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水土里ネット香川用水 - 全国水土里ネット -新・田舎人フォーラム

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水土里ネット香川用水 - 全国水土里ネット -新・田舎人フォーラム
別紙様式1の別添様式
21世紀土地改良区創造運動大賞
申 請 調 書
都道府県名:
フ
リ
香 川 県
ガ
ナ
水土里ネット名:
か が わ ようすい
水土里ネット香川用水
H20 21創造運動大賞申請書
【位
置 図】
水土里ネット香川用水
Ⅰ
水土里ネットの概要
1.水土里ネットの概要
ふ
り
が
か が わ ようすい
な
・水土里ネット名: 水土里ネット香川用水
・理事長名: 組 橋 啓 輔
・役職員数:役 員 43 名、職 員:常勤 23 名
・住
所: 香川県高松市番町2丁目4番27号
・連 絡 先:電 話 087-822-0155
F A X
087-823-8369
e-mail [email protected]
U R L
http//homepage3.nifty.com/kagawayousui/
(HPが水土里ネットに無く県や都道府県水土里ネットにある場合、そちらを記載してください。)
・受益面積: 29,438 ha
・組合員数: 59,961 名
・水土里ネット設立の経緯:香川県は、瀬戸内寡雨圏に属し、年間降水量は平均1,150㍉と全国平
均の2/3程度しかない渇水の常襲地帯となっていた。また、山が浅く河川延長が短いため、降った雨
は直ぐに海に流れ出してしまい、雨水の有効利用が困難な地形となっている。こうした状況を打開す
べく、「四国三郎」吉野川の上流、高知県土佐町に早明浦ダムを建設し、これを水源として、下流の
徳島県池田町から讃岐山脈を8kmの導水トンネルにより貫き、県内ほぼ全域に行き渡らせる画期的
な事業「香川用水事業」が国によって計画され、昭和43年に事業着工となった。これに合わせて、建
設費等農家負担分の徴収と償還、そして施設完成後の農業用水専用区間を管理するため、水土里ネッ
ト香川用水の設立準備が行われ、昭和43年8月1日に設立をみた。
(昭和26年の土地改良法制定以降の設立、合併等の経緯を記入願います。)
-1-
H20 21創造運動大賞申請書
2.地域の特徴
(水土里ネットが置かれている地域の状況が把握できるよう、地域の地理、社会経済、歴史・伝統、文化、
景観・自然環境などを記述してください。)
(1)地 理
本県は、東西を屏風状に連なる讃岐山脈を県境とし、その裾野から瀬戸内海にかけて讃岐平野が展
開しており、比較的平地部分が多い地形である。県内の主な河川は、平均標高600m~700m程の讃
岐山脈から瀬戸内海に向かって流れ、唯一の一級河川である土器川においてもその延長は32kmに
過ぎない。河川の流路延長が短く急勾配で流域面積も小さいため、大雨が降って水量が増えても、そ
の水はあっという間に海に流れてしまい、雨水による河川からの有効利用が困難な地形である。
(2)社会経済
本県の農家1戸当たりの平均耕作面積は約 70a と、全国平均の半分以下で経営規模の零細性は否
めないが、年間日照時間が長く温暖で、多彩な農産物の栽培が可能であり、かつ京阪神市場に近いこ
とから、米と園芸作物等を組み合わせた複合的な経営がなされ、経営規模の零細性を補う土地生産性
の高い農業が展開されている。しかし、近年においては、担い手の減尐、高齢化による耕地利用率の
低下や農地の宅地化が進行している。当水土里ネットが管理する施設周辺においても農地・山林の開
発による工業団地や、店舗等商業施設、非農家住宅の増加など市街化、混住化が進み、農村環境は大
きく変化してきている。このため、施設の管理用道路は通行量が増えており、用水路内に空き缶やビ
ン、その他ゴミの投げ込みが非常に多くなっているほか、通行車両による水路フェンスの破損事故等、
施設の維持管理に支障をきたしている。
(3)歴史・伝統文化
香川県は、国内有数の寡雨地帯であり、平安の昔、讃岐の国司は、朝廷に奉る願文の中で、
「晴天
5日を経れば水湿の潤いなく⋯ 」と水資源の貧困を嘆いたと伝えられている。降水量は尐なく、地勢
的な条件から、河川は急勾配で短く、流水の利用が困難なことと相まって、常習的水不足に悩まされ
てきた。
先人は、古くから執拗なまでに水源確保のため心血をそそいできた。その代表が、県内各所に約1
4,600個に及ぶため池をつくり、降雨を最大限に貯留し、必要なときに使用するというため池農業を
築きあげた。
(4)景観・自然環境
本県は、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心である四国の北東部に位置
しており、南部には讃岐山脈が連なり、北部には讃岐平野が広がっている。
気候は年間を通じて比較的温暖であるが、降水量が尐なく、河川も流路延長が短く水量に乏しいこ
とから、昔から干ばつに見舞われ、満濃池をはじめ大小たくさんのため池が築かれている。讃岐山脈
から見渡すと、田園地帯にたくさんのため池が点在するのどかな風情は「田園都市かがわ」を象徴す
る風景で、遠く瀬戸内海の島々まで一望できるすばらしい景観である。
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H20 21創造運動大賞申請書
Ⅱ
21創造運動取り組み体制
1.水土里ネットの役員、職員及び組合員の21創造運動取り組みの意識
(1)「水土里ネット役員」の21創造運動取り組みの意識
21創造運動についての計画や実施状況は、当水土里ネットの理事会において議案として上程すると
ともに、理事で構成する各委員会においても逐次報告し、意見や賛同を得て運動を推進している。
また、当水土里ネットの役員には関係水土里ネットの理事長や水利組合長などが多く、この運動の
展開においては、関係水土里ネットの役員がスタッフとして開催の準備段階から参画するなど、様々
な形で協力いただいており、21創造運動に対する取り組み意識は高い。なかでも愛称「水土里ネット」
の普及と創造運動を盛上げるため、役員の発案で、水土里ネットを染め抜いた法被を作り、各種イベ
みなくち
ントにおいて着用している。とりわけ、年間行事として定着している「水口祭」では、役員みずから
この法被を着るなど、この活動の意義や重要性を認識し、役職員一丸となって21創造運動に取り組ん
でいる。
(2)「水土里ネット職員等」の21創造運動取り組みの意識
(職員のいない水土里ネットでは、配水係等の係員について回答してください。)
水土里ネットの役割や農業用水の持つ多面的機能を、一般の方々に広く知っていただこうと、職員
がイベントを発案し、イベント毎に担当職員を決めている。打合せにおいては、職員が企画案や参加
者への資料作りなど積極的に行っている。また、関係水土里ネット等に対しては、当水土里ネット職
員が出向き、共催団体として参加をお願いするとともに、運動の内容や趣旨を説明し、スタッフ要員
としても協力いただくようお願いするため打合せ会を開いている。
実施後においては、今後継続的に開催することを前提に次回開催に向け、さらに内容を充実させ、
より有効な活動となるよう、反省会を行っている。これらの活動は、通常業務の合間に行っているが、
職員は積極的に、これら21創造運動の推進に取り組んでいる。
(3)「水土里ネット組合員」の21創造運動取り組みの意識
組合員の代表である総代には、21創造運動への取組みについて総代会での諮問や、広報誌等により
周知を行っており、この運動に対する理解や認識度は高い。
総代は、関係水土里ネット関係者が多く、この運動の趣旨に賛同いただいていることから、取り組
みにあたっては、スタッフとしての参加や組合員への周知など、積極的に協力いただいており、総代
を通じて、この運動が組合員へも浸透している。
その一つの事例として、地域住民と一体となって、精度の高い管理体制を構築するため、平成19
年度から施設巡視員(詳しくは後述)の募集を行い、現在、116名の方に登録いただいている。募集
に当っては総代や関係水土里ネットに協力をお願いしたため、登録者には香川用水建設時において、
所有農地を用水路敷設として買収に協力していただいた方も多く、香川用水施設の大切さを理解し、
自らも守っていこうという意識の表れだと感じている。
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H20 21創造運動大賞申請書
Ⅲ
21創造運動の意味性
1.21創造運動に取り組むこととなった背景・きっかけ
長く水不足に悩まされ続けてきた香川県民にとって、香川用水は、産業経済の発展はもとより、
農業生産にとって欠くことができない存在であり、今や「命の水」として定着している。しかし、
農業用水として利用される過程において、その仕組みや施設の役割、またその管理団体については、
一般の人々の認識度は低いのが現状である。
さらに、近年の都市化、混住化により、当水土里ネットが管理する香川用水周辺においては、非
農家住宅が増え大型商業施設ができるなど、農村環境は大きく変化し、施設の維持管理にも影響を
及ぼしている。
そこで、我々水土里ネット香川用水の存在や施設の大切さを理解してもらおうと、この運動に取
