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有限会社 中川工作所 - エコアクション21

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有限会社 中川工作所 - エコアクション21
EA21
環境活動レポート
認証番号 0000990
築
築こ
こう
う・
・・
・・
・未
未来
来へ
への
の創
創造
造的
的発
発想
想を
を!
!
有限会社 中川工作所
2016 年度版
(2015 年 9 月~2016 年 8 月)
発行日:2016 年 9 月 1 日
□
ごあいさつ
地球の温暖化に代表される気候変動の問題は、現在から未来に向けて、世代の枠を超えた意識に基づ
く対応が求められる長期的でかつグローバルな環境問題です。2015 年 6 月の先進 7 カ国首脳会議(G7
サミット)では、CO2 などの排出増加による地球的規模の気候変動問題が取り上げられ、12 月にはパリ
で第 21 回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されました。2020 年からの新たな気候変動対
策での法的枠組みのベースが決まります。
国や企業はより積極的な CO2 などの削減対策が求められます。
アジア諸国では経済成長の一方で、CO2 などの排出増加のみならず、廃棄物処理や資源のリサイクル、
水・大気・土壌汚染などの生活環境を巡る問題への対策が待ったなしの状況になっています。
21 世紀は「環境の世紀」といわれるように、地球規模での環境対策が喫緊の課題であり、気候変動
の関する政府間パネル(IPCC)第 5 次評価報告書では、人為起源の温室効果ガス排出増加のため、
地球温暖化をもたらしている事実が断定されました。私たちは、今までの 20 世紀型社会経済システム
を見直し、多種多様の資源利用やエネルギーの効率利用を計り 21 世紀型の持続可能な循環型社会を築
かなくてはなりません。それは何よりもかけがえのない未来を受け継ぐ、子や孫のためでもあります。
弊社では、こうした基本認識のもと社会経済状況の変化を適切に捉え、環境省が策定した「エコアク
ション 21 環境経営システム」を積極的に取り組み、まずは地域から発信し、そして地球規模の環境保
全にむけた環境活動を展開してまいります。つきましては今後とも、皆様方のご協力・ご指導をいただ
きながら「環境先進会社」を目指し、より一層の活動を図って参ります。
結びに、この環境活動レポートが、皆様にとって、弊社の環境問題取り組みへのご理解となれば幸い
です。
環 境 方 針
建設を通して、安心、安全、そして未来を見据えた地球づくりの視点に立ち、地球
環境保全を進めるため、私たちは各作業所・本店において環境配慮し、環境負荷の低
減及び改善を、下記の重点目標として取り組みます。
1.環境保全推進のため「エコアクション21」のマネジメントシステムを構築し、こ
れを的確に運用・維持管理することに努めます。
2.具体的な環境負荷軽減のため、二酸化炭素・廃棄物・水・化学物質排出量の削減、
グリーン購入、製品・サービスに関する各事案等に取り組みます。
3.建設副産物 3R(リデュス=抑制;リユース=再使用;リサイクル=再生利用)活動を
推進し、環境配慮設計を推進します。
4.環境に関する法規・条例を順守し、環境における社会貢献に努めます。
5.全社員への本環境方針の周知と環境意識を高め、社内教育を実施します。
平成 17 年 4 月 1 日
平成 25 年 4 月 1 日
当初制定
改定
有限会社中川工作所
代表取締役
中川皓次
1
□
事業所の概要
(1) 事業者名及び代表者名
有限会社 中川工作所
代表取締役 中川 皓次
(2) 所在地
和歌山県紀の川市西大井109-1
(3) 環境保全関係の責任者及び担当者連絡先
責任者 代表取締役 :中川 皓次
TEL:0736-77-3169
担当者 事務局
