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百舌鳥・古市古墳群

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百舌鳥・古市古墳群
世界遺産暫定一覧表記載資産 準備状況報告書
1.資産名称
も
ず
ふるいち
百舌鳥・古市古墳群
2.所在地(都道府県及び市町村名)
おおさかふ
さかいし
は び き の し
ふじいでらし
大阪府 堺市、羽曳野市、藤井寺市
3.資産の適用種別(記念工作物、遺跡、建造物群の別、文化的景観の適用の有無)
記念工作物、遺跡
4.資産の概要
百舌鳥・古市古墳群は、古墳時代(3世紀中頃~6世紀後半)を代表する、王
とその関係者たちが埋葬された墳墓群であり、古代国家形成過程という人類史上
の重要な段階に伴う巨大王墓の顕著な事例として、また古墳時代の文化の希有な
物証として顕著な普遍的価値をもつ。
古墳時代とは、大型の墳墓の築造によって特徴づけられる時代であり、19 世
紀末に考古学的研究によって提唱された日本古代の時代区分である。この時代、
東アジアの交流を背景として、日本列島において国家が形成されていったと考え
られている。
本資産は、総数 61 基の古墳で構成される。古墳には、前方後円墳、帆立貝形
墳、円墳、方墳という多様な墳形が認められ、その墳丘規模は、400 m以上の巨
大古墳から 10 m程度の小古墳まで変化に富む。墳形と墳丘規模には相関関係が
あり、相対的に大型の前方後円墳を筆頭に中型の帆立貝形墳、中~小型の円墳及
び方墳という序列を示しており、階層構成はきわめて重層的である。
本資産には、エジプトのクフ王のピラミッドや中国の秦始皇陵と並び世界最大
級の大きさを誇る仁徳天皇陵古墳や応神天皇陵古墳をはじめ、多数の巨大古墳が
含まれる。またこれらに採用された前方後円形という特異な平面鍵穴形の墳丘及
び濠・葺石・埴輪等によって演出された荘厳さは、世界でも他に類例のない独自
のものである。このような巨大前方後円墳は、古代国家形成過程という人類史上
の重要な段階にモニュメントとして築造された巨大王墓の顕著なあり方を示す。
さらに古墳の墳形と規模による重層的な階層構成には、王をはじめとする被葬
者の政治的な身分が表現されている。このような古墳の秩序の広がりは、古代日
本に大規模な社会政治的まとまりが形作られたことを示している。この時代の文
化をもっともよく特徴づけるものは古墳であり、古墳時代の最盛期を代表する本
資産は、古代日本にこのような特異な文化が存在したことを示す希有な物証であ
る。
1
5.推薦に向けたこれまでの取組・体制整備の状況
(1)暫定一覧表記載から平成 26 年 4 月 25 日世界文化遺産特別委員会報告時点
(基準日:平成 26 年 3 月 1 日)までの取組・体制整備の状況
(*を付した項目は、
平成 26 年 3 月 2 日~平成 27 年 3 月 1 日までの内容を含む)
(1)-1 府及び地元市の連携促進
「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議」
ユネスコ世界遺産センターへ提出する推薦書案の作成のための学術的な調
査・研究及び国内外への戦略的な情報発信・機運醸成の取組みを進めていく
ことを目的に設立。知事と地元市長による意思決定機関。
・暫定一覧表記載までの経過報告
第1回
・平成 23 年度の事業計画(案)及び予算(案)を承認
(H23.5.12)
・推進体制を構築し、平成 27 年度登録をめざすことを決定
第2回
・平成 24 年度の事業計画(案)及び予算(案)を承認
(H24.4.12) ・平成 24 年度以降の推進体制の強化を審議
第3回
・平成 23 年度の決算(案)を書面決議
(H24.6.27)
第4回
・平成 25 年度の事業計画(案)及び予算(案)を承認
(H25.3.25) ・地域活性化ビジョン(素案)を審議
第5回
・平成 24 年度の決算(案)を書面決議
(H25.6.14)
第6回
・文化審議会での決定を受け、新たな登録目標年度を平成
(H25.11.26)
29 年度とし、4 者が一体となって取組むことを決定
※円滑な会務の執行を図るため、本部会議の下に行政職員からなる幹事会を
設置する(月例開催)
。
※幹事会は、推薦に向けた各種課題の検討、文化庁等との協議を行うために
学術検討・条件整備部会を設置する。
※幹事会は、資産の魅力創出や情報発信に関する事業を検討及び実施するた
め、魅力創出・情報発信部会を設置する。
(1)-2 推薦書作成にかかる学術検討
(1)-2-a 「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議」
広く有識者から専門的な意見を聴くために平成 20 年 10 月設置。歴史、
文化財(考古学)、観光、まちづくり(都市計画)等に優れた識見を有す
る者で構成し、うち文化財(考古学)、都市計画の識者による専門部会を
開催。
・有識者会議:基準日までに 7 回開催
・専門部会:基準日までに 13 回開催
2
(1)-2-b 「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推薦書作成検討委員会」
平成 26 年 2 月設置。基準日までに 1 回開催(詳細は(2)-1-a 参照)
。
(1)-2-c 国際専門家会議・国際シンポジウムの開催
開催日
主な出席者及び議題
(開催場所)
H24.1.13~15
マーティン・カーヴァー ヨーク大学名誉教授
(堺市)
朴天秀 慶北大学校教授
王巍 中国社会科学院考古研究所所長
西村幸夫 東京大学先端科学技術研究センター所長
西谷正 九州歴史資料館館長
百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議委員
【議題】
・推薦にあたってのコンセプトについて
・ヨーロッパ、アジアの類似資産との比較検討
H24.12.13~16
ウィレム・ウィレムス ライデン大学教授、
(大阪市)
呂舟 清華大学教授、李惠恩 東国大学校教授、
稲葉信子 筑波大学大学院教授、
百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議委員
【議題】
・百舌鳥・古市古墳群の世界史的意義
・資産の OUV、評価基準の考え方について
H25.10.24~26
ウィレム・ウィレムス氏、呂舟氏、西村幸夫氏、
(大阪市・藤井 稲葉信子氏
寺市) 百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議委員
【議題】
・資産の OUV、評価基準への適合理由等について
・資産の保存管理、緩衝地帯のあり方について
(1)-2-d 専門家による現地視察及び意見聴取(主なもの)*
視察日(視察場所)
専門家
H24.1.11、12 百舌鳥・古市古墳群 マーティン・カーヴァー氏、朴天秀氏
H24.9.9 百舌鳥・古市古墳群
日本イコモス国内委員 13 名
H24.11.9、10 百舌鳥・古市古墳群 李惠恩氏
H24.11.25、26 百舌鳥・古市古墳群 稲葉信子氏
H24.12.11、12 百舌鳥・古市古墳群 ウィレム・ウィレムス氏、呂 舟氏
H25.10.26 古市古墳群
西村幸夫氏
H26.10.16 百舌鳥・古市古墳群
クリストファー・ヤング氏
H26.10.23 奈良市
李惠恩氏
3
(1)-2-e 調査・研究*
○東アジアとの類似資産比較研究(府市合同事業、H21、H22)
○収塚古墳(百舌鳥)の発掘調査(堺市、H26)
○ニサンザイ古墳(百舌鳥)の発掘調査(堺市、H24、H25、H26)
○百舌鳥・古市古墳群の航空レーザー測量調査報告書刊行
(堺市、羽曳野市、藤井寺市、H27)
