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経済学で利用される記号とその意味
経済学で利用される記号とその意味 北村紘 2014 年 1 月 7 日 1 基本 • 価格(大文字の可能性あり) – p で表現することが多い。 • 数量(全て大文字の可能性あり) – q : quantity に対応していおり、生産量、需要量を指すことが多い。 – x: 生産量、需要量を x で表現することもある。 – d: demand に対応し、需要量を指すことが多い。 • 費用(大文字の可能性あり) – c: cost に対応 • 限界費用 – M C : marginal cost に対応 • 固定費用 – F : Fixed cost に対応 • 収入 – R: revenue に対応 • 限界収入 – M R: marginal revenue に対応 • 利潤 – π : ギリシャ文字パイの小文字 – Π: ギリシャ文字パイの大文字 • 税金 – T : tax に対応 • 効用 – U : utility に対応 • 所得 – Y : 国民所得を指し、マクロ経済学でよく利用される。 ∗ Y D : 総需要(demand に対応) ∗ Y S : 総供給(supply に対応) ∗ Y ∗ : 均衡国民所得(経済学では均衡を表現する際に ∗ をよく利用する) 1 – I : income に対応し、ミクロ経済学でよく利用される。 – m: ミクロ経済学では見かける。 – w: wealth に対応し、ミクロ経済学では見かける。 • 消費(マクロ経済学) – C : consumption に対応 – C0 :基礎消費 • 貯蓄 – S : saving に対応 • 資本 – K : Capital に対応させると cost と重複するため、K で表現される。 • 労働 – L: Labor に対応 • 投資 – I : Investment に対応(利子率を i をすることがいいため、大文字にする) • 政府支出 – G: government expenditure に対応 • 輸出 – EX : export に対応 • 輸入 – IM : import に対応 • 限界消費性向 – c: consumption に対応し、小文字で表現する。 • 限界貯蓄性向 – s: saving rate に対応し、小文字で表現する。 • 利子率 – i: interest rate に対応 – r: こちらで定義される場合もある。 • マネーストック – M : money stock に対応 • 貨幣需要 – L: マクロ経済入門では L といえば、貨幣需要を指す。 2 よく利用されるギリシャ文字 • α: アルファと読み、需要関数や費用関数のパラメータとして利用されることが多い。 • β : ベータと読み、需要関数や費用関数のパラメータとして利用されることが多い。 • ∆: デルタと読み、微小な変化量を指すことが多い。 • ε: イプシロンと読み、微小な値を指すことが多い(ほぼゼロという解釈をしてもらって問題ない)。 • θ: シータと読み、確率的に決まるものであることが多い。 2 3 関数 • 需要関数例 ⇒ 基本的に a, b のペアもしくは α, β のペアを利用することが多い。 – D (p) = a − bp – X (p) = α − βp – D (p) = α − βp – X (p) = a − bp • 逆需要関数例 – P (q) = a − bq – P (Q) = α − βQ – P (x) = α − βx – P (X) = a − bX • 費用関数 – C (q) = cq – C (q) = αq – C (Q) = αQ 4 応用 • 複数の財がある場合への対応例 – p1 : 財が2つあり、それらを番号 1 と 2 で記述しているかは、第1財の価格という意味で利用。 – pA : 財が2つあり、それらをアルファベット A と B から記述しているときは、A 財の価格とい う意味で利用。 – qx : 財が2つあり、それらを x と y で記述しているときは、x 財の数量という意味で利用。 • 微分で出てくる記号 (x) – d: 微小な変化を指す(∆ に対応)。例えば、 dPdx といった微分を表現する際に利用。 (x,y) – ∂ : 微小な変化を指す(d と基本的に同じ)。多変数関数の微分で利用する。 ∂U∂y という微分を 表現する際に利用。 3