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千葉工業大学

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千葉工業大学
平成26年度AO創造入学試験
実施内容
この冊子は、平成25年9月に実施したAO創造入学試験の内容をまとめたものです。
平成27年度AO創造入学試験の詳細については、募集要項をご覧ください。
目 次
工学部【1~8】
機械サイエンス学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
生命環境科学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
電気電子情報工学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
建築都市環境学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
デザイン科学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
未来ロボティクス学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
情報科学部【9~11】
情報工学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
情報ネットワーク学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
社会システム科学部【12~14】
経営情報科学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12
プロジェクトマネジメント学科・・・・・・・・・・・・・・・13
金融・経営リスク科学科・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
千葉工業大学
C h i b a I n s t i t u t e o f Te c h n o l o g y
0
< 工 学 部 >
機械サイエンス学科
■試験概要
1日目:課題演習・報告書作成(120分) 演習内容 指定した条件を満たす物を製作します。
2日目:個人面接(15分程度) 面接内容 演習成果についての質疑応答など。
■課題演習 当日の出題内容
以下の演習課題の A:器具製作と B:報告書作成を 2 時間以内に行うこと。
A:器具製作
2 個以上の鋼球が一体となり、アクリルパイプの一端から他端まで、1 秒以上かけて移動する器具を作りなさ
い。ただし、鋼球の移動開始までは手で補助して良いが、移動を開始したら手を触れてはならない。
製作には①の材料を用いること。アクリルパイプは切断しないこと。全体の大きさに制限は設けない。
:アクリルパイプ 1 本、鋼球 3 個、ボール紙 1 枚、A4 サイズのコピー用紙 2 枚、
タコ糸 80 cm、セロハンテープ
②道具** :カッター、はさみ、コンパス、定規、カッティングマット
* ①の材料は、全てを用いなくとも良い。
** ②の道具は、①の材料を加工するためのものであり、直接器具の部品として使用してはならない。
①材料*
B:報告書作成
報告書の内容は、以下の事項を含めて 500 字以内で記述しなさい。必要であれば図を用いてよい。その場合、
図は字数に含めない。
1) 製作した器具の機能を実現するための工夫
2) 製作した器具に対する自己評価
1
生命環境科学科
■試験概要
1日目:プレゼンテーション資料作成課題(説明45~60分+資料作成60分)
①「生命科学」および「環境科学」について、45~60分程度のレクチャーを行います(ビデオを見
てもらう、または文章を読んでもらう場合もあります)
。
② ①でレクチャーされた内容を踏まえ、
「当日提示される課題」に対するプレゼンテーション資料作成
に取り組んでもらい、生命科学または環境科学分野への適性、発想力、科学的根拠に基づいた論理的
思考力およびコミュニケーション能力の評価資料とします(資料作成に必要な用紙および用具類は、
本
学が準備します)。
なお、特別な知識を必要とするような課題は課しません(高校までの理科の知識程度)
。