り組むこととなった。
2.21創造運動に取り組むに当たって掲げた理念(理由や目的、スローガン等)
~21創造運動を通し「水土里ネットがどうなっていくべきか」思いの丈を記述してください~
(21創造運動は、内部運動と外部運動を合わせて実施していくこととなっており、これらの取り組みを組
織として一体となって取り組むには、取り組む理由や目標の明確な設定が不可欠と考えています。また、
「何故この運動に取り組むのか」を意識して取り組むことでより効果の高いものとなります。
このため、運動に取り組むにあたっての基本理念を記述してください。)
(1)基本理念
これまで、当水土里ネットとしては、香川用水を適切に配水し管理することを目的に業務を行っ
てきたが、都市化、混住化など社会環境の変化により、施設等の管理においては、一般住民の理解
や協力が不可欠な状況となっている。
そこで、香川用水を始めとした農業水利施設の果す役割の大切さと多面的機能について認識して
もらうことにより、県民の大切な財産である香川用水を地域住民と一体となって守っていく環境づ
くりをしようと、21創造運動に取り組んでいる。
そのような中、昨今の食料自給率39%という厳しい国内状況や、世界市場における穀物価格の高
騰等、今後の食料安定供給に影を落とし始めているが、こういった状況の今こそ、ますます国内農
業を維持し発展させていくことが必要であり、その基本となる農地や農業水利施設が如何に重要で
あるかを人々に認識してもらうチャンスであると考え、様々な形でこの運動を展開し、外部に発信
していく考えである。
(2)基本理念の決定機関
(該当する□を■に置き換えてください。)
□水土里ネット総(代)会
□水土里ネット理事会
■水土里ネット内部(事務局レベル)
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H20 21創造運動大賞申請書
Ⅳ
21創造運動の継続性・発展性
1.21創造運動の担当部署
(取り組み体制の実態を教えてください。「リーダー」は、活動を牽引している者を記載して下さい。)
(該当する□を■に置き換えてください。)
□21創造運動を実践していくため水土里ネット内に担当部署を設けている。
担当部署:
(
人)
リーダーの役職・氏名等:
■特に担当部署は設けていないが、組織(役職員)として取り組んでいる。
□職員はいないが、役員が中心となって取り組んでいる。
□その他:
2.将来の運動を担う後継者を育てるための工夫
(運動の継続性が求められています。それに向けた後継者を育成するためにどんな工夫をしたか「例えば、
プレゼンテーション技術研修会への参加」など具体的に工夫した内容を記述してください。)
全国水土里ネットが開催している「21創造運動実践セミナー」には、平成15年度から、職員が毎年
参加しており、これまで延べ10人が研修を受けている。このセミナーでは、基本的な企画書の作成方
法や、プレゼンテーションのコツなどノウハウを教わり、演習を行うなど、有意義な研修であったと
参加者全員が感想を述べている。
21創造運動の展開において、この経験が大いに役立っており、小学校での出前授業においても、パ
ワーポイントを使って、インパクトのある話し方、質問に対する受け答え方など児童達に興味を持っ
て学んでもらうのに役に立っている。また、出前授業の講師は、配水管理担当の職員が中心に行って
いるが、経験者によるマニュアル、ノウハウ等の伝授や、どのようにすれば子供たちが理解できるか
皆で相談し練習を行っている。
3.人的な広がりのための工夫
(無理のない取り組み「一歩の踏みだし」からはじめて、それが人的な広がりを持った活動に発展していますか。)
当水土里ネットは全県一区的な水土里ネットで管内114の既設水土里ネットと重畳、重複しており、
その他、水利組合等を合わせると、傘下には、160もの関係水利団体がある。香川用水の配水について
は、これら関係団体と連絡を取り合い、協議を行ってきめの細かな配水調整を行っている。
このような当水土里ネットの特色から、21創造運動を展開するにあたっては、組合員や地域住民と
直接的な繋がりがあるそれぞれの地元関係団体に協力をお願いしており、共に活動していくのが無理
がなくベストであると考えている。21創造運動として、「水口祭」、「疏水百選香川用水水土里の路
ウォーキング」、「施設巡視員の任命」などは、こういった考えのもと実施してきた。このほか、「小
学生との香川用水クリーンアップ大作戦」、「小学校への出前授業」については、当初は香川用水路
(開水路等)施設近隣の小学校を対象に、直接的に声をかけ実施してきたが、最近では、先生方のネ
ットワークを通じて、ほかの地域の小学校からも出前授業の要請があり対応している。今後は、県内
全域の小学校を対象に実施していき、次世代を担う子供達への生きた教育の場として広げていく考え
である。
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H20 21創造運動大賞申請書
4.継続的な運動の展開
(1)財源状況
①自主財源等を活用している場合は、該当する□を■に置き換えてください。(複数回答可)
■予算書に活動費の項目立てをしている(理事会の議題に取り上げている)。
□予算には計上していないが、その都度、理事会にかけて支出している。
■今後とも、自主財源を確保できる見込みである。
□活動によっては、参加者から参加費用をいただいている。
(活動名:
会費の額:
)
②補助事業を活用している場合は、該当する□を■に置き換えてください。
□補助事業の期間中は確保されている。
■補助事業終了後は、自主財源から支出する予定。
□補助事業の終了後は、財源は未定。
③他の機関から財政的な支援を受けている場合は、該当する□を■に置き換えてください。
■他の機関からの支援は当分の間、確保されている。
□他の機関からの支援が終了した場合、自主財源から支出する予定。
□他の機関からの支援が終了した場合、財源は未定。
(2)21創造運動を継続していくための工夫(身の丈に応じた地道で無理のない運動ですか。)
21創造運動の展開に当たっては、特定の役職員に負担が偏らないよう、作業の分担を図っている。
例えば、周知会や広報誌の発行、水口祭・疏水百選ウォーキング等、参加者の対象範囲が広い活動
に際しては、役員が地元組合員への周知とイベント時の協働を担い、職員においては、総務課(周知
会は財務課)が指揮をとり全職員が作業を分担して準備、実施に当たっている。
また、出前授業や香川用水クリーンアップ大作戦、施設巡視員の任命は、管理課が中心となって動
き、人数を必要とする場合は他課の職員に協力を求め実施している。
さらに、関係機関や総代、組合員と連携することによって、この運動が末端まで行き渡り、当水土
里ネットの負担軽減にもなっていることから、今後も継続可能な運動として取り組んでいる。
5.21創造運動の平成19年度までの実績
(21創造運動の理念を達成するためどのような活動をしたか、また、活動の手法や取り組みの経緯(継続期 間)、
活動に係る経費(金額)とその財源、さらに活動の成果や地域住民の評価等の点も含めてアピールし たいことを活
動毎に全て記述してください。)
(1)内部運動 (活動毎に記述願います。)
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H20 21創造運動大賞申請書
◇活動名:1.広報活動
・広報誌等:(機関紙「香川用水」、「香川用水土地改良区だより」、「みずまっぷ」の発行)
①開始時期:機関紙「香川用水」は昭和42年度から、「香川用水土地改良区だより」は62年
度から取り組み、「みずまっぷ」は平成15年度に発行
②活動経費:
800千円
:内訳 補 助 金 400千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
千円(団体名:
)
自主財源 400千円
③活動内容(活動状況の写真を添付してください。)
機関紙「香川用水」及び「香川用水土地改良区だより」の 2 種類の広報誌
を、それぞれ年 2 回発行している。
機関紙「香川用水」は吉野川総合開発香川用水事業推進協議会と当水土里ネッ
トで共同発行しており、香川用水全般の動きや、関連事業の推進状況等を掲載して
いる。
「香川用水土地改良区だより」
(S62 から発行)は当水土里ネットが発行しており、
当水土里ネットの運営状況や関連事業の実施状況のほか、21 世紀土地改良区創造運
動の活動状況及び水にまつわる歴史風土文化を紹介する連載物として、
「続さぬき水
広報誌
物語」を掲載している。
これらの広報誌は、総代・役員及び関係水土里ネットのほか関係市町、県内各公立図書館並びに全
国の主な水土里ネットなどに配布している。
また、香川用水の施設や香川用水と既存ため池との関係を知ってもらうため、
「みずまっぷ」を平成17年に作成した。この「みずまっぷ」は八つ折りのA1サ
イズで、香川用水幹線水路の経路や分水工等の付帯施設を地図上及び写真で示し、
施設の役割やアクセスマップのほか、周辺の主要ため池との関係について分かり
やすく説明している。「みずまっぷ」は役員・総代のほか当水土里ネットを訪れる
一般の方々や関係団体との会議やイベント時に配布しているが、今後も様々な機