:川端 亜貴
FAX:0736-77-6437
e-mail:[email protected]
(4) 事業内容
土木・建築及び鋼構造工事の設計・施工【許可番号:和歌山県知事許可(般-19)第 1551 号】
住宅の設計・施工・販売及びリフォーム 【1級建築士事務所登録:和歌山県知事第(リ)57 号】
宅地建物取引業
【免許証番号:和歌山県知事(1)第 3696 号】
(5)
事業の規模(61 期目=2016 年度:2015.9 月~2016.8 月迄)
事務所・工場・資材置場
組織数
自社従業員6名
延床面積・件数
78 ㎡・857 ㎡・214 ㎡
主要工事件数 その他(改築・リフォーム等)
協力業者 44 社
専門業者 29 社
現場 23 件
実績 27 件
【技術者保有資格名】
<建設/建築等類>
*1 級 建築士
*1 級管工事施工管理技士
*宅地建物取引士
*被災宅地危険度判定士
*CASBEE 建築評価員
*住宅省エネルギー技術者
*溶接管理技術者
*1 級建築施工管理技士
*1 級鉄骨製作管理技術者
*福祉住環境コーディネーター
*被災建築物応急危険度判定士
*CASBEE 不動産評価員
*地盤インスペクター
*超音波探傷検査技術者
*1 級土木施工管理技士
*特殊建築物調査資格者
*伝統再築士
*木造住宅耐震診断士
*遮熱施工管理士
*既存住宅現況調査技術者
*コンクリート技士
<環境/衛生等類>
* 環境カウンセラー(事業者・市民両部門)
*浄化槽設備士
*甲種危険物取扱者
*第一種衛生管理者
*公害防止管理者(騒音・振動)
*特別管理産業廃棄物管理責任者
*排水設備工事責任技術者
*防火管理者
〈国際資格〉
APEC エンジニア Structural Engineering JP-2-000747
EMF 国際エンジニア
IntPE(Jp)-2-000216
国際溶接技術者
JP-IWS-000013T
2
(6).保有する技術・得意とする分野、営業の技となる技術等
技術・分野等の説明
技術・分野等の内容
信頼ある耐震構造の重量鉄骨をシステム化し、ラーメン構造とブ
耐震構造システムの設計・施工技術
技術者「1 級 建築士」
「1 級鉄骨製作管理技術者」
建設鉄骨における非破壊検査技術
技術者「超音波探傷検査技術者」
住宅建築における性能保証制度
技術者「1 級 建築士」
「1 級建築施工管理技士」
住宅地盤調査データを公正に高度解
析する技術
レス構造を併用・強化した設計及び施工を行っています。
また住宅品確法:耐震等級 3(建築基準法耐震性能約 1.5 倍)の
強度設計で安心・安全モットーの建物づくりを確立しています。
建築鉄骨の鋼材を加工・製作する段階で、溶接欠陥のない品質保
証を確立するため、デジタル超音波探傷検査等の優れた非破壊検
査の品質管理を実施しています。
顧客・ユーザーの確かな安心を得るために、住宅における性能基
準の評価制度を確立しています。
住宅の新築・リフォーム物件において床の傾きや雨漏りなど、構
造耐力上主要な部分について、住宅の完成引渡後「住宅瑕疵担保
保険」に基づき一定期間保証し、お客様を安心サポートする仕組
みが構築されています。
現在多くの地盤調査は専門的知識がないと、その調査会社が
勧める高額な地盤改良工事を行う事例が大半です。そんな地
盤業界の「?」な状況を改善するために、弊社では地盤解析
にセカンドオピニオン制度を導入し、公平な第三者の立場か
ら地盤調査データを解析する業務を実施しています。より良
い家づくりのため、地盤改良工事が必要だと言われた時にお
役に立てる「地盤セカンドオピニオン®」の実践をしています。
技術者「1 級 建築士」
「地盤インスペクター」
中古住宅流通に向けたインスペクシ 現在住宅産業は新築住宅から既存住宅へと市場構造が変移して
いる。国の政策もストック活性化のための施策の整備が進み、人
ョン(診断)技術
技術者「1 級 建築士」
「既存住宅現況調査技術者」
古民家リノベーション技術
