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学生ボランティア ヒント集(PDF:2730KB)
平成25年度 江南区福祉の学び舎事業 学生ボランティア 活用ヒント集 平成 26 年 2 月 新潟市江南区役所健康福祉課 目次 はじめに 1 1 学生・学校側の考え・状況を知ろう! 3 Q1 学生はなぜボランティア活動をするのですか? 4 5 Q2 受け入れにあたっての条件はありますか? Q3 学生が参加してみたいと思うボランティア 活動の傾向はありますか? Q4 継続的に来て欲しいのですが・・・。 6 8 Q5 学生はどうやってボランティア募集の情報 江南区ボランティア・市民活動センターの紹介 9 10 12 2 近隣にある大学・専門学校の学生 ボランティアに関する情報 13 を入手するのですか? Q6 学生・学校側が忙しい時期はいつですか? 新潟大学 新潟県立大学 新潟青陵大学 敬和学園大学 新潟国際情報大学 国際こども・福祉カレッジ はじめに この小冊子を作った経緯 14 15 16 17 18 19 1 江南区内では、これまで学生ボランティアの受け入れにあま り積極的ではありませんでした。この理由は、区内の福祉関 係者が「学生ボランティアは学校近隣のエリアでしか活動し ない」という認識を持っていたためです。 ところが、ボランティア活動をしている学生にこの点を尋ね てみたところ、返ってきた答えは ...「あくまでもボランティ アの内容を重視するのであって、活動場所はさほど問題には ならない」というものでした。 それならば、ぜひとも江南区の福祉の現場にたくさんの学生 1 学生・学校側の考え・状況を知ろう! ボランティアに来てもらいたい!そんな思いからスタートし たのが、 「学生ボランティアマッチング・プロジェクト」です。 ボランティア活動をしている学生や学校側の 担当者の生の声を整理しました。 この取り組みでは、新潟市近郊の大学に在籍し、実際にボラ ンティア活動を行っている学生や学校関係者、区内の福祉関 係者が参画した検討会を開き、ボランティア募集実験を行い ながら、江南区で学生ボランティアの受け入れを進めていく ためのポイントを探りました。 この冊子は、検討会での議論等から見えてきた「江南区で学 生ボランティアを受け入れるためのポイント」を、区内の福 祉関係者向けにまとめたものです。 2 3 1 A 学生はなぜボランティア活動を するのですか? 学内では得られない「人のつながり」と 「新しい発見」を求めているからです。 2 A 受け入れにあたっての条件はありますか? 基本的にはありません。 学生・学校側は活動内容を真っ先に見ます。 自主的にボランティア活動に参加する学生は、 「人と ボランティア活動に参加するかどうかを判断する際、 の出会い・繋がりが生まれる」というところに魅力 学生側は参加の条件(交通費支払い・送迎・食事の を感じているようです。参加することで色々な考え 有無など)よりも活動内容を重視します。そこに行 を持った人とふれあう機会になり、新しい発見があっ くことで、自分にプラスになるものが得られるので て面白いということで、ボランティア活動に参加す あれば、自らの時間とお金を割いてでも参加します。 るという声が多く聞かれます。 <ポイントノート:交通費等の支払> <ポイントノート:単位になる場合も> 学校によってはボランティア活動を授業 の一環や必須科目としているケースがあ 送迎や交通費の支払い、食事の提供 などは、必須条件ではありませんが、 こうした条件があると学生の反応が 良くなるのは確かです。 る他、単位や就職活動のためにボランティ アをするという学生もいます。 <受け入れ側は知っておこう!①> 学校側は「教育効果」を期待しています。学生ボランティアを受 け入れるということは、単に人足を集めるためではなく、 「若者 の人材育成」という視点が不可欠です。受け入れの際は、丁寧な フォロー(実際の現場の状況などの詳しい説明等)が大切です。 4 5 3 A 学生が参加してみたいと思う ボランティア活動の傾向はありますか? 土日開催のイベントなど、日時と内容が 明確なものは参加しやすいようです。 何を重視するかは人それぞれですが、参加しやすいボ <ポイントノート:NGな依頼の仕方を知っておこう> こんな内容は NG とのこと。 。 。 ●随時受付中となっているもの →参加するとなると相当の動機と勇気がいる。 →必要とされている感が薄いので興味がわかない。 ランティア活動の傾向としては以下のような点が挙げ られます。 ●高齢者のお話し相手 →初対面の人との話し相手というのはね…。 ※一緒に何か作業をするという内容であれば良いの ●内容を見てすぐに自分たちが何をすればいいのかがイメージ だけど…。 しやすいものは安心感がある。 ●単発のイベントで詳細に内容が書いてある募集は行きやすい。 ●募集人数が1人 (例:お茶の間の多世代交流イベント餅つき大会) →やっぱり行きづらい。 ●平日の日中は授業があるので、土日や平日夜が行きやすい。 ●日時がハッキリしているものは行きやすい。 <学生に人気のある内容> ●子ども相手の活動 ●イベントのお手伝い ●災害復旧・復興 <意外にハードルは高くない内容> ●スポーツ補助やパフォーマンス披露(マジックやダンス・演奏 ・演劇など) ※内容に応じて学内の関連するサークル等に声かけを行うため、 案外、ハードルは高くないようです。 6 <受け入れ側は知っておこう!②> 学生ボランティアは単なる人足ではありません。ボラン ティアに来た学生が「達成感」を感じられるかどうかは、 かなり大切なポイントです。ボランティアを単なる無償 の作業員として考えていないか?学生・学校側はここを かなり気にしているということを知っておきましょう。 7 4 A 継続的に来て欲しいのですが・・・。 学生・学校側との信頼関係をつくることが、 結果として継続した付き合いにつながります。 A 学内の掲示板にある掲示物が主流ですが、 効果的なのはインターネットやメールです。 最初から継続して来てもらおうという下心は捨てま 学生に対するボランティア募集の情報の伝え方は、各 しょう。はじめは単発でよいので、 「来てもらう」とい 学校で異なります(詳しくはp13 以降を参照)が、主 うことを最優先させましょう。お互いに得るものが大 に「掲示板への掲示」 「メール」 「インターネット」となっ きければ、2回、3回と付き合いが続き、それが結果 ています。学校によっては、依頼内容に応じて学内で として継続してボランティアに来てくれるという好循 適切な学生・サークル等に声を掛けるなどのコーディ 環につながっていきます。 ネートをしているケースもあります。 <ポイントノート:フォローアップがとても大切> <ポイントノート:学校側も情報を求めています> 学生は受け入れ側とのコミュニケーションを求めていま 現状では、ボランティア募集に関する情報が集約さ す。また、相手にとって自分が必要とされているかどう かも気になり、その熱意があるところにはまた行きたく なります。逆に、単なる労働力として扱われると残念に 感じますし、活動の際、簡単な説明だけで任せられても 困ります。受け入れ側の対応によって、次につながるか どうかは変わります。受け入れ側とのコミュ ニケーションや交流があること、活動後に受 け入れ側の感想を学生側に伝えること等が継 続的なボランティア参加につながります。 8 5 学生はどうやってボランティア募集の 情報を入手するのですか? れておらず、大学側もどこを見て良いのかがわから ない状況にあります。 江南区ボランティア・市民活動センター(江南区社 会福祉協議会)では、ボランティア募集に関する情 報紙「サロン・ド・ボラ」を発行しています。 ボランティアの受け入れを希望する団体 は、積極的に情報を伝えてこれを活用して いきましょう。 9 6 A 学生・学校側が忙しい時期はいつですか? 長期休暇や試験期間中は、学生・ 学校側は動きづらくなります。 ●実際の活動風景の写真やボランティア経験者の感想など 学校によって長期の休みとなる時期は微妙に異なりま ●専門用語や一般に知られていない言葉がある場合は解説 すが、春休み(3月∼4月上旬) ・夏休み(8月∼9月) といった時期は、学校に来る学生が少なくなります(ボ ランティア募集の情報に触れる機会が減ります) 。また、 試験期間(7月・2月が多い)は学業に専念するため、 どうしても反応は低くなります。 <受け入れ側は知っておこう!③> 生の声 があると、活動がイメージしやすいです。 があるとわかりやすいです。 ●どんな人を求めているのかについて、募集の際に明記す るとわかりやすいです。受け入れ側が行っている活動や 仕事の内容、関わる人の 想い を伝えるようにしましょ う。 ●学生は活動内容に関心があれば多少不便な場所でも参加 します。募集の際は、 現地までのアクセス(交通手段など) 「ボランティア=職業体験」ではありません。学生や学校側は、 についての情報提供をお忘れなく。また昼食が必要な場 「職業体験=インターンシップ」という認識でいます。