.0 43.6
42.0
45.4
51.6
46.5
49.3
52.5
47.0
54.3
53.0
55.4
70.5
59.8
44.0
64.8 66.1
46.0
40%
20.7 18.6
20%
0%
性別
性年代別
全体
男性
女性
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代
クレジットカード 利用金額別
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代
ヘビー
利用者
ミドル
利用者
ライト
利用者
ICクレジットカードの
暗証認知度別
クレジットカード
利用状況別
MSカード ICカード
メイン
メイン
利用者
利用者
(1,219)
(847)
しっかり
覚えて
いる
(982)
何となく
覚えて
いる
(323)
覚えてい
ない
2013年(n=)
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
(422)
(819)
(825)
2015年(n=)
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
(468)
(857)
(741)
(1,141)
(925)
(980)
(315)
(177)
差分(2015年-2013年)
+1.8
-0.2
+3.7
+6.2
-7.6
-0.4
-0.0
+3.1
+2.0
+1.8
+5.1
+3.2
+6.0
-0.4
+1.1
+2.0
-2.1
+0.0
-0.2
+10.7
+1.3
「しっかりと覚えている」のスコア
暗証番号の
認知度
2013年全体(2013.07)
100%
80%
※ICクレジットカード
保有者ベース
66.9 66.6
70.9
70.1
62.6 62.8
71.7
73.0
71.3
64.5 68.1
70.6 74.4
70.4 69.2
72.5
67.8
62.6 62.2 61.9
63.6 62.3 60.0
60%
2015年全体(2015.07)
80.6 78.5
64.8
58.9
62.7
68.6
100.0 100.0
75.1
67.4
(162)
56.1 56.0 55.8
58.5
71.4
40%
20%
0%
性別
性年代別
全体
男性
女性
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代
クレジットカード 利用金額別
女性
20代
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代
ヘビー
利用者
ミドル
利用者
ライト
利用者
クレジットカード
利用状況別
MSカード ICカード
メイン
メイン
利用者
利用者
(620)
(847)
-
-
-
ICクレジットカードの
暗証認知度別
しっかり
覚えて
いる
(982)
何となく
覚えて
いる
(323)
覚えてい
ない
2013年(n=)
(1,467)
(769)
(698)
(92)
(167)
(160)
(168)
(182)
(99)
(147)
(140)
(150)
(162)
(346)
(590)
(531)
2015年(n=)
(1,472)
(756)
(716)
(100)
(152)
(160)
(162)
(182)
(98)
(149)
(151)
(141)
(177)
(381)
(611)
(480)
(547)
(925)
(980)
(315)
(177)
差分(2015年-2013年)
-0.3
-0.8
+0.2
+1.3
-6.8
+2.5
-4.0
+3.3
-0.4
+5.9
-1.3
-1.1
-2.1
-2.1
-1.2
-0.1
+2.7
-3.7
+0.0
+0.0
+0.0
「困る計」のスコア
PINバイパス
廃止時の影響
※全ベース
2013年全体(2013.07)
(162)
2015年全体(2015.07)
100%
80%
60%
52.1
46.3
43.6 40.1
40%
49.4 45.5
37.3
58.7
43.2
38.6
40.7 36.3
31.4
34.8
40.2 39.0
40.8
54.6
48.7 50.2
63.5
50.2
46.5
52.9 52.9 50.6
46.4
44.6 40.0
45.0
49.3
50.4
45.6
47.2 40.4
37.6
39.1 34.3
75.3
62.1
60.3
32.3
20%
0%
性別
性年代別
全体
男性
女性
男性
20代
男性
30代
男性
40代
男性
50代
男性
60代
女性
20代
クレジットカード 利用金額別
女性
30代
女性
40代
女性
50代
女性
60代
ヘビー
利用者
ミドル
利用者
ライト
利用者
クレジットカード
利用状況別
MSカード ICカード
メイン
メイン
利用者
利用者
(1,219)
(847)
ICクレジットカードの
暗証認知度別
しっかり
覚えて
いる
(982)
何となく
覚えて
いる
(323)
覚えてい
ない
2013年(n=)
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
(422)
(819)
(825)
2015年(n=)
(2,066)
(1,000)
(1,066)
(145)
(223)
(210)
(199)
(223)
(150)
(227)
(217)
(221)
(251)
(468)
(857)
(741)
(1,141)
(925)
(980)
(315)
(177)
差分(2015年-2013年)
-2.7
-2.8
-2.7
-4.8
-4.9
-3.8
-3.0
+1.8
-10.0
+4.4
-3.7
-0.0
-6.0
-2.4
-1.4
-3.7
-3.2
-1.3
-2.0
-3.2
-13.2
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(162)
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
12. 今後に向けて_市場全体傾向①
市場浸透
ICクレジットカードの普及ならびに暗証番号取引は順調に伸びている
ICクレジットカードの利用率は上昇(2013年より2ptアップし55%)。ICカードメイン利用率も45%と前回比4ptアップ。
暗証番号取引決済率も半数を超え(50%)、暗証番号入力決済認知も2013年より3ptアップし7割に到達した。
