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第6回 近畿呼吸器手術手技研究会

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第6回 近畿呼吸器手術手技研究会
第31回
専門医を目指す消化器外科セミナー
消化器外科医を目指す専攻医、初期研修医の先生方を対象として
消化器外科の基本を学んで頂くことを目的としたセミナーを行い
ます。異なる施設で研修する同世代の外科医との交流や情報交換
の場として活用して下さい。
日 時 2016年8月19日(金)19:30~21:30
会 場 ブリ-ゼ
プラザ
大阪市北区梅田2-4ー9
会費
7階 (小ホール)
TEL:06-6344-4888
¥500-
事務局: 大阪府吹田市山田丘2-2
大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科
06-6879-3251
共催:専門医を目指す消化器外科セミナー
テルモ株式会社
P/C16-248
プログラム
術後疼痛管理における最近の話題(19:20~19:30)
◎開会の挨拶 大阪大学消化器外科 教授
テルモ株式会社
土岐祐一郎 先生
1.講義(総論) (19:30~20:00) 司会:大阪警察病院
外科 益澤 徹 先生
『呼吸器合併症』
大阪大学消化器外科 牧野 知紀 先生
上腹部手術や開胸術直後には肺活量が術前の40~50%減少し、1 週間くらいかけて
ゆっくり改善するとされる。このように術後は全身麻酔や手術侵襲による呼吸機能悪
化や痰の喀出力低下により肺炎や無気肺といった呼吸器合併症が起こりやすい。また
食道癌手術となると、
元来スモーカーが多いうえに声帯麻痺や嚥下障害がかさなり術後の呼吸機能悪化に拍
車がかかる。さまざまな癌において術後合併症が予後を悪くするという報告も多く、
外科治療を成功させるには手術技術の鍛錬も大切だが術後合併症をいかにおこさない
かという意識も重要である。
今回のセミナーでは術後呼吸器合併症の対処法や効果的な予防策(周術期呼吸器リハビ
リなど)について言及する。
本セミナーを通じて専攻医の皆さんの今後の周術期呼吸管理の一助となれば幸いであ
る。
2. 講義(各論) (20:00~20:30)司会:市立豊中病院 外科 浜部 敦史 先生
『ストマ管理』
大阪府立急性期・総合医療センター 消化器外科 團野 克樹 先生
近年、直腸癌手術における肛門温存術式の進歩はISR(括約筋間切除)やTATME
(経肛門的全直腸間膜切除術)など目覚ましいものがある。しかし永久的人工肛門
(ストマ)はある一定数は避けることができないものであり、また肛門温存手術にお
いても一時的な人工肛門造設術は依然必要である。また直腸癌だけでなく炎症性腸疾
患や肛門病変などでも造設される場合がある。
ストマは患者の肛門に代わり新たな排泄孔となる。そのため患者のQOLに大きく
かかわってくることを十分に念頭に置き、造設後の合併症を極力減らすような工夫が
必要である。人工肛門の合併症としては、早期にはストマ壊死、陥凹、出血、創感染、
粘膜皮膚離開など、晩期にはストマ周囲皮膚炎、ストマ脱出、傍ストマヘルニアなど
があるが、挙上腸管が結腸か回腸か、一時的か永久的か、単孔式か双孔式かによって
造設部位、形状、便の性状などが違い、造設時の注意点も部位により変わってくる。
今回の講義ではストマ造設前のマーキングから造設時の注意点、また術後の管理や合
併症発症時の対応法などにつき解説する。
3.症例検討会(20:40~21:30) 司会:大阪大学消化器外科 和田 浩志 先生
症例コメンテーター:大阪大学消化器外科
原口 直紹 先生
症例コメンテーター:東大阪市立総合病院
外科
中島 慎介 先生
症例1: 『反回神経麻痺で発症した食道腫瘍の1例』
堺市立総合医療センター 外科 井上 稔也 先生
症例は70歳代女性。嗄声を主訴に近医の耳鼻咽喉科
を受診し、反回神経麻痺の診断となった。頸部の腫
脹もともない、精査、加療目的に当院耳鼻咽喉科を
紹介となった。単純CT検査にて両側上縦隔リンパ節
腫脹、左内頸静脈の拡張、胸部中部食道の壁肥厚を
認め、食道癌の疑いにて外科紹介となった。腫瘍
マーカーはSCC:0.9ng/ml、抗体p53抗体:74.8
で、上部消化管内視鏡検査にて切歯30-35cmに2
型の腫瘍を認めた。本症例の診断・治療経過につい
て発表する
症例2: 『診断に難渋した直腸癌術後膵腫瘍の1切除例』
市立豊中病院 外科 朴 聖愛 先生
症例は69歳男性.約8年前に直腸癌
(T1bN0M0 Stage I)に対し,直腸高
位前方切除術を施行後,外来経過観察を
行っていた.約3年前(直腸癌術後より5
年経過後)に肝転移を認め,肝S5/6部分
切除術を施行した.その後の経過観察中,
造影CT検査にて約2cm大の膵頭部腫瘤
(図1)および約9mm,11mm大の2個
の肺腫瘤(図2,3)を認めた.腫瘍マー
カーの上昇は認められなかった.膵腫瘍に
対してEUS-FNAを考慮したが,腫瘍と脈
管との位置関係により穿刺は不可能であっ
た.これらの腫瘤に対する診断および治療
経過について発表する.
図1
図2
図3
◎閉会の挨拶 大阪大学消化器外科 教授
森 正樹 先生
【交通アクセス】
~ブリ-ゼプラザ~
〒530-0001
大阪市北区梅田2-4-9ブリ-ゼタワー7階(小ホール)
TEL:06-6344-4888
・JR大阪駅下車 徒歩5分
・地下鉄四ツ橋線 西梅田駅 徒歩3分
*お車でお越しの先生はブリ-ゼ プラザ地下駐車場をご利用下さい。
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