2日目:個人面接(15分程度:プレゼンテーション時間を含む)
面接内容 ①作成した資料を用いてのプレゼンテーション(5分間、書画カメラを使用)
②プレゼンテーションの内容に関する質疑応答
③自己評価項目、学科適性に関わる事項など
④本学入学後の抱負
■プレゼンテーション資料作成課題 当日の実施内容
①予備的知識に関するビデオ上映
プレゼンテーション資料を作成するために、予備的な知識として「人に優しく地球にやさしく〜環境保全と潤
滑油剤〜」
(企画 社団法人 潤滑油協会)と題する DVD 教材のビデオを見てもらいます。上映中には、上映内
容のメモを取ってもかまいません。その場合、配布されている A4 用紙を使用してください。
上映される内容
・ 生活環境に関わる環境問題について
・ 環境問題を解決するための潤滑油の開発と効果について
・ 技術革新による生活環境の向上または安全性の向上について
・ 新物質の研究開発が生活環境を改善する役割について
②プレゼンテーション資料作成
下記の課題について、5 分程度のプレゼンテーションに用いる資料を A4 の紙に 3~5 枚を作成して下さい(作成
時間 60 分)。プレゼンテーション資料を作成する前に、試験監督から作成するための注意事項を説明します。
プレゼンテーションは 15 分程度の面接の中で行なわれます。
作成された資料は書画カメラによって面接室のス
クリーンに映し出されます。
【課題】
新物質が生命や環境に与える影響と我々の生活環境に与える効果について、自分の意見をまとめてプレゼン
テーションしてください。なお、説明の際に用いた DVD 教材に取り上げられたものは新物質とすることはでき
ません。また、新物質には具体的な物質名を取り上げ、概念、現象、人為的行動および活動などを含みません。
2
電気電子情報工学科
■試験概要
1日目:ものづくり演習(解説30分+演習90分)
幾つかの電気抵抗と電池などを組み合わせた回路の基本的な性質や電圧・電流などの測定方法に関する
解説を聞いた後、その解説の内容に基づいて実際に簡単な回路を組み立て、回路の数ヶ所で電圧や電流
などを測定します。解説の理解度、配線の適切さや測定方法・測定値の正確さなどを評価します。
2日目:個人面接(10~15分程度)
面接内容 ①電気電子情報工学科を志望した理由
②電気電子情報工学科の学生としての適性
③本学入学後の抱負
④ものづくり演習に関する事項
■ものづくり演習 当日の出題内容
テスター、テスター用リード、ブレッドボード、乾電池 2 個、電池ケース、電池スナップ、抵抗器、LED を使っ
て、以下の設問に答えなさい。ただし、本試験で使用する抵抗器の抵抗値は誤差の範囲内で全て同じとする。
【課題1】
1) LED には極性があり、端子の長さが極性を示している。ブレッドボード上の指定された場所に図1(a)と図1
(b)の回路を作製し、どちらの回路で LED が点灯するか解答欄に記入しなさい。
2) 図2は、図1で LED が点灯する回路を回路記号で表したものである。ブレッドボード上の指定された場所に
図2の回路を作製し、電圧 V1 と電圧 V2 をテスターで測定して、それぞれの測定値を解答欄に記入しなさい。
3) 設問 2)で作製した回路において、LED に流れる電流 I1 をテスターで測定して、その測定値を解答欄に記入し
なさい。測定が終了したら電池類をはずして、回路をブレッドボード上に保存しなさい。
4) ブレッドボード上の指定された場所に図3の回路を作製し、電圧 V3 と電圧 V4 をテスターで測定して、それぞ
れの測定値を解答欄に記入しなさい。
V1
V2
V3
V4
LED
LED
(a)
I1
(b)
図1
I2
図2
図3
5)設問 4)で作製した回路において、LED に流れる電流 I2 をテスターで測定して、その測定値を解答欄に記入し
なさい。測定が終了したら電池類をはずして、回路をブレッドボード上に保存しなさい。
6)ブレッドボード上の指定された場所に図4の回路を作製し、電圧 V5 と電圧 V6 をテスターで測定して、それぞ
れの測定値を解答欄に記入しなさい。
V5
V6
I3
図4
3
7)設問 6)で作製した回路において、LED に流れる電流 I3 をテスターで測定して、その測定値を解答欄に記入し
なさい。測定が終了したら電池類をはずして、回路をブレッドボード上に保存しなさい。
8)図2から図4の回路のうち、LED の発光が最も強いのはどの回路か解答欄に記入しなさい。
