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Waseda Vision 150 Annual Report2015
Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Annual Report 2015 早稲田大学理事会 2016 年 9 月 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 目 次 1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.2015 年度概要 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3.核心戦略の進捗状況 核心戦略1.入試制度の抜本的改革 ・・・・・・・・・・・・・・・ 核心戦略2.グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築 核心戦略3.教育と学修内容の公開 ・・ 5 7 ・・・・・・・・・・・・・・・ 11 核心戦略4.対話型、問題発見・解決型教育への移行 ・・・・・・・ 13 核心戦略5.大学の教育・研究への積極的な学生参画の推進 ・・・・ 15 核心戦略6.早稲田らしさと誇りの醸成をめざして -早稲田文化の推進- 核心戦略7.独創的研究の推進と国際発信力の強化 核心戦略8.世界の WASEDA としての国際展開 ・・・・ 18 ・・・・・・・・ 20 ・・・・・・・・・ 22 核心戦略9.新たな教育・研究分野への挑戦 ・・・・・・・・・・・ 24 核心戦略10.教職員の役割と評価の明確化 ・・・・・・・・・・・ 25 核心戦略11.財務体質の強化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 核心戦略12.進化する大学の仕組みの創設 ・・・・・・・・・・・ 29 核心戦略13.早稲田を核とする新たなコミュニティの形成 4.数値目標 ・・・・ 33 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5.Waseda Vision 150 Newsletter 6.推進本部・推進会議 35 ・・・・・・・・・・・・・・・ 40 日程と主な議題 ・・・・・・・・・・・・ 42 <参考資料> 各学術院等の将来構想の進捗状況 ・・・・・・・・・・・・ 47 1 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 1.はじめに 2012 年 11 月、早稲田大学は創立 150 周年を迎える 2032 年の大学のあるべき姿をイメージし、中長 期計画「Waseda Vision 150」を発表し、準備が整ったものから、順次実行に移しています。13 核心戦 略と 69 プロジェクトという多岐に渡る施策の実行であり、多くの教職員、校友、学生、地域、官界、 経済界等をはじめとする学内外の関係者の皆様に多大のご協力をたまわっていることに、心より御礼申 し上げます。 多くの本学出身者が、政治・経済・言論・学術・芸術・スポーツなど、ありとあらゆる分野で、また 世界の至る所で優れた活躍をし、社会の発展に貢献してきました。このことは、国際的にも広く認めら れ、昨年 11 月に英国の大学評価機関「QS社」が発表した、卒業生の活躍ぶりや就業力を評価する国 際ランキング(Graduate Employability Rankings 2016)において、本学は、世界 723 の有力大学の 中で、国内で第 1 位、世界でも 33 位という高い評価を得ています。 次年度への更なる飛躍を期して、3 年目の活動を Annual Report 2015 としてとりまとめました。 「Waseda Vision 150」においては、自らが目指す姿、理想とする大学像を可能な限り数値化、具体化 することで、改革に対する理事会の覚悟と到達点を学内外に示しています。核心戦略 1「入試制度の抜 本的改革」では、2015 年 12 月 2 日に「早稲田大学の入試改革の方向性と当面の展開について」と題す る記者会見を実施しました。また同日に、人間科学部の新入試「公募制学校推薦入試(FACT 選抜)」 についてと、文化構想学部における英語学位プログラム Global Studies in Japanese Cultures Program (国際日本文化論プログラム)の新設についても記者会見を行いました。大手メディアを含む約 30 名 が参加し、本学の入試改革の方向性について明確に示すことができました。さらに、文部科学省による 「高大接続システム改革会議」の最終報告書においても、本学の AO 入試が“多様な活動を入学者選抜 で評価している先進的事例”として掲載され、高い評価を得ることができました。 大学の国際化の大きな指標である外国人留学生数は 5,084 人(2015 年 11 月 1 日時点)、海外派遣留学 生数は 3,034 人(2016 年 4 月 1 日)となり、着実に実績を積み上げています。特に派遣留学については、 学部カリキュラムと連携したプログラムを充実させました。 このような海外との積極的な交流を踏まえて、2017 年度から授業カレンダーを完全クォーター化す ることを決定し、留学生の受入と派遣を更に加速させていきます。 2014 年度に採択をされました、スーパーグローバル大学創成支援トップ型「Waseda Ocean 構想~ 開放性、流動性、多様性を持つ教育研究ネットワークの構築~」では、 「Waseda Vision 150」による改 革を基盤に、それをさらに加速するものと位置付けられ、早稲田の強みとされる分野を集中的に強化す るとともに、他分野への波及効果を狙っています。2015 年度は各拠点において海外の著名な大学と連 携し、質の高い教育を提供や共同研究の推進をしています。 研究面においては、次代の中核研究者育成プログラムを 2015 年度より実施し、十重田教授は UCLA との共同研究による「変体仮名あぷり」の開発、コロンビア大学とのプランゲ文庫共同調査「GHQ 占 領期における検閲」などの研究成果をあげました。これらのように積極的な研究体制の充実を図ってい ます。 これまでの地道な制度改革等の成果として、2011 年~2015 年度の文部科学省科学研究費補助金の分 2 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 野別新規採択類型数について、全 351 分野中 13 分野で採択件数が 1 位となりました。 これは、私立大学ではトップ、全国研究機関の中でも 5 位にランクされるものです。一方、高等教育 の国際競争が激化するなかで、世界大学ランキングは低迷を続けております。大学の価値を図る一つの 指標に過ぎないとは言え、これが及ぼす様々な影響の大きさを無視することはできず、教員対学生数の 比率、論文被引用数、及び研究者からの評価等の改善に向けた改革を進める必要があります。 工業社会から知識社会へと社会全体が大きく転換する中で、一人ひとりの能力の向上が重要な意義を 有するようになっています。これを映して、近年、教育および人材育成の重要性が広く認識され、高等 教育機関の果たすべき役割に多大な期待が寄せられています。総体として見ると、本年度も各プロジェ クトは着実に前進したと評価できますが、さらに考えるべき課題が明らかになった、あるいは、これま での延長・拡大ではすまない大きなステップに進むことが必要な段階に至ったということもできます。 Waseda Vision 150 の目指すところをしっかりと見据えた不退転の覚悟が肝要です。 創設者大隈重信は「停滞は死滅」と唱え、物事の存続には常に改革を続けていくことが必要であると し、積極的にそれを実践しました。 「Waseda Vision150」で掲げた改革姿勢を貫けるかどうかが、将来 の早稲田大学の命運を握っていることを十分に認識した上で、教職員一同が一丸となって進んでまいり ます。教職員、校友、学生、地域、官界、経済界等をはじめとする学内外の関係者の皆様におかれまし ては、早稲田大学との連携をますます深め、いっそうのご支援とご協力をたまわりますよう、よろしく お願い申し上げます。 早稲田大学総長 3 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2015 年度概要-改革の本格化に向けた体制整備が順調に進む 2014 年度に引き続き、Waseda Vision 150 推進本部(以下、推進本部)と Waseda Vision 150 推進 会議(以下、推進会議)をそれぞれ隔週で開催、核心戦略・プロジェクトの実行状況や数値目標の達成 状況を確認し、各核心戦略間での情報共有、意見交換も行った。さらに 2014 年度に「スーパーグロー バル大学創成支援」に採択されたことに伴い、核心戦略・プロジェクトと学術院等との連携をより進展 させるため、推進会議構成員に学術院長等も含めた「拡大推進会議」を設置している。 また、9 月の上期終了時における、各核心戦略およびプロジェクトの評価の実施や評価結果と翌年度 の予算申請への反映、年度末の核心戦略およびプロジェクトに対する推進本部による年間評価という PDCA サイクルに基づく評価制度を継続している。 2015 年度年間評価の結果は、 「◎:目標達成に向け、実行計画以上に進んでいるもの」が 4 プロジェ クト、 「○:目標達成に向け、実行計画通りに進んでいるもの」が 50 プロジェクト、「△:実行計画通 りに進んでいないもの」が 12 プロジェクト、 「×:ほとんど着手できていないもの」が 0 プロジェクト となり、2014 年度に引き続き 2015 年度も概ね計画通りに実行できたと考えられる。 一方で改革開始 3 年が経過したことにより、プロジェクト間の実行速度の差が徐々に生まれ始めてお り、早急に成果が求められる事業や課題設定の見直しが必要な事業など、新たな課題が見えてきた。な お、2015 年度を終え、当初目標の達成等により完了したプロジェクトが 2 件、目的・目標の見直しに より他プロジェクトと統合したプロジェクトが 2 件となり、2016 年度は合計 67 プロジェクトを推進し ている。 4 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 3.核心戦略の進捗状況 <推進本部評価について> ◎ ・・・ 目標達成に向け、実行計画以上に進んでいる ○ ・・・ 目標達成に向け、実行計画通りに進んでいる △ ・・・ 実行計画通りに進んでいない × ・・・ ほとんど着手できていない ■■■ ■■ 核心戦略1 入試制度の抜本的改革 ■ <目的・目標> 各学部・大学院の教育理念・目標と照らし合わせ、求める学生の資質をさらに明確にし、これまでの各 種入試制度での入学者について、在学中および卒業後の活動の相関関係などを総合的に調査する。 その上で必要な制度改革を行い、求める資質の学生を国内外から発掘し、積極的に獲得する方式を検 討する。このことにより、日本および世界の各地域から、バランスよく多様で優秀な学生が入学し勉学に 励む場の実現を目指す。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ ・各プロジェクトの目標達成に向けて、おおむね予定通り進んでいる。特に本学初の全学統一 AO 型入試(「新思考入試(地域連携型)」 )は核心戦略発足当初から目標としていた新思考入試 創設の取り組みであり、5 学部(文構・文・商・人・スポ科)の参加を得ることができたこと は大きな成果である。 ・2015 年 12 月 2 日に「早稲田大学の入試改革の方向性と当面の展開について」と題する記者会 見を総長が実施した。また同日に、人間科学部の新入試「公募制学校推薦入試(FACT 選抜) 」 についてと、文化構想学部における英語学位プログラム Global Studies in Japanese Cultures Program (国際日本文化論プログラム)の新設についても記者会見を行った。大手メディア を含む約 30 名が参加し、本学の入試改革の方向性について明確に示すことができた。 ・さらに、文部科学省による「高大接続システム改革会議」の最終報告書においても、本学の AO 入試が“多様な活動を入学者選抜で評価している先進的事例”として掲載され、高い評価 を得ることができた。 ・また、入試開発オフィスの助言を踏まえ、2017 年度入試から文化構想学部と文学部で「一般 入試(英語の外部試験利用型入試) 」の導入についても発表することができた。 ・これらの入試改革の取り組みと、Waseda Vision 150 予算を活用した戦略的広報活動が奏功し たことにより、国内においては本学の 2016 年度一般入試・センター利用入試の志願者数は 5 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 108,039 名となり、前年比 104.4%(4,545 名増)と、本学にとっては 9 年ぶりの志願者増と なった。また、地方におけるオープンキャンパス開催地である広島・仙台・大阪・福岡という 各重点地域でも、トータルで志願者数を増加させることができた。 ・なお、入試広報活動の成果は、一般・センター利用入試だけでなく、指定校推薦入試にも好結 果をもたらし、前年度比で指定校推薦全体の入学者は 69 名増の 1,457 名となった。さらに、 学部のAO入試・自己推薦入試等に関しても、軒並み志願者数を増加させることができた。 ・海外においても、帰国生・外国学生の志願者増をはじめ、英語学位プログラムにおいては前年 度比 1.5 倍を超える志願者のあった学部もある。国内外において、本学のプレゼンスを高める ことができたと考えている。 ・一方、留学生受け入れ目標である 10,000 名実現のため、学生募集活動だけではなく受け入れ 態勢の強化(受入数の定員化、寮や奨学金の完備、志願処理体制の強化等)が必要である。ま た、ミャンマーを対象国とした新しい大学院入試「優秀な私費外国人留学生を確保するための 奨学金給付型 AO 入試」は 2 回の実施を経て軌道に乗り、 次の候補国を探す段階にきているが、 奨学資金の不足により進展が難しい状況である。これらについては、他の核心戦略のもとで主 体的に検討できるよう働きかける必要を感じている。 ・“抜本的入試改革”については、引き続き文科省等の動きも見据えながら、この動きを本学の 入試改革に利用し取り入れていくことも検討不可欠であり、近い将来、全学的に足並みを揃え た動きが必要と思われる。このことについて、Waseda Vision 150 推進本部の下に、高大接続 に関して特に入試と教育改革を議論する「高大接続実行会議」が設置されたことは大きい。 ・これらのことから、2016 年度については、既に計画書を提出しているところではあるが、入 試を改革できる体制の確立は既に完了したと考え、プロジェクトを「多様で優秀な学生獲得の ための方策の検討と推進」に集約する方向で検討したい。 ・ 「附属・系属校を中心とした高大連携の推進」プロジェクトについては、2016 年度より、 「多様 で優秀な学生獲得のための方策の検討と推進」プロジェクトの一部として、今年度の取り組み や、今後の「高大接続改革実行会議」の内容も踏まえ、入学センターと共に展開していくこと となる。 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1) 多様で優秀な学生獲得のための方策の検討と推進(***, ○ 入学センター) 2) 社会の変化に対応して定常的に入試を改革できる体制 ○ の確立(***,入学センター) 3) 附属校・系属校を中心とした高大連携の推進(**,附属・ ○ 系属プロジェクト室) 6 核心戦略②でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略2 グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築 ■ <目的・目標> 早稲田大学の卒業生が世界のリーダーとして、豊かな人類社会の実現に貢献するためには、在 学中に専門の力を活かす真の教養力を養う必要がある。本学の教養教育は、いわゆる一般教養科 目の羅列ではなく、基礎教育科目、外国語科目、および留学・ボランティアなどの体験科目で構 成される全学共通副専攻科目群と各学部での専門科目群の総合によって教授するものである。 基礎教育は、学部で専攻する学問を学ぶためにも、また社会に出て仕事をするためにも必須と なる、論理的な思考をし、自らの思考内容を発信できるコミュニケーション能力とITの素養を 身につけるための全学基盤教育と、人文科学・社会科学・自然科学のこれまでの成果を学び、学 部の専門を超えて、学問とは何かを考える機会を用意する全学共通教育よりなる。専門力の発揮 を裏付ける深い洞察力の源である教養を身につける機会を全学生に提供するために、オープン教 育センター等におけるこれらの基礎教育プログラムと外国語教育プログラムの系統化と専門教 育との適切な接続を図る。さらに、異文化交流やスポーツ振興を促進するとともに、国際教育プ ログラムや留学プログラム、ボランティアなどの体験科目を通して、幅広い知識と複眼的視点か らの思考を身に付けたグローバルリーダーとなるに相応しい学生を育成する。また、社会経験を 基にグローバルリーダーを目指す社会人向けの教育も充実させ、いつでも大学へもどって勉強で きる機会を増やす。 このような教育を実現するために、教育プログラムの充実と教育環境の整備を進め、学術院の 再編をも視野に入れつつ必要な制度の柔軟化と体制の改革を行う。2013 年度から導入するクォ ーター制はその一つである。例えば、オセアニアと南米の夏休みは 11 月半ばに始まり、新学年 度は 2 月に始まる。韓国の新学年度は 3 月に始まり、北米の Quarter System の大学は 4 月に春 学期が始まる。クォーター制は、日本も含めて世界中のアカデミック・カレンダーへの対応を可 能とする。また、本学の海外拠点や 600 を超える海外協定校・機関と連携し、教育・研究の場あ るいはボランティア活動や文化の発信の拠点として有機的に活用する。 7 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ グローバルリーダーの育成と教育体系の再構築という大きな目標に向けて、それぞれのプロジェクト は概ね計画通りに実行できている。プロジェクトと直接に結びついていない数値目標があるため、2016 年度にはプロジェクトを再編し、各プロジェクト間の連携を深める。 目標① 教育プログラムの開発・改善 (1)大学全体の教育改善 ・リーダーシップ教育の 2016 年度開講の準備をすすめ、Tutorial English の次の STEP となる 英語教育見直しの方針を確認できた。また、GEC において全学共通副専攻を軸とするリベラ ルアーツ科目の整理について検討を開始した。 ・オナーズプログラムは当初計画を見直して、学部学位プログラムに組み込まれたオナーズプロ グラムの可能性を検討することとした。 ・EDGE プログラムの各教育プログラムの位置づけを整理するとともに、補助金終了後の運営の 仕組みについて検討を行った。 (2)アクティブラーニング ・より高い機能を果たすため WAVOC の所管を学生部に変更した。 ・キャンパス内外での活動による人材育成コンセプトを策定し、このコンセプトを基づき 2016 年度に「社会連携教育の推進 PJ」と「人間力・地力強化プログラムの整備 PJ」を統合して進 めていくこととした。 (3)教育の対象の拡大・連携 ・ノンディグリーの社会人教育をひろげるため、プロジェクトチームを設置し、改革案を策定し た。 ・両高等学院において、海外留学を含む 3 年間での卒業ができるように制度の見直しを行うとと もに、学部推薦において多面的な評価・推薦方式を導入することとした。 目標② 教育環境・制度の整備 ・2017 年度から授業カレンダーを完全クォーター化するとともに、クォーターの節目で学籍異 動を伴わない履修保留・継続履修および科目新規登録を可能とすることを申し合わせた。 ・指定校推薦における「めざせ!都の西北奨学金」制度変更の提案、ならびに経済困窮者向けの 奨学金制度新設の提案を行った。 ・授業の自動収録システム、動画コンテンツのモバイル対応、ならびに MyWaseda のポータル 機能の運用を開始するとともに、海外 MOOC(edX)の講座を開講した。 目標③ 海外留学に関連するグローバル化対応 ・政経における百賢教育基金奨学金 DDP への上海交通大の追加、外部機関が提供する短期留学 8 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- プログラムの教育学部カリキュラムへの設置、中期留学 13 プログラムの設置、短期留学 74 プ ログラムの設置を行った。 ・当初の目標を上回る 31 校と交換留学プログラム(EX)を締結した。 目標④ 留学生受入に対する対応 ・日本語学習計画立案をサポートする「わせだ日本語サポート」を開設した。 ・ 『就職活動ガイドブック 2016(英語版)』 『みらい設計ガイドブック 2016(英語版) 』を完成し た。 関連するプロジェクト 推進本部評価 1)基盤・専門・教養教育の充実と連携PJ(***,教育シス 備考 核心戦略④⑤でも検討しているプロジェ ○ テム課) クト 2)学部のカリキュラムに密接に連携した国際教育プログ ○ ラム(SSA)の開発PJ(***,国際教育企画課) 3)中期・短期留学プログラムの開発PJ(***,国際教育企 ○ 画課) 4)オナーズプログラムのあり方検討PJ(***,国際教育企 △ 画課) 5)人材育成力および研究力強化のための大学院カリキュ ○ ラムの体系化PJ(**,教育システム課) 6)TSA/ISAから交換留学プログラム(EX)へのシフトPJ ◎ (**,国際教育企画課) 7)日本語を中心とした外国学生導入プログラムの拡大PJ ○ (**,国際教育企画課) 8)語学と教養科目を組み入れた留学生受入プログラムの ○ 開発 PJ(**,国際教育企画課) 9)社会人教育プログラムの拡充PJ(***,教務課) ◎ 核心戦略⑩でも検討しているプロジェクト 10)社会貢献・ボランティア活動を通じた人材の育成PJ ○ (***,平山郁夫記念ボランティアセンター) 11)人間力・地力強化プログラムの整備PJ(***,キャリア ○ センター) 12)学部・研究科におけるクォーター制の促進 PJ(***, ○ 教育システム課) 13) 「副学位」制度の確立とダブルディグリープログラム ○ 改革PJ(**,教務課) 14)奨学金制度設計PJ(**,奨学課・国際教育企画課) ○ 9 核心戦略⑩でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 15)留学経験者キャリア支援の強化PJ(***,国際教育企画 ― ― 課) 16)外国人留学生就職活動支援の強化・整備 PJ(***,キ ○ ャリアセンター) 17)教育支援システムの構築PJ(***,情報企画課) 核心戦略③④⑤でも検討しているプロジ △ ェクト 18)海外協定校の見直しPJ(**,国際教育企画課) ― ― ○ 核心戦略①でも検討しているプロジェクト 19)附属校・系属校を中心とした高大連携の推進PJ(**, 附属・系属校プロジェクト室) 20)教育・研究・大学経営・社会貢献における校友との連 △ 携 PJ(**,校友課) 21)社会連携教育の推進 PJ(***, 社会連携推進室) ○ 22)世界で都市問題に取り組む人材を育てる学際的国際貢 ○ 献プログラム実行 PJ(***, 留学センター) 10 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略3 教育と学修内容の公開 ■ <目的・目標> 授業のみならず学生のレポートや論文などの学修成果物も含めて公開する。公開方法は、既存 のインターネットによるオンデマンドシステム、オープンコースウェアなどの活用や、学修ポー トフォリオを構築し、レポート等だけではなく、自己 PR なども発信することが可能となり、就 職活動のツールとしても役立つことになる。既存のシステムを利用してもかなりのことが可能で あるが、本学の教育内容が受験生や保護者、学生や社会へ公開されることにより透明性を高め、 本学の教育活動への理解と評価を求めることとする。同時に、世界の優れた授業を積極的に取り 入れる、あるいは授業交換・共有などを通して、多様な授業展開をできるところから始めていく。 さらに、現在の英語化の次の時代を見据えて、教育の多言語化の検討と準備を進める。 年 間 報 告 目標① 推進本部評価/ ○ 公開コンテンツの拡充 講義動画公開科目数は目標値を達成(2,441/1,500)したが、自動収録利用科目数は目標値を やや下回った(86/100) 。 目標② Good Practice の普及・展開 ティーチングアワード、e-Teaching Award については受賞事例を記事にまとめ Web 上での 発信や事例集の配布などにより普及につとめた。また Tips 動画を 3 本制作し、教務担当教務 主任会ならびに各学術院教授会等で上映した。また教員による FD コミュニティ「Faculty Café」 を設置し、3 回にわたり懇談会を開催し Good Practice を共有した。 目標③ MOOC の戦略的活用 JMOOC、edX でそれぞれ 1 講座ずつ計 2 講座を開講し、修了率ならびに修了者の満足度に ついてはいずれも目標値を達成した。 公開の目的や意義についてステークホルダーごとに整理して説明しつつ、公開に向けて協力を 依頼してきたが、草の根的な取り組みではもはや公開率の目標達成はおぼつかない。引き続き個 別の提案は行いつつ、組織的な取り組みへ発展させなければならないフェーズに来ていると感じ ている。 Good Practice の共有に関しては、Tips 集の充実と授業見学の拡大、Facalty Café の活性化を さらに進める必要がある。 MOOC(edX)は制作コストをおさえつつ、継続的にコースを開講するためのノウハウの蓄積 ならびに体制強化が急務である。 11 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 ○ 核心戦略④でも検討しているプロジェクト 1)「Good Practice」の整理および普及・展開 PJ(***, 大学総合研究センター) 核心戦略②④⑤でも検討しているプロジ 2)教育支援システムの構築 PJ(***,情報企画課) △ ェクト 3)授業における TA 制度の活用・授業形式見直し PJ(**, 核心戦略④⑤⑩でも検討しているプロジ ○ 教務課) ェクト 12 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略4 対話型、問題発見・解決型教育への移行 ■ <目的・目標> 授業の簡易収録・自動収録の仕組みや教材の電子化を支援する体制を構築し、授業内容のデジ タル化を促進し、多くの講義科目のオンデマンド化を図っていく。 その上で、1年次より演習・ ゼミを主体とする学生の発表やディベートなど、学生参加型の授業を展開することにより、個別 的直接指導を強化する。また、プロジェクト型の授業形態により、集団での問題発見・解決の機 会を増やすこととする。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ ・GP-PJ については、全学的に FD の取組を展開するために、アクティブラーニングの Tips 動 画を教授会で紹介する活動を開始したほか、海外 FD 経験者を中心とするコミュニティ形成の ために教員交流の機会を設けるなど、取り組みが加速している。ティーチングアワードについ ては、2014 年度は 4 箇所の参加だったが 2015 年度は 5 割(2 箇所)増加の目標を上回る 3 箇 所の参加が実現し、7箇所での実施となった。また、ティーチングアワードを顕彰する受賞者 プレートを 7 号館に設置した。これは毎年入れ替え、新たな受賞者を顕彰していく。 ・学生授業アンケートについては、実施形態や設問の見直しを目標としており、ワシントン大学 との連携プロジェクトの一環としてもアンケートの修正点を検討し、大学総合研究センターに 検討 WG を設置して、2016 年度からはアンケートを4種類とすることを決定した。教員相互 の授業見学実施にも着手し、海外 FD 研修参加者やアワード受賞者に対して呼びかけることで、 試行的な授業見学を実現、今後も継続的に実施するとともに参加者の拡大を進める。 ・基盤・専門・教養教育の充実と連携プロジェクトにおいてはコースナンバリングの 100%実施 や GEC 設置科目のマッピングを実施し、対話型、問題発見・解決型教育への移行に際して、 授業形態をより把握しやすくする仕組み構築が進んでいる。 ・TA プロジェクトでは、優れた TA 活用方法の普及や TA 育成のための研修プログラムを検討す るとともに、全学基盤教育における TA の育成を進めた。特に授業の高度化に資する TA とし て学生を育成し活用するため、新 TA 制度の検討を進め、2017 年 4 月からの全学一斉施行を目 指して制度や業務フローの策定を進めた。同時に、待ち受け型の学修支援体制充実に資する人 材として、新たにラーニングアシスタント制度も導入する。学生の自学自修環境充実のための ラーニングコモンズ施設拡充のためのコンセプト検討に着手し、新記念会堂等に設置予定の新 たなコモンズ等に適用していく計画である。 ・教育支援システムの構築に関しては、MyWaseda の公開によって新たな教育支援システムが稼 働し、特に「対話型、問題発見・解決型教育」を推進するための機能として、ピアレビュー、 ルーブリック等の新機能を実装した。 CTLT Classroom のより効果的な活用を検討するために、 CTLT-C で実施されている複数の授業の見学や教員へのヒアリングを実施した。それらの結 13 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 果を踏まえ、ICT の活用提案を進めていく。また教員コミュニティ「Facalty Café」にて、次 期アクティブラーニング教室についての検討(意見集約)を実施した。授業の自動収録システ ムについては、春学期のトライアルによって課題を整理し、システムを改善した上で、秋学期 より本格稼働しており、2015 年度実績として 420 件の利用があった。これらの動画は Course N@vi 等で配信することによるモバイル学修環境の充実や、反転授業等に活用されている。 ・科目削減プロジェクトでは、GEC に教育プログラム検討委員会を設置し、GEC の科目群の在 り方を検討、副専攻制度の再編成に着手したほか、全学基盤教育としての英語プログラムの見 直しにも着手しており、これは学部の英語教育、第二外国語教育との連携も視野に入れ、教員 の負担低減とともに科目削減を推進していく。 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1)科目数削減、密度の高い教育の推進 PJ(***,教務課) ○ 核心戦略⑩でも検討しているプロジェクト 2)授業における TA 制度の活用・授業形式見直し PJ(**, 核心戦略③⑤⑩でも検討しているプロジ ○ 教務課) ェクト 3)「Good Practice」の整理および普及・展開 PJ(***, ○ 核心戦略③でも検討しているプロジェクト 大学総合研究センター) 核心戦略②③⑤でも検討しているプロジ 4)教育支援システムの構築 PJ(***,情報企画課) △ ェクト 5)基盤・専門・教養教育の充実と連携 PJ(***,教育シ 核心戦略②⑤でも検討しているプロジェ ○ ステム課) クト 14 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略5 大学の教育・研究への積極的な学生参画の推進 ■ <目的・目標> 学生は単に教育を享受する存在ではなく、教職員とともに大学の主人公であると位置づける。学生の 参画により教育・研究を豊かに展開するとともに、それらの活動を通じて学生の声や提案を取り入れる仕 組みを構築する。 早稲田大学の特徴であるボランティアやサークル活動で学生が身に付けた知識や経験などを大学の 発展に活かすとともに、例えばTAやRAの役割を見直し、学生の志向、能力、専門性を活かした仕事を スチューデント・ジョブとして創出する。スチューデント・ジョブは、学内でできる就労体験としてキャリア教 育となるばかりでなく、地方出身学生や留学生の経済支援にも役立つはずである。 このような学生参画の中で、大学は次代を担う世代の潜在力と新鮮な発想を組み込んだ改革を進め ることができ、学生たちは大学という共同体における自らの存在意義を自覚し、卒業後に社会を支える一 員としてそれぞれの持ち場を担う準備を行うことができる。 年 間 報 告 目標① 推進本部評価/ △ 学生参画活動の創出 ・SJC および留学センターにて、2015 年 4 月より派遣スタッフの学生スタッフへの置き換え を、全学のモデルケースとして実施した。学生生活課にて SJC 学生スタッフとして 13 名、 留学センターにて 4 名の学生スタッフを雇用した。窓口対応、SNS 更新や翻訳作業に活躍し ており、学生参画運営委員会における企画案の作成および運営も行っている。勤務開始から 1 年が経つ段階で、経済産業省が打ち出している社会人基礎力の指標による自己分析と面談 を行い、面談結果をもとに、学生スタッフの活用を全学的に促すことを目的とした「2015 年度 SJC 学生スタッフ報告書」を作成した。 ・2015 年 4 月~2016 年 3 月における SJC のスチューデント・ジョブ掲載件数が 271 件とな り、昨年度の同時期と比較して 25%増加した。 (2014 年度の同時期は 216 件)TA 等の公募 情報の集約は拡大傾向にはあるが、一層に推進を課題とする。 ・TA の取り組みについては、GEC・大学総合研究センターが中心となり、重点的に予算措置 を講じ、教育の質向上を目指す TA 活用の取り組みについての実施報告書をもとに、実施事 例を紹介するなど、TA の普及を促した。 ・学外教育機関(個別指導の学習塾)と覚書・仕様書を締結し、2015 年 4 月より本学学生の 紹介を開始し、2016 年 3 月にかけて 110 名の紹介を行い、紹介学生に向けてアンケートを 実施した。 ・TA については 2017 年度より TA の新制度が施行されるため、具体的な活用方法の再検討を 進め、2016 年度も引き続き機能の改善による質の向上を図る。 ・TA・RA 以外のスチューデント・ジョブの質の確保と高度化に関しては、高度スチューデン ト・ジョブに該当する案件を試験的に 3 件、学部・大学院生に紹介した。 15 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ① 環境省実証研究事業における調査業務(小型電動バスによる実証および他の車種に展 開した際の普及予測の調査業務) ② 早稲田カード Student 加入率向上のための企画提案業務(調査企画の作成・実施、調査 結果の分析と企画立案、レポート作成) ③ 早稲田こどもフィールドサイエンス教室業務(幼稚園年長~小学生向け野外理科教室の 体験教室・説明会スタッフの業務) 高度スチューデント・ジョブの受け入れ機関等に追跡調査を行い、受入機関および参加学生 の双方から高い満足度を得たことを確認した。なお、早稲田大学アカデミックソリューショ ンにおいてもスチューデント・ジョブを推進しており、2015 年度は 282 名の本学学生が雇 用されている。 ・情報企画部・大学総合研究センターと連携し、スチューデント・ジョブおよび学生参画活動 の求人情報を、MyWaseda のお知らせ機能に集約する機能設定を行った。学生参画団体を管 理している箇所に向けて、MyWaseda への求人掲載方法についての第 1 回説明会を実施した。 これにより全ての学生は MyWaseda ログイン後「学生生活」のメニューをクリックすると 求人情報一覧が閲覧できる運びとなった。 ・学生参画運営委員(SJC 学生スタッフ・留学アドバイザー・ポータルオフィス・ICC 学生ス タッフ)と協力し、スチューデント・ジョブや奨学金を活用している「学生モデル」を現在 作成しており、2016 年 4 月までに Website に掲載予定。 目標② 情報発信の強化 ・2015 年 4 月に学内における学生参画活動に係る 10 団体のメンバーにより構成される「学生 参画運営委員会(SPEC) 」を組織した。2015 年度は、委員会を計 7 回開催し、 「学生参画 の あり方」、「イベント企画案」、「SJC 広報のための SNS の運用方法」の議論を行い、協議内 容をまとめた。 ・8 月 1 日・2 日に行われたオープンキャンパスでは、学生団体のリーダーが語り合う「WASE トーーク(パネルディスカッション)」を、また 2016 年 1 月には試験期間中のストレスを軽 減させるイベント「ストレスバスター」を実施し、それぞれ約 1,060 名、120 名の参加者数 を記録した。学内だけでなく対外的にも学生参画活動のアピールができ、学生の身近な声を 拾い上げニーズに答えるイベントを開催できた。 ・SJCWebsite に SNS(Facebook および Twitter)を作成し掲載した。学生参画運営委員会の 日常の活動を SNS の記事に掲載し、特に第 1 回学生参画運営委員会・オープンキャンパス 企画・ストレスバスター企画については大学の TOP ページにも記事を掲載し、学内・学外 にも情報発信を行った。 目標③ 学生参画ポートフォリオシステムの構築 ・情報企画部および大学総合研究センターと、学修ポートフォリオ開発における打ち合わせを実施 し、学生参画活動履歴の DB を MyWaseda と連結し、学修ポートフォリオのアクティビティシ ート(学生自身が学修成果を記録する機能)およびショーケース(企業の採用者が学生のポート 16 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- フォリオを参照できる機能)に反映する方針で進めることとなった。ボランティア、インター ンシップ等、学生の課外活動を所管する箇所(11 箇所)を対象にヒアリングを実施し、課外 活動のデータを管理する学生参画活動履歴の DB の設計が完了した。2016 年度中に成績等 の情報とともに課外活動への参画履歴の情報を MyWaseda 上で参照できる機能を開発する。 目標④ 学内の研修オンデマンドコンテンツの充実化 ・2016 年度より本格的に取り掛かる研修オンデマンドコンテンツの作成に向けて、GEC、大 学総合研究センター、研究推進部と、専門的なコンテンツと汎用的なコンテンツ作成に向け た担当箇所の打ち合わせを実施し、担当箇所と研修オンデマンドコンテンツ作成に向けた準 備を連携して進めている。 ・GEC、大学総合研究センターは TA の専門的な研修コンテンツについて、レファレンスサー ビス能力育成と既存のコンテンツの評価、TA 研修を実施している他大学の教員との意見交 換など、能力開発におけるコンテンツの選定を行った。 ・SJC は、汎用的な研修コンテンツ作成の準備として、学内における既存の研修コンテンツ(ポ ータルオフィス、WAS など)の情報収集を行った。 ・情報企画部・大学総合研究センターと連携し、利用者が MyWaseda の授業支援機能 (現 Course N@vi)を使用した研修コンテンツを閲覧する仕組みを確認した。研修オンデマンドコンテ ンツは、2016 年度中に全学的にリリースする。 関連するプロジェクト 推進本部評価 1)授業におけるTA制度の活用・授業形式見直し(***, 備考 核心戦略③④⑩でも検討しているプロジ ○ 教務課) ェクト 核心戦略②③④でも検討しているプロジ 2)教育支援システムの構築(**,遠隔教育センター) △ ェクト 3)学生参画の仕組み創設 (***,学生部) ○ 17 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略6 早稲田らしさと誇りの醸成をめざして—早稲田文化の推進 ■ <目的・目標> 早稲田文化を早稲田の内外、特に、外から見たとき、それは早稲田らしさと結びつく。