会で活用し、一人でも多くの方に「香川用水施設」を直接見ていただき、その恩
八つ折り「みずまっぷ」
恵と水土里ネットの役割を知っていただくきっかけになればと考えている。
④これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
これらの広報活動を行ってきた結果、水土里ネット香川用水の状況を役員・総代や関係団体に知っ
てもらうことで、21創造運動展開の環境作りにもなっている。また、これを見た一般の方からも香川
用水のことをもっと詳しく知りたいとの問合せがあるほか、県内外から視察依頼があり、当水土里ネ
ットの役割や活動状況を知っていただくのに役立っている。
⑤今後の計画、見通し: 機関紙「香川用水」と「香川用水土地改良区だより」は、今後も発行を
継続して行く予定であり、「みずまっぷ」は当水土里ネットが関係するイベントや21創造運動の展開
の中で活用し、できるだけ多くの方々に香川用水施設を見に来ていただき、香川用水の役割を理解し
ていただく手段としたい。
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H20 21創造運動大賞申請書
◇活動名:2.香川用水周知会の開催
①開始時期:昭和52年度から取り組む
②活動経費:
150千円
:内訳 補 助 金 150千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
千円(団体名:
自主財源
千円
)
③活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
周知会会場
当初、香川用水周知会の目的として、水土里ネット香川用水に関
係する市町及び関係水土里ネット等の担当者を3地区に分け、延べ
96 団体の方々にお集りいただき、各種賦課金の説明及び香川用水の
主な動きについて説明していたが、21 創造運動の展開以降は、配水
調整に係る地元水利団体等を含めた延べ 140 団体(現在は合併等に
より 127 団体)に参加いただき、賦課金関係の説明のほか、事業の実施状況、21 世紀土地改良区創
造運動の展開など、当水土里ネット全般に亘って、情報提供を行う場となっている。また、参加者か
らの忌憚のないご意見や要望を聞き、地元関係者とのコミュニケーションの場となり、当水土里ネッ
トの今後の運営に役立っている。説明にあたっては、各担当者がパワーポイントを使って写真やビデ
オ映像を織り交ぜるなど、工夫をこらしている。
④これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
これまで、周知会において、当水土里ネットに係る情報の共有を行い、地元関係団体との協力体制
を築いてきた。これにより、当水土里ネットが取り組む様々な活動に理解が得られると共に、地元関
係団体と協調した21創造運動の展開が図られている。
⑤今後の計画、見通し:
全県一区的存在の当水土里ネットの運営は、地元関係団体と大きく関
わっているので、この周知会は必要不可欠な会議として、今後も毎年開催し、情報提供ならびにコミ
ュニケーションを図って行きたい。
◇活動名:3.香川用水施設巡視員の任命
①開始時期:平成19年度から取り組む
②活動経費:
30千円
:内訳 補 助 金
30千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
千円(団体名:
自主財源
千円
)
(証明書おもて)
③活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
当水土里ネットは、国営香川用水施設の管理を行っ
ており、その管理体制を整備するため、平成 12 年度
から、
「国営造成施設管理体制整備促進事業(管理体制
整備型)
」に取り組んでいる。その取り組みの一環とし
て、平成 19 年度から、地域住民のボランティアによ
-8-
H20 21創造運動大賞申請書
(証明書うら)
る施設巡視員体制を構築することとなった。具体的に
は、当水土里ネットが管理する幹線用水路(総延長
60km)を「東部幹線・西部幹線・高瀬支線」に区分
し、それぞれ巡視員の委嘱を行うものである。委嘱内
容については、
「日常行動の範囲内で、
水路内へのゴミ
の投棄、施設の破損、漏水及び水質異常等の監視」を
お願いし、これにより地域住民と一体の精度の高い管
理体制の構築を目指すものである。
巡視員の募集にあたっては、市町や関係水土里ネット及び水利組合等から推薦していただいたり、
当職員が施設近隣の住民宅に直接訪問しお願いした結果、これまでに 116 名の方に登録いただいてい
る。(このうち、非農家の方が 26 名、主婦の方も 11 名含まれている。
)
116 名の巡視員には名刺大ほどの「香川用水施設巡視員証明書」を渡し、現在、巡視活動をしてい
ただいている。
施設巡視員数の内訳
現在の計 116名
高瀬支線 13名
東部幹線 76名
西部幹線 27名
:当水土里ネット管理区間
④これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
すでに任命した巡視員の皆さんからは数件の漏水事故等の通報を受けており、これにより当水土里
ネットでは迅速な対応が可能となり、施設の保全強化につながっている。
⑤今後の計画、見通し:
現在、巡視員の多くが組合員であるが、県民の大切な財産「香川用水」
を県民みんなで守っていくんだという意識を広める意味でも、今後、一般の方々を中心に200名を目
標に募集を行っているところである。
-9-
H20 21創造運動大賞申請書
(2)外部運動 (活動毎に記述願います。)
◇活動名:1.水口祭の斉行
①開始時期:昭和60年度から取り組む
②活動内容(活動状況の写真を添付してください。)
香川用水は6月 11 日からかんがい期に入り、讃岐平野は一斉に
田植えが本格化する。
この日を一つの節目にしようと、通水 10 年後の昭和 60 年 6 月
11 日に第 1 回「水口祭」を東
香川用水路への神酒奉灌と
同時に噴水があがる
西分水工(三豊市財田町地内)
において斉行した。以降、毎
水口祭神事
年同日に斉行し、配水の安全と豊潤を祈願し、併せて水への感謝
の気持ちを新たにしている。「水口」とは、田んぼに水を引き入
れる入口のことを言い、香川用水が徳島県三好市池田町にある香
川用水取水工から阿讃導水トンネルを抜け、香川に最初に届く東
西分水工を水口に見立てている。当水土里ネットでは、この水口
祭を、21 世紀土地改良区創造運動の一環として位置付け、水土里ネットの役割や香川用水の恩恵を、
一般の方々に広く知って頂くとともに、香川用水の持つ多面的機能の発揮などを理解していただく場
になればと考えている。
この水口祭には、県知事を始め、関係市町長及び関係水土里ネッ
ト、水利組合などの関係者並びに一般の参加者、合わせて 700 人ほ
ど集まるが、役員や総代は、地元水利団体の代表者や役員などを兼
ねている関係で、地元水利の関係者など参加者を集め、マイクロバ
ス等でまとまって来るなど、積極的に協力いただいている。また、
当水土里ネットの役職員は「水土里ネット」を染めた法被を着用し、
雨乞いの念仏踊り
祭りの雰囲気作りや愛称の普及にも努めている。当日は、NHK や民
放 TV 局、新聞社などマスコミも多く取材に来ており、今や香川の
大野原竜王太鼓
農村風物詩として定着している。式典は、厳粛な神事が行われ、主
催者代表として、当水土里ネット理事長から水口祭の趣旨や先人の
偉業を讃える挨拶の後、古くから水不足に悩まされた讃岐人に伝え
られてきた雨乞い踊りや太鼓の演舞などの郷土芸能が奉納される。
奉納の後、奉仕団体による手打ちうどんが参列者に振舞われている。
うどんの接待について述べると、昔からため池王国讃岐で
は、毎年のゆる抜き・池干しや魚捕り・草焼きなどに係る行
事の節目、節目に腕自慢により、うどんが振舞われ労をねぎ
らいコミュニケーションが図られていた。讃岐うどんは、こ
ういった水の行事を通じて発達していったのではないかと
も言われている。水口祭でもこの風習に倣い、手打ちうどん
うどんの接待
の接待を行っているが、非常に好評で、うどん 1500 玉が参
加者の胃袋に納まる。
- 10 -
H20 21創造運動大賞申請書
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれ
ば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名:水と緑の財団(香川用水記念公園)・三豊
市役所・各奉納団体 ・ あおぞら会(手打ちうどんの奉仕団
体)・地元婦人会・老人会(お茶の接待)
団体の役割: 「香川用水記念公園(水と緑の財団)」
が東西分水工を取り囲むように位置しているため、公園の一角
を使用して実施している。三豊市には、テントなどの器材を借
用すると共に、市職員にも器材の運搬やテントの設営にも協力
ボランティア団体による手打ちうどん
いただいている。ボランティア団体の「あおぞら会」には、美
味しい手打ちうどんを作っていただくなど、各団体の皆様のご協力によって成り立っている。
連携に当たり工夫した点
水口祭の斉行には、地元三豊市ほか、関係団体に対し、数ヶ月前から幾度も詳細な打合せを行って