【課題2】
9)ブレッドボード上の指定された場所に図5の回路を作製し、電圧 V7 と電圧 V8 をテスターで測定して、それぞ
れの測定値を解答欄に記入しなさい。
10)設問 9)で作製した回路において、LED に流れる電流 I4 をテスターで測定して、その測定値を解答欄に記入し
なさい。測定が終了したら電池類をはずして、回路をブレッドボード上に保存しなさい。
11)ブレッドボード上の指定された場所に図6の回路を作製し、電圧 V9 と電圧 V10 をテスターで測定して、それ
ぞれの測定値を解答欄に記入しなさい。
V10
V9
V8
V7
I5
I4
図5
図6
12)設問 11)で作製した回路において、LED に流れる電流 I5 をテスターで測定して、その測定値を解答欄に記入
しなさい。測定が終了したら電池類をはずして、回路をブレッドボード上に保存しなさい。
13)図5と図6の回路のうち、LED の発光がより強いのはどちらの回路か解答欄に記入しなさい。
【課題3】
14) 図2から図6の回路から測定された電圧・電流値から、LED 両端の電圧と LED に流れる電流の関係を表す
グラフを作成したい。そこで、LED 両端の電圧を横軸、LED に流れる電流を縦軸とした解答欄に記載のグラ
フ用紙上に点を描いてグラフを完成させなさい。
15) これまでの結果を参考にして、図7から図9の回路で点灯する LED の発光が強い順番を推定し解答欄に記入
しなさい。
図7
図8
図9
4
建築都市環境学科
■試験概要
出願時に【課題-1】または【課題-2】のどちらか選択
1日目:課題演習
【課題-1】
「立体作成、描写とその言語表現」
(120分)
(三次元的な発想・造形力および論理的な表現力をみるための造形課題)
以下の3つの課題全てを総合的に評価します。
① 様々な素材(紙・粘土・金属・木等)を用いて簡単な立体を制作します。
② ①で作成した作品のデッサンを行います。
③ 簡潔に、その立体作品の意味するところを文章に取りまとめます。
(課題の制作に必要な材料および用具類は、本学が準備します。
)
【課題-2】
「模擬講義の受講および講義メモの作成」
(90分)
①建築の工学的な技術、まちや地球上における人々の暮らしにとって重要な「環境」や「安全」をテ
ーマとした講義を受講します。
②講義中および講義後の決められた時間内に、講義の内容や自分の考えをまとめた講義メモを作成し
ます。
(講義メモの用紙は、本学が準備します。
)
2日目:個人面接(10~15分程度)
面接内容【課題-1】 ①課題の制作意図や主旨を面接担当教員に説明
②質疑応答
【課題-2】 ①講義メモをもとにして、講義の内容や自分の考えについて
面接担当教員に説明
②質疑応答
■造形演習 当日の出題内容
【課題-1】テーマ:針金を素材にした3次元空間のスタディ
演習課題:針金を用いて、3次元空間(彫刻的なもの、内部空間のあるもの等)を自由に創りなさい。
1.針金(太さ2mm、長さ3m)は3袋あります。それらを用いて3次元空間(彫刻的なもの、あ
るいは内部空間のあるもの等)を自由に考えてください。なお、針金を全て使いきる必要はあり
ません。
※針金は柔らかく扱いやすいものです。曲げやすく、ラジオペンチ、または、はさみを使って自由に切る
ことが可能です。
2.続いて、画用紙に、3次元空間作品を鉛筆でスケッチしてください。
3.そして、スケッチの下に、a.3次元空間イメージのタイトル(20字以内)
b.3次元空間の意図(200字以内)
を書いてください。
(b.は詩、散文、箇条書き等、表現形式は自由)
※注意事項は省略
【課題-2】
試験問題:
「安全確保のための音環境の重要性」と「都市計画・まちづくり分野の安全・安心」に関して、
2名の教員が各々20 分程度ずつ講義をしますので、配布する資料に、講義内容の要点を記入しな
さい。
講義終了後の 40 分間程度で、複数の教員を交えて、
「環境」
「安全」に関するフリーディスカッシ
ョンを行いますので、理解できない内容に対して質問する、各自の意見・考え等を発言するなど、
出来るだけ積極的な姿勢で参加しなさい。
・フリーディスカッション終了後の30分間を使って、2つの講義内容とフリーディスカッション
の内容を踏まえて、「環境」や「安全」に関して、自らの考えを記述しなさい。
5
デザイン科学科
■試験概要