○割塚古墳、松川塚古墳(古市)の発掘調査(藤井寺市、H24)
○津堂城山古墳(古市)の発掘調査報告書刊行(藤井寺市、H24)
○東山古墳(古市)の発掘調査(藤井寺市、H25)
○峯ヶ塚古墳(古市)の発掘調査(羽曳野市、H24、H26)
〇唐櫃山古墳(古市)の発掘調査(藤井寺市、H24)
〇唐櫃山古墳(古市)の発掘調査報告書刊行(藤井寺市、H25)
(1)-2-f 史跡の公有化*
○史跡古市古墳群応神天皇陵古墳外濠外堤の一部(347.86 ㎡)
(羽曳野市、H23)
○史跡古市古墳群応神天皇陵古墳外濠外堤の一部(263.22 ㎡)
(羽曳野市、H24)
○史跡古市古墳群古室山古墳の一部(787.64 ㎡)
(藤井寺市、H23)
○史跡古市古墳群古室山古墳の一部(536.53 ㎡)
(藤井寺市、H25)
○史跡古市古墳群城山古墳の一部(865 ㎡)
(藤井寺市、H26)
○史跡古市古墳群墓山古墳の一部(234.86 ㎡)(藤井寺市、H26)
○史跡古市古墳群城山古墳の一部(730.62 ㎡)(藤井寺市、H26)
○史跡古市古墳群唐櫃山古墳(1290.05 ㎡)
(藤井寺市、H26)
(1)-3 機運醸成及び啓発に向けた取組み
(1)-3-a 「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進民間会議」*
地元経済界・観光分野・交通事業者などの民間団体と有識者で構成。地
元自治体と民間団体との連携のもと、国内外への情報発信・機運醸成の取
組み、地域の魅力創出に関する取組みを進めている(平成 24 年 6 月設立)。
(1)-3-b 百舌鳥・古市古墳群の PR 用シンボルマーク・ロゴの作成
登録に向けた統一的なメッセージを戦略的・効果的に国内外に発信してい
くため、公募により、シンボルマーク・ロゴ等を作成(平成 23 年度)
。
(1)-3-c 百舌鳥・古市古墳群を活用した地域活性化ビジョンの作成
世界文化遺産登録後を見据えたまちの将来像を行政・地元住民、民間事業
者、NPO等が実現に向けて取り組むための目標や方向性等を示したビジョ
ンを府・地元 3 市で策定(平成 26 年 3 月)
。
4
(1)-3-d 国内外に向けたPR活動*
○シンポジウム等
・百舌鳥・古市古墳群世界遺産フォーラム
平成 25 年 2 月 6 日 (講師:松浦晃一郎氏ほか):300 人
・
「百舌鳥・古市古墳群」魅力発信シンポジウム(堺市事業)
平成 27 年 2 月 2 日 東京(講師:白石太一郎氏ほか)
○パネル展:基準日まで 7 回開催。
○公開講座等:地元 3 市で毎年開催。
○PR映像等の作成
(1)-4 世界遺産登録推進体制*
○百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議事務局(府・堺市:
行政職 8 人、技術職 5 人)
○堺市文化観光局世界文化遺産推進室(行政職 6 人、技術職 4 人)
〇羽曳野市市長公室世界文化遺産推進室(行政職3 人、技術職(兼務含)5人)
〇藤井寺市総務部世界遺産登録推進室(行政職 1 人、技術職(兼務含)2 人)
○古市エリアの資産について協議・調整するため、古市古墳群世界文化遺
産登録推進連絡会議(羽曳野市・藤井寺市)を開催。
(2)平成 26 年 4 月 25 日世界文化遺産特別委員会報告以降、本報告書作成時点
(基準日:平成 27 年 3 月 1 日)までの新たな取組・体制整備の状況
(2)-1 府及び地元市の連携促進
「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議」
第7回
・緩衝地帯の規制方針(案)の決定
(H26.4.14)
第8回
・平成 25 年度の決算(案)を書面決議
(H26.5.30)
第9回
・推薦書原案の提出を承認
(H27.3.19)
(2)-2 推薦書作成にかかる学術検討
(2)-2-a「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推薦書作成検討委員会」
世界遺産一覧表記載推薦書の具体的な記述内容について、学術的・専門的
な立場から検討を加えるため、世界遺産および考古学の専門家により構成。
基準日までに 6 回開催し、推薦書原案の内容および英語表現について議論。
委 員
・岡田保良 国士舘大学教授
・宗田好史 京都府立大学教授
5
オブザーバ
・和田晴吾 立命館大学特任教授
・福永伸哉 大阪大学大学院教授
・文化庁文化財部記念物課
・宮内庁書陵部陵墓課
(2)-2-b 国際専門家会議・国際シンポジウムの開催
H26.11.22~24
呂舟氏、稲葉信子氏
(大阪市・羽曳野 百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議委員
市)
【議題】
・資産の内容・歴史と発展について
・評価基準の適用、比較分析について
(2)-3 資産の一体的な管理体制構築に向けた検討
宮内庁との協議
地元自治体および宮内庁により、史跡と陵墓の保全上の協調を含む資産全
体としてのあり方等に関する協議を実施。包括的保存管理体制(案)等につ
いて調整を行い、その成果を推薦書原案に盛り込んだ。
第1回 平成 26 年 6 月 19 日及び 20 日開催
第 2 回 平成 26 年 7 月 14 日及び 15 日開催
第 3 回 平成 26 年 9 月 10 日開催
第 4 回 平成 26 年 10 月 8 日開催
第 5 回 平成 26 年 12 月 12 日開催
第 6 回 平成 27 年 1 月 22 日開催
第 7 回 平成 27 年 2 月 13 日開催
(2)-4 緩衝地帯設定にかかる市民説明会の開催
登録に向けた取組み状況及び緩衝地帯の規制方針(案)について、市民に
周知し、登録への理解を深めていただくための説明会を平成 26 年 5 月から 6
月にかけて、地元 3 市で同時に開催した(計 31 回)
。なお、本規制方針(案)
は審議会等をへて、平成 28 年 1 月に施行予定。
6.推薦に向けた課題
平成 26 年 7 月 10 日文化審議会世界文化遺産特別委員会で示された課題①~⑩
に対して、推薦書作成検討委員会を開催し、文化庁、宮内庁の参加もえながら議
論を深めるとともに、国際専門家会議をはじめとするさまざまな機会において、
国内外の専門家の意見をえて検討を進めてきた。各課題に対する対応状況は以下
のとおりである。
6
①「百舌鳥・古市古墳群」の主張する顕著な普遍的価値の説明ぶり(特に、適用
基準の力点の置き方と基準ⅱの適用のあり方)。
・内容と価値の関係を精査した結果として、基準ⅱの適用は見送り、基準ⅲ・
ⅳを適用して、資産の顕著な普遍的価値を説明することとする。
②上記を踏まえ、資産を百舌鳥・古市古墳群に限定する理由、さらにその中での
構成資産選択の正当性、及び主墳と陪塚の関係性の説明のさらなる明確化
・日本の古墳の顕著な特徴が墳丘規模の巨大さおよび群構成の重層性にあり、
それらが最盛期を迎える古墳時代中期の王と関係者の墓からなる資産が本資
産であること、このような意味で本資産は日本の古墳を代表する価値をもつ
ものであり、資産を百舌鳥・古市古墳群に限定することができるということ
を明らかにした。
・以上の考えに基づき、本資産の中で古墳時代の最盛期である古墳時代中期に
築造された 61 基の古墳を構成資産として選択することにより、
日本の古墳の
顕著な特徴である、墳丘の巨大さと群構成の重層性をもっとも明瞭に示すこ
とができる。
・いわゆる「主墳と陪塚」の関係性ではなく、古墳群全体の階層構成のあり方
を評価することとした。王墓以外の中小古墳は、
「関係者の墓」として包括し
た形で十分に価値を説明することができる。
③真正性の観点を踏まえた資産の年代・名称等の説明ぶり。
・古墳の年代観には諸説があることをふまえ、推薦書の記述に適切な時間幅を