ただ学 合は、提供されるのか、持参したほうがいいのか、現場 生によっては、インターンシップの前段階として、その現場 近くに購入できる場所があるのか、などの情報提供があ や活動をボランティアで体験するということをやっている ると学生側はとても助かります。 ケースも見受けられるそうです。 また、よく受け入れ側から「若い人が来てくれればそれだけ でも良い」「人手が足りないので来てくれるだけで助かる」と いう声が聞こえてきます。しかし、これを前面に出しても学生・ 学校側は参加してみたいという動機付けにはなりません。 10 学生ボランティアを募集する際は ちょっとした工夫をするだけで違います ●ボランティア募集は活動実施日の1ヶ月半前から始める のが望ましいです。募集期間が短いからといって集まら ないことはありませんが、できるだけ早めの告知を心が けましょう。なお、募集〆切日も明らかにしておくとよ いでしょう。 11 江南区ボランティア・市民活動センターの紹介 ボランティア活動に関するご相談は 江南区ボランティア・市民活動センターへ ボランティア活動に関心がある・参加してみた い・手伝ってほしい人たちの相談窓口として、 様々な情報を集めて、みなさんのボランティア 活動を応援します。 【お問い合わせ先】 江南区ボランティア・市民活動センター (江南区社会福祉協議会) tel.025-385-4321 fax. 025-385-3773 eメール:[email protected] 〒950-0208 2 近隣にある大学・専門学校の 学生ボランティアに関する情報 学生ボランティアを依頼する際、学校によって連絡先・申請 方法が異なります。参考までに、江南区近隣にある大学・専 門学校の情報・特色を整理しました。 ※掲載している情報は平成 26 年 2 月時点のものです。 新潟市江南区横越中央 1-1-2 (老人福祉センター横雲荘内) ボランティア活動を始めたい人、あるいはボランティアを必 要とする人や団体・福祉施設からの相談を受け付け、必要に 応じて紹介します。 12 13 〒950-2181 新潟市西区五十嵐 2 の町 8050 番地 新潟大学 ※新潟大学については、学生が主体的に運営する以下の組織が窓口 になります。 メール ホームページ 025-262-7530 [email protected] http://www.nuvc.info/ ●学生が主体となり、学内でボランティアコーディネートを行っ ています。 (大学の学務部学生支援課に入ってくる情報も、学 生ボランティア本部「ボラんち。 」に必ず情報が行きます。 ) ●ボランティア募集情報は、メンバーが手書きでチラシを作成 し、掲示板に掲示していま シを置く場所もあります。 ホームページ 地域連携センター 025-368-8373 025-364-3610 http://www.unii.ac.jp/region-center/ ●所定の「地域活動申込書」への記載、提出が必要です。告知に関 しては、チラシ等をいただいて掲示します。 ● 「地域活動申込書」は大学のホームページよりダウンロードでき ます。 ボランティア情報の提供方法 学内の電子掲示板や学内の掲示板で告知しています(校舎エントラ ンスにも掲示スペースあり) 。また、地域連携センターから学生サー ボランティアサークル等の状況 ●掲示以外にも直接呼びかけ 「テルテルボーイズ」と「ニコルブ(環境系) 」というサークルが盛 たり、ブログやメールなど 新潟大学・学生ボランティア本部「ボラんち。」の掲示板 ボランティア活動と授業・単位との関連性 んに活動しています。また、サークル以外でも個人やグループで学 生は活発に活動しています。 ボランティア可能時期・時間 大学では、ボランティアコーディネーター育成のための「ボランティ 前期は 7 月最終週から試験が始まり夏休みは 8 ア開発論」という授業を開講しています。また、介護体験などさま 月上旬から 9 月末までです。夏休み中のボラン ざまなプロジェクトを行う、2年生向けのチームインターンシップ ティア等の告知をする場合は 7 月末までにご連 (キャリアセンターが実施)なども行っています。 14 FAX 〒950-8680 新潟市東区海老ケ瀬 471 番地 クルにつなげることもできます。 す。募集側が作成したチラ でも情報発信しています。 担当窓口 TEL 学生ボランティア本部「ボラんち。」 TEL&FAX 新潟県立大学 絡ください。 15 〒951-8121 新潟市中央区水道町 1 丁目 5939 番地 新潟青陵大学 担当窓口 TEL FAX メール ホームページ ボランティアセンター 025-266-0189 025-266-0189 [email protected] http://www.n-seiryo.ac.jp/ ●掲示板にチラシ等を掲示。