いる。よって、事前に連携団体の三豊市役所や記念公園事務所に出向き、設営のためのテント等器材
の借用、応援スタッフの派遣などをお願いし、実施計画について入念な打合せを行っている。
特に手打ちうどんは、水口祭前日からうどんの仕込みを行い、当日はうどん作りに相当の作業を費
やすため、参加者への接待は、別途婦人団体にお願いしている。
また三豊市には、地元有線放送や記者クラブへの開催通知や広報にも掲載していただいており、お
かげでテレビ、ラジオ、新聞報道等にも取り上げられ、当日は一般の方々も沢山来られる。
⑤活動経費:
840千円
:内訳 補 助 金
千円(事業名:
)
支援団体
千円(団体名:
)
自主財源 840千円
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
この水口祭は今年で24回目となり、毎年、TV,マスコミ等にも多く取り上げられるため、今や6
月の農村風物詩として、県民に知られている。
おかげで、香川用水の重要性やこれを管理する水土里ネットの役割や存在などを一般の方々にアピ
ールする絶好の場となっている。
◇年度別参加者内訳(過去3年について整理してください。)
年
度
外部運動に係わったスタッフの数(延べ数)
役員
職員
総代
行政
JA
水と緑 奉納団
外部運動への参加者の数(延べ数)
学生等
組合員 一般
小計
小
中
高
計
の財団 体ほか
計
イベント等
開催数
17
22
40
2
34
5
150
253
150
430
0
0
0
580
1
18
22
45
2
39
6
150
264
167
480
32
25
57
704
1
19
25
43
2
37
6
140
253
158
453
0
0
0
611
1
- 11 -
H20 21創造運動大賞申請書
※スタッフの内訳欄及び参加者の内訳欄に、不足があれば具体的な名称を付して追加してください。
⑦今後の計画、見通し: 今や、この水口祭は、香川県内の主な行事の一つとして県民に知られ
ている。今後は、県内各地から、水に関わる文化芸能の奉納を企画するなど、県民と一体となった行
事としたい。
◇活動名:2.ホームページの開設
①開始時期:平成14年度から取り組む
②活動内容(活動状況の写真を添付してください。)
広報誌(香川用水土地改良区だより等)は、総代・役員及び関係
団体への配布だけでなく、市町舎の窓口や県内各公立図書館にも置
き、当水土里ネットの情報提供を行っているが、一般の方々にはあ
まり知られていないのが現状である。そこで、時代の英知インター
ネットを活用しようと平成15年2月にホームページを開設した。
ホームページ
組織、施設、業務内容のほか、歴史、水口祭など21創造運動の実
施状況、渇水記録、また広報誌「香川用水土地改良区だより」を掲載するなど、多彩なコンテンツに
より当水土里ネットの動き等、逐次更新しながら情報公開をしている。
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名:
団体の役割:
連携に当たり工夫した点
⑤活動経費:
7千円
:内訳 補 助 金
千円(事業名:
)
支援団体
千円(団体名:
)
自主財源
7千円
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
ホームページでの情報提供は特に効果があり、一般の方々のみならず様々な団体から香川用水をも
っと詳しく知りたいと問合せや視察等があり、特にテレビやラジオ、また新聞社などマスコミからの
問合せや取材が多くなってきた。マスコミの取材に際しては、当水土里ネットの役割や、農業水利施
設の多面的機能を広く一般にアピールするチャンスと考え精力的に協力を行っている。
TBSテレビの取材「渇水対応に
ついて」平成 20 年 5 月 30 日
FM 香川スタジオにて収録「水口祭
について」平成 18 年 6 月1日
- 12 -
H20 21創造運動大賞申請書
⑦今後の計画、見通し:
今後もたくさんの方々に興味をもって見ていただけるよう、さらに
コンテンツを充実させ、水土里ネットをもっと身近に感じていただく努力をしたい。
◇活動名:3.香川用水クリーンアップ大作戦
①開始時期:平成15年度から取り組む
実施実績:
実施日
学 校 名
H15.10.14(火) 高松市立大野小学校
H16.10.25(月) 三木町立田中小学校
H17. 10.26(木) 高松市立浅野小学校
H18. 9.28(木)
さぬき市立富田小学校
& 11.27(月)
H18.10.18(水) 高松市立浅野小学校
H18.10.23(月) 三木町立氷上小学校
H18.10.24(火) 高松市立大野小学校
さぬき市立富田小学校
H19. 9.27(木)
さぬき市立松尾小学校(合同)
H19.10.16(火) 高松市立大野小学校
H19.10.17(水) 高松市立浅野小学校
H19.10.18(木) 三木町立氷上小学校
H19.10.31(水) 三木町立田中小学校
小学生参加数
4 年 2 クラス 69 名
4 年 1 クラス 27 名
4 年 3 クラス 85 名
4 年 2 クラス 49 名
4 年 3 クラス 88 名
4 年 2 クラス 78 名
4 年 3 クラス 93 名
4 年 2 クラス 48 名
4 年 1 クラス 14 名
4 年 2 クラス 81 名
4 年 3 クラス 93 名
4 年 2 クラス 80 名
4 年 2 クラス 33 名
②活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
水土里ネット香川用水では、
施設の見学を兼ねて
幹線水路内を清掃活動
マスコミ取材等
ケーブル TV
生き物調査
西日本放送
ケーブル TV
チューリップ植栽
NHK 高松支局
チューリップ植栽
四国新聞社
カルバート(暗渠水路)
毎年非かんがい期の 10 月中旪
から 11 月下旪にかけ、幹線水路
を空にし、職員総動員で水路の
清掃及び点検業務を行い施設の
保全に努めている。また、この
時を利用して、「21 世紀土地改
良区創造運動」の一環として、
平成 15 年から、香川用水のこと
堆積土砂やゴミ
の取除き作業
を学んでいる小学 4 年生を対象に「香川用水クリーンアップ大作戦」
と銘打って香川用水施設の見学と清掃作業体験を実施している。
当日は、まず最初に当水土里ネット職員が香川用水の概要や施設の説
明をしたあと、児童達が水路内に入り清掃作業を行っている。作業実施
区間には、開水路部分の他、カルバート、トンネルなどがあり、トンネ
ル内ではコウモリの集団を目の当たりにし、一同が悲鳴を上げて驚いた
水路内で魚のつかみ取り
り、開水路ではチェックゲート部の水溜りにいる魚(鯉・鮒・ウグ
イなど)をずぶ濡れになりながら追いかけたりして、楽しみながら、
水路内に投棄されたペットボトル・空き缶などのごみ拾いや堆積土
砂取り除き作業を手伝ってもらっている。
また、この清掃活動に関連して、平成 18 年 11 月に、香川用水路
自然流下の末端に位置し、東部幹線揚水機場の調整池機能を有する
田辺池(貯水量 3 万トン)で、池の水を落とし地元小学 4 年生 49
- 13 -
H20 21創造運動大賞申請書
田辺池で地引網による生き物
調査 平成 18 年 11 月 27 日
人と清掃活動を行った際、田辺池の生き物調査を兼ね、ゴミ
拾いの後、水利組合の協力で、地引き網による魚とり体験を
実施した。コイ、フナ、ナマズなど色々な種類の魚が捕れた
が、意外に多かったのが、ブルーギル、ブラックバスなどの
外来種であった。その後、児童達は学校の教室に戻り、当職
員がため池の仕組みと役割について説明する中で、昔からた
め池が生態系のバランスを保つのに重要な役割を果してい
ること、そして、近年このバランスが、人々が持ち込んだ外
来種により崩れてきていることなどを話し、児童達や先生方
ほか保護者も同席し聞き入っていた。
このほか、昨年はこの清掃作業後、施設用地の一部を利用して、2箇所で花壇整備を行った。1 箇
所は、さぬき市大川町にある東部幹線揚水機場の敷地内に地元小学 4 年生 62 人が参加してチューリ
ップの球根 200 個を植えた。もう 1 箇所は、高松市香川町にある暗渠水路上部の用地に地元小学 4
年生 93 人によりチューリップの球根 120 個を植えてもらった。この箇所は、市道に隣接しているた
め、かねてから車の無断駐車等が懸念されていた所で、この
度花壇を整備することにより、これを防ぐことができると共
に環境美化にもなっている。
なお、これらの活動については、事前にマスコミへも通知
しており、当日は地元テレビ局(NHKほか民放、ケーブル
TV)や新聞社が取材に来て、子供達が頑張っている様子が
夕方のテレビニュースや新聞で報道されることから、当水土
里ネットの存在や活動をアピールするよい機会となってい
る。
施設用地内にチューリップを植える
平成 19 年 10 月 17 日
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名:
団体の役割:
連携に当たり工夫した点
⑤活動経費:
15千円
:内訳 補 助 金
支援団体
15千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