考慮し、広く支持されている年代観の一つを用いることとする。
・名称に関して、陵墓に治定される構成資産は、
「○○天皇の陵」として宮内庁
が祭祀を行い、管理をしているところの古墳という意味で「○○天皇陵古墳」
の名称を採用する。そのほか、古墳には複数の名称が伝えられていることが
多いことを推薦書原案に明記した。
④特に国外の同種の資産との比較検討のさらなる強化。
・世界・東アジア・国内を対象とした 3 段階の比較分析を実施し、資産の顕著
な普遍的価値を明らかにした(内容は、9.類似資産との比較研究参照)
。
⑤史跡と陵墓の保全上の協調を含む資産全体としての管理のあり方(包括的保存
管理計画)
。
・広範囲に及ぶ資産を周辺環境も含めて確実に保存管理・保全していくため、
包括的保存管理計画原案を策定した。本計画において、保存管理の方針や具
体的な方法を定めるとともに、関係者が専門家による学術的な見地からの助
言を踏まえつつ、宮内庁も含め十分に連携できる包括的保存管理体制の構築
についても明記した。
7
⑥個別の墳丘の物理的な保全方策の明確化。
・各構成資産について、
「墳丘上の樹木等の植生」
「濠水による墳丘裾部の浸食」
「資産内にある建築物・工作物」等の観点から現状・課題を整理し、保存管
理の方法とともに、包括的保存管理計画原案に明記した。
⑦陵墓を囲む周濠周堤部分の保全についての担保措置の確定。
・現状で視認できる周濠部分を、堺市文化財保護条例により史跡指定する方向
で考えている。
⑧緩衝地帯の範囲・保全の方針のさらなる明確化(既存不適格物件への対処を含む)。
・緩衝地帯の範囲は別紙 2 に示す通りであり、資産の中核である巨大前方後円
墳と近接する関係者の墓の分布範囲をより強い規制によって重点的な保全を
図る範囲(資産近傍)としている。
・緩衝地帯の保全は、前方後円墳の巨大性・特異性を視認・実感できる景観を
保全するという方針のもと実施する。景観の阻害要因となりうる建築物の高
さと形態意匠、屋外広告物に対して、都市計画法・景観法・屋外広告物法等
によって適切な制限を設けることとし、建築物の制限高さ等の具体的内容を、
包括的保存管理計画原案に明記した。
(11.緩衝地帯(バッファー・ゾーン)
の位置図と適用される規制の内容参照)
⑨資産範囲の外側にあると考えられるが現在は宅地等となっている遺構(周濠周
堤等)の保全に関する長期的な考え方の整理。
・資産範囲外に遺構の広がる範囲は、
『国指定史跡百舌鳥古墳群保存管理計画』、
『国史跡古市古墳群保存管理計画』において「遺構の状況を把握したうえで
将来的に史跡の指定拡大等の措置を検討する範囲」と位置付けている。この
計画に基づき、文化財保護法に基づく周知の埋蔵文化財包蔵地として保護す
るとともに、重要な遺構が確認された場合には追加指定を図っていく。
⑩ガイダンス施設と情報提供のあり方の戦略。
・資産の周辺に所在する博物館・ガイダンス施設等の公開・活用施設において、
資産が総体としてもつ価値をより効果的に伝達するという観点を重視した展
示を実施する。また、百舌鳥の解説・案内を行う拠点施設として「
(仮称)百
舌鳥古墳群ガイダンス施設」を設置予定である。
・ホームページやパンフレットの充実、関係ホームページの連携によって、国
内外への効率的な情報提供を推進していく。
7.基準の適用
○該当する評価基準 (ⅲ)(ⅳ)
○評価基準(ⅲ)
古墳の政治的な階層性がもっとも発達し、
前方後円墳の巨大化が頂点に達す
8
る古墳時代中期に王と関係者の墓が次々と築造された百舌鳥・古市古墳群は、
古墳時代の文化を物語る希有な物証である。
3世紀中頃から約350 年間にわたる古墳時代、大陸からもたらされた新たな
技術や文化によって、人々の暮らしは大きく変容した。さらに各地で繰り返さ
れる古墳築造をめぐって多くの労働力が組織されるとともに生産や流通等の
社会基盤の整備が進み、日本列島の社会はその後の古代国家確立に向けて大き
く発展した。
古墳には、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳というさまざまな墳形と大
小多様なサイズがある。これらは、巨大な前方後円墳を頂点とした序列をなし
ており、
被葬者の政治的身分を墳墓によって表現した秩序の存在を示している。
このような政治的階層性を示す古墳の秩序は、日本列島の広い範囲に広がっ
ており、古代日本に王を中心とする各地の有力者が結びついた大規模な社会政
治的まとまりが形作られたことを示している。この時代の文化をもっともよく
特徴づけるものは古墳であり、本資産はその最盛期を代表する古墳群である。
○評価基準(ⅳ)
百舌鳥・古市古墳群の巨大前方後円墳は、古代国家形成過程という人類史上
の重要な段階に伴う巨大王墓の顕著な事例である。
仁徳天皇陵古墳や応神天皇陵古墳は墳丘長400 mを超え、エジプトのクフ王
のピラミッドや中国の秦始皇陵と並ぶ世界最大級の王墓である。さらに墳丘長
200 m以上の古墳が他に9基築造されており、巨大王墓が並び群をなしている
姿は世界でも他に類をみない。
また前方後円形という特異なデザインは古代日本で独自に発達したものであ
り、その築造には、測量、設計、土木工事、窯業、石材や木材加工等、さまざ
まな技術が緻密に組み合わせられている。さらに濠・葺石・埴輪・造り出し等
の構造物が付設され、きわめて荘厳に仕上げられたこれらの古墳には、当時の
人々の世界観の一端が表されている。
このような巨大前方後円墳は、単独ではなく中小古墳とともに築造されてお
り、古墳の墳形と規模によって被葬者の政治的身分が示されている。古墳時代
は、
日本列島の古代国家形成過程において大きな進展が認められる時代であり、
文字普及以前のこの段階において、大規模な社会政治的まとまりを実現するた
めに、政治的階層性を示すこれらの墳墓の築造が大きく寄与した。本資産の中
小古墳を伴う巨大前方後円墳は、このような古代国家形成過程に伴うモニュメ
ントとしての巨大王墓の顕著なあり方を示している。
8.真実性/完全性の証明
○真実性の証明
各構成資産は、築造当初の形態を大きく崩すことなく現在まで継承されてい
る。長い歴史の中で部分的に改変が加えられた点もあるが、修理に際しても本
来の姿に十分配慮がなされており、資産の価値に影響を及ぼすものではない。
またいずれの資産も古代の「墓」として認識・保存されている。
9
○完全性の言明
資産には、古墳時代の文化の特徴である墳墓による政治的階層性の表現を示
す大小の古墳が過不足なく含まれている。個々の構成資産は、墳丘・濠等の重
要な遺構を含む範囲を資産範囲としている。さらに適切な範囲の緩衝地帯を設
定し、資産価値に負の影響を与える行為に対して完全かつ適切な法的規制を行
うとともに、包括的保存管理計画において保全のための対策を示すことによっ
て、資産の適切な保護を実施する。
9.類似資産との比較研究
本資産の特徴を踏まえ、以下の 3 段階の観点から比較分析を実施し、推薦書
原案に記載した。
①世界遺産登録資産における類似資産との比較と結論
世界遺産一覧表記載資産および暫定一覧表記載資産で墳墓を含むことが確
認できるもののうち、巨大な墳丘をもち、群を構成する下記の資産について、
詳細な比較を行った。
・エジプト「メンフィスとその墓地遺跡- ギーザからダハシュールまで
のピラミッド地帯」
・中国「秦始皇陵」
・トルコ「古代都市サルディスとビン・テペのリュディア墳墓群」
・トルコ「ゴルディオン」
これら世界の巨大王墓は、いずれも各地域の古代国家形成過程あるいは国家
の支配体制の整備過程に築造されたものという共通性があるが、巨大な墳丘や
墳形と規模による重層的な群構成をはじめとする本資産の特徴は、他に類をみ
ないものであることが明らかとなった。また本資産は、文字利用の一般化する
以前の社会において築造されたものであり、文字が普及した社会における他の
