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決 議 1769 ( 2007 ) 2007 年 7 月 3 1 日 、 安 全 保 障 理 事 会 第

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決 議 1769 ( 2007 ) 2007 年 7 月 3 1 日 、 安 全 保 障 理 事 会 第
決 議 1769( 2007)
2007 年 7 月 31 日 、 安 全 保 障 理 事 会 第 5729 回 会 合 で 採 択
安全保障理事会は、
スーダンに関する安保理の従前の全ての諸決議および議長諸声明を想起
し、
スーダンの主権、統一、独立および領土保全、ならびに平和への目標に
対する強い公約を再確認し、その主権を完全に尊重しながら、スーダンの
ダルフールにおける様々な問題に取り組むことを援助するために、スーダ
ン政府とともに働く安保理の決意を表明し、
2007 年 6 月 22 日 の ア フ リ カ 連 合 平 和 ・ 安 全 保 障 理 事 会 の 第 79 回 会 合
に お け る コ ミ ュ ニ ケ と 同 様 、 2 0 0 6 年 11 月 3 0 日 に ア ブ ジ ャ で 開 催 さ れ た
ア フ リ カ 連 合 平 和 ・ 安 全 保 障 理 事 会 の 第 66 回 会 合 に お け る コ ミ ュ ニ ケ で
了 と さ れ た 、 2 0 0 6 年 11 月 1 6 日 の ダ ル フ ー ル に お け る 情 勢 に 関 す る ア ジ
スアベバ=ハイレベル協議の結果を想起し、アジスアベバおよびアブジャ
合 意 を 了 と す る 2006 年 12 月 19 日 の 議 長 声 明 を 想 起 し 、 こ れ ま で の 進 捗
状況を歓迎し、それらが遅延なく全ての当事者によって完全に履行される
こ と 、お よ び す べ て の 当 事 者 が ア フ リ カ 連 合 ス ー ダ ン ・ ミ ッ シ ョ ン ( A M I S ) 、
そして、国際連合より支援と指揮、統制組織が提供されるダルフールにお
ける共同展開に対する国際連合軽量および重量支援パッケージの即時展開
を促進することを呼びかけ、平和と安全の維持に関連する事項の国連と地
域的取極間の協力は、国際連合憲章に規定される集団安全保障の不可分な
箇所であることを想起し、
女 性 、 平 和 お よ び 安 全 に 関 す る 決 議 1 3 2 5 ( 2 0 0 0 )、 人 道 援 助 お よ び 国 連
職 員 に 関 す る 決 議 1 5 0 2 ( 2 0 0 3 )、 武 力 紛 争 下 の 子 ど も に 関 す る 決 議 1 6 1 2
( 2005)の 従 前 の 安 保 理 諸 決 議 お よ び そ れ に 続 く 武 力 紛 争 下 の 子 ど も に 関
する安全保障理事会作業部会のスーダンの武力紛争当事者に関連する結論
(S/2006/971) 、 な ら び に 武 力 紛 争 下 に お け る 民 間 人 の 保 護 に 関 す る 決 議
1 6 7 4( 2 0 0 6 ) を 再 確 認 し 、 同 様 に 2 0 0 7 年 6 月 1 6 日 か ら 1 7 日 に 行 な わ れ
たアジスアベバおよびハルツームでの安保理ミッションの報告書を想起し、
2007 年 6 月 5 日 の 事 務 総 長 お よ び ア フ リ カ 連 合 委 員 会 議 長 の 報 告 書 を
歓迎し、
こ れ に 関 連 し て 、 2007 年 6 月 12 日 の ア ジ ス ア ベ バ に お け る ス ー ダ ン 政
府 と AU/国 連 の ハ イ レ ベ ル 協 議 と の 結 論 に お い て 詳 細 に さ れ 、 6 月 17 日