千円(団体名:
自主財源
千円
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項
目に即して具体的に記述してください。)
小学校での出前授業の後、香川用水施設(開水路)の清掃作業
を児童たち、保護者、先生ともども体験してもらっているが、水
路内には空缶、ビン、ビニールなど、不法投棄された生活ゴミが
多く、児童たちは「せっかく苦労して香川用水ができたのに、こ
んなに汚してはいけない。もっとこの水を大切にしなければいけ
- 14 -
)
児童からお礼の手紙
H20 21創造運動大賞申請書
ない。」などと、お礼の手紙の中で感想を述べている。県内小学校では、4年生の教科書で香川用水
のことを学んでいるが、実際に施設を見て説明を聞き、また普段入ることのない水路内での清掃体験
をすることにより、この水路を守っていく水土里ネット香川用水の存在、役割の大切さを尐しでも理
解してもらったのではないだろうか。この活動は保護者や先生方からも大変好評で、今後も出来るだ
け多くの小学校の子供たちを通して、地域の人々にアピールしていきたい。
◇年度別参加者内訳(過去3年について整理してください。)
年
度
17
18
19
外部運動に係わったスタッフの数(延べ数)
役員 職員
組合員
行政 JA
ため池
水利組合
10
10
40
(総代1名)
50
10
(組合員と重複)
外部運動への参加者の数(延べ数)
計
先生
10
3
50
10
50
12
父兄
学生等
小
中
高
計
小計
イベント等
開催数
85
85
88
1
15
308
308
333
5
15
349
349
376
5
※スタッフの内訳欄及び参加者の内訳欄に、不足があれば具体的な名称を付して追加してください。
⑦今後の計画、見通し: この清掃活動は実施できる期間が限られている(1,2ヶ月)が、今
後も出前授業とセットで毎年5校程度行う計画であり、様々なオプション的手法を取り入れながら、
できるだけ多くの小学校に参加を呼びかけ、次世代を担う子供たちに興味を持って香川用水の役割や
農業水利施設の重要性を学んでいただけるよう工夫する考えである。
◇活動名:4.小学校への出前授業
①開始時期:平成18年度から取り組む
②活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
平成 18 年度から「香川用水クリーンアップ大作戦」の実施に併
せて、県内の小学校に当水土里ネット職員が出向き、教室での授
業を実施している。県内の小学校では、4 年の社会科で香川用水
高松市立大野小学校にて
パワーポイントにより説明
出前授業 H19.10.16
のことを学ぶため、4 年生を対象に行っており、香川用水の必要
性、はたらき、仕組みなどについて、クイズを交えながら教える
なかで、
「水の大切さ」
・
「香川用水(農業用水)の持つ多面的機能」など、子供たちに分かりやすく、
また興味をそそるように工夫して説明している。純粋で固定観念のない子供たちからの予期せぬ質問
に戸惑うこともあるが、熱心に聞き入ってくれており、職員もやりがいを感じている。
(開催実績)
実施日
H18. 9.28(木)
& 11.27(月)
H18.10.18(水)
H18.10.23(月)
H18.10.24(火)
H19. 9.21(金)
学
校 名
小学生参加数
さぬき市立富田小学校
高松市立浅野小学校
三木町立氷上小学校
高松市立大野小学校
観音寺市立豊田小学校
さぬき市立富田小学校
H19. 9.27(木)
さぬき市立松尾小学校(合同)
H19.10. 5(金) 三豊市立仁尾小学校
H19.10.16(火) 高松市立大野小学校
H19.10.17(水) 高松市立浅野小学校
H19.10.18(木) 三木町立氷上小学校
H19.10.31(水) 三木町立田中小学校
※ (独)水資源機構と合同で実施
- 15 -
マスコミ取材
4 年 2 クラス 49 名
ケーブル TV
4 年 3 クラス 88 名
4 年 2 クラス 78 名
4 年 3 クラス 93 名
4 年 1 クラス 29 名
4 年 2 クラス 48 名
4 年 1 クラス 14 名
4 年 2 クラス 52 名
4 年 2 クラス 81 名
4 年 3 クラス 93 名
4 年 2 クラス 80 名
4 年 5 年 2 クラス 33 名
西日本放送
※
ケーブル TV
※
NHK
四国新聞
H20 21創造運動大賞申請書
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名:(独)水資源機構 香川用水総合事業所
団体の役割: 合同出前授業の共催
連携に当たり工夫した点
香川用水建設に至る経緯等全般的なことについて水資源機構が説明し、農業用水及び小学校周辺の
水利について当水土里ネットが話をする等の役割分担を行っている。
⑤活動経費:
5千円
:内訳 補 助 金
5千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
千円(団体名:
自主財
千円
)
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
これまで実施した小学校の先生方からは、「教科書で香川用水のことを学んではいるが、実際に香
川用水に従事している方々から直接教えていただけるので、非常に勉強になる。子供達にも大変好評
で、毎年実施していただきたい」と要請を受けている。また、児童たちからの質問に対応できるよう、
職員自らも水の関連事項などについて改めて勉強することで、意識の高揚が図られていることも大き
な成果になっている。
◇年度別参加者内訳(過去3年について整理してください。)
年
度
外部運動に係わったスタッフの数(延べ数)
役員
職員 組合員 行政
18
20
19
20
JA
水資源
機構
6
外部運動への参加者の数(延べ数)
学生等
父兄
小計
小
中
高
計
イベント等
開催数
計
先生
20
14
6
308
308
328
5
26
19
6
430
430
455
7
※スタッフの内訳欄及び参加者の内訳欄に、不足があれば具体的な名称を付して追加してください。
⑦今後の計画、見通し:
「香川用水クリーンアップ大作戦」実施時には、セットで行う予定
であるが、これまで実施してきた小学校からはこの出前授業をカリキュラムに取り入れたいので、毎
年実施して欲しいとの要請もあり継続していく考えであるが、まだ実施していない小学校からも希望
が多くあり、平成20年度からは(独)水資源機構との合同による実施も含め、年に10校程度行う計画
である。今後も出来るだけ多くの小学校へ出向き、子供たちが興味をそそるよう工夫をしながら継続
していく考えである。
- 16 -
H20 21創造運動大賞申請書
◇活動名:5.疏水百選「香川用水」水土里の路ウォーキング
①開始時期:平成19年度から取り組む
ウォーキングコース図
②活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
「水土里の路ウォーキング」については、広く一般の方々
にため池が持つ歴史や役割及び香川用水との関係について
ふれながら歩き、農業用水が持つ多面的機能について理解
を深めてもらうため、これまで県市町、県水土里ネット等
との共催で平成 15 年から毎年実施されてきた。その後、平
成 18 年 2 月に香川用水が疏水百選に
選ばれたのを機に、同年 11 月、県主
催により【疏水百選「香川用水」水
土里の路ウォーキング】が実施され、それを引き継ぐ形で平成 19 年度から、
当水土里ネットの主催で実施することとなった。
秋の紅葉が映える 11 月に実施したウォーキングには、応募された一般の方
を含め約 200 人が 4 班に分かれ、当ウォーキングの名称を染め抜いた「のぼり」
を先頭に7km のコースを歩いた。当日はコース図やため池、水利施設などの
チェックポイント及び周辺の史跡等を解説した資料(冊子)を参加者全員に配
解説資料(冊子)
り、これを見ながら回れるよう工夫をした。ため池や香川用水を間近に見なが
ら田園地帯をウォーキングすることにより、普段あまり接する機会のなかった
農業水利施設を身近に観察し、農業農村の役割を理解するのに役立っている。香川用水及びため池に
貯水された農業用水が田や畑へ如何に水を供給しているか、更に農産物の生産だけでなく、地域の環
境や景観を創出していることや防火用水・地下水の涵養にも役立っていることなど、職員や共催頂い
ているため池管理者から説明を行った。参加者からは「来年も是非参加したい」など、お褒めの言葉
を頂き、今後この活動を続けていくうえで励みとなった。
出発式
香川用水施設(チェックゲート)にて説明
地元水利団体によるチ
ェックポイントでの説明
ため池に沿ってウォーキング
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説明板
を設置
H20 21創造運動大賞申請書
(開催実績)
実施日
H15.11.9(日)
ウォーキング名称
キャッチフレーズ
場 所
菊とため池と香川用水の
親子ウォーキング(共催)
青空と秋風と菊の花に囲まれ
て、ため池と香川用水の歴史や
役割について学ぼう!