資産とは異なった意義をもつ。
②東アジアにおける類似資産との比較
東アジアの既登録資産・暫定記載資産で墳墓を含む資産 14 件のうち、地理
的に日本列島に隣接し、共通した時代背景をもつ、朝鮮半島三国時代の資産を
対象に詳細な比較を行った。
・中国「古代高句麗の王城と墳墓群」
・北朝鮮「高句麗墳墓群」
・韓国「慶州歴史地域」
・韓国「公州・扶余の史跡群」
・韓国「益山歴史地域」
・韓国「高霊池山洞の大伽耶古墳群」
・韓国「金海- 咸安の伽耶古墳群」
これらの資産には、厚葬墓を営むという共通点があるが、本資産は、これら
の中で墳丘規模の大型化と階層構成の重層性を志向したもっとも顕著な事例
10
であり、この地域の古代国家形成過程における王墓のあり方の一つの典型を示
すものと評価できることが明らかとなった。
③国内同類資産との比較
古墳時代の文化に属する多数の資産の中から、同時期最大の王墓を含み、群
を構成するものとして、下記の古墳群について詳細な比較を行った。
・オオヤマト古墳群(奈良県)
・佐紀古墳群(奈良県)
本資産は、墳丘規模がもっとも大きくなり、墳形と規模による政治的階層性の表現
も最も重層的となる古墳時代中期の王とその関係者の墳墓群である。上記 2 資産は、
広大な範囲に巨大前方後円墳を連綿と築造する古墳群であるが、古墳時代の最盛
期を示す、本資産の墳丘規模および重層的な群構成は、日本の古墳の中でもっと
も顕著なものであることが明らかとなった。また、以上のような価値を表すため、百舌
鳥・古市古墳群のうち、古墳時代中期に属する古墳 61 基を構成資産として選択す
ることが、必要かつ合理的であることが示された。
10.構成資産の一覧表及び位置図
一覧表 別紙 1 のとおり
位置図 別紙 2 のとおり
11.緩衝地帯(バッファー・ゾーン)の位置図と適用される規制の内容
緩衝地帯の範囲は、丘陵・台地等の自然地形を境界とし、道路・鉄道等既存
の土地利用形態にも配慮して設定する。さらに、巨大前方後円墳と近接する関
係者の墓の分布範囲には、より重点的に保全を図る範囲(資産近傍)を設定す
る。位置図は別紙 2 のとおりである。
規制は、資産の中核である巨大前方後円墳の巨大性・特異性を視認・実感で
きる景観を保全するため、阻害要因となりうる建築物の高さと形態意匠、屋外
広告物を規制対象として実施する。各対象とも、資産近傍には、より厳しい制
限を設ける。
建築物の高さ規制については、第一種低層住居専用地域、風致地区にはすで
に十分な規制が実施されているが、その他の地域についても、都市計画法の高
度地区によって、新たな規制を適用していく。建築物の形態意匠については、
すでに景観法に基づく条例等によって一定の規制を設けている地域もあるが、
都市計画法・景観法に基づく景観地区を定めることで、規制の担保性を高める
とともに、より十分な規制を新たに適用していく。屋外広告物についても、す
でに屋外広告物法に基づく条例で一定の規制を設けている地域もあるが、条例
改正によって、より十分な規制内容を新たに適用していく。
新たに適用する規制については、H26 年度に地元説明、関係審議会での説明・
審議等を行っており、引き続き法的手続きを進め、H28 年 1 月までに規制適用
を行っていく。
11
12.保存管理計画の策定状況
【個別構成要素に係る保存管理計画】
○百舌鳥エリア:平成 27 年 3 月保存管理計画策定
○古市エリア:平成 26 年 3 月保存管理計画策定
【資産全体の包括的保存管理計画】
平成 26 年度
原案策定
平成 27 年度
英語版作成
13.推薦に向けた今後の準備スケジュール
年次目標
作業項目
平成 27 年度
・5 月頃~ 推薦書作成検討委員会開催
・9 月 推薦書暫定版提出
・1 月 包括的保存管理体制の構築
緩衝地帯にかかる規制適用
推薦書正式版提出(平成 29 年度登録を目標)
14.その他
○百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議事業として、平成 27 年 10
月に国際専門家会議、平成 28 年 2 月に国際シンポジウムを開催予定。
・国際専門家会議
名称:(第5回百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進国際専門家会議)
場所:(大阪市内)
内容:推薦書原案にかかる内容確認(資産の顕著な普遍的価値)
・国際シンポジウム
名称:
(未定)
場所:
(東京)
内容:
(検討中)
12
別紙1 構成資産の一覧表
資産名称
№
構成資産の名称
百舌鳥・古市古墳群
国の
その他の
保護措置状 保護措置
況
状況
所在地
はんぜいてんのうりょうこふん
陵墓
―
大阪府堺市
すずやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
にんとくてんのうりょうこふん
陵墓
―
大阪府堺市
M4 永山古墳
ながやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
ちゃやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
だいあんじやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
げんえもんやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
つかまわりこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
M9 鏡塚古墳
かがみづかこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
おさめづかこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
まごだゆうやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
たつさやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
きつねやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
M14 銅亀山古墳
ど う が め や ま こふ ん
陵墓
―
大阪府堺市
M15 樋の谷古墳
ひのたにこふん
陵墓
―
大阪府堺市
こも や ま づ か こ ふ ん
陵墓
―
大阪府堺市
陵墓
国指定史跡
―
大阪府堺市
なが つ か こふ ん
国指定史跡
―
大阪府堺市
ぐ わ し ょ う ぼ う こ ふ ん
国指定史跡
―
大阪府堺市
M20 旗塚古墳
は たづ か こふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
ぜ に づ かこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
りちゅうてんのうりょうこふん
陵墓
―
大阪府堺市
てらやまみなみやまこふん 国指定史跡
―
大阪府堺市
しちかんのんこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
い た す け こ ふ ん
国指定史跡
―
大阪府堺市
ぜんえもんやまこふん
国指定史跡
―
大阪府堺市
ごびょうやまこふん
陵墓
―
大阪府堺市
に さ ん ざ い こ ふ ん
陵墓
―
大阪府堺市
M1 反正天皇陵古墳
M2 鈴山古墳
M3 仁徳天皇陵古墳
M5 茶山古墳
M6 大安寺山古墳
M7 源右衛門山古墳
M8 塚廻古墳
M10 収塚古墳
M11 孫太夫山古墳
M12 竜佐山古墳
M13 狐山古墳
M16 菰山塚古墳
まるほやまこふん
M17 丸保山古墳
M18 長塚古墳