早稲田らしさが 語られるとき、早稲田の関係者は、早稲田への帰属意識と誇りをあらためて感ずることになる。 本戦略の目的は、 1)早稲田文化とは何かをあらためて確認するとともに、その充実と展開のプロセスを明らかにすること 2)早稲田文化を早稲田らしさの評価につなげ、その評価を高めること 3)早稲田の誇りの一層の醸成 にある。 目的の実現を通して、新たな文化の創成への寄与をめざす。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 本核心戦略の目的である「早稲田文化の充実」 、 「早稲田文化を早稲田らしさの高評価につなげ る」、「早稲田の誇りの一層の醸成」に対して、「百五十年史編纂プロジェクト」の遂行に一部支 障を来たす面が生じたが、各プロジェクトは概ね当初の計画とおりに事業を遂行してきたことで、 目的実現に寄与するものであった。文化推進部を中心として大学の有する“文化的事業”を広報 室、学生部、校友課等の関連箇所と連携して学内外に広報発信することで、ステークホルダーへ の好感度アップと誇りの醸成に繋げることができた。また、 “どらま館”の開館に伴い、どらま 館を中心とした学生演劇や学外演劇団体の活動が始まり、あわせて、演劇博物館の諸活動が連動 して行われることで、大学周辺地域の活性化に繋がる展開を開始することができた。推進本部か ら指摘の課題については、今後も「早稲田らしさと誇りの探求プロジェクト」および「ワセダ演 劇の発信力強化プロジェクト」等に関連した諸会議において検討を進めていく。 18 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1)文化・芸術の推進とキャンパスからの文化発信 PJ ○ (***,文化推進部文化企画課) 2)地域との連携による文化発信と施設の有効活用 PJ ○ (***,文化推進部文化企画課) 3)バーチャルミュージアム-文化資源データベース公開 ○ の強化・拡充 PJ(***,文化推進部文化企画課) 4)早稲田大学百五十年史編纂 PJ(*,文化推進部文化企 △ 画課) 5)早稲田スポーツの新たな展開 PJ(***,競技スポーツ ○ センター) 6)早稲田らしさと誇りの探求 PJ(**,文化推進部文化企 ○ 画課) 7)ワセダ演劇の発信力強化 PJ(***,文化推進部文化企 画課) 19 ○ 核心戦略⑬でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略7 独創的研究の推進と国際発信力の強化 ■ <目的・目標> Waseda Next125 の下で行ってきた研究院、研究戦略センターなどの研究体制整備と研究活動へ の諸施策の効果を検証し、学内外連携や外部資金獲得のための新たな研究支援体制を構築する。 個々の教員の研究力を文理両面でのグローバルイノベーションに結びつける仕組みと環境の整備に取 り組む必要がある。さらに、学内リソースを活用して研究発信を行うとともに、国際的な情報発信力を強 化するための方策を検討し、「学問の活用」の国際化を推進する。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 受託共同研究件数は増加し、また、新たにイスラーム地域研究機構および演劇博物館では共同 利用・共同研究拠点機能強化事業に採択(予定)される等、Vision での取り組みの成果が着実に 出ている。他方、外部資金獲得額増に向けた研究体制として、2014 年度下期から 2015 年度上期 にかけて、新たに 4 機構(次世代自動車研究機構、次世代ロボット研究機構、ナノ・ライフ創新 研究機構、地域・地域間研究機構)が再編され、組織的・自立的に研究事業を推進する機能を整 備してきた。2016 年度は、既存の研究組織である附置研究所に対する評価制度を組み込み研究事 業活性化に資する活動を行っていきたい。 アウトリーチについては、担当の URA を中心に強みのある研究者や中核研究者を対象に Web ペ ージで特集記事を組んだり、研究紹介映像コンテンツの作成、Nature 誌など有力なメディアを通 じて、研究教育活動を発信してきた。また、2015 年度より研究者 DB の学外公開、研究者プロフ ァイリング(Pure)の学外公開箇所の拡充などに努めた。2016 年度は、費用体効果を見ながら各種 取り組みの拡充・精査を行い、本学のプレゼンス向上に繋がる活動を行っていきたい。 関連するプロジェクト 推進本部評価 1)研究支援体制・制度の点検・強化 PJ(***,研究企画 ○ 課、研究支援課) 2)若手研究者プロモーションの推進 PJ(***,研究企画 ○ 課、研究戦略センター) 3)研究組織・体制の整備 PJ(***,研究企画課、研究院) ○ 4)研究情報発信力の強化 PJ(***,研究企画課、産学官 ○ 20 備考 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 研究推進センター) 5)大学総合研究センター(仮称)設置の検討 PJ(*,研 究企画課、教務部教務課) 6)研究支援に係る財政基盤点検・強化 PJ(**,研究支援 ○ 課) 7)研究支援システムの構築 PJ(***,情報企画課) ○ 8)研究の国際発信支援制度の創設 PJ(***,国際課) ○ 9)国際共同研究推進 PJ(***,国際課) △ 21 核心戦略⑫でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略8 世界の WASEDA としての国際展開 ■ <目的・目標> 早稲田大学が教育・研究面で世界に貢献するにあたって、教員個人やそのグループ、そして各学部・ 研究科、本部の各部門のイニシャティブが重要であることは言うまでもない。しかし、世界貢献をより効果 的に行うためには、大学全体としての国際展開の戦略を策定することが不可欠である。その理由は、(1) 大学組織全体は、個々の教員・職員・組織に比べて、国際的な情報の取得に関して質・量ともに優位性 がある、(2)個々の教員・職員・組織の国際的な教育・研究活動のコーディネーションとシナジーが可能 になる、(3)世界の有力な教育・研究機関とのネットワークを構築できる、(4)早稲田大学の国際的なブ ランドの創出によって個々の教育・研究活動にプラスの効果が望める、からである。 そして、いったん国際展開戦略を策定したなら、その戦略を遂行し目標を現実化するための学内の組 織の改編と新たな仕組みの構築が必要となる。その際、個々の教員・職員・組織に国際展開戦略をどの ように浸透するか、国際展開戦略に基づいた具体的な施策をいかに実施するか、そしてそれらの責任を 誰が負うのか、等を考慮したうえで、新しい組織の設置や既存の制度の改革を行われなければならない。 なお、海外拠点に関しても、国際展開戦略との関係でその役割を明確化し、拠点の地理的配置や適切 な人員構成・組織形態・運営体制を検討する。 年 間 報 告 目標① 推進本部評価/ ○ 「スーパーグローバル大学等事業」推進にかかる国際展開戦略の再検討 ・SGU 数値目標である学生全員派遣および受入留学生 10000 人を国・地域、プログラムごと にブレイクダウンしたうえで、諸施策と課題を明確にした戦略を立案し、理事会集中討議 (2015 年 12 月および 2016 年 3 月)で提議した。 ・百賢奨学金プログラム(ダブルディグリープログラム)として、2015 年度は合計 16 名を受 け入れた。 ・協定校海外派遣型 FD プログラムとして、GLCA/ACM に 1 名、ワシントン大学に 15 名、 計 16 名を派遣した。 目標② 海外拠点の役割の検討と再編 ・SF オフィスの体制強化のため、現地社員 1 名の採用を計画し、そのための調査・検討を行 った。 ・パリオフィスを閉鎖(2015 年 11 月末) 、ボンオフィスを閉鎖(2016 年 3 月末)し、ブリュ ッセルオフィスの開設準備を進めた(2016 年 4 月 25 日開所) 。 ・バンコクオフィスにおいて、IAO と連携した学生リクルート活動を進めた。 目標③ 研究力強化の国際展開戦略の検討 ・セミナーを研究者層および内容のカテゴリー分類に基づくマトリクス表を作成し体系化し、 計 10 回開催した。 ・学術論文掲載料補助と英語論文投稿支援サービス利用は 363 件となった。英語論文投稿助成 22 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 対象業者の拡大による使い勝手の向上により、大幅増加となった。 ・人文社会科学分野では、論文よりも学術図書出版が研究成果発信に適当であるとのニーズを 踏まえ、人文社会科学系英文学術書出版助成制度を 2016 年度から本格実施する。 ・国際共同研究推進のための研究者渡航費を助成する制度について、2016 年度より海外から の研究者招聘費についても助成可とすることでより多くの学術分野の共同研究に対応する 制度とした。 目標④ 国際化のためのガバナンス・財政 ・頂新集団との交渉が成立し、新たな外部資金による国際教育プログラム(康師傳―夢プラン 奨学金プログラム)を 2016 年度より開始する。 ・新たな海外外部資金獲得に向けて、海外諸機関へ提案・交渉中である。 目標⑤ 国際発信機能の強化 ・大学の魅力を 13 か国語で発信するウェブサイト「WHY WASEDA?」を開設し、早稲田大学 の魅力を伝えるとともに「東京」という世界有数の都市で生活して学ぶ意義も海外発信して いる。 ・海外大学に留学している本学学生に対し、留学先の風景や生活の動画撮影を依頼し、多様な 留学先を紹介する試みを行っている。 ・インドネシアをターゲット国として、Facebook ページを作成し、インドネシアからの留学 生による情報発信を検討している。 ・QS サイトにおけるバナー広告、Science 誌への SGU 広告掲載、Nature 誌への取材記事広 告出稿、Newsweek 誌への鎌田総長取材記事掲載、TOEIC Why English matters 動画収録 等、NHK WORLD「TOKYO EYE2020」収録等、海外発信を進めた。 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1)国際展開戦略策定(***,国際課) ○ 2)海外協定校の見直し(***,国際教育企画課) ― ― 3)戦略的広報の推進(***,広報課、国際課) ○ 核心戦略⑫でも検討しているプロジェクト 4)海外拠点の役割の明確化と、その活用(***,国際課) ○ 5)外国人研究者受入制度の再構築(***,国際課) ― ― 6)教員派遣制度の見直し(***,国際課) ― ― 23 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略9 新たな教育・研究分野への挑戦 ■ <目的・目標> これまで、医学と理工学・生命科学の融合分野である健康・医療技術等の先進的分野、環境問題等 文理融合型の横断的分野の教育・研究を展開してきたが、これらをさらに拡充・推進し、人文・社会・自 然科学を横断する新たな学問領域の創出に挑戦する。また、これを推進するために若手研究者の養成 と対外連携強化の仕組み作りに取り組む。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 健康・医療分野検討 PJ については「健康・医療」副専攻の修了者を輩出するに至り、今後も 増加が見込める。また、健康医療に関する連携についての懇談を医学部、病院、研究所等の医療 機関関係者、自治体関係者と行ったが具体的にパートナーを絞り込むまでに至っていない。 分野連携 PJ においては「農学」についての更なる研究連携を進め、新たに「安全・安心」に 関する重点課題を 2 件採択、研究連携を開始できた。また「環境・エネルギー」についても重点 課題公募を開始、審査段階まで進んでいる。 関連するプロジェクト 推進本部評価 1)健康・医療分野検討 PJ(***,教育システム課、経営 △ 企画課) 2)分野連携検討 PJ(***,研究企画課、研究戦略センタ ○ ー、教務課) 3)芸術分野検討 PJ(**,文化企画課) - 24 備考 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略10 教職員の役割と評価の明確化 ■ <目的・目標> 大学の教育・研究が革新的な高度化と地球規模での国際化の潮流を受け、大学の取り組みに対 する知識基盤社会からの期待がさらに高まり、大学教職員の役割、 資質と能力への要請は大き く変化している。そこでまず、高度な専門性を要する教育・研究、高度化・複雑化する大学行政 に対応する教職員のバックグラウンド の変化を踏まえ、その役割を整理し、可視化する。その 上で、教育・研究・大学運営・社会貢献活動など、教職員が担う様々な責務に対して、公平・公 正な基準 に基づいた客観的評価を行い、これを社会へ公表することで説明責任を果たす。 国際化の中で人材の流動化は避けられない。有能な教職員の獲得または流出防止のために、ま た限りある資源を有効に配分するためにも、現行ルールに囚われない教職員数の適正化および職 務内容とその貢献度に即した給与体系の多様化をも視野に入れて検討する。 これらの取り組みは、早稲田大学のみに留まらず、大学が担うべき新たな責務をフォーマット する試みとして、日本の高等教育の発展に大きく寄与するものである。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 教員増を伴う学術院支援策は、第一期の採択結果で保留となった箇所執行部ともその後濃密な 対話をつづけ、追加採択となった。この過程にて本部と学術院間が共同で改革していく関係がで きつつあり、早稲田大学の教育と教員配置の在り方について取り組みが進むと思われる。また教 員組合との勉強会を継続的に実施し、大学教員の役割についての考え方が固まりつつある。今後 規程化をおこなって、大学教員の人事制度の基盤整備に寄与したい。 職員に関しては、業務構造改革、多様な職員採用、人材育成(新たな SD プログラムの開発、 国際化推進体制の整備)を進めた。数値目標は概ね順調に達成されつつあるが、「外国人職員等 の人数」は、前年度比では増加しているものの、目標の達成に向けて更なる取組が必要である。 職員人事諸制度改革の実施については、職員組合と数度の懇談を重ねたが、実質的な団体交渉へ と進展できなかった。2016 年度は、春闘とは別課題とし、次世代の職員を見据えた人事諸制度 改革として、職員組合に働きかけ、実施できる改革については順次実施していく。 25 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1)本学における教員と職員の役割の明確化と教員の評価 △ 基準の明確化、諸制度改革PJ(**,教務課) 2)科目数削減、密度の高い教育の推進PJ(***,教務課) ○ 3)授業におけるTA制度の活用・授業形式見直しPJ(**, 核心戦略④でも検討しているプロジェクト 核心戦略③④⑤でも検討しているプロジ ○ 教務課) ェクト 4)学部・研究科におけるクォーター制の促進PJ(***, ○ 核心戦略②でも検討しているプロジェクト ◎ 核心戦略②でも検討しているプロジェクト 教育システム課) 5)社会人教育プログラムの拡充PJ(***,教務課) 6)職員人事諸制度の改革(人事制度、管理職制度改革) △ PJ(***,人事課) 7)多様な職員採用、人材育成(新たなSDプログラムの開 ○ 発、国際化推進体制の整備)PJ(***,人事課) 8)業務構造改革PJ(***,人事課) ○ 9)大学運営支援システムの構築PJ(***,情報企画課) ○ 26 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略11 財務体質の強化 ■ <目的・目標> 本学の収支構造は、収入にあっては学費等、手数料(入学検定料等)、公的補助金、寄付金、受 託事業が主なものであり、支出の主なものは、人件費、教育研究事業のための教育研究経費、法 人事業のための管理経費である。これら収支構造および収支構成比をどのようにしていくかとい うことが、本学の将来の財政政策そのものとなる。したがって、財務体質の強化のためには、こ れら諸事業の計画・実行・評価・改善(PDCA)サイクルを確立し、これを財政政策とその遂行に 反映させていく必要がある。このことにより、各事業における「選択と集中」を図り、実施事業 の優先順位の明確化と規律ある財政運営が行なわれ、本学の財務体質の強化が図られていくもの と考える。 そこで、 「聖域なき収支構造の見直し」に取り組むと同時に、 「事業別予算制度」を構築し各事 業ごとの収支を把握し、これを事業評価制度に連携させ PDCA サイクルを確立する。これらの実 現を通じて毎年度帰属収支差額が50億円超を確保できる安定的な財政基盤の確立を目指す。ま た、財政規律保持のための財務指標を設定することも有用な手段として考える。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 常任理事メンバーと主要予算主管箇所とで戦略的対話を実施し、予算統制上の課題を共有した。 その上で、達成できた点・継続課題になった点を理事会に報告した。特に課題となっていた事業 計画と予算のリンクについては、2017 年度に向けて方向性を確認するなど、具体的な対応に着 手した。また予算編成の前提となる新法人システムの構築についても、課題はあるものの、想定 通りの進捗となっている。 数値目標については、募金額・校友会費納入者数(率)とも一定の成果を上げたが、校友会と の推進体制を強化するために、校友会費納入に関する数値目標を見直すことを検討している。 事業別予算制度の構築 PJ、 財政規律指標の確立とその遵守 PJ は予算編成の在り方 PJ に統合し、 収益拡大支援 PJ を新たに設置した。プロジェクトの進捗を確認しながら、効率的に進めていく ため、今後も統合・新設等柔軟にプロジェクト運営を行っていく予定である。 27 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 1)予算編成の在り方PJ(***,財務課) ○ 2)事業別予算制度の構築PJ(***,財務課) △ 3)財政規律指標の確立とその遵守PJ(***,財務課) ○ 4)あるべき学費体系の検討PJ(***,教務課) ○ 5)賃金構造の改革PJ(***,給与厚生課) △ 6)常時資金獲得体制の構築PJ(***,渉外局・募金課) ◎ 7)校友会費の恒常的確保 PJ(**,校友課) △ 8)収益拡大支援 PJ(**,財務課) ○ 28 備考 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略12 進化する大学の仕組みの構築 ■ <目的・目標> 社会の要請に応えるばかりではなく、時代を先取りし行くべき方向へ先導することも大学の重 要な使命である。また、内部評価のみならず、外部評価制度も取り 入れ、教育・研究・社会貢 献および管理・経営など大学事業と大学の向かう方向を世の中に明らかにすることも重要である。 地球と人類の未来を見つめ、社会と の関係を常に意識し、多様な知を組織する必要がある。そ のためには、教育・研究・大学運営への女性教職員や外国人教職員の参画を推進し、新たな視点 と思考 の導入も不可欠である。これらを通じて、時代を先導し続ける高等教育機関としてのダ イナミズムを保障するガバナンスとコンプライアンスの仕組みを構築する。 また、東日本大震災のような日本全体の危機となる震災や自然災害等に対して、大学として貢 献できる仕組みを確立する。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 【学術院体制検討 PJ】 「Waseda Vision 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来計画の支援策」に対する申請の あった箇所に対して、教務部と複数回に亘る懇談を行い、他の学術院等箇所との連携を含めた改 革を確認し、更に密な懇談を通して実施に向けた検討を深めている。 【東日本大震災復興支援室 PJ】 東日本大震災のような巨大災害が発生した際の大学の支援体制を整えることができた。サポー ターズ倶楽部・義援金・募金を中心とした支援資金の確保を行い、被災学生支援、被災地支援、 研究を通じた復興支援の三本柱体制による支援活動の実施。年度ごとに目標を定めて支援活動を 重ねて、実績を残すことができた。特にボランティアセンターが担った被災地支援では早稲田型 ボランティアの確立、つまり被災地校友・学生・教職員の三位一体の活動で被災地支援活動の体 制を確立することができた。プロジェクトはいったん区切りをつけるが、被災地での支援はまだ まだ継続が必要なので東日本大震災復興支援室は継続し、被災地支援を中心に活動を行う。 【事業評価制度・新規事業立案の構築 PJ】 (1)大学運営事業 部長会で意見交換を行った。また、実行力をもった仕組みとするためには、次期法人システ ムに反映させることが必須であるため、情報企画部、財務部との検討を重ね、3 月の理事会集 中討議においてシステムの方向性・考え方を確認した。具体的な事業の切り方については、さ らなる検討が必要と思われる。 29 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (2)教育研究事業 第 1 回教育に関する懇談会には点検評価委員会委員に出席いただき、その議論を踏まえて認 証評価結果に対する本学コメントを確認していただいた。2/26 には「公益財団法人大学基準協 会による認証評価結果に対する本学のコメント」を HP 上で更新した。3/22 には「本学の教育 に関する現状と課題について」と題して第 2 回教育に関する懇談会を実施し、データに基づく 教学 IR に係る課題を共有する。 (3) Waseda Vision 150 翌年度実行計画の推進本部確認段階において、重点施策・重点 PJ を設定したことで、 Vision150 の中でも特に推進すべき施策を明確にした。 (4) 新規事業立案 これまで適用した 8 件の事業について制度の運用・検証を行った。その結果、適用条件のう ち金額については 1 億円以下でも対象とすることとした。 【戦略的広報の推進 PJ】 10 月以降リニューアルに取り組んだサイトは 37 サイトで、そのうち 25 サイトのリニューア ルを完了した。リニューアル箇所の増加に伴い、箇所 web からのニュース発信も活性化してきて おり、 ウィークリーや学術院事務所からのニュースビュー数が総計で 5,000 を超えることもある。 グッドデザイン賞受賞の理由に挙げられた全学的広報体制を可能にしたプラットフォームや恒 常的にニュースを発信する体制づくりといったことが着実に根付いてきている。 研究推進部、研究戦略センターと連携し、教員や箇所からの発信を促進するよう取り組んでい る。特にアウトリーチ担当の URA との連携を密にし、研究成果のプレスリリースのブラッシュ アップや若手、中堅教員の発掘、紹介に努めている。 UI システムに関する運用の徹底をめざし、学術院等各箇所から寄せられた意見を踏まえなが ら、理事会においてデザインガイドラインの改訂と運用方針を決定し、箇所ごとのデータやテン プレート、使用マニュアルを整備した。 大学のブランディング戦略について、株式会社電通の若手校友らと新しい大学のイメージづく りやブランディング戦略について協議を重ね、中長期の広報戦略プランを策定した。今年度は著 名校友の協力を得て受験生への激励と歓迎のメッセージパネル、ポスターを作成し、入試と入学 式の期間にキャンパス構内外と地下鉄早稲田駅に掲出した。 リニューアルした箇所サイトについて順次英訳を進めており、箇所が作成、発信したニュース についても順次英訳のうえ発信している。中でも SGU 各拠点が発信するニュースの英訳や主催 するイベント取材等を精力的に行い、各拠点、事務局と連携して SGU の取組みを広く内外に発 信している。 海外広報の一層の推進をめざし、Newsweek への鎌田総長取材記事掲載、メールマガジン Waseda Digest の発行、TOEIC Why English matters 動画収録、QS サイト本学ページのアッ プグレード、Science 誌への SGU 広告掲載、Nature 誌への取材記事広告出稿、NHK WORLD 「TOKYO EYE2020」収録といった施策を実施し、本学の魅力を広く海外に発信した。 30 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 【サイバーセキュアキャンパスの整備 PJ】 セキュリティ対策について、期初に想定していなかった標的型攻撃(マルウェア)に対する緊 急対応に、注力したこともあり、認証強化など計画どおり進まなかった部分があった。一方、組 織としての情報セキュリティ・リスク対策の面では、マルウェア対策ソリューションの導入 (2016.01)、職員向け情報資産管理要綱の策定(2016.03 本格実施)、全職員を対象とした標的型攻 撃メール対策研修(2015.12~2016.01)、Box 研修(2016.03)といった各種研修実施等、事務系シス テムを中心に強化することができた。 事業継続性確保による事業リスク軽減では、本学情報システムの機能、保有データを、重要度 別に復旧期間を定義し、重要なシステム群については短期間で復旧可能な環境を構築可能とする ため、次期共通 IT 基盤の整備方針を策定した。2016 年度中の部分的な運用開始に向けた見通し が立った。 また、無線 LAN アクセスポイントの拡充と高速化では、年末年始、年度末に老朽化機器の入れ 替えに加え、利用者ニーズを踏まえたエリア拡大、通信の高速化の整備を進めた。教室への導入 率は、早稲田キャンパス 59.8%、戸山キャンパス 80%、所沢キャンパス 91.5%となっている。西早 稲田キャンパスは 2016 年度に 100%になる。 【大学ガバナンス検討 PJ】 (1) 商議員選出区分の配分を変更することを 7 月評議員会において決定した。評議員会推薦商議 員 129 名を 2016 年 1 月の評議員会において選出した。 (2) ガバナンス諮問委員会答申書を 7 月評議員会において提出した。 (3) 第二次ガバナンス検討委員会における各種検討の結果、主に以下のことを実現した。 ・総長補佐制度および Future Strategy Project の新設による総長の補佐機能の強化 ・総長選挙制度の抜本的な改革へ向け、理事会から評議員会への諮問等 ・教員の表彰および懲戒に関する規程改正のための委員会設置 ・役員等の報酬に関する検討委員会設置へ向けたWGにおける検討を開始 ・事業計画・予算策定方法を見直し、2016 年度から段階的に事業計画と予算編成を連動させ ることとなった。 【男女共同参画・ダイバーシティの推進 PJ】 女性活躍推進法への対応として、任期の定めのない教員の女性採用比率の 2020 年度までの 5 年間平均を 20%以上とすること、および職員の女性管理職比率を 2020 年度までに 15%とする ことを理事会で決定し、教員については各学術院・附属校に対して実現に向けた数値目標設定 の依頼を行ったことは、Vision150 数値目標を大きく推進する効果的な取り組みとなった。 また、男女共同参画・ダイバーシティ推進の全学的な意識向上に向け、Vision150 の数値目 標を強く印象づけるリーフレットを制作した。学内での浸透度を図るため、教職員向け研修・ 意見交換会等の開催時に、本学の取り組みについてアンケートを実施し、「男女共同参画とそ の意味」を理解しているとした人数は、回答者数 417 名中 361 名だった。(86.5%) 31 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 - - 1)大学総合研究センター(仮称)設置の検討PJ(*,研究 企画課、教務課) 2)学術院体制検討PJ(**,教務部) △ 3)東日本大震災復興支援室PJ(**,総務部) ○ 4)事業評価制度・新規事業立案の構築PJ(***,法人課、 ○ 経営企画課) 5)戦略的広報の推進PJ(***,広報課、国際課) ○ 核心戦略⑧でも検討しているプロジェクト 6)サイバーセキュアキャンパスの整備PJ(***,情報企画 ○ 課) 7)大学ガバナンス検討PJ(***,法人課) ○ 8)男女共同参画・ダイバーシティの推進 PJ(**,男女共 ○ 同参画推進室) 32 核心戦略⑬でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ■■■ ■■ 核心戦略13 早稲田を核とする新たなコミュニティの形成 ■ <目的・目標> 学部・学科、大学院・専攻、クラス、ゼミ、サークルなど、また、学会、専門分野、言語、地 域、校友会など既存のコミュニティをさらに大きく発展させるとともに、従来のコミュニティに 加えて、これまでの結集軸とは異なる新機軸のコミュニティの形成を支援することにより、大学 のステークホルダーの有する多様なエネルギーを結集し、新たな早稲田ファミリーの形成を図る。 大学の枠を超え、地域の活性化の中心となって、近隣地域住民や全国校友の既存のコミュニテ ィの活性化を進めながら、新たなコミュニティ形成の起爆剤となるプログラム作り、組織の強化、 プロジェクト実現のための財源獲得策等を講じて、それらのコミュニティの活動の基盤となる施 設を整備して、早稲田大学が常に広い層から支えられる存在となることを目指す。 年 間 報 告 推進本部評価/ ○ 早稲田キャンパス 7 号館 1 階に約 970 ㎡のラーニングコモンズ( 「W-space」 )を整備すること により、学生の主体的な学びを支える学習環境のさらなる整備、充実を図った。また、各キャン パスのコミュニケーション型学習空間を充実させるため、戸山キャンパスでは新記念会堂(仮称) 内に、所沢キャンパスでは 100 号館 4 階の図書館スペース内にラーニングコモンズを整備する計 画を策定した。 ラーニングコモンズを整備した 7 号館 1 階に、周辺商店街が運営する売店(「マチェリア (MachiArea) 」を誘致するなど、大学と周辺商店街、周辺地域との繋がりをより強める取組みを 行った。 中野国際コミュニティプラザは、2014 年度から教育機能を併せ持つ国際学生寮(WISH)と幅 広く生涯学習を提供するエクステンションセンター中野校として運用を開始したが、2015 年 9 月 には WISH が完成年度を迎え、SI プログラムも安定的に運用され、地域コミュニティとの関係構 築も進んでいる状況である。またエクステンション事業も好調な実績を上げていることから、 「中 野国際コミュニティプラザ推進 PJ」は本年度をもって廃止することとした。 地域と大学が共存・連携した持続可能なまちづくりに関する具体的な方策について、その実現 可能性を検証した。 33 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 関連するプロジェクト 推進本部評価 備考 1)新たなコミュニティ形成のための基盤施設整備PJ ○ (***,企画・建設課) 2)課外活動等の場の充実PJ(**,学生生活課) ○ 3)中野国際コミュニティプラザ推進PJ(***,企画・建設 ◎ 課) 4)地域との連携による文化発信と施設の有効活用PJ ○ 核心戦略⑥でも検討しているプロジェクト ○ 核心戦略⑪でも検討しているプロジェクト (***,文化企画課) 5)校友を核とする新たな早稲田ファンの獲得PJ(**,校 友課) 6)学生・校友支援システムの構築PJ(***,情報企画課) ○ 7)男女共同参画・ダイバーシティの推進PJ(**,男女共 ○ 同参画推進室) 8)多様なコミュニティの創出 PJ(**,経営企画課) ○ 34 核心戦略⑫でも検討しているプロジェクト Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 4.数値目標 1)学生数 2012 実績 ①学部 ※通学(通信 除く) 43,974人 ②大学院 ※修士、博士 後期、専門職 9,357人 合 計 ③社会人教育 ※ビジネス講 2013 実績 2014 実績 2015 実績 /目標 2016 目標 42,939人 42,601人 40,651 人 35,000人 *2014/11/1 42,979 / 41,671 人 40,000人 *2013/11/1 8,514 / 9,401 人 9,521人 9,761人 15,000人 51,493 人 42,205 / 39,000 人 50,172 人 40,500 人 49,761人 50,000人 50,000人 50,000人 時点 53,331人 34,944人 時点 9,261人 9,072人 *2013/11/1 *2014/11/1 時点 時点 52,190人 51,673人 31,771人 40,620人 *2014/4/2時 *2015/3/5時 点 点 座(WBA・ WBS)、日本語 講座、エクステン ション等 2017 目標 2032 目標 ①・教育の質向上のために、20年後までには標準年限を超えて在籍する学生を含めて35,000名にする。 ②・社会情勢の変化に対応できる高度人材を供給するために社会人学生も含めて修士・博士課程の学生を増加させる。 ・専門職大学院、リーディング大学院も含めて高度職業人養成を積極的に推進する。 ③・社会人教育プログラムの拡充と多様性をはかり、教育上の社会貢献を行う。 ・受講生数は延人数とする。 2)教員数(学部・大学院) 2012 実績 ①常勤教員 1,679人 2013 実績 1,680人 *2013/4/1 時点 ②常勤教員と 学生比率 (常勤教員 数:学生数) 1:32 1:32 2014 実績 2015 実績 /目標 2016 目標 1,691人 1,709 / 1,691人 1:30 / 1:31 *2014/4/1時 点 1:31 35 2017 目標 2032 目標 1,695人 1,700人 2,000人 1:30 1:30 1:25 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ①②・授業の質向上のために、全体の科目数を削減し、一つの授業に注入する教員のエネルギーを高める。 ・常勤教員は、常勤教員および常勤研究員を対象とする。ただし、助手、研究助手を除く。 3)国際化 2012 実績 ①外国人学 生(留学生) ②海外派遣 留学生 ③外国人教 員 4,362人 2,541人 147人 2013 実績 2014 実績 2015 実績 /目標 2016 目標 2017 目標 5,084 / 5,950 人 3,034 / 3,600 人 146 / 166 人 6,500人 7,000人 10,000人 (20%) 4,300人 5,000人 全学生 173人 180人 400人 (20%) 4,697人 4,985人 *2013/11/1 *2014/11/1 時点 時点 3,134人 3,262人 *2014/3/31 *2015/4/1時 時点 点 145人 144人 *2013/4/1時 *2014/4/1時 点 点 2032 目標 ①・高等教育・研究に関する国際的環境の変化に対応すべく、20年後には外国人学生を全学生の20%とする。 ②・卒業までにすべての日本人学生が外国へ留学等をする。 ・海外派遣留学生数は短・中・長期留学プログラムの他、海外で何らかの学習機会を経験する人数とする。 ③・外国人教員は、常勤教員および常勤研究員を対象とし、20年後には外国人教員を20%とする。 4)女性人数(学部・大学院) 2012 2013 実績 実績 ①女子学生 18,800人 (学部・大学 (35%) 院) 2014 実績 2015 実績 / 目標 18,353人 (35%) 18,409人 (36%) *2013/11/1 *2014/11/1時 時点 点 18,377 (36%) / 19,196 2016 目標 2017 目標 2032 目標 19,548 19,900 25,000人 人 人 /50,000人 (39%) (40%) (50%) 600人(30%) (38%) 人 ②女性教員 226人 246人 258人 260(15%) 285人 300人 *2013/4/1時 (15%) / (17%) (18%) 点 *2014/4/1時点 36% 37% 258(16%) 人 ③女性職員 /職員 32%(344 人/1,073人) 35%(382 人/1,102人) *2014/3/31 時点 34%(375人 /1,103人) *2015/3/31時 36.8% / 35% 点 ①②③・20 年後までの希望値を、女子学生 50%、女性教員 30%、女性職員 50%とする。 ・教員数は常勤教員および常勤研究員の人数、職員は専任職員と常勤嘱託の人数とする。 36 50% Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 5) 教育方法等 (*は2011年度) 2012 実績 ①授業の公 2013 実績 2014 実績 2015 実績 /目標 2016 目標 2017 目標 2032 目標 *0.3% 1.7% 15.4% 18/50% 75% 100% 100% 開率(一部公 開を含む) ②授 20 学部*43% 学部45% 学部44% 学部 学部 学部 学部50% 業規 名 大学院 大学院 大学院 48/44% 45% 46% 大学院80% 模 以 *84% 84% 86% 大学院 大学院 大学院 (注1) 下 86/83% 83% 83% 21- 学部*38% 学部35% 学部36% 学部 学部 学部 学部35% 50 大学院 大学院 大学院 33/38% 38% 37% 大学院15% 名 *14% 14% 12% 大学院 大学院 大学院 12/14% 14% 14% 51 学部*19% 学部20% 学部20% 学部 学部 学部 学部15% 名 大学院 大学院2% 大学院2% 19/18% 17% 17% 大学院5% 以 *2% 大学院 大学院 大学院 2/3% 3% 3% 83/90% 95% 100% 100% 学部 学部 学部 学部75% 30/34% 37% 40% 大学院80% 大学院 大学院 大学院 53/58% 59% 60% 上 ③LMS利用 *61% 87% 87% 授業比率 ④対話型、問 学部29% 題発見・解決 大学院55% 型の授業比 学部30% 学部30% 大学院 大学院 55% 54% 率 ⑤外国語によ る授業の割 学部6% 学部8% 学部9% 学部 学部 学部 学部50% 大学院9% 大学院 大学院8% 9/15% 17% 20% 大学院50% 大学院 大学院 大学院 8/20% 25% 30% 合゙ 10% ①・2012,2013 年度欄は、Open Course Ware(OCW)、iTunesU で公開している科目数より算出した。 ・2032 年度欄は、参観可能な公開授業の他、収録された授業(スタジオ収録、教室収録、プレゼンテーションスラ イド・音声同期収録)や、授業で提示された教材・配付資料・試験問題など授業内容が分かるものを学内外へ公開 する目標値とした。 ②・すでに少人数クラスによる教育が主体となっているが、密度の高い教育について一層の充実をはかる。 ・人数の多い講義科目でも、TA によるグループ学習やオンデマンドコンテンツを活用することにより、対話型、 問題発見・解決型授業と同様の効果が得られる。 (注1)・算出方法の見直しにより、過年度実績を一部補正 ③・2012,2013 年度欄は CourseN@vi を利用した科目数より算出。 ・CourseN@vi は早稲田大学が独自に開発した LMS(学習管理システム:Learning Management System)で、主な機能としては、授業内での情報共有を促進する「お知らせ」「資料掲載」や、課題の提示・受付け・ フィー ドバックを可能とする「レポート」「小テスト」、教員・履修者間のコミュニケーションを活性化する「BBS」「レビューシート」などが あげられる。また学生自身が PC やモバイル端末から出席を登録することができる出席登録機能や、成績管理、類似度判定 機能などを提供することにより授業運営にも役立っている。 37 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ④・2012年度欄は演習、実験、実習科目の比率。 ・対話型、問題発見・解決型の授業には多様な形態があるが、ここでは学生が能動的に授業に参加し、ディスカッ ションやグループワークなどを活用しながら理解を深める授業を想定して 2032 年度の目標値とした。 ⑤・英語および英語以外の外国語での授業の割合。本学グローバル人材育成推進事業構想調書の 2016 年度目標は 10% を超えることとしている。 6)科目コマ数 *算出基準の見直しにより「科目クラス」から「科目コマ数」に変更 2012 実績 2013 実績 2014 実績 ①学部 20,258 20,408 20,238 ②大学院 12,472 12,087 11,816 (科目クラス数) 2012年度 実績 ①学部 17,779 ②大学院 7,707 2013年度 実績 17,618 7,799 2015 実績 /目標 19,347 / 18,243 10,863 / 12,299 2017年度 目標 17,000 7,500 2016 目標 2017 目標 2032 目標 17,624 17,219 15,194 12,218 12,137 9,354 2032年度 目標 13,300 5,800 ①②・密度の高い教育を実現するため、授業科目の再編・統廃合および外部教育資源の活用をはかり、設置科目総数 を削減する。 7)研究費 ①受入研究 2012 実績 2013 実績 96億円 103億円 2014 実績 2015 実績 /目標 2016 目標 108.9億円 108.1 118億円 2017 目標 122億円 2032 目標 200億円 /113億円 費 ①・外部研究資金で、研究事業を自立的に推進する体制を作るために、20 年後までに収入の約 20%を達成することを 目標とする。 8)寄付金 2012 実績 ①寄付金 32億円 2013 実績 43億円 2014 実績 2015 実績 /目標 36億円 42 /33億円 2016 目標 37億円 2017 目標 45億円 ※上方修 正 ①・20 年後までに収入の約 10%を達成することを目標とする。 38 2032 目標 100億円 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 9)校友会費納入者率 *算出基準の見直しにより「校友(会費納入者)」から「校友課費納入者率」に変更 2012 2013 2014 2015 2016 2017 実績 実績 実績 実績 目標 目標 /目標 ①校友会費 納入者率 (校友数) 30.4% 32.3% 33.6% (約58万人) (約58.7万 (約59.4万 人) 人) 35.0% 35.9% 36.8% 50.0% (60.3万人) (約61万人) (約62万人) (約70万人) / 35.0% (約60万人) ①・校友との連携を強化するとともに校友会費納入者を増加させる。 ・校友会費納入者率は住所判明者の納入率とする。 39 2032 目標 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 5.Waseda Vision 150 Newsletter 「Waseda Vision 150」に関する各種情報を「Waseda Vision 150 Newsletter」として発信し、ビジョ ンの実現に向けた理事会の考え方、各種取り組みなどを学内・学外にお伝えしています。 発行年月日 第 43 号 2015/04/07 テーマ 「社会連携教育“IPPO(一歩)”プログラム 2」 tsunagaru(繋がる)~「ちょっと、外に出てみる」~ 第 44 号 2015/04/09 「早稲田アスリートプログラム(WAP)ボランティア地域貢献 プログラム『希望の車いす』に参加しました」 第 45 号 2015/04/13 早稲田の地に小劇場再び-「早稲田小劇場どらま館」が開館! 第 46 号 2015/04/20 『みらい設計ガイドブック 2015』を発行 -学内に広がる多様な「成長の場所」を紹介 第 47 号 2015/05/15 「早稲田アスリートプログラム(WAP)ボランティア地域貢献 プログラム『視覚障がいのある方のための伴走活動』に参加しました」 第 48 号 2015/05/20 無料で“アドラー心理学”-人間科学学術院の授業をオンラインで学ぶ MOOC を 5 月 25 日に開講します- 第 49 号 2015/05/22 校友との連携による新たな研究事業「WASEDA'S Health Study」 第 50 号 2015/05/26 大学の教育・研究・運営への積極的な学生参画をめざして -学生生活課にて学生スタッフが勤務を開始しました- 第 51 号 2015/06/05 予想外が待っている!!-Museum Week 2015 のご案内- 第 52 号 2015/06/26 ASEAN からの留学生が本庄高等学院で英語交流・農業体験を行いました -今、ASEAN が熱い!!AIMS7 プログラムのご紹介- 第 53 号 2015/06/30 ワシントン大学との共同プロジェクト、本格始動 第 54 号 2015/07/30 数々の思い出とともに・・・さよなら、記念会堂 第 55 号 2015/07/31 未来の早稲田を、描き変えろ。-早稲田文化芸術週間のご案内- 第 56 号 2015/08/28 先輩と語ろう! 2015-校友・学生交流会のご案内- 第 57 号 2015/09/15 「エネマネハウス 2015」に早稲田大学の研究グループが採択 -学生が考える将来の家、 「ワセダライブハウス」- 第 58 号 2015/09/25 「2015 早稲田スポーツフェスタ in 東伏見」 第 59 号 2015/09/30 学生参画運営委員会(SPEC)による活動が本格化! -オープンキャンパスでイベントを実施し、盛況- 第 60 号 2015/10/01 教員相互による授業見学者の募集について 第 61 号 2015/10/06 世界に「新しい早稲田」を -早稲田大学ウェブサイトがグッドデザイン賞を受賞- 第 62 号 2015/10/16 2015 年度米国協定大学を利用したFDプログラム参加者の公募について 40 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 第 63 号 2015/10/20 「文化の束」としてキャンパスからの文化発信 -早稲田文化芸術週間 2015- 第 64 号 2015/10/20 第 4 回 Waseda Vision 150 Student Competition ~ Supported by 校友会 & DCC ~ 第 65 号 2015/10/21 講演会「長いものに巻かれない」~ダイバーシティのすすめ~ 第 66 号 2015/10/26 よりよい教育を目指して -大学総合研究センターでイベントを開催します- 第 67 号 2015/11/02 よりよい教育を目指して(2) -第 4 回 WASEDA e-Teaching Award エントリー開始- 第 68 号 2015/11/05 Waseda Vision 150 2014 年度報告書を公開しました 第 69 号 2015/11/09 対話型、問題発見・解決型教育への移行を目指して -アクティブラーニング Tips 動画の公開開始- 第 70 号 2015/11/10 2017 年度入試から文化構想学部・文学部・人間科学部で新しい入試制度が スタート 第 71 号 2015/11/24 地域との連携による文化発信(中野区・文京区・新宿区) 第 72 号 2015/12/01 QS Graduate Employability Rankings で国内 1 位、世界 33 位 第 73 号 2015/12/03 早稲田スポーツの新たなる展開 PJ -ラグビーW 杯日本代表 五郎丸選手が母校早稲田に凱旋- 第 74 号 2015/12/07 早稲田大学の edX における第一弾講座 受講登録開始! 第 75 号 2016/01/22 受入研究費 200 億円へ 第 76 号 2016/02/03 早稲田の教育の未来をデータから考える 第 77 号 2016/02/16 奨学金制度の更なる充実に向けて 第 78 号 2016/03/01 【現在審査受付中】早稲田大学の優れた授業の取組みを表彰する 『WASEDA e-Teaching Award』への審査をお願いします! 第 79 号 2016/03/07 第2回 社会連携セミナー 「教育」でつながる地域と大学 ~育ちあう人づくり~ 第 80 号 2016/03/10 【参加登録受付中】3 月 22 日(火)12:30~ 第2回「教育に関する懇談会」 41 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 6.推進本部・推進会議 日程と主な議題 Waseda Vision 150 は、総長・学事統括常任理事・法人統括常任理事で構成する「推進本部」の もと、理事会・各核心戦略の実行責任者等で構成する「推進会議」を設置し、以下の推進体制で臨 んでいます。 2013 年度から引き続き 2015 年度においても隔週ごとに推進本部と推進会議を開催し、各核心戦略や 各プロジェクトの進捗状況、数値目標などに関する協議を重ねてきました。さらに「スーパーグローバ ル大学創成支援」の採択に伴い、各学術院等との連携を一層深めるために、学術院長等を構成員に加え て設置した「拡大推進会議」では、核心戦略の進捗状況の共有の他、同支援事業における6拠点の活動 状況を共有し、推進本部による評価を行うなど、大学全体での推進体制で臨んでいます。 推進本部 本部長:鎌田総長 副本部長:橋本副総長、島田副総長 推進会議 議長:橋本副総長 副議長:鈴庄常任理事、大野理事 理事(※は核心戦略実行責任者も兼ねる) : 守田常任理事、佐藤理事、※石山理事、森田理事、※村上理事、※李理事、恩蔵理事 齋藤理事、畑理事、村岡理事、※花尾理事 核心戦略実行責任者:沖入試開発オフィス長、古谷教務部長、本間教務部副部長、 井上教務部事務部長(2015/5/31 まで) 、横山教務部事務部長(2015/6/1 から) 黒田国際部長、甲斐財務部長、佐藤キャンパス企画部長 拡大推進会議 上記の推進会議構成員に、学術院長、両高等学院長、芸術学校長、グローバルエデュケーションセン ター長を加える。 42 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 【これまでの開催状況と主な議題】 <推進本部> 開 <推進会議> 催 開 催 主な議題 主な議題 年月日 第1回 2015/ 4/3 年月日 第1回 ・核心戦略の目的と現状・課題 について 2015/ ・2015 年度 Waseda Vision 4/3 150 プロジェクト新規予算 (追加案件)について 第2回 4/10 第2回 ・2015 年度 Waseda Vision 150 5/22 ・2015 年度 Waseda Vision プロジェクト新規予算(追加案 150 プロジェクト新規予算 件)について (追加案件)について ・経営戦略本部の方向性につい て 第3回 4/24 第3回 ・核心戦略・プロジェクト 2014 年度年間報告 6/5 推進本部評 ・Waseda Vision 150 推進 会議構成員の変更について 価・コメントについて(核心 ・核心戦略・プロジェクト 3,4,5,6) 2014 年度年間報告 推進本 部評価・コメントについて 第4回 5/15 第4回 ・核心戦略・プロジェクト 2014 年度年間報告 7/3 ・Waseda Vision 150 プロジ ェクト 2014 年度決算につい 推進本部評 価・コメントについて(核心 て 2,12,13) ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算 (追加案件)について 第5回 5/22 第5回 ・核心戦略・プロジェクト 2014 年度年間報告 9/ 18 ・Waseda Vision 150 核心戦 略・プロジェクト 2015 年度 推進本部評 価・コメントについて(核心 上期報告について (核心戦略 1、3、4、5) 12,13,1,8) ・核心戦略・プロジェクト 2016 年度計画の作成につい て 第6回 5/29 第6回 ・核心戦略・プロジェクト 2014 10/2 ・Waseda Vision 150 核心戦 推進本部評 略・プロジェクト 2015 年度 価・コメントについて(核心 上期報告について(核心戦略 7,9,10,11) 2,6,7,8,9) 年度年間報告 ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算(追加案 件)について 43 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 第7回 6/12 第7回 ・Waseda Vision 150 プロジェ 10/16 ・Waseda Vision 150 核心戦 略・プロジェクト 2015 年度 クト 2014 年度決算について 上期報告について (核心戦略 10,11,12,13) 第8回 6/26 第8回 ・2014 年度 SGU モデル拠点実績 報告 11/20 ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算 推進本部評価・コメント について (追加案件)について ・核心戦略・プロジェクト 2014 ・Vision 150 プロジェクト 年度年間報告 2016 年度予算について 推進本部評 価・コメントの確定について ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算(追加案 件)について 第9回 7/10 第9回 ・核心戦略の重点施策等につい 12/4 て ・次期法人系システム(研究 支援・財務・文書管理)の調 達について 第 10 回 7/24 第 10 回 ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算(追加案 2016/1/ ・Waseda Vision 150 プロジ 22 ェクトに係る 2016 年度予算 件)について について ・Waseda Vision 150 推進本 部・推進会議の今後の予定に ついて 第 11 回 9/4 第 11 回 ・Waseda Vision 150 実現のた 2/5 ・Waseda Vision 150 核心戦 めの教員増を伴う学術院等将 略・プロジェクト 2016 年度 来計画支援策について 計画について(核心 1-5) ・核心戦略 ・2015 年度 2015 年度上期報告 について 核心戦略・プ ロジェクト年間報告書の作 成について(依頼) 第 12 回 9/25 第 12 回 ・核心戦略・プロジェクト 2015 年度上期報告 2/19 ・Waseda Vision 150 核心戦 略・プロジェクト 2016 年度 推進本部評 計画について(核心 5-9) 価・コメントについて(核心 1,3,4,5) ・Waseda Vision 2014 年度報 告書について 第 13 回 10/9 第 13 回 ・核心戦略・プロジェクト 2015 3/4 ・Waseda Vision 150 核心戦 推進本部評 略・プロジェクト 2016 年度 価・コメントについて(核心 計画について(核心 10-13) 年度上期報告 44 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 5,2,6,7,8,9) 第 14 回 10/23 ・核心戦略・プロジェクト 2015 第 1 回拡 年度上期報告 大推進会 2014 年度年間報告・2015 年 議 度計画について(核心 推進本部評 価・コメントについて(核心 4,7 4/17 2-6,12,13) ~13) 第 15 回 10/30 ・核心戦略・プロジェクト ・核心戦略・プロジェクト 2015 第 2 回拡 年度上期報告 大推進会 2014 年度年間報告・2015 年 議 度計画について(核心 1,7-11) 推進本部評 価・コメントについて(核心 5/1 ・核心戦略・プロジェクト 12,13) ・Waseda Vision 2014 年度報 告書について 第 16 回 11/13 ・SGUに係る2016年度事 第 3 回拡 業計画に対する評価について 大推進会 ・SGUに係る2016年度事 6/19 ・2014年度 SGU モデル 拠点実績報告について 議 業計画予算配分について ・ Vision 150 プ ロ ジ ェ ク ト 2016 年度予算について ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算(追加案 件)について 第 17 回 11/20 ・SGUに係る2016年度事 第 4 回拡 業計画に対する評価について 大推進会 ・SGUに係る2016年度事 第 18 回 11/27 7/17 ・Waseda Vision 150 実現の ための教員増を伴う学術院 議 等将来計画支援策について 業計画予算配分について ・2015 年度 ・ Vision 150 プ ロ ジ ェ ク ト ロジェクト上期報告書の作 2016 年度予算について 成について ・Waseda Vision 150 実現のた 第 5 回拡 めの教員増を伴う学術院等将 大推進会 来計画支援策に係る今後の予 議 7/24 核心戦略・プ ・Waseda Vision 150 実現の ための教員増を伴う学術院 等将来計画支援策について 定について(案) ・次期法人系システム構築の検 討状況について ・2015 年度 Waseda Vision 150 プロジェクト新規予算(追加案 件)について 第 19 回 12/11 ・次期法人系システム(研究支 第 6 回拡 援・財務・文書管理)の調達に 大推進会 45 10/2 ・Waseda Vision 150 実現の ための教員増を伴う学術院 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ついて 第 20 回 議 2016/1/ ・SGU 事業受入 JA 教員への研 第 7 回拡 15 究費等付与および 2016 年度 大推進会 SGU 予算配分の補正について 議 等将来計画支援策について 10/23 ・SGUに係る2016年度 事業計画に対する評価につ いて ・Waseda Vision 150 プロジェ ・SGUに係る2016年度 クトに係る 2016 年度予算につ 事業計画予算配分について いて ・SGU実行会議における学 ・Waseda Vision 150 の進捗状 術院関連事項について 況の広報について 第 21 回 1/29 ・早稲田大学百五十年史編 第 8 回拡 2016/1/ ・Waseda Vision 150 実現の 纂事業について 大推進会 8 ための教員増を伴う学術院 ・Waseda Vision 150 実現 議 等将来計画支援策について のための教員増を伴う学 ・SGU 事業受入 JA 教員への 術院等将来計画支援策に 研究費等付与および 2016 年 ついて 度 SGU 予算配分の補正につ いて 第 22 回 2/12 ・高大接続実行会議の設置につ 第 9 回拡 いて 大推進会 ・Waseda Vision 150 2016 年 議 2/5 ・Waseda Vision 150 実現の ための教員増を伴う学術院 等将来計画支援策について 度計画書に対する推進本部コ メントについて(核心戦略 1~ 4) 第 23 回 3/11 ・Waseda Vision 150 2016 年 度計画書に対する推進本部コ メントについて(核心戦略 5~ 13) 以上 46 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- <参考資料> 学術院、高等学院、芸術学校、附属機関の将来構想の進捗状況 各学術院、両高等学院、芸術学校および附属機関では、創立150 周年(2032 年)を見据えた、 将来構想を策定しました。2015年度のそれぞれの進捗状況は各箇所ホームページ上で公開いたしま す。 <学術院> 政治経済学術院 -政治経済学部、政治学研究科、経済学研究科、現代政治経済研究所 法学学術院 -法学部、法学研究科、比較法研究所、法務研究科、法務教育研究センター 文学学術院 -文化構想学部、文学部、文学研究科、総合人文科学研究センター 教育・総合科学学術院 -教育学部、教育学研究科、教職研究科、教育総合研究所 商学学術院 -商学部、商学研究科、商学学術院総合研究所、ファイナンス研究科、 ファイナンス研究センター、会計研究科 理工学術院 -基幹理工学部、創造理工学部、先進理工学部、基幹理工学研究科、創造理工学研 究科、先進理工学研究科、理工学術院総合研究所、国際情報通信研究科、 国際情報通信研究センター、環境・エネルギー研究科、環境総合研究センター、 情報生産システム研究科、情報生産システム研究センター 社会科学総合学術院 -社会科学部、社会科学研究科、先端社会科学研究所 人間科学学術院 -人間科学部、人間科学研究科、人間総合研究センター スポーツ科学学術院 -スポーツ科学部、スポーツ科学研究科、スポーツ科学研究センター 国際学術院 -国際教養学部、アジア太平洋研究科、アジア太平洋研究センター、日本語教育研 究科 <中・高等学校> 高等学院・高等学院中学部 本庄高等学院 <専修学校> 芸術学校 <附属機関> 日本語教育研究センター グローバルエデュケーションセンター 平山郁夫記念ボランティアセンター 留学センター 47 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 政治経済学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 2016年6月版 SEIKEI Vision 150 グローバル・パースペクティブをもつリーダー養成 共生社会の善き生と正義の実現に寄与する学問研究の不断の追 究の中から、在野の精神に立ってグローバル社会の未来を切り開 く自律的な次世代を創出する。 早稲田大学 政治経済学術院 2 グローバル・パースペクティブをもつ リーダー養成 • “Philosophy, Politics and Economics”(PPE)を理念とした 学部・大学院における一貫した教育・研究 • グローバル・リテラシーと政治学および経済学を核とする体系的な 専門的知識の修得 • グローバル・パースペクティブをもつ職業人ならびに研究者として、 地域社会から国際社会まで、様々な分野の多様な組織において活 躍するグローバル・リーダーの養成 1 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 3 グローバル・パースペクティブをもつリーダー養成 総合的な能力開発 プログラム 体系的な専門教育 プログラム 日英ハイブリッド カリキュラム 真にグロー バルな教育 空間の実現 EDESSA、 DDP・国際 連携教育プ ログラム、 留学の推進 学部・大学院 一貫教育 3+3で博士学 位修得をめざ す政経オナー ズプログラム グローバル・リテラシー 専門的学知 ー共生と自律ー ーPhilosophy, Politics, Economicsー 4 日英両言語による ハイブリッド型教育体系 SEIKEI Vision 150, part I 2 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 5 • 学術院におけるすべての学位プログラムが日英両言語によるハイ ブリッド型となる。 • 学生は、国籍や初中等教育歴に関係なく、言語能力等に基づき最 も適切な入試を経て入学し、日本語および英語を駆使して学修に取 り組む。 • 主たる教育言語を日本語とする学生と英語とする学生の比率は2: 1となる。 • 多くの学生が在学中に海外留学を経験する。 • グローバル・パースペクティブをもつリーダーを養成し、共生の次世 代を創出する。 SEIKEI Vision 150, Part I 日英両言語によるハイブリッド型教育体系≪Vision≫ 6 SEIKEI Vision 150, Part I 日英両言語によるハイブリッド型教育体系 ≪重点的取り組み≫ EDESSA(English-based Degree Studies September Admission) の拡大 → 入学定員:50名(2013年度)、75名(2014年度)、85名(2015年度)、100名(2016年度) Vision150実現に向けた教員増/国際公募を原則とする競争力ある採用活動 → EDESSAプログラム専任教員の採用: 6名(2014年度)→10名(2016年度) → Vision150 学術院支援策による9名増員、テニュアトラック制度の導入、Web公募の導入 国籍を問わず、気概と知的能力においてグローバル・リーダーを目指すにふ さわしい優秀な学生を確保することを目指す入試改革 → グローバル入試実施(TOEFL、国際バカロレア利用、AO型総合選抜を改革) 附属・系属校との連携による学部進学者の英語力等の向上 → 高大連携プログラム実施、TOEFL目標スコア設定 教育におけるグローバル・コラボレーションの積極的展開 → DDP拡大、サマースクール実施、日本—アジアの政治経済学教育プログラムによる連携 英語授業科目の履修によるグローバルな教育の体験、留学準備 → 留学準備のためのEDESSA科目の履修 日本人学生に対する英語集中学習 → TOEFL、能力別クラス、チュートリアル、独自の統一教科書の採用、EDESSA科目での補完 3 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 7 250 200 150 201 100 159 162 164 2013 2014 2015 111 50 56 32 21 0 2009 2010 2011 2012 2016 政治経済学部・英語による授業科目クラス数の推移 8 700 600 500 387 400 370 364 371 大学院 318 学部 300 214 200 115 100 66 134 69 173 207 228 257 268 2014 2015 294 88 0 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2016 政治経済学部・大学院受入れ外国人留学生数の推移 *2016年度の学部留学生数については現在集計前 4 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 9 180 160 140 私費 ダブルディグリープログラム(箇所間協定) 120 ダブルディグリープログラム(大学間協定) 100 中期プログラム 80 TSAプログラム ISAプログラム 60 交換(箇所間協定) 40 交換(大学間協定) 20 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 政治経済学部海外派遣留学者数の推移 10 自学自修を促す教育の展開 SEIKEI Vision 150, part II 5 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 11 • 「ゼミ」という政経に伝統の教育方法を最大限活かし、入学時 の必修の基礎演習から専門の演習を通じた卒業論文まで、 少人数教育を徹底し、参加しながら共に学び合うことを通じ て、人間形成と知的能力の自己開発を促す。 • あらゆる授業において、学生のアクティブな参加と活動の機 会を開き、そうした多様な学修活動を学生自身がポートフォリ オに記録し、自ら課題を見出し解決することにより、社会的貢 献を目指す自律的で能動的な主体を育てる。 SEIKEI Vision 150, Part II 自学自修を促す教育の展開≪Vision≫ 12 SEIKEI Vision 150, Part II 自学自修を促す教育の展開 ≪重点的取り組み(1)≫ 人間形成と知的能力の自己開発を促す少人数でアクティブな教育 → 新3号館モデル教室とアクティブな教育授業プラン 入学から卒業まで、1クラス15人以下の「ゼミ」の全員履修 → 基礎演習(必修、GEC「学術的文章の作成」とセット)、アカデミック・リテラシー演習、専 門演習(政治学/経済学/国際政治経済学)・学際領域・ジャーナリズムメディア演習(+プレ 演習および卒業論文) 教室講義と少人数制TAセッションを組みあわせた授業運営、授業時間外のTA による補習等、徹底した学修支援体制を構築 → 3学科共通専門入門科目「政治分析入門」「ミクロ/マクロ経済学入門」:講義+少人数制 のTAセッション(ディスカッション、演習等)、数学支援室をはじめとするTAオフィスアワー 学生の集中的な授業履修 → セメスター制の完全実施、クォーター制の導入によるグローバル化対応 6 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 13 SEIKEI Vision 150, Part II 自学自修を促す教育の展開 ≪重点的取り組み(2)≫ あらゆる学問とキャリアの基礎となる方法論教育の重視 → 3学科共通の分析手法・数学カリキュラム構築 インターンシップや寄附講座など、キャリアデザイン力を身に付けることので きる実践的な教育の充実 → キャリアデザイン・ワークショップ、寄附・提携・協力講座、総合講座 (稲門政経会協力)、学外連携講演会シリーズ、卒業生との連携を強化 学生自身の多様な努力と成長の過程の自己確認と自己アピールのための ポートフォリオシステムの構築 教育内容、評価基準、科目別成績評価割合等の公開 SEIKEI Vision 150, Part II 自学自修を促す教育の展開 ≪重点的取り組み(3)≫ 2014年度学部カリキュラム改革(基本方針) ①セメスター化の徹底 ②1学期の履修単位数の削減による予習・復習時間の拡大 ③基礎教育の学部一体的運営、コースナンバー化による大学院との一体的運営 ④外国語教育のさらなる充実(GECとの連携) ⑤基礎的科目中心に提供。英語授業科目はさらなる多様化。全体としての設置科目数の減少 ⑥全教員の全学生に対する教育を可能とする科目配置の適切設定 ⑦政治学・経済学必修科目は、講義科目に加えてTAセッションを開講 ⑧キャリア教育の一層の充実 ⑨副専攻の再編等による法学部・商学部との連携強化 ゼミという日本・早稲田・政経に特有の教育方法を最大限活かし、1年次から4年次まで、少人数による指導を徹底することで、知的能力の最大限の 向上を図る。 ①基礎演習の必修化(1年次春学期) →「学術的文章の作成」+「基礎演習(論文作成あり)」で4単位付与。18名定員。 ②アカデミックリテラシー演習(1年次秋学期~2年次秋学期) →涵養されるべき能力にフォーカスした6つのカテゴリー。半期2単位。15名定員。 ③専門演習(3年次春学期~4年次秋学期) →政治学、経済学、国際政治経済学の専門的学知の獲得と活用。15名定員。 ④学際領域演習(3年次春学期~4年次秋学期) →共生と自律のためのグローバルリテラシーの獲得と活用。15名定員。 ⑤ジャーナリズム・メディア演習 →プロフェッショナル・スタディーズに基づく実践知の獲得と活用。15名定員。 * ③~⑤のプレ演習を2年次秋学期に設定可。演習論文(3単位)を別途付与。 * ②〜⑤で演習科目群を設定し、4単位を義務付ける。 14 7 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 15 グローバル科目—共生と自律のために 導入科目 基礎演習(必修)、学術的文章の作成(必修) 分析手法・数学科目 統計、ゲーム理論、調査研究デザイン、数学 外国語科目 英語、その他外国語 グローバルリテラシー 自然と生命(科学技術論、自然誌・生命科学、宇宙・地球科学 etc.) 人間と社会(ジェンダー論、多文化共生論 etc.) 歴史と文化(グローバル史、東洋思想、芸術論 etc.) キャリアデザイン 寄附・提携講座、キャリアデザインワークショップ、イン ターンシップ 演習 アカデミックリテラシー演習 -コミュニケーション能力を磨く -ライティングとプレゼンテーションの能力を磨く -分析と批判的思考の能力を磨く -グローバル・パースペクティブを養う -古典を読む -プロジェクトを企画する 学際領域演習 ジャーナリズム・メディア演習 大学院における複線的で体系的な高 度人材養成システム SEIKEI Vision 150, part III 16 8 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 • 政治経済学部と大学院の一体的教育体系を整備し、学部卒業生の 20%以上が、より付加価値の高い専門教育を求めて大学院に進学。 • 政治学研究科と経済学研究科の一体的組織運営のもと、体系的な 研究者養成および高度専門職業人育成。 • コースワークを主とする博士5年一貫プログラムへの進学者、学部入 学から6年間で博士号を取得する学生を多数養成。 SEIKEI Vision 150, Part III 大学院における複線的で体系的な高度人材養成シス テム≪Vision≫ 17 18 Global Governance Program EDESSA New Journalism Program 制度構築の政治経済学 国際政経の博士後期課程設置 英語プログラムの展開 経済ジャーナリズム(経研) コースワーク重視の博士教育 医療ジャーナリズム 全学的な連携強化 環境ジャーナリズム Ph.D.をもつ国際的リーダーの養成 政治経済学部 Journalismコース定員増・設置 研究拠点形成(現政研) 学部教育との一貫性 2012年4月政研と合併 公共経営研究科 学術院教育システムの統合強化 科目のコースナンバー化 大学院入試制度の共通化 学科目体系の整理 学科目管理一元化 科目登録の統一 学術院内委員会の整理 執行速度精度の向上 学術院業務整理統合 政治学・経済学の共同研究拠点 Academic Management officer GLOPEIIの継承 学術研究と実務展開の架橋 Journalism のシンクタンク 若手研究者の参画 受託研究等 大型研究ブロジェクトの推進 広報戦略の強化 学術院統合事務所 国際対応能力の向上 GCOE GLOPEII 科技ジ・J-Café 9 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 19 SEIKEI Vision 150, Part III 大学院における複線的で体系 的な高度人材養成システム≪重点的取り組み≫ 博士5年一貫プログラムの両研究科での実施 3+3で博士学位修得を目指す! 政経オナーズプログラムの導入 →学部1年終了時点での申請者: 2015年度6名、2016年度 2名 学部国際政治経済学科・大学院国際政治経済学コース連動カリキュラム改革 グローバル・ガバナンス・プログラム(GGP)の強化 GLOPEIIの成果の教育定着 早稲田ジャーナリズム大学院新展開 →学費改定とカリキュラム全面改定 グローバル化に対応したジャーナリスト養成;J-Schoolのグローバルネットワーク 社会人対応ブログラム;現役ジャーナリストのための短期リカレントプログラム 早稲田公共経営大学院 →専門職課程に適切な研究指導体制 理論的な教育と実践的な教育の理想的な結合を目指す、新しい高度専門職業人養成 5年一貫博士教育 大学入学後6年で博士学位をめ ざすオナーズプログラム 研究倫理教育の徹底と 論文審査の一層の厳格化 コースワーク、クォーター制を活 用したプログラムの構築 期間短縮カリキュラムにおける フォローアップの充実 指導・審査プロセスの透明化 10 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 政治学研究科 オナーズプログラム 経済学研究科 オナーズプログラム 22 11 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 政治学研究科 経済学研究科が 標準的に提供する人材 養成プログラム Skills that are expected to be acquired in our program 政治学や経済学の Master political science and economic research methodologies 理論と実践の理想的結合をめざす 新しい高度専門職業人育成 Global Governance Program の構 築 多様なキャリアパスの開拓 国際政治経済学・GLOPEⅡの成果 ジャーナリズム大学院の新展開 科学技術、環境、医療、政治、経済分 野における専門家養成 論文系・作品系それぞれの より充実した指導体制 集中講義、クォーター制、導入教育に よる充実した基礎力養成 入門から応用、実践と理論、多様な ジャーナリスト養成を想定した履修の 体系化 チームティーチングによる多様な実践 演習「マスタープロジェクト」新設 経済ジャーナリズムコース設置 学費改定・定員枠1.5倍増 ジャーナリズム教育を 強力に推進する教員配置 全実習科目における作品成果物を Spork! へ掲載し社会へ情報発信 12 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 25 卓越した知の共同体の構築 SEIKEI Vision 150, part IV 26 • 現代アジア学を提唱する一方で、新たな政治経済学を構築 し、21世紀に期待される地球社会の構想に貢献しようとしてき たCOE、G-COEの成果を定着させ、発展させる。 • 期待されるグローバルな共生社会の善き生と正義の実現に 寄与する学問研究の不断の探求を、学術院総合力で推進し、 学部・大学院におけるグローバル・リーダー育成のための国 際的競争力を有する質の高い教育を展開する。 • 現代政治経済研究所を中核として、アジアから世界へ発信す る研究拠点を構築する。 SEIKEI Vision 150, Part IV 卓越した知の共同体の構築≪Vision≫ 13 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 27 ジャーナリズ ム・メディア研 究センター 早稲田大学現代政治経済研究所の再構築 2013年度 28 研究の国際化戦略 大学院カリキュラムの体系化 - グローバル・スタンダード - 早稲田メソッド 21世紀COE 現代アジア学の創生 2003- 6 現代政治経済 制度構築 ジャーナリズム 現代政治経済研究所 3センター設立 21世紀COE 開かれた政治経済制度の構築 2004 - 7 魅力ある大学院教育 イニシアティヴ 2006-7 研究推進の現在と今後の展開 21世紀G-COE 制度構築の政治経済学 2008 – 13 大学院 国際政治経済学コース ジャーナリズムコース 2008 14 SEIKEI Vision 150 2016/7/8 29 SEIKEI Vision 150, Part IV 卓越した知の共同体の構築 ≪重点的取り組み≫ Waseda Institute of Political Economy (WINPEC)再編 →現代政治経済研究センター、制度構築センター、ジャーナリズム・メディア研究センター 研究部会の活性化 →外部研究資金申請を義務化、科研費実績の向上;WINPECセミナー、院生ランチタイ ム・セミナー、特別部会、問題解決型プロジェクト、国際的若手研究者育成プログラム 政治学経済学を中心とする研究者の全学的連携の実現 世界的研究拠点形成のために、研究に関するグローバル・ネットワーク を構築 高い国際的評価獲得のため、研究成果の国際的発信力強化 会員制による定期的な公開講座など、研究成果の恒常的社会還元 早稲田大学政治経済学術院 30 グ ロ ーバ ル・ リ ーダ ー 養成構 想 Vision for Global Human Resource Development 教育目標① 国際発信力と 交渉力の養成 多様で質の高い学生を 受け入れ、日英両言語に よるハイブリッド型教育体 系を提供することで、国際 的な発信力と交渉力を備 えた人材を育成します。 日英両語 による ハイブリッド 型教育体系 グローバル ・リーダー 養成ファンド 国際的評価 の高い研究 の推進 持続的 グローバル社会の 形成に貢献する WASEDA Global Leaders 学部の基礎教育から大学院の研究指導まで一貫性のある 教育を提供するとともに、自学自修の教育のもと、課題を発見 し、主体的に考え、他者と協力しつつも率先して問題解決する 人材を養成します。 教育目標③ 次世代型価値 創出力の養成 国際的競争力を有 した知の共同体を形 成し、学生の参画を 進めます。