のハルツームにおけるスーダン大統領との理事会会合で完全に承認された
ように、共同展開がダルフールにおいて展開されるとのスーダンとの合意
を賞賛し、
共 同 展 開 は 、ア フ リ カ 的 性 格 を 支 配 的 な も の と し 、兵 力 は 、可 能 な 限 り 、
アフリカ諸国から提供されるべきであるとするアジスアベバ合意を想起し、
AMIS の 好 結 果 の 展 開 に 対 す る ア フ リ カ 連 合 の 努 力 、 さ ら に そ の 展 開 を
支援した加盟国および地域機構の努力を賞賛し、国際連合軽量および重量
支援パッケージに支援されるように、ダルフール和平合意の履行を職務権
限 の 終 了 ま で 援 助 す る AMIS の 必 要 性 を 強 調 し 、 ス ー ダ ン 政 府 に 対 し 、
AMIS の 職 務 権 限 の 適 切 な 遂 行 の た め 全 て の 障 害 除 去 を 援 助 す る こ と を 求
め 、 AMIS の 職 務 権 限 を 2007 年 12 月 31 日 ま で 6 カ 月 を 超 え な い 範 囲 で
追 加 的 な 期 間 延 長 す る と い う 6 月 22 日 の ア フ リ カ 連 合 平 和 ・ 安 全 保 障 理
事 会 の 第 79 回 会 合 の コ ミ ュ ニ ケ を 想 起 し 、
AMIS に 必 要 な 財 政 的 、 後 方 支 援 お よ び 他 の 支 援 と 援 助 を 準 備 す る た め
の緊急の必要性を強調し、
ダルフールでの国際連合本部およびアフリカ連合委員会本部における後
方支援措置の整備、軍と警察の創成努力、基本的な活動方針を完成するた
めの事務総長とアフリカ連合議長による進行中の共同努力を含む、ダルフ
ールにおける共同展開のための継続している準備を歓迎し、さらに、共同
展開の効果的な運営を確保するために、適切な財政的および行政的手続が
確保されるようにとられた行動をさらに歓迎し、
ダルフールにおける永続的な政治的解決および持続的な安全のためには、
ダルフール和平合意が基盤を提供しているという信念を繰り返し表明し、
同合意が署名者によって完全に履行されていないこと、またダルフールに
おける紛争の全ての当事者によって署名されていないことを憂慮し、即時
の停戦を呼びかけ、全ての当事者に対し同合意の履行を妨げるようないか
な る 行 動 も と ら な い よ う 促 し 、 2007 年 7 月 15 日 か ら 16 日 に ト リ ポ リ に
おいてアフリカ連合と国際連合特使により開催されたダルフール情勢に関
する二度目の国際会議のコミュニケを想起し、
ダルフールにおける共同展開に関する事務総長およびアフリカ連合委員
会 議 長 の 報 告 書 な ら び に 2007 年 2 月 23 日 の 事 務 総 長 報 告 書 に 示 さ れ る よ
うな、民間人および人道援助職員への継続した攻撃、および継続しかつ広
範な性的暴力に対して強い憂慮をもって留意し、そのような罪を犯した者
を訴追する必要性を強調しスーダン政府にそれを行なうよう促し、これと
の関連でダルフールにおける全ての人権侵害および国際人道法違反に関す
る安保理の非難を繰り返し表明し、
人道援助職員の安全と必要としている人々へのアクセスに対して深い憂
慮を繰り返し表明し、ダルフールにおいて必要としている全ての人々に対
する人道援助職員の完全な、安全な、そして妨げられないアクセス、なら
びに、とりわけ国内避難民および難民に対する人道援助の提供、を確保で
きていない紛争当事者を非難し、ダルフールにおいて多くの市民が避難民
となっているため、持続的な停戦および包括的な政治プロセスが達成され
るまで、人道的な努力が優先課題であることを認識し、
空爆およびそのような攻撃において用いられる航空機が国際連合標識の
使用をしてはならないことを要求し