最大で B4 サイズまで。 (A4 サイズが 一般的です。 ) 敬和学園大学 担当窓口 TEL FAX メール ホームページ 〒957-8585 新発田市富塚 1270 ボランティアセンター 0254-26-3664 0254-26-3740 [email protected] http://www.keiwa-c.ac.jp/campus/volunteer/ ●掲示板にポスターやチラシを掲示します。最大で A3 サイズまで (A4 サイズが一般的です) 。 ●全学生にパソコンを貸与し ●内容により、サークルへ直接伝えることもしています。 ているので、内容を精査し た上で学生向けのネット掲 ボランティアサークル・学生個人の活動状況 示板に情報を流すこともあ ります(テキスト形式) 。 「共生ボランティアネット」というボランティアサークルがあり、一 新潟青陵大学・カフェテリア脇の掲示板 ボランティアサークル・学生個人の活動状況 メンタルフレンドという制度があります。小学校や病院などへ継続 的に通い、子どもたちとお兄さん、お姉さんの立場で関わります。 また、 「すくすく」という学内のサークルは、毎月 3、4 回(土日) 障がい者の交流の機会を設けています。 ボランティア可能時期・時間 行けるのは基本的に土日ですが、放課後支援なども行っています。 ボランティア活動と授業・単位との関連性 ボランティア概論という授業があり、歌を覚えたり、集団とのアイスブレイ クなどを学ぶ、課題としてボランティアに行くこととなっています。ボラン ティアに行く先は、ボランティアセンターから情報を提供しています。 16 般的なボランティア募集の場合は部員がその他学生への声かけや調 整を行っています。この他に、ダンスやブラスバンド演奏などのパ フォーマンス系サークルへのボランティア依頼は教務課学生係 (0254-26-2509)が担当しています。 ボランティア活動と授業・単位との関連性 大学全体で取り組むものとして「ゼミ・ボランティア体験」があり ます。2年生(150∼160 人)は必ず活動することになっています(最 低1回、 半日以上) 。ボランティアセンターが日程や内容などを確認し、 教員に一斉メールで情報提供する、という流れです。交通費を支給 しており、クラス内5∼ 10 人単位で場所を選んで活動しています。 ゼミ・ボランティア体験の他には、最大 8 単位までボランティア活 動を単位認定できる仕組みがあります。 17 新潟国際情報大学 担当窓口 TEL FAX メール ホームページ 〒950-2292 新潟市西区みずき野 3 丁目 1-1 学務課 025-239-3111(代表) 025-239-3690 [email protected] http://www.nuis.ac.jp/pub/ ●学務課より直接ボランティアサークルに連絡しています。 ●掲示板にもチラシ等を掲示します。 国際こども・福祉カレッジ TEL FAX メール ホームページ 〒951-8063 新潟市中央区古町通 7-935 025-229-6600(代表) 025-229-6565 [email protected] http://www.wm-c.ac.jp ●教員がボランティアコーディネートを行っています。外部からの 依頼に対する受付窓口になっており、教員経由で学生に告知して います。 ボランティアサークル・学生個人の活動状況 ボランティア情報の提供方法 平日は授業や実習のためボランティアは不可能です(大学と違って 大 学 が 受 け、チ ョ コ ボ(ボ ラ ン テ ィ ア)や NUISEco(環 境 系) 、 夏休みもお盆期間の1週間程度) 。ボランティアは土日に集中してい nuis-project(震災系)などというサークルに紹介しています。また、 ます。 掲示板に情報を掲示することも行っています。 ボランティア活動と授業・単位との関連性 学校のコンセプトとして「ボランティア」を推奨しており、 ボランティ アを含めた学外活動への参加をポイント制にしています。ボランティ ア先は、学校での告知や先輩や友人からの誘いをもとに学生が自分 で決めています。 18 19 平成25年度 江南区福祉の学び舎事業 学生ボランティア活用ヒント集 新潟市江南区役所健康福祉課 〒950-0195 新潟市江南区泉町3-4-5 tel.025-382-4346(地域福祉係) fax.025-381-1203