1.実技試験(90~120分) 立体の把握力や造形の表現力・発想力の評価を目的とした試験を行います。
例えば「物体」や「文章にて指示された内容」に関して鉛筆描写を行う、与
えられた素材をもとに課題に則した造形を行う等です。
2.個人面接(15~20分程度)
面接内容 ①デザイン科学科の志望動機について
②自己評価について
③実技試験について
④持参資料について
※持参資料
高校で制作した作品、またはデザインの何に興味があるのかを文章、写真、イラストなどを
用いて自分らしく表現したA3サイズ(横使い)の資料を面接当日持参してください。用紙
は普通紙、画用紙、イラストボードなど資料作成に適したものを自由に使用してください。
■実技試験 当日の出題内容
【問題1】
下図の立方体について、各設問で指示された平面により切断し、点Dを含む側の立体を【解答用紙1】
の例題に従って、直定規を使用して線で表示しなさい。図中の点P、Q、R、Sは各々の辺の中点である。
なお、陰影を描く必要は無いが、点Dの位置はあらかじめ設定されている箇所を使用すること。また、
立方体の一辺の長さ、
【解答用紙1】のグリッドの枡目4個分の幅に相当するものとして描くこと。
【問題2】
問題1の各設問で示された形状1から形状4のうち2つを選び、
【解答用紙2】の画用紙にバランス良く配
置して、鉛筆で陰影を付け写実的に描写しなさい。
なお、それぞれの形状の表面はすべてツヤ消しの白で、同一平面上に置かれていて、それらの形状が判り
やすい角度に置かれているものとして描きなさい。描写に直定規は使用してはならない。
6
未来ロボティクス学科
■試験概要
1日目:課題実験(90分程度)
実技を伴う簡単な実験を行います。実験は、与えられた道具を使った簡単な作業を含み、約90分程
度で行うことのできる内容です。特別な知識や能力、技能は必要としません。
2日目:個人面接(10~15分程度)
面接内容 ①提出書類の確認
②課題実験に関する質問
③未来ロボティクス学科の学生としての適性
■課題実験 当日の出題内容:傾斜法を利用した摩擦係数の測定
実験目的:物体に働く摩擦力(friction、frictional force)、摩擦係数(coefficient of friction)を理解する。傾斜法によ
り物体と物体の間の摩擦力の大きさを推定し、摩擦係数を求める。本実験では、工作用紙表面の摩擦係数を推定
する。また、与えられた工作用紙を利用し、自分で課題を設定し、摩擦係数の測定を行う。
原理:摩擦とは、相対運動している 2 つの物体の固体面の滑りにくさを表すものである。通常の乾燥した固体間
の滑り摩擦では、次の経験則(Amontons-Coulomb friction law)が成り立つとされている。それは、摩擦力(2 つ
の物体が接触している際に、その接触面に平行な方向に働く力)は接触面積に依存しない、摩擦力は垂直抗力
(normal force)(2 つの物体が互いに押しあっているとき、押し返す力の接触面に垂直な成分方向の力)に比例す
る、動摩擦力(kinetic friction)は静摩擦力(static friction)より小さく、速度によらないというものである。
摩擦力Fは、摩擦係数(coefficient of friction)μを用いて、F=μNと書くことができ、移動する速度 v の向
きと反対方向に働く(図 1)
。ここで N は垂直抗力、mは物体の質量、gは重力加速度を表す。摩擦力、垂直抗
力の単位は N(ニュートン)である。
。
静止摩擦係数(coefficient of static friction)  s は、傾斜法と呼ばれる方法で測定することができる(図 2)
傾斜の上に、この傾斜の表面との間の摩擦係数を測定したい物体を乗せ、この物体が滑り落ちない最大傾斜角度
θmax を探索する。静止摩擦係数は、  s =tanθmax=b/a を用いて計算することができる。
μs =tan θ max =b/a
N
N
v
μsN
b
F= μ N
θ max
mg
mg
a
図 1:物体に働く摩擦力
図 2:傾斜法による摩擦係数の測定
実験の手順および結果の記述:下記の手順に従い、実験を進める。表面の状態、湿度で摩擦係数は変化するので、
同一条件で計測できるように工夫するとよい。
3 cm
3 cm
2 cm
3 cm
5 cm
4 cm
μ =1
μ =0.6
μ =0.5
図 3:作成する傾斜の例
7
1.