青空と秋風の中でため池や香川
用水の歴史と役割を学ぼう!
青空と秋風の中でため池や香川
用水の歴史と役割を学ぼう!
道の駅「たからだの里さいた」か
ら「香川用水記念公園」までの自
然豊なコース
みどりとホタルの里の《ため池と
水》時代を経ても変わらぬ自然と
役割の重要性を学ぼう!
い っぺ ん歩い てんまい香川 用
水!
高松市東植田町
75 名
水土里の路《満濃池》親子
ウォーキング(共催)
水土里の路《豊稔池》親子
H17.11.13(日)
ウォーキング(共催)
疏水百選「香川用水 」水
H18.11.12(日)
土里の路ウォーキング
(香川県主催)
水土里の路ウォーキング
H19. 6. 2(土)
「太古の森とため池巡り」
(共催)
疏水百選「香川用水 」水
H19.11.11(日)
土里の路ウォーキング
(当水土里ネット主催)
※
は当水土里ネットが主催で、その他は共催団体として参加
H16.10.31(日)
仲多度郡まんのう
町 92 名
観音寺市大野原
町 56 名
三豊市財田町
170 名
木田郡三木町
122 名
高松市仏生山町
200 名
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名: 香川県、高松市、(独)水資源機構、水土里ネット香川、関係水土里ネット
香川県ウォーキング協会
団体の役割: 共催団体として、準備段階から参加いただくと共に、当日はスタッフとして協
力いただいている。また、香川県ウォーキング協会には準備体操やウォーキングの指導をしていただ
いた。
連携に当たり工夫した点
事前に、連携団体との入念な打合せを行った結果、当日は、受付、交通安全要員、各チェックポイ
ントでの説明者、ウォーキングの各班ごとの引率者などスタッフの持ち場、役割分担を明確にし、主
催者、共催者ともども一丸となって取り組むことができた。特にコース上にあるため池などの各チェ
ックポイントでは、説明板(90×180cm)を設置し、ため池を管理する関係水土里ネットの代表者な
どにより、池の歴史や逸話などを話していただいた。この説明板の内容については、当水土里ネット
の理事や総代をしている関係水土里ネットの代表者と事前に相談し決めている。
⑤活動経費:
150 千円
:内訳 補 助 金 115 千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
自主財源
千円(団体名:
)
35 千円
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
ウォーキングの実施により、参加者からは「香川用水の重要性や関係ため池の歴史、役割について
ふれながら歩くことによって香川用水を理解する上で非常に勉強になった」と大変好評であった。
当水土里ネットでは、こういった活動を通じて、香川用水の役割や多面的機能等について理解を深
- 18 -
H20 21創造運動大賞申請書
めていただけるよう啓発活動に努めたい。
◇年度別参加者内訳(過去3年について整理してください。)
年
度
役員
19
(9)
(
外部運動に係わったスタッフの数(延べ数)
ウォー 関 係 水 水資源
職員
組合員 行政 キング
土 里 ネ 機構
(総代含む)
協会
ット
52
(21)
30
6
30
10
外部運動への参加者の数(延べ数)
学生等
小計
小
中
高
計
組合員
一般
128
20
177
3
3
計
200
イベント等
開催数
1
)内数字は関係水土里ネットとの重複分
※スタッフの内訳欄及び参加者の内訳欄に、不足があれば具体的な名称を付して追加してください。
⑦今後の計画、見通し: 今後も年に1回行い、その実施場所については県内を3つのエリア(西
讃・中讃・東讃)に分け、順番にローテーションして開催する予定であり、各エリアにおいては関係
市町及び地元水利団体等との連携を図りながら実施していく考えである。そして、参加者に興味を持
っていただくため、香川用水やため池等の農業水利施設だけでなく、周辺の歴史文化及び史跡等にも
触れながら歩くことによって、地域の自然環境に調和した農業水利施設と水土里ネットの役割を広く
一般の方々に知っていただく絶好の機会として、今後も継続していく考えである。
◇活動名:6.香川用水「施設美化啓発用看板」の設置
①開始時期:平成16年度から取り組む
②活動の内容(活動状況の写真を添付してください。)
啓発看板
近年の都市化、混住化により香川用水
周辺は宅地化が進み、香川用水の管理用
道路は生活道路として機能し、車の往来
もかなり増えている。このためか、香川
用水路内には心無い人々によって投げ
捨てられた空缶、ビン、ビニール袋など
の生活ゴミがかなり見られ、美観を損ね
ているばかりか、分水工のバルブや流量計などに絡まって、管理に支障をきたしているのが現状であ
る。そこで一般住民に香川用水をもっと大切にしてもらおうと、2種類の美化啓発看板を香川用水路
のフェンスに設置している。
③水土里ネットの役割:■主催、□共催、□協力、
□その他(組織名:
)
(該当する□を■に置き換えてください。なお、当該活動のために組織を別途立ち上げて実施している場合は、
「その他」を■にして組織の概要を記載してください。)
組織の概要:
④連携する団体(当該活動実施に当たり連携している団体があれば、その団体の概要を記載してください。)
団 体 名:
団体の役割:
連携に当たり工夫した点
⑤活動経費:
550千円
:内訳 補 助 金 550千円(事業名:香川用水管理体制整備推進協議会)
支援団体
千円(団体名:
自主財源
千円
)
⑥これまでの成果(選考基準4-①~⑥のうち、該当する項目に即して具体的に記述してください。)
美化啓発看板の設置は、平成16年度に始めてから4年経過しているが、この啓発看板が人々の香川
- 19 -
H20 21創造運動大賞申請書
用水への認識や良心に訴える効果があったのか、当初に比して随分と生活ゴミ等の量が減った観があ
る。
⑦今後の計画、見通し:これまでH16、H17,H18の3年度にわたって、特に宅地や店舗等が隣
接する通行量の多い箇所に51枚の美化啓発看板を設置してきたが、開水路で未設置箇所も多く残って
いるので、今後も順次増やしていく予定である。
Ⅴ
運動の成果
1.関係機関との連携状況((
関係機関名
)内の1から8に ○ をつけてください。複数回答可)
連携の状況
連携の内容
町内会・自治会
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12 ◆ 連携の状況
N P O
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
教 育 機 関
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
マ ス コ ミ
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
農
協
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
市 町 村
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
都道府県
水土里ネット
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
都 道 府 県
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
国
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
1
2 3 4
5
6 7
8
9 10 11 12
その他(
)
凡
今後の連携の見通し
例
1.積極的に連携できた
2.一定の協力が得られた
3.今回は連携できなかった
4.全くない
◆
連携の内容
5.共催、協賛、後援
6.活動計画樹立の助言を得る
7.人材派遣
8.資金援助
◆ 今後の連携の見通し
9.積極的に連携していく
10.その都度協議していく
11.今後連携の可能性あり
12.全くない
2.水土里ネットや土地改良施設の役割、それらに支えられている農業農村の多面的機
能の重要性について地域住民等の理解の程度について
水土里ネット香川用水が取組んでいる様々な21創造運動を通じ、これまでに広く一般の方々に水土
里ネットの存在や香川用水を含め土地改良施設の役割を分かり易く説明してきた。その中において、
あまり知られていない農業農村の多面的機能とその重要性についても触れており、段々と我々の活動
が地域住民等に理解されてきている。
まず、小学生を対象にした出前授業や香川用水クリーンアップ大作戦では、それまで香川用水沿線
の小学校を対象としていたが、子供たちへの生きた教育の場として先生方や保護者からも評判が良く
