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平成25年11月1日 決算特別委員会議事録

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平成25年11月1日 決算特別委員会議事録
委員会記録 平成25年第3回定-20131101-0000000-決算特別委員会 飯田(満)委員 日本維新の会の飯田でございます。 私からは病院事業決算について議論をさせていただきたいと思います。 病院事業決算といいましても、病院事業会計というようよりかは、指定管理
制度がとられております県立汐見台病院について何点か議論させていただきた
いと思います。 まず、この汐見台病院の沿革、歴史的経過については、時間もないので、こ
れは省略したいと思いますけれども、平成 18 年度から、県医師会が管理者とな
って、病院経営が、また運営がなされております。今、2期目の3年目ですか
ら、計8年、県医師会がこの汐見台病院を運営されているという状況でありま
す。 その指定管理者制度なんですけれども、組織、あと人事、そこら辺の権限に
つきましては、これは指定管理者制度にあると、一方、また職員の身分、これ
も指定管理者で、職員の定数についても、指定管理者で、上限がないというこ
となんですけれども、この中で、指定管理者である県医師会に、財政面、また
病院の運営面でどこまで保健福祉局として意見が言えるのか、また改善命令と
かというのも出せるのか、伺いたいと思います。 橋本県立病院課長 指定管理者に対しましては、定期的に、業務報告、モニタリングや何かを基
本協定書の中で定めておりまして、そういうものを適時見ながら、お願いする
県の方で評価をしていると、こういった状況でございます。 飯田(満)委員 評価をしているということなんですけれども、その中でも、評価をしながら
でも、意見が言えているのかというふうに、理解はさせていただきたいと思い
ます。 今回、病院事業決算の決算書を頂いて、それにおける委員会の資料も頂いて、
非常にわかりやすい資料を頂きました。これについては評価したいと思います。
この資料を見させていただいて、少し会計に詳しい方なら、頭にクエスチョン
マークが浮かんでくるのかと思います。私も、ちょっと見させていただいて、
ううんとうなってしまう部分が幾つかあるんですけれども、まず結論から先に
入らせていただきたいと思いますが、この汐見台病院の経営指数を見ていただ
いて、事業、また経営の状況、これらを保健福祉局として、どのような見解を
持たれているか、教えていただきたいと思います。 橋本県立病院課長 決算資料の保健事業会計だけではわかりにくいことから、参考でも汐見台病
院の経営指標概況というもの、 という資料でも御提示させていただいておりま
すが、例えばこちらの資料で御覧頂きますと、入院患者数が 24 年度6万 1,503
人ということで、前年度比 2.2%の増加等になっております。また、病床利用率
1 につきましても、1.8 ポイント増加の 74.9%というような形の増加となり、こ
うした状況から、収益も前年度比1億 6,000 余万円の増、率にして 103.5%とい
うような形にもなっております。こういった状況から、施設の管理運営という
のは良好に実施されているというふうに考えております。 飯田(満)委員 施設の運営については良好だという、こういう御意見、見解をされているよ
うなんですけれども、この純損失がゼロというふうになっているんですけれど
も、これは、どのような計算式、またこれは算数だと思いますけれども、どの
ような計算からゼロになるんでしょうか、伺いたいと思います。 橋本県立病院課長 まず、費用の方の区分が幾つかございまして、その経費区分の中に、いわゆ
る指定管理者が生み出しました病院の黒字部分も計上しておりますので、した
がいましてそういった中で収益と費用がともに 48 億 1,800 余万円という形で、
純損益ゼロという形の同額というふうな形になっているということでございま
す。 飯田(満)委員 やっぱり事業収益と事業費用 48 億 1,800 万 8,000 円と、これは両方とも一緒
で、トータル、足し算、引き算するとゼロになるということなんですけれども。
約 50 億円近い病院が、こんなにきれいにゼロになるわけがありません、不自然
としか言いようがないんですけれども、そのほかにも、頂いた資料の中で、県
は、指定管理料を支出するのみで、指定管理者が赤字になった場合でも、これ
は、補塡はしないと、赤字は補塡しないぞということをうたわれているようで
ありますけれども、政策的医療交付金がこの汐見台病院の中で収益として入っ
ておりますけれども、過去3年の金額について伺いたいと思います。 橋本県立病院課長 平成 24 年度が7億 4,300 余万円、23 年度が7億 3,400 余万円、22 年度が7
億 3,500 余万円でございます。 飯田(満)委員 これは、からくりと言っちゃなんですけれども、要は、収入と支出、収益と
費用でありますけれども、どちらが多いかというと、費用の方が多いんですよ
ね。どこで合わせているかというと、収入、収益で合わせていると、今、数字
を頂きましたけれども、約7億円近い政策的医療交付金を病院事業会計からこ
の汐見台病院に入れている。この7億円という数字、金額というのは、もとを
ただせば一般会計から入っているお金で、要は、これは、県民の税金が毎年7
億円入っているという、これでプラス・マイナス・ゼロと、こういうからくり
のようであります。 この7億円、政策的医療交付金、これは、毎年、今後も続けていくのかどう
か、伺いたいと思います。 橋本県立病院課長 2 政策的医療交付金は、各年度、病院の収支計画でありますとか前年度の決算
状況をもとに、毎年度、県立病院として実施している医療の不採算となるよう
な額に対しまして交付しているものでございます。したがいまして、各年度の
収支計画などの状況によりまして、額の変動はございますけれども、基本的に
は病院経営の状況が大きく変わらない限りは、現在の規模で推移するものとい
うふうに考えております。 飯田(満)委員 かつては、10 億円近い政策的医療交付金のときもあったというふうに伺って
いるんですけれども、お金については、色がついていませんから、赤字という
ことは、補塡はしないといっても、政策的医療交付金だったら出せるという、
こういうことなんだろうというふうに思っております。 そこで、この7億円という金額が安いと見るのか高いと見るのか、答えは分
かれるところなんですけれども、この部分については、またの機会とさせてい
ただきたいと思います。 それでは、平成 24 年度決算におけるこの県立汐見台病院の給与費、材料費、
経費、それぞれ何%になるのか、伺いたいと思います。あわせて、政策的医療
交付金を計上しなかった場合、ゼロとした場合、そのときの給与費、材料費、
経費、このパーセンテージについて伺いたいと思います。 橋本県立病院課長 病院事業収入の医業収益に占める費用割合でございますけれども、給与比率
が 54.2%、材料費比率が 23.1%、経費率が 19.6%とまずなってございます。そ
れから、同じ尺度で政策的医療交付金を計上しないというか算入しない場合に
つきましては、給与比率は 64.3%、材料費比率が 27.4%、経費率が 23.2%とな
るところでございます。 飯田(満)委員 ありがとうございました。 この経営指数、このペーパー、資料だけを見させていただくと、交付金が入
ると対医業収益で 101%、交付金が入らないと 120%になるんですよね。要は、
先ほどから改善命令が出せないんですかということをお尋ねしたのは、まさに
こういうところでありまして、もう時間がなくなりましたので終わりにしたい
と思いますけれども。経営指数をも分析してみて、指をくわえて見ていたら、
これは罪になると思いましたので質問させていただいておりますけれども。い
ずれにしてもこの汐見台病院につきましては、少しこれからも議論していかな
きゃいけないというような課題もあろうかと思いますので、またの機会にでも
質問をさせていただきたいと思います。 きょうは終わります。 3 
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