ダルフールにおける継続した暴力は、同地域と同様にスーダンの他の地
域にさらなる悪影響を与えるのではないかという安保理の懸念を再確認し、
ダルフールにおける長期的な平和を達成するために地域の安全状況に焦点
を当てることが必要であることを強調し、スーダンおよびチャド政府に対
し 、2 0 0 6 年 2 月 8 日 の ト リ ポ リ 合 意 お よ び そ れ に 続 く 二 国 間 合 意 の 遵 守 を
求め、
スーダンのダルフールにおける状況は国際の平和と安全に対する脅威を
構成し続けていると認定し、
1
ダ ル フ ー ル 和 平 合 意 の 早 期 か つ 効 果 的 な 履 行 お よ び 第 18 項 に 予 見 さ
れ る 交 渉 の 結 果 を 支 援 す る た め 、 本 決 議 に 定 め ら れ る よ う に ま た 2007
年6月5日の事務総長およびアフリカ連合委員会議長の報告書に従って、
12 カ 月 の 初 動 期 間 で 、 ダ ル フ ー ル 国 連 AU 合 同 ミ ッ シ ョ ン (UNAMID)の
設 立 を 承 認 か つ 委 任 す る こ と を 決 定 し 、 UNAMID の 職 務 権 限 は 、 2007
年6月5日の事務総長およびアフリカ連合委員会議長による報告書の第
54 項 お よ び 第 55 項 に 規 定 さ れ る べ き で あ る こ と を 、 さ ら に 決 定 す る 。
2
AMIS 要 員 お よ び AMIS へ の 国 連 重 量 お よ び 軽 量 支 援 パ ッ ケ ー ジ を 編
入 す る べ き UNAMID は 、 360 人 の 軍 事 監 視 お よ び 連 絡 官 を 含 む 19、555
人 ま で の 軍 事 要 員 、 お よ び 3772 人 ま で の 警 察 官 そ し て 各 々 140 人 ま で
の 要 員 か ら 構 成 さ れ る 19 の 編 成 さ れ た 警 察 官 団 を 含 む 文 民 部 門 か ら 構
成されるべきことを決定する。
3
ダ ル フ ー ル 問 題 へ の AU= 国 連 合 同 特 別 代 表 と し て ロ ド ル フ ェ ・ ア ダ
ダおよびマーティン・アグワイ軍司令官が任命されたことを歓迎し、事
務 総 長 に 対 し 、A M I S か ら U N A M I D へ の 一 貫 し た 権 限 委 譲 を 確 保 す る た
めに、必要な指揮統制組織の展開を即時に始めることを求める。
4
全 て の 当 事 者 に 対 し 、 AMISに 対 す る 国 連 軽 量 お よ び 重 量 支 援 パ ッ ケ
ー ジ の 完 全 な 展 開 お よ び UNAMIDの 準 備 を 緊 急 に 促 進 す る こ と を 求 め 、
加 盟 国 に 対 し 、 本 決 議 の 採 択 後 30 日 以 内 に UNAMIDへ の 拠 出 金 を 完 了
さ せ 、 事 務 総 長 お よ び ア フ リ カ 連 合 委 員 会 議 長 に 対 し 、 同 期 限 内 に 、
UNAMIDの 軍 事 部 門 の 最 終 的 な 構 成 に つ い て 同 意 す る こ と を さ ら に 求
める。
5次のことを決定する。
(a)
UNAMID が 、 2007 年 10 月 ま で に 、 作 戦 指 令 を 実 施 す る 必 要 な 管
理および指揮ならびに統制系統を含む、本部の初期の作戦能力を確立
し 、 AMIS に 展 開 す る 全 て の 要 員 に 対 す る 部 隊 経 費 を ま か な う た め の
財政的措置を設立すべきこと。
(b)
2007 年 10 月 時 点 で 、 UNAMID は 、 以 下 の (c)項 従 っ て 権 限 の 即 時
委譲を可能にし、その職務権限と資金の下でその任務を遂行するため