工作用紙のおもて面同士の摩擦係数を傾斜法により測定する。
A) 工作用紙を用いて傾斜を作成する。おもて面が上になるように作成する。例として、作成する傾斜は図
3 のように、横の長さ:高さが 3cm:3cm(摩擦係数 1)
、5cm:3cm(摩擦係数 0.6)
、4cm:2cm(摩擦係数
0.5)のように cm 単位で作成してよい。作成した傾斜の横の長さ:高さが摩擦係数になっている。はじ
めに、どの範囲に摩擦係数が存在するかを調べて、その範囲内で適当な傾斜を作成するとよい。摩擦係
数が 0.3 から 0.6 の範囲内に存在すると推測されるのであれば、例えば、摩擦係数が 0.25(横の長さ:
高さ=4:1)
、0.33(横の長さ:高さ=3:1)
、0.4(横の長さ:高さ=5:2)
、0.5(横の長さ:高さ=2:1)
、0.6
(横の長さ:高さ=5:3)の傾斜を作成する。測定する摩擦係数の差が 0.1 を超えないようにする(例え
ば、0.4 から 0.7 の範囲を調べる場合に、摩擦係数が 0.33、0.5、0.75 のように差が 0.1 を超えたもの
で調べるのではなく、0.33、0.4、0.5、0.6、0.67 のように差が 0.1 以下にする)
。また、傾斜面がた
わまないように傾斜面の一番長い辺が長すぎないようにするとよい。
B) 傾斜させた面に乗せる物体を 3 つ切り出す。適当な大きさの正方形(例えば1辺が 2cm)でよい。
C) 傾斜させた面に乗せる 3 つの正方形の静止摩擦係数の測定を行う。1 つの正方形につき、傾斜におく方
向を変えて 4 回の測定を行う。傾斜面上の正方形が摩擦係数 0.4 では滑らず、0.5 で滑る場合には 0.4
を静止摩擦係数と推定する。測定する正方形は傾斜に静かに乗せる。乗せ方が測定ごとに違うと、測定
値のばらつきが大きくなる。測定結果を別紙の課題実験レポートの表 1 に記入し、さらに測定に利用し
た傾斜の摩擦係数を記入せよ。
表 1 工作用紙のおもて面同士の静止摩擦係数の測定結果
静止摩擦係数の測定値
1 回目
2 回目
3 回目
4 回目
平均値
正方形 1
正方形 2
正方形 3
測定に利用した傾斜の摩擦係数:
D)
E)
2.
、
、
、
測定結果から分かったことを別紙の課題実験レポートに記述せよ。
よい測定結果を得るために工夫したことを別紙の課題実験レポートに記述せよ。
この傾斜法による摩擦係数の測定法を利用し、自分で調べたい課題を設定し、摩擦係数の計測を行う。例と
して、傾斜させた面に乗せる物体の質量が異なる場合の摩擦係数を測定する、傾斜させた面に乗せる物体の
接触面の表面積が異なる場合の摩擦係数を測定する、工作用紙の裏面とおもて面の間の摩擦係数を測定する
などが考えられる。自分で課題が思いつかないのであれば、これらの例から選択してもよい。
A) 設定した課題と測定内容:
B) 測定結果および考察:
8
< 情 報 科 学 部 >
情報工学科
■試験概要
1.課題演習(90~120分)
トランプを使って、ある条件を満足させる作業を行います。具体的には、まず作業手順を考え、つぎにそ
の手順に従って作業を行います。そして、考えた手順や結果などをレポートにまとめます。
※課題演習で定規を使いますので持参してください。
2.個人面接(15分程度)
面接内容 ①演習に関係する事柄
②情報工学科の学生としての適性
③志望の動機や大学で行いたいこと
■課題演習 当日の実施内容
まず、例題を用いて実習を行い、そして課題に取り組みます。
(文中などのA,B,…は、次ページ中程の SHEET の四角形のことです。
)
例題
以下の処理を実現する手順を示すフローチャートを書く。
(図 1、図 2 はフローチャートの例です。
)
課題A
1.フローチャートの作成
以下の処理を実現する手順を示すフローチャートを書く。行なうことのできる操作は図3の通りである。手
順を考える上で工夫したことなどがあったらそれを書いてもよい。
2.フローチャートの検証
Aのカードが以下のそれぞれの場合について、フローチャートに従ってカードを動かし、Hに置かれたすべ
てのカードを(マーク込みで)書く。
9
課題B
1.フローチャートの作成