今では広範囲の小学校から出前授業の依頼がある。当職員は手応えや遣り甲斐を感じ、手分けして要
望に応えている現状である。
そして、今や農村風物詩として定着している「水口祭」では、実施日が固定しているにもかかわら
ず、年々一般参加者が増加し関係者が行う行事に見入っている。更に奉納出演の問合せもあり、事務
局としては誠に喜ばしい限りである。
また「疏水百選香川用水水土里の路ウォーキング」に於いては、開始から僅か2年にもかかわらず県
内各所から200人もの一般参加者が集まり、職員やため池管理者からの説明に聞き入り活発な質問が
なされていた。参加者からは「香川用水とため池との関係、農業水利施設の仕組みや様々な役割が分
かり、有意義なウォーキングでした」と言葉をかけていただいたり、次回の開催予定日や場所の問合
- 20 -
H20 21創造運動大賞申請書
せがあるなど、手応えを感じており次回開催に向けての弾みがついた。
3.運動が果たす施設の管理や地域資源の保全の強化について
(施設の管理や地域資源の保全に係る行政や地域からの財政的、人的な支援等の変化について具体的に記述
してください。)
21創造運動を展開し始めてから一般の方々にも、県民の大切な財産である香川用水を守っていくと
いう意識が芽生えてきている。そのことは、平成19年度後半に地域住民のボランティア参加による香
川用水施設の巡視員の募集を行った際、目標の100人に対し116名の方から申し出があったことからも
表れている。
その結果、すでに数名の巡視員から漏水等の報告受けており、水土里ネットのより迅速な対応が可
能となっている。今後も施設巡視員を募り、順次増やしていくことによって管理区間全てに網羅し、
当水土里ネットと地域住民との連携による管理体制を構築していく考えである。
4.水土里ネットの地域づくりへの関わりについて
毎年6月11日に実施の「水口祭」には関係者に加え、一般の方々など総勢700人余の参加を得るな
ど、今や農村風物詩として地域に定着している。式典は厳粛な神事のあと、雨乞い踊りや和太鼓など
が奉納されている。奉納に際しては、関係者がこの日のために練習を積み重ねており、伝統芸能を存
続させるよい励みとなっている。更に地元行政等の協力はもとより、近隣住民の方々が積極的にボラ
ンティア参加していただくなど、地域の活性化につながっている。
また、水土里の路ウォーキングでは、関係水利団体の役職員と準備段階で充分な打合せ会を行うと
共に、参加者に配布の関連ため池や周辺の史跡、歴史文化などを紹介した資料(冊子)作りにもお手
伝いをお願いしている。
参加者は資料を見ながら歩いてもらったが、香川用水とため池の関係がよく理解できたし、地域の
知らなかった歴史文化に触れられ非常に勉強になったとの声が聞かれた。今後も場所を変えながら毎
年実施する予定であるが、開催地域と香川用水の関わりを紹介するなど、参加者に興味をもっていた
だけるような活動としたい。
5.農地・水・環境保全向上対策への関わりについて
(1)地区内の実施状況
①実施地区数
②実施面積
167カ所
6,614ha
③活動組織の構成
(地区選定の考え方、構成員等を記述してください。複数の地区がある場合は、代表的な地区を記述 して
ください。)
④活動の特徴(主な活動内容を記述してください。)
水土里ネット香川用水は県内農業用水の不足水量を補うために、建設された香川用水の維持管理及
び関係水土里ネット等への適正な配水業務を行う目的で設立された水土里ネットである。このため農
地・水・環境保全向上対策への直接的な関与は行っていないが、香川用水を適切に配水することによ
り農業用水はもとより環境用水として寄与している。
しかし、関係水土里ネットなど関係団体がこの制度に取り組んでいるので今後、水土里ネット香川
用水としてどのような支援が行なえるか検討したいと考えている。
⑤水土里ネットの関わり(活動組織、対象地域との関わり、受益地の重複度合いを記述してください。)
当水土里ネットの全県一区的な特性により、県内ほとんどの水土里ネットが傘下となっており、そ
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H20 21創造運動大賞申請書
の受益地の大半が重畳重複している。
(2)水土里ネットの取り組み
(水土里ネットとしてどのような支援等を行っているのか具体的に記述してください。)
吉野川総合開発により新たに開発された香川用水(農業用水)を決められた導水パターンに従い、
無駄なく地区内に配水することが、水土里ネット香川用水の本来の取り組みである。
6.21創造運動を通じた地域農業振興への取り組みについて
(水土里ネットにとって、地域農業の振興は必要不可欠な事項です。農業振興への取り組みについて記述し
てください。)
~該当する□を■に置き換えてください。~
□土地利用調整 ■水利用調整 □情報収集及び提供 □直売所等への関与
□営農支援
□実証栽培
□土づくり
□営農指導
□その他:
■環境保全型農業の推進
□その他:
7.運動の成果のまとめと今後の展望
(運動により地域や水土里ネットがどのように変わったのか、また、今後の展望等記述してください。)
21創造運動を展開していく中で、これまで様々な形で農業水利の仕組みや水土里ネットの役割を説
いてきた。その結果一般の人々がこの活動に積極的に参加するようになるなど、人々の関心が徐々に
高まってきていると感じる。これまで我々水土里ネットは、県民の大切な財産である香川用水を預か
り、誇りを持って、この維持管理を行ってきたが、この運動を行うことによって、水土里ネットが果
たす役割を広く一般の人々に理解してもらえることから、職員自身も意識の高揚が図られ、やりがい
を感じているところである。
そして、これからは管理の時代といわれる意味からも、この土地改良施設を水土里ネットだけでは
なく、地域住民と共に守っていくという意識を育てるため、今後もこの21創造運動を展開するにあた
って、土地改良施設が社会にとって如何に役立っているか、様々な多面的機能を有していることなど
を人々にアピールし、啓発を行っていくことが必要であると考えている。
このためには運動の取組み手法が重要となってくるが、まず内部において、職員が積極的に意見やア
イデアを出し合い計画を立て、役員・総代に諮り、かつ地域の関係水利団体等にも意見を聞き参加協
力していただくなど、当水土里ネット組織と関係団体が一丸となってこの運動を展開できる体制作り
を行ってきた。今後もこの体制を強化するとともに、マスコミ等も活用しながらこの運動が県全域、
末端まで行き渡るよう、積極的に活動を続けて行く考えである。
Ⅵ
◇
その他特記事項
21創造運動の推進に当たりご意見ご要望があれば記述してください。
水土里ネット香川用水は県内農業用水の不足水を補うために、四国総合開発の中核施設として建設
された早明浦ダムで生み出された新規用水を受益地に適正に配水する管理組織として昭和43年8月
に設立された。
このたびの21創造運動を展開するにあたり、いわば卸問屋的な存在の水土里ネット香川用水が、い
かに地域住民と関わることができるかを模索し、その結果としてここに紹介した各種の創造運動に取
り組んでいる。水土里ネット香川用水は全県一区的な組織であっても、全国から見るとほんの小さな
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H20 21創造運動大賞申請書
組織に過ぎない。そこで、今後水土里ネット香川用水のような組織が取組める活動内容についての助
言を与えていただければ幸いである。
- 23 -
Ⅰ
21創 造 運 動 大 賞 候 補 地 区
水土里ネットの概要
Ⅱ
水土里ネットの概要
名称:水土里ネット香川用水
役員:43人
受益面積:29,438.3ha
(香川県)
職員:24人
組合員数:59,961人
21創 造 運 動 の 取 り 組 み
運動取り組みの背景、
きっかけ
当水土里ネットでは、香川用水の恩恵と先人の偉業に感謝し、それを長く後世に伝えるため、
通水10年後の昭和60年から毎年6月11日に東西分水工にて「水口祭」を斉行している。この水口
祭も今年で24年目になり、テレビや新聞等マスコミにも多く取り上げられると共に、今や農村風
物詩として定着している。平成13年に愛称「水土里ネット」が決定し、全国的に21創造運動が推
進されている。水土里ネット香川用水では水土里ネットの存在や香川用水の役割を地域住民に理
解してもらうために、
「水口祭」を始め、小学生を対象とした出前授業や香川用水路の清掃体験
更には疏水百選水土里の路ウォーキングなどの21創造運動を展開してきた。
そして、これらの運動を通して、香川用水が如何に大切であるか、そのために水土里ネット香
川用水が如何に頑張っているかを一般の人々にアピールし、理解してもらうことによって、水土
里ネットの未来も開けてくるのではないかと考えている。