に 、 軽 量 支 援 パ ッ ケ ー ジ 、 現 在 AMIS に 展 開 し て い る 要 員 、 重 量 支 援
パッケージおよびその日までに展開されるであろう共同展開要員に対
する活動司令権限を引き受けるための準備を完了すべきこと。
(c)
で き る だ け 早 く か つ 2007 年 12 月 31 日 以 前 に 、 そ の 職 務 権 限 の 全
て の 要 素 を 履 行 す る こ と を 可 能 に す る た め UNMID に 許 さ れ た 必 要 な
残 り 全 て の 任 務 を 完 了 し た UNAMID が 、 そ の 後 で き る だ け 早 く 十 分
な 指 揮 能 力 と 兵 力 を 達 成 す る こ と を 目 的 と し て AMIS よ り 権 限 受 け 継
ぐこと。
6
事 務 総 長 に 対 し 、本 決 議 の 採 択 後 3 0 日 以 内 に ま た そ の 後 3 0 日 ご と に 、
UNAMID へ の 財 政 的 、後 方 支 援 的 、行 政 的 措 置 の 状 況 お よ び 完 全 な 指 揮
能 力 達 成 へ の UNAMID の 進 展 の 拡 大 を 含 む 、 第 5 項 に 規 定 さ れ た 措 置
の UNAMID の 履 行 状 況 に つ い て 、 安 保 理 に 報 告 す る こ と を 要 請 す る 。
7
平和維持の基本原則に従って、単一の指揮であることを意味する、指
揮統制の統一化を決定し、指揮統制組織および支援は国連により提供さ
れ る こ と を さ ら に 決 定 し 、 こ の 文 脈 か ら 、 11 月 1 6 日 の ダ ル フ ー ル 情 勢
に関するアジスアベバハイレベル協議の結論を想起する。
8
兵 力 お よ び 要 員 の 創 出 な ら び に 管 理 は 、2 0 0 7 年 6 月 5 日 の 事 務 総 長 お
よ び ア フ リ カ 連 合 委 員 会 議 長 の 報 告 書 第 11 3 項 か ら 第 11 5 項 に 設 定 さ れ
たように実施されるべきことを決定し、事務総長に対し、資金調達およ
び効果的な財政管理ならびに監査手続きに関する勧告の総会への提出を
含 む UNAMID 展 開 へ の 実 務 的 措 置 を 遅 延 な く 行 な う こ と を 要 請 す る 。
9
U N A M I D が 、 ダ ル フ ー ル に お い て 、 和 平 合 意 そ し て 決 議 1 5 5 6( 2 0 0 4 )
第7項および第8項により課せられた措置に違反して武器又は関連物資
が存在しているかどうかを監視するべきことを決定する。
10
全 て の 加 盟 国 に 対 し 、 全 て の 要 員 な ら び に ダ ル フ ー ル の UNAMID の
排他的使用のための車両および予備部品を含む装備、食糧、必需品およ
び他の物資の、スーダンへの自由な、妨害されないそして迅速な移動を
促進することを求める。
11
AMIS に 必 要 な 財 政 的 、 後 方 支 援 的 そ し て 他 の 支 援 を 活 か す こ と が 緊
急 の 必 要 で あ る こ と を 強 調 し 、 加 盟 国 と 地 域 機 構 に 対 し 、 と り わ け
UNAMID へ の 移 行 期 間 中 に お け る 追 加 の 二 大 隊 の 早 期 展 開 を 可 能 に す
るために、追加支援を提供するよう求める。
12
U N M I S の 許 可 さ れ た 兵 力 は 、第 5 項 ( c ) に 従 っ て 、A M I S か ら U N A M I D
へ の 権 限 委 譲 に 伴 い 、 決 議 1590( 2005) に 特 定 さ れ た も の に 戻 る こ と
を決定する。
13