技術者「1 級 建築士」
「伝統再築士」
「1 級建築施工管理技士」
低炭素住宅づくりの知恵と技術
技術者「住宅省エネルギー技術者」
「CASBEE 建築評価員」
「遮熱施工管理士」
口減少などにより「家余り」が予想されるなどの対応が求められ
ています。弊社ではかし保険、住宅履歴書、インスペクション、
リフォーム費用と住宅購入費の住宅ローンの一本化など、消費者
にとって必要な制度や仕組みを整備しています。
現在、50 年以上前に建てられた古民家は1981年以降の新耐
震基準を満たさなければ中古住宅瑕疵担保保険など加入できず
伝統構法で建てられたそれらは残念ながらその価値を認められ
ていません。
しかし今後の持続可能な循環型社会の建築推進の為には建築資
材を利用し再生することが不可欠です。弊社では古民家を
再築し新たな住まいを創造していく技術を保持しています。
世界の年平均気温は 100 年あたり 0.68℃の割合で上昇。そして
日本は 1.15℃の割合で上昇。現在空調エネルギーが増し温暖化
をさらに進めています。住宅での低炭素化、つまり省エネルギー
化が課題となっている住宅建築技術・省エネ技術を弊社は確立し
ています。(*省エネ政策下図参照)
3
(7)
.古民家再築活動・古材利活用の推進
「再築」とは、古民家に活かされた先人達の技を現在のライフスタイルに合わせた家づくりや持続可能
な循環型建築を推進し伝統構法で建てられている住宅を伝統構法のまま再活用するコト、伝統構法に使
われている部材を再活用して新築住宅に使用するコトを言います。弊社は「古民家」を積極的に「再築」
し、より安心して世代を超えて永く住み続けて頂く事を推進しています。それは、次世代が住宅ローン
に苦しまず豊かな生活を過ごす事が出来るとともに、無駄な廃棄物を出さずに地球温暖化防止にも貢献
する新しいライフスタイルになります。
そして、古民家の多くは空き家になっていたり、手入れが行き届いていない状態であったりと、解体
せざるを得ないものも少なくありません。しかし、古民家の「柱」や「梁」には価値ある古材が存在し、
大工職人の細やかな技術やこだわりが残っています。そんな先人たちの知恵や技術が詰まった価値ある
住まいの『古民家』を未来へ残していけるように様々な活動を行っています。
4
(8)規格住宅
施工・販売
クリエイトホームズ http://www.createhomes-wakayama.com/
Firenze
Apia
URBAN
Cube3
各住宅建築においては、環境負荷の少ない建築材の使用、建築材の使用合理化等(グリーンプロダクツ
商品、再生素材の積極的使用等)の環境配慮した設計・施工し、また建築物の老朽化や運用の診断を定
期的に行い、改善や環境保全設備見直しを図っています。P6 にその使用建材の写真が掲載されています。
(8)リフォーム機器建材 施工・販売
すまいる工房
http://smile-r.net/index.html
再生資源を使用した商品、再生可能な商品、繰り返し使える商品、省エネ・省資源型の商品、容器包装
を簡素化した商品、環境ラベル認定等製品等を重点的に販売しています。
(9)省エネ遮熱シート
施工・販売
5
アメリカのリフレクティックス社が持つ「優れた反射技術」は、超高熱環境で使用する宇宙船及び宇宙服の
反射絶縁材料として宇宙産業に採用されました。
リフレクティックスの構造は、両面の高純度アルミ箔(純度 99.99%)に、2 枚のバブルポリエチレンシート
と 3 枚のポリエチレンシートが内蔵された単純構造体です。また 7 層構造を支えているのは接着剤ではなく、
最先端のプラズマ方式を採用し接着剤ゼロを実現しました。
この高い遮熱性能をもつリフレクティックスは、暑さ寒さを快適に過ごす事に寄与した環境に優しい材料で
す。しかも経費の節約とエネルギーの節約に大きく貢献します。
□環境実施組織体制と役割
環境管理責任者
(代表者)
環境事務局
工事部門長
設計工務部門長
(事務統括)
(建設現場統括)