グローバ ル・イシューの解決 に寄与し、次世代の 新しい価値を創出す る人材の輩出に取り 組みます。 次世代型 教育研究 拠点の形成 体系的な高 度人材養成 システム 教育目標② 主体的思考力と実行力の養成 グローバル・リーダー養成ファンド 創立130周年を記して、次世代のグローバル・リー ダーを養成するためのファンドを設置します。地球的 視野に立ち、グローバル社会を牽引する教育研究活 動を強力に推進いたします。 密度が濃く アクティブな 教育の展開 次世代型教育研究拠点 2014年秋に完成した新3号館における最新の教育 研究環境のもと、次世代の人材育成に取り組みます。 15 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 法学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 法学学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 (法学部) (1)法学部を取り巻く環境の変化を踏まえた中長期的な将来構想の検討を法学部将来構想委員会のも とで進める一方、法学部、法学研究科、法務研究科、比較法研究所の間での連携を一層深化させながら Waseda Vision 150 教育システム計画調書の作成・再作成を通じて「先端比較法教育システム」を立案 した。 (2)2015 年度には法律科目担当の助教 2 名(女性・外国人)を採用するとともに、2018~2021 年度 人事計画(20 ないし 21 枠)を策定した。 (3)引き続き、2013 年度から移行した新カリキュラムの円滑な実施を図った。平行して、コース制 (履修モデルの多様化) 、ゼミ・ゼミ論文、英語による法律科目の体系化、法律科目と語学教養科目と の連携、キャリア教育等のカリキュラム上の課題を明確化した。 (4)早大法学部が旧司法試験以来担ってきた法曹養成という社会的使命を果たしていくために、法務 研究科と連携して、改めて学部学生に法曹への関心を喚起すべく、2016 年度から「導入講義(選択)法曹 の仕事を知る」を開設することを決定した。 (5)英語による法律科目の授業の受講者数は 10 科目で 203 名であった。前年より科目数はプラス 2、 受講者数は対前年比 150%である。 (6)基本六法科目について学生の質問に TA(院生)が回答する「学習相談室」による学習支援体制 を継続した。 (7)入試に関して、新たな指定校推薦の方式の実施に踏み込み、従来の指定校推薦制度では掬い上げ ることのできなかったタイプや辞退校からの掘り起しを狙った。 (8)助手の位置づけ、MD 一貫制度、博士学位等の変化に鑑み、新助手制度を策定し、それに基づき 助手 5 名の採用(2016 年 4 月 1 日嘱任)を決定した。 (9)語学教養科目人事の凍結を解除しつつ、その一定枠を学部戦略人事枠へ転換した。 (法学研究科) (1)教務委員会、LL.M.制度等構想委員会における検討成果を踏まえ、「Waseda Vision 150 教育シ ステム 計画調書」における先端比較法学 LLM プログラム(仮称)として構想する場合の制度設計を示 し、理事会から一定の評価を得た。 (2)教務委員会と LL.M.制度等構想委員会の合同会議を開催し、法研 LL.M.プログラムの設置を前提 として具体的プログラムの検討を開始する旨の了承を得、その内容は、法研運営委員会における了承を 得た。これに基づき、同構想委員会を発展的に解消し、LL.M.プログラム検討委員会を立ち上げた。 (3)法研 LL.M.プログラムの基本的な方向性(以下の2点)および策定スケジュール(2016 年 7 月 までの具体化)を確認した。 (1) グローバルな研究教育の展開:従来「研究」ベースで構築されてきた、比較法研究及び学術交流 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (「国際交流」と位置づける)を、「教育」面で展開すること。すなわち、大学院生に海外留学を 促すのみならず、国際交流を前提とした大学院「教育」の展開(「グローバルな研究教育の展開」) を目指す。 (2) 高度専門教育:実質的な「最終的な高度専門教育」機関としての役割を充実させるべく社会人教 育を強化する。 (法務研究科) (1)加算プログラムの申請と実施 文部科学省の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」について、昨年度申請した「重層 的な国際化対応プログラムの実施」 「『挑戦する法曹』育成・特別コースの設置」 「女性法曹輩出促進プ ロジェクトの創設」 「『地方で活躍する法曹』育成プログラム」を引き続き実施するとともに、新たに「『未 修者教育』システムの改革プログラム」 「法科大学院修了生の継続教育プログラム」を申請し、6 プログ ラム合計の補助金加算率で 2 年連続全国最高の評価を得て、それぞれ実施を開始した。 (2)学術院将来計画の策定と実施検討 「Waseda Vision 150」実現のための法学学術院の新しい将来計画を策定し、同計画に沿って検討を進 めた。具体的には、法学研究科とのコードシェア制度の導入に先立ち、法務研究科の英語で行われる授 業科目(Comparative Family Law など)への法学研究科生の聴講を認める等の試行的取組みを行った。 また、ジョイント・アポイントメント制度の導入についても検討中である。さらに、新規リカレント教 育の実施のために、法務教育研究センターを中心とした体制の構築を進めた。 (3)臨床法学教育の充実 早稲田大学リーガル・クリニックや早稲田リーガルコモンズ法律事務所との連携等により、臨床法学 教育の一体的展開と質の向上を図った。特に、カリキュラム改定による実務教育システムの再構築をめ ざし、実務教育担当者との全体会合を 2 回実施し、2016 年度の試行に向けた準備を行った。また、加 算プログラムとの関係では、特に継続教育および未修者教育での新たな臨床実務教育プログラムの策定 を両事務所との連携で行った。 (4)広報活動の推進 法科大学院や法曹に対する認知度の向上と、新たな志願者の掘り起こし等を目指して、 「WLS パンフ レットシリーズ」の作成を開始し、当年度は対象者ごとに 4 種類のパンフレットを作成・配布した。ま た、法科大学院が廃校になった地域を中心に全国各地に赴き、学部生向けの説明会等を開催することで、 地方出身の志願者・入学者の開拓につなげた。 (5)法務教育研究センターの強化 法曹等に対する新たな継続教育プログラムである「法務リカレント講座」と、法学部生や法科大学院 生向けの「法律基礎講座」について、2016 年度からの開講を準備した。また、当センターおよび法務 研究科の紀要として『早稲田大学法務研究論叢』を創刊(2016 年 5 月発行予定)するなど、センター の教育研究活動の一層の強化を進めた。 (比較法研究所) (1)講演会等の開催、書籍の出版 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ①各法分野にまたがる「持続可能社会への転換期における法と法律学の役割-アジア・リージョナル法 を展望して」というプロジェクトを発展、継続させるべく、当該テーマに関して日本を代表する研究者 を招いて連続講演会(全4回)を開催し、知見を深めた。 【第1回】「持続可能社会と社会法・ジェンダー法」 日時 会場 主催 講師 2015 年 5 月 27 日(水) 16:00~19:00 早稲田大学 9 号館 5 階第一会議室 早稲田大学比較法研究所 矢野 昌浩(龍谷大学教授) 三成 美保(奈良女子大学教授) 【第2回】「持続可能社会と医事法」 日時 2015 年 6 月 24 日(水) 16:00~19:00 会場 早稲田大学 9 号館 5 階第一会議室 主催 早稲田大学比較法研究所 講師 佐藤 雄一郎(東京学芸大学准教授) 山口 斉昭(早稲田大学教授) 甲斐 克則(早稲田大学教授) 【第3回】「持続可能社会と行政法・財政法」 日時 2015 年 7 月 22 日(水) 16:00~19:00 会場 早稲田大学 8 号館 3 階大会議室 主催 早稲田大学比較法研究所 講師 山下 竜一(北海道大学教授) 小澤 隆一(東京慈恵会医科大学教授) 【第4回】「人口減少社会と法-法哲学と労働法の見地から」 日時 10 月 28 日(水) 16:00~19:00 会場 早稲田大学 9 号館 5 階第一会議室 主催 日本学術会議、早稲田大学比較法研究所 講師 山田 八千子(中央大学教授) 水島 郁子(大阪大学教授) ②公開シンポジウムおよびワークショップを以下の通り開催した。 「福島震災と浪江町支援-いま早稲田から発信する」 日時 2015 年 4 月 4 日(土) 13:00~17:30 会場 早稲田大学 8 号館 3 階大会議室 主催 早稲田大学比較法研究所 報告者他 馬場 有(浪江町長) 鈴木 清水(産業賠償対策課賠償支援係長) 石田 京子(早稲田大学准教授) 日置 雅晴(浪江町支援弁護団団長・元早稲田大学教授) 岡田 正則(早稲田大学教授) 須網 隆夫(早稲田大学教授) 菊池 馨実(早稲田大学教授) 池田 昌弘(NPO 法人全国コミュニティーライフサポートセンター理事長) 川村 博(NPO Jin 代表) 浦川道太郎(早稲田大学教授) 「The 2nd International IP Workshop for Junior Researchers」 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 日時 会場 主催 共催 報告者他 2015 年 6 月 26 日(金)10:00~18:00 早稲田大学 8 号館 3 階大会議室 早稲田大学知的財産研究所(RCLIP) 早稲田大学比較法研究所 Session 1: Patent Infringement Benjamin Raetz(Nagoya University Graduate School of Law) Nozomi Okubo(Waseda University Law School) Dmitry Karshtedt(Fellow, Stanford Law School) Session 2: IP/Patent Enforcement & Competition Law Bayu Sujadmiko(Kanazawa University) Shawn Miller(Lecturer, Stanford Law School) Ying Liu(Hokkaido University Graduate School of Law) Hao-Yun Chen(Assistant Professor, National Taiwan University of Science and Technology) Session 3: Information Protection & Other IP Lisa Ouellette(Assistant Professor, Stanford Law School) Takuto Hirasawa(Hokkaido University Graduate School of Law) Kyoko Mogi(Waseda University Graduate School of Law) 「格差の拡大・固定化と貧困・生活困窮者法制の課題-東アジア諸国との比較を踏まえて」 日時 2015 年 7 月 4 日(土)10:00~17:30 会場 早稲田大学 9 号館 5 階第一会議室 主催 早稲田大学比較法研究所 後援 公益財団法人社会科学国際交流江草基金※ 報告者他 菊池 馨実(早稲田大学教授) 韓 君玲(北京理工大学教授) 全 光錫(延世大学教授) (通訳:片桐由喜・小樽商科大学教授) 蔡 茂寅(台国立台湾大学教授) 丸谷 浩介(佐賀大学教授) 嶋田 佳広(札幌学院大学准教授) 常森 祐介(都留文科大学非常勤講師) 岩村 正彦(東京大学教授) 「日韓・韓日民事訴訟法シンポジウム」 日時 2016 年 1 月 30 日(土)14:00~17:50 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 共催 日本学術振興会(JSPS)・韓国研究財団(NRF)・早稲田大学比較法研究所 報告者他 加藤 哲夫(早稲田大学教授) 伊藤 眞(東京大学名誉教授・日本大学客員教授) 李 鎬元(延世大学校法学専門大学院教授) 本間 靖規(早稲田大学教授) 通訳 金 炳学(福島大学准教授) 崔 延任(早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程) 「認知症高齢者による他害リスクの社会化」 日時 2016 年 3 月 8 日(火)13:00~16:00 会場 早稲田大学8号館1階106教室 共催 地域ケア政策ネットワーク・早稲田大学比較法研究所 講演者 上山 泰(新潟大学教授) 菊池 馨実(早稲田大学教授) Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 嵩 さやか(東北大学准教授) 米村 滋人(東京大学准教授) ③国際的学術交流を促進するため、以下の公開講演会を開催した。 【第1回】「2014 年開映韓国民事訴訟法及び民事執行法上の外国判決の承認・ 執行―Dupon v. Kolon 事件について―」 日時 2015 年 4 月 17 日(金)18:30~21:00 会場 早稲田大学8号館2階219会議室 講師 李 圭鎬(韓国・中央大学校教授) 通訳 金 知萬(首都大学東京助教) 【第2回】「ドイツにおける損害額認定に関する実体法上ならびに訴訟法上の問題」 日時 2015 年 5 月 15 日(金)15:00~18:00 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 シュトゥルナー・ロルフ(ドイツ・フライブルク大学教授) 通訳 小田 司(日本大学教授) 【第3回】「ロバーツ・コートの人種に関わる判例法理」 日時 2015 年 5 月 27 日(水)16:30~18:00 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 リンダ・S・グリーン(ウィスコンシン大学教授) 通訳 中村 良隆(早稲田大学非常勤講師) 【第4回】「アメリカの法学教育方法論の発展 ―ケースメソッド、ソクラテックメソッドから臨床法学教育へ―」 日時 2015 年 6 月 29 日(月)18:00~19:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 マイケル・J・デイル(ノバ・サウスイースタン大学教授) 通訳 藤本 亮(名古屋大学教授) 協力 PSIM コンソーシアム 共催 アメリカ法判例研究会 【第5回】「持続可能な海洋ガバナンスのための海洋空間計画」 日時 2015 年 7 月 1 日(水)16:00~18:00 会場 早稲田大学9号館5階第一会議室 講師 SM・ダウド・ハッサン(西シドニー大学上級講師) 通訳 瀬田 真(横浜市立大学准教授) 【第6回】「いわゆる『デザート・モデル』による量刑論」 日時 2015 年 10 月 10 日(土)16:30~18:00 会場 早稲田大学27号館2階202教室 講師 アンドレアス・フォン・ハーシュ(フランクフルト大学名誉教授) 通訳 竹川 俊也(日本学術振興会特別研究所員/法学研究科博士後期課程) 【第7回】「欧米法は日本の模範概念から何を学べるか?」 日時 2015 年 11 月 25 日(水)13:30~15:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 ローラン・ドゥ・シュテール(ブリュッセル自由大学教授) 【第8回】「アメリカ移民法の破綻と改革への課題」 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 日時 会場 講師 2015 年 12 月 4 日(金)10:40~12:10 早稲田大学8号館3階大会議室 楠田 弘子(ロヨラ大学ニューオリンズ校教授) 【第9回】「中国における刑事司法改革の若干の重要な問題について」 日時 2016 年 1 月 22 日(金)16:30~18:00 会場 早稲田大学8号館6階606・607教室 講師 胡 銘(浙江大学教授) 通訳 李 世陽(浙江大学講師) 【第10回】「積極的債権侵害 ― 台湾契約法の発展」 日時 2016 年 1 月 29 日(金)13:30~15:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 詹 森林(台湾大学法学院院長) 通訳 但見 亮(一橋大学准教授) 【第11回】「過失侵害における純粋経済的損失について:台湾法におけるジレンマとその解決」 日時 2016 年 1 月 29 日(金)15:30~17:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 陳 聡富(台湾大学教授) 通訳 但見 亮(一橋大学准教授) 【第12回】「ゲノム編集および生殖系遺伝子改変における倫理的規制的諸問題」 日時 2016 年 3 月 3 日(木)15:00~17:00 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 邱 仁宗(中国社会科学院名誉教授) 通訳 位田 隆一(同志社大学特別客員教授) 横野 恵(早稲田大学准教授) 【第13回】「知的財産及び情報の保護に関する国際的な傾向」 日時 2016 年 3 月 4 日(金)17:00~18:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 シアム・バールガネシュ(ペンシルバニア大学教授) 【第14回】「犯罪収益の剥奪、利益収奪および被害者への返還」 日時 2016 年 3 月 10 日(木)15:00~17:00 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 トーマス・レナウ(ブチェリウスロースクール教授) 通訳 甲斐 克則(早稲田大学教授) 【第15回】「ヨーロッパの多層的人権保障システム:その挑戦、好機、危険」 日時 2016 年 3 月 14 日(木)16:00~17:30 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 イエルグ・ポラキィエビッチ(欧州評議会法的助言国際公法局長) 通訳 根岸 陽太(早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程) ④書籍(早稲田大学比較法研究所叢書 43)を出版した。 楜澤能生編『持続可能社会への転換と法・法律学-Law and Sustainability (早稲田大学比較法研究所叢書 43)』(成文堂、2016 年) Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (2)中国社会科学院との協定締結および学術交流 法学学術院を代表し、中国社会科学院法学研究所との間で、日中両国の法の相互理解に貢献すること を目的として学術交流協定を締結した。 また、2016 年 3 月 22 日(火)に中国社会科学院法学研究所において講演を行った。 「社会保障法と持続可能性」 菊池 馨実(比較法研究所所長) 「日本における企業統治の動向」 若林 泰伸(比較法研究所幹事) 「雇用社会の変化における日本労働法の変革および示唆」 鄒 庭雲(比較法研究所助手) (3)Web サイトによる英文情報の発信 比較法研究所 Web サイト「日本法トピックス」において、日本法情報を英文で発信した。また、比較 法研究所の兼任研究所員だけでなく、外国人研究者や海外在住の日本人研究者に向けて、日本法情報に 関する英文ニューズレターを年6回配信した。 (4)大型科研申請 比較法研究所が全面的に支援する形で基盤研究(S)および(A)の申請を行ったが、不採択であった。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 (法学部) (1)14回にわたって開催した将来構想委員会の論点整理に基づき、7月に最終答申が提出される予 定である。 (2)答申に基づき、入試構想委員会、カリキュラム検討委員会に於いて、将来構想の実現に必要な審 議を行う。カリキュラムについては、現行カリキュラムが完成年度を迎えるため、その総括を行いつつ、 将来構想委員会答申の具体化に向けた検討を行い、2017 年度以降のカリキュラムを決定していく予定 である。 (3)本学部における志願者の増加を図るため、広報戦略を検討、実施する。 (4)附属系属校連携プラグラム委員会(仮称)を設置し、高等学校での法学教育、語学教育(独仏語) を高校の先生との連携で企画実施する。 (5)国際交流促進委員会を設置し、海外研修プログラム・海外学生交流プロ グラム・留学支援プログラムの拡充を図る。2017 年 2 月下旬~3 月上旬にかけ て 2 週間、ハワイ大学ロースクール短期留学プログラムを実施する。 (6)英語による専門教育科目を増設、体系化する。Business and Law in Japanese SocietyⅠ・Ⅱと Business Organisations and Law in Japan の科目を 今年度後期から設置する。担当教員は学部戦略枠を使って採用する。Waseda Vision150 教育システムによる教員枠が認められた場合には、さらにこれを拡充 する。 (7)法曹のロールモデルを示して学生に法曹への関心を喚起するオムニバス講義( 「法曹の仕事を知 る」)を展開するが、法曹以外を目指す学生に対するキャリア教育のあり方も検討する予定である。 (8)一般入試における選択科目の追加やカリキュラム対応と同期をとった新思考入試の活用など、入 試改革を行う。 (法学研究科) (1)LL.M.プログラム検討委員会による集中審議を行い、7 月をめどに、LL.M.として、スタート時 点で展開する具体的プログラムを確定する。 (2)LL.M.プログラム検討委員会の答申を受けて、LL.M.設置準備委員会(仮称)を立ち上げ、設置 に向けた具体的な作業を進める。 (3)LL.M.プログラムの開始およびその後の展開に向けて、プログラムの一部を担うことが予定され ている海外提携機関の確保と提携に向けた協議を開始する。加えて、学内他箇所との提携に向けた協議 を行う。 (法務研究科) (1)加算プログラムの申請と実施 文部科学省の「法科大学院公的支援見直し強化・加算プログラム」について、現在の 6 プログラムを 引き続き多面的に実施するとともに、新たなプログラムを策定し申請する。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (2)学術院将来計画の策定と実施検討 「Waseda Vision 150」実現のための法学学術院の新しい将来計画を策定し、同計画に沿って、法学研 究科とのコードシェア制度の導入や、ジョイント・アポイントメント制度の実施のためのさらなる準 備・検討を行う。また、法務教育研究センターを中心としたリカレント教育プログラムを具体的に実施 する。 (3)臨床法学教育の充実 加算プログラムに基づく教育コース制を 2017 年度に本格実施するために、早稲田大学リーガル・ク リニックや早稲田リーガルコモンズ法律事務所との連携を図り、試行プログラムを実施する。それによ り、臨床法学教育の一体的展開と質の向上を図る。また、同じく加算プログラムとの関係では、修了生 を対象とした継続教育および未修者教育での新たな臨床実務教育プログラムを作成し、2017 年度に本 格実施するために、その試行的実施を行う。 (4)広報活動の推進 昨年度に引き続き「WLS パンフレットシリーズ」として、さらに 2~3 種類のパンフレットを作成・ 配布する。また、全国各地に赴き、学部生向けの説明会等を開催する。今年度春学期より法学部との合 併科目「法曹の仕事を知る」を開講するなど学部や高校との連携も深めながら、多様な媒体や機会を利 用した広報宣伝活動を積極的・戦略的に展開する。 (5)法務教育研究センターの強化 当年度春学期に開講した「法務リカレント講座」と「法律基礎講座」に加え、秋学期からの「法律ア ドバンスト講座」の開講準備を進める。当センターおよび法務研究科の紀要として『早稲田大学法務研 究論叢』を刊行する。 (比較法研究所) 前年度のプロジェクトを本格稼働させ、各法分野の研究員が「持続可能社会」 にアプローチする連続研究会を、原則毎月開催する。また本プロジェクトに関し、内外の研究者を招い ての国内・国際シンポジウムを複数回(4 月・7 月)開催する。そうして得られた知見を結集して、各 法分野の研究員による大型科研費への申請を行う予定である。 (1)「持続可能社会への転換期における法と法律学の役割-アジア・リージョナル法を展望して」プ ロジェクトの発展的継続 ①学際的シンポジウムの開催 「東日本大震災 5 年後の現状と福祉社会・まちづくりの仕組みづくりに向けて」 日時 2016 年 4 月 9 日(土)12:30~16:15 会場 早稲田大学 8 号館 3 階大会議室 主催 早稲田大学比較法研究所 共催 早稲田大学先端社会科学研究所 講師 菊池 馨実(早稲田大学比較法研究所長) 本間 茂行(福島県浪江町副町長) 須網 隆夫(早稲田大学大学院法務研究科教授) 日置 雅晴(浪江町支援弁護団団長・元早稲田大学教授) 岡田 正則(早稲田大学大学院法務研究科教授) 西原 博史(早稲田大学社会科学総合学術院長) 菅原 昭彦(気仙沼商工会議所会頭) Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 早田 宰(早稲田大学社会科学総合学術院教授) 土方 政夫(早稲田大学社会科学総合学術院教授) 「アベノミクスの異次元性を問う-『経済と法』の何が破壊されているのか?」 日時 2016 年 7 月 2 日(土)13:00~17:30 会場 早稲田大学8号館B102教室 主催 早稲田大学比較法研究所 共催 早稲田大学≪企業法制と法創造≫総合研究所 講師 野口悠紀雄(早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問) 水野 和夫(法政大学法学部教授) 上村 達男(早稲田大学法学学術院教授) 楜澤 能生(早稲田大学法学学術院教授) ②公開講演会の開催 【第1回】「国際的難民保護の危機に対応する」 日時 2016 年 5 月 27 日(金)16:30~18:00 会場 早稲田大学8号館3階大会議室 講師 ジェームズ・C・ハサウェイ ミシガン大学ロースクール教授 通訳 宮川 成雄 早稲田大学大学院法務研究科教授 世話人 宮川 成雄 早稲田大学大学院法務研究科教授 【第2回】「ロシアにおける取引法と裁判制度・弁護士制度(仮題)」 日時 2016 年 7 月 16 日(土)15:00~16:30 会場 早稲田大学8号館6階606、607教室 講師 松嶋 希会 弁護士 世話人 加藤 哲夫 早稲田大学法学学術院教授 (2)比較法研究所オンライン・ジャーナルおよびオンライン・フォーラムの稼働に伴う学術情報の Web 上での本格的な発信 学術情報の Web 上での発信の一環として、「早稲田大学比較法研究所オンライン・ジャーナル」(査 読付き)と「早稲田大学比較法研究所オンライン・フォーラム」(査読無し)という 2 つの電子ジャー ナルを創設し、早稲田大学リポジトリへの登録を行った上で、運用を開始する。 (3)研究情報の発信 最新の日本法情報を英文で世界に発信する Web サイト「日本法トピックス」の拡充強化をはじめ、 研究情報の発信をより積極的に進める。 ①「最新立法紹介」:海外に紹介すべき日本の立法動向を取り上げる。 ②「重要判例紹介」:海外に紹介すべき日本の重要判例を取り上げる。 ③「時の話題」:海外に紹介すべき日本の法状況や学界のホットイシューなどを取り上げる。 ④「研究活動紹介」:研究所員の研究活動をタイムリーに海外に紹介する。 さらに、研究者情報の発信のあり方を見直し、対内的・対外的な広報を強化することにより、学内外 の研究機関との連携強化に努める。 (4)大型科研費の申請 2015年度に引き続き、大型科研費を申請する研究所員を支援し、研究費の獲得を目指す。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 文学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 文学学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 1.研究のグローバル化推進 1)文化構想学部の英語学位プログラム「国際日本文化論プログラム」を担当する教員 3 名(海外在住)を リクルート(うち 1 名の嘱任を正式決定) 2)大学院文学研究科・文学部「中東・イスラーム研究コース」を担当する教員 2 名をリクルート(2016 年度に入り嘱任決定) 3)コロンビア大学教授 2 名を訪問教授として継続嘱任 4)UCLA 上級准教授 1 名を訪問准教授として引き継続嘱任 5)コロンビア大学研究員 1 名を訪問主任研究員として継続嘱任 6)教員を UCLA、コロンビア大学に派遣しての大学院生指導、共同研究、ワークショップの開催 2.学生交流 1)UCLA-Waseda リサーチフェローシップ・プログラムによる大学院生の派遣 3.研究関連国際イベントの開催 1)UCLA にて国際シンポジウム”Tokyo Textscape”を開催 2)UCLA にて国際ワークショップ「和本リテラシー」を開催 3)本学にて国際シンポジウム「東アジアのメモリーレジームの変革と記憶の行為者」を開催 4)コロンビア大学にて国際シンポジウム”Rethinking Japanese Literary History”を開催 5)UCLA にて国際シンポジウム”Imaging The World in Premodern Japan”と 国際ワークショップ”Acting Out”を開催 6)総合人文科学研究センター研究部門「東アジアの人文知」の第1回国際フォーラム「越境する人文知」 を開催 7)東国大学での国際ワークショップを後援 8)海外著名大学研究者を招聘しての講演会を複数開催 4.学術院の改革 1)文化構想学部に英語学位プログラム「国際日本文化論プログラム」設置を決 定(2017 年度開設) 2)大学院文学研究科「国際日本学コース」の設置を決定 3)大学院文学研究科・文学部「中東・イスラーム研究コース」新設を決定(2017 年度入学生を対象) 4)英語外部試験(4 技能型)を利用する入試の 2017 年度導入を決定 5.制度・仕組の創設 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 1)クォーター科目の導入を決定(2017 年度より) 2)副専攻の導入を決定(2017 年度入学生より) 3)選択英語科目の見直し検討着手 6.連携の模索 1)コロンビア大学ドナルド・キーンセンターと角田柳作記念国際日本学研究所の間で学術交流協定を締 結 2)コロンビア大学・シカゴ大学と大学院レベルの教育・研究についての連携を協議 3)コロンビア大学とのダブルディグリー・プログラム運営委員会を開催 4)バーミンガム大学と文学学術院、ならびに演劇博物館の間で学術交流協定を 締結 7.その他 1)英語学位プログラム準備のための助教(2 名)採用を決定 2)UCLA との共同研究による「変体仮名あぷり」を開発、プレスリリース 3)UCLA との共同研究による「くずし字 OCR」の開発を促進 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 1.研究のグローバル化推進 1)文化構想学部の英語学位プログラム「国際日本文化論プログラム」を担当する教員 1 名着任、2 名の 嘱任を正式決定 2)コロンビア大学教授 2 名を訪問教授として継続嘱任 3)UCLA 上級准教授 1 名を訪問准教授として継続嘱任 4)コロンビア大学研究員 1 名を訪問主任研究員として継続嘱任 5)教員を UCLA に派遣しての大学院生指導、共同研究、ワークショップの開催 2.学生交流 1)UCLA-Waseda リサーチフェローシップ・プログラムによる大学院生の派遣 2)Waseda-UCLA リサーチフェローシップ・プログラムによる大学院生の受入 3)Waseda-UCLA トラベル・アワードによる大学院生の受入 3.研究関連国際イベントの開催 1)本学での国際シンポジウム「文化生産者としての<作者>」開催 2)UCLA での国際シンポジウムと国際ワークショップ開催 3)コロンビア大学での国際シンポジウム開催 4)「国際日本学」研究の、歴史、演劇・映像分野への拡大(国際シンポジウム の開催) 5)2017 年度開催予定の「狂言の夕べ@LA」公演を中心としたワークショップ等の開催を準備 6)バーミンガム大学、本学演劇博物館と連携しての、シェイクスピア没後 400 年関連国際イベントの開 催 4.学術院の改革 1)文学研究科「中東・イスラーム研究コース」の入試を実施 2)文化構想学部英語学位プログラムの AO 入試を実施 3)英語外部試験(4 技能型)を利用する入試を実施 4)選択英語科目の見直しを決定 5.制度・仕組の創設 1)JA 制度の導入検討 6.連携の模索 1)中国の大学との箇所間協定締結 7.その他 1)英語学位プログラム準備のための助教(2 名)採用 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 教育・総合科学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 教育・総合科学学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 A.学術院、学部および大学院の将来像の構築 学術院計画委員会を中心に、学部の再編および新しい教育プログラムの構築について検討した。検 討に際しては、文系から理系にわたる幅広い分野の学科専修を擁する本学術院の特徴を活かす形で、 教育・研究のさらなる進展を目指し、またそれを外に向かって広く発信することを念頭においた。 学部の再編を最終的なイメージとして定めているが、まずは学科専修レベルでの組織再編と新しい 教育プログラムの構築を目指す方向性で議論を進めた。後者に関しては、学術院の枠を超えた教育プ ログラムを含めて検討した。 なお、大学院組織に関してはC欄に報告する。 また、2014 年度に決定した専任教員の人事計画に基づき 2016 年度新規嘱任人事を実行した。この ことに伴い、学部内において非常勤講師枠の再配分を行った。 B.教員養成推進組織の設立 2016 年 4 月 1 日より、 下記の業務を担う教職支援センターを学術院内に置くことが正式に決定した。 1)学部・大学院に設置される教職課程科目の運営 2)学部・大学院に設置される教職課程科目担当教員の人事 3)教育実習・介護等体験等の企画運営 4)教育インターンシップ・教育ボランティア等の企画運営 5)教育就職指導室の運営および学生の教員就職支援 6)教員免許更新講習の企画・運営・実施 7)稲門教育会に関する活動支援、事務局運営 8)現職教員に対する公開講座、研修講座等の企画運営 また、稲門教育会と現役学生との交流会を実施し、その事業を 2016 年 4 月 1 日に設置される教職支 援センターに引き継いだ。 C.大学院組織の改編 2017 年度における教育学研究科高度教職実践専攻の設置(専門職大学院である教職研究科を教育学 研究科の一専攻の形で維持し、両研究科を統合すること)について、教学および法人の会議において 正式に決定した。 D.教育学研究科における研究機能高度化のための策定 計画通り、完全セメスター化を実現した。 E.その他 1)2014 年度から 3 年間の予定で採択された「発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援・ 教職員の専門性向上事業(発達障害に関する教職員養成プログラム開発事業)」(文部科学省)の事業 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- を継続して行い、文部科学省から高い評価を受けた。 2)学術院内の国際交流に関わる委員会を統合し、新たな体制づくりを行った。 3)英語英文学科については、なだらかなコース制をイメージしたカリキュラム改革を行い、イン ターンシップや短期留学も併せ、学生一人ひとりが各自の学問的興味に合わせて履修しやすい環境を 整備した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 A.学術院、学部および大学院の将来像の構築 引き続き、学術院計画委員会において学科専修の再編と新しい教育プログラムの構築を検討してゆ く。学科再編に当たっては、理学科および社会科の改革を中心に議論を進める。 理学科の改革においては、生物学専修および地球科学専修が最先端の研究拠点であることを学内外 に向けてより強く発信しながら、併せて理科教員養成プログラムの一層の充実を図ってゆく。社会科 については公共市民学のカリキュラムを確立し、中等教育課程に新たに設置される見通しの「公共」 の科目にも対応した教員養成課程を考慮する。 教育プログラムについては、学科横断プログラムの設計を引き続き推進してゆく。そのうちの一つ として日本語教育プログラムの充実を図る。 また、2014 年度に決定した専任教員人事計画に基づき 2017 年度新規嘱任人事を着実に実行すると ともに、2018 年度および 2019 年度の人事計画を策定する(7月教授会での決定を目指す) 。人事計画 については、人事小委員会での審議に基づく学術院計画委員会からの答申(学術院長宛)を尊重し、 教授会の議を経て決定する。加えて、2017 年度からの本格的な助教枠の活用を検討する。 B.「教職支援センター」運営体制の充実 教員養成推進組織として 2016 年 4 月 1 日に開設した教職支援センターを本格的に始動させるととも に、より充実した体制作りに取り組む。 同センターの業務は、①カリキュラム運営、②実習等連携推進、③キャリア支援部門に大別される。 ③には稲門教育会の事務局機能および地区稲門会への支援業務、教員就職指導室を中心とした教員 就職支援が含まれているが、稲門教育会との連携をさらに深めながら、地方における②実習等連携推 進を図り、併せて地方における教員就職支援体制の確立を目指す。これによって、 「教育」を通じた地 域と早稲田大学との循環システムの実現(教員志望学生の入学促進→教員就職支援→新たな教員志望 学生の開拓)を図りたい。 C.大学院組織の再編 2017 年度における教育学研究科高度教職実践専攻の設置(専門職大学院である教職研究科を教育学 研究科の一専攻の形で維持し、両研究科を統合すること)のため、高度教職実践専攻の設置認可及び 同専攻における専修免許の課程認定に向け、確実に準備を進めてゆく。また、共通科目の統廃合など 学科目の再配当を検討する。 D.教育学研究科における研究機能高度化のための施策 学部学生による教育学研究科設置科目の先取履修制度を継続する。また、学部教育課程における学 科横断型の教職関連プログラムの設計を検討する。それらの施策によって、2017 年度に新設される高 度教職実践専攻(専門職学位課程)を含めた教育学研究科各専攻における優秀な学生の確保に向けた 取り組みを行う。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- E.その他 1)2014 年度から 3 年間の予定で採択された「発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援・ 教職員の専門性向上事業(発達障害に関する教職員養成プログラム開発事業)」(文部科学省)の事業 を継続して行うとともに、同事業終了後におけるプログラム継続の施策を検討する。 2)稲門教育会組織の新規拠点開発を行う。特に東北地区について重点的に開発を進める。これに よってB欄に記載の「教育」を通じた循環システムの促進を目指す。 3)早稲田キャンパスにおける学術院の新たな拠点施設について大学本部との具体的な検討を開始 する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 商学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2016 年 6 月 商学学術院 将来構想の進捗状況報告(2015 年度実績) 1.