M19 グワショウ坊古墳
M21 銭塚古墳
M22 履中天皇陵古墳
M23 寺山南山古墳
M24 七観音古墳
M25 いたすけ古墳
M26 善右ヱ門山古墳
M27 御廟山古墳
M28 ニサンザイ古墳
指定にむけた
準備状況
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
周濠部分は堺市指定史
跡とする方向で検討中。
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
周濠部分は堺市指定史
跡とする方向で検討中。
周濠部分は堺市指定史
跡とする方向で検討中。
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
お お さ か ふ さかいし
周濠部分は堺市指定史
跡とする方向で検討中。
周濠部分は堺市指定史
跡とする方向で検討中。
備考
陵墓
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
ちゅうあいてんのうりょうこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
F3 鉢塚古墳
はちづかこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
わりづかこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
F5 允恭天皇陵古墳
いんぎょうてんのうりょうこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
いぬいづかこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
みやのみなみづかこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
から と やま こふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
なべ づ か こふ ん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
なかつひめのみことりょうこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
すけたやまこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
F12 中山塚古墳
なかやまづかこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
やしまづかこふん
陵墓
―
大阪府藤井寺市
まつかわづかこふん
-
―
F15 古室山古墳
こむろやまこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
F16 赤面山古墳
せきめんやまこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
おおとりづかこふん
国指定史跡
陵墓
国指定史跡
陵墓
―
大阪府藤井寺市
―
大阪府羽曳野市
―
大阪府羽曳野市
F20 二ツ塚古墳
ふたつづかこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
ひがしうまづかこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
くりづかこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
ひがしやまこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
は ざ み や ま こ ふ ん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
つどうしろやまこふん
F1 津堂城山古墳
F2 仲哀天皇陵古墳
F4 割塚古墳
F6 衣縫塚古墳
F7 宮の南塚古墳
F8 唐櫃山古墳
F9 鍋塚古墳
F10 仲姫命陵古墳
F11 助太山古墳
F13 八島塚古墳
F14 松川塚古墳
F17 大鳥塚古墳
おうじんてんのうりょうこふん
F18 応神天皇陵古墳
こんだまるやまこふん
F19 誉田丸山古墳
F21 東馬塚古墳
F22 栗塚古墳
F23 東山古墳
F24 はざみ山古墳
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
お お さ か ふ ふ じ い で ら し 国史跡指定に向けて所
大阪府藤井寺市 有者と協議中。
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ は び き の
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
F27 向墓山古墳
むこうはかやまこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
にしうまづかこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
じょうがんじやまこふん
-
―
あおやまこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
いなりづかこふん
国指定史跡
―
大阪府藤井寺市
みねがづか こ ふ ん
国指定史跡
―
大阪府羽曳野市
はくちょうりょうこふん
陵墓
―
大阪府羽曳野市
F28 西馬塚古墳
F29 浄元寺山古墳
F30 青山古墳
F31 稲荷塚古墳
F32 峯ヶ塚古墳
F33 白鳥陵古墳
平成26年度に追
加指定。
おおさかふ ふ じ い で ら し
のなかこふん
F26 野中古墳
平成26年度に追
加指定。
おおさかふ ふ じ い で ら し
―
F25 墓山古墳
平成26年度に追
加指定・府指定解
おおさかふ ふ じ い で ら し
陵墓
国指定史跡
は か や まこふん
平成26年度に追
加指定。
大阪府羽曳野
し
ふじいでらし
市・藤井寺市
平成26年度に追
加指定。
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
お お さ か ふ ふ じ い で ら し 国史跡指定に向けて協
大阪府藤井寺市 議中。
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ ふ じ い で ら し
おおさかふ は び き の し
おおさかふ は び き の し
平成26年度に追
加指定。
別紙 2 構成資産および緩衝地帯の位置図
推薦資産分布図(百舌鳥)…………………………………………………………………………………A2
推薦資産分布図(古市)……………………………………………………………………………………A3
緩衝地帯範囲図(百舌鳥)…………………………………………………………………………………A4
緩衝地帯範囲図(古市)……………………………………………………………………………………A5
M1 反正天皇陵古墳・M2 鈴山古墳…………………………………………………………………………A6
M3 仁徳天皇陵古墳…………………………………………………………………………………………A7
M4 永山古墳 / M5 茶山古墳 / M6 大安寺山古墳…………………………………………………………A8
M7 源右衛門山古墳 / M8 塚廻古墳 / M9 鏡塚古墳 / M10 収塚古墳 / M11 孫太夫山古墳 / M12 竜佐
山古墳………………………………………………………………………………………………………A9
