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(平成28年9月23日告示) (PDF: 241.4KB)
平成28年度 茨 木 市 監 査 結 果 報 告 書 平成28年8月 茨木市監査委員 監 報 第 5 号 平成28年8月17日 茨木市議会議長 篠 原 一 代 様 茨木市監査委員 美 田 憲 明 同 伊 藤 真 紀 同 福 丸 孝 之 同 長谷川 浩 平成28年度行政監査の結果について 地方自治法第199条第2項の規定に基づく行政監査を実施 し た の で 、同 条 第 9 項 の 規 定 に 基 づ き 、そ の 結 果 を 別 紙 の と お り 報告します。 平成28年度行政監査 1 監査の対象及び監査期間 監査の対象及び監査期間は、次表のとおりです。 なお、対象部課名等は、監査実施時点のものです。 監査の対象 こども育成部 保育幼稚園課 〔幼稚園〕玉島 〔待機児童保育室〕あゆみ、のぞみ 第1回 教育総務部 社会教育振興課 文化財資料館 教育総務部 教育政策課、学務課、施設課 学校教育部 学校教育推進課 第2回 〔小学校〕三島、玉櫛、東、水尾 天王、庄栄 〔中学校〕東、豊川 監査期間 平成28年4月11日~4月27日 平成28年4月25日~5月26日 2 監査の方法 平成 28 年度監査実施計画に基づき、施設の管理等の事務事業に係る適法性、経 済性、効率性及び有効性の適否に主眼点を置き、各監査項目ごとに以下の点に着眼 して実施しました。 (1) 備品の出納保管 ア 備品台帳の記帳整備は適正に行われているか。 イ 備品台帳と保管備品の数量は一致するか。 ウ 使用不能あるいは使用見込みのない物品を保管していないか。 (2) 施設の管理、運営 ア 法令で定められている点検、検査等は適正に行われているか。 また、不良箇所について、修理、交換等が行われているか。 イ 屋内施設、屋外運動場等の安全管理は適切に行われているか。 ウ 水道設備、プール、調理室等の衛生管理は良好か。 エ 防災対策は適切に行われているか。 (3) 現金等出納関係事務 ア 現金、郵券類(切手、はがき)、タクシーチケット等(以下「現金等」と いう。)の保管は適切に行われているか。 イ 現金等の受払簿の記帳は適正で、保管数量と一致するか。 ウ 現金等の管理体制が整えられ、チェックが行われているか。 - 3 - (4) 薬品管理(小・中学校) ア 薬品の管理は適切に行われているか。 イ 薬品受払簿の記帳は適正で、保存残量と一致するか。 ウ 使用見込みのない薬品を保管していないか。 (5) 個人情報の管理 ア 個人情報の管理(HDD、USB等)は適切に行われているか。 イ 個人情報の管理体制が整えられ、チェックが行われているか。 3 監査の結果 事務の執行状況及び施設の管理状況について、次に掲げる指摘事項及び委員意見 を除き、おおむね適正に行われていました。 指摘事項については、所要の措置を講じられるよう求めるとともに、委員意見に ついては、改善に向けて取り組まれるよう求めます。 また、指摘事項には至らなかったが、改善を要する事項については、その旨指示 しました。 なお、指摘事項及び委員意見はすべて監査実施時点のものです。 (1) 指摘事項 【玉島幼稚園】 ① 現金等出納関係事務について 緊急対応用タクシー利用券の受払簿が作成されていなかった。 【保育幼稚園課】 ① 施設の管理、運営について 幼稚園等の管理権原者は、消防用設備等について、定期に点検し、その結 果を消防長に報告しなければならない(消防法第 17 条の3の3)。その点 検期間は、総合点検については1年ごとに、機器点検については6月ごとに 行わなければならない(消防法施行規則第 31 条の6第1項、「消防法施行 規則の規定に基づき、消防用設備等又は特殊消防用設備等の種類及び点検内 容に応じて行う点検の期間、点検の方法並びに点検の結果についての報告書 の様式を定める件(平成 16 年5月 31 日付け消防庁告示第9号)」。) しかしながら、玉島幼稚園及び待機児童保育室あゆみにおいて、機器点検 が6月ごとに行われていなかった。 【庄栄小学校】 ① 薬品保管関係について 薬品受払簿に記帳されている数量と保存残量が一致していない事例が見 受けられた。 【豊川中学校】 ① 薬品保管関係について 薬品受払簿に記帳されている数量と保存残量が一致していない事例が見 - 4 - 受けられた。 (2) 委員意見 【待機児童保育室あゆみ】 ① 現金等出納関係事務について 延長保育料及び公益財団法人スポーツ安全協会スポーツ安全保険掛金の 直接収納分の現金出納簿について、現金分任出納員が日々確認しているとの ことだが、現金分任出納員の関与を記録するために、その都度、確認印を押 印すること等を検討されたい。 4 要望事項 平成 28 年3月7日の茨木市議会定例会本会議における滝ノ上議員の質疑によれ ば、平成 27 年 12 月、市の施設の管理事務所に設置されていた自動体外式除細動器 (以下「AED」という。)を使用しようとしたところ、バッテリーが装着されて おらず、使用できなかったことがあったとのことである。 施設監査において、AEDの講習の実施又は受講の有無を確認していたが、本年 度、AEDの日常点検について口頭で確認したところ、点検表を作成し、点検を実 施しているが、その内容等が不十分な施設や、点検を実施していない施設もあった。 厚生労働省から、「自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施につい て(平成 21 年4月 16 日付け医政発第 0416001 号厚生労働省医政局長 薬食発第 0416001 号厚生労働省医薬食品局長 各都道府県知事あて通知)」が発せられ、さ らに、「自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について(再通知) (平成 25 年9月 27 日付け医政発 0927 第6号厚生労働省医政局長 薬食発 0927 第 1号厚生労働省医薬食品局長 各都道府県知事あて通知)」が発せられ、AEDの 設置者等が行うべき事項等について、周知依頼がなされている。 このように、AEDの管理不備により性能を発揮できないほどの重大な事象を防 止するため、AEDの日常点検等の適切な管理が求められているところである。本 市の施設においても、周知徹底され、AEDの日常点検等を行い、適切な管理に努 められたい。 - 5 -