運動に取り組んで地域や、
21創造運動を展開していく中で、様々な形で地域住民に対し農業水利の仕組みや水土里ネット
水土里ネットがどう変わ
の役割を説いてきた結果、人々がこの運動に参加するようになるなど、段々と水土里ネットに対
ったか
して関心を持つようになってきていると感じる。これまでも、水土里ネット香川用水は、県民の
大切な財産である香川用水を、子々孫々に至るまで円滑に引き継ぐことに誇りを持ってきたが、
この運動を通じて、水土里ネットが果たす役割を更に多くの人々に理解してもらえることから、
やり甲斐を感じている。
Ⅲ
21創 造 運 動 の 概 要 ( Ⅴ - 2に 記 述 し た 活 動 の 名 称 と 開 始 時 期 を 記 述 し て く だ さ い 。)
1.香川用水周知会の開催(S52~)
内 部 運 動
2.広報活動(S62~)
3.香川用水施設巡視員の任命(H19~)
1.水口祭の斉行(S60~)
外 部 運 動
2.ホームページの開設(H14~)
3.幹線用水路クリーンアップ大作戦(H15~)
4.香川用水「施設美化啓発用看板」の設置(H16~)
5.小学校への出前授業(H18~)
6.疏水百選「香川用水」水土里の路ウォーキング(H19~)
Ⅳ
21創 造 運 動 取 組 の 概 要
選 考 基 準
(選考基準 1)
取 組 内 容
水土里ネットの役割や農業水利施設の持つ多面的機能等を組合員のみならず、地域住民に広く
知らしめようと、職員が積極的に各種行事の発案や企画を行い、各方面に参加を呼びかけている。
1.運動の取組体制
その一つとして、小学校への出前授業に際し、準備段階で担当職員が活発に意見交換のうえ、
入念に内容等の打合せを行うと共に、実施後においては反省会を行い、より良いものにしようと
している。これらの運動は、通常業務の合間に行っているが、一人でも多くの方に理解してもら
うために職員は一生懸命21創造運動の推進に積極的に取り組んでいる。
(選考基準 2)
当水土里ネットでは、広く一般の方々に水土里ネットの役割を理解してもらうために、小学生
を対象に出前授業や施設の見学を兼ねた用水路の清掃体験を行ったり、香川用水やため池がある
2.運動の意味性
田園地帯を回る「疏水百選水土里の路ウォーキング」を実施し、歩きながら農業水利の仕組みを
(基本理念等) 学んでもらう等、様々な工夫をこらしてきた。そして、これらの活動を通して、農業水利施設を
管理し維持していくことが、如何に大切であるかを、その都度地域住民にアピールし、理解して
もらうよう努力し工夫してきた。そして昨今、食料をめぐる国際情勢がその安定供給に不安材
料をもたらしているが、今こそ、国民にその生活基盤となる農地や農業水利施設を大切な財産
であると認識してもらい、豊な地域資源として次世代に受け継がれなければならない。そのた
めに、水土里ネットは本来の業務はもとより、地域住民と一体となりこれらを守るという精神
で積極的に啓発活動を行っていかなければと考える。
(選考基準 3)
当水土里ネット香川用水が展開している21創造運動は、すべて継続していくことを念頭に取り
組んでいる。その手法としては、広報誌やホームページ等により情報提供し、水土里ネットの存
3.運動の継続性・発展性
在や役割をPRしたり、香川用水施設の小学生との共同清掃作業(香川用水クリーンアップ大作
(継続的な運動の概要)
戦)や地域住民への施設巡視員の任命など、水土里ネットの管理業務に直接参加し体験すること
によって、水土里ネットの役割を理解していただく。また、一般の方を対象に、香川用水やため
池などをウォーキングコースに取り入れ、楽しみながら農業水利施設の役割等を学んでいただく
「疏水百選香川用水水土里の路ウォーキング」を、地元水土里ネットの役職員に参加協力いただ
き実施している。これらの活動は、いずれも参加者から好評で、また参加したいとの声が聞かれ、
地元関係団体の協力も得られることから、今後も無理なく継続できるものと考えている。
(選考基準 4)
水土里ネット香川用水が取組んでいる様々な運動を通じ、これまでに広く一般の方々に水土里
ネットの存在や香川用水を含め農業水利施設の役割を分かり易く説明している。
4.運動の成果
先ず、小学生を対象にした出前授業や香川用水クリーンアップ作戦では、それまで香川用水沿
線の小学校を対象としていたが、広範囲の小学校から出前授業の依頼があり、担当職員が手分け
して要望に応えている現状である。また、今や、農村風物詩として定着している「水口祭」では、
実施日が固定しているにも関わらず、年々一般参加者が増加し関係者が行う行事に見入ってい
る。更に、奉納出演の問合せもあり、事務局としては誠に喜ばしい限りである。
「疏水百選香川用水水土里の路ウォーキング」に於いては、開始から僅か2年にも関わらず、
県内各所から一般参加者が集まり、職員やため池管理者からの説明に聞き入り活発な質問がなさ
れていた。参加者の中には、次回の開催予定日や場所の問合せをするなど、このウォーキングを
楽しみにしている方も見受けられた。
これらの活動を通じて、この運動の目的が段々と浸透し始めており、その一つの表れとして、
平成19年度に地域住民のボランティア参加による香川用水施設の巡視員の募集に際し、初年度で
目標100人を上回る116名の方から申出があった。その結果、すでに数名の巡視員から漏水等の報
告を受けており、水土里ネットのより迅速な対応が可能となっている。
香川県 水土里ネット香川用水の説明をいたします。
1
水土里ネット香川用水は、高松市の中心部に位置し、
受益面積約3万㌶、役員43名、職員23名で活動しています。
2
21創造運動の取組の背景です。
香川用水は昭和50年の通水以来、県民の「命の水」として定
着しております。しかし、水土里ネット香川用水の存在、役
割については、あまり認識されていないのが現状です。
一方、施設周辺においては農地・山林の開発や市街化、混
住化など、農村環境は大きく変化してきており、施設の維持
管理において、一般県民の理解や協力を得ることが重要な課
題となっております。
3
そこで
『水土里ネットの果たす様々な役割について、広く一般の方々
にアピールすることで、香川用水をはじめとした農業水利の仕
組みや重要性を理解してもらい、地域住民と一体となって県民
の大切な財産である香川用水を守る』
ことを基本理念として21創造運動に取り組むこととしました。
4
「香川用水周知会」、「水口祭の斉行」、「広報誌の発
行」は、21創造運動前から取り組み、定着しておりました。
21創造運動として新たに始めたのが「ホームページの開
設」、「香川用水クリーンアップ大作戦」、「出前授業」、
「疏水百選香川用水水土里の路ウォーキング」、「施設巡
視員の任命」です。
では、主な取り組みを紹介します。
5
まず、内部運動における「施設巡視員の任命」を紹介します。
この運動は平成19年度より地域住民と一体となり香川用水施設
の維持保全を目指すものとして取り組まれています。
施設巡視員は「香川用水施設の損壊」、「漏水」、「ゴミの不
法投棄」などを目にしたときに連絡をいただくもので現在、
116名の方に登録いただいております。
巡視員には名刺大ほどの「香川用水施設巡視員証明書」を渡
し、これを携帯いただくことで、発見者が直接水土里ネットに
連絡できるシステムになっています。
6
次に外部運動の「水口祭」です。水口とは、田んぼに水を引き
入れる入口のことで香川用水が灌漑期に入る6月11日に、配水
の安全と豊潤を祈願し、合わせて水への感謝の気持ちを新たに
するものです。
水土里ネットでは水口祭を創造運動の一環としてとらえ、水
土里ネットの役割や香川用水の恩恵を、広く一般の方々にPR
し、理解をいただく場として位置づけています。
7
続いて学校教育との連携です。
平成15年より取り組んでいる「香川用水クリーンアップ大作戦」
です。
施設近隣の小学校4年生を対象に香川用水施設の見学と清掃作業
を実施しています。
これは事前に出前授業で香川用水の必要性・はたらき・仕組みな
どを学び、行われています。
また、ため池の清掃活動を通じてため池の役割や生態系を学ぶと
共に、平成19年度には施設用地を利用し花壇の整備を行いました。
8
運動の成果です。
21創造運動に取り組むようになり、一般の方々にも香川用水の存
在と役割さらには水土里ネットに対する認識が浸透し始めていま
す。
また水土里ネット職員の取組に対する姿勢や意識も向上していま
す。
9
今後の展開です。
関係機関との連携を強化し、さらに積極的に農業水利施設がもつ
多面的機能をPRすることにより、一般住民に対する周知を深め住
民と一体となって大切な財産を管理していきたいと考えています。
以上で、水土里ネット香川用水の説明をおわります。
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