M13 狐山古墳 /M14 銅亀山古墳 / M15 樋の谷古墳 / M16 菰山塚古墳 / M17 丸保山古墳………… A10
M18 長塚古墳 / M19 グワショウ坊古墳 /M20 旗塚古墳 /M21 銭塚古墳……………………………… A11
M22 履中天皇陵古墳……………………………………………………………………………………… A12
M23 寺山南山古墳 /M24 七観音古墳 / M25 いたすけ古墳 M26 善右ヱ門山古墳…………………… A13
M27 御廟山古墳…………………………………………………………………………………………… A14
M28 ニサンザイ古墳……………………………………………………………………………………… A15
F1 津堂城山古墳………………………………………………………………………………………… A16
F2 仲哀天皇陵古墳・F4 割塚古墳…………………………………………………………………… A17
F3 鉢塚古墳 / F6 衣縫塚古墳 / F9 鍋塚古墳………………………………………………………… A18
F5 允恭天皇陵古墳・F7 宮の南塚古墳・F8 唐櫃山古墳……………………………………………… A19
F10 仲姫命陵古墳・F11 助太山古墳・F12 中山塚古墳・F13 八島塚古墳………………………… A20
F14 松川塚古墳 / F16 赤面山古墳・F17 大鳥塚古墳 / F15 古室山古墳…………………………… A21
F18 応神天皇陵古墳……………………………………………………………………………………… A22
F19 誉田丸山古墳 / F20 二ツ塚古墳・F21 東馬塚古墳 / F22 栗塚古墳…………………………… A23
F23 東山古墳 / F24 はざみ山古墳……………………………………………………………………… A24
F25 墓山古墳 / F26 野中古墳 / F27 向墓山古墳……………………………………………………… A25
F28 西馬塚古墳 / F29 浄元寺山古墳 / F30 青山古墳 / F31 稲荷塚古墳 / F32 峯ヶ塚古墳……… A26
F33 白鳥陵古墳…………………………………………………………………………………………… A27
百舌鳥・古市古墳群 A1
M1
M2
M4
M5
M17
M16
M6
M15
M7
M14
M8
M13
M9
M12
M3
M11
M10
M24
M20
M18
M19
M23
M21
M27
M25
M26
M22
M28
¯
N
資産範囲
M1
M2
M3
M4
M5
M6
M7
反正天皇陵古墳
鈴山古墳 仁徳天皇陵古墳
永山古墳 茶山古墳 大安寺山古墳
源右衛門山古墳
0
500
M8 塚廻古墳 M9 鏡塚古墳 M10 収塚古墳 M11 孫太夫山古墳
M12 竜佐山古墳
M13 狐山古墳 M14 銅亀山古墳
1000m
M15
M16
M17
M18
M19
M20
M21
樋の谷古墳
菰山塚古墳
丸保山古墳
長塚古墳
グワショウ坊古墳
旗塚古墳
銭塚古墳 推薦資産分布図(百舌鳥) A2 別紙 2
M22
M23
M24
M25
M26
M27
M28
履中天皇陵古墳
寺山南山古墳
七観音古墳
いたすけ古墳
善右ヱ門山古墳
御廟山古墳
ニサンザイ古墳
F1
F5
F6
F7
F8
F10
F9
F14
F15
F3
F13
F11
F16
F17
F2
F12
F19
F20
F21
F4
F22
F24
F23
F18
F31
F25
F26
F29
F27
F28
F30
¯
N
F32
F33
資産範囲
0
F1
F2
F3
F4
F5
F6
F7
F8
F9
津堂城山古墳
仲哀天皇陵古墳
鉢塚古墳
割塚古墳
允恭天皇陵古墳
衣縫塚古墳
宮の南塚古墳
唐櫃山古墳
鍋塚古墳
F10
F11
F12
F13
F14
F15
F16
F17
仲姫命陵古墳
助太山古墳
中山塚古墳
八島塚古墳
松川塚古墳
古室山古墳
赤面山古墳
大鳥塚古墳
F18
F19
F20
F21
F22
F23
F24
F25
応神天皇陵古墳
誉田丸山古墳
二ツ塚古墳
東馬塚古墳
栗塚古墳
東山古墳
はざみ山古墳
墓山古墳
500
1000m
F26
F27
F28
F29
F30
F31
F32
F33
野中古墳
向墓山古墳
西馬塚古墳
浄元寺山古墳
青山古墳
稲荷塚古墳
峯ヶ塚古墳
白鳥陵古墳
推薦資産分布図(古市) 百舌鳥・古市古墳群 A3
凡例
緩衝地帯
¯
N
資産範囲
資産近傍
0
緩衝地帯範囲図(百舌鳥) A4 別紙 2
500
1000m
凡例
緩衝地帯
¯
N
資産範囲
資産近傍
0
500
1000m
緩衝地帯範囲図(古市) 百舌鳥・古市古墳群 A5
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a a a a a
a a
a
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b
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ab
a
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M2
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_
M1
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]
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N
* 等高線は1m 間隔
資産範囲
M1 反正天皇陵古墳・M2 鈴山古墳 A6 別紙 2
_
_
_
0
50
100m
* 等高線は1m 間隔
百舌鳥・古市古墳群 A7
M3 仁徳天皇陵古墳 資産範囲
0
200
400m
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N
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M18
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m
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m
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m
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M3
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m
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mm
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M11
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M10
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M12
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M9
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M13
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b
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_
M8
M14
_ _