(設計積算統括)
役割・責任・権限
・環境経営に関する統括責任
・環境経営システムの実施及び管理に必要な、人、設備、費用、時間能技術者を用意
代表者
・環境方針の策定・見直し及び全従業員へ周知
・環境目標の設定を承認
・代表者による全体の評価と見直しを実施
・環境経営システムを構築し、実施し、管理
環 境 管 理 責 任 ・環境活動実施計画書を承認
者
・環境活動の取組結果を代表者へ報告
・環境管理責任者、EA21推進会議の事務局
・環境への負荷の自己チェック及び環境への取組の自己チェックの実施
環境事務局
・「環境関連法規等チェックリスト」の作成
・環境目標・環境活動実施計画書原案の作成
・環境活動実施計画の実績集計
・環境関連の外部コミュニケーションの窓口
・自部門における環境経営システムの実施
・自部門における環境方針の周知
工事部門長
・自部門の従業員に対する教育訓練の実施
・自部門に関連する環境目標及び環境活動計画の実施及び達成状況の報告
設 計 工 務 部 門 ・特定された項目の手順書作成及び運用管理
長
・自部門の特定された緊急事態への対応
・自部門の問題点の発見、是正、予防処置
全従業員
・環境方針を理解と環境への取組の重要性を自覚
・決められたことを守り、自主的・積極的に環境活動へ参加
6
□
環境目標とその実績
当事業所における環境目標と実績(2016 年 8 月末現在)は次のとおりです。
【本店事業所部門】
基準値
年度
2016 年度
11 年目
2017 年度 2018 年度
12 年目
13 年目
項目
(実績)
二酸化炭素排出量 (kg-CO2)※
購入電力
総量(kWh)
2984
5620
目標:2014 年度基準値
一般廃棄物
排出量
総量(kg/年)
総排水量
総量(㎥/年)
610
目標:*直近 3 カ年平均値 2%減
28
目標:普遍的目標値
グリーン購入
2011 年度より実施(品目数)
10
2011 年度より実施(万円)
100
目標:300%暫定目標値
社会貢献
2011 年度より実施(活動日数)
20
(目標)
3,300
6,213
3,300
6,213
598
598
28
28
15
15
300
300
±0
300
290
10 万円少ない
30
31
目標値
目標:150%暫定目標値
*直近 3 ヶ年=2012 年~2014 年
2,984 3,333
5,620 6,276
656kwh増加
598
594
4kg削減
28
27
1 ㎥削減
15
15
目標値
目標:150%暫定目標値
製品環境配慮
(目標) (実績) (目標)
30
30
+1
※購入電力の実排出係数:0.531 ㎏-Co²/kWh(H26 年度関西電力)
【建設現場部門】
年度
基準値
2016 年度
11 年目
2017 年度 2018 年度
12 年目
13 年目
項目
(実績)
二酸化炭素排出量 (kg-CO2)
自動車燃料
総量(L)
目標:2014 年度基準値
(ガソリン)
工 事 車 両 発 電 総量(L)
機等燃料(軽油) 目標:2014 年度基準値
産業廃棄物
総量(kg/年)
目標:*直近 3 カ年平均値
排出量
2,311
984
30
3,400
(目標) (実績) (目標)
2,311
2,231
984
961
23L 削減
30
30
増減なし
3,400
1,000
2,400kg削減
(目標)
2,311
984
2,311
984
30
30
3,400
3,400
*直近 3 ヶ年=2012 年~2014 年
上記の目標のほか、以下の取り組みを推進する。(次項活動写真を参照して下さい。)
①建物等の設計における環境配慮・提案を率先し取組む。
②企画・計画・設計段階、建設段階、運用段階、改修・解体段階のそれぞれの段階における
環境影響を評価し、これに基づいて環境保全のため適切な対策を図る。
③化学物質管理を徹底する。
・化学物質の安全性に関する情報伝達:MSDS(化学物質安全性データーシート)を使用