商学部 (1)⼊試制度改⾰ ①「新思考入学試験(地域連携型)」の導入決定 2018 年度⼊学者より、グローバルな視野と⾼い志を持って、社会的・⽂化的・学術的に地域へ貢献する⼈材を 育成・輩出することを目的として、「新思考入学試験(地域連携型)」を導入することを決定した。 (2)基礎学⼒と教育の質保証 ①新カリキュラムの効果測定に関する指標の検討(2014 年度⼊学者適⽤) 科⽬登録結果や単位修得状況などのデータに基づき、引き続き検討を⾏うこととしている。 ②適切な学部学則定員および教員基礎数の検討 2015 年 7 ⽉より商学部将来構想委員会を⽴ち上げ、学部学則定員の検討に加え、専任教員の新たな採⽤⽅ 針を審議した。 (3)学⽣の異⽂化体験促進(留学促進) ①箇所間協定校の拡充 2015 年度に、以下の 3 大学が協定校となった。 フランクフルト⾦融経営⼤学(ドイツ)、ルーヴェンカトリック⼤学(ベルギー)、⾹港科技⼤学(⾹港) ②留学プログラムの拡充・ABS プログラム(復旦⼤学・⾹港中⽂⼤学との 3 校間留学プログラム)における新たな 協定校との連携の模索 ABS プログラムの⾒直しにより、⾹港中⽂⼤学・上海交通⼤学・早稲⽥⼤学の3校で新たにプログラムを実施する こととなり、協定を締結した。 ③他学部と連携した相互開放科目の継続と強化 政治経済学部、国際教養学部と連携して英語による科目を相 互開放し、国際化を促進する履修環境を整えた。 2.商学研究科 2-1.商学専攻 (1)「学部・修士 5 年⼀貫修了制度」(修⼠課程早期修了制度)の学⽣募集 制度開始 2 年⽬となり、本制度の適⽤者として 2016 年 4 月に 14 名が⼊学した(昨年は 2 名)。本制度が 学部生に浸透してきたと考えられる。 (2)⼊試改⾰、カリキュラム改⾰の実⾏と効果検証 ①入試改革 2015 年度実施⼊試より、出願時に提出する語学スコアに最低点数を設定したことで、修⼠課程、博⼠後期課 程ともに⼊学試験に寄らずに受験⽣の語学能⼒について、⼀定レベルで担保することができた。また、2 月に修士課 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 程入試を実施し、志願者数が増加した。博士後期課程入試においては、10 名の受験生が専門科目試験免除制 度をしており、着実に制度が浸透してきていると考えられる。 ②カリキュラム改革 新カリキュラムとして 2 年⽬となった、修⼠課程カリキュラムにおける「コア科⽬」導⼊、「研究基礎科⽬群」の設置、 「統計基礎」必修化について、学⽣の履修⾏動、成績分布等を把握し、検証を⾏った。その結果、当初の狙い通り の効果が上がっていることが確かめられた。 2-2.ビジネス専攻 (1)国際認証の受審対応 ・米国系国際認証 AACSB 受審の最初の大きなステップである iSER レポート(イニシャル・セルフ・エバルエーショ ン・レポート/第⼀次⾃⼰評価書)が受理され、公式承認を得た。 ・上記のレポートの重要なパートである AOL(Assurance of Learning/学習の質保証)において、MBA プログ ラムの 1 年間(春学期・秋学期)の測定を終えた。 ・欧州系国際認証 EQUIS の申請資格の取得に向けた事前調整を終え、最初のステップとなるデータシートを提 出した。 (2)グローバル化への対応 ・海外開講授業はシンガポールと米国(サンフランシスコ&サンディエゴ)の 2 科目を実施した(参加者:合計 36 名) ・英オックスフォード大学サイード・ビジネススクールとの連携科目である「GOTO ワークショップ」を春学期・秋学期 にそれぞれ開講した(受講者:合計 33 名) ・海外公式スタディツアーは、タイ・ミャンマーの 2 ヶ国 1 プロジェクトを企画したが、⼈数が集まらず実施は⾒送られ た。 ・2014 年度は海外招聘教員の授業は 1 科目(9 名)のみだったが、2015 年度は 3 科目の実施となり、受 講者数も安定している。学生授業アンケートも総じて高評価で、学⽣満⾜度に貢献している。 <2015 年度海外招聘教員> 小田部 正明氏(テンプル大学 フォックスビジネススクール教授) 山脇 秀樹氏(クレアモント大学院大学ピーター・ドラッカー経営大学院教授) トレバー・ジョナサン・ポール氏(ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール) (3)⼊試制度・カリキュラムの調整 ・2016 年度経営管理研究科開設に向けて、ファイナンス系プログラムの⼊試制度およびカリキュラムを拡充した。 具体的には 4 ⽉⼊学(⽇本語履修)で夜間主プロフェッショナル(ファイナンス専修)プログラム、9 月入学 (英語履修)で MSc in Finance プログラムを新設した。 ・前⾝となる商学研究科ビジネス専攻およびファイナンス研究科の従来の制度の優れた部分を組み合わせて、経 営管理研究科における各種制度設計(科⽬履修・成績等)を⾏った。 ・経営管理研究科の学⽣が商学研究科ビジネス専攻設置科⽬を柔軟に履修できるよう調整を⾏った。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 3.ファイナンス研究科 (1)カリキュラム ・2016 年度経営管理研究科開設に向けて、⼊試制度およびカリキュラムを再編・新設した。具体的には 4 月入 学(⽇本語履修)で夜間主プロフェッショナル(ファイナンス専修)プログラム、9 ⽉⼊学(英語履修)で MSc in Finance プログラムを新設した。これに合わせて、日本橋キャンパスに設置されたファイナンス系情報環境を一 部早稲田キャンパスに移管した。 ・前⾝となるファイナンス研究科および商学研究科ビジネス専攻の従来の制度の優れた部分を組み合わせて、経 営管理研究科における各種制度設計(科⽬履修・成績等)を⾏った。 ・経営管理研究科の学⽣がファイナンス研究科設置科⽬を柔軟に履修できるよう調整を⾏った。 4.会計研究科 (1)カリキュラム改革 クォーター科⽬を拡⼤する⼀⽅、科⽬数削減のためのカリキュラム再検討を⾏った。またアクチュアリー関連科目に ついても基幹理⼯学部・研究科、商学研究科との連携による増強・体系化を⾏った。提携講座についても 2016 年度より新規 3 講座を開講し、計 11 の提携講座を開講するなど拡充に努めた。 (2)キャリア支援の充実・連携強化 公認会計士試験支援(直前答練講座など)を実施するとともに、年間のキャリア⽀援計画に則り、キャリアの 意識づけ、就職活動⽀援などのキャリア⽀援を実施した。 (3)その他 会計研究科創設 10 周年記念事業を 9/27(日)に実施し、同窓会役員総会を開催した。この際、同窓会 規約を改正し、これまでの研究科主導の運営から、修了⽣主体の運営に変更すべく修了⽣代表幹事より同窓 会会⻑を選出した。 5.商学学術院総合研究所 5-1.産業経営研究所 (1)研究分科会、リサーチ・プロジェクト 2015 年度は 15 の研究分科会を設置して、それぞれの専⾨領域から研究課題への多⾯的なアプローチを試み た。 さらに、4 つのリサーチ・プロジェクトに対して助成を⾏い、研究活動を促進した。 (2)講演会、フォーラム 「産研講演会」を 15 回開催し、およそ 720 名の聴講者があった。6 月には「21 世紀の中央銀⾏」というテーマで 第 23 回産研アカデミック・フォーラムを開催し、10 月には「統合報告制度をめぐる理論的展開と実務上の対応・課 題」というテーマで第 41 回産研フォーラムを開催した。 (3)受託研究、受託研修 ①株式会社日水コン「水道の規制改革と新たな経営モデルの構築 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ―⽔道事業の官⺠連携事業形態等の検討―」 ②一般財団法人空港環境整備協会「空港周辺地域における航空機騒音影響の経済評価」 (4)研究成果の刊⾏ ①「産業経営」第 51 号 ②『第 23 回 産研アカデミック・フォーラム』報告書 ③『第 41 回 産研フォーラム』報告書 ④『ワーキングペーパー』: 3 刊発⾏ 5-2.WBS研究センター 社会人教育の強化を具現すべく、2015 年度は以下のプログラムなどを実施した。(全 29 プログラム) (1)ビジネス環境の変化に対応したグローバルな企業経営研修の発展 1. WBS ネクスト・リーダー・プログラム 2. 早稲田次世代国際幹部養成研修(WNLP) 3. ETP(EUビジネスマン日本研修プログラム) 他 (2)グローバル展開企業の経営トップ層等の育成のための教育プログラムの発展 1. トップマネジメント研修 2. エグゼクティブプログラム 3. 早稲田グローバルビジネスリーダー育成(WGBL)プログラム 他 (3)海外大学との連携による企業研修の実施 1. NUS チャイニーズプログラム (Japan Module) 2. CEIBS EMBA Japan Module 6.ファイナンス研究センター (1)先端的ファイナンス研究拠点の形成 ①研究プロジェクトの実施と成果 2015 年度は 12 本の研究プロジェクトを実施し、6 本のワーキングペーパーを公表した。 ②共同研究プロジェクト The Volkswagen Foundation からの助成⾦で共同研究「Quantitative Easing and Financial (In)stability」(提携担当者:宇野 淳教授)を開始した。(外部機関:Research Center SAFE,House of Finance, Goethe University、University of Cape Town、New York University、Xiamen University)グローバルな⾦融危機発⽣に伴い、各国の中央銀⾏が市場介⼊等の緊急政策を実施しているが、 ⽇本でも⽇銀による量的緩和と国債・株式・不動産関連証券の買い⼊りが⼤規模に⾏われている。欧⽶の中央銀 ⾏による介⼊が国債市場や⾦融機関に対する資⾦供給を中⼼とするものであるのに対して、⽇銀の政策は株式な どにも対象資産を広げているところに特徴がみられる。こうした政策の違いが及ぼす影響を実証的に検証するのが、早 稲田大学のユニットが関係するプロジェクトである。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (2)ノンディグリー・プログラム ビジネス情報アカデミーで実施した社会人向けノンディグリー・プログラムの参加者は、2015 年度は約 1,400 名で あった。 ①オープンプログラム 1. ファンドマネジメント講座 2. インベストメントバンキング講座 3. 家族信託の最新動向 特別講座 4. 産学連携 OFF-JT 研修プログラム(共催 経済産業省) 5. IT経営革新・実践講座 ②カスタマイズドプログラム 企業研修(3 社) 以上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2016 年 6 月 商学学術院 将来構想の進捗状況報告(2016 年度計画) 1.商学部 (1)⼊試制度改⾰ ①帰国⽣・外国学⽣⼊試制度の⾒直し 「外部試験の活⽤」と「商学に求められる能⼒」の視点で試験科⽬の⾒直しを⾏い、2014 年 12 月より周知を 開始していたが、2017 年度帰国⽣・外国学⽣共通試験(2016 年度中に実施する⼊試)より実際に試験科 ⽬の変更を実施する。 ②「新思考入学試験(地域連携型)」の検討 2018 年度⼊学者より、グローバルな視野と⾼い志を持って、社会的・⽂化的・学術的に地域へ貢献する⼈材を 育成・輩出することを目的として、「新思考入学試験(地域連携型)」を導入することを決定したことから、その 具体的な制度設計について検討を進めていく。 (2)基礎学⼒強化と教育の質保証 ①新カリキュラムの継続的な検証と外国語科目における客観的到達目標の検討 ②教員基礎数を踏まえた専任教員人事の検討 (3)学⽣の異⽂化体験促進 ①箇所間協定校の拡充 ②留学プログラムの拡充・新 ABS プログラム(上海交通大学・香港中文大学との 3 校間留学プログラム)の運⽤ ③他学部と連携した相互開放科目の継続と強化 2.商学研究科 2-1.商学専攻 (1)「学部・修士 5 年⼀貫修了制度」(修⼠課程早期修了制度)の学⽣募集 2015 年度は制度開始時期として本制度初の修了⽣を 2 名出したが、そのうち 1 名は総代に選ばれた。今期も 多くの優秀な学⽣を修⼠課程に受け⼊れるべく、学部と連携して本制度のプロモーションに注⼒する。 また、QTEM(Quantitative Techniques for Economics and Management)Masters Network に ついて、商学部在学中の進学希望者に対して説明会、GMAT 講習会の周知を引き続き⾏い、制度の浸透と内部 進学者の確保に努める。 (2)⼊試改⾰、カリキュラム改⾰の実⾏と効果検証 3 年⽬となる⼊試改⾰、カリキュラム改⾰を円滑に実施し、継続的に改⾰効果の検証を⾏う。 3.会計研究科 (1)カリキュラム改革 以下の取組を予定(一部は既に実施)している。 ・クォーター科目の拡大 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ・科目数の削減 ・アクチュアリー関連科目の増強・体系化(Vision150 教員増に申請中) ・提携講座の拡充 (2)キャリア支援の充実・連携強化 ・公認会計士試験支援 ・会計専⾨職というキャリアの意識づけ(キャリア講演会、公認会計⼠制度説明会、等) (3)⼊試制度改⾰ ・新規⼊試制度の創設 ・既存入試の機会拡大・要件緩和 (4)その他 ・学生リクルート体制の強化 ・国際的な会計士資格の取得支援 4.経営管理研究科・商学研究科ビジネス専攻・ファイナンス研究科 (1)国際認証への受審対応 ・(米 AACSB)本審査に向けて、iSER レポート(イニシャル・セルフ・エバルエーション・レポート/第一次自己評 価書)に記載した改善計画に従い各種改善を進める(3 年間)。本年度より始まる MSc in Finance の AOL(Assurance of Learning/授業の質保証)活動にも着手する。 ・(欧州 EQUIS) 申請資格(Eligibility)取得のため、EQUIS 本部の審査を受ける。その結果決定する今後の 認証取得に向けたプロセスに従い、遅滞なく準備を進める。 (2)グローバル化への対応 ・新研究科として有益なグローバルネットワークを構築する。 ・在学⽣のさらなるグローバル知⾒および語学⼒の向上に向けた施策を導⼊する。 (3)⼊試制度・カリキュラムの適切な運営 ・経営管理研究科設⽴時に⽂部科学省に提出した設置届出書の計画に従い、⼊試制度およびカリキュラムを適 切に運営する。 ・商学研究科ビジネス専攻およびファイナンス研究科在学生に対するカリキュラムの安定的運営を図る。 5.商学学術院総合研究所 5-1.産業経営研究所 研究活動の活性化および研究成果を社会に還元すべく、2016 年度も引き続き以下の活動を重点的に⾏う。 (1)研究分科会、リサーチ・プロジェクト助成、受託研究による研究活動の推進と研究成果の発表 (2)公開講座、受託研修による教育活動の推進 (3)産研講演会、産研フォーラム、産研アカデミック・フォーラムの開催 【2016年度に実施が決定している活動】 (講演会) 第1回 日 時 2016 年 4 月 22 日(⾦) 16:30〜18:00 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 場 所 早稲田大学 11 号館 4 階第 3 会議室 テーマ ⼥性の役員への登⽤と役員給与 ―オーストラリア上場企業のデータ分析 講演者 梁取美夫 氏 [Senior Lecturer, School of Management, University of South Australia] 第2回 日 時 2016 年 6 月 3 日(⾦) 18:00〜19:30 場 所 早稲田大学 11 号館 4 階第 4 会議室 テーマ 複雑系・ネットワーク科学:背景、現状、展望と組織科学への応用 講演者 佐山弘樹 氏 [ニューヨーク州⽴⼤学ビンガムトン校システム科学・産業⼯学科准教授] (産研アカデミック・フォーラム) 日 時 2016 年 5 月 28 日(土)11:00〜17:45 場 所 早稲田大学国際会議場 井深 ⼤記念ホール テーマ 1990 年代の主要な企業不祥事と財務諸表監査―教訓と今⽇的意味 講演者 鳥羽至英 氏(早稲田大学商学学術院教授) ⻲岡 恵理⼦ 氏(早稲田大学会計研究所招聘研究員・博士(商学)) 伊藤 醇 氏(公認会計士) 和田宗久 氏(早稲田大学商学学術院教授) A.Rashad Abdel-Khalik 氏(イリノイ大学教授) 5-2.WBS研究センター 社会人教育の強化を具現すべく、2016 年度も引き続き以下の活動を重点的に⾏う。 (1)ビジネス環境の変化に対応したグローバルな企業幹部研修の発展 (2)グローバル展開企業の経営トップ層等の育成のための教育プログラムの発展 (3)海外大学との連携による企業研修の維持・発展 ※2015 年度実施した 29 プログラムの他に、2016 年度から新たに実施するプログラムも複数予定している。 6.ファイナンス研究センター (1)先端的ファイナンス研究拠点の形成 ①研究プロジェクト 企業・団体・外部研究機関との活発な交流を通じ、様々な分野の研究プロジェクトを推進していく。 ②共同研究プロジェクト 共同研究プロジェクト「Quantitative Easing and Financial (In)stability」(提携者:宇野 淳教授) のワークショップが 2016 年 12 月に南アフリカのケープタウンにて開催される予定である。 (2)ノンディグリー・プログラム 2016 年度も 2015 年度に実施したオープン講座および企業研修を中⼼に、社会⼈向け講座の充実を⽬指す。 以上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 理工学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 理工学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 ◎理工学術院全体 ① 教育改革 国際コースの充実 → 学部英語学位プログラムとして再構築.世界スタンダードの 7 つの Major に再編し,カリキュ ラムとして A 群,B 群,C 群をバランス良く配置することを決定. 材料系学科の新設 → 先端材料学専攻を設置の方向で検討中. 英語教育センター学科(言語理工コミュニケーション学科)の新設 → 言語と人間知性マイナーとして展開を決定. IPS 対応学科の新設 → 地方貢献人材発掘型入試として,九州地域から入学する学生を募集する方向で検討中. SGU と Waseda Ocean 計画 (大学教育の国際化) → SGU を発展させた理工学術院重点研究領域と研究所として展開することを決定. 理工学基礎実験の改革 → 思考性を重視した実験項目に改訂.2016 年度より実施. 博士課程の改革 → 2017 年 4 月より博士後期課程単位制をスタート. A1,A2 群科目・B 群科目・C 群科目の改革 反転講義の導入 → プログラミング教育を中心に反転教育を導入開始. 科目数の削減 (半減) → 2016 年度秋学期より科目数 20%削減を目指すための検討を開始. 学部英語学位プログラムのための新英語科目と英語による専門科目の提供 →学部英語学位プログラムと日本語プログラムを融合することで,学生間の国際化を推進する ことを検討中. 演習科目における 0.5 単位の認定 → 今後検討予定. 教育構造改革 → 無線 LAN を西早稲田キャンパス全域に展開し,Springer の教科書等を利用したディジタル教 科書を導入する方向性を検討予定. Student Ratio 改善等 → Vision150 教員増員計画により Student Ratio の 20%改善の方向性が決定. 3 学部共通科目の設置・副専攻設置 → 2016 年度の秋学期より検討開始することを決定. 海外留学を活性化するための施策 事前単位認定 → 海外留学中に履修した科目の単位認定の推進および旅費・滞在日等支援の導入を決定. 入試制度改革 → 2018 年度 4 月より学部英語学位プログラムで 4 月入学学生(主に日本人を対象)の受入を決定. 複合型研究科新設 → 2016 年秋より検討開始することを決定. 映画映像系の教育の検証 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- → 2016 年 4 月より表現工学科に任期付教員を採用し, 映画映像系教育の強化と教育の検証を開始. 東京農工大学との連携強化 → 東京農工大学との連携は共同大学院を中心に一層進めることで検討.特に農学分野での連携強 化を予定. ② 研究強化 助手・助教制度改革 → 博士学位を取得後は、すべて助教として任用する改革案を教務部に提案. 情報生産システム系新研究所の新設 → 国際情報通信研究センターと情報生産システム研究センターの協力関係を深めつつ,独立に存 続することを決定. 基礎科学研究所の新設 → 本庄キャンパスに短期滞在型研究所として基礎科学研究所を新設することを大学本部に提案. 理工系研究体制のあり方 → 総計 7 つの重点領域研究所を理工研に設置することを決定し,材料技術研究所に材料系重点領 域を設置することを検討中. 理工系研究所のあり方 世界レベルの研究大学を目指した戦略策定 理工系研究推進体制の検討 医療への展開 本庄キャンパス活性化 物質科学系学術研究教育拠点の形成 → 国際的なオープンイノベーションを行う産学官の研究所としての機能強化は,重点研究領域設 置等により推進することを決定.産業技術研所のオープンイノベーションラボを西早稲田キャンパ スに誘致し,ゲノム情報分野の研究教育の強化を行い,生命系研究の推進を図ることを決定.本庄 キャンパス活性化は基礎科学研究所の新設提案により推進を検討中.材料技術研究所に物質科学系 学術研究教育拠点を形成することを検討. 国際知名度向上のための施策 → 学部英語学位プログラムを充実し,重点領域研究所に任期付教員を 40 名~60 名増員すること で,国際的な論文を大幅増加するための基盤を整備. ③ キャンパス整備 100 年回る安全安心でサステナブルなキャンパス整備計画 理工マルチキャンパス化等 研究スペースの確保と適正化 → 理工学術院長室スペースを重点領域研究所に貸与することで,研究スペースの拡充を決定.材 料技術研究所での研究教育を展開することで,理工マルチキャンパス化の推進を決定. 理工キャンパスアメニティ向上 → 中庭,56 号館地下,63 号館 1 階理工レストラン,女子トイレの改修を完了. 教室環境の改善 → 無線 LAN AP の整備,使いやすい黒板の導入,プロジェクタ設備の更新を行った.今後は遠隔 講義対応の教室を整備予定. TWINS の体制環境整備 → TWINS 安全整備を推進した.特にドラフトチャンバー等の整備を完了. 理工情報インフラ整備 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 無線 LAN AP の整備 教室・会議室の AV 設備充実 → 教室環境整備の柱として上記を実施. ④ 学術院体制・事務体制・その他 3 学部研究科体制の検証と改善 → 2016 年度秋学期より検討することを決定. 事務のスマート化 成績入力の改善 冊子類校正の改善 → 教員の成績入力を Course N@vi による受付の一元化により実施..学部研究科要項等の原稿校正 を電子化により実施. 理工系学術院体制の検討 → 教育・総合科学学術院との生命系実験の協力関係を検討. ポスドク学生の支援 → 学外から雇用されたポスドク研究者に対する懇談会を開催. 地域貢献とキャンパス拡大 新宿区連携 → 地域貢献とキャンパス拡大を含む理工キャンパス中期計画を 2016 年秋学期より検討すること を決定. 男女共同参画 → 今後 5 年間で嘱任される教員の 20%以上を女性教員とする案を立案. 理工学術院アーカイブズ・理工学スタジオ・ミュージアム・データベース → 今後検討. 職員の待遇改善 → 外部資金を獲得し,2016 年度秋学期より任期付職員の採用を決定.これにより労働環境の改善 を図る. OB・OG へのサービスと活用 → アントレプレナーシップ教育等により起業家養成教育を充実し,OB・OG との連携を強化. ◆基幹理工学部 ① 教育・入試改革 学系別入試の定着 →2016 年度春の一般入試では,過去 2 番目に多い受験生を集めることができ,基幹理工学部の学 系別入試は徐々に定着してきている実感がある.また,各予備校の偏差値も右肩上がりに上昇して いる. 推薦入試(以外者入試)制度の見直し →2016 年度までの以外者入試では,附属・系属高校からの推薦が定員を満足しない状態が続いて いる.これは,入学後に 1 年時の成績(GPA)によって学科への進級振分けを行う基幹独自の制度 が影響しているものと分析している.一方,指定校推薦では概ね計画通りの学生が確保できている が,学系ごとの推薦依頼数の見直しが今後の課題になっている. 国際化の更なる推進(日本人学生の入学促進,外国人学生の大学院修士課程への進学促進) →基幹では,学系α(数学,応数) ,学系β(情報,通信,電子,表現),合計学生定員 60 名で国 際コースを実施しているが,海外からの志願者は順調に増加している.特に 2016 年 9 月入学希望 者は定員を大きく上回り,優秀な学生のみを入学させることが可能となりつつある.これは,基幹 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 理工学部が提供する英語カリキュラムが,海外から認められつつあることを示しているものと分析 している.学部卒業者の多くが,そのまま基幹理工学研究科の修士課程に進学するのも基幹の大き な特徴になっている.一方,国際コースに入学する日本人は現時点で殆んどなく,根本的な制度の 見直しが必要であると考えている. 基幹副専攻制度の拡充と英語副専攻の検討 →2016 年 3 月に学部を卒業した 24 名に対して,副専攻の履修証明書を発行した.副専攻制度が始 まってから,初めての修了者であり,学生からの反応も極めて良好であった.今や副専攻制度は基 幹理工学部教育カリキュラムの大きな特徴になっており,副専攻制度の履修を目指して基幹理工学 部を志望する受験生が多く存在している.このように副専攻制度は順調に進行している.また,英 語学位プログラムの実施に合わせて,英語副専攻(Minor)の検討もあわせて行っている. 基幹共通科目の整理統合 →基幹理工学部では,全学科共通の基礎教育として数学系および工学系基礎 8 科目を基幹共通科目 に設定し,履修を推奨している.特に,ベクトル解析や微分方程式などの数学系科目は,履修者数 が 150 名を超える需要があり,急遽,非常勤講師を依頼してクラスを分割した経緯がある.このよ うに,現在の基幹共通科目制度は順調に運営されている.今後の課題として,現在検討が進められ ている英語学位プログラムの英語による B 群基礎科目を,基幹共通科目として 4 月入学の通常コー ス学生にも開放することを検討している. 大学院博士後期課程の無料化と奨学金の充実化 →基幹理工学部・研究科の入試教育検討委員会をはじめとして,主任会などで実施に向けた意見交 換を行っている. クオーター制度の導入検討 →2018 年度にスタートする新しい英語学位プログラムに開始時期を合わせて,英語科目のみなら ず日本語科目についてもクオーター化する検討を開始した. ② 研究改革 大学院における研究体制の見直し →大学院に「先端材料学専攻」を設置すべく,検討を開始した. ◆創造理工学部・研究科 ① 教育改革もしくは②研究強化の項目 産学連携の推進 →国内外の企業研修・見学会の実施など フィールド(学外の実践・実習の場)を活用した研究・教育の充実 → 創造理工リテラシー2(現、共創ワークショップ演習)を開設 研究成果の発信と社会貢献 → HP、パンフレット(創造人など)による情報発信強化 ◆先進理工学部 ① 教育改革 修士課程における専門コア科目のコースワーク再構築.修士課程の修了単位にオープン科目も認め ることにより,広い視野を持った学生の育成. →検討を進めている. 実験講義のオンデマンド化による効率的な授業 →西早稲田キャンパスの撮影設備を今後積極的に活用予定. 研究スキル等に関する科目設置 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- →2015 年度本学物性計測センターとの連携による「先端物性計測演習」を修士課程に新設し,科 目履修に関わる装置使用料を先進理工学研究科で負担. シームレスな科学英語教育 →2015 年度には少人数レベル別でのネイティブスピーカーによる対話型英語教育「Discussion Tutorial English in Science and Engineering」を新設し,この受講料の一部を先進理工学研究科 で補助. 海外学生・若手派遣プログラムの拡大 →UCLA への短期留学(Cross-disciplinary Scholars in Science and Technology (CSST)プログラ ム)を実施. →海外大学と箇所間協定締結に向けて協議中. 5 年一貫制博士課程専攻による一貫制教育の一層の充実化 2014 年度に5年一貫博士課程先進理工学専攻開設し,順調に推移. 修士課程での学会発表の奨励 →2015 年度に国際会議参加費補助制度を新設し,修士課程での学会・研究会での発表を奨励. ② 研究改革 論文リスト・学会発表の整理と共有(AAA インデックス) →学生による入力が順調に進行しており,データベースとして充実. ラボリーダー制度の推進 →ホームページでの広報を推進し,知名度向上を推進. 教員の研究活動に対する表彰 →文部科学大臣表彰,早稲田大学リサーチアワード等を受賞した教員が受賞内容に関するプレゼン テーションを全教員の前で実施. 研究「室」サポートの模索 →検討を進めている. ③ 社会貢献改革 卒業・修了生の人名録作成 →一部学科(応化)で実施. サイエンスの啓発活動 →各教員が個別に実施. ④ 入試制度改革 大学院入試、研究室情報の積極的公開(HP、入試説明会) →理工キャンパスでの大学院入試説明会を 2015 年度も継続開催.2016 年度は専攻別ではなく先進 理工学研究科として開催予定. 学部入試作業の合理化と入試事故リスクの軽減 →対策に関して協議を進めている. 入学後の成績の附属・系属校へのフィードバック →高大一貫教育検討委員会での議論に加えて,学科単位で附属系属校教員との連携を活用し,フィ ードバックの可能性を模索中. ⑤ 学生支援改革 TA センターの新設,学部 3 年生の TA 登用博士課程学生 TA 制度の推進 →博士課程学生 TA(TAO)を活用している. Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 博士キャリアセンター,キャリアアドバイザー等の充実により,大学院生への就職支援を強化 →2015 年度からキャリアアドバイザーを設置するとともに先進キャリア支援講演会を開催. 博士後期課程若手研究者養成奨学金制度の充実 →修士課程に関しては、先進理工学研究科修士課程奨学金を新設. ⑥ 自己点検改革 産業界とも連携した学外評価委員制度の新設 →検討を進めている. ⑦ その他 生命医療系研究・教育の充実 →奈良県立医大との研究医養成を実施. 若手任期制教員の増員 →2015 年度助教 1 名,助手 6 名増員. ◆情報生産システム研究科 ① 教育改革 1.グローバルキャンパス構想の実現 ・ASEAN 大学教員に対する学位取得支援を通じ、ASEAN とのネットワーク強化 →大学教員に対象を絞れなかったが、中国偏重からやや ASEAN 広域にネットワークが拡張された。 ABE INITIATIVE によりアフリカからも留学生を受け入れた. ・グローバルに人を惹きつけるグローバルキャンパスの求心力として、北九州の産業と密接に連携した 国際的に通用する教育内容を検討 →産官学金コンソーシアムの構築に着手し、産学連携教育、地域連携教育の検討を開始することがで きた. 2.グローバル人材の育成 ・海外からの優秀な学生獲得数大幅増加 →達成できた. ・学科の新設を念頭に置き、日本人学生、留学生の異文化交流教育を検討 →地方貢献人材発掘型入試として,九州地域から入学する学生を募集する方 向で検討中 ・海外からの本格的な短期請負教育、インターンシップ受け入れを実施 →復旦大学サマープログラムの規模を拡大した。またタイ等からのインターンシップ受け入れが本格 的に開始された. ・国費留学生優先配置への努力 →国費留学生優先配置の募集はなかった. ・特色ある科目の代表格である「インテリジェントカー・ロボティクスコース」 の 3 年後の姿を検討 →検討中. ② 研究改革 1.産学連携等を通じた研究活性化・多元化 ・北部九州経済圏の企業と強力な研究連携を図り、トップレベルの研究を行うと同時に、実践的で産業 を牽引するような研究力も兼ね備えた箇所とする. →産官学金コンソーシアムの構築を通して準備を開始した.同時に電気学会、経済産業省、九経連、 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 環境省等との連携開始. ・発信力の強化を目指し、企業向けセミナ、シンポジウムの開催を検討する. →IPS 国際連携シンポジウムの質的向上により連携体制強化を行った。また、ひびきのサロンと共同 で開催した. ・寄付講座導入のための整備を行う. →産官学金コンソーシアム構築に着手した.2.研究環境の高度化・発信力の強化 2.研究環境の高度化・発信力の強化 ・産業医科大学、学研都市 2 大学との連携強化 →連携強化を行った. ・多視点から研究を見つめるリサーチコンプレックス構想について学研都市内で議論する. →リサーチコンプレックスの採択を目指し、4 大学間で本格的な議論が始まった. 3.国際産学研究連携の推進 ・国際産学連携研究を行うための機関の設置検討、実施計画の策定 →産官学金コンソーシアム、リサーチコンプレックスを背景に、国際産学連携研究の開始について検 討した. ③ 社会貢献改革 1.社会に開放された教育研究環境の構築 ・これまでの活動を継続するとともに、新たな高大連結教育方式を模索する →スーパーサイエンスハイスクールへの支援はこれまで通り.新たな高大連結教育方式についてはと くに成果なし. ・高専等からのインターンシップ受け入れ数大幅アップ →達成できた. ④ 学生支援改革 1.グローバルキャンパスに対応した生活環境の改善 ・異文化環境での教育・研究方式の点検、文化交流、日本語教育、カウンセリング強化 →達成できた.ただし、日本語教育は今後強化する必要あり. ・留学生支援 NPO を通じた学生どうし、地域住民との文化交流促進 →達成できた. ⑤ 点検・評価改革 1.海外留学生を考慮した教育制度の点検・評価の推進 ・留学生、日本人学生による満足度チェックについて検討 →アンケート調査は行ったが、回答数が少なく不十分. 2.外部評価の推進 ・教育研究レベルの点検・評価法について検討を行う →引き続き検討する. ・博士学位の質維持についての点検実施 →引き続き検討する. ⑥ その他 1.早稲田スピリッツの醸成 ・実体情報学等西早稲田キャンパスと合同実施プロジェクトへの積極参加 →引き続き検討を行う必要あり。異文化交流授業への参加は実施. Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ・西早稲田との研究交流手段についての検討 →引き続き検討を行う必要あり. ・早稲田イベントへの参加についての検討 →早稲田祭への学生派遣を実施。大学院合同説明会への参加。 ・IPS 内イベントの増加、稲門会との交流を図る →引き続き検討を行う必要あり. 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 ※ 2016 年度以降の計画を以下に記す. ◎理工学術院全体 ① 教育改革 学部英語学位プログラムのカリキュラムの整備 (*) 先端材料学専攻の新設 英語教育センターをもとにした専攻(言語と知性理工学専攻)の設置検討 IPS を中心とした地方貢献型入試の導入 SGU と Waseda Ocean 計画 (大学教育の国際化) A1,A2 群科目・B 群科目・C 群科目の改革 科目数の削減 (半減) 学部英語学位プログラムのための新英語科目と英語による専門科目の提供 演習科目における 0.5 単位の認定 3 学部共通科目の設置・副専攻設置 西早稲田キャンパス 3 研究科融合の検討 東京農工大学との連携強化 (*) Waseda Vision 150 教育システム計画調書にて記述した事項に対応. ② 研究強化 助手・助教制度改革 基礎科学研究所の新設 理工系研究体制のあり方 → 重点領域研究所の設置に向けた準備。理工総研の組織改編(材料技術研究所の箇所化および理工 総研・理工研の統合)の推進 ③ キャンパス整備 理工キャンパス中・長期計画の立案 理工キャンパスアメニティ向上 理工情報インフラ整備 無線 LAN AP の整備 教室・会議室の AV 設備充実 ④ 学術院体制・事務体制・その他 3 研究科体制の検証と改善 男女共同参画 職員の待遇改善 ◆基幹理工学部 ① 教育・入試改革 学系別入試の定着 3 学系別入試は概ね定着した状態であるが,2018 年度から新しくスタートする英語学位プログラム に合わせて,学科定員および学系別入試定員の見直しを行う計画である.大学院での研究分野に合 わせて,学系の見直しも直近の課題であると考えている. 推薦入試(以外者入試)制度の見直し Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 英語学位プログラムに合わせて,指定校推薦のみならず,一般高校推薦を新規導入することを検討 している.附属・系属高校からの進学者割合が低い状態が続いている件についても,定員の見直し などの対策が必要である. 国際化の更なる推進(日本人学生の入学促進,外国人学生の大学院修士課程への進学促進) 英語学位プログラムの学生定員を,4 月入学 15 名,9 月入学 30 名に設定し,多くの日本人学生を 一条校から基幹理工学部へ進学するルートを確立することを計画している.数学系(数学科,応用 数理学科) ,情報系(情報理工学科,情報通信学科)の2つの Major に対し,全ての学科が参画す る 5 つの Minor を併設することで,基幹理工の全教員が英語教育に参画し,卒業論文の指導を行え る体制を検討している. 基幹副専攻制度の拡充と英語副専攻の検討 英語学位プログラムに設置される Minor を,現在進行中の副専攻制度と併用することで,英語によ る副専攻(Minor)を国際コース学生のみならず通常コースの学生にも履修できるような制度の確 立を検討している. 基幹共通科目の整理統合 現在 8 科目で運用されている基幹共通科目の科目数の増加,および英語による科目を新たに加える などの新規方策を検討中である. 大学院博士後期課程の無料化と奨学金の充実化 大学院博士後期課程への進級を積極的に奨励するために,学術院と連携した授業料の無料化政策お よび奨学金制度の充実に向けた検討を行っていきたい. クオーター制度の導入検討 英語学位プログラムに設置される Minor では,多くの科目がクオーター制を導入することが計画さ れており,クオーター化にむけて引き続き検討を進めていきたい. ② 研究改革 大学院における研究体制の見直し 基幹理工学研究科に独立大学院「先端材料学専攻」を設立し,材料分野の研究力増強を目指す.