以下の処理を実現する手順を示すフローチャートを書く。行なうことのできる操作は図3の通りである。手
順を考える上で工夫したことなどがあったらそれを書いてもよい。
2.フローチャートの検証
Aのカードが以下のそれぞれの場合について、フローチャートに従ってカードを動かし、Hに置かれたすべ
てのカードを(マーク込みで)書く。
10
情報ネットワーク学科
■試験概要
1日目:プレゼンテーション資料作成課題(90分)
津田沼校舎のコンピュータ演習室において、LibreOffice。org の Impress を利用し、
「当日提示される
課題」に対するプレゼンテーション資料作成に取り組んでもらい、情報系分野への適性やコミュニケー
ション能力の評価資料とします。なお、特別な知識を必要とするような課題は課しません。
2日目:個人面接(15分程度)
面接内容 ①作成した資料を用いたプレゼンテーションの時間を設けます。
(5分程度:プロジェクタ
ーを使用)
。その後、プレゼンテーションの内容について質問をします。
②情報ネットワーク学科志望理由、自己評価項目、学科適性に関わる事項など
■プレゼンテーション資料作成課題 当日の出題内容
以下の課題について、プレゼンテーション資料を作成して下さい。面接時に割り当てられる説明時間は5分である
ことを考慮して、適切な枚数で作成してください。
また、プレゼンテーション資料の作成において、各問の中の図を参照したい場合は、文章で図の該当箇所を明示す
ればよく、図を自分で描画して挿入しなくてもよいものとします。
【課題】 以下の文章を読み、問1、問2に答えなさい。
この数年、①スマートフォンやタブレット端末などいわゆるスマートデバイスが急速に普及し、利用者はいつでも、
どこでも、インターネットを通じて情報にアクセスすることができ、多種多様なサービスを受けられるようになりまし
た。また、例えばスマートフォンでは電源を入れたまま携帯して歩くため、利用者の行動履歴や通信履歴等の様々な情
報が取得できるようになり、こうした個人に関する情報を含む大量の情報(いわゆるビッグデータ)がネットワークを
通じ流通する社会を迎えています。ビッグデータの活用は、新しい事業の創出、生活の利便性の向上、安心・安全な社
会の実現などにおいて多くの可能性が期待されています。しかし、その一方で個人に関する大量の情報が集積・利用さ
れることによるプライバシー等の面における不安も生じています。
こうした中で、パーソナルデータ(個人情報)利用とプライバシーの保護の調和を図ることが、ビッグデータの活用
にとって大きな課題となっています。
②
人々はパーソナルデータの利用に関してどのように考えているのでしょうか。人々の意識を知り、それを踏まえた
上で、ビッグデータ活用のための技術開発や法律の整備をしていくことが今、強く求められているといえるでしょう。
問1 下線部①に関連して、図1は国内のフィーチャーフォン(従来型携帯電話)とスマートフォンの出荷台数の実績・
予測を示したものです。
この図からどのような変化が読み取れますか。その背景を含めて考察し、分かりやすく説明してください。
問2 下線部②に関連して、図2は、インターネット上のパーソナルデータの取扱いに係わる利用者の考えについて、日本、
米国、英国、フランス、韓国、シンガポールの 6 か国を対象として行われたネットアンケート調査の結果の一部を示したもので
す。この図には、慎重な取り扱いが求められるパーソナルデータとなる可能性がある、メールアドレス、電話番号、位置情報、
行動履歴、趣味の 5 項目について、「どのような場合でも提供・公開したくない」と回答した利用者の割合(%)が表されています。
また、n は各国の調査対象者の人数を表しています。
この図からパーソナルデータ利用に関する人々の意識について読み取れることを分かりやすく説明してください。
(注)メーカー出荷台数ベース,(予)は予測値(2012 年 12 月現在)
(出典)総務省「ICT 基盤・サービスの高度化に
(出典)矢野経済研究所「国内スマートフォン・タブレットに関する調査結果」(2012).
図1 国内のフィーチャーフォン(従来型携帯電話)とスマートフォンの出荷台数の実績・予測
11
伴う新たな課題に関する調査研究」(平成25 年).