・使用塗料は PRTR 対象物質存在するが排出量は少量のため適切な管理に留める
④全社員への本環境方針の周知と環境意識を高める
⑤社会(産官学)との調和・連帯に向けた地域環境活動の実施及び環境啓発自己研鑽
・地域のボランティア活動等に積極的に参加し、活動協力や支援
7
【代表的な環境活動の状況写真】
A.グリーン購入
①事務所内照明省エネ型電灯管への取替
40Wラピッドスタート型電灯管
B.住宅建築施工への環境配慮
①窓:ペアガラス+二重窓 (省エネ住宅)
③古民家リノベーション:既存木造古材利活用
②環境負荷の少ない塗料使用品例
鉛・クロムフリー
②「F☆☆☆☆(低ホルムアルデヒド対策)」建材使用
④高断熱浴槽材施工状況 (省エネ住宅)
8
C.地域社会への環境活動推進・貢献、環境教育自己研鑽(スキルアップ)
① 産官学連携:地域親子農業体験イベント開催
参加協力及び大学研究機関の支援
②地球温暖化対策地域協議会主催セミナー開催
テーマ「COP21:パリ協定の議決ポイント」
③ 地球温暖化対策地域協議会主催
「こども環境学習」発表会開催
④古民家再生循環型社会:
「伝統再築士」
スキルアップ研修会 参加
④ エコアクション 21・10 周年記念大会 参加
「エコアクション 21、これからの 10 年」
⑥2016NEW環境展:フォーラム 参加
「地球温暖化対策の展望と方向性」
9
□
2016 年度(2016 年度 8 月末現在)環境活動の取り組み計画と結果の評価
【本店事業所部門】
取り組み計画
①二酸化炭素排出量
(kg-CO2)
・エアコンの温度設定
事務所:冷房 28℃ 暖房 20℃
[重点項目]
・クールビズ・ウォームビズ運動
②購入電力の削減
・エアコンの温度設定
事務所:冷房 28℃
[重点項目]
・工場待機電力削減
達成状況
目標:2,984
実績:3,333
達成率:89%
評価:×
(kwh) 目標:5,620
実績:6,276
暖房 20℃
達成率:89 %
③一般廃棄物の削減
・裏紙の使用
・リサイクル運動の徹底
[ 重点項目]
・リターナブル容器使用の推進
④節水
・節水運動の徹底
評価:×
(kg) 目標:598
実績:594
達成率:100%
評価:○
(㎥) 目標:28
実績:27
達成率:103%
[ 重点項目]
・雨水の利活用
評価:○
⑤グリーン購入
(品目数) 目標:15
・環境ラベル表示製品を優先的に購入
実績:15
達成率:100%
[ 重点項目]
・事務用品(印刷材料含む)
評価:○
⑥製品・サービスへの環境配慮 (万円) 目標:300
・環境負荷の少ない材料を使用する
実績:290
達成率:96%
[ 重点項目]
・省エネ製品の施工・販売
評価:×
・グリーンプロダクツ製品の施工・販売
・F☆☆☆☆VOC 対策製品の施工・販売
⑦社会貢献における環境活動 (活動日) 目標:30
実績:31
地域環境団体の協力・支援
達成率:103%
[ 重点項目]
・ 企画・運営会議の参加
評価:○
・ イベントの実施・運営
評 価(結果と今後の方向)
購入電力による二酸化炭素排出量削減は目
標を大幅に達成出来なかった。今期当初から
LED電子看板設置による消費電力による
ものと考えられる。来年度からは新たな目標
設定を行い二酸化炭素排出削減に努めたい。
前項目記述した通り今年度はLED看板の
消費電力が約 650kwh/年増加した。一方夏
季は例年になく 6~8 月は月別目標値をクリ
アした。また、重点項目である工場の待機電
力削減は目標を達成しました。
廃棄物の発生そのものを抑制する取組とし
て、リターナブル容器利用(瓶、PETボト
ル等)を優先的に進めた結果、缶を中心とし
た削減効果が図れたと感じる。特に重点事項
の取組みによる効果と受け止めます。
通年どおり節水においても、通年目標値を設
定し、活動計画の目標通り結果を得ることが
出来た。
今回も昨年同様の節水活動の結果を受け、十
分な結果が得られたと考えられる。
今年度は基準年度より 5 品目数多い目標を