ま た,当該分野の Minor を英語学位プログラムに設置し,通常コースの学生にも広く履修を奨励する ことで,材料学分野の学部・大学院一貫教育とより一層の研究力強化を目指すことを検討している. ◆創造理工学部・研究科 ①教育改革 共創ワークショップ演習を卒業単位に算入できるよう改編 フィールド(学外の実践・実習の場)を活用した研究・教育の充実 学部英語学位プログラムの検討 箇所間協定校の拡充 若手研究者支援(海外学会発表など) ティーチングアワード実施 HP、パンフレット等による情報発信強化 建築学専攻にて国際コース開始を検討 ②研究強化 産学連携の推進 研究成果の発信と社会貢献(創造人の発刊など) 重点研究領域の検討 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ③入試制度改革 指定校推薦入試における学科選択枠をさらに拡充 ◆先進理工学部 ①教育改革 実験講義のオンデマンド化による効率的な授業実施 学部専門教育の国際化 学生・若手研究者海外派遣プログラムの推進 修士課程での学会発表の奨励 ②研究改革 論文リスト・学会発表の整理と共有(AAA インデックスを活用した情報の蓄積) ラボリーダー制度の更なる推進 教員の研究活動に対する表彰 ③社会貢献改革 サイエンスの啓発活動 ④入試制度改革 大学院入試,研究室情報の積極的公開(HP,入試説明会) 学部入試作業の合理化と入試事故リスクの軽減 入学後の成績の附属・系属校へのフィードバック ⑤学生支援改革 大学院生への就職支援強化 ⑥その他 若手任期付教員の増員 ◆情報生産システム研究科 ①教育改革 1.グローバルキャンパス構想の実現 ・グローバルに人を惹きつけるグローバルキャンパスの求心力として、産官学金コンソーシアム立ち上 げにより、北九州の産業と密接に連携した、国際的にも優位性のある教育内容を検討する. ・産学連携型教育モデルと並行し、地域連携型教育モデルの策定に着手する. ・ASEAN 大学教員に対する学位取得支援を通じ、ASEAN とのネットワーク強化 2.グローバル人材の育成 ・地方貢献人材発掘型入試、産学連携教育、地域連携教育により、日本人のグローバル人材育成を行う. ・社会人教育を重要視する. ・サマープログラム等短期集中請負教育の大規模化. ・産官学金コンソーシアムを基盤とするアントレプレナ―教育を日本国内のみならず、アジア諸国に対 しても行う. ・上記のような特徴的な教育を核とし、国費留学生優先配置への提案を行い採択されることを目指す. ・連携大学院コースの継続、新科目の増設を検討する. Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ②研究改革 1.産学連携等を通じた研究活性化・多元化 ・産官学金コンソーシアムの立ち上げを行い、主にエコインダストリをテーマとする研究拠点としての 存在感を確立する.学会、省庁、九経連等との連携を密にすることによる外部資金獲得を目指す.同時 に早大内支援機能も活用する. ・IPS セミナを開始する。IPS 国際連携シンポジウムの継続、ひびきのサロンへの協力. ・産官学金コンソーシアムの本格運用を開始する. 2.研究環境の高度化・発信力の強化 ・エコインダストリ、医工連携、スマートコミュニティを柱とする大型プロジェクトの開始をめざす. リサーチコンプレックス FS 採択を受けさらに本採択を目指し、これにより地域と連携した研究力増強 を行う. 3.国際産学研究連携の推進 ・学生交流だけでなく、研究交流を主目的とした協定締結を実現する.受け皿としての IPS 研究センタ ーの強化を行う. ③社会貢献改革 1.社会に開放された教育研究環境の構築 ・地方貢献人材発掘型入試の実現努力とともに、九州を中心とする有力高校との関係を強化する. ・高専からのインターンシップは専攻科生のみとする.また、海外からのインターンシップ受け入れを 積極的に行う. ④学生支援改革 1.グローバルキャンパスに対応した生活環境の改善 ・異文化環境での教育・研究方式の点検、文化交流、日本語教育、カウンセリング強化 ・留学生支援 NPO を通じた学生どうし、地域住民との文化交流促進を行う. ⑤ 点検・評価改革 1.海外留学生を考慮した教育制度の点検・評価の推進 ・留学生、日本人学生による満足度・意識度チェックについて検討 2.外部評価の推進 ・教育研究レベルの点検・評価法について検討を行う. ・博士学位の質維持についての点検実施 ⑥ その他 1.早稲田スピリッツの醸成 ・実体情報学等西早稲田キャンパスと合同実施プロジェクトへの積極参加 ・西早稲田との研究交流手段についての検討 ・早稲田イベントへの参加についての検討 ・IPS 内イベントの増加、稲門会、EWE との交流を図る. 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 社会科学総合学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 社会科学総合学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 【国際化】国際化将来計画指針に基づく英語プログラムの拡大改革 懸案であった英語学位プログラム「現代日本学プログラム(CJSP)」の拡大強化に関し、一般プログ ラムとの科⽬履修条件緩和を通じて相互乗⼊れ強化を⾏った。また、理事会による Vision 150 実現の ための教員増を伴う学術院等将来計画支援策の援助を受け、発展形である「Transpacific Studies of Social Innovation(TSSI)」プログラム構想のとりまとめを⾏い、これに伴ったリクルート体制の整備 に向けた準備を⾏った。 【国際化】箇所間協定を通じた独⾃留学プログラムの拡⼤等 海外の社会科学系学部等との箇所間協定を拡大するための取組みを継続し、いくつかの大学と箇所間 協定に向けた交渉を進めた。海外インターンを組み込んだ臨床的教育プログラム開発の研究準備も進⾏ している。また、⽂部科学省国費優先配置プログラムを⽤い、東ティモールとの間で指定国優先リクル ート制度を確⽴し、初代受け⼊れ学⽣の出願を得た。 【学部】コンセントレーションの整備拡充(名称再検討を含む)とカリキュラム要素の再編 学生が自らの構築する科目体系を可視化し得るようにするためのコンセントレーションを整備充実 することが課題であったところ、学生への浸透を目的に「アカデミック・カテゴリー」に改称し、アカ デミック・アプローチズ/シームズ&サブジェクツの井桁構造へと再整理し、それに基づく履修ガイダ ンスの機会を拡大するなど、学生への浸透を図った。 【学部】初年次教育の充実検討 2017 年度からクラス単位における初年次教育を実施することを決定し、アカデミック・ライティン グ科目を通じたグローバルエデュケーションセンターとの連携準備を含め、その具体的な指導内容の検 討を⾏った。 【学部】学部入試の新思考入試体制に向けた準備の着手 2020 年度をめどに⾼⼤接続のあり⽅に関する抜本的な改⾰が実施予定であることを踏まえ、有効な 学⽣選抜の⽅式を適切な時期と形で導⼊するべく、既存の⾃⼰推薦⼊試の改⾰を含む⼊試制度の全般的 構成に関する議論を深めた。 【大学院】研究分野のあり方に関する検討への着手 大学院で個別専門分野の壁を越えた融合が生じにくい現状に鑑み、 「研究分野」再編が課題であった ところ、MD ⼀貫教育、社会的能⼒活⽤コースの設定等のアイディアを得て、具体的な改⾰案の検討を 深めた。 【研究】附置研究所の設置に向けた検討への着手 学術院内の研究成果発信基地として、今後の学内外における(社会と連動したものを含む)共同研究 を推進・発展させ、教育への波及効果を得る目的で、「先端社会科学研究所」を学術院内に 2016 年 3 月 25 ⽇に設置し、規約等の整備を⾏った。 【学術院】学部設置 50 周年記念⾏事の準備 2016 年 4 月の学部設置 50 周年に向け、学術院が成し遂げてきたものを再確認し、将来に向けて新 しい学術院の姿を打ち出すべく、企画準備を深めた。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 【国際化】TSSIプログラムの構想確定と一般プログラムとの連携強化 2018 年 9 月に TSSI プログラムの開設を目標に、カリキュラム構造を確定し、教員人事を進め、一 般プログラムとの連携策の検討を続ける。こうした構想の深化を通じて学術院等将来計画支援策による 援助決定に関わる停止条件解除を得、任期付のダイバーシティ枠教員の募集が可能となる体制構築が急 がれる。 【国際化】箇所間協定を通じた独⾃留学プログラムの拡⼤等 海外の社会科学系学部等との箇所間協定を拡大するための取組みを継続し、箇所間協定に向けた交渉 をさらに進める。海外インターンを組み込んだ臨床的教育プログラム開発の研究準備の発展を模索す る。また、⽂部科学省国費優先配置プログラムを⽤いた、東ティモールとの間で指定国優先リクルート 制度を整備強化し、両国の間における教育連携の強化を⽬指していく。 【学部】アカデミック・カテゴリーの強化と語学教育改革 アカデミック・カテゴリーを通じて学⽣の履修構造への意識は⾼まりつつある。ゼミナールとの連携 の強化、留学した場合の体系再構築に向けた⽅策導⼊等を⽬標に、⼀層の履修指導体制の確⽴を⽬指し た⽅策の検討を⾏う。 英語教育に関し、英語で(も)学ぶ学部へと転換しつつある社会科学部の改革の進展を受け、それに 対応し得る教育⽬標の再設定と、科⽬構造の改⾰を準備し、語学教育の在り⽅をめぐる議論を深めてい く。 【学部】初年次教育の充実検討 2017 年度から実施されるクラス単位における初年次教育を有意義なものとするため、その共通プロ グラム要素に関する検討を深め、体制整備を⾏う。 【学部】学部入試の新思考入試体制に向けた準備の着手 2020 年度をめどに⾼⼤接続のあり⽅に関する抜本的な改⾰が実施予定であることを踏まえ、アドミ ッション・ポリシーを策定し、それをカリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーと連動させると ともに、有効な学⽣選抜の⽅式を適切な時期と形で導⼊するべく、既存の⾃⼰推薦⼊試の改⾰を含む⼊ 試制度の全般的構成に関する議論を深め、新しい⼊試⽅式を展望する。 【大学院】研究分野のあり方に関する検討への着手 ⼤学院で個別専⾨分野の壁を越えた融合が⽣じにくい現状に鑑み、 「研究分野」再編に関わる議論を 進め、新しい研究分野構造の設定に向けた検討を継続する。また、MD ⼀貫教育、社会的能⼒活⽤コー スの設定、学部 M ⼀貫コースの導⼊に関わり、制度的基盤を整備し、早期の実現を⽬指す。 【研究】附置研究所の設置を踏まえた研究推進・成果発信体制の構築 先端社会科学研究所における研究体制の整備を⾏い、プロジェクト研究グループに対する有効な⽀援 の枠組を整備するとともに、有効な研究発信を⾏うとともに、学内外の研究機関との連携を強化してい く柱として、重点研究課題を設定し、運⽤する⽅法の確⽴を急ぐ。 【学術院】学部設置 50 周年記念⾏事の実施 2016 年 4 月の学部設置 50 周年を迎えたことを期に、秋の記念式典をピークに通年で 50 周年記念事 業を走らせ、学術院が成し遂げてきたものを再確認するとともに、将来に向けて新しい学術院の姿を打 ち出すための場として活用する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 人間科学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 人間科学学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 1.学部・大学院一貫の質の高いカリキュラム ①新カリキュラムの実施 3年次の専門教育を実施した。 (人間科学部) ②カリキュラムの見直し 2015 年度には、3 年次の専門教育の具体的な内容および実施体制を細かく検討した上で授業を実施 し、授業終了後に結果を評価して改善するべき点を洗い出した。また、引き続き各科目のシラバス、 科目間のシークエンス、時間割などについても問題点を検討し、カリキュラムの完成度を上げてい く作業を行なった。 ③カリキュラムの再検討 2016 年度に完成年度を迎える新カリキュラムの再検討を実施し、2017 年度のカリキュラム見直し の方向性を検討した。 ④大学院教育・研究の検討 修士課程の新カリキュラムの再検討を実施し、2017 年度のカリキュラム見直しの方向性を検討し た。 2.安定した入試制度 ①FACT選抜(公募制学校推薦入試)の開発・導入 FACT選抜(公募制学校推薦入試)を新以外者入試制度として開発し、2017 年度入試から導入する ことを決定した。 ②アドミッション・ポリシーの明確化 それぞれの入試制度のアドミッション・ポリシーを明確にし、カリキュラム・ポリシーとの接続を 検討する。 ③留学生の受け入れ 留学生を積極的に受け入れる施策の一つとして、海外の大学との箇所間協定を推進する。 3.戦略的な研究推進 ①研究推進委員会 学術院内に設置した研究推進委員会において、引き続き研究推進の方向性について議論した。 ②人間総合研究センターの事業の活性化 大型競争的研究資金を獲得するための助走・準備的な企画準備プロジェクト(A プロ)や、獲得し た大型競争的研究資金を支援する大型研究支援プロジェクト(B プロ)につながる、大型競争的研 究資金獲得のための戦略を引き続き検討した。また、人間科学に関わるシンポジウムを開催した。 ③研究と教育の連携 大学院カリキュラムの中に研究成果への還元を目的としたプロジェクト科目等の充実を図った。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 4.学内外との連携の推進 ①「人間科学学術院人間科学会」の設立 学術的活動とともに社会的活動やネットワーク形成を目的として設置した、 「人間科学学術院人間科 学会」の安定的運用を図った。 ②学内外連携委員会の設置 学内外連携委員会を設置して、学術院の学内外との連携活動をとりまとめ、また学内外との連携を 推進した。 5.人間科学学術院の将来の方向性の検討 第2次将来構想委員会における具体的な将来計画の検討 第2次将来構想委員会において、具体的な将来計画の検討を行なった。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 1.学部・大学院一貫の質の高いカリキュラム ①新カリキュラムの実施 4年次の専門教育の実施(人間科学部) ②カリキュラムの見直し 2016 年度には、4 年次の専門教育の具体的な内容および実施体制を細かく検討した上で授業を実施 し、授業終了後に結果を評価して改善するべき点を洗い出していく。また、引き続き各科目のシラ バス、科目間のシークエンス、時間割などについても問題点を検討し、カリキュラムの完成度を上 げていく作業を行なう。 ③カリキュラムの再検討 2016 年度に完成年度を迎える新カリキュラムの再検討を実施し、2017 年度のカリキュラム見直し の具体的な方針を決定する。また、通信教育課程(e スクール)のあり方を考える。 ④大学院教育・研究の検討 修士課程の新カリキュラムの再検討を実施し、2017 年度のカリキュラム見直しの具体的な方針を 決定する。人間科学研究科博士後期課程のあり方、教育と研究の接続について検討する。 2.安定した入試制度 ①FACT選抜(公募制学校推薦入試)の実施 FACT選抜(公募制学校推薦入試)を 2017 年度入試から実施する。 ②アドミッション・ポリシーの明確化 それぞれの入試制度のアドミッション・ポリシーを明確にし、カリキュラム・ポリシーとの接続を 検討する。 ③留学生の受け入れ 留学生を積極的に受け入れることを考える。 3.戦略的な研究推進 ①研究推進委員会 学術院内に設置した研究推進委員会において、引き続き研究推進の方向性について議論する。 ②人間総合研究センターの事業の活性化 大型競争的研究資金を獲得するための助走・準備的な企画準備プロジェクト(A プロ)や、獲得し た大型競争的研究資金を支援する大型研究支援プロジェクト(B プロ)につながる、大型競争的研 究資金獲得のための戦略を引き続き検討する。また、人間科学に関わるシンポジウムを実施する。 4.学内外との連携の推進 学内外連携委員会における具体的な活動の推進 学術院の学内外との連携活動の方向性に沿って、学内外との具体的な活動を推進する。 5.人間科学学術院の将来の方向性の検討 第2次将来構想委員会における具体的な将来計画のとりまとめ Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 第2次将来構想委員会において、具体的な将来計画をとりまとめ、教授会に答申する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- スポーツ科学学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 スポーツ科学学術院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 2015 年度には「SGU 健康スポーツ科学拠点」が本格的にスタートした。以下 10 の核心的戦略(Vision 150)毎の 2015 年度報告である。 ① 入試制度改革 (学部入試) 前年度から引き続き、入試形態ごとに分析を継続して行い、受験時に利用した入試種別と入学後の成 績(単位取得状況、GPA など)の関係に注目して分析し、入試形態ごとの入学者の特徴を把握した。そ の中で自己推薦と一般入試のそれぞれに求める力を再確認し、小論文の出題内容および評価方法を差別 化することに取り組んだ。その結果、一般入試ではこれまで通りの方法で実施することとした自己推薦 とは異なるタイプの出題が可能となった。 今後は、競技系に特化した入試の更なる活性化を目指し、奨学金の導入等を視野に入れた検討が必要 であろう。 (大学院入試) 2014 年度に文科省によるスーパーグローバル大学創生支援事業において、健康スポーツ科学拠点と して採択され、海外から招聘する教員も参加し、スポーツ科学分野で国際的に優れた最先端の教育・研 究・実践を展開することが目標として掲げられた。 この一環として、博士後期課程において、2016 年度 9 月入学者より英語による指導を開始すること となり、そのための入試が新たに実施されることになった。 また、前年度に結成された大学院入試改革のためのワーキンググループにおいて、これまでの入試の 実施内容等の見直しがなされた。結果として、受験者数の増加が次年度に向けた最重点課題として掲げ られ、2017 年度入試より修士課程における入試の実施回数を増やすことが決定した。 ② 教育改革 学部では 2017 年度からの実施を想定してカリキュラム改訂作業を行った。学部コース科目について、 体系的かつ効果的な学習ができるように、これまで以上に積み上げ方式となるカリキュラム改訂作業を 実施した。学部科目のカリキュラムについては、科目の確定作業の主要部分が終了し、2017 年度から の改訂カリキュラムの実施について見通しをつけることができた。学部科目のクォーター制について は、実質的にセメスターで実施する科目が多くなる見込みである。コースナンバリングは現行のカリキ ュラムに対して実施した。 大学院では SGU と連携して英語による博士学位取得制度を整備した。また 2018 年度に開設を予定 している英語による修士号取得制度の準備として、海外からの招聘教員と SGU プログラムコーディネ ータによる英語による授業科目を大学院で開始した。 ③ 教育研究拠点形成 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2014 年度から開始した SGU 事業では以下のような取り組みを行った。 ア)SGU プログラムコーディネータを公募し、2名を採用した(2015 年 4 月と9月に着任)。 イ)海外招聘教員として Prof. Radak (University of Physical Education, Hungary)が 10 月-11 月に来 日・滞在し、英語による「スポーツ生化学と栄養学」の集中講義を行った。また Dr. Vogt (German Sport University)が1-3月に来日・滞在し、英語による「運動と脳」の集中講義を行った。 ウ)前年度に引き続き各国の有力大学(北京大学体育部、台北市立大・運動科学研究所、カセサート大・ スポーツ科学部、ブロック大健康科学部、ブリュッセル自由大、安徽師範大学)との箇所間協定を締結 した。ダブリン大、フロリダ大を訪問、箇所間協定について交渉を進めた。また安徽師範大学、台北市 立大、ユトレヒト大、チュラロンコン大、プトラマレーシア大、ザンビア大から関係者の来訪があり、 箇所間協定や共同研究・教育について具体的に協議した。 エ)3 月 4 日に第 2 回国際シンポジウム(Health Promotion: The Joy of Sports and Exercise)を早稲 田大学東伏見キャンパスでオーストラリア、ドイツ、中国、からのゲストを招いて、拠点紹介、特別講 演、教育・研究プロジェクトによる発表などを行った。 オ)専任教員 12 名を種々の大学へ短期派遣し、今後の共同研究、箇所間協定について検討するととも に、学術院での英語による講義の準備を行った。 カ)博士課程の学生 2 名をラフバラ大学へ 3 か月派遣した。受入教員の下で共同研究を行った。 ④ 教員人事・FD の推進 5 名の専任教員の公募を行い、採用選考を進めて、2016 年 4 月 1 日付け採用とすることができた。 SGU のプログラムコーディネーター2名を採用した。また教員採用のオプションとしてテニュアトラ ックを導入することが決定された。 全教員の FD 推進策として教務部が作成した動画を教授会時に視聴した。 ⑤ キャンパス構想 ア)留学生や訪問研究者が最低数か月滞在する場所が所沢キャンパス周辺にはない。現有のゲストハウ スは狭隘であり、戸数もごくわずかしかなく、しかも長期滞在に対応していない。そこで、所沢地区に STEP21 のような施設と学生寮の設置を繰り返し要望しているが実現が難しい。そこで、SGUプログラム では、学術院で所沢地区のアパートを借り、それを留学生に貸与する事業を計画した。2015年度は該当 者はいなかった。 イ)SGUの活動を展開するために所沢キャンパス及び東伏見キャンパスに一定のスペースを確保するこ とを申請し、承認を得て利用を開始した。 ウ)これまで早稲田大学から多くのオリンピアン、トップアスリートを輩出してきたが、現状のスポー ツ施設は老朽化し、現状では日常的な練習にも支障をきたすほどである。また、世界各国の大学ならび に国内においても新興の体育・スポーツ系大学のスポーツ施設・設備と比較すると「貧弱」の一言であ る。スポーツ施設はスポーツ科学の研究施設でもあり、特に所沢キャンパスのスポーツ施設の新設計画 に加えて、これまで要望してきた武道館の新設を再度要望したい。 ⑥ 社会貢献・産学官連携・校友連携 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 社会貢献としては多くの教員がスポーツ関連の様々な団体や機構(JOC,日体協、JSC,Jリー グ、文部科学省、日本アンチドーピング機構、日本学校体育研究連合会等)に、役員やアドバイザー、 各種委員、チームドクターやトレーナー等として参加している。また、地域との連携を深めるために、 総合型地域スポーツクラブ Waseda Club2000 において、各種のクラブマネジメントのアドバイス等を 提供しながら、様々なスポーツ活動の普及を図っている。これには現在 1,099 名の市民が参加している。 また産学官連携では 2015 年度には 23 件の受託研究・共同研究が様々な自治体、企業・団体との間で 行われた。 2013 年度に早稲田大学校友会との協力で開始した WASEDA'S Health Study(リーダー:岡浩一朗 教授)は順調に進行しており、2015 年度には参加校友数は着実に増加した。このプロジェクトは教育 のプラットフォームとしても成果が大いに期待される。 ⑦ 競技力・国際競技力向上 2020 年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、大学スポーツさらにはスポーツ界のリー ダー的アスリート育成環境の醸成を目指し、学部教育及び科学的な指導の導入を積極的に推進してい る。2014 年度から競技スポーツセンターが実施している早稲田アスリートプログラム(WAP)との教 育等の連携を進め、今後発足するであろう早稲田オリパラ推進事業等と共に早稲田スポーツの充実に向 けて学術院一丸となりさらに推進する方向にある。加えて、専門的な支援として、スポーツ医科学クリ ニックおよび各教員の専門的な知識を活用した競技力向上のためのサポート体制を一層充実させた。 ⑧ 学生支援 ア)スポーツ科学学術院では、取得可能な資格と進路をより密接にリンクさせた教育内容の整備を継続 的に進めており、2015 年度も次期カリキュラム改訂を視野に入れながらモデルカリキュラムの作成を 継続して行った。 イ)一流アスリートが数多く在籍するスポーツ科学学術院においては、すでに学業と競技の両立をより よい形で成就させることを目的としてチューター制度を導入しているが、2015 年度も、総合的な学生 アスリートサポート体制の拡充を図った。また、その際には競技スポーツセンターによる WAP(早稲 田アスリートプログラム)との関連を念頭に置きつつ、学業と競技の両立を支援している。さらに、将 来的な国際化を視野に入れ、大学院の外国人学生を対象としたチューター制度を活用して、学習環境の サポートを行っている。 ウ)従来と同じく、各教員がもつネットワークを活用しながら、就職情報のさらなる充実を図るととも に、すでに導入されている学部生に対するインターンシップ制度の充実を図った。 ⑨ 国際化戦略 ア)箇所間協定の締結:タイのカセサート大学、中国の北京大学、安徽師範大学、ブリュッセル自由大 学などと箇所間協定を締結した。これらの枠組みの中で、留学生の受入、および学生の海外大学への留 学経験の機会を増やしていきたい。現在、フロリダ大学、ダブリン大学などとも交渉中である。 イ)英語講義開始のための準備:今後、修士課程および学部において海外からの留学生を受け入れるた め、英語での講義を開始する必要が出てくる。このための準備として、グローバルエデュケーションセ Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ンターにて、Sport Sciences というオムニバス形式の英語講義を立ち上げ、初年度の講義を行った。 ウ)大学院修士課程英語化の準備:大学院修士課程を英語のみで修了する入学生を 2018 年度より受け 入れるため、案内書の英語化、シラバスの英語化、そしてイ)と合わせて教員の英語による授業の準備 を行っている。 エ)コチュテル、ダブルディグリー開設のための準備:海外との共同による博士、修士、学士の資格制 度の準備として、まずコチュテルを行う準備をしている。 オ)奨学金制度などの準備:SGU の資金の一部を RA 費として、実質的な留学生のバックアップを行 った。一方、宿泊施設などについてはまだ不十分な段階で、これらについて大学本部からの強力なバッ クアップが必要である。 キ)アフリカの大学との関係構築:アジア、ヨーロッパの次の段階としてアフリカの大学との関係構築 を模索している。既に、ケニア大使館を通じてケニヤッタ大学と接触し、相互訪問の可能性を模索して いる。 ⑩ 財務・資金戦略 スポーツ科学学術院では毎年多数の文部科学省の助成による科学研究費を獲得している(獲得率では 学内 1 位) 。2015 年度の採択は 46 件、総額 8,960 万円となっている(複数の基盤研究 A を含む) 。そ のほかに、各省庁の研究資金も獲得している。また、受託研究・共同研究による外部資金獲得は 23 件、 総額 7,873 万円である。今後 SGU でのプロジェクトを推進するには研究資金が必要だが、SGU 本体か らは研究費は提供されないので外部資金の獲得を目指さねばならない。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 以下がスポーツ科学学術院の10の核心的戦略における 2016 年度の計画である。 1.入試制度改革 (学部入試) 引き続き、これまでにまとめた様々な入試形態の中で、厳正であり効率的な入試業務の再編を計画的 に実行する。 過去 3 年間の入試の合格者は、1 都 3 県以外の地方学生が約半数おり、アドミッション・ポリシーに 基づき、幅広い人材の確保が実現できていると考える。ただし、「トップアスリート入試」は、受験者 の競技種目に偏りがあり、同様の傾向は、「スポーツ自己推薦入試」においても見られた。アドミッシ ョン・ポリシー実現のため、2015 年度にはスポーツ自己推薦入試の大幅な評価基準の見直しを行った が、今後は「トップアスリート入試」においても改善をすべく、検討を行う予定である。 また、2018 年度入試より、新入試「新思考入学試験(地域連携型)」の導入が決まったことにより、 今年度中に学部が求める人材を確保するための試験内容について検討を行う必要がある。 広報面では、学部説明や模擬授業を積極的に行っていることに加え、ホームページ上に各所属コース の学生の声を掲載しており、今後も受験生に対して学部の魅力をより効果的に伝える広報を目指してい る。 (大学院入試) 2014 年度に文科省によるスーパーグローバル大学創生支援事業において、健康スポーツ科学拠点と して採択され、海外から招聘する教員も参加し、スポーツ科学分野で国際的に優れた最先端の教育・研 究が展開されることになった。これに伴い、2016 年度 9 月入学の博士課程に加え、2018 年度より修士 課程においても英語での指導を行うことを検討しており、研究科として幅広い受験生に対して門戸を広 げている。 また、広報面においては、研究推進や教育状況について英語でも理解できるコンテンツをホームペー ジ等で公開するなど、様々な広報活動により受験生の量的かつ質的向上を図っている。 2.教育改革 学部では 2017 年度からの実施を目指してカリキュラム改訂作業をすすめる。それにともなってコー スナンバリングも修正する。 大学院では SGU と連携して英語による博士学位取得制度を開始する。また 2018 年度に開設を予定 している英語による修士号取得制度の準備として、海外からの招聘教員と SGU プログラムコーディネ ータによる英語による授業科目を大学院を中心に行う。 さらに、学術院では学術院開設授業の 2017 年度からのクォーター制への移行を目指している。 3.教育研究拠点形成 国際化の一環として、2016 年度 9 月入学生より、英語で博士号が取得できる制度を正式にスタート させる。特に優秀な留学生を呼び寄せるために大学院生支援(RA 雇用) (博士課程留学生 15 名)を 行う。この制度は 2016 年度からは入学前の留学候補者に対して渡日前に決定できるように運用する。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- また、宿泊施設の確保が難しい留学生を対象にアパートの借用を支援する制度を引き続き継続する。 4.教員人事・FD の推進 教員基礎数からの欠員分について専任教員の選考採用を進める。 Waseda Vision 150 実現のための臨時教員増に応募して、Vision 150 実現を推進する。教員採用制度 としてテニュアトラックを導入するために必要な内規を整備する。 5.キャンパス構想 人間科学学術院とも連携して、留学生や訪問研究者が長期滞在可能なSTEP21 のような施設と学生寮の設置 を所沢地区に整備することを引き続き要望する。 これまで所沢キャンパスから多くのオリンピアン、トップアスリートを輩出してきたが、所沢キャンパス の現状のスポーツ施設は30余年を経過し、現状では日常的な練習にも支障をきたすほど古くなっている。2020 年の東京オリンピック・パラリンピック東京開催に向けて、国際的な競技レベルにも対応する武道館、競技 施設、設備を所沢、東伏見キャンパスに建設・設置することを要望する。 6.社会貢献・産学官連携・校友連携 早稲田大学校友会との協力で開始した WASEDA'S Health Study(リーダー:岡浩一朗教授)では徐々 に校友の参加数が増えている。本年度は 1 万人規模の参加を目指して広報活動を積極的に行う。このよ うな研究は世界的にも類を見ないもので、その成果が大いに期待される。またSGUの子供の研究では、 所沢市内の小学校と連携して共同研究を進める。総合型地域スポーツクラブ Waseda Club2000 におい て、各種のクラブマネジメントのアドバイス等を提供しながら、様々なスポーツ活動の普及を図る活動 をより一層盛んにしていく。 さらに、所沢キャンパスのスポーツ施設を、2020 年東京オリンピック・パラリンピック大会の練習 会場等として誘致するために、埼玉県、所沢市とも連携しながら名乗りを上げていく。加えて、優秀な アスリートを入学させるために、校友会による就学支援の枠を増員してもらうべく要求する。 7.競技力・国際競技力向上 2016 年リオ・オリンピックへの強化のため、2015 年ユニバーシアード出場・入賞選手を多く輩出で きた。また、各種競技団体による国際大会へ出場選手を送ることで、国際的アスリート育成を図ってき た。学術院支援としては、これまでのスポーツ医科学クリニックに加えて JISS 等との共同で科学的サ ポートを実践に反映できる環境を競技スポーツセンターと連携して推進する。また、2020 年東京オリ ンピック開催決定に向けて競技者育成だけでなく、学生のグローバルな教育向上によりスポーツボラン ティア等の「支える」力の育成も検討している。 SGU の活性化の一つとして海外提携校・海外機関のトレーニング方法を相互に情報共有することで 新たな競技力向上の展開を導くと共に、選手やトレーニング提供者のグローバル化に一層役立たせる。 スポーツを通しての海外提携校・海外機関との連携・協力を一層促進する。 8.学生支援 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ア)スポーツ科学学術院では、今後とも取得可能な資格と進路をより密接にリンクさせた教育内容の整 備を進める。さらに 2016 年度以降も、新しい資格制度の導入も視野に入れたモデルカリキュラムの作 成を継続して行う。 イ)一流アスリートが多く在籍するスポーツ科学学術院においては、すでに学業と競技の両立をよりよ い形で成就させることを目的としてチューター制度を導入しているが、2016 年度以降も文武両道をサ ポートすべく、総合的な学生アスリートのサポート体制拡充を図る。なおその際には、競技スポーツセ ンターによる WAP(早稲田アスリートプログラム)との関連を念頭に置きつつ、学業と競技の高いレ ベルでの両立を支援する。また、将来的な国際化を視野に入れ、引き続き大学院の外国人学生を対象と したチューター制度を積極的に活用しながら、学習環境のサポートを行う。 ウ)企業向けの広報活動とともに、従来と同じく各教員がもつネットワークを活用しながら、就職情報 のさらなる充実を図るとともに、すでに導入されている学部生に対するインターンシップ制度をいっそ う充実させるとともに、大学院生を対象とした企業インターンシップ制度の導入も検討する。 9. 国際化戦略 ア)箇所間協定の締結:ダブリン大学、フロリダ大学、カンタベリー大学などとの関係を構築する。さ らに、アフリカの大学との関係を構築していきたい。 イ)英語講義開始のための準備:今後、修士課程および学部において海外からの留学生を受け入れるた め、英語での講義を開始する必要が出てくる。このための、グローバルエデュケーションセンター講義、 Sport Sciences というオムニバス形式の英語講義を今年度も継続している。 更に、SGU の事業として海外から教員を 4 名招聘し大学院において英語による講義を開講する。一 方、次年度以降の常勤教員による英語科目設置に向けてスポーツ科学学術院の教員を海外に短期派遣し て研鑽を積ませる。また博士課程学生を海外での研究に従事させ(1-6 か月)、研究の最前線を体験さ せる。この事業を次年度以降はより長期的なものとなるようにする。 ウ)コチュテル、ダブルディグリー開設のための準備:引き続き海外との共同による博士、修士、学士 の資格制度の準備として、まずコチュテルを行う準備を行い、2017 年度を目標に開設準備をしたい。 具体的には、カルガリー大学が候補である。更に、他の大学とのコチュテル、ダブルディグリー開設に ついても探っていきたい。 エ)広報用映像コンテンツ(DVD)を制作、さらに英語による HP を充実させ、スポーツ科学学術院の 研究・教育を世界にアピールする。また 2017 年 3 月に第 3 回の国際シンポジウムを東伏見キャンパス にて開催する。 オ)奨学金制度などの準備:SGU の資金の一部を RA 費として留学生に支払うことを継続する。一方、 宿泊施設などについてはまだ不十分な段階で、これらについて大学本部からの強力なバックアップが必 要である。 10.財務・資金戦略 スポーツ科学学術院では毎年多数の文部科学省の助成による科学研究費を獲得している。特に本年度 は SGU のプロジェクトも含めて大型の枠に挑戦する。活発で新規性の高い研究活動を発展させるため にも、今後も外部研究資金の獲得には力を注ぐこととしている。さらに、文部科学省等を中心とした国 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- のスポーツ・健康関連事業の研究公募にも積極的に応募していくこととしている。 オリンピック関連で友添教授が中心となり「オリンピック・パラリンピック・ムーブメント全国展開事 業」(受託事業額約 8、400 万円)、また赤間教授が中心となって「ハイパフォーマンスサポート事業」 (共同研究経費約 2、000 万円)のプロジェクトを展開する予定である。スポーツ科学学術院では、分 野別の世界大学ランキングでのトップ 10 を目指し、世界中から優秀な人材が集う健康スポーツ科学の 国際的なハブになるべく将来構想を練っている。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 国際学術院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 国際学術院の将来構想の進捗状況報告 国際教養学部・国際コミュニケーション研究科の将来構想の進捗状況 ■2015年度報告 ≪学部関連≫ [1] 入試制度の抜本的改革 高等学校までの英語教育の改革に対応し、なおかつ入学後のカリキュラムとの高い接続性を目指す べく、2018 年度一般入学試験(2018 年 2 月に実施される入試)より、各試験団体が実施する「英語 4 技能試験」の結果を利用できる新たな制度を実施することを決定した。文部科学省による学習指導要 領では、英語における 4 技能を総合的に活用できるコミュニケーション能力の育成を目指しているこ と、及び当学部では英語が共通言語であり、一年間の海外留学が必須となることから入学直後よりこ の 4 技能をバランスよく兼ね備えていることが求められていること等を踏まえ、一般入学試験の在り 方を抜本的に見直したためである。具体的には、従来、一般入学試験において学部独自に実施してい た「英語リスニング試験」について 2017 年度入試を最後に廃止し、2018 年度入試から新たに英語 4 技能の習得度合いを測る指標として、実用英語技能検定ならびに TOEFL®iBT の試験結果を合否の判 定要素として導入する。なお、未提出による出願も可能としている。 [2] 海外学生リクルート 学部定員に対する正規留学生比3分の1の目標値は、昨年度に引き続き、回復傾向にあった。また、 当学部策定のリクルート戦略に基づいた学部独自の教職員一体となる活動を行うと共に、入学センタ ー(IAO)による職員を中心とした GRP(Global Recruiting Project)との協働・協調による学生募 集活動も展開した。結果として、AO 入試(9 月入学)については過去最高の志願者数を記録した(743 名、前年度比 111.4%)。 [3]コンセントレーション制度導入 2014 年 7 月にメジャー制度の原案が策定され、その案を基に 2015 年度にワーキンググループを設 置し検討を続け、2016 年 4 月よりコンセントレーション制度と名前を変え制度を開始した。国際教養 学部が指定する科目群の中から一定以上の単位数を修得した場合、その分野(コンセントレーション) の修了証明を受けること(卒業時に証明書を発行)が可能となる。リベラルアーツという、専門分野 の枠を超えた「幅広い学び」に身を投じる中で興味が湧き、より深く掘り下げたいと思う分野を追究 する。専攻に準ずる主たる専門領域をもつことで学修成果を対外的に示しやすくなり、学生のキャリ ア形成において極めて効果的な措置となる。