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M7
^
M15
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M6
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f
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M16
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M5
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M5
M3
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A8 別紙 2
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M6 大安寺山古墳
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M7 源右衛門山古墳 M8 塚廻古墳 _
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M9 鏡塚古墳 M10 収塚古墳 _
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M11 孫太夫山古墳
M12 竜佐山古墳
M11
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百舌鳥・古市古墳群 A9
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M13 狐山古墳 M14 銅亀山古墳
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M15 樋の谷古墳 M4
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M17
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M16 菰山塚古墳
M17 丸保山古墳
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A10 別紙 2
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50
100m
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M18 長塚古墳
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M19
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M19 グワショウ坊古墳
M20 旗塚古墳
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M21
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M21 銭塚古墳
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* 等高線は1m 間隔
資産範囲
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50
100m
百舌鳥・古市古墳群 A11
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M22 履中天皇陵古墳 _
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A12 別紙 2
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M22
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M23 寺山南山古墳 M24 七観音古墳
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M25 いたすけ古墳
M26 善右ヱ門山古墳
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50
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百舌鳥・古市古墳群 A13
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* 等高線は1m 間隔
資産範囲
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M27 御廟山古墳 A14 別紙 2
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50
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M28 ニサンザイ古墳 百舌鳥・古市古墳群 A15
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F6 衣縫塚古墳
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F25 墓山古墳 A
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F26 野中古墳
F27 向墓山古墳
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* 等高線は1m 間隔
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百舌鳥・古市古墳群 A25
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F25
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F28 西馬塚古墳
F29 浄元寺山古墳
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F31 稲荷塚古墳
F30 青山古墳
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F32 峯ヶ塚古墳
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* 等高線は1m 間隔
A26 別紙 2
資産範囲
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100m
百舌鳥・古市古墳群 A27
F33 白鳥陵古墳
* 等高線は1m 間隔
資産範囲
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緩衝地帯における規制方針(新たな規制となる部分は2016年1月施行予定)
1.建築物の高さ
対象区域
手法
制限内容
緩衝地帯のうち資産近傍を除く範囲
資産近傍
都市計画法に基づき、制限高さを設ける(既存の制限は風致地区及び用途地域による、新たな制限は高度地区による) (許可制、建築基準法による確認制)
15m以下 (第一種低層住居専用地域は10m以
下)
住居系用途地域・近隣商業地域:31m以下 (第一種低層住居専用地域は10m以下)
商業地域:45m以下