設定し、目標値を達成しました。
和歌山県認定リサイクル製品である建材も
含めたグリーン購入における取組みを推奨
した結果と考えています。
省エネ・再エネ製品、エコプロダクツ等環境
負荷の少ない住宅建材製品の使用・施工する
目的で 5 年前より設定目標値を製品額に付
加し原単位を[円]とした新たな発想で取組
みました。環境配慮し、製品の付加価値を高
めるために目標値を設定しましたが、今期は
目標達成できませんでした。
今期は代表取締役が地域地球温暖化対策協
議会の代表理事に就任したので、まちづくり
の一環で地域イベントの企画をし、企業、学
校、行政(産学官)等連携したネットワーク
を構築する気概で活動に取り組みました。
更なる環境活動を展開し、地域づくりを推進
していきたいと考えています。
総括
・今年度は「購入電力削減」、
「製品・サービスへの環境配慮」の活動結果は残念ながら目標を達成できませ
んでしたが、
「一般廃棄物削減」
「節水」
「グリーン購入」
「社会貢献における環境活動」等の取組みは良好
です。
・他方、化学物質の削減においては PRTR 法に基づく排出量は微小ながらも削減努力をし、継続的な排出管
理を行います。
10
【建設現場部門】
取り組み計画
①自動車燃料の削減
(L)
ガソリン
エコドライブ運動の更なる展開
[重点項目]
・冷暖房控えめの運転
⑤ 発電機等燃料の削減(L)
軽 油
発電機継続作業の縮減
[重点項目]
・ 発電機等軽油燃料機械の始業前点検
達成状況
目標:984
実績:961
達成率:102%
③作業所内での産業廃棄物の削減(kg)
・ 分別回収の徹底
目標:3,400
実績:1,000
達成率:340%
*リサイクル率:100%
評価:○
[重点項目]
・環境設計による解体計画の実施
評価:○
目標:30
実績:30
達成率:100%
評価:○
評 価(結果と今後の方向)
通年通してエコドライブ運転意識は向上し
てきた成果と考えます。また今年度の受注工
事範囲の特性として工事エリア縮小によっ
て車走距離削減・燃費向上に躍進したと感じ
ます。
2 年前軽油燃料車の処分により燃料削減を昨
年大きく達成しました。今年度も削減目標値
を達成できました。
今後も従来機械の始業前点検を行うことに
よって、内燃機関への負荷をなくすことがで
きるよう努力します。
今年度は環境目標基準値である廃棄物量:
「量」及びリサイクル率「質」とも両方達成
することができた。重点項目である「環境設
計による解体計画の実施」の成果である。
総括
・ 今後も削減活動を推進しながら、新たな環境実施活動への発見及び創出につなげていきたいと考える。
* リサイクル率[%]=再資源化重量[kg]/排出産廃重量[kg]
□
環境関連法規制等の順守状況
我社の遵法精神もまた創業来の大切なモットーです。常に顧客との絆と信頼を克ち得る意味でも、
最新版で管理を心掛けた環境関連法の遵守を徹底し、日常業務に対処しています。
こうした結果、過年度に関係当局からの指導や指摘は皆無であり、地域社会との融和・協調も充分
に図られているところです。
法的対象条文
適否
環境関連法
当 該 規 制 内 容
遵守状況
廃棄物処理法が定める20品目の事業系廃棄物 適
廃棄物の処理及び清掃に 事業系廃棄物
◎;事業所及び現場
排 出 事 業 者 責 の適正な保管、収集、運搬、処分に関し遵守義
関する法律
両面で
(廃棄物処理法)
務
務、特に処分にはマニフェスト管理票発行
建設工事に係る資材の再
特定建設資材
解体;80m2 以上、新築;500m2 以上等
資源化等に関する法律
解体・新築工事
都道府県知事へ計画書の届出、分別解体・再
受注者
資源化等の義務(木材・コンクリート塊等)
適
◎;受注案件等
特定建設騒音
和歌山県・条例;届出、排出基準等の遵守
騒音規制法
特定建設振動
和歌山県・条例;届出、排出基準等の遵守
振動規制法
法定点検
浄化槽法
可燃性危険物
消防法
〔その他事業上、関連が強く留意すべき法条例〕
