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高電圧技術実証衛星鳳龍弐号の紹介
1 高電圧技術実証衛星鳳龍弐号の紹介 趙孟佑 九州工業大学宇宙環境技術ラボラトリー 2011年2月25日 鳳龍弐号プロジェクトの目的 ① 九州工業大学の正規課程の大学院教育プログラムとして実施 ② 鳳龍1号機で開発してきたバス機器の実証 - 九州工業大学100周年記念事業として制作 - 現在FMモデルまで完成済み ③ 世界初の300V発電 - 中・大型衛星では他のミッション機器に多大な影響を与える可能性大 - リスクを許容できる小型・超小型衛星の実験に最適 ④ 地域貢献、衛星データ利用のための人材育成プログラム 人材育成 九州工業大学の正規課程の大学院教育プログラム (プロジェクト・リーダー型博士技術者の育成 :ProST) 将来のプロジェクトリーダーを育成する システム工学の基礎を 取得する教育プログラム 有翼ロケット ・ 1からのシステムの開発 ・ システム工学に沿った開発過程 ・ 学生によるプロジェクト管理 人工衛星 二輪バイク・レーシング 他大学・高専での組織だった取り組みへの波及効果 すそ野の広がり・発展性 - 鳳龍2号機で取得した画像データ等を以下のプログラムで使用 文部科学省宇宙利用促進調整委託費 (H21∼23) 「大学発小型衛星から紡ぐ宇宙ベンチャーマインド」 ∼目的∼ 「宇宙利用できる人材の育成プログラム開発に 成果を応用し、宇宙のすそ野の広がりに貢献する」 すそ野の広がり・発展性 ∼プログラム内容∼ ・宇宙クラブ (小中学生向けの宇宙利用講座) ・画像処理講義入門 (高∼社会人向け) ・宇宙ベンチャー創成塾 (高∼社会人向け) 高電圧技術実証の意義 多機能化⇒大型化、大電力化 高電圧化 放電発生頻度増大 放電時により深刻な影響 C JAXA C JAXA 高電圧技術実証の意義 電力規模∝(電圧) 2 今後の大型宇宙機では高電圧発電の需要増 ・高電圧発電・放電抑制・帯電抑制に貢献 ・世界初の宇宙実験 SFU(1995)が高電圧ソーラーアレイ 実験(280V)で試みるが失敗 過去に、宇宙空間での200Vを超え て発電した例はない ©JAXA MDS3で再実験が採択されたが、その 後MDS3自体がキャンセル 高電圧技術実証と超小型衛星 • 放電の危険性あり • 宇宙ステーション – 安全面から難しい • 小・中型技術実証衛星 – 他ミッションへの影響 • 単一ミッションを可能にする超小型衛星の利用 が最適 8 9 鳳龍弐号の概要 Scamp バス電力用 太陽電池 展開アンテナ セル劣化用太 陽電池 300V発電用 太陽電池 電子コレクタ +X デブリセンサ SCM ELF素子 -Y 表面電位計 バス電力発電用 太陽電池 -Z 一辺30cm 7kg 開発の現状 10 • 今週から環境試験モデル(EM) を使った – 熱平衡試験 – 熱真空試験 – 通信試験 – 振動試験 – 衝撃試験 • 4月からフライトモデル製作 • 2011年度にGCOM-Wとの相乗 りで打ち上げ 熱構造モデル