ダ ル フ ー ル 紛 争 の 全 て の 当 事 者 に 対 し 、全 て の 敵 対 行 為 を 即 時 に 停 止
し、持続的かつ永続的な停戦を公約するよう求める。
14
AMIS、 民 間 人 、 人 道 援 助 機 関 お よ び そ の 職 員 や 資 産 ま た 救 援 物 資 運
搬車への敵対行為および攻撃の即時停止を要求し、ダルフール紛争の全
て の 当 事 者 に 対 し 、 AMIS、 民 間 人 、 人 道 援 助 機 関 お よ び そ の 職 員 や 資
産 ま た 救 援 物 資 運 搬 車 に 全 面 的 に 協 力 し 、A M I S お よ び U N A M I D に 対 す
る国際連合軽量および重量支援パッケージの展開に対して全ての必要な
援助を与えることをさらに要求する。
15
国際連合憲章第 7 章にもとづいて行動して、
(a)
UNAMID は 兵 力 の 展 開 す る 地 区 に お い て お よ び そ の 能 力 の 範 囲 内
で 、以 下 の た め に 必 要 な 行 動 を と る 権 限 が 与 え ら れ る こ と を 決 定 す る 。
(i)
その要員、設備、施設、装備を保護し、その要員および人道援助
職員の安全および移動の自由を確保すること。
(ii)
ス ー ダ ン 政 府 の 責 任 に 不 利 益 を 与 え る こ と な く 、ダ ル フ ー ル 和 平
合意の早期かつ効果的な履行を支援し、その履行の中断と武力攻撃
を防ぐこと。
(b)
ア フ リ カ 連 合 委 員 会 の 議 長 と 協 議 の 上 、事 務 総 長 お よ び ス ー ダ ン 政
府に対し、国際連合要員および関連要員の安全に関する条約に基づく
法 的 保 護 の 範 囲 に 関 す る 総 会 決 議 58/82 な ら び に 人 道 援 助 要 員 の 安 全
お よ び 防 護 お よ び 国 際 連 合 要 員 の 保 護 に 関 す る 総 会 決 議 61/133 を 考
慮 し て 、U N A M I D と の 地 位 協 定 を 3 0 日 以 内 に 締 結 す る こ と を 要 請 し 、
そ の よ う な 協 定 の 締 結 ま で 、 そ の 国 に お い て 活 動 す る UNAMID 要 員
に つ い て は 、 1990 年 10 月 9 日 付 け の モ デ ル 地 位 協 定 (A/45/594)を 、
暫定的に適用すべきことを決定する。
16
事 務 総 長 に 対 し 、戦 略 の 進 展 と 性 的 搾 取 お よ び 虐 待 を 含 む 全 て の 違 法
行為を防止し、身元を明らかにし、対応する適切な手続き、そして要員
の違法行為を防止し、国際連合の行動指針を完全に履行することを確保
するための訓練の拡大を含む、国際連合の性的搾取と虐待に対するゼロ
ト レ ラ ン ス 政 策 を UNAMID が 実 際 に 履 行 す る こ と を 達 成 す る た め の 必
要な措置を講じ、性的搾取および性的虐待からの保護についての特別措
置 に 関 す る 事 務 総 長 告 示 (ST/SGB/2003/13)に 従 っ て 全 て の 必 要 な 措 置
を引き続き講じ、安保理に対して報告を続けることを要請し、兵力提供
国 に 対 し 、 展 開 前 の 啓 発 活 動 、 そ し て AU 保 護 下 で 以 前 展 開 し て い た 軍
に対しては、展開後の啓発活動を含む、適切な予防行動を講じること、
および自国の要員が関与するそのような行動の際には、完全なアカウン
タビリティーを確保するための懲戒行為および他の行為を講じることを
促す。
17
全 て の 関 連 す る 当 事 者 に 対 し 、ダ ル フ ー ル 和 平 合 意 の 履 行 に お い て は
子どもの保護が表明されていることが確保されることを求め、事務総長