適
適
適
適
◎;都度
◎;都度
◎;都度
◎;都度
資源の有効な利用の促進に関
特定再利用業
建設業;年間 50 億円以上の施工規模事業者
該当
◎;法に準じ3Rの推進
する法律
種(建設業)
指定副産物;土砂、コンクリート塊、アスファルト・コンクリー
せず
指定副産物
ト塊、木材
特定化学物質の環境への排
特定化学物質
従業員;21人以上、数量;年間 1 t 以上
該当
◎;使用管理の徹底で排
出量の把握等及び管理の改
(462 種)
(事業活動の中で防錆塗装剤として使用する若
せず
出抑制
対応
◎;都度
(建設リサイクル法)
(資源有効利用促進法)
善に関する法律
(PRTR 法)
フロン排出抑制法
干量のシンナーにBTXが含まれる)
事業者責務
第 1 種特定製品(冷蔵・冷凍機器、エアコ
ン等)対象機器の簡易・定期点検
11
環境基本法
事業者責務
事業者が果たすべき役割の遵守
対応
常時
地球温暖化対策の推進に関
事業者責務
地球温暖化物質の排出抑制。ただし温室効果
該当
EA21 の取組み対応
する法律(温対法)
(第5条)
ガスの特定排出者には該当せず。
せず
環境物品等の調達推進等に
事業者責務
公共工事における特定品目調達基準
対応
関する法律 (グリーン購入法)
(第5条)
和歌山県公害防止条例
特定建設作業
騒音規制法及び振動規制法で同じ
該当
対象工事物件にて都度
紀の川市環境保全条例
第5条、6条
事業者責務、協力義務の謳い
対応
常時
公共工事の入札要件等
事務所内文具等購入時
□ 経 営 者 に よ る 評 価 と 見 直 し
〔
見直しに必要な情報
〕
・COP21 で採択されたパリ協定や昨年7月に国連に提出した「日本の約束草案」を踏まえ、我が国の地
球温暖化対策を総合的かつ計画的に推進するための計画である「地球温暖化対策計画」が今年 5 月に
閣議決定されました。計画では、2030 年度に 2013 年度比で 26%削減するとの中期目標について、各
主体が取組むべき対策や国の施策を明らかにし、削減目標達成への道筋を付けるとともに、長期的目
標として 2050 年までに 80%の温室効果ガスの排出削減を目指すことを位置付けています。今後弊社
も環境省「地球温暖化対策計画における対策の削減量根拠」を礎に地球温暖化対策を進めていきます。
〔
環境目標達成状況
〕
・法的要求事項においては全て順守
・本年 EA21 における環境活動 11 年めになります。全体的な取組みとしては順調であった。
・今後も地域団体の方々とコラボレーションによって、自社の各環境活動意識も一層昨年度以上に盛り
上がりました。目標値設定においても今後自社に適合した社会貢献のあり方を模索し目標値設定が可
能なシステム作りを創造していきたいと考えます。
〔
全体評価と変更の是非
〕
今年 EA21 環境活動取組み節目の 11 周年を迎え、環境活動目標の「二酸化炭素」
「製
品等環境配慮」以外はほぼ達成することができました。今後二酸化炭素、廃棄物、
グリーン購入、社会貢献活動、化学物質排出量削減等の活動をしつつ、地域に還元
した社会貢献の目標設定に取り組みたいと考えています。そして、新たな環境経営
の課題に取り組んでいく所存です。
全体評価
コメント
システム有効性・適切性を判断
上記の評価から今後環境目標・活動計画の策定において環境への負荷や取組みの
自己チェックの結果を、環境目標へどう連関づけ、取り上げるかの手法について今
後検討、考慮していきます。
番
号
1
環境方針
2
環境目標・計画
3
4
5
項
目
環境活動計画・取組計画
外部コミュニケーション・法的遵守事項
その他
変更有
変更無
2016 年度変更内容
○
○
一部変
更有
【2017 年度】
「購入電力の削減」「二酸化炭素排出量」を
2016 年:基準年 1%削減に改正します。
○
○
○
(以上)
12
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