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5. 今後の FM 調査

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5. 今後の FM 調査
平成 26 年度森林吸収源インベントリ情報整備事業
「森林経営」対象森林率調査 (指導取りまとめ業務)
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5. 今後の FM 調査
我が国は、京都議定書第二約束期間には参加しないが、引き続き森林吸収量の算定・報告
を行う義務がある。
2013 年以降の調査方法、調査箇所については、基本的に第 1 約束期間の方法、調査箇所
を継承して行うこととしている。しかし、その期間が 2020 年までと長いことを考慮した場
合、以下の点について考えておく必要がある。
5.1. 現地調査箇所数
現地調査箇所については、第一約束期間中の調査箇所を引継いでいが、それらは、平成 18
年 4 月時点の国家DBデータから、樹種・齢級・地域別の必要箇所数を配分し、調査箇所を
選定したものだ。そのため、次の点について考慮する必要がある。
① 現地調査は、平成 18 年選点当時の林小班で実施しているが、その後、主伐、再植林
や、所有権移転による分筆や合筆により、林小班が変更されており、必ずしも一致し
ない調査箇所がある。
② 調査箇所の高齢化により齢級構成が変わり、若齢林の調査箇所数が大幅に減少した。
FM 箇所の追跡調査の観点から、若齢林調査箇所の追加等、何らかの対応が必要であ
る。
なお、現地調査の実施にあたっては、事前に森林所有者を特定し、その入林許諾を得るこ
とが必須となるが、この作業には大きな労力が必要となる。
調査箇所の入替え、追加で調査箇所を選定する際には、効率的に調査が実施できるよう、
必要最小限にとどめておくべきである。
5.2. 調査結果の精度管理
現地調査は、ブロックごとに現地調査事業受託団体が調査を実施している。このため、現
地調査事業受託団体によって調査結果にバラつきが生じないよう、精度管理を行う必要があ
る。
本事業においては、
調査結果の精度が一定以上のレベルになるよう、
調査機材の統一の他、
各現地調査事業受託団体に対する調査方法の指導や、調査結果について一定数の検証調査・
同行調査を実施している。
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平成 26 年度森林吸収源インベントリ情報整備事業
「森林経営」対象森林率調査 (指導取りまとめ業務)
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調査機材の統一については、業務仕様書に調査機材に求める性能等が明記されており、現
地調査事業受託団体ごとのばらつきはなくなっている。しかしながら、これらの機材も、そ
の使用方法が正しくないと、その計測値にバラツキが出てしまう。その対応として、講習会
の内容に、
「調査機材の使用方法」と「調査方法」が含まれており、マニュアルに沿った調査
が実施できるように指導している。
また、検証調査・同行調査の実施については、マニュアルに沿った調査が適切に実施され
ているかを確認している。特に検証調査では、作業工程ごとに調査が適切に実施されている
か、計測値に異常が見られないかを確認している。
毎年、現地調査に参加する現地調査事業受託団体が変わることも想定され、現地調査の信
頼性を確保するという点からも、講習会や検証調査・同行調査を充実させ、現地調査の精度
管理を行っていくことが、今後ますます重要となってくる。
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「森林経営」対象森林率調査 (指導取りまとめ業務)
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