2.建築物の形態意匠
対象区域
手法
制限
対象
規模
大規模建築物
(高さ15m超)
中規模建築物
(高さ10m超)
小規模建築物
(高さ10m以下)
制限内容
緩衝地帯のうち資産近傍を除く範囲
資産近傍
都市計画法・景観法に基づき、形態意匠の制限を設ける(景観地区による) (認定制)
制限対象
制限対象
制限対象
制限対象
制限対象
色彩は基本的に【別表 外壁の色彩基準】の範囲とする
色彩以外についても配慮基準を設ける
3.屋外広告物
対象区域
手法
掲出の可否
屋上広告物
壁面
広告物
自立
広告塔
他
表示面積
掲出高さ
表示面積
設置高さ
その他
緩衝地帯のうち資産近傍を除く範囲
住居系用途地域
商業系用途地域
屋外広告物法に基づき、大きさや高さの制限を設ける(条例による) (許可制)
自家用広告物以外は掲出禁止(適用除外広告物除く)
原則掲出禁止(適用除外広告物除く)
自家用広告物は下記のとおり
禁止
資産近傍
1敷地あたりの表示面積の合計10㎡以内
取付面積の1/3以内
取付面積の1/3以内
地上から最上端までの距離は6m以内
1表示面につき5㎡以内かつ、総面積10㎡以内 1表示面につき10㎡以内かつ、総面積20㎡以内
地上から最上端までの距離は6m以内
地上から最上端までの距離は10m以内
1敷地あたり2物件以内(自立広告塔)
百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議規程
(名称)
第1条 百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議規約第10条の規定に基づく有識者
会議は、百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議(以下「有識者会議」という。
)とい
う。
(組織)
第2条 有識者会議は、委員15人以内で構成する。
2
委員は、歴史、文化財、観光、まちづくり等について優れた識見を有する者のうちから、百
舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議(以下「本部会議」という。
」)の本部長が本
部会議に諮って選任する。
(座長)
第3条 有識者会議に、座長及び副座長を置き、委員の互選によりこれらを定める。
2
有識者会議は、座長が主宰する。
3
副座長は、座長を補佐し、座長に事故があるとき、又は座長が欠けたときは、その職務を代
理する。
4
有識者会議は、必要に応じて関係者等の出席を求め、その意見を聴くことができる。
(顧問)
第4条 有識者会議に、歴史、文化財、観光、まちづくり等について高度の学識経験又は特に優
れた識見を有する者を顧問として置くことができる。顧問は、本部会議の本部長が本部会議に
諮って選任する。
(部会)
第5条 座長は、必要に応じて部会を設けることができる。
2
部会に部会長を置き、部会を構成する委員の互選により定める。
3
部会は、部会長が主宰する。
(ワーキンググループ)
第6条 部会に、必要に応じて委員その他の者で構成するワーキンググループを設けることがで
きる。
2
ワーキンググループの組織及び運営について必要な事項は、部会長が定める。
(庶務)
第7条 有識者会議の庶務は、本部会議の事務局において行う。
(その他)
第8条 この規程に定めるもののほか、必要な事項は、本部長が本部会議に諮って定める。
附
則
この規程は、平成23年5月12日から施行する。
百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録有識者会議委員名簿
(敬称略・平成 27 年 3 月 1 日現在)
氏
名
主
な 役 職
分 野
顧問
上田 正昭
京都大学名誉教授
座長
石森 秀三
北海道開拓記念館長
副座長
加藤 晃規*
関西学院大学総合政策学部教授
都市計画
委員
金関
大阪府立弥生文化博物館名誉館長
考古学
委員
山下 和彦
委員
白石 太一郎*
大阪府立近つ飛鳥博物館長
考古学
委員
佐藤 友美子
追手門学院大学地域文化創造機構特別教授
生活文化
委員
井戸 智樹
歴史街道推進協議会総合プロデューサー
都市政策
委員
宗田 好史*
京都府立大学生命環境学部教授
都市計画
委員
岡田 保良*
国士舘大学教授
委員
和田 晴吾*
立命館大学特任教授
考古学
委員
福永 伸哉*
大阪大学大学院教授
考古学
恕*
古代史
観光文明学
博物館学
(公財)堺市文化振興財団理事長
マーケティング
建築
文化遺産
(注)氏名に*を付した委員は、専門部会委員
百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推薦書作成検討委員会設置規程
(設置)
第1条 百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議(以下「推進本部会議」という。)は、
ユネスコ世界遺産委員会において審議・採択される世界遺産一覧表記載推薦書(以下「推薦書」と
いう。)の具体的な記述内容について、学術的・専門的な立場から検討を加えるとともに、必要に
応じて助言を得るため、百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推薦書作成検討委員会(以下「委員
会」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条 委員会は、次に掲げる事項を所掌する。
(1) 推薦書本文の記述内容に関すること。
(2) 推薦書の付属資料に関すること。
(3) その他推薦書作成に関すること。
(組織)
第3条 委員会の委員は、別表のとおりとし、推進本部会議の会長(以下「会長」という。)が任
命する。
2 委員会に委員長及び副委員長を置く。
3 委員長は、委員の互選とする。
4 副委員長は、委員長が指名する。
5 委員に欠員が生じた場合、会長は速やかに補欠の委員を任命するものとし、補欠の委員の任期
は前任者の残任期間とする。
(委員長及び副委員長の職務)
第4条 委員長は、会務を総理し、会議の議長となる。
2 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるときは、その職務を代理する。
(守秘義務)
第5条 委員会の委員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様
とする。
(会議)
第6条 委員会の会議は、会長又は委員長が招集するものとする。
2 委員会の会議は、半数以上の委員が出席しなければ開くことができない。
3 委員長は、必要があると認められるときは、関係者の出席を求め、説明又は意見を聴くことが
できる。
(報酬)
第7条 委員の報酬の額は、大阪府附属機関条例第 3 条に規定する額を超えない範囲内とし、出席
日数に応じてその都度支給する。
2 委員には、大阪府の各審議会の委員等の報酬及び費用弁償に関する規則に準じて、実費を弁償
する。
(任期)
第 8 条 委員の任期は、平成28年3月31日までとする。
(庶務)
第 9 条 委員会の庶務は、推進本部会議の事務局において処理する。
(その他)
第 10 条 この規程に定めるもののほか、委員会の運営に必要な事項は、委員長が委員に諮って定
める。
1
2
附 則
この規程は、平成26年2月5日から施行する。
この規程は、平成28年3月31日限り、その効力を失う。
別
表(第3条関係)
敬称略
氏
名
勤
務
先
役
職
名
専 門 分 野
岡田
保良
国士舘大学
イラク古代文化研究所長
建築・文化遺産
日本イコモス国内委員
宗田
好史
京都府立大学
教授
都市計画・世界遺産
日本イコモス国内委員
和田
晴吾
立命館大学
特任教授
考古学
福永
伸哉
大阪大学
教授
考古学
Fly UP