に対し、子どもの状況について継続したモニタリングと報告および子ど
も兵の徴用および使用ならびに子どもに対するその他の違反を終了させ
るための期間を定めた行動計画の準備に向けて、当事者との継続した対
話を確保することを要請する。
18
ダ ル フ ー ル 紛 争 の 軍 事 的 な 解 決 は 可 能 で は な い こ と を 強 調 し 、ス ー ダ
ン政府および他のいくつかの当事者が、安保理が完全に支援する、ダル
フール問題に関する国際連合特使およびアフリカ連合特使による、ロー
ドマップに規定された期限に従った、仲介の下で対話と政治プロセスを
開始させるという公約を表明したことを歓迎し、これらの当事者がそれ
を行なうことを期待し、他の紛争当事者にも同様に行なうよう求め、全
ての当事者、とりわけ署名を行なっていない団体に対し、対話への準備
を完了するよう促す。
19
ダ ル フ ー ル に お け る 人 道 活 動 の 促 進 に 関 す る ス ー ダ ン 政 府 と 国 際 連
合間の共同コミュニケの署名を歓迎し、その完全な履行と、全ての当事
者が、国際法の該当する規定に従って、人道援助職員が、完全に、安全
そして妨げなく、必要としている全ての人々、とりわけ国内避難民およ
び難民に対し、人道援助物資を届けることを確保するよう呼びかける。
と り わ け 再 建 と 発 展 、 IDP の 自 分 た ち の 村 へ の 帰 還 、 補 償 お よ び 適 切
20
な安全措置への準備を終了させることを含む、ダルフールの民衆に平和
の配当をもたらすであろう開発イニシアチブに対し、適切に焦点を当て
る必要性を強調する。
21
事 務 総 長 に 対 し 、本 決 議 採 択 後 、9 0 日 ご と を 超 え な い 日 に 以 下 の 事 項
に関する進捗状況を、何らかの支障が生じた場合には必要に応じて即座
に安保理に報告を行うことを要請する。
(a)
軽 量 お よ び 重 量 支 援 パ ッ ケ ー ジ お よ び UNAMID の 履 行 、
(b)
ダ ルフールにおける人道活動の促進に関するスーダン政府と国際
連合間の共同コミュニケの履行、
(c)
政治プロセス、
(d)
ダ ル フ ー ル 和 平 合 意 の 履 行 お よ び 、当 事 者 が 関 連 合 意 に 基 づ く 国 際
義務と公約に応じること。
(e)
停戦およびダルフール民衆の状況。
22
ダ ル フ ー ル に お け る 紛 争 当 事 者 に 対 し 、関 連 合 意 に 基 づ く 国 際 義 務 と
公約、本決議および関連理事会決議を遂行することを要求する。
23
東 部 チ ャ ド お よ び 北 東 中 央 ア フ リ カ 地 域 の 民 間 人 の 安 全 を 改 善 す る
必 要 性 を 詳 細 に し た 、 2006 年 12 月 22 日 (S/2006/1019)お よ び 2007 年
2 月 23 日 (S/2007/97)の 事 務 総 長 報 告 書 を 想 起 し 、 こ の 努 力 を 支 持 す る
安保理の準備ができていることを表明し、事務総長に対し、事務総長と
チ ャ ド お よ び CAR 政 府 と の 最 近 の 協 議 に つ い て 報 告 す る こ と を 期 待 す
る。
24
ダルフールにおける状況を著しく改善させ、それ故安保理が、当然の
成り行きとして且つ適切に審議し、また、事務総長およびアフリカ連合
議 長 の 諸 勧 告 、UNAMID の 規 模 の 縮 小 お よ び 終 了 を 考 慮 す る と い う 、安
保理の決意を強調する。
25 こ の 問 題 に 引 き 続 き 取 り 組 む こ と を 決 定 す る 。
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