ICクレジットカードや暗証番号取引特徴認知は下降傾向。認知者へのメリット訴求はできている
施策効果
ICクレジットカードの特徴認知や各種暗証番号認知啓発施策の認知は下降している。ただし、「入会申込書の注意
書き」で暗証番号を覚えた人、「クレジットカード協会団体のHP」で覚えようと思った人が大幅に増えていることから、
認知すれば効果は現れることは確実。
ICクレジットカードの利用率が上昇している一方で、特徴認知・施策認知が下がっていることを考え合わせると、利用
者のパイが広がっていることで、カード利用促進のための施策効果は限定的になってきていることがうかがえる。今
後は、ICクレジットカード非ユーザーには暗証番号設定の意義と利用が必要なシーンの周知、ICクレジットカードユー
ザーには番号変更方法の周知や、利用のインセンティブを与えるなどの利用促進を狙った施策を展開するなど、IC
クレジットカード浸透度別に響く情報をバランスよく訴求していくことが大事といえる。
「暗証番号取引の特徴認知」を見ると、「カードを偽造されにくい」といった安全面での特徴認知が下降傾向になるの
に対し、認知はまだ低いものの「暗証番号を問い合わせた場合、回答に数日かかる」ことなどのマイナスの特徴認知
が増えている。安全面でのメリットを更に訴求しつつ、一方でマイナス面がセキュリティ上必須の内容であることを上
手に訴求していくことが必要。
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「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
13. 今後に向けて_市場全体傾向②
暗証番号
評価
安全性を訴求すれば受容はされるが、利用時の抵抗感は根強くある
暗証番号利用意向は微減(2013年:54%→2015年:51%)。ただし、ICカードメイン利用者に限らず、MSカードメイン
利用者でも、サイン利用より暗証番号利用意向が高く、現在利用しているカードの如何に関わらず、暗証番号利用は
主流になりつつあるといえる。ただし、「暗証番号非認知者」のサイン利用意向は高く、この人たちの意識をいかに変
えられるかが引き続きの課題。
暗証番号入力は、安全を重視すると83%は必要と感じており、安全を天秤にかけた時には暗証番号は受容される。
暗証番号入力への抵抗感では、依然として「暗証番号がまわりから見られそうで不安」が8割近くを占めることや、暗
証番号入力の非利用理由で「後ろに並んでいる人に暗証番号を見られそうだから」が半数を超えることから考えると、
カード自体のセキュリティ充実の訴求だけでなく、利用時の心理的な不安の解消をしないと利用が大幅に促進しない
と考えられる。
店舗へ向けて
消費者へ向けて
 利用者の裾野が広がっていく中で、安全性は基本
的な特徴のベースとして訴求しながらも、
・暗証番号利用のメリット
・暗証番号の適切な設定の仕方
・暗証番号の変更方法
など、消費者が不安に思っている内容に対する発信
の質を更に高め、ボリュームの多い現利用者に、IC
クレジットカード利用の牽引役となってもらうよう、
情報発信を続ける必要がある。
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21
 更なる利用促進のためには、店舗側の暗
証番号を「見られない」ための工夫も重
要。例えば、
【店員の配慮】後ろに並ぶ人との距離を十
分にとるなどの配慮や、手元が見えないよ
うな工夫等
【機器の改良】カードリーダーのカバーの
改良等
「2015年ICクレジットカードに関する調査」結果報告書
14. 今後に向けて_ターゲット別アプローチ
有効なアプローチ方法
啓発ポイント
PIN認知会員
○ カード保有枚数も多く、利用金額や頻度も高い
○ 暗証番号利用意向 65%(サインとの比較)
協会
ユーザー(既存会員)
△ 暗証番号照会方法非認知 37%
○ 「ATMで変更できるのであれば、(暗証番号を)
変更する」 60%
× 「後ろに並んでいる人に見られそう」だから利用
したくない 61%
PIN不認知会員
*各スコアは、暗証番号を「覚えて
いない」人のもの
○ 魅力的な点:カードを偽
造されにくい 54%、悪用さ
れにくい 51%
× 煩雑な点:暗証番号を覚
えるのが面倒 53%
× 申し込み時に「どの
ような時に必要か理解し
ないまま設定」 41%、
「設定したこと自体覚え
ていない」 44%
△ 暗証番号利用意向
29%(サインとの比較)
× 暗証番号照会方法
非認知 51%
非ユーザー(潜在顧客)
MSカードのみ利用者
(MSカードでの)カード保有枚数や利用金額も少な
めの、カード初心者
若年層や女性40~50代が多く含まれる
店舗
[更なる利用促進と利便性の向上]
PIN入力でのインセンティブの付与
PIN変更ができるATMの拡充と周知
[PIN入力の心理的不安の払拭]
覗き見されるという不安を解消するため
に、端末や設置場所の改善
[PINの理解促進と利用環境の整備]
協会
PINの安全性の訴求と利用機会(どのよ
うな時にPINが必要か)の告知
PIN入力でのインセンティブの付与
PIN変更ができるATMの拡充と周知
店舗
[PIN入力の心理的不安の払拭]
覗き見されるという不安を解消するため
に、端末や設置場所の改善
協会
認知
入会・利用
[PIN特徴の告知]
PINの安全性の訴求
[PINの理解と利用メリット
の訴求]
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メール/HP
マイページ
暗証番号認知施策としても
効果の高いDM(カード会社
からの送付物)やカード会社
からのメールやHPなど、個人
を特定してメッセージ訴求が
可能な媒体を利用することで
効果的にアプローチ可能。
また、PIN非利用ユーザーを
特定しアプローチすることで、
より効果的にPIN理解促進を
狙える。
HP
PINの利用機会(どのよ
うな時にPINが必要か)
の告知
PIN入力でのインセン
ティブの付与
クレジットカード非保有者
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DM
明細
入会申し
込み書
HP等広く認知できる媒体での特
徴の告知は必須。入会時には、
入会申し込み書に加え、口頭説
明でPINの意義を確実に伝える。
若年層を主なターゲットとして
教育
SNS
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