図2
「どのような場合でも提供・公開したくない」と回答した利用者の割合
< 社会システム科学部 >
経営情報科学科
■試験概要
1.課題演習(60分程度)
演習内容 ① 「経営」に関する基本的知識について15分程度説明を行います。
② ①で説明した内容を踏まえて、指定された身近なテーマに関する課題提起および課題解決
能力を評価するための演習を行います。
2.個人面接(20分程度)
面接内容 ①自己評価理由について
②経営情報科学科の志望理由
③大学生活に関する抱負
④課題演習の結果についての自己評価
■課題演習 当日の出題内容
【課題演習】
以下の手順に従って自分自身を分析してください。その結果、自分に適した職業や仕事などの将来像をまとめ
てください。
(1)好きなこと嫌いなこと、長所短所、趣味、興味あること、将来の夢等、いろいろな観点から自分に関する
情報をメモ用紙に書き出して解答用紙に張り付けてください。1つの情報はメモ用紙に書き込める程度の
量でかまいません。
(2)書き出した情報をいくつかのグループに分類してみてください。分類したグループ毎にメモ用紙を張り直
してください。
(3)グループに名前を付けてください。グループ名もメモ用紙に書いてください。
(4)グループ間に関係があるか見直してください。関係がある小グループをまとめた大グループに名前を付け
たり、関係を線や矢印で結んでみてください。線や矢印もメモ用紙に書いてください。
(5)結論が出せると思う状態まで、
(1)から(4)を繰り返してください。
(6)完成したら、グループを線で囲ってください。また、メモ用紙に書いた線や矢印を直接解答用紙に書いて
ください。
(7)出来上がった情報から結論(職種)と自己アピールを文章にして書いてください。
【補足説明】
・演習を始める前に例を使って進め方やまとめ方を説明しますので、その例を参考にして進めてください。
・個人情報はこの試験の評価においてのみ使用いたします。
・情報の内容自体が本入学試験の評価に影響を与えることはありません。
※〔参考例〕
(1)自分に関する情報の書き出し
(2)グループ分け
(1)好きなこと嫌いなこと,長所短所,趣味,興味あること,将来の夢等,いろいろな観点
から自分に関する情報をメモ用紙に書き出して解答用紙に張り付けてください.1つ
から自分に関する情報をメモ用紙に書き出して解答用紙に張り付けてください.1つ
の情報はメモ用紙に書き込める程度の量でかまいません.
の情報はメモ用紙に書き込める程度の量でかまいません.
~が趣味
~が好き
~をしてみたい
~が得意
~が嫌い
~な業界で
働いてみた
い
~をするのが好き
~に興味がある
(2)書き出した情報をいくつかのグループに分類してみてください.分類したグループ毎
(2)書き出した情報をいくつかのグループに分類してみてください.分類したグループ毎
にメモ用紙を張り直してください.
にメモ用紙を張り直してください.
~が好き
親は自分に~なる
ように期待している
~が得意
~が趣味
~をしてみたい
~が趣味
~に興味がある
~が好き
~が得意
~に興味がある
~をするのが好き
~が嫌い
~になりたい
~が嫌い
~にあこがれている
~にあこがれている
~になりたい
実家で~の
商売している
実家で~の
商売している
2
親は自分に~なる
ように期待している
3
12
~な業界で
働いてみた
い
プロジェクトマネジメント学科
■試験概要
1.プロジェクトマネジメントに関する演習(60分程度)
演習内容 ①まずプロジェクトマネジメントに関する基本的な知識について説明します。これは大学に入
ってから講義を正しく理解することができるかどうかを判断するものです。基本的な内容か
ら説明しますので、特に予備知識が必要ということはありません。説明の間は、メモをとる
ことができます。
②計画立案に関する演習
受験生に身近なテーマについて、計画を立ててもらいます。ここでは、プロジェクトマネジ
メントに関する基礎的な手法を紹介し、それに基づいて作業をしてもらいます。作業の方法
については、①で説明しますので、手法に関する事前の知識は前程としていません。必要な
文具等はすべて会場に用意してあります。
2.グループ面接(30分程度)
面接内容 ①自己評価理由について
②プロジェクトマネジメント学科の志望理由
③大学入学前の勉学、活動について
④大学入学後に取り組みたいこと、その取り組みを踏まえた自分の将来像
⑤プロジェクトマネジメント学科の学生としての適性
⑥課題演習に関する感想と評価
■プロジェクトマネジメントに関する演習 当日の出題内容
演習課題
指定された事例をプロジェクトと見立て、ワークパッケージを作成してください。
※「ワークパッケージ」については当日の演習のなかで説明があります。特に予備知識を必要とするもので
はありません。下記は、資料を一部抜粋したものです。
プロジェクトを成功させるために
WBSの書き方
• 基本的な手法として,
WBS(Work Breakdown Structure)があります.