2016 年度は 6 つのコンセントレーションを設置し、2016 年度春学期卒業生から証明書を発行する。 [4] オナーズプログラム 「Waseda Vision 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来計画支援策」に学部として申請する 際に、計画の中心となる実践的なトライリンガル教育をオナーズプログラムとして位置付けた。なお、 本 支 援 策 で は 「 地 域 研 究 お よ び 多 言 語 ・ 多 文 化 教 育 プ ロ グ ラ ム ( Area Studies and Plurilingual/Multicultural Education in SILS)APM プログラム」として採択されている。このプ ログラムでは、参加者の選抜過程においてプルーリリングァルの素養についても考慮し、その素養が Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ある学生からの参加希望を積極的に受け入れる計画である。 [5] 箇所間協定の拡充 13 の大学との箇所間協定に加え、優れた英語プログラムを有する非英語圏の大学との箇所間協定を 増やすべく、ベルギーの Institute for Higher Social Communication Studies 及び Vesalius College (ヴェサリアスカレッジ)と箇所間協定を締結した。2016 年度には、需要が高まっている交換留学の 派遣先を増やすために、英語圏ではあるがアメリカの Roanoke College(ロアノーク・カレッジ)及 び、従来通り非英語圏のリベラル・アーツプログラムを提供し始めたドイツの University College Freiburg(ユニバーシティ・カレッジ・フライブルク)と箇所間協定を締結予定である。 [6] 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 (AIMS プログラム) による学生交流の開始 本学と ASEAN 主要 6 大学(マラヤ大学、インドネシア大学、チュラーロンコーン大学、タマサー ト大学、デ・ラ・サール大学及びブルネイ・ダルサラーム大学)で構成されたコンソーシアムによる、 インターンシップ、フィールドワーク及びボランティア活動等を組み込んだ学生交流プログラム (AIMS7 多言語・多文化共生プログラム)を 2013 年度から実施している。2015 年度までに事業計 画のとおり、全学部の早大生を対象として合計 50 名を 1 学期間派遣し、協定大学から合計 42 名の 学生を受け入れた。また、2015 年度春学期から派遣学生と受入学生による共同ゼミの履修を開始し た。2014 年までの実績による文部科学省の中間評価において「A」の評価を獲得した。2015 年 9 月 にはタイにおいて AIMS7 学生会議および合同教職員会議を実施した。また 2016 年 1 月には第 1 回 外部評価委員会を実施した。 [7] 第二外国語教育の拡充 フレンチ・プログラム (French Studies Certificate Program)について運営を開始するとともに、 年度末に学生の参加方法の見直しを行い、より多くの学生がプログラムのメリットを享受できること となった。 また第二外国語担当の教員を中心として、プルーリリングァルをめざすための第二外国語教育の充 実について検討を行い、 「Waseda Vision 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来計画」を策定 し採択された。 ≪大学院関連≫ [1] 国際コミュニケーション研究科博士後期課程の完成年度に向けた体制整備 2017 年度末での博士後期課程の完成年度に向けて、教学及び学生生活上の環境整備の拡充及び運営 体制の整備を進めた。 [2] 大学院生の研究・教育への参画及び奨学金制度の拡充 大学院生、とりわけ、博士後期課程の学生の研究・教育への参加の拡充を図った。 修士課程・博士後期課程の学生がティーチングアシスタント(TA)として、昨年度以上に教育活動 に参画した。なお、次年度からは博士後期課程の学生が外国人留学生のチューターとして指導を行う 予定である。また、博士後期課程の学生が国際学術院(国際教養学部・国際コミュニケーション研究 科)助手として初めて嘱任された。なお、奨学金制度の拡充について検討を行った。 [3] 海外の大学院との連携強化 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 博士後期課程の開設に伴い、海外の大学院との連携強化を図るべく、主に欧米地域の複数の高等教 育機関と意見交換の場を設け、連携可能性について模索・検討を行った。 ■2016年度計画 ≪学部関連≫ [1] 入試制度の抜本的改革 将来的な学生確保率の厳格化を視野に、現行の各入試制度の定員配分の点検等を行う。また、留学 生確保率の向上のために、アドミッションポリシーに照らして各制度自体の確認等を行い、必要に応 じて改革に着手する。 [2] 海外学生リクルート 引き続き GRP(Global Recruiting Project)と連携し、海外学生リクルートの成果の最大化を図る。 とりわけ、米国・香港での活動強化を図り、海外指定校推薦及び国外AO入試により、入学者の増加 を目指す。なお、戦略的・継続的活動の結果、海外からの志願者は 2012 年度より増加の一途をたど っている一方で、合格者の SAT 平均値を公開するなどといった、学部から志願者に向けたメッセージ の導入等の検討に着手する。 [3] コンセントレーション制度導入 2016 年度以降にコンセントレーションを増やすためには、引き続きカリキュラムの再構築や人的資 源の拡充を検討していく必要がある。2016 年度は既存科目を中心に組み立てたが、今後特定分野にお ける高い専門性をもち、かつ、地域研究等の、分野を超えた教育・研究も行うことのできる幅広い知 識を有した人材の採用等、中長期の教員人事計画も併せて検討する。 [4] 「地域研究および多言語・多文化教育プログラム」(APMプログラム)の設置 2015 年度に申請を行い採択された「Waseda Vision 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来 計 画 支 援 策 」 に よ る 「 地 域 研 究 お よ び 多 言 語 ・ 多 文 化 教 育 プ ロ グ ラ ム ( Area Studies and Plurilingual/Multicultural Education in SILS)APM プログラム」を設置し、計画の中心となる実 践的なトライリンガル教育を導入する。このプログラムでは、参加者の選抜過程においてプルーリリ ングァルの素養についても考慮し、既にその素養がある学生からの参加希望を積極的に受け入れる計 画である。 本プログラムでは、2015 年度より運用を開始したフレンチ・プログラムを4言語(フランス語、ス ペイン語、中国語、朝鮮語)に拡大し、新たに採用される4人の若手任期付教員を中心に第2外国語 の教育を充実させる。本プログラムを推進するために新たに委員会を設置し、プルーリリングァルを めざすための第二外国語教育の充実を引き続き検討しながら、各言語科目の到達指標を精緻化し、科 目の体系化をさらに進める。 [5] 箇所間協定の拡充 箇所間協定の更なる拡充を進め、国際教養学部生による留学先選定に際しての選択肢の多様化を図 る。また、留学先では、英語での学習を継続しつつ、プルーリリングァルを目標に現地語の修得をめ ざす。 <箇所間協定締結予定大学> Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- College of Liberal Arts(デ・ラ・サール大学)、Faculty of Arts and Social Sciences(マラヤ大学) 、 College of Liberal Arts and Social Sciences(香港市立大学) 、Department of Journalism(香港バ プティスト大学) 、St. Stephen’s College(ニューデリー大学) 、School of International Studies(ド レスデン工科大学)、LUISS グイド・カルリ大学、BA Liberal Arts(キングス・カレッジ ロンドン 大学)、Faculty of Liberal Arts(ルンド大学) 、BA Liberal Arts(タリン大学) 、Yale-NUS College Singapore (イェール NUS カレッジ シンガポール) 。 なお、国際学術院とケンブリッジ大学 Faculty of East Asia and Middle Eastern Studies 間での 研究交流協定締結の手続を進めている。 [6] 文部科学省 大学の世界展開力強化事業 (AIMS プログラム) による学生交流の実施 2016 年度は春と秋合計で ASEAN の協定大学より 30 名を受け入れ、秋には全学部から選抜された 27 名の早大生を派遣する。9 月初旬にはフィリピンにおいて、合同教職員会議及び第 2 期の派遣・受 入学生による学生会議を実施する計画である。これらの学生交流事業により、本プログラムでは交流 実績において申請時の数値目標を超過達成する見込みである。なお、本事業の採択を契機に、東南ア ジア諸国の英語プログラム、また、欧州のリベラルアーツ系英語プログラムとの連携をめざしている。 ≪大学院関連≫ [1] 国際コミュニケーション研究科博士後期課程の完成年度に向けた体制整備 2017 年度末での博士後期課程の完成年度に向けて、教学及び学生生活上の環境整備の拡充及び運営 体制の整備を進める。 [2] 修士の教育課程の見直し 修士完成から1年度を経過し、カリキュラムの点検・見直しを行うことで、より専門性の高い科目 の設置を行う。 [3] 大学院生の研究・教育への参画 大学院生、とりわけ、博士後期課程の学生の研究・教育への参画をさらに拡充する。 [4] 海外の大学院との連携強化 海外の大学院との連携について、教員・学生相互のレベルでより一層の強化を図る。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2016年6月17日 Waseda Vision 150 将来構想の進捗状況報告【アジア太平洋研究科・研究センター】 Ⅰ.2015 年度報告 アジア太平洋研究科・研究センターでは Waseda Vision 150 のアクションプランに基づき、アジア太 平洋地域のガバナンス形成に向けた知的拠点として世界水準の教育・研究競争力を育成し、アジア地域 主要大学との重層的パートナーシップを構築するため、以下の構想を推進している。現在までの進捗状 況は以下の通りである。 1.文部科学省「大学の世界展開力強化事業」による「アジア地域統合のための東アジア大学院(EAUI) プログラム」 2011 年 12 月の採択から 2015 年度末までに派遣・受入合計 327 名の学生が各種の留学プログラムに参 加した。2013 年度の中間評価では文部科学省の事業プログラム委員会による評価「A」を獲得している。 2015 年度には派遣・受入合計 76 名の学生が留学プログラムに参加し、その内 21 名が日本学生支援機構 海外留学支援制度(重点政策枠)による奨学金を受給している。また「アジア地域統合プログラム」関 連科目、セメスター留学、サマー/ウインタースクールからなるプログラム修了のための認定要件を定 め、本研究科とパートナー大学 2 校間での連名による「EAUI プログラムジョイント・サーティフィケー ト」を計 13 名の学生に交付した。助成期間終了後も 5 大学で運営費用を分担拠出し、共同教育・研究 プログラムを継続していくことを決定しており、タマサート大学がホストとなる 2016 年度サマースク ール開催に向けての各種準備を 5 大学で進めた。同事業の共同実施校との間での学生交流の実効性を高 めるために、授業の量及び質を国際標準に合わせてゆく必要があることから、単位要件(3 単位科目の 新設や既存科目の 3 単位化、共同実施校で取得した 3 単位科目の認定)や従来の研究科独自の変則クォ ーター制に加えて、大学全体スケジュールに準じたクォーター科目の導入(春クォーター、秋クォータ ー計 47 科目開講(前年度比 9 科目増))なども含めた総合的カリキュラム改革を行った。さらに、2017 年度からは新たに冬クォーターにも科目開講を決定し、一層のクォーター化を推し進めることになって いる。また、2016 年度からのコースナンバリング制導入に伴い、今後、適切な科目配置に向けたコース ナンバリング活用を進めるとともに、学生にも周知を図っている。 2. 箇所間協定とダブル・ディグリー 国際関係大学院協会(Association of Professional Schools of International Affairs: APSIA)の審査 を受けて準加盟大学院となり、とくに欧米の大学院との連携を強化してきた。英国のロンドン・スクー ル・オブ・エコノミクス(LSE) 、スイスのジュネーブ国際開発研究大学院、米国のジョージワシント ン大学エリオット・スクールとシラキュース大学マックスウェル・スクールとは既に箇所間協定を締 結している。ドイツの Hertie School of Governance とは近日中に協定締結を完了する予定であり、 パリ政治学院とは引き続き協定の可能性を模索している。また、さらに、APSIA 加盟大学院以外では、 フランス国立社会科学高等研究院(EHESS)と箇所間協定を締結した。 博士後期課程では北京大学国際関係学院とダブル・ディグリーのプログラムが存在するが、新たな試 みとして、修士課程のダブル・ディグリーのプログラムの可能性を模索し、ソウル国立大学との協議を 続けている。 4.「講義動画」収録の推進および協定大学教員との 共同授業による映像コンテンツの制作 本研究科では「講義動画」の収録を推進することを決定し、学内先行導入箇所として選定され、既 に専任教員の開講科目の 76%・49 科目の動画収録を終了した。 5.国費優先配置プログラム「アジアの地域ガバナンス・地域協力を支える指導者養成プログラム」 同プログラムにより、2013 年度から毎年度修士課程 15 名、博士後期課程 5 名を上限に受入を開始し、 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 5 年間合計で最大 100 名の国費留学生を本研究科に受入れることとなっている。2015 年度には修士 14 名、博士後期課程 5 名(合計 19 名、累計 56 名)を受入れた。教育プログラムは EAUI プログラムと有 機的に関連させ、サマースクール、ウインタースクール、キャンパス・アジア・コア科目等に国費優先 配置による学生を参加させることにより両プログラムの相互活性化を図った。また、2016 年度からは本 プログラムの育成理念に合わせた必修科目「アジアの地域ガバナンス・地域協力」を新規開講すること が決まっており、プログラムの質の一層の向上に努めている。 6.JICA 人材育成事業、アフガニスタン PEACE 等による留学生の受入 JICA による人材育成支援無償(JDS)事業(カンボジア、キルギス、ミャンマー、中国[新 JDS]受入 中)、アフガニスタン[未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト(PEACE)]、ABE[アフリカの若者の ための産業人材育成]イニシアティブに採択され、多様なバックグラウンドを持つ優秀な留学生を受入 れている(2015 年度新規受入実績 6 名)。また、これらの学生に対し、プログラムの充実と研究・学習 の支援を行うために国際開発プログラム委員会を組織し、公開講演会等のイベントも実施している。 2015 年度はこれらの学生を対象とした特別プログラム「JDS Academic Writing」を JICA の支援を得て 開講した。その他にもインドネシア政府派遣、各国政府派遣による学生などを受入れるとともに、世界 銀行の奨学プログラムの対象校にも指定されている。 7.アジア太平洋研究科・研究センターの研究力向上 本研究科・研究センターでは専任教員の採用にあたり、開設以来整備を続けてきた研究科内の諸制度 に基づき、国際的評価のある研究業績を有する教員の採用を行い、教員の質の一層の改善を図っている。 このことにより、研究センターを中心とする研究活動の充実とその発信力の強化を行っている。 また、2015 年度の科学研究費の採択状況については以下の通りとなっており、前年度に引き続き目標 としていた応募率 100%を研究科・センターともに達成した。 アジア太平洋研究センター 応募率(新規+継続) 126% 採択件数(新規+継続)/名簿登録者数 65% アジア太平洋研究科 応募率(新規+継続) 120% 採択件数(新規+継続)/名簿登録者数 25% また、本学が校賓原口歌氏の篤志による寄付金にて設定する原口記念アジア研究基金の運用の果実を もって、本センターが主体となり原口記念アジア研究基金運営委員会を組織し、本学の大学院生(修士 課程・博士後期課程)向けに東南アジア研究・アジア研究およびそれに関連する研究におけるフィール ド・リサーチに要する研究費用の補助を公募により実施している(2015 年度補助実績 15 名)。また、 本センターでは国際的な研究協力を推進しており、2015 年度には、訪問学者 5 名、リサーチフェロー12 名の計 17 名を受入れた。 8.入試制度の改革と優秀な学生の確保 2013 年度入試より、より優秀な学生を確保するため、国際協力特別推薦入試の導入、学内推薦入試冬 季募集期間の設定、博士課程国外出願者の渡日の不要化(修士は以前より不要)を実施し、入学試験の 多様化と柔軟化を実施。それ以外にも中国国家建設、世界銀行奨学生、ベトナム博士育成計画などを含 む入学前奨学金による選考制度を整備し減少傾向にあった出願者数の回復を実現している。2015 年度に は前年度に引き続き台湾人奨学金による選考制度を実施した。また、博士課程学生については半期に一 度の研究業績報告を本年度より義務付け、研究成果の発信を促している。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- アジア太平洋研究科 教育・ 研究指導・ 研究の場の提供 「大学の 世界展開力 の強化事業」 拠点 形成 EAUI 実 現 アジア地域統合のための 東アジア大学院(EAUI) プログラム ・2011 年 12 月~2012 年 派遣・受入合計 105 名 中間評価「A」 ・2013 年派遣・受入計 75 名 ・2014 年派遣・受入計 71 名 ・2015 年派遣・受入計 76 名 ・コア科目 45 科目設置 ・ジョイント・サーティフィケート ・3単位科目の導入 ・クォーター科目の導入 ・講義動画先行導入 箇所間協定とダブ ル・ディグリー APSIA(国際関係大学院 協会)に準加盟 欧米 7 大学・機関 アジア 11 大学・機関 と箇所間協定 [ダブル・ディグリー] 北京大学(博士・実施済) ソウル大(修士・協議中) アジアの地域 ガバナンス・地域協力を 支える高度な人材を養 成 国費優先配置プログラム学生の参加による キャンパス・アジア EAUI プログラムの活性化 最前線の情報確保・ 優秀な人材の輩出 国費留学生優先配置プログラム アジアの地域ガバナンス・地域協 力を支える指導者養成プログラム 修士15名 博士5名 (5年累計100名) サマースクール・ウィンタースクール 入試制度改革 ・国際協力特別推薦入試 ・学内推薦入試冬季募集 ・博士課程国外出願者渡日不要化 ・入学前奨学金入試制度整備 中国国家建設、世界銀行、ベトナム博士 育成計画など 博士課程学生研究業績報告 国際開発プログラム運営委員会 JICA人材育成事業 ・人材育成奨学計画(JDS) ・アフガニスタン PEACE ・ABE イニシアティブ →2015年度新規受入計 6名 インドネシア政府、外国政府、 タイ国家放送通信委員会 (NBTC) 、世界銀行 アジア太平洋研究センター 研究部会 15 部会(科学研究費をはじめとする外部資金獲得の基盤形成へ貢献) 研究成果の発信 『アジア太平洋討究』 、 『アジア太平洋研究科論集』 、 『リサーチ・シリーズ』 、 『研究資料シリーズ』 WIAPS 研究会 研究基金、外部資金による事業 ・原口記念アジア研究基金 フィールド・リサーチ補助金(2015 年度の補助実績:15 名) 訪問学者・リサーチフェローの受入れ(2015 年度実績:17 名) シンポジウム・セミナー・講演会・研究会の開催 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Ⅰ.2016 年度計画 1.「アジア地域統合のための東アジア大学院(EAUI)プログラム」の発展 昨年度で文部科学省「大学の世界展開力強化事業」による助成期間が終了した「アジア地域統合のた めの東アジア大学院(EAUI)プログラム」をパートナー大学と共同で運営し、8 月にはタマサート大学 主催で 2016 年度サマースクールを実施する。 また、EAUI プログラムの枠組みをこれまでの中国、韓国、日本、タイ、シンガポールから他の ASEAN 諸国に拡大させることを目途に、平成 28 年度「大学の世界展開力強化事業(タイプ B)」に申請した。 CLMV4ヵ国の主要大学との人材交流プログラムを EAUI と有機的に連結させ、次世代リーダーの育成に 向けて事業を推進することを見込んでいる。 2.箇所間協定とダブル・ディグリー 国際関係大学院協会(Association of Professional Schools of International Affairs: APSIA) 加盟大学院を中心とする欧米の大学院や、タイ、シンガポール以外の ASEAN 諸国の大学院との箇所間協 定締結の可能性を模索する。 また、ソウル国立大学と修士課程のダブル・ディグリープログラムについては、具体化に向けて検討 をさらに進めていく。 3.「講義動画」収録の推進および協定大学教員との共同授業による映像コンテンツの制作 本研究科では「講義動画」の収録を推進することを決定し、学内先行導入箇所として選定され、既 に専任教員の開講科目の 76%・49 科目の動画収録を終了している。今後はこれらの収録された動画 を公開・活用するとともにさらに充実させて行く。 4.国費優先配置プログラム「アジアの地域ガバナンス・地域協力を支える指導者養成プログラム」 2013 年度より開始した本プログラムも 2016 年度で終了となる。毎年、優秀な留学生の受け皿となっ ているが、2016 年度は新たに 20 名を受入れ、5 年間合計で 80 名程度の国費留学生を本プログラムで受 入れることとなる見込みである。教育プログラムはアジア地域統合のための東アジア大学院(EAUI)プ ログラムと有機的に関連させ、サマースクール、ウインタースクール、キャンパス・アジア・コア科目 等に国費優先配置による学生を参加させることにより両プログラムの相互活性化を図る。 5.JICA 人材育成事業、アフガニスタン PEACE、ABE イニシアティブによる留学生の受入 JICA による人材育成無償(JDS)事業(キルギス、ミャンマー、カンボジア、中国[新 JDS]受入中) 、 アフガニスタン[未来への架け橋・中核人材育成プロジェクト(PEACE)]、ABE[アフリカの若者のため の産業人材育成]イニシアティブ、太平洋島嶼国リーダー教育支援プログラム[Pacific-LEADS](2016 年度より受入開始)により、多様なバックグラウンドを持つ優秀な留学生を受入れる。2016 年度は 7 名程度を新たに受け入れる計画である。また、これらの学生に対し、プログラムの充実と研究・学習の 支援を行うために国際開発プログラム委員会を設置しており、対象者向けの特別プログラム、公開講演 会等のイベントもこの委員会のもとに計画・実施を行う。2016 年度もこれらの学生を対象としたスタデ ィツアー、語学力向上補助等の特別プログラム「JDS Academic Writing」を JICA の支援を得て開講す る。 6.アジア太平洋研究科・研究センターの研究力向上 本研究科・研究センターでは専任教員の採用にあたり、この間整備を行ってきた研究科内の諸制度に 基づき、国際的評価のある研究業績を有する教員の採用を行い、教員の質の一層の改善を図っている。 このことにより、研究センターを中心とする研究活動の充実とその発信力の強化を行っている。 また、科学研究費の採択状況(2016 年度)については以下の通りとなっており、達成目標としていた 応募率 100%を研究科・センターともに上回っている。 アジア太平洋研究センター 応募率(新規+継続) 116% Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- アジア太平洋研究科 採択件数(新規+継続)/名簿登録者数 20% 応募率(新規+継続) 113% 採択件数(新規+継続)/名簿登録者数 63% また、本学が校賓原口歌氏の篤志による寄付金にて設定する原口記念アジア研究基金の運用の果実を もって、本センターが主体となり原口記念アジア研究基金運営委員会を組織し、全学の大学院生(修士 課程・博士後期課程)向けに東南アジア研究・アジア研究およびそれに関連する研究におけるフィール ド・リサーチに要する研究費用の補助を公募で行った上で実施している(2016 年度は年間 16 名を採用 予定)。なお、2015 年度に本基金の規程を改正し、より多様な研究分野の学生のより多様なフィールド・ リサーチを支援の対象としている。また、本センターでは外部機関と連携し、共催などでセミナーをは じめ各種事業を実施している。 7.入試制度の改革と優秀な学生の確保 2015 年度入試においても、より優秀な学生を確保するため、指定寄付による財源で「アジア太平洋研 究科台湾人留学生特別奨学金」による選考制度を実施し、さらなる志願者増を見込む。また、それ以外 にも中国国家建設、世界銀行奨学生、ベトナム博士育成計画、ミャンマー特別奨学金、などを含む入学 前奨学金による選考制度を整備し前年度は微減傾向にあった出願者数の回復を実現する。また、博士課 程学生については半期に一度の研究業績報告をより徹底し、研究成果の発信を促す。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 日本語教育研究科の将来構想の進捗状況報告 【日本語教育研究科】 1.2015年度報告 1.学生指導 修士課程および博士後期課程の院生への指導をさらに強化した。具体的には、修士課程入学時より複 数指導体制を強化する指導上の新たな工夫、修士課程の「中間発表」・副査体制の見直し、合同ゼミの 新設、研究倫理教育の充実、博士課程の「予備審査会」の充実、教員間の連携の強化を図った。特に、 修士課程の院生向けにこれまでも行ってきた「キャリアセミナー:ようこそ先輩」 「論文作成セミナー」 「日研ひろば」を充実させ、博士後期課程の院生には「博士課程研究ポートフォリオ」をコースナビ上 に設定し、研究の進捗状況や指導記録等を自己管理できる形を推進した。また、日研紀要をリニューア ルし、研究発表が活発化する環境を整えた。それらのことにより、院生および修了生が自主的に、かつ 主体的に研究活動に取り組む姿勢を育成した。 2.世界展開 2015 年は日研設立 15 年目であった。これまでの実績を踏まえ、さらに発展させるべく、9 月に「グ ローバル人材育成と早稲田の日本語教育―実践研究と専門家養成から、Waseda Vision 150 へ」と題し た「日本語教育研究科設立 15 年記念シンポジウム」を開催した。これは、この 15 年間の日研の研究お よび教育の成果と学内および学外への日研の意義と貢献を明確にすることを目的とした。そのことによ り、早稲田の社会貢献と世界展開力、およびブランド力の拡大を広くアピールすることができた。 また、4 年目を迎えた「大学の世界展開力強化事業」、いわゆる SEND プログラムの充実を図り、院生 の海外実践の機会を院生に提供し、グローバル人材育成に努めた。SEND プログラムの長期派遣には日研 独自の奨学金を設定した。 3.学内連携 日本語教育研究センターとの連携の意味と課題を探りつつ、日本語教育の専門家養成と大学院教育の 充実を図った。また、日研のHPのリニューアル、大学院の説明会等、広報活動をより一層強化し、学内 選抜入試および海外指定大学特別入試等を利用し、国内外の優秀な学生の確保を目指す努力を行った。 さらに、日研と教育・総合科学学術院との協働・連携強化の検討を進めた。教育学部に設けられる「サ ブメジャー・プログラム」 (仮称)に日本語教育学を設置する案を提示した。また、GEC の副専攻によっ て全学の学部生へ日本語教育学を広く展開した。日研として、全学の Teaching Award、e-Teaching Award に参加した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 1.学生指導 2014 年度秋から始まった日研の学生指導体制の見直し、修士課程および博士後期課程の院生への指導 の強化を、さらに進めていく。具体的には、「修士課程の学生心得」の策定、複数指導体制のさらなる 強化、「演習」指導体制の充実、「中間発表」「合同ゼミ」の充実、研究倫理教育の充実、教員間の連携 の強化をさらに進める。 「日研ひろば」 「キャリアセミナー:ようこそ先輩」 「論文作成セミナー」 、博士 後期課程の院生の「博士課程研究ポートフォリオ」をさらに充実させ、学生指導につなげていく。研究 成果等は日研紀要、早稲田日本語教育学会、研究会等で積極的に発表することを推奨する。それらのこ とにより、院生が自主的に、かつ主体的に研究活動、キャリア形成に取り組む姿勢を育成する。 2.世界展開 2016 年は日研設立 16 年目となることから、日研設立 15 周年記念事業として、 日本語教育学の公共性をテーマにした「講演会シリーズ」を開催し、学外の専門家を招聘し講演および 公開討論を行う。これは、昨年度の設立 15 年記念シンポジウムの成果を踏まえつつ、21 世紀の新しい 日本語教育学の構築を早稲田から発信することをねらいとしており、講演会の成果は書籍化する。 また、 「大学の世界展開力強化事業」、いわゆる SEND プログラムは、5年目の最終年度を迎えるので、 これまでの成果を学内外へ発信し、かつ、このプログラムをさらに発展させる後継プログラムの準備を 進める。これらのことにより、早稲田の社会貢献と世界展開力、およびブランド力の拡大を広くアピー ルする。 3.学内連携 日本語教育研究センターとの連携を維持し、センター内の日本語教育への協力、また日研のカリキュ ラムの充実を図る。GECの副専攻科目「日本語教育学/マルチリテラシーズ」を通じて、全学の学部生 等への教育に貢献する。オンデマンド講座の見直し、FDなど、学内他箇所との連携を図り、日本語教育 の専門家養成と大学院教育の充実を図る。また、広報活動を強化し、国内外の優秀な学生の確保を目指 す努力を行う。 前年度から議論を深めてきた日研と教育・総合科学学術院との協働・連携強化については、今後さら に検討を継続する。教育学部が構想する「サブメジャー・プログラム」(仮称)に日研として日本語教 育学をテーマにしたコースを設置する案についてさらに教育・総合科学学術院と協議を進める。前年度 と同様に、日研として、全学の Teaching Award、e-Teaching Award に参加する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 高等学院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 高等学院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 2015 年度は下記 9 項目の学校目標を設定して教育内容・環境の充実を図った。 <学校目標> ①日常教育活動全般の充実と改善 ②高校新教育課程完成年度の適切な実施 ③Waseda Vision 150 大学全体で改革を進める本部・各学術院との連携 ④Waseda Vision 150 学院構想の具体化 ⑤中学部・高校の協力関係の深化 ⑥SSH、SGH 校としての十分な活動と外部への情報発信 ⑦3 つの視点の意識化 国内外の学校と学院との比較 早稲田大学内の学院への期待と位置づけ 学院の教育内容・方法の改善 ⑧2 期工事後のキャンパスの運用と今後の展望検討 ⑨ソフト・ハード面での災害への備え <重点項目> ○グローバルリーダーの育成を目指したプログラムの開発と実施 SGH のプログラムは、教育課程内の授業時における活動と同時に、国内外のフィールドワークが新た なものも加えて、開始された。 「多文化共生空間の創造・維持・発展」を課題として、さまざまな角度 からのアプローチを試み、その成果を SGH 発表会、学芸発表会などを通して多くの人々の還元できる ようにした。オンデマンドコースのコースナビ上でのコンテンツ配信を開始し、生徒の学習活動、体験 活動に活かした。 ○新教育課程と教育内容の向上 2015 年度に新教育課程の完成年度を迎えて、英語・数学の授業時間数増、数Ⅲ、理科 4 科の必修化、 TOEFL/TOEIC 受験の必修化を実現した。 ○学校のオープン化推進 大学、地域、OB 等との協力により、生徒の体験を多様化・深化させ、学習活動、今後の生活への動機 付けを高めていくことができた。 ○情報発信の強化 受験生だけでなく学外者に対して、幅広く様々な媒体を通しての情報発信を強化していく。HP の使い 勝手をよくするだけでなく、日本語・英語以外に、独・仏・露・中でもアクセスできるようにした。 ○2 期工事後のキャンパスの運用と今後の展望検討 第 2 期工事の竣工と共に、現行キャンパスのより効果的な運用を図りつつ、教育環境整備・防災・減災 の観点から今後の方向性を検討した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 2016 年度は下記を学校目標として、学院教育の質の向上を目指す。 <学校目標> ①Waseda Vision 150 に基づく計画の具体化 ②SGH(スーパーグローバルハイスクール)指定に伴う構想の着実な実践 ③日常教育活動全般の充実と改善 ④中学部と高校の円滑な接続 ⑤Waseda Vision 150 で改革を進める各学術院との連携強化と教育内容の接続 ⑥より開かれた学校へ向けての施策 ⑦キャンパス整備:施設の適切な運用と第 3 期工事以降の展望 ⑧災害への備え、生徒教職員の安全確保 <重点項目> ○グローバルリーダー育成プログラムの深化と加速化 2016 年度学校目標をふまえ、学校のグローバル化、オープン化をより加速する。具体的には SGH 校 として授業内容、課外研究課題の取組などを充実させるとともに、海外協定交流校の増大を図る。ドイ ツや中国の高校をはじめ、北半球の英語圏の学校との交流を検討していく。 従前の留学制度に加え、留学を含む 3 年間卒業を可能とする制度が 2017 年度から運用できることと なった。本年度は生徒・保護者等への周知を含め、円滑に実施されるよう努める。 ○学部教育との効果的な接続 2015 年度に新教育課程が全学年に適用され、学部進学者後の学修に変化も予想される。より個々人 に相応しい進学、円滑な学部への接続、また、進学後の留学を含む諸活動を積極的に支援していくこと ができるように、学部との協力体制を強化していく。たとえば、留学の時期、導入教育の履修内容・時 期だけでなく、入学時期(飛び級や 9 月入学)まで含めた検討の可能性を探る。 ○生徒の特性を活かした活動の推進 部活動、生徒会活動、プロジェクト活動のようなグループ活動だけでなく、文部科学省の「トビタテ! 留学 JAPAN」への積極的応募などを含め、一人ひとりの特性が最大限活かせる活動に参加できるよう 支援していく。 ○キャンパス利用の効率化と整備 臨時に利用していたグラウンドが使用中止となり、大学記念会堂の建替えが始まった。大学生の高等学 院施設利用が増加しつつあるが、全体を通じてより適切にキャンパス利用をしていくため、全学的な観 点から、関係者と協議し、より効率的な施設利用を図る。また、教育環境の充実のみならず防災・減災 の観点からも今後第 3 期工事を展望していく。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 本庄高等学院 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 本庄高等学院の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 早稲田大学 100 周年を記念して創立された本学院は、 「Waseda Vision150」で提示した将来構想をさらに発 展・具体化し、創立 40 周年(2022 年)に新たな第二ステージの完成を目指すロードマップを作成した。附属高 校としての責務を果たすだけでなく、高校教育界にあって確固たる地位を築くことを目標に、主に3つの観点 から取り組みを進めた。 (1)世界に貢献するグローバルリーダーの育成 SGH(スーパーグローバルハイスクール)を中軸に、早稲田大学のコアとなるだけでなく、グローバル リーダーとして世界の平和や人類の幸福の実現に貢献できることを目標とする人材育成プログラムの開 発に着手した。 ①SGH指定校に採択 文部科学省からSGHの指定校に採択され、初年度の計画に着手した。 ②SGH推進体制の整備 ・学内SGH委員会を組織し、過去 10 年のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の実践を通じて 蓄積した指導・研究開発のノウハウをSGHに敷衍した。 ・教職員を対象に、組織的・計画的な開発体制や授業間連携を図るべく、研修の一環として各種ゼミナ ールを開催した。 ・生徒によるSGHシニアスタッフ委員会を立ち上げた。マイクロプロジェクトの発想をベースに、プ ロジェクトのコアとなって動く生徒、いわゆるコアリーダーの育成に取り組んだ。 ・国際共生を踏まえた各種ボランティア活動を計画するにあたり、環境問題、国際紛争、貧困などの「地 球的問題群」を理論的、統合的に学ぶため、各種研修会に参加した。 ③テーマ学習型交流プログラムの開発 ・協定締結校(中国・韓国・台湾)やシンガポールの高校と協同し、テーマ学習型交流プログラムの開発 を行った。 (2)高大一貫教育の充実 基礎学力の充実に向けて新カリキュラムを立ち上げるとともに、新しい学部への推薦制度を導入した。 ①G選抜学部推薦制度の導入 ・思考力、判断力、表現力や主体性など、成績だけの単一尺度では測れない能力・資質を多面的に評価 し、学部推薦を決定するG選抜学部推薦制度を立ち上げた。 ②新カリキュラム策定 ・文理いずれの分野に進んでも対応できる確かな学力を涵養するため、基礎力、思考力、判断力、表現 力を一層伸長する新カリキュラムを策定した。 ③卒業論文指導の強化 ・高院連携(本庄高等学院と理工の大学院との連携)を深化させることにより、卒業論文指導の強化を 図った。 (3)教科横断型授業、地域の環境を活かした教育の展開 地域の環境を活かした教科横断型授業を展開した。 ①「大久保山学」の立案 ・大久保山の緑豊かな自然環境の中で、自然と共に生き、自然の知恵に学ぶ本学院独自の教育プログラ ム、通称「大久保山学」を各教科で立案した。2017 年度より「総合的な学習の時間」に実施する。 ②教科横断型授業 ・世界文化遺産へ登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」とも関係の深い、本庄市の紡績業をテーマ とした教科横断型授業に取り組んだ。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 創立 40 周年(2022 年)を目途に、新たな第二ステージの完成を目指すべく具体的な目標の策定を行う。附属 高校として大学のコアとなる人材を養成する責務を果たすとともに、人文社会学系および理系双方の視点か ら、グローバル人材開発教育を更に推し進め、アジアの交流校のハブおよび地域のグローバル化の拠点となる ことを目指す。 (1)グローバルリーダーとして活躍する人材の育成 -SGHプログラムを通して- 人文社会科学系プログラムであるSGH(スーパーグローバルハイスクール)を活用し、大学のコアとな る人材、グローバルリーダーとして世界の平和や人類の幸福の実現に貢献できる人材を育成する。 ・テーマとして掲げる「国際共生のためのパートナーシップ構築力育成プログラム」を更に充実・展開す る。具体的には、SGHの核となる生徒参加型「マイクロプロジェクト」群の活動を通して、国内外の 高校、大学や企業、地域社会と交流・連携し、社会課題に協働で取り組む。 ・修学旅行をベースにした中国・韓国・台湾の協定締結校との交流、シンガポールの協定校との交流を深 化発展させ、学術・教育・文化などの国際協働プロジェクトに取り組む。 (2)科学教育のさらなる発展 -さくらサイエンスプラン(2016 年度採択)を通して- ・さくらサイエンスプランとは、JSTによるプロジェクトで、アジア諸国を対象に1つの国を日本に招 待し、日本の高度な科学技術を紹介するとともに、友好関係を深めることを目的とする。この理系プロ グラムを通して、10 年以上にわたるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校として得られた 成果と知見を更に活用し、本学院の理系教育のレベルを高める。 (3)7年間の高大一貫教育の工夫・充実 ・新カリキュラムにより文理それぞれの進路で要請される基礎学力を涵養する。 ・「自ら学び自ら問う」という基本方針を具体化した「卒業論文」を更に充実させる。 ・留学期間も含め3年で卒業・進学できる新たな留学制度を整備・充実させ、グローバル化を推進する。 ・学業成績だけでなく、思考力や判断力、意欲、主体性など、多面的評価によって学部推薦を決定するG 選抜制度を 2018 年度開始に向けて整備する。 (4)学際型科目の設置、地域の環境を活かした教育の展開 地域の環境(大久保山に位置するキャンパス)を活かし、学際的な教科横断型授業を展開する。 ・本学院の緑豊かな自然環境の中で、自然と共に生き、自然の知恵に学ぶ、本学院独自の多様な教育プロ グラムを経験させる。 ・本学院独自の教科横断型プロジェクト「大久保山学」を、2017 年度よりカリキュラムに正式に位置づ ける準備を更に押し進める。これにより幅広く学際的な知見を習得させ、知識や学問が実社会で活用で きることを体験させる。 ・グローバル人材に求められる複合的視点を養い、日本のみならず海外各国・地域固有の課題解決に対応 できる力を生徒に身に付けさせる。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 芸術学校 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 芸術学校の将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 (1)新教育体制の検討 ①新カリキュラム 新カリキュラムについて、その教育内容をより一層建築デザイン・芸術表現中心へと大胆にシフ トすることのほか、インテリアデザイン、インダストリアルデザイン、グラフィックなどの視覚芸 術領域やリノベーション、コンバージョンなど時代のニーズに合わせた新領域への教育内容の拡充、 および総合的なデザインマネジメント能力を備えた人材育成などを主なテーマとして検討を進める こととした。 ②大学院進学予備プログラム 芸術学校から大学院への進学希望者を支援するための「大学院進学予備プログラム」について、 大学院入試に対応したポートフォリオの作成指導などを主な内容とすることとした。また、この大 学院進学予備プログラムを芸術学校における大学院進学支援体制の中核と位置付け、上記①新カリ キュラムとともに高度建築家養成機関実現に向けた新たな教育システム計画「スペシャル・マスタ ーコース」のテーマとして取り組むこととした。 ③他学術院との教育連携 他学術院との連携について、建築やデザイン・芸術表現に関する科目を設置している文系学部等 との連携を想定し、その連携内容や連携方法について引き続き検討を進めた。 (2)新教育体制実現のための教員人事計画検討・立案 ①教員人事計画の検討 「Waseda Vision 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来計画の支援策」に対する申請にお いて、新カリキュラムへの移行や大学院進学予備プログラム新設等を実現するための教員体制とし て、定年退職や任期満了に伴う後任人事および教員増も含めた人事計画を新たな教育システム計画 の一環として立案、提示した。 ②若手教員による教育内容の刷新 2015 年度に若手建築家1名を准教授として新規に嘱任するとともに、有力な若手建築家数名を新 たに非常勤講師として招聘し教育内容の刷新と強化を実現した。 (3)広報体制の見直し 芸術学校の知名度アップのため、社会で活躍する本校卒業生によるポートフォリオを題材とした学 校案内別冊を新たに発行するとともに、Web による広報のさらなる充実を目指し、本校ホームページ のリニューアルや学校案内のデジタルパンフレットによる配付を開始した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 (1)新教育システム計画「スペシャル・マスターコース」の推進 ①芸術学校・大学院一貫教育体制の充実 芸術学校から大学院(大学院創造理工学研究科建築学専攻あるいは海外を含めた他大学大学院) への進学希望者を支援するための「大学院進学予備プログラム」について、その具体的内容の検討 を引き続き進め、詳細計画を取りまとめる。 ②新カリキュラムの検討 建築デザイン、芸術表現中心の新カリキュラムについて、その具体的内容の検討を引き続き進め、 設置科目や想定する担当教員、履修ルールなど詳細計画を取りまとめる。 ③教員人事計画 「Waseda Vison 150 実現のための教員増を伴う学術院等将来計画の支援策」に対する計画書にお いて提案した教員人事計画について、教務部等関連箇所とも相談しながら実現に向けた調整、手続 きを進める。 ④他学部等との連携 他学術院との連携について、具体的な連携先、連携内容および連携方法について引き続き検討を 進め、可能なところから実現に向けた準備に着手する。 (2)広報活動の見直し 従来からの取り組みに加え、より Web 媒体に重点を置いた広報活動を展開する。また、学内他 キャンパスあるいは学外における学校説明会等の実施について検討を進める。 併せて、より充実した広報活動やイベントを展開するために、その資金を企業(大手ゼネコン、 設計事務所等)からの寄附に求めていく。 (3)学校運営・指導体制の見直し 退職や任期満了による専任教員や任期付教員の入れ替わりに備え、今後の学校運営や学生指導体 制のあり方について検討を開始する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 日本語教育研究センター 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 日本語教育研究センターの将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 ①日本語教育研究科の専任教員を含む約 190 名の教員・インストラクターが約 650 科目クラスを開講 し、日本語教育研究センター日本語教育プログラム(1 年間・半年間・6 週間・3 週間)学生(898 名)、学部学生(2,152 名)、大学院学生等(425 名)、合計 3,475 名の受講生に対して、日本語教育 を実施した。また、2016 年度に向けて、総合日本語 1、2 レベル(初級レベル)のクラス増および 定員増を行った。さらに、他学部・他研究科の国際コースに対応するべく、初級日本語プログラム の検討を始めた。 ②オンデマンド授業の本格始動 2013 年度のオンデマンド講義のサンプル作成およびそれを用いたチュートリアル実験の実施、2014 年度の遠隔地キャンパスとのパイロットプログラムの実施を経て、「総合日本語(オンデマンド) 1(1)・1(2)」を開講した。 ③事業拡大に伴う教員採用および既存の教員を含む体制整備方針策定 2016 年度に向けて、以下の整備を行った。 ・任期付教員の継続在職期間の合計は 10 年までとする。 ・インストラクター(任期付)の任期が 3 年を迎える者を対象に、順次審査の上、講師(任期付)と して採用する。 ・インストラクター(任期付)の継続在職期間の合計は 5 年までとする。 ・非常勤講師の継続在職期間の合計は 10 年までとする。 上記にかかわらず、2014 年 3 月 31 日以前から引き続き嘱任されている非常勤講師については、継 続在職期間の上限を設けない。 ・インストラクター(非常勤)の在職期間の合計に上限を設けない。ただし、満 70 歳を超えて在職 することはできない。 ④既存のプログラム分析・新規コース、カリキュラム立案 2015 年秋学期の科目登録で多数の選外者を発生させたため、2016 年度に向けて、特に近年授業が 高まっている総合日本語科目の 1、2 レベル(初修者レベル)のクラスおよび定員増を行った。 同時に、テーマ科目においても、1、2 レベルの科目クラス増を行った。 ⑤ETP(EU ビジネスマン研修プログラム)現サイクル受託期間終了(2015 年末) 後継プログラムの開発、調整 今年度が最終期であり、2015 年 11 月の修了生は 22 名であった。 現在、次期 ETP プログラムの公募に向けて調査を進めている。 ⑥施設面(教室・研究室・寮)に関する将来予測、分析、調整 日本語教育プログラム受講生数は順調に増加しており、それに伴う教室・研究室・寮の拡充につい ては、企画連携委員会等、折に触れ、教務部、国際部、財務部に依頼している。 ⑦職員・業務委託体制の方向性策定 ビジネス・社会人コース・導入教育プログラム立ち上げにむけた教職員体制補充の調整 ビジネス・社会人コースについては、2016 年度企業派遣の受入開始にあたり検討を始め、また導入 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 教育プログラムについてはセンター常勤教員による WG を設置して情報収集を始めている。一方、 具体的な教職員体制補充の調整は行えていない。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 ①2,987 名の受講生に対する日本語教育の実践 ②ビジネス・社会人コース パイロットプログラムの立ち上げ ③日本語教育・日本語教師育成 世界展開力強化事業「SEND プログラム」終了(2016 年度末) ④将来構想実現に即した教員採用計画による教員の着任 ⑤導入教育プログラム準備に対する協力体制の始動 ⑥新カリキュラム、SEND 後継および日本語教育・日本語教師育成プログラム立ち上げにむけた教職員 体制補充の調整 ⑦既存科目(主にテーマ科目)の編成に関する見直し 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- グローバルエデュケーションセンター 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 グローバルエデュケーションセンターの将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 (1)基盤教育 ・基盤教育の英語科目「General Tutorial English」において、 「上級」より高いレベルの「上級プラス」 を開発し、2016 年度からの開講準備を行った。また、「General Tutorial English」履修後に高いレ ベルの科目選択をする学生数が伸び悩んでいるため、 「General Tutorial English」の次の STEP とな る英語教育見直しの検討を行い、理事会集中討議にて学部と連携をはかる開発方針を確認した。 (2)リベラルアーツ教育 ・リベラルアーツ教育の体系化について、グローバルエデュケーションセンター(GEC)内に教育プロ グラム検討委員会を設置して、全学共通副専攻を軸とした検討を開始した。 (3)語学教育 ・英語以外の外国語教育の質的転換について、未習外国語の共通教材化、教授法の確立など、文学学術 院との連携を視野に入れて検討することとした。 (4)リーダーシップ教育 ・GEC で、これまで教育活動の柱としてきた「基盤教育」「リベラルアーツ教育」 「語学教育」に加え て、第4の柱として「リーダーシップ教育」を新たに 2016 年度から開講するために、SA を活用した 実施形態のトライアルを行うなど開設準備をすすめた。 (5)その他 ・GEC 内の総合人事委員会でテニュアトラック方式による教員採用について検討を行い、英語ライテ ィング分野、統計分野においてテニュアトラック方式による公募を実施した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 (1) 基盤教育 【英語】 ・ 「General Tutorial English」の次の STEP となる科目(STEP2「Integrated English(仮称)」)につ いて英語教育検討 WG を母体に設計し、秋学期にパイロット科目を開講する。 ・テニュアトラック教員を 9 月に採用し、英語教育検討 WG と連携して、STEP3「Academic Writing and Discussion(仮称)」の設計を開始する。 ・ライティングセンターとの連携を検討する。 ・Cross-Cultural Distance Learning (CCDL)の順次廃止に向けた提携校と調整を開始する。 ・Tutorial English の 2017 年度クォーター化に向けた作業をすすめる。 【統計】 ・テニュアトラック教員を 9 月に採用し、コンテンツ内容の充実、英語化、およびモジュール化をすす めるとともに、TA 育成システムを検討する。 (2)リベラルアーツ教育 ・リベラルアーツ教育領域として提供する枠組みを定める。 ・全学共通副専攻制度を 0 ベースで見直し「学際的副専攻制度(仮称)」として新たな再構築を検討す る。 ・各学部の専門領域科目により構成する「学術的副専攻(仮称) 」の可能性について教務部と協議する。 (3)語学教育 【英語】 ・2017 年度クォーター化に向けた作業をすすめる。 【英語以外】 ・外国語教育の質的転換について、未習外国語の共通教材化、教授法の確立など、文学学術院との連携 を視野に入れた検討を行い開発の方向性を確認する。 (4)リーダーシップ教育 ・SA 体制を確立するとともに、次年度受講者数拡大を目指した広報を準備する。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 平山郁夫記念ボランティアセンター 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 平山郁夫記念ボランティアセンターの将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 社会貢献・ボランティア活動を通じた人材の育成(平山郁夫記念ボランティアセンター) 1.Waseda Vision 150 を実現するための組織改革を実施した。 センターは設置当初から総長室所管であった。しかしながらボランティア関連科目とプロジェクトの 増加等により、履修学生やボランティア活動への指導、危機管理、事項等の対応案件が年ごとに増加す ることに対応するために、学生生活、課外活動全般の業務所管である学生部に所管を変更した(2016 年 9 月 1 日)。これにより強力かつ安定的に推進する体制と、学術院等関連箇所とのより円滑な連携体 制の構築を目指し制度を整備が整った。 2.「体験の言語化」の研究開発 2014 年度からスタートした 3 ヶ年計画の 2 年目として、1年目の研究実践を掘り下げ、科目数の拡 大、安定運用など計画に基づき各事業を実施した。 一例として、ティーチングガイド・TA ガイドの加筆修正、記録収集、在学生インタビューの実施、学 内の教員、大学総合研究センターとの研究会をはじめ国内外の学会発表などを実施した。 3.ボランティアプロジェクト活動の活性化およびリスクマネジメントの強化徹底 リスクマネジメントの課題を整理し、改善を実施した。さらに安全セミナー内容の充実を図り、プロ ジェクトの事前準備を徹底させ、危機管理意識を高め事前教育に注力した。これにより本学のリスクの 一部を軽減したものと考える。 また、公認プロジェクト制度の評価を行い、制度変更の検討、新制度のアウトライン等を決定してい る。 さらに「春のボランティアフェア」において、プレゼンテーションコンテストを実施し、上位団体の 各プロジェクトに対し、WSC メンバーズ基金の果実より活動支援金(実費分)を支援し、より充実し た活動の基盤づくりを行った。 4.正課と課外の往還による学生の成長について発信 6月に広報戦略 WG 発足し、2015 年 9 月以降の広報・イベント計画を検討開始した。また HP のリニ ューアル準備開始し、2015年度中にリニューアルを実施し、SNS によるさらなる広報体制の強化を 実施した。 5.全学的な社会貢献活動の風土形成および支援体制の強化 入門者向けに、各種スタディツアーを実施した。 ( 「東北スタディツアー」 、 「日韓誠信学生通信使」 、 「『大地の芸術祭 2015』越後妻有トリエンナーレ ボランティアスタディツアー」、 「環境ボランティア 学校(益子町)」 「浪江町花のまち実現化事業」「高尾の森づくり」等) 。 また、各種講演会・シンポジウム・映画上映会、チャリティコンサート等を実施した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- さらに、大学生の活動推進だけでなく、高大連携(本庄高等学院)による海の照葉樹林とコミュニテ ィづくり支援プログラム実施をはじめ、全国規模で行っている環境アクション活動「ふるさと清掃運動 会」の事務局として機能した。 2015 年度データ 1.ボランティアプロジェクト 公認プロジェクト等ボランティア団体数 36 ボランティア活動のべ参加者 15,103 人(学外者含む) 2.正課(授業) 全学共通副専攻「社会貢献とボランティア」科目数 47 履修者数 4,452 人 3.チャリティイベント、講演会、映画上映会等開催 16 回、 のべ参加者 7,528 人(学外者含む) Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 社会貢献・ボランティア活動を通じた人材の育成(平山郁夫記念ボランティアセンター) 1.Waseda Vision 150 実現のための中長期計画の実現 「社会を変えたい早大生 5 万人を育てる」育成システムの計画・調整 「人間力・地力強化プログラムの整備プロジェクト」との目標の摺合せを行い、課外活動全般による 学生育成について年度内に実現可能な方策を確認する。 その上でボランティアセンターの担う役割を明確にし、学術院等関連箇所とのより円滑な連携体制の もと方策を実施する。 2.「体験の言語化」の拡充及びメソッドの開発支援 2014 年度からスタートした 3 ヶ年計画の完成年度として、これまでの教育研究活動の到達点を示す。 具体的には、ティーチングガイド・TA ガイドの完成、シンポジウムの実施(2016 年 8 月 2 日)、成果を 発信する本の出版(2016 年 10 月)である。これにより、本学の対話型・課題発見型授業の一つのモデ ルとして大いに人材育成に寄与する。 3.学生ボランティアプロジェクトの公認サークル化への順次移行による全学的なボランティア活動の 活発化、および新規プロジェクトの開発 ボランティアセンターの公認プロジェクトについては、2016 年度から順次学生部公認サークルに移 行する。これにより、既存のボランティアサークルを含め、全学的なボランティア団体の活動を通じて、 本学の社会貢献活動のさらなる活発化を促す。 一方、センターの教員の専門分野に特化した社会貢献プロジェクトを発足させ、深く、専門的なボラ ンティア活動も並行して実施する。 4.正課と課外の往還による学生の成長について発信 正課(全学共通オープン科目)と課外(ボランティアプロジェクト)を往還することで得られる学生 の学びについて、十分な発信を行う。 基本的には SNS と紙媒体による広報を行い、ボランティアフェア等では活動している学生による臨 場感のある情報発信も行う。 5.全学的な社会貢献活動の風土形成および支援体制の強化 学生に対し、ボランティア活動参加者のすそ野を広げるため、入門的なスタディーツアーを実施する。 また、学外の機関との連携によるボランティア機会の創出により、より多くの学生の活動への参加を可 能とする。 また、2020 年東京オリンピックパラリンピックのボランティア養成のための体制を整える。 以 上 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 留学センター 将来構想 2015 年度報告・2016 年度計画 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- Waseda Vision 150 留学センターの将来構想の進捗状況報告 1.2015年度報告 【海外留学促進 PJ】 核心戦略2「グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築」が目標とする「卒業時の外国語 スタンダードを満たす学生数の増加および卒業時における単位取得を伴う海外留学経験者数の増 加」を実現することに注力した。 以下、各プロジェクトの 2015 年度実施報告である。 ① 学部のカリキュラムと密接に連携した国際教育プログラム(Structured Studies Abroad)の 企画・開発を行う。 (上期) 理工 3 学部 UC Davis 短期留学プログラム:夏季 10 名派遣 理工 3 学部 St Mary's College 短期留学プログラム:2 名派遣 商学部 GC-ABS:7 名復旦大学派遣、4 名香港中文大学派遣 社会科学部中国語中期留学プログラム:9 名 なお、政治経済学部については、百賢教育基金奨学金プログラムによるダブルディグリープログラム (DDP)開発の協議、新たに上海交通大学、香港科技大学での設置を調整中。上海交通大学は、2015 年度 秋より募集開始予定。 (年間) ・政治経済学部における高麗大との DDP および百賢教育基金奨学金 DDP に新たに上海交通大を追加 し、2 名の受け入れを得た。なお、香港科技大は次年度開始予定。 ・主に国際教養学部向けのハワイ大学 TSA プログラムは 12 名の参加があったが、主に教育学部向け University of Queensland 短期留学プログラム(TESOL)は参加者が0であった。※2014 年度開始 5 名。 ・理工学部新入生向けの「ゴールデンウイーク短プロ」を台湾大で実施し、7 名の参加があった。 ・外部機関(ライトハウス社)が提供する短期プログラムで学部にフィットするプログラムを調査し、 2016 年度から教育学部において「アシスタントティーチャーズプログラム」を学部カリキュラムの中 に設置することとなった。 ・文化構想学部が 2017 年度より開講を予定している「国際日本文化論プログラム」が求める短期留学 について学部と共に検討を開始した。 ② 中期・短期プログラムの開発を促進する。 (上期) 1 セメスターの留学に関しては、2016 年春から 5 プログラム(アメリカ、カナダ、ドイツ、スペイン、ニ Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- ュージーランド)の開始が決定し、2016 年秋から 2 プログラム(アイルランド、ドイツ)の開始が決定して いる。短期留学に関しては、新入生を主な対象とした国際教育導入プログラムは、当初の計画通りマレーシ ア、台湾、ベトナムを対象として実施し、合計 28 名の参加があった。また、従来の夏季・春季に加えて、第 2 クォーターに当たる 6-7 月のプログラム開発を検討中。 (年間) 中期プログラム:13プログラム/枠数 176 名/参加者 77 名 【2015 年春出発】 募集プログラム数: 4(枠数 61 名) ) 参加者数: 37 名(3 プログラム) 【2015 年秋出発】 募集プログラム数: 9(枠:115 名) 参加者数: 40 名(8 プログラム) 短期プログラム:74 プログラム/枠 1,257 名/参加者 650 名 【2015 年度ゴールデンウイーク実施】 募集プログラム数: 3(枠 47 名) 参加者数:28 名(3プログラム実施、中止なし) 【2015 年度夏実施】 募集プログラム数: 41(枠 706 名) 参加者数:381 名(33 プログラム実施、8 プログラム中止) 【2015 年度春実施】 募集プログラム数:30(枠 504 名) 参加者数:241 名(22 プログラム実施、8 プログラム中止) ③ TSA(CS-L)/ISA(CS-R)から交換留学(EX)へのシフト (上期) 2015 年上期のうちに、交換留学拡大に向けて、カナダ 2 校、アメリカ 48 校、イギリス 11 校、アイルラン ド 2 校、フランス 1 校、ベルギー1 校、ドイツ 3 校、スペイン 2 校、イタリア 1 校、ポルトガル 1 校、ポー ランド 1 校、チェコ 1 校、ルクセンブルク 1 校、シンガポール 1 校と交渉を開始および継続している。その うち、31 校につき 2015 年度下期での学生募集が確定している。 (年間) 2015 年度交渉中の協定校は上期報告のとおりであるが、募集に辿り着いた新規協定校数は 31 校であった。 米州 12 校・21 名枠、欧州 19 校・40 名枠、アジア0校である。合計で 31 校・61 名枠、前年度より増加し たことになる。アジアについては主要大学との協定は相当数締結されているため、新規協定締結は抑え、受 入過多となっているインバランス解消に注力した。 協定締結による交換派遣促進と充足率向上に努めた結果、以下表のとおり、TSA/ISA から交換留学へのシフ ト(交換派遣増、TSA/ISA 派遣減)が確実に進行した。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- (ご参考) 長期派遣 大学間 参加 CS 参加 年度 交換(名) PGM 数 フィーベース(名) PGM 数 2015 485 233 509 67 2014 454 207 537 61 2013 377 172 608 59 2012 301 149 547 59 2011 277 137 519 56 ④ ダブルディグリープログラムの改革およびジョイントディグリープログラムのあり方の検討 (上期) GLCA/ACM(五大湖・中西部私立連盟)/アーラム大学との学部レベル DDP は初年度ということもあ り、受入、派遣ともに応募者がいなかった。 アジア圏の大学は以下のとおり、概ね予定通りである。 受入 派遣 北京 14 20 復旦 4 0 台湾 18 3 8 1 シンガポール ・政治経済学部の上海交通大学の DDP に関しては、下期より学生募集する準備が整った。 (年間) 年度別ダブルディグリー実績 年度 受入数 派遣数 大学数 2015 33 24 8 2014 28 25 6 2013 38 40 5 2015 年度大学別ダブルディグリー実績 大学名 受入数 派遣数 北京 14 20 復旦 4 0 台湾 9 3 NUS 3 1 高麗 1 0 コロンビア 0 0 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- アーラム 0 0 上海交通 2 0 合計 33 24 ・香港科技大については 2016 年 3 月にダブルディグリーの協定を締結し、2016 年 9 月より政治経済学 部から 3 名定員で派遣する予定である。 ・商学研究科と ESCP ヨーロッパ・ビジネススクール(仏)との間で新規にダブルディグリー・プログ ラムを実施していくことで合意し、覚書締結に至った。 ・「入学案内」等の広報媒体をオープンキャンパスや GGJ Expo 等高校生向けの説明会で配布し、説明 を行った。 【留学生受入促進 PJ】 ⑤世界で都市問題に取り組む人材を育てる学際的国際貢献プログラム(国費優先配置)実行プロジ ェクト 核心戦略2「グローバルリーダー育成のための教育体系の再構築」の留学生受入促進策として「世 界で都市問題に取り組む人材を育てる学際的国際貢献プログラム(国費優先配置)実行プロジェク ト」を実施した。 ①1期生は9名が入学した。 ②オリエンテーションおよびアカデミックカウンセリングを実施した。 ③5回のイベントと1回のフィールドトリップ(富士山)を実施した。 ⑤ 2期生向けの入試広報に着手した。 【教育システム改革 PJ】 ⑥オナーズプログラムのあり方検討 (上期) 当初の目標に沿って提案した学部大学院一貫 5 年のオナーズプログラム構想は理事会懇談(2015.4.3)、 教務担当教務主任会(2015.4.24)、教務部・国際部打合せ(2015.6.5)を経て、最終的に 2016 年 4 月には実施困難ということになり、再度、プログラム内容を検討することとなった。これに伴い、オナ ーズプログラムの開始が当初予定より、1年延び、2017 年 4 月開始予定となった。なお、オナーズプロ グラムの枠組みの中で検討してきた Global Leadership Fellows Program (GLFP)は 2015 年度および外 部資金が終了する 2016 年度は従来と同様の形で継続する方向となった。 (年間) ・教務課、国際教育企画課/留学センター、GEC の三者で協議を重ね、グローバル・リーダー養成のた めの Waseda オナーズ・プログラム(仮称)の将来イメージについて話し合いが行われた。 当面、国際教育企画課/留学センターは GLFP の留学、日米共同ゼミおよび修了論文を学部横断的に改 良、実施することを検討することとなった。GEC は GLFP の派遣準備コースや副専攻および CIE の留 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 学準備講座の一部を学部横断的 Global Competency 育成を念頭においた科目設置の可能性について検 討することとなった。教務課は各学位プログラムおよび学位プログラムに組み込まれたオナーズプログ ラム設置の可能性を各学部と協議することが提案された。 ・GLFP 予算雇用の任期付教員について、2017 年度以降は GEC 所属の可能性も含め、幅広く Waseda オナーズ・プログラム(仮称)を担当してもらう必要があるという意見もあり、今後検討することとな った。 【関連核心戦略2および 10】 ⑦ 学部・研究科におけるクォーター制の促進 Waseda Summer Session 2015 概要 1.対象:海外大学在学生、本学学生(留学を終えて 6,7 月に帰国した者) 2.定員:120~130 名(予定) 3.実施期間:春学期(後半)の期間内(変則) 2015/6/27(土)~7/23(木) 4.使用言語:英語 5.実施場所:早稲田キャンパス 22,26 号館 6.科目履修 (1)日本をテーマとした入門レベルの講義 (BUSINESS I ,II, POLITICS I, II ,CULTURE I~III,ECONOMICS I,HISTORY I, SOCIOLOGY I) 計 10 科目から 2 科目(4 単位)を履修 (2)日本語科目(初級~初中級)計 3 科目 5 クラスから 1 科目(1 単位)を選択履修(海外大学在学生の み) 7.カリキュラム運営統括:プログラムディレクター1 名(留学センター任期付教員) 8.教員:科目担当 7 名 (1)商学学術院 専任教員 1 名、 留学センター 任期付教員 3 名、 客員教員 1 名(GLCA/ACM Resident Director) (2)海外招聘 3 名(米国 2 名、シンガポール 1 名) 9.宿舎:民間宿舎(高田馬場、江古田、都立家政、田無) 10.備考:留学を終えて 6,7 月に帰国した学生を教員、参加学生をサポートする Student て 11 名雇用 【URL】http://waseda-summer.com/ Waseda Summer Session 2015 の実績 【最終参加者内訳】 1.海外大学在学生:118 名(仮申込者:554 名/本申込者:343 名) Intern とし Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.本学学生:13 名 3.科目別履修者数 【学年別参加者数】 (海外大学在学生のみ) Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 2.2016年度計画 国際部・留学センター・日本語教育研究センターならびに各海外拠点間で、情報共有・連携を図りつつ、 関係箇所(教務部、研究推進部、各学術院等)と協働し、Waseda Vision 150 の実現を目指して所管す る諸プロジェクトを推進する。 特に留学センターでは世界的な課題解決に貢献するグローバル人材育成を推進するため、派遣・受入プ ログラムの量的拡大を図るとともに、海外の有力大学・機関との共同教育プログラム開発を推進する。 進めるにあたり、実現に向けた課題を整理し、効果的な推進方法を図る。 【海外留学促進 PJ】 Vision 150 核心戦略 2 を通して、派遣留学生数の量的拡大を実現する。 ① 学部のカリキュラムに連携した国際教育プログラムの開発 ⇒全学術院へのヒアリングを行い、各々の学部のニーズにマッチしたプログラムを新規開発していく。 ① 個別プログラムでは、以下の参加者数を目標とする。 商学部 GC-ABS:10 名 社会科学部中国語中期プログラム:10 名 理工学部 UC Davis 短期プログラム:30 名 理工学部 St Mary's 短期プログラム:5 名 国際教養学部のハワイ大 CSL プログラム:5 名 教育学部 University of Queensland 短期プログラム:10 名 台湾大学における新入生向け理系短期留学プログラムは参加者数 10 名を目標とする。 ② プログラム開発 ・文学学術院内で検討されている「国際日本学文化論プログラム」の開発協力を行う。 ・また、政治経済学部における百賢財団による DDP においては、清華大、香港科技大、浙江大との新規プ ログラムを実施する。欧州大学との DDP は新規に商学研究科における ESCP ヨーロッパ・ビジネススクー ル(仏)との新規プログラム実施をサポートする。 ② 中期・短期留学プログラムの開発 ⇒中・短ともに充足率を前年度より向上させる。 2015 年度は最少催行人数に満たず中止となったプログラムが 18 プログラムあった。また、総定員に対 する充足率は 51%であった。今後の課題としてはプログラム内容を吟味しつつスクラップ&ビルドによ り、より充足率を高めることの出来るプログラムの設置を図っていく。 【目標】 中期、短期プログラムの充足率の向上を図り、派遣者数を増加させる。 (達成基準・状態) 中期プログラムは前年度同程度のプログラム数とし、定員 160 名枠で設置する。また、短期プログラム も前年度同程度のプログラム数とし、定員枠 1,500 名で設置する。いずれもプログラムの充足率を向上 させることにより、派遣者数の増加を図る。各プログラムの充足率 70%以上を目指す。 ③ CS-RA/CS-L から交換留学プログラムへのシフト ⇒新規交換協定校 20 校、40枠を確保する。 Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- 【目標】 ・新規 EX プログラムの派遣枠を開発する事により、CS-L(旧 TSA) 、CS-R(旧 ISA)による派遣学 生数を現状に留め、委託費(学費に相当)の支出を現状維持程度とすること。これにより、学生の学費 を大学に留めることが可能となる。特に現在、派遣交換留学枠の充足率が低いアジアの交換留学枠の充 足率を向上させ、CS(旧 TSA/ISA)の参加学生を現状維持程度に留める。 (達成基準・状態) 今年度の目標は 20 大学 40 名分の新規開発とする。 ④ ダブルディグリープログラムの改革およびジョイントディグリープログラムのあり方の検討 ⇒既存 DD は受入過多気味であるためインバランス解消に努めると共に 減少傾向にある数値の改善に努めることが今後の課題である。特にコロンビア、 アーラムの米国ダブルディグリーが受入、派遣共に集まっておらず、今後 PR を 強化していく。 ・ジョイントディグリーについては引き続き、情報収集しつつ、その可能性を追求していく。 【目標】 ① 現行 8 大学の DDP を推進。 ② 政治経済学部の百賢教育基金奨学金プログラムによる DDP において、北京大学、復旦大学、台湾 大学、上海交通大学、高麗大学、シンガポール国立大学に加えて清華大学、香港科技大学、浙江大 学の開発を行う。 ③ 欧米大学との DDP 開発。 ④ ジョイントディグリープログラムの可能性を引き続き追求。 (達成基準・状態) ① 現行 DDP 派遣目標数 北京大学:20 名, 復旦大学:10 名 台湾大学:5 名, シンガポール国立大学:5 名, 上海交通大学:3 名, 高麗大学:2 名, コロンビア大学:1 名, アーラム大学:2 名 ② 清華大、香港科技大、浙江大学との DDP 開始。 ③ 欧米協定校へのヒアリングを行う。 ジョイントディグリーの可能性を協定校中心にヒアリングを行う。 【留学生受入促進 PJ】 ⑤ 世界で都市問題に取り組む人材を育てる学際的国際貢献プログラム(国費優先配置)実行プロ ジェクト ⇒文部科学省平成26度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」(学部)に採択された 本学申請取組である「世界で都市問題に取り組む人材を育てる学際的国際貢献プログラム」(学部生 を対象とする事業で、対象国費留学生の学費は本学負担(2014.10.24 理事会決定))を実行すること Waseda Vision 150 -Best Education, Best Research, Best Community- によって、グローバルイシューである都市問題の解消に寄与する人材を育成すること。 【目標①】 プラットフォームが形成され、付加価値プログラムが実施できている。 (達成基準・状態) ①2期生10名が入学できており、科目履修を開始できていること ②9月にオリエンテーションおよびアカデミックカウンセリングを実施できていること ③フィールドトリップ、ワークショップ、セミナーを実施できていること ④私費外国人留学生10名および日本人学生10名が参加できていること ④ 3期生向け入試広報活動を開始できていること ⑥プラットフォームが形成できていること 【教育システム改革 PJ】 ⑥オナーズプログラムのあり方検討 ⇒2015 年度に検討した Waseda オナーズ・プログラム(仮称)の将来イメージをベースに、それを発 展させたプログラムを 2017 年度開講することを検討する。 【関連核心戦略2および 10】 ⑦ 学部・研究科におけるクォーター制の促進 Waseda Summer Session 2016 概要 1.対象:海外大学在学生、本学学生(留学を終えて 6,7 月に帰国した者) 2.定員:160 名(予定) 3.実施期間:春学期(後半)の期間内(変則) 2016/6/24(金)~7/21(金) 4.使用言語:英語 5.実施場所:早稲田キャンパス 22,26 号館 6.科目履修 (1)日本をテーマとした入門レベルの講義 (BUSINESS I ,II, POLITICS I, II,Ⅲ ,CULTURE I~III,ECONOMICS I,Ⅱ,HISTORY I, SOCIOLOGY I, Literature & Art Ⅰ)計 13 科目から 2 科目(4 単位)を履修 (2).日本語科目(初級~初中級)計 3 科目から 1 科目(1 単位)を選択履修(海外大学在学生のみ) 7.カリキュラム運営統括:プログラムディレクター1 名(留学センター任期付教員) 8.教員:科目担当 10 名 9.宿舎:民間宿舎 10.備考:留学を終えて 6,7 月に帰国した学生を教員、参加学生をサポートする Student Intern とし て 13 名雇用 【URL】http://waseda-summer.com/ 以 上