• 方法1(トップダウン的アプローチ)
まず目的や成果物(プロジェクトで作り上げるもの)
を大きなカテゴリに分け,そのカテゴリから,さらに
細かく作業を分解しツリー型(階層的)に表現します
• プロジェクトにおける全ての作業内容の洗い出しを行い
ます
• 一番上位にプロジェクトの目標が入ります
• その下に目標達成のために必要な作業が入ります
• 目標を作業単位が一番小さくなるまで分解します
• 方法2(ボトムアップ的アプローチ)
考えられる作業や成果物を洗い出し,まとまりをつ
けてゆきます
Work Breakdown Structure (WBS)
ガントチャート
• ドリップ式コーヒーを入れる
クイズイベントの実施
クイズ作成
会場設営
豆の計量
広報
豆をひく
お湯を湧かす
三択問題 記述問題
作成
作成
ホール
準備
受付
準備
ワークパッケージ
ポスタ
作成
校内
放送
ドリップする
10
11
13
金融・経営リスク科学科
■試験概要
1.課題演習(説明15+演習60分)
リスクマネジメントの基本的事項を説明した後、それに基づいて指定された課題を行います。結果その
ものよりも、結果を導くまでの問題分析及び論理的思考能力を主に評価の対象とします。なお、特別な
知識を必要とするような課題は課しません。
2.グループ面接(30分程度)
面接内容 ①自己評価理由について
②金融・経営リスク科学科の志望理由
③大学生活に関する抱負
④課題演習の結果についての感想と評価
■課題演習 当日の出題内容
高校3年生のA君が通う高校では、台風が来て、校庭にあるサッカーゴールが両方共転倒し、土台から折れ
た。簡易な杭等で仮固定の修理をすることも可能であるが、また強風等で転倒するおそれがあったり、ゴール
上部の枠(クロスバー)にふざけてぶらさがるとサッカーゴールごと転倒したりするおそれがある。そのため、
学校としても廃棄せざるを得なくなった。
この高校は、サッカーが非常に盛んであり、体育の時間やクラブ活動時以外にも、多くの生徒が休み時間や
始業前などにもよくサッカーをしていた。そのため、学校や生徒会などで相談し、どうしても新しいサッカー
ゴールが欲しいということになったが、学校の予算や保護者からの寄付を集めても1年で30万円しか集まら
なかった。サッカーゴールの値段は、簡易型のものなら10万円以下で購入できるが、簡単に倒れてしまう少
年用の小さいものである。台風でも倒れないしっかりした公認タイプのサッカーゴールは、設置費用込みで1
台が50万円以上(対ではその倍)であった。
このサッカーが盛んな高校で、新しいサッカーゴールを手持ち費用30万円という状況の中、今現在どうし
ていきたいかについて、解答用紙の1の欄に記述せよ。また、手持ち費用をどれだけ学校や生徒達が最も納得
しそうな方法で有効活用できるかについて、その理由や、どのようなプロセスや計画で決定していくべきかに
ついて、解答用紙の2の欄に詳しく記述せよ。
なお、以下のような点なども考慮して考えることが望ましい。
・サッカーを愛する生徒達の気持ちやクラブ活動の継続問題
・購入したいサッカーゴールを公式試合で使用できる本格的なものにすべきか、簡易な少年用やフットサ
ル用でもいいか、日頃の点検や毎回の組立てなどがある場合の手間の問題をどうすべきか。
・どれだけ安全なもの(強度や安定性)にすべきか。
1.基本的な考え方や方向性
2.お金の有効活用方法について、その理由や実行計画について
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